説明

皮膚若しくは毛髪用化粧料

【目的】直接皮膚に塗布した場合に、皮膚を害することなく皮膚の働きを活性化し、皮膚の再生を助け皮膚を滑らかにすると共に、小じわをなくし、皮膚の老化の治療、予防に優れた美容効果を示す皮膚若しくは毛髪用化粧料を提供する。
【構成】翡翠(Jade)の粉末を単独若しくはランの抽出液若しくは圧搾液と併有した化粧料及び該化粧料を皮膚若しくは毛髪用化粧料基材に、配合した化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、皮膚及び毛髪の美容と健康に優れた効果を与える皮膚若しくは毛髪用化粧料に係り、特に小じわの改善に卓越した効果を示す皮膚化粧料に関するものである。
【発明の概要】
【0002】
皮膚の健全な生理機能を維持し、健康な美肌を維持するため、皮膚化粧料中に、ビタミン、コラーゲン、ヒアルロン酸その他各種の添加物を加えることは公知である。
【0003】
また、皮膚を害することなく、皮膚の働きを活性化し、皮膚の再生を助け、皮膚を滑らかにすると共に、肌荒れや老化の治療・予防にも効果を示す薬用化粧料も提案されているが、その効果の点で、未だ十分満足すべきものではない。
一方、翡翠(Jade)を粉砕して得られた微粒子は、シリカ(珪素)、マグネシウム、カリウム、カルシウム等の天然ミネラル成分約80%からなるが、人体には、大変有益性が高いと考えられている。しかしながら、これを化粧料に利用しようという着想は全く知られていないし、現実にも行われていない。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、このような点に着目してなされたものであり、直接皮膚に塗布した場合に、皮膚を害することなく皮膚の働きを活性化し、皮膚の再生を助け皮膚を滑らかにすると共に、小じわをなくし、皮膚の老化の治療、予防に優れた美容効果を示す皮膚若しくは毛髪用化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明者は鋭意研究の結果、翡翠(Jade)の粉末を配合した化粧料は、外用剤として直接皮膚に塗布した場合に皮膚を害することなく皮膚の働きを活性化し、皮膚を滑らかにすると共に肌荒れや老化の治療、予防に抜群の効果を示すことを見出し、本発明に到達した。
【0006】
即ち本発明は、翡翠(Jade)の粉末を単独若しくは皮膚若しくは毛髪用化粧料基材に、配合したことを特徴とする。
【0007】
本発明の化粧料は、特に小じわ改善用皮膚化粧料として絶大な効果を奏する(請求項3)。
翡翠(Jade)の粉末と共にランの花の抽出液若しくは圧搾液を配合すると、小じわの改善に相乗効果を示すことが確認されている(請求項4)。
【0008】
前記粉末は、翡翠を粉砕して得られた粉末(微粒子)であるのが好ましい(請求項5)。
【発明の効果】
【0009】
本発明の化粧料は、直接皮膚に塗布した場合に、皮膚を害することなく皮膚の働きを活性化し、皮膚の再生を助け皮膚を滑らかにすると共に、小じわをなくし、皮膚の老化の治療、予防に優れた美容効果を示す等、従来の化粧料には全く見られない著しく優れた効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に使用する化粧料基材は、公知のものを使用すれば良く特に限定されない。また、剤型は特に限定されず、例えば、クリーム、ローション、パック、ファンデーション、シャンプー、リンス、ヘアートニック、浴剤、石鹸及び歯磨等があげられる。
【0011】
翡翠(Jade)の粉末を単独で皮膚に塗布しても、同様の効果を示す。
化粧料基剤への翡翠粉末の添加量は、広範囲に変化させることができるが、0.1重量%〜20重量%が好ましい。
翡翠粉末単独でも優れた効果を示すが、ランの花の抽出液若しくは圧搾液と併用することにより、相乗効果を示すことが実験により確認されている。ランの花の抽出液(有機溶剤溜去後)若しくは圧搾液の添加量は、0.1重量%〜5重量%が好ましい。
【実施例】
【0012】
次に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれら実施例に限定されない。例中数量を表す「%」は「重量%」である。実施例は配合割合のみ示すが、製造はこの配合割合で常法に従って行った。
【0013】
実施例1:クリーム
翡翠粉末 10.0%
ラン抽出液 0.5%
ミッロウ 6.0%
セタノ−ル
5.0%
スクワラン 15.0%
脂肪酸グリセリンエステル 4.0%
乳化剤 4.0%
アルフアービサボロール(エイコー101) 0.3%
精製水 53.2%
レウコノストック/ダイコン根発酵液 1.0%
UFS−CW20F 1.0%
香料、防腐剤
適量
上記成分を上記の割合で均質に混合し、本発明のクリームを得る。
実施例2:洗顔石鹸
石鹸素地 84.0%
翡翠粉末 15.0%
緑茶エキス 1.0%
香料・防腐剤 適量
実施例3
皮膚の状態が外観上明らかに小じわに悩んでいる40−58歳の女性10人を被験者とし、実施例1で得たクリームを1日朝夕2回通常の使用量で塗布し経過を肉眼観察した。結果を次表1に示す。
【0014】
【表1】



但し、 − 使用前と変わらない
± 使用前と比べて小じわが少なくなった
+ 小じわがなくなった
【0015】
上記結果から明らかなように、本発明の化粧料を塗布すると、5日目以降から皮膚の小じわが少なくなって、15日経過すると、しっとりとしていきいきとした艶のある小じわのない素肌に仕上げることが確認された。
ランの花の抽出液もしくは圧搾液を添加しない場合は、15日経過後に10日後と同様の結果が得られることが実験により確認されている。尚、ランの花の抽出液を添加した化粧料自体には、小じわをなくす効果の無いことは実験で確認されている。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
翡翠(Jade)の粉末を含有することを特徴とする皮膚若しくは毛髪用化粧料。
【請求項2】
皮膚若しくは毛髪用化粧料基材に、翡翠(Jade)の粉末を配合したことを特徴とする皮膚若しくは毛髪用化粧料。
【請求項3】
翡翠(Jade)の粉末単独若しくは皮膚化粧料基材に、翡翠(Jade)の粉末を配合したことを特徴とする小じわ改善用皮膚化粧料。
【請求項4】
ランの花の抽出液若しくは圧搾液を配合する請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。
【請求項5】
前記粉末は、翡翠を粉砕して得られた粉末である請求項1〜4のいずれかに記載の化粧料。


【公開番号】特開2011−20948(P2011−20948A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166403(P2009−166403)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【出願人】(397021464)株式会社永▲廣▼堂本店 (6)
【出願人】(509199546)サン工業株式会社 (1)
【出願人】(509200532)
【出願人】(501237431)八基通商株式会社 (1)
【Fターム(参考)】