説明

監視カメラシステム

【課題】
複数のカメラを用いた監視カメラシステムにおいて、カメラに異常が発生した場合、そのカメラの監視領域を他のカメラで補う処理は一般的である。しかし、故意にカメラが破壊されるなどの異常が発生した場合、そのカメラの状態やその周囲の様子を知ることが重要である。
【解決手段】
複数のカメラと、これらのカメラを制御するカメラ制御装置から構成される監視カメラシステムにおいて、各カメラは、少なくとも1台の他のカメラが撮影方向を変えることにより撮影することが可能な位置に配置する。カメラに異常が発生した場合、各カメラは、各カメラあるいはカメラ制御装置の内部メモリに保持しているカメラ制御テーブルに記された制御処理に基づいてカメラ制御を行い、異常の発生したカメラとその周囲を撮影する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のカメラを用いた監視カメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットやネットワークカメラの普及に伴い、ネットワークを介した映像及び音声データの送信が広く行われている。ネットワークカメラ製品のインタフェース規格は、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)により標準化が行われている。ONVIFでは、カメラ情報の設定、取得、ストリーミング、セキュリティなどに必要なインタフェースが定義され、ネットワークを介したカメラ制御が可能となっている。これにより、ONVIFに準拠したカメラ同士がネットワークで繋がっている場合、メーカを問わずに互いに通信制御を行うことが可能になる。一方、監視カメラシステムにおいては、監視対象を逃すことなく撮影することが求められる。なお、1台のカメラを用いるだけでは監視可能な範囲が制限されるため、複数のカメラを用いた監視カメラシステムを構成するのが一般的である。また、複数のカメラを用いる場合には、互いに協調しながら撮影することが望まれる。これは、ONVIFに準拠したカメラを用いることで実現することが可能である。このように、複数のカメラを用い、互いに協調しながら撮影をする方法に関しては、多くの技術が開示されている。
【0003】
例えば特許文献1では、複数のカメラのうち任意の1台をマスタ、その他のカメラをスレーブとして扱う監視カメラシステムにおいて、マスタのカメラを限定しないことで信頼性を向上させる方法が記載されている。複数のカメラを一括して集中管理する場合、スレーブのカメラの映像をマスタのカメラに集約し、マスタのカメラからホスト(ユーザ)に配信することがある。このようなシステムの場合、マスタのカメラに何らかの問題が生じると、スレーブのカメラの映像の配信ができなくなってしまう。そこで、マスタのカメラに問題が生じた場合には、スレーブのカメラの中の1台を新たにマスタのカメラとして機能させる方法が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、複数のカメラを用いた監視システムにおいて、異常を検知した場合に、異常位置を複数の方向から撮影するように複数のカメラを制御する方法が記載されている。侵入者の顔を撮影する場合に、1方向からの撮影では後ろ姿しか撮影できない可能性がある。そこで、複数のカメラを用い、撮影対象を複数の方向から撮影することにより問題を解決する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−295396号公報
【特許文献2】特開2003−289532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1では、マスタのカメラに問題が生じた場合に、スレーブのカメラの中の1台を新たにマスタのカメラとして機能させる方法が示されているが、マスタのカメラに生じた問題を知る術については記載されていない。もし、悪意のある侵入者により破壊されたのであれば、他のカメラが破壊される可能性もある。このような状況においては、マスタのカメラの機能を別のカメラに移すだけでなく、マスタのカメラに生じた問題を知ることも重要である。
【0007】
また、上記特許文献2では、異常位置を複数のカメラにより複数の方向から撮影する方法が示されているが、カメラ自体に問題が生じた場合に、そのカメラの状態を他のカメラで撮影することは記載されていない。これを実現するためには、各カメラが互いを撮影できるような位置に配置することが必要である。
【0008】
そこで、本発明の目的は、複数のカメラを用いた監視カメラシステムにおいて、カメラに異常が発生して撮影不能になった場合に、そのカメラやその周囲を他のカメラで撮影することにより、問題の原因を知ることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
複数のカメラと、これらのカメラを制御するカメラ制御装置から構成される監視カメラシステムにおいて、各カメラは、少なくとも1台の他のカメラが撮影方向を変えることにより撮影することが可能な位置に配置する。カメラに異常が発生した場合、各カメラは、各カメラあるいはカメラ制御装置の内部メモリに保持しているカメラ制御テーブルに記された制御処理に基づいてカメラ制御を行い、異常の発生したカメラとその周囲を撮影する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のカメラを用いた監視カメラシステムでカメラに異常が発生した場合、その他のカメラを制御することで、異常が発生したカメラやその周囲を撮影することができるようになる。これにより、異常が発生した原因を知ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施例に係る監視カメラシステムを示す図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る監視カメラの撮影方向について一例を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るカメラ制御テーブルについて一例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るカメラ制御処理の流れについて一例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る監視カメラシステムを示す図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るカメラ制御テーブルについて一例を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るカメラ制御処理の流れについて一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用い、本発明の一実施の形態について説明する。但し、本方式により本発明が限定されるわけではない。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の第1実施例に係る監視カメラシステムを示す図である。ここでは、3台のカメラ1−1〜1−3を用いた場合の監視カメラシステムを例に示す。
【0014】
カメラ1−1〜1−3は、撮像部2と、カメラ駆動部3と、データ圧縮部4と、メモリ5と、ネットワークI/F6と、カメラ制御信号受信部7を備える。
【0015】
撮像部2で撮像した映像データは、データ圧縮部4で圧縮データに変換する。圧縮方式は何れの方式でも良く、H.264やMPEGなどが挙げられる。圧縮データはメモリ5に格納しておく。メモリ5に格納したデータは、ネットワークI/F6を介してネットワーク上へ転送する。映像受信装置10は、HUB8を介してカメラ1−1〜1−3の映像データを受信する。また、カメラ制御装置9は、HUB8を介して各カメラの制御を行うことが可能である。カメラ制御信号受信部7で制御信号を受信したカメラは、カメラ駆動部3により所望の処理を実行する。
【0016】
図2は、本発明の第1実施例に係る監視カメラの撮影方向について一例を示す図である。旋回機能を有する3台のカメラa〜cを用いて監視を行う様子を天井から見た図を示している。なお、各カメラは、他のカメラを旋回させることで、自身の状態を他のカメラで撮影することが可能な位置に設置する。例えば、図2(a)は通常時の監視の様子を示したものである。カメラbは、カメラaを旋回させて撮影方向を変えることで、カメラbやその周囲を撮影できる位置に設置している。よって、カメラbに異常が発生した場合には、図2(b)に示すように、カメラaを旋回させ、カメラbやその周囲の撮影を行うことができる。従って、悪意のある侵入者がカメラを破壊した場合など、このような制御を行うことにより、壊されたカメラの状態や侵入者の顔、姿を他のカメラで撮影することが可能になる。なお、カメラの異常の検知方法は如何なる方法であっても良い。例えば、各カメラに異常を検知するセンサを搭載し、異常発生時はカメラ制御装置9へ通知するようにしても良いし、映像受信装置10で受信する映像データが途切れた場合を異常発生として検知する方法にしても良い。
【0017】
ここで、異常が発生した場合の各カメラの制御方法について示す。
【0018】
図3は、本発明の第1実施例に係るカメラ制御テーブルについて一例を示す図である。
【0019】
カメラ制御装置9の内部メモリに、図3に示すようなカメラ制御を記したテーブルを保持しておく。テーブルには、カメラに異常が発生した場合に、どのようなカメラ制御を行うかを記しておく。また、処理の優先順位についても記しておく。仮に、カメラ制御装置9が図3に示したテーブルを保持しているとする。カメラbに異常が発生した場合、カメラ制御装置9は、カメラaに対して左に45度旋回するように制御信号を送信する。カメラaは、この制御信号をカメラ制御信号受信部7で受信し、カメラ駆動部3により所望の処理を実行する。これにより、図2(b)に示したような撮影方向の切換えが可能になる。なお、各カメラの制御は、テーブルに記した処理の優先順位に基づいて実行する。例えば、図3に示したテーブルを使用している場合に、カメラbおよびcに異常が発生したとする。テーブルを参照すると、カメラbに異常が発生した場合は「カメラaを左に45度旋回」、カメラcに異常が発生した場合は「カメラaを右に45度旋回」となっている。何れもカメラaを旋回させる処理が記されているが、その旋回方向は異なるものである。そこで、処理の優先順位を設定しておくことにより、カメラの制御処理に矛盾が生じないようにしておく。従って、図3に示したテーブルを使用している場合、カメラbに異常が発生した場合の処理の優先順位は「2」、カメラcに異常が発生した場合の処理の優先順位は「3」となっていることから、カメラbに異常が発生した場合の処理を実行する。なお、カメラ制御テーブルにおいて、必ずしもカメラ制御処理が記載されている必要はない。例えば、図2(a)のような監視状態において、カメラbに異常が発生したとする。もとより、カメラbの正面にはカメラcが設置されているため、特別なカメラ制御を行わなくとも、カメラbの状況はカメラcにより撮影されることになる。従って、このようなカメラ配置の場合、カメラ制御テーブルには、カメラbで異常が発生した場合の処理について記載がなくとも問題はない。
【0020】
図4は、本発明の第1実施例に係るカメラ制御処理の流れについて一例を示す図である。処理の流れを順に示す。
【0021】
監視カメラシステムにおいて、使用中のカメラに異常が発生する(SP11)。カメラ制御装置がカメラ異常を検知、内部メモリに保持しているカメラ制御テーブルを参照する(SP12)。異常が発生したカメラに対し、カメラ制御テーブルに記載の優先順位に基づいて処理を選択する(SP13)。もし、カメラ制御テーブルに、カメラ異常時のカメラ制御処理が記載されていない場合には(SP14)、現状のカメラ制御にて監視を続ける。カメラ制御テーブルに、カメラ異常時のカメラ制御処理が記載されている場合には(SP14)、記載のカメラ制御処理を実行する制御信号を制御対象のカメラへ送信する(SP15)。制御信号を受信したカメラは、カメラ駆動部により所望の駆動制御を行い、異常カメラの方向へと旋回、異常カメラとその周囲を撮影する(SP16)。
【0022】
このように本実施例によれば、複数のカメラを用いた監視カメラシステムにおいて、カメラに異常が発生した場合、カメラ制御装置の保持するカメラ制御テーブルに基づいて、各カメラを制御することにより、異常の発生したカメラとその周囲を撮影することができるようになる。これにより、異常が発生した原因を知ることが可能になる。また、カメラの位置や数に応じて、カメラ制御テーブルに記すカメラ制御処理および優先順位を変えることにより、カメラ異常に対して柔軟に対応できる監視カメラシステムを構築することが可能になる。
【実施例2】
【0023】
実施例1では、異常の発生したカメラの状況を知るために、カメラ制御装置において他のカメラを制御し、異常の発生したカメラを撮影する方法について示した。本実施例では、カメラ間で異常通知を行うことにより、カメラ制御装置を介さずに異常の発生したカメラを撮影する方法について示す。
【0024】
図5は、本発明の第2実施例に係る監視カメラシステムを示す図である。
【0025】
実施例1の監視カメラシステムでは、カメラ制御装置からの制御信号を受信するカメラ制御信号受信部7を備えていた。これに対し、図5では、カメラ制御信号受信部7の代わりにカメラ異常通信部11を備える構成としている。異常が発生したカメラは、カメラ異常通信部11から異常信号を送信する。カメラの異常は、ネットワークI/F6からHUB8を介して、ネットワーク上の各カメラへ通知される。ネットワーク上の正常なカメラは、カメラ異常通信部11で異常信号を受信することにより、他のカメラに異常が発生したことを知る。
【0026】
ここで、異常が発生した場合の各カメラの制御方法について示す。
【0027】
図6は、本発明の第2実施例に係るカメラ制御テーブルについて一例を示す図である。
【0028】
各カメラの内部メモリ5に、図6に示すようなカメラ制御を記したテーブルを保持しておく。テーブルには、カメラに異常が発生した場合に、どのようなカメラ制御を行うかを記しておく。また、処理の優先順位についても記しておく。なお、図6に示したカメラ制御テーブルは、図2のように旋回機能を有する3台のカメラa〜cを用いて監視を行う場合に、カメラaの内部メモリ5に保持しているテーブルの一例である。また、実施例1同様、各カメラa〜cは、他のカメラを旋回させることで、自身の状態を他のカメラで撮影することが可能な位置に設置しているとする。本実施例では、カメラaに対し、他のカメラに異常が発生した場合に、そのカメラとその周囲を撮影する機能を持たせることを考える。そこで、カメラaの内部メモリ5に保持しているカメラ制御テーブルに、カメラbやカメラcに異常が発生した場合におけるカメラaの制御について記しておく。もし、カメラbに異常が発生した場合、カメラaは自分の保持するカメラ制御テーブルを参照し、カメラbに対する処理を選択する。図6のカメラ制御テーブルを参照した場合、「左に45度旋回」となるので、カメラaはカメラ駆動部3により所望の駆動制御を行い、カメラbの方向へと旋回、カメラbとその周囲を撮影する。なお、実施例1同様、カメラ制御テーブルに記した処理の優先順位を考慮することで、複数のカメラに異常が発生した場合のカメラ制御に問題が生じないようにしておく。これにより、図6に示したカメラ制御テーブルを保持しているカメラaは、カメラbとカメラcに異常が発生した場合でも、優先順位に基づいて優先度の高いカメラbに対する処理を実行すればよいことになる。また、実施例1同様、カメラ制御テーブルには、必ずしもカメラ制御処理が記載されている必要はない。例えば、図2(a)のような監視状態において、カメラbに異常が発生したとする。もとより、カメラbの正面にはカメラcが設置されているため、カメラaがカメラbを撮影しなくとも、カメラbの状況はカメラcにより撮影されることになる。従って、このようなカメラ配置の場合、カメラ制御テーブルには、カメラbで異常が発生した場合の処理について記載がなくとも問題はない。このように、必ずしも全てのカメラで異常の発生したカメラを撮影する必要はなく、特に撮影方向を変える必要の無いカメラについては、異常が発生した場合の処理について記載をする必要はない。
【0029】
図7は、本発明の第2実施例に係るカメラ制御処理の流れについて一例を示す図である。処理の流れを順に示す。
【0030】
監視カメラシステムにおいて、使用中のカメラに異常が発生する(SP21)。異常が発生したカメラの送信する異常信号を、ネットワーク上の各カメラが受信する(SP22)。異常信号を受信した各カメラは、自分の内部メモリに保持しているカメラ制御テーブルを参照する(SP23)。異常が発生したカメラに対し、カメラ制御テーブルに記載の優先順位に基づいて処理を選択する(SP24)。もし、カメラ制御テーブルに、カメラ異常時のカメラ制御処理が記載されていない場合には(SP25)、現状のカメラ制御にて監視を続ける。カメラ制御テーブルに、カメラ異常時のカメラ制御処理が記載されている場合には(SP25)、カメラ駆動部により所望の駆動制御を行い、異常カメラの方向へと旋回、異常カメラとその周囲を撮影する(SP26)。
【0031】
このように本実施例によれば、複数のカメラを用いた監視カメラシステムにおいて、カメラに異常が発生した場合、各カメラの保持するカメラ制御テーブルに基づいて、各カメラが自らカメラ制御を行うことにより、異常の発生したカメラとその周囲を撮影することができるようになる。これにより、異常が発生した原因を知ることが可能になる。また、カメラの位置や数に応じて、カメラ制御テーブルに記すカメラ制御処理および優先順位を変えることにより、カメラ異常に対して柔軟に対応できる監視カメラシステムを構築することが可能になる。なお、実施例1と異なり、カメラ間でカメラの異常を通信し、情報を共有することが可能な構成であるため、カメラ制御装置を介することなく、カメラ間で協調した監視動作を実現することができる。従って、カメラ制御装置を置かずに、カメラのみで監視カメラシステムを構築することも可能である。
【0032】
実施例1〜2を監視カメラシステムに適用する場合、各カメラおよびカメラ制御装置は同じメーカから提供される必要がある。これは、各カメラとカメラ制御装置間の通信においてインタフェースの規格を合わせる必要があるためである。ここで、各カメラおよびカメラ制御装置がONVIFに対応した機器であれば、インタフェースの規格が同じであるため、異なるメーカ同士の組み合わせであっても本実施例を実現することが可能になる。
【0033】
なお、その他の実施例としては、カメラ制御テーブルをカメラ側とカメラ制御装置側の両方に持つ構成も考えられる。この場合、図1のカメラ制御信号受信部7は図5におけるカメラ異常通信部11の機能も併せ持つことになる。このような構成とすることで、例えばカメラ側の異常通信機能が何らかの理由により機能しなくなった場合にも、カメラ制御装置側からの制御が可能となる。また逆にカメラ制御装置が機能しなくなった場合にも、上記した実施例に示す効果を得られることとなり、信頼性が向上する。
【0034】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
【符号の説明】
【0035】
1−1〜1−3 映像配信カメラ
2 撮像部
3 カメラ駆動部
4 データ圧縮部
5 メモリ
6 ネットワークI/F
7 カメラ制御信号受信部
8 HUB
9 カメラ制御装置
10 映像受信装置
11 カメラ異常通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のカメラと、これらのカメラを制御するカメラ制御装置から構成される監視カメラシステムであって、
各カメラは、撮影方向を変更するカメラ駆動部と、前記カメラ駆動部への制御信号を受信するカメラ制御信号受信部を備え、
前記カメラ制御装置は、カメラに異常が発生した場合に、前記各カメラが行う処理を記したカメラ制御テーブルを備え、
前記各カメラを、少なくとも1台の他のカメラが撮影方向を変えることにより撮影することが可能な位置に配置しておき、
前記カメラ制御装置は、カメラに異常が発生した場合に、前記カメラ制御テーブルに基づいて、任意のカメラへ制御信号を送信して撮影方向を変更し、異常の発生したカメラとその周囲を撮影することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項2】
複数のカメラを用いた監視カメラシステムであって、
各カメラは、撮影方向を変更するカメラ駆動部と、カメラの異常を伝える異常信号をカメラ間で送受信するカメラ異常通信部と、カメラに異常が発生した場合に各カメラが行う処理を記したカメラ制御テーブルを備え、
前記各カメラを、少なくとも1台の他のカメラが撮影方向を変えることにより撮影することが可能な位置に配置しておき、
前記各カメラは、異常が発生したカメラから送信される前記異常信号を取得した場合に、前記カメラ制御テーブルに基づいて撮影方向を変更し、異常の発生したカメラとその周囲を撮影することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項3】
複数のカメラと、これらのカメラを制御するカメラ制御装置から構成される監視カメラシステムであって、
各カメラは、撮影方向を変更するカメラ駆動部と、前記カメラ駆動部への制御信号を受信するカメラ制御信号受信部と、カメラの異常を伝える異常信号をカメラ間およびカメラ制御装置で送受信するカメラ異常通信部と、カメラに異常が発生した場合に各カメラが行う処理を記したカメラ制御テーブルとを備え、
前記カメラ制御装置は、カメラに異常が発生した場合に、前記各カメラが行う処理を記したカメラ制御テーブルを備え、
前記各カメラを、少なくとも1台の他のカメラが撮影方向を変えることにより撮影することが可能な位置に配置しておき、
カメラに異常が発生した場合に、前記カメラ制御テーブルに基づいて、任意のカメラへ制御信号を送信して撮影方向を変更し、異常の発生したカメラとその周囲を撮影することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項4】
請求項1〜3に記載した監視カメラシステムであって、
前記カメラ制御テーブルは、処理の優先順位情報を含むことを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項5】
請求項4に記載した監視カメラシステムであって、
前記優先順位情報に基づいて、前記カメラ制御テーブルの中から処理を選択することを特徴とする監視カメラシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−249117(P2012−249117A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119876(P2011−119876)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】