説明

発電システム及び発電システムの制御方法

【課題】送電端に対して複数の発電機が並列に接続されていても、発電効率の低下を抑制することを目的とする。
【解決手段】発電システム10は、タービンと、タービンが発生させた動力を伝達する回転軸16と、回転軸16に伝達された動力によって発電する複数の発電機20と、を備え、送電端26に対して複数の発電機20が並列に接続されている。そして、複数の発電機20は、各々回転軸16に伝達された動力に基づいて発電出力を推定する出力推定部50から出力される出力推定値が予め設定された出力目標値となるようにフィードフォワード制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電システム及び発電システムの制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、航空機等に用いられる、送電端に対して複数の発電機が並列に接続している多重化された発電システムでは、発電機同士の発電出力の位相のずれにより、該発電システムによる発電出力の総量が低下し、発電効率の低下を招く場合がある。
この問題を解決するために特許文献1には、タービンが発生させる回転力を動力分割伝達器で複数の発電機に分割する発電システムであって、個々の発電機の発電出力と複数の発電機の平均発電出力との差によって決まる修正信号を発電機の磁界制御ユニットへ入力(フィードバック)し、磁界制御ユニットによって発電機の発電出力を安定化させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−166897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、発電機の発電出力の位相がずれる要因としては、発電機の個体差に起因するものが多く含まれると考えられるが、特許文献1に記載の技術では、複数の発電機の平均発電出力を用いてフィードバック制御していることから、発電機の個体差に応じた制御はできておらず、発電機の制御の精度を高められないため、発電システムの発電効率の低下を招く場合があった。
また、特許文献1に記載の技術では、動力分割伝達器の故障によって各発電機に伝達される動力に極端な不均一の発生や、一部の発電機の故障等によって、個々の発電機の発電出力にばらつきが生じた場合であっても、平均化された目標出力に各発電機の発電出力を追従させようとするため、発電システムの発電効率が低下する場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、送電端に対して複数の発電機が並列に接続されていても、発電効率の低下を抑制することができる発電システム及び発電システムの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の発電システム及び発電システムの制御方法は以下の手段を採用する。
【0007】
すなわち、本発明に係る発電システムは、タービンと、前記タービンが発生させた動力を伝達する回転軸と、前記回転軸に伝達された動力によって発電する複数の発電機と、を備え、送電端に対して複数の前記発電機が並列に接続している発電システムであって、複数の前記発電機は、各々前記回転軸に伝達された動力に基づいて発電出力を推定する推定手段から出力される発電出力の推定値が予め設定された発電出力の目標値となるようにフィードフォワード制御される。
【0008】
本発明によれば、発電システムは、タービンと、タービンが発生させた動力を伝達する回転軸と、回転軸に伝達された動力によって発電する複数の発電機と、を備え、送電端に対して複数の発電機が並列に接続されている。
なお、発電システムは、タービンが発生させた動力を分割して複数の回転軸に伝達する伝達器によって、一つのタービンに対して複数の発電機へ動力を伝達してもよいし、該伝達器が用いられることなくタービンと発電機とが一対一に設けられてもよい。
複数の発電機は、各々回転軸に伝達された動力に基づいて発電出力を推定する推定手段から出力される発電出力の推定値が予め設定された発電出力の目標値となるようにフィードフォワード制御される。
回転軸に伝達される動力は、例えば、回転軸の回転数及びトルクから求めることができ、動力に発電効率を乗算することで、発電出力が推定される。
そして、各発電機は、発電出力の推定値と目標値との差分が0(零)となるように、すなわち、発電出力の推定値と目標値とが一致するように、フィードバック制御されることとなる。
【0009】
このように、各発電機は、回転軸に伝達された動力に基づいてフィードフォワード制御されるため、すなわち、伝達される動力に基づいて、個々に発電機が制御されるため、各発電機に伝達される動力が同一でなくても、また、発電機の個体差にかかわらず、発電効率の低下を抑制することができる。また、伝達される動力に基づいて、個々に発電機が制御されるため、各発電機の同期を容易にとることができる。さらに、発電システムを構成する機器の不具合や故障等が発生し、各発電機に伝達される動力の低下や、発電機に伝達される動力の不均等によって、各発電機の発電出力に不均一又は非同期が生じても、各発電機は、回転軸に伝達された動力に基づいてフィードフォワード制御されるため、発電効率が下がらないように、的確に制御されることが可能となる。
【0010】
また、本発明の発電システムは、前記発電機が、前記フィードフォワード制御されると共に、前記送電端に供給される複数の前記発電機の発電出力の総量に基づいてフィードバック制御されてもよい。
【0011】
本発明によれば、発電機が送電端に供給される発電出力の総量に基づいて、さらにフィードバック制御されるため、各発電機の同期をより正確に取ることができ、非同期に起因する無効電力をより抑制することができる。
【0012】
また、本発明の発電システムは、前記発電機の発電出力を検出し、検出した発電出力の値を前記推定手段にフィードバックする発電出力検出手段を備えてもよい。
【0013】
本発明によれば、各発電機で検出された発電出力の値を推定手段にフィードバックするので、推定手段は、より正確に発電機の発電出力を推定することができる。
【0014】
一方、本発明に係る発電システムの制御方法は、タービンと、前記タービンが発生させた動力を伝達する回転軸と、前記回転軸に伝達された動力によって発電する複数の発電機と、を備え、送電端に対して複数の前記発電機が並列に接続している発電システムの制御方法であって、複数の前記発電機は、各々前記回転軸に伝達された動力に基づいて発電出力を推定する推定手段から出力される発電出力の推定値が予め設定された発電出力の目標値となるようにフィードフォワード制御される。
【0015】
本発明によれば、各発電機は、回転軸に伝達された動力に基づいてフィードフォワード制御されるため、すなわち、伝達される動力に基づいて、個々に発電機が制御されるため、各発電機に伝達される動力が同一でなくても、また、発電機の個体差にかかわらず、発電効率の低下を抑制することができる。また、伝達される動力に基づいて、個々に発電機が制御されるため、各発電機の同期を容易にとることができる。さらに、発電システムを構成する機器の不具合や故障等が発生し、各発電機に伝達される動力の低下や、発電機に伝達される動力の不均等によって、各発電機の発電出力に不均一又は非同期が生じても、各発電機は、回転軸に伝達された動力に基づいてフィードフォワード制御されるため、発電効率が下がらないように、的確に制御されることが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、送電端に対して複数の発電機が並列に接続されていても、発電効率の低下を抑制することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発電システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る出力調整ユニットの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る発電システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る出力調整ユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る発電システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る出力調整ユニットの構成を示すブロック図である。
【図7】他の実施形態に係る発電システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明に係る発電システム及び発電システムの制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に、本第1実施形態に係る発電システム10の構成を示す。
本第1実施形態に係る発電システム10は、例えば、航空機及び船舶等に搭載され、ガスタービン又は蒸気タービン等のタービン12、タービン12が発生させた動力を伝達する回転軸14、回転軸14に伝達された動力を分割して複数の回転軸16に伝達する動力分割伝達器18、複数の回転軸16毎に設けられ、回転軸16に伝達された動力によって発電する複数の発電機20を備えている。
【0020】
なお、複数の発電機20は、各々送電線22を介して主送電線24へ電気的に接続され、送電線22及び主送電線24を介して送電端26へ電力を送電する。すなわち、複数の発電機20は、送電端26に対して並列に接続されている。
【0021】
また、本第1実施形態に係る発電機20としては、一例として誘導発電機を用いる。そして、各発電機20には、出力調整ユニット40及び磁界制御ユニット42が備えられている。
出力調整ユニット40は、発電機20の発電出力(発電機20が出力する電力)を調整するための調整信号を出力する。
磁界制御ユニット42は、出力調整ユニット40から出力された調整信号に基づいて、誘導発電機である発電機20で生成される磁界を制御する。
【0022】
さらに、各回転軸16には、回転数検出器44及びトルク検出器46が備えられている。
回転数検出器44は、回転軸16の回転数を検出し、検出値(以下、「回転数検出値」という。)を出力調整ユニット40へ出力する。
トルク検出器46は、回転軸16のトルクを検出し、検出値(以下、「トルク検出値」という。)を出力調整ユニット40へ出力する。
【0023】
図2に、出力調整ユニット40の構成を示す。
出力調整ユニット40は、出力推定部50、目標出力値記憶部52、及び減算部54Aを備えている。
【0024】
出力推定部50は、回転軸16に伝達された動力に基づいて、発電機20の発電出力を推定する。具体的には。出力推定部50には、発電出力を推定する関数(発電機20の発電出力のモデル)である推定関数f(η,ω,τ)が予め記憶されている。そして、推定関数f(η,ω,τ)は、予め記憶されている発電効率η、回転数検出器44から出力される回転数検出値ω、及びトルク検出器46から出力されるトルク検出値τが入力され、発電機20の発電出力の推定値(以下、「推定出力値」という。)を算出する。なお、回転軸16に伝達された動力は、回転数検出値ωとトルク検出値τによって求められる。
【0025】
目標出力値記憶部52には、不図示の操作装置によって予め設定された発電機20の発電出力の目標値(以下、「目標出力値」という。)が記憶されている。なお、本第1実施形態では、一例として、各発電機20の目標出力値を同一としている。
【0026】
減算部54Aには、目標出力値記憶部52から出力された目標出力値、及び出力推定部50から出力された推定出力値が入力され、減算部54Aは、目標出力値から推定出力値を減算して得られた偏差を調整信号として磁界制御ユニット42へ出力する。
【0027】
磁界制御ユニット42は、出力調整ユニット40が備える減算部54Aから出力された調整信号に基づいて、発電機20で生成される磁界を制御する。
【0028】
次に、本第1実施形態に係る発電システム10の作用を説明する。
出力推定部50から出力される推定出力値が目標出力値と異なる場合、すなわち調整信号の値が0(零)(0(零)を含む許容範囲内)でない場合、磁界制御ユニット42が、調整信号の値が0(零)となり、推定出力値と目標出力値が一致するように、発電機20で生成される磁界を制御することによって発電機20の発電出力がフィードフォワード制御される。
そして、上記フィードフォワード制御は、各発電機20に対して個別に行われるため、各発電機20の発電出力は、各々設定された目標出力値となるように制御される。
【0029】
以上説明したように、本第1実施形態に係る発電システム10は、送電端26に対して複数の発電機20が並列に接続されており、発電機20は、各々回転軸16に伝達された動力に基づいた出力推定値が予め設定された出力目標値となるようにフィードフォワード制御される。
このように、各発電機20は、回転軸16に伝達された動力に基づいてフィードフォワード制御されるため、すなわち、伝達される動力に基づいて、個々に発電機20が制御されるため、各発電機20に伝達される動力が同一でなくても、また、発電機20の個体差にかかわらず、発電効率の低下を抑制することができる。また、伝達される動力に基づいて、個々に発電機20が制御されるため、各発電機20の同期を容易にとることができる。また、フィードフォワード制御によって、発電機20の発電出力の制御を安定かつ速く行うことができる。
【0030】
さらに、本第1実施形態に係る発電システム10は、動力分割伝達器18によって、タービンが発生させた動力が分割されて複数の回転軸16に伝達され、回転軸16を介して各発電機20に分割された動力が伝達される。そして、動力分割伝達器18が破損等することによって、各発電機に伝達される動力の低下や、発電機20に伝達される動力の不均等により、各発電機20の発電出力に不均一又は非同期が生じても、各発電機20は、回転軸16に伝達された動力に基づいてフィードフォワード制御されるため、発電効率が下がらないように、的確に制御されることが可能となる。
【0031】
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
【0032】
図3に、本第2実施形態に係る発電システム10の構成を示す。なお、図3における図1と同一の構成部分については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第2実施形態に係る発電システム10は、主送電線24に送電端26へ供給される電力である、複数の発電機20の発電出力の総量を検出する発電出力検出器60Aを備える。
発電出力検出器60Aは、検出した発電出力の総量(以下、「総発電出力値」という。)を各発電機20に対応した出力調整ユニット40へ出力する。
【0033】
図4に、本第2実施形態に係る出力調整ユニット40の構成を示す。なお、図4における図2と同一の構成部分については図2と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第2実施形態に係る出力調整ユニット40は、平均処理部62、減算部54B、ゲイン乗算部64、及び加算部66を備える。
【0034】
平均処理部62は、発電出力検出器60Aから出力された総発電出力値が入力され、該総発電出力値を発電システム10が備える発電機20の総数で除算し、発電機20の発電出力の平均値(以下、「平均出力値」という。)を出力する。
【0035】
減算部54Bには、目標出力値記憶部52から出力された目標出力値、及び平均処理部62から出力された平均出力値が入力され、減算部54Bは、平均出力値から目標出力値を減算して得られた偏差を、ゲイン乗算部64へ出力する。
【0036】
ゲイン乗算部64は、減算部54Bから出力された偏差に予め定められたフィードバックゲインを乗算し、加算部66へ出力する。
【0037】
加算部66には、ゲイン乗算部64から出力されたフィードバックゲインが乗算された偏差、及び減算部54Aから出力された偏差が入力され、加算部66は、ゲイン乗算部64から出力された偏差に減算部54Aから出力された偏差を加算して得られた値を、調整信号として磁界制御ユニット42へ出力する。
【0038】
次に、本第2実施形態に係る発電システム10の作用を説明する。
減算部54Bから出力された偏差が0(零)でない場合は、各発電機20の発電出力の平均値と目標出力値とにずれが生じている場合であり、各発電機20の同期がとれず、各発電機20の非同期に起因する無効電力が発生している。
そして、推定出力値と目標出力値との偏差に平均出力値と目標出力値との偏差を加算して得られた調整信号が0(零)となるように、磁界制御ユニット42が、発電機20で生成される磁界を制御することによって発電機20の発電出力が制御される。すなわち、発電機20は、第1実施形態に係るフィードバック制御されると共に、送電端26に供給される総発電出力値に基づいてフィードバック制御されることとなる。このように調整信号に、平均出力値と目標出力値との偏差を加算されるので、本第2実施形態に係る発電システム10は、各発電機20の発電出力の平均値と目標出力値とのずれを解消でき、各発電機20の同期をより正確に取ることができる。
【0039】
以上説明したように、本第2実施形態に係る発電システム10は、発電機20が送電端26に供給される発電出力の総量に基づいて、さらにフィードバック制御されるため、各発電機20の同期を正確に取ることができ、非同期に起因する無効電力をより抑制することができる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
【0040】
図5に、本第3実施形態に係る発電システム10の構成を示す。なお、図5における図3と同一の構成部分については図3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第3実施形態に係る発電システム10は、各発電機20から出力される電力を主送電線24Bに送電する送電線22に、各発電機20の発電出力を検出する発電出力検出器60Bを備える。
発電出力検出器60Bは、検出した発電出力(以下、「発電出力値」という。)を、検出対象の発電機20に対応する出力調整ユニット40へ出力する。
【0041】
図6に、本第3実施形態に係る出力調整ユニット40の構成を示す。なお、図6における図4と同一の構成部分については図4と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第3実施形態に係る出力調整ユニット40は、減算部54Cを備える。
【0042】
減算部54Cには、出力推定部50から出力された推定出力値、及び発電出力検出器60Bから出力された発電出力値が入力され、減算部54Cは、推定出力値から発電出力値を減算して得られた偏差を出力推定部50へ出力(フィードバック)する。
【0043】
次に、本第3実施形態に係る発電システム10の作用を説明する。
減算部54Cから出力される偏差が0(零)(0(零)を含む許容範囲内)でない場合、すなわち、出力推定部50から出力される推定出力値と発電機20の発電出力値とが異なる場合、出力推定部50は、偏差が0(零)となり、推定出力値と発電出力値とが一致するように、例えば、推定関数f(η,ω,τ)に含まれる係数を調整する。なお、出力推定部50は、減算部54Cから偏差が入力される毎に推定関数f(η,ω,τ)の調整をするのではなく、該偏差を複数蓄積し、蓄積した結果に基づいて、推定関数f(η,ω,τ)を調整してもよい。
そして、出力推定部50は、調整された推定関数f(η,ω,τ)を用いて、推定出力値の算出を行う。
【0044】
以上説明したように、本第3実施形態に係る発電システム10は、各発電機20で検出された発電出力値を出力推定部50にフィードバックするので、出力推定部50は、より正確に発電機20の発電出力を推定することができる。
【0045】
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0046】
例えば、上記各実施形態では、タービン12が発生させた動力を動力分割伝達器18によって分割して、複数の発電機20に伝達する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、図7に示される発電システム10’のように、動力分割伝達器18を備えず、タービン12と発電機20が一対一で備えられる形態としてもよい。
【符号の説明】
【0047】
10 発電システム
12 タービン
16 回転軸
18 動力分割伝達器
20 発電機
26 送電端
50 出力推定部
60B 発電出力検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンと、
前記タービンが発生させた動力を伝達する回転軸と、
前記回転軸に伝達された動力によって発電する複数の発電機と、
を備え、送電端に対して複数の前記発電機が並列に接続している発電システムであって、
複数の前記発電機は、各々前記回転軸に伝達された動力に基づいて発電出力を推定する推定手段から出力される発電出力の推定値が予め設定された発電出力の目標値となるようにフィードフォワード制御される発電システム。
【請求項2】
前記発電機は、前記フィードフォワード制御されると共に、前記送電端に供給される複数の前記発電機の発電出力の総量に基づいてフィードバック制御される請求項1記載の発電システム。
【請求項3】
前記発電機の発電出力を検出し、検出した発電出力の値を前記推定手段にフィードバックする発電出力検出手段
を備えた請求項1又は請求項2記載の発電システム。
【請求項4】
タービンと、前記タービンが発生させた動力を伝達する回転軸と、前記回転軸に伝達された動力によって発電する複数の発電機と、を備え、送電端に対して複数の前記発電機が並列に接続している発電システムの制御方法であって、
複数の前記発電機は、各々前記回転軸に伝達された動力に基づいて発電出力を推定する推定手段から出力される発電出力の推定値が予め設定された発電出力の目標値となるようにフィードフォワード制御される発電システムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−100442(P2012−100442A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246404(P2010−246404)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】