説明

皮下脂肪除去方法

【課題】体脂肪の中でも、特に皮下脂肪に注目し、吸引器を用いて、簡易操作で皮下脂肪燃焼効果を促し、即効性と確実性のある皮下脂肪除去が可能な方法を、提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、効果的に皮下脂肪を燃焼させ、皮下脂肪の除去を行う方法として、吸引器を用いて身体の皮下脂肪部を吸引する手段と、吸引した皮下脂肪部を動かす手段と、呼吸法との組み合わせ及び、吸引した皮下脂肪部を動かす手段と呼吸の周期を連動させることを特徴とする皮下脂肪除去方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は体脂肪を燃焼させ、効果的に皮下脂肪を除去する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
体脂肪を除去する方法としては、低カロリー食品によるカロリー制限によるものや、運動プログラムによりカロリーを消費するもの、電気的に筋肉等へ刺激を与え強制的に筋肉に負荷を加えるもの等がある。カロリー制限によるものは、栄養バランスを考慮した上で、食欲を抑制しながら長期間に渡り続ける必要があり、費用負担も大きく食欲に屈したときのリバウンドのリスクがある。運動プログラムによるものは、それらを実行するための時間の捻出と、肉体への負担に対する精神力が必要であり、継続性に課題が残る。電気的に筋肉等へ刺激を与えるものは、手軽にほかの行動をしながら実施でき、継続性は期待できるが、その効果には人による差があり充分とはいえない。これらの体脂肪除去方法については、現在も様々な商品が開発され、市場へ投入されているが、継続することに課題があり、最終的に成功するケースは多いとは言えないのが実情である。
【0003】
例えば、特開2002−279075号においては、各人の体脂肪率目標に対して、必要となる体脂肪の削減量を算出し、前記削減量に見合う有酸素運動の回数を提示する運動計画システムに関する手段が記載されているが、有酸素運動により体脂肪を減少させるためには、ある程度の期間を必要とするため、即効性のある効果は期待できず、有酸素運動を計画どおりに実施継続することに困難が伴い、確実性を得ることが課題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−279075号(請求項1、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
体脂肪の中でも、特に皮下脂肪に注目し、吸引器を用いて、簡易操作で皮下脂肪燃焼効果を促し、即効性と確実性のある皮下脂肪除去が可能な方法を、提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、効果的に皮下脂肪を燃焼させ、皮下脂肪の除去を行う方法として、吸引器を用いて身体の皮下脂肪部を吸引する手段と、吸引した皮下脂肪部を動かす手段と、呼吸法との組み合わせ及び、吸引した皮下脂肪部を動かす手段と呼吸の周期を連動させることを特徴とする皮下脂肪除去方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
効果的に皮下脂肪を燃焼させ脂肪を減少させるためには、皮下脂肪部の吸引と、吸引した皮下脂肪部を動かすこと、呼吸法として腹式呼吸の3つの要素が必要であり、これら手段を組合せること、及び吸引された皮下脂肪を動かすことと、呼吸を連動させることにより、より効果の高い皮下脂肪除燃焼を図ることが可能となり、皮下脂肪が除去される。
【0008】
前記3つの要素の組合せ方、及び各々の手段を個別に設定することが可能であり、実施する人の体質等に合わせ適宜条件を設定することや条件変更及びその微調整が可能であり、様々な体質や人体的特徴に対しても適用可能である。
【0009】
装着、操作及び実施が簡易的であり、継続的に実施することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】吸引器の一例の正面図
【図2】吸引器の一例の平面図
【図3】X−Y断面図
【図4】皮下脂肪部を動かす手段のイメージ図
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の構成について、実施例を基に図面を引用して説明する。
【実施例1】
【0012】
皮下脂肪の吸引に用いる吸引器には、例えば、図1に示すようなカップ型のものを利用するとよい。吸引器1の天面に設けた吸引ホース連結部2に、ホース又は管等を介して空気を吸い込む吸引装置を接続し、吸引器1を身体に当てた後、吸引装置にて吸引器内の空気を排出することで身体の皮下脂肪部を吸引する。吸引装置はモーターの利用又はシリンダー等による吸引器の内容積分の空気を排出できるものであればよい。吸引器の大きさは、除去する体脂肪部及び身体の部位により、適宜変更すればよい。
【0013】
吸引器1により身体の皮下脂肪部を吸引した状態で、吸引された皮下脂肪部を動かすことが重要で、これにより皮下脂肪燃焼効果が生まれる。吸引された皮下脂肪部を動かす手段としては、捻る、揉む、摘む、掴む、押す、引く、引っ張る、吸う等があり、それらからひとつ選択する又は複数選択してもよい。また、皮下脂肪部を動かす手段は、これらに限定するものでもない。
【0014】
前記皮下脂肪部を動かす手段において、その強弱を設けることも脂肪除去効果を促進させる。前期吸引された皮下脂肪部を動かす手段の中から、複数選択し選択した動作を順次実施してそれらを繰り返えしてもよく、それら動作に強弱を組み合わせてもよい。また、前記順次実施に換えてランダムに実施するようにしてもよい。
【0015】
前述した吸引器による皮下脂肪吸引と、吸引された皮下脂肪部を動かす手段に、呼吸法を組み合わせることで、皮下脂肪燃焼効率が向上し、効果的な脂肪除去に繋がる。呼吸法としては腹式呼吸が望ましい。腹式呼吸により内臓等にも刺激が加わり、内臓機能や血流が良くなり、内臓脂肪の除去にも繋がると同時に、相乗効果として皮下脂肪燃焼に繋がる。
【0016】
更に、吸引された皮下脂肪部を動かす手段と腹式呼吸の周期を連動させることで、皮下脂肪減少効果がより向上する。吸引された皮下脂肪部を動かす手段と呼吸の連動方法について一例を挙げると、息を吸っている間に、吸引された皮下脂肪部を動かす手段を講じ、息を吐いている間は吸引された皮下脂肪部を動かす手段を停止する。又はその反対動作とする。
【0017】
他の例としては息を吸っている間に、吸引された皮下脂肪部を動かす手段を講じながら一端呼吸を止め、呼吸を止めている間も吸引された皮下脂肪部を動かす手段を継続し、息を吐いている間は吸引された皮下脂肪部を動かす手段を停止する等の方法もあるが、これらの例に限定するものではない。
【0018】
呼吸法及び呼吸の周期と皮下脂肪部を動かす手段の連動においては、息を吸う、吐く、これら2つの動作、又は、息を吸う、吐く、呼吸を止める、これら3つの動作を組み合わせることが有効的であり、この吸引された皮下脂肪部を動かす手段と、呼吸の周期を合わせて繰り返すことが重要である。呼吸の周期を記憶させ、吸引された皮下脂肪部を動かす手段と連動するようプログラム構成することも、効率的に実施する上で有効的である。
【0019】
本発明の効果を実証するため、ラットによる比較実験を行った。実験方法は、ラット5匹に、吸引器による皮下脂肪吸引と、吸引された皮下脂肪部を動かす動作を、腹部を中心に、1日10分間、14日間実施したものと、前記実験を実施しないラット5匹とを比較した結果、本発明を実施したラットはしないラットに対して、平均7.0%の体重減少がみられ、本発明の脂肪除去効果を裏付けるものである。
【実施例2】
【0020】
実施例1で記述した、吸引器による皮下脂肪部の吸引と、吸引された皮下脂肪部を動かす手段と、腹式呼吸に有酸素運動を組み合わせることで、脂肪燃焼効果を促進し、早期に効果が表れる。又は、吸引器による皮下脂肪部の吸引と、吸引された皮下脂肪部を動かす手段と、腹式呼吸の呼吸周期とを連動させ、有酸素運動を組み合わせることで、脂肪燃焼効果がより早期に表われる。有酸素運動としては、歩行、スローランニング、踏み台昇降等これに限定するものではなく、気軽に継続できる簡易的なものでよいため、継続性も期待できる。
【実施例3】
【0021】
実施例1及び2において、吸引器により吸引された皮下脂肪部に熱を加えることで、皮下脂肪部が熱により活性化し、皮下脂肪燃焼効果を促進し、皮下脂肪減少効果がより効果的となる。熱の加え方については、ヒーター、温風、温水等があるが、これらに限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0022】
この皮下脂肪除去方法に用いる吸引器及び吸引装置等は工業生産が可能であり、本方法を用いて美容室やエステでの利用及び提供も可能である。
【符号の説明】
【0023】
1 吸引器
2 吸引ホース連結部
3 吸引された皮下脂肪部
4 皮下脂肪部を動かす手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引器を用いて皮下脂肪部を吸引する手段と、吸引した皮下脂肪部を動かす手段と、呼吸法を組み合わせたことを特徴とする皮下脂肪除去方法。
【請求項2】
吸引した皮下脂肪部を動かす手段と呼吸の周期を連動させることを特徴とする請求項1に記載の皮下脂肪除去方法。
【請求項3】
有酸素運動を加えて組み合わせることを特徴とする請求項1または2に記載の皮下脂肪除去方法。
【請求項4】
吸引された皮下脂肪部に熱を加えることを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の皮下脂肪除去方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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