説明

皮膚性状測定装置

【課題】頭皮も含む皮膚の表面性状をより簡便な装置で評価できるようにする。
【解決手段】皮膚性状測定装置1Aが、皮膚表面Sを直接押圧する押圧子10、押圧による皮膚表面Sの凹みの陰影の暗領域が形成されるように皮膚表面Sの押圧部位を照明する照明手段30、及び押圧部位を撮影する撮像手段20を備える。押圧子の先端部の径は10mm以下である。照明手段30を皮膚表面Sの凹みの形成領域の外側であって、その凹みに近接した位置に設けることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾力性、柔軟性等の皮膚性状を評価する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の弾力性、柔軟性等の応力に対する表面特性を評価するために、皮膚表面の測定部位に圧縮ガスを噴射し、その表面変位を光学的に測定し、噴射からの時間と表面変位との関係を調べる方法や(特許文献1)、圧縮ガスの噴射により皮膚表面に一時的に現れる変化を画像に撮り、その画像に現れる皺や光沢リングを観察する方法(特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−108794号公報
【特許文献2】特開2006−346020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、圧縮空気を皮膚に噴射する従来の方法は、圧縮ガスの噴射装置等が必要となり、その方法を実施するために大掛かりな装置が必要となる。
【0005】
また、頭皮等のように頭髪がはえている領域では、圧縮空気の噴射による皮膚の表面変位を測定したり、皺や光沢リングを観察したりすることは困難である。
【0006】
これに対し、本発明は、頭皮も含む皮膚の表面性状をより簡便な装置で評価できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、皮膚表面を棒状の押圧子で押圧し、押圧による皮膚表面の凹みの陰影が明瞭に形成されるように押圧部位を照明し、画像に撮り、皮膚表面の凹みに由来する陰影の形成位置、広がり等の形成状態を計測することにより、弾力性、柔軟性等の押圧に対する皮膚性状を容易に評価できることを見出した。
【0008】
即ち、本発明は、皮膚表面を押圧する押圧子、押圧による皮膚表面の凹みの陰影が形成されるように皮膚表面の押圧部位を照明する照明手段、及び押圧部位を撮影する撮像手段を備えた皮膚性状測定装置を提供する。
【0009】
また、本発明は、皮膚表面を押圧子で押圧すると共に、その押圧部位を照明して押圧による皮膚表面の凹みの陰影を形成し、陰影が形成された押圧部位を撮影し、撮影した画像において皮膚表面の凹みに由来する陰影の形成状態に基づいて皮膚性状を評価する方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、皮膚を押圧子で直接押圧し、その押圧により形成される皮膚表面の凹みの陰影に基づいて弾力性、柔軟性等の皮膚の表面性状を評価するので、簡便でコンパクトな装置で皮膚の表面性状を評価することができ、また、頭髪が生えている頭皮や体毛が生えている皮膚にも適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例の皮膚性状測定装置の模式図である。
【図2】図1の皮膚性状測定装置の測定原理の説明図である。
【図3】拡散光源を使用した場合の陰影の説明図である。
【図4】他の実施例の皮膚性状測定装置の模式図である。
【図5】図4の皮膚性状測定装置の測定原理の説明図である。
【図6】実施例の皮膚性状と、陰影による距離L3との関係図である。
【図7】弾力性のない頭皮の、押圧前と押圧解除後の押圧部位の画像とその模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
【0013】
図1は、本発明の一実施例の皮膚性状測定装置1Aの模式図であり、図2はこの皮膚性状測定装置1Aの測定原理の説明図(上面図(a)、側面図(b))である。この皮膚性状測定装置1Aは、筒状のハウジング2内を、矢印のように筒の軸方向に摺動可能な台座3に取り付けられた棒状の押圧子10と撮像手段20、及びハウジング2の壁面に照明手段30として取り付けられた指向性光源を備えている。
【0014】
筒状ハウジング2は、安定性と簡便性の点から、その内径を5〜100mm、特に頭皮を測定する場合には5〜50mmとすることが好ましい。また、押圧子10の先端部11で皮膚Sを押圧すると共にその押圧部位P1 を指向性光源30で照明した場合に、押圧による皮膚Sの凹みの陰影が明瞭に形成されるように、筒状ハウジング2の内壁は光吸収性にしておくことが好ましく、そのために艶消しの灰色や黒色に塗装しておくことが好ましい。また、周囲の光の影響をなくすため、ハウジング2の壁は光透過性の低いものにすることが好ましい。
【0015】
押圧子10は、素材については特に限定されるものではないが、加工性、成形性、耐久性、耐薬品性の点から、アクリル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、PET、ABS樹脂等のプラスチック、硬質又は軟質ガラス、アルミ、ステンレス、真鍮等の金属、木材等から形成される。
【0016】
押圧子10は、皮膚Sを垂直に押圧できるように、その長手方向がハウジング2の長手方向と平行になるように台座3に取り付けられている。押圧子10の先端部11の形状は、皮膚に痛みを与えないようにする点から平面又は曲面とすることが好ましく、特に、押圧子10の先端部11の径が小さい場合には、先端の形状は曲面とした方が好ましい。また、先端部11の径は、測定部位に頭髪や体毛がない場合には10mm以下であることが好ましいが、頭髪がある場合には、それを頭皮Sに当てた場合に、頭髪Hの付け根にかからないように、頭髪の毛穴同士の間隔よりも狭くすることが好ましく、2mm以下、特に、1.6mm以下とすることが好ましい。
【0017】
押圧子10で皮膚Sを押圧する力を可変とする加圧機構として、台座3の上方には錘受け台4が延設されており、錘受け台4上に錘5を取替可能に載置できるようになっている。この場合、押圧力としては、0〜100g程度をかけられるようにしておくことが好ましい。なお、押圧子10に押圧力をかける加圧機構としては、このような錘受け台4と錘5の構成に限られず、例えば、ハウジング2に取り付けたバネ材やステッピングモーター、圧電アクチュエーター、ラックピニオン式押圧機構、エアベローズ、シリンダーとピストンによる機構を組み合わせた押圧機構等で押圧子10を皮膚方向に付勢するようにしてもよい。これにより、上向きの皮膚Sに限らず、任意方向に向いた皮膚を測定対象とすることができる。また、皮膚Sに加える押圧力を一定値とする他、サイン波で変化させるなど、押圧力を時間変化させることも可能となる。
【0018】
本発明において、照明手段30としては、一点又はスポットに集光する光や平行光等の指向性を有する光を発する指向性光源を設けてもよく、光が四方八方に拡散する拡散光源を設けてもよい。図1には光源31とその前面に位置するレンズ系32からなる指向性光源を設けた例を示している。
【0019】
光源31としては、特に限定されるものではないが、発光ダイオードや白熱電球等を使用することが好ましい。あるいは、光源を別に設置した光ファイバーの発光端としても良い。
【0020】
レンズ系32としては、押圧子10の先端部11で皮膚Sを押圧した場合に皮膚表面に形成される凹みが、指向性光源の照明で明瞭な陰影を形成するように、例えば光源31が発した光を一点に集光させる集光レンズを設けてもよく、スポットに集光させる凸レンズを用いてもよい。集光点は、ほぼ押圧子10による皮膚の押圧部位P1 に調整することができる。
【0021】
一方、照明手段30として拡散光源を設ける場合には、光源31の前面に凹レンズを設ければよい。これにより、広範に陰影を形成させることができる。
【0022】
さらに、照明手段30には、異なる色の光源を二つ以上設けても良い。この場合、撮像手段20内のカラーフィルターによりそれぞれの色を独立して取り出すことで、凹みの異方性を検出することができる。
【0023】
照明手段30の設置位置に関しては、押圧子10による皮膚表面の凹みの形成領域の外側とし、かつ、皮膚表面の押圧部位P1 にできるだけ近接させることが好ましい。より具体的には、照明手段30として指向性光源を設ける場合にも拡散光源を設ける場合にも、押圧部位P1 から水平方向の距離L1を5〜50mm、皮膚表面からの高さL2 を0〜30mmの位置とすることが好ましい。
【0024】
撮像手段20としては、デジタルカメラ、ビデオカメラ、CCDやCMOS撮像素子を搭載したカメラモジュール等を使用することが好ましく、ハウジング2の小型化を図るため、ハウジング2内にはこれらのレンズ部分を設けることが好ましい。
【0025】
また、撮像手段20で撮った画像をその場で測定者及び被験者が容易に視認できるように、皮膚性状測定装置1Aには、画像を拡大表示できる1〜50インチのディスプレイ等の表示手段40を設けることが好ましい。また、表示手段40として、プリンターや携帯電話のディスプレイ等を用いても良い。
【0026】
撮像手段20にはパーソナルコンピュータ41を接続し、パーソナルコンピュータ41に、撮った画像の陰影領域の位置、長さ、面積等の計測を行えるようにする画像処理ソフトを搭載することが好ましい。また、パーソナルコンピュータ41に、画像データに基づいて皮膚性状を評価する機能を備え、皮膚性状測定装置1Aとパーソナルコンピュータ41とで皮膚性状を評価するシステムを形成してもよい。この場合、パーソナルコンピュータ41には、撮影した画像や、陰影領域の位置、長さ、面積等の計測値を記憶する機能、それらの計測値と、美容専門家による被験者の皮膚性状の評価結果とを対応させたデータベースに基づいて当該被験者の計測値から当該被験者の皮膚性状の評価値を出力する機能、かかるデータベースを構築する機能、当該被験者に所定の化粧料を適用した前後の計測値の変化や当該被験者の計測値の経日的変化等から皮膚性状の変化状態を出力する機能等をもたせることが好ましい。
【0027】
この他、皮膚性状測定装置1Aには、押圧子10の変位量を、接触式変位センサーである差動トランス、非接触式変位センサーであるレーザー変位計、超音波変位計等を用いて直接検出する機構を設けても良い。これらの変位計としては、検出できる最小変位量が0.1mm以上、好ましくは0.01mm以上であるものが好ましい。
【0028】
この皮膚性状測定装置1Aは、次のように使用する。
【0029】
まず、ハウジング2内において、押圧子10を皮膚Sと反対側に手で引き上げた状態で、錘受け台4に所定の重量の錘5を載置し、皮膚Sに対してハウジング2を垂直に起立させ、次に、手を離して押圧子10で皮膚Sの表面が直接押圧されるようにする。あるいは、皮膚Sに押圧子10の先端部11を当接させた状態で、錘受け台4に所定の重量の錘5を載置する。なお、皮膚のうち頭皮を評価対象とする場合には、頭髪Hを分けてできるだけ地肌にハウジング2を当接させる。
【0030】
押圧により皮膚Sはその弾力性、柔軟性等の皮膚性状に応じた幅D1 及び深さD2 で凹む。例えば、凹み深さが皮膚の性状によっても殆ど異ならない1〜300g程度の押圧力を押圧子10にかけた場合でも、凹み面積については、つっぱり感のない皮膚は狭い面積で凹み、硬い皮膚は広い面積で凹む。そして、図2に示すように押圧部位P1 が照明手段(指向性光源)30で照明されると、この凹みにより、凹みの光源側端部P2 から押圧部位P1 側が凹みの陰影となって暗領域となる。この間の陰影は、皮膚の凹む面積が広い程長く、凹む面積が狭い程短くなる。そこで、押圧している間に、押圧部位P1 を撮像手段20で撮影し、パーソナルコンピュータ41で、画像上の陰影の位置を認識し、指向性光源30と押圧部位P1 との間に形成される陰影の光源側端部(即ち、凹み領域の光源側端部P2 )と押圧部位P1 (好ましくは押圧中心)との距離L3 を求め、この距離L3 をつっぱり感、弾力性、柔軟性等の皮膚性状の評価指標とする。
【0031】
一方、同様の陰影の測定を、押圧子10で皮膚Sを一旦押圧し、その押圧を解除した後に行っても良い。より具体的には、例えば、上述と同様に押圧子10で1〜100秒押圧した後、押圧子10を皮膚から引き上げ、その引き上げの0.1〜300秒後に測定する。このような測定では、弾力性のない皮膚ほど、押圧子10の引き上げ後に長い時間にわたって明瞭に陰影が残存するので、弾力性の評価をすることが可能となる。
【0032】
以上の皮膚性状測定装置1Aの使用方法は、照明手段として図3に示すように拡散光源33を設けた場合でも、凹み領域の光源側端部P2 から押圧部位P1 側には陰影が形成されるので同様に行うことができる。この場合、より広範囲に陰影を形成することができるが、明領域と陰影の暗領域との境界が不明瞭になりやすいので、より強いコントラストを得る観点から、照明手段としては指向性光源を使用することが好ましい。
【0033】
図4は、本発明の異なる態様の皮膚性状測定装置1Bの模式図であり、図5はこの皮膚性状測定装置1Bの測定原理の説明図である。この皮膚性状測定装置1Bは、押圧部位P1 を照明する照明手段として、押圧子10の先端部11に拡散光源34が設けられている点が前述の皮膚性状測定装置1Aと異なっている。
【0034】
この拡散光源34としては、好ましくは直径2mm、特に1.6mm以下の押圧部位の先端部11をなす点から、光ファイバーの発光端や発光ダイオード素子等を使用することが好ましい。例えば、松下電器製のチップ型発光ダイオードLNJ208R8シリーズ(サイズ:1.6mm×0.8mm×0.8mm)、エバーライト社の19-213SUBCシリーズ等(サイズ:1.6mm×0.8mm×0.8mm)を用いてもよい。
【0035】
この皮膚性状測定装置1Bの押圧子10により所定の押圧力で皮膚Sの表面を押圧すると、図5に示すように、皮膚Sはその弾力性、柔軟性、つっぱり感等の皮膚性状に応じた幅D1 及び深さD2 で凹む。そして、押圧による凹みは明領域となるが、その外側は凹みの陰影となって暗領域となる。そこで、本実施例では、押圧部位P1 を撮像手段20で撮影し、その画像上で、押圧部位P1 と間隔をあけて押圧部位P1 の周囲に形成される陰影の環状の輪郭の径L4 を皮膚性状の評価指標とする。この皮膚性状測定装置1Bは、前述の図1の皮膚性状測定装置1Aに比して光源の装置構成が簡単である点で好ましいが、凹みによる陰影の明瞭性の点からは図1の皮膚性状測定装置1Aが好ましい。また、大きく湾曲した部位の測定に対しては、皮膚性状測定装置1Bが好ましい。
【0036】
なお、皮膚性状の評価指標としては、前述の凹み領域の光源側端部P2 と押圧部位P1 との距離L3 や、上述の環状の輪郭の径L4 をそのまま使用してもよく、これらの数値から凹みの面積等を算出し、その面積等を皮膚性状の評価指標としてもよい。
【実施例】
【0037】
実施例1
皮膚性状の異なる26〜29歳の女性3名(A、B、C)の頭皮について、図1の皮膚性状測定装置1Aを用いて、押圧子で頭皮を押圧した場合の、凹み領域の光源側端部P1 と押圧部位P2 との距離L3 を、撮った画像のピクセル数で求めた。
【0038】
この場合、装置1Aの仕様は次の通りとした。
【0039】
押圧子の先端部の径:1.5mm
押圧子の素材:ABS樹脂
光源:発光ダイオード(豊田合成EIL53-3G)
撮像手段:小型CMOSカメラモジュール トリニティ社/IUCM-130FO2
錘:14.5g
使用パソコン:NEC PC-MY26XLZEH
距離を測定するために使用したソフトウェア:Microsoft Photo Editor 3.01
【0040】
一方、美容専門家により、上述の3名(A、B、C)の頭皮のつっぱり感の有無を評価したところ、結果は次の通りであった。
【0041】
A:つっぱり感なし
B:つっぱり感なし
C:つっぱり感あり
【0042】
結果を図6に示す。図6から、美容専門家によりつっぱり感があると評価された頭皮では、凹み領域の光源側端部P2 と押圧部位P1 との距離L3が大きく、即ち、凹み領域が広範囲に形成されていることがわかる。したがって、この距離L3 によりつっぱり感を評価できることがわかる。
【0043】
実施例2
錘を54gにして10秒間押圧後、その押圧を解除し、解除前後の画像を撮る以外は実施例1と同様にして、図1の皮膚性状測定装置1Aを用いて、女性3名(A、B、C)の頭皮の測定を行った。
【0044】
また、美容専門家により、この女性3名の弾力性の有無を評価したところ、結果は次の通りであった。
【0045】
A:弾力性なし
B:弾力性あり
C:弾力性あり
【0046】
皮膚性状測定装置による測定結果は、弾力性のある頭皮(B、C)の場合、押圧力を解除後約5秒で陰影が消えたが、弾力性のない頭皮(A)の場合、押圧力の解除後15秒経過しても図7のように陰影(破線囲部分)が認められた。これにより、本装置によれば皮膚の弾力性も評価できることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の皮膚性状測定装置及び皮膚性状測定方法によれば、弾力性、柔軟性等の皮膚や頭皮の表面性状を、簡便でコンパクトな装置で評価することを可能とするので、化粧品、スキンケア方法、ヘアケア剤、頭皮ケア剤、頭皮ケア方法の開発、販売促進等に有用となる。
【符号の説明】
【0048】
1A、1B 皮膚性状測定装置
2 ハウジング
3 台座
4 錘受け台
5 錘
10 押圧子
11 押圧子の先端部
20 撮像手段
30 照明手段(指向性光源)
31 光源
32 レンズ系
33、34 拡散光源
40 表示手段
41 パーソナルコンピュータ
D1 凹み幅
D2 凹み深さ
P1 押圧部位
P2 凹み領域の光源側端部
S 皮膚(頭皮)
H 頭髪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚表面を押圧する押圧子、押圧による皮膚表面の凹みの陰影の暗領域が形成されるように皮膚表面の押圧部位を照明する照明手段、及び押圧部位を撮影する撮像手段を備え、押圧子の先端径が10mm以下である皮膚性状測定装置。
【請求項2】
照明手段が指向性光源であり、指向性光源が、皮膚表面の凹みの形成領域の外側においてその凹みに近接した位置に設けられている請求項1記載の皮膚性状測定装置。
【請求項3】
照明手段が拡散光源であり、拡散光源が、押圧子の先端部に設けられている請求項1記載の皮膚性状測定装置。
【請求項4】
筒状のハウジング内に押圧子、光源及び撮像手段のレンズ部分が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚性状測定装置。
【請求項5】
押圧子に加える押圧力を可変とする加圧機構を備える請求項1〜4のいずれかに皮膚性状測定装置。
【請求項6】
撮像手段で撮影した画像を表示する表示手段を備える請求項1〜5のいずれかに記載の皮膚性状測定装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の皮膚性状測定装置、及び皮膚性状測定装置から出力された画像データに基づいて皮膚性状を評価するコンピュータを備えた皮膚性状評価システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−81787(P2013−81787A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−264717(P2012−264717)
【出願日】平成24年12月3日(2012.12.3)
【分割の表示】特願2008−118851(P2008−118851)の分割
【原出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】