説明

癌の治療のために用いることができる化合物

本発明は、一般式(I)の化合物に関し、さらにまた、その薬理学的に許容される塩、その異性体もしくはあらゆる割合でのその異性体混合物、特にエナンチオマー混合物、および特にはラセミ混合物に関する。本発明はまた、これらの化合物の医薬としての、特に癌の治療のための医薬としての使用にも関し、さらにまた、それらを含有する組成物に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬として用いるための、一般式(I)の化合物、ならびにその薬理学的に許容される塩、その異性体またはあらゆる割合でのその異性体の混合物、特にエナンチオマー混合物、および特にはラセミ混合物:
【化1】

(式中、
‐R1は、水素原子、または(C‐C)アルキル、(C‐C10)シクロアルキル、(C‐C10)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリール−(C‐C)アルキル、ヘテロアリール−(C‐C)アルキル基を表し、前記の基は、ハロゲン原子、(C‐C)アルコキシ、−NH、−COOH、−CN、−OH、−NR、−O−(C‐C)アルキル−NR、ベンジルオキシ、アリールオキシ、−C(O)O−(C‐C)アルキル、−NH−C(O)O−(C‐C)アルキル、−C(O)NH、−C(O)NR10、−S−(C‐C)アルキル、−S(O)−(C‐C)アルキル、−SO−(C‐C)アルキル、−SONH、−SONR1112、−NR13SO14、および所望により1もしくは2つ以上のハロゲン原子で置換されていてよい(C‐C)アルキル基、から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、
‐R2は、水素原子、または(C‐C)アルキル、有利には(C‐C)アルキル基を表し、または、
‐R1およびR2は、それらが結合している窒素原子と共に:
・ハロゲン原子、−CN、−NH、−NR4041、−NO、−OH、(C‐C)アルコキシ、アリールオキシ、ベンジルオキシ、−O(C‐C)アルキル−NR4243、−C(O)O−(C‐C)アルキル、−NHC(O)O−(C‐C)アルキル、−C(O)NH、−C(O)NR4445、−SONH、−SONR4647、および−NR48SO49から選択される1または2つ以上の基によって所望により置換されていてよいヘテロアリールを形成するか、または、
・ハロゲン原子、(C‐C10)シクロアルキル、(C‐C10)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリール−(C‐C)アルキル、ヘテロアリール−(C‐C)アルキル、ヘテロシクロアルキル−(C‐C)アルキル、−OH、−NH、−C(O)OH、−C(O)NH、−C(S)NH、−OR50、−OC(O)R51、−C(O)R52、−C(O)OR53、−NHC(O)R54、−NHC(O)OR55、−SO56、−(C‐C)アルキル−C(O)OR57、−NR5859、−C(O)NR6061、−C(O)N(R62)(アリール)、C(O)N(R63)(ヘテロアリール)、−C(O)NHNR6465、−C(S)NR6667、−C(S)N(R68)(アリール)、−C(S)N(R69)(ヘテロアリール)、−C(S)NHNR7071、−OC(O)−NR7273、−(C‐C)アルキル−C(O)−NR7475、−(C‐C)アルキル−NR103−C(O)−OR104、−(C‐C)アルキル−NR7677、−C(NOR78)−アリールラジカル、および所望により1もしくは2つ以上のハロゲン原子で置換されていてよい(C‐C)アルキル基、から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、
前記ラジカルのアリールおよびヘテロアリールユニットが、存在する場合、ハロゲン原子、−CN、−OH、(C‐C)アルキル、(C‐C)アルコキシ、−NR7980、−(C‐C)アルキル−NR8182、および−O−(C‐C)アルキル−NR8384基から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよい、
3〜7員環のへテロ環を形成し、
‐R3は、水素原子、または(C‐C)アルキル基、有利には(C‐C)アルキル、または−(C‐C)アルキル−NR1516基を表し、
‐R4は、水素原子、または(C‐C)アルキル、(C‐C10)シクロアルキル、アリール、有利にはフェニル、ヘテロアリール、有利にはチオフェニル基を表し、
前記の基は、ハロゲン原子、−(CFOH、−CN、−NH、−OPO、−NR1718、−NO、−COOH、−OH、−O(C‐C)アルキル−OPO、−O−(C‐C)アルキル−O−(C‐C)アルキル、−O(C‐C)アルキル−NR1920、−NR81(C‐C)アルキル−NR8586、ベンジルオキシ、−C(O)O−(C‐C)アルキル、−NHC(O)O−(C‐C)アルキル、−C(O)NH、−C(O)NR2122、−S−(C‐C)アルキル、−S(O)−(C‐C)アルキル、−SO−(C‐C)アルキル、−SONH、−SONR2324、−NR25SO26、3〜7員環ヘテロシクロアルキル、アリールオキシラジカル、所望により1もしくは2つ以上のハロゲン原子で置換されていてよい(C‐C)アルキル基、および所望により1もしくは2つ以上のフッ素原子で置換されていてよい(C‐C)アルコキシから選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、かつ、前記ラジカルのアリールおよびヘテロアリールユニットは、存在する場合、5もしくは6員環へテロ環に所望により縮合されていてよく、または、
‐R3およびR4は、それらが結合する炭素と共に、(C‐C10)シクロアルキルおよび3〜7員環ヘテロシクロアルキルから選択される環を形成し、前記環は、(C‐C)アルキル、−C(O)−(C‐C)アルキル、−C(O)O−(C‐C)アルキル基で所望により置換されていてよく、
‐R5は、(C‐C)アルキル、(C‐C10)シクロアルキル、(C‐C10)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリール−(C‐C)アルキル、ヘテロアリール−(C‐C)アルキル、(C‐C10)シクロアルキル−(C‐C)アルキル、(3〜7員環ヘテロシクロアルキル)−(C‐C)アルキル基を表し、
前記の基は、ハロゲン原子、−NH、−COOH、−CN、−OH、−NO、−B(OH)、(C‐C)アルコキシ、−O−(C‐C)アルキル−NR2728、−O−(C‐C)アルキル−O−(C‐C)アルキル、アリールオキシ、−C(O)O−(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキニル、−NR2930、−NHC(O)O−(C‐C)アルキル、−C(O)NH、−C(O)NR3132、−S−(C‐C)アルキル、−S(O)−(C‐C)アルキル、−SO−(C‐C)アルキル、−SONH、−SONR3334、−NR35SO36、アリール、ヘテロアリール、(C‐C)アルキルヘテロアリール、3〜7員環ヘテロシクロアルキル、(3〜7員環ヘテロシクロアルキル)−(C‐C)アルコキシラジカル、および所望により1もしくは2つ以上のハロゲン原子で置換されていてよい(C‐C)アルキル基から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、
前記ラジカルのアリールまたはヘテロアリールユニットは、存在する場合、5もしくは6員環へテロ環に所望により縮合されていてよく、ならびに、
‐R6は、−CHR37Halまたは−C≡CR38基を表し、Halは、ハロゲン原子を表し、
ここで:
‐R〜R13、R15〜R18、R21〜R25、R27〜R35、R37、R40〜R48、R58〜R84、R89〜R102は、互いに独立して、水素原子または(C‐C)アルキル基、好ましくは(C‐C)アルキル基を表すか、または、2つの基が同一の窒素と結合している場合、前記2つの基は、それらが結合している窒素原子と共に、3〜7員環へテロシクロアルキルを形成し、
‐R14、R26、R36、およびR49は、互いに独立して、(C‐C)アルキル基を表し、
‐R38は、水素原子、(C‐C)アルキル基、好ましくはメチル、またはフェニル基を表し、
‐R50〜R57、R87、およびR88は、互いに独立して、(C‐C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−(C‐C)アルキル、ヘテロアリール−(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキル−アリール、または(C‐C)アルキル−ヘテロアリール基を表し、ならびに、
‐R19、R20、R85、およびR86は、互いに独立して、(C‐C)アルキル基を表すか、あるいは、(R19およびR20)および/または(R85およびR86)が一緒になって、それらが結合する窒素原子と共に、ハロゲン原子、(C‐C10)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−(C‐C)アルキル、ヘテロアリール−(C‐C)アルキル、−C(O)OR87、−SO88、−OH、(C‐C)アルコキシ、−OC(O)−(C‐C)アルキル、−OC(O)−NR8990、−NHC(O)O−(C‐C)アルキル、−C(O)NH、−C(O)R9192、−C(S)NR9394、−C(O)NHNR9596、−C(S)NHNR9798ラジカル、および所望により1もしくは2つ以上のハロゲン原子で置換されていてよい(C‐C)アルキル基、から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよい3〜7員環へテロシクロアルキルを形成し、
前記ラジカルのアリールおよびヘテロアリールユニットは、存在する場合、ハロゲン原子、および(C‐C)アルキル、−CN、−OH、NR99100、(C‐C)アルコキシ、−O−(C‐C)アルキル−NR101102基から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、
式(I)の化合物であって、R6=−C≡CR38であり、R1が所望により置換されていてよい1,3‐チアゾール‐2‐イル基である化合物は除く)。
【請求項2】
R2が水素原子を表し、かつ、R1が、(C‐C10)シクロアルキルまたはアリール−(C‐C)アルキル基を表し、好ましくはシクロヘキシル、シクロペンチル、またはベンジルを表し、
前記の基は、ハロゲン原子、(C‐C)アルコキシ、−NH、−COOH、−CN、−OH、−NR、−O−(C‐C)アルキル−NR、ベンジルオキシ、アリールオキシ、−C(O)O−(C‐C)アルキル、−NH−C(O)O−(C‐C)アルキル、−C(O)NH、−C(O)NR10、−S−(C‐C)アルキル、−S(O)−(C‐C)アルキル、−SO−(C‐C)アルキル、−SONH、−SONR1112、−NR13SO14ラジカル、および所望により1もしくは2つ以上のハロゲン原子で置換されていてよい(C‐C)アルキル基から選択され、好ましくはハロゲン原子、および(C‐C)アルコキシ、−NH、−COOH、ベンジルオキシ、アリールオキシ、−C(O)O((C‐C)アルキル)、−NHC(O)O((C‐C)アルキル)基から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、ラジカルRおよびRは、請求項1で定める通りであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
−NR1R2が、以下のピペラジン環を表すことを特徴とする、請求項1に記載の化合物:
【化2】

(式中、
104は、水素原子、(C‐C10)シクロアルキル、(C‐C10)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリール−(C‐C)アルキル、ヘテロアリール−(C‐C)アルキル、ヘテロシクロアルキル−(C‐C)アルキル、−C(O)R52、−C(O)OR53、−C(O)OH、−C(O)NH、−C(S)NH、−C(O)NR6061、−C(S)NR6667、−SO56、−C(O)NHNR6465、−C(S)NHNR7071ラジカル、および所望により1もしくは2つ以上のハロゲン原子で置換されていてよい(C‐C)アルキル基を表し、
前記ラジカルのアリールおよびヘテロアリールユニットは、存在する場合、ハロゲン原子、−CN、−OH、(C‐C)アルコキシ、−NR7980、および−O−(C‐C)アルキル−NR8384基から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、
ラジカルR52、R53、R56、R60、R61、R64〜R67、R70、R71、R79、R80、R83、およびR84は請求項1で定義される通りである)。
【請求項4】
R3が水素原子を表し、かつR4が、アリール基、有利にはフェニル、またはヘテロアリール基、有利にはチオフェニル基を表し、
前記の基は、ハロゲン原子、−CF、−B(OH)、−CN、−OH、−NR1718、−NO、−COOH、3〜7員環ヘテロシクロアルキル、(C‐C)アルキル、−S−(C‐C)アルキル、アリールオキシ、−O(C‐C)アルキル−NR1920ラジカル、および所望により1もしくは2つ以上のフッ素原子で置換されていてよい(C‐C)アルコキシから選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、かつ、
前記の基は、5もしくは6員環へテロ環に所望により縮合されていてよく、
ラジカルR17、R18、R19、およびR20は請求項1で定義される通りであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
R5が、(C‐C)アルキル、ヘテロアリール、(C‐C10)シクロアルキル−(C‐C)アルキル、アリール−(C‐C)アルキル、またはアリール基を表し、
前記アリールまたはアリール−(C‐C)アルキル基のアリールコアは、所望により、好ましくは2個の酸素原子を含んでなる5もしくは6員環へテロ環に縮合されていてよく、かつ、ハロゲン原子、−CF、−CN、−NR2930、−NO、−C(CFOH、(C‐C)アルコキシ、アリールオキシ、(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキニル、アリール、および5もしくは6員環へテロシクロアルキル基から選択される1または2つ以上の基で所望により置換されていてよく、
29およびR30は請求項1で定義される通りであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
前記の化合物が:
【表1】




















から選択されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
R6=−C≡CR38であり、R1が所望により置換されていてよい1,3‐チアゾール‐2‐イル基である式(I)の化合物を含む、癌、好ましくは化学療法に対する抵抗性を有する癌の治療または予防を意図する医薬として用いられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の少なくとも1つと、1または2つ以上の薬理学的に許容される賦形剤とを共に含んでなる、医薬組成物。
【請求項9】
少なくとも1つのその他の活性成分を含んでなることを特徴とする、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記活性成分が、シスプラチン、ならびにカルボプラチンおよびオキサリプラチンなどのその誘導体;タキソール、タキソテール、パクリタキセル、およびドセタキセルなどのタキサン;ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビンなどのビンカアルカロイド;メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチン、および2‐クロロデオキシアデノシンなどのプリン類似体;イリノテカンおよびトポテカンのようなカンプトテシン化合物などのトポイソメラーゼI阻害薬;エピポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン、ならびにエトポシドおよびテニポシドのようなその誘導体などのトポイソメラーゼII阻害薬;5‐フルオロウラシル、ロイコボリン、ゲムシタビン、またはカペシタビンなどの抗腫瘍ヌクレオシド誘導体;シクロホスファミド、メクロレタミン、クロラムブシル、およびメルファランのようなナイトロジェンマスタード、カルムスチン、ロムスチン、およびストレプトゾシンのようなニトロソ尿素、ブスルファンのようなアルキルスルホネート、チオテパおよびヘキサメチルメラミンのようなエチレンイミンおよびメチルメラミン、ならびに、ダカルバジンのようなテトラジンなどのアルキル化薬; ダウノルビシン、アドリアマイシン、ドキシル、イダルビシン、およびミトキサントロンなどの抗腫瘍アントラサイクリン誘導体;ピクロポドフィリンなどのIGF‐I受容体を標的とする分子;テトロカルシンAなどのテトラカルシン(tetracarcin)誘導体;プレドニゾンなどの副腎皮質ステロイド;トラスツズマブ(抗HER2抗体)、リツキシマブ(抗CD20抗体)、ゲムツザマブ(gemtuzamab)、セツキシマブ、ペルツズマブ、およびベバシズマブなどの抗体;タモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ドロロキシフェン、ファスロデックス、およびラロキシフェンなどの選択的エストロゲン受容体アンタゴニストまたは調節薬;エキセメスタン、アナストロゾール、レトロゾール、およびボロゾールなどのアロマターゼ阻害薬;レチノイン酸およびビタミンDのようなレチノイドなどの分化誘導薬、ならびにアキュテインなどのレチノイン酸代謝遮断薬;アザシチジンおよびデシタビンなどのDNAメチルトランスフェラーゼ阻害薬;ペルメトレキセド二ナトリウム(disodium permetrexed)などの葉酸代謝拮抗薬;アンチノマイシンD(antinomycin D)、ブレオマイシン、マイトマイシンC、アクチノマイシンD、カルミノマイシン(carminomycin)、ダウノマイシン、およびプリカマイシンなどの抗生物質;クロファラビン(chlofarabine)、アミノプテリン、シトシンアラビノシド、フロクスウリジン、およびメトトレキサートなどの代謝拮抗薬;YC137、BH312、ABT737、ゴシポール、HA14‐1、TW37、およびデカン酸などのアポトーシス誘導薬およびBcl‐2阻害薬、抗血管新生薬;コンブレスタチン(combrestatin)、コルヒチン誘導体、およびノコダゾールなどのチューブリン結合薬;フラボペリドール、イマチニブメシレート、エルロチニブ、およびゲフィチニブなどのキナーゼ阻害薬;チピファルニブなどのファルネシルトランスフェラーゼ阻害薬;酪酸ナトリウム、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、デプシペプチド、NVP‐LAQ824、R306465、JNJ‐26481585、およびトリコスタチンAなどのヒストンデアセチラーゼ阻害薬;MLN.41、ボルテゾミブ、およびヨンデリスなどのユビキチンプロテアソーム系阻害薬;ならびに、テロメスタチンなどのテロメラーゼ阻害薬から選択されることを特徴とする、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
(iii)請求項1〜7のいずれか一項に記載の少なくとも1つの式(I)の化合物、および、
(iv)少なくとも1つのその他の活性成分
を含んでなる、同時に、別々に、またはある期間にわたって分散させて用いるための組み合わせ物としての医薬組成物。
【請求項12】
前記活性成分が、シスプラチン、ならびにカルボプラチンおよびオキサリプラチンなどのその誘導体;タキソール、タキソテール、パクリタキセル、およびドセタキセルなどのタキサン;ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビンなどのビンカアルカロイド;メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチン、および2‐クロロデオキシアデノシンなどのプリン類似体;イリノテカンおよびトポテカンのようなカンプトテシン化合物などのトポイソメラーゼI阻害薬;エピポドフィロトキシン、ポドフィロトキシン、ならびにエトポシドおよびテニポシドのようなその誘導体などのトポイソメラーゼII阻害薬;5‐フルオロウラシル、ロイコボリン、ゲムシタビン、またはカペシタビンなどの抗腫瘍ヌクレオシド誘導体;シクロホスファミド、メクロレタミン、クロラムブシル、およびメルファランのようなナイトロジェンマスタード、カルムスチン、ロムスチン、およびストレプトゾシンのようなニトロソ尿素、ブスルファンのようなアルキルスルホネート、チオテパおよびヘキサメチルメラミンのようなエチレンイミンおよびメチルメラミン、ならびに、ダカルバジンのようなテトラジンなどのアルキル化薬; ダウノルビシン、アドリアマイシン、ドキシル、イダルビシン、およびミトキサントロンなどの抗腫瘍アントラサイクリン誘導体;ピクロポドフィリンなどのIGF‐I受容体を標的とする分子;テトロカルシンAなどのテトラカルシン(tetracarcin)誘導体;プレドニゾンなどの副腎皮質ステロイド;トラスツズマブ(抗HER2抗体)、リツキシマブ(抗CD20抗体)、ゲムツザマブ(gemtuzamab)、セツキシマブ、ペルツズマブ、およびベバシズマブなどの抗体;タモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ドロロキシフェン、ファスロデックス、およびラロキシフェンなどの選択的エストロゲン受容体アンタゴニストまたは調節薬;エキセメスタン、アナストロゾール、レトロゾール、およびボロゾールなどのアロマターゼ阻害薬;レチノイン酸およびビタミンDのようなレチノイドなどの分化誘導薬、ならびにアキュテインなどのレチノイン酸代謝遮断薬;アザシチジンおよびデシタビンなどのDNAメチルトランスフェラーゼ阻害薬;ペルメトレキセド二ナトリウム(disodium permetrexed)などの葉酸代謝拮抗薬;アンチノマイシンD(antinomycin D)、ブレオマイシン、マイトマイシンC、アクチノマイシンD、カルミノマイシン(carminomycin)、ダウノマイシン、およびプリカマイシンなどの抗生物質;クロファラビン(chlofarabine)、アミノプテリン、シトシンアラビノシド、フロクスウリジン、およびメトトレキサートなどの代謝拮抗薬;YC137、BH312、ABT737、ゴシポール、HA14‐1、TW37、およびデカン酸などのアポトーシス誘導薬およびBcl‐2阻害薬、抗血管新生薬;コンブレスタチン(combrestatin)、コルヒチン誘導体、およびノコダゾールなどのチューブリン結合薬;フラボペリドール、イマチニブメシレート、エルロチニブ、およびゲフィチニブなどのキナーゼ阻害薬;チピファルニブなどのファルネシルトランスフェラーゼ阻害薬;酪酸ナトリウム、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、デプシペプチド、NVP‐LAQ824、R306465、JNJ‐26481585、およびトリコスタチンAなどのヒストンデアセチラーゼ阻害薬;MLN41、ボルテゾミブ、およびヨンデリスなどのユビキチンプロテアソーム系阻害薬;ならびに、テロメスタチンなどのテロメラーゼ阻害薬から選択されることを特徴とする、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
癌、好ましくは化学療法に対する抵抗性を有する癌の治療または予防を意図する医薬として用いられる、請求項11および12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項14】
一般式(I)の化合物:
【化3】

(式中、
基R1、R2、R3、R4、R5、およびR6が、請求項1〜5で定義される通りであり、
ただし、
・R6=−C≡CR38であり、R38が前記で定義される通りである場合、R1は、所望により置換されていてよい1,3‐チアゾール‐2‐イル基を表さず、
・R1がシクロペンチルまたはシクロへキシル基、または所望によりフッ素原子で置換されていてよいベンジル基を表し、R2およびR3が水素原子を表し、かつR6が−C≡CH基を表す場合、
R4は、チオフェニル、またはフリル基、または所望によりフッ素原子、塩素原子、もしくはメトキシ基で置換されていてよいフェニル基を表さず、
・R1が水素原子、tert‐ブチル、sec‐ブチル、シクロヘキシル、ヘキシル、エチル、またはメチル基、または所望によりF、エトキシ、およびCFから選択される1もしくは2つ以上の基で置換されていてよいフェニル基を表し、R2が水素原子またはメチル基を表すか、あるいはR1とR2が一緒になってそれらと結合する窒素原子と共にモルホリンまたはピペリジン基を形成し、R3が水素原子を表し、およびR4が水素原子、メチルまたはエチル基、または所望によりCl、OH、メトキシ、NO、もしくはNMeから選択される1もしくは2つ以上の基で置換されていてよいフェニル基を表すか、あるいはR3とR4が一緒になってそれらと結合する炭素原子と共にシクロペンタンまたはシクロヘキサンを形成し、かつR6が−CHCl基を表す場合、
R5は、プロピン‐2−イン、(C‐C)アルキル、フリルメチル、テトラヒドロピラン、チオピラン、または1,3‐ベンゾジオキソリルメチル基;または、所望により塩素原子もしくはNOで置換されていてよいベンジル基;または、所望により1もしくは2つ以上のBr、エチル、もしくはメチル基で置換されていてよいフェニル基を表さず、かつ、
・R1がtert‐ブチルまたはベンジル基を表し、R2およびR3が各々水素原子を表し、R4が、窒素原子上にて−SOMe基で置換されたフリルまたはピロール基を表し、かつR6が−C≡CMeまたは−C≡CPh基を表す場合、
R5は、tert‐ブチル基、または所望により臭素原子もしくはフェニルで置換されていてよいベンジル基を表さない、化合物。
【請求項15】
前記の化合物が:
【表2】



















から選択されることを特徴とする、請求項14に記載の化合物。

【公表番号】特表2011−523956(P2011−523956A)
【公表日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513005(P2011−513005)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057371
【国際公開番号】WO2009/150248
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(508122356)
【Fターム(参考)】