説明

疼痛治療用のP2X3受容体アンタゴニスト

本発明は、疼痛特にP2X3受容体サブユニットモジュレーターを使用して治療するこ
とが可能な疼痛、特に末梢性疼痛、炎症性疼痛、又は組織損傷性疼痛に関連する疾病状態
を治療するうえで重要な役割を果たす新規P2X3受容体アンタゴニストに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式I:
【化1】


[式中、
Aはベンズイミダゾリル、ベンズイミダゾロン、イミダゾピリジル、トリアゾロピリジル
、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、又はその位置異性体を表し;
Bはフェニル又はピリジルを表し;
はH、C1−6アルキル、ハロゲン、(CHCF、C3−10シクロアルキ
ル、C(ROH、−O−、CN、(CHOR、(CH5−10
テロシクリル、(CH6−10アリール、又はC1−6アルコキシを表し;前記
アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは、C1−6アルキル、ハロゲ
ン、ヒドロキシル、(CHCF3、又はCNの1〜3個の基で場合により置換され
ており;
はH、C1−6アルキル、CF、OHを表し;
はCR、(CHR3−10シクロアルキル、(CHR
−10ヘテロシクリルを表し、前記シクロアルキル及びヘテロシクリルは1〜3個のR
基で場合により置換されており;
又はRとRはそれらが結合している窒素と一緒になり、1〜3個のRの基で場合に
より置換されたC5−10ヘテロシクリルを形成してもよく;
及びRは独立してH、(CHOR、CHF、(CH5−10
テロシクリル、(CH6−10アリール、C3−10シクロアルキル、C1−6
アルコキシ、C2−6アルケニル、CF、CF、C(O)1−2、又はC1−6
アルキルを表し;前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル及びアリールは1〜3
個のR基で場合により置換されており;
は水素、OR、(CHCF、ハロゲン、C(ROR、C1−6
ルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、(CH
6−10アリール、(CH5−10ヘテロシクリルを表し、前記アルキ
ル、シクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルは1〜3個のR基で場合により置換
されており;
はC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、OR(CHCF、−O−
、C3−6シクロアルキル、NRC(O)R、C(O)N(R、C(R
OR、C(O)R、NO、CN、N(R、C(O)OR、SO、O
、(CH5−10ヘテロシクリル、又は(CH6−10アリールを
表し、前記ヘテロシクリル及びアリールはC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、
(CHCF又はCNの1〜3個の基で場合により置換されており;及びnは0〜
4を表す]
の化合物又はその薬学的に許容可能な塩及び個々のエナンチオマー及びジアステレオマー

【請求項2】
−C(O)NRがA上の炭素に結合している請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Bがフェニルである請求項1記載の化合物。
【請求項4】
Bがピリジルである請求項1記載の化合物。
【請求項5】
が水素、(CHCF、ハロゲン、C1−6アルキル、(CH3−
10シクロアルキル、(CH6−10アリール、(CH5−10ヘテロ
シクリルから成る群から選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロ
シクリルが1〜3個のR基で場合により置換されており;Rが水素であり、Rが(
CHRピリジル、(CHRオキシドピリジル、(CHRピリミジニル
、(CHRトリアゾリル、(CHRフェニル、(CHRピラジニル、
(CHRピラゾリル、(CHRオキサジアゾリル、(CHRチアゾリ
ル、C1−6アルキル、及び(CHR3−6シクルアルキルであり、その全てが
1〜3個のR基で場合により置換されている請求項2記載の化合物。
【請求項6】
が水素、(CHシクロプロピル、(CHフェニル、(CHピリ
ジル、(CHピリミジニル、(CHイミダゾリル、及び(CHCF
から成る群から選択され、前記シクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルが1〜3個
のR基で場合により置換されており、Rが(CHRピリジル、(CHR
オキシドピリジル、(CHRピリミジニル、(CHRトリアゾリル、(CH
ピラジニル、(CHRピラゾリル、又は(CHRオキサジアゾリル
で置換されている請求項5記載の化合物。
【請求項7】
式II:
【化2】


[式中、
YはCH、XはCR又はN、RはH、ハロゲン、又はC1−6アルキルであり;R
はHであり;Rは水素、(CHCF、ハロゲン、C1−6アルキル、(CH
3−10シクロアルキル、(CH6−10アリール、(CH5−
10ヘテロシクリルから成る群から独立して選択され、前記アルキル、シクロアルキル、
アリール及びヘテロシクリルは1〜3個のR基で場合により置換されており;及びR
は(CHRピリジル、(CHRオキシドピリジル、(CHRピリミジ
ニル、(CHRトリアゾリル、(CHRフェニル、(CHRピラジニ
ル、(CHRピラゾリル、(CHRオキサジアゾリル、(CHRチア
ゾリル、C1−6アルキル、及び(CHR3−6シクルアルキルから成る群から
選択され、その全てが1〜3個のR基で場合により置換されている]
の請求項1記載の化合物。
【請求項8】
式III:
【化3】


[式中、
YはCH、XはCR又はN、RはH、ハロゲン、又はC1−6アルキルであり;R
はHであり;Rは水素、(CHCF、ハロゲン、C1−6アルキル、(CH
3−10シクロアルキル、(CH6−10アリール、(CH5−
10ヘテロシクリルから成る群から独立して選択され、前記アルキル、シクロアルキル、
アリール及びヘテロシクリルは1〜3個のR基で場合により置換されており;及びR
は(CHRピリジル、(CHRオキシドピリジル、(CHRピリミジ
ニル、(CHRトリアゾリル、(CHRフェニル、(CHRピラジニ
ル、(CHRピラゾリル、(CHRオキサジアゾリル、(CHRチア
ゾリル、C1−6アルキル、及び(CHR3−6シクルアルキルから成る群から
選択され、その全てが1〜3個のR基で場合により置換されている]
の請求項1記載の化合物。
【請求項9】
式IV:
【化4】


[式中、
YはCH、RはH、ハロゲン、又はC1−6アルキルであり;RはHであり;R
水素、(CHCF、ハロゲン、C1−6アルキル、(CH3−10シク
ロアルキル、(CH6−10アリール、(CH5−10ヘテロシクリル
から成る群から選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロシクリル
は1〜3個のR基で場合により置換されており;及びRは(CHRピリジル、
(CHRオキシドピリジル、(CHRピリミジニル、(CHRトリア
ゾリル、(CHRフェニル、(CHRピラジニル、(CHRピラゾリ
ル、(CHRオキサジアゾリル、(CHRチアゾリル、C1−6アルキル、
及び(CHR3−6シクルアルキルから成る群から選択され、その全てが1〜3
個のR基で場合により置換されている]
の請求項1記載の化合物。
【請求項10】
式V:
【化5】


[式中、
YはCH、XはCHR又はN、RはH、ハロゲン、又はC1−6アルキルであり;R
はHであり;Rは水素、(CHCF、ハロゲン、C1−6アルキル、(CH
3−10シクロアルキル、(CH6−10アリール、(CH
−10ヘテロシクリルから成る群から独立して選択され、前記アルキル、シクロアルキル
、アリール及びヘテロシクリルは1〜3個のR基で場合により置換されており;及びR
は(CHRピリジル、(CHRオキシドピリジル、(CHRピリミ
ジニル、(CHRトリアゾリル、(CHRフェニル、(CHRピラジ
ニル、(CHRピラゾリル、(CHRオキサジアゾリル、(CHR
アゾリル、C1−6アルキル、及び(CHR3−6シクルアルキルから成る群か
ら選択され、その全てが1〜3個のR基で場合により置換されている]
の請求項1記載の化合物。
【請求項11】
式VI:
【化6】


[式中、
YはCH、RはH、ハロゲン、又はC1−6アルキルであり;RはHであり;R
水素、(CHCF、ハロゲン、C1−6アルキル、(CH3−10シク
ロアルキル、(CH6−10アリール、(CH5−10ヘテロシクリル
から成る群から選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロシクリル
は1〜3個のR基で場合により置換されており;及びRは(CHRピリジル、
(CHRオキシドピリジル、(CHRピリミジニル、(CHRトリア
ゾリル、(CHRフェニル、(CHRピラジニル、(CHRピラゾリ
ル、(CHRオキサジアゾリル、(CHRチアゾリル、C1−6アルキル、
及び(CHR3−6シクルアルキルから成る群から選択され、その全てが1〜3
個のR基で場合により置換されている]
の請求項1記載の化合物。
【請求項12】
式VII:
【化7】


[式中、
YはCH、RはH、ハロゲン、又はC1−6アルキルであり;RはHであり;R
水素、(CHCF、ハロゲン、C1−6アルキル、(CH3−10シク
ロアルキル、(CH6−10アリール、(CH5−10ヘテロシクリル
から成る群から選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロシクリル
は1〜3個のR基で場合により置換されており;及びRは(CHRピリジル、
(CHRオキシドピリジル、(CHRピリミジニル、(CHRトリア
ゾリル、(CHRフェニル、(CHRピラジニル、(CHRピラゾリ
ル、(CHRオキサジアゾリル、(CHRチアゾリル、C1−6アルキル、
及び(CHR3−6シクルアルキルから成る群から選択され、その全てが1〜3
個のR基で場合により置換されている]
の請求項1記載の化合物。
【請求項13】
式VIII:
【化8】


[式中、
YはCH、RはH、ハロゲン、又はC1−6アルキルであり;RはHであり;R
水素、(CHCF、ハロゲン、C1−6アルキル、(CH3−10シク
ロアルキル、(CH6−10アリール、(CH5−10ヘテロシクリル
から成る群から選択され、前記アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロシクリル
は1〜3個のR基で場合により置換されており;及びRは(CHRピリジル、
(CHRオキシドピリジル、(CHRピリミジニル、(CHRトリア
ゾリル、(CHRフェニル、(CHRピラジニル、(CHRピラゾリ
ル、(CHRオキサジアゾリル、(CHRチアゾリル、C1−6アルキル、
及び(CHR3−6シクルアルキルから成る群から選択され、その全てが1〜3
個のR基で場合により置換されている]
の請求項1記載の化合物。
【請求項14】
表1から表11に示された化合物又はその薬学的に許容可能な塩及び個々のエナンチオ
マー及びジアステレオマー。
【請求項15】
表3、表4、表5、表7、表9、表11:
【表3】




【表4】


【表5】


【表7】




【表9】


【表11】


に表された請求項14記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩及び個々のエナンチオ
マー及びジアステレオマー。
【請求項16】
不活性担体及び有効量の請求項1記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項17】
当該処置を必要とする哺乳動物患者における慢性又は急性疼痛を治療又は予防し、癲癇
を治療又は制御し、又は睡眠の質を高めるための方法であって、前記患者に対し治療上有
効な量の請求項1に記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩及び個々のエナン
チオマー及びジアステレオマーを投与することを含む当該方法。
【請求項18】
オピエートアゴニスト又はアンタゴニスト、カルシウムチャネルアンタゴニスト、5H
T、5HT1A受容体の完全又は部分アゴニスト又はアンタゴニスト、ナトリウムチャネ
ルアンタゴニスト、N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体アゴニスト又は
アンタゴニスト、COX−2選択的阻害剤、ニューロキニン受容体1(NK1)アンタゴ
ニスト、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、選択的セロトニン再取込み阻害剤(S
SRI)及び/又は選択的セロトニン・ノルエピネフリン再取込み阻害剤(SSNRI)
、三環系抗鬱薬、ノルエピネフリンモジュレーター、リチウム、バルプロ酸塩、ノルエピ
ネフリン再取込み阻害剤、モノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)、可逆的モノアミ
ンオキシダーゼ阻害剤(RIMA)、アルファ−アドレナリン受容体アンタゴニスト、非
定型抗鬱剤、ベンゾジアゼピン、、コルチコトロピン放出因子(CRF)アンタゴニスト
、ニューロンチン(ガバペンチン)及びプレガバリンから成る群から選択される1種以上
の治療上活性な化合物を更に含む請求項16記載の組成物。

【公表番号】特表2012−521428(P2012−521428A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502097(P2012−502097)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/027286
【国際公開番号】WO2010/111058
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】