説明

異なるネットワーク間でローミングを行う方法およびその回路

本発明は、ホットスポットの中の無線LAN(WLAN)の音声接続とデータ接続に有利であり、無線WAN(WWAN)とWLANとの間のシームレスハンドオーバが可能となり、逆のハンドオーバも可能となる。したがって、エンドユーザはコストの節約が実現でき、無線オペレータはWWAN資源の節約が実現できる。本発明の一実施例によれば、WWANインターフェースとWLANインターフェースとを有する移動端末は、WWANを介して、被呼側の移動端末とWWANコールを確立する。WLANが存在している場合、移動端末は、WLANを介して被呼側の移動端末とWLANコールを開始するために、ショートメッセージサービス(SMS)又は電子透かし技術を使用して、ネットワークアドレスと一緒にハンドオーバ要求を被呼側の移動端末に送る。被呼側の移動端末とのWLANコールが確立した後、移動端末はWWANコールを解放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の無線通信ネットワークと第2の無線通信ネットワークとの間でシームレスにローミングを行う方法およびその回路に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、携帯電話などの移動端末が使用されている典型的な複数のサービスエリアを示している。この複数のサービスエリアでは、WWANサービスエリア(例えば、GSM、GPRS、CDMA、3G)は、(図1に示すように)WLANサービスエリアに一部が重なっていてもよく、重なっていなくてもよい。WWANサービスエリアとWLANサービスエリアとの間に重なる部分が存在している場合、WWANサービスとWLANサービスとの両方が利用可能である。一部が重なり合っているエリアは、ホットスポットとも呼ばれている。ホットスポットには、空港、ホテル、オフィスビル、および住居環境が含まれている。
【0003】
ホットスポット(例えば、空港およびホテル)では、WWANを介して音声通話を行い低速データサービスを使用したり、WLANを介してアクセスポイント(AP)を通じて高速データサービスを使用するために、人々は、通常、移動端末を使用する。同じサービスプロバイダによって管理されている同じ又は異なるホットスポットに存在している2つの移動端末が通信しようとしている状況では、音声通話を行うためにWWANサービスを使用する必要がある。これでは、低コストの別の通信ネットワーク(即ち、WLAN)が両者に利用可能であるとしても、費用対効果の優れたものにはならない。
【0004】
公開番号2002/0085516A1の米国特許出願は、通話しながら又はデータ通信を行いながら無線LAN(WLAN)と無線WAN(WWAN)との間で自動的にSVR(seamless vertical roaming)を行うシステムおよび方法を開示している。しかし、US2002/0085516A1はネットワークインフラストラクチャにしか焦点を当てておらず、斯かるローミングを達成するための端末に関する構造および方法は提供されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、第1の無線通信ネットワークと第2の無線通信ネットワークとの両方のサービスが利用可能である領域において、第1の無線通信ネットワークと第2の無線通信ネットワークとの間のシームレスなローミングをコスト的に効率よく行う方法および回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明の第1の態様は、少なくとも2つの無線インターフェースを有する発呼側の移動端末によって実行される方法を提供する。上記少なくとも2つの無線インターフェースのうちの一つの無線インターフェースは、第1の無線通信ネットワークに用いられ、上記少なくとも2つの無線インターフェースのうちの別の一つの無線インターフェースは、第2の無線通信ネットワークに用いられる。上記方法は、上記第1の無線通信ネットワークと上記第2の無線通信ネットワークとの存在を検出し、上記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、上記第2の無線通信ネットワークを介して第2の接続を開始するために、ハンドオーバ要求を、上記被呼側の移動端末に送る。被呼側の移動端末からの応答が上記ハンドオーバ要求の受諾を示す場合、上記第2の無線通信ネットワークを介して上記被呼側の移動端末との上記第2の接続を確立するステップが実行される。第2の無線通信ネットワークへのローミングによって、請求費の安価なシステムが得られ、この方法は、エンドユーザが通信コストを節約でき、第1の無線通信ネットワークのオペレータがネットワーク資源を節約することができるという利点を有している。
【0007】
本発明による一実施例では、発呼側の移動端末が実行する方法は、上記発呼側の移動端末が上記第2の無線通信ネットワークから離れる方向に移動している場合、通信を維持するために、上記第1の無線通信ネットワークを介して上記被呼側の移動端末との接続を再確立してもよい。斯かる方法は、途切れずに続く通信が保証され、シームレスのハンドオーバが実現されるという利点を有している。
【0008】
本発明による別の実施例では、発呼側の移動端末によって実行される方法は、上記発呼側の移動端末のユーザプロファイルに基づいた好ましい無線インターフェースによってハンドオーバ要求を送るステップを実行してもよい。斯かる方法は、発呼側の移動端末のユーザが自動的に又は手動でハンドオーバを行うように発呼側の移動端末を設定することができるので、ユーザはハンドオーバに対してより柔軟な選択肢を有しているという利点がある。
【0009】
本発明による別の実施例では、発呼側の移動端末によって実行される方法は、音声チャネルを介して追加の情報をを送ってもよい。追加の情報は通常のチャネルを介して送られるので、斯かる方法は、追加のチャネル資源を必要としないという利点がある。
【0010】
本発明による別の実施例では、発呼側の移動端末によって実行される方法は、特別の情報と入力音声とを送ってもよい。特別の情報は、通信中はいつでも、音声チャネルを介して送ることができるので、斯かる方法は、ユーザが話しをしているか話しをしていないかにかかわらず、特別の情報をすぐに送ることができるという利点がある。
本発明による別の実施例では、発呼側の移動端末によって実行される方法は、DTMF型の信号形式の上記特別の情報を入力音声と多重化し、結合された信号を出力してもよい。DTMFは電子透かし技術の一種であるので、斯かる方法は、結合された信号において、DTMF型の信号形式の特別の情報を入力音声によって模倣することができないという利点がある。
【0011】
本発明の第2の態様は、少なくとも2つの無線インターフェースを有する被呼側の移動端末によって実行される方法を提供する。上記少なくとも2つの無線インターフェースのうちの一つの無線インターフェースは、第1の無線通信ネットワークに用いられ、上記少なくとも2つの無線インターフェースのうちの別の一つの無線インターフェースは、第2の無線通信ネットワークに用いられる。上記方法は、上記発呼側の移動端末からハンドオーバ要求を含む特別の情報を受け取った場合、上記第2の無線通信ネットワークを介して第2の接続を開始するために、上記第2の無線通信ネットワークが存在しているかどうかを検出するステップ、上記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、上記ハンドオーバ要求の受諾の応答を上記発呼側の移動端末に送るステップ、上記発呼側の移動端末との上記第2の接続を受諾するステップ、を有している。したがって、この方法も、安価な通信とネットワーク資源の節約を提供する。
【0012】
本発明による別の実施例では、被呼側の移動端末が実行する方法は、上記被呼側の移動端末が上記第2の無線通信ネットワークから離れる方向に移動している場合、通信を維持するために、上記第1の無線通信ネットワークを介して上記被呼側の移動端末との接続を再確立してもよい。したがって、斯かる方法も、途切れずに続く通信が保証され、シームレスのハンドオーバが実現されるという利点を有している。
【0013】
本発明による別の実施例では、被呼側の移動端末が実行する方法は、上記被呼側の移動端末の上記好ましい無線インターフェースによってハンドオーバ要求の受諾の応答を送るステップを実行してもよい。したがって、斯かる方法も、被呼側の移動端末のユーザはハンドオーバに対してより柔軟な選択肢を有しているという利点がある。
【0014】
本発明による別の実施例では、被呼側の移動端末によって実行される方法は、結合された信号からDTMF型の信号を多重分離するステップと、DTMF型の信号から特別の情報を復調するステップと、を有していてもよい。この特別の情報を元の特別の情報に復号することができ、したがって、斯かる方法は、音声チャネルにおいて、音声信号と一緒に特別の情報を受け取ることができるという利点を有している。
【0015】
本発明の他の態様は、発呼側の移動端末によって実行される方法を実行する複数の手段を有する回路、被呼側の移動端末によって実行される方法を実行する複数の手段を有する回路、発呼側の移動端末のハンドオーバのためのコンピュータプログラム・プロダクト、および被呼側の移動端末のハンドオーバのためのコンピュータプログラム・プロダクトを提供する。
【0016】
添付された図面とともに以下の記載および特許請求の範囲を参照することによって、本発明を完全に理解し、他の目的や他に実現できることが明らかとなる。
【0017】
図面を通じて、同じ符号は、同様の特徴若しくは機能、又は対応する特徴若しくは機能を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図2は、本発明で使用されるデュアル無線インターフェース(WWANインターフェースとWLANインターフェース)を有する移動端末10の基本アーキテクチャを示す。ユーザが移動端末10で通話をしようとする場合、プロファイル管理やサービスメディエーションなどを担当しているユーザエージェントが、先ず、WWANコールを行う。WWANコールを設定した後、ユーザエージェントは、ユーザプロファイルと利用可能な無線インターフェースとに基づいて、どの無線インターフェースを使用するかを決定する。ユーザプロファイルには、無線インタフェースの優先順位に関する情報や、接続している間のハンドオーバの許可の情報などが含まれる。例えば、ユーザがWLANインタフェースを介した接続を好む場合、ユーザエージェントは、WWANによる通話を設定した後に、WLANを介して発呼者と被呼者とを接続しようとする。WLANコール(例えば、音声通話又はビデオ通話)の設定がうまくいった後、ユーザが直接的に介在することなく、WWANコールが解除される。
【0019】
図3は、WWANとWLANとの間をシームレスでローミングする本発明の一実施例による方法20を示している。電話の加入者がホットスポットに入ると、この加入者の移動端末のユーザエージェントは利用可能な無線サービスを検出する。加入者が通話しようとする場合、発呼側の移動端末のユーザエージェントは、被呼側の移動端末のMSISDN(Mobile Station International ISDN Number)を使用して、WWANを介した通常の方法でコールを行う(ステップS22およびS26)。WWANコールが無事に設定された後、発呼側の移動端末のユーザエージェントは、発呼者のユーザプロファイルに基づいて、どの無線インタフェースを使用するかを決定する。WLANが好ましい場合であって、且つWLANインタフェースが利用可能である場合、ユーザエージェントは、コールをWLANに接続移行するために、特別な情報を被呼側の移動端末に送る(ステップS32)。この特別な情報には、ハンドオーバ要求と、発呼側の移動端末のIPアドレスやプロファイルなどに関する情報と、が含まれる。この特別な情報は、ショートメッセージサービス(SMS)又は電子透かし技術を使用して伝送される。電子透かし技術によって、後述するように、この特別な情報を音声の中に隠すことができる。
【0020】
ハンドオーバ要求を受け取ると、被呼側の移動端末のユーザエージェントは、被呼者自身のユーザプロファイルと被呼側の移動端末の利用可能な無線インターフェースとに基づいて、このハンドオーバ要求を受諾するかどうかを決定する。被呼側の移動端末がコールをWLANに接続移行することに同意する場合、被呼者のユーザエージェントは、SMS又は電子透かし技術を使用して、同じような特別な情報を発呼側の移動端末に送る(ステップS36)。この特別な情報には、ハンドオーバ受諾応答と、被呼側の移動端末のIPアドレスやユーザプロファイルなどに関する情報と、が含まれる。発呼側の移動端末は、発呼側の移動端末が受け取った被呼側の移動端末のIPアドレスを使用して、WLANを介したコール(例えば、音声通話又はビデオ通話)を開始する(ステップS42およびS46)。WLANコールが適切に設定された場合、WWANコールを解除することができる(ステップS52およびS56)。WLANコールが終了した後、WLANによる通話も解除される(ステップS62およびS66)。
【0021】
上記の例では、WLANコールが有効である間、発呼者および被呼者のうちの一方の者がWLANサービスエリアを離れる場合があり得る。斯かる場合には、当該一方の者の移動端末のユーザエージェントは、無線信号の変化を認識する。発呼者がサービスエリアを離れようとしている場合、発呼側の移動端末のユーザエージェントは被呼側の移動端末と新しいWWANコールを開始しようとする。一方、被呼者がサービスエリアを離れようとしている場合、被呼側の移動端末のユーザエージェントはWLANを介して発呼側の移動端末にハンドオーバ要求を送り、新しいWWANコールを始める。この新しいWWANコールは、被呼側の移動端末によって自動的に受諾される。新しいWWANコールが無事に設定された後、WLANコールは、発呼者と被呼者との両者によって直ちに解除される。被呼者がサービスエリアを離れようとしている場合には、必要に応じて、被呼側の移動端末は、発呼側の移動端末との新しいWWANコールを開始してもよい。
【0022】
上記の例では、両方のユーザは、WWANからWLANへのハンドオーバおよびWLANからWWANへのハンドオーバを意識せず、ユーザ間の会話は影響を受けない。また、発呼者および被呼者は、インターネットを介して接続されている2つのWLANネットワーク(一方のWLANネットワークには発呼者が存在しており、他方のWLANネットワークには被呼者が存在している)を介して、互いに通信することができる。
【0023】
本発明で使用された電子透かし技術について、以下に記載する。この技術を使用することによって、特別の情報(即ち、ハンドオーバ要求、IPアドレス、ユーザプロファイルなど)は、音声とともに、一つのチャネル(例えば、2つの移動端末の間の音声チャネル)で交換される。このような交換は通常の音声会話には影響を与えない。その理由は、一般的には電話で会話している間、会話している時間の50%は聞くことに使われており、会話している時間の10%は、単語と単語との間の休止と、文章と文章との間の休止と、に使われているからである。したがって、既存のネットワーク基盤の修正をしなくても、特別の情報を交換するための十分な資源が存在している。移動端末のユーザエージェントは、特別の情報を、アナログ信号又はデジタル信号として加えてもよい。
【0024】
図4は、発呼側の移動端末の音声チャネルにおいて特別の情報(即ち、ハンドオーバ要求、IPアドレス、ユーザのプロファイルなど)を加える本発明の一実施例による回路50を示す。回路50は、静音制御回路54と、変調回路56と、時分割マルチプレクサ62と、を有している。発呼側の移動端末のユーザエージェントは、特別の情報を、デジタルシーケンスの形で、アナログ信号に変調する変調回路56に供給する。静音制御回路54が入力音声の発音されていない期間を検出した場合、静音制御回路54は変調回路56に制御信号を送る。制御信号を受信すると、変調回路56は特別の情報をアナログの形で時分割マルチプレクサ62に出力する。マルチプレクサ62は、音声入力と特別の情報とを多重化し、音声チャネルの被呼側の移動端末に伝送するために、結合された出力をADCに送る。
【0025】
特別の情報を、音声帯域(0Hz〜4000Hz)の中の幾つかの周波数パターンとして変調することができる。例えば、DTMF(Dual Tone Multi Frequency)技術を使用して16個の数字(0〜9,A〜F)を伝送することができる。或る一定期間(例えば、5ms)持続する周波数が、1個の符号を表す。一例として、1336Hzの周波数と770Hzの周波数とを結合したものは6を表し、1477Hzの周波数と852Hzの周波数とを結合したものは8を表している。電話の加入者が「68」を伝送した場合、音声に加えられる周波数は、5秒間同時に持続する|1336Hz+700Hz|の周波数と、5秒間同時に持続する|1477Hz+852Hz|の周波数である。
【0026】
図5は、音声チャネルの被呼側の移動端末が受け取った特別の情報を復調する本発明の一実施例による回路70を示す。周波数検出回路70は、周波数検出回路72と復調回路76とを有している。周波数検出回路72は、DAコンバータ(DAC)から、結合されたアナログ信号(音声と追加の情報との両方を含む)を受け取る。回路72は、符号を表すために使用された周波数を識別し、識別した周波数を復調回路76に出力する。復調回路76は予め規定された周波数パターンを復号化して特別の情報を抽出する。例えば、周波数検出回路72によって上記の周波数パターン|1336Hz+700Hz|および|477Hz+852Hz|が識別され、復調回路76に出力された場合、復調回路76は、この周波数パターンを復号化し、「68」のデジタルシーケンスを出力する。
【0027】
復号化誤差を少なくするために、同一周波数パターンの最大持続時間が規定されている。例えば、50msよりも長く同じ周波数が続くことは、許容されない。発呼側の移動端末が、50ms(即ち、10×5ms)を超える持続時間内に、同じ数字を11個以上(10個よりも多い)伝送する場合、10番目の数字の後に、擾乱周波数パターン(例えば、|1888Hz+888Hz|)が加えられる。被呼側の移動端末は、10個の同一の数字の後ろに、擾乱周波数パターンを認識することができる。
例えば、発呼側の移動端末がデジタルシーケンス999,999,999,999を被呼側の移動端末に送る場合、このデジタルシーケンスは9,999,999,999,x99として送られる。ここで、xは擾乱周波数パターンを表す。被呼側の移動端末では、受け取ったデジタルシーケンス9,999,999,999,x99は、999,999,999,999に復元される。
【0028】
図6は、発呼側の移動端末に存在する回路80であって、特別の情報をデジタル信号として加える本発明の一実施例による回路80をを示す。回路80は、静音制御回路82と電子透かし回路83とを有している。静音制御回路82は入力音声の発音されていない期間を検出する。発音されていない期間が検出されると、静音制御回路82は制御信号を電子透かし回路83に供給する。電子透かし回路83は、ユーザエージェントから特別の情報(IPアドレス、ユーザプロファイルなど)を受け取る。電子透かし回路83は、制御信号を受け取ると、特別の情報を時分割マルチプレクサ84に出力する。電子透かし回路83は、ラッチ回路を用いて実現することができる。ADC86は、入力音声をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を、特定の通信規格(例えば、GSM)に準拠するように符号化する符号化回路88に供給する。符号化回路88からの出力と、電子透かし回路83からの特別の情報は、マルチプレクサ84によって時分割多重化され、この結合された出力がベースバンド処理のために供給される。このようにして、入力音声の発音されていない期間の中に特別な情報が挿入される。
【0029】
図7は、被呼側の移動端末に存在する回路90であって、デジタル信号として挿入された特別の情報を抽出するための本発明の一実施例による電子透かし検出回路90を示している。電子透かし検出回路90は、入力音声から予め規定された一組のデジタルシーケンス(以下に詳細に記載されている)を検出し、特別の情報を取得する。音声は電子透かし検出回路90を通過することができ、音声は復号化回路96に出力される。復号化回路96は、特定の通信規格に従って音声を復号化する。DAC98は、復号化された音声をアナログ信号に変換し、アナログ信号を出力装置に供給する。
【0030】
図6および図7では、特別の情報の開始点および終了点をマークするために、予め規定されたデジタルシーケンスが使用されている。例えば、特別の情報の開始および終了をマークするために、デジタルシーケンス1010101010101010を使用することができる。全ての特別の情報は、このようなデジタルシーケンスとデジタルシーケンスとの間に挟まれなければならない。特別な情報又は入力音声が開始シーケンス又は終了シーケンスと同じシーケンスパターンを含んでいる場合、このシーケンスパターンを変形しなければならない。例えば、特別の情報が1010101010101010を含んでいる場合、このシーケンスは、最後の2ビットの間に「11」が挿入された101010101010101110に変化する。
【0031】
加えて、人間の音声ではDTMF信号を模倣することはできないので、電子透かし技術を利用して、発音されていない部分があるかどうかにかかわらず、特別の情報を音声に混合することができ、特別の情報を音声チャネルの中で交換することができる。
【0032】
図8は、発呼側の移動端末に存在する回路100であって、特別の情報をアナログ信号として加える本発明の別の実施例による回路100を示す。この回路100は、電子透かし変調回路104とマルチプレクサ102とを有している。発呼側の移動端末のユーザエージェントは、特別の情報を、デジタルシーケンスの形で電子透かし変調回路104に提供する。電子透かし変調回路104は、DTMF型のアナログ信号に変調する。電子透かし変調回路104は、特別の情報をDTMF型のアナログ形式でマルチプレクサ102に出力する。ユーザが話しをしている場合、マルチプレクサ102は入力音声に特別の情報を多重化し、音声チャネルの被呼側の移動端末に伝送するために、結合された出力をADCに送る。ユーザが話しをしていない場合、マルチプレクサ102はADCに特別の情報のみを送る。
【0033】
図9は、被呼側の移動端末に存在する回路110であって、アナログ信号として加えられた特別の情報を復調する本発明の別の実施例による回路110を示す。回路110は、信号検出回路112と、信号フィルタリング回路114と、電子透かし復調回路116と、を有している。信号検出回路112は、DACから音声又は結合されたアナログ信号(音声とDTMF型のアナログ形式の特別の情報との両方を含む)を受け取る。DACからの信号が音声のみの場合、信号検出回路112は信号フィルタリング回路114の機能を無効にし、音声は変調されずに信号フィルタリング回路114を通過する。DACからの信号が結合されたアナログ信号の場合、信号検出回路112は、結合されたアナログ信号から、DTMF型のアナログ信号を多重分離し、DTMF型のアナログ信号を電子透かし復調回路116に供給する。電子透かし復調回路116はDTMF型のアナログ信号から特別の情報を復調し、この特別の情報をデジタル形式で出力する。同時に、信号検出回路112は、信号フィルタリング回路114を有効にし、結合されたアナログ信号を信号フィルタリング回路114に供給し、信号フィルタリング回路114は、結合されたアナログ信号からDTMF型のアナログ信号を取り除き、音声信号を出力する。
【0034】
図10は、発呼側の移動端末に存在する回路120であって、特別の情報をデジタル信号として加える本発明の別の実施例による回路120を示す。この回路120は、ADC124と、時分割マルチプレクサ122と、電子透かし変調回路126と、を有している。電子透かし変調回路126は、特別の情報を受け取り、この特別の情報をDTMF型のデジタル信号の形で時分割マルチプレクサ122に出力する。ADC124は入力音声をデジタル信号に変換する。ADC124からの音声デジタル信号と、電子透かし変調回路126からのDTMF型のデジタル信号は、マルチプレクサ122によって時分割多重化され、次の処理を実行するために使用される結合出力が提供される。ユーザが話しをしていない場合、マルチプレクサ122は特別の情報のみを出力する。
【0035】
図11は、被呼側の移動端末に存在する回路130であって、デジタル信号として挿入された特別の情報を抽出する本発明の別の実施例による回路130を示す。回路130は、デジタル信号検出回路132と、デジタル信号フィルタ回路134と、電子透かし復調回路136と、DAC138と、を有している。デジタル信号検出回路132は音声デジタル信号又は結合されたデジタル信号(音声デジタル信号とDTMF型のデジタル形式の特別の情報との両方を含む)を受け取る。音声デジタル信号しかない場合、デジタル信号検出回路132はデジタル信号フィルタ回路134の機能を無効にし、音声デジタル信号は修正されることなくデジタル信号フィルタ回路134を通過する。結合されたデジタル信号がある場合、デジタル信号検出回路132は、結合されたデジタル信号から、DTMF型のデジタル信号を多重分離し、DTMF型のデジタル信号を電子透かし復調回路136に供給する。電子透かし復調回路136は、DTMF型のデジタル信号から特別の情報を復号化し、この特別の情報をデジタル形式で出力する。同時に、デジタル信号検出回路132は、デジタル信号フィルタ回路134を有効にし、結合されたデジタル信号を信号フィルタ回路134に供給し、信号フィルタ回路134は、結合されたデジタル信号から、DTMF型のアナログ信号を除去し、音声デジタル信号を出力する。DAC138は、音声デジタル信号をアナログ信号に変換し、この音声を次の装置に出力する。
【0036】
上記の内容では、本発明は、WWANおよびWLANに関して記載されている。しかし、本発明は、任意の2つの無線通信ネットワークの間のローミングに使用することができる。
【0037】
本発明は、方法、通信装置、通信システム、および/又はコンピュータープログラムプロダクトとして実現することができる。したがって、本発明は、ハードウェアおよび/又はソフトウェア(ファームウェア、常駐型ソフトウェア、マイクロコード、など)で実現することができる。さらに、本発明は、命令実行システムで使用されるような又は命令実行システムに関係するようなコンピュータで使用可能又は読取可能なプログラムコードを有するコンピュータで使用可能又は読取可能な記録媒体のようなコンピュータプログラムプロダクトで実現することもできる。本明細書において、コンピュータで使用可能な媒体又はコンピュータで読取可能な媒体は、プログラム(命令実行のシステム、装置、又は設備によって使用されるプログラム、又は命令実行のシステム、装置、又は設備に関するプログラム)を含む、記憶する、通信する、伝送する、又は転送する媒体とすることができる。
【0038】
本発明は特定の実施例に関して記載されているが、当業者には、上記の説明に基づいて、多くの代替例、修正例および変更例が明らかであることは明白である。したがって、本発明は、添付された特許請求の範囲の精神および範囲の中の斯かる全ての代替例、修正例、および変形例を含むる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】移動端末が使用されている典型的な複数のサービスエリアを示す図である。
【図2】デュアル無線インターフェースを有する移動端末の基本アーキテクチャを示す図である。
【図3】WWANとWLANとの間でシームレスにローミングする方法を示す図である。
【図4】発呼側の移動端末に存在する回路であって、特別の情報をアナログ信号に加える本発明の一実施例による回路を示す図である。
【図5】被呼側の移動端末に存在する回路であって、アナログ信号として加えられた特別の情報を復調する本発明の一実施例による回路を示す図である。
【図6】発呼側の移動端末に存在する回路であって、特別の情報をデジタル信号として加える本発明の一実施例による回路をを示す図である。
【図7】被呼側の移動端末に存在する回路であって、デジタル信号として挿入された特別の情報を抽出するための本発明の一実施例による回路を示す図である。
【図8】発呼側の移動端末に存在する回路であって、特別の情報をアナログ信号として加える本発明の別の実施例による回路を示す図である。
【図9】被呼側の移動端末に存在する回路であって、アナログ信号として加えられた特別の情報を復調する本発明の別の実施例による回路を示す図である。
【図10】発呼側の移動端末に存在する回路であって、特別の情報をデジタル信号として加える本発明の別の実施例による回路を示す図である。
【図11】被呼側の移動端末に存在する回路であって、デジタル信号として挿入された特別の情報を抽出する本発明の別の実施例による回路を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの無線インターフェースを有する発呼側の移動端末によって実行される方法であって、
前記少なくとも2つの無線インターフェースのうちの一つの無線インターフェースは、第1の無線通信ネットワークに用いられ、
前記少なくとも2つの無線インターフェースのうちの別の一つの無線インターフェースは、第2の無線通信ネットワークに用いられ、
前記方法は、
(a) 前記第1の無線通信ネットワークと前記第2の無線通信ネットワークとの存在を検出するステップ、
(b) 通信セッションを確立するために、前記発呼側の移動端末と被呼側の移動端末との間に、前記第1の無線通信ネットワークを介して、第1の接続を確立するステップ、
(c)前記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との第2の接続を開始するために、ハンドオーバ要求と前記第1の無線通信ネットワークの中の前記発呼側の移動端末のネットワークアドレスとを含む特別の情報を、前記被呼側の移動端末に送るステップ、
(d)前記被呼側の移動端末から応答を受け取るステップ、および
(e)前記応答が前記ハンドオーバ要求の受諾を示す場合、前記通信セッションを続けるために、前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との前記第2の接続を確立するステップ、
を有する方法。
【請求項2】
前記ステップ(e)の後に、前記第1の接続を解放するステップを更に有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の接続の間、前記発呼側の移動端末が前記第2の無線通信ネットワークから離れる方向に移動しているかどうかを検出するステップ、および
前記発呼側の移動端末が前記第2の無線通信ネットワークから離れる方向に移動している場合、前記第1の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との第3の接続を確立するステップ、
を更に有する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記発呼側の移動端末のユーザプロファイルに基づいて、通信に好ましい無線インターフェースを検出するステップ、を更に有しており、
前記好ましい無線インターフェースが前記第2の無線通信ネットワークであり、且つ前記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、前記ステップ(c)が実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
受信移動端末として、前記第2の無線通信ネットワークを介して別の移動端末との第4の接続を受諾するステップ、
前記第4の接続の間に、前記受信移動端末が前記第2の無線通信ネットワークから離れる方向に移動しているかどうかを検出するステップ、および
前記受信移動端末が前記第2の無線通信ネットワークから離れる方向に移動している場合、前記第1の無線通信ネットワークを介して他の移動端末との第5の接続を開始するために、ハンドオーバ要求を前記他の移動端末に送るステップ、
を更に有する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ステップ(c)において、前記特別の情報は、電子透かし技術を使用して前記被呼側の移動端末に送られる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記特別の情報は、前記発呼側の移動端末と前記被呼側の移動端末との間の音声チャネルを介して、前記被呼側の移動端末に送られる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記特別の情報は、入力音声の発音されていない期間に挿入される、請求項7の方法。
【請求項9】
前記ステップ(c)は、
入力音声を受け取り、前記入力音声の中の発音されていない期間を検出するステップ、
発音されていない期間を検出した場合、制御信号を出力するステップ、
前記制御信号を受け取った場合、前記特別の情報を変調アナログ信号に変調するステップ、および
前記変調アナログ信号を前記入力音声の発音されていない期間に多重化するステップ、
を有する請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ステップ(c)は、
前記特別の情報を受け取り、前記特別の情報をDTMF型のアナログ信号形式で出力するステップ、および
DTMF型のアナログ信号形式の前記特別の情報を入力音声と多重化し、結合されたアナログ信号を出力するステップ、
を有する請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記ステップ(c)は、
前記特別の情報を受け取り、前記特別の情報をDTMF型のデジタル信号形式で出力するステップ、および
DTMF型のデジタル信号形式の前記特別の情報をデジタル入力音声と多重化し、結合されたアナログ信号を出力するステップ、
を有する請求項7に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも2つの無線インターフェースを有する被呼側の移動端末によって実行される方法であって、
前記少なくとも2つの無線インターフェースのうちの一つの無線インターフェースは、第1の無線通信ネットワークに用いられ、
前記少なくとも2つの無線インターフェースのうちの別の一つの無線インターフェースは、第2の無線通信ネットワークに用いられ、
前記方法は、
(a) 前記第1の無線通信ネットワークを介して発呼側の移動端末との第1の接続を受諾するステップ、
(b) 前記第1の接続の間、前記発呼側の移動端末からハンドオーバ要求とネットワークアドレスとを含む特別の情報を受け取った場合、前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との第2の接続を開始するために、前記第2の無線通信ネットワークが存在しているかどうかを検出するステップ、
(c) 前記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、前記ハンドオーバ要求の受諾の応答を前記発呼側の移動端末に送るステップ、
(d) 前記発呼側の移動端末との前記第2の接続を受諾するステップ、
を有する方法。
【請求項13】
前記ステップ(c)の前に、前記被呼側の移動端末のユーザプロファイルに基づく通信に好ましい無線インターフェースが前記第2の無線通信ネットワークに用いられるものであるかどうかを検証するステップを更に有し、
前記被呼側の移動端末の前記好ましい無線インターフェースが前記第2の無線通信ネットワークに用いられるものである場合、前記ステップ(c)が実行される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ステップ(d)の後に、前記第1の接続を解放するステップを更に有する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ステップ(b)において、前記被呼側の移動端末が受け取った前記特別の情報には、電子透かし技術が使用されている、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記特別の情報は、前記発呼側の移動端末と前記被呼側の移動端末との間の音声チャネルを介して、前記被呼側の移動端末によって受け取られる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記被呼側の移動端末が受け取る前記特別の情報は、DTMF型のアナログ信号形式であり、前記特別の情報は音声に結合される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ステップ(b)は、
前記音声又は前記結合されたアナログ信号を受け取り、前記音声のみを受け取った場合は前記音声を出力し、前記結合されたアナログ信号を受け取った場合は前記結合されたアナログ信号からDTMF型のアナログ信号を分離して前記DTMF型のアナログ信号と前記結合されたアナログ信号とを出力するステップ、
前記DTMF型のアナログ信号から前記特別の情報を復調し、前記特別の情報を出力するステップ、および
前記結合されたアナログ信号から前記DTMF型のアナログ信号ををフィルタ処理し、前記音声を出力するステップ、
を有する請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記被呼側の移動端末が受け取る前記特別の情報はDTMFに類似のデジタル信号形式であり、前記特別の情報はデジタル化された音声に結合される、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記ステップ(b)は、
前記デジタル化された音声又は前記結合されたデジタル信号を受け取り、前記デジタル化された音声のみを受け取った場合は前記デジタル化された音声を出力し、前記結合されたデジタル信号を受け取った場合は前記結合されたデジタル信号からDTMF型のデジタル信号を多重分離して前記DTMF型のデジタル信号と前記結合されたデジタル信号とを出力するステップ、
前記DTMF型のデジタル信号を前記特別の情報に変換し、前記特別の情報を出力するステップ、および
前記結合されたデジタル信号から前記DTMF型のデジタル信号ををフィルタ処理し、前記デジタル化された音声を出力するステップ、
を有する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の無線通信ネットワークは無線WANであり、前記第2の無線通信ネットワークは無線LANである、請求項12〜20のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
第1の無線通信ネットワークおよび第2の無線通信ネットワークにおいて通信を行う移動端末のための回路であって、
前記回路は、
前記第1の無線通信ネットワークの存在を検出する手段、
前記第2の無線通信ネットワークの存在を検出する手段、
発呼側の移動端末としての前記移動端末と被呼側の移動端末との間に、前記第1の無線通信ネットワークを介して、第1の接続を確立する手段、
前記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との第2の接続を開始するために、ハンドオーバ要求と前記第1の無線通信ネットワークの中の前記発呼側の移動端末のネットワークアドレスとを含む特別の情報を、前記被呼側の移動端末に送る手段、
前記被呼側の移動端末から応答を受け取る手段、および
前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との前記第2の接続を確立する手段、
を有し、
前記第2の接続を確立する手段は、前記応答が前記ハンドオーバ要求の受諾を示す場合、前記第2の接続を確立する、回路。
【請求項23】
少なくとも2つの無線インターフェースと請求項22に記載の回路とを有する移動端末。
【請求項24】
第1の無線通信ネットワークおよび第2の無線通信ネットワークにおいて通信を行う移動端末のための回路であって、
前記回路は、
被呼側の端末として、前記第1の無線通信ネットワークを介して発呼側の移動端末との第1の接続を受諾する手段、
前記第1の接続の間、前記発呼側の移動端末からハンドオーバ要求を受け取った場合、前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との第2の接続を開始するために、前記第2の無線通信ネットワークが存在しているかどうかを検出する手段、
前記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、前記ハンドオーバ要求の受諾の応答を前記発呼側の移動端末に送る手段、および
前記発呼側の移動端末との前記第2の接続を受諾する手段、
を有する回路。
【請求項25】
少なくとも2つの無線インターフェースと請求項24に記載の回路とを有する移動端末。
【請求項26】
第1の無線通信ネットワークと第2の無線通信ネットワークとの間での発呼側の移動端末のハンドオーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、
前記第1の無線通信ネットワークと前記第2の無線通信ネットワークとの存在を検出するコンピュータで読取可能なプログラムコード、
通信セッションを確立するために、前記発呼側の移動端末としての移動端末と被呼側の移動端末との間に、前記第1の無線通信ネットワークを介して、第1の接続を確立するコンピュータで読取可能なプログラムコード、
前記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との第2の接続を開始するために、ハンドオーバ要求と前記第1の無線通信ネットワークの中の前記発呼側の移動端末のネットワークアドレスとを含む特別の情報を、前記被呼側の移動端末に送るコンピュータで読取可能なプログラムコード、
前記被呼側の移動端末から応答を受け取るコンピュータで読取可能なプログラムコード、および
前記応答が前記ハンドオーバ要求の受諾を示す場合、前記通信セッションを続けるために、前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との前記第2の接続を確立するコンピュータで読取可能なプログラムコード、
を有するコンピュータプログラム。
【請求項27】
請求項26に記載のコンピュータプログラムを実行するコンピュータで読取可能なプログラム媒体。
【請求項28】
請求項27に記載のコンピュータで読取可能なプログラム媒体を有するコンピュータ装置。
【請求項29】
第1の無線通信ネットワークと第2の無線通信ネットワークとの間での被呼側の移動端末のハンドオーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、
前記第1の無線通信ネットワークを介して発呼側の移動端末との第1の接続を受諾するコンピュータで読取可能なプログラムコード、
前記第1の接続の間、前記発呼側の移動端末からハンドオーバ要求とネットワークアドレスとを含む特別の情報を受け取った場合、前記第2の無線通信ネットワークを介して前記被呼側の移動端末との第2の接続を開始するために、前記第2の無線通信ネットワークが存在しているかどうかを検出するコンピュータで読取可能なプログラムコード、
前記第2の無線通信ネットワークが存在している場合、前記ハンドオーバ要求の受諾の応答を前記発呼側の移動端末に送るコンピュータで読取可能なプログラムコード、
前記発呼側の移動端末との前記第2の接続を受諾するコンピュータで読取可能なプログラムコード、
を有するコンピュータプログラム。
【請求項30】
請求項29に記載のコンピュータプログラムを実行するコンピュータで読取可能なプログラム媒体。
【請求項31】
請求項30に記載のコンピュータで読取可能なプログラム媒体を有するコンピュータ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−506291(P2008−506291A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519943(P2007−519943)
【出願日】平成17年7月4日(2005.7.4)
【国際出願番号】PCT/IB2005/052209
【国際公開番号】WO2006/006115
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】