説明

皮膚切除具

【解決手段】皮膚切除具は、筒体の端縁に刃先を有する刃部4と、この刃部4が取着された頭端部2から尻端部3へ向けて延設した把持柄1とを備えている。この把持柄1にあって、その頭端部2と尻端部3とを結ぶ設定軸線の周囲で複数の載置面11,12,13を設定軸線の周方向へ並設し、この設定軸線に対し直交する設定直交面A,Bにより切断されて各載置面11,12,13で囲まれた正三角形状の断面内に含まれる設定円の外方に突部を設けている。また、この把持柄1にあって、その頭端部2と尻端部3とを結ぶ設定軸線の周囲で、この設定軸線に対する距離の異なる複数の載置面11,12,13を設定軸線の周方向へ並設している。この各載置面11,12,13は平面部を有している。
【効果】皮膚切除具を安定した状態で載置することができる。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、円筒状の刃先を有する医療用皮膚切除具において、その把持柄の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
この種の皮膚切除具においては一般に把持柄の断面形状が円形状になっているので、皮膚切除具をテーブル等に載置した場合に、把持柄がテーブル等上で不用意に転がって皮膚切除具を安定した状態で載置することができない。そのため、刃先が他の物に当たって損傷するおそれがある。
【0003】
本考案は、皮膚切除具を安定した状態で載置することを目的にしている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
後記各実施形態の図面(図1〜3,5に示す第一実施形態、図4,5に示す第二実施形態、図6に示す他の実施形態)の符号を援用して本考案を説明する。
【0005】
請求項1または請求項2の考案にかかる皮膚切除具は、第一実施形態及び第二実施形態のほか、図6(a)(b)(c)(d)に示す実施形態に対応し、筒体(5)の端縁に刃先(7)を有する刃部(4)と、この刃部(4)が取着された頭端部(2)から尻端部(3)へ向けて延設した把持柄(1)とを備えている。
【0006】
さらに、請求項1の考案においては、前記把持柄(1)にあって、その頭端部(2)と尻端部(3)とを結ぶ設定軸線(1a)の周囲で複数の載置面(11,12,13,19,20,21)を設定軸線(1a)の周方向へ並設し、この設定軸線(1a)に対し直交する設定直交面(A,B)により切断されて各載置面(11,12,13,19,20,21)で囲まれた断面(14)内に含まれる設定円(D)の外方に突部(18)を設けている。
【0007】
さらに、請求項2の考案においては、前記把持柄(1)にあって、その頭端部(2)と尻端部(3)とを結ぶ設定軸線(1a)の周囲で、この設定軸線(1a)に対する距離(L)の異なる複数の載置面(11,12,13,19,20,21)を設定軸線(1a)の周方向へ並設している。
【0008】
請求項3の考案は、第一実施形態及び第二実施形態のほか、図6(a)(b)
(c)に示す実施形態に対応し、請求項1または請求項2の考案に下記の構成を追加している。
【0009】
各載置面(11,12,13,19,20,21)は、設定軸線(1a)上で互いに離間する二点のうち、第一の点を通り且つ設定軸線(1a)に対し直交する頭端部(2)側の設定直交面(A)で切断された第一の断面(14)と、第二の点を通り且つ設定軸線(1a)に対し直交する尻端部(3)側の設定直交面(B)で切断された第二の断面(14)との間にあって、第一の断面(14)の外周縁(15)と第二の断面(14)の外周縁(15)とを含む。この各載置面(11,12,13,19,20,21)のうち、少なくとも一つの載置面(11,12,13,19,20,21)は、平面部(16)を有している。
【0010】
請求項4の考案は、第一実施形態及び第二実施形態のほか、図6(a)(b)
に示す実施形態に対応し、請求項3の考案に下記の構成を追加している。
平面部(16)は各載置面(11,12,13,19,20,21)に形成されている。各載置面(11,12,13,19,20,21)の平面部(16)
を含む設定平行面(A,B)で囲まれた形状は、多角形状である。
【0011】
請求項5の考案は、第一実施形態及び第二実施形態に対応し、請求項4の考案において多角形状を三角形状にした。
請求項6の考案は、第一実施形態及び第二実施形態のほか、図6(a)(b)
(c)に示す実施形態に対応し、請求項3または請求項4または請求項5の考案に下記の構成を追加している。
【0012】
頭端部(2)側の設定直交面(A)は頭端部(2)から尻端部(3)側へ離れた位置にあり、尻端部(3)側の設定直交面(B)は尻端部(3)から頭端部(2)側へ離れた位置にある。頭端部(2)側の設定直交面(A)と頭端部(2)
との間で形成された頭側部分(9)と、尻端部(3)側の設定直交面(B)と尻端部(3)との間で形成された尻側部分(10)とのうち、少なくとも一方の部分(9,10)の外周面(9a,10a)は、各載置面(11,12,13,19,20,21)を含む設定平行面(C)と設定軸線(1a)との間に位置している。
【0013】
【考案の実施形態】
〔第一実施形態〕
まず、本考案の第一実施形態にかかる皮膚切除具を図1〜3及び図5を参照して説明する。
【0014】
図1に示す皮膚切除具の把持柄1は、頭端部2から尻端部3へ向けて延設されている。図1,3に示す皮膚切除具の刃部4は、円筒体5と、この円筒体5の円周壁外側から延設された腕体6とからなる。この腕体6が把持柄1の頭端部2に挿着されている。この円筒体5の両端縁のうち一方の端縁には円形状の刃先7が形成されている。この把持柄1は、前記頭端部2と尻端部3とを結ぶ設定軸線1aに沿って三つに区画され、中央の載置部分8と、この載置部分8と頭端部2との間の頭側部分9と、この載置部分8と尻端部3との間の尻側部分10とからなる。この頭側部分9は、載置部分8から頭端部2へ向かうほど細くなっている。
この尻側部分10は、載置部分8から尻端部3へ向かうほど細くなっている。この載置部分8においては、前記設定軸線1aの周囲で三つの載置面11,12,13が設定軸線1aの周方向へ並設されている。
【0015】
図1に示す把持柄1において、前記設定軸線1a上で互いに離間する二点、すなわち、頭端部2から尻端部3側へ離れた頭側部分9と載置部分8との境界位置(第一の点)と、尻端部3から頭端部2側へ離れた尻側部分10と載置部分8との境界位置(第二の点)とのうち、第一の点を通り且つ設定軸線1aに対し直交する頭端部2側の設定直交面Aと、第二の点を通り且つ設定軸線1aに対し直交する尻端部3側の設定直交面Bとを想定する。この設定直交面Aで切断された第一の断面14と、この設定直交面Bで切断された第二の断面14とを図5に示す。この第一の断面14と第二の断面14との間にあって、前記各載置面11,12,13は、第一の断面14の外周縁15の一部と第二の断面14の外周縁15の一部とを含み、それぞれ、前記設定軸線1aに対し平行な平面部16を有している。前記載置部分8の各載置面11,12,13間における周方向の境界部は、それぞれ、アール状の隅部17をなす。各載置面11,12,13においては、この平面部16と隅部17とが周方向へ交互に連続する。
【0016】
図5に示すように、前記設定直交面Aにおける第一の断面14と、前記設定直交面Bにおける第二の断面14とは、互いに合同である。しかも、この設定直交面Aと設定直交面Bとの間では、これらの設定直交面A,Bに平行な任意の設定直交面により、載置部分8を切断した場合の断面も、これらの断面14と合同である。各載置面11,12,13の平面部16を含む設定平行面Cで囲まれた形状は、正三角形状になっている。
【0017】
次に、図5に示す略正三角形状の断面14について考察する。
この断面14内に含まれ且つ各平面16に内接する設定円Dを想定する。この設定円Dは、前記設定軸線1aを中心とする円である。断面14において設定円Dの外方には、隅部17を有する突部18を設けている。
【0018】
また、各載置面11,12,13において、この断面14における平面部16上の任意の点と前記設定軸線1aとの間の各距離Lは互いに異なり、この各距離Lのうち、設定軸線1aを通り且つ平面部16に垂直な前記設定円Dの半径rが最小になる。すなわち、各載置面11,12,13ごとに複数の載置面が存在すると解釈することができる。
【0019】
このように構成された皮膚切除具を使用しない場合には、図2に示すように、例えば、把持柄1の各載置面11,12,13のうちいずれかのものの平面部16をテーブルT等に接触させて載置する。
【0020】
<第一実施形態の特徴> 第一実施形態は下記*の特徴を有する。
* 前述したように、把持柄1にあっては、設定軸線1aに対する距離Lの異なる複数の載置面を有する各載置面11,12,13で囲まれた断面14内に含まれる設定円Dの外方に突部18を設けた。そのため、図2に示すように皮膚切除具を載置した場合に、この突部18がテーブルT等に係止されて回り止め機能を果たし、把持柄1がテーブルT等上で不用意に転がらない。従って、皮膚切除具を安定した状態で載置することができるとともに、刃先7の損傷を防止することができる。
【0021】
* 各載置面11,12,13に平面部16を形成している。従って、皮膚切除具をより一層安定した状態で載置することができる。
* 前記断面14が、多角形状、例えば正三角形状である。従って、皮膚切除具をより一層安定した状態で載置することができる。
【0022】
* 頭側部分9の外周面9a及び尻側部分10の外周面10aは、図2に示すように、各載置面11,12,13の平面部16を含む設定平行面Cと設定軸線1aとの間に位置している。そのため、図2に示すように皮膚切除具を載置した場合に、この頭側部分9及び尻側部分10がテーブルT等から浮き上がる。従って、テーブルT等と頭側部分9及び尻側部分10との間に生じる空間に指を入れて皮膚切除具を容易に持ち上げることができる。
【0023】
〔他の実施形態〕
前記第一実施形態以外にも下記*のように構成してもよい。
* 図4に示す第二実施形態を第一実施形態との相違点を中心に説明する。
【0024】
第一実施形態の刃部4においては、円筒体5の中心線5aが把持柄1の設定軸線1aに対し直交している。第二実施形態はこの刃部4を次のように変更している。
【0025】
刃部4の全体が円筒体5からなり、この円筒体5が把持柄1の頭端部2に挿着されている。この円筒体5の中心線5aが把持柄1の設定軸線1aに対し平行になっている。この円筒体5の先端縁に円形状の刃先7が形成されている。
【0026】
なお、この第二実施形態で把持柄1の構成は、第一実施形態と同様である。
* 図6(a)に示す他の実施形態を第一実施形態との相違点を中心に説明する。
【0027】
載置部分8においては、設定軸線1aの周囲で四つの載置面11,12,13,19が設定軸線1aの周方向へ並設されている。この各載置面11,12,13,19の平面部16を含む設定平行面Cで囲まれた形状は、正方形状になっている。次に、この載置部分8を設定直交面A,Bにより切断してできる略正方形状の断面14について考察する。
【0028】
この断面14内に含まれ且つ各平面16に内接する設定円Dを想定する。この設定円Dは、設定軸線1aを中心とする円である。断面14において設定円Dの外方には、隅部17を有する突部18を設けている。
【0029】
また、各載置面11,12,13,19において、この断面14における平面部16上の任意の点と設定軸線1aとの間の各距離Lは互いに異なり、この各距離Lのうち、設定軸線1aを通り且つ平面部16に垂直な前記設定円Dの半径rが最小になる。すなわち、各載置面11,12,13,19ごとに複数の載置面が存在すると解釈することができる。
【0030】
* 図6(b)に示す他の実施形態を第一実施形態との相違点を中心に説明する。
載置部分8においては、設定軸線1aの周囲で六つの載置面11,12,13,19,20,21が設定軸線1aの周方向へ並設されている。この各載置面11,12,13,19,20,21の平面部16を含む設定平行面Cで囲まれた形状は、正六角形状になっている。次に、この載置部分8を設定直交面A,Bにより切断してできる略正六角形状の断面14について考察する。
【0031】
この断面14内に含まれ且つ各平面16に内接する設定円Dを想定する。この設定円Dは、設定軸線1aを中心とする円である。断面14において設定円Dの外方には、隅部17を有する突部18を設けている。
【0032】
また、各載置面11,12,13,19,20,21において、この断面14における平面部16上の任意の点と設定軸線1aとの間の各距離Lは互いに異なり、この各距離Lのうち、設定軸線1aを通り且つ平面部16に垂直な前記設定円Dの半径rが最小になる。すなわち、各載置面11,12,13,19,20,21ごとに複数の載置面が存在すると解釈することができる。
【0033】
* 図6(c)に示す他の実施形態を第一実施形態との相違点を中心に説明する。
載置部分8においては、設定軸線1aの周囲で二つの載置面11,12が設定軸線1aの周方向へ並設されている。一方の載置面11は、この設定軸線1aにの付近にある軸線11aを中心とする円Eの一部である。他方の載置面12は、この円Eの一部をなす円弧を弓形に切り欠いてできる弦を含む平面16を有する。次に、この載置部分8を設定直交面A,Bにより切断してできる断面14について考察する。
【0034】
この断面14内に含まれ且つ各載置面11,12に内接する設定円Dを想定する。この設定円Dは、設定軸線1aを中心とする円である。断面14において設定円Dの外方には、隅部17を有する突部18を設けている。
【0035】
また、各載置面11,12においてこの断面14上の任意の点と設定軸線1aとの間の各距離Lは互いに異なり、この各距離Lのうち、設定軸線1aを通り且つ平面部16に垂直な前記設定円Dの半径rが最小になる。すなわち、各載置面11,12ごとに複数の載置面が存在すると解釈することができる。
【0036】
* 図6(d)に示す他の実施形態を第一実施形態との相違点を中心に説明する。
載置部分8においては、設定軸線1aの周囲で二つの載置面11,12が設定軸線1aの周方向へ並設され、この載置部分8を設定直交面A,Bにより切断してできる断面14は楕円形状をなしている。次に、この断面14について考察する。
【0037】
この断面14内に含まれ且つ各載置面11,12に内接する設定円Dを想定する。この設定円Dは、設定軸線1aを中心とする円である。断面14において設定円Dの外方には、隅部17を有する突部18を設けている。
【0038】
また、各載置面11,12において、この断面14上の任意の点と設定軸線1aとの間の各距離Lは互いに異なり、この各距離Lのうち、設定軸線1aを通る前記設定円Dの半径r(楕円短径の半分)が最小になる。すなわち、各載置面11,12ごとに複数の載置面が存在すると解釈することができる。
【0039】
* 図示しないが、断面14の形状については、図5及び図6(a)(b)に例示した正多角形に代えて、他の正多角形や、正多角形以外の多角形に変更する。
【0040】
* 図示しないが、把持柄1の載置部分8については、把持柄1の頭端部2から尻端部3の全体にわたり設け、把持柄1の頭側部分9や尻側部分10を省略する。また、把持柄1の頭側部分9と尻側部分10とのうち一方のものを省略し、それ以外の把持柄1の部分に載置部分8を設ける。
【0041】
【考案の効果】
請求項1または請求項2の考案にかかる皮膚切除具によれば、把持柄(1)が不用意に転がることがなくなり、把持柄(1)を安定した状態で載置することができる。
【0042】
請求項3の考案によれば、請求項1または請求項2の考案の効果に加え、載置面(11,12,13,19,20,21)の平面部(16)により、皮膚切除具をより一層安定した状態で載置することができる。
【0043】
請求項4の考案によれば、請求項3の考案の効果に加え、各載置面(11,12,13,19,20,21)の平面部(16)を含む設定平行面(C)で囲まれた形状を多角形状にしたので、皮膚切除具をより一層安定した状態で載置することができる。
【0044】
請求項5の考案によれば、請求項4の考案の効果に加え、各載置面(11,12,13,19,20,21)の平面部(16)を含む設定平行面(C)で囲まれた形状を三角形状にしたので、皮膚切除具をより一層安定した状態で載置することができる。
【0045】
請求項6の考案によれば、請求項3または請求項4または請求項5の考案の効果に加え、皮膚切除具を容易に持ち上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第一実施形態にかかる皮膚切除具を示す正面図であり、(b)は同じく左側面図であり、(c)は同じく右側面図であり、(d)は同じく平面図であり、(e)は同じく背面図である。
【図2】 (a)は上記皮膚切除具にあって載置状態の第一例を示す正面図であり、(b)は同じく左側面図であり、(c)は同じく右側面図であり、(d)は上記皮膚切除具にあって載置状態の第二例を示す正面図であり、(e)は同じく左側面図であり、(f)は同じく右側面図であり、(g)は上記皮膚切除具にあって載置状態の第三例を示す正面図であり、(h)は同じく左側面図であり、(i)は同じく右側面図である。
【図3】 (a)は上記皮膚切除具の刃部を示す部分拡大斜視図であり、(b)は同じく部分拡大断面図である。
【図4】 (a)は第二実施形態にかかる皮膚切除具を示す一部切欠き正面図であり、(b)は同じく左側面図である。
【図5】 第一実施形態または第二実施形態にかかる皮膚切除具の把持柄を示す断面図である。
【図6】 他の実施形態にかかる皮膚切除具の把持柄を示す断面図である。
【符号の説明】
1…把持柄、1a…設定軸線、2…頭端部、3…尻端部、4…刃部、5…筒体、7…刃先、8…載置部分、9…頭側部分、10…尻側部分、11,12,13…載置面、14…断面、15…外周縁、16…平面部、18…突部、A,B…設定直交面、C…設定平行面、D…設定円、L…距離。

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 筒体(5)の端縁に刃先(7)を有する刃部(4)と、この刃部(4)が取着された頭端部(2)から尻端部(3)へ向けて延設した把持柄(1)とを備えた皮膚切除具において、前記把持柄(1)にあって、その頭端部(2)と尻端部(3)とを結ぶ設定軸線(1a)の周囲で複数の載置面(11,12,13,19,20,21)を設定軸線(1a)の周方向へ並設し、この設定軸線(1a)に対し直交する設定直交面(A,B)により切断されて各載置面(11,12,13,19,20,21)で囲まれた断面(14)内に含まれる設定円(D)の外方に突部(18)を設けたことを特徴とする皮膚切除具。
【請求項2】 筒体(5)の端縁に刃先(7)を有する刃部(4)と、この刃部(4)が取着された頭端部(2)から尻端部(3)へ向けて延設した把持柄(1)を備えた皮膚切除具において、前記把持柄(1)にあって、その頭端部(2)と尻端部(3)とを結ぶ設定軸線(1a)の周囲で、この設定軸線(1a)に対する距離(L)の異なる複数の載置面(11,12,13,19,20,21)を設定軸線(1a)の周方向へ並設したことを特徴とする皮膚切除具。
【請求項3】 各載置面(11,12,13,19,20,21)は、設定軸線(1a)上で互いに離間する二点のうち、第一の点を通り且つ設定軸線(1a)に対し直交する頭端部(2)側の設定直交面(A)で切断された第一の断面(14)と、第二の点を通り且つ設定軸線(1a)に対し直交する尻端部(3)側の設定直交面(B)で切断された第二の断面(14)との間にあって、第一の断面(14)の外周縁(15)と第二の断面(14)の外周縁(15)とを含み、この各載置面(11,12,13,19,20,21)のうち、少なくとも一つの載置面(11,12,13,19,20,21)は、平面部(16)を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の皮膚切除具。
【請求項4】 平面部(16)は各載置面(11,12,13,19,20,21)に形成され、各載置面(11,12,13,19,20,21)の平面部(16)を含む設定平行面(A,B)で囲まれた形状は、多角形状であることを特徴とする請求項3に記載の皮膚切除具。
【請求項5】 多角形状は三角形状であることを特徴とする請求項4に記載の皮膚切除具。
【請求項6】 頭端部(2)側の設定直交面(A)は頭端部(2)から尻端部(3)側へ離れた位置にあり、尻端部(3)側の設定直交面(B)は尻端部(3)から頭端部(2)側へ離れた位置にあり、頭端部(2)側の設定直交面(A)と頭端部(2)との間で形成された頭側部分(9)と、尻端部(3)側の設定直交面(B)と尻端部(3)との間で形成された尻側部分(10)とのうち、少なくとも一方の部分(9,10)の外周面(9a,10a)は、各載置面(11,12,13,19,20,21)を含む設定平行面(C)と設定軸線(1a)との間に位置していることを特徴とする請求項3または請求項4または請求項5に記載の皮膚切除具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【登録番号】第3053471号
【登録日】平成10年(1998)8月12日
【発行日】平成10年(1998)10月27日
【考案の名称】皮膚切除具
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平10−2724
【出願日】平成10年(1998)4月23日
【出願人】(000001454)株式会社貝印刃物開発センター (123)