癌の処置および検出において有用なSTEAP−1と名称が与えられる核酸および対応するタンパク質
【課題】新規遺伝子08P1D4(STEAP−1と称される)を発現する癌の取り扱いにおいて有用な組成物を提供する。
【解決手段】イオンチャネル阻害剤または細胞間連絡阻害剤を、STEAP−1タンパク質を発現する癌細胞に送達するための組成物であって、イオンチャネル阻害剤または細胞間連絡阻害剤と結合した抗体またはそのフラグメントを含み、該抗体またはそのフラグメントが該タンパク質と特異的に結合する組成物。
【解決手段】イオンチャネル阻害剤または細胞間連絡阻害剤を、STEAP−1タンパク質を発現する癌細胞に送達するための組成物であって、イオンチャネル阻害剤または細胞間連絡阻害剤と結合した抗体またはそのフラグメントを含み、該抗体またはそのフラグメントが該タンパク質と特異的に結合する組成物。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物であって、以下:
a)図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のタンパク質の状態を調節する物質、またはb)図2のタンパク質によって調節され、それによって図2のタンパク質を発現する細胞の状態が調節される分子
を含む、組成物。
【請求項2】
生理学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ヒト単位用量形態で請求項1に記載の組成物を含む、薬学的組成物。
【請求項4】
前記物質が、図2のタンパク質に関するタンパク質に特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
モノクローナルである、請求項4に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項6】
ヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項4に記載の抗体。
【請求項7】
請求項4に記載の抗体を産生する、非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項8】
請求項5に記載の抗体を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項9】
図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のタンパク質を発現する細胞に細胞傷害性薬剤または診断剤を送達する方法であって、該方法は:
請求項4に記載の抗体またはそのフラグメントに結合体化した該細胞傷害性薬剤または該診断剤を提供する工程;および
該細胞を抗体−薬剤結合体またはフラグメント−薬剤結合体に曝露する工程
を包含する、方法。
【請求項10】
前記物質が、抗体またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドを含み、該抗体またはそのフラグメントのいずれかが、図2のタンパク質に免疫特異的に結合する、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記物質が、図2のタンパク質に関するタンパク質を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)に示されるアミノ酸配列全体に対して少なくとも90%相同である、請求項11に記載のタンパク質。
【請求項13】
請求項1に記載の組成物であって、前記物質が以下:
a)図2のタンパク質のうちの8個、9個、10個または11個連続したアミノ酸のペプチド;
b)表V〜表XVIII(配列番号3、5、7、9)に記載のペプチド;
c)表XXII〜表XLVII(配列番号3、5、7、9)に記載のペプチド;または
d)表XLVIII〜表LI(配列番号3、5、7、9)に記載のペプチド
を含む、組成物。
【請求項14】
前記物質が、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のタンパク質のアミノ酸配列由来のCTLポリペプチドまたはそのアナログを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
請求項14に記載の組成物であって、ただし、エピトープは、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項16】
前記物質が、表V〜表XVIII(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)に記載されるCTLポリペプチドを含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
請求項16に記載の組成物であって、ただし、前記ポリペプチドは、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のタンパク質のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項18】
前記物質が、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列由来の抗体ポリペプチドエピトープを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
請求項18に記載の組成物であって、ただし、前記エピトープは、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項20】
前記抗体エピトープが、前記ペプチドの末端まで任意の整数で増える、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のうちの少なくとも5アミノ酸のペプチド領域を含み、ここで該エピトープが、以下:
a)図5のヒドロパシープロファイルにおいて0.5よりも大きい値を有するアミノ酸位置;
b)図6のヒドロパシープロファイルにおいて0.5よりも小さい値を有するアミノ酸位置;
c)図7の接近可能残基の%のプロファイルにおいて0.5よりも大きい値を有するアミノ酸位置;
d)図8の平均可橈性プロファイルにおいて0.5よりも大きい値を有するアミノ酸位置;
e)図9のβ−ターンプロファイルにおいて0.5よりも大きい値を有するアミノ酸位置;
f)a)〜e)のうちの少なくとも2つの組み合わせ;
g)a)〜e)のうちの少なくとも3つの組み合わせ;
h)a)〜e)のうちの少なくとも4つの組み合わせ;または
i)a)〜e)のうちの5つの組み合わせ;
から選択されるアミノ酸位置を含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項21】
請求項20に記載の組成物であって、ただし、前記エピトープは、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項22】
請求項11に記載のタンパク質をコードする、ポリヌクレオチド。
【請求項23】
図2に記載の核酸分子を含む、請求項22に記載のポリヌクレオチド。
【請求項24】
請求項22に記載のポリヌクレオチドであって、ただし、前記コードされたタンパク質は、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列全体ではない、ポリヌクレオチド。
【請求項25】
TがUで置換されている、請求項22に記載のポリヌクレオチド。
【請求項26】
前記物質が、図2(配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34)の核酸配列のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項27】
請求項11に記載のさらなるタンパク質をコードするさらなるヌクレオチド配列をさらに含む、請求項22に記載のポリヌクレオチド。
【請求項28】
請求項22に記載のポリヌクレオチドに対して完全に相補的であるポリヌクレオチドを含む、組成物。
【請求項29】
請求項25に記載のポリヌクレオチドに完全に相補的であるポリヌクレオチドを含む、組成物。
【請求項30】
請求項27に記載のポリヌクレオチドに完全に相補的であるポリヌクレオチドを含む、組成物。
【請求項31】
前記物質が、a)STEAP−1コード配列を有するポリヌクレオチドを切断するリボザイム、またはb)該リボザイムをコードする核酸分子;および生理学的に受容可能なキャリアを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項32】
前記物質がヒトT細胞を含み、該T細胞が、特定のHLA分子の状況においてSTEAP−1ペプチド部分配列を特異的に認識する、請求項1に記載の組成物。
【請求項33】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する方法であって、該方法が、
該細胞に請求項1に記載の組成物を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項34】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって、該方法が:
該細胞に、抗体またはそのフラグメントを投与する工程を包含し、該抗体またはそのフラグメントのいずれかが、STEAP−1関連タンパク質に特異的に結合する、方法。
【請求項35】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって、該方法は:
該細胞に、STEAP−1関連タンパク質を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項36】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって、該方法は:
該細胞に、STEAP−1関連タンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチド、またはSTEAP−1関連タンパク質のコード配列に相補的であるポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドを投与する工程
を包含する、方法。
【請求項37】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって
、該方法は:
該細胞に、図2のタンパク質をコードするポリヌクレオチドを切断するリボザイムを投与する工程
を包含する、方法。
【請求項38】
図2のタンパク質および特定のHLA分子を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって、該方法は:
ヒトT細胞を該癌細胞に投与する工程であって、該T細胞が図2のタンパク質のペプチド部分配列を特異的に認識する一方で、該部分配列が特定のHLA分子の状況にある、工程
を包含する、方法。
【請求項39】
請求項33に記載の方法であって、該方法が:
単鎖モノクローナル抗体をコードするヌクレオチドを送達するベクターを投与し、それにより、該コードされた単鎖抗体が、図2のタンパク質を発現する癌細胞内で細胞内発現される、工程
を包含する、方法。
【請求項40】
図2のタンパク質に対する哺乳動物免疫応答を生じる方法であって、該方法は:
該哺乳動物の免疫系の細胞を、以下:
a)STEAP−1関連タンパク質および/または
b)該タンパク質をコードするヌクレオチド配列
の一部分に曝露し、それにより、該タンパク質に対する免疫応答が生じる工程
を包含する、方法。
【請求項41】
請求項40に記載の免疫応答を生じる方法であって、該方法は:
少なくとも1つのT細胞エピトープまたは少なくとも1つのB細胞エピトープを含むSTEAP−1関連タンパク質を提供する工程;および
該エプトープを哺乳動物免疫系のT細胞またはB細胞とそれぞれ接触させ、それによって該T細胞またはB細胞が活性化される工程、
を包含する、方法。
【請求項42】
前記免疫系細胞がB細胞であり、それによって誘導されたB細胞が前記STEAP−1関連タンパク質に特異的に結合する抗体を産生する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記免疫系細胞が、細胞傷害性T細胞(CTL)であるT細胞であり、それによって活性化された該CTLが、前記STEAP−1関連タンパク質を発現する自己細胞を殺傷する、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記免疫系細胞が、ヘルパーT細胞(HTL)であるT細胞であり、それによって前記活性化された該HTLが、細胞傷害性T細胞(CTL)の細胞傷害活性またはB細胞の抗体産生活性を促進するサイトカインを分泌する、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
サンプル中のSTEAP−1関連タンパク質またはSTEAP−1関連ポリヌクレオチドの存在を検出するための方法であって、該方法は:
該サンプルを、STEAP−1関連タンパク質またはSTEAP−1関連ポリヌクレオチドとそれぞれ特異的に結合する請求項1に記載の物質と接触させる工程;および
該物質と該STEAP−1関連タンパク質との複合体、または該物質と該STEAP−1関連ポリヌクレオチドとの複合体がそれぞれ存在するか否かを決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項46】
サンプル中のSTEAP−1関連タンパク質の存在を検出するための請求項45に記載の方法であって、該方法は:
該サンプルを、抗体またはそのフラグメントと接触させる工程であって、該抗体またはそのフラグメントのいずれかが該STEAP−1関連タンパク質と特異的に結合する、工程;および
該抗体またはそのフラグメントと該STEAP−1関連タンパク質との複合体が存在するか否かを決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項47】
癌を有しているかまたは癌を有する疑いのある患者からサンプルを採取する工程をさらに包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
サンプル中の図2のタンパク質のmRNAの存在を検出するための請求項45に記載の方法であって、該方法は:
少なくとも1つのプライマーを用いた逆転写によって該サンプルからcDNAを生成する工程;
STEAP−1ポリヌクレオチドをセンスプライマーおよびアンチセンスプライマーとして使用してこのように生成されたcDNAを増幅させる工程であって、該センスプライマーおよび該アンチセンスプライマーとして使用された該STEAP−1ポリヌクレオチドが、STEAP−1 cDNAを増幅させるために役立つ、工程;ならびに
該増幅されたSTEAP−1 cDNAの存在を検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項49】
癌を有しているかまたは癌を有する疑いのある患者由来の生物学的サンプルにおいて1つ以上のSTEAP−1遺伝子産物をモニタリングするための請求項45に記載の方法であって、該方法は:
個体由来の組織サンプル中の細胞によって発現される1つ以上のSTEAP−1遺伝子産物の状態を決定する工程;
このように決定された状態を、対応する正常なサンプルにおける1つ以上のSTEAP−1遺伝子産物の状態と比較する工程;および
該正常なサンプルに対する該サンプル中のSTEAP−1の1つ以上の異常な遺伝子産物の存在を同定する工程、
を包含する、方法。
【請求項50】
STEAP−1 mRNAまたはSTEAP−1タンパク質の1つ以上の上昇した遺伝子産物が存在するか否かを決定する工程をさらに包含し、それによって前記正常な組織サンプルと比較した前記試験サンプル中の1つ以上の上昇した遺伝子産物の存在が、癌の存在または状態を示す、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記癌が、表Iに記載の組織中で生じる、請求項50に記載の方法。
【請求項1】
組成物であって、以下:
a)図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のタンパク質の状態を調節する物質、またはb)図2のタンパク質によって調節され、それによって図2のタンパク質を発現する細胞の状態が調節される分子
を含む、組成物。
【請求項2】
生理学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ヒト単位用量形態で請求項1に記載の組成物を含む、薬学的組成物。
【請求項4】
前記物質が、図2のタンパク質に関するタンパク質に特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
モノクローナルである、請求項4に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項6】
ヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項4に記載の抗体。
【請求項7】
請求項4に記載の抗体を産生する、非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項8】
請求項5に記載の抗体を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項9】
図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のタンパク質を発現する細胞に細胞傷害性薬剤または診断剤を送達する方法であって、該方法は:
請求項4に記載の抗体またはそのフラグメントに結合体化した該細胞傷害性薬剤または該診断剤を提供する工程;および
該細胞を抗体−薬剤結合体またはフラグメント−薬剤結合体に曝露する工程
を包含する、方法。
【請求項10】
前記物質が、抗体またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドを含み、該抗体またはそのフラグメントのいずれかが、図2のタンパク質に免疫特異的に結合する、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記物質が、図2のタンパク質に関するタンパク質を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)に示されるアミノ酸配列全体に対して少なくとも90%相同である、請求項11に記載のタンパク質。
【請求項13】
請求項1に記載の組成物であって、前記物質が以下:
a)図2のタンパク質のうちの8個、9個、10個または11個連続したアミノ酸のペプチド;
b)表V〜表XVIII(配列番号3、5、7、9)に記載のペプチド;
c)表XXII〜表XLVII(配列番号3、5、7、9)に記載のペプチド;または
d)表XLVIII〜表LI(配列番号3、5、7、9)に記載のペプチド
を含む、組成物。
【請求項14】
前記物質が、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のタンパク質のアミノ酸配列由来のCTLポリペプチドまたはそのアナログを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
請求項14に記載の組成物であって、ただし、エピトープは、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項16】
前記物質が、表V〜表XVIII(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)に記載されるCTLポリペプチドを含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
請求項16に記載の組成物であって、ただし、前記ポリペプチドは、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のタンパク質のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項18】
前記物質が、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列由来の抗体ポリペプチドエピトープを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
請求項18に記載の組成物であって、ただし、前記エピトープは、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項20】
前記抗体エピトープが、前記ペプチドの末端まで任意の整数で増える、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のうちの少なくとも5アミノ酸のペプチド領域を含み、ここで該エピトープが、以下:
a)図5のヒドロパシープロファイルにおいて0.5よりも大きい値を有するアミノ酸位置;
b)図6のヒドロパシープロファイルにおいて0.5よりも小さい値を有するアミノ酸位置;
c)図7の接近可能残基の%のプロファイルにおいて0.5よりも大きい値を有するアミノ酸位置;
d)図8の平均可橈性プロファイルにおいて0.5よりも大きい値を有するアミノ酸位置;
e)図9のβ−ターンプロファイルにおいて0.5よりも大きい値を有するアミノ酸位置;
f)a)〜e)のうちの少なくとも2つの組み合わせ;
g)a)〜e)のうちの少なくとも3つの組み合わせ;
h)a)〜e)のうちの少なくとも4つの組み合わせ;または
i)a)〜e)のうちの5つの組み合わせ;
から選択されるアミノ酸位置を含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項21】
請求項20に記載の組成物であって、ただし、前記エピトープは、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列全体ではない、組成物。
【請求項22】
請求項11に記載のタンパク質をコードする、ポリヌクレオチド。
【請求項23】
図2に記載の核酸分子を含む、請求項22に記載のポリヌクレオチド。
【請求項24】
請求項22に記載のポリヌクレオチドであって、ただし、前記コードされたタンパク質は、図2(配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35)のアミノ酸配列全体ではない、ポリヌクレオチド。
【請求項25】
TがUで置換されている、請求項22に記載のポリヌクレオチド。
【請求項26】
前記物質が、図2(配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34)の核酸配列のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項27】
請求項11に記載のさらなるタンパク質をコードするさらなるヌクレオチド配列をさらに含む、請求項22に記載のポリヌクレオチド。
【請求項28】
請求項22に記載のポリヌクレオチドに対して完全に相補的であるポリヌクレオチドを含む、組成物。
【請求項29】
請求項25に記載のポリヌクレオチドに完全に相補的であるポリヌクレオチドを含む、組成物。
【請求項30】
請求項27に記載のポリヌクレオチドに完全に相補的であるポリヌクレオチドを含む、組成物。
【請求項31】
前記物質が、a)STEAP−1コード配列を有するポリヌクレオチドを切断するリボザイム、またはb)該リボザイムをコードする核酸分子;および生理学的に受容可能なキャリアを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項32】
前記物質がヒトT細胞を含み、該T細胞が、特定のHLA分子の状況においてSTEAP−1ペプチド部分配列を特異的に認識する、請求項1に記載の組成物。
【請求項33】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する方法であって、該方法が、
該細胞に請求項1に記載の組成物を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項34】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって、該方法が:
該細胞に、抗体またはそのフラグメントを投与する工程を包含し、該抗体またはそのフラグメントのいずれかが、STEAP−1関連タンパク質に特異的に結合する、方法。
【請求項35】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって、該方法は:
該細胞に、STEAP−1関連タンパク質を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項36】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって、該方法は:
該細胞に、STEAP−1関連タンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチド、またはSTEAP−1関連タンパク質のコード配列に相補的であるポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドを投与する工程
を包含する、方法。
【請求項37】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって
、該方法は:
該細胞に、図2のタンパク質をコードするポリヌクレオチドを切断するリボザイムを投与する工程
を包含する、方法。
【請求項38】
図2のタンパク質および特定のHLA分子を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項33に記載の方法であって、該方法は:
ヒトT細胞を該癌細胞に投与する工程であって、該T細胞が図2のタンパク質のペプチド部分配列を特異的に認識する一方で、該部分配列が特定のHLA分子の状況にある、工程
を包含する、方法。
【請求項39】
請求項33に記載の方法であって、該方法が:
単鎖モノクローナル抗体をコードするヌクレオチドを送達するベクターを投与し、それにより、該コードされた単鎖抗体が、図2のタンパク質を発現する癌細胞内で細胞内発現される、工程
を包含する、方法。
【請求項40】
図2のタンパク質に対する哺乳動物免疫応答を生じる方法であって、該方法は:
該哺乳動物の免疫系の細胞を、以下:
a)STEAP−1関連タンパク質および/または
b)該タンパク質をコードするヌクレオチド配列
の一部分に曝露し、それにより、該タンパク質に対する免疫応答が生じる工程
を包含する、方法。
【請求項41】
請求項40に記載の免疫応答を生じる方法であって、該方法は:
少なくとも1つのT細胞エピトープまたは少なくとも1つのB細胞エピトープを含むSTEAP−1関連タンパク質を提供する工程;および
該エプトープを哺乳動物免疫系のT細胞またはB細胞とそれぞれ接触させ、それによって該T細胞またはB細胞が活性化される工程、
を包含する、方法。
【請求項42】
前記免疫系細胞がB細胞であり、それによって誘導されたB細胞が前記STEAP−1関連タンパク質に特異的に結合する抗体を産生する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記免疫系細胞が、細胞傷害性T細胞(CTL)であるT細胞であり、それによって活性化された該CTLが、前記STEAP−1関連タンパク質を発現する自己細胞を殺傷する、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記免疫系細胞が、ヘルパーT細胞(HTL)であるT細胞であり、それによって前記活性化された該HTLが、細胞傷害性T細胞(CTL)の細胞傷害活性またはB細胞の抗体産生活性を促進するサイトカインを分泌する、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
サンプル中のSTEAP−1関連タンパク質またはSTEAP−1関連ポリヌクレオチドの存在を検出するための方法であって、該方法は:
該サンプルを、STEAP−1関連タンパク質またはSTEAP−1関連ポリヌクレオチドとそれぞれ特異的に結合する請求項1に記載の物質と接触させる工程;および
該物質と該STEAP−1関連タンパク質との複合体、または該物質と該STEAP−1関連ポリヌクレオチドとの複合体がそれぞれ存在するか否かを決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項46】
サンプル中のSTEAP−1関連タンパク質の存在を検出するための請求項45に記載の方法であって、該方法は:
該サンプルを、抗体またはそのフラグメントと接触させる工程であって、該抗体またはそのフラグメントのいずれかが該STEAP−1関連タンパク質と特異的に結合する、工程;および
該抗体またはそのフラグメントと該STEAP−1関連タンパク質との複合体が存在するか否かを決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項47】
癌を有しているかまたは癌を有する疑いのある患者からサンプルを採取する工程をさらに包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
サンプル中の図2のタンパク質のmRNAの存在を検出するための請求項45に記載の方法であって、該方法は:
少なくとも1つのプライマーを用いた逆転写によって該サンプルからcDNAを生成する工程;
STEAP−1ポリヌクレオチドをセンスプライマーおよびアンチセンスプライマーとして使用してこのように生成されたcDNAを増幅させる工程であって、該センスプライマーおよび該アンチセンスプライマーとして使用された該STEAP−1ポリヌクレオチドが、STEAP−1 cDNAを増幅させるために役立つ、工程;ならびに
該増幅されたSTEAP−1 cDNAの存在を検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項49】
癌を有しているかまたは癌を有する疑いのある患者由来の生物学的サンプルにおいて1つ以上のSTEAP−1遺伝子産物をモニタリングするための請求項45に記載の方法であって、該方法は:
個体由来の組織サンプル中の細胞によって発現される1つ以上のSTEAP−1遺伝子産物の状態を決定する工程;
このように決定された状態を、対応する正常なサンプルにおける1つ以上のSTEAP−1遺伝子産物の状態と比較する工程;および
該正常なサンプルに対する該サンプル中のSTEAP−1の1つ以上の異常な遺伝子産物の存在を同定する工程、
を包含する、方法。
【請求項50】
STEAP−1 mRNAまたはSTEAP−1タンパク質の1つ以上の上昇した遺伝子産物が存在するか否かを決定する工程をさらに包含し、それによって前記正常な組織サンプルと比較した前記試験サンプル中の1つ以上の上昇した遺伝子産物の存在が、癌の存在または状態を示す、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記癌が、表Iに記載の組織中で生じる、請求項50に記載の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B−1】
【図2B−2】
【図2C】
【図2D−1】
【図2D−2】
【図2E−1】
【図2E−2】
【図2F−1】
【図2F−2】
【図2G−1】
【図2G−2】
【図2H−1】
【図2H−2】
【図2I−1】
【図2I−2】
【図2J−1】
【図2J−2】
【図2K−1】
【図2K−2】
【図2L−1】
【図2L−2】
【図2M−1】
【図2M−2】
【図2N−1】
【図2N−2】
【図2O−1】
【図2O−2】
【図2P−1】
【図2P−2】
【図2Q−1】
【図2Q−2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図6A】
【図7】
【図7A】
【図8】
【図8A】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D−E】
【図13F−G】
【図13H−I】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2A】
【図2B−1】
【図2B−2】
【図2C】
【図2D−1】
【図2D−2】
【図2E−1】
【図2E−2】
【図2F−1】
【図2F−2】
【図2G−1】
【図2G−2】
【図2H−1】
【図2H−2】
【図2I−1】
【図2I−2】
【図2J−1】
【図2J−2】
【図2K−1】
【図2K−2】
【図2L−1】
【図2L−2】
【図2M−1】
【図2M−2】
【図2N−1】
【図2N−2】
【図2O−1】
【図2O−2】
【図2P−1】
【図2P−2】
【図2Q−1】
【図2Q−2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図6A】
【図7】
【図7A】
【図8】
【図8A】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D−E】
【図13F−G】
【図13H−I】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2010−215639(P2010−215639A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−109716(P2010−109716)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【分割の表示】特願2008−110791(P2008−110791)の分割
【原出願日】平成14年9月6日(2002.9.6)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−109716(P2010−109716)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【分割の表示】特願2008−110791(P2008−110791)の分割
【原出願日】平成14年9月6日(2002.9.6)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
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