説明

皮膚外用剤

【課題】副作用がなく、安全性に優れた不全角化抑制剤及びこれを含有する皮膚外用剤を提供すること
【解決手段】大麦醗酵エキスまたは大麦醗酵エキス多糖を有効成分とする不全角化抑制剤或いは表皮分化促進剤。これらを含有する皮膚外用剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大麦発酵エキスよりなる不全角化抑制剤に関するものであり、皮膚のバリアー機能を改善させ、アトピー性皮膚炎や乾癬、乾皮症、肌荒れ、頭皮のフケ症等の各種皮膚炎の治療又は予防に適用される他、これを含有した皮膚外用剤に適用されるものである。
【背景技術】
【0002】
表皮の最も外側に位置する角質層は、物理的、化学的刺激に対するバリアー機能や皮膚中の水分蒸散を防ぐバリアー機能を有している。この角質層を形成するのが表皮細胞であり、表皮細胞は基底層で細胞分裂を繰り返し、有棘層、顆粒層を経て、角質層へと分化する。分化した角質層は新しい細胞に押し上げられるように積み上げられ形成し、古くなった角質層は表皮から剥離していく。この一連のメカニズムをターンオーバーと呼び、健常な角質層の形成に寄与している。
【0003】
正常な皮膚のターンオーバーでは、表皮細胞の分化により有核細胞が消失し、成熟した角質層が形成される。紫外線や乾燥およびストレス等の外的要因、または加齢によりターンオーバーの異常が起こると、皮膚表面に有核細胞が認められ、不全角化と呼ばれる角化異常が起こる。
【0004】
不全角化は表皮細胞の分化異常であり、不全角化を起こした皮膚では、皮膚のバリアー機能を低下させ、アトピー性皮膚炎や乾癬、乾皮症、肌荒れ、頭皮のフケ症等の各種皮膚炎の惹起または悪化に結びつくと考えられている。また、不全角化は、角質層の重層剥離を引き起こしやすくなり、これが原因で毛孔付近が拡大されるようになり、毛穴の開きが目立ちやすくなると報告されている。したがって、表皮細胞の分化を正常化することで不全角化を抑制し、成熟した角質層を形成することが、皮膚のバリアー機能を維持し、かつ美容的意義においても重要であると言える。
【0005】
【非特許文献1】武田等、化粧品の有用性−評価技術の進歩と将来展望−(株式会社薬事日報社発行)、2001年、p96
【非特許文献2】飯田等、第102回日本皮膚科学会総会プログラム・抄録、2003年、103、p846
【0006】
従来、皮膚の乾燥や各種皮膚炎や肌トラブルを解決する手段としては、合成あるいは天然物の保湿成分を塗布することにより、肌の乾燥を防ぎ、潤いを持たせることが行われてきた。例えば、遊離アミノ酸、有機酸、尿素、無機イオン、コラーゲンやヒアルロン酸等の保湿剤、ビタミン類及びその誘導体等を配合した皮膚外用剤を用いることにより、上記の皮膚トラブルを予防・改善する試みがなされてきた。
【0007】
しかしながら、その効果は一時的に水分を皮膚に与えて、皮膚状態の改善を行うものであって、本質的な皮膚のバリアー機能の改善には至らないものであった。
【0008】
一方、角化異常を正常化させる手段として、例えばマツヨイグサ属の植物やサイシンやラフマの植物から抽出される角化正常化剤が報告されているが、より安全かつ安定した有効成分が望まれ、さらに効果の高い角化正常化剤、すなわち不全角化抑制剤が望まれている。
【0009】
【特許文献1】特開2004−91376号公報
【特許文献2】特開2007−1914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、副作用がなく、安全性に優れた不全角化抑制剤を提供すること、これら不全角化抑制効果を有する皮膚外用剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、大麦醗酵エキスが表皮細胞の分化を促進させ、かつ不全角化を抑制することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明は、大麦醗酵エキスまたは大麦醗酵エキス多糖を有効成分とする不全角化抑制剤である。
【0013】
さらに、本発明は上記不全角化抑制剤を含有してなる皮膚外用剤である。
さらに、本発明は大麦醗酵エキスまたは大麦醗酵エキス多糖を有効成分とする表皮分化促進剤である。
さらに、本発明は前記表皮分化促進剤を含有してなる皮膚外用剤である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の大麦醗酵エキスは、ヒト正常表皮細胞の分化を促進させることにより、皮膚ターンオーバーの異常で見られる不全角化を抑制し、かつ安全性が高いものである。従って、本発明の大麦醗酵エキスを不全角化抑制剤として用いることにより、成熟した角質層の形成に寄与することが期待でき、角化異常症、例えばアトピー性皮膚炎の治療または予防、肌荒れの予防および改善、さらに皮膚バリアー機能の改善を目的に皮膚外用剤として用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
大麦醗酵エキスとは、蒸煮した大麦を麹菌と酵母で共生発酵させることによって得られるエキスであり、発酵によって生産される有機酸や糖類、原料に由来するベータグルカン、アラビノキシランなどの多糖類を含有し、また発酵による独特の風味を有するエキスである。また、大麦醗酵エキス多糖とは、大麦醗酵エキスにアルコールを添加し、アルコールに不溶な画分を沈殿させ、その沈殿物を回収する事によって得られ、主成分は高分子多糖類等を含有する。
【0016】
大麦醗酵エキスおよび大麦醗酵エキス多糖の製造方法は次のとおりである。
大麦醗酵エキスの製造方法について最適な条件を検討した。原料である大麦を麹菌(アスペルギルス属の麹菌で特に限定されない)によって5℃以上、好ましくは20〜30℃ででんぷん質を糖化し、生成した糖類を酵母(サッカロマイセス属が好ましいが特に限定されない)で5日以上、好ましくは10日〜20日間、アルコール発酵することで、エタノールと炭酸ガスに変換される。発酵液をそのまま20℃以上、好ましくは40〜50℃で蒸留してエタノールを除去し、濃縮された発酵液を固液分離する。固液分離後、清澄な液画分を回収することで大麦醗酵エキスが得られる。
【0017】
大麦醗酵エキス多糖は、上記大麦醗酵エキスにアルコールを添加し、アルコールに不溶な画分を沈殿させ、その沈殿物を回収することによって製造される。
【0018】
また、上記大麦醗酵エキスは、大麦焼酎の製造工程で排出される焼酎蒸留残渣を利用することも可能である。
【0019】
本発明の不全角化抑制剤または表皮分化促進剤が配合される皮膚外用剤としては、特に限定はされないが、例えば化粧水、乳液、美容液、一般クリーム、クレンジングクリーム等の洗顔料、パック、髭剃り用クリーム、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、日焼けローション、化粧石鹸、ファンデーション、おしろい、パウダー、口紅、リップクリーム、アイライナー、アイクリーム、アイシャドウ、マスカラ、浴用化粧品、シャンプー、リンス、染毛料、頭髪用化粧品等、各種化粧品および医薬部外品として分類される化粧品、いわゆる薬用化粧品などが挙げられる。不全角化抑制剤または表皮分化促進剤の配合量は組成物中、0.0001〜100%含むことができるが好ましくは0.01〜10%である。
【0020】
本発明の不全角化抑制剤または表皮分化促進剤には、以下に示すような通常、化粧品など皮膚外用剤において使用されている各種成分や添加剤の中から用途に適したものを任意に選択、併用して皮膚外用剤を製造することができる。
【0021】
例えば、アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、カカオ脂、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、牛脂、豚脂などの油脂類またはこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)。
【0022】
ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウなどのロウ類。流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス、スクワレン、スクワラン、プリスタンなどの鉱物油類。ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸などの天然脂肪酸。
【0023】
イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸などの合成脂肪酸。エタノール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの天然アルコール。2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの合成アルコール。
【0024】
酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトールなどの多価アルコール。
【0025】
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコールなどのエステル。
【0026】
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛などの金属セッケン。
【0027】
アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖及びそのエステル、トレハロース及びその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、サクシニルキトサン、カルボキシメチルキチンまたはキトサン、エチレンオキサイドなどのアルキレン(C2〜C4)オキサイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチンまたはキトサン、低分子キチンまたはキトサン、キトサン塩、硫酸化キチンまたはキトサン、リン酸化キチンまたはキトサン、アルギン酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、コンドロイチン硫酸及びその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイドなどのポリアルキレンオキサイドまたはその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミンなどのガム質、糖類及び水溶性高分子化合物。
【0028】
アニオン界面活性剤(アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤、カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型、ベタイン型)、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、非イオン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤)などの界面活性剤。
【0029】
レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、アスコルビン酸及びその誘導体、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、トコフェロール及びその誘導体、ユビキノン類、フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)、その他、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ-オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンUなどのビタミン類。
【0030】
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンなどや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩などのアミノ酸或いはピロリドンカルボン酸などのアミノ酸誘導体。
【0031】
酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、米発酵エキス、米糠発酵エキス、ユーグレナ抽出物やトレハロースまたはその誘導体などの微生物培養代謝物。グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸。
【0032】
無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミンなどの無機顔料。
【0033】
p-アミノ安息香酸誘導体、サルチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ベンゾフェノン類、オキシベンゾン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、ウロカニン酸誘導体、エスカロール、酸化亜鉛、タルク、カオリンなどの紫外線吸収・遮断剤。
【0034】
アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリンなどの美白剤。
アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン及びその配糖体、コウジ酸及びその誘導体、胎盤エキス、シルクペプチド、植物エキス(クワ、トウキ、ワレモコウ、ヨモギ、スイカズラ、キハダ、ドクダミ、マツホド、ハトムギ、オドリコソウ、サンザシ、ユーカリ、セイヨウノコギリソウ、アルテア、ケイヒ、マンケイシ、ハマメリス、ヤマグワ、延命草、桔梗、トシシ、続随子、射干、麻黄、センキュウ、ドッカツ、サイコ、ボウフウ、ハマボウフウ、オウゴン、シャクヤク、ゲンノショウコ、甘草、五倍子、アロエ、ショウマ、紅花、阿仙薬など)などチロシナーゼ活性阻害剤。
【0035】
ハイドロキノンモノベンジルエーテル、フェニル水銀ヘキサクロロフェン、酸化第二水銀、塩化第一水銀、過酸化水素水、過酸化亜鉛などのメラニン色素還元・分解剤。
【0036】
ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュウリ、タチジャコウソウ、ローズマリー、パセリなど)などのターンオーバーの促進作用・細胞賦活剤。
【0037】
コハク酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、p−フェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レゾルシン、塩化第二鉄、タンニン酸(カテキン化合物を含む)などの収斂剤。
【0038】
SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼなどの活性酸素消去剤。
アスコルビン酸及びその塩、ステアリン酸エステル、トコフェロール及びそのエステル誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポールなどの抗酸化剤。
【0039】
β−カロチン、植物エキス(ゴマ培養細胞、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、セージ、ローズマリー、南天実、キナ、エイジツ、イチョウなど)などの過酸化脂質生成抑制剤。
【0040】
イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、dまたはdl−カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、甘草エキス成分、シコンエキス、エイジツエキスなどの抗炎症剤。
【0041】
アクリノール、イオウ、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン、クレゾール、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリンまたはその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、クジンなどの殺菌・消毒薬。
【0042】
グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ヒアルロン酸及びその塩、ポリエチレングリコール、コンドロイチン硫酸及びその塩、水溶性キチン或いはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸及びその塩、乳酸ナトリウム、ミニササニシキエキスなどの保湿剤。
【0043】
二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸などの頭髪用剤。
【0044】
卵胞ホルモン(エストロン、エストラジオール、エチニルエストラジオールなど)、イソフラボン、オキセンドロンなどの抗アンドロゲン剤。
【0045】
ビタミンE及びその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、人参エキス、アロエエキス、ゲンチアナエキス、トウキエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、ミノキシジルなどの末梢血管血流促進剤。
【0046】
トウガラシチンキ、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ハッカ油、l−メントール、カンフル、ニコチン酸ベンジルなどの局所刺激剤。
【0047】
感光素301号、ヒノキチオール、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、胎盤エキス、ビオチン、ペンタデカン酸グリセリドなどの代謝活性剤。
【0048】
ピリドキシン及びその誘導体、イオウ、ビタミンB6などの抗脂漏剤。
レゾルシン、サリチル酸、乳酸などの角質層溶解剤。
【0049】
過酸化水素水、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、過酸化トリポリリン酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化ピロリン酸ナトリウム、過酸化オルソリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体、硫酸ナトリウム塩化ナトリウム過酸化水素付加体、β−チロシナーゼ酵素液、マッシュルーム抽出液などの酸化剤。
【0050】
硫酸ストロンチウム、硫化ナトリウム、硫化バリウム、硫化カルシウムなどの無機系還元剤、チオグリコール酸またはその塩類(チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸リチウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコール酸ストロンチウムなど)などの除毛剤。
【0051】
エタノールアミン、尿素、グアニジンなどの毛髪膨潤剤。
5−アミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3′−イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、N′,N−ビス(4−アミノフェニル)−2,5−ジアミノ−1,−4−キノンジイミン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸5−アミノオルトクレゾール、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4′−ジアミノジフェニルアミン、硫酸2,4−ジアミノフェノール、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、カテコール、ジフェニルアミン、α−ナフトール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロロログルシン、没食子酸、レゾルシン、タンニン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2′,4′−ジアミノアゾベンゾゼン−5′−スルホン酸ナトリウム、ヘマテインなどの染料剤。
【0052】
ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリスなどの天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、檜精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油などの植物性香料、その他合成香料などの香料。
【0053】
赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチンなどの色素・着色剤。
【0054】
また、アーモンド(へん桃)、アイ(藍葉)、アオカズラ(清風藤)、アオツヅラフジ(木防巳)、アオノリュウゼツラン、フクリンリュウゼツラン、アカシア、アカスグリ果実、アカブドウ、アカミノキ(ログウッド)、アカメガシワ(赤芽柏)、アカネ(茜草根)、アカヤジオウ・ジオウ(地黄)、アギ(阿魏)、アキニレ(榔楡皮)、アケビ(木通)、アサ(麻子仁)、マルバアサガオまたはアサガオ(牽牛子)、アシタバ(明日葉)、アズキ(赤小豆)、アセロラ、アセンヤク(阿仙薬)、アニス、アベマキ果実、アボカド、アマ、アマチャ(甘茶)、アマチャヅル、アマドコロ(玉竹)、アミガサユリ(貝母)、アルテア、アルニカ、アロエ(蘆薈)、アロエベラ、アンジェリカ、アンズ・ホンアンズ(杏仁)、アンソッコウ(安息香)、イガコウゾリナ(地胆頭)、イタドリ(虎杖根)、イチゴ、イチジク(無花果)またはその葉、イチビ(冬葵子)、イチヤクソウ、イチョウ(銀杏葉、銀杏)、イトヒメハギ(遠志)、イナゴマメ、イネ種子または種皮、イノンド種子、イブキジャコウソウ、イラクサ、イランイラン、ウイキョウ(茴香)、ウキヤガラ(三稜)、ウグイスカグラ果実、ヒメウイキョウ、ウコン(鬱金)、ウスバサイシン・ケイリンサイシン(細辛)、ウスベニアオイ、ウスベニタチアオイ、ウツボグサ(夏枯草)、ウドまたはシシウド(羌活、独活、唐独活)、ウメ(烏梅)またはその果肉、ウラジロガシ、ウーロン茶、ウワウルシ(クサコケモモ)、ウンシュウミカン(陳皮)、エストラゴン、エゾウコギ(蝦夷五加)、エゾキイチゴ、エチナシ(ホソバムラサキバレンギク)、エニシダ、エノキタケ(榎茸)、エビスグサ(決明子)、エルダーベリー果実、エレミ、エリンギィ(プレロータスエリンジ)、エンジュ(槐花、槐花米)、オウギ・キバナオウギ(黄耆)、オウレン(黄連)、オオカラスウリ(カロニン)、オオツヅラフジ(防己)、オオバコ(車前子、車前草)、オオハシバミ(榛子)、オオバナオケラ・オケラ(白朮)、オオバヤシャブシ果実、オオミサンザシ・サンザシ(山査子)、オウヒササノユキ、ササノユキ、オオムギ(大麦)、オグルマ(旋覆)、オクラ果実、オタネニンジン・トチバニンジン (人参)、オトギリソウ・コゴメバオトギリソウ・セイヨウオトギリソウ(弟切草)、オドリコソウ(続断)、オナモミ(蒼耳子)、オニグルミ、オニノヤガラ(天麻)、オニユリ・ササユリ・ハカタユリ(百合)、オヒョウ(裂葉楡)、オミナエシ(敗醤)、オランダイチゴ、オランダカラシ(クレソン)、オランダゼリ、オランダミツバ、オリーブ、オレガノ、オレンジ果実または果皮、カイケイジオウ(熟地黄)、カカオ種子、カキまたはその葉(柿蒂)、カギカズラ(釣藤鈎)、カシア、カジノキ果実(楮実)、ガジュツ(莪朮)、カシワ(槲樹、槲葉)、カスカリラ、カニクサ(金沙藤)、カノコソウ(吉草根)、カバノキまたはシダレカンバ(白樺)、カボチャ、カポックノキ種子、カホクサンショウ(蜀椒)、ガマ(蒲黄)、カミツレ・ローマカミツレ、カミヤツデ(通草)、カムカム/カモカモ、カラスウリ(王瓜)、カラスビシャク(半夏)、カラスムギ、ガラナ種子、カラホオ(厚朴)、カラヤ、カリン(木瓜)、ガルシニア、カワヤナギ、カワラタケ、カワラヨモギ(茵チン蒿)、カンスイ(甘遂)、カンゾウ(甘草)、カンタラアサ、カンデリラ、カントウ、カンナ、キイチゴ、キウイ果実、キカラスウリ(瓜呂根)、キキョウ(桔梗、桔梗根)、キク(菊花)、キササゲ(梓実)、ギシギシ(羊蹄根)、キジツ(枳実)、キズタ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナ、キナノキ(シンコーナ、アカキナノキ)、キハダ(黄柏)、ギムネマ・シルベスタ、キャベツ、キャベツ未熟果、キュウリ、キラジャ・サポナリア、キラヤ、キンカン果実、キンマ、キンミズヒキ(仙鶴草)、グアバ果実、グアユーレ、クェルクス・インフェクトリア(没食子)、ククイナッツ、クコ(枸杞、枸杞子、枸杞葉、地骨皮)、クサスギカズラ(天門冬)、クスノキ、グースベリー果実、クチナシ(山梔子)、クヌギ(樸ソウ)、クマザサ、クマツヅラ(馬鞭草)、クララ(苦参)、クランベリー果実、クリまたはその渋皮、クルクリゴ・ラチフォリア果実、グレープフルーツ、クロウメモドキ、クロガネモチ(救必応)、クロバナヒキオコシ、クローブ(丁子、丁香)、ケイガイ(荊芥、荊芥穂)、ケイトウ(鶏冠花、鶏冠子)、ゲッケイジュ(月桂樹)、ケナシサルトリイバラ(土茯苓、山帰来)、ゲンチアナ、ゲンノショウコ(老鸛草)、コウジ/タチバナ/オオベニミカン/ポンカン/サンタラ(橘皮)、コウシンバラ(月季花)、コウスイハッカ、コウゾ果実、コウチャ(紅茶)、コウホネ(川骨)、コウホン(藁本、唐藁本)、コウリャン、コエンドロ果実、コガネバナ(黄ゴン)、コケモモ(越橘)、ココヤシ果実、ゴシュユ(呉茱萸)、ゴショイチゴ(覆盆子)、コショウ(胡椒)、コパイババルサム、コーヒー豆、コブシ・モクレン(辛夷)、ゴボウ(牛蒡、牛蒡子)、コボタンヅル、ゴマ(胡麻)、ゴマノハグサ(玄参)、ゴミシ(五味子)・サネカズラ・ビナンカズラ・マツブサ、コムギ(小麦)、米・米糠(赤糠、白糠)・コメ油、コーラ・アクミナタ種子、コーラ・ベラ種子、コロハ果実、コロンボ、コンズランゴ、コンブ、コンニャク、コンフリー(鰭張草)、サイザル、サイザルアサ、サキシマボタンヅル(威霊仙)、サクラ(オオシマザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、エドヒガシ、マメザクラ、ミヤマザクラ、ソメイヨシノ、タカネザクラ、カスミザクラ、チョウジザクラ、コヒガン、サトザクラ、カンザクラ)の葉・花・果実・樹皮(桜皮)、サクランボ、ザクロ、ササ、サザンカ、サジオモダカ(沢瀉)、サツマイモ、サトウキビ、サトウダイコン、サネブトナツメ(酸棗仁)、サフラン(番紅花、西紅花)、ザボン果実、サボンソウ、サーモンベリー果実、サラシナショウマ(升麻)、サルビア(セージ)、サワギキョウ(山梗菜)、サワグルミ(山胡桃)、サンシチニンジン(三七人参)、サンシュユ(山茱萸)、サンショウ(山椒)、サンズコン(山豆根)、シア(カリテ)、シアノキ果実、シイタケ(椎茸)、シオン(紫苑)、ジキタリス、シクンシ(使君子)、シソ・アオジソ・チリメンジソ・カタメンジソ(紫蘇葉、紫蘇子)、シタン、シナノキ、シナホオノキ、シナレンギョウ(連翹)、シマカンギク(菊花)、シメジ(ヒンシメジ、シャカシメジ、ハタケシメジ、オシロイシメジ、ブナシメジ、シロタモギタケ)、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク(芍薬)、シャジン(沙参)、ジャノヒゲ(麦門冬)、ジュズダマ、シュロ果実、ショウガ(生姜)、ショウブ(菖蒲、菖蒲根)、ショズク果実、シラカシ種子、シロゴチョウの種子、シロバナツタの花、シロミナンテン(南天実)、シンコナサクシルブラ、シンナモン、スイカ(西瓜)、スイカズラ(金銀花、忍冬)、スイバ(酸模)、スイムベリー果実、ステビア、ストロベリー果実、スギナ(問荊)、スモモ果実、セイヨウアカマツの球果、セイヨウカラマツ、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウサンザシ、セイヨウタンポポ、セイヨウトチノキ(マロニエ)、セイヨウナシ果実、セイヨウナツユキソウ、セイヨウニワトコ(エルダー)、セイヨウネズ(ジュニパー・杜松)、セイヨウノコギリソウ(ミルフォイル)、セイヨウバラ、セイヨウフウチョウボク、セイヨウヤドリギ、セイヨウハッカ・セイヨウヤマハッカ、セイヨウワサビ、セキショウ(石菖根)、ゼニアオイ、ヒロハセネガ、セネガ、セリ、セロリ、センキュウ(川キュウ)、センダン、センブリ(当薬)、センナ果実または葉、センニンソウ(大蓼)、ソウカ(草果)、ソバ種実、ソメモノイモ、ダイオウ(大黄)、大根、大豆、ダイダイ(橙皮、枳実)、タカトウダイ(大戟)、タカワラビ(狗脊)、ダークスィートチェリー果実、タチアオイ、タチジャコウソウ(タイム、百里香)、タチヤナギ、タマリンド種子、タマネギ、タムシバ(辛夷)、タラノキまたはその根皮、タンジン(丹参)、タンポポ(蒲公英)またはシロバナタンポポ・モウコタンポポ、ダンマル、チェリー果実、チガヤまたはその根(茅根)、チクセツニンジン(竹節人参)、チコリ、チョウセンゴミシ(五味子)、チョウセンダイオウ(大黄)、チョウセンニレ(蕪夷)、チョウセンニンジン(人参)、チョウセンヨモギ(艾葉)、チョレイマイタケ(猪苓)、ツキミソウ、ツクリタケ(マッシュルーム)、ツバキ、ツボクサ、ツメクサ(漆姑草)、ツユクサ(鴨跖草)、ツルアズキ(赤小豆)、ツルドクダミ(何首烏)、ツルナ(蕃杏)、ツルニンジン(四葉参)、ツワブキ、デイコ、テウチグルミ、デュベリー果実、テングサ、テンチャ(甜茶)、テンダイウヤク(烏薬)、トウガ(冬瓜子)、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ(マリーゴールド)、トウモロコシまたはトウモロコシ毛(南蛮毛)、トウネズミモチ(女貞子)、トウリンドウ(竜胆)、ドクダミ(十薬)、トコン(吐根)、トシシ・マメダオシ・ネナシカズラ、トチュウ(杜仲、杜仲葉)、トマト、トラガント、トリアカンソス種子、トルメンチラ、ドロノキ、トロロアオイ、ナイゼリアベリー果実、ナガイモ・ヤマノイモ(山薬)、ナギイカダ(ブッチャーブルーム)、ナギナタコウジュ、ナズナ、ナタネ、ナツミカン、ナツメ(大棗)、ナニワイバラ(金桜子)、ナメコ、ナルコユリ(黄精)、ナンキンマメ(落花生)、ナンテン(南天実)、ニガキ(苦木)、ニガヨモギ(苦艾)、ニクズク、ケイ・ニッケイ(桂皮)・ケイシ(桂枝)、ニラ(韮子)、ニワトコ(接骨木)の果実・花または茎葉、ニンニク(大蒜)、ヌルデ(五倍子)、ネギ、ノアザミ(大薊)、ノイバラ(営実)、ノコギリソウ、ノダケ(前胡)、ノバラ、ノモモ、パーム、パイナップル果実、ハイビスカス(ブッソウゲ、フウリンブッソウゲ、ローゼル)、ハカマウラボシ(骨砕補)、ハクセン(白癬皮)、ハクルベリー果実、ハコベ(繁縷)、ハシバミ(榛子)、ハシリドコロ(ロート根)、バジル、ハス(蓮、蓮肉、蓮子)、パセリ(オランダゼリ)、ハダカムギ、バタタ、ハチク・マダケ(竹茹)、パチョリー、ハッカ(薄荷、薄荷葉)、ハトムギ(ヨクイニン)、ハナスゲ(知母)、バナナ、ハナハッカ、バニラビンズ、パパイヤ、ハハコグサ(鼠麹草)、ハブ草、パプリカ、ハマゴウ・ミツバハマゴウ(蔓荊子)、ハマスゲ(香附子)、ハマビシ(シツ莉子)、ハマナス(マイカイ花)、ハマボウフウ(浜防風)、ハマメリス、バラ(薔薇)、ハラタケ(ハラタケ、シロオオハラタケ、ウスキモリノカサ)、パリエタリア、ハルニレ(楡皮、楡白皮、楡葉)、パンノキ、ヒカゲツルニンジン(党参)、ピーカンナッツ、ヒガンバナ(石蒜、蔓珠沙華)、ヒキオコシ(延命草)、ヒシ(菱実)、ピスタチオ、ビート、ヒトツバ(石葦)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ヒノキ、ヒバ、ヒマシ、ヒマワリ、ピーマン、ヒメガマ(香蒲)、ヒメマツタケ(カワリハラタケ、ヒロマツタケ)、ピメンタ果実、ビャクシ、ビャッキュウ、ヒユ果実、ビロウドアオイ、ヒロハオキナグサ(白頭翁)、ビワ(枇杷、枇杷葉)、ビンロウ(大服皮、檳榔子)、フウトウカズラ(南籐)、フキ、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、フジバカマ(蘭草)、フジマメ(扁豆)、ブドウ果実または果皮・種子・葉、ブナ、フユムシナツクサタケ(大麦醗酵エキス)、ブラジルカンゾウ、ブラックカーラント果実、ブラックベリー、プラム果実、フルセラリア、ブルーベリー(セイヨウヒメスノキ)、プルーン、ブロンドサイリウム、ブンドウ(緑豆)、ヘチマ、ベニバナ(紅花)、ヘネケン、ベラドンナ、ベリー果実、ペルビアンバーグ、ボイセンベリー果実、ボウフウ(防風)、ホウレンソウ、ホオズキ(登呂根)、ホオノキ(和厚朴、朴)、ボケ(木瓜)、ホソバナオケラ(蒼朮)、ホソババレンギク、ボダイジュ(菩醍樹)、ボタン(牡丹、牡丹皮)、ホホバ、ホワートルベリー果実、ホンシメジ、マイズルテンナンショウ(天南星)、マイタケ(舞茸)、マオウ(麻黄)、マカデミアナッツ、マクリ(海人草)、マグワ(桑白皮、桑葉)、マグノリア・スプレンゲリ、マタタビ(木天蓼)、マツカサ、松葉、マツホド(茯苓)、マヨラム(ハナハッカ)、マルバノジャジン(苦参)、マルベリー果実、マルメロ、マンゴー、マンゴスチン、マンシュウグルミ、マンダリン果実、マンネンタケ(霊芝)、ミカン属植物果実(枳実)、ミシマサイコ(柴胡)、ミゾカクシ(半辺蓮)、ミソハギ(千屈菜)、ミツガシワ、ミツバ、ミドリハッカ、ミモザ、ミョウガ、ミラクルフルーツ果実、ミルラ、ミロバラン、ムクゲ(木槿)、ムクノキ、ムクロジ、ムラサキ(紫根)、ムラサキトウモロコシ、メハジキ(益母草)、メボウギ、メラロイカ、メリッサ、メリロート、メロン果実、モウコヨモギ、モウソウチク、モッコウ(木香)、モミジバダイオウ、
モモの葉(桃葉)・果実・種(桃仁)、モヤシ、モレロチェリー果実、モロヘイヤ(黄麻)、ヤカワムラサキイモ、ヤクチ(益智)、ヤグルマソウ(ヤグルマギク)、ヤグルマハッカ、ヤシャブシ(矢車)、ヤチヤナギ、ヤツデ(八角金盤)、ヤドリギ(柳寄生)、ヤナギタデの葉、ヤブガラシ、ヤブコウジ(紫金牛)、ヤマゴボウ(商陸)、ヤマハンノキ(山榛)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤマヨモギ、 ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユッカ・フレビフォリア、ユズ果実、ユリ、ヨロイグサ、ヨーロッパキイチゴ、ヨモギ(艾葉)、ライム果実、ライムギ、落花生種皮、ラカンカ果実、ラズベリー葉・果実、ラベンダー、リョクチャ(緑茶)、リンゴ果実、リンドウ、ルバス・スアビシムス(甜涼)、レタス、レッドカーラント果実、レモン果実、レモングラス、レンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ロウヤシ、ロコン(ヨシ:蘆根)ローガンベリー果実、ローズマリー(マンネンロウ)、ローズヒップ(ノバラ)、ワサビ、ワレモコウ(地楡)などの植物やクロレラ・ブルガリス、クロレラ・ピレノイドサ、クロレラ・エリプソイデイア、アオノリ(ウスバアオノリ、スジアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリ、ホソエダアオノリ)などの緑藻、及びコンブ(マコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブ、ミツイシコンブ)、ワカメ、ヒロメ、アオワカメ、ジャイアントケルプ(マクロシスティス・ピリフェラ、マクロシスティス・インテグリフォリア、ネオシティス・ルエトケアーナ)、ヒジキ、ヒバマタなどの褐藻、及びヒジリメン、マクサ(テングサ)、ヒラクサ、オニクサ、オバクサ、カタオバクサ、ヤタベグサ、ユイキリ、シマテングサ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アマクサキリンサイ、キリンサイ、ビャクシンキリンサイ、ツノマタ、オオバツノマタ、トチャカ(ヤハズツノマタ)、エゾツノマタ、トゲツノマタ、ヒラコトジ、コトジツノマタ、スギノリ、シキンノリ、カイノリ、イボツノマタ、ヤレウスバノリ、カギウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、アカモミジノリなどの紅藻に代表される海藻やクラミドモナス、アカユキモ、ドゥナリエラ、クロロコッカス、クワノミモ、オオヒゲマワリ、ボルボックス、パルメラ、ヒザオリ、アオミドロ、ツルギミドロ、ヒビミドロ、アナアオサ、アミアオサ、ナガアオサ、カワノリ、フリッチエラ、オオシオグサ、アサミドリシオグサ、カワシオグサ、マリモ、タマゴバロニア、タマバロニア、マガタマモ、フサイワヅタ、スリコギヅタ、ヘライワヅタ、クロキヅタ、ハネモ、ミル、クロミル、サキブチミル、ナガミル、ヒラミル、カサノリ、フトジュズモ、タマジュズモ、ミゾジュズモ、ミカヅキモ、コレカエテ、ツヅミモ、キッコウグサ、ヒトエグサ、ヒロハノヒトエグサ、ウスヒトエグサ、モツキヒトエ、サヤミドロ、クンショウモ、スミレモ、ホシミドロ、フシナシミドロなどの緑藻類やスイゼンジノリ、アオコ、カワタケ、イシクラゲ、ハッサイ、ユレモ、スピルリナ、トリコデスミウム属などの藍藻類やピラエラ、ナガミシオミドロ、イソブドウ、イソガワラ、グンセンクロガシラ、カシラザキ、ムチモ、ヒラムチモ、ケベリグサ、アミジグサ、サキビロアミジ、サナダグサ、フクリンアミジ、 コモングサ、 エゾヤハズ、ヤハズグサ、ウラボシヤハズ、ジガミグサ、ウミウチワ、コナウミウチワ、アカバウミウチワ、ヒルナミマクラ、ソメワケグサ、 ナバリモ、モツキチャソウメン、マツモ、ナガマツモ、オキナワモズク、ニセフトモズク、フトモズク、イシモズク、クロモ、ニセモズク、モズク、イシゲ、イロロ、イチメガサ、ケヤリ、ウミボッス、ウルシグサ、ケウルシグサ、タバコグサ、コンブモドキ、ハバモドキ、ハバノリ、セイヨウハバノリ、コモンブクロ、エゾブクロ、フクロノリ、ワタモ、チシマフクロノリ、カゴメノリ、ムラチドリ、サメズグサ、イワヒゲ、ヨコジマノリ、カヤモノリ、ウイキョウモ、ツルモ、アナメ、スジメ、ミスジコンブ、アツバミスジコンブ、ガツガラコンブ、カキジマコンブ、オニコンブ、ゴヘイコンブ、ナガコンブ、エンドウコンブ、オオチヂミコンブ、トロロコンブ、アントクメ、カジメ、ツルアラメ、クロメ、キクイシコンブ、ネジレコンブ、クロシオメ、ネコアシコンブ、アラメ、アイヌワカメ、チガイソ、エゾイシゲ、ヤバネモク、ラッパモク、ウガノモク、ジョロモク、ヒエモク、タマナシモク、イソモク、ナガシマモク、アカモク、シダモク、ホンダワラ、ネジモク、ナラサモ、マメタワラ、タツクリ、ヤツマタモク、ウミトラノオ、オオバモク、フシズシモク、ハハキモク、トゲモク、ヨレモク、ノコギリモク、オオバノコギリモク、スギモク、オオウキモ、ブルウキモ、カヤモノリなどの褐藻類やウシケノリ、フノリノウシケ、 アサクサノリ、スサビノリ、ウップルイノリ、オニアマノリ、タサ、フイリタサ、ベニタサ、ミルノベニ、 アケボノモズク、 ハイコナハダ、ヨゴレコナハダ、アオコナハダ、ウミゾウメン、ツクモノリ、カモガシラノリ、ベニモズク、ホソベニモズク、カサマツ、フサノリ、ニセフサノリ、ソデガラミ、ガラガラ、ヒラガラガラ、 ヒロハタマイタダキ、タマイタダキ、カギノリ、カギケノリ、ヒメテングサ、ハイテングサ、オオブサ、ナンブグサ、コヒラ、ヨヒラ、キヌクサ、ヒビロウド、ヒメヒビロウド、イソムメモドキ、ミチガエソウ、リュウモンソウ、ヘラリュウモン、ニセカレキグサ、オオバオキツバラ、アカバ、マルバアカバ、ホソバナミノハナ、ナミノハナ、ガラガラモドキ、シオグサゴロモ、エツキイワノカワ、カイノカワ、カニノテ、サンゴモ、ムカデノリ、スジムカデ、カタノリ、ヒラムカデ、キョウノヒモ、サクラノリ、ニクムカデ、タンバノリ、ツルツル、ヌラクサ、クロヌラクサ、オオムカデノリ、ヒラキントキ、マタボウ、チャボキントキ、キントキ、マツノリ、コメノリ、トサカマツ、ヒトツマツ、オオバキントキ、イトフノリ、ナガオバネ、ハナフノリ、フクロフノリ、マフノリ、カレキグサ、ホソバノトサカモドキ、ヒロハノトサカモドキ、ヤツデガタトサカモドキ、クロトサカモドキ、ネザシノトサカモドキ、キヌハダ、エゾトサカ、エナシカリメニア、オオツカサノリ、ハナガタカリメニア、ホウノオ、ヒカゲノイト、ウスギヌ、ニクホウノオ、ベニスナゴ、ススカケベニ、ヤマダグサ、ミリン、ホソバミリン、キクトサカ、エゾナメシ、イソモッカ、ユカリ、ホソユカリ、イバラノリ、サイダイバラ、タチイバラ、カギイバラノリ、キジノオ、イソダンツウ、アツバノリ、 オゴノリ、ツルシラモ、シラモ、オオオゴノリ、ミゾオコノリ、カバノリ、ハチジョウテングサモドキ、フシクレノリ、ナミイワタケ、 カイメンソウ、 オキツノリ、イタニグサ、サイミ、ハリガネ、 ハスジグサ、イカノアシ、ホソイボノリ、ノボノリ、クロハギンナンソウ、アカバギンナンソウ、 ヒシブクロ、トゲマダラ、エツキマダラ、タオヤギソウ、ハナサクラ、 フクロツナギ、スジコノリ、ハナノエダ、ヒラタオヤギ、ダルス、マサゴシバリ、アナダルス、ウエバグサ、ベニフクロノリ、フシツナギ、ヒメフシツナギ、ヒロハフシツナギ、ヒラワツナギソウ、ウスバワツナギソウ、イギス、ケイギス、ハリイギス、ハネイギス、アミクサ、エゴノリ、フトイギス、サエダ、チリモミジ、 ハブタエノリ、コノハノリ、スズシロノリ、ウスベニ、 ハスジギヌ、 ナガコノハノリ、スジギヌ、アツバスジギヌ、カギウスバノリ、ヤレウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、ウスバノリモドキ、アヤニシキ、アヤギヌ、エナシダジア、イソハギ、シマダジア、ダジモモドキ、モロイトグサ、フトイグサ、 マクリ、ハナヤナギ、ユナ、ヤナギノリ、モツレユナ、ベニヤナギコリ、モサヤナギ、ササバヤナギノリ、クロソゾ、コブソゾ、ハネソゾ、ソゾノハナ、ハネグサ、ケハネグサ、コザネモ、イソムラサキ、ホソコザネモ、ヒメゴケ、クロヒメゴケ、キクヒオドシ、ヒオドシグサ、ウスバヒオドシ、アイソメグサ、スジナシグサ、イソバショウ、フジマツモ、ハケサキノコギリヒバ、 カワモズク、アオカワモズク、ヒメカワモズク、イデユコゴメ、オキチモズク、チノリモ、チスジノリなどの紅藻類や、シャジクモ、シラタマモ、ホシツリモ、リクノタムヌス、ヒメフラスコモ、チャボフラスコモ、トリペラなどの車軸藻類や、ヒカリモなどの黄色藻類などに代表されるその他の藻類や鶏冠抽出物、牛・人の胎盤抽出物、豚・牛の胃や十二指腸或いは腸の抽出物若しくはその分解物、豚・牛の脾臓の抽出物若しくはその分解物、豚・牛の脳組織の抽出物、水溶性コラーゲン、アシル化コラーゲンなどのコラーゲン誘導体、コラーゲン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、水溶性エラスチン誘導体、ケラチン及びその分解物またはそれらの誘導体、シルク蛋白及びその分解物またはそれらの誘導体、豚・牛血球蛋白分解物(グロビンペプチド)、豚・牛ヘモグロビン分解物(ヘミン、ヘマチン、ヘム、プロトヘム、ヘム鉄など)、牛乳、カゼイン及びその分解物またはそれらの誘導体、脱脂粉乳及びその分解物またはそれらの誘導体、ラクトフェリンまたはその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物などの動物系原料由来の素材などは添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色などを任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から任意に選択して供すればよい。尚、抽出に用いる溶媒については、後に行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、通常では、水、水溶性有機溶媒(例えば、エタノール、プロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、アセトンなど)の中から選ばれる1種もしくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ましくない場合においては、水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独または水との任意の混液で用いたりすれば良い。
【0055】
その他、保湿剤、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質及びその分解物、動・植物性多糖類及びその分解物、動・植物性糖蛋白質及びその分解物、血流促進剤、消炎剤、抗アレルギー剤、不全角化抑制剤、角化正常化剤、細胞賦活剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料、酵素などが挙げられ、これらとの併用によって、相加的及び相乗的な各種の効果が期待できる。
【0056】
尚、本発明の不全角化抑制剤または表皮分化促進剤の添加方法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
【0057】
製造例1 大麦醗酵エキスの製造
蒸煮した大麦に加水し、大麦麹(大麦を原料にアスペルギルス属のアスペルギルス カワチ(Aspergillus kawachi IFO4308で製麹したもの)と酵母(サッカロマイセス セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)(焼酎用酵母SH-4:日本醸造協会より入手))を培養した液を加えて、30℃で麹菌と酵母を15日間共生発酵させた。発酵液を蒸留して生成したエタノールを除去し、残りの濃縮された発酵液を固液分離して溶液を得た。この溶液を「大麦醗酵エキス」とした。
【0058】
製造例2 大麦醗酵エキス多糖の製造
大麦醗酵エキスにエタノール濃度が50%となるようにエタノールを添加し、4℃で一晩静置した。静置後、50%エタノールに不溶な画分を遠心分離で回収し、それを凍結乾燥、粉末化した。これを「大麦醗酵エキス多糖」とした。
【0059】
製造例3
製造例1で得られた大麦醗酵エキスを凍結乾燥後、粉末化し大麦醗酵エキス粉末を得た。
【0060】
試験例1 ヒト表皮細胞分化促進作用
製造例3で調製した大麦醗酵エキス粉末および製造例2で調製した大麦醗酵エキス多糖について、ヒト正常表皮細胞の分化促進作用について検討を行った。
【0061】
(試験方法)
表皮細胞はNHEK(B)正常ヒト成人乳房表皮角化細胞(クラボウ社)を用いた。また、培地は無血清培地EpiLife-KG2(クラボウ社)に付属のインシュリン、ゲンタマイシン、アンフォテリシンB、ハイドロコーチゾン、ヒト上皮増殖因子(hEGF)、ウシ脳下垂体エキス(BPE)を指示通り添加したものを用いた。表皮細胞を24穴プレートに1×104cells/well(2×104cells/mlを0.5ml)となるよう播種し、37℃,5%CO2下で24時間培養した。培養後、製造例3で調製した大麦醗酵エキス粉末または製造例2で調製した大麦醗酵エキス多糖を培地にて所定濃度となるよう溶解した溶液0.5mlを投入し72時間培養した。培養後の細胞の状態を顕微鏡で確認し、さらにMTT法により細胞の生存率を測定した。この時、試料が含まれていない試験区をコントロールとした。
【0062】
(試験結果)
コントロールの顕微鏡像を図1に示し、大麦醗酵エキス多糖を添加した時の顕微鏡像を図2、図3に示す。大麦醗酵エキス多糖を添加した試験区では濃度依存的に、細胞の形状が大きく平たい形状を示したのに対し、コントロールは、基底層に見られる球状の形状を示した。よって大麦醗酵エキス多糖は、表皮細胞の分化を促進させる作用を有することが明らかとなった。また、大麦醗酵エキスにおいても、同様の傾向を示したが、大麦醗酵エキス多糖の方が、分化促進作用が強かった。この時の表皮細胞の生存率は図4のとおりで、大麦醗酵エキスおよび大麦醗酵エキス多糖はコントロールと比べ、生存率を著しく減少することは無かった。よって、大麦醗酵エキスおよび大麦醗酵エキス多糖は表皮細胞に対し、毒性が少ないことが確認された。
【0063】
試験例2 不全角化抑制試験
製造例3で調製した大麦醗酵エキス粉末および製造例2で調製した大麦醗酵エキス多糖の不全角化抑制作用について検討を行った。
【0064】
(試験方法)
25歳から40歳までの男女10名にてテープストリッピング法による不全角化抑制作用について検討を行った。すなわち、エタノールにて溶解した10%オレイン酸25μlをパッチテスト用ばんそう膏(鳥居薬品)に染み込ませ、これを左右前腕部に貼付し、2時間閉塞して不全角化を誘発した。パッチを剥離して水道水にて洗浄し、風乾後、さらに製造例3で調製した大麦醗酵エキス粉末または製造例2で調製した大麦醗酵エキス多糖を脱塩水にて所定濃度となるよう溶解した溶液25μlを上記同様貼付し、2時間閉塞した。これを3日間継続し、24時間後角質層を両面テープにて剥離した。剥離した角質層をPBS(-)で洗浄後、PBS(-)で1/250に希釈したDAPI蛍光染色試液(同仁化学研究所)にて染色し、蛍光顕微鏡で全細胞1000個あたりの有核細胞数を測定し、表1に示す1〜4の4段階で不全角化度を評価し、10名の平均を算出した。なお、試料のかわりに脱塩水を貼付した試験区をコントロールとした。
【0065】
【表1】

【0066】
(試験結果)
試験結果は表2のとおりで、大麦醗酵エキスおよび大麦醗酵エキス多糖はコントロールと比べて、不全角化度が著しく減少した。この時、大麦醗酵エキスと大麦醗酵エキス多糖を比較すると、大麦醗酵エキス多糖の方が、効果が強かった。これらの結果から、大麦醗酵エキスおよび大麦醗酵エキス多糖は、角質層の不全角化を抑制することが明らかとなった。
【0067】
【表2】

【0068】
試験例3 皮膚バリアー機能改善試験
製造例3で調製した大麦醗酵エキス粉末および製造例2で調製した大麦醗酵エキス多糖について、角質層の水分量を測定することにより、皮膚バリアー機能の改善試験を行った。
【0069】
(試験方法)
試験例2に準じて処理したテープ剥離後の各試験区の角質層の水分量を測定した。すなわち、閉塞処理後24時間および96時間後に角質の水分量を、SKICON-200を用いてコンダクタンス(μS)を測定し、以下の式より角質層水分回復率を算出した。なお、SKICON測定回数は5回とした。
角質層水分回復率(%)=各試験区のコンダクタンス(μS)/無処理区のコンダクタンス(μS) × 100
【0070】
(試験結果)
試験結果は図5および図6のとおりで、大麦醗酵エキスおよび大麦醗酵エキス多糖はコントロールと比べて、角質層水分回復率が高い値を示した。従って、大麦醗酵エキスおよび大麦醗酵エキス多糖は、皮膚バリアー機能を改善させる作用を有することが明らかとなった。
【実施例】
【0071】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
【0072】
実施例1 表皮分化促進剤の調製
製造例1で得られた大麦醗酵エキス、製造例3で得られた大麦醗酵エキス粉末又は製造例2で得られた大麦醗酵エキス多糖を表皮分化促進剤として用いる。
【0073】
実施例2 不全角化抑制剤の調製
製造例1で得られた大麦醗酵エキス、製造例3で得られた大麦醗酵エキス粉末又は製造例2で得られた大麦醗酵エキス多糖を不全角化抑制剤として用いる。
【0074】
実施例3 化粧水の製造
表3に示す処方に従い、(1)〜(9)の各成分を混合し、攪拌、溶解して化粧水を製造した。得られた化粧水はいずれも40℃、RH75%の条件下において3ヶ月間安定であった。
【0075】
【表3】

【0076】
実施例4 肌荒れ改善効果試験
表3にて製造した化粧水について、専門パネラー10名(25歳から40歳までの男女)による官能試験を行った。すなわち、表3にて製造した化粧水を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について、官能で下記のように判定し、10名の平均値を求め、肌荒れ改善効果について評価した。
【0077】
評価は下記の項目について5段階の評点評価を実施した。
(1)肌のしっとりさ
1.かさつく
2.ややかさつく
3.普通
4.ややしっとりする
5.しっとりする
(2)肌のべたつき
1 べたつく
2 ややべたつく
3 普通
4 ややさっぱり
5 さっぱり
(3)肌荒れ改善効果
1.効果が全く感じられなかった
2.効果があまり感じなかった
3.効果が少し感じられた
4.効果が感じられた
5.効果が十分感じられた
パネラー10名の評点の平均を表3に示した。
【0078】
【表4】

【0079】
表4から明らかなように、大麦醗酵エキスを配合した実施例3の化粧水は、比較例1の大麦醗酵エキス無配合のものより、肌のべたつきがなく、優れた保湿性と肌荒れ改善効果を示した。
【0080】
実施例5 クリームの製造
表5に示す処方に従い、(1)〜(7)の各成分を80℃で混合攪拌したものに別途(8)、(10)及び、(11)の各成分を80℃で混合攪拌したものを加え、ホモジナイズし、攪拌しながら30度まで冷却し、(9)の成分をさらに添加し混合攪拌してクリーム剤を製造した。得られたクリーム剤は使用中にべたつかず、肌をしっとりさせるものであった。また、25歳から40歳までの男女10名に1ヶ月間の連続塗布を行った結果、肌の乾燥を防ぎ、毛穴の開きを抑制することが確認された。
【0081】
【表5】

【0082】
実施例6 シャンプーの製造
表6に示す処方に従い、(1)〜(8)の各成分を70℃で混合撹拌し、室温まで冷却させてシャンプー剤を得た。得られたシャンプーを用いて洗髪したところ、髪に潤いを与え、頭皮のフケの発生を改善するものであった。
【0083】
【表6】

【0084】
実施例7 ボディジェルの製造
表7に示す処方に従い、(1)〜(8)の各成分を80℃で混合攪拌し、ボディジェル剤を得た。得られたボディジェルは使用中にべたつかず、肌をしっとりとさせるものであった。
【0085】
【表7】

【0086】
実施例8 顆粒状浴用剤の製造
表8に示す処方に従い、(1)〜(5)の各成分を混合撹拌し顆粒状浴用剤を調製した。得られた顆粒状浴用剤は使用後に肌荒れを改善する効果を得られるものであった。
【0087】
【表8】

【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明の大麦醗酵エキスまたは大麦醗酵エキス多糖は、顕著に高い不全角化抑制作用を有するものであり、角化異常の治療または予防、肌荒れの予防および改善、さらに皮膚バリアー機能の改善を目的とした皮膚外用剤として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】大麦醗酵エキスを加えていないコントロールの細胞の顕微鏡写真である。
【図2】大麦醗酵エキス多糖を500ppmとなるよう加えた細胞の顕微鏡写真である。
【図3】大麦醗酵エキス多糖を2000ppmとなるよう加えた細胞の顕微鏡写真である。
【図4】表皮細胞に大麦醗酵エキスおよび大麦醗酵エキス多糖を加えたときの細胞生存率を示す図である。
【図5】大麦醗酵エキスの角質層水分回復率を示す図である。
【図6】大麦醗酵エキス多糖の角質層水分回復率を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大麦醗酵エキスまたは大麦醗酵エキス多糖を有効成分とする不全角化抑制剤。
【請求項2】
請求項1記載の不全角化抑制剤を含有してなる皮膚外用剤。
【請求項3】
大麦醗酵エキスまたは大麦醗酵エキス多糖を有効成分とする表皮分化促進剤。
【請求項4】
請求項3記載の表皮分化促進剤を含有してなる皮膚外用剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−7298(P2009−7298A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−170308(P2007−170308)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000240950)片倉チッカリン株式会社 (24)
【出願人】(591210622)ヤヱガキ醗酵技研株式会社 (14)
【Fターム(参考)】