発券装置および発券方法
【課題】既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合において、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることが可能な発券装置を提供する。
【解決手段】発券装置100は、申込用紙および投票券が挿入される挿入口と、挿入口から挿入された申込用紙に記載された申込内容、および、挿入口から挿入された投票券に記載された情報を読み取る券面読取部5と、券面読取部5により読み取られた申込用紙の申込内容に基づいて、投票券を発行する発券部6とを備える。発券部6は、券面読取部5により読み取られた発行済の投票券の情報に基づいて、投票券を新たに発行することが可能なように構成されている。
【解決手段】発券装置100は、申込用紙および投票券が挿入される挿入口と、挿入口から挿入された申込用紙に記載された申込内容、および、挿入口から挿入された投票券に記載された情報を読み取る券面読取部5と、券面読取部5により読み取られた申込用紙の申込内容に基づいて、投票券を発行する発券部6とを備える。発券部6は、券面読取部5により読み取られた発行済の投票券の情報に基づいて、投票券を新たに発行することが可能なように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投票券を発行する発券装置および発券方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が所望する投票内容の投票券を発行するとともに、発行された投票券が的中しているか否かを照合することが可能な発券装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、申込内容が記載された申込用紙を読み取る申込用紙読取部と、申込用紙読取部により読み取られた申込内容に基づいて投票券を発行する発券部と、投票券を読み取る投票券読取部と、投票券読取部により読み取られた投票内容に基づいて、投票券が的中しているか否かを判定する判定部とを備えた発券装置が開示されている。
【0004】
この発券装置では、利用者により申込内容が記載された申込用紙が挿入されることにより、利用者が所望する投票内容の投票券が発行される。ここで、利用者の中には、既に発行された投票券と同様の投票内容の投票券の発券を繰り返し行うことを希望する者が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−149508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の発券装置では、既に発行された投票券と同様の投票内容の投票券を発行するには、利用者により同様の申込内容が申込用紙に記載され、その申込用紙が発券装置に挿入される必要がある。すなわち、既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合にも、新たな申込内容で申し込まれる場合と同様に、新たな申込用紙が用意され、その申込用紙に利用者が申込内容を記載しなければならないという問題点がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するものであって、その目的とするところは、既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合において、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることが可能な発券装置および発券方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の発券装置は、申込内容が記載された申込用紙が挿入される第1挿入口と、第1挿入口から挿入された申込用紙に記載された申込内容を読み取る第1読取部と、第1読取部により読み取られた申込内容に基づいて、投票券を発行する発券部と、既に発行された投票券が挿入される第2挿入口と、第2挿入口から挿入された投票券に記録された情報を読み取る第2読取部とを備え、発券部は、第2読取部により読み取られた情報に基づいて、投票券を発行することが可能なように構成されている。
【0009】
このように構成することによって、既に発行された投票券が第2挿入口から挿入されることにより、申込用紙が用いられることなく、既に発行された投票券と同様の投票内容の投票券を発行することができる。したがって、既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合に、新たな申込用紙を用意し、その申込用紙に利用者が申込内容を記載する必要がないので、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることができる。
【0010】
上記発券装置において、第2挿入口から挿入された投票券が的中しているか否かの照合結果を表示することが可能な表示部と、第2挿入口から投票券が挿入された場合に、投票券の照合結果を表示部に表示させるか、投票券に記録された情報に基づいて発券部により投票券を発行させるかを判断する制御部とをさらに備えていてもよい。
【0011】
上記表示部および制御部を備えた発券装置において、投票券には、第1のマーク箇所が設けられ、制御部は、第2読取部により投票券が読み取られた際に、第1のマーク箇所がマークされていると判断された場合に、発券部により、第2読取部により読み取られた情報に基づいて投票券を発行させるようにしてもよい。
【0012】
この場合において、投票券には、第2のマーク箇所がさらに設けられ、制御部は、第2読取部により投票券が読み取られた際に、第1のマーク箇所がマークされるとともに、第2のマーク箇所がマークされていると判断された場合に、第2挿入口から挿入された投票券に記録された情報に基づいた投票券を発行させないようにしてもよい。
【0013】
上記表示部および制御部を備えた発券装置において、照合モードまたは申込モードを選択するモード選択部をさらに備え、制御部は、モード選択部により照合モードが選択された場合に、第2挿入口から挿入された投票券の照合結果を表示部に表示させ、モード選択部により申込モードが選択された場合に、発券部により、第2読取部により読み取られた情報に基づいて投票券を発行させるようにしてもよい。
【0014】
また、本発明の発券方法は、申込用紙に記載された申込内容を読み取る券面読取部と、申込内容に基づいて投票券を発行する発券部とを備えた発券装置における発券方法であって、券面読取部により、挿入口から挿入された既に発行済の投票券に記録された情報を読み取る工程と、発券部により、券面読取部が読み取った情報に基づいて、投票券を発行する工程とを備える。
【0015】
上記発券方法において、券面読取部により、投票券に設けられた第1のマーク箇所がマークされているか否かを判断する工程をさらに備えていてもよい。
【0016】
この場合において、投票券に設けられた第1のマーク箇所がマークされていると判断される場合に、券面読取部により、投票券に設けられた第2のマーク箇所がマークされているか否かを判断する工程をさらに備えていてもよい。
【0017】
上記発券方法において、モード選択部により、照合モードまたは申込モードを選択する工程をさらに備えていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合において、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることが可能な発券装置および発券方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態による発券装置の全体構成を示した斜視図である。
【図2】図1の発券装置の構成を示したブロック図である。
【図3】第1実施形態による発券装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1の発券装置に挿入される申込用紙の一例を示した図である。
【図5】図2の発券装置の券面読取部により読み取られた申込内容を説明するための図である。
【図6】図2のホストコンピュータにより作成された発券情報を説明するための図である。
【図7】図2の発券装置の発券部により発行された投票券を説明するための図である。
【図8】図7の投票券の「申込モード オン」がマークされた状態を示した図である。
【図9】図7の投票券の「申込モード オン」および「申込モード オフ」がマークされた状態を示した図である。
【図10】図2の発券装置の券面読取部により読み取られた申込情報を説明するための図である。
【図11】図2のホストコンピュータにより作成された発券情報を説明するための図である。
【図12】図2の発券装置の発券部により発行された投票券を説明するための図である。
【図13】本発明の第2実施形態による発券装置の構成を示したブロック図である。
【図14】図13の発券装置の発券部により発行された投票券を説明するための図である。
【図15】第2実施形態による発券装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】図13の発券装置の表示部にモード選択画面が表示された状態を示した図である。
【図17】第2実施形態の変形例による発券装置の全体構成を示した斜視図である。
【図18】図2の発券装置の発券部により発行された投票券を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の第1および第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態では、申込内容を購入者が決める投票券の発券装置に本発明を適用した場合について説明する。
【0021】
(第1実施形態)
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による発券装置100の構成について説明する。なお、この発券装置100は、申込内容を購入者が決める投票券の販売窓口に設置されており、係員により操作される。
【0022】
第1実施形態による発券装置100には、図1に示すように、申込用紙(マークカード)および投票券が挿入される挿入口1と、挿入口1に挿入された申込用紙および投票券が排出される排出口2と、投票券が発券される発券口3とが設けられている。なお、挿入口1は、本発明の「第1挿入口」および「第2挿入口」の一例である。
【0023】
また、発券装置100は、図2に示すように、搬送部4と、券面読取部5と、発券部6と、表示部7と、タッチパネル8と、通信部9と、記憶部10と、制御部11とを備えている。なお、券面読取部5は、本発明の「第1読取部」および「第2読取部」の一例である。
【0024】
搬送部4は、挿入口1から挿入された申込用紙および投票券を排出口2へ搬送する。券面読取部5は、申込用紙の券面に記載された申込内容を読み取るためのOMR(Optical Mark Reader:光学式マーク読取部)として機能するとともに、投票券の券面に記載されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダとして機能する。したがって、券面読取部5は、搬送部4により搬送される申込用紙に記載された申込内容を読み取るとともに、搬送部4により搬送される投票券に記録された情報を読み取る。また、券面読取部5は、投票券の券面に記載された文字情報を読み取るためのOCR(Optical Character Reader:光学式文字読取部)としても機能する。
【0025】
発券部6は、印字部などを有しており、券面読取部5により読み取られた申込用紙の申込内容に基づいて投票券を発行する。また、発券部6は、券面読取部5により読み取られた投票券の情報に基づいて、投票券を発行することが可能なように構成されている。
【0026】
表示部7は、たとえば、液晶ディスプレイであり、挿入口1から挿入された投票券が的中しているか否かの照合結果などを表示する。タッチパネル8は、表示部7の表示領域上に設けられており、係員からの操作指令を受け付ける。通信部9は、ネットワーク150を介してホストコンピュータ151と通信する。
【0027】
記憶部10は、券面読取部5により読み取られた情報などを記憶する。制御部11は、CPU、ROM、およびRAMなどを有しており、発券装置100の動作を制御する。
【0028】
次に、図1〜図13を参照して、本発明の第1実施形態による発券装置100の動作について説明する。なお、図3のフローチャートの各ステップは、制御部11(図2参照)により実行される。
【0029】
まず、発券装置100では、図3のステップS1において、申込用紙が挿入口1(図1参照)に挿入されたか否かが判断される。この申込用紙が挿入されたか否かの判断は、挿入口1の近傍に設けられたセンサ(図示省略)の検出結果に基づいて判断される。そして、申込用紙が挿入口1に挿入されたと判断された場合には、ステップS2に移る。この場合には、申込用紙を用いた発券動作が行われる。その一方、申込用紙が挿入口1に挿入されていないと判断された場合には、ステップS8に移る。
【0030】
次に、ステップS2において、搬送部4(図2参照)により、申込用紙が挿入口1を介して取り込まれる。そして、ステップS3において、券面読取部5(図2参照)により、申込用紙に記載された申込内容が読み取られる。具体的には、図4に示すように、申込用紙160には、申込番号を記載する欄161と、買い方を記載する欄162とが複数設けられるとともに、申込口数を記載する欄163が設けられており、これらの記載内容(黒く塗りつぶされた部分の情報)が券面読取部5により読み取られる。たとえば、最上段の申込番号の記載欄161では、左から順に「8」「4」「9」の数字が塗りつぶされているので、申込番号として「849」が読み取られる。買い方の記載欄162や申込口数の記載欄163についても、同じ要領で情報が読み取られる。
【0031】
図4の申込用紙160の例では、「申込番号:849、買い方:A」、「申込番号:963、買い方:A」、「申込番号:789、買い方:B」、「申込番号:046、買い方:B」が各1口ずつ申し込まれる。その後、図5に示すように、券面読取部5により読み取られた申込内容が記憶部10(図2参照)に記録される。
【0032】
次に、ステップS4において、記憶部10に記録された申込内容が通信部9(図2参照)からネットワーク150を介してホストコンピュータ151(図2参照)に送信される。そして、ホストコンピュータ151では、受信した申込内容に基づいて、図6に示すような発券情報が作成される。発券情報には、抽選日および支払期限と、合計金額とが含まれる。その後、作成された発券情報がホストコンピュータ151からネットワーク150を介して発券装置100に送信される。
【0033】
次に、ステップS5において、通信部9が発券情報を受信したか否かが判断される。そして、発券情報を受信していないと判断された場合には、ステップS5が繰り返し行われる。すなわち、発券情報を受信するまで待機する。そして、発券情報を受信したと判断された場合には、ステップS6に移る。
【0034】
次に、ステップS6において、発券部6(図2参照)により、ホストコンピュータ151から受信した発券情報に基づいて投票券が発行される。そして、その投票券が発券口3(図1参照)から排出される。その後、ステップS7において、搬送部4により、排出口2(図1参照)から申込用紙が排出され、ステップS1に戻る。これにより、発券装置100では、申込用紙を用いた発券動作が終了する。
【0035】
ここで、図7に示すように、発行された投票券170の券面には、申込番号171と、買い方172と、購入日に応じた抽選日および支払期限173と、申込口数174と、合計金額175と、投票内容を識別するためのバーコード(1次元コード)176とが印刷されている。なお、投票券170の大きさは、申込用紙160に比べて小さい。
【0036】
図7の投票券170の例では、「申込番号:849、買い方:A」、「申込番号:963、買い方:A」、「申込番号:789、買い方:B」、「申込番号:046、買い方:B」が各1口ずつ投票されている。
【0037】
また、投票券170の券面には、投票券170を申込用紙として使用するためのマーク箇所177(「申込モード オン」)と、投票券170を投票券として使用するためのマーク箇所178(「申込モード オフ」)とが設けられている。投票券を購入した利用者がその投票券を申込用紙として利用する場合は、「申込モード オン」をマークして係員等に渡す。また、それを取り消し再度投票券として照合する場合は、「申込モード オフ」にもマークをする。なお、マーク箇所177および178は、それぞれ、本発明の「第1のマーク箇所」および「第2のマーク箇所」の一例である。
【0038】
また、図3のステップS1において、申込用紙が挿入口1に挿入されていないと判断された場合には(ステップS1:No)、ステップS8において、投票券が挿入口1に挿入されたか否かが判断される。この投票券が挿入されたか否かの判断は、挿入口1の近傍に設けられたセンサの検出結果に基づいて判断される。そして、投票券が挿入口1に挿入されたと判断された場合には、ステップS9に移る。その一方、投票券が挿入口1に挿入されていないと判断された場合には、ステップS1に戻る。すなわち、発券装置100では、申込用紙または投票券が挿入口1に挿入されるまで待機する。
【0039】
次に、ステップS9において、搬送部4により、投票券が挿入口1を介して取り込まれる。そして、ステップS10において、券面読取部5により、投票券の「申込モード オン」がマークされているか否かが判断される。そして、図8に示す投票券170aおよび図9に示す投票券170bのように、マーク箇所177がマークされている場合は、「申込モード オン」がマークされていると判断して、ステップS16に移る。その一方、図7に示す投票券170のように、マーク箇所177がマークされていない場合は、「申込モード オン」がマークされていないと判断して、ステップS11に移る。この場合には、投票券170の照合動作が行われる。
【0040】
次に、ステップS11において、券面読取部5により、投票券の券面に記載された投票内容を識別するための情報(図7等のバーコード176)が読み取られる。その後、券面読取部5により読み取られた情報が記憶部10に記録される。
【0041】
次に、ステップS12において、券面読取部5により読み取られた投票内容を識別するための情報が、通信部9からネットワーク150を介してホストコンピュータ151に送信される。そして、ホストコンピュータ151では、受信した情報に基づいて、投票券が的中しているか否かを照合する。その後、照合結果がホストコンピュータ151からネットワーク150を介して発券装置100に送信される。
【0042】
次に、ステップS13において、通信部9が照合結果を受信したか否かが判断される。そして、照合結果を受信していないと判断された場合には、ステップS13が繰り返し行われる。すなわち、照合結果を受信するまで待機する。そして、照合結果を受信したと判断された場合には、ステップS14に移る。
【0043】
次に、ステップS14において、挿入口1に挿入された投票券が的中しているか否かの照合結果が表示部7(図2参照)に表示される。その後、ステップS15において、搬送部4により、排出口2から投票券が排出され、ステップS1に戻る。これにより、発券装置100では、照合動作(照合モード)が終了する。
【0044】
また、「申込モード オン」がマークされていると判断される場合には(ステップS10:Yes)、ステップS16において、券面読取部5により、投票券の「申込モード オフ」がマークされているか否かが判断される。そして、図9に示す投票券170bのように、マーク箇所178がマークされている場合は、「申込モード オフ」がマークされていると判断して、ステップS11に移る。この場合には、挿入された投票券170bに記録された情報に基づいた投票券は発行されず、投票券170bの照合動作が行われる。その一方、図8に示す投票券170aのように、マーク箇所178がマークされていない場合は、「申込モード オフ」がマークされていないと判断して、ステップS17に移る。この場合には、投票券170aを用いた発券動作が行われる。
【0045】
次に、ステップS17において、券面読取部5により、投票券の券面の文字情報が読み取られる。具体的には、図8の投票券170aの例では、申込番号171と、買い方172と、購入日に応じた抽選日および支払期限173と、申込口数174とが読み取られる。
【0046】
次に、ステップS18において、券面読取部5により読み取られた投票券の文字情報に基づいて、図10に示すような申込情報が作成される。具体的には、券面読取部5により読み取られた申込番号171を申込情報の申込番号とし、券面読取部5により読み取られた買い方172を申込情報の買い方とし、券面読取部5により読み取られた申込口数174を申込情報の申込口数とする。その後、作成された申込情報が記憶部10に記録される。
【0047】
図10の申込情報の例では、「申込番号:849、買い方:A」、「申込番号:963、買い方:A」、「申込番号:789、買い方:B」、「申込番号:046、買い方:B」が各1口ずつ申し込まれる。
【0048】
次に、ステップS19において、記憶部10に記録された申込情報が通信部9からネットワーク150を介してホストコンピュータ151に送信される。そして、ホストコンピュータ151では、受信した申込情報に基づいて、図11に示すような発券情報が作成される。発券情報には、購入日に応じた抽選日および支払期限と、合計金額とが含まれる。その後、作成された発券情報がホストコンピュータ151からネットワーク150を介して発券装置100に送信される。
【0049】
次に、ステップS20において、通信部9が発券情報を受信したか否かが判断される。そして、発券情報を受信していないと判断された場合には、ステップS20が繰り返し行われる。すなわち、発券情報を受信するまで待機する。そして、発券情報を受信したと判断された場合には、ステップS21に移る。
【0050】
次に、ステップS21において、発券部6により、ホストコンピュータ151から受信した発券情報に基づいて投票券170c(図12参照)が発行される。そして、その投票券170cが発券口3から排出される。その後、ステップS15において、搬送部4により、排出口2から投票券が排出され、ステップS1に戻る。これにより、発券装置100では、投票券を用いた発券動作(申込モード)が終了する。
【0051】
図12の投票券170cでは、「申込番号:849、買い方:A」、「申込番号:963、買い方:A」、「申込番号:789、買い方:B」、「申込番号:046、買い方:B」が各1口ずつ投票されている。
【0052】
第1実施形態では、上記のように、発券部6を、既に発行された投票券の券面に記載された情報に基づいて、投票券を発行することが可能なように構成することによって、申込用紙を用いることなく、既に発行された投票券170aと同様の投票内容の投票券170cを新たに発行することができる。したがって、既に発行された投票券170aと同様の申込内容で申し込まれる場合に、新たな申込用紙を用意し、その申込用紙に利用者(投票券の購入者または係員)が申込内容を記載する必要がなく、利用者は、発行済の投票券170aのマーク箇所177をマークするだけでよい。これにより、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることができる。
【0053】
また、第1実施形態では、投票券170aのマーク箇所177がマークされている場合に、投票券170aを申込用紙として扱うことによって、投票券を申込用紙として用いるか否かをマークの有無によって容易に判断することができる。
【0054】
また、第1実施形態では、投票券170bのマーク箇所178がマークされている場合に、投票券170bを投票券として扱うことによって、投票券170bを申込用紙として用いた後、マーク箇所177のマークを消すことができない場合や、マーク箇所177のマークを消したにもかかわらず、マークされていると誤判定される場合にも、投票券170bを投票券として用いることができる。
【0055】
また、第1実施形態では、投票券を申込用紙として扱う場合に、投票券170aの券面の文字情報(申込番号171、買い方172、購入日に応じた抽選日および支払期限173、申込口数174)を読み取ることによって、投票券170aの投票内容を容易に判断することができる。たとえば、投票券170aの投票内容を識別するためのバーコード176を読み取る場合には、投票内容をホストコンピュータ151に照会する必要があるので、この場合に比べて、投票券170aの投票内容を判断する処理を迅速に行うことができる。
【0056】
また、第1実施形態では、投票券170の大きさが申込用紙160に比べて小さいことによって、申込内容が記載された申込用紙を使いまわす場合に比べて、利便性の向上を図ることができる。
【0057】
(第2実施形態)
次に、図13および図14を参照して、本発明の第2実施形態による発券装置200の構成について説明する。
【0058】
第2実施形態による発券装置200は、図13に示すように、発券部201を備えている。なお、発券装置200のその他の構成は、発券装置100(図1および図2参照)と同様であるので説明を省略する。なお、タッチパネル8は、本発明の「モード選択部」の一例である。
【0059】
発券部201は、図14に示すように、マーク箇所177および178(図7参照)が設けられていない投票券270を発行する。
【0060】
次に、図13〜図16を参照して、本発明の第2実施形態による発券装置200の動作について説明する。なお、図15のフローチャートの各ステップは、制御部11(図13参照)により実行される。また、図15のステップS31〜S39と、ステップS42〜S46と、ステップS48〜S52とは、それぞれ、上記した図3のステップS1〜S9と、ステップS11〜S15と、ステップS17〜S21と略同様であり、説明を省略する。
【0061】
第2実施形態では、投票券が挿入口1(図1参照)を介して取り込まれた場合に(ステップS39)、ステップS40において、図16に示すようなモード選択画面Wを表示部7に表示する。このモード選択画面Wには、照合モードを選択するための選択ボタンP1と、申込モードを選択するための選択ボタンP2とが表示される。
【0062】
次に、ステップS41において、照合モードが選択されたか否かが判断される。具体的には、タッチパネル8により、選択ボタンP1が押されたか否かが判断される。そして、照合モードが選択されたと判断された場合には、ステップS42に移る。その一方、照合モードが選択されていないと判断された場合には、ステップS47に移る。
【0063】
次に、ステップS47において、申込モードが選択されたか否かが判断される。具体的には、タッチパネル8により、選択ボタンP2が押されたか否かが判断される。そして、申込モードが選択されたと判断された場合には、ステップS48に移る。その一方、申込モードが選択されていないと判断された場合には、ステップS41に戻る。すなわち、照合モードまたは申込モードが選択されるまで待機する。
【0064】
第2実施形態では、上記のように、投票券が挿入された場合に、モード選択画面Wを表示部7に表示することによって、図14に示すようなマーク箇所177および178(図7参照)が設けられていない投票券270であっても、申込用紙として用いることができる。
【0065】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0066】
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、勝馬投票券、数字選択式宝くじ、スポーツくじなどの投票券の発券装置に本発明を適用してもよい。
【0067】
また、上記第1および第2実施形態では、係員により操作される発券装置100および200に本発明を適用する例を示したが、これに限らず、購入者により操作される発券装置に本発明を適用してもよい。この場合、発券装置に、購入金額を徴収する機能や、的中した投票券の払い戻し機能が設けられていてもよい。
【0068】
また、上記第1および第2実施形態では、投票券が挿入された場合に、挿入された投票券の照合、または、挿入された投票券と同様の投票内容の申し込みを行う例を示したが、これに限らず、投票券が挿入された場合に、挿入された投票券の照合、および、挿入された投票券と同様の投票内容の申し込みを行うようにしてもよい。この場合、挿入口1から挿入された投票券が排出口2から排出されることなく、回収されるようにしてもよい。
【0069】
また、上記第2実施形態では、申込用紙および投票券が挿入される挿入口1が設けられる例を示したが、これに限らず、図17に示した第2実施形態の変形例による発券装置300のように、投票券の申込時に申込用紙または投票券が挿入される挿入口301と、投票券の照合時に投票券が挿入される挿入口302とが設けられていてもよい。なお、挿入口301は、本発明の「第1挿入口」および「第2挿入口」の一例であり、挿入口302は、本発明の「第2挿入口」の一例である。
【0070】
また、上記第1実施形態では、投票券の文字情報に基づいて申込情報が作成される例を示したが(図3のステップS18)、これに限らず、投票券に記載された投票内容を識別するための情報(バーコード)に基づいて申込情報が作成されてもよい。なお、第2実施形態についても同様である。
【0071】
また、上記第1実施形態において、発券部6が、投票内容を示す二次元コード471が記載された投票券470(図18参照)を発行するようにしてもよい。この場合、ステップS18において、二次元コード471に記載された情報に基づいて申込情報が作成されてもよい。また、投票内容を示す2次元コードが記載される代わりに、投票内容が磁気媒体に記録されていてもよい。なお、第2実施形態についても同様である。
【0072】
また、上記第1実施形態では、投票券170に、投票券170を投票券として使用するためのマーク箇所178が設けられる例を示したが、これに限らず、マーク箇所178が設けられていなくてもよい。すなわち、図3のステップS16が省略され、マーク箇所177がマークされているか否かに基づいて、照合モードまたは申込モードが選択されるようにしてもよい。
【0073】
また、上記第1実施形態のステップS18において、申込情報が作成された後、作成された申込情報を表示部7に表示するようにしてもよい。また、表示部7に表示された申込情報を変更可能なようにしてもよい。なお、第2実施形態についても同様である。
【0074】
また、上記第1実施形態では、マーク箇所177がマークされているか否かが判断された後に、マーク箇所178がマークされているか否かが判断される例を示したが、これに限らず、マーク箇所178がマークされているか否かが判断された後に、マーク箇所177がマークされているか否かが判断されるようにしてもよい。
【0075】
また、上記第2実施形態では、投票券が挿入された場合に、モード選択画面Wを表示部7に表示する例を示したが、これに限らず、モードを選択するための物理的なスイッチ(図示省略)が設けられていてもよい。
【0076】
また、上記第2実施形態では、投票券が挿入口1を介して取り込まれた後に、モード選択画面Wを表示部7に表示する例を示したが、これに限らず、投票券が挿入口1を介して取り込まれる前に、モード選択画面Wを表示部7に表示し、予めモードが選択されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1、301 挿入口(第1挿入口、第2挿入口)
5 券面読取部(第1読取部、第2読取部)
6 発券部
7 表示部
8 タッチパネル(モード選択部)
11 制御部
100、200、300 発券装置
160 申込用紙
170、170a、170b、170c、270、470 投票券
177 マーク箇所(第1のマーク箇所)
178 マーク箇所(第2のマーク箇所)
302 挿入口(第2挿入口)
【技術分野】
【0001】
本発明は、投票券を発行する発券装置および発券方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が所望する投票内容の投票券を発行するとともに、発行された投票券が的中しているか否かを照合することが可能な発券装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、申込内容が記載された申込用紙を読み取る申込用紙読取部と、申込用紙読取部により読み取られた申込内容に基づいて投票券を発行する発券部と、投票券を読み取る投票券読取部と、投票券読取部により読み取られた投票内容に基づいて、投票券が的中しているか否かを判定する判定部とを備えた発券装置が開示されている。
【0004】
この発券装置では、利用者により申込内容が記載された申込用紙が挿入されることにより、利用者が所望する投票内容の投票券が発行される。ここで、利用者の中には、既に発行された投票券と同様の投票内容の投票券の発券を繰り返し行うことを希望する者が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−149508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の発券装置では、既に発行された投票券と同様の投票内容の投票券を発行するには、利用者により同様の申込内容が申込用紙に記載され、その申込用紙が発券装置に挿入される必要がある。すなわち、既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合にも、新たな申込内容で申し込まれる場合と同様に、新たな申込用紙が用意され、その申込用紙に利用者が申込内容を記載しなければならないという問題点がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するものであって、その目的とするところは、既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合において、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることが可能な発券装置および発券方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の発券装置は、申込内容が記載された申込用紙が挿入される第1挿入口と、第1挿入口から挿入された申込用紙に記載された申込内容を読み取る第1読取部と、第1読取部により読み取られた申込内容に基づいて、投票券を発行する発券部と、既に発行された投票券が挿入される第2挿入口と、第2挿入口から挿入された投票券に記録された情報を読み取る第2読取部とを備え、発券部は、第2読取部により読み取られた情報に基づいて、投票券を発行することが可能なように構成されている。
【0009】
このように構成することによって、既に発行された投票券が第2挿入口から挿入されることにより、申込用紙が用いられることなく、既に発行された投票券と同様の投票内容の投票券を発行することができる。したがって、既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合に、新たな申込用紙を用意し、その申込用紙に利用者が申込内容を記載する必要がないので、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることができる。
【0010】
上記発券装置において、第2挿入口から挿入された投票券が的中しているか否かの照合結果を表示することが可能な表示部と、第2挿入口から投票券が挿入された場合に、投票券の照合結果を表示部に表示させるか、投票券に記録された情報に基づいて発券部により投票券を発行させるかを判断する制御部とをさらに備えていてもよい。
【0011】
上記表示部および制御部を備えた発券装置において、投票券には、第1のマーク箇所が設けられ、制御部は、第2読取部により投票券が読み取られた際に、第1のマーク箇所がマークされていると判断された場合に、発券部により、第2読取部により読み取られた情報に基づいて投票券を発行させるようにしてもよい。
【0012】
この場合において、投票券には、第2のマーク箇所がさらに設けられ、制御部は、第2読取部により投票券が読み取られた際に、第1のマーク箇所がマークされるとともに、第2のマーク箇所がマークされていると判断された場合に、第2挿入口から挿入された投票券に記録された情報に基づいた投票券を発行させないようにしてもよい。
【0013】
上記表示部および制御部を備えた発券装置において、照合モードまたは申込モードを選択するモード選択部をさらに備え、制御部は、モード選択部により照合モードが選択された場合に、第2挿入口から挿入された投票券の照合結果を表示部に表示させ、モード選択部により申込モードが選択された場合に、発券部により、第2読取部により読み取られた情報に基づいて投票券を発行させるようにしてもよい。
【0014】
また、本発明の発券方法は、申込用紙に記載された申込内容を読み取る券面読取部と、申込内容に基づいて投票券を発行する発券部とを備えた発券装置における発券方法であって、券面読取部により、挿入口から挿入された既に発行済の投票券に記録された情報を読み取る工程と、発券部により、券面読取部が読み取った情報に基づいて、投票券を発行する工程とを備える。
【0015】
上記発券方法において、券面読取部により、投票券に設けられた第1のマーク箇所がマークされているか否かを判断する工程をさらに備えていてもよい。
【0016】
この場合において、投票券に設けられた第1のマーク箇所がマークされていると判断される場合に、券面読取部により、投票券に設けられた第2のマーク箇所がマークされているか否かを判断する工程をさらに備えていてもよい。
【0017】
上記発券方法において、モード選択部により、照合モードまたは申込モードを選択する工程をさらに備えていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、既に発行された投票券と同様の申込内容で申し込まれる場合において、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることが可能な発券装置および発券方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態による発券装置の全体構成を示した斜視図である。
【図2】図1の発券装置の構成を示したブロック図である。
【図3】第1実施形態による発券装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1の発券装置に挿入される申込用紙の一例を示した図である。
【図5】図2の発券装置の券面読取部により読み取られた申込内容を説明するための図である。
【図6】図2のホストコンピュータにより作成された発券情報を説明するための図である。
【図7】図2の発券装置の発券部により発行された投票券を説明するための図である。
【図8】図7の投票券の「申込モード オン」がマークされた状態を示した図である。
【図9】図7の投票券の「申込モード オン」および「申込モード オフ」がマークされた状態を示した図である。
【図10】図2の発券装置の券面読取部により読み取られた申込情報を説明するための図である。
【図11】図2のホストコンピュータにより作成された発券情報を説明するための図である。
【図12】図2の発券装置の発券部により発行された投票券を説明するための図である。
【図13】本発明の第2実施形態による発券装置の構成を示したブロック図である。
【図14】図13の発券装置の発券部により発行された投票券を説明するための図である。
【図15】第2実施形態による発券装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】図13の発券装置の表示部にモード選択画面が表示された状態を示した図である。
【図17】第2実施形態の変形例による発券装置の全体構成を示した斜視図である。
【図18】図2の発券装置の発券部により発行された投票券を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の第1および第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態では、申込内容を購入者が決める投票券の発券装置に本発明を適用した場合について説明する。
【0021】
(第1実施形態)
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による発券装置100の構成について説明する。なお、この発券装置100は、申込内容を購入者が決める投票券の販売窓口に設置されており、係員により操作される。
【0022】
第1実施形態による発券装置100には、図1に示すように、申込用紙(マークカード)および投票券が挿入される挿入口1と、挿入口1に挿入された申込用紙および投票券が排出される排出口2と、投票券が発券される発券口3とが設けられている。なお、挿入口1は、本発明の「第1挿入口」および「第2挿入口」の一例である。
【0023】
また、発券装置100は、図2に示すように、搬送部4と、券面読取部5と、発券部6と、表示部7と、タッチパネル8と、通信部9と、記憶部10と、制御部11とを備えている。なお、券面読取部5は、本発明の「第1読取部」および「第2読取部」の一例である。
【0024】
搬送部4は、挿入口1から挿入された申込用紙および投票券を排出口2へ搬送する。券面読取部5は、申込用紙の券面に記載された申込内容を読み取るためのOMR(Optical Mark Reader:光学式マーク読取部)として機能するとともに、投票券の券面に記載されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダとして機能する。したがって、券面読取部5は、搬送部4により搬送される申込用紙に記載された申込内容を読み取るとともに、搬送部4により搬送される投票券に記録された情報を読み取る。また、券面読取部5は、投票券の券面に記載された文字情報を読み取るためのOCR(Optical Character Reader:光学式文字読取部)としても機能する。
【0025】
発券部6は、印字部などを有しており、券面読取部5により読み取られた申込用紙の申込内容に基づいて投票券を発行する。また、発券部6は、券面読取部5により読み取られた投票券の情報に基づいて、投票券を発行することが可能なように構成されている。
【0026】
表示部7は、たとえば、液晶ディスプレイであり、挿入口1から挿入された投票券が的中しているか否かの照合結果などを表示する。タッチパネル8は、表示部7の表示領域上に設けられており、係員からの操作指令を受け付ける。通信部9は、ネットワーク150を介してホストコンピュータ151と通信する。
【0027】
記憶部10は、券面読取部5により読み取られた情報などを記憶する。制御部11は、CPU、ROM、およびRAMなどを有しており、発券装置100の動作を制御する。
【0028】
次に、図1〜図13を参照して、本発明の第1実施形態による発券装置100の動作について説明する。なお、図3のフローチャートの各ステップは、制御部11(図2参照)により実行される。
【0029】
まず、発券装置100では、図3のステップS1において、申込用紙が挿入口1(図1参照)に挿入されたか否かが判断される。この申込用紙が挿入されたか否かの判断は、挿入口1の近傍に設けられたセンサ(図示省略)の検出結果に基づいて判断される。そして、申込用紙が挿入口1に挿入されたと判断された場合には、ステップS2に移る。この場合には、申込用紙を用いた発券動作が行われる。その一方、申込用紙が挿入口1に挿入されていないと判断された場合には、ステップS8に移る。
【0030】
次に、ステップS2において、搬送部4(図2参照)により、申込用紙が挿入口1を介して取り込まれる。そして、ステップS3において、券面読取部5(図2参照)により、申込用紙に記載された申込内容が読み取られる。具体的には、図4に示すように、申込用紙160には、申込番号を記載する欄161と、買い方を記載する欄162とが複数設けられるとともに、申込口数を記載する欄163が設けられており、これらの記載内容(黒く塗りつぶされた部分の情報)が券面読取部5により読み取られる。たとえば、最上段の申込番号の記載欄161では、左から順に「8」「4」「9」の数字が塗りつぶされているので、申込番号として「849」が読み取られる。買い方の記載欄162や申込口数の記載欄163についても、同じ要領で情報が読み取られる。
【0031】
図4の申込用紙160の例では、「申込番号:849、買い方:A」、「申込番号:963、買い方:A」、「申込番号:789、買い方:B」、「申込番号:046、買い方:B」が各1口ずつ申し込まれる。その後、図5に示すように、券面読取部5により読み取られた申込内容が記憶部10(図2参照)に記録される。
【0032】
次に、ステップS4において、記憶部10に記録された申込内容が通信部9(図2参照)からネットワーク150を介してホストコンピュータ151(図2参照)に送信される。そして、ホストコンピュータ151では、受信した申込内容に基づいて、図6に示すような発券情報が作成される。発券情報には、抽選日および支払期限と、合計金額とが含まれる。その後、作成された発券情報がホストコンピュータ151からネットワーク150を介して発券装置100に送信される。
【0033】
次に、ステップS5において、通信部9が発券情報を受信したか否かが判断される。そして、発券情報を受信していないと判断された場合には、ステップS5が繰り返し行われる。すなわち、発券情報を受信するまで待機する。そして、発券情報を受信したと判断された場合には、ステップS6に移る。
【0034】
次に、ステップS6において、発券部6(図2参照)により、ホストコンピュータ151から受信した発券情報に基づいて投票券が発行される。そして、その投票券が発券口3(図1参照)から排出される。その後、ステップS7において、搬送部4により、排出口2(図1参照)から申込用紙が排出され、ステップS1に戻る。これにより、発券装置100では、申込用紙を用いた発券動作が終了する。
【0035】
ここで、図7に示すように、発行された投票券170の券面には、申込番号171と、買い方172と、購入日に応じた抽選日および支払期限173と、申込口数174と、合計金額175と、投票内容を識別するためのバーコード(1次元コード)176とが印刷されている。なお、投票券170の大きさは、申込用紙160に比べて小さい。
【0036】
図7の投票券170の例では、「申込番号:849、買い方:A」、「申込番号:963、買い方:A」、「申込番号:789、買い方:B」、「申込番号:046、買い方:B」が各1口ずつ投票されている。
【0037】
また、投票券170の券面には、投票券170を申込用紙として使用するためのマーク箇所177(「申込モード オン」)と、投票券170を投票券として使用するためのマーク箇所178(「申込モード オフ」)とが設けられている。投票券を購入した利用者がその投票券を申込用紙として利用する場合は、「申込モード オン」をマークして係員等に渡す。また、それを取り消し再度投票券として照合する場合は、「申込モード オフ」にもマークをする。なお、マーク箇所177および178は、それぞれ、本発明の「第1のマーク箇所」および「第2のマーク箇所」の一例である。
【0038】
また、図3のステップS1において、申込用紙が挿入口1に挿入されていないと判断された場合には(ステップS1:No)、ステップS8において、投票券が挿入口1に挿入されたか否かが判断される。この投票券が挿入されたか否かの判断は、挿入口1の近傍に設けられたセンサの検出結果に基づいて判断される。そして、投票券が挿入口1に挿入されたと判断された場合には、ステップS9に移る。その一方、投票券が挿入口1に挿入されていないと判断された場合には、ステップS1に戻る。すなわち、発券装置100では、申込用紙または投票券が挿入口1に挿入されるまで待機する。
【0039】
次に、ステップS9において、搬送部4により、投票券が挿入口1を介して取り込まれる。そして、ステップS10において、券面読取部5により、投票券の「申込モード オン」がマークされているか否かが判断される。そして、図8に示す投票券170aおよび図9に示す投票券170bのように、マーク箇所177がマークされている場合は、「申込モード オン」がマークされていると判断して、ステップS16に移る。その一方、図7に示す投票券170のように、マーク箇所177がマークされていない場合は、「申込モード オン」がマークされていないと判断して、ステップS11に移る。この場合には、投票券170の照合動作が行われる。
【0040】
次に、ステップS11において、券面読取部5により、投票券の券面に記載された投票内容を識別するための情報(図7等のバーコード176)が読み取られる。その後、券面読取部5により読み取られた情報が記憶部10に記録される。
【0041】
次に、ステップS12において、券面読取部5により読み取られた投票内容を識別するための情報が、通信部9からネットワーク150を介してホストコンピュータ151に送信される。そして、ホストコンピュータ151では、受信した情報に基づいて、投票券が的中しているか否かを照合する。その後、照合結果がホストコンピュータ151からネットワーク150を介して発券装置100に送信される。
【0042】
次に、ステップS13において、通信部9が照合結果を受信したか否かが判断される。そして、照合結果を受信していないと判断された場合には、ステップS13が繰り返し行われる。すなわち、照合結果を受信するまで待機する。そして、照合結果を受信したと判断された場合には、ステップS14に移る。
【0043】
次に、ステップS14において、挿入口1に挿入された投票券が的中しているか否かの照合結果が表示部7(図2参照)に表示される。その後、ステップS15において、搬送部4により、排出口2から投票券が排出され、ステップS1に戻る。これにより、発券装置100では、照合動作(照合モード)が終了する。
【0044】
また、「申込モード オン」がマークされていると判断される場合には(ステップS10:Yes)、ステップS16において、券面読取部5により、投票券の「申込モード オフ」がマークされているか否かが判断される。そして、図9に示す投票券170bのように、マーク箇所178がマークされている場合は、「申込モード オフ」がマークされていると判断して、ステップS11に移る。この場合には、挿入された投票券170bに記録された情報に基づいた投票券は発行されず、投票券170bの照合動作が行われる。その一方、図8に示す投票券170aのように、マーク箇所178がマークされていない場合は、「申込モード オフ」がマークされていないと判断して、ステップS17に移る。この場合には、投票券170aを用いた発券動作が行われる。
【0045】
次に、ステップS17において、券面読取部5により、投票券の券面の文字情報が読み取られる。具体的には、図8の投票券170aの例では、申込番号171と、買い方172と、購入日に応じた抽選日および支払期限173と、申込口数174とが読み取られる。
【0046】
次に、ステップS18において、券面読取部5により読み取られた投票券の文字情報に基づいて、図10に示すような申込情報が作成される。具体的には、券面読取部5により読み取られた申込番号171を申込情報の申込番号とし、券面読取部5により読み取られた買い方172を申込情報の買い方とし、券面読取部5により読み取られた申込口数174を申込情報の申込口数とする。その後、作成された申込情報が記憶部10に記録される。
【0047】
図10の申込情報の例では、「申込番号:849、買い方:A」、「申込番号:963、買い方:A」、「申込番号:789、買い方:B」、「申込番号:046、買い方:B」が各1口ずつ申し込まれる。
【0048】
次に、ステップS19において、記憶部10に記録された申込情報が通信部9からネットワーク150を介してホストコンピュータ151に送信される。そして、ホストコンピュータ151では、受信した申込情報に基づいて、図11に示すような発券情報が作成される。発券情報には、購入日に応じた抽選日および支払期限と、合計金額とが含まれる。その後、作成された発券情報がホストコンピュータ151からネットワーク150を介して発券装置100に送信される。
【0049】
次に、ステップS20において、通信部9が発券情報を受信したか否かが判断される。そして、発券情報を受信していないと判断された場合には、ステップS20が繰り返し行われる。すなわち、発券情報を受信するまで待機する。そして、発券情報を受信したと判断された場合には、ステップS21に移る。
【0050】
次に、ステップS21において、発券部6により、ホストコンピュータ151から受信した発券情報に基づいて投票券170c(図12参照)が発行される。そして、その投票券170cが発券口3から排出される。その後、ステップS15において、搬送部4により、排出口2から投票券が排出され、ステップS1に戻る。これにより、発券装置100では、投票券を用いた発券動作(申込モード)が終了する。
【0051】
図12の投票券170cでは、「申込番号:849、買い方:A」、「申込番号:963、買い方:A」、「申込番号:789、買い方:B」、「申込番号:046、買い方:B」が各1口ずつ投票されている。
【0052】
第1実施形態では、上記のように、発券部6を、既に発行された投票券の券面に記載された情報に基づいて、投票券を発行することが可能なように構成することによって、申込用紙を用いることなく、既に発行された投票券170aと同様の投票内容の投票券170cを新たに発行することができる。したがって、既に発行された投票券170aと同様の申込内容で申し込まれる場合に、新たな申込用紙を用意し、その申込用紙に利用者(投票券の購入者または係員)が申込内容を記載する必要がなく、利用者は、発行済の投票券170aのマーク箇所177をマークするだけでよい。これにより、利用者が申込内容を申込用紙に記載する手間を省くとともに、申込用紙の消費量の低減を図ることができる。
【0053】
また、第1実施形態では、投票券170aのマーク箇所177がマークされている場合に、投票券170aを申込用紙として扱うことによって、投票券を申込用紙として用いるか否かをマークの有無によって容易に判断することができる。
【0054】
また、第1実施形態では、投票券170bのマーク箇所178がマークされている場合に、投票券170bを投票券として扱うことによって、投票券170bを申込用紙として用いた後、マーク箇所177のマークを消すことができない場合や、マーク箇所177のマークを消したにもかかわらず、マークされていると誤判定される場合にも、投票券170bを投票券として用いることができる。
【0055】
また、第1実施形態では、投票券を申込用紙として扱う場合に、投票券170aの券面の文字情報(申込番号171、買い方172、購入日に応じた抽選日および支払期限173、申込口数174)を読み取ることによって、投票券170aの投票内容を容易に判断することができる。たとえば、投票券170aの投票内容を識別するためのバーコード176を読み取る場合には、投票内容をホストコンピュータ151に照会する必要があるので、この場合に比べて、投票券170aの投票内容を判断する処理を迅速に行うことができる。
【0056】
また、第1実施形態では、投票券170の大きさが申込用紙160に比べて小さいことによって、申込内容が記載された申込用紙を使いまわす場合に比べて、利便性の向上を図ることができる。
【0057】
(第2実施形態)
次に、図13および図14を参照して、本発明の第2実施形態による発券装置200の構成について説明する。
【0058】
第2実施形態による発券装置200は、図13に示すように、発券部201を備えている。なお、発券装置200のその他の構成は、発券装置100(図1および図2参照)と同様であるので説明を省略する。なお、タッチパネル8は、本発明の「モード選択部」の一例である。
【0059】
発券部201は、図14に示すように、マーク箇所177および178(図7参照)が設けられていない投票券270を発行する。
【0060】
次に、図13〜図16を参照して、本発明の第2実施形態による発券装置200の動作について説明する。なお、図15のフローチャートの各ステップは、制御部11(図13参照)により実行される。また、図15のステップS31〜S39と、ステップS42〜S46と、ステップS48〜S52とは、それぞれ、上記した図3のステップS1〜S9と、ステップS11〜S15と、ステップS17〜S21と略同様であり、説明を省略する。
【0061】
第2実施形態では、投票券が挿入口1(図1参照)を介して取り込まれた場合に(ステップS39)、ステップS40において、図16に示すようなモード選択画面Wを表示部7に表示する。このモード選択画面Wには、照合モードを選択するための選択ボタンP1と、申込モードを選択するための選択ボタンP2とが表示される。
【0062】
次に、ステップS41において、照合モードが選択されたか否かが判断される。具体的には、タッチパネル8により、選択ボタンP1が押されたか否かが判断される。そして、照合モードが選択されたと判断された場合には、ステップS42に移る。その一方、照合モードが選択されていないと判断された場合には、ステップS47に移る。
【0063】
次に、ステップS47において、申込モードが選択されたか否かが判断される。具体的には、タッチパネル8により、選択ボタンP2が押されたか否かが判断される。そして、申込モードが選択されたと判断された場合には、ステップS48に移る。その一方、申込モードが選択されていないと判断された場合には、ステップS41に戻る。すなわち、照合モードまたは申込モードが選択されるまで待機する。
【0064】
第2実施形態では、上記のように、投票券が挿入された場合に、モード選択画面Wを表示部7に表示することによって、図14に示すようなマーク箇所177および178(図7参照)が設けられていない投票券270であっても、申込用紙として用いることができる。
【0065】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0066】
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、勝馬投票券、数字選択式宝くじ、スポーツくじなどの投票券の発券装置に本発明を適用してもよい。
【0067】
また、上記第1および第2実施形態では、係員により操作される発券装置100および200に本発明を適用する例を示したが、これに限らず、購入者により操作される発券装置に本発明を適用してもよい。この場合、発券装置に、購入金額を徴収する機能や、的中した投票券の払い戻し機能が設けられていてもよい。
【0068】
また、上記第1および第2実施形態では、投票券が挿入された場合に、挿入された投票券の照合、または、挿入された投票券と同様の投票内容の申し込みを行う例を示したが、これに限らず、投票券が挿入された場合に、挿入された投票券の照合、および、挿入された投票券と同様の投票内容の申し込みを行うようにしてもよい。この場合、挿入口1から挿入された投票券が排出口2から排出されることなく、回収されるようにしてもよい。
【0069】
また、上記第2実施形態では、申込用紙および投票券が挿入される挿入口1が設けられる例を示したが、これに限らず、図17に示した第2実施形態の変形例による発券装置300のように、投票券の申込時に申込用紙または投票券が挿入される挿入口301と、投票券の照合時に投票券が挿入される挿入口302とが設けられていてもよい。なお、挿入口301は、本発明の「第1挿入口」および「第2挿入口」の一例であり、挿入口302は、本発明の「第2挿入口」の一例である。
【0070】
また、上記第1実施形態では、投票券の文字情報に基づいて申込情報が作成される例を示したが(図3のステップS18)、これに限らず、投票券に記載された投票内容を識別するための情報(バーコード)に基づいて申込情報が作成されてもよい。なお、第2実施形態についても同様である。
【0071】
また、上記第1実施形態において、発券部6が、投票内容を示す二次元コード471が記載された投票券470(図18参照)を発行するようにしてもよい。この場合、ステップS18において、二次元コード471に記載された情報に基づいて申込情報が作成されてもよい。また、投票内容を示す2次元コードが記載される代わりに、投票内容が磁気媒体に記録されていてもよい。なお、第2実施形態についても同様である。
【0072】
また、上記第1実施形態では、投票券170に、投票券170を投票券として使用するためのマーク箇所178が設けられる例を示したが、これに限らず、マーク箇所178が設けられていなくてもよい。すなわち、図3のステップS16が省略され、マーク箇所177がマークされているか否かに基づいて、照合モードまたは申込モードが選択されるようにしてもよい。
【0073】
また、上記第1実施形態のステップS18において、申込情報が作成された後、作成された申込情報を表示部7に表示するようにしてもよい。また、表示部7に表示された申込情報を変更可能なようにしてもよい。なお、第2実施形態についても同様である。
【0074】
また、上記第1実施形態では、マーク箇所177がマークされているか否かが判断された後に、マーク箇所178がマークされているか否かが判断される例を示したが、これに限らず、マーク箇所178がマークされているか否かが判断された後に、マーク箇所177がマークされているか否かが判断されるようにしてもよい。
【0075】
また、上記第2実施形態では、投票券が挿入された場合に、モード選択画面Wを表示部7に表示する例を示したが、これに限らず、モードを選択するための物理的なスイッチ(図示省略)が設けられていてもよい。
【0076】
また、上記第2実施形態では、投票券が挿入口1を介して取り込まれた後に、モード選択画面Wを表示部7に表示する例を示したが、これに限らず、投票券が挿入口1を介して取り込まれる前に、モード選択画面Wを表示部7に表示し、予めモードが選択されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1、301 挿入口(第1挿入口、第2挿入口)
5 券面読取部(第1読取部、第2読取部)
6 発券部
7 表示部
8 タッチパネル(モード選択部)
11 制御部
100、200、300 発券装置
160 申込用紙
170、170a、170b、170c、270、470 投票券
177 マーク箇所(第1のマーク箇所)
178 マーク箇所(第2のマーク箇所)
302 挿入口(第2挿入口)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
申込内容が記載された申込用紙が挿入される第1挿入口と、
前記第1挿入口から挿入された申込用紙に記載された申込内容を読み取る第1読取部と、
前記第1読取部により読み取られた申込内容に基づいて、投票券を発行する発券部と、
既に発行された投票券が挿入される第2挿入口と、
前記第2挿入口から挿入された投票券に記録された情報を読み取る第2読取部とを備え、
前記発券部は、前記第2読取部により読み取られた情報に基づいて、投票券を発行することが可能なように構成されている、ことを特徴とする発券装置。
【請求項2】
請求項1に記載の発券装置において、
前記第2挿入口から挿入された投票券が的中しているか否かの照合結果を表示することが可能な表示部と、
前記第2挿入口から投票券が挿入された場合に、前記投票券の照合結果を前記表示部に表示させるか、前記投票券に記録された情報に基づいて前記発券部により投票券を発行させるかを判断する制御部と、をさらに備えることを特徴とする発券装置。
【請求項3】
請求項2に記載の発券装置において、
投票券には、第1のマーク箇所が設けられ、
前記制御部は、前記第2読取部により投票券が読み取られた際に、第1のマーク箇所がマークされていると判断された場合に、前記発券部により、前記第2読取部により読み取られた情報に基づいて投票券を発行させる、ことを特徴とする発券装置。
【請求項4】
請求項3に記載の発券装置において、
投票券には、第2のマーク箇所がさらに設けられ、
前記制御部は、前記第2読取部により投票券が読み取られた際に、第1のマーク箇所がマークされるとともに、第2のマーク箇所がマークされていると判断された場合に、前記第2挿入口から挿入された投票券に記録された情報に基づいた投票券を発行させない、ことを特徴とする発券装置。
【請求項5】
請求項2に記載の発券装置において、
照合モードまたは申込モードを選択するモード選択部をさらに備え、
前記制御部は、
前記モード選択部により照合モードが選択された場合に、前記第2挿入口から挿入された投票券の照合結果を前記表示部に表示させ、
前記モード選択部により申込モードが選択された場合に、前記発券部により、前記第2読取部により読み取られた情報に基づいて投票券を発行させる、ことを特徴とする発券装置。
【請求項6】
申込用紙に記載された申込内容を読み取る券面読取部と、前記申込内容に基づいて投票券を発行する発券部とを備えた発券装置における発券方法であって、
前記券面読取部により、挿入口から挿入された既に発行済の投票券に記録された情報を読み取る工程と、
前記発券部により、前記券面読取部が読み取った情報に基づいて、投票券を発行する工程と、を備えることを特徴とする発券方法。
【請求項7】
請求項6に記載の発券方法において、
前記券面読取部により、投票券に設けられた第1のマーク箇所がマークされているか否かを判断する工程をさらに備える、ことを特徴とする発券方法。
【請求項8】
請求項7に記載の発券方法において、
投票券に設けられた第1のマーク箇所がマークされていると判断される場合に、前記券面読取部により、投票券に設けられた第2のマーク箇所がマークされているか否かを判断する工程をさらに備える、ことを特徴とする発券方法。
【請求項9】
請求項6に記載の発券方法において、
モード選択部により、照合モードまたは申込モードを選択する工程をさらに備える、ことを特徴とする発券方法。
【請求項1】
申込内容が記載された申込用紙が挿入される第1挿入口と、
前記第1挿入口から挿入された申込用紙に記載された申込内容を読み取る第1読取部と、
前記第1読取部により読み取られた申込内容に基づいて、投票券を発行する発券部と、
既に発行された投票券が挿入される第2挿入口と、
前記第2挿入口から挿入された投票券に記録された情報を読み取る第2読取部とを備え、
前記発券部は、前記第2読取部により読み取られた情報に基づいて、投票券を発行することが可能なように構成されている、ことを特徴とする発券装置。
【請求項2】
請求項1に記載の発券装置において、
前記第2挿入口から挿入された投票券が的中しているか否かの照合結果を表示することが可能な表示部と、
前記第2挿入口から投票券が挿入された場合に、前記投票券の照合結果を前記表示部に表示させるか、前記投票券に記録された情報に基づいて前記発券部により投票券を発行させるかを判断する制御部と、をさらに備えることを特徴とする発券装置。
【請求項3】
請求項2に記載の発券装置において、
投票券には、第1のマーク箇所が設けられ、
前記制御部は、前記第2読取部により投票券が読み取られた際に、第1のマーク箇所がマークされていると判断された場合に、前記発券部により、前記第2読取部により読み取られた情報に基づいて投票券を発行させる、ことを特徴とする発券装置。
【請求項4】
請求項3に記載の発券装置において、
投票券には、第2のマーク箇所がさらに設けられ、
前記制御部は、前記第2読取部により投票券が読み取られた際に、第1のマーク箇所がマークされるとともに、第2のマーク箇所がマークされていると判断された場合に、前記第2挿入口から挿入された投票券に記録された情報に基づいた投票券を発行させない、ことを特徴とする発券装置。
【請求項5】
請求項2に記載の発券装置において、
照合モードまたは申込モードを選択するモード選択部をさらに備え、
前記制御部は、
前記モード選択部により照合モードが選択された場合に、前記第2挿入口から挿入された投票券の照合結果を前記表示部に表示させ、
前記モード選択部により申込モードが選択された場合に、前記発券部により、前記第2読取部により読み取られた情報に基づいて投票券を発行させる、ことを特徴とする発券装置。
【請求項6】
申込用紙に記載された申込内容を読み取る券面読取部と、前記申込内容に基づいて投票券を発行する発券部とを備えた発券装置における発券方法であって、
前記券面読取部により、挿入口から挿入された既に発行済の投票券に記録された情報を読み取る工程と、
前記発券部により、前記券面読取部が読み取った情報に基づいて、投票券を発行する工程と、を備えることを特徴とする発券方法。
【請求項7】
請求項6に記載の発券方法において、
前記券面読取部により、投票券に設けられた第1のマーク箇所がマークされているか否かを判断する工程をさらに備える、ことを特徴とする発券方法。
【請求項8】
請求項7に記載の発券方法において、
投票券に設けられた第1のマーク箇所がマークされていると判断される場合に、前記券面読取部により、投票券に設けられた第2のマーク箇所がマークされているか否かを判断する工程をさらに備える、ことを特徴とする発券方法。
【請求項9】
請求項6に記載の発券方法において、
モード選択部により、照合モードまたは申込モードを選択する工程をさらに備える、ことを特徴とする発券方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−180852(P2011−180852A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−44857(P2010−44857)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】
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