説明

発泡物品に用いられる面ファスナユニットとそれを含む発泡物品

【課題】発泡物品と結合する結合力をより強くし、且つ任意に側方向へ湾曲できる、発泡物品に適用できる面ファスナユニット、該面ファスナユニットを含む発泡物品の提供。
【解決手段】長手方向に沿って平行的に延伸し且つ互いに離隔しあう2本の側壁を設け、側方向へ延伸及び圧縮の少なくともいずれかが可能な基材と、長手方向に沿って延伸する細長い中央リブと中央リブの両側から外方へ延伸し、該長手方向に沿って互いに離隔しあい、それぞれの表面に多数のフック体を形成した係合部とを有し、基材の2本の側壁の間に設けられ基材の上表面に接着される複数のフック部材と、基材とフック部材との間に設けられた磁性材料層と、を含む発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意に側方向へ湾曲することが可能である発泡物品に用いられる面ファスナユニット、及び該面ファスナユニットを含む、例えば発泡シートである発泡物品に関する。
【背景技術】
【0002】
フックアンドループ式の分離可能な固定係合具、例えばマジックテープ(登録商標)と呼ばれる面ファスナーは、係合/分離しやすい特性をもつため、各領域に広汎的に使用され、二つの物品を分離可能に結合するのに用いられている。車シートや家具シートに応用された公知の面ファスナ構造1は、図1に示されるように通常、基材2を含み、該基材は一般的に、その繊維組織隙間に発泡物質を滲入させることができる材料、例えば不織布又は繊維布からなる。該面ファスナ構造は基材2に塗布された磁性物質層3と、該磁性物質層3に係合されるフック帯4とをさらに含む。該フック帯4には多数のフック5が形成され、またフック帯4の幅は基材2の幅よりも小さく形成されている。高さがフック帯4におけるフック5の高さよりも高い二つのエッジウォール6は、前記フック帯4の両側に沿って前記基材2に設置され、シートに対する発泡処理を行う過程において発泡物質がフック5の間に侵入するのを防止するために用いられる。
【0003】
車シートや家具シートに応用された他の公知の面ファスナ構造1’は、図2に示されるように、基材2、磁性層3及びフック帯4を含む他、保護性エッジウォールの代わりに、フック帯4に、フック帯4のフック5と配合可能な保護層7を直接に係合することにより、シートに対する発泡処理を行う過程において発泡物質がフック5の間に侵入するのを防止する機能をもつ。
【0004】
車シートや家具シートに応用されたこれらの公知の面ファスナ構造は、シートカバーをシートに係合する機能を発揮できるものの、同時に欠陥や、効果の制限が存在している。例えば、車シートや家具シートに応用された公知の面ファスナ構造とシートとの間の結合は、発泡物質が基材の繊維間に滲入することによる噛み合いだけで結合力を提供するため、面ファスナ構造とシートとの結合力不足によって面ファスナ構造とシートとが離脱してしまう問題がしばしば生じる。
【0005】
また、公知の面ファスナ構造は側方向への湾曲特性をもたないため、直線型係合溝を有するシートのみに使用可能で、曲線型又は円弧をもつ係合溝に自由的に直接的に使用できず、曲線型係合溝に用いられるのに他の加工処理を行わなければならない。例えば、シートにおける係合溝がもつ湾曲円弧と同じような円弧を有するダイスを製作することにより、特定の円弧を持つように面ファスナをカットする。しかし、このような方法では、経済的ではない。それは、特定の係合溝円弧に対してワンセットのダイスを製作しなければならず、1つのシートに複数の係合溝がある場合、多数のダイスを製作しないと対応できない。よって、応用において公知の面ファスナ構造には制限がある。
従って、シート製造業界において、発泡物品と結合する結力をより強くし、且つ任意に側方向へ湾曲でき、シート上における任意の円弧をもつ係合溝を有する面ファスナの開発が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の公知の装置の欠点及び応用上の制限を解決するためになされたものであり、発泡物品と結合する結合力をより強くし、且つ任意に側方向へ湾曲できる、発泡物品に適用できる面ファスナユニットを提供することを目的とする。また、本発明の面ファスナを含む発泡物品を提供することをさらに目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 長手方向に沿って平行的に延伸し且つ互いに離隔しあう2本の側壁を設け、側方向へ延伸及び圧縮の少なくともいずれかが可能な基材と、
長手方向に沿って延伸する細長い中央リブと中央リブの両側から外方へ延伸し、該長手方向に沿って互いに離隔しあい、それぞれの表面に多数のフック体を形成した係合部とを有し、基材の2本の側壁の間に設けられ基材の上表面に接着される複数のフック部材と、
基材とフック部材との間に設けられた磁性材料層と、
を含むことを特徴とする発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<2> 中央リブは、幅W1と基材の底面から中央リブの最上端までの高さD3を有し、且つD3>W1である前記<1>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<3> 基材の側壁の基材底面からの高さは、該フック部材におけるフック体の基材底面からの高さよりも高くする前記<1>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<4> 基材は、発泡物質と結合可能な物質により製作される前記<1>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<5> 発泡物質と結合可能な物質は、発泡スチロール、不織布、及び繊維布のいずれかを含む前記<4>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<6> 基材は、両側壁から外側へ延出する2つの側フラップをさらに含み、
該側フラップにおいてフック部材のフック体と対応する部位に貫通孔が形成された前記<1>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<7> 基材の側フラップにおいてフック部材のフック体の間の間隔と対応する部位にカット除去部が形成された前記<6>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
【0008】
<8> 長手方向に沿って延伸する細長い中央リブと中央リブの両側から外方へ延伸し、該長手方向に沿って互いに離隔しあい、それぞれの表面に多数のフック体を形成した係合部とを有する略魚骨状のフック部材と、
前記フック部材と実質的に同じ魚骨状を有し、そして該フック部材と接着できるように該フック部材の下方に設けられ、側方向へ延伸及び圧縮の少なくともいずれかが可能な基材と、
外表面に磁性物質層が塗布され、前記フック部材と実質的に同じ魚骨状を有し、そして該フック部材の上方を覆う保護層とを含み、
前記基材、フック部材及び保護層は係合部の周辺に沿って接着されており、保護層の接着部位寄りの内縁にはミシン目が設けられていることを特徴とする発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<9> 中央リブは、幅W1と基材の底面から中央リブの最上端までの高さD3を有し、且つD3>W1である前記<8>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<10> 基材は、発泡物質と結合可能な物質により製作される前記<8>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<11> 発泡物質と結合可能な物質は、発泡スチロール、不織布、及び繊維布のいずれかを含む前記<10>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<12> 保護層と基材とは同じ物質により製作される前記<8>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
<13> 基材には、フック部材の係合部と対応する部位に、側フラップ部と、該側フラップ部に開設された貫通孔とをさらに含む前記<8>に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニットである。
【0009】
<14> 発泡体と、
少なくとも該発泡体に結合された前記<1>から<13>に記載された発泡物品に用いられる面ファスナユニットのいずれか1つと、
を含むことを特徴とする発泡物品である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、発泡物品と結合する結合力をより強くし、且つ任意に側方向へ湾曲できる、発泡物品に適用できる面ファスナユニット、該面ファスナユニットを含む発泡物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来の発泡シートに用いられる面ファスナユニットを示す概略断面図である。
【図2】従来の他の発泡シートに用いられる面ファスナユニットを示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る面ファスナユニットを示す概略斜視図である。
【図4】図3に示された面ファスナユニットの端視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る面ファスナユニットを示す概略斜視図である。
【図6】図5に示された面ファスナユニットの断面図である。
【図7】図5に示された面ファスナユニットの変形例を示す概略斜視図である。
【図8】シートの発泡成形モールドを示す局部断面図である。
【図9】本発明の面ファスナユニットを含むシートを示す概略斜視図である。
【図10】概略平面図で、本発明の発泡シートに用いられる面ファスナユニットが側方向へ湾曲する状態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明のシートに用いられる面ファスナユニットを詳細に説明する。
【0013】
図3は本発明に係る好ましい実施例における面ファスナユニット10を示す概略斜視図である。図4は図3の面ファスナユニット10を示す概略端視図である。同図に示されるように、本発明に係る面ファスナユニット10は、長手方向に沿って平行的に延伸し且つ互いに離隔しあう2本の側壁13と側壁13から外方へ延出する側フラップ14とを有する基材11を含む。この実施例においては、基材11は発泡スチロールや、不織布又は繊維布により製作されたものである。他の実施例においては、基材11は、側方向へ延伸、圧縮可能な特性をもち、発泡物質がその繊維間に滲入し発泡物質と結合可能な任意の材料により製作されたものである。磁性物質層15は、中央凹部12の底面に塗布され、シートの発泡成形期間において面ファスナユニット10をシート発泡モールドに固定するために用いられる。
【0014】
前記面ファスナユニット10は、基材11の両側壁13の間に設けられる略魚骨状のフック部材20をさらに含む。該フック部材20は、長手方向に沿って延伸する中央リブ21と、中央リブ21の長手方向に沿って該中央リブ21の両側から外方へ延出する複数の係合部22とを含み、隣接する二つの係合部22の間には、一定の間隔がある。各係合部22の上表面には、複数のフック体23が形成され、また、各係合部22の底面及び中央リブ21の底面は基材11の中央凹部12に接着されている。図4に示されるように、中央リブ21は、幅W1と基材11の底面から中央リブ21の最上端までの高さD3を有し、リブの高さD3は幅W1よりも大きくする、即ちD3>W1であることにより、フック部材20に適切な側方向湾曲特性を供す。中央リブのこのような寸法上の特徴と各係合部22の間の間隔による設計からなる構成上の特徴により、本発明に係る面ファスナユニット10に、特有の側方向へ湾曲可能な特性を供すことができる。また、該中央リブ21の高さD3はフック体23の基材11底面からの高さD1よりも小さく、もしくはそれと等しく、そして基材の側壁13の基材底面からの高さD2は該フック体23の基材底面からの高さD1よりも大きくなることにより、シートの発泡処理期間においてフック体23に十分な保護を供することができ、発泡物質がフック体23の間に滲入するのを防止する。
【0015】
図3に示された実施例では、多数の貫通孔16が基材の側フラップ14においてフック部材20の係合部22と対応する位置に設けられ、シートの発泡処理期間において、発泡物質をこれらの貫通孔16に進入させることで、かしめ固定のような作用を生じさせることにより、面ファスナユニット10とシートとの間に更なる機械式結合力を高め、面ファスナユニット10とシートとの結合をより強力にすることができる。また、この実施例の変形例においては、面ファスナユニット10全体の側湾曲能力を高めるために、基材の側フラップ14においてフック部材20の係合部22の間の間隔と対応する部分がカット除去されてもよい。
【0016】
続いて、図5及び図6を参照して、本発明に係る他の好ましい実施例である面ファスナユニット50を説明する。図5は面ファスナユニット50を示す概略斜視図である。図6は面ファスナユニット50を示す概略断面図である。
【0017】
同図に示されるように、この実施例においては、面ファスナユニット50は主として魚骨状のフック部材60と、該フック部材60の下方に設けられた基材51と、該フック部材60の上方に設けられた保護層70とを含む。この実施例では、基材51がフック部材60と実質的に同じ魚骨状の外形を持つのが好ましい。なお、この実施例の基材51は図3の実施例における基材11と同様に発泡スチロールや、不織布又は繊維布からなるが、側方向へ伸展及び圧縮可能な特性及び発泡物質と結合可能な材料の使用も可能である。
【0018】
この実施例においては、フック部材60の構成は図3に示されたフック部材20と実質的に同じで、即ち、フック部材60は、長手方向に沿って延伸する中央リブ61と、中央リブ61の長手方向に沿って該中央リブ61の両側から外方へ延出する複数の係合部62とを含み、隣接する二つの係合部62の間には、一定の間隔がある。各係合部62の上表面には、複数のフック体63が形成され、また、各係合部62の底面及び中央リブ61の底面は基材51に接着されている。
【0019】
図5に示されるように、保護層70はフック部材60とほぼ同じの魚骨状の外形を有することにより、フック部材60を実質的に覆うようになっている。保護層70が基材51と同じ材料、例えば、発泡スチロールや、不織布又は繊維布により製造されるのが好ましいが、側方向へ伸展及び圧縮可能な特性及び発泡物質と結合可能な材料の使用も可能である。そして、保護層70の材料は基材51の材料と異なってもよい。例えば、不織布で保護層70を製作するのに対して、基材51を発泡スチロールで製作する。
【0020】
図6に示されるように、基材51、フック部材60および保護層70は、例えば接着剤又は熱融着などの方式でフック部材60の各係合部62の周辺に沿って接着されることにより、シール効果を達成する。これにより、シートの発泡成形期間においてフック体63を保護して、発泡物質がフック体63間に滲入するのを防止することができる。磁性物質層72は、保護層70の上表面に塗布され、シートの発泡成形期間において面ファスナユニット50をシート発泡モールドに固定するために用いられる。また、保護層70においてフック部材60の各係合部62の周辺に沿って接着した箇所の内縁に、該磁性物質層72と保護層70を貫通したミシン目74(図5を参照)が設けられている。このミシン目74により、発泡成形処理を行った後、保護層70を引き裂いて除去することができ、フック部材60のフック体63を露出させることができるようになる。
【0021】
図7は他の面ファスナユニット50’を示す概略斜視図である。この面ファスナユニット50’は図5に示された面ファスナユニット50の変更例である。この変更例においては、面ファスナユニット50’は、面ファスナユニット50と実質的に同じ構成を有するほか、基材51においてフック部材の各係合部62と対応する部分には、側フラップ部52と該側フラップ部52に開設された貫通孔54とを含んでいる。この構成にすることにより、シートの発泡処理期間において、発泡物質をこれらの貫通孔54に進入させることで、面ファスナユニット50’とシートとの間に更なる機械式結合力を高めることができる。
【0022】
続いて、図8及び図9を参照して、本発明のもう一つの形態である、上記本発明に係る面ファスナユニットを含むシート80を説明する。
【0023】
図8に示されるように、シートを発泡成形する発泡モールド90内には、面ファスナユニットを設置する予定の位置に磁石91が設けられており、本発明の面ファスナユニット10は、フック体23が発泡モールド90に対面するように、発泡モールド90内における磁石91の設置部位に置かれ、面ファスナユニット10内の磁性物質層15と磁石91との間の磁性吸引力により、発泡成形期間において面ファスナユニット10を所定の位置に保持する。発泡成形処理を経て、図9に示された本発明の面ファスナユニットを有するシート80を完成させることができる。この実施例において、シート80を例として本発明の面ファスナユニットを発泡シートに応用することができると説明したが、本発明の面ファスナユニットはこれに限らず、発泡成形方式により製造された任意の発泡物品に応用することができる。
【0024】
本発明の発泡物品に用いられる面ファスナユニットは、上記魚骨状のフック部材、側方向へ伸展/圧縮可能な基材などの特有の構成特徴を有するため、本発明の面ファスナユニットが、従来の面ファスナユニットにできない効果を発揮することができ、即ち、図10に示されるように、側方向へ任意に湾曲することができる。この側方向湾曲特性は、従来の面ファスナユニットには存在しなかった特性で、従来の面ファスナユニットも達成できない効果である。本発明の発泡物品に用いられる面ファスナユニットは、特有の側方向湾曲特性を有するため、図9に示されるように、直線型接着溝を有する発泡物品はもちろん、異なる湾曲円弧及び異なる湾曲方向を持つ接着溝を有する発泡物品に対して、他の加工又はカット処理を行わなくても本発明の面ファスナユニットを直接的に使用できる。従って、本発明の発泡物品に用いられる面ファスナユニットは、産業上の利用性を有する発明である。
【0025】
上記の好ましい実施例において、本発明の発泡物品に用いられる面ファスナユニットを説明したが、本発明の発泡物品に用いられる面ファスナユニットは上記の実施例及び図式に開示された構成に限定されるものではない。本発明の技術思想を超えない限り、本発明は任意に変更又は変化することができる。例えば、上記の実施例では、魚骨状のフック部材における係合部は、中央リブにおいて対称する方式で、中央リブから外側へ延出することを説明したが、中央リブの両側にある係合部は、交錯で非対称な方式で設置されてもよい。
【0026】
また、上記の実施例では、フック部材の係合部の形状は矩状と台形を呈しているが、他の形状の係合部の使用も可能である。例えば、係合部は半円形の形状を呈してもよい。よって、これらの変形や他の変形も特許請求の範囲に限定された本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0027】
1、1’ 公知の面ファスナ構造
2 基材
3 磁性物質層
4 フック帯
5 フック
6 エッジウォール
7 保護層
10、50、50’ 面ファスナユニット
11、51 基材
12 中央凹部
13 側壁
14、52 側フラップ
15、72 磁性物質層
16、54 貫通孔
20、60 フック部材
21、61 中央リブ
22、62 係合部
23、63 フック体
70 保護層
74 ミシン目
80 シート
90 発泡モールド
91 磁石




【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に沿って平行的に延伸し且つ互いに離隔しあう2本の側壁を設け、側方向へ延伸及び圧縮の少なくともいずれかが可能な基材と、
長手方向に沿って延伸する細長い中央リブと中央リブの両側から外方へ延伸し、該長手方向に沿って互いに離隔しあい、それぞれの表面に多数のフック体を形成した係合部とを有し、基材の2本の側壁の間に設けられ基材の上表面に接着される複数のフック部材と、
基材とフック部材との間に設けられた磁性材料層と、
を含むことを特徴とする発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項2】
中央リブは、幅W1と基材の底面から中央リブの最上端までの高さD3を有し、且つD3>W1である請求項1に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項3】
基材の側壁の基材底面からの高さは、該フック部材におけるフック体の基材底面からの高さよりも高くする請求項1に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項4】
基材は、発泡物質と結合可能な物質により製作される請求項1に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項5】
発泡物質と結合可能な物質は、発泡スチロール、不織布、及び繊維布のいずれかを含む請求項4に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項6】
基材は、両側壁から外側へ延出する2つの側フラップをさらに含み、
該側フラップにおいてフック部材のフック体と対応する部位に貫通孔が形成された請求項1に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項7】
基材の側フラップにおいてフック部材のフック体の間の間隔と対応する部位にカット除去部が形成された請求項6に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項8】
長手方向に沿って延伸する細長い中央リブと中央リブの両側から外方へ延伸し、該長手方向に沿って互いに離隔しあい、それぞれの表面に多数のフック体を形成した係合部とを有する略魚骨状のフック部材と、
前記フック部材と実質的に同じ魚骨状を有し、そして該フック部材と接着できるように該フック部材の下方に設けられ、側方向へ延伸及び圧縮の少なくともいずれかが可能な基材と、
外表面に磁性物質層が塗布され、前記フック部材と実質的に同じ魚骨状を有し、そして該フック部材の上方を覆う保護層とを含み、
前記基材、フック部材及び保護層は係合部の周辺に沿って接着されており、保護層の接着部位寄りの内縁にはミシン目が設けられていることを特徴とする発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項9】
中央リブは、幅W1と基材の底面から中央リブの最上端までの高さD3を有し、且つD3>W1である請求項8に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項10】
基材は、発泡物質と結合可能な物質により製作される請求項8に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項11】
発泡物質と結合可能な物質は、発泡スチロール、不織布、及び繊維布のいずれかを含む請求項10に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項12】
保護層と基材とは同じ物質により製作される請求項8に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項13】
基材には、フック部材の係合部と対応する部位に、側フラップ部と、該側フラップ部に開設された貫通孔とをさらに含む請求項8に記載の発泡物品に用いられる面ファスナユニット。
【請求項14】
発泡体と、
少なくとも該発泡体に結合された請求項1から13に記載された発泡物品に用いられる面ファスナユニットのいずれか1つと、
を含むことを特徴とする発泡物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−143231(P2011−143231A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100148(P2010−100148)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(508332748)台湾百和工業股▲ふん▼有限公司 (6)
【Fターム(参考)】