説明

皮膚の刺激方法とその器具

【課題】本発明が解決しようとする課題は、顔の皮膚に常に適度な刺激を与えることができ、更に、目元等の起伏が激しく且つ小面積の部分の皮膚にも容易に刺激を与える事ができると共に、顔等の皮膚に肌に刺激を加える際の手の動きを軽減する皮膚刺激具を提供する事である。
【解決手段】本発明に依れば、皮膚に刺激を与えるための空気の流れを前記皮膚に小範囲に当てながら、前記空気の流れを当てる部分を繰り返し移動をする事を特徴とする皮膚の刺激方法とその器具であり、更には中空状部材の一方の端部を細く形成し、前記中空部材の他の端部から空気の流れを送り込み、前記一方の端部を介して送り出すように形成し、前記他の端部を送風機に接続か可能に形成したことであり、又、中空状部材の一方の端部を細く形成し、前記端部付近に皮膚刺激部を構成することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気の動きと刺激部材を組み合わせた皮膚の刺激方法とその器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、美顔器等は、ハンドル等の持ちを設けたローラーを皮膚上で回転させることによってローラーの面が接する皮膚を刺激し、皮膚に張りを与え、瑞々しい顔の皮膚に蘇生しようとしている。
又、ローラーにゲルマニュームの小片を設けた物等が実用に給されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来技術に依れば、ローラーの面と接触する皮膚の面との摩擦に頼って顔の皮膚に刺激を与えているため、目元や鼻の周り、口元等、起伏が激しく且つ小面積の部分の皮膚に、むら無く平均的に刺激を与える事が困難であった。
これは、顔の突出した部分、のみにローラーが触れる為で、蘇生の早い部分と遅い部分とができるため、平均的な蘇生が困難であった。
【0004】
又、ローラーの動き、即ちローラーの円周が手の動きと同距離となるために、手の動きが大きくなり疲れを生じた。
【0005】
従って、本発明が解決しようとする課題は、目元や鼻の周り、口元等、起伏が激しく且つ小面積の部分の皮膚に、むら無く平均的に刺激を与え、顔面全体の皮膚を平均的に蘇生し、且つ、手の動きを抑制し、使用時の疲れを軽減する皮膚の刺激方法とその器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1依れば、皮膚に刺激を与えるための空気の流れを前記皮膚に小範囲に当てながら、前記空気の流れを当てる部分を繰り返し移動をする事である。
【0007】
請求項2に於いては、中空状部材の一方の端部を細く形成し、前記中空部材の他の端部から空気の流れを送り込み、前記一方の端部を介して送り出すように形成し、前記他の端部を送風機に接続か可能に形成したことである。
【0008】
請求項3に於いては、中空状部材の一方の端部を細く形成し、前記端部付近に皮膚刺激部を構成するする事である。
【発明の効果】
【0009】
本発明に依れば、皮膚表面に気体の流れ即ち、空気の流れを当てる事による皮膚表面への刺激をあたえることで、皮膚が受ける刺激が皮下の脂肪に働きかける結果、血液やリンパ液の流れを促進し美肌効果を促進させる事ができ、皮膚の活性化と蘇生は進行し、瑞々しい肌が蘇る。
【0010】
中空部材1は片手で容易に操作できる大きさと重さであり、送風機Eに直接設けることも可能であり、又(図示しない)が、フレキシブルな送風管やパイプ等を介して、中空部材1と送風機の間に距離を設けて連結する事も可能であるから、一台の送風機に複数の中空部材1を接続し、複数の人々によって同時、又はそれぞれ任意の時間に使用することもできる。
【0011】
空気の流れが人体の肌に当たる場合、決まった形の形状ではないため、いかなる起伏や凹凸のある小面積の肌、例えば目元や口元、鼻の周り等でも、常に平均的に当たり、肌の表面を移動するため、程よい刺激を与える事ができるばかりか、体感温度を細かく変化させ皮膚に刺激を与える結果、皮膚への刺激は皮下の脂肪に働きかける結果、血液やリンパ液の流れを促進し美肌効果を促進させる事ができる。
【0012】
又、必要に応じ、皮膚刺激部3を皮膚に軽く接触させ(図6)、又は接触させてまま移動させる事で皮膚への刺激は加わるため皮膚の活性化と蘇生は進行し、顔面全体の皮膚を平均的に蘇生し、且つ、手の動きを抑制し、使用時の疲れを軽減する皮膚の刺激方法とその器具を提供することができた。
【0013】
されに空気の流れと共に皮膚刺激部3に依る刺激を与える事で、二種類の刺激を同時に与える事ができる他、一度に刺激を与える皮膚の面積を増大させる事ができるため、従来の美顔器等の手の動きに比べ、小さな手の動きで広範囲に渡る皮膚への刺激をする事ができた。
【0014】
従って、顔等の皮膚や肌に刺激を加える際の手の動きは従来のローラーの円周とは異なり、広い範囲で刺激する事ができるから、手の動きを軽減される皮膚刺激具を提供する事ができた。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の請求項2記載の皮膚刺激器具を示す一部切欠きの斜視図。
【図2】本発明の請求項3記載の皮膚の刺激方法とその器具を示す一部切欠きの斜視図。
【図3】本発明の実施例1を示す皮膚の刺激方法とその器具の中空部材の一部を切欠いた斜視図。
【図4】本発明の実施例2を示す皮膚の刺激方法とその器具の一部切欠きの斜視図。
【図5】本発明の実施例3を示す皮膚の刺激方法とその器具の一部切欠きの斜視図。
【図6】本発明の使用状態の一例を示す参考の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態を説明すると、請求項1に於ける本発明の皮膚の刺激方法は、皮膚表面に気体の流れ即ち、空気の流れを当てる事による皮膚表面への刺激をあたえ、丁度、春風が頬をなでる心地よさと同様、肌に心地よい刺激を与える事が望ましく、その刺激で皮膚を活性化し瑞々しく整える事ができる。
【0017】
この時、皮膚に当てる空気の流れは、例えば一度に顔全体に当てるのではなく、小範囲に当てることによって、空気の流れの当たる部分の皮膚は体感温度が下がり、皮膚は若干の緊張状態に変わる。
空気の流れを、他の部分に移動する事により、皮膚の体感温度が上り、皮膚は緊張感から開放される。
これを繰り返すことによって、皮膚が受ける刺激が皮下の脂肪に働きかける結果、血液やリンパ液の流れを促進し、美肌効果を促進させる事ができ、皮膚の活性化と蘇生は進行し、瑞々しい肌が蘇る。
【0018】
上記空気の流れは、凡そ風速7メートル程度以内でよく、例えば風速1メートルの風に皮膚がさらされた場合、体感温度は1℃下がることが知られている。
大きく体感温度を変えると、皮膚感覚の速やかな回復が阻害され、緊張と緩和の速度を低下させる。
【0019】
以上の皮膚の刺激方法を現実化するために請求項2の皮膚の刺激方法とその器具を図1に基づいて説明すると、図1は本発明の皮膚の刺激方法とその器具を示す一部切欠きの斜視図で、金属又は合成樹脂又はシリコンゴム、又は木、又は竹等の素材を用いて中空状部材1を形成し、この中空状部材1の端部2を細く形成する。
また他の端部1Aから空気の流れを送入し、端部2を介して送り出すように形成してある。
【0020】
中空部材1は図1に於いて、円筒状に記載されているが、多角形状、又は楕円状であってもよく、片手で容易に操作できる大きさと重さであることが望ましい。
又、端部2には肌に触れた場合、前記肌を傷つけることの無いよう角の部分に丸み等を形成すると良く、中空部材1は図6のように送風機Eに直接設けることも可能である。
又(図示しない)が、フレキシブルな送風管やパイプ等を介して、中空部材1と送風機の間に距離を設けて連結する事も可能である事は言うまでも無い。
尚、この場合、一台の送風機に複数の中空部材1を接続し、複数の人々によって同時、又は、それぞれ任意の時間に使用することも可能である。
【0021】
従って、本発明の皮膚の刺激方法とその器具を用いて皮膚を刺激するには、送風機Eに中空部材1を設け、又は、端部1Aにフレキシブルな送風管やパイプ等を接続し、風速7メートル程度以内の空気の流れを端部2から送出し、目的の肌に空気の流れを当てる。
【0022】
この時、中空部材1を手等で保持してもよく、又は、送風機E、又はハンドルF等を手によって保持し、目的の皮膚に適宜空気の流れを吹き付けながら、移動を繰り返し、刺激を与えてもよい。
空気の流れが人体の肌に当たる場合、固定した形状ではないため、いかなる起伏や凹凸のある小面積の肌、例えば目元や口元、鼻の周り等でも、常に平均的に当たり、肌の表面を移動するため、程よく刺激を与える事ができるばかりか、体感温度を細かく変化させ皮膚に刺激を与える結果、皮膚への刺激は皮下の脂肪に働きかける結果、血液やリンパ液の流れを促進し美肌効果を促進させる事ができる。
又、必要に応じ、皮膚刺激部3を皮膚に軽く接触させ(図6)、又は接触させてまま移動させる事で皮膚への刺激は加わるため皮膚の活性化と蘇生は更に進行し、顔面全体の皮膚を平均的に蘇生し、且つ、手の動きを抑制し、使用時の疲れを軽減する皮膚の刺激方法とその器具を提供することができた。
【0023】
以下、本発明の請求項3を図2に基づいて説明すると、中空状部材1の一端に送風管又は送風機Eに接続する為の端部1Aを形成し、他の端部2は中空状部材1の口径より小さく端部2が形成する。
【0024】
更に端部2の対向する側部に開口部4、4を形成し、この開口部4、4にはローラー状の刺激部3を回動自在に軸着するとよく、この時、皮膚刺激部3と端部2との関係は、皮膚刺激部3の両側に適宜の間隔の通気部2A、2Aが形成される。
【0025】
この時、中空部材1を介して送り出される空気の流れは、皮膚刺激部3によって二手に分けられ、通気部2A、2Aから排出される事が望ましく、一度に刺激を与える皮膚の面積を増大させる事ができるため、従来の美顔器等の手の動きに比べ、小さな手の動きで広範囲に渡る皮膚への刺激をする事ができる。
【0026】
又、比較的平坦な皮膚の頬や額等に於いては、皮膚に刺激部3を軽く当て、転がして皮膚を刺激する事も可能であるから、手の動きを抑制されるばかりでなく、二種類の方法で刺激を与える事が可能となるため、使用時は短縮されその作業時間は軽減するから、請求項2の皮膚の刺激方法とその器具と作用及び効果は同様となる。
【実施例】
【0027】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図3は実施例1を示すもので、中空部材1の一部を切欠いた状態を示す斜視図で、中空状部材1の一端に送風管又は送風機E(図6)に接続する為の端部1Aを形成し、他の端部2は中空状部材1の口径より小さく端部2を形成するとよい。
【0028】
更に端部2にはボール状の皮膚刺激部3を通気部2Aを介して回転自在に配置するとよく、この時、皮膚刺激部3と端部2との関係は、皮膚刺激部3の両側に適宜の間隔の通気部2A、2Aを複数形成する事が望ましく、ボール状の皮膚刺激部3の脱落を防止するための突起3Aと突起3Bを夫々複数形成すると良い。
【0029】
又、突起3A、突起3Bを形成する位置、及びその高さによって、通気部2Aの隙間が安定的に確保され、且つ、皮膚刺激部3の自在な回転が確保できる。
従って、中空部材1を介して送り出される空気の流れは、皮膚刺激部3によって複数方向に分離され通気部2A、2A、2Aから排出される。
これに依り、空気の流れは皮膚に当たり、皮膚刺激部3の周囲に拡散され一度に刺激を与える皮膚の面積を増大させる事ができるため、従来型の美顔きに比べ移動する手の動きは小さく、刺激を与える皮膚の範囲を広がる。
従って、この実施例に於いては、本発明の請求項3と同様の作用及び効果をうる事ができるものである。
【0030】
図4は本発明の実施例2を示す一部切欠きの斜視図で、中空状部材1の一端に送風管又は送風機Eに接続する為の端部1Aを形成し、他の端には中空状部材1の口径より小さく端部2が形成し、端部2から送出される空気の流れに勢いを与える形状とすることが望ましい。
【0031】
更に端部2の対向する側部に切り欠き状の受け部開口部4A、4Aを形成し、この受け部4A、4Aに板状の皮膚刺激部3を挿着する等の手段によて固着してもよく、この時、板状の皮膚刺激部3柔軟でしなやかな素材を用いても良く、皮膚に接触させる場合、危険を生じない素材を用いて、先端を薄く滑らかに形成し、スムーズに皮膚の面を滑動させる事が可能な形状に形成すると良く、皮膚刺激部3と端部2との関係は、皮膚刺激部3の両側に適宜の間隔の通気部2A、2Aを形成してある。
【0032】
この時、中空部材1を介して送り出される空気の流れは、皮膚刺激部3によって二分され、通気部2A、2Aから排出される。
このため一度に刺激を与える皮膚の面積を増大させる事ができ、従来の美顔きに比して移動する手の動きが小さくとも刺激を与える皮膚の範囲は広い。
【0033】
従って、必要に応じて比較的平坦な皮膚の頬や額等に於いては、皮膚に皮膚刺激部3を軽く当てて、ごく軽微なマッサージを施す事も可能であるから、同時に二種類の方法で皮膚に刺激を与える事が可能となり、その作業時間は軽減し、請求項2の皮膚の刺激方法とその器具と作用及び効果は同様となる。
【0034】
図5は本発明の実施例3を示す一部切欠きの斜視図で、中空状部材1の一端に送風管又は送風機に接続する為の端部1Aを形成し、他の端部2は中空状部材1の口径より小さく端部2を形成し、端部2から送出される空気の流れに勢いを与える形状にしてある。
更に端部2の側部の面に板状の皮膚刺激部3を接着又は粘着その他の方法によって固着しすることもできる。
【0035】
この時、皮膚刺激部3と端部2との関係は、(図示しない)端部2の外面、い皮膚刺激部3設けても良く、更には皮膚刺激部3に溝等を設けて端部2を挟持してもよく、又、端部2、に溝等を形成して皮膚刺激部3を挟時することも可能であることはいうまでも無い
従って、この実施例に於いては中空部材1を介して送り出される空気の流れは、通気部2Aから排出される。
【0036】
従来の美顔器に比べて移動する手の動きが小さく、刺激を与える皮膚の範囲は広いため必要に応じて比較的平坦な皮膚の頬や額等に於いては、皮膚に刺激部3を軽く当て、ごく軽微なマッサージを施す事も可能である。
【0037】
又他の実施例と同様、同時に二種類の方法で皮膚に刺激を与える事が可能となるため、使用時は短縮されその作業時間は軽減し、請求項2の皮膚の刺激方法とその器具と作用及び効果は同様となる。
【産業上の利用の可能性】
【0038】
中空部材に直接送風機を取り付ける場合、電気器具として一般個人消費に繋がると共に、一台の送風機に、複数の中空部材から成る本皮膚の刺激方法とその器具を複数接続できるから、エステサロン等の事業所等にも適応できる。
【符号の説明】
【0039】
1 中空上部剤
1A 端部
2 端部
2A 通気部
3 皮膚刺激部
3A 突起
3B 突起
4 軸
4A 受け部
E 送風機
F ハンドル
G 手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に刺激を与えるための空気の流れを前記皮膚に小範囲に当てながら、前記空気の流れを当てる部分を繰り返し移動をする事を特徴とする皮膚の刺激方法とその器具。
【請求項2】
中空状部材の一方の端部を細く形成し、前記中空部材の他の端部から空気の流れを送り込み、前記一方の端部を介して送り出すように形成し、前記他の端部を送風機に接続か可能に形成した請求項1記載の皮膚の刺激方法とその器具。
【請求項3】
中空状部材の一方の端部を細く形成し、前記端部付近に皮膚刺激部を構成する請求項1又は請求項2記載の皮膚の刺激方法とその器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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