説明

皮膚外用剤およびヒアルロン酸産生促進剤

【課題】 優れたヒアルロン酸産生促進作用を有する皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】 Phyllanthus parvifolius Buch.Ham.ex D.Don、Alangium salvifolium Wang.、Crassocephalum crepidioides、Helixanthera parasitica low、Viola serpens Wall、Clitoria macrophylla、Macrotyloma uniflorum、Paspalum scorbiculatum、Lindenbergia indica、Cissampelos pareira L.、Leucosceptrum canum、Mentha spicata Linn.、Ficus palmata Forsk.、Stephania glandulifera Miers.、Aconogonum molle Hara.、Oxyspora paniculata、Bupleurum longicaule Wall.ex.DC.、Tanacetum cinerariaefolium Sch.、Senecio cappa Buch.Ham.ex.D.Don、Jatropha gossypifolia L.、Elatostema sessile Forst、Centratherum anthelminiticum Kuntze、Ficus benjamina L.、Dioscorea sagittata、Coriaria nepalensis、Fragaria indicaなどから選ばれる植物またはその溶媒抽出物を配合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒトにおけるヒアルロン酸産生能を促進させる作用を有する皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、ヒアルロン酸産生促進作用を有して、皮膚のはりや弾力を保持してしわを防ぎ、うるおいのある若々しい肌の状態を維持することのできる皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、老化に関する研究が進められている。皮膚老化の原因は、マクロ的にみれば加齢が重要な因子であるが、それに加えて乾燥、酸化、太陽光(紫外線)等による影響も皮膚老化に関わる直接的な因子として挙げられる。皮膚老化の具体的な現象としては、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類の減少、コラーゲンの架橋反応、紫外線による細胞の損傷などが知られている。
【0003】
なかでもヒアルロン酸は、細胞間隙への水分の保持、組織内にジェリー状のマトリックスを形成することに基づく細胞の保持、組織の潤滑性と柔軟性の保持、機械的障害等の外力に対する抵抗、および細菌感染の防止など、多くの機能を有している(非特許文献1参照)。例えば、皮膚のヒアルロン酸量は加齢とともに減少し、それに伴い、小じわやかさつき等の皮膚老化が現れるといわれている。そのため、このような老化した皮膚の改善剤として、ヒアルロン酸やコラーゲンを配合した化粧料が数多く提案されている。しかしながらこれら従来の化粧料は、皮膚表面における保湿効果を発揮するだけであり、本質的に老化肌を改善し得るものではない。また、皮膚細胞賦活剤として各種のビタミン類や生薬類を配合した化粧料が提案されているが、これらもやはり老化肌を改善、治療し得るまでには至っていないのが現状である。
【0004】
さらに、関節液中に含まれるヒアルロン酸は、関節軟骨の表面を覆い、関節機能の円滑な作動に役立っている。正常人関節液中のヒアルロン酸濃度は約2.3mg/mlであるが、慢性関節リウマチの場合、関節液中のヒアルロン酸濃度は約1.2mg/mlと低下し、同時に関節液の粘度も著しく低下する(非特許文献2参照)。また、化膿性関節炎や痛風性関節炎などでも慢性関節リウマチの場合と同様、ヒアルロン酸含量の低下が起こることが知られている(非特許文献3参照)。上記疾患において、潤滑機能の改善、関節軟骨の被覆・保護、疼痛抑制および病的関節液の改善若しくは正常化のために、関節液中のヒアルロン酸量を増加させることが考えられる。例えば、慢性関節リウマチ患者にヒアルロン酸ナトリウムの関節注入療法を行うと上記の改善が認められることが報告されている(非特許文献4参照)。同様に、外傷性関節炎、骨関節炎や変形性関節炎においても、ヒアルロン酸の関節注入療法により上記の改善効果が報告されている。(非特許文献5参照)。
【0005】
しかしながら、上記疾患の治療は長期にわたり、しかも医師の処方を必要とする。従って、日常生活のなかで手軽に治療することができるヒアルロン酸産生促進剤を含有させた皮膚外用剤や治療薬が望まれていた。
【0006】
また、熱傷受傷後の治癒過程で、壊死組織の下方から増生してくる肉芽組織の初期から組織全体が肉芽組織に置き換えられるまでの期間では、肉芽中にヒアルロン酸が著しく増加することが知られており(非特許文献6参照)、熱傷の初期の治療薬としても、ヒアルロン酸産生促進剤が期待されている。
【0007】
従来より、ヒト細胞のヒアルロン酸を産生する薬剤としては、インシュリン様成長因子−1や上皮成長因子(非特許文献7参照)およびインターロイキン−1(非特許文献8参照)などのサイトカイン、あるいはフォルボールエステル(非特許文献9参照)などが知られているが、いずれも化粧品、入浴剤や医薬品等として簡便にかつ安心して使用することができるものではない。また、植物由来のヒアルロン酸産生促進剤が、その安全性や皮膚への刺激の穏やかさを期待して種々開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】特開平11−209261号公報
【非特許文献1】"Bio Industry"、vol.8、p.346(1991)
【非特許文献2】"Arthritis Rheumatism"、vol.10、p.357(1967)
【非特許文献3】「結合組成」(金原出版)、481頁、1984年
【非特許文献4】「炎症」(日本炎症学会)、11巻、16頁、1991年
【非特許文献5】「結合組織と疾患」(講談社)、246頁、1980年
【非特許文献6】「結合組織と疾患」(講談社)、153頁、1980年
【非特許文献7】"Biochemica Biophysica Acta"、1014、p.305(1989)
【非特許文献8】「日本産科婦人科学会」雑誌、41巻、1943頁、1989年
【非特許文献9】"Experimental Cell Research"、vol.148、p.377(1983)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、安全で、かつ簡便に用いることができる、ヒトにおけるヒアルロン酸産生能を促進させる皮膚外用剤およびヒアルロン酸産生促進剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記課題の解決に向けて広く種々の物質にヒアルロン酸産生促進能を調べた結果、今までヒアルロン酸産生促進能が知られていなかった特定の植物あるいはその溶媒抽出物が優れたヒアルロン酸産生促進作用を有することを見出し、これに基づいて本発明を完成するに至った。
【0011】
本発明は、フィランタス パルビフォリウス ブッチ.ハム.エクス ディー.ドン(Phyllanthus parvifolius Buch.Ham.ex D.Don)、アランギウム サルビフォリウム ワング.(Alangium salvifolium Wang.)、クラッソセファルム クレピディオデス(Crassocephalum crepidioides)、ヘリクサンセラ パラシティカ ロウ(Helixanthera parasitica low)、ビオラ セルペンス ヴァル(Viola serpens Wall)、クリトリア マクロフィラ(Clitoria macrophylla)、マクロティロマ ユニフロラム(Macrotyloma uniflorum)、パスパルム スコルビクラタム(Paspalum scorbiculatum)、リンデンバージア インディカ(Lindenbergia indica)、シッサムペロス パレイラ エル.(Cissampelos pareira L.)、ローコスセプトラム カナム(Leucosceptrum canum)、メンサ スピケータ リン.(Mentha spicata Linn.)、フィカス パルマータ フォルスク.(Ficus palmata Forsk.)、ステファニア グランダリフェラ ミース.(Stephania glandulifera Miers.)、アコノゴナム モレ ヘイラ.(ポリゴナム モレ)(Aconogonum molle Hara.(Polygonum molle))、オキシスポラ パニクラータ(Oxyspora paniculata)、ブプレラム ロンギカウレ ヴァル.エクス.ディーシー.(Bupleurum longicaule Wall.ex.DC.)、タナセタム シネラリアフォリウム セック.(Tanacetum cinerariaefolium Sch.)、セネシオ カッパ ブッチ.ハム.エクス.ディー.ドン(Senecio cappa Buch.Ham.ex.D.Don)、ジャトローファ ゴシッピフォリア エル.(Jatropha gossypifolia L.)、エラトステーマ セシル フォルスト(Elatostema sessile Forst)、セントラセラム アンセルミニティカム(ウィルド.)カンツェ(Centratherum anthelminiticum (Willd.) Kuntze)、フィカス ベンジャミーナ エル.(Ficus benjamina L.)、ディオスコリア サジッタタ(Dioscorea sagittata)、コリアリア ネパレンシス(Coriaria nepalensis)、フラガリア インディカ(Fragaria indica)、ディロペタリス コックリータ(ディー.ドン)シー.カー.(Dryopteris cochleata(D.Don) C.Chr.)、クレロデンドラム ビスコサム(Clerodendrum viscosum)、モラス セラタ ロックス.(Morus serrata Roxb.)、ポゴステモン ベンガレンセ(Pogostemon benghalense)、セタリア イタリカ(Setaria italica)、メルヴァ シルベストリス エル.(Malva sylvestris L.)、アキラリア アガローチャ(Aquilaria agallocha)、シッサス アドナータ ロックス.(Cissus adnata Roxb.)、ラナンカラス スクレラタス エル.(Ranunculus scleratus L.)、コレブルーカ オポシティフォリア(Colebrookea oppositifolia)、カリョプテリス オドラータ(Caryopteris odorata)、カスアリーナ エクセティフォリア(Casuarina equisetifolia)およびロータス コルニクラツス(Lotus corniculatus)から選ばれる一種または二種以上の植物またはその溶媒抽出物を配合したことを特徴とする皮膚外用剤、および上記から選ばれる一種または二種以上の植物またはその溶媒抽出物を有効成分として配合したことを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のヒアルロン酸産生促進剤は、優れたヒアルロン酸産生促進作用を有しており、ヒト皮膚の老化防止(皮膚のはりや弾力保持)、関節炎等の予防・治療、熱傷の初期の治療等に有効に適用され得る。
本発明のヒアルロン酸産生促進剤を含む皮膚外用剤(医薬品、医薬部外品、化粧料を含む)は、細胞外マトリックス成分の一つであるヒアルロン酸の産生を促進し、皮膚のはりや弾力を維持してしわを防ぎ、うるおいのある若々しい肌の状態を維持することのできるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いられるPhyllanthus parvifolius Buch.Ham.ex D.Donは、トウダイグサ科コミカンソウ属に属する植物で、世界の温暖な地域に広く分布する。利尿作用がある。
本発明に用いられるAlangium salvifolium Wang.は、ウリノキ科ウリノキ属に属する植物で、東南アジアを中心に熱帯域に広く分布している。利尿作用がある。
本発明に用いられるCrassocephalum crepidioidesは、キク科ベニバナボロギク属に属する植物である。和名でベニバナボロギクと呼ばれ、アフリカからの帰化植物とされる。食欲不振に効果がある。
本発明に用いられるHelixanthera parasitica lowは、マツグミ科Helixanthera属(和名は不明)に属する植物である。腎臓の強壮、骨を強くする効果がある。
本発明に用いられるViola serpens Wallは、スミレ科スミレ属に属する植物で、北半球の温帯にその大部分を産する。胆汁異常や肝疾患に利用する。
【0014】
本発明に用いられるClitoria macrophyllaは、マメ科チョウマメ属に属する植物である。結核、肝障害、発疹に有用である。
本発明に用いられるMacrotyloma uniflorumは、マメ科Macrotyloma属(和名は不明)に属する植物で、ホームグラスと呼ばれる。傷の治療に用いられる。
本発明に用いられるPaspalum scorbiculatumは、イネ科スズメノヒエ属に属する植物である。高さ90cm程になる1年草で、和名をスズメノコビエという。傷の治療に用いられる。
本発明に用いられるLindenbergia indicaは、ムラサキ科Lindenbergia属(和名は不明)に属する植物である。慢性気管支炎や発疹に有効である。
本発明に用いられるCissampelos pareira L.は、ツヅラフジ科ミヤコジマツヅラフジ属に属する植物で、熱帯に広く分布する。利尿や消化不良に用いられる。
【0015】
本発明に用いられるLeucosceptrum canumは、シソ科テンニンソウ属に属する植物で、東アジアに分布する。体質改善、貧血に効果がある。
本発明に用いられるMentha spicata Linn.は、シソ科ハッカ属に属する植物である。オランダハッカもしくはミドリハッカと呼ばれる多年草で高さ30〜100cmになる。ハーブとして多用され、精油が香料や薬用とされる。
本発明に用いられるFicus palmata Forsk.は、クワ科イチジク属に属する植物である。骨折等の貼付剤として使用される。
本発明に用いられるStephania glandulifera Miers.は、ツヅラフジ科ハスノハカズラ属に属する植物で、熱帯アジア原産のつる植物である。発熱や下痢の際に使用される。
本発明に用いられるAconogonum molle Hara.(Polygonum molle)は、タデ科タデ属に属する植物である。北インドから中国西部に分布する大形多年草で高さ1.5mになり、葉は被針形である。下痢に有効である。
【0016】
本発明に用いられるOxyspora paniculataは、ノボタン科Oxyspora属(和名は不明)に属する植物である。リューマチに使用する。
本発明に用いられるBupleurum longicaule Wall.ex.DC.は、セリ科ミシマサイコ属に属する植物で、多年生の草木である。肝障害に使用する。
本発明に用いられるTanacetum cinerariaefolium Sch.は、キク科ヨモギギク属に属する植物で、北半球に広く分布する。駆虫に用いる。
本発明に用いられるSenecio cappa Buch.Ham.ex.D.Donは、キク科キオン属に属する植物である。解熱や腹痛に利用する。
本発明に用いられるJatropha gossypifolia L.は、トウダイグサ科ナンヨウアブラギリ属に属する植物である。熱帯アメリカ原産で、観賞用に広く栽培されるとともに、リューマチ等薬用にも利用される。
【0017】
本発明に用いられるElatostema sessile Forstは、イラクサ科ウワバミソウ属に属する植物で、旧世界の熱帯か亜熱帯に分布する。利尿作用があり、黄疸やマラリア熱に使用される。
本発明に用いられるCentratherum anthelminiticum (Willd.) Kuntzeは、キク科Centratherum属(和名は不明)に属する植物である。喘息や便秘に利用される。
本発明に用いられるFicus benjamina L.は、クワ科イチジク属に属する植物である。インド、東南アジア原産で、葉は光沢があり先端のとがった卵型になる、長さ12cm位の植物である。和名をシダレガジュマルといい、便秘に利用される。
本発明に用いられるDioscorea sagittataは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属に属する植物で、熱帯を中心に分布する。火傷や腫物に用いられる。
本発明に用いられるCoriaria nepalensisは、ドクウツギ科ドクウツギ属に属する植物である。ヒマラヤに分布する低木で、果実は食用にされる。発熱時やリューマチに利用される。
【0018】
本発明に用いられるFragaria indicaは、バラ科イチゴ属に属する植物で、北半球の温帯を中心に分布する。薬用にも使用される。
本発明に用いられるDryopteris cochleata(D.Don) C.Chr.は、オシダ(ウラボシ)科オシダ属に属する植物で、東アジアの暖温帯に分布する。血流改善、リューマチ、関節痛、傷に利用される。
本発明に用いられるClerodendrum viscosumは、クマチヅラ科クサギ属に属する植物で、熱帯地方に分布する。喘息、咳、疱疹性発疹に利用される。
本発明に用いられるMorus serrata Roxb.は、クワ科クワ属に属する植物で、北半球の温帯から亜熱帯に広く分布する。疥癬、咽喉痛に使用される。
本発明に用いられるPogostemon benghalenseは、シソ科ヒゲオシベ属に属する植物である。傷の治療に用いられる。
【0019】
本発明に用いられるSetaria italicaは、イネ科エノコログサ属に属する植物で、粟のことであり、食糧として栽培されている。利尿作用があり、また、リューマチにも利用される。
本発明に用いられるMalva sylvestris L.は、アオイ科ゼニアオイ属に属する植物で、和名をゼニアオイという。日本の庭園などではほとんど見ず、海岸地方に昔渡ってきたものが帰化植物として生存しているとされる。レモンを入れると、ブルーからピンクへ変わる美しいティーの原料である。咳、気管支炎、喘息や虫刺されに利用される。
本発明に用いられるAquilaria agallochaは、ジンチョウゲ科ジンコウ属に属する植物で、和名をジンコウ(沈香)という。線香の調合にもよく使われている沈香は木に樹脂が沈着したものである。インド東部から東南アジアの熱帯に分布している。喘息、冷え、下痢や吐き気などに用いられ、また鎮静や疲労回復に有用とされる。
本発明に用いられるCissus adnata Roxb.は、ブドウ科シッサス属に属する植物で、アフリカから東南アジアの熱帯域を中心に分布している。壊血病、耳の病気や鼻出血に効果がある。
本発明に用いられるRanunculus scleratus L.は、キンポウゲ科キンポウゲ属に属する植物で、ユーラシア大陸に広く分布し、水湿地に生える。和名をタガラシといい、利尿、強壮剤として、また、肝炎に用いられる。腎臓障害、利尿、強壮、駆虫、鎮痙にも用いられる。
【0020】
本発明に用いられるColebrookea oppositifoliaは、シソ科Colebrookea属に属する植物で、東南アジアの熱帯から亜熱帯に分布する。癲癇や傷、打撲に有効である。
本発明に用いられるCaryopteris odorataは、クマツヅラ科カリガネソウ属に属する植物で、日本から中国、ヒマラヤにかけて分布する。癲癇や皮膚病に有用である。
本発明に用いられるCasuarina equisetifoliaは、モクマオウ科モクマオウ属に属する常緑の高木で、樹高30mを超えるものもある。東部アフリカ、アジア、東部オーストラリア、ポリネシアに分布し、和名トキワギョリュウという。腹痛や下痢に有効である。また、この木の梁のような小枝からとるお茶は、腎臓疾患や高血圧に用いられる。
本発明に用いられるLotus corniculatusは、マメ科ミヤコグサ属に属するセイヨウミヤコグサであり、北半球の温帯を中心に広く分布する。セイヨウミヤコグサはヨーロッパ原産の帰化植物であるが、近年はワイルドフラワーとして、各地の道路沿いの荒れ地などに広がりつつある。花びらはやや大型で黄色である。肺病に用いられ、また、強壮作用がある。
【0021】
本発明において、上記植物は、生のままでも乾燥したものでも使用することができるが、使用性、製剤化等の点から乾燥粉末あるいは溶媒抽出物として用いることが好ましい。
【0022】
本発明の植物の使用部位は、植物体全体を用いることができるが、好ましくは種子、果実、花、葉、茎または木部等が用いられる。なお、この場合の「花」は、いわゆる花軸と花葉を含む、有性生殖に関与する諸器官を含んだものをいい、花弁、雄ずい、雌ずい、蕚片等を含む。
【0023】
本発明に用いられるPhyllanthus parvifolius Buch.Ham.ex D.Donは、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるAlangium salvifolium Wang.は、種子を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるCrassocephalum crepidioidesは、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるHelixanthera parasitica lowは、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるViola serpens Wallは、茎を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【0024】
本発明に用いられるClitoria macrophyllaは、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるMacrotyloma uniflorumは、種子を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるPaspalum scorbiculatumは、種子を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるLindenbergia indicaは、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるCissampelos pareira L.は、根を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【0025】
本発明に用いられるLeucosceptrum canumは、茎を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるMentha spicata Linn.は、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるFicus palmata Forsk.は、樹皮を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるStephania glandulifera Miers.は、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるAconogonum molle Hara.(Polygonum molle)は、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【0026】
本発明に用いられるOxyspora paniculataは、葉または茎を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるBupleurum longicaule Wall.ex.DC.は、根を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるTanacetum cinerariaefolium Sch.は、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるSenecio cappa Buch.Ham.ex.D.Donは、葉または茎または花を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるJatropha gossypifolia L.は、種子を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【0027】
本発明に用いられるElatostema sessile Forstは、茎を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるCentratherum anthelminiticum (Willd.) Kuntzeは、種子を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるFicus benjamina L.は、果実を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるDioscorea sagittataは、塊茎(Tubers)を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるCoriaria nepalensisは、地上部を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【0028】
本発明に用いられるFragaria indicaは、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるDryopteris cochleata(D.Don) C.Chr.は、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるClerodendrum viscosumは、茎を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるMorus serrata Roxb.は、樹皮を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるPogostemon benghalenseは、花穂を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【0029】
本発明に用いられるSetaria italicaは、種子を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるMalva sylvestris L.は、葉または茎を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるAquilaria agallochaは、木部を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるCissus adnata Roxb.は、果実を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるRanunculus scleratus L.は、全草を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【0030】
本発明に用いられるColebrookea oppositifoliaは、茎を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるCaryopteris odorataは、花穂または茎を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるCasuarina equisetifoliaは、茎または葉を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
本発明に用いられるLotus corniculatusは、種子を用いるのが好ましいが、他の部位を用いることもできる。
【0031】
本発明の植物の溶媒抽出物は、常法により得ることができ、例えば植物を抽出溶媒とともに浸漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮して得ることができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、含水アルコール類、クロロホルム、ジクロルエタン、四塩化炭素、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等の有機溶媒等を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いることができる。上記溶媒で抽出した得た抽出液をそのまま、あるいは濃縮したエキスを吸着法、例えばイオン交換樹脂を用いて不純物を除去したものや、ポーラスポリマー(例えばアンバーライトXAD−2)のカラムにて吸着させた後、メタノールまたはエタノールで溶出し、濃縮したものも使用することができる。また分配法、例えば水/酢酸エチルで抽出した抽出物等も用いられる。
【0032】
このようにして得た上記植物またはその抽出物は、いずれも優れたヒアルロン酸産生促進作用を有する。このような植物またはその抽出物は、好ましくは皮膚外用剤に配合して用いられる。
【0033】
上記植物またはその抽出物を皮膚外用剤に配合して用いる場合、外用剤全量中に乾燥重量として0.0005〜20質量%配合するのが好ましく、より好ましくは0.001〜10質量%である。0.0005質量%未満では本発明のヒアルロン酸産生促進効果が十分に発揮され難く、一方、20質量%を超えると製剤化が難しいので好ましくない。また、10質量%を超えて配合してもさほど大きな効果の向上は認められない。
【0034】
本発明の皮膚外用剤は、上記成分に加えて、さらに必要により、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば保湿剤、酸化防止剤、油分、紫外線防御剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0035】
さらに、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属イオン封鎖剤、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、レチノイン酸、レチノール、レチノール酢酸、ノチノールパルミチン酸等のビタミンA誘導体類なども適宜配合することができる。
【0036】
また、本発明の皮膚外用剤は、外皮に適用される化粧料、医薬部外品等、特に好適には化粧料に広く適用することが可能であり、その剤型も、皮膚に適用できるものであればいずれでもよく、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、軟膏、化粧水、ゲル、エアゾール等、任意の剤型が適用される。
【0037】
また、本発明の皮膚外用剤の使用形態も任意であり、例えば化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル化粧料やファンデーション、口紅、アイシャドウ等のメーキャップ化粧料、芳香化粧料、毛髪用化粧料、浴用剤等に用いることができる。
【0038】
なお、上記の剤型および使用形態に本発明の皮膚外用剤が採り得る形態が限定されるものではない。
【0039】
また、本発明のヒアルロン酸産生促進剤は、優れたヒアルロン酸産生促進能を有することから、上記のように皮膚外用剤に用いる以外にも、関節炎の予防治療や熱傷の初期治療等としての適用が可能である。
【実施例】
【0040】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものでない。なお、配合量はすべて質量%である。
【0041】
実施例に先立ち、本発明の植物由来の溶媒抽出物のヒアルロン酸産生促進作用の試験方法について説明する。
1.試料(植物抽出物)の調製
(製造例1)
Phyllanthus parvifolius Buch.Ham.ex D.Donの全草50.57gにメタノールを500mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.13g(乾燥物換算)得た。
【0042】
(製造例2)
Alangium salvifolium Wang. の種子101.41gにメタノールを500mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を6.48g(乾燥物換算)得た。
【0043】
(製造例3)
Crassocephalum crepidioidesの全草10.35gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.62g(乾燥物換算)得た。
【0044】
(製造例4)
Helixanthera parasitica lowの全草34.32gにメタノールを500mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を6.87g(乾燥物換算)得た。
【0045】
(製造例5)
Viola serpens Wallの茎10.05gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.31g(乾燥物換算)得た。
【0046】
(製造例6)
Clitoria macrophyllaの全草20.10gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.15g(乾燥物換算)得た。
【0047】
(製造例7)
Macrotyloma uniflorumの種子10.13gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.63g(乾燥物換算)得た。
【0048】
(製造例8)
Paspalum scorbiculatumの種子10.63gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.18g(乾燥物換算)得た。
【0049】
(製造例9)
Lindenbergia indicaの全草20.00gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を2.38g(乾燥物換算)得た。
【0050】
(製造例10)
Cissampelos pareira L. の根20.00gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.04g(乾燥物換算)得た。
【0051】
(製造例11)
Leucosceptrum canumの茎10.37gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.54g(乾燥物換算)得た。
【0052】
(製造例12)
Mentha spicata Linn. の全草10.00gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.15g(乾燥物換算)得た。
【0053】
(製造例13)
Ficus palmata Forsk. の樹皮10.00gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.45g(乾燥物換算)得た。
【0054】
(製造例14)
Stephania glandulifera Miers. の全草25.98gにメタノールを500mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を3.06g(乾燥物換算)得た。
【0055】
(製造例15)
Aconogonum molle Hara.(Polygonum molle) の全草28.92gにメタノールを500mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.23g(乾燥物換算)得た。
【0056】
(製造例16)
Oxyspora paniculataの葉と茎10.60gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.79g(乾燥物換算)得た。
【0057】
(製造例17)
Bupleurum longicaule Wall.ex.DC. の根10.00gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.43g(乾燥物換算)得た。
【0058】
(製造例18)
Tanacetum cinerariaefolium Sch. の全草10.09gにメタノールを150mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.58g(乾燥物換算)得た。
【0059】
(製造例19)
Senecio cappa Buch.Ham.ex.D.Donの葉と茎と花10.00gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.49g(乾燥物換算)得た。
【0060】
(製造例20)
Jatropha gossypifolia L. の種子10.74gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.61g(乾燥物換算)得た。
【0061】
(製造例21)
Elatostema sessile Forstの茎10.08gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.50g(乾燥物換算)得た。
【0062】
(製造例22)
Centratherum anthelminiticum (Willd.) Kuntzeの種子10.00gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.90g(乾燥物換算)得た。
【0063】
(製造例23)
Ficus benjamina L. の果実10.04gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.44g(乾燥物換算)得た。
【0064】
(製造例24)
Dioscorea sagittataの塊根10.53gにメタノールを150mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.39g(乾燥物換算)得た。
【0065】
(製造例25)
Coriaria nepalensisの地上部10.18gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.47g(乾燥物換算)得た。
【0066】
(製造例26)
Fragaria indicaの全草7.60gにメタノールを70mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.93g(乾燥物換算)得た。
【0067】
(製造例27)
Dryopteris cochleata(D.Don) C.Chr. の全草23.87gにメタノールを500mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.86g(乾燥物換算)得た。
【0068】
(製造例28)
Clerodendrum viscosumの茎10.50gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.30g(乾燥物換算)得た。
【0069】
(製造例29)
Morus serrata Roxb. の樹皮10.38gにメタノールを150mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.72g(乾燥物換算)得た。
【0070】
(製造例30)
Pogostemon benghalenseの花穂10.22gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.90g(乾燥物換算)得た。
【0071】
(製造例31)
Setaria italicaの種子10.21gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.26g(乾燥物換算)得た。
【0072】
(製造例32)
Malva sylvestris L.の葉と茎10.61gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.71g(乾燥物換算)得た。
【0073】
(製造例33)
Aquilaria agallochaの木部10.39gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.38g(乾燥物換算)得た。
【0074】
(製造例34)
Cissus adnata Roxb.の果実10.18gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.67g(乾燥物換算)得た。
【0075】
(製造例35)
Ranunculus scleratus L.の全草10.00gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を2.44g(乾燥物換算)得た。
【0076】
(製造例36)
Colebrookea oppositifoliaの茎10.45gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.50g(乾燥物換算)得た。
【0077】
(製造例37)
Caryopteris odorataの花穂と茎10.28gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を1.61g(乾燥物換算)得た。
【0078】
(製造例38)
Casuarina equisetifoliaの茎と葉10.20gにメタノールを200mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.28g(乾燥物換算)得た。
【0079】
(製造例39)
Lotus corniculatusの種子10.64gにメタノールを100mL加え、室温で7日間浸漬後、ろ過した。ろ液のメタノールを留去し、抽出物を0.45g(乾燥物換算)得た。
【0080】
上記製造例1〜39で得た植物抽出物を用いて、以下の実験を行った。
【0081】
2.ヒアルロン酸産生促進作用の測定
6穴シャーレにヒト皮膚由来不死化表皮細胞を1ウエルあたり1万播種し、増殖因子入りKGB培地(クラボウ(株)製)で4日間培養した。この後、培地を、上記植物抽出物を含むKGB培地2mlに交換し、さらに4日間培養した。なお、培地中での植物抽出物濃度は10-4〜10-2質量%とした。
【0082】
培養後、培地を採取し、ヒアルロン酸の測定を行った。ヒアルロン酸の測定は、市販のヒアルロン酸測定キット(中外製薬(株)製)を用いて行った。またシャーレ中のDNA量を測定し、細胞数の指標とした。DNA量の測定は「ヘキスト33258」(ヘキスト社製)を用いた蛍光測定法で行った。
【0083】
ヒアルロン酸産生促進作用の評価はヒアルロン酸産生促進率により行った。ヒアルロン酸産生促進率(%)は、本抽出物を添加しない培地で培養したヒト皮膚由来不死化表皮細胞(コントロール)のDNAあたりのヒアルロン酸量を100とした時の、本抽出物含有培地で培養したヒト皮膚由来不死化表皮細胞のDNAあたりのヒアルロン酸量と定義した。結果を表1に示す。
【0084】
なお、本実施例で用いた植物抽出物については、上記実験濃度では細胞毒性は認められなかった。
【0085】
【表1】

【0086】
表1から明らかなように、本発明による植物の抽出物は、優れたヒアルロン酸産生促進効果を有することがわかる。
【0087】
以下に、さらに、本発明の処方例を示す。なお、各処方例で用いた植物の溶媒抽出物は常法により得た。これら抽出物の配合量は乾燥重量で示す。
【0088】
実施例1 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)Phyllanthus parvifolius Buch.Ham.ex D.Donのメタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0089】
実施例2 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)固形パラフィン 5.0
(2)ミツロウ 10.0
(3)ワセリン 15.0
(4)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(5)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノラウリン酸エステル 3.0
(6)石けん粉末 0.1
(7)硼砂 0.2
(8)Alangium salvifolium Wang.のアセトン抽出物 0.05
(9)Alangium salvifolium Wang.のエタノール抽出物0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(8)〜(12)を混合し加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を攪拌しながら徐々に加え反応を行った。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0090】
実施例3 乳液
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 5.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)ポリオキシエチレン(10モル)
モノオレイン酸エステル 3.0
(6)ポリエチレングリコール1500 3.0
(7)トリエタノールアミン 1.0
(8)カルボキシビニルポリマー 0.05
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(9)Crassocephalum crepidioidesの酢酸エチル抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.01
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
少量の(13)に(8)を溶解した(A相)。残りの(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(9)〜(12)を混合し加熱溶融して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、さらにA相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0091】
実施例4 乳液
(配合成分) (質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(2)ミツロウ 2.0
(3)ラノリン 20.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)スクワラン 5.0
(6)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
(7)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
(8)プロピレングリコール 7.0
(9)Helixanthera parasitica lowのアセトン抽出物10.0
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合し、加熱溶融して70℃に保った(油相)。油相を攪拌しながら水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0092】
実施例5 ゼリー
(配合成分) (質量%)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ジプロピレリングリコール 15.0
(3)ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテル 2.0
(4)カルボキシビニルポリマー 1.0
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(5)苛性ソーダ 0.15
(6)L−アルギニン 0.1
(7)Viola serpens Wallの50%1,3−ブチレングリコール抽出物 7.0
(8)2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 0.05
(9)エチレンジアミンテトラアセテート・
3ナトリウム・2水和物 0.05
(10)メチルパラベン 0.2
(11)香料 適量
(12)精製水 残余
(製法)
(12)に(4)を均一に溶解した(水相)。一方、(1)に(7)と(3)を溶解し、これを水相に添加した。次いでここに、(2)、(8)〜(11)を加えた後、(5)、(6)で中和させ増粘した。
【0093】
実施例6 美容液
(配合成分) (質量%)
(A相)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール1.0
(3)パントテニルエチルエーテル 0.1
(4)Clitoria macrophyllaのメタノール抽出物 1.5
(5)メチルパラベン 0.15
(B相)
(6)水酸化カリウム 0.1
(C相)
(7)グリセリン 5.0
(8)ジプロピレリングリコール 10.0
(9)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(10)カルボキシビニルポリマー 0.2
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(11)精製水 残余
(製法)
A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加え充填を行った。
【0094】
実施例7 パック
(配合成分) (質量%)
(A相)
(1)ジプロピレングリコール 5.0
(2)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
(3)Macrotyloma uniflorumのメタノール抽出物 0.01
(4)オリーブ油 5.0
(5)酢酸トコフェロール 0.2
(6)エチルパラベン 0.2
(7)香料 0.2
(C相)
(8)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(9)ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2000) 13.0
(10)エタノール 7.0
(11)精製水 残 余
(製法)
A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化した。次いでC相を加え充填を行った。
【0095】
実施例8 固形ファンデーション
(配合成分) (質量%)
(1)タルク 43.1
(2)カオリン 15.0
(3)セリサイト 10.0
(4)亜鉛華 7.0
(5)二酸化チタン 3.8
(6)黄色酸化鉄 2.9
(7)黒色酸化鉄 0.2
(8)スクワラン 8.0
(9)イソステアリン酸 4.0
(10)モノオレイン酸POEソルビタン 3.0
(11)オクタン酸イソセチル 2.0
(12)Paspalum scorbiculatumのエタノール抽出物 1.0
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(製法)
(1)〜(7)の粉末成分をブレンダーで十分混合し、これに(8)〜(11)の油性成分、(12)、(13)、(14)を加え、よく混練した後、容器に充填、成型した。
【0096】
実施例9 乳化ファンデーション(クリームタイプ)
(配合成分) (質量%)
(粉体部)
(1)二酸化チタン 10.3
(2)セリタイト 5.4
(3)カオリン 3.0
(4)黄色酸化鉄 0.8
(5)ベンガラ 0.3
(6)黒色酸化鉄 0.2
(油相)
(7)デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5
(8)流動パラフィン 4.5
(9)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0
(水相)
(10)精製水 50.0
(11)1,3−ブチレングリコール 4.5
(12)Lindenbergia indicaの30%1,3−ブチレングリコール抽出物 1.5
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(製法)
水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部を添加してホモミキサー処理した。さらに加熱混合した油相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香料を添加して室温まで冷却した。
【0097】
実施例10 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)Cissampelos pareira L.のメタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶解し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0098】
実施例11 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)Leucosceptrum canumのメタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0099】
実施例12 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)固形パラフィン 5.0
(2)ミツロウ 10.0
(3)ワセリン 15.0
(4)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(5)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノラウリン酸エステル 3.0
(6)石けん粉末 0.1
(7)硼砂 0.2
(8)Mentha spicata Linn.の100%1,3−ブチレングリコール抽出物 0.05
(9)Mentha spicata Linn.のエタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(8)〜(12)を混合し加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を攪拌しながら徐々に加え反応を行った。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0100】
実施例13 乳液
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 5.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)ポリオキシエチレン(10モル)
モノオレイン酸エステル 3.0
(6)ポリエチレングリコール1500 3.0
(7)トリエタノールアミン 1.0
(8)カルボキシビニルポリマー 0.05
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(9)Ficus palmata Forsk.の酢酸エチル抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.01
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
少量の(13)に(8)を溶解した(A相)。残りの(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(9)〜(12)を混合し加熱溶融して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、さらにA相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0101】
実施例14 乳液
(配合成分) (質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(2)ミツロウ 2.0
(3)ラノリン 20.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)スクワラン 5.0
(6)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
(7)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
(8)プロピレングリコール 7.0
(9)Stephania glandulifera Miers.のアセトン抽出物 10.0
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合し、加熱溶融して70℃に保った(油相)。油相を攪拌しながら水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0102】
実施例15 ゼリー
(配合成分) (質量%)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ジプロピレリングリコール 15.0
(3)ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテル 2.0
(4)カルボキシビニルポリマー 1.0
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(5)苛性ソーダ 0.15
(6)L−アルギニン 0.1
(7)Aconogonum molle Hara.(Polygonum molle)の50%エタノール抽出物 7.0
(8)2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 0.05
(9)エチレンジアミンテトラアセテート・
3ナトリウム・2水和物 0.05
(10)メチルパラベン 0.2
(11)香料 適量
(12)精製水 残余
(製法)
(12)に(4)を均一に溶解した(水相)。一方、(1)に(7)と(3)を溶解し、これを水相に添加した。次いでここに、(2)、(8)〜(11)を加えた後、(5)、(6)で中和させ増粘した。
【0103】
実施例16 美容液
(配合成分) (質量%)
(A相)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール1.0
(3)パントテニルエチルエーテル 0.1
(4)Oxyspora paniculataのメタノール抽出物 1.5
(5)メチルパラベン 0.15
(B相)
(6)水酸化カリウム 0.1
(C相)
(7)グリセリン 5.0
(8)ジプロピレリングリコール 10.0
(9)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(10)カルボキシビニルポリマー 0.2
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(11)精製水 残余
(製法)
A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加え充填を行った。
【0104】
実施例17 パック
(配合成分) (質量%)
(A相)
(1)ジプロピレングリコール 5.0
(2)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
(3)Bupleurum longicaule Wall.ex.DC.のメタノール抽出物 0.01
(4)オリーブ油 5.0
(5)酢酸トコフェロール 0.2
(6)エチルパラベン 0.2
(7)香料 0.2
(C相)
(8)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(9)ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2000) 13.0
(10)エタノール 7.0
(11)精製水 残余
(製法)
A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化した。次いでC相を加え充填を行った。
【0105】
実施例18 固形ファンデーション
(配合成分) (質量%)
(1)タルク 43.1
(2)カオリン 15.0
(3)セリサイト 10.0
(4)亜鉛華 7.0
(5)二酸化チタン 3.8
(6)黄色酸化鉄 2.9
(7)黒色酸化鉄 0.2
(8)スクワラン 8.0
(9)イソステアリン酸 4.0
(10)モノオレイン酸POEソルビタン 3.0
(11)オクタン酸イソセチル 2.0
(12)Tanacetum cinerariaefolium Sch.のエタノール抽出物 1.0
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(製法)
(1)〜(7)の粉末成分をブレンダーで十分混合し、これに(8)〜(11)の油性成分、(12)、(13)、(14)を加え、よく混練した後、容器に充填、成型した。
【0106】
実施例19 乳化ファンデーション(クリームタイプ)
(配合成分) (質量%)
(粉体部)
(1)二酸化チタン 10.3
(2)セリタイト 5.4
(3)カオリン 3.0
(4)黄色酸化鉄 0.8
(5)ベンガラ 0.3
(6)黒色酸化鉄 0.2
(油相)
(7)デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5
(8)流動パラフィン 4.5
(9)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0
(水相)
(10)精製水 50.0
(11)1,3−ブチレングリコール 4.5
(12)Senecio cappa Buch.Ham.ex.D.Donのエタノール抽出物 1.5
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(製法)
水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部を添加してホモミキサー処理した。さらに加熱混合した油相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香料を添加して室温まで冷却した。
【0107】
実施例20 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)Jatropha gossypifolia L.のメタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶解し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0108】
実施例21 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)Elatostema sessile Forstのメタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0109】
実施例22 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)固形パラフィン 5.0
(2)ミツロウ 10.0
(3)ワセリン 15.0
(4)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(5)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノラウリン酸エステル 3.0
(6)石けん粉末 0.1
(7)硼砂 0.2
(8)Centratherum anthelminiticum (Willd.) Kuntzeのアセトン抽出物 0.05
(9)Centratherum anthelminiticum (Willd.) Kuntzeのエタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(8)〜(12)を混合し加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を攪拌しながら徐々に加え反応を行った。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0110】
実施例23 乳液
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 5.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)ポリオキシエチレン(10モル)
モノオレイン酸エステル 3.0
(6)ポリエチレングリコール1500 3.0
(7)トリエタノールアミン 1.0
(8)カルボキシビニルポリマー 0.05
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(9)Ficus benjamina L.の酢酸エチル抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.01
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
少量の(13)に(8)を溶解した(A相)。残りの(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(9)〜(12)を混合し加熱溶融して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、さらにA相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0111】
実施例24 乳液
(配合成分) (質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(2)ミツロウ 2.0
(3)ラノリン 20.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)スクワラン 5.0
(6)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
(7)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
(8)プロピレングリコール 7.0
(9)Dioscorea sagittataのアセトン抽出物 10.0
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合し、加熱溶融して70℃に保った(油相)。油相を攪拌しながら水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0112】
実施例25 ゼリー
(配合成分) (質量%)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ジプロピレリングリコール 15.0
(3)ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテル 2.0
(4)カルボキシビニルポリマー 1.0
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(5)苛性ソーダ 0.15
(6)L−アルギニン 0.1
(7)Coriaria nepalensisの50%エタノール抽出物 7.0
(8)2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 0.05
(9)エチレンジアミンテトラアセテート・
3ナトリウム・2水和物 0.05
(10)メチルパラベン 0.2
(11)香料 適量
(12)精製水 残余
(製法)
(12)に(4)を均一に溶解した(水相)。一方、(1)に(7)と(3)を溶解し、これを水相に添加した。次いでここに、(2)、(8)〜(11)を加えた後、(5)、(6)で中和させ増粘した。
【0113】
実施例26 美容液
(配合成分) (質量%)
(A相)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール1.0
(3)パントテニルエチルエーテル 0.1
(4)Fragaria indicaのメタノール抽出物 1.5
(5)メチルパラベン 0.15
(B相)
(6)水酸化カリウム 0.1
(C相)
(7)グリセリン 5.0
(8)ジプロピレリングリコール 10.0
(9)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(10)カルボキシビニルポリマー 0.2
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(11)精製水 残余
(製法)
A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加え充填を行った。
【0114】
実施例27 パック
(配合成分) (質量%)
(A相)
(1)ジプロピレングリコール 5.0
(2)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
(3)Dryopteris cochleata(D.Don) C.Chr.のメタノール抽出物 0.01
(4)オリーブ油 5.0
(5)酢酸トコフェロール 0.2
(6)エチルパラベン 0.2
(7)香料 0.2
(C相)
(8)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(9)ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2000) 13.0
(10)エタノール 7.0
(11)精製水 残余
(製法)
A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化した。次いでC相を加え充填を行った。
【0115】
実施例28 固形ファンデーション
(配合成分) (質量%)
(1)タルク 43.1
(2)カオリン 15.0
(3)セリサイト 10.0
(4)亜鉛華 7.0
(5)二酸化チタン 3.8
(6)黄色酸化鉄 2.9
(7)黒色酸化鉄 0.2
(8)スクワラン 8.0
(9)イソステアリン酸 4.0
(10)モノオレイン酸POEソルビタン 3.0
(11)オクタン酸イソセチル 2.0
(12)Clerodendrum viscosumのエタノール抽出物 1.0
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(製法)
(1)〜(7)の粉末成分をブレンダーで十分混合し、これに(8)〜(11)の油性成分、(12)、(13)、(14)を加え、よく混練した後、容器に充填、成型した。
【0116】
実施例29 乳化ファンデーション(クリームタイプ)
(配合成分) (質量%)
(粉体部)
(1)二酸化チタン 10.3
(2)セリタイト 5.4
(3)カオリン 3.0
(4)黄色酸化鉄 0.8
(5)ベンガラ 0.3
(6)黒色酸化鉄 0.2
(油相)
(7)デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5
(8)流動パラフィン 4.5
(9)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0
(水相)
(10)精製水 50.0
(11)1,3−ブチレングリコール 4.5
(12)Morus serrata Roxb.のエタノール抽出物 1.5
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(製法)
水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部を添加してホモミキサー処理した。さらに加熱混合した油相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香料を添加して室温まで冷却した。
【0117】
実施例30 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)Pogostemon benghalenseのメタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶解し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0118】
実施例31 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)Setaria italicaのメタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0119】
実施例32 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)水添ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0
(6)ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
(7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)Malva sylvestris L.のメタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0120】
実施例33 クリーム
(配合成分) (質量%)
(1)固形パラフィン 5.0
(2)ミツロウ 10.0
(3)ワセリン 15.0
(4)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
(5)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノラウリン酸エステル 3.0
(6)石けん粉末 0.1
(7)硼砂 0.2
(8)Aquilaria agallochaのアセトン抽出物 0.05
(9)Aquilaria agallochaのエタノール抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(8)〜(12)を混合し加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を攪拌しながら徐々に加え反応を行った。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0121】
実施例34 乳液
(配合成分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 5.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)ポリオキシエチレン(10モル)
モノオレイン酸エステル 3.0
(6)ポリエチレングリコール1500 3.0
(7)トリエタノールアミン 1.0
(8)カルボキシビニルポリマー 0.05
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(9)Cissus adnata Roxb.の酢酸エチル抽出物 0.05
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.01
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
少量の(13)に(8)を溶解した(A相)。残りの(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(9)〜(12)を混合し加熱溶融して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、さらにA相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0122】
実施例35 乳液
(配合成分) (質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(2)ミツロウ 2.0
(3)ラノリン 20.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)スクワラン 5.0
(6)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
(7)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
(8)プロピレングリコール 7.0
(9)Ranunculus scleratus L.のアセトン抽出物 10.0
(10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(11)エチルパラベン 0.3
(12)香料 適量
(13)精製水 残余
(製法)
(13)に(8)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合し、加熱溶融して70℃に保った(油相)。油相を攪拌しながら水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却した。
【0123】
実施例36 ゼリー
(配合成分) (質量%)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ジプロピレリングリコール 15.0
(3)ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテル 2.0
(4)カルボキシビニルポリマー 1.0
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(5)苛性ソーダ 0.15
(6)L−アルギニン 0.1
(7)Colebrookea oppositifoliaの50%エタノール抽出物 7.0
(8)2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 0.05
(9)エチレンジアミンテトラアセテート・
3ナトリウム・2水和物 0.05
(10)メチルパラベン 0.2
(11)香料 適量
(12)精製水 残余
(製法)
(12)に(4)を均一に溶解した(水相)。一方、(1)に(7)と(3)を溶解し、これを水相に添加した。次いでここに、(2)、(8)〜(11)を加えた後、(5)、(6)で中和させ増粘した。
【0124】
実施例37 美容液
(配合成分) (質量%)
(A相)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール1.0
(3)パントテニルエチルエーテル 0.1
(4)Caryopteris odorataのメタノール抽出物 1.5
(5)メチルパラベン 0.15
(B相)
(6)水酸化カリウム 0.1
(C相)
(7)グリセリン 5.0
(8)ジプロピレリングリコール 10.0
(9)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(10)カルボキシビニルポリマー 0.2
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company)
(11)精製水 残余
(製法)
A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加え充填を行った。
【0125】
実施例38 パック
(配合成分) (質量%)
(A相)
(1)ジプロピレングリコール 5.0
(2)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
(3)Casuarina equisetifoliaのメタノール抽出物 0.01
(4)オリーブ油 5.0
(5)酢酸トコフェロール 0.2
(6)エチルパラベン 0.2
(7)香料 0.2
(C相)
(8)亜硫酸水素ナトリウム 0.03
(9)ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2000) 13.0
(10)エタノール 7.0
(11)精製水 残 余
(製法)
A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化した。次いでC相を加え充填を行った。
【0126】
実施例39 固形ファンデーション
(配合成分) (質量%)
(1)タルク 43.1
(2)カオリン 15.0
(3)セリサイト 10.0
(4)亜鉛華 7.0
(5)二酸化チタン 3.8
(6)黄色酸化鉄 2.9
(7)黒色酸化鉄 0.2
(8)スクワラン 8.0
(9)イソステアリン酸 4.0
(10)モノオレイン酸POEソルビタン 3.0
(11)オクタン酸イソセチル 2.0
(12)Lotus corniculatusのエタノール抽出物 1.0
(13)防腐剤 適量
(14)香料 適量
(製法)
(1)〜(7)の粉末成分をブレンダーで十分混合し、これに(8)〜(11)の油性成分、(12)、(13)、(14)を加え、よく混練した後、容器に充填、成型した。
【0127】
上記実施例1〜39の各皮膚外用剤は、いずれもヒアルロン酸産生促進効果に優れるものであり、これを皮膚へ適用することにより、皮膚のはりや弾力を維持して、うるおいのある若々しい肌の状態を維持することができる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
Phyllanthus parvifolius Buch.Ham.ex D.Don、Alangium salvifolium Wang.、Crassocephalum crepidioides、Helixanthera parasitica low、Viola serpens Wall、Clitoria macrophylla、Macrotyloma uniflorum、Paspalum scorbiculatum、Lindenbergia indica、Cissampelos pareira L.、Leucosceptrum canum、Mentha spicata Linn.、Ficus palmata Forsk.、Stephania glandulifera Miers.、Aconogonum molle Hara.(Polygonum molle)、Oxyspora paniculata、Bupleurum longicaule Wall.ex.DC.、Tanacetum cinerariaefolium Sch.、Senecio cappa Buch.Ham.ex.D.Don、Jatropha gossypifolia L.、Elatostema sessile Forst、Centratherum anthelminiticum (Willd.) Kuntze、Ficus benjamina L.、Dioscorea sagittata、Coriaria nepalensis、Fragaria indica、Dryopteris cochleata(D.Don) C.Chr.、Clerodendrum viscosum、Morus serrata Roxb.、Pogostemon benghalense、Setaria italica、Malva sylvestris L.、Aquilaria agallocha、Cissus adnata Roxb.、Ranunculus scleratus L.、Colebrookea oppositifolia、Caryopteris odorata、Casuarina equisetifolia および Lotus corniculatus から選ばれる一種または二種以上の植物またはその溶媒抽出物を配合したことを特徴とする皮膚外用剤。
【請求項2】
Phyllanthus parvifolius Buch.Ham.ex D.Don、Alangium salvifolium Wang.、Crassocephalum crepidioides、Helixanthera parasitica low、Viola serpens Wall、Clitoria macrophylla、Macrotyloma uniflorum、Paspalum scorbiculatum、Lindenbergia indica、Cissampelos pareira L.、Leucosceptrum canum、Mentha spicata Linn.、Ficus palmata Forsk.、Stephania glandulifera Miers.、Aconogonum molle Hara.(Polygonum molle)、Oxyspora paniculata、Bupleurum longicaule Wall.ex.DC.、Tanacetum cinerariaefolium Sch.、Senecio cappa Buch.Ham.ex.D.Don、Jatropha gossypifolia L.、Elatostema sessile Forst、Centratherum anthelminiticum (Willd.) Kuntze、Ficus benjamina L.、Dioscorea sagittata、Coriaria nepalensis、Fragaria indica、Dryopteris cochleata(D.Don) C.Chr.、Clerodendrum viscosum、Morus serrata Roxb.、Pogostemon benghalense、Setaria italica、Malva sylvestris L.、Aquilaria agallocha、Cissus adnata Roxb.、Ranunculus scleratus L.、Colebrookea oppositifolia、Caryopteris odorata、Casuarina equisetifolia および Lotus corniculatus から選ばれる一種または二種以上の植物またはその溶媒抽出物を有効成分として配合したことを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤。



【公開番号】特開2006−137690(P2006−137690A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−327814(P2004−327814)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】