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皮膚刺激低下剤としてトランス−tert−ブチルシクロヘキサノールを含む組成物
説明

皮膚刺激低下剤としてトランス−tert−ブチルシクロヘキサノールを含む組成物

【課題】特に、刺すような痛み、灼熱感、チクチクする痛み、むずがゆさおよび皮膚のツッパリ感からなる群より1つ以上の皮膚感覚を低減または緩和させる皮膚刺激低下作用を有する成分を提供する。
【解決手段】主に、皮膚刺激低下剤としてのトランス-tert-ブチルシクロヘキサノールの使用および皮膚刺激低下剤としてトランス-tert-ブチルシクロヘキサノールを含む皮膚刺激低下作用を有する組成物(製剤)に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、皮膚刺激低下(緩和)剤としてのトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの使用ならびに皮膚刺激低下剤としてトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを含む皮膚刺激低下(緩和)作用を有する組成物(製剤)および製品に関する。
本発明は、また、皮膚刺激および/または疼痛状態の治療用の薬剤(医薬組成物)および医療用および/または医療用以外、特に化粧品の皮膚刺激の予防(阻止)および/または皮膚刺激の治療ためのこのような製剤またはこのような薬剤の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ある被検者、特に敏感肌をもつヒトにおいて、特定の物質によって皮膚刺激が引き起こされることになり、前記皮膚刺激は、物質が皮膚に、特に表面上に適用された場合に刺すような感じまたは灼熱感として知られている。化粧品の分野に用いられるこのような物質の例は、スキンライトナー、スキンタンニング剤、抗菌剤、フケ防止剤、抗ざ瘡剤、皮膚の加齢に対する化合物、乳化剤、洗浄剤、脱臭剤、制汗剤、皮膚を温める物質、体毛除去剤、研磨剤、抗セルライト剤またはある種の化学化合物、例えば、フェノール誘導体またはα-ヒドロキシ酸である。
したがって、本発明は、さらに、皮膚刺激低下作用を有する製剤または薬剤(医薬組成物)の調製方法、皮膚刺激の予防(阻止)のための 化粧的または治療的方法、皮膚刺激の治療のための化粧的または治療的方法、皮膚刺激作用の予防方法および皮膚刺激を引き起こすことが可能な物質または物質混合物の皮膚刺激作用を低減させるか、除去するかまたは抑制する方法に関する。
化粧品および医薬品産業において、皮膚刺激低下作用を有する薬剤が絶えず求められている。
人体のバリア器官としての皮膚、特に表皮は、特定の範囲まで外部の影響を受ける。多くの内因子(例えば、遺伝的素因)および外因子(例えば、スキンバリアの損傷、紫外線の作用、刺激物質またはアレルギー誘発物質)は、皮膚刺激につながり得る。本発明に関連して、皮膚刺激は、ヒトにおいて感覚の不快を誘発しかつ/または乾燥した、発赤したかつ/または炎症を起こした皮膚の症状の特徴を有する皮膚のいかなる変化をも意味すると理解されるべきである。ここで用語感覚の不快は、疼痛のような状態も含まれる。皮膚刺激は、特に、現象的に異なる皮膚状態を含み得る: デリケートな肌、敏感な頭皮を含む敏感肌、傷つきやすい皮膚、アトピー性皮膚、刺激された皮膚または炎症を起こした皮膚は、赤くなっている皮膚、いわゆる紅斑にいずれの場合においてもより高い重症度で現れる。
【0003】
“デリケートな肌”の問題は、ますます多くの成人と児童に影響を及ぼしている。現在人口の50%までがデリケートな肌を有すると想定されている。
敏感肌は、最も一般的な妨害する皮膚状態の1つであり、生活の品質に対して高い影響を有し得る。公表された敏感肌の罹患は、EU、USAおよび日本において約50%、中国において36%であることが報告された。
敏感肌を有する人々は、例えば、灼熱感や刺すような感じや同様の皮膚感覚を有する顔面の不快感を認める。敏感肌は、温度、風の急速な変化によってまたは一部の化粧品によって起こり得る。これがアレルギー性過敏性またはアトピー性皮膚炎と相関していない神経学的現象であることは明らかである。敏感肌を有する人々はしばしば皮膚神経上に高密度のTRPV1受容体を示し、カプサイシンに対してより高い感受性もしばしば見られる(皮膚神経支配の低下により年齢につれて減少する)。
デリケートな肌は、刺激物質に対して刺激閾値が減少した皮膚、例えば、過反応性もしくは過敏な皮膚、またはアトピー性皮膚を記載する。デリケートな、敏感なまたは傷つきやすい皮膚をもつヒトの場合、“刺すような”(“刺すように痛む”= 傷ついた、灼熱した、痛い)と言われる現象が認められ得る。用語“刺すような”または“敏感肌”に関連した典型的に有害な現象は、皮膚の発赤、チクチクすること、ヒリヒリすること、皮膚のツッパリ感および皮膚の灼熱感である。これらは、刺激的な環境条件、例えば、マッサージ、界面活性剤の作用、天候の影響、例えば、熱、寒さ、乾燥、さらには蒸し暑さ、熱放射や紫外線、例えば、太陽からのもの、または精神的ストレスによって起こり得る。
“敏感な”頭皮は、同様に、皮膚の発赤、ヒリヒリすること、チクチク痛むこと、灼熱感の特徴を有する。引金は、例えば、石鹸、シャンプーまたは他のヘアケア用組成物、界面活性剤、石灰濃度の高い硬水および/または機械的ストレスである。頭皮およびフケの紅斑および過剰脂漏(皮脂の過剰産生)は、しばしば、記載された現象と関係している。
【0004】
工業国の人口の約10-20%において、増加傾向で、アトピー、家族由来の、自然環境からの物質に対する即時型過敏性反応(アレルギー)を生じる待機が増加した環境物質に対する皮膚や粘膜の過敏性が見られている。アトピーは、遺伝子由来であると推定される。アトピーは、アトピー性皮膚炎として現れ得る。この場合、皮膚バリアが損傷し、皮膚がしばしば炎症を起こす。
日光の紫外線一部または人工放射線の皮膚に及ぼす紅斑作用は、一般的に知られている。290nm未満(いわゆるUVC範囲)の波長を有する光線が地球大気中のオゾン層によって吸収されるが、290nmと320nmの範囲、いわゆるUVB範囲における光線によって、紅斑、単純な日焼けまたはいくぶんひどい日焼けが生じる。
紅斑性の皮膚症状はまた、特定の皮膚病または異常による随伴症状として発生する。例えば、ざ瘡の症状の典型的皮膚発疹は、程度の差こそあれ定期的に発赤し、軽症においてさえ罹患したものの健康を損なう。
紅斑もまた、乳児のおしめの部分、および新生児ではなおさら増加して生じる(おしめ皮膚炎)。失禁、特に老年期に増加して生じる状態もまた、水分や刺激物質に頻繁にさらされる結果として皮膚の紅斑や発赤をしばしば伴う(失禁皮膚炎)。
皮膚刺激低下作用を有する多数の活性化合物は、実際に、関係する技術分野においてすでに使われているにもかかわらず、代替物が探求され続けている。本発明との関連において、皮膚刺激低下作用は、皮膚刺激の緩和、低減、除去または予防、特に上記の皮膚症状のそれを意味するものとして理解されるべきである。ここで、皮膚刺激低下作用は、特に、皮膚の鎮静、炎症の抑制および/または発赤の改善に基づく。この本文において、用語“皮膚”には、用語“粘膜”も含まれる。しかしながら、代替薬剤を求めて、用いられる物質が毒物学的に許容され得るものであり、皮膚が充分に許容しかつ安定でなければならず(特に従来の化粧品および/または医薬組成物において)、固有の匂いが可能な限り最も弱く固有の色が可能な限り最も弱くなければならずかつ調製が安価でなければならないことは記憶されなければならない。天然活性化合物に対する根強い傾向に従って、天然の、特に植物由来の新規な活性化合物が特に探究されている。
【0005】
当業者は、皮膚刺激の課題にすでに取り組み、例えば、ビサボロールおよびショウガ(ズィンギベル・オフィキナレ(Zingiber officinale))エキスの皮膚刺激低下特性を記載した。国際出願第2007/042472号パンフレットには、個々に用いられる成分と比較して著しく改善された相乗的皮膚刺激低下作用を有するショウガエキスまたはショウガエキスに含有する化合物とビサボロールとの混合物が開示されている。
カプサイシンは、一過性受容器電位V1(TRPV1、バニロイド受容体、VR1)の天然アゴニストである。TRPV1は、中枢ニューロンおよび末梢ニューロンで発現される。異なるタイプの刺激、例えば、低pH(< 5.9)、有害な熱(> 42℃)、カンナビノイド/エンドバニロイドアナンダミド、ロイコトリエンB4、外因性のカプサイシンは、受容体を活性化させる。その結果、例えば、カプサイシン適用後、TRPV1を刺激して、灼熱痛または灼熱そう痒が伝達される。さらに、TRPV1受容体は、活性化閾値の低下および疼痛の誘導促進と共に、ブラジキニンおよびプロスタグランジン、並びに神経成長因子によって敏感になり得る。TRPV1の感覚機能(灼熱痛、灼熱そう痒)のため、TRPV1が敏感な皮膚に関係していることが推測され得る。
TRPV1は、また、多くの非神経細胞、特に、ケラチノサイト、分化した脂腺細胞、毛嚢細胞、汗腺管、エクリン腺、肥満細胞および3T3-L1-前脂肪細胞の腺体および線維芽細胞において発現される。カプサイシンまたは熱によるケラチノサイトのTRPV1活性化によって、それぞれ、炎症伝達物質、例えば、PGE2(プロスタグランジンE2)やIL-8(インターロイキン-8)の放出と、マトリックスメタロプロテアーゼ、例えば、MMP-1の誘導が生じる。
これに関連して、“拮抗活性”は、TRPV1関連の生理活性の医薬および/または化粧品の活性阻害を意味する。拮抗的に有効な量は、好ましくは実施例1.1において記載されるように測定された、少なくとも約30パーセント、より好ましくは少なくとも50パーセント、最も好ましくは少なくとも80パーセントだけTRPV1受容体活性をモジュレート、好ましくは低下させるのに充分な量を意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
それ故、本発明の目的は、特に、刺すような痛み、灼熱感、チクチクする痛み、むずがゆさおよび皮膚のツッパリ感からなる群より1つ以上の皮膚感覚を低減または緩和させる、好ましくは改善された、皮膚刺激低下作用を有する成分を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、皮膚刺激低下剤として、特に、
a) 刺すような痛み、灼熱感、チクチクする痛み、むずがゆさおよび皮膚のツッパリ感からなる群より1つ以上のヒト皮膚感覚を低減または緩和させるか、
b) TRPV1アンタゴニストとしてか、または、
c) 皮膚刺激の治療または予防用の化粧品または医薬組成物を調製する
トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを用いることによって達成される。
本発明に従って用いられるトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールは、また、薬剤(医薬組成物)の一部として、特にバニロイド受容体TRPV1によって仲介される疼痛状態を治療するために適用され得る。
本発明の関連において、ここでの用語“トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール”には、以下の式で表される(+)-トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール、(-)-トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール、およびこれらの混合物が含まれる。
【0008】
【化1】

【0009】
特に、用語“トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール”には、(+)-トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールと(-)-トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールのラセミ混合物が含まれる。
本発明は、また、
a)組成物の全質量に基づき、0.1 - 4.5wt.%、好ましくは0.25 - 4.0wt.%、より好ましくは0.375 - 3.0wt.%、さらにより好ましくは0.5 - 2.5wt.%、最も好ましくは0.6 - 2wt.%のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその化粧品的にまたは医薬的に許容され得る塩、特にNa+塩、K+塩、NH4+塩、Mg2+塩またはCa2+塩、および
b) 1つ以上の化粧品的に許容され得る担体、好ましくは水またはエタノール以外の化粧品的に許容され得る担体
からなるかまたはこれらを含む皮膚刺激低下作用を有する(好ましくは局所的)化粧用組成物に関する。
トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの質量パーセントは、それぞれ、そのように存在する場合には、(+)異性体と(-)異性体の合計を意味する。したがって、例えば、(-)異性体が存在しない場合には、質量パーセントは(+)異性体を意味し、双方の異性体が存在する場合には、双方の異性体の合計量を意味する。
本発明の組成物、特に局所的化粧用組成物は、皮膚刺激を低減させるのに、特に皮膚を鎮静させかつ/または刺すような痛み、灼熱感、チクチクする痛み、むずがゆさおよび皮膚のツッパリ感、より具体的には刺すような痛みおよび灼熱感からなる群より1つ以上の皮膚感覚を低減または緩和させるのに特に適している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に関連して用いられる化合物、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールは、それ自体は先行技術において既知である。
米国特許第2,927,127号明細書には、p-tert-ブチルフェノールをNi触媒で水素添加するとほぼ30%のシス異性体とほぼ70%のトランス異性体の割合を有するp-tert-ブチルシクロヘキサノールが得られることが開示されている。米国特許第2,927,127号明細書には、さらに、p-tert-ブチルシクロヘキサノールをエタノール中で触媒としてRh/Cを用いて水素添加して、87.5%のシス異性体を含有するp-tert-ブチルフェノールを得、引き続き、これと酢酸無水物との反応によって対応する酢酸塩に変換することが記載されている。
米国特許第5,160,498号明細書には、p-tert-ブチルフェノールまたはp-tert-ブチルシクロヘキサノンをシクロヘキサンまたはテトラヒドロフランのような溶媒中でBF3変性Rh触媒を用いて水素添加して、80%を超えるシス異性体を含有するp-tert-ブチルシクロヘキサノールを得ることが記載されている。
欧州特許第0 755 910号明細書は、p-tert-ブチルフェノールの水素添加によって主にシス異性体を含有する4-tert-ブチルシクロヘキサノールを調製する方法に関する。欧州特許第0 755 910号明細書の水素添加は、種々の溶媒、例えば、アルカン、環状アルカン、非環式エーテルまたはエタノール、イソプロパノールまたは4-メチル-2-ペンタノールのようなアルコール中で行われ得る。
特開昭61-263944号公報には、臭化アリルをテトラ-n-ブチルアンモニウムビスルフェート、4-tert-ブチルシクロヘキサノール(シス:トランス比= 28:72)、n-ヘキサンおよび50wt% NaOH水溶液の混合物に加えることによる1-アリルオキシ-4-tert-ブチルシクロヘキサンの調製が開示されている。
【0011】
非常に純粋なトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールは、Organic Syntheses Collective Volume 5, 175-178, Wiley, New York, 1973に記載されるように、p-tert-ブチルシクロヘキサノンをLiAlH4とAlCl3で還元することによって得ることができる。石油エーテルから再結晶すると、本質的に純粋なトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール(純度>99wt.%)が得られる。
J. Am. Chem. Soc. 1955, 77, 5562-5578によれば、4-tert-ブチルシクロヘキサノールの純粋なトランス異性体は、また、4-tert-ブチルシクロヘキサノール-異性体の市販の混合物から酸フタレートの反復結晶化に続いて、対応する純粋なトランスエステルの水中水酸化ナトリウムによるけん化、続いてペンタンによる抽出を経て入手できる。4-tert-ブチルシクロヘキサノールの純粋なトランス異性体は、また、約61%のトランス異性体の含量を有する4-tert-ブチルシクロヘキサノールの混合物から開始して活性アルミナによるクロマトグラフィによって得られた。
特開平08-012620号公報には、4-tert-ブチルシクロヘキサノール(シス:トランス比= 25:75)をエステル、好ましくはピバレートまたはベンゾエートに、例えば、チタネート触媒(例えばテトラブチルチタネート)の存在下にトルエン中メチルピバレートまたはメチルベンゾエートによるエステル交換を経て変換されることが記載されている。引き続き、結晶化によって4-tert-ブチルシクロヘキサノールエステルが得られた。
米国特許第2,582,74は、p-tert-ブチルシクロヘキサノールが古臭いショウノウのような匂いを有すると述べられている。シス異性体および/またはトランス異性体の割合に関する情報は示されていない。
【0012】
米国特許第5,858,9583号明細書には、p-tert-ブチルシクロヘキサノールがそのあまりに優雅ではない樟脳様ノートのために香水に現在ほとんど用いられていない既知の香水成分であることが述べられている。
Steffen Arctanderは、4-tert-ブチルシクロヘキサノールを“Perfume and Flavor Chemicals”, private publication, Montclair, N.J., 1969, entry 433に、人工パチュリー油中に、また、石鹸の香りにパワー、拡散性および輝きを添えるために、使用し得る革質の匂いを有する極めて乾燥した木質の樟脳様の匂いを有するものとして記載している。シス異性体および/またはトランス異性体比に関する情報は示されていない。
市販の(香り)材料として用いられる場合、4-tert-ブチルシクロヘキサノールは本質的にトランス異性体とシス異性体からなり、質量比は約68:32〜約73:27の範囲にある。
英国特許第1,580,184号明細書には、約4.9wt.%のp-tert-ブチルシクロヘキサノールを含むパチュリーベースの形の香り混合物が開示されている。その中に用いられるp-tert-ブチルシクロヘキサノールのシス異性体および/またはトランス異性体含量に関する情報は示されていない。
米国特許第6,566,562号明細書には、天然パチュリー特性を有する香油中に3.25wt.%のレベルでp-t-ブチルシクロヘキサノールが用いられている。その中に用いられるp-tert-ブチルシクロヘキサノールのシス異性体および/またはトランス異性体含量に関する情報は示されていない。
国際出願第2008/117254号パンフレットには、p-tert-ブチルシクロヘキサノールを12.94wt.%の量で含むパチュリータイプの香料組成物が記載されている。前記香料組成物は、ジプロピレングリコールを前記香料組成物の全質量に基づいて、7.09 wt.%のレベルで含有する。その中に用いられるp-tert-ブチルシクロヘキサノールのシス異性体および/またはトランス異性体含量に関する情報は示されていない。
【0013】
米国特許第5,858,958号明細書は、抗酸化剤として、特に洗浄用または化粧用製品における酸化に対する安定剤として4-tert-ブチルシクロヘキサノールの使用に関する。4-tert-ブチルシクロヘキサノールをトコフェロール(α-またはγ-)、クエン酸、アスコルビン酸または酒石酸またはこれらのエステルと組み合わせたときに、改善された抗酸化結果が見られた。化粧用皮膚または毛髪洗浄組成物において示される好ましい量は0.05〜0.5wt.%であり、香料組成物においては0.5〜50wt.%であり、いずれも組成物の全質量に基づく。実施例には、石鹸、シャンプー、および汎用洗剤のような化粧品が0.1〜0.2wt.%の4-tert-ブチルシクロヘキサノールの含量で開示されている。石鹸ベースに組み込まれた10wt.%のp-tert-ブチルシクロヘキサノールを含み、結果として最終的な石鹸中0.15〜0.2wt.%の4-tert-ブチルシクロヘキサノールの量になる香油がさらに開示されている。しかしながら、米国特許第5,858,958号は、その中に用いられる4-tert-ブチルシクロヘキサノールのシス異性体および/またはトランス異性体含量に関しては全体として沈黙している。
好ましくは、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその化粧的にまたは医薬的に許容され得る塩を含む本発明の(局所)製剤は、ヒト皮膚に対する局所適用に適し、好ましくは頭部の領域における適用に用いられる。
頭部の領域に適用される化粧用製剤は、特に、皮膚に適切に適用した場合にさえ口腔と接触することになるもの、例えば、顔面領域用の化粧用洗浄またはケア組成物、フェイスクリーム剤またはローション剤または軟膏、日焼け止め組成物、口紅または他のリップ化粧品またはリップケア組成物である。
【0014】
本発明に関連して“皮膚有効量”は、特に、刺すような痛み、灼熱感、チクチクする痛み、むずがゆさおよびツッパリ感からなる群より1つ以上の皮膚感覚に関して、ヒト皮膚の皮膚刺激を低減または緩和させかつ/または皮膚刺激を回避するのに効果的な量を意味する。
本発明の一実施態様において、(局所)製剤は、慣用的には、ヒトの皮膚の皮膚刺激、特に、刺すような痛み、灼熱感、チクチクする痛み、むずがゆさおよびツッパリ感からなる群より1つ以上の皮膚感覚を引き起こすことが可能な1つ以上の物質を含む。
本発明は、また、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを刺激低下作用および/または疼痛緩和作用を有する量で含む、好ましくは皮膚刺激の治療用および/または疼痛状態の治療用の薬剤(医薬組成物)を提供する。このような薬剤は、多数の疼痛や疾患、例えば、じんま疹、接触性皮膚炎、アトピーまたは歯周炎のような歯肉炎を含む一般的にすべての炎症過程に対して人間の医学の分野において使うことができる。
ラセミ体の4-tert-ブチルシクロヘキサノールの純粋なシス異性体と純粋なトランス異性体について、アゴニストとしてカプサイシンによる平行適用でTRPV1拮抗作用を別々に試験した。純粋なトランス異性体はシス異性体とトランス異性体の50/50混合物より著しく活性であるが、純粋なシス異性体は不活性であることがわかった。
本発明の製造方法において、4-tert-ブチルシクロヘキサノールの純粋なシス異性体とトランス異性体を、アゴニストカプサイシンの添加10分前に、それぞれの異性体を適用したプレインキュベーションモードで別々に試験した。また、この実験によってトランス4-tert-ブチルシクロヘキサノールの強い活性が示され、ここでも、シス異性体は活性ではなかった。
【0015】
これらの結果と以下の実施例1.2においてまとめた生体内データに基づいて、本発明者らは、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールが生体外だけでなく生体内でも非常に有効な、非常に特異的なTRPV1アンタゴニストであると結論する。さらに、4-tert-ブチルシクロヘキサノールのトランス異性体のみが、生物活性のTRPV1拮抗異性体であることを示した。
加えて、シス異性体は、トランス異性体より明らかに強くかつ香りがない化粧用組成物において1wt.%の用量で明らかに感知できた著しく不快な土の匂いを有する。この匂いは、より高い用量で、特に、化粧用組成物の全質量に基づいて、0.3wt.%より高い使用レベルで、シス異性体を(局所)化粧用製剤にほとんど適さなくする。また、トランス異性体が香りがない化粧用組成物において1wt.%の用量でまったく感知しないかあるいはわずかに感知できる弱い匂いのみを呈することがわかった。
従つて、本発明の好適な組成物において、トランス4-tert-ブチルシクロヘキサノール(すなわち: それぞれのトランス異性体すべての合計)と存在する場合には、シス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール(すなわち:それぞれのシス異性体すべての合計)との質量比は、75:25以上、好ましくは80:20以上、より好ましくは90:10以上、最も好ましくは95:5以上である。
さらに、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールが顕著な昇華挙動を有する20℃において固体であることが本発明者らによって見いだされた。加えて、特に0.5wt.%以上のレベルで、(局所)化粧用組成物および製品から(再)結晶する傾向がある。これにより、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールは、特に(局所)化粧用組成物および製品、特に、水を製剤または製品の全量に基づき10wt.%以上の量で含むか、または水と油相(例えば、O/W-またはW/O-エマルジョン)を含むものにおいて取扱いとともに保存がむしろ難しくなる。
【0016】
理論に縛られることを望まないが、本発明者らは下記の化粧品的に許容され得る担体と香料物質の組み合せ(特にClog P値がより高いもの)がトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの蒸気圧を低下させ、これによりトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの昇華挙動を改善させると考える。これにより、これらの化粧品的に許容され得る担体と香料物質は、(局所)化粧用組成物および製品内にトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを“トラップ”しかつ保持する。
更に、本発明者らは、記載の(好適な)化粧品的に許容され得る担体と香料物質(特により高いClog P値を有するもの)が(局所)化粧用組成物から(再)結晶するトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの傾向を改善するかまたは回避さえすることも見出した。
記載の(好適な)化粧品的に許容され得る担体と香料物質(特により高いClog P値を有するもの)を含む本発明の好適な製剤および製品は、特に(局所)化粧用組成物および製品、特に水を(好ましくは10〜95wt.%、より好ましくは25〜90wt.%、さらにより好ましくは40〜90wt.%の量で、いずれの場合にも組成物または製品の全質量に基づく)含むものにおいて、また、水と油相(例えば、O/WまたはW/O-エマルジョン)を含む(局所)化粧用組成物および製品において、(トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの昇華および/または(再)結晶特性に関して)改善された安定性を有することがわかった。
【0017】
したがって、本発明は、また、
- 組成物の全質量に基づき、5〜55wt.%、好ましくは15 - 40wt.%のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール、- 炭素原子3〜10個を有する1つ以上のジオール、好ましくはアルカンジオールを、好ましくは7.5wt.%以上、より好ましくは少なくとも12.5wt.%、さらにより好ましくは25〜95wt.%の合計量で、最も好ましくは少なくとも40wt.%の合計量で、最も好ましくは60〜85wt.%の合計量で含むかまたはそれらからなり、かつ好ましくは1,2-プロピレングリコール、2-メチルプロパン-1,3-ジオール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,3-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、ジプロピレングリコール、好ましくは1,2-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオールおよび/またはジプロピレングリコールからなる群より選ばれ、ここで、必要によりかつ好ましくは、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールと、存在する場合には、シス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールとの上記のような質量比が75:25以上、好ましくは80:20を超え、より好ましくは90:10を超え、最も好ましくは95:5を超える濃縮組成物に関する。
これらの組成物は、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールがこれらの組成物から結晶することなく、取扱いが容易でありかつ長時間にわたって(約+10℃の低温でさえ)、典型的には3ヵ月を超えても、好ましくは6ヵ月超えても(+ 5℃で)安定である。
本発明に従って調製される炭素原子3〜10個を有する1つ以上の(アルカン)ジオールを含むこのような組成物は、特に(局所)化粧用に、更に容易に加工可能である。
本発明は、また、化粧用製剤または製品の調製のためのまたは薬剤の調製のためのこのような濃縮組成物の使用に関する。
【0018】
本発明の他の好ましい実施態様において、1つ以上の化粧品的に許容され得る担体b)は、
(i) 炭素原子3〜10個を有する、1つ以上のジオール、好ましくはアルカンジオール、好ましくは、1,2-プロピレングリコール、2-メチルプロパン-1,3-ジオール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,3-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、ジプロピレングリコール、好ましくは、1,2-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオールおよび/またはジプロピレングリコールからなる群より選ばれるもの、および/または
(ii) Clog P値が少なくとも4、好ましくは少なくとも5、より好ましくは少なくとも6であり、かつ好ましくは、群(ii-1)および/または(ii-2)および/または(ii-3)またはこれらの混合物より選ばれ、前記群が
(ii-1) 炭素原子6〜36個、好ましくはモノエステル、ジエステルまたはトリエステルを有するエステル、好ましくは、ジエチルフタレート、ジエチルヘキシル2,6-ナフタレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、イソプロピルオレエート、n-ブチルステアレート、n-ヘキシルラウレート、n-デシルオレエート、イソオクチルステアレート、イソノニルステアレート、イソノニルイソノナノエート、3,5,5-トリメチルヘキシル3,5,5-トリメチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルイソノナノエート、2-エチルヘキシル3,5,5-トリメチルヘキサノエート、2-エチルヘキシル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、2-エチルヘキシルラウレート、2-ヘキシルデシルステアレート、セテアリルエチルヘキサノエート、ステアリルヘプタノエート、ステアリルカプリレート、2-オクチルドデシルパルミテート、オレイルオレエート、オレイルエルケート、エルシルオレエート、エルシルエルケート、2-エチルヘキシルイソステアレート、イソトリデシルイソノナノエート、2-エチルヘキシルココエート、C12-15-アルキルベンゾエート、セチルパルミテート、トリエチルシトレート、トリアセチン(トリアセチルシトレート)、ベンジベンゾエート、ベンジルアセテート、植物性油脂(好ましくはオリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、ナタネ油、扁桃油、パーム油、ヤシ油、パーム核油)およびトリグリセリド、特にグリセリルステアレート、グリセリルトリイソノナノエート、グリセリルラウレートまたは同一かまたは異なるC6〜C10脂肪酸基を有するトリグリセリド(いわゆる中鎖トリグリセリド、特に、グリセリルトリカプリレート、グリセリルトリカプレートのような、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)なる群より選ばれるもの、および/または
(ii-2) 分枝鎖および非分枝鎖アルキルまたはアルケニルアルカノール、好ましくは、デカノール、デセノール、オクタノール、オクテノール、ドデカノール、ドデセノール、オクタジエノール、デカジエノール、ドデカジエノール、オレイルアルコール、リシノレイルアルコール、エルシルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール(特に、2-オクチル-1-ドデカノール)およびセテアリルアルコールおよびベヘニルアルコールからなる群より選ばれるもの、および/または
(ii-3) 分枝鎖および非分枝鎖炭化水素およびワックス、環状または直鎖状シリコーン油および炭素原子6〜24個を有するジアルキルエーテル、好ましくは、ホホバ油、イソエイコサン、ジカプリリルエーテル、鉱油、ワセリン、スクアラン、スクアレン、シクロメチコン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ウンデカメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサンおよびポリ(メチルフェニルシロキサン)からなる群より選ばれるものからなる化粧品的に許容され得る担体
からなる群より選ばれ、
ここで、必要によりかつ好ましくは、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールと、存在する場合には、シス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールとの上記のような質量比は、75:25以上であり、好ましくは80:20を超え、より好ましくは90:10を超え、最も好ましくは95:5を超える。
【0019】
Clog P値(log Powとしても知られる)は、1-オクタノールと水との間の物質または材料の分配係数の常用対数である。Clog P値は、物質または材料がオクタノールと水との間で分配するために有する相対親和性を表す計算値として化学技術において周知である。Clog P値は、国際出願第2008/114189号パンフレットに記載され参照されるように得ることができ算出することもできる。
本発明の1つ以上の化粧品的に許容され得る担体b)を含むこのような好適な組成物または製品は、取り扱いが容易でありかつ典型的には3ヵ月を超え、好ましくは6ヵ月を超える長期間にわたって、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールがこれらの組成物から結晶することなく安定であり、特に、水を、製剤または製品の全質量に基づき、10wt.%以上の量で含むか、または水と油相、特に、例えば、O/W-またはW/O-型のエマルジョンを含む(化粧用)組成物または(化粧用)製品において重要である。
これらの組成物は、さらに、特に(局所)化粧用に、直ちに処理可能である。
本発明の組成物および製品は、有利には、5〜70wt.%、好ましくは7.5〜60wt.%、より好ましくは10〜50wt.%、さらにより好ましくは10 - 40wt.%の1つ以上の(好適な)化粧品的に許容され得る担体b)の全量を含み、いずれの場合においても、組成物または製品の全質量に基づく。
また、本発明の組成物および製品(特に、エマルジョンの全質量に基づき、水分含量が40wt.%を超えるエマルジョン)が、
いずれの場合においても、組成物または製品の全質量に基づき、
- トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの量が約0.25wt.%〜0.5wt.%である場合、10wt.%以上の1つ以上の(好適な)化粧品的に許容され得る担体b)の全量が存在する場合に、
- トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの量が0.5wt.%を超え約1.0wt.%までである場合、15wt.%以上(好ましくは30wt.%まで)の1つ以上の(好適な)化粧品的に許容され得る担体b)の全量が存在する場合に、
- トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの量が1.0wt.%を超え約2.0wt.%までの場合、20wt.%以上(好ましくは35wt.%まで)の1つ以上の(好適な)化粧品的に許容され得る担体b)の全量が存在する場合に、
トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールがこれらの組成物および製品から(再)結晶することなく改善された貯蔵安定性(3ヵ月を超える、一般的には5ヵ月を超える)を有することがわかった。
【0020】
ある好ましい実施態様において、本発明の組成物および製品は、水を、いずれの場合においても組成物または製品の全質量に基づき、98wt.%まで、好ましくは10〜95wt.%、より好ましくは25〜90wt.%の量で含む。
他の好ましい実施態様において、本発明の組成物または製品は、さらに、好ましくはClog P値が少なくとも3、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5である1つ以上の香料物質を含む。適切な香料物質は、S. Arctander, Perfume and Flavor Chemicals, Vol. I and II, Montclair, N. J., 1969、自費出版またはH. Surburg and J. Panten, Common Fragrance and Flavor Materials, 5th. Ed., Wiley-VCH, Weinheim 2006に述べられ、特に米国特許出願公開第2008/0070825号明細書に明確に述べられたものである。
本発明の組成物および製品は、有利には、0.1〜5wt.%、好ましくは0.2〜4wt.%、より好ましくは0.25〜3wt.%、さらにより好ましくは0.3 - 2.5wt.%の1つ以上の(好適な)香料物質の全量を含み、いずれの場合においても、組成物または製品の全質量に基づく。
好ましい実施態様において、さらに、本発明の組成物または製品は、加えて、沸点が250℃以上(1013ミリバールにおいて)である1つ以上の香料物質を含む。沸点が250℃以上(1013ミリバールにおいて)である香料物質の全量は、本発明の組成物または製品に存在する香料物質の全量に基づき、好ましくは少なくとも10wt.%、より好ましくは少なくとも20wt.%である。
【0021】
より好ましくは、好ましくは沸点が1013ミリバールにおいて250℃以上である香料物質は、以下より選ばれる(ここで場合によっては、さまざまな会社の通常の工業製品名および登録商標が示される):
アルファ-アミルケイ皮アルデヒド、アルファ-ヘキシルケイ皮アルデヒド、2-フェノキシエチルイソブチレート(Phenirat)、メチルジヒドロジャスモネート[好ましくはシス異性体が質量で> 60の含量を有する(Hedione、Hedione HC)]、4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロシクロペンタ[g]ベンゾピラン(Galaxolide)、ベンジルサリチレート、2-メチル-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール(Lilial)、4,7-メタノ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-5-インデニルアセテートおよび/または4,7-メタノ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-6-インデニルアセテート(Herbaflorat)、スチラリルアセテート(1-フェニルエチルアセテート)、オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチル-2-アセトナフトンおよび/または2-アセチル-1,2,3,4,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチルナフタリン(Iso E Super)、ヘキシルサリシレート、4-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート(Oryclon)、2-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート(Agrumex HC)、アルファ-イオノン(4-(2,2,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン)、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセンカルボキキシデヒド(Lyral)、(E)-および/または(Z)-3-メチルシクロペンタデカ-5-エノン(Muscenone)、15-ペンタデカ-11-エノリドおよび/または15-ペンタデカ-12-エノリド(Globalide)、15-シクロペンタデカノリド(マクロライド)、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-2-ナフタレニル)エタノン(Tonalide)、エチレンブラシレート、2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール(Sandranol)、アルファ-サンタロール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)プロパノール(Majantol)、アリルヘプタノエート、4-メチルアセトフェノン、(4aR,5R,7aS,9R)-オクタヒドロ-2,2,5,8,8,9a-ヘキサメチル-4H-4a,9-メタノアズレノ(5,6-d)-1,3-ジオキソール)(Ambrocenide)、チンベロール(1-(2,2,6-トリメチルシクロヘキシル)ヘキサン-3-オール)、ベンジルアセトン、メチルシンナメート、3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン(Ambroxid)。
1013ミリバールにおいて沸点が250℃以上を有することが好ましい上記の群より選ばれる香料物質の全量は、香りの総量に基づいて、材料は、本発明の組成物または製品に存在する香料物質の全量に基づき、好ましくは少なくとも10wt.%、より好ましくは少なくとも20wt.%である。
好ましい実施態様によれば、さらに、本発明の組成物または製品は - 国際出願第2008/117254号パンフレットとは対照的に - 2,6,10,10-テトラメチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-6-オール(CAS番号65620-50-0 )を含まない。
本発明の組成物は、有利にはさらに、皮膚に利点を与える1つ以上の活性物質、特に他の皮膚刺激低下剤または皮膚鎮静剤、好ましくは、抗炎症剤、生理的冷却剤、皮膚科的適用に適しているそう痒を改善する化合物および/または発赤を改善する化合物からなる群より選ばれるものを含む。
【0022】
また、本発明の好ましい組成物は、以下からなる群より選ばれる1つ以上の活性物質を含む:
(i) コルチコステロイド型のステロイド系抗炎症物質、特に、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン誘導体、例えばヒドロコルチゾン17-ブチレート、デキサメタゾン、デキサメタゾンホスフェート、メチルプレドニゾロンまたはコルチゾン; および/または
(ii) 非ステロイド系抗炎症物質、特にオキシカム、例えばピロキシカムまたはテノキシカム、サリチレート、例えばアスピリン、ジサルシド(disalcid)、ソルプリンまたはフェンドサル、酢酸誘導体、例えばジクロフェナク、フェンクロフェナク、インドメタシン、スリンダク、トルメチンまたはクリンダナク、メフェナメート、例えばメフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、プロピオン酸誘導体、例えばイブプロフェン、ナプロキセンまたはベノキサプロフェン、ピラゾール、例えばフェニルブタゾン、オキシフェニルブタゾン、フェブラゾンまたはアザプロパゾン; および/または
(iii) 天然または天然に存在する抗炎症物質または発赤および/またはそう痒を改善する物質、特に、カモミール、アロエベラ、コミフォラ(Commiphora)種、ルビア(Rubia)種、ヤナギ、ヤナギソウ、オート麦、カレンジュラ、アルニカ、セントジョーンズワート、ハニーサックル、ローズマリ、パスシフロラ・インカルナタ(Passiflora incarnata)、ウィッチヘーゼル、ジンジャーまたはエキナセア(chinacea)からのエキスまたはフラクション、および/または
(iv) 純粋物質、好ましくはアルファ-ビサボロール、アピゲニン、アピゲニン-7-グルコシド、ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲルジオール(gingerdiol)、デヒドロギンゲルジオン(dehydrogingerdione)、パラドール(paradol)、天然アベナントラミド、非天然アベナントラミド、好ましくはジヒドロアベナントラミドD、ボスウェル酸、フィトステロール、グリチルリチン、グラブリジンおよびリコカルコンA; および/または
(v) 肌荒れ防止剤、好ましくは皮膚保湿調節剤または皮膚修復剤、好ましくは、乳酸ナトリウム、尿素および誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオールおよび1,2-オクタンジオール、コラーゲン、エラスチンまたはヒアルロン酸、ジアシルアジペート、ワセリン、ウロカニン酸、レシチン、アラントイン、パンテノール、フィタントリオール、リコピン、(シュード-)セラミド [好ましくはセラミド2、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、セチルオキシプロピルグリセリルメトキシプロピルミリスタミド、N-(1-ヘキサデカノイル)-4-ヒドロキシ-L-プロリン(1-ヘキサデシル)エステル、ヒドロキシエチルパルミチルオキシヒドロキシプロピルパルミタミド]、グリコスフィンゴリピド、コレステロール、フィトステロール、キトサン、コンドロイチン硫酸、ラノリン、ラノリンエステル、アミノ酸、ビタミンEおよび誘導体(好ましくはトコフェロール、トコフェリル酢酸)、アルファ-ヒドロキシ酸(好ましくはクエン酸、乳酸、リンゴ酸)およびその誘導体、単糖類、二糖類、オリゴ糖類、好ましくはブドウ糖、ガラクトース、フルクトース、マンノース、果糖、ラクトース、多糖類、例えばβ-グルカン、特に、オート麦からの1,3-1,4-β-グルカン、アルファ-ヒドロキシ脂肪酸、トリテルペン酸、例えばベツリン酸またはウルソル酸、および藻類エキスなる群より選ばれるもの; および/または
(vi) 生理的冷却剤、好ましくはメントングリセロールアセタール(Frescolat MGAとしても知られる)、メンチル乳酸 (Frescolat(登録商標)MLとしても知られる、メンチル乳酸は、好ましくはl-メンチル乳酸、特にl-メンチルl-乳酸である)、置換メンチル-3-カルボン酸アミド(例えば、メンチル-3-カルボン酸N-エチルアミド、WS-3としても知られる、Nα-(L-メンタンカルボニル)グリシンエチルエステル、WS-5としても知られる)、2-イソプロピル-N-2,3-トリメチルブタンアミド(WS-23としても知られる)、置換シクロヘキサンカルボン酸アミド、3-メトキシプロパン-1,2-ジオール、2-ヒドロキシエチルメンチルカーボネート、2-ヒドロキシプロピルメンチルカーボネート、N-アセチルグリシンメンチルエステル、イソプレゴール、メンチルヒドロキシカルボン酸エステル(例えばメンチル3-ヒドロキシブチレート)、モノメンチルスクシネート、モノメンチルグルタレート、2-メルカプトシクロデカノン、メンチル2-ピロリジン-5-オンカルボキシレート、2,3-ジヒドロキシ-p-メンタン、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノングリセロールケタール、3-メンチル3,6-ジオキサアルカノエート、3-メンチルトリオキサアルカノエート、3-メンチルメトキシアセテートおよびイシリンからなる群より選ばれるもの。
【0023】
好ましくは前記組成物は、以下からなる群より選ばれる1つ以上の活性物質を含む:
(iii) カモミール、アロエベラ、オート麦、カレンジュラ、アルニカ、スイカズラ、ローズマリ、ウィッチヘーゼル、ジンジャーまたはエキナセアからのエキスまたはフラクション; および/または
(iv) アルファ-ビサボロール、ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲルジオール、デヒドロギンゲルジオン、パラドール、天然アベナントラミド、非天然アベナントラミド、好ましくはジヒドロアベナントラミドD、ボスウェル酸、フィトステロール、グリチルリチンおよびリコカルコンA; および/または
(v) 尿素、ヒアルロン酸、アラントイン、パンテノール、ラノリン、アルファ-ヒドロキシ酸(好ましくはクエン酸、乳酸)、ビタミンEおよび誘導体(好ましくはトコフェロール、トコフェリル酢酸)。
ビサボロールが本発明に関連して用いられる場合、天然由来でも合成由来でもあり得、好ましくは“アルファ-ビサボロール”である。好ましくは、用いられるビサボロールは、合成的に調製されたまたは天然の(-)-アルファ-ビサボロールおよび/または合成の混合異性体アルファ-ビサボロールである。天然の(-)-アルファ-ビサボロールが用いられる場合には、これは精油または植物エキスまたはそのフラクションの成分として、例えば、カモミールまたはVanillosmopsis(特にVanillosmopsis erythropappaまたはVanillosmopsis arborea)のオイルまたはエキスの成分として使うこともできる。合成アルファ-ビサボロールは、例えば、Symriseから“Dragosantol”の名前で入手できる。
【0024】
ショウガエキスが本発明に関連して用いられる場合、好ましくは、新鮮なまたは乾燥したショウガ根のエキスが用いられ、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、酢酸エチル、二酸化炭素(CO2)、ヘキサン、塩化メチレン、クロロホルムまたは匹敵する極性の他の溶媒または溶媒混合物で抽出することによって調製されている。エキスは、活性皮膚刺激低下量の成分、例えば、ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲルジオール、デヒドロギンゲルジオンおよび/またはパラドールの存在に特徴を有する。
本発明の製剤 における他の抗刺激物質(トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール以外の1つ以上の化合物)の量は、製剤の全質量に基づき、好ましくは0.0001〜20wt.%、特に好ましくは0.0001 - 10wt.%、特に0.001 - 5wt.%である。
本発明の製剤または製剤を含む液体製剤または固体製剤は、さらにまた、封入によってさらに処理され得る。本発明によれば、本発明の製剤および/またはこれを含む液体製剤または固体製剤は、好ましくは、デンプン、分解したまたは化学的にまたは物理的に加工したデンプン(特にデキストリンおよびマルトデキストリン)、ゼラチン、ワックス材料、リポソーム、アラビアゴム、寒天、ガッチガム、ゲランガム、変性セルロース、未変性セルロース、プルラン、カードラン、カラゲナン、アルギン酸、アルギン酸塩、ペクチン、イヌリン、キサンタンガムおよび記載の物質の2つ以上の混合物より選ばれる固体シェル物質で封入される。
本発明の化粧用、皮膚科用または治療用製品は、それ自体既知の従来の方法によって製造することができ、従来の組成物を有することができ、かつ前述の効果加えて皮膚または毛髪の治療、ケアおよび洗浄に使用し得る(局所)化粧用、皮膚科用または治療用製品にトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールが組み込まれる。
【0025】
本発明の組成物に好適な使用分野は、皮膚および/または毛髪の治療、ケアおよび洗浄用のまたはデコラティブ化粧品におけるメーキャップ製品として、化粧用または皮膚科用光防御に役立つ(好ましくは局所)化粧用、皮膚科用または治療用製品である。したがって、このような製品は、例えば、洗浄組成物、例えば、石鹸、合成洗剤、液体洗浄剤、シャワーまたは浴剤、スキンケア組成物、例えば、乳液(溶液、分散液、懸濁液; 調製プロセスおよび成分によっては、W/O、O/Wまたは多層エマルジョンのクリーム、ローションまたはミルク、PITエマルジョン、マルジョンフォーム、マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョン、ピカリングエマルジョンタイプ)、軟膏、パスタ、ゲル(ヒドロゲル、水分散体ゲル、オレオゲルを含む)、アルコール溶液または水/アルコール溶液、油、トナー、バルサム、血清、パウダー(例えば、おしろい、ボディパウダ)、拭き取り用の浸漬液、オードトワレ、オーデコロン、香水、ワックス、マスク、ムース、スティック、ペンシル、ロールオン、(ポンプ)スプレー、エアゾール(発泡性、非発泡性、後発泡性)としての表示形態を含むものとして、 フットケア組成物(角質溶解剤、脱臭剤を含む)として、昆虫忌避剤組成物として、日焼け止め組成物として、セルフタンニング薬剤および/またはアフターサン製剤としてのスキンケア組成物(上記の通り)、シェービング組成物またはアフターシェーブとして、脱毛組成物として、ヘアケア組成物、例えば、シャンプー(ノーマルヘア、油っぽい髪、パサついた髪、ストレス(ダメージ)ヘアのためのシャンプー、2-in-1シャンプー、フケ防止シャンプー、ベビーシャンプー、乾燥した頭皮のためのシャンプー、シャンプー濃縮液を含む)、コンディショナ、ヘアトリートメントキュア、ヘアトニック、ヘアローション、ヘアリンス、スタイリングクリーム、ポマード、パーマネントウェーブ用組成物、定着組成物、ヘアスムージング組成物(ストレートパーマ用組成物、縮毛矯正剤)、ヘアセット用組成物、スタイリング助剤(例えば、ゲルまたはワックス); ブロンディング組成物、ヘアカラーリング組成物、例えば、一時的なヘアカラーリング組成物、直接吸収されるヘアカラーリング組成物、半永久的なヘアカラーリング組成物、永続的なヘアカラーリング組成物)としてのスキンケア組成物、装飾的なボディケア組成物、例えばネイルケア組成物(マニキュア液およびマニキュア除去液)、装飾的な化粧品(例えば、パウダー、アイシャドー、カジャルペンシル、口紅、マスカラ)、メークアップ、メーキャップリムーバーとしてのスキンケア組成物、脱臭剤および/または制汗剤としてのスキンケア組成物として存在し得る。
【0026】
本発明の好適な製品は、皮膚および/または毛髪の治療、防御、ケアおよび洗浄用のまたはメーキャップ製品として、好ましくはリーブオン製品(トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールが、例えば洗い流す製品と比較して、より長時間皮膚上にとどまるので、その皮膚刺激低下作用はより顕著であることを意味する)としての化粧品の群より選ばれ、より好ましくは、アルコール溶液または水/アルコール溶液、分散液、懸濁液、乳液(好ましくは、クリーム、ローションまたはW/O、O/Wまたは多層乳剤のミルク、PITエマルジョン、エマルジョンフォーム、マイクロエマルジョン、ナノエマルジョン、ピカリングエマルジョンタイプ)、軟膏、パスタ、ゲル(好ましくはヒドロゲル、水分散体ゲル、オレオゲル)、バルサム、血清、粉末、拭き取り、オーデトワレ、オーデコロン、香水、スティック、ロールオン、(ポンプ)スプレー、エアゾール、リーブオンスキンケア組成物(好ましくはフェースケア組成物)、リーブオン昆虫忌避組成物、日焼け止め組成物、スキンライトニング組成物、セルフタンニング組成物、アフターサン製剤、アフターシェーブ組成物、ヘアケア組成物、好ましくはコンディショナ、ヘアローション、ヘアトニック、スタイリングクリーム、ポマード、スタイリング助剤(好ましくはゲルまたはワックス)、装飾的化粧用組成物(好ましくは、おしろい、アイシャドー、カジャルペンシル、口紅)、脱臭剤および/または制汗剤組成物の形態であるかまたはこれらからなる製品群より選ばれる。
本発明は、また、ヒト皮膚刺激の予防および/または治療用の化粧的または治療的方法であって、
- トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその化粧品的にまたは医薬的に許容され得る塩、特にNa+塩、K+塩、NH4+塩、Mg2+塩またはCa2+塩、または本発明の組成物または薬剤(医薬組成物)を準備する段階、
- トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール、組成物または薬剤を、刺激されていない(予防)または刺激された(治療)皮膚に有効な量で適用する段階、
- 前記適用が、好ましくは少なくとも5分間、より好ましくは少なくとも10分間、前記皮膚上に残っている(“リーブオン製品”)段階
を含む前記方法に関する。
【0027】
本発明の組成物および製品は、特に(局所)化粧品は、有利には、(本発明に従って用いられるトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールとは別に)適切な補助物質および添加物を含むことができる、例えば:
防腐剤、特に米国特許出願公開第2006/0089413号明細書に記載されているもの、抗菌剤または酵母やカビを治療する薬剤、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、抗ざ瘡剤や皮脂減少剤、特に国際公開第2008/046791号パンフレットに記載されているもの、皮膚の加齢に対する化合物、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、フケ防止剤、特に国際公開第2008/046795号パンフレットに記載されているもの、抗刺激物質(抗炎症剤、刺激防止剤、刺激阻害剤)、特に国際公開第2007/042472号パンフレットおよび米国特許出願公開第2006/0089413号明細書に記載されているもの、抗酸化剤、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、担体材料、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、キレート化剤、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、脱臭剤や制汗剤、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、水分調節剤(水分供与剤、保湿物質、水分保持物質)、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、オスモライト、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、適合溶質、特に国際公開第01/76572号パンフレット、同第02/15868号パンフレットに記載されているもの、タンパク質やタンパク質加水分解物、特に国際公開第2005/123101号パンフレット、同第2008/46676に記載されているもの、スキンライトニング剤、特に国際公開第2007/110415号パンフレットに記載されているもの、スキンタンニング剤、特に国際公開第2006/045760号パンフレットに記載されているもの、 冷却剤、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、皮膚冷却剤、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、皮膚加温剤、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、UV吸収剤、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、UVフィルタ、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、国際公開第2005/107692号パンフレットによるベンジリデン-ベータ-ジカルボニル化合物や国際公開第2006/015954号パンフレットによるアルファ-ベンゾイルケイ皮酸ニトリル、昆虫忌避物質、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、植物部分、植物エキス、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、ビタミン、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、乳化剤、特に特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、ゲル化剤、特に特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、オイル、特に、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、ワックス、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、脂肪、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、リン脂質、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸または多価不飽和脂肪酸やα-ヒドロキシ酸やポリヒドロキシ脂肪酸や飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルカンカルボン酸のエステル、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、表面活性物質(界面活性剤)、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、コレステロールおよび/または脂肪酸および/またはセラミドおよび/または擬似セラミドを含む皮膚修復剤、特に国際公開第2006/053912号パンフレットに記載されているもの、染料や着色剤や色素、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、アロマケミカルや香味剤や芳香剤、特にS. Arctander, Perfume and Flavor Chemicals, private publishing house, Montclair, N.J., 1969、Surburg, Panten, Common Fragrance and Flavor Materials, 5th Edition, Wiley-VCH, Weinheim 2006に記載されているもの、好ましくは米国特許出願公開第2008/0070825号明細書に明確に述べられているもの、アルコールや多価アルコール、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、有機溶媒、特に国際公開第2005/123101号パンフレットに記載されているもの、シリコーン類やシリコーン油やシリコーン誘導体、特に国際公開第2008/046676号パンフレットに記載されているもの、抗ウイルス剤、研磨剤、抗セルライト剤、収斂剤、消毒薬、帯電防止剤、結合剤、緩衝剤、細胞刺激剤、洗浄剤、ケア剤、脱毛剤、軟化剤、酵素、精油、米国特許出願公開第2008/0070825号明細書に記載されているもの、繊維、膜形成剤、固定剤、気泡形成剤、泡安定剤、発泡を阻止する物質、起泡力増進剤、ゲル形成剤、発毛アクチベータ、発毛抑制剤、ヘアケア剤、毛髪セット剤、毛髪ストレート化剤、毛髪スムージング剤、漂白剤、補強剤、抜染剤、蛍光増白剤、含浸剤、汚れ忌避剤、減摩剤、潤滑剤、不透明剤、可塑剤、被覆剤、つや出し剤、光沢剤、ポリマー、国際出願第2008/046676号パンフレットに記載されているもの、粉末、ペプチド、単糖類、二糖類、オリゴ糖類、再給油剤、研磨剤、皮膚鎮静剤、皮膚洗浄剤、スキンケア剤、皮膚治癒剤、皮膚防御剤、皮膚軟化剤、スキンスムージング剤、栄養剤、皮膚加温剤、安定剤、清浄剤、柔軟剤、沈殿防止剤、増粘剤、酵母エキス、藻類抽出物、微細藻類抽出物、動物抽出物、液化剤、カラー保護剤、電解質。
【0028】
本発明の(特に局所)化粧品または医薬品は、このような製剤に慣用的に用いられるような化粧用補助物質および添加剤、例えば、日焼け止め剤、防腐剤、殺菌剤、殺真菌剤、抗ウイルス剤、冷却活性化合物、昆虫忌避物質(例えば、DEET、IR 3225)、植物エキス、植物パーツ、抗炎症活性化合物、創傷癒合を促進させる物質(例えば、キチンまたはキトサンまたはこれらの誘導体)、膜形成物質(例えば、ポリビニルピロリドンまたはキトサンまたはこれらの誘導体)、抗酸化剤、ビタミン、2-ヒドロキシカルボン酸の酸(例えば、クエン酸、リンゴ酸、L-、D-またはdl-乳酸)、皮膚着色剤(例えば、クルミエキスまたはジヒドロキシアセトン)、発毛を促進させるかまたは発毛を阻害する活性化合物、スキンケア組成物(例えば、コレステロール、セラミド、擬似セラミド)、軟化物質、保湿物質および/または湿潤物質、脂肪、油、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、α-ヒドロキシ酸、多価脂肪酸またはその誘導体、ワックスまたは化粧用製剤または皮膚科用製剤の他の慣用成分、例えば、アルコール、ポリオール、ポリマー、泡安定剤、電解質、有機溶媒、キレート化剤 のシリコーン誘導体(例えば、エチレンジアミン四酢酸またはその誘導体)、フケ防止活性化合物(例えば、クリンバゾール、ケトコナゾール、ピロクトンオレアミン(piroctonoleamine)、亜鉛ピリチオン)、ヘアケア剤、香料、発泡を阻止する物質、色素、着色作用を有する色素、増粘剤(有利には、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、例えば、ベントナイト、多糖類またはその誘導体、例えば、ヒアルロン酸、グアービーンフラワー、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはアルロース誘導体、特に有利には、ポリアクリレート、例えば、カルボポールまたはポリウレタン)、界面活性物質および乳化剤を含むことができる。
補助物質および添加物(水を除く)は、いずれの場合においても製品の全量に基づき、一般的には1〜95wt.%、好ましくは5〜70wt.%、より好ましくは5〜50wt.%の量で本発明の製品に含むことができる。いずれの場合においても用いられる化粧用または皮膚科用の補助剤および添加剤および香料の量は、具体的な製品の種類によっては、単純な試験によって当業者が容易に測定することができる。
本発明の製品は、好ましくは、水を、いずれの場合においても製品の全量に基づき、98wt.%まで、好ましくは10〜95wt.%、より好ましくは25〜90wt.%、さらにより好ましくは40〜90wt.%の量で含有する。
【0029】
本発明の製剤は、抗酸化剤も含むことができ、それが適切であるか使われる化粧用および/または皮膚科用の使用に適しているかまたは通例であるすべての抗酸化剤が可能である。抗酸化剤は、有利には、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)およびその誘導体、ペプチド、例えば、D,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシンまたはこれらの誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロチン(例えば、α-カロチン、β-カロチン、リコピン)およびその誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リップカルボキシル酸およびその誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンまたはこれらのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、ラウリル、パルミトイル、オレイル、γ-lリノレイル、コレステリル、グリセリルエステル)およびこれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、(金属)キレート化剤、例えば、α-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン、α-ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁エキス、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびこれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノールおよびこれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(例えば、アスコルビルパルミテート、Mgアスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート、アスコルビルグリコシド、例えば、6-O-アシル-2-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸、6-O-アシル-2-O-β-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸、2-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸または2-O-β-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸、トコフェロールおよびその誘導体(例えばビタミンE酢酸エステル)、ビタミンAおよびその誘導体(ビタミンAパルミテート)並びにベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチン酸およびその誘導体、α-グルコシルルチン、クエルセチンおよびこれらの誘導体、ローズマリ酸、カルノソール、カルノソール酸、レスベラトロール、コーヒー酸およびその誘導体、シナピン酸およびその誘導体、フェルラ酸およびその誘導体、フルフリリデングルチトール、クルクミノイド、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク樹脂酸、ノルジヒドログアイアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、スーパーオキシドジスムターゼ、亜鉛およびその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(例えばセレンメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば、スチルベンオキシド、トランススチルベンオキシド)および挙げたこれらの活性化合物の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)または植物、例えば、緑茶、ルイボス、ハニーブッシュ、ブドウ、ローズマリ、セージ、メリッサ、タイム、ラベンダー、オリーブ、オート麦、ココア、イチョウ、チョウセンニンジン、カンゾウ、スイカズラ、ソフォラ、プエラリア、マツ、シトラス、フィランタス・エンブリカ(Phyllanthus emblica)またはオトギリソウからの抗酸化的に活性なエキスまたはフラクションからなる群より選ばれる。
【0030】
本発明の製剤中の抗酸化剤(1つ以上の化合物)の量は、製剤の全質量に基づいて、好ましくは0.01〜20wt.%、特に好ましくは0.05〜10wt.%、特に0.2 - 5wt.%である。
本発明の製剤および製品は、また、生理的加温(加熱)剤を含むことができ、場合によってはこれはTRPV1アゴニストであるので、皮膚刺激を引き起こし得る物質である。このような生理的加温剤は、好ましくは、バニリルアルコールn-ブチルエーテル、バニリルアルコールn-プロピルエーテル、バニリルアルコールジイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn-アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn-ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコール、ベンジルアルコール、オイゲノール、ケイ皮油、ケイ皮アルデヒド、およびこれらの混合物からなる群より選ばれる。本発明の製剤は、有利には、少なくとも1つのUVAフィルタおよび/または少なくとも1つのUVBフィルタおよび/または少なくとも1つの無機顔料を含む。これに関連して、製剤は、例えば、紫外線から皮膚と毛髪を保護する日焼け止め製剤に慣用的に使われるように、様々な形態であり得る。したがって、これらは、例えば、溶液、油中水(W/O)型または水中油(O/W)型のエマルジョンまたは水中油中水の多層エマルジョン(W/O/W)タイプ、ゲル、水分散体、ソリッドスティクまたはエアゾールを形成することができる。これに関連して、UVフィルタ物質の質量は、製剤の全質量に基づいて、0.01wt.%〜40wt.%、好ましくは0.1〜10wt.%、特に1.0〜5.0wt.%である。
【0031】
有利なUVフィルタは、例えば: p-アミノ安息香酸、エトキシル化p-アミノ安息香酸エチルエステル(25モル)、p-ジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシルエステル、N-プロポキシル化p-アミノ安息香酸エチルエステル(2モル)、p-アミノ安息香酸グリセロールエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル(ホモサレート)(Neo Heliopan(登録商標) HMS)、サリチル酸2-エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan OS)、トリエタノールアミンサリチレート、4-イソプロピルベンジルサリチレート、アントラニル酸メンチルエステル(Neo Heliopan(登録商標) MA)、ジイソプロピルケイ皮酸エチルエステル、p-メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標) AV)、ジイソプロピルケイ皮酸メチルエステル、p-メトキシケイ皮酸イソアミルエステル(Neo Heliopan(登録商標) E 1000)、p-メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン塩、p-メトキシケイ皮酸イソプロピルエステル、2-エチルヘキシル2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート(Neo Heliopan(登録商標) 303)、エチル2-シアノ-3,3'-ジフェニルアクリレート、2-フェニルベンズイミダゾールスルホン酸または塩(Neo Heliopan(登録商標) Hydro)、3-(4'-トリメチルアンモニウム)ベンジリデンボルナン-2-オンメチルスルフェート、テレフタリリデンジボルナンスルホン酸または塩(Mexoryl(登録商標) SX)、4-t-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)/(Neo Heliopan(登録商標) 357)、β-イミダゾール-4(5)-アクリル酸(ウロカニン酸)、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(Neo Heliopan(登録商標) BB)、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸、ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノンテトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、3-(4'-スルホ)ベンジリデンボルナン-2-オンまたは塩、3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファ(Neo Heliopan(登録商標) MBC)、3-ベンジリデン-d,l-カンファ、4-イソプロピルジベンゾイルメタン、2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチルヘキシル-1'-オキシ)-1,3,5-トリアジン、フェニレン-ビス-ベンズイミダジルテトラスルホン酸二ナトリウム塩(Neo Heliopan(登録商標) AP)、2,2'-(1,4-フェニレン)-ビス-(1H-ベンズイミダール-4,6-ジスルホン酸)、一ナトリウム塩、N-[(2または4)-[2-(オコソボルン-3-イリデン)メチル]ベンジル]アクリルアミドポリマー、フェノール、-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(メチル-3(1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキシ)ジシロキシアニル)プロピル)、(Mexoryl(登録商標) XL)、4,4'-[(6-4-(1,1-ジメチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ジイミノ]-ビス-(安息香酸2-エチルヘキシルエステル)(Uvasorb(登録商標) HEB)、2,2'-メチレン-ビス-(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール)、(Tinosorb(登録商標) M)、2,4-ビス-4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシフェニル-1,3,5-トリアジン、ベンジリデンマロネートポリシロキサン(Parsol(登録商標) SLX)、グリセリルエチルヘキサノエートジメトキシシンナメート、二ナトリウム2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシ-5,5'-ジスルホベンゾフェノン、ジプロピレングリコールサリチレート、ナトリウムヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホネート、4,4',4-(1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリイルトリイミノ)-トリス-安息香酸トリス(2-エチルヘキシルエステル)(Uvinul(登録商標) T150)、2,4-ビス-[{(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン(Tinosorb(登録商標) S)、2,4-ビス-[{(4-(3-スルホナト)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジンナトリウム塩、2,4-ビス-[{(3-(2-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-[4-(2-メトキシエチルカルボニル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス[{-4-(3-(2-プロピルオキシ)-2-ヒドロキシプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-[4-(2-エチルカルボキシル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(1-メチルピロール-2-イル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス-[{4-トリス-(トリメチルシロキシシリルプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス-[{4-(2''-メチルプロペニルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2,4-ビス-[{4-(1',1',1',3',5',5',5'-ヘプタメチルシロキシ-2''-メチルプロピルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル(Uvinul(登録商標) A Plus)または独国特許出願公開第100 55 940号明細書(= 国際公開第02/38537号パンフレット)によるインダニリデン化合物である。
【0032】
これに関連して、組み合せに特に適しているUV吸収剤は、p-アミノ安息香酸、3-(4'-トリメチルアンモニウム)ベンジリデンボルナン-2-オンメチルスルフェート、サリチル酸ホモメンチルエステル(Neo Heliopan(登録商標) HMS)、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(Neo Heliopan(登録商標) BB)、2-フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(Neo Heliopan(登録商標) Hydro)、テレフタリリデンジボルナンスルホン酸または塩(Mexoryl(登録商標) SX)、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン(Neo Heliopan(登録商標) 357)、3-(4'-スルホ)ベンジリデンボルナン-2-オンまたは塩、2-エチルヘキシル2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート(Neo Heliopan(登録商標) 303)、N-[(2または4)-[2-(オキソボルン-3-イリデン)メチル]ベンジル]アクリルアミドポリマー、p-メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標) AV)、エトキシル化p-アミノ安息香酸エチルエステル(25モル)、p-メトキシケイ皮酸イソアミルエステル(Neo Heliopan(登録商標) E1000)、2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチルヘキシル-1'オキシ)-1,3,5-トリアジン(Uvinul(登録商標) T150)、フェノール、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチル-3(1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキソ)ジシロキシアニル)プロピル)、(Mexoryl(登録商標) XL)、4,4'-[(6[4-(1,1-ジメチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ジイミノ]-ビス-(安息香酸2-エチルヘキシルエステル)、(UvasorbHEB)、3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファ(Neo Heliopan(登録商標) MBC)、3-ベンジリデンカンファ、サリチル酸2-エチルヘキシルエステル(Neo Heliopan(登録商標) OS)、4-ジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシルエステル(Padimate O)、ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸またはNa塩、2,2'-メチレン-ビス-(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール)、(Tinosorb(登録商標) M)、フェニレン-ビス-ベンズイミダジルテトラスルホン酸二ナトリウム塩(Neo Heliopan(登録商標) AP)、2,4-ビス-[{(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、(Tinosorb(登録商標) S)、ベンジリデンマロネートポリシロキサン(Parsol(登録商標) SLX)、メンチルアントラニレート(Neo Heliopan(登録商標) MA)、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル(Uvinul(登録商標) A Plus)または独国特許出願公開第100 55 940号明細書(= 国際公開第02/38537号パンフレット)によるインダニリデン化合物である。
【0033】
有利な日焼け止め無機顔料は、金属酸化物および金属塩、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉄(例えばFe2O3)、酸化アルミニウム(Al2O3); 酸化セリウム(例えばCe2O3)、酸化マンガン(例えばMnO)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化シリコン(SiO2)、対応する金属の混合酸化物またはこのような酸化物の混合物、硫酸バリウムまたはステアリン酸亜鉛を微細に分散させる。これらは、特に好ましくは、TiO2または酸化亜鉛に基づく色素である。好ましい実施態様において、粒子は、100 nm未満、好ましくは5〜50 nm、特に好ましくは15〜30 nmの平均径を有する。これらは球状を有し得るが、楕円形または球状から逸脱する形状を有する粒子も使うことができる。色素は、また、表面上で処理された、すなわち、親水化または疎水化された形であり得る。典型例は、被覆された二酸化チタン、例えば、二酸化チタンT 805(Degussa)またはEusolex(登録商標) T2000(Merck)、または被覆された酸化亜鉛、例えばZinc Oxide NDMである。これに関連して、可能な疎水性コーティング剤は、とりわけ、シリコーン、この場合には特にトリアルコキシオクチルシランまたはシメチコンである。いわゆるマイクロ色素またはナノ色素は、好ましくは日焼け止め組成物で使われる。亜鉛のマイクロ色素またはナノ色素が好ましくは使われる。
完成した化粧用または皮膚科用製剤における無機顔料、特に疎水性無機マイクロ色素の全量は、有利には、製剤の全質量に基づいて、0.1〜30wt.%、好ましくは0.1〜10.0、特に0.5〜6.0wt.%である。
【0034】
皮膚刺激低下作用を有する本発明の製剤を含む本発明の化粧用製剤は、また、皮膚の老化としわに対する活性化合物および活性化合物の組み合せを含むことができる。本発明によれば、化粧用および/または皮膚科用の使用に適しているかまたは通例である皮膚の加齢としわに対するすべての活性化合物がここで使用し得る。この点で皮膚の老化としわに対する有利な活性化合物は、大豆タンパクまたはタンパク質加水分解物(大豆イソフラボン)、加水分解コメタンパク、加水分解ヘイゼルナッツタンパク、加水分解ハイビスカス・エスキュレンツス(Hibiscus esculentus)エキスからのオリゴペプチド、小麦タンパク、β-グルカン、例えばオート麦からの、およびその誘導体、糖タンパク(ウルソル酸またはその塩)、ベツリン、ベツリン酸またはその塩、レチノール、レチノールパルミテート、プロピルガレート、プレコセン、6-ヒドロキシ-7-メトキシ-2,2-ジメチル-1(2H)-ベンゾピラン、3,4-ジヒドロ-6-ヒドロキシ-7-メトキシ-2,2-ジメチル-1(2H)-ベンゾピラン、クレアチンまたは皮膚の老化としわに対する他の合成活性化合物または天然活性化合物であり、後者は植物、例えば緑茶、ルブス・フルティコスス(Rubus fruticosus)、サングイソルバ・オフィキナリス(Sanguisorba officinalis)、センテラ・アジアティカ(Centella asiatica)、リベス・ニグルム(Ribes nigrum)、パスシフロラ・インカルナタ(Passiflora incarnata)、フィリペンデュラ・ウルマリア(Filipendula ulmaria)、フィランサス・エンブリカ(Phyllanthus emblica)、ポテンティラ(Potentilla)種、オクラ、藻類、オオマツヨイグサ、ザクロ、レディースマントル、ローズマリ、セージ、エキナセア(Echinacea)、カバ、リンゴまたは大豆から抽出物の形で用いることが可能である。
【0035】
さらに皮膚の老化に対して活性な化合物として特に好ましい物質は、β-グルカンであり、オート麦からの1,3-1,4-結合β-グルカン、ルブス・フルティコスス(Rubus fruticosus)エキスまたは小麦タンパクが特に好ましい。
本発明の製剤は、また、皮膚と毛髪の陰影または日焼けを化学的方法または自然の方法で刺激する活性化合物を含むことができる。このことにより相乗効果に基づくより速い作用が達成される。これに関連して特に好ましい物質は、チロシナーゼ、例えば、L-チロシン、L-DOPAまたはL-ジヒドロキシフェニルアラニンの基質または基質類似体、チロシナーゼ活性または発現の刺激物質、例えば、テオフィリン、カフェイン、プロピオメラノコルチンペプチド、例えば、ACTH、アルファ-MSH、そのペプチドの類似体またはメラノコルチン受容体に結合する他の物質、ペプチド、例えば、Val-Gly-Val-Ala-Pro-Gly、Lys-Ile-Gly-Arg-LysまたはLeu-Ile-Gly-Lys、プリン、ピリミジン、葉酸、銅塩、例えば、グルコン酸銅、塩化銅またはピロリドン酸銅、フラボノイド、フラバノングリコシド、例えば、ナリンギンまたはヘスペリジン、メラニン誘導体、例えば、Melasyn-100またはMelanZe、ジアシルグリセロール、脂肪族ジオール、環状ジオール、ソラレン、プロスタグランジンまたはその類似体、アデニル酸シクラーゼのアクチベータまたはケラチノサイトにメラノソームの移動を活性化させる化合物、例えば、セリンプロテアーゼまたはPAR-2受容体のアゴニスト、クリサンテマム(Chrysanthemum)種またはサングイソルバ(Sanguisorba)種の植物や植物パーツからの抽出物、クルミエキス、ウルクム(urucum)エキス、リュバルブ(rhubarb)エキス、エリトルロースまたはジヒドロキシアセトンである。
【0036】
本発明の製剤は、また、美白活性化合物と組合わせて使うことができる。本発明によれば、適切であるか化粧用のおよび/または皮膚科用の使用に適しているまたは通例であるすべての美白活性化合物がここで使用し得る。これに関して美白活性化合物は、コウジ酸(5-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-4-ピラノン)、コウジ酸誘導体、例えば、コウジ酸ジパルミテート、アルブチン、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、ヒドロキノン、ヒドロキノン誘導体、レゾルシノール、硫黄含有分子、システイン、アルファ-ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)またはこれらの誘導体、N-アセチルチロシンまたは誘導体、ウンデセノイルフェニルアラニン、グルコン酸、4-アルキルレゾルシノール、4-(1-フェニルエチル)-1,3-ベンゼンジオール、クロモン誘導体、例えばアロエシン、フラボノイド、チモール誘導体、1-アミノエチルホスフィン酸、チオ尿素誘導体、エラグ酸、ニコチンアミド、亜鉛塩、例えば、塩化亜鉛またはグルコン酸、 ツジャプリシンまたは誘導体、トリテルペン、例えばマスリン(maslic)酸、ステロール、例えばエルゴステロール、ベンゾフラノン、例えばL-ニトロアルギニンおよびその誘導体のような、センキュノリド、ビニルグアヤコールまたはエチルグアヤコール、窒素酸化物合成阻害剤、例えば、L-ニトロアルギニンまたはその誘導体、2,7-ジニトロインダゾールまたはチオシトルリン、金属キレート化剤(例えばα-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン、フミン酸、胆汁酸、胆汁エキス、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAまたはこれらの誘導体)、レチノイド、豆乳、セリンプロテアーゼ阻害剤またはリポ酸または皮膚と毛髪の美白用の他の合成または天然活性化合物であり、後者は、また、植物からの抽出物、例えば、ベアベリーエキス、コメエキス、カンゾウ根エキスまたはそこから濃縮される成分、例えば、グラブリジンまたはリコカルコンA、アルトカルプスエキス、ルメクス(Rumex)種またはラムルス(Ramulus)種からの抽出物、マツ種(ピヌス)からの抽出物又はヴィティス(Vitis)種からの抽出物またはそこから濃縮したスチルベン誘導体、またはサキシフラガ(Saxifraga)、クワ、スクテラリア(Scutelleria)および/またはブドウからの抽出物の形態で用いられる。
【0037】
この点で有利な皮膚および毛髪タンニング有効成分は、チロシナーゼ基質または基質類似体、例えば、L-チロシン、N-アセチルチロシン、L-DOPAまたはL-ジヒドロキシフェニルアラニン、キサンチンアルカロイド、例えば、カフェイン、テオブロミンまたはテオフィリンまたはその誘導体、プロオピオメラノコルチンペプチド、例えば、ACTH、アルファ-MSH、そのペプチド類似体またはメラノコルチン受容体に結合する他の物質、ペプチド、例えば、Val-Gly-Val-Ala-Pro-Gly、Lys-lle-Gly-Arg-LysまたはLeu-lle-Gly-Lys、プリン、ピリミジン、葉酸、1,3,4-オキサジアゾール-2-チオール、例えば、5-ピラジン-2-イル-1,3,4-オキサジアゾール-2-チオール、クルクミン、ジグリシン酸亜鉛(Zn(GIy)2)、例えば欧州特許出願公開第0 584 178号明細書に記載されている重炭酸マンガン(II)錯体(“プソイドカタラーゼ”)、例えば国際公開第2005/032501号パンフレットに記載されているテトラ置換シクロヘキセン誘導体、国際公開第2005/102252号パンフレットや国際公開第2006/010661号パンフレットに記載されているイソプレノイド、メラニン誘導体、例えばMelasyn-100またはMelanZe、ジアシルグリセロール、脂肪族ジオールまたは環状ジオール、ソラレン、プロスタグランジンまたはその類似体、アデニル酸シクラーゼのアクチベータケラチノサイトにメラノソームの移動を活性化させる化合物、例えば、セリンプロテアーゼまたはPAR-2受容体のアゴニスト、クリサンテマム(Chrysanthemum)種、サングイソルバ(Sanguisorba)種の植物や植物パーツの抽出物、クルミエキス、ウルクム(urucum)エキス、リュバルブ(rhubarb)エキス、トレハロース、エリトルロースまたはジヒドロキシアセトンである。皮膚および毛髪の色付けまたはタンニングをもたらすフラボノイド(例えば、クエルセチン、ラムネチン、ケンフェロール、フィセチン、ゲニステイン、ダイドゼイン、クリシンまたはアピゲニン、エピカテキン、ジオスミンまたはジオスメチン、モリン、クエルシトリン、ナリンゲニン、ヘスペリジン、フロリドジンまたはフロレチン)もまた使用し得る。
【0038】
次に、本発明の製品における皮膚および毛髪の着色をモジュレートする追加の有効成分(1つ以上の化合物)の上述した例の量は、製剤の全質量に基づき、好ましくは0.00001〜30wt.%、好ましくは0.0001〜20wt.%、特に好ましくは0.001〜5wt.%である。
本発明の製剤は、有利には、保湿調節剤を含むこともできる。保湿調節剤(“モイスチャライザ”)として、例えば、以下の物質が用いられる: 乳酸ナトリウム、尿素または誘導体、アルコール、グリセロール、ジオール、例えば、プロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオールまたは1,2-オクタンジオール、コラーゲン、エラスチンまたはヒアルロン酸、ジアシルアジペート、ワセリン、ウロカニン酸、レシチン、パンテノール、フィタントリオール、リコピン、(擬似)セラミド、グリコスフィンゴリピド、コレステロール、植物ステロール、キトサン、コンドロイチン硫酸、ラノリン、ラノリンエステル、アミノ酸、アルファ-ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)またはその誘導体、単糖類、二糖類、オリゴ糖類、例えば、グルコース、ガラクトース、フルクトース、マンノース、果糖またはラクトース、多糖類、例えば、β-グルカン、特にオート麦からの1,3-1,4-β-グルカン、アルファ-ヒドロキシ脂肪酸、トリテルペン酸、例えば、ベツリン酸またはウルソル酸、または藻類エキス。
本発明の製剤は、また、オスモライトと共に使うことができる。例として挙げることができるオスモライトは、糖アルコール(ミオイノシトール、マンニトール、ソルビトール)、第四級アミン、例えば、タウリン、コリン、ベタイン、ベタイン-グリシンまたはエクトイン、ジグリセロールホスフェート、ホスホリルコリン、グリセロホスフォリルコリン、アミノ酸、例えば、グルタミン、グリシン、アラニン、グルタメート、アスパルテートまたはプロリン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトールまたは無機リン酸塩、または記載の化合物のポリマー、例えば、タンパク質、ペプチド、ポリアミノ酸または多価アルコールからなる群からの物質である。すべてのオスモライトは、同時に皮膚保湿作用を有する。
【0039】
本発明の製剤は、また、有利には、ビタミンやビタミン前駆体を含むことができ、用いられる化粧用および/または皮膚科用の使用に適しているかまたは通例であるすべてのビタミンやビタミン前駆体が可能である。例として挙げることができるビタミンおよびビタミン前駆体は、ビタミンA(レチノール)またはその誘導体(例えば、ビタミンAアセテート、ビタミンA酸、ビタミンAアルデヒド、ビタミンAパルミテート、ビタミンAプロピオネート、ビタミンB1(チアミン)またはその塩(例えば、ビタミンB1塩酸塩、ビタミンB1一硝酸塩、チアミン二リン酸塩、チアミンピロリン酸)、 ビタミンB12(コバラミン)、ビタミンB2(ビタミンG、リボフラビン)またはその誘導体(例えばビタミンB2テトラアセテート)、ビタミンB3またはその誘導体(例えば、ニコチンアミドアスコルベート、ニコチンアミドグリコレート、ニコチンアミドヒドロキシシトレート、ニコチンアミドラクテート、ニコチンアミドマレート、ニコチンアミドマンデレート、ニコチンアミドサリチレート、ニコチンアミドチオクテート)、ビタミンB4(アデニン)またはその誘導体(例えば、アデニンリボシド、フラビンアデニンジヌクレオチド二ナトリウム、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)、プロビタミンB5、ビタミンB5(パントテン酸)またはその誘導体(例えば、アセチルパントテニルエチルエーテル、アラントインパントテン酸カルシウム、アラントインDL-パントテニルアルコール、ビス(パントテンアミドエチル)ジスルフィド、パントテン酸カルシウム、ヒドロキシエチルパントテンアミドMEA、パントテン酸ナトリウム、N-D-パントテノイル-2-(2-アミノエトキシ)エタノール、N-D-パントテノイル-2-アミノエタノール、N-ヒドロキシエトキシエチルパントテンアミド、N-ヒドロキシエチルパントテンアミド、パントテンアミドMEA、パントテノール、パントテン酸ラクトン、パントテン酸ポリペプチド、パントテニルエチルエーテル)、ビタミンB6(ピリドキソール、ピロキシダール(pyroxidal)、ピリドキサミンまたはその誘導体(例えば、ピリドキシンジカプリレート、ビタミンB6ジラウレート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB6ジパルミテート、ピリドキシングリシルレチネート、ビタミンB塩酸塩、ビタミンB6リン酸塩、ビタミンB6セリン、ビタミンB6トリパルミテート)、ビタミンC(アスコルビン酸)またはその誘導体(例えば、3-O-エチルアスコルビン酸、アラントインアスコルビン酸、アミノプロピルアスコルビルホスフェート、アラボアスコルビン酸、一ナトリウム塩、アスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ポリペプチド、アスコルボシランC、アスコルビルジパルミテート、アスコルビルグルコシド、アスコルビルイノシトールニコチネート、アスコルビルリノレート、アスコルビルメチルシラノールペクチネート、アスコルビルニコチンアミド、アスコルビルホスフェートマグネシウム、アスコルビルステアレート、アスコルビルテトライソパルミテート、アスコルビルトコフェリルマレエート、アスコルビン酸カルシウム、キトサンアスコルベート、D-アラビノアスコルビン酸、アスコルビル硫酸二ナトリウム、グルコサミンアスコルベート、イノシトールヘキサニコチネートヘキサアスコルベート、イソアスコルビン酸、L-アスコルビン酸、2-(リン酸二水素)、三ナトリウム塩、L-アスコルビン酸、2-[(3-コレスタ-5-エン-3-イルリン酸水素]、一ナトリウム塩、L-アスコルビン酸、2-O-D-グルコピラノシル-、L-アスコルビン酸、3-O-エチルエーテル、アスコルビン酸マグネシウム、ホウ酸アスコルビルマグネシウム、メトキシPEG-7アスコルビン酸、メチルシラノールアスコルベート、リン酸アスコルビルトコフェリルカリウム、ホウ酸アスコルビルカリウム、アスコルビン酸ナトリウム、リン酸アスコルビルナトリウム、リン酸アスコルビル/コレステリルナトリウム、イソアスコルビン酸ナトリウム、2-リン酸L-アスコルビルナトリウム、テトラヘキシルデシルアスコルベート)、プロビタミンD、ビタミンD(カルシオール)またはその誘導体(例えば、ビタミンD2、ビタミンD3)、ビタミンE(D-α-トコフェロール)またはその誘導体(例えば、ジ-アルファ-トコフェロール、ポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/トコフェロールエーテル、ポリプロピレングリコール/トコフェロールエーテル、トコフェロールシステアミン、トコフェロールホスフェート、ビタミンEリン酸ナトリウム、ビタミンEアセテート、ビタミンEリノレート、ビタミンEニコチネート、ビタミンEスクシネート)、ビタミンF(必須脂肪酸、リノレン酸またはリノール酸)またはその誘導体(例えば、ビタミンFエチルエステル、ビタミンFグリセリルエステル)、ビタミンH(ビタミンB7、ビオチン)、ビタミンK1(フィロキノン、フィトナジオン)またはビタミンK3(メナジオン、メナキノン)である。
【0040】
同様に、本発明の製剤は、さらに、1つ以上の植物エキスを含むことができ、通例は、植物全体の抽出によって調製されるが、個々の場合には、植物の花および/または葉、木、樹皮または根かのみ調製される。使用し得る植物エキスに関して、特に、Industrieverband Koerperpflegemittel und Waschmittel e.V.(IKW) (フランクフルト)が発表した、Leitfaden zur Inhaltsstoffdeklaration kosmetischer Mittel[化粧用組成物の成分の適合マニュアル]の第3版の44ページに始まる表に示される抽出物を参照する。特に有利な抽出物は、アロエ、藻類、リンゴ、アプリコット、アルニカ、アボカド、西洋ナシ、イラクサ、ブラックベリー、カレンジュラ、ツタ、ハイビスカス、オーク樹皮、イチゴ、スプルス、ハニーサックル、オオムギ、イチョウ、チョウセンニンジン、ザクロ、グレープフルーツ、キュウリ、オート麦、ウィッチヘーゼル、ハリモクシュク、ヘンナ、ラズベリー、エルダー、ハニーブッシュ、ホップ、コルツフット、キーウィ、ゴボウ、ココナッツ、ラベンダー、ライム、リンデン、マロウ、アーモンド、マンゴー、ボックスホーリー、メリッサ、オリーブ、オレンジ、ハッカ、プエラリア、ワイルドタイム、ルイボス、バラ、ローズマリ、セイヨウトチノキ、セージ、ビャクダン、ノコギリソウ、トクサ、ソホラ(Sophora)、リコリス、オドリコソウ、茶(緑、白、黒)、タイム、ブドウ、ジュニパー、ウィロー、ローズベイウィローハーブ、サンザシ、小麦、レディススモック、シナモン、レモンまたはレモングラスからのものである。これに関連して、アロエベラ、藻類、アルニカ、イラクサ、カレンデュラ、ウィッチヘーゼル、リンデン、チョウセンニンジン、キュウリ、ローズマリまたはセージからの抽出物が特に好ましい。2つ以上の植物エキスの混合物も使うことができる。記載の植物エキスの調製に使用し得る抽出剤は、なかでも、水、アルコールまたはこれらの混合物である。これに関連して、アルコールの中で、低級アルコール、例えば、エタノールまたはイソプロパノール、また、多価アルコール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールまたはブチレングリコールが、特に、唯一の抽出剤としても水との混合物でも好ましい。植物エキスは、純粋でも希釈された形でも使うことができる。
【0041】
本発明の製剤は、更に、好ましくは、汗を抑制する活性化合物(制汗剤)および臭い吸収剤を含むことができる。使われる汗を抑制する活性化合物は、なかでも、アルミニウム塩、例えば、塩化アルミニウム、塩酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム等である。しかしながら、さらに、亜鉛、マグネシウム、ジルコニウムの化合物の使用も有利であり得る。化粧用および皮膚科用の制汗剤用に、アルミニウム塩 - それほどではないにしても - アルミニウム/ジルコニウム塩の組み合せが本質的に適していることがわかった。部分的に中和され、それ故、皮膚が良好に許容するが、それほど活性でない塩酸アルミニウムも述べるに値する。アルミニウム塩と同時に、例えば、更に以下の物質も可能である、a)タンパク質を沈殿させる物質、例えば、なかでも、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、天然または合成のタンニンまたはトリクロロ酢酸、これらは表面上の汗腺の閉塞をもたらす、b)局部麻酔剤(なかでも、例えば、リドカイン、プリロカインまたはこのような物質の混合物の希釈溶液)、これらは末梢神経経路の封鎖によって汗腺の交感神経供給をなくす、c)汗の分泌の減少と同時に、X、AまたはYタイプのゼオライトは、悪臭の吸着剤として機能する、およびd)ボツリヌス毒素(細菌クロストリジウム・ボツリヌム(Chlostridium botulinumの毒素)、これは多汗、汗の病理学的分泌増加、汗の分泌に関連する伝達物質アセチルコリンの放出の不可逆性の遮断に基づく作用の場合に使われる。
【0042】
臭気吸収剤は、例えば、独国特許出願公開第40 09 347号明細書に記載される薄層状ケイ酸塩、特にモンモリロナイト、カオリナイト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイト、スメクタイト、更に、例えば、リシノール酸の亜鉛塩である。同様に、脱臭剤、殺菌性または静菌性の脱臭物質、例えば、ヘキサクロロフェン、2,4,4'-トリクロロ-2'ヒドロキシジフェニルエーテル(Irgasan)、1,6-ジ-(4-クロロフェニルビグアニド)ヘキサン(クロルヘキシジン)または3,4,4'-トリクロロカルバニリド、また、独国特許出願公開第37 40 186号明細書、同第39 38 140号明細書、同第42 04 321号明細書、同第42 29 707号明細書、同第42 29 737号明細書、同第42 37 081号明細書、同第43 09 372号明細書、同第43 24 219号明細書に記載されている活性剤、また、陽イオン物質、例えば第四級アンモニウム塩、また、臭気吸収剤、例えば、Grillocin(登録商標)(リシノール酸亜鉛とさまざまな添加剤の組み合せ)またはトリエチルシトレートも含まれ、必要によりイオン交換樹脂と組み合わせてもよい。
さまざまな場合において、本発明の製剤を望ましくない微生物の増殖の阻止に主に使われる物質と組み合わせて使うことも有利であり得る。この点において、従来の防腐剤と同時に、述べるに値する活性化合物は、さらに、大集団の従来の抗生物質と同時に、特に、化粧品に関連した製品、例えば、トリクロサン、クリンバゾール、亜鉛ピリチオン、イヒチオール、オクトピロックス(1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2(1H)-ピリドン、2-アミノエタノール)、キトサン、ファルネソール、オクトキシグリセロール、グリセロールモノラウレート、アリールアルキルアルコール、例えば、フェニルエチルアルコール、3-フェニル-1-プロパノール、ベチコール(veticol)またはミュゲットアルコール、ポリグリセロールエステル、例えばポリグリセリル3-カプリレート、またはび脂肪族ジオール、例えば1,2-デカンジオール、または、特に、脇の下の臭い、足の臭いまたはフケ形成に対して使われる、記載の物質の組み合せである。
【0043】
本発明の製剤は、また、多くの場合、有利には防腐剤を含むことができる。ここで好ましく選ばれる防腐剤は、例えば、安息香酸またはそのエステルまたは塩、4-ヒドロキシ安息香酸またはそのエステル(INCI: パラベン、好ましくは、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベンおよび/またはイソブチルパラベン)または塩、プロピオン酸またはそのエステルまたは塩、サリチル酸またはそのエステルまたは塩、2,4-ヘキサジエン酸(ソルビン酸)またはそのエステルまたは塩、ホルムアルデヒドまたはパラホルムアルデヒド、2-ヒドロキシビフェニルエーテルまたはその塩、2-亜鉛-スルフィドピリジンN-オキシド、無機の亜硫酸塩または重亜硫酸塩、ヨウ素酸ナトリウム、クロロブタノール、4-エチル水銀-(II)5-アミノ-1,3-ビス(2-ヒドロキシ安息香酸)、その塩類またはエステル、デヒドロ酢酸、ギ酸、1,6-ビス(4-アミジノ-2-ブロモフェノキシ)-n-ヘキサンまたはその塩類、エチル水銀-(II)-チオサリチル酸のナトリウム塩、フェニル水銀またはその塩、10-ウンデシレン酸またはその塩、5-アミノ-1,3-ビス(2-エチルヘキシル)-5-メチルヘキサヒドロピリミジン、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン、2-ブロモ-2-ニトロ-1,3-プロパンジオール、2,4-ジクロロベンジルアルコール、N-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)尿素、4-クロロ-m-クレゾール、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール、1,1'-メチレン-ビス(3-(1-ヒドロキシメチル-2,4-ジオキシイミダゾリジン-5-イル)尿素)、ポリ-(ヘキサメチレンジグアニド)塩酸塩、2-フェノキシエタノール、ヘキサメチレンテトラミン、1-(3-クロロアリル)-3,5,7-トリアザ-1-アザニアアダマンタンクロライド、1-(4-クロロフェノキシ)-1-(1H-イミダゾール-1-イル)-3,3-ジメチル-2-ブタノン、1,3-ビス-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン、ベンジルアルコール、オクトピロックス、1,2-ジブロモ-2,4-ジシアノブタン、2,2'-メチレン-ビス(6-ブロモ-4-クロロフェノール)、ブロモクロロフェン、5-クロロ-2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンまたは2-メチル-3(2H)-イソチアゾリノンと塩化マグネシウムまたは硝酸マグネシウムとの混合物、2-ベンジル-4-クロロフェノール、2-クロロアセトアミド、クロルヘキシジン、酢酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、1-フェノキシプロパン-2-オール、N-アルキル(C12-C22)トリメチル-臭化アンモニウム、N-アルキル(C12-C22)トリメチル-塩化アンモニウム、4,4-ジメチル-1,3-オキサゾリジン、N-ヒドロキシメチル-N-(1,3-ジ(ヒドロキシメチル)-2,5-ジオキソイミダゾリジン-4-イル)-N'-ヒドロキシメチル尿素、1,6-ビス(4-アミジノフェノキシ)-n-ヘキサンまたはその塩、グルタルアルデヒド、5-エチル-1-アザ-3,7-ジオキサビシクロ(3.3.0)オクタン、3-(4-クロロフェノキシ)-1,2-プロパンジオール、ハイアミン、アルキル-(C8-C18)-ジメチルベンジル-塩化アンモニウム、アルキル-(C8-C18)-ジメチルベンジル臭化アンモニウム、アルキル-(C8-C18)-ジメチルベンジル-サッカリン酸アンモニウム、ベンジルヘミホルマール、3-ヨード-2-プロピニルブチルカルバメート、ヒドロキシメチルアミノ酢酸ナトリウムまたはヒドロキシメチル-アミノ酢酸ナトリウムである。
【0044】
本発明の製剤を含む化粧用または皮膚科用製剤は、また、エマルジョンの形態であり得る。
油相は、有利には、以下の物質群より選ばれ得る:
- 鉱油、ミネラルワックス、
- 脂肪油、脂肪、ワックスまたは他の天然脂肪物質または合成脂肪物質、好ましくは、脂肪酸と低C数のアルコール、例えば、イソプロパノール、プロピレングリコールまたはグリセロールとのエステル、または脂肪アルコールと低C数のアルカン酸または脂肪酸とのエステル;
- アルキルベンゾエート;
- シリコーン油、例えば、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサンまたはこれらの混合形態。
有利に使うことができる化合物は、(a)鎖長がC原子3〜30個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルカンカルボン酸と鎖長がC原子3〜30個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルコールのエステル、(b)芳香族カルボン酸と鎖長がC原子3〜30個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルコールのエステルである。好適なエステル油は、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、イソプロピルオレエート、n-ブチルステアレート、n-ヘキシルラウレート、n-デシルオレエート、イソオクチルステアレート、イソノニルステアレート、イソノニルイソノナノエート、3,5,5-トリメチルヘキシル3,5,5-トリメチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルイソノナノエート、2-エチルヘキシル3,5,5-トリメチルヘキサノエート、2-エチルヘキシル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、2-エチルヘキシルラウレート、2-ヘキシルデシルステアレート、2-オクチルドデシルパルミテート、オレイルオレエート、オレイルエルケート、エルシルオレエート、エルシルエルケートまたはこのようなエステルの合成、半合成または天然混合物、例えばホホバ油である。
【0045】
油相は、更に、有利には、分枝鎖または非分枝鎖の炭化水素またはワックス、シリコーン油またはジアルキルエーテルからなる群、飽和または不飽和、分枝鎖または非分枝鎖のアルコールからなる群、および脂肪酸トリグリセリド、すなわち、鎖長がC原子8〜24個、特に12〜18個である飽和および/または不飽和、分枝鎖および/または非分枝鎖のアルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルより選ばれ得る。脂肪酸トリグリセリドは、有利には、合成、半合成および天然油、例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、ナタネ油、扁桃油、パーム油、ヤシ油、パーム核油等からなる群より選ばれ得る。このような油成分とワックス成分のいかなる望ましいブレンドも、有利に使うことができる。ある場合には、油相の唯一の脂質成分としてワックス、例えば、セチルパルミテートを使うることが有利であり、油相は、有利には、2-エチルヘキシルイソステアレート、オクチルドデカノール、イソトリデシルイソノナノエート、イソエイコサン、2-エチルヘキシルココエート、C12-15-アルキルベンゾエート、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドおよびジカプリリルエーテルからなる群より選ばれる。C12-15-アルキルベンゾエートと2-エチルヘキシルイソステアレートの混合物、C12-15-アルキルベンゾエートとイソトリデシルイソノナノエートの混合物またはC12-15-アルキルベンゾエートと2-エチルヘキシルイソステアレートとイソトリデシルイソノナノエートの混合物が特に有利である。炭化水素のパラフィン油、スクアランまたはスクアレンも有利に使用し得る。油相は、さらに、環状シリコーン油または直鎖状シリコーン油の含量を有するかまたは完全にこのような油からなることができ、シリコーン油に加えて他の油相成分またはシリコーン油の追加の含量を用いることが有利である。シクロメチコン(例えばデカメチルシクロペンタシロキサン)がシリコーン油として有利に使うことができる。
しかしながら、他のシリコーン油、例えばウンデカメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロキサン)も、有利に使用し得る。更に、シクロメチコンとイソトリデシルイソノナノエートの混合物、また、シクロメチコンと2-エチルヘキシルイソステアレートの混合物が、特に有利である。
【0046】
本発明の製剤を含むエマルジョンの形態の製剤は、有利には1つ以上の乳化剤を含む。O/W乳化剤は、有利には、例えば、ポリエトキシル化製品またはポリプロポキシル化製品またはポリエトキシル化とポリプロポキシル化の製品からなる群より選ばれ得る。
本発明によれば、使われるポリエトキシル化またはポリプロポキシル化またはポリエトキシル化およびポリプロポキシル化O/W乳化剤は、O/W乳化剤が飽和基RおよびR'を含有する場合には、特に有利にはHLB値が11 - 18、非常に特に有利にはHLB値が14.5 - 15.5を有する物質からなる群より選ばれる。O/W乳化剤が不飽和基Rおよび/またはR'を含有するか、またはイソアルキル誘導体が存在する場合には、このような乳化剤の好適なHLB値は、より低くまたはより高くあり得る。
脂肪族アルコールエトキシレートをエトキシル化ステアリルアルコール、セチルアルコールおよびセチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)からなる群より選ぶことが有利である。
使うことができる有利なW/O乳化剤は、炭素原子8〜30個を有する脂肪族アルコール、鎖長がC原子8〜24個、特に12〜18個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、鎖長がC原子8〜24個、特に12〜18個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、鎖長がC原子8〜24個、特に12〜18個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルコールのモノグリセロールエーテル、鎖長がC原子8〜24個、特に12〜18個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルコールのジグリセロールエーテル、鎖長がC原子8〜24個、特に12〜18個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルカンンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、または鎖長がC原子8〜24個、特に12〜18個である飽和および/または不飽和の分枝鎖および/または非分枝鎖アルカンカルボン酸のソルビタンエステルである。
【0047】
皮膚の化粧用の(局所的)予防(予防的)治療のための本発明の製剤は、高含量のケア物質を一様に含むことができる。好適な実施態様によれば、組成物は、ケア特性を有する1つ以上の動物および/または植物油脂、例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、精製した大豆油、パーム油、ゴマ油、ナタネ油、扁桃油、ルリヂサ油、月見草油、ヤシ油、シアバター、ホホバ油、オート麦油、抹香鯨油、牛脂、牛脚油、ラードを含み、必要により更にケア成分、例えば、C原子8-30個を有する脂肪アルコール) を含んでもよい。ここで脂肪族アルコールは、飽和または不飽和かつ直鎖または分枝鎖であり得る。使うことができるアルコールは、例えば、デカノール、デセノール、オクタノール、オクテノール、ドデカノール、ドデセノール、オクタジエノール、デカジエノール、ドデカジエノール、オレイルアルコール、リシノレイルアルコール、エルシルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール、カプリリルアルコール、カプリルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコールまたはベヘニルアルコール、またはそのゲルベアルコールであり、さらに関連した構造化学のアルコールによって所望されるようにリストが実質的に延長されることが可能である。脂肪アルコールは、好ましくは天然脂肪酸に由来し、従来は、還元によって脂肪酸の対応するエステルから調製されている。さらに、天然に存在する油脂、例えば、牛脂、落花生油、ナタネ油、綿実油、大豆油、ヒマワリ油、パーム核油、亜麻仁油、トウモロコシ油、ヒマシ油、菜種油、ゴマ油、カカオ脂、ココナッツ脂肪から還元によって形成される脂肪アルコール画分を使うことができる。
【0048】
更にまた、本発明の製剤と傑出した方法で組み合わせることができるケア物質には以下のものが含まれる
- ワックス、例えば、カンデリラロウまたはカルナウバロウ
- セラミド、セラミドがN-アシルスフィンゴシン(スフィンゴシンの脂肪酸アミド)またはこのような脂質の合成類似体(いわゆる擬似セラミド)を意味するとして理解される場合には、角質層の保水力を著しく改善させる。
- リン脂質、例えば、大豆レシチン、卵レシチン、セファリン
- ワセリン、パラフィン油、シリコーン油; 後者は、特に、ジアルキルアリールシロキサン、アルキルアリールシロキサン、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、またはこれらのアルコキシル化誘導体または四級化誘導体。
本発明は、また、医療用および/または医療用以外の皮膚刺激の予防(阻止)のためのおよび/または皮膚刺激の治療のための本発明の製剤または本発明の薬剤(医薬組成物)の使用を提供する。本発明は、また、疼痛状態の治療用の薬剤に関する。本発明は、同様に、皮膚刺激および/または疼痛の治療用の薬剤の調製のための本発明の製剤または本発明の薬剤(医薬組成物)の使用を提供する。
本発明は、さらに、化粧用または医薬用製剤の調製のための本発明の製剤または本発明の薬剤の使用を提供する。
ある実施態様において、特に医療用に、本発明の組成物を経口的に、例えば、(圧縮)錠剤、糖衣錠、圧縮物、散剤、カプセル剤、ジュース剤、液剤または顆粒剤の形でまたは食品としての機能に加えて内部から美しさを与える栄養補給に用いられる経口的に摂取できる製品の形で投与することが有利である。
【0049】
本発明は、また、物質または物質混合物の皮膚刺激作用を低下させるか、除去するかまたは抑制するための本発明の製剤または本発明の薬剤(医薬組成物)の使用を提供する。
本発明は、また、ヒトのための、特にヒト皮膚刺激を治療するためのまたは疼痛を治療するための薬剤(医薬組成物)であって、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその医薬的に許容され得る塩、特に、Na+塩、K+塩、NH4+塩、Mg2+またはCa2+塩を有効な量で、薬剤の全質量に基づき、0.1〜20wt.%、好ましくは0.5〜10wt.%の範囲にある量で含む、前記薬剤(医薬組成物)に関する。
本明細書に用いられる用語“医薬組成物”は、本発明のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールおよび1つ以上の医薬的に許容され得る担体を含む。上述の通り、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールは、医薬的に許容され得る塩として配合され得る。典型的な医薬的に許容され得る塩には、本発明のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールと医薬的に許容され得る無機塩基との反応によって調製される塩が含まれる。塩基付加塩には、無機塩基から誘導された塩、例えば、アンモニウム又はアルカリもしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等が含まれる。したがって、本発明の塩を調製するのに有用なこの様な塩基には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等が含まれる。カリウム塩とナトリウム塩の形態が特に好ましい。塩が全体として薬理的に許容され得るものでありかつ対イオンが全体として不必要な特性を塩に与えない限り、本発明の塩の一部を形成する具体的な対イオンが通常は重要な性質でないことは認識されなければならない。
【0050】
医薬組成物は、好ましくは、局所的にまたは全身的に投与される。薬剤投与に慣用的に用いられる適切な投与経路は、経口投与、静脈内投与、経皮投与もしくは非経口投与または吸入投与である。
医薬担体は、製剤の他の成分と適合しかつその受容者に有害でないという意味で許容されなければならない。使われる医薬担体は、好ましくは、固体、ゲルまたは液体である。好適な医薬固体担体は、ラクトース、白土、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸等である。好適な液体担体は、リン酸緩衝生理食塩水、シロップ、油、例えば、落花生油やオリーブ油、水、エマルジョン、様々なタイプの湿潤剤、無菌液等である。同様に、担体には、当該技術において周知の時間遅延材料、例えば、グリセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレートが単独でまたはワックスと共に含まれ得る。適切な担体がさらに当該技術において周知である。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、イーストン、ペンシルバニアを参照のこと。
希釈剤は、好ましくは、組み合わせの生物活性に影響しないように選ばれる。好適な希釈剤は、蒸留水、生理食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液、ハンクス液である。
医薬組成物または製剤は、好ましくは、1つを超える上述した担体または希釈剤と他の成分、例えば、補助剤または非毒性の非治療的非免疫原性安定剤等を含み得る。
治療的に有効な用量または量は、本明細書に記載の疾患または状態を伴う症状を予防するか、改善するかまたは治療する本発明の医薬品組成物中のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの量を意味する。
【0051】
さらに、治療的に有効な用量は、また、IC50値、すなわち、酵素またはシグナリング分子、例えばこの場合にはTRPV1について最大阻止の半分を達成するのに必要とされる治療的に活性な化合物の量によって記載され得る。
投与計画は、主治医と他の臨床学的因子; 好ましくは上記の方法のいずれか1つに従って決定される。医療技術において周知であるので、いずれか一人に対する用量は、患者のサイズ、体表面積、年齢、性別、投与時間と経路、全身症状、および同時に投与される他の薬剤を含む多くの要因に左右される。進行は、定期評価によってモニタされ得る。
本明細書に記載の医薬組成物は、本明細書に詳述される疾患または状態を治療するかまたは改善するかまたは予防するために、少なくとも1回投与される。しかしながら、前記医薬組成物は、1回を超える、例えば1日1回から4回まで限定されない日数まで投与され得る。
本発明の医薬組成物は、カプセル、サッシェ、カシェ、紙または他の適切な容器または賦形剤として配合され得る。得られた製剤は、投与方法に、すなわち、錠剤、カプセル剤、坐薬、液剤、懸濁剤等の形で適合される。用量推奨は、考慮された受容者によっては用量調整を予想するために、処方者または使用者において説明書を必要とする。上述した担体または希釈剤は、想定された組成物の全質量に基づき1〜99%質量(w/w)以上、好ましくは10〜80%質量(w/w)の量で存在してもよい。物質または添加剤の必要な量は、製剤が上記のようにトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの治療的に有効な用量を与えるならば想定された製剤およびその適用に依存して、更に面倒なことなく、例えば試行錯誤によって、当業者が決定し得る。
【0052】
さらに、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールは、一般の医薬品組成物においてまたは分離された医薬組成物として、他の物質、例えば薬または化粧剤と組み合わせて投与することができ、ここで、前記分離された医薬組成物は、パーツのキットの形に供給され得る。
本発明は、また、疼痛状態を治療または予防するのに用いられるトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたは疼痛状態を治療または予防する医薬組成物の製造のためのトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの使用を企図する。
したがって、本発明は、また、疼痛状態を治療または予防するトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールに関する。
本明細書に用いられる用語“疼痛状態”は、実際の組織損傷または潜在的組織損傷にかかわるかまたはこのような損傷に関して記載されている不快な感覚および感情的な経験を意味する。前記経験は、侵害受容器とも呼ばれる特定の神経センサの刺激によって生じる。疼痛は、生物学的拮抗作用を誘発するかまたは含む身体の防御反応である。すなわち、疼痛状態は遠心性神経作用と求心性神経作用に特徴を有する。バニロイド受容体TRPV1は、複数の疼痛刺激インテグレーターとして中心的な役割を果たしている。受容体は、多様式感覚ニューロンに見られる非選択的カチオンチャネルである。これは、さまざまな物理的または化学的な疼痛刺激、例えば、熱、有害化合物または炎症性分子によって活性化され得る(Szallasi in Nature Rev Drug Discovery 2007, 6: 357-372; Patapoutian in Nature Rev Drug Discovery 2009, 8: 55-68を参照のこと)。TRPV1阻害は、疼痛治療に効率的であることが示された(国際公開第2006/031852号パンフレット、同第2007/076104号明細書、米国特許出願公開第2005/0176726号明細書)。したがって、本発明の疼痛状態は、好ましくは、TRPV1によって仲介される感覚神経作用に関連する疾患または障害を意味する。
【0053】
したがって、本発明の疼痛状態は、中枢神経系における“古典的”疼痛の感覚的経験であり得るが、疼痛関連の神経原性反応、例えば、皮膚の炎症または刺激でもあり得る。好ましくは、上述の疼痛状態は、以下からなる群より選ばれる: 体性痛、炎症性疼痛、内臓痛、神経障害性疼痛、歯痛、一般的な頭痛、片頭痛、群発性頭痛、混合脈管症候群、非脈管症候群、緊張性頭痛、一般的な炎症、神経性炎症、刺激、関節炎、リウマチ疾患、骨関節炎、炎症性腸疾患、うつ病、不安、炎症性眼疾患、炎症性膀胱疾患、不安定膀胱疾患、乾癬、炎症性成分による皮膚病、慢性の炎症状態、炎症性疼痛または関連する痛覚過敏またはアロディニア、神経障害性疼痛または関連する痛覚過敏またはアロディニア、糖尿病性神経障害疼痛、カウザルギ、交感神経依存性疼痛、求心路遮断性疼痛、喘息、上皮組織損傷または機能不全、単純ヘルぺス、呼吸領域、尿生殖器領域、胃腸領域または脈管領域の内臓運動性障害、創傷、火傷、アレルギー性皮膚反応、そう痒症、白斑、一般的な胃腸障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、下痢、壊死性物質によって誘発される胃の病変、発毛、血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎、気管支障害、膀胱疾患。
以上の説明から、疼痛状態をそこから罹患している被検者において治療または予防する方法であって、前記被検者に治療的に有効な量のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを投与することを含む前記方法にトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールが適用されることになる。
有利には、本発明の基礎にある研究において、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールは疼痛状態およびそれを伴症状、特に受容体TRPV1が仲介する疼痛状態を治療するのにうまく適用され得ることがわかった。詳しくは、TRPV1に対する拮抗的活性がトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの細胞培養物において証明された。
【0054】
本発明は、また、疼痛状態を治療または予防する医薬組成物の製造のためのトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの使用および疼痛状態をそこから罹患しているヒトにおいて治療または予防する方法であって、治療的に有効な量のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを前記ヒトに投与することを含む、前記方法に関し、ここで、前記疼痛状態は、好ましくは、以下からなる群より選ばれる: 体性痛、炎症性疼痛、内臓痛、神経障害性疼痛、歯痛、一般的な頭痛、片頭痛、群発性頭痛、混合脈管症候群、非脈管症候群、緊張性頭痛、一般的な炎症、関節炎、リウマチ疾患、骨関節炎、炎症性腸疾患、うつ病、不安、炎症性眼疾患、炎症性膀胱疾患、不安定膀胱疾患、乾癬、炎症性成分による皮膚病、慢性の炎症状態、炎症性疼痛または関連する痛覚過敏またはアロディニア、神経障害性疼痛または関連する痛覚過敏またはアロディニア、糖尿病性神経障害疼痛、カウザルギ、交感神経依存性疼痛、求心路遮断性疼痛、喘息、上皮組織損傷または機能不全、単純ヘルぺス、呼吸領域、尿生殖器領域、胃腸領域または脈管領域の内臓運動性障害、創傷、火傷、アレルギー性皮膚反応、そう痒症、白斑、一般的な胃腸障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、下痢、壊死性物質によって誘発される胃の病変、発毛、血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎、気管支障害、膀胱疾患。
本発明の態様は、更に、オーラルケア製品(口腔衛生用品)の形での本発明の製剤であって、オーラルケア製品が、好ましくは、歯磨剤、練歯磨剤、デンタルジェル、歯磨き粉、歯面清掃液、歯面清掃フォーム、洗口剤、2イン1製品として練歯磨剤と洗口剤、舐めるスイーツ、マウススプレー、デンタルシルクまたはデンタルケアチューインガムの形である、前記製剤に関する。本発明の製剤の活性は、また、口腔衛生分野においてそれ自体驚くべき効果を表す。さらに、本発明の製剤の口臭低減活性が我々自身の研究で見いだされた。
【0055】
デンタルケア組成物(本発明によるオーラルケア製品の好適例として)は、一般的には、アブレイシブシステム(研磨材または研磨剤)、例えば、 シリカ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、酸化アルミニウムおよび/またはハイドロキシアパタイト、表面活性物質、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルサルコシネートナトリウムおよび/またはコカミドプロピルベタイン、水分保持剤、例えば、グリセロールおよび/またはソルビトール、増粘剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、カラゲナンおよび/またはLaponite(登録商標)、甘味剤、例えばサッカリン、不快な味覚印象のための矯味剤、更に一般に不快でない味覚印象のための矯味剤、風味改良物質(例えば、イノシトールリン酸、ヌクレオチド、例えば、グアノシン一リン酸、アデノシン一リン酸または他の物質、例えば、グルタミン酸ナトリウムまたは2-フェノキシプロピオン酸)、冷却剤、例えばメントール誘導体(例えば、L-メンチルラクテート、L-メンチルアルキルカーボネート、メントンケタール、メンタンカルボン酸酸アミド)、2,2,2-トリアルキル酢酸アミド(例えば2,2-ジイソプロピルプロピオン酸メチルアミド)、イシリンまたはイシリン誘導体、安定剤または活性化合物、例えば、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、第四アンモニウムフルオリド、クエン酸亜鉛、硫酸亜鉛、ピロリン酸スズ、塩化第一スズ、種々のピロリン酸塩の混合物、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、乳酸アルミニウム、クエン酸カリウム、硝酸カリウム、塩化カリウム、塩化ストロンチウム、過酸化水素、アロマ、重炭酸ナトリウムおよび/または矯臭剤を含む。
【0056】
チューインガムまたはデンタルケアチューインガムの形での本発明の製剤は、例えば、欧州特許第0 242 325号明細書、米国特許第4,518,615号明細書、同第5,093,136号明細書、同第5,266,336明細書、同第5,601,858明細書、または同第6,986,709明細書に記載されるように、エラストマー、例えば、ポリ酢酸ビニル(PVA)、ポリエチレン、(低分子量または中間分子量)、ポリイソブテン(PIB)、ポリブタジエン、イソブテン-イソプレンコポリマー(ブチルゴム)、ポリビニルエチルエーテル(PVE)、ポリビニルブチルエーテル、ビニルエステルとジビニルエーテルのコポリマー、スチレン/ブタジエンコポリマー(スチレン/ブタジエンゴム、SBR)またはビニルエラストマー、例えば、酢酸ビニル/ラウリン酸ビニル、酢酸ビニル/ステアリン酸ビニルまたはエチレン/酢酸ビニルに基づくもの、または記載のエラストマーの混合物を含むチューインガムベースを含む。また、チューインガムベースは、更に、成分、例えば、(ミネラル)充填剤、可塑剤、乳化剤、抗酸化剤、ワックス、脂肪または脂肪油、例えば、硬化処理された(水素化された)植物性脂肪または動物性脂肪、またはモノ-、ジ-またはトリグリセリドを含む。適切な(ミネラル)充填剤は、例えば、炭酸カルシウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素、タルク、酸化アルミニウム、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、水酸化マグネシウムまたはこれらの混合物である。適切な可塑剤または粘着を防止する物質(剥離剤)は、例えば、ラノリン、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、酢酸エチル、ジアセチン(グリセロールジアセテート)、トリアセチン(グリセロールトリアセテート)またはトリエチルシトレートである。適切なワックスは、例えば、パラフィンワックス、カンデリラロウ、カルナウバろう、マイクロクリスタリンワックスまたはポリエチレンワックスである。適切な乳化剤は、例えば、リン脂質、例えばレシチン、または脂肪酸のモノ-またはジグリセリド、例えばグリセロールモノステアレートである。
【0057】
本発明の製剤(特に、オーラルケア製品の形のもの)は、好ましくは、更に、1つ以上の芳香物質および/または香味物質、例えば、エッセンシャルオイルまたはエキス、チンキやバルサム、例えば、アニソール、ベージル油、ベルガモット油、苦扁桃油、樟脳油、シトロネラ油、レモン油; ユーカリ・シトリオドラ(Eucalyptus citriodora)油、ユーカリ油、フェンネル油、グレープフルーツ油、ジンジャー油、カモミール油、スペアミント油、カラウェー油、ライム油、マンダリン油、ニクズク油(特に、ナツメグブロッサムオイル = maces oil、メース油)、ミルラオイル、クローブオイル、オレンジオイル、オレガノオイル、パセリ(シード)オイル、ハッカ油、ローズマリーオイル、セージオイル(クラリセージ、ダルメシアンまたはスパニッシュセージオイル)、スターアニスオイル、タイム油、バニラエキス、ジュニパーオイル(特にジュニパーベリー)、ウインターグリーン油、シナモンリーフ油; シナモンバーク油、これらのフラクション、またはそこから分離される成分を含む。
本発明の製剤が以下の群より選ばれた、少なくとも1つの芳香物質、好ましくは2、3、4、5、6、7、8、9、10以上の芳香物質を含む場合には特に有利である: メントール(好ましくはl-メントールおよび/またはラセミ体のメントール)、アネトール、アニソール、アニスアルデヒド、アニシルアルコール、(ラセミ体の)ネオメントール、ユーカリプトール(1,8-シネオール)、メントン(好ましくはL-メントン)、イソメントン(好ましくはD-イソメントン)、イソプレゴール、酢酸メンチル(好ましくは酢酸L-メンチル)、プロピオン酸メンチル、カルボン(好ましくは(-)-カルボン、必要によりスペアミント油の成分として)、サリチル酸メチル(必要によりウインターグリーン油の成分として)、酢酸オイゲノール、イソオイゲノールメチルエーテル、ベータ-ホモシクロシトラール、オイゲノール、イソブチルアルデヒド、3-オクタノール、ジメチルスルフィド、ヘキサノール、ヘキサナール、トランス-2-ヘキセナール、シス-3-ヘキセノール、4-テルピネオール、ピペリトン、リナロオール、8-オシメニルアセテート、イソアミルアルコール、イソバレルアルデヒド、アルファ-ピネン、ベータ-ピネン、リモネン(好ましくはD-リモネン、必要によりエッセンシャルオイルの成分として)、ピペリトン、トランス-サビネン水和物、メントフラン、カリオフィレン、ゲルマクレンD、シンナムアルデヒド、ミントラクトン、チモール、ガンマ-オクタラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、(1,3E,5Z)-ウンデカトリエン、2-ブタノン、エチルホーメート、3-オクチルアセテート、イソ吉草酸イソアミル、シス-カルビルアセテート、トランス-カルビルアセテート、p-シモール、ダマセノン、ダマスコン、シス-ローズオキシド、トランス-ローズオキシド、フェンコール、アセトアルデヒドジエチルアセタール、1-エトキシエチルアセテート、シス-4-ヘプテナール、シス-ジャスモン、メチルジヒドロジャスモネート、2'-ヒドロキシプロピオフェノン、メンチルメチルエーテル、ミルテニルアセテート、2-フェニルエチルアルコール、2-フェニルエチルイソブチレート、イソ吉草酸2-フェニルエチル、ゲラニオール、ネロールおよびビリジフロロール。
【0058】
本発明のオーラルケア組成物に特に好適な冷却剤は、以下からなる群より選ばれる1つ以上の冷却剤を含む: メントングリセロールアセタール(商品名: Frescolat(登録商標)MGA)、メンチルラクテート(好ましくはl-メンチルラクテート、特にl-メンチルl-ラクテート、商品名: Frescolat(登録商標)ML)、置換メンチル-3-カルボン酸アミド(例えばメンチル-3-カルボン酸N-エチルアミド)、2-イソプロピル-N-2,3-トリメチルブタンアミド、3-メントキシプロパン-1,2-ジオール、2-ヒドロキシエチルメンチルカーボネート、2-ヒドロキシプロピルメンチルカーボネート、イソプレゴール、モノメンチルスクシネートおよびメノメンチルグルタレート。
本発明によれば、l-メントールおよび少なくとも1つの、特に好ましくは少なくとも2つの冷却物質を含む本発明の製剤が好ましい。
同様に、本発明は、皮膚刺激の予防のための化粧的または治療的方法であって:
- 本発明の製剤または本発明の薬剤を準備する段階および
- 製剤または薬剤を刺激されていない皮膚に活性量で適用する段階
を含む、前記方法を提供する。
本発明は、皮膚刺激の治療のための化粧的または治療的方法であって、
- 本発明の製剤または本発明の薬剤を準備する段階および
- 製剤または薬剤を刺激されていない皮膚に活性量で適用する段階
を含む、前記方法を提供する。
本発明は、さらに、皮膚刺激作用を予防するかまたは物質または物質混合物の皮膚刺激作用を低減させるか、除去するかまたは抑制する方法であって、
a) 皮膚刺激作用を有する物質または物質混合物を準備する段階、
b) トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその化粧的にまたは医薬的に許容され得る塩、特にNa+塩、K+塩、NH4+塩、Mg2+塩またはCa2+塩、または本発明の組成物または薬剤を準備する段階、
c) a)とb)の物質を一緒にして、皮膚刺激作用が低減されるか、除去されるかまたは抑制されかつ本発明の他の組成物または薬剤が形成される段階
を含む、前記方法を提供する。
【0059】
本発明は、また、
- 皮膚刺激を予防しかつ/または医療用および/または医療用以外の皮膚刺激を治療し、かつ/または
- 物質または物質混合物の皮膚刺激作用を低減させるか、除去するかまたは抑制する
ための本発明の製剤、製品または薬剤の使用に関する。
すぐ前に記載の本発明の方法の1つの利点は、物質または物質混合物の皮膚刺激作用がこれまで利用できなかった使用に到達できる程度までこのようにして緩和され得ることである。すぐ前に記載の本発明の方法に基づき、皮膚接触の可能性がある使用においてより高い濃度の皮膚刺激物質や物質混合物を使うこともできる。これに関連して、すぐ前に記載の本発明の方法を基づき、皮膚刺激化合物の皮膚刺激作用が完全に除去される(すなわち、もはや存在しない)かまたは完全に抑制される(すなわち、もはや影響がない)場合には特に好ましい。すぐ前に記載の本発明の方法は、例えば、清浄剤およびアレルギー誘導物質の皮膚刺激作用に対して、使うことができる。
本発明の好ましい実施態様および更に態様は、添付の特許請求の範囲および以下の実施例から明らかになるが、実施例は本発明を制限するものではない。特に明記しない限り、すべてのデータ、特にパーセントは、質量を意味する。
特に明記しない限り、Organic Syntheses Collective Volume 5, 175-178, Wiley, New York, 1973またはJ. Am. Chem. Soc. 1955, 77, 5562-5578に記載されるように入手できる、ラセミ体のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール(純度 >96 wt.%は、ラセミ体のシス異性体 <4 wt.%)を以下の実施例において用いた。
【実施例】
【0060】
実施例1: 試験管内分析および生体内試験
28%のシス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールおよび72%のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールからなる市販の混合物を分取用HPLCによって精製して、4-tert-ブチルシクロヘキサノールの本質的に純粋なシス異性体とトランス異性体を得た。
実施例1.1 試験管内分析
シス-および/またはトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの3つの試料を評価した: 1) 99%のトランス異性体、2)シス異性体(59%のシス、41%のトランス)で強化された異性体混合物および3) 99%のシス異性体。
分析条件:
蛍光色素Fluo4-AMに基づくカルシウム分析
負の対照: KH-緩衝液(溶媒)
正の対照: イオノマイシン(一般的なカルシウム誘導)
正の対照: カプサイシン(TRPV1の天然アゴニスト)
分析を行う1日前に、組換えヒトTRPV1を安定に過剰発現させているHEK293細胞を1ウェルにつき45,000細胞の密度で、黒い壁の分析プレート上に平板培養した。FLEXステーションシステムを用いて、TRPV1活性化によって誘導される細胞カルシウム濃度(カルシウム流入)の変化を、カルシウム感受性蛍光色素fluo-4(494nm/516nm(励起/発光))を用いてモニタした。薬理学的TRPV1アンタゴニストルテニウムレッド(1μM)を、正の対照として用いた[J. Biol. Chem. 2004, 279 (34): 35741-8]。プレートにおける色素を充填した安定細胞を蛍光マイクロタイタプレートリーダに入れて、アンタゴニストで補充した50μlの分析緩衝液(118mM NaCl; 4,7 mM KCl; 1,2 mM MgSO4; 1,2 mM KH2PO4; 4,2 mM NaHCO3; 1,3 mM CaCl2; 10mM HEPES(N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-N'-2-エタンスルホン酸)(pH: 7.4))を添加した後の蛍光(励起488nm、発光520nm)変化をモニタした。ベースラインレベル(F)を超えるピークの蛍光(ΔF)の変化としてカルシウム動員を定量化した。マイクロタイタプレートリーダ( FLEXステーション)のソフトウェアによって分析を行った。潜在的TRPV1アンタゴニストを0.5 - 50μMの有効範囲で試験した。30nMカプサイシンと同時にまたはアゴニストの10分前に試験化合物を適用した。TRPV1アンタゴニストについて、80%の最大カプサイシン依存性TRPV1活性化につながるEC80の有効なカプサイシン濃度である、30nMカプサイシンの存在下に拮抗的活性を試験した。
【0061】
実施例1.1.A 細胞ベースの蛍光分析における一過性受容器電位チャネル1に対する4-tert-ブチルシクロヘキサノールの異性体の拮抗的有効性。
3つの試料について、アゴニストとしてカプサイシンによる同時適用におけるTRPV1拮抗作用を試験した。試料1、すなわち、純粋なトランス異性体は、試料2)(IC50 = 86.9μM)より著しく活性(IC50 = 34.1μM)であったが、試料3)、すなわち、純粋なシス異性体は不活性であった。
【0062】
実施例1.1.B カプサイシンの前のインキュベーションにおける試験管内TRPV1アンタゴニスト: カプサイシン処理の10分前にHEK293細胞にシス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールとトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを適用した。
アンタゴニストとアゴニストの適用順序が、アンタゴニスト有効性に著しく影響し得る[Mol. Pharmacol. 2006, 69(4):1166-73]。それ故、我々は、さらに、カプサイシンの添加の10分前に、それぞれの異性体を適用するプレインキュベーション方法で4-tert-ブチルシクロヘキサノールの純粋なシス異性体とトランス異性体を試験した。しかしながら、この実験は同時インキュベーション方法と差を示さず、シス異性体が活性でないことが確認された。
【0063】
実施例1.2: 生体内試験
カプサイシンに感受性がある9人のボランティアと実験を行った。PBS(リン酸緩衝食塩水)中31.6ppmのカプサイシンの新たに調製された溶液(最適な濃度であることがわかった:紅斑または火傷の感じがないはっきりした刺すような痛みの認識)を、左右の上の頬骨領域に綿棒で滑らかに摩擦しながら適用した。60秒後に、すべての参加者が著しい刺すような痛みの影響を感じた。次に、1wt.%のラセミ体のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール(純度 >99 wt.%)を有するO/W-エマルジョンを、一方の頬に、もう一方の頬にプラセボO/W-エマルジョン(盲検試料)を適用した。刺すような痛みの影響を5分後に以下の段階で評価した: 0(影響がない)、1(刺すような痛みがわずかに減少した)、2(刺すような痛みが中程度に減少した)、3(刺すような痛みがまだ少し認識できるだけに強く減少した)、4(刺すような痛みが完全に抑制された)。
TRPV1アンタゴニスト(トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール)は、前記段階で平均3.10に評価され(プラセボについては: 0.25)、非常に高い有意性(p < 0.000013)で刺すような痛みの感覚を阻害した。
【0064】
実施例1.3: 臨床試験
カプサイシンに感受性がある20人のボランティアと実験を行った。以下の新たに調製された混合物を法令線のひだに適用することによって評価した(盲検試料): c1 - 31.6ppmのカプサイシンを含むO/W-エマルジョン、c2 - 31.6ppmのカプサイシンと1wt.%ラセミ体のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール(純度 >99 wt.%)を含むO/W-エマルジョン、対照 - PBS。1日目に、試料c2を対照に対して評価した。2日目に、試料c1を対照に対して評価した。刺すような痛みと灼熱感の影響を3分後に実施例1.2と同じ段階で評価した。
TRPV1アンタゴニスト(トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール)が、前記段階で平均2.95と評価され(プラセボについては: 0.35)、刺すような痛みと灼熱感の双方を高い有意性(p < 0.001)で阻害/減少させた。刺すような痛み、灼熱感、チクチクする痛み、むずがゆさおよび皮膚のツッパリ感のすべての感覚の合計に対する阻止/減少に関するトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの評価が、非常に高い有意性(p < 0.0001)で確認された。
アゴニストとしてのカプサイシンの代わりに、この実験に参加した20人のボランティアの感受性のある皮膚に刺すような痛みの感覚を誘発した、皮膚の美白剤(例えば、国際公開第2007/077260号パンフレットに記載されているレゾルシノール誘導体)を用いた場合に同様の結果が得られた。
【0065】
実施例2: 本発明の濃縮組成物


【0066】
製剤例1 - 10: 皮膚刺激低下作用を有する本発明のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを含む製剤
製剤例1: 皮膚を美白する日中用クリームO/W
製剤例2: 植物エキスを有する皮膚を鎮静するローションO/W
製剤例3: 日焼け後バーム
製剤例4: ボディスプレー
製剤例5: 日焼け止めローション(O/W)、ブロードバンド保護
製剤例6: W/O 夜用クリーム
製剤例7: シャンプー
製剤例8: セルフタンニングクリーム
製剤例9: バリア修復クリーム O/W
製剤例10: 制汗剤/デオドラントロールオン
【0067】
以下の芳香剤“WHITE”を、製剤例1 - 10に用いた:
芳香剤“WHITE”: 白い花の匂いを有する香油


【0068】















【0069】
製剤例11 - 16: 口腔衛生/経口的に適用できる医薬品
以下のペパーミントフレーバーPF1を製剤例11、13、15に用いた:


【0070】
製剤実施例11: ゲルデンタルクリーム


【0071】
製剤例12: 歯垢に対するデンタルクリーム


【0072】
製剤例13: 敏感な歯に対するデンタルクリーム


【0073】
製剤例14: フッ化物を有するすぐに使える洗口剤


【0074】
製剤例15: 砂糖を含まないチューインガム


【0075】
製剤例16: 直接消費のためのゼラチンカプセル


【0076】
ここでアロマBは、以下の組成物を有した(各場合のデータwt.%):
0.1%のネオターム粉末、0.05%のアスパルテーム、29.3%のペパーミントオイルアルベンシス、29.3%のペパーミントピペリタ油ウィラメット、2.97%のスクラロース、2.28%のトリアセチン、5.4%の酒石酸ジエチル、12.1%のペパーミントオイルyakima、0.7%のエタノール、3.36%の2-ヒドロキシエチルメンチルカーボネート、3.0%の2-ヒドロキシプロピルメンチルカーボネート、0.27%のバニリン、5.5%のD-リモネン、5.67%のL-メンチルアセテート。
直接消費に適しているゼラチンカプセルは5mmの直径を有し、コア物質とシェル物質との質量比は90:10であった。カプセルは、口中で10秒以内に開き、50秒以内に完全に溶解した。
【0077】
製剤例17: 圧縮錠剤


【0078】
製剤例18: インスタント飲料ミックス
製剤実施例19: 砂糖を含まないインスタント飲料ミックス
製剤実施例20: 大豆-フルーツの飲物
製剤例21: 低脂肪ヨーグルト
【0079】

【0080】
製剤例22 - 31: 皮膚刺激低下作用を有する本発明のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールを含む製剤
製剤例22: UV-A/B-ブロードバンド保護を有する“水中油型”エマルジョン
製剤例23: UV-A/B-ブロードバンド保護を有する“水中油型”エマルジョン
製剤例24: 油分が少ないUV-A/B-ブロードバンド保護を有するサンスプレー
製剤例25: UV-A/UVB保護を有するスキンライトニングバーム
製剤例26: UV-B/UVA保護を有するスキンライトニングエアゾールフォーム
製剤例27: スキンライトニングノンエアゾールフォーム
製剤例28: スキンライトニング特性を有するシャンプー
製剤例29: UV-B/UVA保護を有するスキンライトニングヘアコンディショナ
製剤例30: スキンライトニング保湿クリームO/W
製剤例31: スキンライトニングフェイスクリームO/W
【0081】
以下の芳香剤“ROSE”を、製剤例22 - 31に用いた:
芳香剤“ROSE”:バラの匂いを有する香油


【0082】

















【0083】
製剤例32: 脱臭スティック


【0084】
製剤例33: マイクロエマルジョンゲル


【0085】
製剤例34: 制汗剤処方


【0086】
製剤例35: サスペンジョンスティック


【0087】
製剤例36: 脱臭スプレー


【0088】
製剤例37: 化粧用エマルジョンの再結晶安定性試験


【0089】
エマルジョンI〜Vを5℃で6ヵ月間貯蔵し、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの結晶は、目視でも顕微鏡分析を用いても観察されなかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚刺激低下剤として、特に、
a) 刺すような痛み、灼熱感、チクチクする痛み、むずがゆさおよび皮膚のツッパリ感からなる群より1つ以上のヒト皮膚感覚を低減または緩和させるための、
b) TRPV1アンタゴニストとしての、または
c) 皮膚刺激の治療または予防のための化粧用または医薬用組成物を調製するための、
トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールの使用。
【請求項2】
ヒト皮膚刺激を低減させるための、好ましくはヒト皮膚に局所適用するのに適している化粧用組成物であって、
a) 組成物の全質量に基づき、0.1 - 4.5wt.%、好ましくは0.25 - 4.0wt.%、より好ましくは0.375 - 3.0wt.%、さらにより好ましくは0.5 - 2.5wt.%、最も好ましくは0.6 - 2wt.%のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその化粧品的にまたは医薬的に許容され得る塩、特にNa+塩、K+塩、NH4+塩、Mg2+塩またはCa2+塩、および
b) 1つ以上の化粧品的に許容され得る担体、好ましくは水またはエタノール以外の化粧品的に許容され得る担体
を含むかまたはこれらからなる、前記組成物。
【請求項3】
トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールと、存在する場合には、シス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールとの質量比が、75:25以上であり、好ましくは80:20を超え、より好ましくは90:10を超え、最も好ましくは95:5を超える、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
1つ以上の化粧品的に許容され得る担体b)が、好ましくは、
(i) 炭素原子3〜10個を有する(アルカン)ジオール、好ましくは、1,2-プロピレングリコール、2-メチルプロパン-1,3-ジオール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,3-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、ジプロピレングリコール、好ましくは、1,2-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオールおよび/またはジプロピレングリコールからなる群より選ばれるもの、および/または
(ii-1) 炭素原子6〜36個を有するエステル、好ましくは、モノエステル、ジエステルまたはトリエステル、好ましくは、ジエチルフタレート、ジエチルヘキシル2,6-ナフタレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、イソプロピルオレエート、n-ブチルステアレート、n-ヘキシルラウレート、n-デシルオレエート、イソオクチルステアレート、イソノニルステアレート、イソノニルイソノナノエート、3,5,5-トリメチルヘキシル3,5,5-トリメチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルイソノナノエート、2-エチルヘキシル3,5,5-トリメチルヘキサノエート、2-エチルヘキシル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、2-エチルヘキシルラウレート、2-ヘキシルデシルステアレート、セテアリルエチルヘキサノエート、ステアリルヘプタノエート、ステアリルカプリレート、2-オクチルドデシルパルミテート、オレイルオレエート、オレイルエルケート、エルシルオレエート、エルシルエルケート、2-エチルヘキシルイソステアレート、イソトリデシルイソノナノエート、2-エチルヘキシルココエート、C12-15-アルキルベンゾエート、セチルパルミテート、トリエチルシトレート、トリアセチン(トリアセチルシトレート)、ベンジベンゾエート、ベンジルアセテート、植物性油脂(好ましくはオリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、ナタネ油、扁桃油、パーム油、ヤシ油、パーム核油)およびトリグリセリド、特にグリセリルステアレート、グリセリルトリイソノナノエート、グリセリルラウレートまたは同一かまたは異なるC6〜C10脂肪酸基を有するトリグリセリド(いわゆる中鎖トリグリセリド、特に、グリセリルトリカプリレート、グリセリルトリカプレートのような、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)なる群より選ばれるもの、および/または
(ii-2) 分枝鎖および非分枝鎖アルキルまたはアルケニルアルカノール、好ましくは、デカノール、デセノール、オクタノール、オクテノール、ドデカノール、ドデセノール、オクタジエノール、デカジエノール、ドデカジエノール、オレイルアルコール、リシノレイルアルコール、エルシルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール(特に、2-オクチル-1-ドデカノール)およびセテアリルアルコールおよびベヘニルアルコールからなる群より選ばれるもの、および/または
(ii-3) 分枝鎖および非分枝鎖炭化水素およびワックス、環状または直鎖状シリコーン油および炭素原子6〜24個を有するジアルキルエーテル、好ましくは、ホホバ油、イソエイコサン、ジカプリリルエーテル、鉱油、ワセリン、スクアラン、スクアレン、シクロメチコン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ウンデカメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサンおよびポリ(メチルフェニルシロキサン)からなる群より選ばれるもの
からなる群より選ばれる、請求項2または3に記載の組成物。
【請求項5】
1つ以上の芳香物質をさらに含み、好ましくはClog P値が少なくとも3、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも5であり、好ましくは、アルファ-アミルケイ皮アルデヒド、アルファ-ヘキシルケイ皮アルデヒド、2-フェノキシエチルイソブチレート、メチルジヒドロジャスモネート、4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロシクロペンタ[g]ベンゾピラン、ベンジルサリチレート、2-メチル-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール、4,7-メタノ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-5-インデニルアセテートおよび/または4,7-メタノ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-6-インデニルアセテート、スチラリルアセテート、オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチル-2-アセトナフトンおよび/または2-アセチル-1,2,3,4,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチルナフタリン、ヘキシルサリシレート、4-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート、2-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート、アルファ-イオノン、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセンカルボキキシデヒド、(E)-および/または(Z)-3-メチルシクロペンタデカ-5-エノン、15-ペンタデカ-11-エノリドおよび/または15-ペンタデカ-12-エノリド、15-シクロペンタデカノリド、1-(5,6,7,8-テトラヒドロ-3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-2-ナフタレニル)エタノン、エチレンブラシレート、2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール、アルファ-サンタロール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)プロパノール(Majantol)、アリルヘプタノエート、4-メチルアセトフェノン、(4aR,5R,7aS,9R)-オクタヒドロ-2,2,5,8,8,9a-ヘキサメチル-4H-4a,9-メタノアズレノ(5,6-d)-1,3-ジオキソール)、1-(2,2,6-トリメチルシクロヘキシル)ヘキサン-3-オール、ベンジルアセトン、メチルシンナメート、3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フランからなる群より選ばれる、請求項2〜4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
皮膚に利点を与える1つ以上の活性物質、特に他の皮膚刺激低下剤または皮膚鎮静剤、好ましくは、抗炎症剤、生理的冷却剤、皮膚科的適用に適しているそう痒を改善する化合物および/または発赤を改善する化合物からなる群より選ばれるものを更に含み、ここで、1つ以上の活性物質が、好ましくは、
(i) コルチコステロイド型のステロイド系抗炎症物質、特に、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン誘導体、例えばヒドロコルチゾン17-ブチレート、デキサメタゾン、デキサメタゾンホスフェート、メチルプレドニゾロンまたはコルチゾン; および/または
(ii) 非ステロイド系抗炎症物質、特にオキシカム、例えば、ピロキシカムまたはテノキシカム、サリチレート、例えばアスピリン、ジサルシド、ソルプリンまたはフェンドサル、酢酸誘導体、例えば、ジクロフェナク、フェンクロフェナク、インドメタシン、スリンダク、トルメチンまたはクリンダナク、メフェナメート、例えば、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸またはニフルム酸、プロピオン酸誘導体、例えば、イブプロフェン、ナプロキセンまたはベノキサプロフェン、ピラゾール、例えばフェニルブタゾン、オキシフェニルブタゾン、フェブラゾンまたはアザプロパゾン; および/または
(iii) 天然または天然に存在する抗炎症物質または発赤および/またはそう痒を改善する物質、特に、カモミール、アロエベラ、コミフォラ種、ルビア種、ヤナギ、ヤナギソウ、オート麦、カレンジュラ、アルニカ、セントジョーンズワート、ハニーサックル、ローズマリ、パスシフロラ・インカルナタ、ウィッチヘーゼル、ジンジャーまたはエキナセアからのエキスまたはフラクション、および/または
(iv) 純粋物質、好ましくはアルファ-ビサボロール、アピゲニン、アピゲニン-7-グルコシド、ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲルジオール、デヒドロギンゲルジオン、パラドール、天然アベナントラミド、非天然アベナントラミド、好ましくはジヒドロアベナントラミドD、ボスウェル酸、フィトステロール、グリチルリチン、グラブリジンおよびリコカルコンA; および/または
(v) 肌荒れ防止剤、好ましくは皮膚保湿調節剤または皮膚修復剤、好ましくは、乳酸ナトリウム、尿素および誘導体、グリセロール、プロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオールおよび1,2-オクタンジオール、コラーゲン、エラスチンまたはヒアルロン酸、ジアシルアジペート、ワセリン、ウロカニン酸、レシチン、アラントイン、パンテノール、フィタントリオール、リコピン、(擬似)セラミド [好ましくはセラミド2、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、セチルオキシプロピルグリセリルメトキシプロピルミリスタミド、N-(1-ヘキサデカノイル)-4-ヒドロキシ-L-プロリン(1-ヘキサデシル)エステル、ヒドロキシエチルパルミチルオキシヒドロキシプロピルパルミタミド]、グリコスフィンゴリピド、コレステロール、フィトステロール、キトサン、コンドロイチン硫酸、ラノリン、ラノリンエステル、アミノ酸、ビタミンEおよび誘導体(好ましくはトコフェロール、トコフェリル酢酸)、アルファ-ヒドロキシ酸(好ましくはクエン酸、乳酸、リンゴ酸)およびその誘導体、単糖類、二糖類、オリゴ糖類、好ましくはブドウ糖、ガラクトース、フルクトース、マンノース、果糖、ラクトース、多糖類、例えばβ-グルカン、特に、オート麦からの1,3-1,4-β-グルカン、アルファ-ヒドロキシ脂肪酸、トリテルペン酸、例えばベツリン酸またはウルソル酸、および藻類エキスなる群より選ばれるもの; および/または
(vi) 生理的冷却剤、好ましくはメントングリセロールアセタール、メンチル乳酸、特にl-メンチルl-乳酸)、置換メンチル-3-カルボン酸アミド(例えば、メンチル-3-カルボン酸N-エチルアミド、Nα-(L-メンタンカルボニル)グリシンエチルエステル、2-イソプロピル-N-2,3-トリメチルブタンアミド、置換シクロヘキサンカルボン酸アミド、3-メトキシプロパン-1,2-ジオール、2-ヒドロキシエチルメンチルカーボネート、2-ヒドロキシプロピルメンチルカーボネート、N-アセチルグリシンメンチルエステル、イソプレゴール、メンチルヒドロキシカルボン酸エステル(例えばメンチル3-ヒドロキシブチレート)、モノメンチルスクシネート、モノメンチルグルタレート、2-メルカプトシクロデカノン、メンチル2-ピロリジン-5-オンカルボキシレート、2,3-ジヒドロキシ-p-メンタン、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノングリセロールケタール、3-メンチル3,6-ジオキサアルカノエート、3-メンチルトリオキサアルカノエート、3-メンチルメトキシアセテートおよびイシリンからなる群より選ばれるもの
からなる群より選ばれる、請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
1つ以上の活性物質が、
(iii) カモミール、アロエベラ、オート麦、カレンジュラ、アルニカ、スイカズラ、ローズマリ、ウィッチヘーゼル、ジンジャーまたはエキナセアからのエキスまたはフラクション; および/または
(iv) アルファ-ビサボロール、ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲルジオール、デヒドロギンゲルジオン、パラドール、天然アベナントラミド、非天然アベナントラミド、好ましくはジヒドロアベナントラミドD、ボスウェル酸、フィトステロール、グリチルリチン、およびリコカルコンA; および/または
(v) 尿素、ヒアルロン酸、アラントイン、パンテノール、ラノリン、アルファ-ヒドロキシ酸(好ましくはクエン酸、乳酸)、ビタミンEおよび誘導体(好ましくはトコフェロール、トコフェリル酢酸)
からなる群より選ばれる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
組成物が、皮膚および/または毛髪の治療、防御、ケアおよび洗浄にまたはメーキャップ製品として、好ましくはリーブオン製品として化粧品の群より選ばれ、より好ましくは、アルコール溶液または水/アルコール溶液、分散液、懸濁液、乳液(好ましくは、クリーム、ローションまたはW/O、O/Wまたは多層乳剤のミルク、PITエマルジョン、エマルジョンフォーム、マイクロエマルジョン、ナノエマルジョン、ピカリングエマルジョンタイプ)、軟膏、パスタ、ゲル(好ましくはヒドロゲル、水分散体ゲル、オレオゲル)、バーム、血清、粉末、拭き取り、オーデトワレ、オーデコロン、香水、スティック、ロールオン、(ポンプ)スプレー、エアゾール、リーブオンスキンケア組成物(好ましくはフェースケア組成物)、リーブオン昆虫忌避組成物、日焼け止め組成物、スキンライトニング組成物、セルフタンニング組成物、アフターサン製剤、シェービングまたはアフターシェーブ組成物、脱毛組成物、ヘアケア組成物、好ましくはコンディショナ、ヘアローション、ヘアトニック、スタイリングクリーム、ポマード、スタイリング助剤(好ましくはゲルまたはワックス)、装飾的化粧用組成物(好ましくは、おしろい、アイシャドー、カジャルペンシル、口紅)、脱臭剤および/または制汗剤組成物の形態であるかまたはこれらからなる製品群より選ばれる、請求項2〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
- 5〜55wt.%、好ましくは15 - 40wt.%のトランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール、
- 炭素原子3〜10個を有する1つ以上のジオール、好ましくはアルカンジオールを、好ましくは7.5wt.%以上、より好ましくは少なくとも12.5wt.%、さらにより好ましくは25〜95wt.%の合計量で、最も好ましくは少なくとも40wt.%の合計量で、最も好ましくは60〜85wt.%の合計量で含むかまたはそれらからなり、かつ好ましくは、1,2-プロピレングリコール、2-メチルプロパン-1,3-ジオール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,3-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、ジプロピレングリコール、好ましくは1,2-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオールおよび/またはジプロピレングリコールからなる群より選ばれ、
ここで、必要によりかつ好ましくは、トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールと、存在する場合には、シス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールとの質量比が75:25以上、好ましくは80:20を超え、より好ましくは90:10を超え、最も好ましくは95:5を超える濃縮組成物。
【請求項10】
トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその医薬的に許容され得る塩、特に、Na+塩、K+塩、NH4+塩、Mg2+またはCa2+塩を有効な量で、好ましくは、薬剤の全質量に基づき、0.1〜20wt.%、好ましくは0.5〜10wt.%の範囲にある量で含む、特に、ヒト皮膚刺激を治療または予防するためのまたは疼痛状態を治療するための薬剤(医薬組成物)。
【請求項11】
ヒト皮膚刺激の予防および/または治療用の化粧的または治療的方法であって、
- トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその化粧品的にまたは医薬的に許容され得る塩、特に、Na+塩、K+塩、NH4+塩、Mg2+塩またはCa2+塩、または請求項2〜10のいずれか1項に記載の組成物または薬剤を準備する段階、
- トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノール、組成物または薬剤を、刺激されていない(予防)または刺激された(治療)皮膚に有効な量で適用する段階、
- 前記適用が、好ましくは少なくとも5分間、より好ましくは少なくとも10分間、前記皮膚上に残っている(“リーブオン製品”)段階
を含む前記方法。
【請求項12】
医療用および/または医療用以外の皮膚刺激の予防のためのおよび/または皮膚刺激の治療のための請求項2〜9のいずれか1項に記載の組成物または請求項10に記載の薬剤の使用。
【請求項13】
化粧用製剤または製品の調製のためのまたは薬剤の調製のための請求項9に記載の組成物の使用。
【請求項14】
物質または物質混合物の皮膚刺激作用を低減させるか、除去するかまたは抑制するための請求項2〜9のいずれか1項に記載の組成物または請求項10に記載の薬剤の使用。。
【請求項15】
物質または物質混合物の皮膚刺激作用を予防するかまたは皮膚刺激作用を低減させるか、除去するかまたは抑制する方法であって、
- 皮膚刺激作用を有する物質または物質混合物を準備する段階、
- トランス-4-tert-ブチルシクロヘキサノールまたはその化粧的にまたは医薬的に許容され得る塩、特にNa+塩、K+塩、NH4+塩、Mg2+塩またはCa2+塩、または請求項2〜10のいずれか1項に記載の組成物または薬剤を準備する段階、
- 皮膚刺激作用を有する物質または物質混合物を備えたすぐ前の2つの成分を一緒にして、皮膚刺激作用が低減されるか、除去されるかまたは抑制されかつ請求項2〜9のいずれか1項に記載の組成物または請求項10に記載の薬剤が形成される段階
を含む、前記方法。

【公表番号】特表2012−523381(P2012−523381A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503873(P2012−503873)
【出願日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際出願番号】PCT/EP2009/054336
【国際公開番号】WO2009/087242
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(511008850)シムライズ アーゲー (6)
【Fターム(参考)】