説明

皮膚外用剤およびその製造方法

【課題】アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムを含有し、かつ製剤安定性に優れた皮膚外用剤およびその製造方法を提供する。
【解決手段】アスコルビン酸−2−リン酸誘導体を含有する皮膚外用剤であって、前記アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてアスコルビン酸2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムのみが配合され、さらに、構成単糖としてグルコースおよびラムノースを有する多糖類を含む微生物産生多糖類を含有することを特徴とする皮膚外用剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体を含有する皮膚外用剤およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アスコルビン酸(ビタミンC)およびその種々の誘導体は、美白作用、抗酸化作用、コラーゲン合成促進作用等の効能効果を呈する化合物として知られており、医薬品、化粧料、飼料等に配合されている。
アスコルビン酸誘導体のうち、アスコルビン酸の2位の水酸基をリン酸エステル化したアスコルビン酸−2−リン酸誘導体は、空気中で酸化されにくいことから汎用されている。アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としては、アスコルビン酸−2−リン酸やその6位の水酸基をパルミチン酸等の高級脂肪酸でエステル化したアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸が知られており、これらは通常、塩の形態で用いられている。塩としては、アスコルビン酸−2−リン酸のナトリウム塩やマグネシウム塩、あるいはアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸のナトリウム塩等が一般的である。
上記のうち、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩、特にアスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウム(以下、APPSと略記する。)は、両親媒性であるため生体への親和性が高く、皮膚等の生体組織への移行が速やかであることから、化粧料等の皮膚外用剤への適用が期待されている。
【0003】
しかし、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体を皮膚外用剤に配合すると、沈殿や濁りが生じる、剤中で分解が起こり経時的に着色や変臭が進む等の問題があった。特にアスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム塩の場合には着色の問題、アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム塩の場合には沈殿の問題が顕著であった。
上記のような問題に対し、特許文献1では、化粧料に配合して長期間保存した場合でも、沈殿の析出、変色、変臭等が生じにくい化粧料配合用のL−アスコルビン酸−2−リン酸塩として、L−アスコルビン酸−2−リン酸のマグネシウムナトリウム塩が開示されている。
アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩に対して他の成分を配合することにより、皮膚外用剤を安定化する方法も提案されている。
たとえば特許文献2では、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有する皮膚外用剤を安定化する方法として、カルボシキビニルポリマー等の水溶性合成高分子化合物および水を配合する方法が開示されている。該方法によれば、皮膚外用剤中でのアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解および減少が抑制され、皮膚外用剤の経時的な着色や沈殿の発生を抑制できるとされている。
特許文献3では、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有する皮膚外用剤を安定化する方法として、多価アルコールを配合する方法が開示されている。該方法によれば、皮膚外用剤の経時的な濁りや沈殿の発生を抑制できるとされている。
特許文献4では、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有する皮膚外用剤を安定化する方法として、グリセリンモノ脂肪酸エステルを配合する方法が開示されている。該方法によれば、皮膚外用剤中でのアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解が抑制され、保存安定性が向上するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−63060号公報
【特許文献2】特開2005−187466号公報
【特許文献3】特開2005−336156号公報
【特許文献4】特開2007−56009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1記載のL−アスコルビン酸−2−リン酸のマグネシウムナトリウム塩は、生体への親和性が低く、皮膚等の生体組織へ移行しにくいため、皮膚外用剤に配合したときの効能効果の点でAPPSに劣っている。また、特許文献1では、L−アスコルビン酸−2−リン酸のマグネシウムナトリウム塩と他のアスコルビン酸誘導体、たとえばAPPSとを併用することも提案されているが、本発明者の知見によれば、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウムナトリウム塩とAPPSとを併用すると、APPSの分解が促進されてしまい、製剤の着色が生じやすくなる。また、製剤中でアスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸マグネシウムが生じ、沈殿が生じやすくなる問題もある。
特許文献2に開示されるような水溶性合成高分子化合物を配合する方法の場合、ある程度のAPPSの分解抑制効果は得られるものの、製剤が不安定で、たとえばpHの変化や、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム等の解離性化合物の添加による粘度の低下、着色等が生じやすい。特に、カルボシキビニルポリマーの配合は、系の粘度を増大させることから乳化の安定化には有効であるが、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムといった強アルカリ剤を添加し中和操作を行なうため、APPSの分解が進みやすく、経時的な着色が著しい。
特許文献3に開示されるような多価アルコールを配合する方法の場合、乳化剤型では多価アルコールの多用により粘度が低下して製剤を不安定化する傾向があり、特許文献4に記載されるようなモノグリセリン脂肪酸エステルを配合する方法の場合、グリセリンが水に不溶のためローション製剤には使用できないなど、適用できる剤型が限られるなどの問題がある。
このような背景のもと、APPSを含有し、かつ製剤安定性に優れ、経時的な着色が抑制された皮膚外用剤が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、APPSを含有し、かつ製剤安定性に優れた皮膚外用剤およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてAPPSのみを配合し、これに特定の微生物産生多糖類を組み合わせることによって上記の課題が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]アスコルビン酸−2−リン酸誘導体を含有する皮膚外用剤であって、
前記アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてAPPSのみが配合され、
さらに、構成単糖としてグルコースおよびラムノースを有する多糖類を含む微生物産生多糖類を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
[2]前記微生物産生多糖類がアルカリゲネス・レータスB−16株産生多糖類である、[1]に記載の皮膚外用剤。
[3]乳化剤型である、[1]または[2]に記載の皮膚外用剤。
[4]前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムの配合量が0.01〜10質量%である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[5]前記微生物産生多糖類の配合量が0.001〜0.5質量%である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[6]pHが6.5〜7.5である、[1]〜[5]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[7]化粧料である、[1]〜[6]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[8]アスコルビン酸−2−リン酸誘導体を含有する皮膚外用剤を製造する方法であって、
前記アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてアスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムのみを、構成単糖としてグルコースおよびラムノースを有する多糖類を含む微生物産生多糖類と配合することを特徴とする皮膚外用剤の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、APPSを含有し、かつ製剤安定性に優れた皮膚外用剤およびその製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<アスコルビン酸−2−リン酸誘導体>
まず、本発明に用いられるAPPSについて説明する。
APPSは、下記化学式で表される化合物である。すなわち、アスコルビン酸の2位の炭素原子に結合した水酸基にリン酸がエステル結合し、6位の炭素原子に結合した水酸基にパルミチン酸がエステル結合し、前記リン酸基中のリン原子に結合した水酸基2つとアスコルビン酸の3位の炭素原子に結合した水酸基から水素原子が解離して三ナトリウム塩を形成した化合物である。
【0009】
【化1】

【0010】
APPSの配合量は、皮膚外用剤全量中、0.01〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。0.01質量%以上であると、本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用した際に、APPSの皮膚への移行が速やかであり、皮膚外用剤に求められる効能効果が充分に発揮される。10質量%を超えて配合してもそれに見合った効果がないことが多い。
【0011】
本発明の皮膚外用剤においては、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてAPPSのみが配合されている。つまり、本発明の皮膚外用剤を製造する際に、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてAPPSのみを配合し、APPS以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体は配合しない。APPS以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体をAPPSと共に配合すると、APPSの分解が促進され、製剤安定性が低下し、着色等が生じやすくなる。特にアスコルビン酸−2−リン酸ナトリウムをAPPSと共に配合した場合には着色が顕著であり、マグネシウム塩をAPPSと共に配合した場合には、APPSのマグネシウム塩が生成して沈殿が促進される。
APPS以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体としては、アスコルビン酸−2−リン酸およびその塩、APPS以外のアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸およびその塩等が挙げられる。塩としては、ナトリウム塩、マグネシウム塩、ナトリウムマグネシウム塩、等が挙げられる。APPS以外のアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸における高級脂肪酸としては、炭素数8〜22の脂肪酸(ただしパルミチン酸を除く。)が挙げられる。
なお、皮膚外用剤中で、APPSが分解してパルミチン酸とアスコルビン酸−2−リン酸が生じることがある。そのため、本発明の皮膚外用剤には、製造時に配合していなくても、微量のアスコルビン酸−2−リン酸やその塩が含まれることがある。
【0012】
<微生物産生多糖類>
本発明の皮膚外用剤は、さらに、構成単糖としてグルコースおよびラムノースを有する多糖類(以下、特定多糖類ということがある。)を含む微生物産生多糖類を含有する。該特定多糖類を含む微生物産生多糖類を含有することで、皮膚外用剤の製剤安定性が向上し、保存時の着色を抑制できる。微生物産生多糖類であっても、該特定多糖類を含有しないもの(たとえばキサンタンガム)の場合、かかる効果は得られない。
前記特定多糖類を含有する微生物産生多糖類として具体的には、アルカリゲネス・レータス(Alcaligenes latus)B−16株産生多糖類(以下、B−16ポリマーと略記する。)、ジェランガムなどが挙げられる。これらはいずれか1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
上記の中でもB−16ポリマーが、他の微生物産生多糖類に比べて少量で高粘度が得られるなどの効果の点で好ましい。
なお、微生物は一般的に複数種の多糖類を産生している。たとえばアルカリゲネス・レータスB−16株が産生する多糖類には、主鎖がグルコース単位、グルクロン酸単位およびラムノース単位から構成され、主鎖中にある1つのグルコース単位に1つのフコース単位が結合した分岐構造を有する多糖類と、実質的にフコース単位とマンノース単位とからなる多糖類とが含まれていることが知られている(たとえば特開2004−315389号公報、特開2009−234951号公報参照)。本発明に用いられる微生物産生多糖類は、少なくとも前記特定多糖類を含有していればよく、該特定多糖類以外の多糖類を含有してもよい。
微生物産生多糖類は、公知の製造方法により製造してもよく、市販のものを用いてもよい。たとえばB−16ポリマーは、アルカリゲネス・レータスB−16株(FERM BP−2015号)の培養物または処理物から得られる。また、B−16ポリマーの市販品として、伯東(株)製の商品名「アルカシーラン」等が挙げられる。
前記微生物産生多糖類の配合量は、皮膚外用剤全量中、0.001〜0.5質量%が好ましく、0.01〜0.2質量%がより好ましい。0.001質量%以上であると、製剤安定性に優れ、保存時の着色等が生じにくい。0.5質量%を超えて配合してもそれに見合った効果がないことが多い。
【0013】
<その他の任意成分>
本発明の皮膚外用剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、アスコルビン酸およびその塩、ならびにアスコルビン酸−2−リン酸誘導体以外のアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも1種を配合してもよい。
アスコルビン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
アスコルビン酸−2−リン酸誘導体以外のアスコルビン酸誘導体としては、アスコルビン酸−3−リン酸−6−高級脂肪酸およびその塩、アスコルビン酸−6−高級脂肪酸およびその塩、アスコルビン酸−2,6−ジ高級脂肪酸およびその塩、アスコルビン酸−2,3,5,6−テトラ高級脂肪酸およびその塩、アスコルビン酸−2−硫酸およびその塩、アスコルビル−2−グルコシド等が挙げられる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。高級脂肪酸としては、炭素数8〜22の脂肪酸が挙げられる。
これらのアスコルビン酸誘導体の具体例として、アスコルビン酸−3−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウム、6−パルミチン酸アスコルビル、2,6−ジパルミチン酸アスコルビル、2,3,5,6−テトライソパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸−2−硫酸二ナトリウム、アスコルビン酸−2−グルコシド等が挙げられる。
なお、皮膚外用剤中で、APPSの2位のリン酸基が経時的に3位へ転位することがある。そのため、本発明の皮膚外用剤には、製造時に配合していなくても、微量のアスコルビン酸−3−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムが含まれることがある。
【0014】
本発明の皮膚外用剤は、上記のほか、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、皮膚外用に通常用いられる成分、たとえば皮膚外用剤として薬学的に許容され得る担体、添加剤等を含有してもよい。このような成分としては、たとえば、炭化水素類、天然油脂類、脂肪酸類、高級アルコール類、アルキルグリセリルエーテル類、エステル類、シリコーン油類、多価アルコール類、一価の低級アルコール類、糖類、高分子類、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、天然系界面活性剤、紫外線吸収剤、粉体類、色材類、アミノ酸類、ペプチド類、ビタミン類、ビタミン様作用因子類、防腐剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、保湿剤、抗炎症剤、pH調整剤、塩類、有機酸類、美白剤、精油類、テルペン類、香料、水等が挙げられる。
【0015】
上記炭化水素類としては、具体的には、オゾケライト、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワレン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、流動イソパラフィン、流動パラフィン、ミネラル油、ワセリンなどが挙げられる。
【0016】
上記天然油脂類としては、具体的には、ホホバ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、セラック、ラノリン、ミンク皮脂ロウ、鯨ロウ、サトウキビロウ、マッコウクジラ油、ミツロウ、モンタンロウ等の天然ロウ類、アボガド油、アルモンド油、オリーブ油、エクストラバージンオリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、米油、コメ胚芽油、コーン油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ハイオレイックヒマワリ油、グレープシード油、綿実油、ヤシ油、水添ヤシ油、牛脂、硬化油、馬油、ミンク油、卵黄油、卵黄脂肪油、ローズヒップ油、ククイナッツ油、月見草油、小麦胚芽油、落花生油、ツバキ油、サザンカ油、カカオ脂、モクロウ、牛骨脂、牛脚油、豚脂、馬脂、羊脂、シアバター、マカデミアナッツ油、メドウホーム油などが挙げられる。
【0017】
上記脂肪酸類としては、具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、γ−リノレン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ヤシ油脂肪酸などが挙げられる。
【0018】
上記高級アルコール類としては、具体的には、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、コレステロール、フィトステロール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコールなどが挙げられる。
【0019】
上記アルキルグリセリルエーテル類としては、具体的には、グリセリンモノステアリルエーテル、グリセリンモノセチルエーテル、グリセリンモノオレイルエーテル、イソステアリルグリセリルエーテルなどが挙げられる。
【0020】
上記エステル類としては、具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソオクチル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクタデシル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、リシノール酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソ
ステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸・ステアリン酸)グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、テトラミリスチン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソぺラルゴン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルドデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリオクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル、酢酸ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(1)セチルエーテル、酢酸ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(1)イソセチルエーテル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸トリデシル、イソノナン酸イソトリデシル、炭酸ジカプリルなどが挙げられる。
【0021】
上記シリコーン油類としては、具体的には、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、ポリエーテル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンなどが挙げられる。
【0022】
上記多価アルコール類としては、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジール、ネオペンチルグリコールなどが挙げられる。
【0023】
上記一価低級アルコール類としては、炭素数1〜7の一価アルコールが挙げられ、具体的には、エタノール、イソプロピルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、ベンジルアルコールなどが挙げられる。
【0024】
上記糖類としては、具体的には、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、乳糖、マルトース、キシロース、トレハロースなどが挙げられる。
【0025】
上記高分子類としては、具体的には、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、寒天、ファーセレラン、グアーガム、クインスシード、コンニャクマンナン、タマリンドガム、タラガム、デキストリン、デンプン、ローカストビーンガム、アラビアガム、ガッティガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビノガラクタン、ペクチン、マルメロ、キトサン、デンプン、カードラン、キサンタンガム、シクロデキストリン、デキストラン、プルラン、微結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシデンプン、カチオン化セルロース、デンプンリン酸エステル、カチオン化グアーガム、カルボキシメチル・ヒドロキシプロピル化グアーガム、ヒドロキシプロピル化グアーガム、アルブミン、カゼイン、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アミド、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル、ポリアクリルアミド、アクリル酸共重合体、メタクリル酸共重合体、マレイン酸共重合体、ビニルピリジン共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルアミド系ポリマー、アミノ変性シリコーン、カチオン化ポリマー、ジメチルアクリルアンモニウム系ポリマー、アクリル酸系アニオンポリマー、メタクリル酸系アニオンポリマー、変性シリコーン、アクリル酸メタクリル酸アルキル(C10〜30)共重合体、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体などが挙げられる。
【0026】
上記陰イオン界面活性剤としては、具体的には、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン、ミリスチン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸イソプロパノールアミン、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸イソプロパノールアミン、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油脂肪酸ナトリウム、ウンデシレン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸マグネシウム、ジミリスチン酸アルミニウム、イソステアリン酸アルミニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、ラウロイルサルコシン、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、オレオイルサルコシン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルアシルグルタミン酸、ラウロイルアシルグルタミン酸カリウム、ラウロイルアシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルアシルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルアシルグルタミン酸、ミリストイルアシルグルタミン酸カリウム、ミリストイルアシルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルアシルグルタミン酸、ステアロイルアシルグルタミン酸カリウム、ステアロイルアシルグルタミン酸二ナトリウム、硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸・硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンマグネシウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、アルキル(11,13,15)硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12,13)硫酸ナトリウム、アルキル(12,13)硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12,14,16)硫酸アンモニウム、アルキル(12〜13)硫酸ジエタノールアミン、アルキル(12〜14)硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12〜15)硫酸トリエタノールアミン、ヤシ油アルキル硫酸マグネシウム・トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン(1)アルキル(11,13,15)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(1)アルキル(11,13,15)エーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン(3)アルキル(11〜15)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)アルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)アルキル(12〜14)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)アルキル(12〜15)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、高級脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステルナトリウム、ラウリルリン酸、ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンオクチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレン(10)アルキル(12,13)エーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル(12〜15)エーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル(12〜16)エーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ジエタノールアミンなどが挙げられる。
【0027】
上記陽イオン界面活性剤としては、具体的には、ジオクチルアミン、ジメチルステアリルアミン、トリラウリルアミン、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化アルキル(28)トリメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム(2EO)、塩化ジポリオキシエチレンステアリルメチルアンモニウム、塩化ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(25)ジエチルメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム(5EO)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ラウロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、塩化ステアロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ベンゼトニウムなどが挙げられる。
【0028】
上記両性界面活性剤としては、具体的には、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリイウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−カルボキシメチルイミダゾリイウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、パーム油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
【0029】
上記非イオン界面活性剤としては、具体的には、ポリオキシエチレン(10)アルキル(12,13)エーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン(3,7,12)アルキル(12〜14)エーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン−sec−アルキル(14)エーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(2,10,20)イソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)アラキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、エチレングリコール脂肪酸エステル、自己乳化型モノステアリン酸エチレングリコール、ラウリン酸ジエチレングリコール、ミリスチン酸ポリエチレングリコール、パルミチン酸ポリエチレングリコール、ステアリン酸ジエチレングリコール、自己乳化型モノステアリン酸ポリエチレングリコール(2)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオクタン酸エチレングリコール、ジラウリン酸ジエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール(150)、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジリシノレイン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(10〜80)ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(150)ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、オレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(4)ソルビット、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(3)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(30)
ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(3)ソルビット、オレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、テトラステアリン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット、ヘキサオレイン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビット、ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、ペンタオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(3)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(40)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(50)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(60)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(3)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(6)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(8)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(25)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(40)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(50)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(60)グリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(3)グリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(4)グリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(6)グリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、ジステアリン酸ポリオキシエチレン(4)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(3)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(40)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(50)グリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(60)グリセリル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、親油型モノステアリン酸グリセリン、親油型モノオレイン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、ヤシ油脂肪酸グリセリル、ラウリン酸グリセリン、ミリスチン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、リシノレイン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリン、リノール酸グリセリル、エルカ酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、小麦胚芽油脂肪酸グリセリド、サフラワー油脂肪酸グリセリル、水素添加大豆脂肪酸グリセリル、飽和脂肪酸グリセリド、綿実油脂肪酸グリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、モノ牛脂肪酸グリセリド、モノラノリン脂肪酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリル、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ジステアリン酸ソルビタン、イソパルミチン酸ジグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸テトラグリセリル、モノイソステアリン酸ヘキサグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸テトラグリセリル、ジイソステアリン酸ヘキサグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、ジステアリン酸ヘキサグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ヘプタステアリン酸デカグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、デカオレイン酸デカグリセリル、縮合リシノレイン酸ヘキサグリセリル、ショ糖脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸ショ糖エステル、アルキルグルコシド、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウリルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、オレイルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリンなどが挙げられる。
【0030】
上記天然系界面活性剤としては、具体的には、サポニン、レシチン、水添レシチン、大豆リン脂質、水素添加大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質、水素添加大豆リゾリン脂質、卵黄レシチン、水素添加卵黄リゾホスファチジルコリン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、スフィンゴリン脂質、スフィンゴミエリン、ガングリオシド、胆汁酸、コール酸、デオキシコール酸、コール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、スピクリスポール酸、ラムノリピッド、トレハロースリピッド、ソホロリピッド、マンノシルエリスリトールリピッド、サーファクチンナトリウムなどが挙げられる。
【0031】
上記紫外線吸収剤としては、具体的には、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル等のパラアミノ安息香酸誘導体、
ケイ皮酸ベンジル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、2,4−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、2,4−ジイソプロピルケイ皮酸エチル、パラメトキシケイ皮酸カリウム、パラメトキシケイ皮酸ナトリウム、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、パラエトキシケイ皮酸エチル等のケイ皮酸誘導体、
ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸誘導体、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノンナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−スルホベンゾフェノンナトリウム等のベンゾフェノン誘導体、
サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸−3,3,5−トリメチルシクロヘキシル等のサリチル酸誘導体、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタンなどが挙げられる。
【0032】
上記粉体類および色材類としては、具体的には、カオリン、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、合成ケイ酸ナトリウムマグネシウム、セリサイト、タルク、窒化ホウ素、マイカ、モンモリロナイト、麻セルロース末、小麦デンプン、シルク末、トウモロコシデンプン、ニトロ系色素、アゾ系色素、ニトロソ系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、キノリン系色素、アントラキノン系色素、インジゴ系色素、ピレン系色素、フタロシアニン系色素、フラボノイド、キノン、ポルフィリン、水溶性アナトー、イカスミ末、カラメル、グアイアズレン、クチナシ青、クチナシ黄、コチニール、シコニン、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ベニバナ赤、ベニバナ黄、ラッカイン酸、リボフラビン酪酸エステル等の天然色素、カーボンブラック、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、コンジョウ、群青、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化チタン、黒酸化チタン、酸化ジルコニウム、水酸化クロム、アルミナ、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、チタン酸リチウムコバルト、マンガンバイオレット、パール顔料などが挙げられる。
【0033】
上記植物抽出物としては、具体的には、アシタバエキス、アセンヤクエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アマチャズルエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、油溶性アルニカエキス、アルモンドエキス、アロエエキス、アンソッコウエキス、イチョウエキス、イラクサエキス、イリス根エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オクラエキス、オトギリソウエキス、油溶性オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、油溶性オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、オレンジフラワー水、海藻エキス、カキタンニン、カッコンエキス、カノコソウエキス、ガマエキス、カモミラエキス、油溶性カモミラエキス、カモミラ水、カラスムギエキス、カロットエキス、油溶性カロットエキス、カロット油、
カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、カンゾウ抽出末、カンゾウフラボノイド、カンタリスチンキ、キイチゴエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キョウニンエキス、クインスシードエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミ殻エキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、黒砂糖エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイヒエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、コウホネエキス、ゴボウエキス、油溶性ゴボウエキス、コムギ胚芽エキス、加水分解コムギ末、コメヌカエキス、コメヌカ発酵エキス、コンフリーエキス、サイシンエキス、サフランエキス、サボンソウエキス、油溶性サルビアエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、シイタケエキス末、ジオウエキス、シコンエキス、油溶性シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、油溶性シナノキエキス、
シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ジュズダマエキス、ショウキョウエキス、油溶性ショウキョウエキス、ショウキョウチンキ、ショウブ根エキス、シラカバエキス、油溶性シラカバエキス、シラカバ樹液、スイカズラエキス、スギナエキス、油溶性スギナエキス、スコルジニン、ステビアエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウネズエキス、セイヨウノコギリソウエキス、油溶性セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、油溶性セージエキス、セージ水、ゼニアオイエキス、セロリエキス、センキュウエキス、センキュウ水、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チャエキス、チャ乾留液、チャ実エキス、チョウジエキス、チンピエキス、ツバキエキス、ツボクサエキス、油溶性テウチグルミエキス、デュークエキス、テルミナリアエキス、トウガラシチンキ、
トウキエキス、油溶性トウキエキス、トウキ水、トウキンセンカエキス、油溶性トウキンセンカエキス、豆乳末、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキ
ス、トルメンチラエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、油溶性ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、油溶性ノバラエキス、バクガエキス、バクガ根エキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、ハダカムギ葉汁濃縮物、蒸留ハッカ水、ハマメリス水、ハマメリス抽出液、バラエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビワ葉エキス、油溶性ビワ葉エキス、フキタンポポエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブッチャーブルームエキス末、ブドウエキス、ブドウ葉エキス、ブドウ水、ヘイフラワーエキス、ヘチマエキス、ヘチマ水、ベニバナエキス、
油溶性ボダイジュエキス、ボダイジュ水、ボタンエキス、ホップエキス、油溶性ホップエキス、マツエキス、マリアアザミエキス、マロニエエキス、油溶性マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、メリロートエキス、モモ葉エキス、油溶性モモ葉エキス、モヤシエキス、ヤグルマギクエキス、ヤグルマギク水、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、油溶性ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ヨモギ水、ラベンダーエキス、ラベンダー水、リンゴエキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズ水、ローズマリーエキス、油溶性ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ワレモコウエキスなどが挙げられる。
【0034】
上記アミノ酸類およびペプチド類としては、具体的には、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、アルギニン、ヒスチジン、リシン、γ−アミノ酪酸、DL−ピロリドンカルボン酸、ε−アミノカプロン酸、加水分解エラスチン、水溶性エラスチン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、カゼイン、グルタチオン、小麦ペプチド、大豆ペプチドなどが挙げられる。
【0035】
上記ビタミン類およびビタミン様作用因子類としては、具体的には、レチノール、レチナール、レチノイン酸、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、α−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、δ−カロチン、リコピン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、エキネノン、アスタキサンチン等のカロテノイド類、チアミン類等のビタミンB1類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン等のビタミンB6類、シアノコバラミン等のビタミンB12類、葉酸類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸類、ビオチン類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、d−α−トコフェロール、DL−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、d−δ−トコフェロール等のビタミンE類、ユビキノン類、ビタミンK類、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸などが挙げられる。
【0036】
上記防腐剤としては、具体的には、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラヒドロキシ安息香酸イソブチル、パラヒドロキシ安息香酸イソプロピル、パラヒドロキシ安息香酸エチル、パラヒドロキシ安息香酸ブチル、パラヒドロキシ安息香酸プロピル、パラヒドロキシ安息香酸ベンジル、パラヒドロキシ安息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香酸メチルナトリウム、フェノキシエタノール、感光素101号、感光素201号、
感光素401号などが挙げられる。
【0037】
上記酸化防止剤としては、具体的には、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、パラヒドロキシアニソール、没食子酸オクチルなどが挙げられる。
【0038】
上記金属イオン封鎖剤としては、具体的には、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウムなどが挙げられる。
【0039】
上記保湿剤としては、具体的には、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、乳酸菌培養液、酵母エキス、セラミドなどが挙げられる。
【0040】
上記抗炎症剤としては、具体的には、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸グリセリン、グリチルレチン酸ステアリル、塩化リゾチーム、ヒドロコルチゾン、アラントインなどが挙げられる。
【0041】
上記pH調整剤としては、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
【0042】
上記塩類としては、具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、酒石酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0043】
上記有機酸類としては、クエン酸、グリコール酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸などが挙げられる。
【0044】
上記美白剤としては、具体的には、アルブチン、α−アルブチン、プラセンタエキスなどが挙げられる。
【0045】
上記精油類としては、具体的には、アンゼリカ油、イランイラン油、エレミ油、オレンジ油、カミツレ油、ローマカミツレ油、カルダモン油、カラムス油、ガルバナム油、カンファー油、キャロットシード油、クラリーセージ油、グレープフルーツ油、チョウジ油、ケイヒ油、コリアンダー油、サイプレス油、サンダルウッド油、シダーウッド油、シトロネラ油、シナモンリーフ油、ジャスミンアブソリュート、ジュニパーベリー油、ジンジャーエクストラクト、スペアミント油、セージ油、セダー油、ゼラニウム油、タイム油、ティーツリー油、ナツメグ油、ニアウリ油、ネロリ油、パイン油、バジル油、ハッカ油、パチュリー油、パルマローザ油、フェンネル油、プチグレン油、ブラックペッパー油、フランキンセンス油、ベチバ油、ペパーミント油、ベルガモット油、ベンゾイン油、ボアドローズ油、マジョラム油、マンダリン油、ミルラ油、メリッサ油、ユーカリ油、ゆず油、ライム油、ラベンサラ油、ラバンジン油、ラベンダー油、リンデン油、レモン油、レモングラス油、ローズ油、ローズウッド油、ローズマリー油、ロベージ油などが挙げられる。
【0046】
上記テルペン類としては、具体的には、リモネン、ピネン、テルピネン、テルピノーレン、ミルセン、ロンギフィーレンなどが挙げられる。
【0047】
上記成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記成分の中では、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤および非イオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤が好適に用いられる。
【0048】
本発明の皮膚外用剤が化粧料である場合、さらに、既存の化粧品原料を一般的な濃度で添加することもできる。たとえば、化粧品原料基準第二版注解、日本公定書教会編、1984(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格追補、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別許可基準、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別配合成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1997(薬事日報社)、および化粧品原料辞典、平成3年(日光ケミカルズ)等に記載されている全ての化粧品原料を使用することができる。
【0049】
本発明の皮膚外用剤の剤型としては、使用時に皮膚に接触させて用いられるものであれば特に制限はなく、用途に応じて適宜設定される。たとえばローション、乳液、クリーム、パック等に適用することが出来る。
本発明の皮膚外用剤は、安定的に高粘度が得られるなどの点で、乳液、クリーム等の、乳化剤型の製剤であることが好ましい。
【0050】
本発明の皮膚外用剤のpHは、6.5〜7.5であることが好ましい。pHがこの範囲内であると、APPSの安定性が良好で、製剤安定性がより良好となる。
なお該pHは、約25℃における値である。
【0051】
本発明の皮膚外用剤は、APPS、前記微生物産生多糖類およびその他の任意成分を配合して製剤化することにより製造される。このとき、APPS以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体は配合しない。
製剤化は、剤型に応じて、常法に従って実施できる。
【0052】
本発明では、APPSと特定の微生物産生多糖類とを配合し、かつAPPS以外のアスコルビン酸2−リン酸誘導体を配合しないことで、皮膚外用剤の経時的な着色が抑制されている。
そのため本発明の皮膚外用剤は、化粧料や医薬品を含む皮膚外用剤全般に有用に用いることができ、中でも特に化粧料に有用である。
着色が抑制される理由は定かではないが、以下のことが考えられる。APPSを含有する皮膚外用剤中では、APPSの分解により、アスコルビン酸2−リン酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム等を経て、何らかの着色物質が生成し、製剤を着色させていたと考えられる。本発明では、このAPPSの分解から着色物質の生成までのいずれか1つまたは複数の反応の進行が抑制されることで、着色が抑制されると推測される。
【実施例】
【0053】
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の各例で調製したローション及び乳液のpHは以下の手順で測定した。
pH測定方法:調製時のローション及び乳液のpH(25℃)をガラス電極法により測定した。pH測定には、pHメーター(堀場製F−52)を使用した。
【0054】
〔実施例1〜3、比較例1〜5〕
表1に示す組成(単位:質量%)となるように各成分を均一に分散溶解し、攪拌することによってローションを得た。
比較例1〜2においてアルギニンは、pH調整のために配合した。アルギニンは、予め水を添加(アルギニン0.3質量部に対して水5質量部)し、水溶液としてから残りの成分に加えた。
得られたローションについて、以下の測定および評価を行って着色の発生を経時的に調べた。結果を表1に併記した。
【0055】
[1.吸光度の測定]
調製直後および40℃で1ヶ月保存した後のローションを、ポアサイズ0.5μmのフィルターでろ過し、得られたろ液の吸光度を測定した。
吸光度測定は、分光光度計(日立製作所製、U−2000)を用い、光路長10mmのセルを用いて常法によって行った。測定波長は400nmとした。
【0056】
[2.着色評価]
25℃または40℃で1ヶ月保存した後のローションを、ポアサイズ0.5μmのフィルターでろ過し、得られたろ液を光路長10mmのセルに収容し、その着色の程度を下記基準で目視評価した。
−:着色が全く見られない。
±:着色が若干見られる。
+:着色が著しい。
【0057】
【表1】

【0058】
表1に示す各成分のうち、B−16ポリマー、カルボキシビニルポリマー、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体、キサンタンガムとしては、それぞれ以下のものを使用した。
B−16ポリマー:アルカリゲネス・レータスB−16株産生多糖類、伯東社製「アルカシーラン」。
カルボキシビニルポリマー:NOVEON社製「Carbopol 980」。
(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体:NOVEON社製「Carbopol Ultrez 20」。
キサンタンガム:大日本住友製薬(株)製「エコーガムT」。
【0059】
表1の吸光度および着色評価の結果に示すように、実施例1〜3では、B−16ポリマーの代わりにカルビキシビニルポリマー、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))共重合体またはキサンタンガムを配合した比較例1〜3に比べて、保存時の着色が抑えられており、優れた保存安定性を有していることが確認された。
また、アスコルビン酸−2−リン酸のナトリウム塩やマグネシウム塩をさらに配合した比較例4および5では、調製直後から沈殿が多量に発生し、濁った製剤となり、保存後の着色も著しいことが確認された。
【0060】
〔実施例4〜6、比較例6〜7〕
表2に示す組成(単位:質量%)の乳液を以下の手順で調製した。
表2に示す成分のうち、A群の成分を80℃で混合溶解し、これを溶液Aとした。別途、B群の成分を80℃で混合溶解し、これを溶液Bとした。溶液Bを溶液Aに加え、攪拌しつつ冷却して乳化させ、さらにC群の成分を加え30℃まで冷却して乳液を調製した。
得られた乳液について、前記[2.着色評価]を行って着色の発生を経時的に調べた。結果を表2に併記した。
【0061】
【表2】

【0062】
表2に示す各成分のうち、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムはそれぞれ、表1に示したものと同じものを使用した。
B−16ポリマー0.3%水溶液は、アルカリゲネス・レータスB−16株産生多糖類(伯東社製「アルカシーラン」)0.3gに精製水99.7gを加え、室温でホモジナイズ(6000rpm、3分間)することにより調製した。
モノステアリン酸POE(60)グリセリルは、オキシエチレン基の付加モル数が60のモノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルを示す。
【0063】
表2の着色評価の結果に示すように、実施例4〜6では、B−16ポリマーの代わりにカルビキシビニルポリマー、またはカルビキシビニルポリマーおよびキサンタンガムを配合した比較例6、7に比べて、保存時の着色が抑えられており、優れた保存安定性を有していることが確認された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスコルビン酸−2−リン酸誘導体を含有する皮膚外用剤であって、
前記アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてアスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムのみが配合され、
さらに、構成単糖としてグルコースおよびラムノースを有する多糖類を含む微生物産生多糖類を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
【請求項2】
前記微生物産生多糖類がアルカリゲネス・レータスB−16株産生多糖類である、請求項1に記載の皮膚外用剤。
【請求項3】
乳化剤型である、請求項1または2に記載の皮膚外用剤。
【請求項4】
前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムの配合量が0.01〜10質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
【請求項5】
前記微生物産生多糖類の配合量が0.001〜0.5質量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
【請求項6】
pHが6.5〜7.5である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
【請求項7】
化粧料である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
【請求項8】
アスコルビン酸−2−リン酸誘導体を含有する皮膚外用剤を製造する方法であって、
前記アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてアスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムのみを、構成単糖としてグルコースおよびラムノースを有する多糖類を含む微生物産生多糖類と配合することを特徴とする皮膚外用剤の製造方法。

【公開番号】特開2012−197238(P2012−197238A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61530(P2011−61530)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000002004)昭和電工株式会社 (3,251)
【Fターム(参考)】