説明

発熱体収納装置

【課題】本発明は、携帯電話の基地局など発熱体収納装置に関するもので、内部の送風機が故障したときにも連続運転できることを目的とする。
【解決手段】キャビネット3の外部の空気(以降、外気)を取り入れる外気送風機12は、2台のほぼ同じ規格の遠心ファン12a、12bで構成され、これらの遠心ファン12a、12bは、隣り合ったファン収納室50a、50bに配置され、これらのファン収納室50a、50bは、その吹き出し側で熱交換器14の吸込面の手前で合流するように接続し、遠心ファン12a、12b間を仕切る仕切板21にそれぞれのファン収納室50a、50bを連通する連通孔23を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話の通信機を収めた基地局など、発熱体を収納した発熱体収納装置の冷却技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、携帯電話の基地局は、数十アンペア以上の電流が流れることから、ある点では発熱体とも表現される。つまり、冷却をすることがその動作を安定化させるためには極めて重要なものとなる。このような携帯電話の基地局はその冷却を行う為に、例えば図9に示すような構成をとっている。
【0003】
すなわち、発熱体となる送・受信機を収納したキャビネットと、キャビネットの開口部に装着された熱交換装置(101)とを備えた構成となっていた。
【0004】
熱交換装置101は、外気用の第1吸込口107と第1吐出口108およびキャビネット内用の第2吸込口109および第2吐出口110を有する本体ケース111を備えている。
【0005】
また、この本体ケース111内には、外気用の第1送風機112およびキャビネット内用の第2送風機113と、前記本体ケース111内において室外空気とキャビネット内空気との熱交換を行う熱交換器114とを備えた構成となっていた。
【0006】
第1送風機112は、第1吸込口107と送風機自身の吸込口とが重なるように、そのファン軸を、第1吸込口107に向けて配置されている。
【0007】
第2送風機113についても同様に、そのファン軸を、第2吸込口109に向けて配置されている(なお、これに類似する先行文献としては下記特許文献1が存在する)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2000−156580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
携帯電話の基地局においては、社会インフラとしての重要度が高まり、故障などの非常時においても、一部の運転を継続することが求められている。
【0010】
しかしながら、上記従来の熱交換装置においては、外気用の第1送風機112、およびキャビネット内用の第2送風機113ともに、風路に対して1台のみしか設置されていないので、どちらか1台でも故障して停止すると、熱交換装置101は機能しなくなり、基地局はストップすることになる。
【0011】
これに対して、特許文献1に開示されたものは、外気用の送風機、キャビネット内用の送風機が、それぞれの風路に並列に複数設置されているので、一台が故障しても冷却作用は発揮される。
【0012】
しかし、送風機を並列に設置した場合には、一方が停止したとき、その停止した送風機が風路全体の空気抵抗を増加させるため、運転を継続できているもう一台の送風機も、一台分の能力をも発揮できないことがわかっている。
【0013】
詳しく説明すると、送風機の下流側には抵抗の大きい熱交換器が配置されているので、運転している送風機は、停止している送風機側へも逆流するように空気を送る。すなわち、一部の空気は、熱交換器を通過しないことになる。さらには、逆流した空気の一部は、運転中の送風機の吸込口から再び吸い込まれるので、より送風効率を悪くする。
【0014】
そして、この結果として、冷却効果が大幅に低下してしまうことになるのである。
【0015】
そこで、本発明は、一部の送風機が故障した場合においても、冷却能力の低下を抑制することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
そして、この目的を達成するために本発明は、内部に発熱体を収納したキャビネットと、このキャビネット内の空気を冷却する熱交換装置とで構成された発熱体収納装置であって、前記熱交換装置は、前記キャビネット内部の内部空気(以降、内気と記載する)を循環する内気送風機と、前記キャビネット外部の外部空気(以降、外気と記載する)を取り入れる外気送風機と、前記外気と内気との熱交換を行う熱交換器とを備え、前記内気送風機と外気送風機の少なくとも一方は、複数の遠心ファンを、仕切壁面で仕切られた隣り合ったファン収納室において、この仕切壁面を間に対向配置した構成とし、前記隣り合ったファン収納室は、その吹き出し側で前記熱交換器の空気流入面の手前で合流するように構成し、前記仕切壁面には、隣り合ったファン収納室を連通する連通孔を設け、これにより、所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0017】
以上のように本発明は、内部に発熱体を収納したキャビネットと、このキャビネット内の空気を冷却する熱交換装置とで構成された発熱体収納装置であって、前記熱交換装置は、前記キャビネット内部の内部空気(以降、内気と記載する)を循環する内気送風機と、前記キャビネット外部の外部空気(以降、外気と記載する)を取り入れる外気送風機と、前記外気と内気との熱交換を行う熱交換器とを備え、前記内気送風機と外気送風機の少なくとも一方は、複数の遠心ファンを、仕切壁面で仕切られた隣り合ったファン収納室において、この仕切壁面を間に対向配置した構成とし、前記隣り合ったファン収納室は、その吹き出し側で前記熱交換器の空気流入面の手前で合流するように構成し、前記仕切壁面には、隣り合ったファン収納室を連通する連通孔を設けたものであるので、冷却能力の低下を抑制することができる。
【0018】
すなわち、本発明においては、仕切壁面で仕切られた隣り合ったファン収納室に収納された複数の複数の遠心ファンの一方が故障等で停止した場合、他方の運転している遠心ファンから送られる風が、前記仕切壁面に設けた連通孔を通って停止している遠心ファン(ブレード)にあたり、この停止している遠心ファンを回転させ、この停止していた遠心ファンからも熱交換器に向けて送風をすることができ、この結果として熱交換器の冷却能力の低下を抑制することができる。
【0019】
この点を、いま少し説明すると、従来のように、一方の遠心ファンが停止した状態を放置した場合、運転している遠心ファンから送られる風が、停止している遠心ファン側のファン収納室へ流れ込み、この停止している遠心ファン側のファン収納室で、風が逆に流れ、つまり、熱交換器を冷却する送風量が大幅に低下し、その結果として、熱交換器の冷却能力が大幅に低下する。
【0020】
これに対して、本発明では、停止していた遠心ファンを運転している遠心ファンで回転させるので、ファンの吸込み側へ流れる逆流を抑えることができ、その結果として、熱交換器を冷却する送風量の低下を抑制し、それにより、熱交換器の冷却能力が低下するのを抑制することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態の発熱体収納装置の設置例を示す斜視図
【図2】同発熱体収納装置を示す概略構成図
【図3】同発熱体収納装置の熱交換装置の斜視図
【図4】同熱交換器の分解斜視図
【図5】同熱交換器の斜視図
【図6】同発熱体収納装置の外気送風機部分の斜視図
【図7】(a)同発熱体収納装置の外気の送風部分の通常時の運転状態を示す図、(b)同一つの遠心ファンが停止した状態を示す図
【図8】同外気の送風部分を示す図
【図9】従来の熱交換装置の構成図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1において、1はビルディングを示し、その屋上には、発熱体収納装置の一例である携帯電話の基地局2が設けられている。
【0024】
基地局2は、箱状のキャビネット3と、このキャビネット3内に設けた送・受信機4と、キャビネット3の前面開口部に、ドアのごとく開閉自在に設けた熱交換装置5とにより構成されている。
【0025】
この熱交換装置5は、図2、図3に示すように、縦長箱状の本体ケース6を備え、この本体ケース6内には、熱交換器14を挟んで、下方に外気導入室50、上方に内気導入室51を設けている。
【0026】
この本体ケース6の前面側には、外気用の外気吸気口7と外気吐出口8を設け、背面側には、キャビネット3内用の内気吸気口9および内気吐出口10を設けている。
【0027】
すなわち、外気吸気口7は外気導入室50に、内気吸気口9は内気導入室51に設けられている。
【0028】
さらに、外気導入室50内には、外気用の外気送風機12を設け、また内気導入室51内には、内気用の内気送風機13を設けている。
【0029】
熱交換器14は、本体ケース6内において外気と内気との熱交換を行うものである。
【0030】
図3に示すように、内気吸気口9は、本体ケース6の上端部に斜めに突き出たように形成されている。
【0031】
熱交換器14は、図4に示すような、長方形状で合成樹脂製の第1の板体15、同じく長方形状で合成樹脂製の第2の板体16、第3の板体17を用いて形成される。すなわち、第1の板体15の表面上に、第2の板体16、第2の板体16の表面上に第3の板体17(以降、同じように複数個の板体が用いられる。)を、それぞれ所定間隔を離した状態で図5のごとく重合させた構成としている。
【0032】
図示しないが、この板体15、16、17の表面には、その表面をレーン状に仕切る複数の整流壁をそれぞれ設けている。
【0033】
板体15、16、17は上下方向を長くした長方形状となっており、整流壁は、流入口となる板体の一端から他端側に向けて伸延させている。この整流壁は、前記他端側の手前で一方の長辺側に湾曲させる形状とし、流出口につながっている。このような板体15、16、17の整流壁によって、板体15、16、17上に略L字状の複数の送風レーンができることになる。
【0034】
このような熱交換器14によれば、内気については、キャビネット3側に短い送風レーンが設けられ、外気側に長い送風レーンが設けられる。一方、外気については、キャビネット3側に長い送風レーンが設けられ、外気側に短い送風レーンが設けられる。
【0035】
そして、このように重合させた熱交換器14の図5における上面が、キャビネット3内の空気が内気吸気口9を介して流入する流入口14bとなっている。
【0036】
この流入口14bから熱交換器14内に流入した空気は、次に図5の下部右側に設けた流出口14cからキャビネット3内に流出させられることとなる。なお、流出口14cは、内気吐出口10と接続されている。
【0037】
また、キャビネット3外の外気は、図5における下面に設けた流入口14aから流入し、上部左側に設けた流出口14dからキャビネット3外へ流出させられることになる。なお、流出口14dは、外気吐出口8と接続されている。
【0038】
また、外気送風機12は、外気導入室50内で第1流入口14aに向けて空気を送り込むような位置に設けられ、内気送風機13は、内気導入室51内で第2流入口14bに向けて空気を送り込むように設けられている。本実施の形態では、外気送風機12、内気送風機13は、それぞれ遠心型の送風機である。
【0039】
図2に示すように、キャビネット3内には、前述のとおり送・受信機4が設けられている。
【0040】
外気送風機12は、図3に示すように、2つの遠心ファン12a、遠心ファン12bで構成されている。この遠心ファン12a、遠心ファン12bは、図6に示すように、外気導入室50を仕切板21で仕切られた2つのファン収納室50a、ファン収納室50b内にそれぞれ配置されている。
【0041】
また、これらの遠心ファン12a、遠心ファン12bのそれぞれの主板(ブレード後方の取付板)22a、22bは、ほぼ同じ平面上に位置するように並んでいる。
【0042】
さらに、熱交換器14の流入口14aに対して並列に配置されている。つまり、遠心ファン12a、遠心ファン12bを運転すると、遠心ファン12a、遠心ファン12bから発生した空気の流れは、第1流入口14aの手前で合流して、熱交換器14に流入していくのである。
【0043】
仕切板21には、遠心ファン12a、遠心ファン12bの間部分に、連通孔23として二つの連通孔23a、23bが設けられている。
【0044】
本実施の形態では、連通孔23a、23bは、遠心ファン12a、遠心ファン12bの回転中心を結んだ直線に対して上下に対称に設けられている。
【0045】
また、この連通孔23a、23bは、遠心ファン12a、遠心ファン12bの厚み方向に長いスリット状の形状をしている。
【0046】
また、図8で詳しく示すように、連通孔23a、23bには、ガイド板26a、26bが設けられている。このガイド板26aは、連通孔23a部分から、ファン収納室50a側に突き出して設けられる。
【0047】
また、このガイド板26aは、連通孔23a部分から、遠心ファン12a回転方向の後方側に向けて、遠心ファン12aの外周に沿うような傾きを持って設けられている。
【0048】
同様に、ガイド板26bは、連通孔23b部分から、ファン収納室50b側に突き出して設けられる。また、このガイド板26bは、連通孔23b部分から、遠心ファン12b回転方向の後方側に、遠心ファン12bの外周に沿うような傾きを持って設けられている。
【0049】
また、図8から理解されるように、連通孔23bは、遠心ファン12aの回転中心から遠心ファン12bの回転方向と同じ向きに伸ばして、そのブレードの外周を結ぶ直線上に設けるとよい。
【0050】
同様に、連通孔23aは、遠心ファン12bの回転中心から遠心ファン12bの回転方向と同じ向きに伸ばして、そのブレードの外周を結ぶ直線上に設けるとよい。
【0051】
このような構成の携帯電話の基地局2(発熱体収納装置)の冷却動作について説明する。
【0052】
まず、図2を用いて故障などの異常のない状態について簡単に説明する。
【0053】
基地局2の運転状態においては、送・受信機4の動作に伴い、キャビネット3内の温度が上昇する。
【0054】
キャビネット3内の空気は、内気送風機13の運転により、キャビネット3内から熱交換装置5の熱交換器14を通じて再びキャビネット3内に循環する内気風路を形成する。
【0055】
一方、外気は、外気送風機12の運転により、外気吸気口7から熱交換装置5内の熱交換器14には入り、再び外気へ放出される。
【0056】
このように内気送風機13、外気送風機12が故障していない通常運転時には、熱交換器14内で冷たい外気と温かい内気の間で熱交換され、冷却された内気がキャビネット3内に供給される。すなわち、送・受信機4で発生した熱量は、外気風路に移って排出されるので、キャビネット3内を冷却することができるものである。
【0057】
ここで、本実施の形態の最も特徴的な内容について説明する。
【0058】
例えば、遠心ファン12a、遠心ファン12bのどちらか一方が故障した場合について説明する。
【0059】
具体的には、遠心ファン12bが故障した場合を例にして説明する。
【0060】
本実施の形態では、通常(故障していない場合)、遠心ファン12a、遠心ファン12bは、図7(a)に示すとおり、時計回りに回転する。しかし、遠心ファン12bが故障すると、図7(b)に示すように、遠心ファン12aによる空気の流れが、ファン収納室50b側に流れ込んでくる(気流24)。すなわち、逆流状態になる。
【0061】
同時に、連通孔23bからもファン収納室50b側に向かう空気の流れ(気流25)が発生する。気流25は、停止した遠心ファン12bのブレード(図示せず)にあたることによって、遠心ファン12bに時計回りの回転力を発生させるのである。
【0062】
遠心ファン12bが時計回り、すなわち順方向に回転すると、遠心ファン12bは外周側に向けて空気を押し出す力を発生し、逆流した気流24を押し戻す。従って、気流24の逆流を抑制するので、遠心ファン12aで発生した気流は、熱交換器14に流入され、熱交換量の低下を抑制する。
【0063】
また、連通孔23bには、ガイド板26bが設けられているので、連通孔23bを通ってファン収納室50aからファン収納室50bへ流れる気流25は、遠心ファン12bのブレードに向かう流れとなり、効率よく遠心ファン12bを回転させることになる。
【0064】
また、連通孔23aには、遠心ファン12a回転方向後方にガイド板26aを設けているので、遠心ファン12bが停止したときに、ファン収納室50aでの流れを受け止めて連通孔23aに流れにくくする役割を果たしている。
【0065】
また、連通孔23bは、遠心ファン12aから放射状に発生する空気の流れの一部を気流25にして遠心ファン12bのブレードにあてることになるので、効率的に遠心ファン12bを回転させることができるのである。
【0066】
以上のように、本実施の形態の発熱体収納装置によれば、外気送風機12として遠心ファン12a、遠心ファン12bをそれぞれ隣り合ったファン収納室50a、ファン収納室50bに備え、その間の仕切板21に連通孔23を設けたので、一方が停止したときに他方の回転による空気の流れによって停止したファンを回転させて、逆流を最小限に抑えることができる。従って、ファンの故障時の熱交換装置5の性能低下を抑えて、発熱体収納装置の運転を継続することが可能になるものである。
【0067】
なお、本実施の形態では、外気側(外気送風機12)についてのみ説明したが、内気側(内気送風機13)についても同様の構成をとることができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上のように本発明は、仕切壁面で仕切られた隣り合ったファン収納室に収納された複数の複数の遠心ファンの一方が故障等で停止した場合、他方の運転している遠心ファンから送られる風が、前記仕切壁面に設けた連通孔を通って停止している遠心ファン(ブレード)にあたり、この停止している遠心ファンを回転させ、この停止していた遠心ファンからも熱交換器に向けて送風をすることができ、この結果として熱交換器の冷却能力の低下を抑制することができる。
【0069】
この点を、いま少し説明すると、従来のように、一方の遠心ファンが停止した状態を放置した場合、運転している遠心ファンから送られる風が、停止している遠心ファン側のファン収納室へ流れ込み、この停止している遠心ファン側のファン収納室で、風が逆に流れ、つまり、熱交換器を冷却する送風量が大幅に低下し、その結果として、熱交換器の冷却能力が大幅に低下する。
【0070】
これに対して、本発明では、停止していた遠心ファンを運転している遠心ファンで回転させるので、ファンの吸込み側へ流れる逆流を抑えることができ、その結果として、熱交換器を冷却する送風量の低下を抑制し、それにより、熱交換器の冷却能力が低下するのを抑制することができるのである。
【0071】
従って、例えば、継続運転が求められる通信機器の基地局や、その他連続運転が求められる屋外設置機器における冷却設備としてきわめて有用なものとなる。
【符号の説明】
【0072】
1 ビルディング
2 基地局
3 キャビネット
4 送・受信機
5 熱交換装置
6 本体ケース
7 外気吸気口
8 外気吐出口
9 内気吸気口
10 内気吐出口
12 外気送風機
13 内気送風機
14 熱交換器
15 板体
16 板体
17 板体
21 仕切板
22a、22b 主板
23 連通孔
23a,23b 連通孔
24 気流
25 気流
26a,26b ガイド板
50a,50b ファン収納室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に発熱体を収納したキャビネットと、
このキャビネット内の空気を冷却する熱交換装置とで構成された発熱体収納装置であって、
前記熱交換装置は、
前記キャビネット内部の内部空気(以降、内気と記載する)を循環する内気送風機と、
前記キャビネット外部の外部空気(以降、外気と記載する)を取り入れる外気送風機と、
前記外気と内気との熱交換を行う熱交換器とを備え、
前記内気送風機と外気送風機の少なくとも一方は、複数の遠心ファンを、仕切壁面で仕切られた隣り合ったファン収納室において、この仕切壁面を間に対向配置した構成とし、
前記隣り合ったファン収納室は、その吹き出し側で前記熱交換器の空気流入面の手前で合流するように構成し、
前記仕切壁面には、隣り合ったファン収納室を連通する連通孔を設けた発熱体収納装置。
【請求項2】
前記連通孔は、隣り合ったファン収納室において対向配置した複数の遠心ファンの回転中心を結んだ直線に対して対称に複数個設けた請求項1記載の発熱体収納装置。
【請求項3】
前記連通孔は、隣り合ったファン収納室において対向配置した複数の遠心ファンの内、一方の遠心ファンの回転中心から、他方の遠心ファンの外周縁よりも内側にむけて伸ばした直線上に配置した請求項1または2記載の発熱体収納装置。
【請求項4】
前記連通孔は、前記遠心ファンの厚み方向に長いスリット状に設けた請求項1〜3いずれか一つに記載の発熱体収納装置。
【請求項5】
前記連通孔には、隣り合ったファン収納室の一方において、そのファン収納室に収納された遠心ファンの回転方向の後方側で、その外周に向かって延長されたガイド板を設けた請求項1〜4いずれか一つに記載の発熱体収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−98523(P2013−98523A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243307(P2011−243307)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】