説明

発券方法、及び発券装置

【課題】高いセキュリティを保持しつつ、発券に時間を取られない発券装置及び発券システムを実現する。
【解決手段】申込用紙に記載された申込内容である読取情報を読み取る読取ステップと、申込用紙を読み取った場合に、投票券に読取情報と読取情報とともに投票券に共通して印字させるための所定の印字情報とを仮の状態で印字する第1の印字ステップと、ホストコンピュータ151から、ホスト印字情報とホストコンピュータから送信された最終的に利用者に発券される投票券に関する発券情報とを受信する通信ステップと、印字情報とホスト印字情報とを照合して両者が一致するか否かを判定する判定ステップと、両者が一致すると判定した後に、読取情報と印字情報と発券情報とを投票券に印字する第2の印字ステップと、第2の印字ステップにおいて読取情報と印字情報と発券情報とが印字された投票券を発行する発券ステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投票券を発行する発券方法、及び発券装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が所望する投票内容の投票券を発行するとともに、発行された投票券が的中しているか否かを照合することが可能な発券装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、申込内容が記載されたマークカードを読み取るマークカード読取部と、マークカード読取部により読み取られた申込内容に基づいて投票券を発行する発券部と、投票券を読み取る投票券読取部と、投票券読取部により読み取られた投票内容に基づいて、投票券が的中しているか否かを判定する判定部とを備えた発券装置が開示されている。
【0003】
この発券装置では、利用者により申込内容が記載された申込用紙が挿入されることにより、前記申込用紙に記載された内容をホストコンピュータに登録した後に利用者が所望する投票内容の投票券が発行される。ここで、ホストコンピュータに登録した後に投票券の発行を行うのはホストコンピュータで所持する情報と発行された投票券との整合性を確保する為であり、本方法を採用することによりホストコンピュータに登録されていない情報での印字は行われることはなく、あたかも真券のような投票券が発券されることがない。その為、上記真券のような投票券を悪用される心配のないセキュリティの高い発券方法となっている。更に、発券速度はより速い方が投票券の売上増に繋がり、利用者の快適性にも繋がる為、常に発券速度の向上は望まれている。特に、近年は連続で発券する装置もある為、上記傾向は強くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−149508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来例によれば、ホストコンピュータとの間で情報をやり取りした後にのみ投票券の印字を可能としているので、確実にホストコンピュータに書き込まれた情報のみが印字されるセキュリティの高いシステムとなっている。しかし、上記方法では、セキュリティの高さを維持する為にホストコンピュータとの情報やり取りを行っている時間は装置が動いていない。情報のやり取りと、装置の動きとは別々に行えるものであり並行処理を行えば全体の処理時間を短く出来るにも関わらず、セキュリティを重視しなければならない為、発券にかかる時間は情報のやり取りにかかる時間と装置が動く時間をそのまま足し合わせたものになってしまっており、発券に時間がかかっていた。
【0006】
本発明の目的は、不完全な投票券の誤販売を防ぎ、投票券とホストコンピュータの情報の整合性を保つセキュリティの高いシステムを保持しつつ、より高速に発券処理を行うことが可能な発券方法、及び発券装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の目的を達成するために、本発明は、投票券に関する情報を統括するホストコンピュータにネットワークを介して接続された発券装置で行われる発券方法であって、申込内容が記載された申込用紙が挿入される挿入口から挿入された前記申込用紙に記載された申込内容である読取情報を読み取る読取ステップと、前記読取ステップにおいて前記申込用紙を読み取った場合に、前記投票券に前記読取情報と前記読取情報とともに前記投票券に共通して印字させるための所定の印字情報とを仮の状態で印字する第1の印字ステップと、前記ホストコンピュータから、前記ホストコンピュータが管理する前記投票券に共通して表示させるための所定の印字情報であるホスト印字情報と前記ホストコンピュータから送信された最終的に利用者に発券される投票券に関する発券情報とを受信する通信ステップと、前記印字情報と前記ホスト印字情報とを照合して両者が一致するか否かを判定する判定ステップと、前記両者が一致すると判定した後に、前記読取情報と前記印字情報と前記発券情報とを前記投票券に印字する第2の印字ステップと、前記第2の印字ステップにおいて前記読取情報と前記印字情報と前記発券情報とが印字された前記投票券を発行する発券ステップと、を含む。
【0008】
また、本発明は、上記発券方法を用いた発券装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高いセキュリティを保持しつつ、発券に時間を取られない発券方法、及び発券装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施の形態にかかる発券装置の概要図である。
【図2】本実施の形態にかかる発券装置とホストコンピュータの内部構成図である。
【図3】本実施の形態にかかる発券装置が発券を行う際のフロー図である。
【図4】申込用紙のイメージ図である。
【図5】発券装置が、申込用紙から読取る読取情報を示す図である。
【図6】発券装置が、読取情報から生成する印字情報を示す図である。
【図7】ホストコンピュータが、発券装置から受信した読取情報から生成する発券情報を示す図である。
【図8】申込用紙を使用して印字される途中の投票券の券面を示す図である。
【図9】申込用紙を使用して印字が完了した投票券を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる発券方法、及び発券装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、発券装置、及び発券方法を数字選択式宝くじや競馬などの投票券を発券する装置に適用した場合について説明しているが、投票券を発券するものであればこれに限定されることはない。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態にかかる発券装置100の外部構成図である。図2は、発券装置100の内部構成図とホストコンピュータ150との接続図である。本外部構成図、内部構成図および接続図を用いて、概略構造を説明する。
【0013】
発券装置100は、くじ券売場、競馬場等に設置され、売場係員や顧客の操作によって発券を行う装置である。図1に示すように、発券装置100は、利用者が挿入する申込用紙の内容に応じた投票券を発券する装置であり、申込用紙挿入口1と、投票券排出口2を有している。また、図2に示すように、発券装置100は、通信部8により、広域回線150を介しホストコンピュータ151に接続され、申込用紙挿入口1、投票券排出口2、申込用紙搬送装置3、投票券搬送装置4、媒体読取部5、印字部6、制御部7、通信部8を含んで構成されている。制御部7は、CPU、メモリ等のハード構成と、プログラム、データ等のソフト構成とから成り、各種処理、取引を制御する。なお、以下では、くじ券売場で発券されるくじ券、競馬場等で発券される勝馬投票券等の各種の券を総称して投票券と呼ぶこととする。
【0014】
以下に各部位の説明を行う。申込用紙挿入口1は利用者が申込用紙を挿入する部分である。尚、発券装置100のメンテナンスを考慮し、申込用紙挿入口1の形状は、挿入される用紙の規格以外の用紙や媒体が挿入されないような形状が望ましい。
【0015】
投票券排出口2は、印字が完了した投票券を排出する出口であり、複数枚の投票券を保持する形状や投票券が飛び出さないような機構を有する。申込用紙搬送装置3は、挿入された申込用紙を媒体読取部4まで搬送する機能を有する。投票券搬送装置4は、印字前の投票券用紙の印字が完了した場合に、印字された投票券用紙を投票券排出口2に排出するまで搬送し、投票券を発券する機能を有する。
【0016】
媒体読取部5は、申込用紙搬送装置3が搬送した申込用紙に記載された内容を読取る機能を有する。印字部6は、投票券搬送装置4が搬送した投票券用紙に発券装置内で生成される印字情報を印字する機能を有する。印字情報は、媒体読取部5によって申込用紙から読み取られた情報(読取情報)および、発券装置100が記憶し、またはホストコンピュータ151から受信したデータから、制御部7によって生成される。印字情報の例としては、読取情報のほか、投票券の抽選日、支払期限、支払金額等、すべての投票券に共通して用事させるための情報がある。本実施の形態においては、印字情報は発券装置100およびホストコンピュータ151が記憶しているものとし、前者を印字情報、後者をホスト印字情報と呼ぶこととする。
【0017】
通信部8は、発券装置100とホストコンピュータ151との通信を行う機能を有する。後述するように、印字部6は、読取情報をホストコンピュータ151との間の通信よりも前に投票券に印字している。
【0018】
一方、発券装置100と接続するホストコンピュータ151は、発券装置100の通信部8と広域回線150とを介して接続し、発券装置100から受信した申込用紙に記載された各種の情報から読み取られた読取情報(例えば、利用者の申し込みを一意に識別するための申し込み番号、投票券の買い方、口数、回号等の情報)などを記憶する。
【0019】
ホストコンピュータ151は、前記読取情報と、あらかじめメモリ等の記憶媒体(不図示)に記憶されたホスト印字情報(発券装置100に記憶される印字情報と同様の情報)とから、最終的に利用者に発券される投票券の発券情報(例えば、読取情報、印字情報に、投票券を一意に識別するための投票券IDを付加した情報)を生成し、生成した発券情報を発券装置100に送信する。また、ホストコンピュータ151は、その他情報(例えば、発券日時等)を発券装置100と送受信することとしてもよい。上述した読取情報、印字情報、発券情報の具体的な例については後述する。
【0020】
なお、特に図示していないが、ホストコンピュータ151は、発券装置100と同様に、読取情報やホスト印字情報を記憶するためのHDD(Hard Disk Drive)やメモリ等の記憶媒体から構成される記憶部、読取情報とホスト印字情報から発券情報を生成するためのCPU(Central Processing Unit)等の演算装置から構成される制御部、発券装置100と通信するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置から構成される通信部を有しているものとする。
【0021】
図3は、発券装置100およびホストコンピュータ151を利用した発券処理の処理手順を示すフローチャートである。また、図4は、発券装置100の利用者が発券時に使用する申込用紙の記入例を示す図である。
【0022】
図4に示すように、申込用紙には、購入内容を示す数値0〜9で示されたマーク欄と、投票券の購入形式や購入方法(買い方)を示すマーク欄と、口数を示すマーク欄とが含まれている。図4に示す例では、数値「8」「8」「9」「7」にマークされ、買い方「A」にマークされ、その口数は「1」であることを示している。
【0023】
図5は、発券装置100が、図4の申込用紙から読取る読取情報を示す図である。図5に示す例では、読取情報として、申込み番号、買い方、申込み口数、回号を含み、これらの情報が利用者によってマークされる。
【0024】
図6は、発券装置100が、図5の読取情報から生成する印字情報を示す図である。図6に示す例では、印字情報として、上述した読取情報のほか、抽選日、支払期限、合計金額の情報を含んでいる。これらの情報は、発券装置100のメモリやHDD等の記憶媒体(不図示)であらかじめ、または自動的に設定・算出される。
【0025】
図7は、ホストコンピュータ151が発券装置100から受信した発券情報、読取情報、印字情報に従って投票券に印刷予定の発券情報を示す図である。図7に示す例では、発券情報として、上述した印字情報のほか、投票券を識別するための投票券IDを含んでいる。投票券IDは、ホストコンピュータ151の記憶媒体(不図示)にあらかじめ、または自動的に計算されて設定されている。
【0026】
図8は、図4の申込用紙を使用して印字される途中の投票券の券面を示す図である。図9は、図4の申込用紙を使用して印字が完了した投票券を示す図である。これらの投票券については後述するフローの中で説明する。
【0027】
次に、利用者が図4の申込用紙を用いて、発券装置100にて投票券を発券する場合の発券装置内動作フローを図3〜図9を用いて説明する。なお、以下では、発券装置100は、申込用紙挿入口1から申込用紙を吸入可能な待機状態にあるものとする。
【0028】
図3において、利用者が図4の申込用紙を申込用紙挿入口1に挿入すると、申込用紙挿入口1付近に配置されたセンサ(不図示)が、その申込用紙を検知し(ステップA−0)、発券装置100は、申込用紙搬送装置3により吸入・搬送した申込用紙に記載された内容を媒体読取部5により読取る(ステップA−1)。ここで読取った情報が、図5の読取情報となる。以下、発券装置100とホストコンピュータ151は並行して動作する。まず、発券装置100の動作について説明する。
【0029】
まず、発券装置100の印字部6は、申込用紙が検知されると、印字処理の稼動を開始(スタンバイ)させる(ステップB−0)。そして、発券装置100の印字部6は、媒体読取部5が申込用紙から読み取った読取情報と、あらかじめ、または自動的に発券装置100の記憶媒体(不図示)に設定された印字情報(図6)とを券面に印字するとともに、印字中の投票券が真券でない旨の印字を行って、仮の状態で投票券を出力する(ステップB−1、図8)。
【0030】
その後、投票券搬送装置4は、前記印字が完了した後、真券でない旨を印字した位置の前まで投票券を繰り戻しておく(ステップB−2)。投票券搬送装置4による前記動作(ステップB−1)、(ステップB−2)と同時に、通信部8は、読取情報をホストコンピュータ151に送信する(ステップA−2)。このステップA−2以降の発券装置100の動作は、ホストコンピュータ151からの返信を受信する処理(ステップA−3)の後に行う。続いて、前記発券装置100の動きと並行して行われるホストコンピュータ151の動きについて説明する。
【0031】
ホストコンピュータ151は、発券装置100から読取情報を受信すると(ステップC−1)、受信した読取情報と、記憶媒体に設定されているホスト印字情報とから発券情報を生成し、生成した発券情報を発券装置100に送信する(ステップC−2)。前記発券情報には、発券装置100により投票券に印字されているはずの情報(発券装置100側の印字情報)と、本フローにて設定される投票券IDが含まれている。
【0032】
発券装置100の通信部8は、ホストコンピュータ151から発券情報を受信すると、受信した前記発券情報と、ステップB−1で投票券に印字した印字情報とを照合する(ステップA−3)。具体的には、発券装置100の制御部7は、両者の照合を行い、例えば、図6に示した印字情報と、図7に示した発券情報のうちの投票券ID以外の情報が一致したと判定した場合、印字部6が投票券IDの印字、および真券でない旨の印字の取消印字を行って、投票券搬送装置4は正式に投票券を発券する(ステップB−3)。図9は、このとき印字された投票券の券面を示している。図9中に示した符号Aは、バーコード等の投票券IDを表している。このステップB−3に示す処理が終了すると、図3に示した全ての処理が終了する。
【0033】
このように、上述のような処理を行うことによって、ホストコンピュータからの返信を待って前記発券部が動き始める必要が無く、券面の大部分を占める情報を先行して印字し投票券IDの印字を残す状態とすることが出来る。また、ホストコンピュータからの返信を受信する前は偽券である旨の印字を行い、投票券IDは印字していない為、投票券は利用者が見た場合に真券として認識されることもなく、誤って不完全な投票券が販売されることを防ぎ、投票券とホストコンピュータの情報の整合性を保つセキュリティの高いシステムを保持することができる。
【0034】
なお、本実施の形態においては、ステップB−2において、投票券搬送装置4が、真券でない旨の印字の前まで投票券用紙を繰り戻しているが、この動作に代えて、投票券の進行方向に第2の印字部を設けることで、前記第2の印字部が、ステップB−3における投票券IDを印字し、および真券でない旨の印字の取消印字を行うこととしてもよい。
【0035】
さらに、制御部7が、媒体読取部5が申込用紙を検知した後、ホストコンピュータ151との間の通信を開始する前に、投票券搬送装置4を稼動してアイドリング状態とさせておくこととしてもよい。この場合、より速やかに投票券の印字から発券までの処理を行うことができる。
【0036】
本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0037】
100…投票券発券装置、150…広域回線、151…ホストコンピュータ、
1…申込用紙挿入口、2…投票券排出口、3…申込用紙搬送装置、4…投票券搬送装置、
5…媒体読取部、6…印字部、7…制御部、8…通信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投票券に関する情報を統括するホストコンピュータにネットワークを介して接続された発券装置で行われる発券方法であって、
申込内容が記載された申込用紙が挿入される挿入口から挿入された前記申込用紙に記載された申込内容である読取情報を読み取る読取ステップと、
前記読取ステップにおいて前記申込用紙を読み取った場合に、前記投票券に前記読取情報と前記読取情報とともに前記投票券に共通して印字させるための所定の印字情報とを仮の状態で印字する第1の印字ステップと、
前記ホストコンピュータから、前記ホストコンピュータが管理する前記投票券に共通して表示させるための所定の印字情報であるホスト印字情報と前記ホストコンピュータから送信された最終的に利用者に発券される投票券に関する発券情報とを受信する通信ステップと、
前記印字情報と前記ホスト印字情報とを照合して両者が一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記両者が一致すると判定した後に、前記読取情報と前記印字情報と前記発券情報とを前記投票券に印字する第2の印字ステップと、
前記第2の印字ステップにおいて前記読取情報と前記印字情報と前記発券情報とが印字された前記投票券を発行する発券ステップと、
を含むことを特徴とする発券方法。
【請求項2】
前記第1の印字ステップでは、前記投票券に偽券である旨を印字することによって前記投票券を仮の状態で印字し、
前記第2の印字ステップでは、前記印字情報と前記ホスト印字情報とを照合して両者が一致すると判定された後に前記偽券である旨を塗りつぶす、
ことを特徴とする請求項1に記載の発券方法。
【請求項3】
前記読取ステップにおいて前記申込用紙を検知した後であって、前記ホストコンピュータと通信開始前に、前記投票券を発行する発券部を稼動してアイドリング状態とさせる稼動ステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の発券方法。
【請求項4】
投票券に関する情報を統括するホストコンピュータにネットワークを介して接続された発券装置であって、
申込内容が記載された申込用紙が挿入される挿入口と、
前記挿入口から挿入された前記申込用紙に記載された申込内容である読取情報を読み取る読取部と、
前記読取情報、および前記読取情報とともに前記投票券に共通して印字させるための所定の印字情報、または前記読取情報と前記印字情報と前記ホストコンピュータから送信された最終的に利用者に発券される投票券に関する発券情報とを前記投票券に印字する印字部と、
前記印字部によって前記読取情報と前記印字情報と前記発券情報とが印字された前記投票券を発行する発券部と、
前記ホストコンピュータから、前記ホストコンピュータが管理する前記投票券に共通して表示させるための所定の印字情報であるホスト印字情報と前記発券情報とを受信する通信部と、
前記読取部が前記申込用紙を読み取った場合に、前記投票券に前記読取情報と前記印字情報とを仮の状態で前記印字部に印字させ、その後前記ホスト印字情報と前記発券情報とを前記ホストコンピュータから受信し、前記印字情報と前記ホスト印字情報とを照合して両者が一致すると判定した後に、前記投票券に前記読取情報と前記印字情報と前記発券情報を印字させる制御部と、
を備えることを特徴とする発券装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記投票券に偽券である旨を印字することによって前記印字部に前記投票券を仮の状態で印字させ、前記印字情報と前記ホスト印字情報とを照合して両者が一致すると判定した後に前記偽券である旨を塗りつぶし、前記発行部に前記投票券を発行させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の発券装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記読取部が前記申込用紙を検知した後であって、前記ホストコンピュータと通信開始前に、前記発券部を稼動してアイドリング状態とさせる、
ことを特徴とする請求項4または5に記載の発券装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−137811(P2012−137811A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287773(P2010−287773)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】