説明

発泡充填具、その取付構造及び取付方法

【課題】複数の発泡部材又は複数の支持部材の相対的な位置を規定することが容易であり、かつ、構成部材を簡素化することの容易な発泡充填具、その取付構造及び取付方法を提供する。
【解決手段】発泡充填具11は、加熱されることで発泡体を形成する第1及び第2発泡部材12,13から構成されている。第1及び第2発泡部材12,13は、それぞれ第1及び第2取付部14,15を有している。第1発泡部材12には、嵌合凸部16が形成されるとともに、第2発泡部材13には嵌合凹部17が形成されている。発泡充填具11は、ピラーのリンフォースパネルに取り付けられる。このとき、嵌合凸部16及び嵌合凹部17の嵌合により、第1及び第2発泡部材12,13は連結されるとともに第1及び第2発泡部材12,13の離間が規制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両構造体に発泡体を充填するための発泡充填具、その取付構造及び取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のピラーに代表される車両構造体には、発泡体が充填されることで、車両の走行に伴う異音の抑制、車両構造体自体の強度や剛性の向上等が図られている。こうした発泡体の充填には、発泡部材を備えた発泡充填具が用いられる(例えば特許文献1参照)。特許文献1の発泡充填具は、車両構造体の構成部材に取り付けるための複数の取付部が設けられている。発泡充填具は、取付部によって構成部材の被取付部に取り付けられた後に、車両構造体の加熱に伴って外部から加熱される。こうした外部からの加熱により、発泡部材が発泡及び硬化されることで発泡体が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−040138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の発泡充填具のように、複数の取付部を設けることで、発泡充填具は構成部材に安定して固定されるようになる。このように複数の取付部を設ける場合では、各取付部の位置は、例えば構成部材の形状に応じて設定された被取付部に合わせて設定される。ここで、各被取付部が異なる仮想平面上に存在する場合、取付部を被取付部に取り付ける方向は、各取付部において互いに異なる。こうした場合、各取付部の取付作業では、各取付部又は発泡部材全体を弾性変形させながら、各被取付部に各取付部を合わせることになるため、各取付部の位置合わせが煩雑となる。
【0005】
この点、構成部材の形状に応じて複数の発泡充填具を準備し、それら発泡充填具を個々に取り付けるという対策が考えられる。すなわち、各発泡充填具において、取付部を被取付部に取り付ける方向を統一することで、取付部を被取付部に合わせて取り付ける作業を円滑に行うことができるようになる。しかも、発泡充填具を複数に分割することで、各発泡充填具のサイズが小さくなるため、例えば一つの取付部であっても比較的安定して固定されるようになる。ところが、複数の発泡充填具を設ける対策では、各発泡充填具の相対的な位置がずれ易くなる。この結果、発泡体を充填する領域のうち、各発泡充填具の境界領域では、発泡体の強度特性等の特性のばらつきが生じ易くなる。もっとも、各発泡充填具について、被取付部及び取付部の数を増すことで、各発泡充填具の相対的な位置ずれは抑制できるものの、例えば被取付部の数を増すことは構成部材の複雑化を招くことになる。
【0006】
なお、上述した技術課題は、発泡部材を支持する支持部材を備えるとともに、その支持部材に取付部を設けたタイプの発泡充填具であっても生じている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の発泡部材又は複数の支持部材の相対的な位置を規定することが容易であり、かつ、構成部材を簡素化することの容易な発泡充填具、その取付構造及び取付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、加熱されることで発泡体を形成する発泡部材を備えてなり、車両構造体の構成部材に取り付けられる発泡充填具であって、前記発泡部材は、第1発泡部材及び第2発泡部材を含んで構成され、前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材は、前記構成部材の有する被取付部に取り付けられる取付部を有し、前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材には、それら各発泡部材を連結するとともに、前記各発泡部材の離間を規制する規制部が設けられていることを要旨とする。
【0008】
この構成では、第1及び第2発泡部材は、構成部材の有する被取付部に取り付けられる取付部を有している。これにより、各発泡部材において、構成部材に取り付ける方向をそれぞれ合わせることができるため、発泡充填具の取付作業を円滑に行うことができるようになる。ここで、第1及び第2発泡部材には、それら各発泡部材を連結するとともに、各発泡部材の離間を規制する規制部が設けられている。このため、取着した各発泡部材は、上記規制部により連結されることで、各発泡部材が離間する方向へずれることは規制される。こうした規制部によれば、構成部材に新たな加工を施さずに各発泡部材の離間を規制することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発泡充填具の取付構造であって、前記車両構造体は長尺状をなし、前記発泡充填具は、前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材の境界が、前記車両構造体の長手方向、及びその長手方向に垂直な垂直面に対して傾斜する方向の少なくとも一方向に沿って延びるように取り付けられることを要旨とする。
【0010】
ここで、第1及び第2発泡部材の境界が、車両構造体の長手方向に垂直な垂直面に沿って延びるように発泡充填具が取着された場合、その垂直面に沿って発泡体の境界が位置することになる。こうした発泡体の充填では、車両構造体の長手方向に対して垂直に力が加わると、発泡体の境界部位において発泡体本来の補強機能が発揮され難くなるおそれがある。この点、第1及び第2発泡部材の境界が、車両構造体の長手方向、及びその長手方向に垂直な垂直面に対して傾斜する方向の少なくとも一方向に沿って延びるように発泡充填具が取り付けられることで、その方向に沿って延びるように発泡体が形成される。こうした発泡体の形成によれば、車両構造体における芯材としての機能が発揮され易くなるため、車両構造体の補強効果がより得られるようになる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発泡充填具の取付方法であって、前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材の少なくとも一方の発泡部材を前記構成部材に取り付けた後に、前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材を連結することを要旨とする。
【0012】
この方法のように、第1及び第2発泡部材の少なくとも一方を予め取り付けることで、第1及び第2発泡部材の各取付部を各被取付部に同時に合わせる作業を回避することができるため、発泡充填具の取付作業における煩わしさが軽減される。
【0013】
請求項4に記載の発明は、加熱されることで発泡体を形成する発泡部材と前記発泡部材を支持する支持部材とを備えてなり、車両構造体の構成部材に取り付けられる発泡充填具であって、前記支持部材は、第1支持部材及び第2支持部材を含んで構成され、前記第1支持部材及び第2支持部材には、前記構成部材の有する被取付部に取り付けられる取付部が設けられ、前記第1支持部材及び第2支持部材には、それら各支持部材を連結するとともに、前記各支持部材の離間を規制する規制部が設けられていることを要旨とする。
【0014】
この構成では、第1及び第2支持部材は、構成部材の有する被取付部に取り付けられる取付部が設けられている。これにより、各支持部材において、構成部材に取り付ける方向をそれぞれ合わせることができるため、発泡充填具の取付作業を円滑に行うことができるようになる。ここで、第1及び第2支持部材には、それら各支持部材を連結するとともに、各支持部材の離間を規制する規制部が設けられている。このため、取着した各支持部材は、上記規制部により連結されることで、各支持部材が離間する方向へずれることは抑制される。こうした規制部によれば、構成部材に新たな加工を施さずに各支持部材の離間を規制することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発泡充填具の取付構造であって、前記車両構造体は長尺状をなし、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の境界部が、前記車両構造体の長手方向、及びその長手方向に垂直な垂直面に対して傾斜する方向の少なくとも一方向に沿って延びるように取り付けられることを要旨とする。
【0016】
ここで、第1及び第2支持部材の境界が、車両構造体の長手方向に垂直な垂直面に沿って延びるように発泡充填具が取着された場合、その垂直面に沿って支持部材の境界が位置することになる。こうした支持部材の配置では、車両構造体の長手方向に対して垂直に力が加わると、支持部材の境界部位において支持部材による補強機能が発揮され難くなる。この点、上記の取付構造では、第1及び第2支持部材の境界が、車両構造体の長手方向、及びその長手方向に垂直な垂直面に対して傾斜する方向の少なくとも一方向に沿って延びるように発泡充填具が取り付けられる。こうした支持部材の配置によれば、車両構造体における芯材としての機能が発揮され易くなるため、車両構造体の補強効果がより得られるようになる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発泡充填具の取付方法であって、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の少なくとも一方の支持部材を前記構成部材に取り付けた後に、前記第1支持部材及び前記第2支持部材を連結することを要旨とする。
【0018】
この方法のように、第1及び第2支持部材の少なくとも一方を予め取り付けることで、第1及び第2支持部材の各取付部を各被取付部に同時に合わせる作業を回避することができるため、発泡充填具の取付作業における煩わしさが軽減される。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1又は請求項4に記載の発泡充填具において、前記規制部が、凹凸を嵌合させる構成であることを要旨とする。
このように規制部を構成することで、規制部を簡単な形状とすることができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発泡充填具において、前記構成部材はパネルであり、前記規制部は前記パネルの面に向かってスライドすることで連結される構成であることを要旨とする。
【0021】
この構成によれば、例えば規制部をパネルの面に向かって押し付けるようにしてスライドすることで、各発泡部材又は各支持部材を簡単に連結させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、複数の発泡部材又は複数の支持部材の相対的な位置を規定することが容易であり、かつ、構成部材を簡素化することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】第1実施形態の発泡充填具を示す斜視図。
【図2】連結状態の発泡充填具を示す斜視図。
【図3】ピラーの端面図。
【図4】発泡充填具の取付方法を示す部分断面図。
【図5】発泡充填具の取付状態を示す部分断面図。
【図6】発泡充填具の取り付けられたピラーの一部を切り欠いて示す正面図。
【図7】発泡体形成後におけるピラーを図6の7−7線に沿って示す断面図。
【図8】第2実施形態の発泡充填具の取付状態を示す部分断面図。
【図9】発泡体形成後におけるピラーを示す断面図。
【図10】(a)、(b)及び(c)は、規制部の変更例を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1の実施形態)
本発明を具体化した第1の実施形態について図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、発泡充填具11は、板状をなす第1発泡部材12及び第2発泡部材13から構成されている。発泡充填具11は、図3及び図4に示されるように車両用のピラー61を構成するリンフォースパネル62に取り付けられる。
【0025】
第1及び第2発泡部材12,13は、加熱されることで発泡体を形成する部材である。第1及び第2発泡部材12,13を構成する発泡性材料には、基材、発泡剤、及び架橋剤を含有する他に、充填剤、可塑剤等が適宜含有されている。基材としては、合成樹脂、エラストマー及びゴムが挙げられる。合成樹脂としては、ポリオレフィン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、EVA(エチレン/ビニルアセテートコポリマー)等が挙げられる。エラストマーとしては、RB(ポリブタジエンエラストマー)、SBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー)、SIS(スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体)、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンブロック共重合体)等が挙げられる。ゴムとしては、NR(天然ゴム)、SBR(スチレン/ブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、NBR(ニトリルゴム)、CR(クロロプレンゴム)、IR(イソプレンゴム)、IIR(ブチルゴム)、EPDM(エチレンプロピレンジエン三元共重合体)、UR(ウレタンゴム)、ENR(エポキシ化天然ゴム)、EPM(エチレン/プロピレンゴム)等が挙げられる。発泡剤としてはアゾジカルボンアミド、ジニトロペンタメチレンテトラミン等、架橋剤としては周知のジメチルウレア、ジシアンジアミド、充填剤としては炭酸カルシウム、硫酸バリウム、フェライト、シリカ等が挙げられる。第1及び第2発泡部材12,13は、プレス成形、射出成形等の周知の成形法により一体成形することができる。
【0026】
図3に示されるように、ピラー61はインナパネル63とアウタパネル64とから中空部を有する長尺状に形成されている。リンフォースパネル62は、ピラー61の中空部に設けられることでピラー61を補強している。ピラー61の中空部は、リンフォースパネル62によりインナパネル63側の領域とアウタパネル64側の領域とに区画され、発泡充填具11は、アウタパネル64側の領域に発泡体を充填すべく、リンフォースパネル62とアウタパネル64との間に配置される。
【0027】
リンフォースパネル62は、図3の断面構造に示されるようにアウタパネル64の形状に沿うようにアウタパネル64側に膨出する膨出部62aと同膨出部62aの両側部からフランジ状に延びるフランジ部62bとを有している。膨出部62aには、第1発泡部材12を取り付けるための第1貫通孔65が形成されるとともに、フランジ部62bには第2発泡部材13を取り付けるための第2貫通孔66が形成されている。第1貫通孔65を有する膨出部62aは、第2貫通孔66を有するフランジ部62bとは異なる方向に延びるように形成されているため、第1貫通孔65が貫設される方向は、第2貫通孔66が貫設される方向とは異なっている。
【0028】
図1及び図2に示されるように、第1発泡部材12の下面には、第1貫通孔65に挿入される第1取付部14が突設されるとともに、第2発泡部材13の下面には、第2貫通孔66に挿入される第2取付部15が突設されている。なお、本実施形態の第1及び第2取付部14,15は、いずれも円柱状をなしている。
【0029】
第1発泡部材12の側部には、先端に向かうほど幅広となる嵌合凸部16が突設されるとともに、第2発泡部材13の側部には、内奥に向かうほど幅広となる嵌合凹部17が凹設されている。この嵌合凹部17及び嵌合凸部16は、第1及び第2発泡部材12,13の厚さ方向にスライドすることで嵌合される。こうした嵌合により、図2に示されるように第1及び第2発泡部材12,13は連結される。そして発泡充填具11の取り付けにおいては、第1及び第2発泡部材12,13は、図4の矢印で示すようにリンフォースパネル62の面に向かってスライドすることで連結される。そして、連結された状態では、嵌合凹部17の内側面と嵌合凸部16の外側面との当接により、第1及び第2発泡部材12,13がリンフォースパネル62の面に沿って離間することが規制されるようになっている。このように、嵌合凸部16及び嵌合凹部17は、第1及び第2発泡部材12,13を連結するとともに第1及び第2発泡部材12,13の離間を規制する規制部となっている。
【0030】
次に、発泡充填具11の取付方法について説明する。
図4及び図5に示されるように、第1貫通孔65に第1取付部14を挿入することで第1発泡部材12を取り付ける。次に、第2貫通孔66に第2取付部15を挿入するとともに嵌合凸部16に嵌合凹部17を嵌合させることで、第2発泡部材13を取り付けるとともに第1発泡部材12に連結する。ここで、上述したように第1貫通孔65が貫設される方向は、第2貫通孔66が貫設される方向とは異なっている。この点、第1発泡部材12では、第1貫通孔65の貫設される方向に沿って取り付けることができるとともに、第2発泡部材13では第2貫通孔66の貫設させる方向に沿って取り付けることができる。すなわち、第1及び第2発泡部材12,13において、取り付ける方向をそれぞれ合わせることができるため、発泡充填具11の取付作業は円滑に行われるようになる。そして、第1及び第2発泡部材12,13は、嵌合凸部16及び嵌合凹部17により連結されることで、リンフォースパネル62の面に沿って離間することが規制される。
【0031】
このように取り付けられた発泡充填具11は、図6に示されるようにアウタパネル64、リンフォースパネル62及びインナパネル63が接合されることで、アウタパネル64とリンフォースパネル62との間に配置される。こうして配置された発泡充填具11は、第1及び第2発泡部材12,13の境界Bが、ピラー61の長手方向Dに沿って延びるように取り付けられている。続いて、発泡充填具11の取着されたピラー61は、所定の温度で所定の時間加熱される。こうした加熱により、第1及び第2発泡部材12,13が発泡及び硬化することで、図7に示されるようにアウタパネル64とリンフォースパネル62との間における所定領域が発泡体18により充填される。このように発泡体18が充填されたピラー61では、その強度、剛性、制振性等が高められる。
【0032】
本実施形態によって発揮される効果について以下に記載する。
(1)第1及び第2発泡部材12,13は、それぞれ第1及び第2取付部14,15を有している。第1及び第2取付部14,15は、リンフォースパネル62の有する第1及び第2貫通孔66にそれぞれ取り付けられる構成である。このため、第1及び第2発泡部材12,13において、リンフォースパネル62に取り付ける方向をそれぞれ合わせることができるため、発泡充填具11の取付作業は円滑に行われるようになる。そして、第1及び第2発泡部材12,13は、嵌合凸部16及び嵌合凹部17により連結されることで、第1及び第2発泡部材12,13が離間する方向へずれることは規制される。こうした嵌合凸部16及び嵌合凹部17を形成することで、リンフォースパネル62に新たな加工を施さずに第1及び第2発泡部材12,13の離間が規制される。従って、第1及び第2発泡部材12,13の相対的な位置を規定することが容易であり、かつ、リンフォースパネル62を簡素化することが容易となる。
【0033】
(2)第1及び第2発泡部材12,13の境界Bが、ピラー61の長手方向Dに垂直な垂直面に沿って延びるように発泡充填具11が取着された場合、その垂直面に沿って発泡体18の境界が位置することになる。こうした発泡体18の充填では、ピラー61の長手方向Dに対して垂直に力が加わると、発泡体18の境界部位において発泡体18本来の補強機能が発揮され難くなる。この点、第1及び第2発泡部材12,13の境界Bが、ピラー61の長手方向Dに沿って延びるように発泡充填具11が取り付けられる取付構造とすることで、その方向に沿って延びるように発泡体18が形成される。こうした発泡体18の形成によれば、ピラー61における芯材としての機能が発揮され易くなるため、ピラー61の補強効果がより得られるようになる。
【0034】
(3)本実施形態では、第1発泡部材12をリンフォースパネル62に取り付けた後に、第2発泡部材13を連結している。このように、第1発泡部材12を予め取り付けることで、第1及び第2取付部14,15をそれぞれ第1及び第2貫通孔65,66に同時に合わせる作業を回避することができるため、発泡充填具11の取付作業における煩わしさが軽減される。
【0035】
(4)本実施形態では、嵌合凸部16及び嵌合凹部17により、第1及び第2発泡部材12,13を連結するとともに、第1及び第2発泡部材12,13の離間を規制するように構成している。このように、凹凸を嵌合させる構成によれば、簡単な形状で連結と離間の規制とを実現することができる。
【0036】
(5)嵌合凸部16及び嵌合凹部17は、リンフォースパネル62の面に向かってスライドすることで連結される構成であるため、嵌合凸部16をリンフォースパネル62の面に向かって押し付けるようにスライドすることで、第1及び第2発泡部材12,13を簡単に連結させることができる。例えば、片手で取り付けるとともに連結させることも容易となる。
【0037】
次に、前記第1の実施形態の変更例について説明する。
・第1及び第2発泡部材12,13の境界Bをピラー61の長手方向Dに垂直な垂直面に対して傾斜する方向に沿って延びるように取り付ける取付構造としてもよい。この取付構造であっても、ピラー61における芯材としての機能が発揮され易くなるため、ピラー61の補強効果がより得られるようになる。この点、前記境界Bをピラー61の長手方向Dに沿って取り付ける取付構造では、ピラー61における芯材としての機能がさらに発揮され易くなるため、ピラー61の補強効果がさらに得られるようになる。
【0038】
・発泡充填具11は、第1及び第2発泡部材12,13の境界がピラー61の長手方向Dに垂直な垂直面に沿うように取り付けて使用することもできる。
・前記第1発泡部材12は、一体成形されているが、別体として成形してもよい。例えば第1発泡部材12の本体と第1取付部14とを別体として成形した後、第1発泡部材12の本体に第1取付部14を接合してもよい。第2発泡部材13についても、同様に別体として成形してもよい。なお、このように別体とすることで、第1及び第2発泡部材12,13を、例えば押出成形により成形することで、生産性を高めることもできるようになる。
【0039】
・前記発泡充填具11は、第1及び第2発泡部材12,13から構成されているが、さらに発泡部材の数を増やして発泡充填具を構成してもよい。
・第1及び第2発泡部材12,13の形状は、充填箇所の形状に合わせて適宜変更することができる。また例えば、ブロック状、環状等の形状に変更してもよい。
【0040】
・第1取付部14の形状は、特に限定されず、例えば爪状、角柱状等の形状としてもよい。また、第1貫通孔65の形状は、特に限定されず、例えば長孔、円孔、角孔等が挙げられる。第2取付部15及び第2貫通孔66の形状についても同様に変更してもよい。
【0041】
・第1取付部14を凹部又は孔に変更するとともに、第1貫通孔65をリンフォースパネル62から突出する係止爪に変更することで、第1発泡部材12をリンフォースパネル62に取り付けるように構成してもよい。第2取付部15及び第2貫通孔66についても同様に変更してもよい。
【0042】
・前記嵌合凸部16及び嵌合凹部17では、嵌合凹部17の内側面と嵌合凸部16の外側面との当接により、第1及び第2発泡部材12,13の離間が規制されている。例えば、図10(a)に示されるように、第1接合部21及び第2接合部22に接着層23を設けることで、第1及び第2発泡部材12,13を連結するとともに、第1及び第2発泡部材12,13の離間を規制することもできる。なお、接着層23は、粘着層であってもよい。
【0043】
・前記嵌合凸部16及び嵌合凹部17は、リンフォースパネル62の面に向かってスライドすることで連結されるが、例えば図10(b)に示されるように係止凸部24及び係止凹部25を形成することで、リンフォースパネル62の面に沿ってスライドして連結する構成としてもよい。
【0044】
・前記嵌合凸部16及び嵌合凹部17の形状を変更することもできる。例えば、図10(c)に示されるように嵌合突起26及び嵌合孔27に変更してもよい。なお、このように構成した場合であっても、リンフォースパネル62の面に向かってスライドすることで第1及び第2発泡部材12,13を連結することができる。
【0045】
・前記嵌合凸部16及び嵌合凹部17は、発泡性材料から形成されているが、前記嵌合凸部16及び嵌合凹部17を非発泡性の材料から形成し、発泡部材に接合してもよい。このように、第1及び第2発泡部材12,13の各本体に非発泡性材料からなる規制部を設けた場合であっても、複数の発泡部材の離間が規制されることで、複数の発泡部材の相対的な位置を規定することが容易であり、かつ、構成部材を簡素化することが容易となる。
【0046】
(第2の実施形態)
本発明を具体化した第2の実施形態について図8及び図9を参照して説明する。本実施形態の発泡充填具31では、発泡部材34を支持する複数の支持部材が備えられている。本実施形態では、第1の実施形態の発泡部材の連結構成を支持部材に適用した点が主に異なるため、この点を中心に説明する。
【0047】
図8に示されるように、本実施形態の発泡充填具31には、板状をなす第1支持部材32及び第2支持部材33が備えられるとともに、第1及び第2支持部材32,33には、それぞれ発泡部材34が固定されている。発泡部材34は、加熱されることで発泡体を形成する部材であり、その材料は第1の実施形態で述べた通りである。第1及び第2支持部材32,33への発泡部材34の固定は、発泡材料の熱融着、接着又は粘着層による接合の他、支持部材に係止爪等の係止部を設けることで、発泡部材34を係止させてもよい。
【0048】
第1及び第2支持部材32,33は、発泡部材34の発泡及び硬化させるための加熱に対して耐熱性を有する非発泡性の材料から構成されている。なお、本実施形態では、第1及び第2支持部材32,33は、ポリアミドから一体成形されているが、その他の耐熱性を有している材料に変更することもできる。第1及び第2支持部材32,33を形成する材料は、ピラー61の軽量化の観点から、樹脂材料であることが好ましい。
【0049】
リンフォースパネル62の膨出部62aには、第1支持部材32を取り付けるための第1貫通孔65が形成されている。同パネルのフランジ部62bには、第2支持部材33を取り付けるための第2貫通孔66が形成されている。第1支持部材32の下面には、第1貫通孔65に挿入される第1取付部35が突設されるとともに、第2支持部材33の下面には、第2貫通孔66に挿入される第2取付部36が突設されている。なお、本実施形態の第1及び第2取付部35,36の先端部は、爪状に形成されることで、第1及び第2貫通孔の周囲に係止されるようになっている。
【0050】
第1支持部材32の側部には、嵌合凸部37が突設されるとともに、第2支持部材33の側部には、嵌合凹部38が凹設されている。この嵌合凸部37及び嵌合凹部38の形状は、第1の実施形態と同様である。すなわち、嵌合凸部37及び嵌合凹部38により、第1及び第2支持部材32,33は連結されるとともにリンフォースパネル62の面に沿って離間することが規制されるようになっている。また、嵌合凸部37及び嵌合凹部38は、リンフォースパネル62の面に向かってスライドすることで嵌合されるように構成されている。
【0051】
発泡充填具31は、第1及び第2支持部材32,33の境界が、ピラー61の長手方向Dに沿って延びるように取り付けられる。発泡充填具31の取着されたピラー61は、所定の温度で所定の時間加熱されることで、図9に示されるようにアウタパネル64とリンフォースパネル62との間における所定領域が発泡体39により充填される。なお、このように発泡体39が充填されるとともに支持部材32,33が配置されたピラー61では、その強度、剛性、制振性等が高められる。
【0052】
本実施形態によって発揮される効果について以下に記載する。
(6)第1及び第2支持部材32,33は、それぞれ第1及び第2取付部35,36を有している。第1及び第2取付部35,36は、リンフォースパネル62の有する第1及び第2貫通孔65,66にそれぞれ取り付けられる構成である。このため、第1及び第2支持部材32,33において、リンフォースパネル62に取り付ける方向をそれぞれ合わせることができるため、発泡充填具31の取付作業は円滑に行われるようになる。そして、第1及び第2支持部材32,33は、嵌合凸部37及び嵌合凹部38により連結されることで、第1及び第2支持部材32,33が離間する方向へずれることは規制される。こうした嵌合凸部37及び嵌合凹部38を形成することで、リンフォースパネル62に新たな加工を施さずに第1及び第2支持部材32,33の離間が規制される。従って、第1及び第2支持部材32,33の相対的な位置を規定することが容易であり、かつ、リンフォースパネル62を簡素化することが容易となる。
【0053】
(7)第1及び第2支持部材32,33の境界が、ピラー61の長手方向Dに垂直な垂直面に沿って延びるように発泡充填具31が取着された場合、その垂直面に沿って発泡体39の境界が位置することになる。こうした第1及び第2支持部材32,33の配置では、ピラー61の長手方向Dに対して垂直に力が加わると、第1及び第2支持部材32,33の境界部位において第1及び第2支持部材32,33による補強機能が発揮され難くなる。この点、本実施形態の取付構造では、第1及び第2支持部材32,33の境界が、ピラー61の長手方向Dに沿って延びるように発泡充填具31が取り付けられる。こうした支持部材32,33の配置によれば、ピラー61における芯材としての機能が発揮され易くなるため、ピラー61の補強効果がより得られるようになる。
【0054】
(8)本実施形態では、第1支持部材32をリンフォースパネル62に取り付けた後に、第2支持部材33を連結している。このように、第1支持部材32を予め取り付けることで、第1及び第2取付部35,36をそれぞれ第1及び第2貫通孔65,66に同時に合わせる作業を回避することができるため、発泡充填具31の取付作業における煩わしさが軽減される。
【0055】
(9)本実施形態では、嵌合凸部37及び嵌合凹部38により、第1及び第2支持部材32,33を連結するとともに、第1及び第2支持部材32,33の離間を規制するように構成している。このように、凹凸を嵌合させる構成によれば、簡単な形状で連結と離間の規制とを実現することができる。
【0056】
(10)嵌合凸部37及び嵌合凹部38は、リンフォースパネル62の面に向かってスライドすることで連結される構成であるため、嵌合凸部37をリンフォースパネル62の面に向かって押し付けるようにスライドすることで、第1及び第2支持部材32,33を簡単に連結させることができる。例えば、片手で取り付けるとともに連結させることも容易となる。
【0057】
次に、前記第2の実施形態の変更例について説明する。
・第1及び第2支持部材32,33の境界をピラー61の長手方向Dに垂直な垂直面に対して傾斜する方向に沿って延びるように取り付ける取付構造としてもよい。この取付構造であっても、ピラー61における芯材としての機能が発揮され易くなるため、ピラー61の補強効果がより得られるようになる。この点、前記境界をピラー61の長手方向Dに沿って取り付ける取付構造では、ピラー61における芯材としての機能がさらに発揮され易くなるため、ピラー61の補強効果がさらに得られるようになる。
【0058】
・発泡充填具31は、第1及び第2支持部材32,33の境界がピラー61の長手方向Dに垂直な垂直面に沿うように取り付けて使用することもできる。
・前記第1支持部材32は、一体成形されているが、別体として成形してもよい。例えば第1支持部材32の本体と第1取付部35とを別体として成形した後、第1支持部材32の本体に第1取付部35を接合してもよい。第2支持部材33についても、同様に別体として成形してもよい。
【0059】
・前記発泡充填具31は、第1及び第2支持部材32,33を備えているが、さらに支持部材の数を増やして発泡充填具31を構成してもよい。
・第1及び第2支持部材32,33の全体形状は、配置される箇所の形状に合わせて適宜変更することができる。また例えば、ブロック状、環状等の形状に変更してもよい。
【0060】
・第1取付部35の形状は、特に限定されず、例えば爪状、角柱状等の形状としてもよい。また、第1貫通孔65の形状は、特に限定されず、例えば長孔、円孔、角孔等が挙げられる。第2取付部36及び第2貫通孔66の形状についても同様に変更してもよい。
【0061】
・第1取付部35を凹部又は孔に変更するとともに、第1貫通孔65をリンフォースパネル62から突出する係止爪に変更することで、第1支持部材32をリンフォースパネル62に取り付けるように構成してもよい。第2取付部36及び第2貫通孔66についても同様に変更してもよい。
【0062】
・前記嵌合凸部37及び嵌合凹部38は、嵌合凹部38の内側面と嵌合凸部37の外側面との当接により、第1及び第2支持部材32,33の離間が規制されている。例えば、図10(a)に示されるように、第1接合部41及び第2接合部42に接着層43を設けることで、第1及び第2支持部材32,33を連結するとともに、第1及び第2支持部材32,33の離間を規制することもできる。なお、接着層43は、粘着層であってもよい。
【0063】
・前記嵌合凸部37及び嵌合凹部38は、リンフォースパネル62の面に向かってスライドすることで連結されるが、例えば図10(b)に示されるように係止凸部44及び係止凹部45を形成することで、リンフォースパネル62の面に沿ってスライドして連結する構成としてもよい。
【0064】
・前記嵌合凸部37及び嵌合凹部38の形状を変更することもできる。例えば、図10(c)に示されるように嵌合突起46及び嵌合孔47に変更してもよい。なお、このように構成した場合であっても、リンフォースパネル62の面に向かってスライドすることで第1及び第2支持部材32,33を連結することができる。
【0065】
・発泡部材34の形状は、特に限定されず、充填箇所の形状に合わせて適宜変更することができる。また、第1及び第2支持部材32,33に支持される発泡部材34の数は、それぞれ単数であってもよいし、複数であってもよい。
【0066】
・第1及び第2支持部材32,33に支持される各発泡部材34に嵌合凸部37及び嵌合凹部38を形成し、それら発泡部材34を連結するとともに各発泡部材34の離間を規制するように構成してもよい。
【0067】
・前記嵌合凸部37及び嵌合凹部38は、非発泡性材料から形成されているが、前記嵌合凸部37及び嵌合凹部38を発泡性の材料から形成してもよい。すなわち、第1及び第2支持部材32,33の各本体に発泡性材料からなる規制部を設けてもよい。
【0068】
次に、前記第1及び第2の実施形態に共通する変更例について説明する。
・前記リンフォースパネル62の形状は、特に限定されず、例えば膨出部62aが円弧状をなしているリンフォースパネル62であってもよい。
【0069】
・前記発泡充填具11,31は、リンフォースパネル62の有する第1及び第2貫通孔65,66に取り付けられる構成であるが、被取付部の位置に合わせて、適宜変更することができる。例えば、アウタパネル64に第1貫通孔が形成されるとともに、リンフォースパネル62に第2貫通孔が形成される場合では、それに合わせて前記発泡充填具11,31を変更してもよい。
【0070】
・前記発泡充填具11,31は、リンフォースパネル62とアウタパネル64との間隙に発泡体18,39を充填しているが、リンフォースパネル62とインナパネル63との間隙に発泡体18,39を充填するように変更してもよい。
【0071】
・前記発泡充填具11,31は車両用のピラー61に適用されているが、例えば車両のドア、バンパ等の車両構造体の構成部材に適用してもよい。
【符号の説明】
【0072】
11,31…発泡充填具、12…第1発泡部材、13…第2発泡部材、14,35…第1取付部、15,36…第2取付部、16,37…嵌合凸部、17,38…嵌合凹部、18,39…発泡体、21,41…第1接合部、22,42…第2接合部、23,43…接着層、24,44…係止凸部、25,45…係止凹部、26,46…嵌合突起、27,47…嵌合孔、32…第1支持部材、33…第2支持部材、34…発泡部材、61…ピラー、62…リンフォースパネル、62a…膨出部、62b…フランジ部、63…インナパネル、64…アウタパネル、65…第1貫通孔、66…第2貫通孔。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱されることで発泡体を形成する発泡部材を備えてなり、車両構造体の構成部材に取り付けられる発泡充填具であって、
前記発泡部材は、第1発泡部材及び第2発泡部材を含んで構成され、
前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材は、前記構成部材の有する被取付部に取り付けられる取付部を有し、
前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材には、それら各発泡部材を連結するとともに、前記各発泡部材の離間を規制する規制部が設けられていることを特徴とする発泡充填具。
【請求項2】
請求項1に記載の発泡充填具の取付構造であって、
前記車両構造体は長尺状をなし、
前記発泡充填具は、
前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材の境界が、前記車両構造体の長手方向、及びその長手方向に垂直な垂直面に対して傾斜する方向の少なくとも一方向に沿って延びるように取り付けられることを特徴とする発泡充填具の取付構造。
【請求項3】
請求項1に記載の発泡充填具の取付方法であって、前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材の少なくとも一方の発泡部材を前記構成部材に取り付けた後に、前記第1発泡部材及び前記第2発泡部材を連結することを特徴とする発泡充填具の取付方法。
【請求項4】
加熱されることで発泡体を形成する発泡部材と前記発泡部材を支持する支持部材とを備えてなり、車両構造体の構成部材に取り付けられる発泡充填具であって、
前記支持部材は、第1支持部材及び第2支持部材を含んで構成され、
前記第1支持部材及び第2支持部材には、前記構成部材の有する被取付部に取り付けられる取付部が設けられ、
前記第1支持部材及び第2支持部材には、それら各支持部材を連結するとともに、前記各支持部材の離間を規制する規制部が設けられていることを特徴とする発泡充填具。
【請求項5】
請求項4に記載の発泡充填具の取付構造であって、
前記車両構造体は長尺状をなし、
前記第1支持部材及び前記第2支持部材の境界部が、前記車両構造体の長手方向、及びその長手方向に垂直な垂直面に対して傾斜する方向の少なくとも一方向に沿って延びるように取り付けられることを特徴とする発泡充填具の取付構造。
【請求項6】
請求項4に記載の発泡充填具の取付方法であって、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の少なくとも一方の支持部材を前記構成部材に取り付けた後に、前記第1支持部材及び前記第2支持部材を連結することを特徴とする発泡充填具の取付方法。
【請求項7】
前記規制部が、凹凸を嵌合させる構成であることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の発泡充填具。
【請求項8】
前記構成部材はパネルであり、前記規制部は前記パネルの面に向かってスライドすることで連結される構成であることを特徴とする請求項7に記載の発泡充填具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−73616(P2011−73616A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228248(P2009−228248)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000101905)イイダ産業株式会社 (47)
【Fターム(参考)】