説明

発光キーボード

【課題】ビームの光量を無駄にしない発光キーボードを提供する。
【解決手段】複数のキー、薄膜スイッチ回路と、ビームを発生させるために用いられる発光モジュールを含む。薄膜スイッチ回路はキーによって触発させられることによって信号を発生させ、且つ、薄膜スイッチ回路は複数の導光領域を含み、複数の導光領域のうちの少なくとも一つの導光領域は導光構造を有し、且つ、少なくとも一つの導光領域のうちのキーに対応するキー接続点の位置には導光構造を設けない。したがって、発光モジュールが発生させるビームはキー接続点によってブロックされず、無駄にされない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーボードに関し、より詳しくは、発光機能を有する発光キーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
キーボードはよく用いられるコンピュータの周辺装置であり、文字や指令をコンピュータに入力させるために用いられる。図1の周知のキーボードの外観構造概略図を参照されたい。周知のキーボード1の表面上には複数のキー10があり、前記これらキー10は一般キー101、数字キー102とファンクションキー103などに分類され、前記これらのキーはユーザーが指で押すことにより、対応する信号をコンピュータに発生させ、コンピュータに押されたキーの機能を実行させ、例えば、一般キー101はアルファベットなどの符号を入力させるために用いられ、数字キー102は数字を入力するために用いられ、ファンクションキー103は各種機能を提供するために用いられ、例えば、F1〜F12などがある。
【0003】
技術の革新に伴い、キーボードメーカーは各種特殊機能を有するキーボードを研究開発し、異なるユーザーの各種要求を満足させるよう努力しており、発光機能を有する発光キーボードがその一例である。周知の発光キーボードの外観と周知のキーボード1の外観はほとんど同じであるが、発光キーボードはキーに発光の機能を提供させるため、その内部構造と周知の発光しないキーボードは異なる。
以下、周知の発光キーボードの内部構造を説明する。図2の周知の発光キーボードの構造断面概略図を参照されたい。周知の発光キーボード2は複数のキー20、薄膜スイッチ回路21、導光板22、発光モジュール23、メイン回路基板24、反射シート25とベース26を含む。キー20はキーキャップ201、キーケース体202と弾性体203を含む。周知の発光キーボード2では、上述の各部材は上から下の順番で、キーキャップ201、キーケース体202、弾性体203、薄膜スイッチ回路21、導光板22、反射シート25とベース26となっていて、メイン回路基板24は薄膜スイッチ回路22の一側に位置され、発光モジュール23は薄膜スイッチ回路22の別の一側に位置される。
【0004】
キー20のうち、キーキャップ201は周知の発光キーボード2の外に露呈されているので、ユーザーに押されることが可能で、キーケース体202はキーキャップ201と弾性体203を固定させるために用いられ、弾性体203はキーケース体202を貫くと共にキーキャップ201と薄膜スイッチ回路21のそれぞれと接触する。薄膜スイッチ回路21は上部回路基板211、仕切り層212と下部回路基板213を含み、ここでは、上部回路基板211、仕切り層212と下部回路基板213はどれも透明な材質によって製造され、透明な材質とは、ポリカーボネート(Polycarbonate,PC)や、ポリエチレン(polyethylene,PE)などの材質である。
上部回路基板211は複数の上端接続点2111を有し、仕切り層212は上部回路基板211の下方に位置されると共に、複数の上端接続点2111に対応する複数の仕切り層開孔部2121を有し、下部回路基板214は仕切り層212の下方に位置され、複数の上端接続点2111に対応する複数の下端接続点2131を有し、複数の上端接続点2111と複数のキー接続点を形成させる。これ以外に、薄膜スイッチ回路21はメイン回路基板24に接続され、電源と信号を伝達させる。
【0005】
発光モジュール23は発光回路基板231と複数の発光部材232(図中では一つだけ示されている)を含み、発光回路基板231は薄膜スイッチ回路21の別の一側に位置され、別な電源を複数の発光部材232に提供させるために用いられ、複数の発光部材232は発光回路基板231上に設けられ、別な電源により複数のビームを発生させる。導光板22は複数の導光領域221を有し、且つ、それぞれの導光領域221上には複数の導光メッシュ2211があり、ここでは、複数の導光メッシュ2211はどれもそれぞれの導光領域221上に均等に分布され、且つ、それぞれの導光領域221はすべて複数の隙間G(図3では一つだけ示されている)を有する。
複数の導光メッシュ2211は複数のビームを案内し、これをキーキャップ201に投射させるために用いられ、導光メッシュ2211の形成過程は以下の通りである:複数の細かい穴を有する網板を導光板22の底面222にかぶせ、導光インクを網板中に流し込み、導光インクが複数の細かい穴によって、導光板22の底面222上に流れ込むようにさせ、導光インクに対して印刷プロセスを行い、導光インクがその底面222上に複数の導光メッシュ2211を形成するようにさせる。複数の細かい穴を有する網板によって形成される導光領域221は複数の導光メッシュ2211を含み、且つ、すべての導光メッシュ2211の間には隙間Gがあり、図3のように示される。
【0006】
図2では、周知の発光キーボード2の反射シート25は導光板22の下方に位置され、複数のビームを反射させるために用いられ、ベース26は反射シート25の下方に位置され、キーキャップ201、キーケース体202、弾性体203、薄膜スイッチ回路21、導光板22と反射シート25を搭載させるために用いられる。
【0007】
これ以外に、周知の発光キーボード2では、キーキャップ201上には透光領域2011があり、且つ、透光領域2011は文字や符号がある位置であり、ここでは、透光領域2011の位置は導光板22上の導光領域に対応しているので、ビームは導光領域221の導光メッシュ2211を通り、その透光領域2011に案内される。これにより、そのキーキャップ201上の文字や符号は光を通し、発光効果を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述した従来の技術では周知の発光キーボード2は長時間使用された後では、その複数のキー20はたびたび押されることにより摩耗してしまい、導光板222上の複数の導光メッシュ2211はそれぞれの導光メッシュ2211の間には隙間Gがあるため、それぞれの導光メッシュ2211の周辺領域が摩耗させられる確率はかなり高く、その摩耗状況は導光領域221の周辺で特にひどい。このため、複数の導光メッシュ2211は分布が不均一となり、その導光効果が損なわれる。これ以外に図2からわかるように、垂直方向において、薄膜スイッチ回路21上のキー接続点と導光メッシュ2211の一部は重なり合っているので、導光メッシュ2211によって案内されるビームは部分的にキー接続点によって遮断され、そのため、ビームの光量が無駄にされ、そのビーム使用率が損なわれるという問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、ビームの光量を無駄にしない発光キーボードを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、好ましい実施形態では、本発明に係る発光キーボードは、
複数のキーと、
複数のキー接続点を有すると共にそれぞれの前記キー接続点は前記キーに対応する薄膜スイッチ回路と、
前記キーに対応するそれぞれのキー接続点を有する薄膜スイッチ回路と、
前記薄膜スイッチ回路の一側に位置され、複数のビームを発生させるために用いられる発光モジュールと、
前記薄膜スイッチ回路に重ね合わせられると共に、前記薄膜スイッチ回路の下方に位置される導光板とを含み、
前記導光板は、前記導光板の底面上に位置される複数の導光領域をさらに含み、且つ前記複数の導光領域のうちの少なくとも一つの導光領域は導光構造を有し、前記導光構造は対応する前記キー接続点の下方に位置され、前記複数のビームが前記複数のキーに投射させられるよう案内させるために用いられ、
ここでは、前記少なくとも一つの導光領域のうちの前記キー接続点に対応する位置には前記導光構造を設けないことを特徴とする。
【0011】
好ましい実施形態では、前記導光構造は導光インクによって形成され、且つ、前記導光構造は前記導光インクが前記少なくとも一つの導光領域上に並べられられることによって形成される導光層か、或いは、前記導光インクが前記少なくとも一つの導光領域上に均一に分布されられることによって形成される導光メッシュであることを特徴とする。
【0012】
好ましい実施形態では、前記導光板は前記導光板の前記底面上に位置される複数の別な導光領域をさらに含み、且つ、その少なくとも一つの別な導光領域は前記キー接続点に隣接させられ、
前記少なくとも一つの別な導光領域は、前記複数のビームを前記複数のキーに投射させるよう案内させるために用いられる別な導光構造を有すると共に、前記少なくとも一つの別な導光領域のうちの前記キー接続点に対応する位置には前記別な導光構造を設けないことを特徴とする。
【0013】
好ましい実施形態では、本発明に係る発光キーボードは、
前記薄膜スイッチ回路と前記発光モジュールに接続され、電源を前記薄膜スイッチ回路と前記発光モジュールに提供させるために用いられるメイン回路基板と、
前記導光板の下方に設けられ、前記複数のキー、前記薄膜スイッチ回路、前記発光モジュール、前記導光板と、前記メイン回路基板を搭載させるために用いられるベースと、
をさらに含むことを特徴とする。
【0014】
好ましい実施形態では、前記発光モジュールは、
前記薄膜スイッチ回路の前記側面に位置され、別な電源を提供させるために用いられる発光回路基板と、
前記発光回路基板上に設けられ、且つ、前記別な電源により前記複数のビームを発生させる複数の発光部材と、
を含むことを特徴とする。
【0015】
好ましい実施形態では、前記薄膜スイッチ回路は、
複数の上端接続点を有する上部回路基板と、
前記上部回路基板の下方に位置され、前記複数の上端接続点に対応し、前記薄膜スイッチ回路が押された時に、前記複数の上端接続点を伸び込ませるために用いられる複数の仕切り層開孔部を有する仕切り層と、
前記仕切り層の下方に位置され、前記複数の上端接続点に対応し、前記複数の上端接続点と前記複数のキー接続点を形成させる複数の下端接続点を有する下部回路基板と、
を含むことを特徴とする。
【0016】
好ましい実施形態では、本発明の発光キーボードは、
複数のキーと、
前記すべてのキーにそれぞれ対応する複数のキー接続点と複数の導光領域を有する薄膜スイッチ回路であって、前記複数の導光領域は前記薄膜スイッチ回路の底面に位置され、且つ、前記複数の導光領域のうちの前記少なくとも一つの導光領域は対応するキー接続点の下方に位置される導光構造を有し、前記導光構造は前記複数のビームを前記複数のキーに投射させるよう案内させるために用いられる前記薄膜スイッチ回路と、
前記薄膜スイッチ回路の片側に位置され、複数のビームを発生させ、且つ、前記複数のビームを前記複数の導光領域に投射させ、前記複数のキーへと導かせるために用いられる発光モジュールと、
を含み、
ここでは、前記少なくとも一つの導光領域のうちの前記キー接続点に対応する位置には導光構造を設けないことを特徴とする。
【0017】
好ましい実施形態では、前記導光構造は導光インクによって形成され、且つ、前記導光構造は前記導光インクが前記少なくとも一つの導光領域上に並べられることによって形成される導光層か、或いは、前記導光インクが前記少なくとも一つの導光領域上に均一に分布させられることによって形成される導光メッシュであることを特徴とする。
【0018】
好ましい実施形態では、前記薄膜スイッチ回路は前記薄膜スイッチ回路の前記底面上に位置される複数の別な導光領域をさらに含み、且つ、前記複数の別な導光領域のうちの少なくとも一つの別な導光領域は前記キー接続点に隣接させられると共に、前記複数のビームを前記複数のキーに投射させるよう導かせるために用いられる別な導光構造を有し、
前記少なくとも一つの別な導光領域のうちの前記キー接続点に対応する位置には前記別な導光構造を設けないことを特徴とする。
【0019】
好ましい実施形態では、前記薄膜スイッチ回路は、
複数の上端接続点を有する上部回路基板と、
前記上部回路基板の下方に位置され、前記複数の上端接続点に対応し、前記薄膜スイッチ回路が押された時に、前記複数の上端接続点を伸び込ませるために用いられる複数の仕切り層開孔部を有する仕切り層と、
前記仕切り層の下方に位置され、前記複数の上端接続点に対応する下端接続点と前記複数の導光領域を有し、前記複数の下端接続点と前記複数の上端接続点は前記複数のキー接続点として形成され、且つ、前記複数の導光領域がその底面上に設けられている下部回路基板と、
を含むことを特徴とする。
【0020】
好ましい実施形態では、本発明に係る発光キーボードは、
前記薄膜スイッチ回路と前記発光モジュールに接続され、電源を前記薄膜スイッチ回路と前記発光モジュールに提供させるために用いられるメイン回路基板と、
前記薄膜スイッチ回路の下方に設けられ、複数の前記キーと前記薄膜スイッチ回路を搭載させるために用いられるベースと、
をさらに含むことを特徴とする。
【0021】
好ましい実施形態では、すべての前記キーは、
前記発光キーボードの表面を被覆し、且つ、すべての前記導光領域に対応する透光領域を有するキーキャップと、
前記底板と前記キーキャップの間に位置され、前記透光中間フレームと前記キーキャップを接続させ、前記キーキャップが前記底板に対して上下に移動するようにさせるために用いられるはさみ式接合部材と、
前記薄膜スイッチ回路と前記キーキャップの間に位置され、前記キーキャップが押された時、押し縮められ前記薄膜スイッチ回路と当接させられ、前記上端接続点と前記下端接続点を接触させ、前記キーキャップが押されなくなった時、弾性力を前記キーキャップに提供し、前記キーキャップを元の位置に戻させる弾性体と、
を含むことを特徴とする。
【0022】
好ましい実施形態では、前記発光モジュールは、
前記薄膜スイッチ回路の前記側面に位置され、別な電源を提供させるために用いられる発光回路基板と、
前記発光回路基板上に設けられ、且つ、前記別な電源により前記複数のビームを発生させる複数の発光部材と、
を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ビームの光量を無駄にしない発光キーボードが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】周知のキーボードの外観構造概略図である。
【図2】周知の発光キーボードの構造断面概略図である。
【図3】周知の発光キーボードの導光板の構造上面概略図である。
【図4】本発明に係る発光キーボードの好ましい実施形態を示す構造断面概略図である。
【図5】本発明に係る発光キーボードの薄膜スイッチ回路、導光板と発光モジュールの第一好ましい実施形態を示す構造分解概略図である。
【図6】本発明に係る発光キーボードの薄膜スイッチ回路、導光板と発光モジュールの第二好ましい実施形態を示す構造分解概略図である。
【図7】本発明に係る発光キーボードの第三好ましい実施形態を示す断面概略図である。
【図8】本発明に係る発光キーボードの薄膜スイッチ回路と発光モジュールの第三好ましい実施形態を示す構造分解概略図である。
【図9】本発明に係る発光キーボードの薄膜スイッチ回路と発光モジュールの第四好ましい実施形態を示す構造分解概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に図面を参照して本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【実施例1】
【0026】
まず、本発明の第一好ましい実施形態について説明する。
本発明の発光キーボードは従来の問題に鑑みてなされたものである。図4は本発明に係る発光キーボードの好ましい実施形態を示す構造断面概略図である。発光キーボード3は複数のキー30、薄膜スイッチ回路31、導光板32、発光モジュール33、メイン回路基板34、反射シート35とベースを含む。キー30はキーキャップ301、キーケース体302と弾性体303を含む。発光キーボード3では、上述の各部材は上から下の順番で、キーキャップ301、キーケース体302、弾性体303、薄膜スイッチ回路31、導光板32、反射シート35とベース36となっていて、発光モジュール33は薄膜スイッチ回路31の一側に位置され、メイン回路基板34は薄膜スイッチ回路31の別の一側に位置される。本実施形態では、発光キーボード3はデスクトップ型のパソコンのキーボードであり、且つ、薄膜スイッチ回路31の一側とは薄膜スイッチ回路31の上方側(ファンクションキーF1を有する側)であり、薄膜スイッチ回路31の別の一側とは、薄膜スイッチ回路31の下方側(スペースキーを有する側)である。
【0027】
キー30のうち、キーキャップ301は発光キーボード3の外に露呈されているので、ユーザーに押されることが可能で、キーキャップ301は透光領域301を有し、つまり、これは文字や符号がある位置である。キーケース体302はキーキャップ301と弾性体303を固定させるために用いられ、弾性体303はキーケース体302を貫くと共にキーキャップ301と薄膜スイッチ回路31のそれぞれと接触する。本実施形態では、弾性体303は透光ゴムによって製造される。なお、薄膜スイッチ回路31はメイン回路基板34に接続され、電源と信号を伝達させる。
【0028】
図5は本発明に係る発光キーボードの薄膜スイッチ回路、導光板と発光モジュールの第一好ましい実施形態を示す構造分解概略図である。薄膜スイッチ回路31は上部回路基板311、仕切り層312と下部回路基板313を含む。上部回路基板311は複数の上端接続点3111を有し、仕切り層312は上部回路基板311の下方に位置され、複数の上端接続点3111に対応する複数の下端接続点3131を有し、複数の上端接続点3111と複数のキー接続点を形成させる。本好ましい実施形態では、上部回路基板311、仕切り層312と下部回路基板313はどれも透明な材質によって製造され、透明な材質とは、ポリカーボネート(Polycarbonate,PC)や、ポリエチレン(polyethylene,PE)などの材質である。
【0029】
図4と図5では、発光モジュール33は発光回路基板331と複数の発光部材332を含み、発光回路基板331は薄膜スイッチ回路31の一側に位置され、別な電源を複数の発光部材332に提供させるために用いられ、複数の発光部材332は発光回路基板331上に設けられると共に別な電源により複数のビームを発生させる。さらに、導光板32は複数の導光領域321を有し、複数の導光領域321のうちの少なくとも一つの導光領域321上には導光構造3211があると共に、少なくとも一つの導光領域321は対応するキー接続点を隣接し、導光構造3211は複数のビームが複数のキー30に投射させられるよう案内させるために用いられる。本好ましい実施形態では、発光回路基板331は硬式プリント基板(Rigid Printed Circuit,RPC)であり、複数の発光部材332は側光式発光ダイオードである。さらに、複数の導光領域321は一対一でキー接続点に対応しておらず、かつ、導光構造3211は導光インクによって並べられる少なくとも一つの導光領域321上に形成される導光層であり、少なくとも一つの導光領域は導光層3211によって並べられ、隙間がないようにさせられる。なお、少なくとも一つの導光領域321と対応する導光層3211は長方形である。その他の好ましい実施形態では、発光回路基板331はフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit,FPC)を採用してもよい。
【0030】
ちなみに、第一に、複数の発光部材332は薄膜スイッチ回路31の一側に設けられ、複数の発光部材332付近の場所では比較的大きい光量のビーム照射を受けるため、薄膜スイッチ回路31付近の一側の複数のキー接続点の近くの場所では導光領域321を設ける必要がなく、かつ、大量のビームは対応するキー30に投射され、これが発光効果を有するようにさせる。薄膜スイッチ回路31付近の別な一側の複数のキー接続点の近くの場所に設けられる複数の導光領域321の面積は比較的大きく、薄膜スイッチ回路31の一側と薄膜スイッチ回路31の別な一側の間の複数のキー接続点が対応する複数の導光領域321の面積は複数の発光部材332の距離が遠くなるにつれ大きくなるため、発光キーボード3は均一な発光効果を有するようにさせられる。
もちろん、複数の発光部材332付近の導光領域は周知の導光メッシュを採用し、プリント方式で導光領域上に均一に分布させることができるが、導光構造は導光領域上に導光層を並べらせることのみを採用するように限定されるわけではない。第二に、導光層3211の形成工程と周知の導光メッシュはかなり類似している:長方形の穴を有する網板を導光板32の底面322にかぶせ、導光インクを網板中に流し込み、導光インクが長方形の穴によって、導光板32の底面322上に流れ込むようにさせる。さらに、導光インクに対して印刷プロセスを行い、導光インクがその底面322上に長方形の形をした導光層3211を形成するようにさせる。
導光層3211は導光インクによって並べられ長方形の穴を形成するため、複数の導光領域321のうちの少なくとも一つの導光領域321は導光層3211によって並べられ、隙間がない。第三に、複数の導光領域321は導光板32の底面322上に位置されると共に、導光領域321は対応するキー接点と隣接し、キー接続点と重なり合わないので、導光領域321のうちのキー接続点に対応する位置には導光構造3211(つまり、導光層)を設けないため、複数のビームが導光層3211によって案内される時、キー接続点によってブロックされ無駄にされることがなく、ビーム使用率が低下しないようにさせる。
【0031】
図4では、反射シート35は導光板32の下方に位置され、複数のビームを反射させるために用いられ、ベース36は反射シート35の下方に位置され、キーキャップ301、キーケース体302、弾性体303、薄膜スイッチ回路31、導光板と反射シート35を搭載させるために用いられる。
上述の発光キーボード3の構造からわかるように、キーキャップ301がユーザーによって押される時、キーキャップはキーケース体302に対応し上下に移動させられ、かつ、弾性体303はキーキャップ301によって押しこまれ、薄膜スイッチ回路32と当接し、その上端接続点3111は対応する仕切り層開孔部3121に伸び込むようにさせられ、対応する下端接続点3131と接触し、信号が発生させられる。
キーキャップ301がユーザーによって押されなくなった時、押し縮められていた弾性体303は原状に戻り、弾性力をキーキャップ301に提供し、キーキャップ301が元の位置に戻るようにさせる。発光モジュール33の複数の発光部材332が複数のビームを発生させる時、複数のビームは導光板32中に入るように投射させられ、ビームの一部は導光板32の複数の導光層3211によって案内され、キーキャップ301の透光領域に投射させられ、ビームの一部は導光板32下方に位置される反射シート35によって反射させられ、別な導光層3211に案内される。
【0032】
上述からわかるように、本好ましい実施形態の導光層3211はどれも長方形であり、その周辺領域はその長方形の四辺である。周知の導光領域221上の複数の導光メッシュ2211と比べると、長方形の導光層3211は隙間がないため、導光層3211の周辺領域はその長方形の四辺であり、且つ、その周辺領域は周知の複数の導光メッシュ2211の周辺領域より小さく、したがって、本好ましい実施形態の導光層3211は長時間の接触によって消耗しにくい。これ以外に、本好ましい実施形態の導光層3211は長方形の形をしているため、その印刷プロセス過程で使用する網板は導光領域321と同じ大きさの長方形の穴を有すればよく、したがって、その印刷形成過程では導光インクは容易に長方形の穴の中に充填可能であり、且つ、印刷完成後、導光インクは長方形の穴を有する網板上に残留しにくい。
導光インクがその上に残留しやすい細かい穴を有する周知の網板と比較すると、周知の細かい穴を有する網板は導光インクが残留しやすいため、周知の細かい穴を有する網板を反復して使用する時、導光領域上に印刷させようとする導光インクの一部は網板上に残留している導光インクによって吸着され結合し、導光領域上に印刷される導光インク量が足りなくなり、その導光効果に影響を与えてしまう。本好ましい実施形態の導光層の印刷形成過程は比較的大きい長方形の穴を有するため、導光インクの残留しにくく、そのため、導光インクは導光領域上に並べられ、良好な導光効果を有し、且つ、その印刷形成過程の良品率が比較的高く、そのコストを下げることができる。
【実施例2】
【0033】
次は、本発明の第二好ましい実施形態について説明する。
さらに、図6は本発明に係る発光キーボードの薄膜スイッチ回路、導光板と発光モジュールの第二好ましい実施形態を示す構造分解概略図である。第二好ましい実施形態の発光キーボード(図中では標示せず)と第一好ましい実施形態の相同な点は、どちらも複数のキー(図中では標示せず)、薄膜スイッチ回路41、導光板42、発光モジュール32、メイン回路基板(図中では標示せず)、反射シート(図中では標示せず)とベース(図中では標示せず)を含む点である。
薄膜スイッチ回路41は上部回路基板411、仕切り層412と下部回路基板413を含む。上部回路基板411は複数の上端接続点4111、上部回路基板411の下方に位置される仕切り層412を有すると共に、複数の上端接続点4111に対応する複数の仕切り層開孔部4121を有し、下部回路基板413は仕切り層412の下方に位置され、複数の上端接続点4111に対応する複数の下端接続点4131と複数の上端接続点4111は複数のキー接続点を形成させる。発光モジュール43は発光回路基板431と複数の発光部材432を含み、発光回路基板431は薄膜スイッチ回路41の一側に位置され、別な電源を複数の発光部材432に提供させるために用いられ、複数の発光部材432は発光回路基板431上に設けられ、別な電源により複数のビームを発生させる。
【0034】
第一好ましい実施形態と異なる点は、本好ましい実施形態の導光板42は複数の導光領域421と、対応する複数の別な導光領域422を有し、且つ、複数の導光領域421のうちの少なくとも一つの導光領域421上には導光構造4211があり、複数の別な導光領域422のうちの少なくとも一つの導光領域422上には別な導光構造4221があり、複数の導光領域421と複数の別な導光領域422は一対一でキー接続点に対応しているわけではなく、ここでは、垂直方向において、少なくとも一つの導光領域421と少なくとも一つの別な導光領域422の一部はキー接続点と重なり合っている。
【0035】
ビーム使用率の低下を避けるため、少なくとも一つの導光領域421のうちのキー接続点に対応する位置(つまり、導光領域421とキー接続点が重なり合う位置)には導光構造4211を設けず、導光領域421にある導光構造4211中にキー接続点の一部に対応する切り口、つまり、四分の一の円の切り口、を形成させる。同様に、少なくとも一つの別な導光領域422のうちのキー接続点に対応する位置(つまり、導光領域422とキー接続点が重なり合う位置)には別な導光構造4221を設けず、別な導光領域422にある導光構造4221中にキー接続点の一部に対応する切り口、つまり、四分の一の円の切り口、を形成させ、図6に示すとおりである。本好ましい実施形態では、導光構造4211は導光インクが少なくとも一つの導光領域421上に並べられることによって形成される導光層であり、少なくとも一つの導光領域421は導光層4211によって並べられ隙間がなく、別な導光構造4221は導光インクが少なくとも一つの別な導光領域421上に均等に分布されることにより形成される導光メッシュである。
【実施例3】
【0036】
次は、本発明の第三好ましい実施形態について説明する。
図7は本発明に係る発光キーボードの第三好ましい実施形態を示す断面概略図である。発光キーボード5は複数のキー50、薄膜スイッチ回路51、発光モジュール52、メイン回路基板53、反射シート54と底板55を含む。キー50はキーキャップ501、はさみ式接合部材502と弾性体503を含む。発光キーボード5では、上述の各部材は上から下の順番で、キーキャップ501、はさみ式接合部材502、弾性体503、薄膜スイッチ回路51、反射シート54と底板55であり、発光モジュール52は薄膜スイッチ回路51の一側に位置され、メイン回路基板53は薄膜スイッチ回路51の別な一側に位置される。本好ましい実施形態では、発光キーボード5はノート型コンピュータ用のキーボードであり、且つ、薄膜スイッチ回路51の一側とは薄膜スイッチ回路51の上方側(ファンクションキーF1を有する側)であり、薄膜スイッチ回路51の別の一側とは、薄膜スイッチ回路51の下方側(スペースキーを有する側)である。
【0037】
キー50のうち、キーキャップ501は発光キーボード5の外に露呈されているので、ユーザーに押されることが可能で、キーキャップ501は透光領域5011を有し、つまり、これは文字や符号がある位置である。はさみ式接合部材502はキーキャップ501と底板55を接続させるために用いられ、弾性体503ははさみ式接合部材502を貫くと共にキーキャップ501と薄膜スイッチ回路51のそれぞれと接触する。薄膜スイッチ回路51はメイン回路基板53に接続され、電源と信号を伝達させる。
【0038】
図8は本発明に係る発光キーボードの薄膜スイッチ回路と発光モジュールの第三好ましい実施形態を示す構造分解概略図である。薄膜スイッチ回路51は上部回路基板511、仕切り層512と下部回路基板513を含む。上部回路基板511は複数の上端接続点5111を有し、仕切り層512は上部回路基板511の下方に位置され、且つ、複数の上端接続点5111に対応する複数の仕切り層開孔部5121を有する。下部回路基板513は仕切り層512の下方に位置され、複数の上端接続点5111に対応する複数の下端接続点5131と複数の導光領域5132を有し、複数の下端接続点5131は複数の上端接続点5111と複数のキー接続点を形成させる。
複数の導光領域5132は薄膜スイッチ回路51の底面(つまり、下部回路基板の底面5133)上に設けられ、複数の導光領域のうちの少なくとも一つの導光領域5132上には導光構造5132Aがあり、かつ、少なくとも一つの導光領域5132は対応するキー接続点と隣接し、導光構造5132Aは複数のビームが複数のキー50に投射させられるよう案内させるために用いられる。ここでは、垂直方向上において、少なくとも一つの導光領域5132はキー接続点の一部と重なり合う。
【0039】
本実施形態では、複数の導光領域5132は一対一でキー接続点と対応しておらず、且つ、導光構造5132Aは導光インクが少なくとも一つの導光領域5132上に並べられることよって形成される導光層であり、少なくとも一つの導光領域5132は導光構造132Aによって並べられ隙間がない。なお、少なくとも一つの導光領域5132と対応する導光構造132Aは長方形である。上部回路基板511と仕切り層512はどれもポリカーボネートかポリエチレンなどの透明な材質によって製造され、下部回路基板513はポリカーボネート(Polycarbonate,PC)か、ポリメチル・メタクリレート(Polymethyl Methacrylate,PMMA)などの導光材質によって製造される。導光構造132Aの形成過程は下部回路基板513の底面5133上で導光インクの印刷プロセスを行うことであり、その動作状況は第一好ましい実施形態と完全に同じなので、記述を省略する。
【0040】
ちなみに、第一に、上部回路基板511、仕切り板512と下部回路基板513上には、それぞれ底板55によって貫かれる開孔部があるが、図面の簡潔さと導光層の見やすさのために、図8では前記これらの底板55によって貫かれる開孔部を省略する。第二に、第二好ましい実施形態との相同な点は、ビーム使用率の低下を避けるために、少なくとも一つの導光領域5132のうちキー接続点に対応する位置(つまり、導光領域5132とキー接続点の重なり合う位置)には導光構造5132Aを設けず、導光領域5132にある導光構造5132Aにキー接続点の一部に対応する切り口、つまり、半円の切り口、を形成させ、図8に示すとおりである。これにより、ビームは十分に利用され、ビーム使用率は低下しない。
【0041】
図7と図8では、発光モジュール52は発光回路基板521と複数の発光部材522を含み、発光回路基板521は薄膜スイッチ回路51の一側に位置されると共に、薄膜スイッチ回路51に接続され、別な電源を複数の発光部材522に提供させるために用いられる。複数の発光部材522は発光回路基板521上に設けられ、別な電源により複数のビームを発生させる。本好ましい実施形態では、複数の発光部材522は側光式発光ダイオードであり、且つ、発光回路基板521はフレキシブルプリント基板である。
反射シート54は薄膜スイッチ回路51の下方に位置され、複数のビームを反射させるために用いられ、底板55は反射シート54の下方に位置されると共に、はさみ式接合部材502と接続され、キーキャップ501、はさみ式接合部材502、弾性体503、薄膜スイッチ回路51と反射シート54を搭載させるために用いられる。発光キーボード5の動作状況は第一好ましい実施形態と完全に同じであるため、ここでは説明をさらに加えない。もちろん、他の実施形態でも、発光回路基板521は硬式プリント基板を採用してもよい。
【0042】
上述からわかるように、本好ましい実施形態の導光層5132Aは第一好ましい実施形態と同様に摩耗しにくく、コストを下げることができるというメリットを有しており、さらに、本好ましい実施形態の導光層5132Aは薄膜スイッチ回路51の下部回路基板513の底面5133上に設けられるので、別途導光板を設ける必要がなく、発光キーボード5の内部の厚さを減らすことができ、且つ、発光キーボード5の内部構造を簡素化でき、その組み立てがより容易なだけでなく、その製造コストを下げることができる。
【実施例4】
【0043】
次は、本発明の第四好ましい実施形態について説明する。
図9は本発明に係る発光キーボードの薄膜スイッチ回路と発光モジュールの第四好ましい実施形態を示す構造分解概略図である。第四好ましい実施形態の発光キーボード(図中では標示せず)と第三好ましい実施形態の相同な点は、複数のキー(図中では標示せず)、薄膜スイッチ回路61、発光モジュール62、メイン回路基板(図中では標示せず)、反射シート(図中では標示せず)とベース(図中では標示せず)を含む点である。薄膜スイッチ回路61は上部回路基板611、仕切り層612と下部回路基板613を含み、上部回路基板611は複数の上端接続点6111を有し、仕切り層612は上部回路基板611の下方に位置され、且つ、複数の上端接続点6111に対応する複数の仕切り層開孔部6121を有する。下部回路基板613は仕切り層612の下方に位置され、複数の上端接続点6111に対応する複数の下端接続点6131と複数の導光領域6132を有し、複数の下端接続点6131は複数の上端接続点6111と複数のキー接続点を形成させる。その他の部材の構造と接続関係はどれも第三好ましい実施形態と完全に同じなので、説明を省略する。
【0044】
本実施形態と第三好ましい実施形態の異なる点は、本好ましい実施形態の下部回路基板613では、複数の導光領域6132は薄膜スイッチ回路61の底面(つまり、下部回路基板の底面6133)に設けられ、複数の導光領域6132のうちの少なくとも一つの導光領域6132上には導光構造6132Aがあり、且つ、少なくとも一つの導光領域6132は対応するキー接続点の下方に位置され、導光構造6132Aは複数のビームが複数のキーに投射されるよう案内させるために用いられ、垂直方向において、少なくとも一つの導光領域6132はキー接続点と重なり合い、図9に示すとおりである。
【0045】
本好ましい実施形態では、複数の導光領域6132は一対一或いは一対多の方式でキー接続点に対応される。導光構造6132Aは導光インクが少なくとも一つの導光領域6132に並べられることにより形成される導光層であり、少なくとも一つの導光領域6132は導光層6132Aによって並べられ隙間がない。ビーム使用率の低下を避けるため、少なくとも一つの導光領域6132ではキー接続点に対応する位置(つまり、導光領域6132とキー接続点の重なり合う位置)には導光構造6132Aを設けず、導光構造6132Aは導光領域6132ではキー接続点に対応する開孔部、つまり、円形の開孔部、を形成させ、図9に示すとおりである。これによりビームは十分に利用され、ビーム使用率は低下しない。
【0046】
まとめると、本発明の発光キーボードは主に導光構造を利用し、導光を行い、且つ、導光構造はキー接続点と重なり合わず、導光構造がビームを案内させる時、そのビームはキー接続点によってブロックされ、無駄にされることがないため、発光キーボードの発光効果とビーム使用率を確保することができる。
【0047】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0048】
1 キーボード
2、3、5 発光キーボード
10、20、30、50 キー
21、31、41、51、61 薄膜スイッチ回路
22、32 導光板
23、33、52、62 発光モジュール
24、34、43、53 メイン回路基板
25、35、54 反射シート
26、36 ベース
55 底板
101 一般キー
102 数字キー
103 ファンクションキー
201、301、501 キーキャップ
202、302 キーケース体
203、303、403 弾性体
222、322 導光板の底面
231、331、431、521 発光回路基板
232、332、432、522 発光部材
422 別な導光領域
502 はさみ式接合部材
2011、3011、5011 透光領域
2211 導光メッシュ
3211、5132A、6132A 導光構造
4221 別な導光構造
G 隙間
5133、6133 下部回路基板の底面
211、311、411、511、611 上部回路基板
212、312、412、512、612 仕切り層
213、313、413、513、613 下部回路基板
221、321、421、5132、6132 導光領域
2111、3111、4111、5111、6111 上端接続点
2121、3121、4121、5121、6121 仕切り層開孔部
2131、3131、4131、5131、6131 下端接続点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光キーボードであって、
複数のキーと、
複数のキー接続点を有すると共にそれぞれの前記キー接続点は前記キーに対応する薄膜スイッチ回路と、
前記薄膜スイッチ回路の一側に位置され、複数のビームを発生させるために用いられる発光モジュールと、
前記薄膜スイッチ回路に重ね合わせられると共に、前記薄膜スイッチ回路の下方に位置される導光板とを含み、
前記導光板は、前記導光板の底面上に位置される複数の導光領域をさらに含み、且つ前記複数の導光領域のうちの少なくとも一つの導光領域は導光構造を有し、前記導光構造は対応する前記キー接続点の下方に位置され、前記複数のビームが前記複数のキーに投射させられるよう案内させるために用いられ、
ここでは、前記少なくとも一つの導光領域のうちの前記キー接続点に対応する位置には前記導光構造を設けないことを特徴とする、発光キーボード。
【請求項2】
前記導光構造は導光インクによって形成され、且つ、前記導光構造は前記導光インクが前記少なくとも一つの導光領域上に並べられられることによって形成される導光層か、或いは、前記導光インクが前記少なくとも一つの導光領域上に均一に分布されられることによって形成される導光メッシュであることを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。
【請求項3】
前記導光板は前記導光板の前記底面上に位置される複数の別な導光領域をさらに含み、且つ、その少なくとも一つの別な導光領域は前記キー接続点に隣接させられ、
前記少なくとも一つの別な導光領域は、前記複数のビームを前記複数のキーに投射させるよう案内させるために用いられる別な導光構造を有すると共に、前記少なくとも一つの別な導光領域のうちの前記キー接続点に対応する位置には前記別な導光構造を設けないことを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。
【請求項4】
前記薄膜スイッチ回路と前記発光モジュールに接続され、電源を前記薄膜スイッチ回路と前記発光モジュールに提供させるために用いられるメイン回路基板と、
前記導光板の下方に設けられ、前記複数のキー、前記薄膜スイッチ回路、前記発光モジュール、前記導光板と、前記メイン回路基板を搭載させるために用いられるベースと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。
【請求項5】
前記発光モジュールは、
前記薄膜スイッチ回路の前記側面に位置され、別な電源を提供させるために用いられる発光回路基板と、
前記発光回路基板上に設けられ、且つ、前記別な電源により前記複数のビームを発生させる複数の発光部材と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。
【請求項6】
前記薄膜スイッチ回路は、
複数の上端接続点を有する上部回路基板と、
前記上部回路基板の下方に位置され、前記複数の上端接続点に対応し、前記薄膜スイッチ回路が押された時に、前記複数の上端接続点を伸び込ませるために用いられる複数の仕切り層開孔部を有する仕切り層と、
前記仕切り層の下方に位置され、前記複数の上端接続点に対応し、前記複数の上端接続点と前記複数のキー接続点を形成させる複数の下端接続点を有する下部回路基板と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。
【請求項7】
発光キーボードであって、
複数のキーと、
前記すべてのキーにそれぞれ対応する複数のキー接続点と複数の導光領域を有する薄膜スイッチ回路であって、前記複数の導光領域は前記薄膜スイッチ回路の底面に位置され、且つ、前記複数の導光領域のうちの前記少なくとも一つの導光領域は対応するキー接続点の下方に位置される導光構造を有し、前記導光構造は前記複数のビームを前記複数のキーに投射させるよう案内させるために用いられる前記薄膜スイッチ回路と、
前記薄膜スイッチ回路の片側に位置され、複数のビームを発生させ、且つ、前記複数のビームを前記複数の導光領域に投射させ、前記複数のキーへと導かせるために用いられる発光モジュールと、
を含み、
ここでは、前記少なくとも一つの導光領域のうちの前記キー接続点に対応する位置には導光構造を設けないことを特徴とする、発光キーボード。
【請求項8】
前記導光構造は導光インクによって形成され、且つ、前記導光構造は前記導光インクが前記少なくとも一つの導光領域上に並べられることによって形成される導光層か、或いは、前記導光インクが前記少なくとも一つの導光領域上に均一に分布させられることによって形成される導光メッシュであることを特徴とする、請求項7に記載の発光キーボード。
【請求項9】
前記薄膜スイッチ回路は前記薄膜スイッチ回路の前記底面上に位置される複数の別な導光領域をさらに含み、且つ、前記複数の別な導光領域のうちの少なくとも一つの別な導光領域は前記キー接続点に隣接させられると共に、前記複数のビームを前記複数のキーに投射させるよう導かせるために用いられる別な導光構造を有し、
前記少なくとも一つの別な導光領域のうちの前記キー接続点に対応する位置には前記別な導光構造を設けないことを特徴とする、請求項7に記載の発光キーボード。
【請求項10】
前記薄膜スイッチ回路は、
複数の上端接続点を有する上部回路基板と、
前記上部回路基板の下方に位置され、前記複数の上端接続点に対応し、前記薄膜スイッチ回路が押された時に、前記複数の上端接続点を伸び込ませるために用いられる複数の仕切り層開孔部を有する仕切り層と、
前記仕切り層の下方に位置され、前記複数の上端接続点に対応する下端接続点と前記複数の導光領域を有し、前記複数の下端接続点と前記複数の上端接続点は前記複数のキー接続点として形成され、且つ、前記複数の導光領域がその底面上に設けられている下部回路基板と、
を含むことを特徴とする、請求項7に記載の発光キーボード。
【請求項11】
前記薄膜スイッチ回路と前記発光モジュールに接続され、電源を前記薄膜スイッチ回路と前記発光モジュールに提供させるために用いられるメイン回路基板と、
前記導光板の下方に設けられ、複数の前記キーと前記薄膜スイッチ回路を搭載させるために用いられるベースと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の発光キーボード。
【請求項12】
すべての前記キーは、
前記発光キーボードの表面を被覆し、且つ、すべての前記導光領域に対応する透光領域を有するキーキャップと、
前記底板と前記キーキャップの間に位置され、前記透光中間フレームと前記キーキャップを接続させ、前記キーキャップが前記底板に対して上下に移動するようにさせるために用いられるはさみ式接合部材と、
前記薄膜スイッチ回路と前記キーキャップの間に位置され、前記キーキャップが押された時、押し縮められ前記薄膜スイッチ回路と当接させられ、前記上端接続点と前記下端接続点を接触させ、前記キーキャップが押されなくなった時、弾性力を前記キーキャップに提供し、前記キーキャップを元の位置に戻させる弾性体と、
を含むことを特徴とする、請求項11に記載の発光キーボード。
【請求項13】
前記発光モジュールは、
前記薄膜スイッチ回路の前記側面に位置され、別な電源を提供させるために用いられる発光回路基板と、
前記発光回路基板上に設けられ、且つ、前記別な電源により前記複数のビームを発生させる複数の発光部材と、
を含むことを特徴とする、請求項7に記載の発光キーボード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−97780(P2013−97780A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−281394(P2011−281394)
【出願日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【出願人】(501280046)致伸科技股▲ふん▼有限公司 (104)
【Fターム(参考)】