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皮膚外用用組成物及びそれを用いた美容施術方法
説明

皮膚外用用組成物及びそれを用いた美容施術方法

【課題】細胞賦活化作用、特にサイトカインVEGF産生促進作用に優れた皮膚外用組成物、美容方法または組成物を含む食品を提供する。
【解決手段】少なくとも硫酸イオン及び3価の鉄イオンを所定量、並びにアルミニウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、及びカルシウムイオンからなる群から選択される1種以上を含み、所望により亜硫酸イオンを含んでもよい組成物、特に湯の花及び/又は湯の花の抽出物もしくはオゾン酸化処理物を配合した皮膚外用組成物、美容施術方法または組成物を含む食品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の金属イオンを配合した組成物に関し、特に湯の花及び/又は湯の花の抽出物もしくは酸化処理物を配合した組成物に関する。本発明の組成物は細胞賦活化作用、特にサイトカインVEGF産生促進作用に優れ、皮膚外用用組成物として有用である。また、本発明は、該組成物を使用した美容施術方法に関する。さらに、本発明の組成物は化粧品、医薬品又は食品としても有用である。
【背景技術】
【0002】
天然に存在する微量金属イオンは体内においても重要な役割を果たしており、その欠乏は様々な欠乏症を引き起こす。一方、これらの金属イオンは、鉱泉水中に多く含まれ、温泉治療のように鉱泉水に全身を浸す及び/又は、飲料として摂取する等により各種効能をもたらすことが知られている。かかる効能に着目し、鉱泉水抽出成分を浴用添加剤、基礎化粧品、飲料等に配合する例が報告されている。
【0003】
特許文献1は湯の花に含まれている成分を効果的に取り出し、かつ、明礬泉、鉄明礬泉として効果的に用い得るようにした浴用添加剤の提供について開示している。この浴用添加剤を添加して浴湯した場合、身体の痛み、水虫のかゆみ等に効果があり、また、風呂釜が、湯の花そのものを用いる場合と比べて汚れないなどの効果があると記載されている。
【0004】
特許文献2は、主成分として特定の鉱泉を配合した基礎化粧品、育毛剤又は浴用剤及びその製造方法について開示している。この鉱泉配合クリームを塗布することにより、塗布後の皮膚温度の上昇が見られ、また、該クリームの共鳴磁場分析器による測定により、該クリームは血行を良くし、硬くなる筋肉組織や靭帯・収縮腱等を柔軟にする効能効果を期待することが出来ると記載されている。
【0005】
特許文献3は、酸性緑ばん泉水、ベントナイトを含み、皮膚トラブルを引き起こすことなく、単に塗るだけで皮膚に必要なものと不必要なものを選択して不必要な老化角質だけを必要な程度ピーリングし、又皮膚のターンオーバーを促進する作用のある、長期保存しても分離・変質しない化粧料を製造する方法について開示している。該化粧料を使用したピーリングにより皮膚に潤いを感じ、皮膚が滑らかになり、又は皮膚に張りが生じたと回答した人数が多く、皮膚に付着した汚れ及び老化角質を除去及び、表皮のターンオーバーを促進させ、皮膚の老化、しみの予防と治療に役立つ効果があると記載されている。
【0006】
特定の皮膚疾患の治癒に着目した鉱泉含有成分の使用例としては、アトピー性皮膚炎治療用温泉水組成物(特許文献4)、ニキビ改善用鉱泉成分含有皮膚外用剤(特許文献5・6)が開示されている。
【0007】
特許文献4は、塩化ナトリウム及び海水シルビンにクエン酸塩を混合したミネラル組成物を重炭酸土類泉及び硫黄泉に添加してなるアトピー性皮膚炎の治療に有効な温泉水組成物について開示する。該組成物を用いた入浴療法と上記ミネラル組成物を日常の食事で摂取する食事療法を並行して行うことにより、アトピー性皮膚炎患者の皮膚の痒み及び出血が止まり、皮膚が滑らかになり、肌が美しくなり、保湿効果があり、また、さらに桧エキス液を該組成物に加えることで精神的ストレスが解消したと記載されている。
【0008】
特許文献5は、特定のイオンを含む鉱泉水、明礬、緑礬を1種以上含有する湯の花又は該湯の花の溶媒抽出物の中から1種以上とクエン酸塩又はアスコルビン酸塩を含む皮膚外用剤について開示する。安定性試験、リパーゼ阻害試験、抗菌試験により、該外用剤が安定性に優れ、リパーゼ阻害及び抗菌作用を有すること、また、ニキビ、吹き出物に悩む女性を対象とした1ヶ月の使用試験により、使用感についても優れ、肌荒れ、ニキビ改善、美肌作用に対する効能効果を期待することが出来ると記載されている。
【0009】
特許文献6は緑礬泉、アルカリ性単純泉から1種以上選択される鉱泉水又は鉱泉成分を含有することを特徴とする化粧料について開示する。コプロポルフィリン阻害作用試験により、該化粧料はコプロポルフィリン阻害作用を有し、ニキビ改善を期待することが出来ると記載されている。
【0010】
【特許文献1】特開平9−30955号公報 (特許3105153号)
【特許文献2】特開平10−265320号公報
【特許文献3】特開平7−165558号公報
【特許文献4】特許第2636140号公報
【特許文献5】特開2002−326942号公報
【特許文献6】特開2004−161641号公報
【発明の開示】
【0011】
鉱泉水の成分はその産生地域によって大きく差がある。一方、老化肌や荒れ肌の修復には、サイトカインの分泌が密接な関わりをもっていることが知られている。
本発明者は、特定の鉱泉成分に美肌作用があるとの知見を得、さらに詳細な研究を行った結果、特定の金属イオンの組み合わせにサイトカインの産生及び線維芽細胞の増殖を伴う細胞賦活作用を見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明は、
1) 硫酸イオン1.0〜160,000mg/L(好ましくは5.0〜80,000mg/L、より好ましくは25〜40,000mg/L)、
2) 3価の鉄イオン1.0〜20,000mg/L(好ましくは2.5〜10,000mg/L、より好ましくは5.0〜5,000mg/L)及び
3) アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、及びカルシウムイオンからなる群から選択される1種以上
を含み、所望により
4) 亜硫酸イオン
を含んでもよい皮膚外用用組成物を含んでもよい、皮膚外用用組成物、及び皮膚細胞を賦活するための組成物を提供する。
【0013】
上記の皮膚外用用組成物は、好ましくは化粧品の形態であり、より好ましくはピーリング用化粧品の形態である。ピーリング用化粧品以外の化粧品の形態である場合、硫酸イオンを、例えば1.0〜36,000mg/L(好ましくは5.0〜18,000mg/L、より好ましくは25〜9,000mg/L)含み、かつ3価の鉄イオン1.0〜72,000mg/L(好ましくは2.5〜36,000mg/L、より好ましくは5.0〜1,800mg/L) を含むものが特に好ましい。
【0014】
ピーリング用化粧品の形態である場合、硫酸イオンを、例えば2500〜160,000mg/L(好ましくは5,000〜80,000mg/L、より好ましくは10,000〜40,000mg/L)含み、かつ3価の鉄イオンを、500〜32,000mg/L(好ましくは1,000〜16,000mg/L、より好ましくは2,000〜8,000mg/L)を含むものが特に好ましい。
【0015】
また、上記の皮膚細胞を賦活するための組成物は、好ましくはサイトカイン産生を促進することにより皮膚細胞を賦活するためのものであり、より好ましくはVEGF産生を促進することにより皮膚細胞を賦活するためのものであるか、同時に/又は、線維芽細胞の増殖を促進することにより皮膚細胞を賦活するためのものである。このような本発明の皮膚外用用組成物及び本発明の皮膚細胞を賦活するための組成物(以下、特別な場合を除き、「本発明の組成物」という。)はさらに、2価の鉄イオン50〜50,000mg/L(好ましくは100〜10,000mg/L、より好ましくは500〜5,000mg/L)を含んでもよいが、後述するように、2価の鉄イオンを適切な処理により3価の鉄イオンにして、3価の鉄イオンの割合を増加させた本発明の組成物(最も好ましくは、そのような処理により2価の鉄イオンを実質的に含まない本発明の組成物)は、本発明の特に好ましい実施態様一つである。なお、「実質的に含まない」とは、濃度が1mg/L以下であること、又は適切な測定方法で測定したときに測定限界下であることをいう。
【0016】
本発明の組成物中のイオン濃度は、当業者に良く知られた方法で測定することができ、例えば、ICP発光分光分析法、JIS K 0102、衛生試験法、簡易水質分析(パックテスト)によって測定することができる。
【0017】
本発明の組成物には、所望の効果を損なわない範囲で、通常の外用剤に用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、抗炎症剤、抗しわ剤、肌荒れ改善剤、ニキビ用薬剤、アルカリ類、キレート剤、金属封鎖剤等の成分を配合することもできる。さらに、通常の浴用添加剤に用いられる成分である硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化カリウム、油性成分、乳化剤、コハク酸、生薬、無機顔料、香料、及び色素等の成分を配合することもできる。
【0018】
本発明の組成物はまた、その使用目的に応じて、固形剤、半固形剤、液剤等の各種剤形の組成物に調製することが可能である。本発明の組成物はまた、化粧品、医薬部外品、医薬品のいずれの形態にもできる。化粧品である場合、スキンケア化粧品として洗顔石鹸、洗顔クリーム、洗顔フォーム、化粧水、パック、マッサージクリーム、乳液、モイスチャークリーム、リップクリーム等、メーキャップ化粧品としてファンデーション、白粉、口紅、ほほ紅、アイシャドウ等、ボディケア化粧品として石鹸、液体洗浄料、日焼け止めクリーム、入浴剤等、ヘアケア化粧品としてシャンプー、リンス、ヘアトリートメント、整髪料、ヘアトニック、育毛剤、スキャルプトリートメント等とすることができる。また、医薬品である場合、硬膏剤、軟膏剤、パップ剤、リニメント剤、ローション剤とすることができる。
【0019】
また、本発明の組成物は、湯の花の、水又は鉱泉水抽出物を原料とすることができる。湯の花を原料としたものは、本発明の組成物の特に好ましい一態様である。本明細書中の湯の花とは、特別な場合を除き、明礬、緑礬を一種以上含有するものである。湯の花は、地下から温泉水や温泉ガスが噴出したときに岩石や粘土表面に析出するもの、又は水中に沈殿する固体状のものであり、場合によっては水に不溶の成分を含有する場合もある。
【0020】
本発明の組成物の原料としては、中でも硫化アルミニウム、硫化鉄、酸化アルミニウム、硫酸鉄を主成分に含有するものが好ましく、また、温泉の噴気を結晶化させて得られたものが特に好ましく、さらには、温泉の噴気を青粘土にあてて結晶化させて得られたものが特により好ましい。青粘土に高い温度の噴気が作用すると、噴気中の硫化ガスが粘土中のミネラルを溶解すると同時に粘土状に絹糸状に結晶化する。このような青粘土表面に結晶化した湯の花を用いることにより多量の原料入手が容易となる。
【0021】
本発明の組成物に用い得る湯の花の抽出物とは、上記の湯の花を溶媒で抽出したものである。抽出する溶媒としては、例えば、水、鉱泉水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール等)、多価アルコール類(グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等)、ケトン類(アセトン、メチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)が挙げられる。好ましくは水、鉱泉水、低級アルコール類、多価アルコール類等の極性溶媒が良く、特に好ましくは水、鉱泉水、エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールが良い。これらの溶媒は一種でも二種以上を混合して用いても良い。
【0022】
本明細書中の鉱泉水とは、地中から湧き出す泉水であって、多量の固形物質又はガス状物質もしくは特殊の物質を含むものをいい、その温度を問わない。具体的には、日本温泉協会による鉱泉の規定に該当するものを指し、例えば、溶存固形物質総量(1000mg/kg以上)、CO2(250mg/kg以上)、Li+(1mg/kg以上)、Sr2+(10mg/kg以上)、Ba2+(5mg/kg以上)、Fe2++ Fe3+(10mg/kg以上)、Mn2+(10mg/kg以上)、H+(1mg/kg以上)、Br-(5mg/kg以上)、I-(1mg/kg以上)、F-(2mg/kg以上)、HAsO42-(1.3mg/kg以上)、HAsO2(1mg/kg以上)、総イオウ(HS-+ S2O32- + H2S)(1mg/kg以上)、HBO2(5mg/kg以上)、H2SiO3(50mg/kg以上)、NaHCO3(340mg/kg以上)、Rn(20x10-10c/kg以上)、及びRa(10-8mg/kg以上)の19種類のうちいずれか1種以上が該規定の含有量を満たすものをいう。
【0023】
本発明の組成物に用い得る鉱泉水は、上記に記載の鉱泉水であれば特に限定されない。例えば、長野県諏訪郡の毒沢温泉、大分県別府市の明礬温泉、栃木県塩谷郡の鶏頂山温泉、北海道亀田郡の恵山温泉等を用いることが出来る。
【0024】
本発明の組成物には、上記の湯の花及び/又はその抽出物をそのまま使用してもよく、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過等の処理をして用いても良い。更に、鉱泉水や抽出液は、濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物をとして用いても良い。また、pHを調整して用いてもよい。
【0025】
湯の花及び鉱泉水は、源泉から採取しても、市販されているものを使用しても良い。本発明の組成物には、湯の花及び/又はその抽出物の有効成分のみを用いても良い。これらは、市販されているものを使用してもよい。
【0026】
本発明はまた、以下を含む工程により得られうる、皮膚外用用組成物を提供する:
1) 温泉の噴気を、青粘土(好ましくは、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マグネシウム、及び酸化カルシウムを含むもの)上で、一定温度及び一定湿度で結晶化させて湯の花を得て、
2) 湯の花を水性溶媒に溶解し、
3) 溶解物を所望によりオゾン酸化処理し、そして
4) 溶解物又はオゾン酸化処理物を他の成分と配合して皮膚外用用組成物とする。
【0027】
上記の工程1)でいう「一定温度及び一定湿度で結晶化させ」とは、穏和な条件下で徐々に結晶化させることをいう。外気を遮断した温度・湿度一定の条件下、温泉ガス噴出場所付近敷き詰めた青粘土(モンモリロナイト)上では、約1mm/日の速度で湯の花が結晶化し得る。このようにして得られた湯の花は、単に温泉中に溶けきれずに沈殿した湯の花とは各種微量成分の種類・量・割合が異なり得る。また水への溶解性が高いものであり得る。そのため、このような湯の花を配合した組成物は、線維芽細胞賦活効果、VEGF産生促進効果、ピーリング剤による角質除去効果等がより顕著であり得る。
【0028】
上記の工程2)に続いて、湯の花の溶媒抽出物をオゾン酸化処理してもよい。オゾン酸化処理により、3価の鉄イオンの割合を増加させることができる。3価の鉄イオンの割合を増加させることで、ピーリング剤として用いる場合にはアルカリ性クリームをすばやく凝固させることができ、容易にクリームと共に角質を除去することができる。また、鉄臭を減少させることができる。3価の鉄イオン1に対し、2価の鉄イオンが1.5以下である(好ましくは1以下であり、より好ましくは0.5以下であり、最も好ましくは2価の鉄イオンを実質的に含まない)組成物は、本発明の好ましい一態様である。
【0029】
オゾン酸化処理は、例えば、0〜50℃で湯の花抽出物に直接オゾンガスを吹き込み、抽出物中の鉄イオンを酸化させ、2価の鉄イオンを3価の鉄イオンとすることによる。好ましくは10℃〜30℃で攪拌を常時行いながら、オゾンガスを吹き込むことにより抽出物中の鉄イオンを酸化させ、2価の鉄イオンを3価の鉄イオンとする。
【0030】
上記の工程1)〜3)に続いて、湯の花結晶化物の溶解物又はそのオゾン酸化処理物に、硫酸アンモニウム鉄(III)・12水、硫酸アンモニウムアルミニウム・12水、硫酸カリウムアルミニウム・12水、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム及び塩化鉄よりなる群から選択される1種以上を添加してもよい。また、湯の花結晶化物の溶解物又はそのオゾン酸化処理物を濃縮するか、又は希釈し(例えば精製水で)、加熱し(例えば約85℃で約10分間)、目的の物質(例えば水酸化鉄)を析出させ、そして濃縮しても良い。このような工程は、クリームの形態の組成物を製造するのに特に適している。
【0031】
本発明はまた、
1) 硫酸イオン0.038mg/L以上(好ましくは0.38mg/L以上、より好ましくは3.8mg/L以上、最も好ましくは38mg/L以上)及び
2) 3価の鉄イオン0.0020mg/L以上(好ましくは0.020mg/L以上、より好ましくは0.20mg/L以上、最も好ましくは2.0mg/L以上)
を含み、所望により、
3) 2価の鉄イオン、アルミニウムイオン0.0055mg/L以上(好ましくは0.055mg/L以上、より好ましくは0.55mg/L以上、最も好ましくは5.5mg/L以上)、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン及びカルシウムイオンからなる群から選択される1種以上
を含んでもよい、VEGFに関連する疾患若しくは状態及び/又は真皮細胞の賦活化に関連する疾患若しくは状態の処置のための組成物を提供する。このような組成物は、2価の鉄イオンを0.0049mg/L以上(好ましくは0.049mg/L以上、より好ましくは0.49mg/L以上、最も好ましくは4.9mg/L以上)含むことができるが、適切な処理により3価の鉄イオンにして、3価の鉄イオンの割合を増加させたり、2価の鉄イオンを実質的に含まないようにすることができる。
【0032】
このような組成物における、各イオン濃度の上限値は、安全性、安定性、製造性等を考慮し、また、所望の効果を著しく損なわず、かつ所望の効果を無意味にするほどには他の効果を生じさせない範囲で適宜設定することができる。例えば、硫酸イオンは20,000mg/L以下(好ましくは10,000mg/L以下、より好ましくは5,000mg/L以下とすることができ、3価の鉄イオンは32,000mg/L以下(好ましくは16,000mg/L以下、より好ましくは8,000mg/以下)とすることができる。また、2価の鉄イオンは32,000mg/L以下(好ましくは16,000mg/L以下、より好ましくは8,000mg/以下)とすることができ、アルミニウムイオンは32,000mg/L以下(好ましくは16,000mg/L以下、より好ましくは8,000mg/以下)とすることができる。
【0033】
活性化され得るサイトカインとしては、上皮細胞増殖因子(Epidermal Growth Factor:EGF)、血小板由来増殖因子(Platelet-Derived Growth Factor:PDGF)、肝細胞増殖因子(Hepatocyte Growth Factor:HGF)、線維芽細胞増殖因子(Fibroblast Growth Factor:FGF)、血管内皮細胞増殖因子(Vascular Endotherial Growth Factor、以下VEGFと略記)、各種形質転換因子(Transforming Growth Factor:TGF)、角化細胞増殖因子(Keratinocyte Growth Factor:KGF)、インシュリン様成長因子(Insulin-like Growth Factor:IGF)、各種インターロイキン(Interleukine:IL)等が挙げられる。ある種のサイトカイン産生量増加により、皮膚の老化防止、老化予防、改善が期待できる。また、それに伴い、例えば、線維芽細胞から産生されるコラーゲン・ヒアルロン酸の量が増加すれば、皮膚の柔軟性、保湿性が向上し、はりやしわの改善が期待できる。
【0034】
VEGFは、ヒト下垂体前葉由来細胞株の培養上清から発見された血管内皮細胞に特異性の高い増殖因子であり、培養血管内皮細胞の増殖、遊走、プロテアーゼ活性の亢進、コラーゲンゲル内での血管様構造の形成など血管新生の為のすべてのステップを促進し、in vivoでも血管新生や血管透過性を促進する。多方面にわたる研究から、VEGFは胚における血管形成や成体組織における血管新生の重要な調節因子として知られている。VEGF産生促進により、例えば、火傷のような創傷に対し、VEGFによる血管促進作用に基づく治癒の促進が期待できる。
【0035】
本発明において、VEGFに関連する疾患又は状態とは、VEGFの量又はVEGFの応答性の変化により、予防、治療、改善又は進行の抑制が期待される疾患又は状態を意味し、また、真皮細胞の賦活化に関連する疾患又は状態とは、真皮細胞の賦活化により予防、治療、改善又は進行の抑制が期待される疾患又は状態を意味する。具体的には、創傷、火傷、褥そう、潰瘍、外傷、老化、しわ、しみ、くすみ、乾燥、紫外線による損傷が挙げられる。
【0036】
このような組成物は医薬品の形態とすることができ、その投与経路、投与回数は、当業者であれば適宜設計することができる。また、従来技術に基づき、投与経路等に応じた剤形に適宜製剤化することができる。
【0037】
本発明はまた、これまで述べてきたような組成物を用いることを特徴とする、美容施術方法を提供する。このような美容施術方法としては、例えば、ピーリング、マッサージ等が挙げられる。これらの組成物は単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよく、1種又は2種以上の組成物を用いる施術を複数回繰り返してもよい。また、本発明の美容施術方法は、サロンで行っても、家庭で行ってもよい。
【0038】
本発明はさらに、湯の花(好ましくは温泉の噴気を結晶化させて得られた湯の花、より好ましくは温泉の噴気を青粘土にあてて結晶化させて得られた湯の花)の、水又は鉱泉水抽出物(好ましくは、さらに水又は鉱泉水抽出物をオゾン酸化処理したもの)を原料とし;
湯の花(好ましくは温泉の噴気を結晶化させて得られた湯の花、より好ましくは温泉の噴気を青粘土にあてて結晶化させて得られた湯の花)の、水又は鉱泉水抽出物(好ましくは、さらに水又は鉱泉水抽出物をオゾン酸化処理したもの)を含む食品を提供する。湯の花の含有量は、例えば本明細書の実施例2で得られた湯の花10%抽出液を用いる場合は、最終製品である食品の重量100gあたり、湯の花抽出液として0.05〜100ml、好ましくは0.1〜50ml、より好ましくは1〜10ml用いるとよい。
【0039】
本発明の食品は、
1) 食品重量100gあたり、3価の鉄1.0〜20,000mg(好ましくは5.0〜10,000mg、より好ましくは25〜5,000mg)を含み、所望により
2) アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、及びカルシウムからなる群から選択される1種以上
を含んでもよい。
【0040】
本明細書でいう食品には、栄養補助食品、健康食品、総合健康食品、サプリメント及び飲料が含まれる。本発明の食品には、通常の食品に用いられる成分である糖類、酸化防止剤、凝固剤、pH調整剤、増粘剤、エキス粉末、生薬、無機塩等の成分を配合することができる。本発明の食品は、固形状(例えば、カプセル、タブレット、粉末)、半固形状(例えば、ゲル、ペースト)、液状とすることができる。
【0041】
本発明の食品は、湯の花(好ましくは温泉の噴気を結晶化させて得られた湯の花、より好ましくは温泉の噴気を青粘土にあてて結晶化させて得られた湯の花)の、水又は鉱泉水抽出物(好ましくは、さらに水又は鉱泉水抽出物をオゾン酸化処理したもの)を原料とするので、細胞賦活化作用、特にVEGF等のサイトカインの産生促進作用等を期待し得るほか、必要なミネラル成分をバランス良く含み、また味・香りに優れたものであり得る。
【0042】
本発明の食品の製造工程において、湯の花の、水又は鉱泉水抽出物の配合の方法は、湯の花の特性を著しく損なわない限り特に制限されない。例えば、湯の花の溶媒抽出物を定法により凍結乾燥し、得られた凍結乾燥物を、他の粉末原料と混合することにより配合しても良い。このような配合の方法は、本発明の食品を、固形状(例えば粉末状)の健康食品とする場合に特に適している。湯の花の配合量は、最終製品に含ませたい目的の成分の含量を、その食品を摂取する対象者、目的とする効果(例えば、健康維持、特定の成分の補給等)、その食品が摂取される回数等を考慮して決定し、適宜設計することができる。
【0043】
なお、これまで述べてきた本発明の組成物又は食品には、その具体的な用途(例えばピーリング用、保湿用、細胞賦活化のため、美白のため、サイトカイン産生促進のため、VEGF産生促進のため、栄養補助のため、健康維持のため)及び/又はその具体的な用い方(例えば、摂取量、摂取回数、摂取方法)を表示することができる。
[実施例]
【0044】
次に本発明を詳細に説明するため、実験例を挙げるが、本発明はなんらこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例4〜7及び実施例12に示す表中の配合量は重量%示し、FDとはフリーズドライ加工を示す。
【実施例1】
【0045】
(湯の花抽出物の製造)
別府市明礬温泉地区の温泉脈より噴出する温泉水の蒸気を、外気を遮断し、温度30〜60℃、湿度85〜100%の一定の条件下で、敷き詰めた石を通して蒸気を酸化アルミニウム、酸化第一鉄、酸化第二鉄を多量に含む青粘土に当て、約1mm/日の成長速度で表面に析出する結晶性物質を40日間結晶後、採取した。
得られた結晶性物質は硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄を主成分とするが、その他に表1のような多くの成分と、その他結晶水及び微量の金属イオンを含んでいた。なお、測定は、アルミニウムイオンについてはJIS K 0102 (1998) - 58.4、硫酸イオンについては衛生試験法・注解4.2.5.3(3)、亜硫酸イオンについてはJIS K 0102 (1998) - 40.1、マグネシウムイオンについてはJIS K 0102 (1998) - 51.3、ナトリウムイオンについてはICP発光分光分析法、カルシウムイオンについてはJIS K 0102 (1998) - 50.3、I2価の鉄イオンについてはJIS K 0102 (1998) - 57.1、3価の鉄イオンについてはJIS K 0102 (1998) - 57.4およびJIS K 0102 (1998) - 57.1、により行った。
【0046】
【表1】

【0047】
得られた湯の花150gを、温泉水(毒沢温泉)に室温で30〜60分浸漬し(10%(重量/容積))、湯の花抽出液を得た。この抽出液をAZCOZON OZONE GENERATOR CDO-8000 (AZCO INDUSTRIES LIMITED) を用いて15〜25℃で表2に示した各時間オゾン酸化処理して、酸化物を得た。
【0048】
得られた湯の花抽出液のオゾン酸化処理物中の鉄イオン濃度測定したところ、表2に示したとおりであった。なお、測定はパックテスト((株)共立理化学研究所)により行った。
【0049】
【表2】

【実施例2】
【0050】
(湯の花抽出液の部分オゾン酸化処理)
実施例1と同様にして得られた湯の花抽出液について、実施例1と同様のオゾン酸化処理を行った。オゾン酸化処理の度合を知る目安として、電気伝導率計(CM60G、東亜電波工業(株)製)を用いた電気伝導率の測定を行った。オゾン酸化処理の度合が増すにつれ、電気伝導率は減少する。オゾン酸化処理前19〜20mS/cmであった湯の花抽出液1.5kgにおける電気伝導率が17.5〜18.5mS/cmの値になったところでオゾン酸化処理を止め、部分オゾン酸化処理湯の花抽出液とした。
【実施例3】
【0051】
(湯の花抽出液のオゾン酸化処理)
実施例2におけるオゾン酸化処理を、抽出液中の2価鉄イオンのほぼ全量が3価鉄イオンになるまで充分に行い、オゾン酸化処理湯の花抽出液を得た。実施例2と同様の条件で測定した電気伝導率の値は16〜16.5mS/cmであった。液中の硫酸イオン、3価鉄イオン及び2価鉄イオンの濃度を測定したところ、表3に示したとおりであった。
【0052】
【表3】

【実施例4】
【0053】
(オゾン酸化処理湯の花抽出液のフリーズドライ加工)
実施例3で得られたオゾン酸化処理湯の花抽出液を、フリーズドライ加工(FD)し、オゾン酸化処理湯の花抽出液のフリーズドライ加工(FD)品を得た。
【実施例5】
【0054】
(化粧水の製造)
【0055】
【表4】

【0056】
製造方法:
A相を75℃に加熱し、攪拌溶解する。
35℃まで冷却後、10%水溶液にしたBを加え、攪拌し、化粧水を得た。
【実施例6】
【0057】
(クリーム1、2、3の製造)
【0058】
【表5】

【0059】
製造方法:
水相Aと油相Bをそれぞれ80℃に加熱し、溶解する。
BをAに加え、乳化機で乳化する。
乳化後、10%水溶液にしたCを加える。
35℃まで冷却し、クリームを得た。
【実施例7】
【0060】
(美容液1,2の製造)
【0061】
【表6】

【0062】
製造方法:
水相Aと油相Bをそれぞれ80℃加熱し、溶解する。
BをAに加え、乳化機で可溶化する。
35℃に冷却後、Cを加え攪拌する。
1%水溶液にしたDを加え、攪拌し、美容液を得た。
【実施例8】
【0063】
(石鹸の製造)
【0064】
【表7】

【0065】
製造方法:
全成分を均一になるまで攪拌溶解する。
濾過、冷却固化、切断、乾燥を経て石鹸を得た。
【実施例9】
【0066】
(健康食品の製造)
【0067】
【表8】

【0068】
製造方法:
各成分をフリーズドライしたものを混合し、健康食品を得た。
【実施例10】
【0069】
(線維芽細胞賦活試験)
正常ヒト新生児由来の線維芽細胞(クラボウNHDF)を1×104cell/cm2の密度で48穴プレートに播種し、培地として10%牛胎児血清含有D-MEM(GIBCO社)を使用して、CO2インキュベーター(5%CO2、37℃)内で24時間培養した。24時間後、実施例1で得られた湯の花抽出液を1、10、100、1,000(mg/L)になるよう1%牛胎児血清含有D-MEMで調整した培地に置換し、2日間培養した。表8は、各培地中におけるイオン濃度を示す。2日後、MTT(3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド)を1.0mg/ml添加したD-MEM培地に交換し、4時間培養した。生成したホルマザンを酸性イソプロパノール(0.04N塩酸になるようにイソプロパノールで調製した溶液)により抽出し、波長570nm,630nmの吸光度をプレートリーダー(BIO-TEC INSTRUMENTS, INC, EL808)で測定した。両測定値の差(570nmの吸光度−630nmの吸光度)により細胞賦活効果を評価した。コントロールとして、湯の花抽出物非添加の場合の値を100%とし、得られた結果を図1に示した(n=4)。MTT法の詳細については「分子生物学研究のための新培養細胞実験法」黒木登志夫・許南浩・千田和広編(羊土社)を参照されたい。
【0070】
図1から明らかなごとく、湯の花抽出物を培地に添加した場合、全ての濃度においてコントロールよりも線維芽細胞の賦活化効果が認められ、特に、湯の花抽出物1、10、100、1,000(mg/L)の各濃度の測定結果より、該濃度においては、濃度依存的に賦活作用が増加した。
【0071】
【表9】

【実施例11】
【0072】
(培養真皮VEGF産生実験)
ペトリディッシュ(外径37mm)にヒアルロン酸((株)資生堂製)より作成したヒアルロン酸スポンジを敷き、該ディッシュに10%牛胎児血清含有D-MEMを3mlを加え、30分間インキュベートした。その後余分な培地を抜き取り、コラーゲン(ブタ腱由来、タイプI 3mg/ml pH3.0)を滴下し、1時間インキュベーションした。1時間後、余分な培地を抜き取り、正常ヒト新生児由来の線維芽細胞を1×105cell/cm2の密度で播種し、24時間培養した。24時間後、実施例1で得られた湯の花抽出液を1、10、100、1,000(mg/L)になるよう1%牛胎児血清含有D-MEMで調製した培地を1ml加え、7日間培養した。7日後、培地を抜き取りエライサ法(ELISA法)により線維芽細胞から放出されたVEGFを定量した。定量にはHuman VEGF Immunoassayキット(R&D System社)を使用した。コントロールとして、湯の花抽出物非添加の場合の値を100%とし、得られた結果を図2に示す(n=4)。
【0073】
図2から明らかなごとく、湯の花抽出物を培地に添加した場合、コントロールよりもVEGF濃度が高く、濃度依存的に増加している。従って本発明組成物はVEGF産生促進作用を有することがわかった。
【実施例12】
【0074】
(培養真皮線維芽細胞賦活試験)
実施例11と同様に正常ヒト新生児由来の線維芽細胞を湯の花抽出液含有培地中で培養後、培地を抜き取り、MTTを0.5mg/ml添加したD-MEM培地を加え、4時間培養した。産生したホルマザンを酸性イソプロパノールにより抽出し、波長570nm、630nmの吸光度を測定した。両測定値の差により、培養真皮中の線維芽細胞賦活効果を評価した。コントロールとして湯の花抽出物非添加の場合の値を100%とし、得られた結果を図3に示した(n=4)。
【0075】
図3から明らかなごとく、湯の花抽出物を培地に添加した場合、コントロールよりも培養真皮中の線維芽細胞の賦活作用が高く、該濃度において濃度依存的に賦活作用が増加する傾向が認められた。
【実施例13】
【0076】
(ピーリング剤の製造)
下表の処方で、施術用クリーム、ピーリング化粧水1、2及びそれらの比較例を製造した。
施術用クリーム
【0077】
【表10】

【0078】
製造方法:
水相A及び油相Bをそれぞれ80℃に加熱し、溶解する。
BをAに加え、乳化機で乳化する。
乳化後、10%水溶液にしたCを加える。
35℃まで冷却し、施術用クリームを得た。
ピーリング化粧水
【0079】
【表11】

【0080】
製造方法:
A相を75℃に加熱し溶解させる。
35℃まで冷却し、Bを加え攪拌する。
Cを加え攪拌溶解させ、ピーリング化粧水を得た。
【実施例14】
【0081】
(美容施術)
肌のくすみ、老化に悩む女性を対象に、美容施術を行った。皮膚表層を膨張させ、柔軟にするため、実施例13で製造した施術用クリームを塗布し、空気を含ませるようホイップし、約1分間放置後実施例13で製造したピーリング化粧水(濃縮液)を滴下し、凝固させながら手指によってクリームの除去を行った。
【0082】
施術の結果、肌の明度が上がり、透明感が出た。更にざらつきが改善され、滑らかになった。乾燥状態であった肌がしっとりし、柔軟性が高まった。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】図1は、培養線維芽細胞における細胞賦活試験の結果を示すグラフである。
【図2】図2は、培養真皮線維芽細胞におけるVEGFの生産試験の結果を示すグラフである。
【図3】図3は、培養真皮線維芽細胞における細胞賦活試験の結果を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1) 硫酸イオン1.0〜160,000mg/L(好ましくは5.0〜80,000mg/L、より好ましくは25〜40,000mg/L)、
2) 3価の鉄イオン1.0〜32,000mg/L(好ましくは2.5〜16,000mg/L、より好ましくは5.0〜8,000mg/L)及び
3) アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、及びカルシウムイオンからなる群から選択される1種以上
を含み、所望により
4) 亜硫酸イオン
を含んでもよい皮膚外用用組成物(好ましくは化粧品の形態である組成物、より好ましくはピーリング用化粧品の形態である、組成物)。
【請求項2】
1) 硫酸イオン1.0〜160,000mg/L(好ましくは5.0〜80,000mg/L、より好ましくは25〜40,000mg/L)、
2) 3価の鉄イオン1.0〜32,000mg/L(好ましくは2.5〜16,000mg/L、より好ましくは5.0〜8,000mg/L)及び
3) アルミニウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、及びカルシウムイオンからなる群から選択される1種以上
を含み、所望により
4) 亜硫酸イオン
を含んでもよい、皮膚細胞を賦活するための(好ましくはサイトカイン産生を促進することにより皮膚細胞を賦活するための、より好ましくはVEGF産生を促進することにより皮膚細胞を賦活するための、及び/又は線維芽細胞の増殖を促進することにより皮膚細胞を賦活するための)組成物。
【請求項3】
湯の花の水又は鉱泉水抽出物を原料とする、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
湯の花が温泉の噴気を結晶化させて得られたもの(好ましくは温泉の噴気を青粘土にあてて結晶化させて得られたもの)である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
湯の花の水又は鉱泉水抽出物をオゾン酸化処理したものを原料とする、請求項3又は4に記載の組成物。
【請求項6】
以下を含む工程により得られうる、皮膚外用用組成物:
1) 温泉の噴気を、青粘土(好ましくは、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マグネシウム、及び酸化カルシウムを含むもの)上で、一定温度及び一定湿度で結晶化させて湯の花を得て、
2) 湯の花を水性溶媒に溶解し、
3) 溶解物を所望によりオゾン酸化処理し、そして
4) 溶解物又はオゾン酸化処理物を他の成分と配合して皮膚外用用組成物とする。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物を用いることを特徴とする、美容施術方法。
【請求項8】
1) 硫酸イオン0.038mg/L以上(好ましくは0.38mg/L以上、より好ましくは3.8mg/L以上、最も好ましくは38mg/L以上)及び
2) 3価の鉄イオン0.0020mg/L以上(好ましくは0.020mg/L以上、より好ましくは0.20mg/L以上、最も好ましくは2.0mg/L以上)
を含み、所望により、
3) 2価の鉄イオン0.0049mg/L以上(好ましくは0.049mg/L以上、より好ましくは0.49mg/L以上、最も好ましくは4.9mg/L以上)、アルミニウムイオン0.0055mg/L以上(好ましくは0.055mg/L以上、より好ましくは0.55mg/L以上、最も好ましくは5.5mg/L以上)、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン及びカルシウムイオンからなる群から選択される1種以上
を含んでもよい、VEGFに関連する疾患若しくは状態及び/又は真皮細胞の賦活化に関連する疾患若しくは状態の処置のための組成物。
【請求項9】
湯の花(好ましくは温泉の噴気を結晶化させて得られた湯の花、より好ましくは温泉の噴気を青粘土にあてて結晶化させて得られた湯の花)の、水又は鉱泉水抽出物(好ましくは、さらに水又は鉱泉水抽出物をオゾン酸化処理したもの)を含む食品であって:
1) 食品重量100gあたり、3価の鉄1.0〜20,000mg(好ましくは5.0〜10,000mg、より好ましくは25〜5,000mg)及び
2) アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、及びカルシウムからなる群から選択される1種以上
を含む前記食品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−193447(P2006−193447A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−4992(P2005−4992)
【出願日】平成17年1月12日(2005.1.12)
【出願人】(593196643)ワミレスコスメティックス株式会社 (5)
【Fターム(参考)】