説明

皮を剥いて真空冷凍した生の果物の製造方法及び皮を剥いて真空冷凍された果物包装体

【課題】収穫してから、短い期間で食べられなくなる果物を長く保存するために真空冷凍して、食べるとき解凍して果物に直接手を触れないで食べることができるようにした、皮を剥いて真空冷凍した果物を提供する。
【解決手段】果物は皮を剥き、ヘタ或いはシンをとり、食べやすい大きさに切り、細菌の付着を防ぐため果肉に空気を触れさせないようにして、なおかつ果肉の変色をふせぐために真空パック用内袋に入れて密封し、さらにそれを真空パック用外袋にいれて閉めて、2重に真空密封して冷凍することにより、解凍時に柔らかくなる果物に直接手を触れることなく、収穫時と同じ果物の色が変わらない清潔に保たれた果物をどこでも何時でも食べられるようにした。渋のある柿は、渋抜きをした後に皮を剥いて2重に真空冷凍すると良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収穫してから短い期間で食べられなくなる生の果実を、長く収穫時の状態に近いように保存するめに、2重に真空パックすることにより新鮮な状態を維持して果肉の色も変わらなく保存し、清潔な果物に直接手を触れないで食べ易くした、皮を剥いて真空冷凍した生の果物の製造方法、及びその製造方法により製造された真空冷凍果物包装体に閲するものである。特に本発明は、皮を剥いて真空冷凍した生の柿の製造方法、及びその製造方法により製造された真空冷凍柿の包装体に閲するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、生の果物の皮を剥いて袋に入れて冷凍したものはあるが、真空にせず空気が入ったまま冷凍しているので、時間の経過につれて、袋内の空気が凍って果肉に付着して果肉が黒く変色してしまうことがあった。また、渋柿をさわした柿やキウイなどの場合には、それを解凍すると、生の柿やキウイはどうしても柔らかくなってしまい、それを取り出して切ったりすると、果物の形も崩れるし、清潔な状態で保存していた皮を剥いた果物に直接手を触れることになり不衛生であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の果物の冷凍保存には、次のような欠点があった。
イ、 果物は生ものなので収穫した時点で、果物への水分の供給がなくなり、痛みが始まるため、早く食べないと悪くなってしまう。
ロ、 果実は元々水分が多いので、解凍してたべる状態にすると、やわらかくなってしまう果実も多く、冷凍後に切ったりすると、形もくずれて手でさわれない位になる。
ハ、 皮を剥いて真空にせずに冷凍すると、果肉が空気に触れて凍るため、時間の経過と共に果肉が黒く変色してしまう
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、生の果物の皮を剥いて2重に真空パックした冷凍果実の製造方法及び真空冷凍果実の包装体に係るものである。つまり、生の果物の皮を剥き、果実を食べ易い大きさに切り、切る前の果実と同じ形に整えて真空パック用内袋に入れ、果肉の周りに空気がなくなるように真空にして口閉め具で真空パック用内袋を閉め、それを更に真空パック用外袋に入れて、2重の袋で完全に真空にして密閉して冷凍するものである。また、柿等のようにヘタのある果実については、食べ易い大きさに切る際に、へタを切り取り除くことにより、より食べ易くなるものである。渋のある柿については、渋抜きをして処理を行うものである。
【0005】
本発明の皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法は、以下のステップより構成されることを特徴とする。
(1)果物の皮を剥き、食べやすい大きさに切る。
(2)上記食べやすい大きさに切った果物を、切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れる。
(3)該真空パック用内袋内を真空にして、口閉め具により該真空パック用内袋内を閉める。
(4)上記果物を入れた真空パック用内袋を、さらに真空パック用外袋に入れて2重に真空パックする。
(5)上記2重に真空パックした袋で冷凍する。
【0006】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法は、果物が、柿、りんご、梨、桃、キウイ、バナナ、マンゴー、メロンの内のいずれかであることを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍した渋のある果物の製造方法は、果物の皮を剥き、食べやすい大きさに切る際には、へタの部分を切り取り平面部分を形成し、その食べやすい大きさに切った果物を切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れる際には、ヘタを切り取った平面部分が袋の底になるようにして真空パック用内袋に入れるようにしたことを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法は、渋のある柿の渋抜き処理を行った後に皮を剥き、食べやすい大きさに切るようにしたことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法は、食べやすい大きさに切った果物を切る前の形に整える際に、切った一つの果実片と隣接する果実片の間に夫々剥離材を挿入した上で、切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法は、果物を入れた真空パック用内袋を、さらに真空パック用外袋に入れて2重に真空パックする際に、果物を入れた真空パック用内袋を、口閉め具により閉めた側を上にして台紙に乗せた状態で真空パックすることを特徴とする。
【0011】
本発明柿の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体は、果物の皮を剥き、食べやすい大きさに切られており、切った果物を切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れられ、該真空パック用内袋内を真空にして、該真空パック用内袋内が口閉め具により閉められ、その果物を入れた真空パック用内袋を、さらに真空パック用外袋に入れて2重に真空パックされ冷凍されたことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体は、果物は柿であり、その柿の皮を剥き、へタが切り取られて平面部分が形成され、食べやすい大きさに切られており、切った柿を切る前の形に整えた状態で上記ヘタを切り取った平面部分が袋の底になるようにして真空パック用内袋に入れられ、該真空パック用内袋内を真空にして、閉め具が柿の前記ヘタを切り取った平面部分が下になるようにして口閉め具により閉められ、前記柿を入れた真空パック用内袋を、さらに真空パック用外袋に入れて2重に真空パックされ冷凍されたことを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体は、2重に真空パックされ冷凍された果物が、渋のある柿の渋抜き処理がなされた柿であることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体は、食べやすい大きさに切られた一つの果実片と隣接する果実片との間に剥離材が挿入されており、切った果物を切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れられたことを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体は、果物を入れた真空パック用内袋を、口閉め具により閉めた側を上にして台紙に乗せた状態で真空パック用外袋により2重に真空パックされていることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体は、果物を入れた真空パック用内袋を複数個備え、口閉め具により閉めた側を上にして真空パック用外袋により2重に真空パックされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法は、皮を剥いた果肉を2重に真空パックすることによって保存時の空気を遮断することで、内袋の真空状態が長く保たれるようにし、果肉の変色を防ぎ、収穫時のみずみずしさを長期間保ち、解凍時に2重の袋で保たれた清潔な内袋により果肉に手を触れないで食べることができる。
【0018】
本発明の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体は、果物を食べようとするときは、まず真空パック用外袋の袋明け口を切って中の真空パック内袋を取り出し、果物に対して口閉め具が上になっているので、口閉め具を指でつまんで、持つことができて、果物に直接触らずに清潔な真空パック用内袋のまま、食器に移すことができる。また、解凍して食べるときも皮を剥いて食べやすい大きさに切れ目をいれてあるため、果物がやわらかくなっても直接果物に触らず食べることができる。また、皮を剥いて、真空にしてあるため、果物の変色は長期間冷凍しても収穫時と変わらない色を保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。本実施例においては柿を例として説明するが、本発明は柿に限定されたものではなく、りんご、梨、桃、キウイ、バナナ、マンゴー、メロン等の果実やトマトにも適用が可能なものである。本発明を他の果実等に適用する場合には、食べやすい大きさで切る手順での切り方は、その果実等に一般的に適用されている切り方で切るのが望ましい。例えば、バナナ、キウイ、トマト等は平行にスライスして切ることが一般的である。
【0020】
図1に示すステップの前に、果物が渋のある柿の場合は、渋を抜いておく。渋抜き工程は従来周知のものであり、「さわす」とも言う。一般的な渋抜きは柿のヘタを35度程度の焼酎に付け、ビニール袋等に入れて密封して、5日から2週間程度、置いておくと渋が抜ける。
【0021】
図1乃至図6は、柿のヘタ3を取って加工する場合の実施例である。
(イ)生の果物2の皮1を剥く(図1)。
(ロ)ヘタ3を取り、平面部分9を形成し(図2)、果物2を食べやすい大きさに切る(図3)。
(ハ)果物2を切る前の形に整えて、前記平面部分9が袋の底になるようにして真空パック用内袋5に入れ、内袋5内を真空にして口閉め具4等で口を閉める(図4)。その際には、果物2のヘタ3を取って平面部分9を形成した側が下になるようにして入れて閉める。また、その際には、真空パック用内袋5の余分な部分10を残しておくのが好ましい。
(ニ)以上により、食べやすい大きさに切った後に元の形に整えた果物を真空パックした真空パック用内袋5を、さらに真空パック用外袋6に入れて2重の袋で完全に真空にして密閉する(図5)。
(ホ)このようにして製造した果物の包装体を冷凍する。
【0022】
上記(ニ)の工程において、食べやすい大きさに切った後に元の形に整えた果物を真空パックした真空パック用内袋5を、台紙11等と共に真空パック用外袋6に入れて、2重の袋で完全に真空にして密閉することにより、包装体としての出来上がりが綺麗になる。また、果物2のヘタを取って平面部を形成した側を台紙11に当てることにより、姿勢を安定させることができる。さらに、台紙11には、果物の種類や商標等を記載するようにして(図6)商品価値を高めることができる。また、真空パック用内袋5を、真空パック用外袋6に入れる際に、口閉め具4等で口を閉めた内袋5の余分な部分10を広げて、ヘタや果実の葉に見立てることも商品価値を上げる上で効果がある(図5,図6)。
【0023】
真空パック用外袋6に入れて2重の袋で完全に真空にして密閉する際には、購入後、果物を食べるときに外袋を開け易いように袋明け口8を形成するのが好ましい(図6)。
【0024】
次に、柿等の果実のヘタ3を取らないで加工する場合の実施例を説明する。図7及び図8は、図1から図6を用いて説明した実施例において、図4及び図5に変わるものである。つまり、図1→図3→図7→図8→図6の手順となる。
(イ)生の果物2の皮1を剥く(図1)。
(ロ)果物2を食べやすい大きさに切る(図3)。
(ハ)果物2を切る前の形に整えて、ヘタの部分3が袋の底になるようにして真空パック用内袋5に入れ、内袋内を真空にして口閉め具4等で口を閉める(図7)。その際には、内袋5の余分な部分10を残しておくのが好ましい。
(ニ)以上により、食べやすい大きさに切った後に、元の形に整えた果物を真空パックした真空パック用内袋5を、さらに真空パック用外袋(6)に2重の袋で完全に真空にして密閉する(図8)。
(ホ)このようにして製造した果物(柿)の包装体を冷凍する。
【0025】
上記(ニ)の工程において、購入後、果物を食べるときに外袋を開け易いように袋明け口8を形成するのが好ましい。また、元の形に整えた果物を真空パックした真空パック用内袋5を、さらに真空パック用外袋6に入れる際に、台紙11と共に入れて、果物2のヘタ3を台紙11に当てることにより、果実の姿勢を安定させることができる。さらに、台紙11上部には、果物の種類や商標等を記載するようにして商品価値を高めることができる(図6)。また、真空パック用内袋5を、真空パック用外袋6に入れる際に、内袋5の余分な部分10を広げて、ヘタや果実の葉に見立てることも商品価値を上げる上で効果がある(図5,図6)。その際に、内袋5の余分な部分10をポニーテールのように見せることも可能である(図8,図11)。
【0026】
食べやすい大きさに切った柿等の果実を切る前の形に整える際に、図9に示すように、切った一つの果実片2と隣接する果実片2の間に、竹の皮等の剥離材12を挿入した上で、切る前の果実の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れることにより、冷凍保存した柿を取り出して食べる際に、柿片同士が凍り付いてしまうことを防止できる。図10は、竹の皮等の剥離材12を隣接する果実片間に入れて冷凍保存した冷凍果実を冷凍の状態で取り出しても、各果実片2,2,2,2の剥離が容易に為されることを示した図である。なお、図10に示した実施例では、竹の皮等の剥離材12は、果実片2の外形に合わせた寸法で裁断された状態のものが示されている。
【0027】
柿の剥離材12としては、竹の皮の他にも、笹、柿の葉或いは合成樹脂性のハラン等が有効である。また、他の果実についても、同様に竹の皮、笹、果実そのものの葉やハラン等が有効である。また、トマトのように塩を伴って食べるのが一般的なものでは、隣接する果実等の片に塩を振りかけておくことも有効である。
【0028】
本発明の皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法は、以上の手順から構成からなるので、本発明の果物包装体の果物を食べようとするときは、まず真空パック用外袋6の袋明け口8を切って中の真空パック内袋5を取り出す。次いで、果物2に対して口閉め具4が上になっているので、口閉め具4を指でつまんで、持つことができて、果物2に直接触らずに清潔な真空パック用内袋5のまま、食器に移すことができる。
【0029】
なお、真空パック用外袋6を2重の袋で完全に真空にして密閉する場合には、柿を入れた真空パック用内袋5を複数個一緒にパッケージすることも可能である(図11)。この際には、複数個の真空パック用内袋5,5,5,5と共に台紙11を入れてパッケージすることも可能である。また、真空パック用内袋は、真空パック用外袋より少し薄く形成すると作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】柿を実施例とした本発明の皮剥き工程の説明図
【図2】柿を実施例とした本発明のヘタを切る工程の説明図
【図3】柿を実施例とした本発明の食べやすい大きさに切る工程の説明図
【図4】柿を実施例とした本発明の真空パック用内袋に真空保存した状態の説明図
【図5】柿を実施例とした本発明の真空パック用外袋に2重に真空保存した状態の説明図
【図6】柿を実施例とした本発明の果実包装体の斜視図
【図7】柿を実施例とした本発明の別実施例の真空パック用内袋に真空保存した状態の説明図
【図8】柿を実施例とした本発明の別実施例の真空パック用外袋に2重に真空保存した状態の説明図
【図9】柿を実施例とした本発明の果実片間に剥離材を挿入するステップの説明図
【図10】柿を実施例とした本発明の剥離材により冷凍果実片が容易に分離される状態を示した図
【図11】柿を実施例とした本発明の別実施例の果実包装体の斜視図
【符号の説明】
【0031】
1 皮
2 果物
3 ヘタ
4 ロ閉め具
5 真空パック用内袋
6 真空パック用外袋
7 切れ目
8 真空パック用外袋の開け口
9 平面部分
10 余分な部分
11 台紙
12 剥離材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のステップより構成されることを特徴とする皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法。
(1)果物の皮を剥き、食べやすい大きさに切る。
(2)上記食べやすい大きさに切った果物を、切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れる。
(3)該真空パック用内袋内を真空にして、口閉め具により該真空パック用内袋内を閉める。
(4)上記果物を入れた真空パック用内袋を、さらに真空パック用外袋に入れて2重に真空パックする。
(5)上記2重に真空パックした袋で冷凍する。
【請求項2】
果物は、柿、りんご、梨、桃、キウイ、バナナ、マンゴー、メロンの内のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法。
【請求項3】
果物の皮を剥き、食べやすい大きさに切る際には、へタの部分を切り取り平面部分を形成し、その食べやすい大きさに切った果物を切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れる際には、ヘタを切り取った平面部分が袋の底になるようにして真空パック用内袋に入れるようにしたことを特徴とする請求項2記載の製造方法の内、果物が柿であることを特徴とする皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法。
【請求項4】
渋のある柿の渋抜き処理を行った後に皮を剥き、食べやすい大きさに切るようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法。
【請求項5】
食べやすい大きさに切った果物を切る前の形に整える際に、切った一つの果実片と隣接する果実片の間に夫々剥離材を挿入した上で、切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れることを特徴とする請求項1乃至請求項4の内の一つの請求項に記載された皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法。
【請求項6】
上記果物を入れた真空パック用内袋を、さらに真空パック用外袋に入れて2重に真空パックする際に、果物を入れた真空パック用内袋を、口閉め具により閉めた側を上にして台紙に乗せた状態で真空パックすることを特徴とする請求項1乃至請求項5の内の一つの請求項に記載された皮を剥いて真空冷凍した果物の製造方法。
【請求項7】
果物の皮を剥き、食べやすい大きさに切られており、切った果物を切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れられ、該真空パック用内袋内を真空にして、該真空パック用内袋内が口閉め具により閉められ、その果物を入れた真空パック用内袋を、さらに真空パック用外袋に入れて2重に真空パックされ冷凍されたことを特徴とする皮を剥いて真空冷凍された果物包装体。
【請求項8】
果物は柿であり、その柿の皮を剥き、へタが切り取られて平面部分が形成され、食べやすい大きさに切られており、切った柿を切る前の形に整えた状態で上記ヘタを切り取った平面部分が袋の底になるようにして真空パック用内袋に入れられ、該真空パック用内袋内を真空にして、閉め具が柿の前記ヘタを切り取った平面部分が下になるようにして口閉め具により閉められ、前記柿を入れた真空パック用内袋を、さらに真空パック用外袋に入れて2重に真空パックされ冷凍されたことを特徴とする皮を剥いて真空冷凍された果物包装体。
【請求項9】
2重に真空パックされ冷凍された果物が、渋のある柿の渋抜き処理がなされた柿であることを特徴とする請求項8に記載の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体。
【請求項10】
食べやすい大きさに切られた一つの果実片と隣接する果実片との間に剥離材が挿入されており、切った果物を切る前の形に整えた状態で真空パック用内袋に入れられたことを特徴とする請求項7乃至請求項9の内の一つの請求項に記載の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体。
【請求項11】
果物を入れた真空パック用内袋を、口閉め具により閉めた側を上にして台紙に乗せた状態で真空パック用外袋により2重に真空パックされていることを特徴とする請求項7乃至請求項10の内の一つの請求項に記載の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体。
【請求項12】
果物を入れた真空パック用内袋を複数個備え、口閉め具により閉めた側を上にして真空パック用外袋により2重に真空パックされていることを特徴とする請求項11に記載の皮を剥いて真空冷凍された果物包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−148251(P2009−148251A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−300105(P2008−300105)
【出願日】平成20年11月25日(2008.11.25)
【出願人】(507396758)
【Fターム(参考)】