説明

発光測定方法

【課題】各生体試料から各発光色の正確な定量的結果を得ることができ、その結果、同一の生体試料について多項目の検査を行うことができる発光測定方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、発光色が互いに異なるように発光標識された複数の所定の遺伝子を含む生体試料を作製し、作製した生体試料に当該生体試料外から所定の刺激を与え、所定の刺激が与えられた後の生体試料の発光画像を、発光色および発光強度の両方の関係を各々の発光色ごとに関連付けて撮像し、撮像した発光画像に基づいて、各々の発光色の発光強度を定量的に測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体試料(例えば細胞を含む試料)を観察する発光イメージングに関し、特に、同一の生体試料について多項目の検査を行う方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生体機能解析に用いられる発光酵素であるルシフェラーゼは、その種類に応じて多様な発光色を持つことが知られている。そして、現状では、すり潰された大量の細胞から、異なる各発光色のシグナルをルミノメーターを用いて同一の測定時間で検出している。しかし、各発光色の正確な定量的結果を得ることが難しい。そこで、大量の細胞を1つの溶解溶液にまとめ、複数色の発光酵素を含む細胞中の各発光酵素による相対光量を同時に測定する特許文献1を用いれば、各発光色の正確な定量的結果を得ることが可能となる。
【0003】
【特許文献1】特開2007−218774号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、大量の細胞を1つの溶解溶液にまとめるので、各細胞から各発光色の正確な定量的結果を得ることができず、ゆえに、同一の細胞について多項目の検査を行うことができないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、各生体試料から各発光色の正確な定量的結果を得ることができ、その結果、同一の生体試料について多項目の検査を行うことができる発光測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者による鋭意検討の結果、一細胞毎の発光色により発光強度の差が大きいことが判明した。しかも、その差は、各発光色に対応する分光フィルタで分光する際のフィルタ毎の透過率の違いを上回るものであり、定量測定やイメージング性能に影響するほどの大きなものであった。そこで、本発明者は、発光色に起因する発光強度の違いを鑑み、発光色および発光強度の両方の関係を発光色毎に関連付けてイメージングまたは解析するようにして、本発明を完成するに至った。具体的には、例えば、ルシフェラーゼの種類とCCDカメラのダイナミックレンジに応じて、イメージングの際にCCDカメラの露出時間を適切な範囲に調節することによって、上述した課題を解決した。
【0007】
すなわち、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる発光測定方法は、生体試料からの発光を測定する発光測定方法であって、発光色が互いに異なるように発光標識された複数の所定の遺伝子を含む前記生体試料を作製する作製工程と、前記作製工程で作製した前記生体試料に当該生体試料外から所定の刺激を与える刺激工程と、前記刺激工程で前記所定の刺激が与えられた後の前記生体試料の発光画像を、前記発光色および発光強度の両方の関係を各々の前記発光色ごとに関連付けて撮像する撮像工程と、前記撮像工程で撮像した前記発光画像に基づいて、各々の前記発光色の前記発光強度を定量的に測定する測定工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる発光測定方法は、前記に記載の発光測定方法において、前記撮像工程は、その撮像に用いたカメラのダイナミックレンジと前記発光標識するために用いた発光タンパク質の種類とに応じて当該カメラの露出時間を調節して、前記生体試料の前記発光画像を撮像することを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる発光測定方法は、前記に記載の発光測定方法において、前記撮像工程は、前記生体試料の前記発光画像を繰り返し撮像し、前記測定工程は、前記撮像工程で撮像した複数の前記発光画像に基づいて、各々の前記発光色の前記発光強度の経時変化を定量的に測定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、発光色が互いに異なるように発光標識された複数の所定の遺伝子を含む生体試料を作製し、作製した生体試料に当該生体試料外から所定の刺激を与え、所定の刺激が与えられた後の生体試料の発光画像を、発光色および発光強度の両方の関係を各々の発光色ごとに関連付けて撮像し、撮像した発光画像に基づいて、各々の発光色の発光強度を定量的に測定する。これにより、各生体試料から各発光色の正確な定量的結果を得ることができ、その結果、同一の生体試料について多項目の検査を行うことができるという効果を奏する。
【0011】
本発明によれば、その撮像に用いたカメラのダイナミックレンジと発光標識するために用いた発光タンパク質の種類とに応じて当該カメラの露出時間を調節して、生体試料の発光画像を撮像する。これにより、各生体試料から各発光色の正確な定量的結果を得ることができ、その結果、同一の生体試料について多項目の検査を行うことができるという効果を奏する。
【0012】
本発明によれば、生体試料の発光画像を繰り返し撮像し、撮像した複数の発光画像に基づいて、各々の発光色の発光強度の経時変化を定量的に測定する。これにより、所定の刺激による各々の所定の遺伝子の発現状態の経時変化を解析することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明にかかる発光測定方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0014】
まず、本発明にかかる発光測定方法(具体的には撮像工程および解析工程)で用いる発光観察システム100の構成について、図1、図2および図3を参照して説明する。図1は、発光観察システム100の全体構成の一例を示す図である。
【0015】
図1に示すように、発光観察システム100は、生体試料102を収納した容器103(具体的にはシャーレ、スライドガラス、マイクロプレート、ゲル支持体、微粒子担体など)と、容器103を配置するステージ104と、発光画像撮像ユニット106と、画像解析装置110と、で構成されている。微弱な発光を測定するための発光画像撮像ユニット106をステージ104の下側に配置してもよい。これにより、カバー開閉によるサンプル上方からの外乱光を完全に遮断できて発光画像のS/N比を増すことができる。発光画像撮像ユニット106は、レーザー走査式の光学系であってもよい。
【0016】
生体試料102は、例えば、発光色が互いに異なるように発光関連遺伝子で発光標識された複数の所定の遺伝子を含む生きた細胞である。生体試料102には、当該生体試料の撮像直前に、当該生体試料外から所定の刺激(例えば薬物刺激など)が与えられる。
【0017】
発光画像撮像ユニット106は、具体的には正立型の発光顕微鏡であり、生体試料102の発光画像を撮像する。発光画像撮像ユニット106は、図示の如く、対物レンズ106aと、ダイクロイックミラー106bと、CCDカメラ106cと、結像レンズ106fと、で構成されている。対物レンズ106aは、具体的には、(開口数/倍率)の値が0.01以上のものである。ダイクロイックミラー106bは、生体試料102から発せられた発光を色別に分離し、2色の発光を用いて発光量や発光強度を色別に測定する場合に用いる。CCDカメラ106cは、対物レンズ106a、ダイクロイックミラー106bおよび結像レンズ106fを介して当該CCDカメラ106cのチップ面に投影された生体試料102の発光画像および明視野画像を撮る。また、CCDカメラ106cは、画像解析装置110と有線または無線で通信可能に接続される。ここで、生体試料102が撮像範囲中に複数存在する場合、CCDカメラ106cは、当該撮像範囲中に含まれる複数の生体試料102の発光画像および明視野画像を撮像してもよい。結像レンズ106fは、対物レンズ106aおよびダイクロイックミラー106bを介して当該結像レンズ106fに入射した像(具体的には生体試料102を含む像)を結像する。なお、図1では、ダイクロイックミラー106bで分離した2つの発光に対応する発光画像を2台のCCDカメラ106cで別々に撮像する場合の一例を示しており、1つの発光を用いる場合には、発光画像撮像ユニット106は、対物レンズ106a、1台のCCDカメラ106cおよび結像レンズ106fで構成されてもよい。
【0018】
ここで、2色の発光を用いて発光量や発光強度を色別に測定する場合、発光画像撮像ユニット106は、図2に示すように、対物レンズ106aと、CCDカメラ106cと、スプリットイメージユニット106dと、結像レンズ106fと、で構成されてもよい。そして、CCDカメラ106cは、スプリットイメージユニット106dおよび結像レンズ106fを介して当該CCDカメラ106cのチップ面に投影された生体試料102の発光画像(スプリットイメージ)および明視野像を撮像してもよい。スプリットイメージユニット106dは、サンプル102から発せられた発光を色別に分離し、ダイクロイックミラー106bと同様、2色の発光を用いて発光量や発光強度を色別に測定する場合に用いる。
【0019】
また、複数色の発光を用いて発光量や発光強度を色別に測定する場合(つまり、多色の発光を用いる場合)、発光画像撮像ユニット106は、図3に示すように、対物レンズ106aと、CCDカメラ106cと、フィルターホイール106eと、結像レンズ106fと、で構成されてもよい。そして、CCDカメラ106cは、フィルターホイール106eおよび結像レンズ106fを介して当該CCDカメラ106cのチップ面に投影された生体試料102の発光画像および明視野画像を撮像してもよい。フィルターホイール106eは、生体試料102から発せられた発光をフィルタ交換によって色別に分離し、複数色の発光を用いて発光量や発光強度を色別に測定する場合に用いる。
【0020】
図1に戻り、画像解析装置110は、具体的にはパーソナルコンピュータである。そして、画像解析装置110は、図4に示すように、大別して、制御部112と、システムの時刻を計時するクロック発生部114と、記憶部116と、通信インターフェース部118と、入出力インターフェース部120と、入力装置122と、出力装置124と、で構成されており、これら各部はバスを介して接続されている。
【0021】
記憶部116は、ストレージ手段であり、具体的には、RAMやROM等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等を用いることができる。そして、記憶部116は制御部112の各部の処理により得られたデータなどを記憶する。通信インターフェース部118は、画像解析装置110と、CCDカメラ106cと、の間における通信を媒介する。すなわち、通信インターフェース部118は他の端末と有線または無線の通信回線を介してデータを通信する機能を有する。入出力インターフェース部120は、入力装置122や出力装置124に接続する。ここで、出力装置124には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる(なお、以下で、出力装置124をモニターとして記載する場合がある。)。また、入力装置122には、キーボードやマウスやマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニターを用いることができる。
【0022】
制御部112は、OS(Operating System)等の制御プログラムや各種の処理手順等を規定したプログラムや所要データを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムに基づいて種々の処理を実行する。そして、制御部112は、大別して、発光画像撮像指示部112aと、発光画像取得部112bと、画像解析部112cと、解析結果出力部112dと、で構成されている。
【0023】
発光画像撮像指示部112aは、通信インターフェース部118を介して、CCDカメラ106cへ発光画像および明視野画像の撮像を指示する。発光画像取得部112bは、CCDカメラ106cで撮像した発光画像および明視野画像を、通信インターフェース部118を介して取得する。制御部112は、発光画像撮像指示部112aを制御して、生体試料102の発光画像および明視野画像を繰り返し撮像する。
【0024】
ここで、CCDカメラ106cで生体試料102の発光画像を撮像するにあたって、発光色および発光強度の両方の関係を各々の発光色ごとに関連付けておく。換言すると、発光色および発光強度の両方の関係を各々の発光色ごとに関連付けて、生体試料102の発光画像を撮像する。
【0025】
具体的には、CCDカメラ106cで生体試料102の発光画像を撮像するにあたって、発光画像の撮像に用いたCCDカメラ106cのダイナミックレンジと発光標識するために用いた発光タンパク質の種類とに応じて当該CCDカメラの露出時間を調節する。換言すると、発光画像の撮像に用いたCCDカメラ106cのダイナミックレンジと発光標識するために用いた発光タンパク質の種類とに応じて当該CCDカメラの露出時間を調節して、生体試料102の発光画像を撮像する。
【0026】
画像解析部112cは、発光画像取得部112bで取得した発光画像に基づいて、各々の発光色の発光強度を定量的に測定する。画像解析部112cは、発光画像取得部112bで取得した複数の発光画像に基づいて、各々の発光色の発光強度の経時変化を定量的に測定する。解析結果出力部112dは、画像解析部112cでの解析結果を出力装置124に出力する。具体的には、解析結果出力部112dは、画像解析部112cで得られた、各々の発光色の発光強度に関する時系列データを、グラフ化して出力装置124に表示する。
【実施例】
【0027】
[マルチカラーレポーターアッセイ(AP−1遺伝子群の転写応答)]
AP−1(Activating Protein−1)はFosやJun遺伝子群から構成される転写因子で、細胞外からの様々な刺激に対する応答を制御していることが知られている。細胞が刺激を受けると、c−fosやc−junが活性化し、c−Fos,c−Junタンパク質が合成される。これらのタンパク質は、複合体を形成してAP−1転写因子として機能し、標的遺伝子のプロモーター領域にあるAP−1結合部位に結合して、下流の遺伝子の転写を誘導する。
【0028】
本実施例では、c−fosとAP−1の各プロモーター制御下においたルシフェラーゼの発現を、発光イメージングシステム“LUMINOVIEW”(オリンパス(株)製)を用いて多色でイメージングすることで、シグナル伝達に伴うAP−1遺伝子群の応答の経時変化を追った。
【0029】
本実施例における実験の流れ(手順)について、以下に説明する。
[手順1:本発明の作製工程に相当]c−fosの活性をモニターするレポーターとして、HeLa細胞からクローニングしたc−fosプロモーター領域をpGL4.72(Promega社製)のMCSに挿入し、c−fosプロモーター/RLuc発現ベクター(c−fos/hRL)を作製した。
[手順2:本発明の作製工程に相当]AP−1の応答を観察するために、TransLucent Reporter Vector(Panomics社製)のルシフェラーゼ遺伝子をイリオモテボタル由来のSLGルシフェラーゼ(東洋紡績(株)製)に置換し、AP−1エンハンサー/SLG発現ベクター(AP−1/SLG)を作製した。
[手順3:本発明の作製工程に相当]f35mm−ガラスボトムディッシュに播いたHeLa細胞に、手順1および手順2で作製した2種類のベクターをトランスフェクションして一晩培養し、その後に培地を無血清培地に置き換えてさらに一晩培養した。続いて、培地に、EnduRen(最終濃度60μM)およびルシフェリン(最終濃度500μM)を加えて1時間静置した。
[手順4:本発明の刺激工程に相当]培地にFBS(最終濃度10%)を加えて細胞へ刺激を行った。
[手順5:本発明の撮像工程に相当]ディッシュをLUMINOVIEWにセットした後、15分間隔で20時間に亘り発光画像および明視野画像のタイムラプス撮影を行った。分光フィルタは、c−fos発現解析用としてBA470−490フィルタを、AP−1発現解析用としてBA530−550フィルタを用いた。発光観察条件として、対物レンズの倍率は20倍、露出時間は10分(c−fos発現解析用)および5分(AP−1発現解析用)、binningは1×1、CCDカメラはiXon(ANDOR社製)、である。
[手順6:本発明の測定工程に相当]手順5で撮影した各々のc−fos/hRL発光画像とそれに対応する明視野画像とを重ね合わせ、その重ね合わせた画像に対して複数のROI(Region of Interest:関心領域)を指定した(図5参照)。また、手順5で撮影した各々のAP−1/SLG発光画像とそれに対応する明視野画像とを重ね合わせ、その重ね合わせた画像に対して複数のROIを指定した(図6参照)。そして、指定した各ROIの発光強度を各々の発光画像に基づいて測定し、その発光強度の経時変化をグラフで表示した(図7および図8参照)。
【0030】
以上の実験の結果、血清刺激後の各プロモーターの応答を、シングルセルレベルで検出することができた(図5および図6参照)。また、各遺伝子発現の発光強度の経時変化を示す図7および図8との間で最大発現時期を比較すると、c−fosの応答が先に始まってから、それに遅れてAP−1の応答が始まることが示唆された(図7および図8参照)。これにより、LUMINOVIEWを用いてマルチカラーイメージングを行うことで、同一細胞におけるシグナル伝達の様子を捉えることができ、その結果、より正確な遺伝子発現の解析が可能となった。
【産業上の利用可能性】
【0031】
以上のように、本発明にかかる発光測定方法は、バイオ、製薬、医療など様々な分野で好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】発光観察システム100の全体構成の一例を示す図である。
【図2】発光観察システム100の発光画像撮像ユニット106の構成の一例を示す図である。
【図3】発光観察システム100の発光画像撮像ユニット106の構成の一例を示す図である。
【図4】発光観察システム100の画像解析装置110の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】血清刺激7時間後に撮像した明視野画像とc−fos/hRL発光画像との重ね合わせ画像を示す図である。
【図6】血清刺激7時間後に撮像した明視野画像とAP−1/SLG発光画像との重ね合わせ画像を示す図である。
【図7】c−fos/hRLの発光強度の経時変化を表すグラフを示す図である。
【図8】AP−1/SLGの発光強度の経時変化を表すグラフを示す図である。
【符号の説明】
【0033】
100 発光観察システム
103 容器(シャーレ)
104 ステージ
106 発光画像撮像ユニット
106a 対物レンズ(発光観察用)
106b ダイクロイックミラー
106c CCDカメラ
106d スプリットイメージユニット
106e フィルターホイール
106f 結像レンズ
110 画像解析装置
112 制御部
112a 発光画像撮像指示部
112b 発光画像取得部
112c 画像解析部
112d 解析結果出力部
114 クロック発生部
116 記憶部
118 通信インターフェース部
120 入出力インターフェース部
122 入力装置
124 出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体試料からの発光を測定する発光測定方法であって、
発光色が互いに異なるように発光標識された複数の所定の遺伝子を含む前記生体試料を作製する作製工程と、
前記作製工程で作製した前記生体試料に当該生体試料外から所定の刺激を与える刺激工程と、
前記刺激工程で前記所定の刺激が与えられた後の前記生体試料の発光画像を、前記発光色および発光強度の両方の関係を各々の前記発光色ごとに関連付けて撮像する撮像工程と、
前記撮像工程で撮像した前記発光画像に基づいて、各々の前記発光色の前記発光強度を定量的に測定する測定工程と、
を含むことを特徴とする発光測定方法。
【請求項2】
前記撮像工程は、前記発光画像の撮像に用いたカメラのダイナミックレンジと前記発光標識するために用いた発光タンパク質の種類とに応じて当該カメラの露出時間を調節して、前記生体試料の前記発光画像を撮像すること
を特徴とする請求項1に記載の発光測定方法。
【請求項3】
前記撮像工程は、前記生体試料の前記発光画像を繰り返し撮像し、
前記測定工程は、前記撮像工程で撮像した複数の前記発光画像に基づいて、各々の前記発光色の前記発光強度の経時変化を定量的に測定すること
を特徴とする請求項1または2に記載の発光測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−133697(P2009−133697A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−309427(P2007−309427)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】