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異性体濃縮共役リノール酸組成物の使用方法
説明

異性体濃縮共役リノール酸組成物の使用方法

【課題】本発明の目的は、生物学的に有利な比のCLA異性体を含有する組成物を提供することである。生物学的に有利な比のCLA異性体を含有し、また、所望の生物学的効果を最適化するように濃縮した含量の生物活性異性体を含有する組成物の使用方法を提供することも本発明の目的である。
【解決手段】t10,c12およびc9,t11異性体が濃縮された共役リノール酸調製物を使用する組成物および方法が開示される。t10,c12対c9,t11の比が約1.2:1より大きい共役リノール酸の調製物はさまざまな栄養、治療および医薬用途に望ましいことがわかった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明はヒトおよび動物の栄養の分野、特に共役リノール酸(conjugated linoleic acid:CLA)を含有する組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
共役リノール酸(CLA)は、その栄養、治療、および薬学的特性を利用しようとする数多くの研究計画の焦点となっている。
【0003】
リノール酸の二重結合の共役位置への転位は、高温でのニッケルまたはアルカリのような触媒による処理中、および自動酸化中に起ることが示されている。理論的には、9,11および10,12オクタデカジエン酸の8つの可能な幾何異性体(c9,c11;c9,t11;t9,c11;t9,t11;c10,c12;c10,t12;t10,c12およびt10,t12)が、c9,c12−オクタデカジエン酸の異性化から形成される。リノール酸の異性化の一般的機構は、コーワン(非特許文献1)により記載されている。二重結合は活性化触媒との衝突の結果により分極すると考えられる。
【0004】
その後、分極した炭素原子とその隣接炭素は回転が自由となり、その力は欠陥のある炭素原子を本質的に平坦にするようなものである。その後、該系はこれらの衝突の結果生じた力を軽減するように動いて、cisおよびtrans両方の異性体が形成される。CLAのある特定の異性体の形成が熱力学的に有利である。これは、共役二重結合周囲の5個の炭素原子の同一平面特性および共鳴ラジカルの空間的競合による。明らかに、c9,t11またはt10,c12幾何異性体のさらなる安定化から、9,11および10,12異性体の比較的高い分布が得られる。
【0005】
ガスクロマトグラフィーの進歩によって、研究者はCLAのサンプルの異性体組成を正確に定量できるようになった。クリスチーら(非特許文献2)は、CLAの市販サンプルの異性体分布が次の通りであったと報じた。すなわち、8,10(14%);9,11(30%);10,12(31%)および11,13(24%)である。クリスチーらが発表した他の研究(非特許文献3)では、市販CLA調製物の次のCLA異性体組成が報じられた。すなわち、t11,t13(0.74%);t10,t12(1.23%);t9,t11(1.18%);t8,t10(0.46%);c11,t13およびt11,c13(21.7%);c10,t12およびt10,c12(29.0%);c9,t11およびt9,c11(29.5%);c8,t10およびt8,c10(12.3%);c11,c13(0.96%);c10,c12(0.88%);c9,c11(0.88%);およびc8,c10(0.20%)。これらの研究にみられるように、たとえある特定の異性体の形成が有利であっても、CLAの他の異性体がアルカリ異性化CLA調製物の組成に大きく寄与しうる。
【0006】
1978年に、ウィスコンシン大学(University of Wisconsin)の研究者は、調理した牛肉中に含まれる、突然変異誘発を阻止すると思われるある物質の正体をつきとめた。この物質はCLAであることがわかった。共役不飽和を有する脂肪酸は、通常、ウシ飼料の組成物中に含まれない。しかし、c9,t11オクタデカジエン酸は、ケプラー(非特許文献4)により報じられたように、嫌気性細菌Butyrivibrio fibrisolvens由来のリノール酸イソメラーゼによるリノール酸の生物水素化(biohydrogenation)において、第1中間体として反芻胃で形成される。
【0007】
CLAの個々の異性体の生物活性が推測の対象となってきた。文献は通常、生物学的に活性な異性体は、Butyrivibrio fibrisolvensにより産生されるc9,t11異性体であると提案している(この立場をとるレビューについては、非特許文献5非特許文献6を参照のこと)。さらに、この仮説を支持するデータはハーら(非特許文献7)の文献にもみられる。そこでは、研究者らは標識摂取研究を行い、9,11異性体がやや優先的に摂取されて動物組織のリン脂質中に取り込まれ、10,12異性体はそれほどでもないことを示した。
【0008】
CLAに関連する生物活性は多様かつ複雑である。現在、CLAの作用機序についてはほとんど知られていないが、進行中のいくつかの前臨床および臨床研究は生理学的および生化学的作用モードに新しい光をあてているようである。CLAの抗発癌性はよく文献に記載されている。CLAの投与は、ハーら(非特許文献8)が実証したようにラット乳癌形成を阻止する。ハーら(非特許文献9)は、同様な結果をマウス前胃新生物モデルにおいて報じた。CLAは、in vitroで標的ヒト黒色腫、結腸直腸癌および肺癌細胞に対する強力な細胞毒性剤としても確認されている。最近の主なレビュー記事は、個々の研究から導かれた結論を確証するものである(非特許文献10)。
【0009】
CLA作用機序はまだ漠然としているが、少なくともin vivoでは、免疫系のいくつかの成分が関与しうることが明らかである。特許文献1(Cookら)は、CLAを含有する食物を投与することにより、I型またはTgE過敏症が介在する動物のアレルギー反応を弱める方法を開示している。また、約0.1〜1.0%の濃度のCLAは白血球を保存する際の効果的なアジュバントであることが示された。
【0010】
特許文献2(Cookら)は、遊離酸または塩形態のCLAの経口または非経口投与が、細胞性免疫に関連するCD−4およびCD−8リンパ球亜集団の増加をもたらしたことを開示した。外因性の腫瘍壊死因子による前処理から生じる副作用を、CLAを投与した動物中のCD−4およびCD−8細胞のレベルの上昇または維持により、間接的に軽減することができる。最後に、米国特許第5,430,066号は、免疫刺激による体重減少および食欲不振の予防におけるCLAの効果を記載している。
以上述べたCLAの潜在的な治療および薬学的応用とは別に、食物サプリメント(dietary supplement)としてのCLAの栄養的使用が非常に注目されている。CLAは、身体組成、特に脂肪および貧脂肪組織塊の分配を再指令するうえで顕著な一般的効果を発揮することが見出されている。特許文献3(Cookら)は、ブタ、マウス、およびヒトに0.5%のCLAを含有する食品をあたえる、CLAを食物サプリメントとして用いる方法を開示している。それぞれの動物種で、脂肪含量の有意な低下がタンパク質量の同時増加を伴なって観察された。これらの動物において、CLA添加による食物の脂肪酸含量の増加は体重の増加をもたらさず、体内の脂肪と赤身の再分配に関連することは興味深い。関心のある他の食物現象は、飼料要求率に対するCLA補充の効果である。特許文献4(Cookら)は、動物飼料(鳥類および哺乳類)へのCLAの配合が飼料要求率を増加し、CLA補充動物の体重増加をより大きくすることを示すデータを提供した。
食用動物飼育者にとって、CLA補充の潜在的に有益な効果は明らかである。必要なことは、実際に生物学的に活性のある異性体は何であるか、またこれらの異性体を用いる適切な比はいくらかを決定することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許第5,585,400号明細書
【特許文献2】米国特許第5,674,901号明細書
【特許文献3】米国特許第5,554,646号明細書
【特許文献4】米国特許第5,428,072号明細書
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】J.C.Cowan,JAOCS 72:492−99(1950)
【非特許文献2】Christieら,JAOCS 74(11):1231(1997)
【非特許文献3】Christieら,Lipids 33(2):217−21(1998)
【非特許文献4】Keplerら,J.Biol.Chem.241:1350−54(1966)
【非特許文献5】P.W.Parodi,J.Nutr.127(6):1055−60(1997)
【非特許文献6】M.A.Belury,Nutrition Reviews 53(4):83−9(1995)
【非特許文献7】Haら,Cancer Res.,50:1097(1991)
【非特許文献8】Haら,Cancer Res.,52:2035−s(1992)
【非特許文献9】Haら,Cancer Res.,50:1097(1990)
【非特許文献10】Ip,Am.J.Clin,Nutr.66(6):1523s(1997)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
(発明の概要)
科学的文献は、活性CLA異性体がc9,t11異性体であることを示唆する。しかし、本明細書に示されるように、10,12対9,11異性体の比の増加により、CLA調製物の生物学的活性に対する格別の効果が得られる。それゆえに、本発明の目的は、生物学的に有利な比のCLA異性体を含有する組成物を提供することである。生物学的に有利な比のCLA異性体を含有し、また、所望の生物学的効果を最適化するように濃縮した含量の生物活性異性体を含有する組成物の使用方法を提供することも本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記課題を解決するために、以下を提供する。
1.1.2:1〜3:1の範囲の比で10,12−共役リノール酸および9,11−共役リノール酸を含む共役リノール酸含有組成物。
【0015】
2.1.2:1より大きい比で10,12−共役リノール酸および9,11−共役リノール酸を含むヒトの食品および動物飼料中の食物サプルメントとして使用するための共役リノール酸含有組成物。
【0016】
3.0.01〜10グラム当量の10,12−共役リノール酸を含む脂質成分を有するビヒクルを含んでなる、ヒトまたは動物の食事用の1日分の食料。
【0017】
4.前記脂質成分がアルキルエステルとして提供される、項目3に記載の食料。
【0018】
5.前記脂質成分がトリグリセリドとして提供される、項目3に記載の食料。
【0019】
6.前記脂質成分が遊離脂肪酸として提供される、項目3に記載の食料。
【0020】
7.少なくとも50パーセントの共役リノール酸異性体を含有する組成物であって、該共役リノール酸異性体が1.2:1より大きい比のt10,c12およびc9,t11異性体の混合物を90パーセントを超えて含有することを特徴とする、上記組成物。
【0021】
8.リノール酸異性体を含有する組成物であって、該リノール酸異性体が1.2:1より大きい比のt10,c12およびc9,t11異性体の混合物を90パーセントを超えて含有することを特徴とする、上記組成物。
【0022】
9.遊離脂肪酸共役リノール酸異性体の混合物を含んでなり、該混合物が少なくとも約80%のt10,c12オクタデカジエン酸を含有する、共役リノール酸組成物。
【0023】
10.前記t10,c12オクタデカジエン酸を加えた食品をさらに含む、項目9に記載の組成物。
【0024】
11.前記食品がヒトの消費用である、項目10に記載の組成物。
【0025】
12.前記食品が動物の消費用に配合された飼料である、項目10に記載の組成物。
【0026】
13.遊離脂肪酸共役リノール酸異性体の混合物を含んでなり、該混合物が少なくとも約92%のt10,c12オクタデカジエン酸を含有する、共役リノール酸組成物。
【0027】
14.前記t10,c12オクタデカジエン酸を加えた食品をさらに含む、項目13に記載の組成物。
【0028】
15.前記食品がヒトの消費用である、項目14に記載の組成物。
【0029】
16.前記食品が動物の消費用に配合された飼料である、項目14に記載の組成物。
17.次の構造:
【0030】
【化1】

【0031】
(式中、R、R、およびRはヒドロキシル基およびオクタデカジエン酸からなる群から選択される)の複数のアシルグリセロール分子を含むアシルグリセロール組成物であって、位置R、R、およびRに少なくとも約80%のt10,c12オクタデカジエン酸を含有することを特徴とする、上記組成物。
【0032】
18.前記アシルグリセロール組成物を加えた食品をさらに含む、項目17に記載の組成物。
【0033】
19.前記食品がヒトの消費用である、項目18に記載の組成物。
【0034】
20.前記食品が動物の消費用に配合された飼料である、項目18に記載の組成物。
【0035】
21.次の構造:
【0036】
【化2】

【0037】
(式中、R、R、およびRはヒドロキシル基およびオクタデカジエン酸からなる群から選択される)の複数のアシルグリセロール分子を含むアシルグリセロール組成物であって、位置R、R、およびRに少なくとも約92%のt10,c12オクタデカジエン酸を含有することを特徴とする、上記組成物。
【0038】
22.前記アシルグリセロール組成物を加えた食品をさらに含む、項目21に記載の組成物。
【0039】
23.前記食品がヒトの消費用である、項目22に記載の組成物。
【0040】
24.前記食品が動物の消費用に配合された飼料である、項目22に記載の組成物。
【0041】
25.a)商用種子油および該種子油を処理する方法を準備し、
b)該種子油を、t10,c12オクタデカジエン酸を含有する調製物が生成され、該調製物が少なくとも約80%のt10,c12CLAとなる条件下で処理する、
ことを含んでなる方法により調製される共役リノール酸組成物。
【0042】
26.前記t10,c12オクタデカジエン酸を加えた食品をさらに含む、項目25に記載の組成物。
【0043】
27.前記食品が動物の消費用に配合された飼料である、項目26に記載の組成物。
【0044】
28.a)商用種子油を準備し、
b)該種子油から脂肪酸アルキルエステルの混合物を形成し、
c)該脂肪酸アルキルエステルを共役化して共役脂肪酸アルキルエステルを形成し、該共役脂肪酸アルキルエステルはt10,c12アルキルエステルを含むことを特徴とするものであり、
d)該共役脂肪酸アルキルエステルを溶媒中に希釈して溶液を形成し、
e)該溶液からt10,c12アルキルエステルを沈降させ、
f)該t10,c12アルキルエステルを鹸化してt10,c12オクタデカジエン酸を生成する、
ことを含んでなる方法により調製される共役リノール酸組成物。
【0045】
29.前記t10,c12オクタデカジエン酸を加えた食品をさらに含む、項目28に記載の組成物。
【0046】
30.前記食品が動物の消費用に配合された飼料である、項目29に記載の組成物。
【0047】
31.共役リノール酸のアルキルエステルの混合物を含んでなり、該混合物が少なくとも約80%のt10,c12アルキルエステルを含有する、食物サプルメント用および動物飼料用の共役リノール酸組成物。
【0048】
32.前記t10,c12アルキルエステルを加えた食品をさらに含む、項目31に記載の共役リノール酸組成物。
【0049】
33.共役リノール酸のアルキルエステルの混合物を含んでなり、該混合物が少なくとも約92%のt10,c12アルキルエステルを含有する、食物サプルメント用および動物飼料用の共役リノール酸組成物。
【0050】
34.前記t10,c12アルキルエステルを加えた食品をさらに含む、項目33に記載の共役リノール酸組成物。
したがって、ある実施形態では、本発明は、10,12−リノール酸および9,11−リノール酸、最も好ましくはt10,c12共役リノール酸およびc9,t11共役リノール酸を1.2:1以上の比で、最も好ましくは約1.2:1〜3:1の範囲で含有する共役リノール酸組成物を提供する。他の実施形態では、提供される共役リノール酸組成物は、ヒトまたは動物の食事のための1日分の食料の一部でありうる。1日分の食料(daily ration)は液体成分を有するビヒクルを含んでなる。液体成分は、0.01〜10グラム当量の10,12共役リノール酸、好ましくはt10,c12共役リノール酸を含有するか、これから構成される。あるいは、他の実施形態では、本発明は、リノール酸異性体を含有する組成物を提供し、該異性体は、90%より多いt10,c12およびc9,t11 CLA異性体の混合物を含有することを特徴とする。ある実施形態では、該異性体は、t10,c12のほうを優先して約1.2:1より大きい比で存在する。
他の実施形態では、本発明は、共役リノール酸異性体を少なくとも50%含有する共役リノール酸組成物も提供する。CLA異性体は、t10,c12およびc9,t11異性体の混合物を90%以上含有することに特徴がある。好ましくは、これらの異性体の比は、t10,c12のほうを優先して約1.2:1より大きい。
他の実施形態では、本発明は、t10,c12 CLAを濃縮した他の組成物および調製物をさらに提供する。ある実施形態においてt10,c12 CLAは少なくとも約80%の純度であり、他の実施形態ではt10,c12 CLAは少なくとも約90%の純度であり、そしてさらに他の実施形態ではt10,c12 CLAは少なくとも約92%の純度である。
他の実施形態では、本発明は、動物およびヒトに供給するためのc9,t11
CLAを濃縮した組成物を提供する。ある実施形態では、c9,t11 CLA対t10,c12 CLAの比が約1.4:1〜3.0:1である。他の実施形態では、c9,t11 CLA対t10,c12 CLAの比は約1.8:1〜2.2:1である。さらに他の実施形態では、c9,t11 CLA対t10,c12CLAの比は約2.0:1である。
上記の組成物をアシルグリセリドまたはアルキルエステルに組み入れることができる。ある実施形態では、アシルグリセロール組成物は下記構造の複数のアシルグリセロール分子を含み、
【0051】
【化3】

式中、R1、R2、およびR3はヒドロキシル基およびオクタデカジエン酸からなる群から選択され、該組成物は位置R1、R2、およびR3に少なくとも約80%のt10,c12オクタデカジエン酸を含有することを特徴とする。他の実施形態では、アシルグリセロール組成物は、位置R1、R2、およびR3 に少なくとも約90%のt10,c12オクタデカジエン酸を含有することを特徴とする。さらに他の実施形態では、アシルグリセロール組成物は、位置R1、R2、およびR3に少なくとも約92%のt10,c12オクタデカジエン酸を含有することを特徴とする。他の実施形態においては、c9,t11濃縮CLAは、上に記載した比および百分率にしたがって、アシルグリセロールの位置R1、R2、およびR3に組み入れることもできる。
さらなる実施形態では、濃縮t10,c12組成物および濃縮c9,t11組成物を、動物飼料またはヒト消費用の食料を含めた食品中に配合することができるし、または賦形剤もしくは経口送達ビヒクルを用いて製剤化してもよい。
他の実施形態では、本発明の組成物は多種多様な栄養、治療および薬理学上の用途がある。c9,t11を含有する組成物は成長、飼料効率および体重増加速度を高めるために使用される。従って、ある実施形態では、動物およびc9,t11 CLAを濃縮した組成物が提供される。ある実施形態では、c9,t11 CLA対t10,c12 CLAの比が約1.4:1〜3.0:1である。他の実施形態では、c9,t11 CLA対t10,c12 CLAの比が約1.8:1〜2.2:1である。さらに他の実施形態では、c9,t11 CLA対t10,c12 CLAの比が約2.0:1である。他の実施形態では、濃縮c9,t11 CLA組成物は、約40〜60%のc9,t11 CLAおよび約20〜30%のt10,c12 CLAを含有する。他の実施形態では、濃縮c9,t11調製物は飼料要求率、成長または体重増加速度が高まるように動物に投与される。t10,c12 CLAを含有する組成物はヒトおよび他の動物の体脂肪を減少させるために用いることができる。したがって、ある実施形態では、動物およびt10,c12 CLA組成物が提供される。ある実施形態では、t10,c12 CLAが少なくとも約80%の純度であり、他の実施形態ではt10,c12が少なくとも90%の純度であり、そしてさらに他の実施形態では、t10,c12 CLAが少なくとも92%の純度である。さらに他の実施形態では、t10,c12調製物は、体脂肪を減少させるためにヒトを含む動物に投与される。かかる組成物の他の用途としては、動物の筋量の増加;動物のアレルギー反応の軽減;動物の免疫刺激による体重減少の予防;動物のCD−4およびCD−8細胞数の増加;動物の骨のミネラル含量の増加;動物の骨格異常の予防;および動物血液中のコレステロール量の低減が挙げられる。
他の実施形態では、本発明は、限定されるものでないが、ヒマワリ油、サフラワー油、大豆油およびコーン油を含む商用種子油用のt10,c12 CLAを調製する方法を提供する。ある実施形態では、商用種子油および種子油の処理方法が提供される。他の実施形態では、該種子油が、t10,c12 CLAを含有する調製物が製造されるような条件下で処理される。ある実施形態では、該CLAは少なくとも約80% t10,c12であり、他の実施形態では、該CLAは少なくとも約90% t10,c12であり、そしてさらに他の実施形態では、該CLAは少なくとも約92% t10,c12である。他の実施形態では、アルキルエステルの混合物が商用種子油から形成される。さらに他の実施形態では、その後、該アルキルエステルが共役化される。ある実施形態では、該共役アルキルエステルを溶媒で希釈し、そして温度を少なくとも約−56℃〜−57℃に下げて沈降させる。他の実施形態では、温度を約−30℃に下げて、該調製物から飽和脂肪酸を除去する。さらに他の実施形態では、尿素分画化により飽和脂肪酸を除去する。他の実施形態では、本発明は、上記した方法により製造されたt10,c12 CLAを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、CLA10,12および9,11異性体の比と雄ブタの背脂肪(back fat)減少%を比較する3つ別々の研究の対数回帰分析のプロットである。
【図2】図2は、雄ブタの飼料中のCLAの10,12異性体の全百分率と背脂肪減少%を比較する3つの別々の研究の線形回帰分析のプロットである。
【発明を実施するための形態】
【0053】
(発明の詳細な説明)
(定義)
本明細書で用いる「共役リノール酸」または「CLA」は、あらゆる共役リノール酸またはオクタデカジエン遊離脂肪酸を意昧する。この用語は、分子の任意の位置に2つの共役した炭素−炭素二重結合を有するリノール酸の全ての位置異性体および幾何異性体を包含しかつそれらを示すものである。CLAは、通常のリノール酸が炭素原子9および12に二重結合を有する点で通常のリノール酸と異なる。CLAの例は、次の位置異性体のcisおよびtrans異性体(「E/Z異性体」)を含む:2,4−オクタデカジエン酸、4,6‐オクタデカジエン酸、6,8‐オクタデカジエン酸、7,9‐オクタデカジエン酸、8,10‐オクタデカジエン酸、9,11‐オクタデカジエン酸および10,12‐オクタデカジエン酸、11,13‐オクタデカジエン酸。本明細書で用いる「CLA」は、天然源から得られる単一の異性体、2以上の選択した異性体の混合物、および非選択の異性体混合物、ならびに合成および半合成CLAを包含する。
本明細書で用いるCLAの「トリグリセリド」は、トリグリセリド骨格の3つの位置のいずれかまたは全部にCLAを含むものである。したがって、CLAを含むトリグリセリドはCLAの位置異性体および幾何異性体のどれを含んでいてもよい。
本明細書で用いるCLAの「エステル」は、生理学的に許容される天然アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール)を含むがそれらに限定されないアルコールまたは他の化学基にエステル結合を介して結合されたCLAの任意のおよび全ての位置および幾何異性体を含むものである。したがって、CLAのエステルまたはエステル化CLAは、CLAの位置および幾何異性体のどれを含んでいてもよい。
CLAの「非天然異性体」は、限定されるものでないが、c11,t13;t11,c13;t11,t13;c11.c13;c8,t10;t8,c10;t8,t10;c8,c10;およびオクタデカジエン酸のtrans‐trans異性体を含み、オクタデカジエン酸のt10,c12およびc9,t11異性体を含まないものである。「非天然異性体」は、これらの異性体がCLAをアルカリ異性化で合成するときに通常少量生成されるので、CLAの「マイナー異性体」とも呼ばれる。
「調理済食品(prepared food product)」は、ヒト消費用にプレパックした食品を意味する。
本明細書で用いる「c」はcis配向の化学結合をさし、「t」はtrans配向の化学結合をさす。CLAの位置異性体が「c」または「t」なしに記述されるときは、該記述は全ての4つの可能な異性体を含む。例えば、10,12オクタデカジエン酸は、c10,t12;t10,c12;t10,t12;およびc10,c12オクタデカジエン酸を包含するが、t10,c12オクタデカジエン酸もしくはCLAは単一の異性体のみを意味する。
本明細書で用いる「油(oil)」なる用語は、長鎖脂肪酸(CLAを含む)または他の長鎖炭化水素基を含有する自由流動性の液体を意味する。長鎖脂肪酸は限定するものでないが、CLAの各種の異性体を含む。
本明細書で用いる「生理学的に許容される担体」は、油性医薬品とともに常用される任意の担体または賦形剤を意昧する。このような担体また賦形剤は、限定するものでないが、油、デンプン、スクロースおよびラクトースを含む。
本明細書で用いる「経口送達ビヒクル」は、限定するものでないが、カプセル、ピル、錠剤およびシロップを含む経口的に医薬品を送達する手段を意味する。本明細書で用いる「食品」は、ヒト、非反芻動物または反芻動物による消費に適した食料または飼料を意味する。「食品」は調理されてパックされた食品(例えば、マヨネーズ、サラダドレシング、パン、もしくはチーズ食品)または動物飼料(例えば、押出してペレット化した動物飼料もしくは粗粒の混合飼料)であってよい。CLAの様々な用途は特許および科学文献に十分に記載されている。これらの用途は2つの一般的なカテゴリーに大別される。第1のカテゴリーは、CLAの食物サプリメントとしての栄養上の使用である。第2のカテゴリーは、治療および薬理学上の使用である。
本明細書に参照により組み入れられる米国特許第5,554,646号(Cookら)は、動物の体脂肪を減らすためにCLAを使用することを開示している。この方法では、体重の減少を引き起こすのに十分なCLAの安全かつ有効な量を動物に与える。0.5%のCLAを含有する食餌を与えられたマウスは、給餌が終わった時点で、0.5%のコーン油を含有する食餌を与えられた対照マウスの脂肪含量より有意に低い全脂肪含量を示した。体脂肪を減らすために投与されるべきCLAの正確な量は、動物、使用するCLAの形態、および投与経路に左右される。その量は、一般的に約0.001g/kg〜約1g/kg(動物の体重)の範囲にある。医薬量は、一般的にヒト食物の約1,000ppm〜約10,000ppmのCLAの範囲にある。しかし、CLAは比較的無毒であるので、使用量の上限は特に決まっていない。この用途や他の用途のためのCLAは、様々な形態で調製することができる。それらには、製薬上の希釈剤と組合せたCLAの無毒性ナトリウムまたはカリウム塩および活性エステルが含まれる。CLAは、動物飼料またはヒトに供する食品に、CLAが動物またはヒトの食料の約0.01〜2.0重量%もしくはそれ以上を占めるように、直接添加することもできる。該特許は、動物食餌へのCLAの補充が、動物中の体タンパク質を保持しかつ動物の筋タンパク質を増加するのに役立つことも開示した。
CLAの他の栄養的使用が、本明細書に参照により組み入れられる米国特許第5,428,072号(Cookら)に開示されている。該特許には、安全かつ有効な量のCLAを動物に与えることにより、動物の体重増加および飼料効率が増加することが示される。0.5%のCLAを補充した食餌を与えたヒヨコの群は、たとえCLAを与えたヒヨコの飼料消費が少なくとも、0.5%のリノール酸を与えた対照ヒヨコと同等の体重増加を示した。さらに、0.5%のCLAを与えた後に内毒素(endotoxin)を注射したヒヨコは体重増加を示したが、対照食餌を与えたヒヨコは体重が減少するか、ごく僅かしか体重が増加しなかった。同様な結果は、0.5%のCLAを含有する食餌を与えたラットおよび0.5%または1%のCLAを与えたウサギにも見られた。食餌に供給されるまたは含まれるCLAの量に対するガイドラインは米国特許第5,554,646号に開示された量と同一である。
CLAは実際にヒトの体重を減少させるために使用しうることも研究により実証されている。ノルウエーでアーリング・トーム(Erling Thom)が1997年に実施した二重盲検法では、20人の健康人の食事に3gのCLA混合物または3gのプラシーボを補充した。CLAを与えた群は体重および体脂肪率の両方の減少を経験したが、プラシーボを与えた群は体重および体脂肪率の増加を経験した。PCT公開WO 97/46230は、体脂肪および/または体重の既存レベルを維持する方法を開示している。
該特許のクレームは、CLAが合計3人により消費されるという逸話的で管理されていない研究を当てにしたものである。
CLA使用に関する他の特許は、免疫応答におけるCLAの役割に焦点をおいている。本明細書に参照により組み入れられる米国特許第5,585,400号(Cookら)は、CLAを含有する食物の投与によりI型またはTgE過敏症の介在する動物のアレルギー反応を軽減する方法を開示している。該特許は、白血球数を保持するために、約0.1〜1.0%の濃度のCLAを投与することも開示している。該特許に開示された研究は、モルモット(guinea pig)気管アレルギーモデルを採用した。モルモットに0.25%のCLAまたは対照食餌を2週間与え、その後、高度免疫感作(hyperimmunization)のために2および3週目に卵白アルブミンで免疫した。潅流モデル系を使って、CLAを与えることがアレルゲン誘起気管収縮になんらかの影響を与えるかどうかを確認した。該潅流系では、CLAを与えたモルモットからの気管は、対照食餌を与えたモルモットの気管より安定していた。アレルゲンをモルモット気管上に注入すると、CLAを与えた動物の組織ではより少ない気管収縮が観察された。対照動物と比較してCLAを与えた動物の白血球数は増えており、対照動物の白血球数が2.4x106+/−0.3であるのに対して、CLAを与えた動物の白血球数は3.5x106 +/−0.6であった。
成長を促進しかつ免疫刺激(例えば内毒素曝露)および異化ホルモン(例えば、IL−1)の有害作用による食欲不振と体重減少を予防するためのCLAの使用が、本明細書に参照により組み入れられる米国特許第5,430,066号(Cookら)に開示された。0.5%CLAの食餌を与え、その後内毒素注入によりチャレンジしたヒヨコは、体重増加を示したが、対照食餌を与えたヒヨコは内毒素の曝露後に体重が増加しなかった。同様な結果が、0.5%CLAを含有する食餌を与えたラットにおいて、0.5%コーン油の対照食餌を与えた動物と比較して得られた。開示された調製物と用量範囲は、米国特許第5,554,646号に開示されたものと同一である。
動物に安全かつ有効な量のCLAを投与することからなる、CD−4およびCD−8細胞レベルを維持または上昇させ、そして腫瘍壊死因子(TNF)の産生または外因的投与によりまたはウイルスにより引き起こされる動物に対する有害作用を防止もしくは軽減するための動物の治療方法が、本明細書に参照により組み入れられる米国特許第5,674,901号(Cookら)に開示された。マウスに対照食餌または0.5%CLAを与え、その後TNFの注射でチャレンジした。CLAを与えたマウスは対照マウスより体重減少が少なかった。同様に、0.5%CLA食餌を与え、その後、生弱毒化鶏痘ウイルスの羽弁(wing web)注射でチャレンジしたヒヨコは、対照食餌を与えたヒヨコより体重増加が大きかった。0.5%CLA食餌を与えたヒヨコは、対照食餌を与えたヒヨコと比較して顕著にCD−4およびCD−8細胞の%が増加していた。
本明細書に参照により組み入れられる欧州特許出願779,033 Al(Lievenseら)は、血中脂質プロフィールを改善するためのCLAの使用を開示している。簡単に説明すると、ハムスターにトリグリセリドに組込まれたCLAを含有する食餌を、脂肪スプレッド(fat spread)の形態にして食餌全カロリーの1.5%の比率で与えた。CLAを与えたハムスターは総コレステロールの減少、HDLコレステロールの減少、およびLDLコレステロールの減少を示した。
本明細書にその両方が参照により組み入れられるPCT公開WO 98/05318(Cookら)およびWO 98/05319(Cookら)において報じられたように、CLAは骨沈着に影響することも実証されている。0.1875%、0.375%、または0.75%のCLAを含有する食餌を与えたヒヨコは、その食餌にCLAの含まれないヒヨコと比較すると、骨格異常の大幅な減少を示した。さらに、0.5%CLAを含有する食餌を与えたヒヨコは骨ミネラル含量の増加を示した。
他の特許はCLAの様々な製剤を記載している。欧州特許出願EP779033 Alは、(重量で)0.05〜20%の共役リノール酸残油を含有する食用脂肪スプレッドを開示している。そこでは、95.3%のリノール酸含量を有する遊離脂肪酸の市販混合物を、エチレングリコール中でNaOHによるアルカリ異性化にかけた。遊離脂肪酸を、10部のパーム油およびリパーゼと混合することによりトリグリセリドに組み入れた。混合物を48時間、45℃で攪拌し、リパーゼと遊離脂肪酸を除去した。この組成物70部と、29部の水、0.5部の乳清タンパク質粉末、0.1部の塩、および少量の香料とクエン酸(4.5のpHを得るため)を混合し、加工して脂肪スプレッドを作った。
本明細書に参照により組み入れられるPCT公開WO 97/46118(Cookら)には、CLAの安全かつ有効な量を含有する他の食品が開示されている。そこには、直径約0.33〜0.5ミクロンの乳化脂肪粒子を含有するヒトへの非経口投与用の液体栄養食品が開示されている。該エマルジョンは0.5mg/g〜10mg/gのCLAまたは食品脂質基準で0.3%〜100%のCLAまたは100カロリーの食物当り0.03g〜0.3gのCLAを含有する。この出願は、同様な量のCLAを、2.66gのタンパク質、5.46gの脂肪、10.1gの炭水化物、133gの水、およびRDA量のビタミンとミネラルとともに含有するベビー用配合物を開示している。高タンパク質、ビタミンおよびミネラルのサプリメントとして有用な、低残留液状腸内栄養製品の他の例が開示されている。このサプリメントはCLAを、製品重量で0.05%〜約5%、または存在脂質の0.3%〜約100%、または100カロリー当たり約0.03〜0.3gのCLAで含有する。さらに、140カロリーの代表的配合物は、7.5mgの卵白固体、0.1gのCLA、27.3gのスクロースまたは加水分解トウモロコシデンプンのような炭水化物、1.9gの水、およびRDA量のビタミンとミネラルを含有する。
本発明では、上に記載したそれぞれの用途に対して、10,12異性体または9,11異性体のいずれかを濃縮した調製物を用いることが好ましい。9,11異性体の濃縮調製物は、マトレヤ社(Matreya,State College,PA)から市販されている。t10,c12異性体を濃縮したCLA調製物は、分取規模のガスクロマトグラフィーによりまたは実施例4に示される沈降法により調製することが好ましい。
本発明者らは、最近の大方の科学的見解に反して、特に活性のあるCLA異性体が、実際にはCLAのt10,c12異性体であることを見出した。本発明では、ヒト食品サプリメントおよび動物飼料に添加される10,12対9,11異性体の比、最も好ましくはt10,c12対c9,t11異性体の比は、所望の栄養、治療および薬理学的効果を提供するようにコントロールされる。用いる10,12対9,11異性体の比、最も好ましくはt10,c12対c9,t11異性体の比は、約1.2:1より大きく、最も好ましくは約1.2:1〜3:1の間にある。CLAは毒性が無いので、10,12対9,11異性体の比の上限は重要でない。しかし、3:1の比の閾値を超えても、付加的効果は比較的小さいと予想される;しかし濃縮10,12 CLAの送達はその最大観測効果を超えるレベルで有効であろう。
本発明の組成物は、t10,c12異性体の濃縮調製物を、9,11異性体の濃縮調製物またはアリカリ異性化により生成された通常のCLA調製物と組合わせて製剤化することが好ましい。それぞれの事例で、10,12対9,11異性体の所望の比を達成するように、10,12異性体の濃縮調製物を加える。様々なCLA調製物の異性体組成は、当業界で公知のガスクロマトグラフィーにより確めることが好ましい。
あるいはまた、10,12異性体は、1日分の食料として、0.01〜10g当量の10,12異性体、最も好ましくは0.01〜10g当量のt10,c12異性体を含有するまたはそれから構成される脂質成分を含むビヒクルで与えることができる。グラム当量は、存在する他の異性体に関係なく、与えられる10,12異性体の全量が0.01〜10gであることを意味する。存在する10,12異性体の量は、約1.2:1より大きい10,12対9,11比をもたらす量でありうる。10,12異性体が1日分の食料の部分として与えられる場合は、その摂取は、一回で行われても、または一日を通じて消費される飼料もしくは様々な食品中の一連の摂取量として行われてもよい。
本発明の組成物は、商業販売用のバルク製品の形態をとることもできる。バルクCLA製品は、少なくとも50%の共役リノール酸異性体を含有するかまたはそれから構成される。該リノール酸異性体は、90%以上のt10,c12およびc9,t11異性体の混合物を含有することを特徴とする。好ましくは、これらの異性体は、t10,c12のほうを多くして約1.2:1より大きい比、最も好ましくは、約1.2:1〜3:1の範囲で提供される。このバルク製品は、動物飼料、ヒトの食物サプリメント、およびヒトの食品のような栄養製品中に希釈することができる。これらの製品は、90%以上のt10,c12およびc9,t11異性体の混合物を含むことを特徴とするリノール酸異性体を含有するまたはそれから構成される組成物であろう。好ましくは、これらの異性体は、t10,c12のほうを多くして約1.2:1より大きい比で、最も好ましくは、約1.2:1〜3:1の範囲で提供される。
本発明の組成物は各種の用途を有するであろう。これらの用途としては、動物の体脂肪の減少、動物の筋量の増加、動物の飼料効率の増加、ヒトの体重の減少、動物のアレルギー反応の軽減、動物の免疫刺激による体重減少の予防、動物のCD−4およびCD−8細胞数の増加、動物の骨のミネラル含量の増加、動物の骨格異常の予防、および動物の血中コレステロール量の減少が含まれる。それぞれの事例で、用語「動物」はヒトを含む全ての哺乳類を含む。それぞれの用途に用いられる10,12異性体、最も好ましくはt10,c12異性体の好ましい用量および比は、上に記載したものと同じである。
本発明の好ましい実施形態では、体重または脂肪を減少させるためにt10,c12 CLAの安全で有効な栄養または治療量を(ヒトを含む)動物に経口投与する。ある実施形態では、t10,c12 CLAが少なくとも約80%の純度であり、他の実施形態では、t10,c12 CLAが少なくとも約90%の純度であり、さらに他の実施形態では、t10,c12CLAが少なくとも約92%の純度である。t10,c12 CLAは、肥満および非肥満のヒトに投与することができる。t10,c12 CLAは無毒で、自然に存在する食品成分であり、薬剤ではないので、CLAは通常の食物の一部として消費することができ、肥満でない人たちの毎日の栄養の一部として利用される。栄養的に有効な量は、精製した形でまたは食品サプリメントとして摂取したときに、適切な栄養を損なったり妨害することなく体重または脂肪の減少をもたらすt10,c12 CLA量である。したがって、t10,c12 CLAの栄養的に有効な量の投与により、食品摂取の減少に伴う感覚遮断(sensory deprivation)なしに体重低下が達成される。t10,c12 CLAは、わずかな臨床肥満から顕著な臨床肥満をもつヒトを治療するためにも使うことができる。臨床肥満のヒトを治療するときは、治療有効量のt10,c12 CLAが投与される。治療有効量は、臨床的に肥満した人の体重または体脂肪を減少させる量である。本発明では、1日に約0.1〜15gのCLAを投与し、好ましくは1日に約0.1〜5gを投与し、最も好ましくは、1日に約1.8gを投与する。一般的に、栄養的または治療的に有効でありさえすれば、投与するCLAの量は重要ではない。
栄養的または治療的に有効と認められるCLAの量は、4週間またはそれ以上にわたって投与したときに、測定可能な体重または脂肪低下をもたらす量である。
体重、基礎代謝、運動、および食事の他の側面などのパラメーターの個人間の差異により、有効性にいくらかの変動があると考えられる。個人は、最初の2週間は、好ましくは1.8g用量で始めるべきで、その後、もし体重低下が起らなければ、徐々にCLA用量を増やして1日当り約10〜15gに達するまでにする。
本発明は、CLA異性体濃縮調製物の誘導体の使用も考えている。例えば、CLAは遊離であっても、エステル結合を介して結合していても、実施例5に記載のように異性体濃縮CLAトリグリセリドを含有する油の形態で提供されてもよい。これらの実施形態では、トリグリセリドは部分的にまたは全体的にグリセロール骨格に結合された異性体濃縮CLAを含むことができる。異性体濃縮CLAは、実施例に記載のように、メチルエステルまたはエチルエステルとして提供することもできる。さらに、異性体濃縮CLAは、カリウムまたはナトリウム塩のように無毒の塩の形態(例えば、pH約8〜9で化学当量の遊離酸と水酸化アルカリを反応させることにより形成される塩)であってもよい。
ある好ましい実施形態では、投与は経口で行われる。異性体濃縮CLAは、デンプン、スクロースまたはラクトースのような適切な担体を用いて、錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル、溶液、液体、スラリー、懸濁液および乳濁液に製剤化することができる。異性体濃縮CLAは、水溶液、油性溶液、上に述べた他の形態のどれかで提供することができる。本発明の錠剤またはカプセル剤は、約6.0〜7.0のpHで溶解する腸溶コーティングでコートしてもよい。小腸で溶解するが胃では溶解しない適切な腸溶コーティングは、酢酸フタル酸セルロースである。ある好ましい製剤では、異性体濃縮CLAが軟ゼラチンカプセル剤として提供される。異性体濃縮CLAは、限定するものでないが、静脈内、筋内、動脈内、延髄内、くも膜下腔内、脳室内、経皮、皮下、腹腔内、鼻腔内、腸内、局所、舌下または直腸手段を含む多数の他の経路によっても提供される。製剤化および投与の技術のさらなる詳細は、「レミントンの製薬科学」(Remington’s Pharmaceutical Sciences,Maack Publishing Co.,Easton,PA)の最新版に見出すことができる。
異性体濃縮CLAは、様々な調理食品および飲料のサプリメントとしても提供することができる。本出願において、調理食品は、異性体濃縮CLAが添加された天然の、加工された、食事用または非食事用食品を意味する。異性体濃縮CLAは、遊離脂肪酸の形で、または異性体濃縮CLAの部分的または全体的トリグリセリドを含有する油として加えることができる。それゆえに、異性体濃縮CLAは、限定するものでないが、飲料、ダイエットバー(diet bar)、サプリメント、調理冷凍食品、キャンディ、スナック製品(例えばチップ)、調理肉製品、ミルク、チーズ、ヨーグルトおよび他の脂肪または油を含有する食品を含む様々な調理食品に直接添加することができる。
CLAはまた、酸化を受けやすい。したがって、ヒトに使用する異性体濃縮CLAは、レシチン、トコフェロール、アスコルビン酸、アスコルビルパルミテートのような適切な抗酸化剤またはローズマリー抽出物のようなスパイス抽出物とともにパッケージすることが望ましい。
現在、ほとんどのCLAはアルカリ異性化プロセスにより製造される。ヒマワリ油、オオマツヨイグサ(evening primrose)油またはサフラワー油のようなリノール酸含量の高い油を、不活性な窒素環境のもとで水酸化カリウムおよびプロピレングリコールのような溶媒を用いて約180℃で約2.5時間反応させる。反応生成物を酸性化し、酸性水で数回洗浄し、最後は真空下で乾燥する。アルカリ異性化によるCLAの実験室規模製造の完全な記述については、本明細書に参照により組み入れられる米国特許第5,554,646号を参照すること。CLAは、本明細書に参照により組み入れられる米国特許第4,164,505号に記載の連続流アルカリ異性化プロセスによっても製造することができる。これらのプロセスから得られる反応生成物は、CLA、リノール酸および原料油中に存在する他の脂肪酸の混合物である。
一般的に、ヒマワリ油のアルカリ異性化から誘導されるCLAの量は、全遊離脂肪酸生成物の約60%であり、ほぼ等量のc9,t11およびt10,c12異性体を含有する。
主にcis−9、trans−11 CLAからなる調製物を製造する他の方法は、本明細書に参照により組み入れられる米国特許第5,674,901号に開示されている。この方法では、リノール酸を含有する油を微生物Butyrivibrio fibrisolvensとともにインキュベートする。B.fibrisolvensはリノール酸をcis−9、trans−11 CLAに転化するΔ12−cis,Δ11−イソメラーゼを含有する。
【実施例】
【0054】
(実施例1)
飼料中のCLA含量と雄ブタの背脂肪量の関係を調べる3つの異なる研究が実施されている。アイオワ州立大学(Iowa State University)で行われ、中西部動物科学会議(Midwest Animal Sciencemeeting)で報じられた1つの研究では、シールら(R.L.Thielら)は、CLAをあたえたブタは背脂肪が減少したことを報じた。簡単に説明すると、平均初期体重26.3kgの5匹の同腹仔去勢雄ブタを無作為に個々の囲い(pen)に割当てて8回の反復実験を行った、。ブタに、平均93日間給餌し、屠殺時の平均体重は116kgであった。0.5%のCLAを与えた群は、背脂肪が10.3%減少した。最初発表されなかったが、この食餌で用いられたCLAは、CLAの10,12対9,11異性体比は1.05:1であった。
カンサス州立大学(Kansas State University)の研究者により実施され、中西部動物科学会議(Midwest Animal Science meeting)で報じられた他の研究では、平均初期体重83ポンドの36匹の雑種去勢雄ブタに、0.50%のCLAを含有する食餌を与えた。平均最終体重は約230ポンドであった。CLAを含有する食餌を与えた雄ブタは背脂肪が7.2%減少した。この実験で用いられたCLAでは、CLAの10,12対9,11異性体比は0.487:1であった。
未発表の他の研究では、初期体重26kgの24匹の去勢雄ブタに0.48%のCLAを含有する食餌または対照食餌を与えた。雄ブタに給餌して最終体重を118kgとした。CLAを与えた雄ブタは背脂肪が13.7%減少した。この実験におけるCLAの10,12対9,11異性体比は1.16:1であった。
これらの研究のそれぞれで用いたCLAの10,12対9,11異性体比を背脂肪減少百分率に対してプロットし、対数回帰により分析した。結果を図1に示す。これらの結果は、CLAの10,12対9,11異性体比が増加すると背脂肪の減少百分率も増加することを示す。したがって、約1.2:1より大きい10,12対9,11の異性体比を含有するCLAの調製物が望ましい。
食餌中の10,12異性体の総量も背脂肪蓄積に影響しうる。食餌中の10,12異性体の百分率を背脂肪減少百分率に対してプロットし、線形回帰により分析した。結果を図2に示す。これらの結果は、食餌中の10,12異性体の総量が増加すると背脂肪が減少することを示す。見られる効果は異性対比の効果ほど大きくはない。しかし、これらの結果は異性体比の結果と一致すると考えられる。頼みにした研究は異性体間で差異を生じなかった。存在する9,11および他の異性体の量および比が、食餌の10,12の百分率の増加に関係するなんらかの影響をマスクした可能性がある。10,12異性体を濃縮したCLAの調製物を用いる場合には、その結果が異性体比の結果に匹敵しうることが予期される。
(実施例2)
科学文献は、CLAの生物学的活性異性体は確認されていないか、またはc9,t11CLAが生物学的活性異性体であることを示す。実施例1の結果に基いて、本発明者らは、t10,c12異性体が活性異性体であると考える。それ故に、異なる異性体比と量のCLA異性体の食餌をマウスに与えることの効果を試験して、t10,c12異性体が生物学的活性のある異性体であること、そして所望の生物学的効果をもたらすようにt10,c12対c9,t11比を操作しうることを実証した。
試験は、Harlan Sprague Dawley社(Madison,WI)から購入した84匹のICRマウスで実施した。食餌は、基礎食餌、砂糖、コーン油および共役リノール酸の1つ異性体または異性体混合物を用いてブレンドした。各処理は、2つの囲い(pen)に入れたそれぞれ3匹のマウスから成っていた。マウスに食餌と水を自由に与えた。食餌消費を毎日モニタリングし、ベッドを変えたとき1日おきにマウスの体重を測定した。食餌を与えて3週間後に、マウスをCO2 で安楽死させ、最終体重を測定した。その後マウスを剖検し、脂肪パッドの重量を測定した。マウスの総体脂肪も分析した。マウスを凍結乾燥し、摩砕した。2重サンプルの近位分析(proximateanalysis)(エーテル抽出、灰分、キェルダール、および水分)により分析した。結果を表1に示す。
【0055】
【表1】

【0056】
t10,c12,が存在しないとき、c9,t11 CLAのみを与えたマウスは成長の線形増加(16%)を示した。t10,c12異性体については逆が真であり、成長が10%減少した。結果として、c9,t11はまた0.2%:0%の比で消費率を8%増加した。これらのデータは、食餌のt10,c12異性体の量の増加は体脂肪の減少を引起こすことも示す。食餌にCLAを含まない対照マウスと比較すると、t10,c12 CLAのみを与えたマウスは体脂肪が減少しかつ成長が低下した。対照的に、c9,t11 CLAのみを与えたマウスは、成長、体重増加率および飼料要求率の増加を示した。マウスにt10,c12およびc9,t11の両CLAを与えたときは、t10,c12を増加するとともに体脂肪が減少した。成長、飼料要求率を改善し、脂肪を減少させる最適飼料は約2:1のc9,t11:t10,c12である。これらのデータは、異なるCLA異性体が異なる生物学的作用を有することを示す。
(実施例3)
10,12異性体を濃縮したCLAの調製物を、分取規模ガスクロマトグラフィーにより調製した。得られた生成物をガスクロマトグラフィーにより分析した。CLA異性体を同定するためのガスクロマトグラフィー法の最近の記載については、Christleら,JAOCS74(11):1231(1997)、Christleら,LlPldS33(2):217−21(1998)、Sehatら,Lipids 33(2):217−21(1998)、およびMarcel S.F.Lie Ken JieおよびJ.
Mustafa,Lipids 32(10):1019−34(1997)を参照されたい。上記の参考文献は、本明細書に参照により組み入れられる。ガスクロマトグラフィー条件は次の通りであった。
システム: パーキン・エルマー(Perkin−Elmer)自動システム
注射器: スプリットレス(Splitless)、240℃
検出器: 炎イオン化検出器(Flame Ionization Detector)、280℃
担体: ヘリウム
カラム: WCOT溶融シリカ0.25mm X 100M、FAME用CP−SL88、DF 0.2
オーブンプログラム: 80℃(0分)から220℃へ毎分10℃で上昇し、220℃で10分間保持
全ての結果は相対ピーク面積百分率として表す。分析結果は次の通りであった。
【0057】
【表2】

【0058】
(実施例4)
t10,c12 CLAは代りの方法で大量に生産することができる。完全精製ヒマワリ油(サフラワー油に置換可能)を原料に使う。油に触媒として1%のナトリウムエチラートを含有する過剰の純粋エタノールを加えることにより、エチルエステルを形成させる。該混合物を攪拌しながら60℃で30分間加熱し、そして分離させる。下層を抜き去り、上層を微酸性水で洗浄し、そして真空下で乾燥する。
その後、エチルエステル混合物を、160℃および10−2mbarの圧力で分子蒸留により精製し、残査を廃棄する。共役化(conjugation)は、0.5〜1%のエタノールおよび0.5〜1%のカリウムエチラートをエチルエステルに加え、該混合物を120℃で1時間攪拌して実施する。この反応は、希クエン酸を加えて停止させる。その後、油を洗浄し乾燥する。
その後、共役エチルエステルをアセトンに希釈し、−30℃に冷却し、濾過してほとんどの飽和脂肪酸を除去する。その後、濾液をさらに−56〜−57℃に冷却して、t10,c12エチルエステルを沈降させる。エチルエステルは、わずかに暖めて減圧にすることで沈降物からアセトンを除去することによって得られる。こうして得られるt10,c12エチルエステルは、少なくとも約90%の純度である。より高い純度が所望であれば、共役化の前にさらに飽和脂肪をエチルエステルから除去する。これは尿素分画化により達成することができる。得られる精製生成物は、最終の沈降後に少なくとも約97%のt10,c12となる。
遊離脂肪酸は、エチルエステルから鹸化(saponification)とその後の中和によって得られる。鹸化するために、溶解度を改良するためのエタノールを含有する水の10%量およびNaOHの100%過剰量をアルキルエステルに加えて、石鹸を形成させる。この反応は70℃で実施する。その後、石鹸を水で希釈し、よく攪拌しながらHClを加えて全混合物を酸性にする。遊離脂肪酸が分離して上層を形成し、これを希クエン酸で洗浄し、最終的に乾燥する。その結果得られたものを上に記載のとおリガスクロマトグラフィーで分析した。尿素分画を用いた結果は次のとおりであった。
【0059】
【表3】

【0060】
尿素分画なしの結果は次の通りであった。
【0061】
【表4】

【0062】
(実施例5)
CLAのトリアシルグリセロールは直接エステル化により調製することができる。固定したCandida antarcticaリパーゼ(1.25g)をグリセロール(1.22g.13.3mmol)および異性体(t10,c12またはc9,t11のいずれか)を濃縮したCLA(遊離脂肪酸として、分子量280.3g/mol;11.6g,41.5mmol)の混合物に加える。この混合物を、磁気攪拌器ホットプレート上、65℃、0.01〜0.5Torrの連続真空下で穏かに攪拌する。反応進行中に生成する揮発性の水を、連続的に液体窒素冷却トラップ中に凝縮させる。48時間後、反応を停止し、n−ヘキサンを加え、酵素を濾過して分離除去する。(必要に応じて)有機層を、炭酸ナトリウムのアルカリ性水溶液で処理して、過剰の遊離脂肪酸を除去する。(適宜に無水硫酸マグネシウム上で乾燥した後)有機溶媒をロータリーエバポレーターで真空除去し、その後、高真空処理して実質的に純粋な生成物を微黄色の油として得る。化学量諭量の脂肪酸を用いるときは、標準化した水酸化ナトリウムによる滴定を応用して、粗反応生成物の遊離脂肪酸含量(エステル基のモル数に基づいて1%未満の遊離脂肪酸含量で、これは最低で97%のトリグリセリド含量に等しい、少なくとも99%の組込みに相当する)を定量する。粗生成物を直接、HPLCへ導入し、n−ヘキサン中の10%ジエチルエーテルで溶出させて、100%純度のトリグリセリドを無色の油として得る。
反応の進行をモニタリングしかつ反応中の各グリセリドの組成についてさらに詳細を知る目的で、反応の進行につれて定期的にサンプルを採取する。それらをHNMR分光分析計で分析すると、反応進行中のモノ−、ジ−およびトリアシルグリセロールの組成について推察することができる。
(実施例6)
本実施例は、共役サフラワーFAME(脂肪酸メチルエステル)の大規模バッチ製造を記載する。サフラワー共役FAMEの製造は、2工程、すなわちメタノリシスおよび共役化に分けることができる。メタノリシスの場合は、6,000kgのサフラワー油を密閉反応器に入れた。反応器を大気圧で窒素によりパージし、1150リットルのメタノールおよび160kgのNaOCH3 (30%溶液)を加えた。混合物を65℃に攪拌しながら加熱し、そして65℃で2時間反応させた。生成した下層をデカントして除き、反応器を窒素ガスでパージした。その後、攪拌しながら1000リットルの水(40〜50℃、50kgのクエン酸一水和物を溶解しておいた)を加えた。その層を分離させ(約60分間)、下層をデカントし、その間窒素ガスで反応器をパージする。生じたサフラワーFAME生成物を80℃で真空下で1時間乾燥する。得られたサフラワーFAME生成物は上に記載したごとく共役化し、t10,c12またはc9,t11のいずれかのCLAについて濃縮することができる。
【0063】
(発明の効果)
生物学的に有利な比のCLA異性体を含有する組成物が提供された。生物学的に有利な比のCLA異性体を含有し、また、所望の生物学的効果を最適化するように濃縮した含量の生物活性異性体を含有する組成物の使用方法もまた提供された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書中に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−259437(P2010−259437A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−119924(P2010−119924)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【分割の表示】特願2002−188786(P2002−188786)の分割
【原出願日】平成11年3月17日(1999.3.17)
【出願人】(503320614)
【Fターム(参考)】