説明

皮膚外用組成物の製造方法

【課題】 痛風、膝痛、アトピー性皮膚炎、花粉症及び火傷等の各種疾病の治癒又は軽減等に有効な、皮膚外用組成製品を提供する。
【解決手段】 サルトリイバラ、アマチャズル及びタマサキツヅラフジのうちのいずれか1種又は2種以上の薬草に黒砂糖及び黒糖ザラメの一方または双方を加えたものを醗酵させて、この醗酵生成物を圧搾分離することによって得られる液状生成物同士又は液状生成物と固形状の残渣同士を混ぜ合わせて、液状又は固形状の皮膚外用組成を製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の薬草と、柑橘類、スモモ、パパイヤ及びパインのうちのいずれか1種又は2種以上とを主原料とする皮膚外用組成物の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、葉緑素を含有する植物片に白糖を加えて醗酵させることによって得られる醗酵液、昆布に白糖を加えて醗酵させることによって得られる昆布エキス、及び海草エキスを醗酵させた海草酵素と水を白糖に加えて製造される糖蜜からパッティング用の皮膚調整剤を製造する方法(下記の特許文献1参照)、及びそれぞれ特定された果実類、柑橘類、根菜類、穀類、豆及びゴマ類、海草類、糖類等を醗酵、熟成させることによって、特定割合のビタミン、ミネラル及びアミノ酸等を含有する食品品質改良用の醗酵組成物の製造方法(下記の特許文献2参照)が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開平6−65052号公報
【特許文献2】特許第2979432号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような醗酵方法によって、痛風、膝痛、アトピー性皮膚炎及び花粉症の治癒等に有効な組成物は未だ得られてなく、このような皮膚外用組成物の提供が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記の課題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、下記の製造方法によって得られた組成物は、痛風、膝痛、アトピー性皮膚炎及び花粉症の治癒等に有効であることを見い出し、本発明を創成した。すなわち、本願発明は下記の皮膚外用組成物の製造方法である。
1.液状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
(1)サルトリイバラ、アマチャズル、タマサキツヅラフジ、ボタンボウフウ、ツワブキ及びヨモギのうちのいずれか1種又は2種以上の薬草に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、
(2)一方、柑橘類、スモモ、パパイヤ及びパインのうちのいずれか1種又は2種以上の果実に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、
そして、前記の(1)及び(2)で得られた各液状生成物を互いに混ぜ合わせることによって、液状の製品とすることを特徴とする液状の皮膚外用組成物の製造方法。
【0006】
2. 固形状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
(1)サルトリイバラ、アマチャズル、タマサキツヅラフジ、ボタンボウフウ、ツワブキ及びヨモギのうちのいずれか1種又は2種以上の薬草に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、
(2)一方、柑橘類、スモモ、パパイヤ及びパインのうちのいずれか1種又は2種以上の果実に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、
そして、前記の(1)及び(2)で得られた各液状生成物を、前記の(1)及び(2)の分離によって得られた各固形状の残渣に混合し、乾燥後、粉砕処理を施すことによって、固形状の製品とすることを特徴とする固形状の皮膚外用組成物の製造方法。
【0007】
3.液状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
きび酢及び海草に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、そこで得られた液状生成物を、前項1の(1)及び(2)に記載の分離によって得られた液状生成物と混ぜ合わせることによって、液状の製品とすることを特徴とする液状の皮膚外用組成物の製造方法。
【0008】
4.液状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
キクイモに、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、そこで得られた液状生成物を、前項1の(1)及び(2) の分離によって得られた液状生成物と混ぜ合わせることによって、液状の製品とすることを特徴とする液状の皮膚外用組成物の製造方法。
【0009】
5.液状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
キクイモに、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、そこで得られた液状生成物を、前項3によって得られた液状の皮膚外用組成物に混ぜ合わせることによって、液状の製品とすることを特徴とする液状の皮膚外用組成物の製造方法。
【0010】
6.前項3〜5のいずれか1項に記載の方法によって得られた液状の皮膚外用組成物を、前項1、3〜5のいずれか1項に記載の固形状の残渣に混合し、乾燥後、粉砕処理を施すことによって、固形状の製品とすることを特徴とする固形状の皮膚外用組成物の製造方法。
【0011】
7. 前項1〜6のいずれか1項に記載の方法によって製造された皮膚外用組成物であって、その剤形が液剤、ゼリー剤、軟膏状剤、スプレー剤又はクリーム剤から選ばれるいずれか1種であることを特徴とする皮膚外用組成物。
【発明の効果】
【0012】
本発明の皮膚外用組成物の製造方法によれば、痛風、膝痛、アトピー性皮膚炎、花粉症及び火傷等の各種疾病の治癒又は軽減等に有効な液状又は固形状の皮膚外用組成物が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明では、サルトリイバラ、アマチャズル、タマサキツヅラフジ、ボタンボウフウ、ツワブキ及びヨモギの薬草のうちの1種又は2種以上を原料として用いることができ、一般に、1種よりも2種、2種よりも3種以上を組み合わせて用いた方がよい。
【0014】
これらの薬草は、水洗し、粗砕した後、黒砂糖及びザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)のうちのいずれか一方又は双方と混合されて醗酵処理が施されるが、この黒砂糖及び/又はザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)は薬草100重量部に対して、一般に25〜100重量部加えられる。
【0015】
この醗酵は一般に、これらの薬草に本来含まれているか、又は付着している微生物によって起こり、黒砂糖とザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)は、その微生物の繁殖、すなわち醗酵を促進するためのいわば餌として役立つ。
【0016】
上記の醗酵は一般に10〜40℃、好ましくは25〜35℃という条件下で行われ、この醗酵の後には、通常、5〜30日間程度の熟成期間を設けることが好ましい。
【0017】
柑橘類、スモモ、パパイヤ及びパインは2種以上組み合わせて用いてもよく、柑橘類としては普通、タンカン及びキンカンが好ましく用いられる。
【0018】
黒砂糖及び/又はザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)は上記の果物の果実100重量部に対して一般に25〜100重量部加えられ、そしてこれらの果実に黒砂糖及び/又はザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)が加えられるのも上記と同じ理由によるものであり、また、その醗酵も上記と同様な微生物、すなわち果物の果実に本来含まれているか、付着している微生物によって起こる。
【0019】
この果物の醗酵は一般に10〜40℃、好ましくは25〜35℃という条件下で行われる。
【0020】
本発明で原料として用いられるきび酢は、原液そのものを希釈しないでそのまま、あるいは水により、容量で、例えば3〜10倍に希釈して用いられる。
【0021】
海草としては、好ましくは昆布、ひじき及びわかめが用いられ、これらの海草は、水洗し、粗砕し、小片とした状態で、きび酢と混合され、一般にこれらの海草及びきび酢にウコギを加えるのが好ましい。
【0022】
きび酢、海草及び場合により添加されるウコギは、例えば、100〜500ml対10〜50g対50〜250gの割合に混合されて醗酵処理を受ける。
【0023】
黒砂糖及び/又はザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)はきび酢、海草及び場合により添加されるウコギの合計量100重量部に対して一般に25〜100重量部加えられ、その黒砂糖及び/又はザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)が加えられるのも上記と同じ理由によるものであり、また、その醗酵も上記と同様な微生物、すなわち、きび酢、昆布又はウコギに本来含まれているか、付着している微生物によって起こる。
【0024】
きび酢、海草及び場合により添加されるウコギの混合物の醗酵は、一般に10〜40℃、好ましくは25〜35℃という条件下で行われる。
【0025】
キクイモを醗酵させる場合に使われる黒砂糖及び/ザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)はキクイモ100重量部に対して一般に25〜100重量部加えられ、そしてその黒砂糖及び/ザラメ(好ましくは黒糖ザラメ)が加えられるのも上記と同じ理由によるものであり、また、その醗酵も上記と同様な微生物、すなわちキクイモに本来含まれているか、付着している微生物によって起こる。
【0026】
このキクイモの醗酵は一般に10〜40℃、好ましくは25〜35℃という条件下で行われる。
【0027】
前記の薬草及び果実類の醗酵に際しては、場合により、これらのもの以外に、イタドリ、ニワトコ、ツリガネニンジン、アケビ、クズ、エビヅル、カキドオシ、ノカンゾウ、カワラケツメイ、ギンネム、イヌホオズキ、ハマボウフウ、フジバカマ、ビナンカズラ、コシアブラ及びケイソウのうちのいずれか1種又は2種以上の植物を同様に添加してもよい。
さらに、オオバコ、タラノキ、ナルコユリ、タンポポ、アカメガシワ、ヤマブドウ、ウメ、ウコギ、アキグミ、クコ、ツユクサ、ウラジロ、スミレ、ナズナ、ナンバンギセル、ベニバラボロギク、ツクシ、スギナ、セリ、スイバ、ノアザミ、フキ、ミツバ、ユキノシタ、ヨメナ、アカザ、クワイ、ワラビ、ゼンマイ、クレソン、オトギリソウ、ウスバユリ、カラスノエンドウ、ギシギシ、カワラヨモギ、ツルナ、コセンダングサ、ヤブカンゾウ、シシウド、ハマゴウ、イヌビユ、ヤナギタテ、オトコエニシ、オクラ、カボチャ及びバンジロウのうちのいずれか1種又は2種以上の植物を同様に添加してもよい。
【0028】
以上に挙げられた薬草、果実、海草、ウコギ、キクイモ及び場合によって使用される上記の植物はいずれも通常生のままで醗酵処理を受ける。
【0029】
微生物の作用によって醗酵した前記の各醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって得られる液体同士を混合するか、あるいは固形状の残渣を前記のように処理することによって、それぞれ液状又は固形状の皮膚外用組成物製品を得ることができる。
【0030】
各種疾病の治癒をするためには、液状の製品を腫瘍や火傷の患部に塗布して皮膚の内部にまで浸透させて、この液状製品中に含まれる海草や黒砂糖のような粘着物質により細胞内に蓄積した老廃物を体外へ強制的に排出させるパッティングをするのが効果的である。
このパッティングは体内に溜まっている黒色乃至灰色の粘液を体外に、例えば、2〜10g/m程度排出させることができ、その結果、細胞間の血液循環が正常となって自然治癒力が回復し、内臓等の疾病や皮膚表面における腫瘍や火傷などの障害が癒され、また、種々の痛みも軽減又は解消される。
【0031】
また、上記のようにして製造された液状の製品では30〜300ml/1回の量を、1日当たり食前に1〜3回服用することによって、健康の維持、アレルギー疾患の治癒又は各種疾病の治療が可能になる。
【0032】
そして、本願発明による液状及び固形状の製品は、上記のような服用又はパッティングあるいはこの両者によって、内臓機能の健全化及び皮膚機能の活性化が図られる結果、血液の浄化及び循環機能の改善が達成され、疾病の予防ばかりでなく、疾病の治療にも優れた効果を発揮する。
【0033】
例えば、本願発明による液状及び固形状の製品は、脳腫瘍、肝臓癌、胃癌、前立腺癌等の癌、胃腸障害、糖尿病、胆嚢炎等の内臓疾病、各種関節炎、神経痛、リウマチ、ヘルニア、アトピー性皮膚炎、花粉症、及び脱毛、しみ、そばかす等の皮膚表面の外部症状に対しても治療上又は予防上の効果を発揮する。
【0034】
本願発明による液状及び固形状の製品は、そのままの形態で皮膚に塗布、撒布あるいは擦りつけて使用することができるが、他の材料、例えばアルコール、グリセリン、ワセリン等を加配して、液剤、スプレー剤、クリーム剤等となして使用することもできる。
さらに、殺菌剤、抗菌剤、ビタミン剤、補酵素剤(例えばコエンザイムQ10)、保湿剤(例えばヒアルロン酸)、ホルモン剤等を添加混合して、皮膚に対する総合効果を増強してもよい。また、水及び水溶性高分子を含み常温で粘着性を有する膏体と支持体よりなるパップ剤に混練して使用してもよい。
【実施例】
【0035】
次いで、実施例を参照して本発明を説明するが、これらの実施例は勿論本発明を限定するためのものではない。
【0036】
実施例1:
採取されたサルトリイバラを洗浄して、その表面を濡らした水がほぼ無くなるまで乾燥させた後、計量して裁断し、この裁断されたサルトリイバラ50kgに対して黒砂糖10kg及び黒糖ザラメ30kgを加えて、これらを攪拌器で良く混ぜ合わせた。
この混合物を10〜40℃、好ましくは25〜35℃の条件の下に10日間自然醗酵させた後、10〜30日間熟成させることによって、サルトリイバラの醗酵生成物を製造した。
【0037】
一方、柑橘類としてタンカンの実を同じく洗浄して、乾燥させた後、計量して裁断し、この裁断されたタンカン50kgに対して黒砂糖25kgを加えて、これらを攪拌器で良く混ぜ合わせた。
【0038】
この混合物を10〜40℃、好ましくは25〜35℃.の条件の下に10日間自然醗酵させた後、10〜30日間熟成させることによって、タンカンの醗酵生成物を製造した。
【0039】
汎用型の圧搾機を用いて、上記のようにそれぞれ製造された醗酵生成物(サルトリイバラの醗酵生成物及びタンカンの醗酵生成物)を各々圧搾することによって、各々の液状生成物と固形状の残渣を得た。
【0040】
次に、サルトリイバラから得られた液状生成物50kgと、タンカンから得られた液状生成物25kgとを互いに混ぜ合わせて本発明の液状組成物製品を製造した。
次に、該組成物製品を、二つの容器に別々に入れ、本願発明の液状皮膚外用組成物製品(A)と本願発明に係る服用の液状免疫活性組成物製品(B)とに分けた。
また、そして、サルトリイバラから得られた固形状残渣20kgと、タンカンから得られた固形状残渣10kgとを互いに混ぜ合わせることによって、本発明の固形状皮膚外用組成物製品(A’)をそれぞれ製造した。
【0041】
実施例2:(痛風の治癒)
42歳の男性が5年前にひどい痛風に悩まされていた頃に30mlの本発明に係る液状免疫活性組成物製品(B)を1日に3回服用するとともに、両足の膝下全体に1週間に1回の頻度で本発明の液状皮膚外用組成物製品1(A)によるをパッティングを両足の膝下全体に施した結果、計5回のパッティングで痛風の症状が完治した。その後予防のために1日1回30mlの本発明に係る液状免疫活性組成物製品(B)の服用を続けたところ、通風の兆候は現れなかった。
【0042】
実施例3:(膝の痛みの治癒)
長年の疲労が蓄積したせいか、膝の痛みで歩行が困難になっていた62歳の男性が、膝の表裏を約80分かけて本発明の液状皮膚外用組成物製品(A)でパッティングを施した結果、この1回の処置で正常な歩行ができるようになった。
【0043】
実施例4:(火傷の治癒)
洗車中に洗車用の高圧蒸気噴射機の先端ノズルが外れて、洗浄液を手の甲に浴びて火傷した59歳の女性の手の甲を本発明の液状皮膚外用組成物製品(A)の中に約5分間浸したところ、その火傷の部分は赤くなったものの、水膨れや痛みは生じないで、3〜4日後には赤みが取れて、何の症状も残らなかった。
【0044】
実施例5:(花粉症の治癒)
約10年前から杉花粉症を引き起こす花粉アレルギーが発症するようになって、花粉が飛散する時期には花粉症に悩んでいた30歳の女性が3年前に30mlの本発明に係る液状免疫活性組成物製品(B)を1日に3回服用するとともに、この皮膚外用組成物製品(A)の鼻腔に注入する処置を約3か月間続けた結果、その翌年からは花粉症の症状が現れなくなった。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上述べた説明から明らかなように、本発明による皮膚外用組成物製品は、痛風、膝痛、アトピー性皮膚炎、花粉症及び火傷等の各種疾病の治癒又は軽減等を目的として広範囲に利用することができる。
また、本発明による皮膚外用組成物製品は、人間ばかりでなく、例えば、牛、馬、豚、鶏のような家畜や、犬、猫、その他のペット等の広範囲の動物に、上記と同様な効果を期待して利用することもできる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
(1)サルトリイバラ、アマチャズル、タマサキツヅラフジ、ボタンボウフウ、ツワブキ及びヨモギのうちのいずれか1種又は2種以上の薬草に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、
(2)一方、柑橘類、スモモ、パパイヤ及びパインのうちのいずれか1種又は2種以上の果実に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、
そして、前記の(1)及び(2)で得られた各液状生成物を互いに混ぜ合わせることによって、液状の製品とすることを特徴とする液状の皮膚外用組成物の製造方法。
【請求項2】
固形状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
(1)サルトリイバラ、アマチャズル、タマサキツヅラフジ、ボタンボウフウ、ツワブキ及びヨモギのうちのいずれか1種又は2種以上の薬草に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、
(2)一方、柑橘類、スモモ、パパイヤ及びパインのうちのいずれか1種又は2種以上の果実に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、
そして、前記の(1)及び(2)で得られた各液状生成物を、前記の(1)及び(2)の分離によって得られた各固形状の残渣に混合し、乾燥後、粉砕処理を施すことによって、固形状の製品とすることを特徴とする固形状の皮膚外用組成物の製造方法。
【請求項3】
液状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
きび酢及び海草に、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、そこで得られた液状生成物を、請求項1の(1)及び(2)に記載の分離によって得られた液状生成物と混ぜ合わせることによって、液状の製品とすることを特徴とする液状の皮膚外用組成物の製造方法。
【請求項4】
液状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
キクイモに、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、そこで得られた液状生成物を、請求項1の(1)及び(2)の分離によって得られた液状生成物と混ぜ合わせることによって、液状の製品とすることを特徴とする液状の皮膚外用組成物の製造方法。
【請求項5】
液状の皮膚外用組成物の製造方法であって、
キクイモに、黒砂糖及び黒糖ザラメのうちのいずれか一方又は双方を混合したものを醗酵させ、その醗酵生成物を圧搾又は加圧濾過することによって醗酵生成物から液状生成物と固形状の残渣とを分離させ、そこで得られた液状生成物を、請求項3によって得られた液状の皮膚外用組成物に混ぜ合わせることによって、液状の製品とすることを特徴とする液状の皮膚外用組成物の製造方法。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか1項に記載の方法によって得られた液状の皮膚外用組成物を、請求項1、3〜5のいずれか1項に記載の固形状の残渣に混合し、乾燥後、粉砕処理を施すことによって、固形状の製品とすることを特徴とする固形状の皮膚外用組成物の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法によって製造された皮膚外用組成物であって、その剤形が液剤、ゼリー剤、軟膏状剤、スプレー剤又はクリーム剤から選ばれるいずれか1種であることを特徴とする皮膚外用組成物。


【公開番号】特開2007−284398(P2007−284398A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−115053(P2006−115053)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(506173422)
【出願人】(506132234)
【出願人】(506132245)
【Fターム(参考)】