説明

病原微生物から皮膚を保護するための方法および手段

第一の態様において、皮膚常在菌叢の微生物の生育を刺激することができるが、一過性病原性菌叢の微生物の生育は刺激しない微生物を記載する。第二の態様において、一過性病原性皮膚菌叢の微生物の生育を阻害することができるが、皮膚常在菌叢の微生物の生育は阻害しない微生物を記載する。上記微生物を含んでなる組成物、ならびに化粧上、予防上、または治療上の用途における上記微生物の使用も記載される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚常在菌叢の1つもしくは複数の微生物の生育を刺激することができるが、一過性病原性菌叢の微生物の生育は刺激しない、微生物。
【請求項2】
表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)の生育を刺激することができる、請求項1に記載の微生物。
【請求項3】
in vitroで表皮ブドウ球菌の生育を刺激することができる、請求項2に記載の微生物。
【請求項4】
in situ皮膚アッセイで表皮ブドウ球菌の生育を刺激することができる、請求項2または3に記載の微生物。
【請求項5】
黄色ブドウ球菌の生育を刺激しない、請求項1〜4のいずれか1つに記載の微生物。
【請求項6】
ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する微生物である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の微生物。
【請求項7】
前記ラクトバチルスが、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、またはラクトバチルス・ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)である、請求項6に記載の微生物。
【請求項8】
前記ラクトバチルス・パラカゼイが、亜種ラクトバチルス・パラカゼイssp.パラカゼイ(Lactobacillus paracasei ssp. paracasei)である、請求項7に記載の微生物。
【請求項9】
DSMZ受託番号DSM 17248、受託番号DSM 17247、受託番号DSM 17250および受託番号DSM 17249を有するラクトバチルス・パラカゼイ、ラクトバチルス・ブレビス、もしくはラクトバチルス・ファーメンタム、またはそれらの変異体もしくは誘導体からなる一群から選択される微生物であって、前記変異体もしくは誘導体が、皮膚常在菌叢の少なくとも1つの微生物の生育を刺激する能力を保持し、一過性病原性菌叢の微生物の生育は刺激しない、請求項7または8に記載の微生物。
【請求項10】
皮膚常在菌叢の1つもしくは複数の微生物の生育を刺激することができるが、一過性病原性菌叢の微生物の生育は刺激しない、請求項1〜9のいずれか1つに記載の微生物の不活性型。
【請求項11】
熱失活または凍結乾燥した、請求項10に記載の不活性型。
【請求項12】
請求項1〜9のいずれか1つに記載の微生物、または請求項10もしくは11に記載の不活性型を含んでなる、組成物。
【請求項13】
化粧品として許容される担体もしくは添加剤を必要に応じて含んでなる化粧品組成物である、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
製薬上許容される担体もしくは添加剤を必要に応じて含んでなる医薬組成物である、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
病原菌から皮膚を保護するための化粧品もしくは医薬組成物の調製における、請求項1〜9のいずれか1つに記載の微生物、または請求項10もしくは11に記載の不活性型の使用。
【請求項16】
皮膚炎の予防または治療のための医薬組成物の調製における、請求項1〜9のいずれか1つに記載の微生物、または請求項10もしくは11に記載の不活性型の使用。
【請求項17】
前記皮膚炎が、アトピー性皮膚炎、乾癬、ツタウルシ皮膚炎、ヘルペス性湿疹、禿瘡、または疥癬である、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
請求項1〜9のいずれか1つに記載の微生物、または請求項10もしくは11に記載の不活性型を、化粧品または医薬品として許容される担体もしくは添加剤とともに製剤化するステップを含んでなる、組成物の製造方法。
【請求項19】
一過性病原性皮膚菌叢の1つもしくは複数の微生物の生育を阻害することができるが、健康で正常な皮膚常在菌叢の微生物の生育は阻害しない、微生物。
【請求項20】
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の生育を阻害することができる、請求項19に記載の微生物。
【請求項21】
in vitroで黄色ブドウ球菌の生育を阻害することができる、請求項20に記載の微生物。
【請求項22】
in vitro液体アッセイで黄色ブドウ球菌の生育を阻害することができる、請求項21に記載の微生物。
【請求項23】
in situ皮膚アッセイで黄色ブドウ球菌の生育を阻害することができる、請求項20〜22のいずれか1つに記載の微生物。
【請求項24】
表皮ブドウ球菌の生育を阻害しない、請求項19〜23のいずれか1つに記載の微生物。
【請求項25】
ラクトバチルス属に属する微生物である、請求項19〜24のいずれか1つに記載の微生物。
【請求項26】
前記ラクトバチルスが、ラクトバチルス・ブーケンライ(Lactobacillus buchneri)またはラクトバチルス・デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii)である、請求項25に記載の微生物。
【請求項27】
前記ラクトバチルス・デルブリュッキが、亜種ラクトバチルス・デルブリュッキssp.デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii ssp. delbrueckii)である、請求項26に記載の微生物。
【請求項28】
DSMZ受託番号DSM 18007および受託番号DSM 18006を有するラクトバチルス・ブーケンライおよびラクトバチルス・デルブリュッキssp.デルブリュッキ、またはそれらの変異体もしくは誘導体からなる一群から選択される微生物であって、前記変異体もしくは誘導体が、一過性病原性皮膚菌叢の1つもしくは複数の微生物の生育を阻害する能力を保持し、健康で正常な皮膚常在菌叢の微生物の生育は阻害しない、請求項26または27に記載の微生物。
【請求項29】
一過性病原性皮膚菌叢の1つもしくは複数の微生物の生育を阻害することができるが、健康で正常な皮膚常在菌叢の微生物の生育は阻害しない、請求項19〜28のいずれか1つに記載の微生物の不活性型。
【請求項30】
熱失活または凍結乾燥した、請求項29に記載の不活性型。
【請求項31】
請求項19〜28のいずれか1つに記載の微生物、または請求項29もしくは30に記載の不活性型を含んでなる、組成物。
【請求項32】
化粧品として許容される担体もしくは添加剤を必要に応じて含んでなる化粧品組成物である、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
製薬上許容される担体もしくは添加剤を必要に応じて含んでなる医薬組成物である、請求項31に記載の組成物。
【請求項34】
病原菌から皮膚を保護するための化粧品もしくは医薬組成物の調製における、請求項19〜28のいずれか1つに記載の微生物、または請求項29もしくは30に記載の不活性型の使用。
【請求項35】
皮膚炎の予防または治療のための医薬組成物の調製における、請求項19〜28のいずれか1つに記載の微生物、または請求項29もしくは30に記載の不活性型の使用。
【請求項36】
前記皮膚炎が、アトピー性皮膚炎、乾癬、ツタウルシ皮膚炎、ヘルペス性湿疹、禿瘡、または疥癬である、請求項35に記載の使用。
【請求項37】
請求項19〜28のいずれか1つに記載の微生物、または請求項29もしくは30に記載の不活性型を、化粧品または医薬品として許容される担体もしくは添加剤とともに製剤化するステップを含んでなる、組成物の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−539747(P2008−539747A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−510523(P2008−510523)
【出願日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際出願番号】PCT/EP2006/006030
【国際公開番号】WO2006/136420
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(507268145)オルガノバランス ゲーエムベーハー (5)
【Fターム(参考)】