説明

癖毛修正同時染毛方法

【課題】癖毛の修正と毛染めを毛髪のダメージを少なく、短時間に経済的負担を少なく行う方法の提供。
【解決手段】システアミン塩酸塩または1−チオグリコールを還元剤とし縮毛矯正用アイロンを使わず、ヘアーブラシとブローで癖毛を伸ばし、酸化剤として染毛剤第一剤と染毛剤第二剤の混合物を使用することにより毛髪のダメージを少なく癖毛の修正と染毛を同時に行うことができた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は癖毛を自然な直毛に修正すると同時に染毛する方法に関する。
【背景技術】
【0001】
黄色人種の7割が癖毛であるといわれており特に女性は髪がもつれ朝の手入れが大変、ヘアースタイルが決まらない等の悩みを抱えており美容上の大きな問題になっている。
また日本女性の70%が白髪染めまたはおしゃれ染めで毛髪を染めている。
従来癖毛直しにはチオグリコール酸塩を含有した医薬部外品の縮毛矯正剤と高温の縮毛矯正用アイロンを使用した施術法が汎用されている。一方染毛には酸化染料を含有した医薬部外品の染毛剤第一剤と過酸化水素水を含有した医薬部外品の染毛剤第二剤を1:1で混合し毛髪に塗布し染毛する方法が使用されている。
癖毛直しも染毛も毛髪をいためるため1週間以上間隔をあけて施術するように行政指導(薬発376号:厚生省薬務局長通知)されているため 消費者は二度美容院に行かなければならず、時間と経費がかかるため負担がおおきい。
【0002】
従来癖毛の矯正にはチオグリコール酸アンモニウムを含有する医薬部外品の縮毛矯正剤を縮毛に塗布し20−40分ほど放置し毛髪を還元後 水洗し 摂氏180度という高温の縮毛矯正用アイロンを使用し高熱で毛髪を熱変性させながら毛髪を伸ばし、その後酸化剤で毛髪を酸化し水洗後仕上げる縮毛矯正法が汎用されている。
【0003】
しかし毛髪を還元したあと毛髪との接触面が180度にもなる高温の縮毛矯正用アイロンを使用するため毛髪を傷め毛髪が変性し硬く人工的な直毛になる。繰り返し施術すると毛髪の痛みは大きく切毛になる。また人工的な直毛になるためヘアースタイルも限定され消費者の満足度は高くない。
消費者は自然な直毛を望んでおりこの要求にこたえるべく高温の縮毛矯正用アイロンの加熱面を曲面にする等の工夫がなされているが高温アイロンを使用している限り毛髪のダメージは大きく消費者の満足度は充分でなく問題は解決しない。
【0004】
一方日本女性の約70%が医薬部外品の染毛剤で毛染めをしている。染毛剤は酸化染料を含有する染毛剤第一剤と過酸化水素水を含有する染毛剤第二剤を1:1で混合し毛髪に塗布後約20−30分放置し毛髪を染毛する。
【0005】
従来の縮毛矯正技術と染毛技術はともに毛髪をいためるため、1週間以上の期間をあけて施術するよう行政指導されている。
従来の縮毛矯正の過程では第一剤のチオグリコール酸による毛髪の還元の工程と高熱の縮毛矯正用アイロンにより毛髪を伸ばす工程と第二剤のブロム酸塩または過酸化水素水による酸化工程により毛髪はダメージする。染毛の工程ではアンモニアを含む第一剤と過酸化水素を含む第二剤の混合物を毛髪に塗布するため毛髪をダメージする。
つまり縮毛矯正と染毛を行うには毛髪の還元工程、高温のヘアーアイロンにより縮毛を伸ばす工程、毛髪を酸化する3工程とさらに毛髪の染毛の計4工程が必要であった。
さらに縮毛の矯正と染毛を行うために行政指導により1週間の間隔をあける必要がり消費者はのべ約5時間、二日にわけて美容院に行かねばならずさらに個別の美容施術を受けるため経費も二倍かかり時間的にも経済的にも負担が大きい。
縮毛の矯正と染毛の二つの美容施術を一回で同時に行う施術方法の開発が望まれていた。
【特許文献】公開番号 2003−237681 公開番号 2003−102533
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
縮毛矯正は毛髪との接触面が180度にもなる縮毛矯正用アイロンを使用し還元された毛髪をアイロンの加熱面ではさんで伸ばすため毛髪が変性し不自然で痛んだ直毛になることがわかっている。また縮毛矯正は少量の毛髪を少しずつアイロンで伸ばすため施術時間がかかり3時間以上の場合も少なくない。
一方染毛は染毛剤第一剤と第二剤を混合し毛髪に塗布後20−30分放置しシャンプー後乾燥し仕上げる。その施術時間は2時間ほどである。
消費者がこの二つの施術を行うことは毛髪の大きなダメージをともない、また行政指導により、美容師は1週間 間隔をあけ二日に分けて施術するよう指導されているため、消費者の時間的経済的に負担が大きい。
縮毛を矯正すると同時に染毛できる毛髪へのダメージが少ない縮毛矯正と染毛が同時にできる方法の開発が望まれている。
【課題を解決する為の手段】
【0007】
本発明者は鋭意研究の結果 還元剤としてシステアミン塩酸塩または1−チオグリセロールを含む薬剤を毛髪に塗布し自然放置し水洗後ヘアーブラシ(例えば:特願2011−043733)とドライヤーでブローすることにより癖毛を自然な直毛に伸ばしそのあとで染毛剤一剤と染毛剤二剤の混合液を塗布し、染毛すると同時に還元剤で還元された毛髪を酸化固定し直毛にする方法を完成した。
なお、本発明を従来のチオグリコール酸塩と高温の縮毛矯正用アイロンを使用した不自然な縮毛矯正技術と区別するためシステアミン塩または1−チオグリセロールの薬剤とドライヤーとブローブラシを使用した癖毛直しを以下癖毛修正と呼ぶことにする。
つまり本発明の癖毛修正同時染毛方法においては癖毛の還元工程、ブローブラシによる癖毛を伸ばす工程、染毛剤による癖毛の酸化と染毛工程の3工程で全工程を完了するため従来の[0005]で説明した毛髪の還元工程、高温のヘアーアイロンにより縮毛を伸ばす工程、毛髪を酸化する3工程とさらに毛髪の染毛の計4工程に比べ時間的、経済的メリットが大変大きい。
さらに従来使用されている180度の高温の縮毛矯正用アイロンの変わりにヘアーブラシと100度以下のドライヤーの空気により癖毛を伸ばすため毛髪に与えるダメージは遥かに少ない。
本発明は消費者に対し、時間的、経済的負担を減らし、毛髪のダメージを軽減する癖毛修正同時染毛方であり消費者メリットは大変大きい。
【0008】
染毛剤第一剤と染毛剤第二剤混合物に含まれる過酸化水素の濃度は酸化染料の酸化重合に消費されると同時に、還元された毛髪を酸化するために消費されるので3%以上6%以下が望ましいが毛髪のダメージの度合いによりこの範囲だけではない。
【0009】
さらに還元剤であるシステアミン塩酸塩又は1−チオグリセロールを塗布後と水洗後に摂氏約37度の発熱キャップ(特許公開広報 2008−237681)を被り毛髪を約十分保温することによりまた水洗後さらに約十分発熱キャップを被ることよりブロー時の毛髪の伸びがよく自然な直毛となることを発見した。さらに染毛時に発熱キャップを被ることにより染毛が均一で 短時間にできることを発見した。
【発明の効果】
【0010】
還元剤としてシステアミン塩酸塩または1−チオグリセロールを含む薬剤を毛髪に塗布し自然放置し水洗後ヘアーブラシ(例えば:特願2011−043733)とドライヤーでブローすることにより高温の縮毛矯正用アイロンを使用せずに癖毛を自然な直毛に伸ばしたあとで染毛剤一剤と染毛剤二剤の混合液を塗布し、染毛すると同時に還元剤で還元された毛髪を酸化し直毛にする癖毛修正と同時に染毛する方法開発した。消費者は毛髪のダメージを最小限に抑えながら自然に癖毛を修正しかつ染毛を同時に行うことができるようになった。また従来は5時間以上のべ二日かかっていた美容院での癖毛の修正と染毛の施術を一日一回3−4時間で行うことができ、その時間的 経済的負担軽減は大変大きい。
つまり本発明は 癖毛をより自然に修正すると同時に染毛を行う方法であり毛髪のダメージ軽減、消費者の時間的負担の軽減、経済的負担の軽減を実現した美容方法でありその消費者に与えるメリットは絶大である。
【発明の実施の為の最良の方法】
【0011】
以下本発明の実施の形態を説明する。
本発明に使用するシステアミン塩酸塩とはCAS No.156−57−0、1−チオグリセロールとはCAS No.96−27−5で規定される物質であり分子内にチオール基を持つため還元作用がある。
システアミン塩酸塩、又は1−チオグリセロールを3−10重量%含有する粘度3000−50000CPSの還元剤を調整する。
【0012】
一方酸化染料を含有する染毛剤第一剤と過酸化水素を含有する染毛剤第二剤を調製する。染毛剤第一剤に配合される染毛剤の酸化染料ならびに有効成分は次のものが上げられこれらから数種類の酸化染料ならびに有効成分が処方配合される。
5−アミノオルトクレゾール、2−アミノー4−ニトロフェノール、2−アミノー5ニトロフェノール、1−アミノー4メチルアミノアントラキノン、3,3イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン2,5ジアミン、塩酸パラニトロフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、トルエン2,6−ジアミン、トルエン3,4−ジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、N,N−ビス(4−アミノフェニル)2,5、ジアミノー1,4−キノンジイミン、5−(2−ヒドロキシアミノ)−2−メチルフェノール、n−フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、

フェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン 硫酸4,4−ジアミノジフェニルアミン、硫酸2,4−ジアミノフェノール、硫酸トルエンー2、5−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、カテコール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログリシン、没食子酸、レゾルシン
染毛剤第二剤には過酸化水素が配合され日本の薬事法では配合濃度の上限は6%である。
【0013】
具体的には癖毛の人頭に還元剤含む製剤を塗布し15−30分室温で放置。水洗し還元剤を除去する。水洗後タオルドライしドライヤーとヘアーブラシ(例えば:特願2011−043733)でブローし癖毛を伸ばし直毛に修正する。
その後染毛剤第一剤と染毛剤第二剤を混合した混合液を塗布し20分放置し還元剤で還元された毛髪を酸化すると同時に頭髪を染毛しシャンプーで洗い落とし ブローして仕上げる。
染毛剤第一剤と染毛剤第二剤(通常 過酸化水素の濃度は6%)の混合比は通常1:1であるが本発明では1:1以上理想的には1:5が望ましい。混合比が1:1の場合は混合物の過酸化水素の濃度は3%であるが過酸化水素は染毛剤第一剤に含まれる酸化染料の酸化重合に消費されるため縮毛修正の酸化工程に消費される酸化剤に不足が生じる場合がある。1:5で混合すると混合物の過酸化水素の濃度は約5%となり染毛剤第一剤の染料の酸化重合による染毛工程と癖毛修正の酸化工程ともに消費されるに充分な量になる。つまり染毛剤第一剤と第二剤の混合物中の過酸化水素の濃度は3%以上6%未満が望ましいが毛髪のダメージの度合いや酸化染料の量によりこの範囲だけではない。
【0014】
癖毛の修正と染毛剤の効果をさらに高めるためには、癖毛に還元剤を塗布したあと15分程度約40度で発熱キャップ(特許公開広報 2008−237681)を被り保温放置し還元を充分に行い水洗し還元剤を除去したあと後さらに37度で発熱キャップを被り15分保温放置しブローし癖毛を伸ばし直毛に修正する。
さらに染毛剤第一剤と染毛剤第二剤混合物を頭髪に塗布し発熱キャップを被り37度で15分放置し染毛後水洗し仕上げる。
【0015】
以下例よって具体的に説明する。
還元剤を含む処方例1,2,3, 酸化剤ならびに染毛剤第一剤、染毛剤第二剤の処方例、調整法は次の通りである。



資料調整の方法)
【0016】
還元剤の調整方法:(処方例1,2,3 )
1)成分1,2,3をビーカーに取り摂氏80度で溶解する。
2)成分9をビーカーに取り摂氏80度で溶解する。
2)に1)を攪拌機で攪拌しながら投入混合し5分間攪拌し乳化する。
摂氏50度で成分4,5,6,7,8、を混合物に投入し混合物を摂氏35度まで冷却 し資料とする。
【0017】
染毛剤第一剤の調製方法(処方例4)
1)成分12,13,14をビーカーに取り摂氏80度で溶解する。
2)成分10,11,15,17をビーカーに取り摂氏80度で溶解する。
2)に1)を攪拌機で攪拌しながら投入混合し5分間攪拌し乳化する。
摂氏50度で成分16を投入し混合物を摂氏35度まで攪拌冷却し資料とする。
【0018】
染毛剤第二剤の調製方法(処方例5,6)
1)成分20,21,22をビーカーに取り摂氏80度で溶解する。
2)成分19,23をビーカーに取り摂氏80度で溶解する。
2)に1)を攪拌機で攪拌しながら投入混合し5分間攪拌し乳化する。
混合物に摂氏50度で成分18を投入しさらに混合物を攪拌し資料とする。
【0019】
酸化剤の調製方法(処方例7)
1)成分27,28,29をビーカーに取り摂氏80度で溶解する。
2)成分25,26,27,28,29をビーカーに取り摂氏80度で溶解する。
2)に1)を攪拌機で攪拌しながら投入混合し5分間攪拌し乳化する。
摂氏50度で成分24を投入し混合物を摂氏35度まで冷却し資料とする。
効果の測定)
【0020】
実施例1
かつて縮毛矯正アイロンによる縮毛矯正をした事のある癖毛で白髪のある女性1に処方例1のクリーム状の還元剤を塗布し25分放置した。毛髪の軟化を確認し水洗後ドライヤーとヘアーブラシ(特願2011−043733)で毛髪をブローし癖毛を伸ばした。その後頭髪を左右に分け右に処方例4の染毛剤第一剤10gと処方例5の染毛剤第二剤50gを混合した染毛剤を左に、処方例4の染毛剤第一剤10gと処方例6の染毛剤第二剤50gを混合した混合物を塗布し20分放置後シャンプーしブローし仕上げた。
トータルの施術時間は3時間であった
【0021】
実施例2
かつて縮毛矯正アイロンによる縮毛矯正をした事のある癖毛で白髪のある女性2に処方例1のクリーム状の還元剤を塗布し発熱キャップ(特許公開広報 2008−237681)を被り38度で15分放置した。毛髪の軟化を確認し水洗後再度発熱キャップを被り15分放置した。ドライヤーとヘアーブラシ(特願2011−043733)で毛髪をブローし癖毛を伸ばした。その後頭髪を左右に分け右に処方例4の染毛剤第一剤10gと処方例5の染毛剤第二剤50gの混合物60gを左に染毛剤第一剤10gと処方例6の染毛剤第二剤50gを混合した混合物60gを塗布し20分放置後シャンプーしブローし仕上げた。
縮毛矯正と白髪染めのトータルの施術時間は3時間半であり一日で終了した。
【0022】
比較例1
かつて縮毛矯正アイロンによる縮毛矯正をした事のある癖毛で白髪のある女性3に処方例3のクリーム状の還元剤80gを塗布し25分放置した。毛髪の軟化を確認後縮毛矯正用のアイロンを使用し2時間かけて癖毛を伸ばした。その後頭髪に処方例7の酸化剤80g塗布し20分放置後シャンプーしブローし仕上げた。トータルの施術時間は3時間半かかった。
二週間後再度美容院を訪れ処方例4の染毛剤第一剤60gと処方例5の染毛剤第二剤60gの混合物120gを頭髪に塗布し白髪染めを行った。施術時間は1時間半であった。
縮毛矯正と白髪染めのトータル時間は5時間であり延べ日数は2日であった。
【0023】
実施例1、実施例2、比較例1それぞれに3名の女性をモデルとし、本人と美容師3名による効果の測定のためアンケートを実施した。
アンケートの項目ならびに配点は以下の通りである。
評価基準
大変良い 5点
良い 4点
普通 3点
悪い 2点
大変悪い 1点
【0024】
結果は下記の通りである。
モデルの女性3名による評価結果
評価点はそれぞれのモデルの評価点
評価結果 実施例1の左 同右 実施例2の左 同右 比較例1
施術時間(縮毛矯正+染毛) 5 5 4 4 1
髪のダメージ 4 4 4 4 2
ボリュームダウン 4 4 5 5 5
手触り 4 4 5 5 3
自然なヘアースタイル 5 5 5 5 3
白髪の染まり 5 4 5 4 4
一ヵ月後のダメージ 4 4 4 4 2
一ヵ月後の手触り 4 4 5 5 2
一ヵ月後の白髪の染まり 4 4 5 4 3
朝の手入れのしやすさ 4 4 5 5 3
満足度 4 4 5 4 2
【0025】

美容師3名による評価
点数は3人の平均値を四捨五入し整数にしたものである。
評価結果 実施例1の左 同右 実施例2の左 同右 比較例1
施術時間(縮毛矯正+毛染め) 5 5 4 4 1
髪のダメージ 5 4 5 4 4
ボリュームダウン 4 4 5 5 5
手触り 4 4 5 5 4
自然なヘアースタイル 4 4 5 5 3
白髪の染まり 4 4 5 4 3
一ヵ月後のダメージ 4 4 5 5 2
一ヵ月後の手触り 4 4 5 5 2
一ヵ月後の白髪の染まり 4 3 5 4 3
満足度 4 4 5 5 2
【0026】
以上の結果 実施例1,2で示したごとく本発明の癖毛修正と染毛を同時に行う方法は従来の縮毛矯正用アイロンを使用し縮毛矯正したあと、後日染毛する方法に比べ毛髪のダメージが少なく、毛髪がまとまり、自然なヘアースタイルができ染毛剤の色持ちが良いことがわかった。またトータルな施術時間が少なく消費者の満足度が従来の二日にわたる施術法に比べ遥かに大きいことが確認できた。
本発明において、過酸化水素は染毛剤の染料の酸化重合と還元剤であるシステアミン塩酸塩、または1−チオグリセロールによって還元された毛髪の酸化にともに消費される。
さらに請求項2で請求した染毛剤第一剤 第二剤の混合時の過酸化水素濃度を3−6%にすることにより、毛髪に残った還元剤の酸化に使われる過酸化水素と染毛剤第一剤の染料の酸化重合に消費される過酸化水素を充分にまかなうことができ癖毛修正と染毛を同時にできることが確認された。
さらに請求項3で請求したように発熱キャップを被ることにより、癖毛修正時の反応を早め美しい仕上がりと染毛剤の色持ち効果が長持ちすることが確認された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システアミン塩酸塩又は1−チオグリセロールを3%以上10%以下含有した還元剤を癖毛に塗布し水洗しヘアーブラシで癖毛を伸ばしながらドライヤーでブローして毛髪を自然に伸ばしたあと酸化染料を含有する染毛剤の第一剤と過酸化水素を含有する染毛剤第二剤の混合物で酸化し癖毛を自然な直毛に修正すると同時に染毛する癖毛修正同時染毛方法。
【請求項2】
染毛剤の第一剤と染毛剤第二剤の混合物中の過酸化水素濃度が3%以上6%以下である請求項1の癖毛修正同時染毛方法
【請求項3】
システアミン塩酸塩又は1−チオグリセロールを含有した還元剤を癖毛に塗布し発熱キャップで頭髪を加温し頭髪を加温還元し水洗しヘアーブラシとドライヤーでブローし毛髪を伸ばしたあと過酸化水素を含有する染毛剤の第一剤と第二剤の混合物で酸化し癖毛を自然な直毛すると同時に染毛する癖毛修正同時染毛方法。

【公開番号】特開2012−201680(P2012−201680A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87720(P2011−87720)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(507033587)
【Fターム(参考)】