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発毛剤
説明

発毛剤

【課題】本発明はミノキシジルを溶解させた油剤をエマルションやミセルとし、さらに製剤全体に高濃度のミノキシジルを含有する、安定かつ育毛・発毛効果の高い発毛剤を提供することを課題とする。
【解決手段】a)ミノキシジル、b)高級脂肪酸、c)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、d)低級アルコール、及びe)多価アルコールを含有することを特徴とする発毛剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミノキシジルを含有する発毛剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ミノキシジルは、外用塗布により優れた育毛・発毛効果を発揮する薬剤であり、これを配合した外用剤が国内外で市販されている。ミノキシジルは毛包下部にある毛乳頭付近に到達してその育毛・発毛効果を発揮することが知られており、毛包への移行性を高めることによって、その育毛・発毛効果がより高まることが想定される。
【0003】
毛包に薬物を送達させる方法としては、薬物を微粒子化する方法が知られており(非特許文献1)、適切な粒子サイズにすることにより、毛包への分布が高まることが示唆されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】J. Allec et. al., Journal of American Academy of Dermatology 36(1997), 119-125
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、ミノキシジルを溶解させた油剤をマイクロ、ナノオーダーのサイズに分散可能なエマルションやミセル製剤とすれば、薬物を微粒子化する方法と同様に毛包への移行性を高めることが可能であると考えた。同時に、そのエマルションやミセル製剤全体にも高濃度のミノキシジルを配合することにより、通常の経皮吸収ルートである皮膚角質層からもミノキシジルが吸収され、育毛・発毛効果がより高まると考えられる。しかしながら、ミノキシジルは水やほとんどの油に対して溶解性が悪いため、高濃度のミノキシジルを含有したエマルションやミセル製剤とするためには低級アルコールの配合が必要である。一般的に界面活性剤にて乳化あるいは可溶化されたエマルションやミセルに低級アルコールを配合すると、エマルションやミセルの分離が促進され不安定化するため、低級アルコールを配合した上で安定なエマルションやミセルを製造することは難しかった。
【0006】
従って、本発明はミノキシジルを溶解させた油剤をエマルションやミセルとし、さらに製剤全体に高濃度のミノキシジルを含有する、安定かつ育毛・発毛効果の高い発毛剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ミノキシジルを溶解させるために必要な低級アルコールを配合しても、高級脂肪酸を油剤として用い、多価アルコールを配合し、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油で乳化あるいは可溶化させたミノキシジル含有発毛剤は、安定であってかつ育毛・発毛効果が高いことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は
(1)a)ミノキシジル、b)高級脂肪酸、c)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、d)低級アルコール、及びe)多価アルコールを含有することを特徴とする発毛剤。
(2)高級脂肪酸が、イソステアリン酸及び/又はオレイン酸である(1)に記載の発毛剤。
(3)低級アルコールがエタノール及び/又はイソプロパノールである(1)又は(2)に記載の発毛剤。
(4)多価アルコールが、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ばれる1種以上である(1)〜(3)のいずれかに記載の発毛剤。
(5)エマルション製剤、又はミセル製剤であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の発毛剤。
(6)低級アルコールの含有量が40w/v%以下であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の発毛剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明の発毛剤は安定であってかつ育毛・発毛効果が高い。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明におけるミノキシジルの配合量は特に限定されるものではないが、一般的には発毛剤全量に対して1.0〜10.0w/v%程度配合することができる。本発明では、低級アルコールを用いることでミノキシジルが溶解しやすいので、高濃度のミノキシジルを含有する発毛剤を製造するのに好適に用いられる。
【0011】
本発明において油剤として用いる高級脂肪酸は、イソステアリン酸、オレイン酸等が好適に用いられる。酸化に対して安定であるため、飽和脂肪酸であるイソステアリン酸が特に好ましい。高級脂肪酸としては、ある特定の1種類を使用しても、2種以上を組み合わせて使用しても良い。高級脂肪酸の配合量は、発毛剤全量に対して0.1〜10w/v%、好ましくは1〜5w/v%とすることにより、安定な発毛剤とすることができる。
【0012】
本発明におけるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、油剤を水相へ乳化又は可溶化するために用いられる。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、非イオン性界面活性剤として通常用いられるものであれば良く、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60が好ましい。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、高級脂肪酸1質量部に対し、0.5〜3質量部、好ましくは0.7〜2質量部配合することにより、安定な発毛剤とすることができる。
【0013】
本発明における低級アルコールとしては、好ましくは炭素原子数1〜3のアルコールであり、より好ましくはエタノール、イソプロパノールが用いられる。低級アルコールとして、特定の1種類を使用しても、2種以上を組み合わせて使用しても良い。一般的に、エタノールは水中でのミセル形成を抑制する傾向があり、特に40%以上になると、ミセルへの可溶化よりもエタノールによる溶解が優越することが知られている(最新化粧品科学、化粧品科学研究会編、薬事日報社、p435、1981)。よって、本発明では低級アルコールの配合量は、好ましくは発毛剤全量に対して5〜40w/v%、より好ましくは5〜20w/v%である。
【0014】
本発明における多価アルコールとしては、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等が好ましく用いられる。多価アルコールとして、特定の1種類を使用しても、2種以上を組み合わせて使用しても良い。多価アルコールの配合量は、発毛剤全量に対して、5〜40w/v%、好ましくは10〜30w/v%とすることにより、安定な発毛剤とすることができる。
【0015】
エマルションやミセル製剤の経時的な分離を抑制し、乳化安定性を良くするために、カルボキシビニルポリマーやカルボキシメチルセルロースなどの増粘剤を配合して、外相の粘度を上げる方法が一般的に知られているが、これら増粘剤を配合すると、広範囲に塗り広げにくく、使用感がべたつく等のデメリットが生じることがある。本発明ではこれら増粘剤を配合せずに安定な発毛剤とすることができる。
【0016】
本発明の発毛剤は、pHを3〜8に調整することが好ましく、pH4〜6に調整することがより好ましい。
【0017】
pH調節剤は、特に制限されないが、通常外用剤に配合される適当な酸及び/又は塩基を使用することができる。そのようなpH調節剤の例としては、例えば、クエン酸、塩酸、乳酸、リン酸、酒石酸、グルコン酸等の酸や、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化カリウム、クエン酸ナトリウム等の塩基を挙げることができる。pH調節の際には、これらのpH調節剤を1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0018】
本発明の発毛剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、通常外用剤に用いられる種々の成分を配合することができる。例えば、賦形剤、界面活性剤、育毛成分(6−ベンジルアミノプリン、アデノシン、ペンタデカン酸グリセリド、何首鳥、竹節人参等)、血管拡張剤(塩化カルプロニウム、ニコチン酸ベンジル、センブリ抽出液、オタネニンジンエキス、トウガラシチンキ等)、抗ヒスタミン剤(塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イソチペンジル等)、抗炎症剤(グアイアズレン等)、角質溶解剤(尿素、サリチル酸等)、殺菌剤(グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、第4級アンモニウム塩、ピロクトンオラミン等)、保湿剤(ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸等)、各種動植物(イチイ、ボタンピ、カンゾウ、オトギリソウ、附子、ビワ、カワラヨモギ、コンフリー、アシタバ、サフラン、サンシシ、ローズマリー、セージ、モッコウ、セイモッコウ、ホップ、プラセンタ等)の抽出物、ビタミン類(酢酸レチノール、アスコルビン酸、硝酸チアミン、シアノコバラミン、ビオチン等)、抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、エデト酸ナトリウム、アスコルビン酸、イソプロピルガレート等)、溶解補助剤(アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、各種植物油、各種動物油、炭化水素類等)、代謝賦活剤(パンテノール等)、高分子(カルボキシビニルポリマー等)、粘着剤、香料、清涼化剤(メントール、ハッカ油、カンフル等)、及び染料等の通常使用される成分を配合することができる。
【実施例】
【0019】
以下に、実施例、比較例、及び試験例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。なお、本発明はこれら実施例に限定されるものでは無い。
【0020】
実施例1
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 10g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール10g、精製水12gを70〜80℃に加温し、撹拌した。これに70〜80℃に加温したリン酸適量を加えて撹拌・溶解し、70〜80℃に加温した精製水42gを加え撹拌し、室温まで冷却した。これにエタノール10g、精製水を加え100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0021】
実施例2
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 19g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール10g、精製水12gを70〜80℃に加温し、撹拌した。これに70〜80℃に加温したリン酸適量を加えて撹拌・溶解し、70〜80℃に加温した精製水42gを加え撹拌し、室温まで冷却した。これにエタノール19g、精製水を加え100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0022】
実施例3
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 20g
リン酸 適量
30v/v%エタノール水溶液 全100mL
ミノキシジル5gを、1,3-ブチレングリコール20gに分散させ混合物Aとした。別にイソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4gを撹拌・混合し、混合物Bとした。混合物Aに混合物Bを加え撹拌し、30v/v%エタノール水溶液適量、リン酸適量を加え撹拌・溶解した。30v/v%エタノール水溶液を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0023】
実施例4
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
グリセリン 20g
リン酸 適量
30v/v%エタノール水溶液 全100mL
ミノキシジル5g、グリセリン20g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4gを撹拌・混合した。これに、30v/v%エタノール水溶液適量、リン酸適量を加え撹拌・溶解した。30v/v%エタノール水溶液を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0024】
実施例5
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
プロピレングリコール 20g
リン酸 適量
30v/v%エタノール水溶液 全100mL
ミノキシジル5g、プロピレングリコール20g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4gを撹拌・混合した。これに、30v/v%エタノール水溶液適量、リン酸適量を加え撹拌・溶解した。30v/v%エタノール水溶液を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0025】
実施例6
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
ジプロピレングリコール 20g
リン酸 適量
30v/v%エタノール水溶液 全100mL
ミノキシジル5g、ジプロピレングリコール20g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4gを撹拌・混合した。これに、30v/v%エタノール水溶液適量、リン酸適量を加え撹拌・溶解した。30v/v%エタノール水溶液を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0026】
実施例7
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 30g
リン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール10g、精製水12g、リン酸適量を70〜80℃に加温・撹拌し、溶解して混合物Aとした。撹拌しながら混合物Aに70〜80℃に加温した1,3-ブチレングリコール20gを加え、更に70〜80℃に加温した精製水25gを加え室温まで冷却した。これにエタノール18g、精製水を加え100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0027】
実施例8
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
ジプロピレングリコール 10g
リン酸 適量
30v/v%エタノール水溶液 全100mL
イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール10g、ジプロピレングリコール10gを撹拌・混合した。これにミノキシジル5g、30v/v%エタノール水溶液適量、リン酸適量を加えて撹拌・溶解した。30v/v%エタノール水溶液を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0028】
実施例9
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
プロピレングリコール 10g
ジプロピレングリコール 10g
リン酸 適量
30v/v%エタノール水溶液 全100mL
イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、プロピレングリコール10g、ジプロピレングリコール10gを撹拌・混合した。これにミノキシジル5g、30v/v%エタノール水溶液適量、リン酸適量を加えて撹拌・溶解した。30v/v%エタノール水溶液を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0029】
実施例10
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール10gを撹拌・混合した。これに精製水適量、リン酸適量を加えて撹拌・溶解した。精製水を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0030】
実施例11
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 30g
クエン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール10g、精製水6g、クエン酸適量を70〜80℃に加温・撹拌し、溶解して混合物Aとした。撹拌しながら混合物Aに70〜80℃に加温した1,3-ブチレングリコール20gを加え、更に70〜80℃に加温した精製水29gを加え室温まで冷却した。これにエタノール18g、精製水を加え100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0031】
実施例12
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 30g
クエン酸 適量
乳酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール10g、精製水6g、クエン酸適量、乳酸適量を70〜80℃に加温・撹拌し、溶解して混合物Aとした。撹拌しながら混合物Aに70〜80℃に加温した1,3-ブチレングリコール20gを加え、更に70〜80℃に加温した精製水29gを加え室温まで冷却した。これにエタノール18g、精製水を加え100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0032】
実施例13
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 30g
セタノール 0.25g
リン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール30g、セタノール0.25gを撹拌・混合した。これに精製水適量、リン酸適量を加えて撹拌・溶解した。精製水を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0033】
実施例14
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 56g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g、1,3-ブチレングリコール10g、リン酸適量、エタノール56g、精製水適量を撹拌・溶解し、精製水を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0034】
下記比較例1〜3は、界面活性剤を本発明で用いるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外に変更して、実施例1と同様に調製した。
【0035】
比較例1
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 10g
精製水 全100mL
【0036】
比較例2
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン(20)フィトステロール 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
【0037】
比較例3
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 10g
精製水 全100mL
【0038】
比較例4
ミノキシジル 5g
イソステアリン酸 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
リン酸 適量
30v/v%エタノール水溶液 全100mL
ミノキシジル5g、イソステアリン酸3g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4gを撹拌・混合した。これに、30v/v%エタノール水溶液適量、リン酸適量を加え撹拌・溶解した。30v/v%エタノール水溶液を加えて100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0039】
比較例5
ミノキシジル 5g
1,3-ブチレングリコール 10g
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
リン酸 適量
エタノール 56g
精製水 全100mL
ミノキシジル5g、1,3-ブチレングリコール10g、ジブチルヒドロキシトルエン適量、リン酸適量、エタノール56g、精製水適量を撹拌・溶解し、精製水を加えて全100mLとし、撹拌して発毛剤を得た。
【0040】
下記比較例6〜9は、油剤を本発明で用いる高級脂肪酸以外に変更して、実施例10と同様に調製した。
【0041】
比較例6
ミノキシジル 5g
ヘキシルデカノール 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
【0042】
比較例7
ミノキシジル 5g
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
【0043】
比較例8
ミノキシジル 5g
流動パラフィン 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
【0044】
比較例9
ミノキシジル 5g
ミリスチン酸オクチルドデシル 3g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40 4g
1,3-ブチレングリコール 10g
リン酸 適量
エタノール 18g
精製水 全100mL
【0045】
以下、表1〜3,6及び7において、発毛剤の外観性状が均一である場合には○、分離が認められた場合には×とした。
【0046】
試験例1 界面活性剤変更処方の安定性
実施例1〜2,及び比較例1〜3を25℃及び40℃条件下、一定期間保存後の外観性状を観察した。
【0047】
【表1】

【0048】
表1より、界面活性剤にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40を用いた場合には、安定な発毛剤を製造することができた。
【0049】
試験例2 多価アルコール変更処方の安定性
比較例4、実施例3〜6を25℃条件下、一定期間保存後の外観性状を観察した。
【0050】
【表2】

【0051】
表2より、長期間安定な発毛剤とするためには、多価アルコールの配合が必須であることが分かった。
【0052】
試験例3 安定性
実施例2、及び実施例7〜9を40℃条件下、一定期間保存後の外観性状を観察した。
【0053】
【表3】

【0054】
表3より、本発明の発毛剤は長期間安定であることが分かった。
【0055】
試験例4 発毛試験
比較例5および実施例7について、以下の方法にて発毛効果を比較した。
【0056】
8週齢のC57BL/6Jマウスの背部をバリカンで毛刈りした。その3日後から1群あたり15匹のマウスについて4日に1回50μL/個体で被験薬を塗布し、指の腹で毛刈り部全体に塗り伸ばした。塗布開始から45日目の発毛状態を下記評価基準(表4)に即して発毛スコアとして目視で判定した。結果を表5に示した。
【0057】
【表4】

【0058】
【表5】

【0059】
*:p:<0.05 VS 無塗布(Wilcoxon Test)
#:p:<0.05 VS 比較例5(Wilcoxon Test)
【0060】
表5に示すように、実施例7は同様に5w/v%のミノキシジルを含む比較例5と比較して高い発毛スコアを示した。したがって実施例7は発毛効果に優れていることが分かった。
【0061】
試験例5 高級脂肪酸変更処方の安定性
実施例10,及び比較例6〜9の試作直後の外観性状を観察した。
【0062】
【表6】

【0063】
表6より、油剤にイソステアリン酸を用いた場合には、均一な発毛剤を製造できることが分かった。
【0064】
試験例6 酸変更処方の安定性
実施例11及び実施例12を40℃条件下、一定期間保存後の外観性状を観察した。
【0065】
【表7】

【0066】
表7より、酸の種類を変更しても、安定な発毛剤を製造できることが分かった。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明により、安定であってかつ育毛・発毛効果が高いミノキシジル含有発毛剤を提供することが可能となった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)ミノキシジル、b)高級脂肪酸、c)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、d)低級アルコール、及びe)多価アルコールを含有することを特徴とする発毛剤。
【請求項2】
高級脂肪酸が、イソステアリン酸及び/又はオレイン酸である請求項1に記載の発毛剤。
【請求項3】
低級アルコールがエタノール及び/又はイソプロパノールである請求項1又は2に記載の発毛剤。
【請求項4】
多価アルコールが、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ばれる1種以上である請求項1〜3のいずれかに記載の発毛剤。
【請求項5】
エマルション製剤、又はミセル製剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発毛剤。
【請求項6】
低級アルコールの含有量が40w/v%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発毛剤。

【公開番号】特開2011−51980(P2011−51980A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−175143(P2010−175143)
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【Fターム(参考)】