説明

皮膚及び下皮の非侵襲エステティックトリートメントの方法及び装置

皮膚及び下皮をマッサージして当該マッサージされる皮膚を熱によってトリートメントする装置である。本装置は、間に少なくとも一つの共通壁を共有する少なくとも2つの隣接真空チャンバとエネルギー送達表面とを有するハウジングを含む。皮膚表面に平行な皮膚組織の前後マッサージ動を有効とするべく、負圧源が真空チャンバと連通してチャンバ間で当該負圧を交替させる。エネルギー送達表面がチャンバにおいて皮膚を加熱する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本方法及び装置は、エステティックボディシェイピングデバイスの分野に関し、詳しくは人の皮膚及び下皮のエステティックマッサージトリートメントの方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
セルライトはすべての人種の思春期後の女性約85−90%及び多少の男性に影響を与え、不愉快なくぼみのある皮膚外観を特徴とする。これは主に、腕、股関節部、大腿部、及び臀部のまわりに生じる。
【0003】
皮下脂肪層内のコラーゲン線維壁(中隔と称する)が皮下脂肪組織を皮膚に接続する。セルライトは、皮下脂肪細胞が上方に押され、かつ、下方に押された中隔がこれに付着する皮膚を引っぱるときに生じる。その結果、中隔は間に沈着した脂肪細胞を、皮膚表面から突出する小さな隆起内に押し込み、特徴的なくぼみのある凹んだ皮膚表面が生じる。
【0004】
セルライトのトリートメントには多くの治療法が用いられている。これらは、薬理学的作用剤のみならず物理的及び機械的方法も含む。物理的及び機械的方法は、イオン泳動、光、超音波、熱療法、圧力療法(循環方向の空気圧マッサージ)、リンパ排液(リンパの流れを刺激するマッサージ手法)、電気脂肪泳動(低周波電流の適用)、及び例えばRFのような高周波電流を含む。
【0005】
大気圧より低い圧力(真空)を皮膚のセグメントに適用して熱エネルギーの適用あり又はなしで当該セグメントをチャンバ内に押し込むことと皮膚マッサージとを組み合わせるセルライトのエステティックトリートメントが、業界で十分に文書化されている。
【0006】
業界で記載されるほぼすべてのマッサージ要素は、例えばローラ又は旋回デバイダのような可動部分の機械的変位に基づく。ほとんどの場合、この機械的動作は例えばモータのようなアクチュエータによって駆動される。真空が機械的要素の操作に使用される場合はほとんどない。
【0007】
かかるアプリケータにおいて可動の機械的要素及びアクチュエータを使用することは複雑性、必要なメンテナンス、及びコストを増大させる。可動の機械的要素はまた、かかるアプリケータに典型的に用いられる様々なタイプの加熱エネルギー送達表面と干渉する。
【0008】
当該機械的要素を変形可能膜(当該膜の内側表面が真空チャンバをシーリングし、かつ、外側表面が皮膚に付着する)に置換することによりアプリケータを簡略化する努力が業界においてなされている。チャンバ内側に大気圧より低い圧力を生成することにより、当該膜及び皮膚の吸引効果が生じる。双方がチャンバの中に引き込まれる。
【0009】
さらに、皮膚組織内のコラーゲン線維中隔ネットワークのMRイメージング3D再構築により、高いパーセンテージの中隔が、セルライトを有する女性の皮膚表面に対して垂直方向に配向することが実証されている。業界で記載されるマッサージ要素は、皮膚組織を一つの真空チャンバの内外に動かす。その結果、皮膚表面に対して垂直かつ線維中隔配向に対して平行な方向に皮膚組織が変位する。皮膚組織をその表面に平行かつコラーゲン線維中隔の配向に垂直に動作させることは、線維中隔を分解してセルライトの悪影響を低減するのに有効であることが示されている。
【0010】
さらに、業界の方法は、加熱エネルギートリートメントと皮膚マッサージトリートメントとを結合する。これらの方法が用いる適用エネルギー源(例えば超音波)は典型的に、真空チャンバ又は変形可能膜に付着しないことに起因して同時にマッサージはされない皮膚面積全体に配置される。エネルギーを非マッサージ皮膚面積に適用することは、皮膚マッサージとエネルギー適用との同時組み合わせにより生じる相乗効果を無効にする。
【0011】
皮膚の加熱と前後同時マッサージ動作との組み合わせが線維中隔ネットワークを分解して皮膚表面の凹んだ外観をなくす。熱と真空との組み合わせも、トリートメント面積における循環を向上させて代謝作用を増大させる。これは、皮下脂肪の量を低減して皮膚表面の凹んだ外観をなくすことにさらに寄与する。したがって、加熱エネルギーの適用あり又はなしで皮膚に前後マッサージの動きを与える改善されたセルライトトリートメントが必要とされている。この動きは、皮膚表面に平行かつ真皮コラーゲン線維中隔の配向に垂直に適用されて、改善されたトリートメント結果をもたらし、かつ、セルライトの望ましくない影響を良好になくす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第5,897,512号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2008/0167585(A1)号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2007/0255355(A1)号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2002/0082668(A1)号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2002/0007836(A1)号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2006/0235339(A1)号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2007/0208281(A1)号明細書
【発明の概要】
【0013】
本方法及び装置は、セルライトの不愉快な影響を低減するべく人の皮膚組織に真空及びマッサージの効果を与える。本方法及び装置は、一以上の共通壁を共有する一以上の真空チャンバを収容するアプリケータを、皮膚表面に結合することに基づく。代替的には、皮膚に真空吸引の効果を与えるべく当該真空チャンバにおいて空気圧を低減させることに基づく。代替的には、隣接する皮膚セグメントを当該真空チャンバ内に引き込むことに基づく。
【0014】
交替の吸引効果は、隣接する真空チャンバ間の共通壁に対する皮膚組織の前後動であって、皮膚表面に平行かつコラーゲン線維中隔配向に垂直な向上されたマッサージを作り出す。この作用は、機械的アクチュエータ及び/又は任意の可動部分を使用することなく、真空チャンバのみを使用して達成される。
【0015】
本方法及び装置はまた、加熱エネルギーを真空及びマッサージの適用に結合する。かかる加熱エネルギーは、光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波の群の一以上の形態であり得、加熱エネルギー送達表面によって送達される。加熱エネルギー送達表面は、真空チャンバ内側、当該真空チャンバ間、又はこれらの任意の組み合わせを含む一以上の場所に配置され得る。
【0016】
本方法及び装置の実施例によれば、真空チャンバ壁又はそのセグメントは伝導材料から作られ、RF加熱エネルギーを送達する動作が可能である。代替的には、隣接する真空チャンバ間の唯一の共通壁が電気伝導性材料から作られ、全体でRF電極として機能する。
【0017】
本方法及び装置の他実施例によれば、一以上のRF電極が隣接する真空チャンバの一以上の壁の内面に配置される。付加的な一以上のRF電極が、その間にある共通壁の一面又は両面に配置される。代替的かつ付加的には、RF電極は、当該真空チャンバ内に引き込まれつつある隣接皮膚組織に加熱エネルギーを適用するべく、真空チャンバ壁の内面を超えて延びる。
【0018】
RFエネルギー送達は、唯一の真空チャンバ又は一を超える真空チャンバの中の機械コントローラにより同時に、所定のトリートメントプロトコルに従って交替態様で又は任意の他のシーケンスで制御される。
【0019】
本方法及び装置のさらに他の実施例によれば、機械コントロールは、隣接する真空チャンバにおいて真空適用の交替シーケンス及び空気圧のタイプを制御する動作が可能である。これにより、当該皮膚表面に平行な、皮膚組織の非対称マッサージ動が有効となり、当該皮膚表面に沿ってアプリケータが変位される。
【0020】
本方法及び装置の実施例はまた、例えば皮下脂肪細胞分解、皮下脂肪量低減、身体表面の引き締め及び固定、皮膚のしわ低減、並びにコラーゲンのリモデリングのような他のエステティック皮膚組織トリートメントにおいて用いることができる。
【0021】
用語集
【0022】
用語「皮膚組織」及び「皮膚」は、本開示において互換可能に使用され、表皮及び真皮、並びに知覚神経末端、血管、汗腺等のようなすべての表皮構造を含む皮膚表面層を意味する。
【0023】
本開示で使用される用語「下皮」は、脂肪及びコラーゲン線維中隔のような組織を含む真皮下の皮膚層を意味する。
【0024】
用語「真空」、「吸引」、及び「大気圧より低い空気圧」は、本開示において互換可能に使用され、周囲空気圧よりも小さい又は低い任意の空気圧を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本方法及び装置は、以下の図面とともに、下記の詳細な説明から理解かつ認識される。
【0026】
【図1】本方法及び装置の一実施例に係る人の皮膚及び下皮のトリートメント用アプリケータの簡略的な断面図である。
【図2A】図1の装置のエネルギー送達表面の様々な代替構成を簡略的に示す。
【図2B】図1の装置のエネルギー送達表面の様々な代替構成を簡略的に示す。
【図2C】図1の装置のエネルギー送達表面の様々な代替構成を簡略的に示す。
【図2D】図1の装置のエネルギー送達表面の様々な代替構成を簡略的に示す。
【図3A】本方法及び装置の他実施例に係る、皮膚組織をマッサージする場合の図1のアプリケータの動作を簡略的に示す。
【図4A】本方法及び装置のさらなる他実施例に係る、図1のアプリケータの、その変位を有効とする動作を簡略的に示す。
【図4B】本方法及び装置のさらなる他実施例に係る、図1のアプリケータの、その移動を有効とする動作を簡略的に示す。
【図4C】本方法及び装置のさらなる他実施例に係る、図1のアプリケータの、その移動を有効とする動作を簡略的に示す。
【図4D】本方法及び装置のさらなる他実施例に係る、図1のアプリケータの、その移動を有効とする動作を簡略的に示す。
【図5】3チャンバ配列に配列された図1の装置を簡略的に示す。
【図6】本方法及び装置のさらなる他実施例に係るローラをさらに含む図1の装置を簡略的に示す。
【図7】本方法及び装置のさらなる他実施例に係る隣接真空チャンバ間の可撓性デバイダをさらに含む図1の装置を簡略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで図1を参照する。一以上の真空チャンバを収容するハウジング102を有するアプリケータ100の断面図が示される。図1は、例えば2つの真空チャンバ104を示す。チャンバ104は、壁106及び108の内表面、閉部110、皮膚組織116の表面によって画定される。壁106のシーリング端114は、皮膚組織116の表面との接触面積を増大させて良好なシールを与えるべく広がっている。また、壁108のシーリング端114は、これに対して圧迫される皮膚組織116のマッサージを強めるべく高摩擦コーティングで被覆される。例えば、真空チャンバは、譲受人の米国特許出願第12/503,834号明細書に開示されたタイプである。この開示は、本明細書に参照として組み込まれる。
【0028】
大気圧より低い空気圧、正の空気圧、及び周囲空気圧からなる群から選択される一以上の空気圧タイプの一以上の源は、チャンバ104と連通する。例えば、図1に示す実施例では、大気圧より低い空気圧が、閉部110におけるコンジット122及びボア120を通してチャンバ104に適用される。これにより、チャンバ104内に真空が作られる。チャンバ104はまた、コンジット126を通してまわりの周囲空気にベントされる。代替的には、正の空気圧がコンジット126を通して又は他のコンジット(図示せず)を通して送達される。
【0029】
チャンバ104における所望の空気圧源は、バルブ124を用いることにより選択される。バルブ124は、任意の標準一方向又は多方向バルブであって業界周知である。
【0030】
真空チャンバ104内の真空値は、周囲圧力よりも5000Paから100kPa(0.05Barから1Bar)低い範囲内である。典型的には、真空値は周囲圧力よりも10kPaから50kPa(0.1Barから0.5Bar)低い範囲内である。
【0031】
電導体128により各セレクタバルブに接続された機械コントローラ(図示せず)は、多数の所定トリートメントプログラムプロトコルから、所望のタイプの空気圧及びこれの適用シーケンスを各真空チャンバ104に対して個別に選択する。例えば、2つの隣接真空チャンバ104の各々において大気圧より低い圧力の適用を交替させることで、トリートメントを受ける皮膚組織116の隣接面積に対する交替吸引力を作り出すことができる。皮膚組織116は対応する真空チャンバ104の中及び外に動かされる。皮膚組織116の真空チャンバ104内への吸引が、隣接する皮膚組織を当該チャンバ内に引き込むことで皮膚の隆起部を作り出す(図3及び4に示される)。隣接チャンバ104内の吸引を同時に解放することで、当該チャンバ内の隆起部への張力が解放される。これにより皮膚組織116は、緩和し、当該チャンバを出て、同時に吸引が適用されている当該隣接チャンバ104内に引き込まれる。これは、隣接チャンバ104間での、皮膚組織116の表面に平行な、壁108のシーリング端114に対する皮膚組織116の付加的かつ同時の前後動を作り出す。この平行動は、下皮(図示せず)におけるコラーゲン線維中隔に垂直なマッサージ効果を作り出す。その結果、中隔の分解が生じる。これは以下で詳細に説明する。
【0032】
本方法及び装置の一実施例によれば、加熱エネルギーが、真空及びマッサージの適用と同時に皮膚組織116に結合される。かかる加熱エネルギーは、光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波からなる群から選択された一以上の加熱エネルギー形態である。異なる形態のエネルギーが各チャンバに同時適用されてよい。
【0033】
本方法及び装置の一実施例によれば、RFエネルギーが用いられる。これによりエネルギーが皮膚組織内に送達され、真空チャンバの内側の及びこれに隣接する皮膚及び下皮組織が加熱されるのと同時にマッサージされる。これにより相乗効果が生じ、真皮コラーゲン線維中隔の分解が促進される。
【0034】
真空チャンバ104におけるRF電極によるRFエネルギー放射のシーケンス及び継続時間は、スイッチ138に接続された(接続は図示せず)機械コントローラ(図示せず)によって、選択されたタイプの真空チャンバ104における空気圧の適用シーケンス及び継続時間と同期される。
【0035】
通例、RF周波数は50kHzから200MHzの範囲である。典型的には、RF周波数は100kHzから10MHz又は100kHzから100MHz若しくは代替的に300kHzから3MHzである。
【0036】
通例、RFパワーは0.5Wから300Wの範囲にある。典型的には、RFパワーの範囲は1Wから200W又は10Wから100Wである。
【0037】
通例、超音波エネルギー周波数の範囲は、100kHzから10MHzである。典型的には、超音波エネルギー周波数の範囲は500kHzから5MHzである。典型的には、パワー密度の範囲は0.1W/cmから5W/cmまでである。
【0038】
ここで図2A、2B、2C、及び2Dを参照する。図1の装置のエネルギー送達表面の様々な代替構成が簡略的に示される。
【0039】
図2Aの実施例では、加熱エネルギー送達表面202が、隣接真空チャンバの壁206の内面に配置される。エネルギー送達表面214が間の共通壁208の両面に配置される。
【0040】
図2Bの実施例では、加熱エネルギー送達表面202が真空チャンバ壁206の内面を超えて延びる。真空チャンバ壁206のシーリング端214は外方に広がる。これにより、拡大された加熱エネルギー送達表面が与えられて加熱エネルギーが、真空チャンバ204内の組織のみならず、当該真空チャンバ内に同様に引き込まれつつある隣接皮膚組織216にも適用される。
【0041】
図2Cの実施例では、加熱エネルギー送達表面202が、電気絶縁性材料から作られた壁206の内面に配置される。壁208は伝導材料から作られる。図2Cに斜線で埋めて示すように、全体でRF電極として機能する。
【0042】
図2Dの実施例では、壁206及び208が電気伝導性である。この場合、壁206及び208は全体としてRF電極として機能する。壁206及び208を板張りする壁(図示せず)は電気絶縁性材料から作られる。代替的には、壁206及び208のセグメントが電気伝導性である一方で他は電気絶縁性である。
【0043】
上記構成の任意の一つでは、壁208又はそのエネルギー送達表面202は、RFエネルギー源の極230に導体232を介して電気的に接続される。RFエネルギー源の極234は、一以上の壁206又はそのエネルギー送達表面202に導体236を介して電気的に接続される。RFエネルギー源から壁206及び208又はエネルギー送達表面202へのRFエネルギー送達は、スイッチ238によって制御される。
【0044】
なお、装置100は、上記構成の任意の一つ又は組み合わせを用いてよい。
【0045】
図3A、3B、3C、及び3Dを参照する。本方法及び装置の一実施例に係る、皮膚組織316、及び皮膚316の表面にほぼ平行なコラーゲン線維中隔を含む下皮320をマッサージする場合の図1のアプリケータ100の動作段階を示す。
【0046】
図3Aでは、矢印340で示すように大気圧より低い圧力が真空チャンバ304に適用される。皮膚組織316及び下皮320がチャンバ304内に引き込まれて皮膚隆起部318が作られる。皮膚組織316及び下皮320の真空チャンバ304内への吸引は隣接皮膚組織を引き込む。これにより当該隣接皮膚組織は、参照番号350が割り当てられた矢印で示すように、皮膚組織316の表面に平行に、真空チャンバ340に向かってかつこれの中に集められる。この動きが皮膚組織316及び下皮320を、壁306及び308のシーリング端314に対して圧迫する。皮膚組織316がマッサージされて下皮320におけるコラーゲン線維中隔が分解される。当該コラーゲン線維中隔は、皮膚組織316が動く方向に対して垂直に配向されている。
【0047】
図3Bでは、隆起部318が真空チャンバ304を埋める。矢印342で示すように、チャンバ304内の大気圧より低い圧力により吸引が維持されて隆起部318は所定位置に保持される。
【0048】
図3Cでは、チャンバ304がベントされる。当該チャンバ内側の圧力が周囲大気圧まで増大されて、隆起部318をチャンバ304内側の所定位置に保持する吸引が解放される。同時に、矢印370で示すように、大気圧より低い圧力が真空チャンバ324に適用される。皮膚組織316はチャンバ324内に吸引されて隆起部328が作られる。隣接チャンバ304内の吸引を同時に解放することで、当該チャンバ内の隆起部への張力が解放される。これにより皮膚組織316は、緩和し、当該チャンバを出て、参照番号352が割り当てられた矢印で示すように皮膚316の表面に平行に移動し、吸引が同時適用されている隣接チャンバ324内に引き込まれる。これは、隣接チャンバ304と324との間での、皮膚組織316の表面に平行な、壁308のシーリング端314に対する皮膚組織316の付加的かつ同時の前後動を作り出す。この動きは、コラーゲン線維中隔の配向に対して垂直であり、皮膚組織316及び下皮320を壁308のシーリング端314に対して強く圧迫する。これにより、当該組織はさらにマッサージされ、下皮320におけるコラーゲン線維中隔に強められた剪断力が適用され、参照番号322で示すように当該中隔が分解する。代替的には、矢印360で示すように正の空気圧がチャンバ304内にポンプで与えられる。隆起部318が真空チャンバ304の外に押しやられ、皮膚組織316が壁308のシーリング端314に対して強く圧迫され、さらに下皮320におけるコラーゲン線維中隔への剪断力が強められる。
【0049】
図3Dでは、隆起部328が真空チャンバ324を埋め、矢印380で示すように大気圧より低い圧力がチャンバ324内で維持され、隆起部328は所定位置に保持され、皮膚組織の動きはすべて止まる。
【0050】
なお、このサイクルは、所定のトリートメントプログラムプロトコルに従って、同時エネルギートリートメントの適用ありで又はなしで反復又は反転される。これは、共通壁308のシーリング端314に対する皮膚組織316の、表面皮膚組織316に平行な強められた前後非対称マッサージ動を有効とし、さらに、下皮におけるコラーゲン線維中隔を分解する。
【0051】
ここで図4A、4B、4C、4D、及び4Fを参照する。本方法及び装置の一実施例に係る、非対称な皮膚の動き及び図1のアプリケータ100の皮膚416の表面に沿った変位を有効とする、隣接真空チャンバへの空気圧の適用シーケンスが示される。
【0052】
図4Aでは、矢印440で示すように真空チャンバ404に大気圧より低い圧力が適用される。皮膚組織416がチャンバ404内に吸引されて隆起部418が作られる。皮膚組織416の真空チャンバ404内への吸引は、隣接皮膚組織を引き込む。当該隣接皮膚組織は、参照番号450が割り当てられた矢印によって示すように、皮膚組織416の表面に平行に真空チャンバ404に向かって対称的に集まる。この段階では、アプリケータ100の方向性変位は存在しない。
【0053】
図4Bでは、皮膚組織隆起部418が真空チャンバ404を埋めて、チャンバ404内の吸引が維持される。
【0054】
図4Cでは、矢印440で示すように大気圧より低い圧力がチャンバ404内に連続維持されて、隆起部418は所定位置に保持される。同時に、矢印470で示すように、大気圧より低い圧力が真空チャンバ424に適用される。皮膚組織416はチャンバ424内に吸引されて隆起部428が作られる。皮膚組織416の真空チャンバ424内への動きは、隣接皮膚組織を非対称に引き込む。当該隣接皮膚組織は、参照番号452がここで割り当てられた矢印によって示すように、皮膚組織416の表面に平行に真空チャンバ424に向かって移動する。皮膚組織416の非対称な動きはまた、矢印452で示す方向に対向する方向に、皮膚隆起部418をチャンバ404に強く付着させて引っ張る。参照番号490が割り当てられた矢印で示す方向の、アプリケータ100の方向性変位が有効となる。
【0055】
図4Dでは、大気圧より低い圧力がチャンバ404及び424の双方において維持され、隆起部418及び428がそれぞれ所定位置に保持される。この段階では、アプリケータ100の変位は存在しない。
【0056】
図4Eでは、大気圧より低い圧力がチャンバ424において維持され、皮膚隆起部428が所定位置に保持される。同時に、チャンバ404がベントされ、当該チャンバ内側の圧力がまわりの周囲空気圧力まで増大され、隆起部418をチャンバ404内側の所定位置に保持する真空が解放される。代替的には、矢印460で示すように正の空気圧がチャンバ404内にポンプで与えられる。皮膚隆起部418が真空チャンバ404の外に押しやられる。これは、チャンバ404と424との間の皮膚組織への引っ張り張力を解放する。緩和した皮膚組織は、矢印454で示す方向に非対称的に伸びる。さらに、矢印454で示す方向に対向する方向(ここでは矢印492で示す)の、アプリケータ100の方向性変位が有効となる。
【0057】
図4Fでは、チャンバ424がベントされ、当該チャンバ内側の圧力がまわりの周囲空気圧力まで増大され、隆起部428をチャンバ424内側の所定位置に保持する吸引が解放される。代替的には、矢印480で示すように正の空気圧がチャンバ424内にポンプで与えられる。皮膚組織隆起部428が真空チャンバ404の外に押しやられる。矢印456で示す方向の皮膚組織416の対称動が有効となる。この段階では、アプリケータ100の変位は存在しない。
【0058】
なお、このサイクルは、所定のトリートメントプログラムプロトコルに従って、同時エネルギートリートメントの適用ありで又はなしで反復又は反転される。これは、皮膚組織416の、その表面に平行な前後マッサージを有効とし、さらに、下皮420におけるコラーゲン線維中隔を分解する。当該コラーゲン線維中隔は、皮膚組織416が動く方向に対して垂直に配向されている。付加的かつ代替的には、このサイクルは、所定のトリートメントプログラムプロトコルに従って、同時エネルギートリートメントの適用ありで又はなしで反復又は反転される。これは、隣接チャンバ内側の吸引の適用を非対称に交替させ、皮膚組織416の表面に沿ったアプリケータ100の動きを有効とする。
【0059】
ここで図5を参照する。3真空チャンバ配列に配列された図1のアプリケータ100のが簡略的に示される。なお、アプリケータ100は、列、格子状配列で配列された又は他の任意の適切な幾何学パターンで配列された2つ以上のチャンバを含む複数の多チャンバ配列に配列されてよい。
【0060】
ここで図6を参照する。一実施例に係る図1のアプリケータが簡略的に示される。これは、本方法及び装置の一実施例に係る、2つの隣接真空チャンバ604と624と共通壁608のシーリング端614におけるローラ602をさらに含む。ローラ602は、壁608のシーリング端614における摩擦を低減し、矢印650で示すように皮膚組織616の表面上でのアプリケータ100の前後変位を容易にする。なお、ローラ602は、606のような任意の壁のシーリング端におかれてよく、皮膚組織616のマッサージ及びアプリケータ100の変位を容易にするボール、円筒、スライダ等のような任意の要素に置換してよい。付加的かつ代替的には、ローラ602は、圧迫される皮膚組織616のマッサージを強める形状にしてよい。
【0061】
図7を参照する。一実施例に係る図1のアプリケータが簡略的に示される。これは、隣接真空チャンバ704と724との間の共通壁708に可撓に取り付けられた又は部分的に埋め込まれた可撓性デバイダ702をさらに含む。可撓性デバイダ702は、矢印750で示すようなデバイダ702の回動可能な前後動を可能にする任意の適切な可撓性材料から作られる。代替的には、可撓性デバイダ702は、可撓性又は剛性いずれかの適切な材料から作られ、壁708のシーリング端に回動可能に取り付けられる。
【0062】
なお、本方法及び装置の複数の実施例はまた、例えば、皮下脂肪細胞分解、皮下脂肪量低減、弛んだ皮膚の引き締め、身体表面の引き締め及び固定、皮膚のしわ低減、及びコラーゲンリモデリングのような他のエステティック皮膚組織トリートメントに用いてよい。
【0063】
また、当業者であれば、本方法及び装置が具体的に上に示されかつ述べられたものに限られるものではないことがわかる。むしろ、本方法及び装置の範囲は、上述の様々な特徴のコンビネーション及びサブコンビネーション双方を、並びに、従来技術に上記記載を読んで当業者が想到するが従来技術ではない修正例及び変形例を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚及び下皮のトリートメントの方法であって、
間に少なくとも一つの共通壁を共有する少なくとも2つの隣接真空チャンバを収容する一つのハウジングを与えることと、
前記チャンバを皮膚表面に結合することと、
前記皮膚表面に平行な皮膚組織の前後マッサージ動を有効にするべく前記チャンバに空気圧を交替適用することと
を含む方法。
【請求項2】
前記空気圧は、前記真空チャンバに対する、大気圧より低い空気圧、正の空気圧、及び周囲空気圧からなる群から選択された少なくとも一つのタイプである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記チャンバの各々個別において、前記少なくとも一つのタイプの空気圧及びその適用シーケンスを制御することも含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波からなる群の少なくとも一つの形態で加熱エネルギーを適用することも含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記前後マッサージ動と同時に前記皮膚に前記加熱エネルギーを適用することも含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記チャンバの少なくとも一つの内側に前記加熱エネルギーを適用することも含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記チャンバの任意の一つに異なる形態の前記加熱エネルギーを同時に適用することも含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
所定のトリートメントプロトコルに従って、少なくとも一つの真空チャンバにおける前記エネルギーの適用を制御することも含む、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記皮膚表面に沿って前記ハウジングを変位させるべく、前記皮膚表面に平行な皮膚組織の交替非対称マッサージ動を適用することも含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
皮膚及び下皮のトリートメントの方法であって、
間に少なくとも一つの共通壁を共有する少なくとも2つの隣接真空チャンバを収容する一つのハウジングを与えることと、
前記チャンバを皮膚表面に結合することと、
前記皮膚表面に平行な皮膚組織の前後マッサージ動を有効にするべく前記チャンバに空気圧を交替適用することと、
前記前後マッサージ動と同時に前記チャンバの内側の前記皮膚に加熱エネルギーを適用することと
を含む方法。
【請求項11】
前記真空チャンバに対する、大気圧より低い空気圧、正の空気圧、及び周囲空気圧からなる群から選択された少なくとも一つのタイプの空気圧を適用することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記チャンバの各々個別において、前記少なくとも一つのタイプの空気圧及びその適用シーケンスを制御することも含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記加熱エネルギーは、光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波からなる群の少なくとも一つの形態にある、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記チャンバの任意の一つにおいて異なる形態の前記加熱エネルギーを同時に適用することも含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
所定のトリートメントプロトコルに従って少なくとも一つの真空チャンバにおいて前記エネルギーの適用を制御することも含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記皮膚表面に沿って前記ハウジングを変位させるべく、前記皮膚表面に平行な皮膚組織の交替非対称マッサージ動を適用することも含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
皮膚及び下皮のトリートメントの方法であって、
間に少なくとも一つの共通壁を共有する少なくとも2つの隣接真空チャンバを収容する一つのハウジングを与えることと、
前記チャンバを皮膚表面に結合することと、
前記皮膚表面に平行な皮膚組織のマッサージ動を有効にするべく前記チャンバに空気圧を交替適用することと、
前記皮膚表面に沿った前記ハウジングの変位を有効にすることと
を含む方法。
【請求項18】
前記真空チャンバに対する、大気圧より低い空気圧、正の空気圧、及び周囲空気圧からなる群から選択された少なくとも一つのタイプの空気圧を適用することも含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記チャンバの各々個別において、前記少なくとも一つのタイプの空気圧及びその適用シーケンスを制御することも含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波からなる群の少なくとも一つの形態で加熱エネルギーを前記皮膚に適用することも含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前後マッサージ動と同時に前記皮膚に前記加熱エネルギーを適用することも含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記チャンバの少なくとも一つの内側に前記加熱エネルギーを適用することも含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記チャンバの任意の一つに異なる形態の前記加熱エネルギーを同時に適用することも含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
所定のトリートメントプロトコルに従って、少なくとも一つの真空チャンバにおける前記エネルギーの適用を制御することも含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
皮下脂肪細胞分解、皮下脂肪量低減、弛んだ皮膚の引き締め、身体表面の引き締め及び固定、皮膚のしわ低減、及びコラーゲンリモデリングからなる群から選択される少なくとも一つの美容皮膚組織トリートメントのために前記方法を用いることも含む、請求項1から24に記載の方法。
【請求項26】
皮膚及び下皮のトリートメントの装置であって、
間に少なくとも一つの共通壁を共有する少なくとも2つの隣接真空チャンバを収容する一つのハウジングと、
前記真空チャンバと連通する空気圧源と、前記チャンバに交替空気圧を適用して前記皮膚の表面に平行な皮膚組織の前後マッサージ動を有効とするべく前記空気圧源を制御する動作が可能な機械コントロールと
を含む装置。
【請求項27】
前記空気圧は、大気圧より低い空気圧、正の空気圧、及び周囲空気圧からなる群から選択された少なくとも一つのタイプの空気圧である、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記機械コントロールは、前記チャンバの各々個別において、前記少なくとも一つのタイプの空気圧及びその適用シーケンスを制御する動作が可能である、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波からなる群の少なくとも一つの形態で加熱エネルギーを生成する動作が可能な加熱エネルギー源をさらに含む、請求項26に記載の装置。
【請求項30】
前記チャンバは、前記加熱エネルギー源に電気的に接続されたエネルギー送達表面をさらに含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記コントローラはまた、所定のトリートメントプロトコルに従って、少なくとも一つの真空チャンバにおける前記送達表面に前記生成されたエネルギーの送達を制御する動作が可能である、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記加熱エネルギー源は、皮膚の前記前後マッサージ動と同時に前記送達表面に前記加熱エネルギーを生成する動作が可能である、請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記加熱エネルギー送達表面の少なくとも一つは前記チャンバの少なくとも一つの内側に配置される、請求項30に記載の装置。
【請求項34】
前記加熱エネルギー送達表面の少なくとも一つは前記チャンバの少なくとも一つの外側に配置される、請求項30に記載の装置。
【請求項35】
前記機械コントロールは、前記チャンバの任意の一つにおいて個別に前記異なる形態の加熱エネルギーの送達を制御する動作が可能である、請求項29に記載の装置。
【請求項36】
前記機械コントロールはまた前記皮膚表面に沿って前記ハウジングを変位させるべく、前記皮膚の表面に平行な皮膚組織の交替非対称マッサージ動を有効にするように前記空気圧源を制御する動作が可能である、請求項26に記載の装置。
【請求項37】
皮膚及び下皮のトリートメントの装置であって、
間に少なくとも一つの共通壁を共有する少なくとも2つの隣接真空チャンバを収容し、かつ、少なくとも一つのエネルギー送達表面を含むハウジングと、
前記真空チャンバと連通する空気圧源と、
前記チャンバに交替空気圧を適用して前記皮膚の表面に平行な皮膚組織の前後マッサージ動を有効とするべく前記空気圧源を制御する動作が可能な機械コントロールと、
加熱エネルギーを生成し、かつ、前記送達表面と連通する動作が可能な加熱エネルギー源と
を含む装置。
【請求項38】
前記エネルギー送達表面の少なくとも一つは前記チャンバの少なくとも一つの内側に配置される、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記加熱エネルギー送達表面の少なくとも一つは前記チャンバの少なくとも一つの外側に配置される、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記空気圧は、大気圧より低い空気圧、正の空気圧、及び周囲空気圧からなる群から選択された少なくとも一つのタイプの空気圧である、請求項37に記載の装置。
【請求項41】
前記機械コントロールは、前記チャンバの各々個別において、前記少なくとも一つのタイプの空気圧及びその適用シーケンスを制御する動作が可能である、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記加熱エネルギーは、光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波からなる群の少なくとも一つの形態にある、請求項37に記載の装置。
【請求項43】
前記加熱エネルギー源は、前記前後マッサージ動と同時に前記皮膚に前記加熱エネルギーを適用する動作が可能である、請求項37に記載の装置。
【請求項44】
前記機械コントロールはまた、前記チャンバの任意の一つにおいて異なる形態の前記加熱エネルギーの同時適用を制御する動作が可能である、請求項42に記載の装置。
【請求項45】
前記機械コントロールはまた、前記皮膚の表面に沿って前記ハウジングの変位を有効にするべく前記チャンバの各々において、前記少なくとも一つのタイプの空気圧及びその適用シーケンスを制御する動作が可能である、請求項37に記載の装置。
【請求項46】
皮膚及び下皮のトリートメントの装置であって、
間に少なくとも一つの共通壁を共有する少なくとも2つの隣接真空チャンバを収容するハウジングと、
前記真空チャンバと連通する、大気圧より低い空気圧、正の空気圧、及び周囲空気圧からなる群から選択された少なくとも一つのタイプの空気圧源と、
前記チャンバに交替空気圧を適用して前記皮膚の表面に平行な皮膚組織の前後マッサージ動を有効とするべく前記空気圧源を制御する動作、及び、前記皮膚の表面に沿って前記ハウジングの変位を有効にするべく前記チャンバの各々において、前記タイプの空気圧の適用シーケンスを制御する動作が可能な機械コントロールと
を含む装置。
【請求項47】
前記機械コントロールは、前記チャンバの各々個別において、前記少なくとも一つのタイプの空気圧及びその適用シーケンスを制御する動作が可能である、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波からなる群の少なくとも一つの形態で加熱エネルギーを生成する動作が可能な加熱エネルギー源をさらに含む、請求項46に記載の装置。
【請求項49】
前記加熱エネルギー源は、前記前後マッサージ動と同時に前記皮膚に前記加熱エネルギーを適用する動作が可能である、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記チャンバは、前記加熱エネルギー源に電気的に接続されたエネルギー送達表面をさらに含む、請求項48に記載の装置。
【請求項51】
前記エネルギー送達表面の少なくとも一つは前記チャンバの少なくとも一つの内側に配置される、請求項50に記載の装置。
【請求項52】
前記加熱エネルギー送達表面の少なくとも一つは前記チャンバの少なくとも一つの外側に配置される、請求項50に記載の装置。
【請求項53】
前記機械コントロールは、前記チャンバの任意の一つにおいて個別に前記異なる形態の前記加熱エネルギーを制御する動作が可能である、請求項48に記載の装置。
【請求項54】
前記機械コントロールはまた、前記チャンバの任意の一つにおいて異なる形態の前記加熱エネルギーを同時適用する動作が可能である、請求項48に記載の装置。
【請求項55】
前記機械コントロールはまた前記皮膚表面に沿って前記ハウジングを変位させるべく、前記皮膚の表面に平行な皮膚組織の非対称マッサージ動を有効にするように前記空気圧源を制御する動作が可能である、請求項46に記載の装置。
【請求項56】
皮膚及び下皮のトリートメントの自己変位装置であって、
間に少なくとも一つの共通壁を共有する少なくとも2つの隣接真空チャンバを収容する一つのハウジングと、
前記真空チャンバと連通する空気圧源と、
前記皮膚の表面に沿って前記ハウジングを変位させるべく、前記チャンバに交替空気圧を適用して前記皮膚の表面に平行な皮膚組織の非対称マッサージ動を有効とするように前記空気圧源を制御する動作が可能な機械コントロールと
を含む装置。
【請求項57】
前記空気圧は、大気圧より低い空気圧、正の空気圧、及び周囲空気圧からなる群から選択された少なくとも一つのタイプの空気圧である、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記機械コントロールは、前記チャンバの各々個別において、前記少なくとも一つのタイプの空気圧及びその適用シーケンスを制御する動作が可能である、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
光、RF、超音波、電気脂肪泳動、イオン泳動、及びマイクロ波からなる群の少なくとも一つの形態で加熱エネルギーを生成する動作が可能な加熱エネルギー源をさらに含む、請求項56に記載の装置。
【請求項60】
前記加熱エネルギー源は、前後マッサージ動と同時に前記皮膚に前記加熱エネルギーを適用する動作が可能である、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記チャンバは、前記加熱エネルギー源に電気的に接続されたエネルギー送達表面をさらに含む、請求項59に記載の装置。
【請求項62】
前記エネルギー送達表面の少なくとも一つは前記チャンバの少なくとも一つの内側に配置される、請求項61に記載の装置。
【請求項63】
前記加熱エネルギー送達表面の少なくとも一つは前記チャンバの少なくとも一つの外側に配置される、請求項61に記載の装置。
【請求項64】
前記機械コントロールは、前記チャンバの任意の一つにおいて個別に前記異なる形態の前記加熱エネルギーを制御する動作が可能である、請求項59に記載の装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C.4E】
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【図4D】
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【図4F】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−502264(P2013−502264A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525249(P2012−525249)
【出願日】平成22年8月15日(2010.8.15)
【国際出願番号】PCT/IL2010/000656
【国際公開番号】WO2011/021184
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(504359488)シネロン メディカル リミテッド (25)
【Fターム(参考)】