説明

監視システム、及び監視プログラム

【課題】監視対象に設置し、監視対象が移動して変位する場合に始動し、監視対象近辺の画像を指定メールアドレスへ自動送信するとともに監視対象近辺へ威嚇音やメッセージを発する、監視システムを提供する。
【解決手段】監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより遠隔操作が可能な通信端末を、操作コマンドを解析するモード解析手段221と、加速度測定手段のセンサ情報をもとに位置情報を算出し、閾値を超えたことを報知する加速度解析手段223と、操作端末から画像取り込みコマンドが入力するときあるいは加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせるときに撮影画像を画像処理する画像処理手段224と、加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの画像を撮影し、データ通信による通知と撮影データを指定の電子メールアドレスに自動送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者側の操作端末、例えば、携帯電話端末の機能を有効に活用して監視対象を監視する監視システム、及び監視プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
監視装置として、
(1)警備会社が、防犯カメラや超音波・光・振動センサなどを警備対象周辺に設置し、周辺状態の常時記録と侵入者の侵入時に警報・通知を行うシステム;
(2)警備対象となる児童や徘徊老人に携帯させ、利用者が警備対象の現在位置を知りたい時、あるいは、警備対象者が異常通知操作をしたときに、警備会社のネットワークとGPS(Global Positioning System)を利用して警備対象者の位置を測定し、利用者へその情報を伝える装置;
等が知られており
(3)ホームセキュリティやテロ防止、車両盗難防止および介護・リハビリ・生涯教育など多用途に使用できるマルチセキュリティ装置(特許文献1);
も提案されている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2004−118811号公報
【0004】
特許文献1等の先行技術にあっては、ホームセキュリティやテロ防止、車両盗難防止および介護・リハビリ・生涯教育など多用途に使用できるが、
(1)一般的な防犯カメラなどは、常時監視する必要があるため、利用者側がそれを管理する警備会社に支払うコストが非常に大きく、またプライバシーの問題から、設置できる範囲が限定される。また、超音波・光・振動センサなどは、ドア・窓・室内などに設置する場合が多いが、利用者が不用意に動作させることや誤動作が多いこともあり、管理に負担がかかる。また、室内を出入りする家政婦や身内が利用者の金品を盗む場合には、抑止効果がほとんどない。さらに、警備対象がその警備範囲外に持ち出された場合は、その追跡が非常に困難となる。そして、窃盗者への警報や警告を適時発生させることができないので、事件発生直後から窃盗を回避する効果に乏しい。
(2)GPSなどを利用して、監視対象の位置情報を測定する方法では、GPS信号が届かない屋内などでは追跡が困難となるだけでなく、利用者が測位を要求した場合のみに位置情報を送る場合が多く、警備対象物や対象者が利用者の意に反して移動した場合には利用者が測位を要求するまで移動事実を認識することができない。そのため、異常事態の発見が遅れるという問題があるとともに、利用者が、監視対象がおかれている周辺状況を画像や音などで知ることができず、周囲の人などに助けを求めることができないため、異常事態発見後の対応が遅くなる。
等の問題点を有していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、監視対象そのものに設置し、利用者が操作端末から遠隔指示あるいは直接指示をした後に、常時監視対象を監視し、監視対象が第三者により動かされて変位するか、あるいは自ら移動して変位する場合に始動し、監視対象近辺の画像を動画/静止画にて撮影してその画像を指定メールアドレスへ自動送信すするとともに利用者側の操作端末へ動作検出通知と監視対象近辺へ威嚇音やメッセージを発することができる、小型一体型の監視システム、及び監視プログラムを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、監視対象そのものに設置し、利用者が操作端末から遠隔指示あるいは直接指示した場合に、監視対象位置において最も測定精度の高い測位情報を選択して監視対象の位置情報を利用者側の操作端末に通知し、あるいは、監視対象近辺の画像を動画/静止画にて撮影してその画像を指定メールアドレスへ自動送信し、あるいは、監視対象近辺へ威嚇音やメッセージを発することができる、小型一体型の監視システム、及び監視プログラムを提供することにある。
【0007】
本発明のもう一つの目的は、監視対象そのものに設置し、利用者が操作端末から遠隔指示あるいは直接指示をした後に、常時監視対象を監視し、警備対象が監視区域外あるいはルートを外れた場合など、異常を真に知らせる必要がある時のみに操作端末の保有者へ的確な情報を通知し、また、監視対象者あるいは周辺の者へメッセージなどを発し、さらに利用者ならびに他の者と直接会話できる、小型一体型の監視システム、及び監視プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る監視システムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とGPS受信手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
GPS用人工衛星の基地局、データ通信ネットワークのアクセスポイント、Wi−Fiのアクセスポイントの3つからそれぞれ付与される通信端末の絶対位置およびその時間的変化を基にして特定される位置情報から選ばれる最も精度の高い位置情報の選択を行なう位置情報測定・解析手段を具備していることを特徴としている。
【0009】
さらに、前記通信端末を撮影手段を含んで構成し、該通信端末を、前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するときに開始される撮影の画像を少なくとも画像処理する画像処理手段として機能させるようにするとよい。
【0010】
さらに、前記通信端末を加速度測定手段を含んで構成し、該通信端末が、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段を具備するようにするとよい。
【0011】
前記通信端末が、さらにあらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域を備え、該位置領域ないしルートのデータ域が位置領域ないしルートを緯度、経度で構成される位置データとして記憶させる機能、および、前記位置情報測定・解析手段が、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、監視対象があらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域から外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信させる機能を具備するようにするとよい。
【0012】
本発明に係る監視システムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段を具備するようにすることもできる。
【0013】
さらに、前記通信端末をスピーカを含んで構成し、前記通信端末が、あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能するようにするとよい。
【0014】
本発明に係る監視システムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と撮影手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するときに開始される撮影の画像を少なくとも画像処理する画像処理手段を具備しているようにすることができる。
【0015】
本発明に係る監視システムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とマイクと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段として機能するようにすることができる。
【0016】
さらに、前記通信端末をスピーカを含んで構成し、前記通信端末を、あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能するようにするとよい。
【0017】
本発明に係る監視システムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度解析手段とマイクと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、該通信端末が、前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段を具備しているようにすることができる。
【0018】
前記操作端末側からの呼び出し信号が前記通信端末に入力し呼び出し信号の条件を満たしていると前記通信端末が判断した場合に、前記通信端末が、特定のコマンドを受信したと解釈して機能するようにするとよい。
【0019】
本発明に係る監視システムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段と、
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの画像を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する通信解析手段を具備していることを特徴とする監視システムとすることもできる。
【0020】
本発明に係る監視システムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とGPS受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段とマイクとスピーカと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段と、
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの画像を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する通信解析手段と
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段と、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力をスピーカを介し出力する音声発生手段を具備していることを特徴としている監視システムとすることもできる。
【0021】
前記モード解析手段におけるモードの解析は、次の(1)〜(15)のモードの少なくとも1つのモード解析であることにより行なわれる。
(1)現在稼働している通信端末のモードを解除し、コマンド待機モードにするモード
(2)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(3)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(4)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(5)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(6)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(7)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(8)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−F−を利用して、コマンド入力時の通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先するモード
(9)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先するモード
(10)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(11)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信しGPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(12)規定フォーマットの静止画を通信端末が撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(13)規定フォーマットの動画を通信端末が撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(14)あらかじめ設定された警報音を通信端末のスピーカから鳴らすモード
(15)あらかじめ設定されたメッセージを通信端末のスピーカから出力するモード
【0022】
本発明に係る監視プログラムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とGPS受信手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、GPS用人工衛星の基地局、データ通信ネットワークのアクセスポイント、Wi−Fiのアクセスポイントの3つからそれぞれ付与される通信端末の絶対位置およびその時間的変化を基にして特定される位置情報から選ばれる最も精度の高い位置情報の選択を行なう位置情報測定・解析手段として機能させる監視プログラムである。
【0023】
本発明に係る監視プログラムは、さらに撮影手段を含む通信端末を、前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するときに開始される撮影の画像を少なくとも画像処理する画像処理手段として機能させる監視プログラムとするとよい。
【0024】
本発明に係る監視プログラムは、さらに加速度測定手段を含む通信端末を、前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段として機能させる監視プログラムとするとよい。
【0025】
本発明に係る監視プログラムは、前記通信端末に、さらに、あらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域を備え、該位置領域ないしルートのデータ域が位置領域ないしルートを緯度、経度で構成される位置データとして記憶させる機能、および、前記位置情報測定・解析手段が、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、監視対象があらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域から外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信させる機能を実現させる監視プログラムとするとよい。
【0026】
本発明に係る監視プログラムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段として機能させる監視プログラムとすることもできる。
【0027】
本発明に係る監視プログラムは、さらにスピーカを含む前記通信端末を、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能させる監視プログラムとするとよい。
【0028】
本発明に係る監視プログラムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と撮影手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するときに開始される撮影の画像を少なくとも画像処理する画像処理手段として機能させる監視プログラムとすることもできる。
【0029】
本発明に係る監視プログラムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とマイクと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段として機能させる監視プログラムとすることもできる。
【0030】
本発明に係る監視プログラムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度解析手段とマイクと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段として機能させる監視プログラムとすることもできる。
【0031】
本発明に係る監視プログラムは、前記操作端末側からの呼び出し信号が前記通信端末に入力し呼び出し信号の条件を満たしていると前記通信端末が判断した場合に、前記通信端末は、特定のコマンドを受信したと解釈して機能させる監視プログラムとするとよい。
【0032】
本発明に係る監視プログラムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段と、
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの画像を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する通信解析手段として機能させる監視プログラムトすることもできる。
【0033】
本発明に係る監視プログラムは、前記モード解析手段におけるモードの解析を、次の(1)〜(15)のモードの少なくとも1つのモード解析である監視プログラムとすることができる。
(1)現在稼働している通信端末のモードを解除し、コマンド待機モードにするモード
(2)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(3)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(4)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(5)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(6)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(7)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(8)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−F−を利用して、コマンド入力時の通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先するモード
(9)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先するモード
(10)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(11)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信しGPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(12)規定フォーマットの静止画を通信端末が撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(13)規定フォーマットの動画を通信端末が撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(14)あらかじめ設定された警報音を通信端末のスピーカから鳴らすモード
(15)あらかじめ設定されたメッセージを通信端末のスピーカから出力するモード
【0034】
前記位置情報測定・解析手段による解析した位置情報の出力は、前記操作端末ないし前記操作端末側が受信を希望するアドレスへの出力とすることができる。
【0035】
前記画像処理手段により画像処理された画像は少なくとも1つの操作端末側に送信される。
【発明の効果】
【0036】
上記構成を備えた本発明によれば、次の効果を奏する。
(1)監視対象そのものに設置し、利用者が操作端末から遠隔指示あるいは直接指示をした後に、常時監視対象を監視し、監視対象が第三者により動かされて変位するか、あるいは自ら移動して変位する場合に始動し、監視対象近辺の画像を動画/静止画にて撮影してその画像を指定メールアドレスへ自動送信すするとともに利用者側の操作端末へ動作検出通知と監視対象近辺へ威嚇音やメッセージを発することができる、小型一体型の監視システム、及び監視プログラムが得られる。
(2)監視対象そのものに設置し、利用者が操作端末から遠隔指示あるいは直接指示した場合に、監視対象位置において最も測定精度の高い測位情報を選択して監視対象の位置情報を利用者側の操作端末に通知しあるいは、監視対象近辺の画像を動画/静止画にて撮影してその画像を指定メールアドレスへ自動送信しあるいは、監視対象近辺へ威嚇音やメッセージを発することができる、小型一体型の監視システム、及び監視プログラムが得られる。
(3)監視対象そのものに設置し、利用者が操作端末から遠隔指示あるいは直接指示をした後に、常時監視対象を監視し、警備対象が監視区域外あるいはルートを外れた場合など、異常を真に知らせる必要がある時のみに操作端末の保有者へ的確な情報を通知し、また、監視対象者あるいは周辺の者へメッセージなどを発し、さらに利用者ならびに他の者と直接会話できる、小型一体型の監視システム、及び監視プログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本願の開示事項が適用される監視システム1の構成を例示する構成ブロック図である。
【図2】図1に示す監視システムにおける通信端末のハードウエアの構成を例示する構成ブロック図である。
【図3】図2に示す通信端末を構成する記憶部の構成ブロック図である。
【図4】通信端末のモード解析手段が行なう解析全モードの分岐フローを示す分岐フロー図である。
【図5】モード解析手段が行なう解析モードがALM modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図6】モード解析手段が行なう解析モードがALMA modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図7】モード解析手段が行なう解析モードがALMM modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図8】モード解析手段が行なう解析モードがALS modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図9】モード解析手段が行なう解析モードがALSA modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図10】モード解析手段が行なう解析モードがALSM modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図11】モード解析手段が行なう解析モードがGGL modeでありデータの通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図12】モード解析手段が行なう解析モードがMGL modeでありデータの通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図13】モード解析手段が行なう解析モードがMGLA modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図14】モード解析手段が行なう解析モードがMGLM modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図15】モード解析手段が行なう解析モードがMGL mode,MGLA mode,MGLM modeである場合の解析領域のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】モード解析手段が行なう解析モードがGS modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図17】モード解析手段が行なう解析モードがGM modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図18】モード解析手段が行なう解析モードがMA modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図19】モード解析手段が行なう解析モードがMM modeでありデータ通信をSMS通信を利用して行なう場合のフローチャートである。
【図20】通信端末を自動車内に設置した状態を示す図である。
【図21】自動車内に設置した通信端末を用いて運転手を撮影し通信端末より操作端末に送信された画像を示す図である。
【図22】通信端末をオートバイのハンドルに搭載した状態を示す図である。
【図23】操作端末の初期画面を示す図である。
【図24】操作端末のメインメニュー画面を示す図である。
【図25】操作端末と通信端末のやりとりを表示する操作端末の画面を示す図である。
【図26】操作端末のサブメニュー画面を示す図である。
【図27】図26に示される操作端末のサブメニューの設定ボタンを押したときに表示される設定画面を示す図である。
【図28】図27に示す設定画面をスクロールした状態の設定画面を示す図である。
【図29】図27に示す操作端末の設定画面中の「SMS送信先電話番号」の動作メニューを押したときの表示画面を示す図である。
【図30】図27に示す操作端末の設定画面中の「SMS送信先リスト」の動作メニューを押したときの表示画面を示す図である。
【図31】図27に示す操作端末の設定画面中の「メール送信先アドレス」の動作メニューを押したときの表示画面を示す図である。
【図32】図27に示す操作端末の設定画面中の「連続撮影枚数」の動作メニューを押したときの表示画面を示す図である。
【図33】図27に示す操作端末の設定画面中の「ビデオ録画時間」の動作メニューを押したときの表示画面を示す図である。
【図34】図27に示す操作端末の設定画面中の「エリア定義ファイル」の動作メニューを押したときの表示画面を示す図である。
【図35】図27に示す操作端末の設定画面中の「位置情報監視間隔」の動作メニューを押したときの表示画面を示す図である。
【図36】図28に示す操作端末の設定画面における「加速度検知時の動作」の動作メニュー中の「ビデオ録画」メニューを押した時の表示画面を示す図である。
【図37】図28に示す操作端末の設定画面における「加速度検知時の動作」の動作メニュー中の「スナップショット」メニューを押した時の表示画面を示す図である。
【図38】操作端末のメインメニューの「設定変更」ボタンを選択したときの表示画面を示す図である。
【図39】操作端末のメインメニューの「位置情報取得(XPS)」ボタンを選択したときの表示画面を示す図である。
【図40】操作端末のメインメニューの「位置情報取得(XPS)」ボタンを押し、さらに図39に示す「コマンド送信」ボタンを押したときの通信端末の位置を示す操作端末の表示画面の図である。
【図41】図26に示される「エリア作成」ボタンを押したときに表れるエリア作成メニューの画面を示す図である。
【図42】図41に示す「ファイル」作成ボタンを押したときに表れる「編集するエリアファイルを選択」に導く画面を示す図である。
【図43】図42の「area1.csv」のボタンを押し、さらに下段の「開く」ボタンを押したときに表れる画面であって、エリア監視を開始するときに参照される監視エリアの一例を示す画面を示す図である。
【図44】エリア監視領域を設定する際の画面を示す図である。
【図45】図44の画面左上部の「+」のボタンを押したときに円にて表示されるエリア監視領域の一例を示す図である。
【図46】図45の状態から画面左上部の「+」のボタンを3回押した状態の一例を示す図である。
【図47】画面左上部の「<」または「>」のボタンを押し、円にて形成され表示されるエリア監視領域の一つを太い円の輪郭線により形成した状態を示す図である。
【図48】画面左上部の「<」または「>」のボタンを押し、円にて形成され表示されるエリア監視領域の3番目の円を太い円の輪郭線により選択した状態を示す図である。
【図49】画面左上部の「−」のボタンを押し、図48に示される太い円の輪郭線により示される監視領域を削除した状態を示す図である。
【図50】画面左上部のバー70を右にスライドさせ円により示される監視領域を拡大した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0038】
[監視システム1]
以下、本願の開示事項が適用される監視システム1を、図1〜図3を参照しながら説明する。
【0039】
監視システム1は、操作端末10と、通信端末100がネッワーク5を介して接続されて構成される。前記操作端末10と通信端末100は、センサによる情報の検出、情報処理及び情報通信を行なう構成部分を有している。
【0040】
監視システム1において、前記操作端末10は、例えば、携帯電話端末10A、スマートフォン(Smartphone;多機能携帯電話端末;)10B、PC(Personal Computer)、タブレットPC等のPC端末10Cにより構成される。
【0041】
前記通信端末100は、入力手段110と、送受信手段(通信モジュール)120と、GPS受信手段130と、加速度測定手段140と、撮影手段150と、記憶手段160と、マイク170と、スピーカ180と、ディスプレイ190と、信号制御手段(CPU等)200とを含んで構成されている。
【0042】
前記通信端末100は、例えば、監視対象側[例えば、自動車300の車内のハンドル301の後面側(図20)、オートバイ350のハンドル351(図22)]に位置し操作端末10からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末として構成される。前記送受信手段120、GPS受信手段130は、電波の受信に適した場所において、データ通信ネットワーク、Wi−FiのアクセスポイントやGPS用人工衛星の基地局400から位置検出のための電波信号を受信する機能を内蔵している。
【0043】
先ず、監視システム1のハードウエアの構成を説明する。
【0044】
前記入力手段110は、タッチスクリーン、キーボード等により構成される。
【0045】
前記送受信手段120は、例えば、Wi−Fi用アンテナ送受信部、携帯用アンテナ送受信部(W−CDMA、GSM、HSPA等)、SMS送受信部、Bluetooth用アンテナ送受信部、音声通信部を含んで構成され、データ、音声等の送受信を行なう。Wi−FiはGPSが使えない場合に寄与する。前記マイク170を介し集音された音声は、前記信号制御部200でAD変換され前記音声通信部(前記送受信手段120)を介して操作端末側に出力される。また、前記送受信手段120を介して受信したデジタル化された音声データは信号制御手段200を介してD−A変換され前記スピーカ180より出力される。
【0046】
前記GPS受信手段130は、前記信号制御手段200よりGPS受信指令信号が入力するとGPS用人工衛星から送信される信号を解析し監視対象の絶対位置を計算し、計算された位置情報を前記信号制御手段200に出力する。
【0047】
前記加速度測定手段140は、監視対象の重力加速度及び監視対象が変位した際に生じる加速度を測定する。
【0048】
前記撮影手段150は、カメラ部151、カメラ制御部152、画像圧縮部153を含んで構成されている。前記カメラ部151は、例えばCCDカメラ、CMOSカメラ等により構成される。また前記画像圧縮部153は、静止画用JPEG、動画用MPEG等により構成される。
【0049】
前記撮影手段150は、前記信号制御手段200から作動信号が入力すると稼動状態に置かれ監視対象周辺の画像を撮影する。具体的には、
(1)前記操作端末10から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、
あるいは、
(2)前記加速度測定手段140が変位をキャッチし、前記信号制御手段200に変位信号を送出する際に前記信号制御手段200が前記加速度測定手段140からのセンサ情報をもとに演算処理することにより位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末100の現在位置(X1,Y1,Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末100の変化した位置(X2,Y2,Z2)との差分が閾値を超えるとき、
あるいは、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき
の(1)あるいは(2)のときに撮影を開始する。すなわち、例えば、図20に示すように、前記通信端末100を構成する撮影手段150のカメラ部151を、自動車300の車内におけるハンドル301の後面側からドライバーを撮影できる位置並びに向きに設置することにより、自動車が盗まれた場合に、前記操作端末10から自動車内の画像の取り込みを求めるコマンドが前記通信端末100に入力すると、前記通信端末100はドライバー302の顔面等を撮影し(図21)、さらに、その画像を前記操作端末10に送信することにより泥棒を特定することに寄与する(泥棒の顔面等の画像を操作端末側で得ることが可能となる)。同様に、オートバイ350のハンドル351に前記通信端末100を搭載することにより(図22)、同様のことを達成できる。
【0050】
前記記憶手段160は、ROM161,RAM162,外部メモリ163、記憶部164を含んで構成される。
【0051】
前記ROM161は、前記送受信手段120、GPS受信手段130、加速度測定手段140、撮影手段150、マイク170、スピーカ180、ディスプレイ190を稼動させるための基本プログラムを記憶している。前記RAM162は、演算に必要な一時的データの読み書きを行なう。前記外部メモリ163は、撮影した画像データの容量が大きい場合の画像データの記憶とその画像データの外部端末への複製等に使用する。前記記憶部164は、第1記憶部(領域)165と第2記憶部(領域)166を有し、例えばフラッシュメモリにより構成される。かくして、電源部210の電源が遮断されても前記記憶部164のデータは保持される。前記第1記憶部165は、アプリケーション記憶領域220、ユーザデータ記憶領域230、作業記憶領域240を有する(図3)。また、前記第2記憶部166は、システム記憶領域250を有する。
【0052】
前記マイク170は、監視区域の音声を集音する。集音された音声は信号制御部200でAD変換される。
【0053】
前記スピーカ180は、監視対象や、監視対象区域に音(威嚇音等)や音声を発する。
【0054】
前記ディスプレイ190は、LCD、タッチスクリーンにより形成されている。
【0055】
前記信号制御手段200は、マイクロプロセッサ(例えば、CPU)とA−D/D−A変換器を備えている。
【0056】
電源部210は、電池による電源ユニットとして構成される。
【0057】
前記アプリケーション記憶領域220は、モード解析手段221、位置情報測定・解析手段222、加速度解析手段223、画像処理手段224、通信解析手段225、集音手段226、音発生手段227、ディスプレイ表示手段228を記憶する(これらの手段を機能させるプログラムを記憶している)。
【0058】
前記モード解析手段221は前記操作端末10又は前記入力手段110より入力する操作モードを解析する。すなわち、前記モード解析手段221は、前記操作端末10または前記通信端末100の入力手段110からのコマンドを受け取ると、以下のCommand referencesに記載のモードから選ばれる少なくとも1つのモードの解析を行なう。前記操作端末10からのコマンドは、電子メール、SMS、MMSなどの手段を介して前記通信端末100に送られる。
【0059】
前記通信端末100を構成する電源部210の電池容量が一定量を下回った場合、電源部210の電源が切られた場合、前記第1記憶部165が記憶しているアプリケーションが強制的に終了した場合は、その旨を電子メール通信、SMS通信、MMS通信を用いて前記通信端末100は前記操作端末10に通知する。
【0060】
次に、Command referencesについて述べる。
(1)CLC mode(Clear Command mode)
現在稼働している通信端末のモードを解除し、コマンド待機モードにする。
(2)ALM mode(Acceleration Launch Movie mode)
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信[例えば、電子メール通信、SMS(Short Message Service)通信、MMS(Multimedia Messaging Service)通信]による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。
(3)ALMA mode(Acceleration Launch Movie with Alert mode)
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らす。
(4)ALMM mode(Acceleration Launch Movie with Message mode)
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力する。
(5)ALS mode(Acceleration Launch Snapshot mode)
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。
(6)ALSA mode(Acceleration Launch Snapshot with Alert mode)
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らす。
(7)ALSM mode(Acceleration Launch Snapshot with Message mode)
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力する。
(8)GGL mode(Get Global Location mode)
GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、現在(コマンド入力時)の通信端末の絶対位置(緯度、経度)と測位精度を計測し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先する。
(9)MGL mode(Monitor Global Location mode)
GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置(緯度、経度)と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信する。GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先する。
(10)MGLA mode(Monitor Global Location with Alert mode)
GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置(緯度、経度)と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信する。GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先する。さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らす。
(11)MGLM mode(Monitor Global Location with Message mode)
GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置(緯度、経度)と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信する。GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先する。さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力する。
(12)GS mode(Get Snapshot mode)
規定フォーマットの静止画を通信端末が撮影し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。
(13)GM mode(Get Movie mode)
規定フォーマットの動画を通信端末が撮影し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。
(14)MA mode(Make Alert mode)
あらかじめ設定された警報音を通信端末のスピーカから鳴らす。
(15)MM mode(Make Message mode)
あらかじめ設定されたメッセージを通信端末のスピーカから出力する。
【0061】
図4〜図19に、データ通信をSMS通信を利用して行なう場合の各モードのフローチャート例を示す。
【0062】
前記モード解析手段221は、前記のように、操作端末10あるいは通信端末100の入力手段110を介して入力される操作情報(モード)を解析しており、例えば、
(1)泥棒等が監視対象を盗む際に監視対象の変位を検出するとともにその変位を操作端末側に知らせ、泥棒等の画像を操作端末に送り、さらに威嚇音を発生させるモードか否か
(2)操作者が操作端末を通じ、監視対象周辺の画像を動画(音声付、音声なしの両方を含む)、静止画を任意に取り込むモードか否か
(3)操作者が操作端末を通じ、監視対象の絶対位置(ロケーション)情報(精度、緯度、経度)を任意に取り込むモードか否か
(4)操作者が操作端末を通じ監視対象から操作端末を通じ音、メッセージを任意に出させるモードか否か
(5)徘徊者、子どもなどの監視対象が監視区域ないしルート内に存在するか否か並びに位置情報(精度、緯度、経度)を知らせるモードか否か
等のモードの解析を行なう。
【0063】
前記位置情報測定・解析手段222は、GPS用人工衛星の基地局、データ通信ネットワークのアクセスポイント、Wi−Fiのアクセスポイントの3つからそれぞれ付与される絶対位置およびその時間的変化を基にして特定される位置情報から選ばれる最も精度の高い位置情報の選択を行なう。
【0064】
前記加速度解析手段223は、監視対象にかかる重力加速度及び監視対象が変位した際に生じる加速度を測定し内容を解析する。すなわち、前記加速度解析手段223は、前記加速度測定手段140が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段140のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1,Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2,Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に加速度を解析して閾値を超えたときに前記信号制御手段200に閾値を超えたことを報知する信号を送出する。
【0065】
前記画像処理手段224は、
a)前記操作端末10から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、
あるいは
b)前記加速度解析手段223から閾値を超えていることを知らせる信号が前記制御信号手段200に入力するとき、
に開始される撮影の画像を画像処理する。
【0066】
前記通信解析手段225は、SMS通信手段225A、データ通信手段(例えば、電子メール)225Bを備え、前記通信端末100おける加速度解析値が閾値を超えた場合に、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信(例えば、電子メール通信、SMS通信、MMS通信)による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する。前記SMS通信手段225Aを利用し速報性の情報の通信を行なう。前記データ通信手段225Bを利用し大容量の情報の通信を行なう。
【0067】
前記集音手段226は、前記マイク170から集音され前記信号制御手段200を介してデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段224で得られた動画に付与する。
【0068】
前記音声発生手段227は、あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間で前記信号制御手段200にデジタル信号として送信し、前記信号制御手段200でD−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカ180を介し出力する。
【0069】
前記ディスプレイ表示手段228は、モード(mode)メニューの表示、動作状態の表示、測定結果等の表示を行なう。
【0070】
前記ユーザデータ記憶領域230は、SMSデータ域231、送受信先データ域232、SIM−ID域233を備えている。
【0071】
前記SMSデータ域231は、前記通信端末100が稼動する前記操作端末のID情報、SMSの送受信履歴情報(通信内容を含む)などを記憶している。
【0072】
前記送受先データ域232は、あらかじめ決められたデータ通信における指定の電子メールアドレス等を記憶している。
【0073】
前記SIM−ID域233は、あらかじめ使用許可されたSIM−IDしか使えないよう使用可能なSIM−ID情報を記憶している。
【0074】
前記監視区域ないしルートのデータ域234は、監視対象ないしルートを緯度、経度で構成される位置データとして記憶している。
【0075】
前記アラーム音のデータ域235は、少なくとも一つの任意のアラーム音をデータとして記憶している。
【0076】
前記メッセージのデータ域236は、少なくとも一つの任意のメッセージをデータとして記憶している。
【0077】
前記作業記憶領域240は、動画像のデータ域241と、静止画像のデータ域242を含んでいる。
【0078】
前記動画像のデータ域241は、前記画像処理手段224から得られた動画のデータを一時的に記憶加工し、前記データ通信手段225Bからデータ通信する際に適切な通信が行なえるデータとして記憶する。
【0079】
前記静止画像のデータ域242は、前記画像処理手段224から得られた静止画のデータを一時的に記憶加工し、前記データ通信手段225Bからデータ通信する際に適切な通信が行なえるデータとして記憶する。
【0080】
前記システム記憶領域250は、前記操作端末10との間で通信システムを稼動させるOS(Operating System)251、ネイティブアプリケーション252、各種データ域253を記憶している。前記ネイティブアプリケーション252は音声通信手段252Aを含み、電話機能を担って通信端末側は操作端末側と音声通話を行なうことができる。前記OS251は、周知のOS、例えば、Android OS(AndroidはGoogle Inc.の登録商標)等を記憶している。
【0081】
[監視プログラム]
以下、監視プログラムについて説明する。
【0082】
監視プログラムは、監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1,Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2,Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段と、
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの画像を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する通信解析手段として機能させる。
【0083】
さらに、前記通信端末をGPS受信手段を含んで構成させ、通信端末を、GPS用人工衛星の基地局、データ通信ネットワークのアクセスポイント、Wi−Fiのアクセスポイントの3つからそれぞれ付与される通信端末の絶対位置およびその時間的変化を基にして特定される位置情報から選ばれる最も精度の高い位置情報の選択を行なう位置情報測定・解析手段としてさらに機能させる。
【0084】
前記通信端末に、さらに、あらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域を備え、該位置領域ないしルートのデータ域が位置領域ないしルートを緯度、経度で構成される位置データとして記憶させる機能、前記位置情報測定・解析手段が、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、監視対象があらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域から外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信させる機能を実現させる。
【0085】
前記通信端末を、さらに、マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段として機能させる。
【0086】
前記通信端末を、さらに、あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力をスピーカを介し出力する音声発生手段として機能させるための監視プログラムとする。
【0087】
以下、上記プログラムを実行するためのソフトウエアのアルゴリズムについて説明する。
(1)まず、ソフトウエアのアルゴリズムを総括的に説明するに、今、図1、図4において、通信端末100側でソフトウエアが起動すると初期化(S1)が実行され、次に「SMS解析」(S3)を開始する[操作端末10側からの呼び出し信号(例えば、呼び出し回数、呼び出し時間等)が通信端末100に入力し、呼び出し信号の条件を満たしていると通信端末100が判断した場合に、通信端末100は、特定のSMSコマンドを受信したと解釈し、S10〜S290のいずれかのモードを実行する機能を通信端末100が有するようにすることを含む]。操作端末10は、あらかじめ決められた操作モードであるALM(S10)からCLC(S290)までと各モードの設定内容をSMSとして通信端末側に送信し、通信端末がそのSMSを受信すると、記載されているモードと動作条件を解析し、各モードのプログラムが起動する(図4)。
(2)操作端末10の操作概念および内容を図23〜図26に示す操作端末(スマートフォン)の画面を用いてその一例を説明する。図23は操作端末10の初期画面を示し、画面中央の「SMS commander」のアイコン501をタッチすると、ソフトロゴ表示後に図24に示すメインメニュー画面が表示される。この操作メニューは、基本的に、メニュー行のいずれかをタッチするとランプが点灯し(図24は「加速度監視開始」の左欄に設けたランプが点灯している状態を示している)、下部に設けた「コマンド送信」ボタン502を押すと通信端末100に操作モードと設定内容が記載されたSMSが送られ、図25に示すように、「コマンド送信」ボタン502の下欄の画面は、操作端末10から送るSMS内容と通信端末100から送られるSMS内容の記録が残る「ログ」表示欄503を形成する(図25)。
(3)図26の画面に示す操作内容と図4における操作モードとの対応関係は、次の〔イ〕〜〔ト〕のとおりである。
〔イ〕加速度監視モード→ALM mode、ALMA mode、ALMM mode、ALS mode、ALSA mode、ALSM mode
〔ロ〕位置情報取得モード→GGL mode
〔ハ〕エリア監視モード→MGL mode、MGLA mode、MGLM mode
〔ニ〕スナップショットモード→GS mode
〔ホ〕ビデオ録画(撮影)モード→GM mode
〔ヘ〕警報音発生モード→MA mode
〔ト〕警報メッセージ発生モード→MM mode
個々のモード切替え(の設定)は、図27〜図37に示す設定画面によって行なう。また、エリア監視領域の設定は、図38〜図50に示す設定画面によって行なう。
【0088】
次に、操作端末10より通信端末100に送る基本設定条件の作成について説明する。
(1)操作端末10の「設定ボタン(図示せず)」を押すと、図26の画面下段のメニューが表示される(図24に示す画面が図26に示す画面に変わる)。すなわち、図26に示すように、「設定」メニュー601、「ログクリア」メニュー602、「SMS消去」メニュー603、「エリア作成」メニュー604が表示される。「設定」メニュー601は通信端末100の操作条件を設定するためのものであり、「ログクリア」メニュー602はこれまでやりとりしたログ内容を消去するためのものであり、「SMS消去」メニュー603は操作端末10が送信したSMS記録を消去するためのものであり、さらに「エリア作成」メニュー604は監視エリアを作成するためのものである。
(2)図26に示す「設定」メニュー(ボタン)601を押すと、図27に示す設定メニュー画面が表示される。なお、全ての設定メニューが一画面に収まらない場合は画面を上下にスクロールすることにより図28の画面が表示され、全ての設定メニューが表示される。
(3)以下順に、設定メニューに触れた場合に表示される画面の内容、および初期設定値を具体的に入力する場合について説明する。ここでは、図27、図28に示す主な設定メニューに触れた場合について説明する。
(4)図27に示す画面の「SMS送信先電話番号」のメニューに触れると、図29に示す画面が表示され、操作端末10からコントロールする通信端末100の電話番号を設定する画面が表示される。(この番号を変更する場合を含め)電話番号欄を指でタッチし、下段のキーボードを利用して電話番号を入力する。操作できる通信端末の台数に制限はないので、一台の操作端末で多数のセキュリティー管理が可能となる。なお、図27に示す画面の「SMS送信先リスト」のメニューに触れると図30に示す画面が表示され、ワンタッチで送信先リストの電話番号の画面展開が可能となる。
(5)図27に示す画面の「メール送信先アドレス」のメニューに触れると、図31に示す画面が表示される。下段のキーボードを利用して「メール送信先アドレス」を入力する。この「メール送信先アドレス」は、通信端末が撮影した静止・動画を送信する送信先のメールアドレスであり、利用者(操作端末側)が通信端末からの送信を希望するアドレスに設定する。
(6)図27に示す画面の「連写撮影枚数」のメニューに触れると、図32の画面が表示される。下段のキーボードを利用して撮影する枚数を入力する。図32に示す画面は、静止画撮影を含むモードで撮影する枚数を「5」枚として入力した状態を示している。
(7)図27に示す画面の「ビデオ録画時間」のメニューに触れると、図33の画面が表示される。下段のキーボードを利用して記録する時間を入力する。図33に示す画面は、動画撮影を含むモードで記録される時間を「5」秒として入力した状態を示している。
(8)図27に示す画面の「エリア定義ファイル」のメニューに触れると、図34の画面が表示され、エリア監視モード時の設定画面が表示される。エリア監視モードで使用する行動範囲は、「エリア定義ファイル」としてSDカードなどの記録エリアに登録する。行動ファイルは、複数(いくつでも)用意できるので、監視したい範囲の定義ファイルを選択する。図34に示す画面は、「area.1」を選択した状態を示している。
(9)図27に示す画面の「位置情報監視間隔」のメニューに触れると、図35の画面が表示され、エリア監視モードにおいて、子機(通信端末100)がどの時間間隔で位置を測定するかの設定欄が表示される。図35に示す画面は、通信端末である子機が位置を測定する間隔を「10」秒として入力した状態を示している。
(10)図28に示す画面の「加速度検知時の動作」のメニューに触れると、図36、図37に示す画面が表示され、加速度監視モードで通信端末が動作を検知した際に撮影する画像の種類(「ビデオ録画」画像か「スナップショット」画像か)を選択する画面が表示される。図36に示す画面はビデオ録画(動画撮影)モードを選択した状態を示し、図37に示す画面はスナップショット(静止画撮影)モードを選択した状態を示している(ビデオ録画モードを選択した場合は「ビデオ録画」の右欄のランプが点灯し、スナップショットモードを選択した場合は「スナップショット」の右欄のランプが点灯する。)。
(11)以上のようにして、図27、図28に示す各設定項目の初期設定値を入力した後に、図38に示す「設定変更」のメニューを選択し(「設定変更」の左欄のランプが点灯)、さらに、操作端末10側の「コマンド送信」メニュー(ボタン)を押すことにより初期設定値情報が記載されたSMSを通信端末100に送信する。
(12)通信端末100の設定変更が完了すると、通信端末100から操作端末10側に設定変更完了通知が届く。
【0089】
さらに、図4に示す各モードの動作を、図4〜図19に示すフローチャートとともに説明する。
【0090】
加速度監視モード→ALM mode(図5参照)
(1)操作端末10からのSMS、あるいは通信端末100の直接操作によってALM mode開始の指示を受信すると(S10,S11,S22)、通信端末の加速度測定手段140の電源はonになり、加速度測定を開始する(S12)。
(2)測定された加速度は、3軸方向の加速度をそれぞれ直流成分ACCDCと交流成分ACCACに分離される(S13,S14)。得られた直流成分ACCDCと交流成分ACCACがいずれも各閾値(DC,AC)以上でない場合は(S15,S23)、加速度測定開始ルーチン(S12)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(3)S15,S23のステップにおいて、直流成分ACCDCあるいは交流成分ACCACが各閾値(DC,AC)以上であると判断され通信端末による直接操作によってALM mode開始の指示がある場合は、動画撮影ルーチン(S17)に進む。ステップ16において、操作端末からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度が閾値を超えたことをSMSで送信元へ通知(返信)し(S24)、動画撮影ルーチン(S17)に進む。動画撮影が終了すると、その取得データファイルを初期設定で設定されたメール送信先アドレスへ送信する(S18、図31参照)。
(4)S19のステップにおいて、CLC mode(図26に於ける「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまでは加速度測定開始ルーチン(S12)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(5)CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信され通信端末による直接操作によってALM mode開始の指示がある場合は(S20)、ALMmodeを終了しSTARTモードに(S21)、操作端末からのSMS送信による開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが終了したことをSMSで通知し(S25)、STARTモードに移る(S21)。以降は、図4のステップBに戻る。
【0091】
加速度監視モード→ALMA mode(図6参照)
(1)操作端末10からのSMS、あるいは通信端末100の直接操作によってALMA mode開始の指示を受信すると(S30,S31,S43)、通信端末100の加速度測定手段140の電源はonになり、加速度測定を開始する(S32)。
(2)測定された加速度は、3軸方向の加速度をそれぞれ直流成分ACCDCと交流成分ACCACに分離される(S33,S34)。得られた直流成分ACCDCと交流成分ACCACがいずれも各閾値(DC,AC)以上でない場合は(S35,S44)、加速度測定開始ルーチン(S32)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(3)S35、S44のステップにおいて、直流成分ACCDCあるいは交流成分ACCACが各閾値(DC,AC)以上であると判断され通信端末による直接操作によってALMAmode開始の指示である場合は、動画撮影ルーチン(S37)に進む。S36のステップにおいて、操作端末からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度が閾値を超えたことをSMSで通知してから(S45)動画撮影ルーチン(S37)に進む。動画撮影が終了すると、その取得データファイルを初期設定で設定されたメールアドレスへ送信し(S38、図31参照)、あらかじめ設定されたALARM音を通信端末から発生させる(S39)。
(4)S40のステップにおいて、CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまでは加速度測定開始ルーチン(S32)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(5)S40のステップにおいて、CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信され通信端末による直接操作によってALMA mode開始の指示である場合は(S41)、ALMA modeを終了してSTARTモードに(S42)、操作端末からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが終了したことをSMSで通知し(S46)、STARTモードに移る(S42)。
以降は、図4のステップBに戻る。
【0092】
加速度監視モード→ALMM mode(図7参照)
(1)操作端末10からのSMS、あるいは通信端末100の直接操作によってALMM mode開始の指示を受信すると(S50,S51,S63)、通信端末の加速度測定手段140の電源はonになり、加速度測定を開始する(S52)。
(2)測定された加速度は、3軸方向の加速度をそれぞれ直流成分ACCDCと交流成分ACCACに分離される(S53,S54)。得られた直流成分ACCDCと交流成分ACCACがいずれも各閾値(DC,AC)以上でない場合は(S55,S64)、加速度測定開始ルーチン(S52)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(3)S55、S64のステップにおいて、ACCDCあるいは交流成分ACCACが各閾値(DC,AC)以上であると判断された場合において、通信端末による直接操作によってALMM mode開始の指示である場合は、動画撮影ルーチン(S57)に進む。S56のステップにおいて、操作端末からのSMS送信による開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に加速度が閾値を超えたことをSMSで通知してから(S65)動画撮影ルーチン(S57)に進む。動画撮影が終了すると、その取得データファイルを初期設定で設定されたメールアドレスへ送信し(S58、図31参照)、あらかじめ設定されたメッセージを通信端末から発生させる(S59)。
(4)S60のステップにおいて、CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまでは加速度測定開始ルーチン(S52)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(5)S60のステップにおいて、CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信され通信端末による直接操作によってALMM mode開始の指示であった場合は(S61)、ALMM modeを終了してSTARTモードに(S62)、操作端末からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが終了したことをSMSで送信元に通知し(S66)、STARTモードに移る(S62)。以降は、図4のステップBに戻る。
【0093】
加速度監視モード→ALS mode(図8参照)
(1)通信端末100の直接操作によってALS mode開始の指示を受信すると(S70,S71,S82)、通信端末の加速度測定手段の電源はonになり、加速度測定を開始する(S72)。操作端末10からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが開始したことをSMSで通知し(S82)、通信端末の加速度測定手段の電源はonになる。
(2)測定された加速度は、3軸方向の加速度をそれぞれ直流成分ACCDCと交流成分ACCACに分離される(S73,S74)。得られた直流成分ACCDCと交流成分ACCACがいずれも各閾値(DC,AC)以上でない場合は(S75,S83)、加速度測定開始ルーチン(S72)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(3)S75、S83のステップにおいて、直流成分ACCDCあるいは交流成分ACCACが各閾値(DC,AC)以上であると判断され通信端末による直接操作によってALS mode開始の指示がある場合は、静止画撮影ルーチン(S77)に進む。S77のステップにおいて、操作端末からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度が閾値を超えたことをSMSで送信元へ通知し(S84)、静止画撮影ルーチン(S77)に進む。静止画撮影が終了すると、その取得データファイルを初期設定で設定されたメール送信先アドレスへ送信する(S78、図31参照)。
(4)S79のステップにおいて、CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまで加速度測定開始ルーチン(S72)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(5)S79のステップにおいて、通信端末の直接操作によってALS mode開始の指示がある場合は(S80)、ALS modeを終了してSTARTモードに(S81)、CLC mode(図26に於ける「加速度監視終了」)のコマンドが操作端末からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが終了したことをSMSで送信元へ通知し(S85)、STARTモードに移る(S81)。以降は、図4のステップBに戻る。
【0094】
加速度監視モード→ALSA mode(図9参照)
(1)通信端末100の直接操作によってALSA mode開始の指示を受信すると(S90,S91,S103)、通信端末の加速度測定手段140の電源はonになり、加速度測定を開始する(S92)。操作端末からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが開始したことをSMSで通知し(S103)、通信端末の加速度測定手段の電源はonになる。
(2)測定された加速度は、3軸方向の加速度をそれぞれ直流成分ACCDCと交流成分ACCACに分離される(S93,S94)。得られた直流成分ACCDCと交流成分ACCACがいずれも各閾値(DC,AC)以上でない場合は(S95,S104)、加速度測定開始ルーチン(S92)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(3)S95,S104のステップにおいて、直流成分ACCDCあるいは交流成分ACCACが各閾値(DC,AC)以上であると判断され通信端末による直接操作によってALSAmode開始の指示がある場合は、静止画撮影ルーチン(S97)に進む。S96のステップにおいて、操作端末からのSMS送信による開始指示が場合は、操作端末側の電話番号に加速度が閾値を超えたことをSMSで通知し(S105)、静止画撮影ルーチン(S97)に進む。静止画撮影が終了すると、その取得データファイルを初期設定で設定されたメールアドレスへ送信し(S98、図31参照)、あらかじめ設定されたALARM音を通信端末から発生させる(S99)。
(4)S100のステップにおいて、CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまで加速度測定開始ルーチン(S92)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(5)S100のステップにおいて、通信端末の直接操作によってALSA mode開始の指示がある場合は(S101)、ALSA modeを終了しSTARTモードに(S102)、CLCmode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが操作端末からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが終了したことをSMSで通知し(S106)、STARTモードに移る(S102)。以降は、図4のステップBに戻る。
【0095】
加速度監視モード→ALSM mode(図10参照)
(1)通信端末100の直接操作によってALSM mode開始の指示を受信すると(S110,S111)、通信端末の加速度測定手段140の電源はonになり、加速度測定を開始する(S112)。操作端末10からのSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが開始したことをSMSで通知し(S123)、通信端末の加速度測定手段の電源はonになる。
(2)測定された加速度は、3軸方向の加速度をそれぞれ直流成分ACCDCと交流成分ACCACに分離される(S113,S114)。得られた直流成分ACCDCと交流成分ACCACがいずれも各閾値(DC,AC)以上でない場合は(S115,S124)、加速度測定開始ルーチン(S112)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(3)S115,S124のステップにおいて、直流成分ACCDCあるいは交流成分ACCACが各閾値(DC,AC)以上であると判断され通信端末による直接操作によってALSMmode開始の指示がある場合は、静止画撮影ルーチン(S117)に進む。操作端末によるSMS送信によって開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に加速度が閾値を超えたことをSMSで通知し(S125)、静止画撮影ルーチン(S117)に進む。静止画撮影が終了すると、その取得データファイルを初期設定で設定されたメール送信先アドレスへ送信し(S118、図31参照)、あらかじめ設定されたメッセージを通信端末から発生させる(S119)。
(4)S120のステップにおいて、CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまで加速度測定開始ルーチン(S112)以降に戻り、繰り返し加速度信号を解析し続ける。
(5)S120のステップにおいて、通信端末の直接操作によるALSM mode開始の指示がある場合は(S121)、ALSM modeを終了してSTARTモードに、CLC mode(図26における「加速度監視終了」)のコマンドがSMS送信による開始指示である場合は、操作端末側の電話番号に加速度監視モードが終了したことをSMSで通知し(S126)、STARTモードに移る(S122)。以降は、図4のステップBに戻る。
【0096】
位置情報取得モード→GGL mode(図11参照)
(1)通信端末100の直接操作によってGGL mode開始の指示を受信すると(S130,S131)、通信端末のGPSの電源はonになり(S132)、また操作端末10からのSMS通信によってGGL mode開始の指示を受信すると、GGL mode開始の確認メッセージを通信端末から操作端末へSMS通信で送信し(S141)、通信端末のGPSの電源はonになる(S132)。
(2)次に、GPS情報解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得し(S133)、アクセスポイント(AP)解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得し(S134)、Wi−Fi解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得する(S135)。GPS解析、アクセスポイント解析、Wi−Fi解析から得られたそれぞれの測定精度である、GPS(精度)、AP(精度)、Wi−Fi(精度)、をそれぞれ比較し、精度が最も高いと判断された解析情報を位置Position情報として保存する(S136,S142,S145,S137,S143,S146)。
(3)通信端末の直接操作によってGGL mode開始の指示がある場合は(S138)、通信端末側のディスプレイに位置Position情報を表示した後にGGL modeを終了して(S139)STARTモードに(S140)、またS138のステップにおいて、操作端末からのSMS送信による開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に位置Position情報をSMSで通知し(S144)、STARTモードに移る(S140)。以降は、図4のステップBに戻る。位置情報取得時の情報表示例を図39、図40に示す。
【0097】
領域監視モード→MGL mode(図12参照)
(1)通信端末100の直接操作によってMGL mode開始の指示を受信すると(S150,S151)、通信端末のGPSの電源はonになり(S152)、また操作端末10からのSMS通信によってMGL mode開始の指示を受信すると、MGL mode開始の確認メッセージを通信端末から操作端末へSMS通信で送信し(S161)、通信端末のGPSの電源はonになる(S152)。
(2)次に、GPS情報解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得し(S153)、アクセスポイント(AP)解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得し(S154)、Wi−Fi解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得する(S155)。GPS解析、アクセスポイント解析、Wi−Fi解析から得られたそれぞれの測定精度である、GPS(精度)、AP(精度)、Wi−Fi(精度)をそれぞれ比較し、精度が最も高いと判断された解析情報を位置Position情報として保存する(S156,S162,S164,S157,S163,S165)。その後、保存された位置Position情報について、通信端末が領域内に入っているかを判断するために領域解析ルーチンに入る(S158)。
(3)図15を用いて、領域解析ルーチンについて説明する。先ず、あらかじめ設定された領域データ(監視領域)を読み込む(S166)。領域データは、測定精度、緯度、経度で構成されたデータ群により形成され、操作端末側で任意に作成可能である。図40にその一例を示す。図43において、領域データ(監視領域)は、地図データ上に、4つの位置を中心として許容測定精度を半径とする4つの円領域として描かれており、この範囲内が監視領域を形成している。
(4)監視領域の設定方法について説明する。図26に示す初期設定メニューを開き、「エリア作成」メニュー604を選択すると、図41に示すように、中心に位置指定十字ポインタが含まれる地図が表示される。この地図画面を移動・拡大縮小の操作をすることで、監視領域の中心が画面中心の位置指定十字ポインタ上にくるようにする。ここで図45に示す画面左上に位置する「+」キーを押すと、位置指定十字ポインタを中心とした監視領域を示す円が描画される(図45)。同様の操作を繰り返し行い、地図を移動させて、任意の監視領域を追加する(図46)。図50の画面右上のスライドバー700を左右に操作することで、監視領域を示す円の半径を増減させる(図50)。図47に示す「<」「>」キーを押すと、指定された複数の円領域が順に選択され(図47,図48)、任意の円領域が選択される。図48の状態において、「−」キーを押すと、その円領域は削除される(図49)。これにより、自由に監視領域の編集が可能となる。監視領域を保存するには、初期設定ボタン(ハードウエア側の操作ボタン)を押すと(図41)、初期設定画面が表示され、「保存」ボタン703を押して任意の監視領域データ名で操作端末側に保存する。このデータは、複数の(緯度、経度、測定精度)で構成される。操作端末側で作成した監視領域データは、同じ初期設定画面右下の「送信」ボタン704を押すと、あらかじめ設定された通信端末側に送信される。これにより、操作端末と通信端末の監視領域データの共有が可能となる。設定する保存領域データを多数保存し操作者の必要に応じてエリアファイルを選択することにより通信端末の監視領域、すなわち、例えば、通学路、自宅、職場などのエリアにいつでも変更できる(図42)。
(5)S167のステップにおいて、通信端末で測定された位置Position情報が領域外であると判定された場合において、通信端末の直接操作によってMGL mode開始の指示がある場合は(S168)、通信端末側のディスプレイに位置Position情報と領域外に出たメッセージを表示して(S169)MGL modeを終了し(S159)、STARTモードに戻る(S160)。
(6)S168のステップにおいて、操作端末からのSMS送信によるMGL modeの開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に位置Position情報と領域外に出たメッセージをSMSで通知して(S169A)MGL modeを終了し(S159)STARTモードに戻る(S160)。
(7)通信端末が領域外に出たことを判断すると、図50のような現在の通信端末の位置を地図上に表示する。
(8)S167のステップにおいて、通信端末で測定された位置Position情報が設定領域内に入っている場合はS158に戻る。S159のステップにおいて、通信端末の直接操作によってCLC mode開始の指示がない場合は、CLC mode(図26における「エリア監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまで領域監視S152の位置測定ルーチン以降に戻り、繰り返し位置測定・解析を続ける。CLCコマンドが通信端末で受信された場合(S159)、MGL modeを終了して、STARTモードに戻る(S160)。
【0098】
領域監視モード→MGLA mode(図13参照)
(1)通信端末100の直接操作によってMGLA mode開始の指示を受信すると(S170,S171)、通信端末のGPSの電源はonになり(S172)、また操作端末10からのSMS通信によってMGLA mode開始の指示を受信するとMGL mode開始の確認メッセージを通信端末から操作端末へSMS通信で送信し(S182)、通信端末のGPSの電源はonになる(S172)。
(2)次に、GPS情報解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得し(S173)、アクセスポイント(AP)解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得し(S174)、Wi−Fi解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得する(S175)。GPS解析、アクセスポイント解析、Wi−Fi解析から得られたそれぞれの測定精度である、GPS(精度)、AP(精度)、Wi−Fi(精度)、をそれぞれ比較し、精度が最も高いと判断された解析情報を位置Position情報として保存する(S176,S183,S185,S177,S184,S186)。その後、保存された位置Position情報について、通信端末が領域内に入っているかを判断するために領域解析ルーチンに入る(S178)。
(3)図15にMGLA modeの領域解析サブルーチンを示す。通信端末で測定された位置Position情報が領域外であると判定された場合であって(S166,S167)、通信端末の直接操作によってMGLA mode開始の指示がある場合は(S168)、通信端末側のディスプレイに位置Position情報と領域外に出たメッセージを表示して(S169)MGLA modeを終了し(S180)STARTモードに戻る(S181)。S168のステップにおいて、SMS送信によるMGLA modeの開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に位置Position情報と領域外に出たメッセージをSMSで通知してから(S169A)、MGLA modeを終了しSTARTモードに戻る(S181)。
(4)監視領域の設定は、前記段落番号0078の(4)に記載したとおりである。領域外であると判断された場合、その情報通知と表示に加えて、あらかじめ設定されたALARM音を通信端末から発生させる(S179)。
(5)S180のステップにおいて、CLC mode(図26における「エリア監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまで領域監視S172の位置測定ルーチン以降に戻り、繰り返し位置測定・解析を続ける。
【0099】
領域監視モード→MGLM mode(図14参照)
(1)通信端末100の直接操作によってMGLM mode開始の指示を受信すると(S190,S191)、通信端末のGPSの電源はonになり(S192)、また操作端末10からのSMS通信によってMGLM mode開始の指示を受信するとMGLM mode開始の確認メッセージを通信端末から操作端末へSMS通信で送信し(S202)、通信端末のGPSの電源はonになる(S192)。
(2)次に、GPS情報解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得し(S193)、アクセスポイント(AP)解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得し(S194)、Wi−Fi解析から測定精度、緯度、経度の情報を取得する(S195)。GPS解析、アクセスポイント解析、Wi−Fi解析から得られたそれぞれの測定精度である、GPS(精度)、AP(精度)、Wi−Fi(精度)、をそれぞれ比較し、精度が最も高いと判断された解析情報を位置Position情報として保存する(S196,S203,S205,S197,S204,S206)。その後、保存された位置Position情報について、通信端末が領域内に入っているかを判断するために領域解析ルーチンに入る(S198)。
(3)図15にMGLM modeの領域解析サブルーチンを示す。通信端末で測定された位置Position情報が領域外であると判定された場合であって(S166,S167)、通信端末の直接操作によってMGLM mode開始の指示がある場合は(S168)、通信端末側のディスプレイに位置Position情報と領域外に出たメッセージ音を表示(S169)した後に、MGLM modeを送信して(S200)STARTモードに戻る(S201)。S168のステップにおいて、SMS送信によるMGLM mode開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に位置Position情報と領域外に出たメッセージ音をSMSで通知してから(S169A)、MGLM modeを終了しSTARTモードに戻る(S201)。監視領域の設定は、前記段落番号0078の(4)に記載したとおりである。領域外であると判断された場合、その情報通知と表示に加えて、あらかじめ設定されたメッセージ音を通信端末から発生させる(S199)。
(4)S200のステップにおいて、CLC mode(図26における「領域監視終了」)のコマンドが通信端末で受信されるまで領域監視S192の位置測定ルーチン以降に戻り、繰り返し位置測定・解析を続ける。
【0100】
スナップショットモード→GS mode(図16参照)
(1)通信端末100の直接操作によってGS mode開始の指示を受信すると(S210,S211)、静止画撮影ルーチン(S212)に進む。
(2)操作端末10からのSMS送信による開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に静止画撮影が開始されたことをSMSで通知してから(S215)静止画撮影ルーチン(S212)に進む。
(3)静止画撮影が終了すると、その取得静止画データを初期設定で設定されたメールアドレスへ送信する(S213、図31参照)。取得データファイル送信の終了後、STARTモードに戻る(S214)。
【0101】
ビデオ撮影モード→GM mode(図17参照)
(1)通信端末100の直接操作によってGM mode開始の指示を受信すると(S230,S231)、動画撮影ルーチン(S232)に進む。
(2)操作端末10からのSMS送信によって開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号に動画撮影が開始されたことをSMSで通知してから(S235)動画撮影ルーチン(S232)に進む。
(3)静止画撮影が終了すると、その取得動画データを初期設定で設定されたメールアドレスへ送信する(S233,図31参照)。取得データファイル送信の終了後、STARTモードに戻る(S234)。
【0102】
警報音発生モード→MA mode(図18参照)
(1)通信端末100の直接操作によってMA mode開始の指示を受信すると(S250,S251)、ALARM発生ルーチン(S252)に進む。
(2)操作端末10からのSMS送信によって開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号にALARM発生が開始されたことをSMSで通知してから(S254)ALARM発生ルーチン(S252)に進む。
(3)ALARM発生が終了後、STARTモードに戻る(S253)。
【0103】
警報メッセージ発生モード→MM mode(図19参照)
(1)通信端末100の直接操作によってMM mode開始の指示を受信すると(S270,S271)、メッセージ発生ルーチン(S272)に進む。
(2)操作端末10からのSMS送信によって開始指示がある場合は、操作端末側の電話番号にメッセージ発生が開始されたことをSMSで通知してから(S274)メッセージ発生ルーチン(S272)に進む。
(3)メッセージ発生が終了後、STARTモードに戻る(S273)。
【0104】
本発明は具体的には次の態様にて使用できる。
(1)通信端末を電車、バス、タクシーなどのコクピットに設置し、運転手が運転中に居眠りや病気による失神などを起こしていないか、画像によって確認できる。
(2)通信端末を電車、バス、タクシーなどのコクピットに設置あるいは運転手が携帯し、電車、バスが規定時間、規定ルートを走行しているかを位置情報取得モードで確認できる。あるいは、エリア監視モードを実行することで、規定ルートを外れた場合に操作者に自動通報できる。
(3)当直後に始発の運転などを担う運転手が、安全運行を目的として当直室にて睡眠すべき時に外出・アルコール等の飲食などを防ぐために、エリア監視モードにより当直室周辺に監視エリアを設定し、スナップショットモード等により運転手の行動を監視できる。
(4)警備員、警察官、セールスマンなどが勤務時間内に、規定の行動範囲を外れて休憩を取ったり、アルコール等の飲食などを防ぐために、エリア監視モード、スナップショットモード等により運転手を監視できる。
(5)出張や訪問を命じられた勤務者が、指定の訪問先、日時に確かに訪問しているかどうかを位置情報取得モードにて確認し、ビデオ撮影モードにて安否・状況などを確認できる。
(6)旅行会社のツアーなどにおいてツアー参加者に通信端末を携帯させ、移動の都度設定される現地の集合場所・時間に参加者が集えるように、操作者が管理できる。例えば参加者が道に迷い、集合場所に戻れない場合は、操作者が位置情報取得モードで参加者の現在位置を確認し、通信端末へ電話、あるいは参加者の電話を用いて音声で現地集合場所へ誘導できる。位置情報取得モードによって参加者が誘拐等によって集合場所から離れていることを確認した時は(音声通話も拒否された場合で判断)、位置情報取得モードによる移動中の位置情報とスナップショットモードによって参加者の状況を時々刻々と確認し、現地警察と協力して参加者の安全確保を試みることが可能である。
(7)海外留学(旅行)中の家族など、操作者から遠く離れた者の安否確認を、位置情報取得モード、エリア監視モード、スナップショットモードなどによって行える。
【符号の説明】
【0105】
1 監視システム
5 ネットワーク
10 操作端末
100 通信端末
110 入力手段
120 送受信手段
130 GPS受信手段
140 加速度測定手段
150 撮影手段
160 記憶手段
164 記憶部
165 第1記憶部
166 第2記憶部
170 マイク
180 スピーカ
190 ディスプレイ
200 信号制御手段
210 電源部
220 アプリケーション記憶領域
221 モード解析手段
222 位置情報測定・解析手段
223 加速度解析手段
224 画像処理手段
225 通信解析手段
226 集音手段
227 音発生手段
230 ユーザデータ記憶領域
231 SMSデータ域
232 送受信先データ域
233 SIM−ID域
234 監視区域ないしルートのデータ域
235 アラーム音のデータ域
236 メッセージのデータ域
240 作業記憶領域
241 動画像のデータ域
242 静止画像のデータ域
400 Wi−Fiのアクセスポイント乃至GPS用人工衛星の基地局
501 操作端末の初期画面中央に現われる「SMS commander」のアイコン
502 操作端末の操作メニュー画面におけるコマンド送信ボタン
503 操作端末の基本設定条件を作成する画面に現われるログ表示欄
601 操作端末の基本設定条件を作成する画面に現われる設定メニュー欄
602 操作端末の基本設定条件を作成する画面に現われるログクリアメニュー欄
603 操作端末の基本設定条件を作成する画面に現われるSMS消去メニュー欄
604 操作端末の基本設定条件を作成する画面に現われるエリア作成メニュー欄
700 操作端末に現われる監視領域の画面を移動させるためのスライドバー
703 操作端末の初期設定画面に現われる画面保存ボタン
704 操作端末の初期設定両面に現われる画面送信ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とGPS受信手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
GPS用人工衛星の基地局、データ通信ネットワークのアクセスポイント、Wi−Fiのアクセスポイントの3つからそれぞれ付与される通信端末の絶対位置およびその時間的変化を基にして特定される位置情報から選ばれる最も精度の高い位置情報の選択を行なう位置情報測定・解析手段として機能させるための監視プログラム。
【請求項2】
さらに、撮影手段を含む前記通信端末を、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するときに開始される撮影の画像を少なくとも画像処理する画像処理手段として機能させるための請求項1に記載の監視プログラム。
【請求項3】
さらに、加速度測定手段を含む前記通信端末を、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段として機能させるための請求項2に記載の監視プログラム。
【請求項4】
前記通信端末に、さらに
あらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域を備え、該位置領域ないしルートのデータ域が位置領域ないしルートを緯度、経度で構成される位置データとして記憶させる機能、および
前記位置情報測定・解析手段が、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、監視対象があらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域から外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信させる機能を実現させるための請求項1〜3のいずれか一項に記載の監視プログラム。
【請求項5】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段として機能させるための監視プログラム。
【請求項6】
さらに、マイクを含む前記通信端末を、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段として機能させるための請求項1〜5いずれか一項に記載の監視プログラム。
【請求項7】
さらに、スピーカを含む前記通信端末を、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能させるための請求項1〜6いずれか一項に記載の監視プログラム。
【請求項8】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と撮影手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するときに開始される撮影の画像を少なくとも画像処理する画像処理手段として機能させるための監視プログラム。
【請求項9】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とマイクと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段として機能させるための監視プログラム。
【請求項10】
さらに、スピーカを含む前記通信端末を、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能させるための請求項9に記載の監視プログラム。
【請求項11】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度解析手段とマイクと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段として機能させるための監視プログラム。
【請求項12】
さらに、スピーカを含む前記通信端末を、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能させるための請求項11に記載の監視プログラム。
【請求項13】
前記操作端末側からの呼び出し信号が前記通信端末に入力し呼び出し信号の条件を満たしていると前記通信端末が判断した場合に、前記通信端末は、特定のコマンドを受信したと解釈して機能させるための請求項1〜12のいずれか一項に記載の監視プログラム。
【請求項14】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段と、
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの画像を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する通信解析手段として機能させるための監視プログラム。
【請求項15】
前記モード解析手段におけるモードの解析が、次の(1)〜(15)のモードの少なくとも1つのモード解析である請求項1〜14いずれか一項に記載の監視プログラム。
(1)現在稼働している通信端末のモードを解除し、コマンド待機モードにするモード
(2)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(3)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(4)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(5)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(6)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(7)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(8)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−F−を利用して、コマンド入力時の通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先するモード
(9)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先するモード
(10)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(11)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信しGPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(12)規定フォーマットの静止画を通信端末が撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(13)規定フォーマットの動画を通信端末が撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(14)あらかじめ設定された警報音を通信端末のスピーカから鳴らすモード
(15)あらかじめ設定されたメッセージを通信端末のスピーカから出力するモード
【請求項16】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とGPS受信手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、
該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
GPS用人工衛星の基地局、データ通信ネットワークのアクセスポイント、Wi−Fiのアクセスポイントの3つからそれぞれ付与される通信端末の絶対位置およびその時間的変化を基にして特定される位置情報から選ばれる最も精度の高い位置情報の選択を行なう位置情報測定・解析手段を具備していることを特徴とする監視システム。
【請求項17】
さらに、前記通信端末が撮影手段を含んで構成され、
該通信端末が、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するときに開始される撮影の画像を少なくとも画像処理する画像処理手段として機能することを特徴とする請求項16に記載の監視システム。
【請求項18】
さらに、前記通信端末が加速度測定手段を含んで構成され、
該通信端末が、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段を具備していることを特徴とする請求項17に記載の監視システム。
【請求項19】
前記通信端末が、さらに
あらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域を備え、該位置領域ないしルートのデータ域が位置領域ないしルートを緯度、経度で構成される位置データとして記憶させる機能、
前記位置情報測定・解析手段が、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、監視対象があらかじめ記録された位置領域ないしルートのデータ域から外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信させる機能を具備していることを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の監視システム。
【請求項20】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、
該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段を具備していることを特徴とする監視システム。
【請求項21】
さらに、前記通信端末がマイクを含んで構成され、
前記通信端末が、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段を具備していることを特徴とする請求項16〜20いずれか一項に記載の監視システム。
【請求項22】
さらに、前記通信端末がスピーカを含んで構成され、
前記通信端末が、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能することを特徴とする請求項16〜21いずれか一項に記載の監視システム。
【請求項23】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と撮影手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、
該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するときに開始される撮影の画像を少なくとも画像処理する画像処理手段を具備していることを特徴とする監視システム。
【請求項24】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とマイクと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、
該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段として機能することを特徴とする監視システム。
【請求項25】
さらに、前記通信端末がスピーカを含んで構成され、
前記通信端末が、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能することを特徴とする請求項24に記載の監視システム。
【請求項26】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度解析手段とマイクと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、
該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段を具備していることを特徴とする監視システム。
【請求項27】
さらに、前記通信端末がスピーカを含んで構成され、
前記通信端末が、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力を前記スピーカを介し出力する音声発生手段として機能することを特徴とする請求項26に記載の監視システム。
【請求項28】
前記操作端末側からの呼び出し信号が前記通信端末に入力し呼び出し信号の条件を満たしていると前記通信端末が判断した場合に、前記通信端末が、特定のコマンドを受信したと解釈して機能することを特徴とする請求項16〜27のいずれか一項に記載の監視システム。
【請求項29】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段と信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、
該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段と、
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの画像を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する通信解析手段を具備していることを特徴とする監視システム。
【請求項30】
監視対象側に位置し、入力手段と送受信手段とGPS受信手段と加速度測定手段と撮影手段と記憶手段とマイクとスピーカと信号制御手段を含んで構成され、利用者側の操作端末からのコマンドにより無線通信によって遠隔操作が可能な通信端末を備えている監視システムであって、
該通信端末が、
前記操作端末又は前記入力手段より入力される操作コマンドを解析するモード解析手段と、
前記加速度測定手段が変位をキャッチして変位信号を送出し前記加速度測定手段のセンサ情報をもとに演算処理を行って位置情報を算出し、
i)重力加速度方向に対して、セットされたときの通信端末の現在位置(X1,Y1、Z1)と重力加速度に対する三次元の通信端末の変化した位置(X2,Y2、Z2)との差分が閾値を超えるとき、
ii)変位に伴う運動エネルギーを算出し、算出したエネルギー量が閾値を超えるとき、
に閾値を超えたことを報知する信号を送出する加速度解析手段と、
前記操作端末から画像の取り込みを求めるコマンドが入力するとき、あるいは前記加速度解析手段が閾値を超えていることを知らせる信号を送出するときに開始される撮影の画像を画像処理する画像処理手段と、
通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの画像を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信する通信解析手段と
前記マイクから集音されデジタル信号化された音声・音情報データをあらかじめ設定された音声フォーマットに変換し得られた音声データを前記画像処理手段で得られた動画に付与する集音手段と、
あらかじめ設定された音声・音情報を任意の音量及び再生時間でデジタル信号として送信し、D−A変換し、D−A変換された音出力をスピーカを介し出力する音声発生手段を具備していることを特徴としている監視システム。
【請求項31】
前記モード解析手段におけるモードの解析が、次の(1)〜(15)のモードの少なくとも1つのモード解析である請求項16〜30いずれか一項に記載の監視システム。
(1)現在稼働している通信端末のモードを解除し、コマンド待機モードにするモード
(2)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(3)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(4)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの動画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(5)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信におけろ指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(6)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(7)通信端末における加速度解析値が閾値を超えた場合、規定フォーマットの静止画を撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(8)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−F−を利用して、コマンド入力時の通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先するモード
(9)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先するモード
(10)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信し、GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先し、さらに、あらかじめ設定された警報音をスピーカから鳴らすモード
(11)GPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiを利用して、通信端末の絶対位置と測位精度を計測し、通信端末があらかじめ記録された位置領域ないしルートから外れた場合に、データ通信ならびにデータ通信における指定の電子メールアドレスにその通報と計測情報を自動送信しGPS、データ通信ネットワーク、Wi−Fiの選択は、利用可能なものの中で測位精度の高い方を優先し、さらに、あらかじめ設定されたメッセージをスピーカから出力するモード
(12)規定フォーマットの静止画を通信端末が撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(13)規定フォーマットの動画を通信端末が撮影し、データ通信による通知と撮影データをデータ通信における指定の電子メールアドレスに自動送信するモード
(14)あらかじめ設定された警報音を通信端末のスピーカから鳴らすモード
(15)あらかじめ設定されたメッセージを通信端末のスピーカから出力するモード

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【公開番号】特開2012−146298(P2012−146298A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−280438(P2011−280438)
【出願日】平成23年12月5日(2011.12.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.BLUETOOTH
【出願人】(510339522)株式会社プロプ (1)
【Fターム(参考)】