説明

発泡性ビスホスホネート製剤

【課題】経口骨粗しょう症治療薬として知られるビスホスホネート系医薬は、錠剤として製剤化されたものであり、該錠剤を十分な水と共に服用しなかったり、患者が薬剤を服用した後約30分間直立姿勢を保たなかった場合に、食道刺激やびらんを含めたいくつかの副作用が報告されている。該ビスホスホネート医薬を経口で服用することができ、さらに薬剤と食道との持続的な接触に関連する問題を避けることができる製剤を提供する。
【解決手段】アレンドロネート等のビスホスホネート系医薬;クエン酸等の酸源;二水素リン酸ナトリウム等の酸性塩;炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩源;非還元糖、ポリビニルピロリドン等の結合剤;ステアリン酸塩の潤滑剤;任意に着香剤、着色剤、および甘味料から成るグループから選択される追加物質を含む発泡性製薬製剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビスホスホネート、特にアレンドロネートの製薬発泡製剤、特に水に加えたときに発泡する錠剤および粉末に関する。
【背景技術】
【0002】
骨吸収を抑制する薬剤として有用性を持つことが認められている数多くのビスホスホネートが存在する。それには次のものが含まれる:
アレンドロネート…(4−アミノ−ヒドロキシ−ブチリデン−ビス−ホスホネート;
シマドロネート…[(シクロヘプチルアミノ)メチレン]ビス−ホスホネート;
クロドロネート…(ジクロロメチレン)−ビス−ホスホネート;
EB−1053…「1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)−プロピリデン]ビス−ホスホネート;
エチドロネート…(1−ヒドロキシエチリデン)−ビス−ホスホネート;
イバンドロネート…[1−ヒドロキシ−3−(メチルペンチルアミノ)プロピリデン]ビス−ホスホネート;
ネリドロネート…(6−アミノ−1−ヒドロキシヘキシリデン)ビス−ホスホネート;
オルパドロネート…[3−(ジメチルアミノ)−1−ヒドロキシ−プロピリデン]ビス−ホスホネート;
パミドロネート…(3−アミノ−1−ヒドロキシプロピリデン)ビス−ホスホネート;
リゼドロネート…[1−ヒドロキシ−2−(3−ピリジニル)−エチリデン]ビス−ホスホネート;
チルドロネート…[[(4−クロロフェニル)チオ]メチレン]ビス−ホスホネート;
YH 529…[1−ヒドロキシ−2−イミダゾ−(1,2a)ピリジン−3−イルエチリデン]ビス−ホスホネート;および
ゾレドロネート…[1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチリデン]ビス−ホスホネート。
【0003】
アレンドロネートは、閉経後の女性における経口骨粗しょう症治療薬として米国の食品医薬品局を含めた種々の規制当局によって承認されている。現在市販されている製剤は錠剤であり、患者は、朝少なくとも食べ物あるいは飲み物を摂取する30分前に、コップにたっぷり一杯の水と共に錠剤を服用するよう指示される。しかし、錠剤を十分な水と共に服用しなかったり、患者が薬剤を服用した後約30分間直立姿勢を保たなかった場合に、食道刺激やびらんを含めたいくつかの副作用が報告されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ビスホスホネートを経口で服用することができ、さらに薬剤と食道との持続的な接触に関連する問題を避けることができる製剤を開発することは望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、有効成分として、以下のものを含む発泡性製薬製剤を対象とする:
次のものから成るグループから選択されるビスホスホネート:アレンドロネート、シマドロネート、クロドロネート、EB−1053、エチドロネート、イバンドロネート、ネリドロネート、オルパドロネート、パミドロネート、リゼドロネート、チルドロネート、YH 529、ゾレドロネート、前記のものの製薬学的に許容される塩およびエステル、ならびに前記のものの混合物;
次のものから成るグループから選択される酸源:クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、コハク酸;前記の酸の無水物;二水素リン酸ナトリウム、二水素ピロリン酸二ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウムから成るグループから選択される酸性塩;ならびに前記の酸、無水物および酸性塩の混合物;
次のものから成るグループから選択される炭酸塩源:炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、グリシン炭酸ナトリウム、およびそれらの混合物;
次のものから成るグループから選択される結合剤:マンニトール、ラクトース、デキストロースあるいはソルビトールのような非還元糖;ポリビニルピロリドン、あるいは塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウム;
次のものから成るグループから選択される潤滑剤:ステアリン酸塩、粉末安息香酸ナトリウム、L−ロイシン、ラウレル硫酸ナトリウムおよびポリエチレングリコール(PEG);および
場合によって、次のものから成るグループから選択される1つまたはそれ以上の追加物質:着香剤(オレンジおよびサクランボなど)、着色剤、および甘味料(キシリトール、アスパルテームあるいはアセスルフェームKを含む)。
【0006】
本発明はまた、有効成分としてアレンドロネートあるいは製薬学的に許容されるその塩、および以下のものを含む発泡性製薬製剤も対象とする:
次のものから成るグループから選択される酸源:クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、コハク酸;前記の酸の無水物;二水素リン酸ナトリウム、二水素ピロリン酸二ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウム;ならびに前記の酸、無水物および酸性塩の混合物;
次のものから成るグループから選択される炭酸塩源:炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、グリシン炭酸ナトリウム、およびそれらの混合物;
ここで、かかる酸源は少なくとも炭酸塩源に等しい量で存在する;
次のものから成るグループから選択される結合剤:マンニトール、ソルビトール、ポリビニルピロリドン、ラクトース、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウム;
次のものから成るグループから選択される潤滑剤:ステアリン酸塩、粉末安息香酸ナトリウム、L−ロイシン、ラウレル硫酸ナトリウム、粉末炭酸水素ナトリウムおよびポリエチレングリコール(PEG);および
場合によって、次のものから成るグループから選択される1つまたはそれ以上の追加物質:着香剤、特にオレンジおよびサクランボ着色剤、ならびにキシリトール、アスパルテームおよびアセスルフェームKから成るグループから選択される甘味料。
【0007】
本発明の発泡性製薬製剤は、錠剤あるいは粉末のいずれでもよい。該製剤を使用するためには、錠剤あるいは粉末を都合のよい量の水に入れて発泡性液体を生じさせ、患者はかかる発泡性液体を飲用する。
【0008】
ひとつの実施形態では、該製剤は、1つの部類として錠剤の総重量が約100〜約50,000mgの範囲内である錠剤である。もうひとつの実施形態では、錠剤の重量は約1500〜約32,500mgの範囲内、特に約20,800〜約30,150mgの範囲内である。
【0009】
本明細書および請求の範囲全体を通して用いるとき、「ビスホスホネート」の用語は、関連するビスホスホン酸および塩、ならびに種々の結晶および非晶質形態を含むことが意図されている。「アレンドロネート」は、関連するビスホスホン酸、および塩形態を含む。これはアレンドロネートの結晶、水和結晶、および非晶質形態を含む。特にアレンドロネートナトリウムおよびアレンドロネート一ナトリウム三水和物を含む。
【0010】
ビスホスホネートの調製のための方法は当業者には周知である。アレンドロネートおよびアレンドロネートナトリウム塩三水和物の調製のための方法は既知である。特に、アレンドロネートの調製のための方法は米国特許第4,922,007号、5,019,651号および5,510,517号に見られ、これらはそれぞれ参照してここに組み込まれる。アレンドロネートの重量に基づく製剤中の有効成分の量は、1〜80mg、特に5〜40mg、より詳細には5〜15mgの範囲内となる。例示としてのアレンドロネートの量は5、10および40mgである。
【0011】
本発明の製剤は多くの明らかな利点を持つ。まず第一に、患者は発泡性液体を飲用するが、これはビスホスホネートが食道組織と接触する時間の長さを制限し、その結果刺激の危険性を最小限に抑える。第二に、隔離剤(sequestering agent)として働く賦形剤の結果として、アレンドロネートを含めた少なくとも一部のビスホスホネートのバイオアベイラビリティーが上昇する。第三に、アレンドロネートは高齢患者に処方されることが多く、高齢患者は丸剤を嚥下するのに困難を感じることがあるが、液体製剤はより容易に飲み込むことができるという点で、該アレンドロネート製剤は特に有利である。
【0012】
本発明の好ましい実施形態では、酸源は、同時に隔離剤にもなる酸源から選択される。ビスホスホネート、特にアレンドロネートは二価陽イオン、特にCa2+とMg2+の強力な隔離剤となりうるので、これは重要な考慮すべき点である。これらの陽イオンのいずれかが存在すると、アレンドロネートはそれらを隔離(sequester)させ、アレンドロネートのバイオアベイラビリティーを低下させる。隔離剤としても作用する好ましい酸源は、クエン酸と酒石酸、およびそれらの混合物を含む。製剤中の過剰のクエン酸あるいは酒石酸は組織中でかかるイオンと結合して、それらがアレンドロネートと複合体形成するのを防ぐ。
【0013】
炭酸塩源は、ビスホスホネートによって隔離されうる二価陽イオンを含まないように選択すべきである。適当な炭酸塩源は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウムおよびグリシン炭酸ナトリウムである。好ましい炭酸塩源は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、およびそれらの混合物である。
【0014】
本発明のひとつの側面では、酸源は、分子当量ベースで炭酸塩源に等しいかあるいはそれよりも多い量で存在する。従って、クエン酸が酸源であり、炭酸水素ナトリウムが炭酸塩源であるときには、クエン酸/重炭酸塩のモル比は少なくとも1:3である。この側面の特定の類では、過剰のクエン酸が存在し、これは有効に発泡を生じさせるのを助けるだけでなく、アレンドロネートと複合体を形成する可能性のあるイオンを隔離するように作用し、またこの過剰分は香味増強剤としても作用する。過剰酸源のひとつの例示では、クエン酸対重炭酸塩のモル比は1:1〜3:1の範囲である。炭酸ナトリウムを炭酸塩源として用いる場合には、クエン酸と等しい当量は、クエン酸2モルに対して炭酸塩3モルのモル比を必要とする。どのような酸および炭酸塩源についても類似の比率が計算でき、もちろん炭酸塩源は重炭酸塩と炭酸塩の混合物として存在してもよい。
【0015】
胃の刺激を呈する患者に関して、本発明のもうひとつの側面では、製剤に制酸作用を与えるために過剰量の炭酸塩源を用いる。以下の実施例2はそのような製剤を示している。
【0016】
結合剤は、マンニトール、圧縮性ラクトース、デキストロースあるいはソルビトールのような非還元糖である。その代わりとして、ポリビニルピロリドンのようなポリマーも使用することができる。他の結合剤としては、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムを含みうる。結合剤は通常、錠剤の約3〜10%、好ましくは約5%の割合で存在し(重量/重量ベース)、たとえば錠剤が1000mgであれば、結合剤は約30〜100mg、より好ましくは約50mgとなる。しかし、錠剤を製造するのに直接圧縮工程を用いる場合には、より高い量の結合剤、好ましくは約300〜400mgを用いる。
【0017】
錠剤は同時に潤滑剤を含むべきであり、これは代表的には重量/重量ベースで錠剤の約0.5〜約5%、好ましくは約1%を占める。好ましい潤滑剤は、粉末安息香酸ナトリウム、微粉化ポリエチレングリコール6000およびポリエチレングリコール8000、ラウリル硫酸ナトリウム、粉末炭酸水素ナトリウムならびにL−ロイシンを含む。
【0018】
発泡性粉末製剤については、粉末の組成は、潤滑剤が一般により少ない量で存在し(錠剤の場合の約半分未満)、結合剤が乾燥結合剤であるように選択しなければならないことを除いて、錠剤の組成と同様である。好ましい製剤では、粉末は顆粒状である。
【0019】
所望の場合は、着色剤、オレンジまたはサクランボのような着香剤、あるいはキシリトール、アスパルテームまたはアセスルフェームKのグループからの甘味料を製剤に加えてもよい。本発明の製剤を調製するための様々な方法が以下の実施例に例示されている。
【0020】
アレンドロネートナトリウムを含有する発泡性錠剤の製造のために、下記の製剤および製造工程が使用できる。
【0021】
当業者が、本発明の範囲内に含まれることが意図されている同等の製剤を認知するであろうことは明白であることが理解されるべきである。
【実施例1】
【0022】
【表1】

【0023】
安息香酸ナトリウムを炭酸水素ナトリウムおよびアレンドロネートナトリウムと予備混合する。着色剤を炭酸ナトリウムと混合する。水2mgをゆっくりとクエン酸に加え、十分に混合して湿潤混合物を形成する。混合物に、順次炭酸水素ナトリウム混合物と炭酸ナトリウム−着色剤混合物を均一に分布するまで混合しながら加える。適当な大きさの装置を用いて錠剤を圧縮する。錠剤をキュア(硬化)させ、冷却してアルミニウムホイルに包装する。
【実施例2】
【0024】
【表2】

【0025】
適当な混合機でアレンドロネートナトリウム、クエン酸および柑橘類着香剤を混合する。速やかに全部の水を加え、作業ができる塊が形成されるまで混合する。グラニュレーターを用いて適当なスクリーンを通して顆粒化する。紙を一列に並べたトレーあるいは流動床乾燥機の上に均一に広げる。乾燥した顆粒を適当な混合機に入れ、粉末炭酸水素ナトリウムを加える。十分に混合する。適当な平坦面傾斜エッジの装置を用いて錠剤を圧縮する。アルミニウムホイルあるいはアルミニウムチューブに包装する。
【実施例3】
【0026】
【表3】

【0027】
アレンドロネートナトリウムと安息香酸ナトリウムを適当なミキサーで混合する。マンニトールを加え、均一になるまで混合を続ける。順次クエン酸と炭酸水素ナトリウムを加える。粉末混合物をローラーで緻密化し、その後適当なスクリーンを用いて顆粒状にする。適当な装置を用いて顆粒を圧縮する。錠剤をアルミニウムホイルに包装する。
【実施例4】
【0028】
【表4】


【0029】
パート1.適当なミキサーでキシリトール、アレンドロネートおよび炭酸水素ナトリウム400mgを混合する。この混合物をローラーで緻密化する。
【0030】
パート2.適当なミキサーで安息香酸ナトリウム、クエン酸、炭酸水素ナトリウム900mg、着色剤、着香剤および甘味料を混合する;その後この混合物をローラーで緻密化する。
【0031】
パート3.適当なスクリーンを通してパート1とパート2を顆粒状にし、残りの粉末を加えて混合する。
【0032】
適当な装置を用いて顆粒を圧縮する。錠剤をアルミニウムホイルに包装する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効成分として以下のものを含む発泡性製薬製剤:
次のものから成るグループから選択されるビスホスホネート:アレンドロネート、シマドロネート、クロドロネート、EB−1053、エチドロネート、イバンドロネート、ネリドロネート、オルパドロネート、パミドロネート、リゼドロネート、チルドロネート、YH 529、ゾレドロネート、前記のものの製薬学的に許容される塩およびエステル、ならびに前記のものの混合物;
次のものから成るグループから選択される酸源:クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、コハク酸;前記の酸の無水物;二水素リン酸ナトリウム、二水素ピロリン酸二ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウムから成るグループから選択される酸性塩;ならびにこれらの酸、無水物および酸性塩の混合物;次のものから成るグループから選択される炭酸塩源:炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、グリシン炭酸ナトリウム、およびそれらの混合物;
非還元糖、ポリビニルピロリドン、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムから成るグループから選択される結合剤;
ステアリン酸塩、粉末安息香酸ナトリウム、L−ロイシン、ラウレル硫酸ナトリウムおよびPEGから成るグループから選択される潤滑剤;および
任意に、着香剤、着色剤、および甘味料から成るグループから選択される1つまたはそれ以上の追加物質。
【請求項2】
有効成分がアレンドロネートあるいは製薬学的に許容されるその塩を含み、さらに以下のものを含む、請求項1に記載の発泡性製薬製剤:
次のものから成るグループから選択される酸源:クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、コハク酸;前記の酸の無水物;二水素リン酸ナトリウム、二水素ピロリン酸二ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウムから成るグループから選択される酸性塩;ならびにこれらの酸、無水物および酸性塩の混合物;次のものから成るグループから選択される炭酸塩源:炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、グリシン炭酸ナトリウム、およびそれらの混合物;
但し、酸源は、モル当量ベースで炭酸塩源と比較して等しいかあるいは過剰の量で存在する;
マンニトール、ソルビトール、ポリビニルピロリドン、ラクトース、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムから成るグループから選択される結合剤;
ステアリン酸塩、粉末安息香酸ナトリウム、L−ロイシン、ラウレル硫酸ナトリウムおよびPEGから成るグループから選択される潤滑剤;および
任意に、着香剤、着色剤、および甘味料から成るグループから選択される1つまたはそれ以上の追加物質。
【請求項3】
アレンドロネートあるいはその塩の量が1−80mgである、請求項2に記載の製剤。
【請求項4】
酸源がクエン酸、酒石酸あるいはそれらの混合物である、請求項3に記載の製剤。
【請求項5】
炭酸塩源が炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムおよびそれらの混合物である、請求項3に記載の製剤。
【請求項6】
クエン酸対重炭酸塩のモル比が1:1から1:3までである、請求項5に記載の製剤。
【請求項7】
結合剤がマンニトール、ラクトース、デキストロースあるいはソルビトールである、請求項5に記載の製剤。
【請求項8】
次のもの(mg単位)を含む製剤:
アレンドロネートナトリウム
(アレンドロン酸のmgで) 5−10mg
クエン酸 600−750
炭酸水素ナトリウム 300−500
炭酸ナトリウム 20−60
安息香酸ナトリウム 5−15
水 0−5。
【請求項9】
さらに着香剤あるいは着色剤を含む、請求項8に記載の製剤。
【請求項10】
次のもの(mg単位)を含む製剤:
アレンドロネートナトリウム
(アレンドロン酸のmgで) 5−10
クエン酸 450−650
炭酸水素ナトリウム(合計) 800−1150。
【請求項11】
次のもの(mg単位)を含む製剤:
アレンドロネートナトリウム
(アレンドロン酸のmgで) 2.5−10
クエン酸 400−800
炭酸水素ナトリウム 1000−2000
炭酸ナトリウム 20−80
安息香酸ナトリウム 25−175
キシリトール 100−300。
【請求項12】
次のものを組合わせる工程によって作られる製剤:
アレンドロネートナトリウム
(アレンドロン酸のmgで) 2.5−10
クエン酸 400−800
炭酸水素ナトリウム 1000−2000
炭酸ナトリウム 20−80
安息香酸ナトリウム 25−175
キシリトール 100−300。

【公開番号】特開2009−167200(P2009−167200A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63857(P2009−63857)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【分割の表示】特願平9−542490の分割
【原出願日】平成9年5月13日(1997.5.13)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】