説明

白金二核錯体、その製造方法、それを用いた触媒及び白金ナノ粒子担持触媒の前駆体

【課題】 本発明の目的は、白金(I)−白金(I)結合を有する新規な白金二核錯体を提供すること及びその製造方法を提供することである。また、本発明の別の目的は、新規な白金二核錯体を用いた均一系白金錯体触媒を提供することである。本発明の別の目的は、白金ナノ粒子担持触媒の前駆体を提供することである。
【解決手段】本発明に係る白金二核錯体は、一般式(化1)で表され、白金(I)と白金(I)との結合を有する。
(化1)[Pt
一般式(化1)において、Xはハロゲン原子、Lは構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、白金二核錯体、その製造方法、それを用いた触媒及び白金ナノ粒子担持触媒の前駆体に関する。
【背景技術】
【0002】
担持白金触媒の白金粒子の微細化を目的として、前駆体としての白金複核錯体が注目されている。これまで、白金の複核錯体としては、[Pt(CO)]n(n=1〜6,10)(例えば、非特許文献1を参照。)、[Pt(CO)]n(n=2〜5)(例えば、非特許文献2を参照。)、[Pt(CO)]n(n=3,6,9)(例えば、非特許文献3を参照。)、[Pt19(CO)22](例えば、非特許文献4を参照。)、[Pt24(CO)30](例えば、非特許文献4を参照。)、[Pt26(CO)32](例えば、非特許文献5を参照。)、[Pt38(CO)44](例えば、非特許文献6を参照。)型のカルボニル錯体の合成が報告されている。白金(III)−白金(III)結合を有する白金二核錯体の合成が報告されている(例えば、非特許文献7を参照。)。また、白金−白金結合を有する白金多核錯体については、イソシアニドが配位した、三核錯体又は七核錯体の合成が報告されている(例えば、非特許文献8〜10を参照。)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】G.Longoni et al., J. Am.Chem. Soc. 1976, 98, 7225−7231.
【非特許文献2】J.C.Calabrese et al.,J. Am.Chem. Soc. 1974, 96, 2614−2616.
【非特許文献3】C.Brown et al.,J. C. S. Chem. Commun. 1977, 309−311.
【非特許文献4】D.M.Washccheck et al.,J. Am. Chem. Soc. 1979, 101, 6110−6112.
【非特許文献5】J.D.Roth et al.,J. Phy. Chem. 1992, 96, 7219−7225.
【非特許文献6】J.D.Roth et al.,J. Am. Chem. Soc. 1992, 114, 6159−6169.
【非特許文献7】T.Yamaguchi et al.,Chem. Lett. 2004, 33, 190−191.
【非特許文献8】Y.Yamamoto et al.,J. Am.Chem. Soc. 1982, 104, 2329−2330.
【非特許文献9】Y.Yamamoto et al.,Organometallics 1983, 2, 1377−1381.
【非特許文献10】Y.Yamamoto et al.,J. Chem. Soc. Dalton Trans. 1989, 2161−2166.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
白金(I)−白金(I)結合を有する二核錯体は、これまで知られていない。
【0005】
本発明の目的は、白金(I)−白金(I)結合を有する新規な白金二核錯体を提供すること及びその製造方法を提供することである。また、本発明の別の目的は、新規な白金二核錯体を用いた均一系白金錯体触媒を提供することである。本発明の別の目的は、白金ナノ粒子担持触媒の前駆体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る白金二核錯体は、一般式(化1)で表され、白金(I)と白金(I)との結合を有する。
(化1)[Pt
一般式(化1)において、Xはハロゲン原子、Lは構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子を示す。
【0007】
本発明に係る白金二核錯体の製造方法は、一般式(化2)で表される白金単核錯体と構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子Lとを反応させて、一般式(化3)で表される白金単核錯体を得る工程1と、一般式(化3)で表される白金単核錯体を、ハロゲン引き抜き能を有するPt(II)からPt(I)への1電子還元剤を用いて還元し、一般式(化1)で表される白金二核錯体を得る工程2とを有することを特徴とする。
(化2)[PtX
一般式(化2)において、Xはハロゲン原子、Lは中性配位子を示す。
(化3)[PtX
一般式(化3)において、Xはハロゲン原子、Lは構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子を示す。
【0008】
本発明に係る白金二核錯体の製造方法では、前記1電子還元剤が、リチウム、ナトリウム、カリウム又はマグネシウムのうちの少なくとも1種である形態を包含する。
【0009】
本発明に係る均一系白金錯体触媒は、本発明に係る白金二核錯体を含有する。
【0010】
本発明に係る白金ナノ粒子担持触媒の前駆体は、本発明に係る白金二核錯体を、多孔質担持体に担持させてなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、白金(I)−白金(I)結合を有する白金二核錯体を提供すること及びその製造方法を提供することができる。本発明は、新規な白金二核錯体を用いた均一系白金錯体触媒を提供することができる。本発明は、白金ナノ粒子担持触媒の前駆体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1の工程1で得た白金単核錯体のX線結晶構造解析の結果を示す図である。
【図2】実施例1の工程2で得た白金二核錯体のX線結晶構造解析の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
【0014】
本実施形態に係る白金二核錯体は、一般式(化1)で表され、白金(I)と白金(I)との結合を有する。
(化1)[Pt
一般式(化1)において、Xはハロゲン原子、Lは構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子を示す。
【0015】
一般式(化1)において、Xは、ハロゲン原子である。ハロゲン原子は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)又はヨウ素(I)である。この中で、ヨウ素がより好ましい。
【0016】
一般式(化1)において、Lは、構成元素として炭素(C)、水素(H)及び窒素(N)からなる中性配位子である。Lとしては、例えば、イソシアニド類、ピリジン類、ニトリル類、アミン類、イミン類である。この中で、イソシアニド類がより好ましい。イソシアニド類は、例えば、2,6‐ジメチルフェニルイソシアニド、2,3‐ジメチルフェニルイソシアニド、2,4‐ジメチルフェニルイソシアニド、2,5‐ジメチルフェニルイソシアニド、3,4‐ジメチルフェニルイソシアニド、3,5‐ジメチルフェニルイソシアニド、メチルイソシアニド、エチルイソシアニド、プロピルイソシアニド、ノルマルブチルイソシアニド、ターシャリーブチルイソシアニド、ペンチルイソシアニド、ヘキシルイソシアニド、シクロヘキシルイソシアニド、フェニルイソシアニド、トリフルオロメチルイソシアニド、トルエンスルホニルメチルイソシアニドである。この中で、2,6‐ジメチルフェニルイソシアニドが特に好ましい。
【0017】
一般式(化1)において、Pt(白金)の酸化数は、1である。一般式(化1)で表される化合物は、Pt(I)とPt(I)との間に結合を有する。白金二核錯体が、白金(I)−白金(I)結合を有すると、白金(III)−白金(III)結合を有する錯体と比較して、活性が高く、触媒としての性能が向上する。結果として、得られるナノ微粒子の粒子径をより小さくでき、担持体に担持させやすくなるので、均一系錯体触媒として、又は、アルミナ、シリカ、チタニア、カーボンなどの多孔質担体への担持処理によって、白金ナノ粒子担持触媒の前駆体として応用できる。
【0018】
一般式(化1)で表される白金二核錯体の製造方法は、一般式(化2)で表される白金単核錯体と構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子Lとを反応させて、一般式(化3)で表される白金単核錯体を得る工程1と、一般式(化3)で表される白金単核錯体を、ハロゲン引き抜き能を有するPt(II)からPt(I)への1電子還元剤を用いて還元し、一般式(化1)で表される白金二核錯体を得る工程2とを有する。
(化2)[PtX
一般式(化2)において、Xはハロゲン原子、Lは中性配位子を示す。
(化3)[PtX
一般式(化3)において、Xはハロゲン原子、Lは構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子を示す。
【0019】
一般式(化2)において、Xは、ハロゲン原子であり、一般式(化1)におけるハロゲン原子と同じである。
【0020】
一般式(化2)において、Lは、中性配位子である。Lとしては、例えば、1,5‐シクロオクタジエン(cod)、シクロオクテン(coe)である。この中で、1,5‐シクロオクタジエンがより好ましい。
【0021】
一般式(化2)で表される化合物は、例えば、ジヨード(1,5‐シクロオクタジエン)プラチニウム(II)、ジクロロ(1,5‐シクロオクタジエン)プラチニウム(II)、ジブロモ(1,5‐シクロオクタジエン)プラチニウム(II)、ジヨード(シクロオクテン)プラチニウム(II)、ジクロロ(シクロオクテン)プラチニウム(II)、ジブロモ(シクロオクテン)プラチニウム(II)である。
【0022】
工程1について説明する。工程1は、一般式(化2)で表される白金単核錯体と中性配位子Lとを反応させて、一般式(化3)で表される白金単核錯体を合成する工程である。一般式(化2)で表される白金単核錯体と中性配位子Lとの反応は、両者を接触させて、一般式(化2)で表される白金単核錯体が有する中性配位子Lを中性配位子Lと置換する反応である。その反応条件は、特に制限はないが、通常は、一般式(化2)で表される白金単核錯体と中性配位子Lとを、反応溶媒の存在下で、20〜40℃で、0.5〜24時間、攪拌することで反応を行うことができる。一般式(化2)で表される白金単核錯体、中性配位子L及び反応溶媒を反応容器内に添加する順は、特に限定されず、例えば、一般式(化2)で表される白金単核錯体及び中性配位子Lを添加後、反応溶媒を添加する形態、一般式(化2)で表される白金単核錯体、中性配位子L及び反応溶媒を同時に添加する形態、反応溶媒を添加後、一般式(化2)で表される白金単核錯体及び中性配位子Lを添加する形態である。
【0023】
使用可能な反応溶媒は、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジエチルエーテルである。これらは、1種を単独で使用するか、又は2種以上を併用することができる。この中で、テトラヒドロフラン、ジクロロメタンがより好ましい。
【0024】
一般式(化2)で表される白金単核錯体と中性配位子Lとの比率は、化学量論比よりも中性配位子Lの使用量が多ければ特に制限なく、中性配位子Lの使用量が、一般式(化2)で表される白金単核錯体1当量に対して、2.0〜2.4当量であることが好ましい。より好ましくは、2.1〜2.3当量である。
【0025】
一般式(化2)で表される白金単核錯体と中性配位子Lとの反応は、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。不活性ガスは、例えば、アルゴンガス、窒素ガスである。
【0026】
一般式(化3)で表される白金単核錯体は、通常、反応後の反応液に溶解している。そこで、反応液を濾過して不溶物を除去し、濾液を濃縮すると、一般式(化3)で表される白金単核錯体が析出し、反応溶媒を洗浄、乾燥などによって除去することで、一般式(化3)で表される白金単核錯体を得ることができる。さらに、必要に応じて、再結晶法、カラムクロマトグラフィー法などの公知の精製手段を行って、生成してもよい。
【0027】
一般式(化3)で表される白金単核錯体は、一般式(化1)で表される白金二核錯体の前駆体として有用である。一般式(化3)において、Pt(白金)の酸化数は、2である。一般式(化3)で表される白金単核錯体は、正方平面型の立体構造を有することが好ましい。
【0028】
工程2について説明する。工程2では、一般式(化3)で表される白金単核錯体を酸化還元反応によって還元して、一般式(化1)で表される白金二核錯体を合成する工程である。その反応条件は、特に制限はないが、通常は、一般式(化3)で表される白金単核錯体とハロゲン引き抜き能を有するPt(II)からPt(I)への1電子還元剤とを、反応溶媒の存在下で、20〜40℃で、4〜72時間、攪拌することで反応させることができる。1電子還元剤は、ハロゲン引き抜き能を有するPt(II)からPt(I)への1電子還元剤であり、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)又はマグネシウム(Mg)のうちの少なくとも1種であることが好ましい。より好ましくは、マグネシウム(Mg)である。反応溶媒は、工程1で使用可能な反応溶媒として例示したものを使用でき、その中でも、ジクロロメタンとテトラヒドロフランとの混合溶媒がより好ましい。
【0029】
還元剤としてのマグネシウムの使用量は、一般式(化3)で表される白金単核錯体1当量に対して、8.0〜100.0当量であることが好ましい。より好ましくは、10.0〜100.0当量である。
【0030】
酸化還元反応は、不活性ガス雰囲気下又は空気下で行うことが好ましい。不活性ガスは、工程1で説明したとおりである。
【0031】
一般式(化1)で表される白金二核錯体は、通常、反応後の反応液に溶解している。そこで、反応液を濾過して不溶物を除去し、濾液を濃縮すると、一般式(化1)で表される白金二核錯体が析出し、反応溶媒を洗浄、乾燥などによって除去することで、一般式(化1)で表される白金二核錯体を得ることができる。さらに、必要に応じて、再結晶法、カラムクロマトグラフィー法などの公知の精製手段を行って、生成してもよい。
【0032】
本実施形態に係る均一系白金錯体触媒は、一般式(化1)で表される白金二核錯体を含有する。均一系白金錯体触媒は、オレフィンの水素化反応、不飽和結合の水素化反応、ヒドロキシル化反応、ヒドロシリル化反応又はヒドロホスフィン化反応に適している。
【0033】
本実施形態に係る白金ナノ粒子担持触媒の前駆体は、一般式(化1)で表される白金二核錯体を、多孔質担持体に担持させてなる。多孔質担持体は、特に限定されず、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、カーボンである。多孔質担持体に担持させる方法は、特に限定されず、例えば、一般式(化1)で表される白金二核錯体を、多孔質担持体に結合させて担持する形態、一般式(化1)で表される白金二核錯体を、多孔質担持体の孔内又は表面に付着させて担持する形態である。
【0034】
一般式(化1)で表される白金二核錯体を、多孔質担持体に担持させた白金ナノ粒子担持触媒の前駆体を焼成すると、白金二核錯体が白金ナノ粒子となり、白金ナノ粒子担持触媒が得られる。この白金ナノ粒子担持触媒は、排ガス浄化触媒として利用できる。
【実施例】
【0035】
次に、実施例を示しながら本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に限定して解釈されない。
【0036】
<実施例1>
(工程1)
アルゴン雰囲気下で、500mlのシュレンク容器に一般式(化2)で表される白金単核錯体として、ジヨード(1,5‐シクロオクタジエン)プラチニウム(II)([PtI(cod)])2g(3.59mmol)と2,6‐ジメチルフェニルイソシアニド1.16g(7.90mmol)とを入れ、そこへ、THF50mlを加えた後、室温下で4時間攪拌した。その後、反応液をろ過し、濾液を濃縮して析出物を得た。析出物をn‐ヘキサン10mlで3回洗浄し、乾燥後、ジクロロメタン(10ml)/n‐ヘキサン(75ml)で、再結晶させた。黄色結晶が析出し、真空乾燥することで、一般式(化3)で表される白金単核錯体として[PtI(xylylNC)]を2.52g得た。収率は、99%であった。図1は、実施例1の工程1で得た白金単核錯体のX線結晶構造解析の結果を示す図である。
【0037】
(工程2)
アルゴン雰囲気下で、500mlのシュレンク容器に[PtI(xylylNC)]2g(2.81mmol)とマグネシウム0.69g(28.1mmol)とを入れ、そこへ、ジクロロメタン(150ml)/THF(50ml)を加えた後、40℃で16時間攪拌した。その後、反応液を濾過し、濾液を濃縮して析出物を得た。析出物をn‐ヘキサン10mlで3回洗浄し、乾燥後、ジクロロメタン(10ml)/n‐ヘキサン(75ml)で、再結晶させた。黄色結晶が析出し、真空乾燥することで、一般式(化1)で表される白金二核錯体として[Pt(xylylNC)]を1.48g得た。収率は、90%であった。図2は、実施例1の工程2で得た白金二核錯体のX線結晶構造解析の結果を示す図である。
【0038】
実施例1の工程1で得られた[PtI(xylylNC)]及び実施例1の工程2で得られた[Pt(xylylNC)]のIR及びH NMRデータを表1に、13C NMRデータを表2に、元素分析データを表3に示す。
【0039】
【表1】

【0040】
【表2】

【0041】
【表3】

【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る白金二核錯体は、均一系白金錯体触媒として利用できる。また、本発明に係る白金二核錯体は、白金ナノ粒子担持触媒の前駆体として利用でき、白金ナノ粒子担持触媒の前駆体は、排ガス浄化触媒として利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(化1)で表され、白金(I)と白金(I)との結合を有する白金二核錯体。
(化1)[Pt
一般式(化1)において、Xはハロゲン原子、Lは構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子を示す。
【請求項2】
一般式(化2)で表される白金単核錯体と構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子Lとを反応させて、一般式(化3)で表される白金単核錯体を得る工程1と、
一般式(化3)で表される白金単核錯体を、ハロゲン引き抜き能を有するPt(II)からPt(I)への1電子還元剤を用いて還元し、一般式(化1)で表される白金二核錯体を得る工程2とを有することを特徴とする白金二核錯体の製造方法。
(化2)[PtX
一般式(化2)において、Xはハロゲン原子、Lは中性配位子を示す。
(化3)[PtX
一般式(化3)において、Xはハロゲン原子、Lは構成元素として炭素、水素及び窒素からなる中性配位子を示す。
【請求項3】
前記1電子還元剤が、リチウム、ナトリウム、カリウム又はマグネシウムのうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項2に記載の白金二核錯体の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の白金二核錯体を含有する均一系白金錯体触媒。
【請求項5】
請求項1に記載の白金二核錯体を、多孔質担持体に担持させてなる白金ナノ粒子担持触媒の前駆体。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−214394(P2012−214394A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−80059(P2011−80059)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000136561)株式会社フルヤ金属 (48)
【Fターム(参考)】