説明

監視システム

【課題】検出機能が限定されない監視カメラを備える監視システムを提供することを目的とする。
【解決手段】監視対象領域を撮影し、撮影した画像を送信するカメラ100とカメラ100より受信した画像から監視対象領域における検出対象を検出し、検出結果を送信するサーバ200とを備える。カメラ100は、撮影した画像を保持するメモリ4と、サーバ200が検出対象を検出するために用いる画像に関する情報である検出画像情報に従って、撮影した画像を変換する画像変換部3と、画像変換部3で変換された変換後画像をサーバ200に送信するカメラ送信部8とを有する。サーバ200は、検出画像情報をカメラ100に通知する検出画像情報通知部16と、登録情報に基づいて、カメラ送信部8から送信された変換後画像における検出対象の有無を検出する検出部14と、検出部14で検出した検出結果をカメラ100に送信する検出結果通知部17とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システムに関し、特に監視カメラと監視カメラからの映像を受け取るサーバを使用した監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
監視カメラからの映像をネットワーク等で接続されたサーバで記録するシステムは一般的に知られている。例えば特許文献1では、監視カメラから送られてきた低画質の映像から動きを検出して、検出した動き度合いによって高画質映像を低画質映像と共に送信する監視システムが開示されている。
【0003】
図20は、特許文献1に開示される従来の監視システムの一例を示す図である。
【0004】
図20に示す監視システムは、カメラ910と、ネットワーク920と、受信装置921とを備える。
【0005】
カメラ910は、例えば監視カメラであって、レンズ部911と、撮像素子912と、映像信号処理回路913と、動き量検出回路914と、メモリ制御回路915と、バッファメモリ916と、低レート化回路917と、映像合成回路918と、伝送処理回路919とを備える。一方、受信装置921は、例えば監視カメラからの映像を受け取るサーバであって、ネットワークデコーダ922と、低画質映像分離回路923と、モニタ924と、メモリアドレス制御回路925と、記録装置926と、低画質映像記録領域927と、高画質映像記録領域928とを備える。
【0006】
カメラ910では、被写体を撮影するレンズ部911を透過した光学像を映像信号に変換するための撮像素子912で光電変換され、光電変換された信号は映像信号処理回路913で映像信号に変換される。映像信号は動き量検出回路914、バッファメモリ916、低レート化回路917に送られる。動き量検出回路914ではフレーム単位に動きの量を検出して、動きの大きいフレームが検出されると、メモリ制御回路915に信号を送る。メモリ制御回路915は一定のフレーム分の映像を記録しているバッファメモリ916から動きを持つフレームを抽出して映像合成回路918に送る。低レート化回路917では高画質映像信号を低画質映像信号に変換して映像合成回路918に送る。映像合成回路918は低レート化回路917から送られてくる低画質映像信号の後部にバッファメモリから読み出された高画質映像信号が挿入して低画質、高画質合成信号を生成する。低画質、高画質合成信号は伝送処理回路919に送られ、伝送に適した信号に処理され、ネットワーク920に送られる。
【0007】
そして、送られた信号は、ネットワーク920の伝送路を経由して受信装置921のネットワークデコーダ922で受信され、低画質映像分離回路923で低画質映像のみ取り出されモニタ924に表示される。一方、低画質・高画質混在映像信号は、メモリアドレス制御回路925の制御の基に、低画質映像と、高画質映像とに分けられ、記録装置926の低画質映像記録領域927と高画質映像記録領域928に記録される。
【0008】
以上のように、特許文献1の監視システムは構成されている。
【0009】
また、監視カメラは、企業の監視システムとして設置されるだけではなく、一般ユーザの自宅等の監視用として設置されることが増加している。そのため、監視用として映像を記録するだけではなく、ユーザ側でそれぞれ個別の対象物を検出設定したいといった要望も増加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2003−319378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の監視システムでは、監視カメラで動き検出を実施するため、専用の動き検出回路を備える(内蔵される)ことが必要である。監視カメラに内蔵されている動き検出回路は、通常は専用の回路として実装されているため、検出能力等は搭載されている回路の機能に限定される。つまり、監視カメラを製造、または設置したあと、例えば、動き検出を顔検出に変更したい場合には監視カメラを含む監視システムの変更が必要となる。監視カメラが遠隔地や設置難易度の高い場所に設置されている場合は容易に変更できない。また、一般ユーザが監視システムでの検出機能を使用する場合に、個々の要望に応じた検出設定をするためにはそれらの要望に応じた監視カメラを用意して使用しなければならない。さらに、監視システムとして接続された各監視カメラに固有の検出をさせたい場合は、それぞれを検出するための専用のカメラが必要となる。
【0012】
このように、従来の監視システムでは、監視カメラに検出機能を設ける必要があるため、検出機能が限定されてしまい用途が限定される。
【0013】
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたもので、検出機能が限定されないカメラを備える監視システムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る監視システムは、監視対象領域を撮影するカメラと、サーバとを備える監視システムであって、前記カメラは、撮影した画像を保持する画像保持部と、前記サーバが前記監視対象領域における検出対象を検出するために用いる画像に関する情報である検出画像情報に従って、前記撮影した画像を変換する画像変換部と、前記画像変換部で変換された変換後画像を前記サーバに送信する変換画像送信部と、を有し、前記サーバは、前記検出画像情報を前記カメラに通知する検出画像情報通知部と、前記検出対象を示す情報である登録情報に基づいて、前記変換画像送信部から送信された変換後画像における前記検出対象の有無を検出する検出部と、前記検出部で検出した検出結果を前記カメラに送信する検出結果通知部と、を有する。
【0015】
この構成により、カメラに検出を実施するための検出回路が不要であり、用途や設置場所に応じた検出を最適な情報で実施することができるので、検出機能が限定されない監視カメラを備える監視システムを実現することができる。具体的には、検出対象を変更する場合であってもカメラの交換が不要である。また、監視システムとして接続された各カメラに固有の検出をさせたい場合であっても同一構成のカメラを使用することができる。さらに、新規の検出対象を追加する場合であってもカメラの交換が不要となる。
【0016】
ここで、記カメラは、さらに、前記サーバにより前記検出対象が検出された旨を示す検出結果を受信した場合に、当該検出結果が得られた変換後画像に対応する前記撮影した画像を記録する記録部を備えるとしてもよい。
【0017】
また、前記カメラは、前記検出対象を示す情報である登録情報を予め前記サーバに登録する検出対象設定部を備えるとしてもよい。
【0018】
また、前記サーバは、さらに、前記検出部が検出可能な対象に関する対象情報を前記カメラに通知する検出対象通知部を備え、前記カメラは、前記サーバにより通知された対象情報に従って、前記検出対象設定部が設定した前記登録情報を更新する更新部を備えるとしてもよい。
【0019】
また、前記カメラは、前記サーバにより前記検出対象が検出された旨を示す検出結果を受信した場合に、前記画像保持部に保持されている前記撮影した画像であって、当該検出結果が得られた変換後画像に対応する画像を特定し、前記サーバに送信する保持画像特定部を備え、前記サーバは、受信した前記対応する前記撮影した画像を記録する記録部を備えるとしてもよい。
【0020】
また、前記サーバは、さらに、前記検出対象を示す情報である登録情報が登録される検出対象登録部を備えるとしてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、検出機能が限定されないカメラを備える監視システムを実現することができる。具体的には、カメラに検出を実施するための検出回路が不要であり、用途や設置場所に応じた検出を最適な情報で実施することができるので、検出対象を変更する場合であってもカメラの交換が不要である。また、監視システムとして接続された各カメラに固有の検出をさせたい場合であっても同一構成のカメラを使用することができる。さらに、新規の検出対象を追加する場合であってもカメラの交換が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態1における監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における監視システムの処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態2における監視システムの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態2における監視システムの処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態2における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態3における監視システムの構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施の形態3における監視システムの処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の形態3における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態3における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態3における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図20】特許文献1に開示される従来の監視システムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係る監視システムの実施の形態について説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における監視システムの構成を示すブロック図である。図1に示す監視システムは、カメラ100とサーバ200とで構成されており、カメラ100とサーバ200とは、伝送経路300を介して接続されている。
【0025】
カメラ100は、監視カメラに用いられ、監視対象領域を撮影し、撮影して符号化した画像を送信する。カメラ100は、撮像部1と、画像信号処理部2と、画像変換部3と、メモリ4と、符号化部5と、検出対象設定部6と、カメラ受信部7と、カメラ送信部8と、カメラ記録部9と、を備える。
【0026】
撮像部1は、監視対象領域を撮影する。具体的には、撮像部1は、監視対象領域において入射光量に応じた信号電荷を蓄積し、光電変換することで撮像信号を生成する。撮像部1は、生成した撮像信号を画像信号処理部2に出力する。
【0027】
画像信号処理部2は、撮像部1で生成された撮像信号を画像情報に変換する。
【0028】
画像変換部3は、サーバ200が監視対象領域における検出対象を検出するために用いる画像に関する情報である検出画像情報に従って、撮影した画像(画像情報)を変換後画像に変換する。具体的には、画像変換部3は、画像信号処理部2で生成された画像情報をカメラ受信部7からの検出画像情報を基に変換する。ここで、検出画像情報は、例えば、解像度、フレームレート、輝度情報、色情報およびビット精度情報の少なくとも1つを含む情報である。
【0029】
メモリ4は、本発明の画像保持部に相当し、画像情報や変換後画像を一時的に記憶する。ここで、画像情報や変換後画像は、符号化部5で符号化された状態で記憶されているのが好ましい。
【0030】
符号化部5は、メモリ4に記憶された画像情報と画像変換後情報とを符号化して、メモリ4に再度記憶する。
【0031】
検出対象設定部6は、検出対象を示す情報である登録情報を予めサーバ200に登録する。具体的には、検出対象設定部6は、カメラ100で検出したい対象物や精度を含む検出対象を示す情報である登録情報が設定されている。検出対象設定部6は、この登録情報がカメラ送信部8を介してサーバ200に送信することで、サーバ200にこの登録情報を設定する。
【0032】
カメラ送信部8は、本発明の変換画像送信部に相当し、画像変換部3で変換された変換後画像をサーバ200に送信する。なお、サーバ200に送信される変換後画像は、符号化部5で符号化されているとしてもよい。具体的には、カメラ送信部8は、符号化された変換後画像を、伝送経路300を介して、サーバ200に送信する。また、カメラ送信部8は、検出対象設定部6に設定される登録情報を、伝送経路300を介してサーバ200に送信する。
【0033】
カメラ受信部7は、伝送経路300を介してサーバ200からの情報を受信する。例えば、カメラ受信部7は、サーバ200より検出画像情報を受信した場合には、その検出画像情報を画像変換部3に送り、サーバ200より検出結果を受信した場合には、その検出結果をカメラ記録部9に送る。
【0034】
カメラ記録部9は、本発明の記録部に相当し、サーバ200により検出対象が検出された旨を示す検出結果を受信した場合に、当該検出結果が得られた変換後画像に対応する前記撮影した画像(画像情報)を記録する。つまり、カメラ記録部9は、カメラ受信部7からの検出結果に基づいて、メモリ4に保持されている画像情報を記録する。ここで、この画像情報は、符号化部5で符号化された画像情報で記録されるのが好ましい。また、例えば、カメラ記録部9は、カメラ100に内蔵されたメモリや外部記憶装置、外部メディア等である。
【0035】
一方、サーバ200は、カメラ100より受信した画像から監視対象領域における検出対象を検出し、検出結果を送信する。サーバ200は、サーバ受信部11と、復号部12と、検出対象保持部13と、検出部14と、サーバ送信部15と、検出画像情報通知部16と、検出結果通知部17と、を備える。
【0036】
サーバ受信部11は、伝送経路300から符号化された変換後画像を受信して復号部12に出力する。また、サーバ受信部11は、カメラ100により伝送経路300を介して送信された登録情報を受信し、検出対象保持部13に出力する。
【0037】
復号部12は、符号化された変換後画像を復号する。
【0038】
検出対象保持部13は、監視対象領域における検出対象を示す情報である登録情報を保持する。
【0039】
検出部14は、登録情報に基づいて、カメラ送信部8から送信された変換後画像における検出対象の有無を検出する。具体的には、検出部14は、検出対象保持部13が保持する登録情報に基づいて、画像情報から検出対象の有無を検出する。
【0040】
検出画像情報通知部16は、検出画像情報通知部に相当し、検出画像情報をカメラ100に通知する。具体的には、検出画像情報通知部16は、サーバ200が検出対象を検出するために用いる画像に関する情報である検出画像情報を、サーバ送信部15を介して、カメラ100に通知する。
【0041】
検出結果通知部17は、サーバ送信部15を介して、カメラ100に検出結果を通知する。
【0042】
サーバ送信部15は、伝送経路300を介して、カメラ100に、上述した検出画像情報と検出結果とを送信する。
【0043】
以上のように構成されたカメラ100とサーバ200とは検出開始前に予め検出したい対象物や精度について通信を行い検出のために必要な情報を入手する。そして、その後、検出を開始する。
【0044】
次に、この監視システムの動作について説明する。
【0045】
図2は、本発明の実施の形態1における監視システムの処理を説明するためのフローチャートである。図3〜図10は、本発明の実施の形態1における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。図2に示すように、この監視システムの処理は、大きく、設定ステップと検出ステップとで構成されている。
【0046】
まず、設定ステップについて説明する。
【0047】
カメラ100は、予め検出したい検出対象に関する情報をサーバ200に通知することで、サーバ200に検出対象を設定する(S10)。具体的には、図3に示すように、まず、カメラ100における検出対象設定部6は、カメラ100で検出したい対象物や精度含む検出対象を示す情報を決定し(S101)、登録情報として設定する。次いで、カメラ送信部8は、検出対象設定部6が設定した登録情報をサーバに送信する(S102)。サーバ200におけるサーバ受信部11は、カメラ100により送信された登録情報を受信する(S103)。そして、検出対象保持部13は、その登録情報を保持する(S104)。
【0048】
次に、サーバ200は、登録情報により特定される検出対象を検出するために用いる画像に関する情報である検出画像情報を決定する。ここで、検出画像情報は、上述したように、例えば、解像度、フレームレート、輝度情報、色情報およびビット精度情報の少なくとも1つを含む情報である。そして、サーバ200は、カメラ100にその検出画像情報を通知する(S11)。具体的には、図4に示すように、サーバ200において、検出部14は、検出対象保持部13が保持する登録情報に基づき、検出対象を検出するために必要な検出画像情報を決定する(S111)。決定された検出画像情報は、検出画像情報通知部16に送られ、検出画像情報通知部16は、サーバ送信部15を介して、その検出画像情報をカメラ100に送信する(S112)。カメラ100におけるカメラ受信部7は、サーバ200より検出画像情報を受信する(S113)。次いで、カメラ受信部7は、受信した検出画像情報を画像変換部3に送り、画像変換部3は、その検出画像情報をメモリ4で保持する(S114)。なお、保持された検出画像情報は、画像変換部3が行う画像変換処理のパラメータとして使用される。
【0049】
このようにして、カメラ100とサーバ200とは検出開始前に予め検出対象を検出するための情報をやりとりする。
【0050】
なお、上記では、カメラ100で検出したい対象物や精度含む検出対象を示す情報を決定するとして説明したが、それに限らない。サーバ200が、カメラ100で検出したい対象物や精度含む検出対象を示す情報を決定するとしてもよい。その場合、サーバ200は、カメラ100の固有情報からその情報を決定して、決定した情報を登録情報としてカメラ100に通知するとすればよい。
【0051】
続いて、検出ステップについて説明する。
【0052】
以下で説明する検出ステップは、カメラ100から変換後画像が送信される周期で規定されるフレーム単位で処理される。カメラ100で画像情報が符号化される場合の例について以下説明する。
【0053】
まず、カメラ100は、画像信号処理部2で生成された画像情報をメモリ4に蓄えることで、画像(画像情報)を保持する(S12)。具体的には、図5に示すように、カメラ100における画像信号処理部2は、撮像部1で取得された撮像信号を画像情報に変換する。符号化部5は、画像信号処理部2により生成された画像情報を符号化する(S121)。そして、符号化部5は、符号化した画像情報をメモリ4に保持させる(S122)。ここで、この符号化された画像情報は一定時間が経過すると破棄される。また、この一定時間は符号化された変換後画像がサーバ200で検出され、その検出結果がカメラ100に戻ってくるまでの時間で規定される。
【0054】
次に、カメラ100は、サーバ200からの検出画像情報に従って画像(画像情報)を変換する(S13)。具体的には、図6に示すように、まず、カメラ100において、画像変換部3は、S11でサーバ200より通知された検出画像情報に従って、画像情報を変換後画像に変換する(S131)。次いで、画像変換部3は、変換後画像をメモリ4に保持する(S132)。この保持は符号化が完了するまで有効である。
【0055】
次に、カメラ100は、変換後画像を符号化してサーバ200に送信する(S14)。具体的には、図7に示すように、まず、カメラ100において、符号化部5は、変換後画像を符号化する(S141)。次いで、カメラ送信部8は、符号化された変換後画像をサーバ200に送信する(142)。サーバ200におけるサーバ受信部11は、カメラ100から、符号化された変換後画像を受信する(S143)。
【0056】
次に、サーバ200は、符号化された変換後画像を復号し、検出対象保持部が保持する登録情報に基づいて、検出対象を検出する(S15)。具体的には、図8に示すように、まず、復号部12は、符号化された変換後画像を復号し(S151)、検出部14に送る。次いで、検出部14は、検出対象保持部13が保持する登録情報に基づいて、検出対象を検出する(S152)。
【0057】
次に、サーバ200は、検出結果をカメラ100に送信する(S16)。具体的には、図9に示すように、検出対象保持部13が保持する登録情報に基づいて、画像情報から検出対象の有無を検出する(S161)。検出部14は、検出対象が検出された場合(S161のY)には、検出対象が検出された旨を示す検出結果を、検出結果通知部17に出力する(S162)。一方、検出部14は、検出対象が検出されなかった場合(S161のN)には、検出対象が未検出である旨を示す検出結果を、検出結果通知部17に出力する(S163)。検出結果通知部17は、その検出結果を、サーバ送信部15を介してカメラ100に送信する(S164)。次いで、カメラ100では、カメラ受信部7がサーバ200からの検出結果を受信する(S165)。
【0058】
次に、カメラ100は、検出結果から検出有無を判断して、検出ありの場合には検出画像と同じ時刻の符号化された画像情報をカメラ記録部9で記録する(S17)。具体的には、図10に示すように、まず、カメラ記録部9は、カメラ受信部7が受信した検出結果が送られ、送られた検出結果が検出ありを示す場合には(S171のY)、検出結果と同じ時刻の符号化された画像を自身に記録する(S172)。ここで、カメラ記録部9は、カメラ100に内蔵されたメモリや外部記憶装置、外部メディア等である。
【0059】
以上のように、監視システムは動作する。
【0060】
なお、上記では、カメラ100が1つ接続された監視システムの構成の場合について説明したが、それに限らない。複数台のカメラ100がサーバ200に接続された構成でもよい。その場合は、サーバ200はそれぞれのカメラ100との間で同様の処理を行うとすればよい。
【0061】
また、上記では、検出結果が検出ありを示す場合に、カメラ100で記録する場合の例について説明したが、それに限られない。例えば、検出結果が検出ありを示す場合には、サーバ200に符号化された画像情報を送信して、サーバ200側で記録する構成としてもよい。
【0062】
以上、本実施の形態によれば、カメラ100に検出を実施するための検出回路が不要であるだけでなく、用途や設置場所に応じた検出を最適な情報で実施することができる。それにより、検出対象を変更する場合であってもカメラ100の交換が不要であるという効果を奏する。
【0063】
なお、上述したように、S10およびS11は、S12〜S17を含む検出ステップが始まる前に実施される。また、S12〜S17はカメラ100のフレーム単位でループする。
【0064】
(実施の形態2)
実施の形態1では、監視カメラに検出を実施するための検出部を構成せず、サーバに検出部を構成する場合の一例について説明したが、それに限らない。実施の形態2では、実施の形態1で説明した構成例とは別の構成例について説明する。
【0065】
図11は、本発明の実施の形態2における監視システムの構成を示すブロック図である。
【0066】
図11に示す監視システムは、カメラ102とサーバ202とで構成されており、カメラ102とサーバ202とは、伝送経路300を介して接続されている。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
【0067】
図11に示す監視システムは、図1に示す監視システムに対して、カメラ102が検出対象更新部20を備える点と、サーバ202が検出対象通知部29を備える点とが異なる。また、カメラ受信部27とサーバ送信部25とは、図1に示すカメラ受信部7とサーバ送信部15と比較して、機能が一部異なる。
【0068】
検出対象通知部29は、検出部14が検出可能な対象に関する対象情報をカメラ102に通知する。具体的には、検出対象通知部29は、サーバ202が検出可能な対象物や精度を示す対象情報が設定され、設定された対象情報をカメラ102に通知する。
【0069】
サーバ送信部25は、伝送経路300を介して、カメラ102に、上述した検出画像情報と検出結果とを送信する。また、サーバ送信部25は、伝送経路300を介して、カメラ102に、対象情報を送信する。
【0070】
カメラ受信部27は、伝送経路300を介してサーバ202からの情報を受信する。例えば、カメラ受信部27は、サーバ202より検出画像情報を受信した場合には、その検出画像情報を画像変換部3に送り、サーバ202より検出結果を受信した場合には、その検出結果をカメラ記録部9に送る。また、カメラ受信部27は、サーバ202より対象情報を受信した場合には、検出対象更新部20に受信した対象情報を送る。
【0071】
検出対象更新部20は、本発明の更新部に相当し、サーバ202により通知された対象情報に従って、検出対象設定部6が設定した登録情報を更新する。具体的には、検出対象更新部20は、カメラ受信部27から受け取った対象情報を保持する。検出対象更新部20は、保持している対象情報すなわちカメラ102が検出可能な対象物、精度を含む情報に従って、検出対象設定部6の登録情報を更新する。
【0072】
以上のように、実施の形態2の監視システムは構成される。
【0073】
次に、この監視システムの動作について説明する。
【0074】
図12は、本発明の実施の形態2における監視システムの処理を説明するためのフローチャートである。図13および図14は、本発明の実施の形態2における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。なお、図2と同様のステップには同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
【0075】
実施の形態2の監視システムの処理は、実施の形態1と同様に、設定ステップと検出ステップとで構成される。以下では、実施の形態1と異なるステップを含む設定ステップについて説明する。
【0076】
まず、サーバ202は、検出可能な対象物等を含む情報である対象情報をカメラ102に通知する(S20)。具体的には、図13に示すように、まず、サーバ202において、サーバ202が検出可能な対象物や精度を含む情報である対象情報が検出対象通知部29に設定される(S201)。次いで、検出対象通知部29は、設定された対象情報を、サーバ送信部25を介してカメラ102に通知する(S202)。カメラ102において、カメラ受信部27は、サーバ202から通知された対象情報を受信する(S203)。
【0077】
次に、カメラ102は、通知された対象情報に従って登録情報を更新する(S21)。具体的には、図14に示すように、カメラ102において、カメラ受信部27は受信した対象情報を検出対象更新部20に送る。検出対象更新部20は、受け取った対象情報を保持する。検出対象更新部20は、保持している対象情報すなわちカメラ102が検出可能な対象物、精度を含む情報に従って、検出対象設定部6の登録情報を更新する(S211)。
【0078】
次に、カメラ102は、予め検出したい検出対象に関する情報をサーバ202に通知することで、サーバ202に検出対象を設定する(S10)。
【0079】
次に、サーバ202は、登録情報により特定される検出対象を検出するために用いる画像に関する情報である検出画像情報を決定する。ここで、検出画像情報は、上述したように、例えば、解像度、フレームレート、輝度情報、色情報およびビット精度情報の少なくとも1つを含む情報である。そして、サーバ202は、カメラ102にその検出画像情報を通知する(S11)。
【0080】
このようにして、カメラ102とサーバ202とは検出開始前に予め検出対象を検出するための情報をやりとりする。
【0081】
なお、上記では、カメラ102で検出したい対象物や精度含む検出対象を示す情報を決定するとして説明したが、それに限らない。サーバ202が、カメラ102で検出したい対象物や精度含む検出対象を示す情報を決定するとしてもよい。その場合、サーバ202は、カメラ102の固有情報からその情報を決定して、決定した情報を登録情報としてカメラ102に通知するとすればよい。
【0082】
また、検出ステップについては実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0083】
また、上記では、カメラ102が1つ接続された監視システムの構成の場合について説明したが、それに限らない。複数台のカメラ102がサーバ202に接続された構成でもよい。その場合、サーバ202はそれぞれのカメラ102との間で同様の処理を行うとすればよい。
【0084】
また、上記では、検出結果が検出ありを示す場合に、カメラ102で記録する場合の例について説明したが、それに限られない。例えば、検出結果が検出ありを示す場合には、サーバ202に符号化された画像情報を送信して、サーバ202側で記録する構成としてもよい。
【0085】
以上、本実施の形態によれば、カメラ102に検出を実施するための検出回路が不要であるだけでなく、用途や設置場所に応じた検出を最適な情報で実施することができる。それにより、検出対象を変更する場合であってもカメラ102の交換が不要であるという効果を奏する。また、新規の検出対象を追加する場合であってもカメラ102の交換が不要であり、使用していたカメラ102を流用することが可能となる。
【0086】
(実施の形態3)
実施の形態1および2では、監視カメラに検出を実施するための検出部を構成せず、サーバに検出部を構成する場合の一例について説明したが、それに限らない。実施の形態3では、実施の形態1および2で説明した構成例とは別の構成例について説明する。
【0087】
図15は、本発明の実施の形態3における監視システムの構成を示すブロック図である。
【0088】
図15に示す監視システムは、カメラ103とサーバ203とで構成されており、カメラ103とサーバ203とは、伝送経路300を介して接続されている。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
【0089】
図15に示す監視システムは、図1に示す監視システムに対して、カメラ103が、検出対象設定部6およびカメラ記録部9を備えず、保持画像特定部36を備える点と、サーバ203が、検出対象保持部13を備えず、検出情報設定部32およびサーバ記録部33を備える点とが異なる。また、サーバ受信部31と検出部34とカメラ受信部37とカメラ送信部38とは、図1に示すサーバ受信部11と検出部14とカメラ受信部7とカメラ送信部8と比較して、機能が一部異なる。
【0090】
保持画像特定部36は、本発明の保持画像特定部に相当し、サーバ203により検出対象が検出された旨を示す検出結果を受信した場合に、メモリ4に保持されている撮影した画像であって、当該検出結果が得られた変換後画像に対応する画像を特定し、サーバ203に送信する。具体的には、保持画像特定部36は、メモリ4に保持している符号化された画像情報を読み出し、サーバ203に送信する。
【0091】
カメラ受信部37は、伝送経路300を介してサーバ203からの情報を受信する。例えば、カメラ受信部37は、サーバ203より検出画像情報を受信した場合には、その検出画像情報を画像変換部3に送り、サーバ203より検出結果を受信した場合には、その検出結果を保持画像特定部36に送る。
【0092】
カメラ送信部38は、本発明の変換画像送信部に相当し、画像変換部3で変換された変換後画像をサーバ203に送信する。ここで、サーバ203に送信される変換後画像は、符号化部5で符号化されているとしてもよい。具体的には、カメラ送信部38は、符号化された変換後画像を、伝送経路300を介して、サーバ203に送信する。また、カメラ送信部38は、保持画像特定部36により特定された保持画像を、伝送経路300を介してサーバ203に送信する。
【0093】
サーバ受信部31は、伝送経路300から符号化された変換後画像を受信して復号部12に出力する。また、サーバ受信部31は、カメラ103から伝送経路300を介して送信された保持画像を受信し、受信した保持画像をサーバ記録部33に出力する。
【0094】
検出情報設定部32は、本発明の検出対象登録部に相当し、検出対象を示す情報である登録情報が登録される。具体的には、検出情報設定部32は、カメラ102の監視対象領域における検出対象を示す情報である登録情報が予め登録(設定)される。
【0095】
検出部34は、登録情報に基づいて、カメラ送信部38から送信された変換後画像における検出対象の有無を検出する。具体的には、検出部34は、検出情報設定部32に登録されている登録情報に基づいて、画像情報から検出対象の有無を検出する。
【0096】
サーバ記録部33は、本発明の記録部に相当し、受信した前記対応する前記撮影した画像を記録する。具体的には、サーバ受信部31から受け取った保持画像を自身に記録する。
【0097】
以上のように、実施の形態3の監視システムは構成される。
【0098】
次に、この監視システムの動作について説明する。
【0099】
図16は、本発明の実施の形態2における監視システムの処理を説明するためのフローチャートである。図17〜図19は、本発明の実施の形態3における監視システムの処理内容を説明するためのフローチャートである。なお、図2と同様のステップには同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
【0100】
図16に示すように、実施の形態3の監視システムの処理は、実施の形態1と同様に、設定ステップと検出ステップとで構成される。以下では、まず、設定ステップについて説明する。
【0101】
サーバ203は、カメラ103の監視対象領域で検出したい対象に関する登録情報を設定する(S30)。具体的には、図17に示すように、カメラ103の監視対象領域における検出対象を示す情報である登録情報が予め検出情報設定部32に登録される(S301)。ここで、この登録情報は、上述したように、カメラ103で検出したい対象物や精度を含む検出対象を示す情報である。
【0102】
次に、サーバ203は、登録情報により特定される検出対象を検出するために用いる画像に関する情報である検出画像情報を決定する。ここで、検出画像情報は、上述したように、例えば、解像度、フレームレート、輝度情報、色情報およびビット精度情報の少なくとも1つを含む情報である。そして、サーバ203は、カメラ103にその検出画像情報を通知する(S11)。具体的には、サーバ203において、検出部14は、検出情報設定部32に登録されている登録情報に基づき、検出対象を検出するために必要な検出画像情報を決定する。以降の処理は、S112〜S114と同様のため説明を省略する。
【0103】
このようにして、カメラ103とサーバ203とは検出開始前に予め検出対象を検出するための情報をやりとりする。
【0104】
続いて、検出ステップについて説明する。以下で説明する検出ステップは、カメラ103から変換後画像が送信される周期で規定されるフレーム単位で処理される。なお、S12〜S16については、実施の形態1で説明した内容と同様のため、説明を省略する。
【0105】
S16において、サーバ203は、検出結果をカメラ103に送信する。
【0106】
次に、カメラ103は、検出結果から検出有無を判断して、検出ありの場合には、メモリ4に保持されている画像情報であって、検出画像と同じ時刻の画像(保持画像)をサーバ203に送信する(S37)。具体的には、図18に示すように、まず、保持画像特定部36に、カメラ受信部37が受信した検出結果が送られる。保持画像特定部36は、送られた検出結果が検出ありを示す場合には(S371のY)、メモリ4に保持されている画像情報であって、検出画像と同じ時刻の画像(保持画像)を特定し、メモリ4から読み出す(S372)。次いで、保持画像特定部36は、カメラ送信部38を介して、特定した保持画像をサーバ203に送信する(S373)。すると、サーバ203においては、カメラ103より送信された保持画像を受信する(S374)。
【0107】
次に、サーバ203は、カメラ103より受信した保持画像をサーバ記録部33で記録する(S38)。具体的には、図19に示すように、サーバ受信部31は、カメラ103から送信された保持画像を受信し、サーバ記録部33に受信した保持画像を送る。サーバ記録部33は、サーバ受信部31から受け取った保持画像を自身に記録する(S381)。ここで、この保持画像は、実施の形態1および2同様に、カメラ103で符号化された画像であってもよい。
【0108】
以上のように、監視システムは動作する。
【0109】
なお、S30およびS11は、実施の形態1および2と同様に、S12〜S38を含む検出ステップが始まる前に実施される。また、S12〜S38はカメラ103のフレーム単位でループする。
【0110】
また、上記では、カメラ103が1つ接続された監視システムの構成の場合について説明したが、それに限らない。複数台のカメラ103がサーバ203に接続された構成でもよい。この場合は、サーバ203はそれぞれのカメラ103との間で同様の処理を行うとすればよい。
【0111】
また、検出結果が検出ありを示す場合に、カメラ103で記録する場合の例について説明したが、それに限られない。例えば、検出結果が検出ありを示す場合には、サーバ203に符号化された画像情報を送信して、サーバ203側で記録する構成としてもよい。
【0112】
以上、本実施の形態によれば、カメラ103に検出を実施するための検出回路が不要であるだけでなく、用途や設置場所に応じた検出を最適な情報で実施することができる。それにより、検出対象を変更する場合であってもカメラ103の交換が不要であるという効果を奏する。
【0113】
さらに、この構成により、監視システムとして接続された各カメラに固有の検出をさせたい場合であっても同一構成のカメラを使用することができる。
【0114】
以上、本発明によれば、検出機能が限定されない監視カメラを備える監視システムを実現することができる。具体的には、カメラに検出を実施するための特別な動き検出回路や検出するためのソフトウェアを必要とせず、用途や設置場所に応じた検出を最適な情報で実施することができるので、検出対象を変更する場合であってもカメラの交換が不要である。また、監視システムとして接続された各カメラに固有の検出をさせたい場合であっても同一構成のカメラを使用することができる。さらに、新規の検出対象を追加する場合であってもカメラの交換が不要となる。
【0115】
換言すると、サーバからカメラに対して実施したい検出機能に最適な情報が出力されるように設定してサーバで検出を行う。また、カメラから検出したい対象物を設定することにより、同一カメラを用いてさまざまな検出を可能とする。
【0116】
以上、本発明の監視システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0117】
本発明は、監視システムに利用でき、特に、カメラを設置した後でも検出対象の変更や追加を可能とし、同一のカメラを用いてカメラの設置場所や状況に合わせた検出ができるため、監視システムとしてさまざまな状況で有用である。
【符号の説明】
【0118】
1 撮像部
2 画像信号処理部
3 画像変換部
4 メモリ
5 符号化部
6 検出対象設定部
7、27、37 カメラ受信部
8、38 カメラ送信部
9 カメラ記録部
11、31 サーバ受信部
12 復号部
13 検出対象保持部
14、34 検出部
15、25 サーバ送信部
16 検出画像情報通知部
17 検出結果通知部
20 検出対象更新部
29 検出対象通知部
32 検出情報設定部
33 サーバ記録部
36 保持画像特定部
100、102、103、910 カメラ
200、202、203 サーバ
300 伝送経路
911 レンズ部
912 撮像素子
913 映像信号処理回路
914 量検出回路
915 メモリ制御回路
916 バッファメモリ
917 低レート化回路
918 映像合成回路
919 伝送処理回路
920 ネットワーク
921 受信装置
922 ネットワークデコーダ
923 低画質映像分離回路
924 モニタ
925 メモリアドレス制御回路
926 記録装置
927 低画質映像記録領域
928 高画質映像記録領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象領域を撮影するカメラと、サーバとを備える監視システムであって、
前記カメラは、
撮影した画像を保持する画像保持部と、
前記サーバが前記監視対象領域における検出対象を検出するために用いる画像に関する情報である検出画像情報に従って、前記撮影した画像を変換する画像変換部と、
前記画像変換部で変換された変換後画像を前記サーバに送信する変換画像送信部と、を有し、
前記サーバは、
前記検出画像情報を前記カメラに通知する検出画像情報通知部と、
前記検出対象を示す情報である登録情報に基づいて、前記変換画像送信部から送信された変換後画像における前記検出対象の有無を検出する検出部と、
前記検出部で検出した検出結果を前記カメラに送信する検出結果通知部と、を有する
監視システム。
【請求項2】
前記カメラは、さらに、
前記サーバにより前記検出対象が検出された旨を示す検出結果を受信した場合に、当該検出結果が得られた変換後画像に対応する前記撮影した画像を記録する記録部を備える
請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記カメラは、
前記検出対象を示す情報である登録情報を予め前記サーバに登録する検出対象設定部を備える
請求項1または2に記載の監視システム。
【請求項4】
前記サーバは、さらに、
前記検出部が検出可能な対象に関する対象情報を前記カメラに通知する検出対象通知部を備え、
前記カメラは、
前記サーバにより通知された対象情報に従って、前記検出対象設定部が設定した前記登録情報を更新する更新部を備える
請求項3に記載の監視システム。
【請求項5】
前記カメラは、
前記サーバにより前記検出対象が検出された旨を示す検出結果を受信した場合に、前記画像保持部に保持されている前記撮影した画像であって、当該検出結果が得られた変換後画像に対応する画像を特定し、前記サーバに送信する保持画像特定部を備え、
前記サーバは、
受信した前記対応する前記撮影した画像を記録する記録部を備える
請求項1に記載の監視システム。
【請求項6】
前記サーバは、さらに、
前記検出対象を示す情報である登録情報が登録される検出対象登録部を備える
請求項1または5に記載の監視システム。
【請求項7】
前記検出画像情報通知部は、解像度を含む検出画像情報を通知する
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項8】
前記検出画像情報通知部は、フレームレートを含む検出画像情報を通知する
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項9】
前記検出画像情報通知部は、輝度情報を含む検出画像情報を通知する
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項10】
前記検出画像情報通知部は、色情報を含む検出画像情報を通知する
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項11】
前記検出画像情報通知部は、ビット精度情報を含む検出画像情報を通知する
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項12】
前記検出画像情報通知部は、解像度、フレームレート、輝度情報、色情報およびビット精度情報のうち少なくとも2つを含む検出画像情報を通知する
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−186567(P2012−186567A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−46983(P2011−46983)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】