説明

癌の治療および予防用雑種細胞ワクチンの方法および組成物

本発明は、腫瘍細胞または前癌細胞に由来するゲノムDNAまたはcDNAを含有する非樹状細胞と、抗原提示細胞とを融合させることによって形成された融合細胞を含むワクチンを、治療上有効な用量で、癌患者または前癌病変を有する患者に投与することによって、癌を治療および予防する方法、ならびに前癌病変を治療する方法に関する。特定の実施形態では、そのようなワクチンを、細胞傷害性T細胞(CTL)応答および/または体液性免疫応答を刺激するサイトカインまたは他の分子と共に併用投与する。本発明は、抗原提示細胞と、治療または予防すべき感染症を引き起こす感染性因子に由来するゲノムDNAまたはcDNAを含有する非樹状細胞とを融合させることによって形成された融合細胞を含むワクチンを、治療上有効な用量で、被験体に投与することによって、感染症を治療および予防する方法にも関する。本発明は、本発明の方法で使用される融合細胞を産生する方法にも関するものであった。本発明は、本発明の方法で使用される融合細胞を含む組成物も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物の癌を治療または予防する方法であって、前記方法が、前記治療または予防を必要とする哺乳動物に、有効な量の融合細胞を投与することを含み、融合細胞が、(i)抗原提示細胞と非樹状細胞との融合によって形成され、前記非樹状細胞が癌細胞のゲノムDNAを含み、前記ゲノムDNAが、前記癌に関連した抗原の抗原性を有する少なくとも1つの抗原をコードし、かつ、(ii)少なくとも1つのMHCクラスIアレルを前記哺乳動物と共有する、前記方法。
【請求項2】
哺乳動物の癌を治療または予防する方法であって、前記方法が、前記治療または予防を必要とする哺乳動物に、有効な量の普遍的抗原提示細胞を投与することを含み、普遍的抗原提示細胞が、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子を組換え発現するように遺伝子操作されており、(ii)癌細胞のゲノムDNAを含み、前記ゲノムDNAが、前記癌に関連した抗原の抗原性を有する少なくとも1つの抗原をコードし、かつ、(iii)少なくとも1つのMHCクラスIアレルを前記哺乳動物と共有する、前記方法。
【請求項3】
前記ゲノムDNAが、前記哺乳動物で予防すべき癌と同じ種類である癌細胞から単離される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ゲノムDNAが、前記哺乳動物で予防すべき癌から得られる癌細胞から単離される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
哺乳動物の前癌病変を治療する方法であって、前記方法が、前記治療を必要とする哺乳動物に、治療上有効な量の融合細胞を投与することを含み、融合細胞が、(i)抗原提示細胞と非樹状細胞との融合によって形成され、非樹状細胞が前癌病変の細胞のゲノムDNAを含み、前記ゲノムDNAが、前記前癌病変に関連した抗原の抗原性を有する少なくとも1つの抗原をコードし、かつ、(ii)少なくとも1つのMHCクラスIアレルを前記哺乳動物と共有する、前記方法。
【請求項6】
哺乳動物の前癌病変を治療する方法であって、前記方法が、前記治療を必要とする哺乳動物に、治療上有効な量の普遍的抗原提示細胞を投与することを含み、普遍的抗原提示細胞が、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子を組換え発現するように遺伝子操作されており、(ii)前癌病変の細胞のゲノムDNAを含み、前記ゲノムDNAが、前記前癌病変に関連した抗原の抗原性を有する少なくとも1つの抗原をコードし、かつ、(iii)少なくとも1つのMHCクラスIアレルを前記哺乳動物と共有する、前記方法。
【請求項7】
前記普遍的抗原提示細胞が、前記哺乳動物の少なくとも1つのMHCクラスIアレルを組換え発現する、請求項2または6に記載の方法。
【請求項8】
前記普遍的抗原提示細胞が、前記哺乳動物にとって同種異系である細胞から生成される、請求項2または6に記載の方法。
【請求項9】
前記普遍的抗原提示細胞が、前記哺乳動物にとって同系である細胞から生成される、請求項2または6に記載の方法。
【請求項10】
前記ゲノムDNAが、前記哺乳動物で治療すべき前癌病変と同じ種類である前癌病変の細胞から単離される、請求項5または6に記載の方法。
【請求項11】
前記ゲノムDNAが、前記哺乳動物で治療すべき前癌病変から単離される前癌病変の細胞から単離される、請求項5または6に記載の方法。
【請求項12】
前記抗原提示細胞が樹状細胞である、請求項1または5に記載の方法。
【請求項13】
体液性免疫応答または細胞傷害性T細胞免疫応答を刺激する分子の投与をさらに含む、請求項1、2、5または6に記載の方法。
【請求項14】
前記分子がサイトカインである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記サイトカインがインターロイキン-12である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記樹状細胞がヒト血中単球から得られる、請求項1または5に記載の方法。
【請求項17】
前記抗原提示細胞が前記哺乳動物にとって自家性である、請求項1または5に記載の方法。
【請求項18】
前記抗原提示細胞が前記哺乳動物にとって同種異系である、請求項1または5に記載の方法。
【請求項19】
前記非樹状細胞が前記哺乳動物にとって自家性である、請求項1または5に記載の方法。
【請求項20】
前記非樹状細胞が前記哺乳動物にとって同種異系である、請求項1または5に記載の方法。
【請求項21】
前記抗原提示細胞が前記哺乳動物にとって同種異系であり、かつ、前記非樹状細胞が、前記哺乳動物と同じMHCクラスIハプロタイプを有する、請求項1または5に記載の方法。
【請求項22】
前記哺乳動物がヒトである、請求項1、2、5または6に記載の方法。
【請求項23】
前記哺乳動物が、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、家禽、ヤギ、ネコ、イヌ、ハムスター、マウス、およびラットからなる群から選択される、請求項1、2、5または6に記載の方法。
【請求項24】
前記癌が、腎細胞癌、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支原性癌、肝細胞腫、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胎児性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頚部癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣細胞腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽腫、網膜芽腫、白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病;慢性白血病、真性多血症、リンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、およびH鎖病からなる群から選択される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項25】
前記前癌病変が、腎細胞癌、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支原性癌、肝細胞腫、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胎児性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頚部癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣細胞腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽腫、網膜芽腫、白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病;慢性白血病、真性多血症、リンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、およびH鎖病からなる群から選択される癌の前駆物である、請求項5または6に記載の方法。
【請求項26】
ヒト抗原提示細胞とヒト非樹状細胞とを融合させる方法であって、抗原提示細胞の集団および非樹状細胞の集団を、細胞融合を促進する条件下に置くことを含み、前記非樹状細胞が腫瘍細胞のゲノムDNAを含み、前記ゲノムDNAが、前記腫瘍細胞に関連した少なくとも1つの抗原をコードする、前記方法。
【請求項27】
前記ゲノムDNAが、腫瘍細胞から取得され、非樹状細胞中にトランスフェクトされている、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記非樹状細胞が前記抗原提示細胞にとって同種異系である、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記非樹状細胞が前記抗原提示細胞にとって同系である、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記細胞融合が電気融合によって達成される、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
抗原提示細胞と非樹状細胞との融合細胞であって、前記融合細胞が腫瘍細胞のゲノムDNAを含み、前記腫瘍細胞のゲノムDNAが、前記腫瘍細胞に関連した少なくとも1つの抗原をコードする、前記融合細胞。
【請求項32】
1つまたは複数の容器に、(i)抗原提示細胞の集団と、(ii)非樹状細胞の集団と、(iii)投与を必要とする哺乳動物に投与するために前記抗原提示細胞を非樹状細胞と融合させるための説明書とを含むキット。
【請求項33】
(i)細胞からゲノムDNAを得るための物質と、(ii)前記ゲノムDNAを非樹状細胞中にトランスフェクトするための物質とをさらに含む、請求項32に記載のキット。
【請求項34】
電気融合に適したキュベットをさらに含む、請求項32に記載のキット。
【請求項35】
前記抗原提示細胞が凍結保存されている、請求項32に記載のキット。
【請求項36】
体液性免疫応答、細胞傷害性T細胞応答、およびこれらの組合せからなる群より選択される免疫応答を刺激する分子と、癌を予防または治療するために前記キットを使用するための説明書とをさらに含む、請求項32に記載のキット。
【請求項37】
前記分子がサイトカインである、請求項36に記載のキット。
【請求項38】
前記サイトカインがIL-12である、請求項37に記載のキット。
【請求項39】
抗原提示細胞および非樹状細胞を含む融合細胞を含む医薬組成物であって、前記非樹状細胞が腫瘍細胞のゲノムDNAを含み、前記ゲノムDNAが、前記腫瘍細胞に関連した少なくとも1つの抗原をコードする、前記医薬組成物。
【請求項40】
前記樹状細胞がヒト細胞である、請求項39に記載の医薬組成物。
【請求項41】
前記非樹状細胞がヒト細胞である、請求項39に記載の医薬組成物。
【請求項42】
体液性免疫応答、細胞傷害性T細胞応答、およびこれらの組合せからなる群より選択される免疫応答を刺激する分子をさらに含む、請求項39に記載の医薬組成物。
【請求項43】
前記分子がサイトカインである、請求項39に記載の医薬組成物。
【請求項44】
前記分子がIL-12である、請求項39に記載の医薬組成物。
【請求項45】
(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子と、
(ii)前記哺乳動物の少なくとも1つのMHCクラスIアレルと、
(iii)前記癌に関連する少なくとも1つの抗原と、
を組換え発現するように細胞を遺伝子操作するステップを含む、哺乳動物の癌を治療するための細胞。
【請求項46】
前記細胞が、前記哺乳動物で治療すべき癌の種類に由来するゲノムDNAをトランスフェクトされている、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記細胞が、前記哺乳動物で治療すべき癌の種類に由来する1つまたは複数のcDNAをトランスフェクトされている、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
請求項45に記載の細胞と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項49】
哺乳動物の癌を治療または予防する方法であって、前記方法が、前記治療または予防を必要とする哺乳動物に、有効な量の融合細胞を投与することを含み、融合細胞が、(i)抗原提示細胞と非樹状細胞との融合によって形成され、非樹状細胞が1つまたは複数のcDNAを含み、少なくとも1つのcDNAが、前記癌に関連した抗原の抗原性を有する抗原をコードし、かつ、(ii)少なくとも1つのMHCクラスIアレルを前記哺乳動物と共有する、前記方法。
【請求項50】
哺乳動物の癌を治療または予防する方法であって、前記方法が、前記治療または予防を必要とする哺乳動物に、有効な量の普遍的抗原提示細胞を投与することを含み、普遍的抗原提示細胞が、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子を組換え発現するように構築されており、(ii)1つまたは複数のcDNAを含み、少なくとも1つのcDNAが、前記癌に関連した抗原の抗原性を有する抗原をコードし、かつ、(iii)少なくとも1つのMHCクラスIアレルを前記哺乳動物と共有する、前記方法。
【請求項51】
前記非樹状細胞が、癌細胞から単離されたmRNAから生成された複数の異なったcDNAを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記普遍的抗原提示細胞が、癌細胞から単離されたmRNAから生成された複数の異なったcDNAを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記癌細胞が、前記哺乳動物で治療すべき癌と同じ種類のものである、請求項49または50に記載の方法。
【請求項54】
前記癌細胞が、前記哺乳動物で治療される癌から得られる、請求項49または50に記載の方法。
【請求項55】
哺乳動物の前癌病変を治療する方法であって、前記方法が、前記治療を必要とする哺乳動物に、治療上有効な量の融合細胞を投与することを含み、融合細胞が、(i)抗原提示細胞と非樹状細胞との融合によって形成され、非樹状細胞が1つまたは複数のcDNAを含み、少なくとも1つのcDNAが、前記前癌病変に関連した抗原の抗原性を有する抗原をコードし、かつ、(ii)少なくとも1つのMHCクラスIアレルを前記哺乳動物と共有する、前記方法。
【請求項56】
哺乳動物の前癌病変を治療または予防する方法であって、前記方法が、前記治療または予防を必要とする哺乳動物に、有効な量の普遍的抗原提示細胞を投与することを含み、普遍的抗原提示細胞が、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子を組換え発現するように遺伝子操作されており、(ii)1つまたは複数のcDNAを含み、少なくとも1つのcDNAが、前記前癌病変に関連した抗原の抗原性を有する抗原をコードし、かつ、(iii)少なくとも1つのMHCクラスIアレルを前記哺乳動物と共有する、前記方法。
【請求項57】
前記非樹状細胞が、前癌病変の細胞から単離されたmRNAから生成された複数の異なったcDNAを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記普遍的抗原提示細胞が、前癌病変の細胞から単離されたmRNAから生成された複数の異なったcDNAを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記前癌病変の細胞が、前記哺乳動物で治療または予防すべき前記前癌病変と同じ種類である前癌病変の細胞である、請求項57または58に記載の方法。
【請求項60】
前記前癌病変の細胞が、前記哺乳動物で治療すべき前記前癌病変の細胞である、請求項57または58に記載の方法。
【請求項61】
前記抗原提示細胞が樹状細胞である、請求項49または55に記載の方法。
【請求項62】
体液性免疫応答または細胞傷害性T細胞免疫応答を刺激する分子の投与をさらに含む、請求項49、50、55、または56に記載の方法。
【請求項63】
前記分子がサイトカインである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記サイトカインがインターロイキン-12である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記樹状細胞がヒト血中単球から得られる、請求項49または55に記載の方法。
【請求項66】
前記抗原提示細胞が前記哺乳動物にとって自家性である、請求項49または55に記載の方法。
【請求項67】
前記抗原提示細胞が前記哺乳動物にとって同種異系である、請求項49または55に記載の方法。
【請求項68】
前記非樹状細胞が前記哺乳動物にとって自家性である、請求項49または55に記載の方法。
【請求項69】
前記非樹状細胞が前記哺乳動物にとって同種異系である、請求項49または55に記載の方法。
【請求項70】
前記抗原提示細胞が前記哺乳動物にとって同種異系であり、かつ、前記非樹状細胞が哺乳動物と同じMHCクラスIハプロタイプを有する、請求項49または55に記載の方法。
【請求項71】
前記哺乳動物がヒトである、請求項49、50、55、または56に記載の方法。
【請求項72】
前記哺乳動物が、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、家禽、ヤギ、ネコ、イヌ、ハムスター、マウス、およびラットからなる群から選択される、請求項49、50、55、または56に記載の方法。
【請求項73】
前記癌が、腎細胞癌、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支原性癌、肝細胞腫、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胎児性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頚部癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣細胞腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽腫、網膜芽腫、白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病;慢性白血病、真性多血症、リンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、およびH鎖病からなる群から選択される、請求項49または50に記載の方法。
【請求項74】
前記前癌病変が、腎細胞癌、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支原性癌、肝細胞腫、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胎児性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頚部癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣細胞腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽腫、網膜芽腫、白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病;慢性白血病、真性多血症、リンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、およびH鎖病からなる群から選択される癌の前駆物である、請求項55または56に記載の方法。
【請求項75】
ヒト抗原提示細胞とヒト非樹状細胞とを融合させる方法であって、抗原提示細胞の集団および非樹状細胞の集団を、細胞融合を促進する条件下に置くことを含み、非樹状細胞が1つまたは複数のcDNAを含み、少なくとも1つのcDNAが癌に関連した抗原をコードする、前記方法。
【請求項76】
前記非樹状細胞が、癌細胞から単離されたmRNAから生成された複数の異なったcDNAを含む、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記前癌性非樹状細胞が前記抗原提示細胞にとって自家性である、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
前記細胞融合が電気融合によって達成される、請求項75に記載の方法。
【請求項79】
腫瘍細胞に関連した抗原をコードするcDNAを含む、抗原提示細胞および非樹状細胞の融合細胞。
【請求項80】
前記融合細胞が、腫瘍細胞から単離されたmRNAから生成された複数の異なったcDNAを含む、請求項79に記載の融合細胞。
【請求項81】
1つまたは複数の容器に、(i)抗原提示細胞の集団と、(ii)非樹状細胞の集団と、(iii)投与を必要とする哺乳動物に投与するために前記抗原提示細胞を非樹状細胞と融合させるための説明書とを含むキット。
【請求項82】
前記キットが、腫瘍、癌、または前癌病変に関連した抗原をコードする少なくとも1つのcDNAをさらに含む、請求項81に記載のキット。
【請求項83】
前記キットが、以下:(i)細胞からmRNAを得るための物質と、(ii)mRNAからcDNAを生成させるための物質と、(iii)cDNAを非樹状細胞にトランスフェクトするための物質とのうち1つまたは複数をさらに含む、請求項81に記載のキット。
【請求項84】
電気融合に適したキュベットをさらに含む、請求項81に記載のキット。
【請求項85】
前記抗原提示細胞が凍結保存されている、請求項81に記載のキット。
【請求項86】
体液性免疫応答、細胞傷害性T細胞応答、およびこれらの組合せからなる群より選択される免疫応答を刺激する分子と、癌を予防または治療するために前記キットを使用するための説明書とをさらに含む、請求項81に記載のキット。
【請求項87】
前記分子がサイトカインである、請求項86に記載のキット。
【請求項88】
前記サイトカインがIL-12である、請求項87に記載のキット。
【請求項89】
抗原提示細胞および非樹状細胞を含む融合細胞を含む医薬組成物であって、前記非樹状細胞が、腫瘍細胞に関連した抗原をコードする少なくとも1つのcDNAを含む、前記医薬組成物。
【請求項90】
前記非樹状細胞が、腫瘍細胞から単離されたmRNAから生成された複数のcDNAを含む、請求項89に記載の医薬組成物。
【請求項91】
前記樹状細胞がヒト細胞である、請求項89に記載の医薬組成物。
【請求項92】
前記非樹状細胞がヒト細胞である、請求項89に記載の医薬組成物。
【請求項93】
体液性免疫応答、細胞傷害性T細胞応答、およびこれらの組合せからなる群より選択される免疫応答を刺激する分子をさらに含む、請求項89に記載の医薬組成物。
【請求項94】
前記分子がサイトカインである、請求項93に記載の医薬組成物。
【請求項95】
前記分子がIL-12である、請求項94に記載の医薬組成物。
【請求項96】
1つまたは複数の容器に、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子を組換え発現するように遺伝子操作されている普遍的抗原提示細胞と、(ii)細胞からmRNAを得るための物質と、(iii)mRNAからcDNAを生成させるための物質と、(iv)cDNAを非樹状細胞にトランスフェクトするための物質と、を含むキット。
【請求項97】
1つまたは複数の容器に、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子を組換え発現するように遺伝子操作されている普遍的抗原提示細胞と、(ii)細胞からゲノムDNAを得るための物質と、(iii)ゲノムDNAを非樹状細胞にトランスフェクトするための物質と、を含むキット。
【請求項98】
1つまたは複数の容器に、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のDNA分子と、(ii)細胞にDNA分子を導入するための物質と、を含むキット。
【請求項99】
抗原特異的な免疫エフェクター細胞を増殖させる方法であって、前記方法が、免疫エフェクター細胞を融合細胞とともにインキュベートすることを含み、前記融合細胞が抗原提示細胞と非樹状細胞との融合によって形成され、前記非樹状細胞が癌細胞または前癌病変の細胞のゲノムDNAを含み、かつ、前記ゲノムDNAが、前記癌または前記前癌病変に関連した抗原の抗原性を有する少なくとも1つの抗原をコードする、前記方法。
【請求項100】
抗原特異的な免疫エフェクター細胞を増殖させる方法であって、前記方法が、免疫エフェクター細胞を普遍的抗原提示細胞とともにインキュベートすることを含み、普遍的抗原提示細胞が、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子を組換え発現するように遺伝子操作されており、かつ、(ii)癌細胞または前癌病変の細胞のゲノムDNAを含み、前記ゲノムDNAが、前記癌または前記前癌病変に関連した抗原の抗原性を有する少なくとも1つの抗原をコードする、前記方法。
【請求項101】
抗原特異的な免疫エフェクター細胞を増殖させる方法であって、前記方法が、免疫エフェクター細胞を融合細胞とともにインキュベートすることを含み、融合細胞が抗原提示細胞と非樹状細胞との融合によって形成され、非樹状細胞が1つまたは複数のcDNAを含み、少なくとも1つのcDNAが、癌または前癌病変に関連した抗原の抗原性を有する抗原をコードする、前記方法。
【請求項102】
抗原特異的な免疫エフェクター細胞を増殖させる方法であって、前記方法が、免疫エフェクター細胞を普遍的抗原提示細胞とともにインキュベートすることを含み、普遍的抗原提示細胞が、(i)ICAM-I、ICAM-II、B7、およびLFA-3からなる群から選択される1つまたは複数の共刺激分子を組換え発現するように遺伝子操作されており、かつ、(ii)1つまたは複数のcDNAを含み、少なくとも1つのcDNAが、癌または前癌病変に関連した抗原の抗原性を有する抗原をコードする、前記方法。
【請求項103】
前記免疫エフェクター細胞および前記融合細胞が、少なくとも1つの共通のMHCクラスIアレルを共有する、請求項99または101に記載の方法。
【請求項104】
前記免疫エフェクター細胞および前記普遍的抗原提示細胞が、少なくとも1つの共通のMHCクラスIアレルを共有する、請求項100または102に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−528375(P2007−528375A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502039(P2007−502039)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/007185
【国際公開番号】WO2005/084387
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(503145327)
【出願人】(506297186)
【Fターム(参考)】