説明

発光体制御回路とこれを用いるLEDランプ、および発光体の輝度調整方法

【課題】交流信号によって輝度を調整することのできる発光体制御回路を用いたLEDランプを提供する。
【解決手段】ブリッジ整流器31は交流信号を受信し、整流し、導通角度を有する入力信号VINを出力する。制御器331を構成する調光回路330は、導通角度を有する入力信号VINを受信し、入力信号VINの大きさに関わらず、変換後の直流信号が入力信号VINと同一の導通角度を有するように、入力信号VINを直流信号に変換する。そして、変換後の直流信号に基づいてLED回路35を通る電流を制御することによってLEDの輝度を決める。これにより、発光体制御回路は、交流信号によってLEDの輝度を調整することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED(発光ダイオード)などの発光体に用いられる発光体制御回路に関する。また、発光体の輝度調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第7358679号により掲示されるLEDランプの構造は、図1に示すとおりである。建築物内の冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp , CCFL)ために設計されたソケットシェルに直接装着でき、本来のソケットシェルの構造を変更する必要がないことが特徴である。しかし、輝度を制御する場合、本来CCFLランプのために設計された輝度制御機制を採用することはできない。図2に示すように、CCFLランプの輝度を制御する場合、産業上よく採用されている方法は、双方向サイリスタ(Tri-electro AC Switch, TRIAC)を介して交流電流入力の導通角度(turn on angle)を変えることによって異なる入力電圧を獲得する方法である。図2に示すように、交流信号201をTRIAC信号209に変換し、変換後のTRIAC信号209の導通角度αを調整することが可能である。
【0003】
しかし、LEDに応用する場合、交流信号によって直接輝度を制御することはできないため、図1に示すように、米国特許第7358679号により開示された回路は、整流器11によって交流信号を直流信号に変換する。そののち直流信号は低域通過フィルター(Low Pass Filter, LPF)12および直流電圧変換器(DC Converter)15を通過し、LED回路15に対応できる直流信号に変換される。続いて図1に示す調整回路14を用い、直流信号に基づいて輝度を調整することが可能である。言い換えれば、米国特許第7358679号により開示された回路は、交流信号を変えることによってはLEDランプの輝度を調整することができず、調整回路14の制御によってLEDランプの輝度を調整しなければならない。実際に使用する場合、交流電流制御スイッチおよびLEDランプが二箇所に別々に配置される(例えば前者が壁に、後者が天井に配置される)時、調整回路14の電線を交流電流制御スイッチ付近に配線する必要があるため、施工が複雑になるという問題がある。
【0004】
また米国特許第7358679号が開示した応用回路のうちの直流電圧変換器は、すべて昇圧または降圧変換器であるが、昇圧変換器および降圧変換器は交流信号処理に対応しきれないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7358679号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の第1の目的は、交流信号によって輝度を調整する発光体制御回路を提供することである。
本発明の第2の目的は、交流信号によって輝度を調整するLEDランプを提供することである。
本発明の第3の目的は、交流信号によって発光体の輝度を調整する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1および3に記載の発明によると、LEDランプは、整流器、直流電圧変換器およびLED回路を備える。整流器は、交流電圧を受信し、整流し、整流された電圧を生成する。直流電圧変換器は整流された電圧に基づいて出力電圧を供給する。LED回路は出力電圧に接続される。直流電圧変換器は調光回路を有する。
【0008】
請求項1に記載の発明によると、調光回路は、LED回路を通る電流を制御し、かつ信号変換回路、デューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路および電流制御回路を有する。
信号変換回路は、導通角度を有する入力信号を受信し、入力信号の大きさに関わらず、変換後の直流信号が入力信号と同一の導通角度を有するように、入力信号を直流信号に変換する。直流信号のデューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路は、直流信号のデューティサイクルに基づいて電圧を生成する。電流制御回路は、生成された電圧に基づいてLED回路を通る電流を制御することによってLEDランプの輝度を決める。
これにより、LEDランプは、交流電圧によって輝度を調整することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明によると、調光回路はLED回路を通る電流を制御し、かつ信号変換回路、平均回路および電流制御回路を有する。
信号変換回路は、導通角度を有する入力信号を受信し、入力信号の大きさに関わらず、変換後の直流信号が入力信号と同一の導通角度を有するように、入力信号を直流信号に変換する。平均回路は直流信号の平均値を出力する。電流制御回路は、直流信号の平均値に基づいてLED回路を通る電流を制御することによってLEDランプの輝度を決める。
これにより、LEDランプは、交流電圧によって輝度を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】従来技術のLEDランプ内を示す模式図である。
【図2】従来技術において交流信号が導通角度を有するTRIAC信号に変換された状態を示す波形図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるLEDランプを示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるLEDランプの発光体制御系統を示す模式図である。
【図5A】図4の発光体制御系統においてLED回路35の一端を接地する場合の、直流電圧変換器33の具体的な一実施形態を示す模式図である。
【図5B】図5Aの他の具体的な一実施形態を示す模式図である。
【図5C】図5Aの他の具体的な一実施形態を示す模式図である。
【図5D】図4の発光体制御系統において、直流電圧変換器33に同調昇圧回路を構成した実施形態の回路図である。
【図6A】図4の発光体制御系統において、調光回路330の入力信号VINとして生成可能な波形の例を示す波形図である。
【図6B】図6Aの他の波形の例を示す波形図である。
【図6C】図6Aの他の波形の例を示す波形図である。
【図7】本発明の第1実施形態による発光体制御回路の調光回路330を示す模式図である。
【図8】本発明の第1実施形態による発光体制御回路の調光回路330の具体的な実施形態を示す回路図である。
【図9A】図8の調光回路330に入力される入力信号VINとして利用可能な二つの入力信号VIN1およびVIN2を示す波形図である。
【図9B】図8の調光回路330において、入力信号VINが演算増幅器OP1によって処理された後、接点Aの箇所に生成する波形を示す波形図である。
【図9C】図10の調光回路330において、入力信号VINが信号変換回路3301によって処理された後、生成可能な波形の例を示す波形図である。
【図9D】図9Cの他の波形の例を示す波形図である。
【図9E】図9Cの他の波形の例を示す波形図である。
【図9F】図9Cの他の波形の例を示す波形図である。
【図10】本発明の第2実施形態による発光体制御回路の調光回路330を示す模式図である。
【図11】交流信号によって導通角度を有する入力信号VINを直接獲得可能である、本発明の第3実施形態によるLEDランプの発光体制御系統を示す模式図である。
【図12】図11の別表現である、本発明の第3実施形態によるLEDランプの発光体制御系統を示す模式図である。
【図13】図11および図12において、変圧器28の一実施形態を示す模式図である。
【図14】変圧器28、ブリッジ整流器31および低域通過フィルター32の代わりに交流直流電圧変換器29を採用する、本発明の第4実施形態によるLEDランプの発光体制御系統を示す模式図である。
【図15】図14の別表現である、本発明の第4実施形態によるLEDランプの発光体制御系統を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図3に示すように、本発明の基本概念は直流電圧変換器33によって輝度調整信号を受信し、交流信号によって輝度を調整することである。そのため、図1に示す調整回路14によって輝度を調整する従来技術と比べ、本発明の回路は比較的簡単である。
【0012】
以下、本発明による実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図4に示すように、本発明の第1実施形態は、予めLEDランプの外部のTRIACユニット26を介して交流電流を処理し、変圧器28によって電圧変換を行い、そののちLEDランプ内のブリッジ整流器31によって整流を行なう方法を採用することが可能である。あるいは、変圧器28およびTRIACユニット26をLEDランプの内部に配置してもよい。実際の使用状況では、交流電流制御スイッチおよびLEDランプが二箇所に別々に配置される(例えば前者が壁に、後者が天井に配置される)場合、輝度を容易に調整するためにTRIACユニット26を交流電流制御スイッチ付近に配置してもよい。
【0013】
ブリッジ整流器31はフルブリッジ式またはハーフブリッジ式整流器である。整流されて生成した電圧は低域通過フィルター32を通過した後、直流電圧変圧器33に入力される。低域通過フィルター32はダイオードとコンデンサーとを直列に接続する回路により構成することが可能である。ブリッジ整流器31はダイオードを有するため、低域通過フィルター32はダイオードを使わず、コンデンサーのみから構成することも可能である。上述したブリッジ整流器31および低域通過フィルター32の一例は、米国臨時申請案US61/192610の図5を参照することができる。
【0014】
直流電圧変換器33は電圧Viを受信し、出力電圧Voに変換する。図4では、LED回路35は、入力電圧Viと出力電圧Voとの間に接続される。(請求項14)
これはLED回路35に必要な駆動電圧と入力電圧Viとの間には必ずしも一定の相対的な大小関係があるとは限らないためである。例えば、製品の機能および輝度によってLED回路35に接続されるLEDの数が異なるため、LED回路35に必要な駆動電圧は入力電圧Viより大きい場合も小さい場合もありえる。LED回路35が出力電圧Voと接地との間に接続される場合、LED回路の駆動電圧がVoとなる。直流電圧変換器33が昇圧回路を構築する場合、Vo<Viという状況に応じることができない。一方、直流電圧変換器33が降圧回路を構築する場合、Vo>Viという状況に応じることができない。
【0015】
図4に示す実施形態において、LED回路35の駆動電圧は(Vo−Vi)であり、入力電圧Viより大きい場合も小さい場合もありえ、いずれの場合も直流電圧変換器33に昇圧回路を使用しさえすれば対応できる。言い換えれば、LED回路35を入力電圧Viと出力電圧Voとの間に接続することによって、昇圧回路を構築した直流電圧変換器33に昇降圧機能を持たせることが可能である。
【0016】
さらに、図5Aから図5Cに示すように、LED回路35を出力電圧Voと接地との間に接続する場合において、LED回路35の駆動電圧と入力電圧Viとの関係に基づいて、あるいは関係なく、直流電圧変換器33に昇圧回路、降圧回路または昇降圧回路のいずれかを構築することは、本発明の請求範囲に属するものである。
【0017】
さらにまた、図4では直流電圧変換器33は同調昇圧回路を構築するものではなく、主に制御器331、パワートランジスタ332、インダクタLおよびダイオード333を備え、制御器331によってパワートランジスタ332を制御し、インダクタLとダイオード333の作用によって入力電圧Viを出力電圧Voに変換する。それに対し、図5Dに示すように、ダイオード333をパワートランジスタ334に取り替えることによって同調昇圧が可能な直流電圧変換器33を構成することも本発明の請求範囲に属するものである。
【0018】
また、単独の集積回路から直流電圧変換器33を構成するか、あるいは直流電圧変換器33と別のユニットとを統合することが可能である。またパワートランジスタ332またはパワートランジスタ332、334を直流電圧変換器33内に統合することも可能である。また、図4に示す抵抗RcsはLED回路35を通る電流を測定することによってフィードバック制御するために配置される。
【0019】
制御器331に調光回路330を有することが本発明の重要な特徴の一つである。調光回路330は導通角度αを有する信号(例えば図4に示す鮫のひれ状の信号)VINを受信し、導通角度αに基づいて輝度を調整する。
調光回路330の受信できる信号の波形は図4に示す波形に限らない。図6Aから図6Cに示すように、交流電流がTRIACユニット26によって処理され、ブリッジ整流器31がフルブリッジ式である場合、生成する信号は図6Aに示すとおりである。交流電流がTRIACユニット26によって処理され、ブリッジ整流器31がハーフブリッジ式である場合、生成する信号は図6Bに示すとおりである。交流電流がTRIACユニット26の処理を受けず、ブリッジ整流器31がハーフブリッジ式である場合、生成する信号は図6Cに示すとおりである。
【0020】
調光回路330は上述した任意の波形の信号を受信し、導通角度αに基づいてLEDランプの輝度を決めることが可能である。言い換えれば、交流信号端に交流信号の導通角度αを変えることによってLEDランプの輝度を決めることが可能である。実際に使用する際は、輝度を容易に調整するために交流電流制御スイッチとLEDランプを二箇所に別々に配置し、導通角度αの調整に用いるユニットを交流電流制御スイッチ付近に配置することが可能である。
【0021】
調光回路330の内部の構造は図7に示すように信号変換回路3301と、デューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路3302と、電流制御回路3303とを有する。
信号変換回路3301は、入力信号VINの導通角度αを取り、かつ導通角度αを有する入力信号VINを受信し、導通角度αと相関関係がある直流信号に変換する。直流信号のデューティサイクルD%は導通角度αと相関関係がある。デューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路3302は、直流信号のデューティサイクルD%に基づいて電圧を生成する。電流制御回路3303は、生成された電圧に基づいてLEDを通る電流を制御することによってLEDランプの輝度を調整する。
【0022】
図8に示すのは、調光回路330の一つの具体的な実施形態である。図4において、交流電流は先にTRIACユニット26によって処理され、ブリッジ整流器31はフルブリッジ式であるとする。
信号変換回路3301は演算増幅器(オペアンプ)OP1から構成される。演算増幅器OP1の一つの入力端(+)は入力信号VINを受信する。別の一つの入力端(−)は演算増幅器OP1自身の出力端に接続される。
演算増幅器OP1の駆動電圧は任意の数値にすることが可能であり、説明の便をはかるため、1.2Vであるとする。図8に示すように、演算増幅器OP1は入力信号VIN(例えば図6Aに示す鮫のひれ状の信号)を受信する。
図9Aに示すように、鮫のひれ状の信号は、交流電源の異なる電圧規格(例えば110Vおよび220Vの電力規格)または変圧器28の電圧変換率などの原因により電圧レベルが異なるVIN1、VIN2として生成する場合がある。しかし、後述の説明により、交流電圧レベルが異なっても調光機能に影響を与えることがない。
【0023】
演算増幅器OP1は入力信号VINを受信した後、出力端(接点A)に図9Bに示す方形波信号を生成する。方形波信号は振幅が演算増幅器OP1の駆動電圧に等しい。デューティサイクルD%、信号VINの導通角度α、周期Tの関係は下式にて示される。
D%=α/T
【0024】
デューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路3302は抵抗R330とコンデンサーC330を直列に接続したRC回路から構成することができる。抵抗R330の一端は信号変換回路3301の出力端に接続され、抵抗R330の他端はコンデンサーC330に接続される。
デューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路3302は、接点BにおいてデューティサイクルD%に比例する1.2V*D%の直流電圧を生成する。
【0025】
電源回路3303は演算増幅器OP2、トランジスタBJTおよび抵抗Rから構成される。演算増幅器OP2の一つの入力端(+)は、デューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路3302の出力端に接続され、別の一つの入力端(−)はトランジスタBJTの第二端(エミッタ)に接続される。また、トランジスタBJTの第二端(エミッタ)に抵抗が接続される。演算増幅器OP2の出力端はトランジスタBJTの第一端(ベース)を制御することによってトランジスタBJTを通る電流を決める。
電源回路3303は参考電圧が1.2V*D%であり、かつLEDを通る電流を(1.2V*D%)/Rに比例させる。言い換えれば、交流信号端に導通角度αを調整することによってLEDの輝度を調整することが可能である。なお、図8に示すトランジスタBJTはバイポーラトランジスタであるが、バイポーラトランジスタをMOSトランジスタに取り替えることも可能である。
【0026】
制御器331が集積回路である場合、コンデンサーC330の電気容量値によってコンデンサー330を集積回路の外部に配置するか、あるいはコンデンサーC330を集積回路の内部に配置することを決めることが可能である。
【0027】
上述の構成により、本発明は、従来技術と比べて、交流信号によって直接輝度を調整することが可能なだけでなく、回路に複雑な調整回路14を使用する必要がなく、制御器331中に演算増幅器OP1およびデューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路(RC回路)3302を増設すればよい。
かつ、LEDの輝度はデューティサイクルD%、即ち入力信号VINの導通角度αのみに関係があり、最初の交流電圧レベルとは関係がない。そのため、制御器331は様々な交流電圧環境に適用し、不安定な給電によって生じる電圧変化に耐え、かつLEDランプの輝度に影響を与えないだけでなく、ちらつき現象を排除することが可能である。この点についても、本発明は従来技術よりも優れる。
【0028】
図8、図9Aおよび図9Bに示すのは実施可能な一例に過ぎない。本発明の思想では、導通角度αを有する入力信号VINは方形波に変換されるとは限らず、導通角度αと相関関係がある直流信号に変換されさえすればよい。例えば信号変換回路3301は入力信号VINを図9Cから図9Fに示すように変換するかあるいは別の任意の波形に変換することが可能である。
【0029】
(第2実施形態)
本発明の別の実施形態として、例えば信号変換回路3301によって生成された直流信号のデューティサイクルD%が明確ではない場合などは、図10に示すように、平均回路3304によって直流信号の平均値を取れば同様に導通角度αによってLEDの輝度を制御する機能を達成することが可能である。
ここで、平均回路3304は、抵抗とコンデンサーを直列に接続したRC回路から構成することができる。抵抗の一端は信号変換回路3301の出力端に接続され、抵抗の他端はコンデンサーに接続される。
【0030】
(第3実施形態)
上述の第1、第2実施形態では、導通角度αを有する入力信号VINを図4に示すブリッジ整流器31の出力によって獲得した。
しかし、必ずしもブリッジ整流器31によって出力される方法に限らず、交流信号によって直接獲得することも可能である。
すなわち、本発明の第3実施形態によるLEDランプは、図11に示すように、TRIACユニット26によって処理された交流信号を、光接続方式を介して入力信号VINに変換することが可能である。また、図12に示すように、交流信号を変圧器28によって変圧する際、調光回路330の入力信号VINと入力電圧Viを分離させることが可能である。例えば、図13に示す構造の変圧器28を用い、上方の二次コイルから入力信号VINを生成し、下方の二次コイルによって電力を取って信号入力電圧Viを生成することが可能である。なお、上方の二次コイルの巻き数が相対的に少ない。
【0031】
(第4実施形態)
また本発明の第4実施形態によるLEDランプは、交流信号によって導通角度αを有する信号を直接獲得できるため、図14および図15に示すように変圧器28、ブリッジ整流器31および低域通過フィルター32の代わりに交流直流電圧変換器29を使用することが可能である。
【0032】
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0033】
11:整流器、 12:低域通過フィルター、 13:直流電圧変換器、 14:調整回路、 15:LED回路、 201:交流信号、 209:TRIAC信号
26:TRIACユニット、 28:変圧器、 29:交流直流電圧変換器
31:ブリッジ整流器、 32:低域通過フィルター(LPF)、 33:直流電圧変換器、 330:調光回路、 3301:信号変換回路、 3302:デューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路、 3303:電流制御回路(電源回路)、 3304:平均回路、 331:制御器、 332:パワートランジスタ、 333:ダイオード、 334:パワートランジスタ、 35:LED回路、 36:整流器
BJT:トランジスタ、 C:コンデンサー、 C330:コンデンサー、 L:インダクタ、 OP1:演算増幅器、 OP2:演算増幅器、 R:抵抗、 Rcs:抵抗、 R330:抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電圧を受信し、整流し、整流された電圧を生成する整流器と、
整流された電圧に基づいて出力電圧を供給する直流電圧変換器と、
前記出力電圧に接続されるLED回路と、を備え、
前記直流電圧変換器は、前記LED回路を通る電流を制御するのに用いる調光回路を有し、
前記調光回路は、
導通角度を有する入力信号を受信し、前記入力信号の大きさに関わらず、変換後の直流信号が前記入力信号と同一の導通角度を有するように、前記入力信号を直流信号に変換する信号変換回路と、
前記直流信号のデューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路と、
生成された電圧に基づいて前記LED回路を通る電流を制御することによってLEDランプの輝度を決める電流制御回路と、を有し、
交流信号による輝度調整を可能とすることを特徴とするLEDランプ。
【請求項2】
前記直流信号のデューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路は、直列に配列された抵抗およびコンデンサーを有し、前記抵抗はその一端が信号変換回路の出力端に接続され、その他端がコンデンサーに接続されることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項3】
前記調光回路は、
前記直流信号のデューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路に代えて、前記直流信号を受信し前記直流信号の平均値を出力する平均回路を有し、
前記電流制御回路は、前記生成された電圧に代えて、前記直流信号の平均値に基づいて前記LED回路を通る電流を制御することによってLEDランプの輝度を決めることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項4】
前記平均回路は、直列に配列された抵抗およびコンデンサーを有し、前記抵抗はその一端が前記信号変換回路の出力端に接続され、その他端が前記コンデンサーに接続されることを特徴とする請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項5】
前記信号変換回路は、その一つの入力端が前記入力信号を受信し、その別の一つの入力端がその出力端に接続される演算増幅器を有することを特徴とする請求項1または請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項6】
前記電流制御回路は、電源回路を有し、
前記電源回路は、
それ自身を通る電流量によってLEDランプを通る電流を決めるトランジスタと、
その出力端が前記トランジスタの第一端を制御することによって前記トランジスタを通る電流を決め、その一つの入力端が前記平均回路または前記デューティサイクルに基づいて電圧を生成する回路の出力端に接続され、その別の一つの入力端が前記トランジスタの第二端に接続される演算増幅器と、
前記トランジスタの第二端に接続される抵抗と、
を有することを特徴とする請求項1または請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項7】
前記LED回路は、直流の入力電圧と出力電圧との間に接続されることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項8】
導通角度を有する前記入力信号は、整流された電圧によって生成されることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項9】
導通角度を有する前記入力信号は、交流信号によって生成されることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のLEDランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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【図9F】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−109266(P2012−109266A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−36103(P2012−36103)
【出願日】平成24年2月22日(2012.2.22)
【分割の表示】特願2009−207037(P2009−207037)の分割
【原出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(509028512)リッチテック テクノロジー コーポレーション (6)
【Fターム(参考)】