説明

発汗着を兼ねる表着

【課題】着用して人目に触れる場所等へ出ても何ら支障のない外観体裁を示す表着であり、それでいて着用者の発汗を促すことができる発汗着を兼ねる便利な表着を提供する。
【解決手段】表地a(a’、a”)の内面に裏地b(b’、b”)を設けた表着であり、表地は表着外観を形成する表地用材料からなり、裏地は表着着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されている発汗着を兼ねる表着A(B、C)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用して人目に触れる場所等へ出ても支障のない表着、さらに言えば、下着(インナー)に対するそのような表着であり、特に着用者の発汗を促すことができる発汗着を兼ねる表着に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発汗着は、例えば、サウナ袋、サウナスーツ、サウナズボン、ダイエット用サウナスーツ、ダイエット用サウナズボンなどと称して、種々のタイプのものが提案されてきた。
【0003】
例えば、実用新案登録第3110085号公報には、合成樹脂等で形成され、人体の左右の脚を通すための二股の足装着部を設けて歩行可能にしたサウナ発汗袋が記載されている。実用新案登録第3118416号公報には、遠赤外線放射体を含む袋体で形成され、人体の左右の脚を通すための袴足袋部を有する温熱汗かきサックが記載されている。
【0004】
特開平6−343675号公報には、面状発熱体と該発熱体に接続された電源部とを有していて、身体に可能のサウナスーツが記載されている。
また、最近では、チタン配合のシート等の保温性シートを用いて形成した発汗着も提案されている。
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3110085号公報
【特許文献2】実用新案登録第3118416号公報
【特許文献3】特開平6−343675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の発汗着は、発汗目的のためにのみ作らた発汗専用着であり、その外観形態等からして、買物等のために着用して人目に触れる場所等へ出ても支障のない表着として用いるには不向きなものであった。
【0007】
そこで本発明は、着用して人目に触れる場所等へ出ても何ら支障のない外観体裁を示す表着であり、それでいて着用者の発汗を促すことができる発汗着を兼ねる便利な表着を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため本発明は、
表地の内面に裏地を設けた表着であり、該表地は表着外観を形成する表地用材料からなり、該裏地は表着着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されている発汗着を兼ねる表着を提供する。
【0009】
本発明に係る発汗着を兼ねる表着において、前記裏地は前記表地の内面に全面的に設けられていてもよい。
この場合、「裏地が表地の内面に全面的に設けられる」には、文字どおり表地内面の全てにわたって裏地が設けられている状態が含まれることは勿論であるが、例えば上着或いは上着相当部分の裾部とか、袖口とか、襟部のような局所的部分には裏地がないが、全体としては表地の内面に全面的に裏地が設けられていると言っても過言ではない状態も含まれる。
【0010】
本発明に係る表着は、表地が表着外観を形成する表地用材料からなっているので、着用して人目に触れる場所等へ出ても何ら支障のない外観体裁を示す。
一方、裏地は表着着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されているので、着用者は発汗が促進される。
かくして、本発明に係る表着の着用者は、体重減量、健康増進、痩身、美容等の目的のための発汗とは別の用事、作業等を行いながら、発汗も促進されるという利便性を簡易に享受できる。
【0011】
本発明に係る発汗着を兼ねる表着は、着用者身体の上部に着用する上着型のものであっても、着用者身体の下部に穿くズボン型のものであってもよく、また、このような上着型のものとズボン型のものとを組み合わせたコンビネーション型のものであってもよい。
【0012】
いずれにしても、前記「発汗促進地」としては、それとは限定されないが、非通気性素地、保温性素地及び蓄熱保温性素地から選ばれた少なくとも一種の素地を含む発汗促進地を例示できる。
非通気性素地、保温性素地及び蓄熱保温性素地のうち2以上を重ね用いたり、接ぎ合わせ用いるなども可能である。
非通気性素地、保温性素地、蓄熱保温性素地のそれぞれとして、以下のようなものを例示できる。
【0013】
(1) 非通気性素地
例えば非通気性の合成樹脂シートを挙げることができる。非通気性素地は他の機能、例えば保温性を併せ有していてもよい。例えば熱反射及び(又は)遠赤外線放射等によって保温効果を発揮する非通気性素地であってもよい。
【0014】
(2) 保温性素地
例えば、保温性を示すチタン、遠赤外線放射性を示す物質(例えば遠赤外線放射性を示すセラミック、ブラックシリカ)等の保温性物質を含有した繊維からなる素地や、該保温性物質を後処理で付与した繊維からなる素地或いは該保温性物質を後処理で付与した素地を挙げることができる。
また、保温性繊維(例えば所謂ウォームビズ対応素材である中空繊維を利用した保温性繊維)からなる素地も例示できる。
【0015】
(3) 蓄熱保温性繊維
例えば、太陽光を吸収し、熱エネルギーに変換する物質(例えば炭化ジルコニウム)、体温を吸収する物質のような蓄熱保温性物質を含有させた蓄熱保温性繊維からなる素地や、該蓄熱保温性物質を後処理で付与した繊維からなる素地或いは該蓄熱保温性物質を後処理で付与した素地を挙げることができる。
【0016】
いずれにしても、発汗促進地は、抗菌性及び消臭性(ここでは防臭性の概念も含む)のうち少なくとも一方を併せ有していてもよい。
抗菌性については、例えば、銀、酸化チタン等の抗菌性物質を発汗促進地を構成している素地の構成繊維に予め含有させておいたり、抗菌性物質を該素地に後処理で付与することで持たせることができる。消臭性についても、例えば、銀等の消臭性物質を発汗促進地を構成している素地の構成繊維に予め含有させておいたり、該消臭性物質を該素地に後処理で付与することで持たせることができる。
【0017】
消臭性については、消臭性繊維或いは糸として知られているものを用いることでも持たせることができる。該消臭性繊維或いは糸として、例えば株式会社フエッニックス提供の消臭糸「デオシーム」(登録商標)を挙げることができる。
【0018】
本発明に係る表着の表地としては、その表着の用途等に応じた表着の外観を形成できる、或いはさらに好ましくは風合い等も実現できる各種表地材料を使用できる。
なお、裏地の表地内面への設け方としては、接着材による接着によるもの、縫着によるもの、これらの組み合わせ等を例示でき、また、ボタン等の留め具や面状ファスナ、ジッパ等の連結具による着脱可能な設け方を採用することもできる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によると、着用して人目に触れる場所等へ出ても何ら支障のない外観体裁を示す表着であり、それでいて着用者の発汗を促すことができる発汗着を兼ねる便利な表着を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る発汗着を兼ねる表着であって、下着(インナー)に対するものとしての表着として着用できるものの例として、上着型の表着A(以下、「上着A」という。)及びズボン型の表着B(以下、「ズボンB」という。)について、さらに上着とズボンを組み合わせたようなコンビネーション型表着C(以下、「つなぎC」という。)について図面を参照して説明する。
【0021】
(1)上着A(図1参照)
図1(A)は上着Aの正面図、図1(B)は同上着の背面図である。
上着Aは、着用者がその上部(上半身)に表着として着用するものである。
【0022】
図1に示すとおり、上着Aは立ち襟11を有する上着本体1及び該本体1から延びる左右の長袖2を有するものである。本体1の裾には伸縮性の絞り部12が設けられており、各長袖の袖口にも伸縮性の絞り部21が設けられている。
【0023】
本体1の正面側(前側)には立ち襟11の上端から裾絞り部12の下端までにわたって開閉できる開閉ファスナ13が設けられている。
【0024】
上着Aは、本例では柔軟性を有する表地aとその内面側に設けられた柔軟性を有する裏地bを含んでいる。表地aは上着Aの用途等に応じた外観を形成でき、或いはさらに風合い、体裁等を実現できる表地用材料からなっている。
【0025】
裏地bは上着Aの着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されている。
裏地bは、本体1の裾絞り部12及び袖口絞り部21等の若干の部分を除いて表地aの内面に略全面的に設けられている。
【0026】
上着Aは、表地aが上着Aの外観を形成する表地用材料からなっているので、着用して人目に触れる場所等へ出ても何ら支障のない外観体裁を示す。
一方、裏地bは上着Aの着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されているので、着用者は発汗が促進される。
かくして、上着Aの着用者は、体重減量、健康増進、痩身、美容等の目的のための発汗とは別の用事、作業等を行いながら、そのような目的の発汗も促進されるという利便性を簡易に享受できる。
【0027】
以上説明した上着Aは襟部が立ち襟11であったが、襟部は立ち襟に限定されるものではない。襟無し上着でもよい。また、袖は長袖2であったが、七分袖等の短い袖や半袖等であってもよく、袖なし上着でもよい。
【0028】
(2)ズボンB(図2参照)
図2(A)はズボンBの正面図、図2(B)は同ズボンの背面図である。
ズボンBは、着用者がその下部(下半身)に着用するものである。
【0029】
図2に示すとおり、ズボンBはズボン本体3の穿き口に伸縮性の絞り部31を有しており、このズボンを着用しようとするものは、該絞り部31を広げて穿くことができる。 なお、ズボン穿き口に続く前側部分等に、ズボンにおいて一般的なフアスナ、ボタン、フック等による開閉部分を備えていてもよいことは勿論である。
ズボン本体3の背面側にはポケット32が形成されている。
足口33にも紐や伸縮性地等による絞り部を設けてもよい。
【0030】
ズボンBは、本例では柔軟性を有する表地a’とその内面側に設けられた柔軟性を有する裏地b’を含んでいる。表地a’はズボンAの用途等に応じた外観を形成でき、或いはさらに風合い、体裁等を実現できる表地用材料からなっている。
【0031】
裏地b’はズボンBの着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されている。
裏地b’は、ズボン本体1の穿き口絞り部31等の若干の部分を除いて表地a’の内面に略全面的に設けられている。
【0032】
ズボンBは、表地a’がズボンBの外観を形成する表地用材料からなっているので、着用して人目に触れる場所等へ出ても何ら支障のない外観体裁を示す。
一方、裏地b’はズボンBの着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されているので、着用者は発汗が促進される。
かくして、ズボンBの着用者は、体重減量、健康増進、痩身、美容等の目的のための発汗とは別の用事、作業等を行いながら、そのような目的の発汗も促進されるという利便性を簡易に享受できる。
なお、ズボンBでは着用者の脚を覆う部分は着用者の脚を略全体的に覆える長さを有しているが、その長さはより長いものであっても、より短いものであってもよい。例えば、ズボンBはズボン丈が3分丈、5分丈、7分丈、10分丈等のいずれであってもよい。
【0033】
(3)つなぎC(図3参照)
図3(A)は各種作業に使用できるつなぎCの正面図、図2(B)は同つなぎの背面図である。つなぎCは、着用者がその上部(上半身)から下部(下半身)にかけて着用するものである。
【0034】
図3に示すとおり、つなぎCは上着部4及びこれに連続するズボン部5を含んでいる。 上着部4は、襟部411を有する上着部本体41及び該本体41から延びる左右の長袖42を有するものである。各長袖の袖口には伸縮性の絞り部421が設けられている。
なお、足口52にも紐や伸縮性地等による絞り部を設けてもよい。
【0035】
ズボン部5は上着部4の本体41と一体的に形成されており、本体41から連続している。ズボン部5の背面側にはポケット51が形成されている。
つなぎCの正面側(前側)には、上着部本体41の襟部411からズボン部5の上部へかけて、着用者のつなぎCの着脱のための開閉部分6が設けられている。開閉部分6はここではボタン式のものであるが、ジッパー等による他の方式の開閉部分であってもよい。また、開閉部分はつなぎCの側面部や背面部分等の他の部分に設けられていてもよい。
【0036】
つなぎCは、本例では柔軟性を有する表地a”とその内面側に設けられた柔軟性を有する裏地b”を含んでいる。表地a”はつなぎCの用途等に応じた外観を形成でき、或いはさらに風合い、体裁等を実現できる表地用材料からなっている。
【0037】
裏地b”はつなぎCの着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されている。
裏地b”は、つなぎCの上着部4の袖口の絞り部421等の若干の部分を除いて表地a”の内面に略全面的に設けられている。
【0038】
つなぎCは、表地a”がつなぎCの外観を形成する表地用材料からなっているので、着用して人目に触れる場所等へ出ても何ら支障のない外観体裁を示す。
一方、裏地b”はつなぎCの着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されているので、着用者は発汗が促進される。
かくして、つなぎCの着用者は、体重減量、健康増進、痩身、美容等の目的のための発汗とは別の用事、作業等を行いながら、そのような目的の発汗も促進されるという利便性を簡易に享受できる。
【0039】
以上説明したつなぎCの上着部4は襟部を備えているが、襟部は無くても構わない。また、上着部4の袖は長袖42であったが、七分袖等の短い袖や半袖等であってもよく、袖なし上着部でもよい。さらに、上着部は上端が開口しているとともに該上端部に着用者の肩に掛ける吊りバンドが形成されているようなものでもよい。
【0040】
(4)上着A、ズボンB及びつなぎCに共通の事項について
以上説明した上着A、ズボンB、つなぎCを形成している表地(a、a’、a”)及び裏地(b、b’、b”)の例を図4を参照して説明する。
【0041】
図4(A)に示す表地及び裏地の組み合わせでは、裏地が熱反射及び(又は)遠赤外線放射により保温性を発揮する非通気性合成樹脂シート100からなっており、これが表地となる表布103の裏面(内面)に積層されている。さらさに言えば、非通気性合成樹脂シート100は、本例では、非通気性のポリウレタン樹脂シート101をチタン、ゲルマニウム等のうち少なくとも1種を配合した樹脂(例えばポリウレタン樹脂)からなる接着材層102で表布103の裏面に貼り合わせて形成してある。すなわち、ここでは、非通気性のポリウレタン樹脂シート101及びチタン、ゲルマニウム等のうち少なくとも1種をを配合した樹脂(例えばポリウレタン樹脂)からなる接着材層102が保温性を有する非通気性合成樹脂シート100を形成している。
【0042】
図4(B)に示すように、図4(A)に示す表地及び裏地の組み合わせにおいて、さらに、裏地である非通気性合成樹脂シート100の内面側に、前記同様の接着材層102で内側の表布103’を貼り合わせてもよい。
【0043】
いずれにしても、シート100に代えて、例えば、非通気性合成樹脂シート面にアルミニウム蒸着膜を形成したシートや、チタン、銀、ゲルマニウム等のうち少なくとも1種の配合とアルミニウム蒸着膜とを組み合わせ有している非通気性合成樹脂シート等も採用可能である。
【0044】
表布103、103’としては、天然繊維、合成繊維、これらの組み合わせ等から形成された布(ニット地、水着等に採用されている縦横伸縮性を有する所謂2ウエイ地等も含む)或いは不織布などの各種の屈曲性を有する布を採用できる。
【0045】
なお、発汗促進地としては、所謂ウォームビズ対応素材である中空繊維を利用した保温性繊維、太陽光を吸収し、熱エネルギーに変換する物質(例えば炭化ジルコニウム)を含有させた蓄熱保温性繊維、遠赤外線放射効果のあるセラミックスを含有した合成樹脂繊維(例えばポリエステル系繊維)等からなる素地も利用できる。
【0046】
また裏地(b、b’、b”)の表地(a、a’、a”)内面への設け方としては、接着材による接着によるほか、縫着によるもの、これらの組み合わせ等も採用できる。また、ボタン等の留め具や面状ファスナ、ジッパ等の連結具による着脱可能な設け方を採用することもできる。
【0047】
上着Aの襟11、袖口絞り部21、本体裾の絞り部12、ズボンBの穿き口絞り部31、足口33に設けてもよい絞り部、つなぎCの袖口絞り部421、足口33に設けてもよい絞り部等のうち1又は2以上を、汗による不快感を軽減するために発汗抑制地で形成してもよい。
【0048】
そのような発汗抑制地として次のものを例示できる。
(1) メッシュを有する織物地、編物地、不織布等の通気性に富むメッシュ地
(2) 吸湿吸水性及び放湿性に優れる吸汗速乾素材〔例えば、東レ株式会社提供の吸水速乾性を有するニット素材「フィールドセンサ」(登録商標)や、東レ株式会社提供の吸水性繊維「セオアルファ」(登録商標)からなる吸水速乾性布材)からなる吸汗速乾地
(3) 触れると冷やっとする接触冷感があり、或いはさらに吸汗速乾性を備えていることもある、接触冷感素材〔例えば、東レ株式会社提供の接触冷感繊維「クールイン」(登録商標)〕からなるからなる接触冷感地
等である。
【0049】
メッシュ地は、通気性良好であり、それだけ発汗着着用者のメッシュ地で覆われた身体部分からの発汗が抑制される。メッシュ地は例えば、吸水性繊維、接触冷感繊維等で形成されてもよい。
吸汗速乾地は、発汗着着用者の吸汗速乾地で覆われた身体部分からの汗を速やかに吸収して乾くので、結果として、該身体部分に清涼感が生じ、それだけ発汗が抑制される。
接触冷感地は、発汗着着用者の接触冷感地で覆われた身体部分に冷んやり感が生じる等により、該身体部分の発汗がそれだけ抑制される。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、簡易に利用できる、発汗着を兼ねる表着を提供することに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1(A)は本発明に係る発汗着を兼ねる表着の1例である上着型の表着(上着)の正面図であり、図1(B)は同表着の背面図である。
【図2】図2(A)は本発明に係る発汗着を兼ねる表着の他の例であるズボン型の表着(ズボン)の正面図であり、図2(B)は同表着の背面図である。
【図3】図3(A)は本発明に係る発汗着を兼ねる表着のさらに他の例であるコンビネーション型表着(つなぎ)の正面図であり、図3(B)は同表着の背面図である。
【図4】図4(A)は表地と裏地の1例を示す図であり、図4(B)は表地と裏地の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0052】
A 上着
1 上着本体
11 襟
12 本体の裾絞り部
2 袖
21 袖口の絞り部
13 開閉ファスナ
a 表地
b 裏地
B ズボン
3 ズボン本体
31 穿き口絞り部
32 ポケット
33 足口
a’ 表地
b’ 裏地
C つなぎ
4 上着部
41 上着部本体
411 襟部
42 長袖
421 袖口絞り部
5 ズボン部
51 ポケット
52 足口
6 開閉部分
a” 表地
b” 裏地
100 非通気性合成樹脂シート
101 非通気性のポリウレタン樹脂シート
102 接着材層
103、103’ 表布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表地の内面に裏地を設けた表着であり、該表地は表着外観を形成する表地用材料からなり、該裏地は表着着用者の発汗を促す発汗促進地で形成されていることを特徴とする発汗着を兼ねる表着。
【請求項2】
前記裏地は前記表地の内に全面的に設けられている請求項1記載の発汗着を兼ねる表着。
【請求項3】
着用者身体の上部に着用する上着型の発汗着を兼ねる表着である請求項1又は2に記載の発汗着を兼ねる表着。
【請求項4】
着用者身体の下部に穿くズボン型の発汗着を兼ねる表着である請求項1又は2に記載の発汗着を兼ねる表着。
【請求項5】
着用者身体の上部に着用する上着型の発汗着を兼ねる表着と該着用者身体の下部に穿くズボン型の発汗着を兼ねる表着とを結合したコンビネーション型の発汗着を兼ねる表着である請求項1又は2に記載の発汗着を兼ねる表着。
【請求項6】
前記発汗促進地として、非通気性素地、保温性素地及び蓄熱保温性素地から選ばれた少なくとも1種の素地を含む発汗促進地が採用されている請求項1から5のいずれか1項に記載の発汗着を兼ねる表着。
【請求項7】
前記発汗促進地は、抗菌性及び消臭性のうち少なくとも一方も併せ持っている請求項6記載の発汗着を兼ねる表着。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−144305(P2009−144305A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−326012(P2007−326012)
【出願日】平成19年12月18日(2007.12.18)
【出願人】(390018131)株式会社新和 (12)
【Fターム(参考)】