説明

監視カメラシステム

【課題】 監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えることによって監視効率を高めること。
【解決手段】 本発明の監視カメラシステムは、監視対象を撮像する複数台の監視カメラ11と、これらの監視カメラ11と伝送路を介して接続され、各監視カメラ11による映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段13と、この切換手段13から出力される映像データを表示する表示手段14とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラ11と接続され、各監視カメラ11による映像データを画像処理する画像処理手段17と、前記画像処理手段17の処理結果に基づいて、前記切換手段13から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段13を制御する切換制御手段18とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は監視カメラシステムに関し、特に、監視カメラにより取得した映像データのモニタへの出力制御に関する。
【0002】
【従来の技術】監視カメラシステムは、複数の監視場所をセンタで集中監視するものであるため、モニタ設置場所やコストの関係で、モニタはカメラよりも少ない台数しか設置されないことが多く、この場合、モニタの入力前段にビデオ・スイッチを設けてモニタに表示するカメラ映像を切り換えることによって複数の監視場所の監視を行っている。従来の監視カメラシステムは、図8に示すように構成されていた。N台の監視カメラ811〜81N(図中のカメラ1〜カメラN。)は、センタに設置された操作部85からの指示でカメラ制御部86により旋回やズームなどのカメラ制御が行われていた。また、これらN台の監視カメラ811〜81Nは、映像出力端子がビデオ・スイッチ83(VSW)に接続されていて、このビデオ・スイッチ83で選択された監視カメラ81の映像データをモニタ84に表示していた。タイマ82は一定時間の計時を行うものであり、一定時間の計時情報はビデオ・スイッチ83に入力され、この計時情報がトリガとなってビデオ・スイッチ83の切り換えが行われていた。図9は、上記従来の監視カメラシステムにおけるモニタ映像の切換動作を示したフローチャートである。すなわち、タイマ82から一定時間が経過したことを示す計時情報が入力されるのを検出し(ステップ91)、計時情報が入力された時にビデオ・スイッチ83を切り換えて別のカメラ映像をモニタ84に表示させていた(ステップ92)。この様に、従来の監視カメラシステムでは、タイマ82による一定時間間隔で順次カメラ811→812→・・・・・・→81Nという具合にビデオ・スイッチ83が切り換えられ、モニタ84に表示していた。センタのオペレータは、一定時間間隔で自動切換されるカメラ映像を見ることによって監視業務を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の監視カメラシステムは、常に、予め設定した一定時間間隔で全てのカメラ映像が切り換えられていたので、交通量等が多くて事故などの異常事態が発生する可能性が高い監視場所のカメラ映像も、交通量等が少なく事故などの異常事態が発生する可能性が低い監視場所のカメラ映像も同じ時間間隔で切り換えられ、事故などの異常事態の発見が遅れるという問題があった。本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えて表示手段に表示させることによって監視効率を高める監視カメラシステムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明の監視カメラシステムは、監視対象を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラと接続され、各監視カメラによる映像データを画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段の処理結果に基づいて、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備する。この監視カメラシステムによれば、各監視カメラによる映像データを画像処理した結果に基づいて、表示手段に表示する映像データを切り換える。よって、画像処理に基づく監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えて表示手段に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0005】請求項2に記載の本発明の監視カメラシステムは、監視対象の道路を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラと接続され、各監視カメラによる映像データを画像処理して交通量を求める画像処理手段と、前記画像処理手段により求めた交通量に基づいて、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備する。この監視カメラシステムによれば、各監視カメラによる映像データを画像処理して求めた交通量に基づいて、表示手段に表示する映像データを切り換える。よって、画像処理により求めた交通量に基づく監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えて表示手段に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0006】請求項3に記載の本発明の監視カメラシステムは、監視対象の道路を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラと接続され、各監視カメラによる映像データを画像処理して交通量を求める画像処理手段と、前記切換手段から出力させる映像データを、前記画像処理手段により求めた交通量に応じた時間間隔で切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備する。この監視カメラシステムによれば、各監視カメラによる映像データを画像処理して求めた交通量に応じた時間間隔で、表示手段に表示する映像データを切り換える。よって、画像処理して求めた交通量に応じた割合で、監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えて表示手段に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0007】請求項4に記載の本発明の監視カメラシステムは、監視対象の施設を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラと接続され、各監視カメラによる映像データを画像処理して人または車両の通行量を求める画像処理手段と、前記画像処理手段により求めた通行量に基づいて、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備する。この監視カメラシステムによれば、各監視カメラによる映像データを画像処理して求めた通行量に基づいて、表示手段に表示する映像データを切り換える。よって、画像処理して求めた通行量に基づく監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えて表示手段に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0008】請求項5に記載の本発明の遠隔カメラシステムは、監視対象を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数の監視カメラと対に設けられ、観測対象のテレメータ情報を取得する観測手段と、前記観測手段の処理結果に基づいて、対となる前記監視カメラの映像データに、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備する。この監視カメラシステムによれば、各監視カメラの対となる観測手段によるテレメータ情報に基づいて、表示手段に表示する映像データを切り換える。よって、テレメータ情報に基づく監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えて表示手段に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0009】請求項6に記載の本発明の遠隔カメラシステムは、監視対象を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数の監視カメラと対に設けられ、観測対象のテレメータ情報を取得する観測手段と、前記観測手段の観測間隔に応じて、対となる前記監視カメラの映像データに、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備する。この監視カメラシステムによれば、各監視カメラの対となる観測手段の観測間隔に基づいて、表示手段に表示する映像データを切り換える。よって、観測手段の観測間隔に基づく監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えて表示手段に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の監視カメラシステムの実施の形態について説明する。
(第一の実施の形態)本発明の第一の実施の形態に係る監視カメラシステムを図1に示す。N台の監視カメラ111〜11N(図1中のカメラ1〜カメラN。)は、道路などの監視場所に設置され、この監視場所とは遠隔のセンタに設置された操作部15からの指示でカメラ制御部16により旋回やズームなどのカメラ制御が行われる。また、これらN台の監視カメラ111〜11Nは、映像出力端子が切換手段としてのビデオ・スイッチ13(VSW)に接続されていて、このビデオ・スイッチ13で選択された監視カメラ11の映像データは表示手段としてのモニタ14に表示される。また、N台の監視カメラ111〜11Nの映像出力端子は画像処理手段としての画像処理部17にも接続され、この画像処理部17では各監視カメラ(111〜11N)で撮像されたN個の映像データについて所定の画像処理アルゴリズムによって道路を通過する車両台数などの交通量を求める。切換制御手段としてのビデオ・スイッチ制御部18は、画像処理部17で求めたN個の映像データのそれぞれに対する交通量から、最も交通量の多い監視場所の監視カメラ11を判定し、この監視カメラ11の映像データが出力されるようビデオ・スイッチ13を切り換える。
【0011】次に、上記本発明の第一の実施の形態に係る監視カメラシステムにおけるモニタ映像の切換動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。まず、各監視カメラ111〜11Nによる監視場所を撮像した映像データを画像処理部17及びビデオ・スイッチ13に入力する(ステップ21)。そして、画像処理部17において、N個の映像データのそれぞれについて道路を通過する車両台数等の交通量を求める(ステップ22)。ビデオ・スイッチ制御部18は、画像処理部17で求めた交通量を比較して最も交通量が多い監視場所に設置された監視カメラ11を判定する(ステップ23)。ビデオ・スイッチ13は、ビデオ・スイッチ制御部18で判定した監視カメラ11の映像データを出力するように映像伝送パスの切り換えを行う(ステップ24)。このステップ21〜24を繰り返し行えば、いつも、交通量が多い監視場所の映像データがモニタ14に表示されることになる。したがって、上記本発明の第一の実施の形態に係る監視カメラシステムによれば、各監視カメラ11による映像データを画像処理した結果に基づいて、モニタ14に表示する映像データを切り換えるので、画像処理に基づく監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えてモニタ14に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0012】(第二の実施の形態)以下、本発明の第二の実施の形態に係る監視カメラシステムについて説明する。システム構成は図1と同じであるが、ビデオ・スイッチ13によるモニタ映像の切換動作が異なるので、これについて図3のフローチャートを用いて説明する。まず、各監視カメラ111〜11Nによる監視場所を撮像した映像データを画像処理部17及びビデオ・スイッチ13に入力する(ステップ31)。そして、画像処理部17において、N個の映像データのそれぞれについて道路を通過する車両台数等の交通量を求める(ステップ32)。ビデオ・スイッチ制御部18は、画像処理部17で求めた交通量を比較し、交通量に応じた比率でN台の監視カメラのそれぞれの監視時間を決定する(ステップ33)。例えば、図4に示す様に、カメラ111、112、・・・、Nの映像データから画像処理により求めた道路の通過車両数(交通量)がそれぞれ30台、10台、・・・、20台であった場合、カメラ111、112、・・・、Nの映像データをモニタ14に表示する監視時間をそれぞれ30秒、10秒、・・・、20秒とする。この監視時間は、ビデオ・スイッチ13を切り換える時間間隔であり、この時間間隔でビデオ・スイッチ13による自動切換を行う(ステップ34)。ステップ33で決定した監視時間にて監視を行う場合には(ステップ35でNに分岐。)、ステップ34から処理が繰返される。また、監視時間を随時変更する場合には(ステップ35でYに分岐。)、ステップ31から処理が繰返される。
【0013】したがって、上記本発明の第二の実施の形態に係る監視カメラシステムによれば、各監視カメラ11による映像データを画像処理して求めた交通量に応じた時間間隔で、モニタ14に表示する映像データを切り換えるので、画像処理して求めた交通量に応じた割合で、監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えてモニタ14に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0014】(第三の実施の形態)本発明の第三の実施の形態に係る監視カメラシステムを図5に示す。N台の監視カメラ511〜51N(図5中のカメラ1〜カメラN。)は、道路などの監視場所に設置され、この監視場所とは遠隔のセンタに設置された操作部55からの指示でカメラ制御部56により旋回やズームなどのカメラ制御が行われる。また、これらN台の監視カメラ511〜51Nは、映像出力端子が切換手段としてのビデオ・スイッチ53(VSW)に接続されていて、このビデオ・スイッチ53で選択された監視カメラ51の映像データは表示手段としてのモニタ54に表示される。一方、観測手段としてのテレメータ装置521〜52N(図5中のテレメータ1〜テレメータN。)は、監視カメラ511〜51Nと対になって設置され、雨量や風速などのテレメータ情報を取得する。このテレメータ装置521〜52Nは、遠隔のセンタに設置された操作部55からの指示でテレメータ制御部59により観測間隔の設定などのテレメータ制御が行われる。また、N台のテレメータ装置521〜52Nのテレメータ情報出力端子はテレメータ情報収集部57に接続され、このテレメータ情報収集部57では各テレメータ装置(521〜52N)により取得したテレメータ情報を集計処理する。
【0015】切換制御手段としてのビデオ・スイッチ制御部58は、テレメータ情報収集部57で集計処理したN個のテレメータ情報から、最も危険と考えられ監視が必要と考えられるテレメータ情報を判定し、このテレメータ情報を取得したテレメータ装置52と対になる監視カメラ51の映像データが出力されるようビデオ・スイッチ53を切り換える。次に、上記本発明の第三の実施の形態に係る監視カメラシステムにおけるモニタ映像の切換動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。まず、各テレメータ装置521〜52Nにより雨量や風速などのテレメータ情報を取得し、テレメータ情報収集部57に入力する(ステップ61)。そして、テレメータ情報収集部57において、N個のテレメータ情報を集計処理し、雨量や風速などが警戒値を超えてないか、或は、過去に取得したテレメータ情報からの変化量などが求められる(ステップ62)。ビデオ・スイッチ制御部58は、テレメータ情報収集部57の集計処理により警戒すべきテレメータ情報と判定され、このテレメータ情報を取得したテレメータ装置52と対になる監視カメラ51を判定する(ステップ63)。
【0016】ビデオ・スイッチ53は、ビデオ・スイッチ制御部58で判定した監視カメラ51の映像データを出力するように映像伝送パスの切り換えを行う(ステップ64)。このステップ61〜64を繰り返し行えば、警戒すべき監視場所の映像データがモニタ64に表示されることになる。したがって、上記本発明の第三の実施の形態に係る監視カメラシステムによれば、各監視カメラ51の対となるテレメータ装置52によるテレメータ情報に基づいて、モニタ54に表示する映像データを切り換えるので、テレメータ情報に基づく監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えてモニタ54に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。
【0017】(第四の実施の形態)以下、本発明の第四の実施の形態に係る監視カメラシステムについて説明する。システム構成は図5と同じであるが、ビデオ・スイッチ53によるモニタ映像の切換動作が異なるので、これについて図7のフローチャートを用いて説明する。まず、各テレメータ装置521〜52Nにより雨量や風速などのテレメータ情報を取得し、テレメータ情報収集部57に入力する(ステップ71)。そして、テレメータ情報収集部57において、N個のテレメータ情報を集計処理し、雨量や風速などが警戒値を超えてないか、或は、過去に取得したテレメータ情報からの変化量などが求められる(ステップ72)。雨量や風速などが警戒値を超えた場合やテレメータ情報に急激な変化があった場合には、テレメータ装置52による観測間隔を短縮してより細かなテレメータ情報を取得する必要がある。逆に、平常時においては観測間隔はあまり細かくしない方が良い。そこで、ステップ72の集計処理の結果、N個のテレメータ装置521〜52Nの中に観測間隔を変更する必要がある場合には(ステップ73でYに分岐。)、それに合わせて対となる監視カメラ51による監視時間の変更を行う(ステップ74)。この監視時間は、ビデオ・スイッチ53を切り換える時間間隔であり、ビデオ・スイッチ制御部58による制御で変更後の時間間隔でビデオ・スイッチ53による自動切換を行う(ステップ75)。ステップ74で変更した監視時間にて監視を行う場合には(ステップ76でNに分岐。)、ステップ74から処理が繰返される。また、監視時間を随時変更する場合には(ステップ76でYに分岐。)、ステップ71から処理が繰返される。一方、ステップ73において、N個のテレメータ装置521〜52Nのいずれにも観測間隔を変更する必要がない場合には(ステップ73でNに分岐。)、ステップ71から処理が繰返される。
【0018】したがって、上記本発明の第四の実施の形態に係る監視カメラシステムによれば、各監視カメラ51の対となるテレメータ装置52の観測間隔に基づいて、モニタ54に表示する映像データを切り換えるので、テレメータ装置52の観測間隔に基づく監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えてモニタ54に表示させることによって監視効率を高めることが可能となる。以上、本発明の監視カメラシステムについて、第一から第四の実施の形態について説明したが、これに限定されず要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても構わない。例えば、第一の実施の形態では、画像処理部17で道路の交通量に基づいてビデオ・スイッチ13を切り換えるものとしたが、プラントなどの施設監視においては、画像処理部17で人や車の出入りを検出し、この検出結果に基づいてビデオ・スイッチ13を切り換えるものとしても良い。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の監視カメラシステムによれば、監視に有用なカメラ映像を選択的に切り換えて表示手段に表示させることによって監視効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一及び第二の実施形態に係る監視カメラシステム。
【図2】本発明の第一の実施形態に係るVSWの映像切換方法。
【図3】本発明の第二の実施形態に係るVSWの他の映像切換方法。
【図4】本発明の第二の実施形態に係る、交通量と監視時間の関係。
【図5】本発明の第三の実施形態に係る監視カメラシステム。
【図6】本発明の第三の実施形態に係るVSWの映像切換方法。
【図7】本発明の第四の実施形態に係るVSWの他の映像切換方法。
【図8】従来の監視カメラシステム。
【図9】従来の監視カメラシステムにおけるVSWの映像切換方法。
【符号の説明】
11(111〜11N) 監視カメラ(1〜N)
13 ビデオ・スイッチ
14 モニタ
15 操作部
16 カメラ制御部
17 画像処理部
18 ビデオ・スイッチ制御部
57 テレメータ情報収集部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 監視対象を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラと接続され、各監視カメラによる映像データを画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段の処理結果に基づいて、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項2】 監視対象の道路を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラと接続され、各監視カメラによる映像データを画像処理して 交通量を求める画像処理手段と、前記画像処理手段により求めた交通量に基づいて、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項3】 監視対象の道路を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラと接続され、各監視カメラによる映像データを画像処理して 交通量を求める画像処理手段と、前記切換手段から出力させる映像データを、前記画像処理手段により求めた交通量に応じた時間間隔で切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項4】 監視対象の施設を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数台の監視カメラと接続され、各監視カメラによる映像データを画像処理して 人または車両の通行量を求める画像処理手段と、前記画像処理手段により求めた通行量に基づいて、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項5】 監視対象を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数の監視カメラと対に設けられ、観測対象のテレメータ情報を取得する観測手段と、前記観測手段の処理結果に基づいて、対となる前記監視カメラの映像データに、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項6】 監視対象を撮像する複数台の監視カメラと、これらの監視カメラと伝送路を介して接続され、各監視カメラによる映像データの入力に対して任意の映像データを選択的に切り換えて出力する切換手段と、この切換手段から出力される映像データを表示する表示手段とを具備する監視カメラシステムであって、前記複数の監視カメラと対に設けられ、観測対象のテレメータ情報を取得する観測手段と、前記観測手段の観測間隔に応じて、対となる前記監視カメラの映像データに、前記切換手段から出力させる映像データを切り換えるよう前記切換手段を制御する切換制御手段とを具備することを特徴とする監視カメラシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2001−309352(P2001−309352A)
【公開日】平成13年11月2日(2001.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−115988(P2000−115988)
【出願日】平成12年4月18日(2000.4.18)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】