説明

皮膚の皺取りテープ、皮膚の皺取りテープを使用した皮膚の皺取りシート及びパック用化粧品セット

【課題】美白効果、(肌の古くなった角質を取り除き肌の黒ずみをとる効果)シワを浅くする効果(シワを引き伸ばし、溝を引き上げる効果)とリフトアップ効果(頬や額、あごなどのいわゆるフェイスラインを引き上げて顔全体を引き上げる効果)を併せ持つパック用化粧品セットを提供する。
【解決手段】少なくとも12本の平行四辺形をした帯状パックシートと該帯状パックシートには水溶性粘着剤を含有する化粧品を含浸させたものと保湿用化粧品の組み合わせから構成され、少なくとも12本の帯状シートが顔の特定のツボからツボへ貼付するように使用されるシートで保湿用化粧品が帯状シートの上から顔全体塗布されて保湿効果を発揮するよう設計された構成であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚に貼って皮膚の皺やたるみを取る皮膚の皺取りテープ、皮膚の皺取りテープを使用した皮膚の皺取りシート及びパック用化粧品セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の皮膚の皺取りシートは、特許文献1に示すように、帯状のパックシートから成り、顔面を覆うように顔全体にシートを貼り付けていく。最後に顔に交差するようにパックシートの上から帯状のパックシートを貼るようにしたものが提案されている。
【0003】
しかしながら、この帯状のパックシートは、「布又は不織布によって形成され、例えば、布であればガーゼ布を挙げることができ、不織布であればセルロース繊維を挙げることができる。中でも、低発塵性、吸液性、耐熱性、拭き取り性、不純物の少なさ等の観点から、セルロース極細長繊維から構成される不織布を用いることが望ましい。例えば、旭化成せんい株式会社製の「ベンリーゼ(登録商標)」を挙げることができる。」と、明細書に記載されているように、繊維径が4〜5ミクロンのセルロース不織布を用いたものであり、肌への密着性が低く、伸縮性も低いので肌を吊り上げる効果も期待できないものである。また、長方形形状に形成されており、対角線の長さが同じであるため、パックシートの対角線に発生する引っ張り力は同一となり、例え、パックシートの一端をツボに貼るとともに、他端を別のツボに貼ってもパックシート収縮による引っ張り力の差が発生しないものである。パックシート収縮による引っ張り力は、パックシートの長さに応じて変わるのに対し、特許文献1の帯状のパックシートは顔に貼り付ける際に発生させるものであり、引っ張り力に差が発生し、均一に皮膚の皺を取ることができないものであった。また、このものでは顔や首のたるみを一時的に修正できるが、貼付できる時間が短時間であるため美容効果やリフトアップ効果を達成することができない。またパック剤が水分を主体としたものであることから乾燥し、剥がれてしまうことも起こり得るという問題点があった。
【0004】
また、特許文献2の化粧用パックシートは、顔面前面シート(鼻部を除く)と鼻部シートとの組み合わせから成り、美容液等の化粧水を前記各シートに浸透させて用いることを特徴とする化粧用パックシートである。シートは顔面の形や凹凸などに対応するように、目・鼻・口の部分に開口部または切り込みを設け、顔の輪郭とほぼ一致する形に作られている。
【0005】
しかしながら、このものにあっては、顔面のシワやたるみを取り除くリフトアップ効果は期待できないものである。
【0006】
また、特許文献3の化粧用パックシートは、顔面シート部と首・デコルテシート部との組み合わせから成り、美容液等の化粧品を浸透させて用いる化粧用パックシートである。顔面シート部は顔面の形や凹凸に対応するように、目・鼻・口の部分に開口部または切り込みを設け顔の輪郭とほぼ一致する形に作られている。また、首・デコルテシート部はほぼ半円形状に作られている。
【0007】
このものにあっても、顔面および首のシワやたるみを取るリフトアップ効果は期待できないものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実用新案登録3150247
【特許文献2】実用新案登録3134542
【特許文献3】実用新案登録3141565
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明は、ナノサイズの太さの繊維を有する不織布を使用しているので、軽く、肌への密着性も良いことから、パックしたまま睡眠が取れることから、長時間にわたって顔面筋肉を固定し、筋肉の本来の位置を肌に記憶させ、同時に保湿を行いながらパックを行うことでシワやたるみをとるリフトアップ保湿効果を有する皮膚の皺取りテープを提供することを目的とする。
【問題を解決するための手段】
本発明は、ナノサイズの直径の繊維で不織布を形成し、上記不織布に少なくとも水溶性粘着剤を含浸させたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の皮膚の皺取りテープは、ナノサイズの直径の繊維で不織布を形成し、上記不職布に少なくとも水溶性粘着剤を含浸させたことを特徴とするものであるので、肌への密着性があがり、その上伸縮性によって肌を吊り上げ、繊維なので通気性が高いという効果があり、更に、上から油分を補う保湿クリームを塗ることも可能であるという効果があり、美白効果、(肌の古くなった角質を取り除き肌の黒ずみをとる効果)シワを浅くする効果(シワを引き伸ばし、溝を引き上げる効果)がある。上記発明の効果に加え、水溶性粘着剤が収縮するとき帯状のシートに沿って張力が発生し、リフトアップ効果を期待する場所にリフトアップ効果(頬や額、あごなどのいわゆるフェイスラインを引き上げて顔全体を引き上げる効果)を発揮させることが出来る。
【0011】
請求項2の発明によれば、帯状シートを平行四辺形にすることにより顔面のツボの位置を正確に特定することが可能となると同時に張力が均一に帯状シートに発生し、リフトアップの力を分散することなくリフトアップ効果を発揮させることができる。
【0012】
請求項3〜7の発明によれば、帯状パックシートによって顔面のたるみを吊り上げ、シワを浅くし、保湿を与え長時間にわたってパックができることから、シワ美白効果、(肌の古くなった角質を取り除き肌の黒ずみをとる効果)シワを浅くする効果(シワを引き伸ばし、溝を引き上げる効果)とリフトアップ効果(頬や額、あごなどのいわゆるフェイスラインを引き上げて顔全体を引き上げる効果)をより効果的に行うことができる。
【0013】
請求項8の発明によれば、帯状パックシートを顔面のツボに集中させることができ、よりリフトアップ効果の高いパック用化粧品セットを提供できる。
【0014】
請求項9〜10によれば請求項1の効果を上記本発明の効果を達成することができる
【0015】
請求項11の発明によれば、パックを終了するとき肌から無理に引き剥がす必要の無いことから肌を傷めることなく美白効果を高めることができる。
【0016】
請求項11の発明によれば、保湿用化粧品により、美白効果、(肌の古くなった角質を取り除き肌の黒ずみをとる効果)シワを浅くする効果(シワを引き伸ばし、溝を引き上げる効果)とリフトアップ効果(頬や額、あごなどのいわゆるフェイスラインを引き上げて顔全体を引き上げる効果)を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に添付の図面に従って、本考発明を詳細に説明する。
図1は帯状パックシートの一実施例を示す正面図、図2は帯状パックシートの用途を示す説明図、図3は顔面の主たるツボを示す説明図、図4はパック用化粧品セットの一実施例を示す説明図である
【0018】
本発明に係わるパック用化粧品セットは少なくとも12本の平行四辺形をした帯状パックシートと該帯状パックシートには水溶性粘着剤を含有する化粧品を含浸させたものと保湿用化粧品の組み合わせから構成される。
【0019】
まず帯状パックシートについて説明する。
図1に示す帯状パックシート1はその形状は帯状でありながら全体は平行四辺形である。短辺は10mmから30mmであり長辺が50から250mmであることが好ましく短辺の長さが25mmであって長編の長さが90mmであることがより好ましい。それは日本人の顔面の筋肉の幅は20〜30mmであることから帯状パックシートの短辺の長さが25mmであって、日本人の顔面のツボからツボまでの平均的距離が80〜90mmであることから、帯状パックシートの長編の長さが95mmであることがより好ましい。
帯状シートを平行四辺形にすることにより顔面のツボの位置を正確に特定することが可能となると同時に張力が均一に帯状シートに発生し、リフトアップの力を分散することなくリフトアップ効果を発揮させることができる。また左顔面用と右顔面用は対称となっている。
【0020】
帯状パックシートは電解紡糸法によりナノサイズ(繊維の直径が200〜500ナノメートル)に紡糸された繊維をフィルム、紙、または不織布上にシート状に成型したものであり、繊維の材質はナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの合成繊維を単独または2種以上溶解・混合させて紡糸するか、キトサン、セルロース、ヒアルロン酸、アルギン酸、サクランなどの天然成分を単独または2種以上溶解・混合させて紡糸し、フィルムあるいは不織布などによって保護されている。中でもナイロンは繊維の引っ張り強度が高いため極めて薄い繊維(0.3〜5ミクロン)を作ることができ、通気性がよく、また保湿化粧品とのなじみもよい。
【0021】
通常の不織布では水を含むと油になじまず、油になじむ不織布は水をはじくが、特に、ナイロンを使用すると、水にも油にも良くなじむものである。一般の水になじむ不織布は紙の繊維が多く入っているため、油になじむと水をはじくようになり、また、紙の繊維が多くなると伸縮性も低くなるものである。
【0022】
水溶性粘着剤は、でんぷん系のものであり、一般に不織布に使用されているアクリル系の有機溶剤に溶かされたものとは異なり、長時間肌に貼ってもかぶれたり、蒸れたりしないものである。
【0023】
帯状パックシート1は少なくとも12本が用いられる。
それぞれの帯状パックシート1は、使用者の顔面を対象に用いられるもので以下の用途に用いられる。
【0024】
図2に示す第1の帯状パックシート11および21は、顔面のツボからツボまでのフェイスライン部に密着させ顔面筋肉を吊り上げ、シワを浅くし保持するためのシートであり、図3に示す顔面のツボ承奬から左右の聴会に向かって下から上に肌を引き上げるように密着させながら顔面左右対照的に貼られる。このとき帯状パックシート1の平行四辺形の頂点は顔面のツボに置くことになる。
【0025】
図2に示す第2の帯状パックシート12および22は、帯状のパックシートは平行四辺形でその先端を1つの貼付開始ツボにあて顔面上に密着・保持した帯状パックシートを終了の2つ目のツボに向かって貼付することにより、帯状パックシートに含まれた水溶性粘着剤の乾燥方向をコントロールすることにより帯状パックシートの対角線上に顔面から上向きの張力を発生させるように設計されたシートである。図3に示す顔面の左右のツボ地倉から聴宮に向けて下から上に肌を引き上げるように密着させながら顔面左右対象に貼られる。このとき帯状パックシート1の平行四辺形の頂点は顔面のツボに置くことになる。
【0026】
図2に示す第3の帯状パックシート13および23は、帯状のパックシートが肌を吊り上げる時に肌表面の古い角質層を引き剥がすように働き、パック終了後パックと一緒に肌から剥がれ落ちることによって肌全体が明るくなるような美白効果が得られるシートであり図3に示す顔面の左右のツボ迎香から聴宮に向けて下から上に肌を引き上げるように密着させながら顔面左右対象に貼られる。このとき帯状パックシート1の平行四辺形の頂点は顔面のツボに置くことになる。
【0027】
図2に示す第4の帯状パックシート14および24は図3に示す顔面の左右のツボ晴明から聴宮に向けて肌に密着させながら顔面左右対象に貼られる。このとき帯状パックシート1の平行四辺形の頂点は顔面のツボに置くことになる。
【0028】
図2に示す第5の帯状パックシート15および25は図3に示す顔面の左右のツボ太陽から額の中心に向けて下から上に肌を引き上げるように密着させながら顔面左右対象に貼られる。このとき帯状パックシート1の平行四辺形の1辺は顔面の左右のツボに置かれもう一方は額の頭髪の生え際に置かれる。
【0029】
図2に示す第6の帯状パックシート26および27は図3に示す顔面の左右のツボの地倉に向けて26は下唇から地倉に向けて肌に密着させるように貼り、27は上唇から左右の地倉に向けて肌に密着させながら顔面に貼られる。このとき帯状パックシート1の平行四辺形の頂点は顔面のツボに置くことになる。このとき帯状パックシートのサイズは短辺25mm長辺45mmがより好ましい。
【0030】
上記に示す各帯状パックシート11〜27は、本発明においては説明の順に使用することが好ましい。また本発明に用いられる帯状パックシートは12本であるが、自分が特にリフトアップを行いたいと思う部分だけに使用することも可能である。この場合は1箇所であっても顔面の左右対称に使用することが好ましい。
【0031】
次に基板および剥離紙について説明する。基板はナノサイズの不織布を載せる台紙の役割を果たし、剥離紙は基板にナノサイズの不織布を保護しつつ、残すためのものである。について使用方法の説明を入れる。
【0032】
帯状パックシートを顔面に貼り付けた後仰向けになることにより顔面筋肉は帯状パックシートによって顔の表面を固定されたまま頭頂部へ移動するため頭頂部から顔面筋肉を上方に引き上げたのと同じ効果が得られ、なおかつこのまま睡眠をとることにより長時間のパックが行えるパックシート。
【0033】
水溶性粘着剤を含む化粧品を含浸させた帯状パックシートどうしを重ねて貼ることが可能であることを特徴とする。
【0034】
パックの終了後は簡単に水で洗い落とすことができることを特徴とする。
【0035】
帯状パックシートの上から顔全体に塗布する保湿用化粧品が、水、ミネラルオイル、トリエチルヘキサノイン、ブチレングリコール、ワセリン、ジメチコン、ポリエチレングリコール、セチルアルコール、ヒアルロン酸、アテロコラーゲン、褐藻エキス、カルボマー、クロスポリマー、ヘキサメタリン酸、塩化カリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベンを主成分とすることを特徴とする。
【0036】
帯状パックシートに含浸させる水溶性粘着剤を含む化粧品が、水、アルブミン、スターチ、アロエエキス、アラントイン、パンテノール、塩化ベンゼトニウム、フェノキシエタノール、褐藻エキス、リボ核酸ナトリウム、ヒアルロン酸、メチルパラベンを主成分とするパック用化粧品セット。
【0037】
帯状パックシートを構成する繊維は電解紡糸法などによりナノサイズに紡糸された繊維をフィルム、紙、または不織布上にシート状に成型したものであり、繊維の材質はナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの合成繊維を単独または2種以上混合させて紡糸するか、あるいはキトサン、セルロース、ヒアルロン酸、アルギン酸、サクランなどの天然成分を単独または2種以上混合させて紡糸し、フィルムあるいは不織布などによって保護されていることを特徴とするパック用化粧品セット。
【0038】
次に保湿用化粧品について説明する。
保湿用化粧品は帯状パックシートを顔面に貼り付けたとき、帯状パックシートの乾燥が進みすぎるのを防ぐために帯状パックシートを貼り付けながら塗布する。顔で皮膚が露出している部分および帯状パックシートの乾燥を防ぎ、帯状パックシートの皮膚を吊り上げる効果を維持するためのものである。
【0039】
図4に示すように保湿用化粧品は帯状パックシートを貼り付けた後、顔全体にたっぷりと塗布することが望ましい。
【0040】
上記のように帯状パックシートを顔面に貼付し、保湿用化粧品を塗布した後はそのままの状態で保持してもよいが、仰向けになって睡眠をとり長時間にわたってパックを続けることが望ましい。長時間パックされることにより肌の水分量が保持され、シワが引き伸ばされて浅くなり、シワが浅くなったままで肌の新陳代謝が行われることでパックの効果を高めることができる。
【0041】
上記のように長時間パックをした後は水またはぬるま湯でパックを洗い落とすことができる。これは帯状パックシートに使用されている粘着剤が水溶性であるため簡単に落とすことができ、粘着剤が残ることも無い。
【0042】
上記のように貼付された帯状パックシートと保湿用化粧品は長時間保持され最後に水で洗い流されることによって美白効果、(肌の古くなった角質を取り除き肌の黒ずみをとる効果)シワを浅くする効果(シワを引き伸ばし、溝を引き上げる効果)とリフトアップ効果(頬や額、あごなどのいわゆるフェイスラインを引き上げて顔全体を引き上げる効果)を発揮する。
【0043】
本発明に係わるパック用化粧品セットは使用者自らが使用することもエステティックサロン等においてエステティシャンが顧客に施術することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯状パックシートの一実施例を示す正面図
【図2】帯状パックシートの用途を示す説明図
【図3】顔面の主たるツボを示す説明図
【図4】パック用化粧品セットの一実施例を示す説明図
【符号の説明】
【0044】
1 帯状パックシート
11、21 第1の帯状パックシート
12、22 第2の帯状パックシート
13、23 第3の帯状パックシート
14、24 第4の帯状パックシート
15、25 第5の帯状パックシート
26、27 第6の帯状パックシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナノサイズの直径の繊維で不織布を形成し、上記不織布に少なくとも水溶性粘着剤を含浸させたことを特徴とする皮膚の皺取りテープ。
【請求項2】
上記皮膚の皺取りテープの上面に硬質の基板を積層するとともに下面に剥離紙を積層した皮膚の皺取りシートを平行四辺形に形成したことを特徴とする皮膚の皺取りシート。
【請求項3】
上記皮膚の皺取りテープは、顔面のツボからツボまでのフェイスライン部に密着させ顔面筋肉を吊り上げ、シワを浅くし保持するためのものであることを特徴とする請求項2記載の皮膚の皺取りシート。
【請求項4】
上記皮膚の皺取りテープは、平行四辺形でその先端を2つのツボにあて顔面上に密着・保持した帯状パックシートの対角線上に顔面から上向きの張力を発生させるように設計されたものであることを特徴とする請求項2記載の皮膚の皺取りシート。
【請求項5】
上記皮膚の皺取りテープは、肌を吊り上げる時に肌表面の古い角質層を引き剥がすように働き、パック終了後パックと一緒に肌から剥がれ落ちることによって肌全体が明るくなるような美白効果が得られるものであることを特徴とする請求項2記載の皮膚の皺取りシート。
【請求項6】
上記皮膚の皺取りテープは、顔で皮膚が露出している部分および帯状パックシートの乾燥を防ぎ、帯状パックシートの皮膚を吊り上げる効果を維持するための保湿用化粧品を含浸させたことを特徴とする請求項2記載の皮膚の皺取りシート。
【請求項7】
上記皮膚の皺取りテープは、顔面に貼り付けた後仰向けになることにより顔面筋肉は帯状パックシートによって顔の表面を固定されたまま頭頂部へ移動するため頭頂部から顔面筋肉を上方に引き上げたのと同じ効果が得られ、なおかつこのまま睡眠をとることにより長時間のパックが行えることを特徴とする請求項2記載の皮膚の皺取りシート。
【請求項8】
水溶性粘着剤を含む化粧品を含浸させた帯状パックシートどうしを重ねて貼ることが可能であることを特徴とする請求項2記載の皮膚の皺取りシート。
【請求項9】
帯状パックシートを構成する繊維は電解紡糸法などによりナノサイズに紡糸された繊維をフィルム、紙、または不織布上にシート状に成型したものであり、繊維の材質はナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの合成繊維を単独または2種以上混合させて紡糸するか、あるいはキトサン、セルロース、ヒアルロン酸、アルギン酸、サクランなどの天然成分を単独または2種以上混合させて紡糸し、フィルムあるいは不織布などによって保護されていることを特徴とする請求項2記載の皮膚の皺取りシート。
【請求項10】
直径がナノサイズに紡糸された繊維を通気性基台の上面に形成してなる平行四辺形形状のシートには水溶性粘着剤を含む化粧品が含浸されて皮膚の皺取りテープが形成されるとともに、テープの上から顔全体に塗布するための保湿用化粧品との組み合わせて成るパック用化粧品セット。
【請求項11】
帯状パックシートに含浸させる水溶性粘着剤を含む化粧品が、水、アルブミン、スターチ、アロエエキス、アラントイン、パンテノール、塩化ベンゼトニウム、フェノキシエタノール、褐藻エキス、リボ核酸ナトリウム、ヒアルロン酸、メチルパラベンを主成分とすることを特徴とする請求項10に記載のパック用化粧品セット。
【請求項12】
帯状パックシートの上から顔全体に塗布する保湿用化粧品が、水、ミネラルオイル、トリエチルヘキサノイン、ブチレングリコール、ワセリン、ジメチコン、ポリエチレングリコール、セチルアルコール、ヒアルロン酸、アテロコラーゲン、褐藻エキス、カルボマー、クロスポリマー、ヘキサメタリン酸、塩化カリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベンを主成分とすることを特徴とする請求項10に記載のパック用化粧品セット。

【図1】
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【図4】
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【図3】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−171958(P2012−171958A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−54743(P2011−54743)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(509127147)株式会社キコーコーポレーション (5)
【Fターム(参考)】