説明

監視デバイスを収納する装置及び装置を備える監視ユニット

監視ユニット(1)は、支持ポール(3)と、監視カメラ(6、7)及び赤外線熱検出器(8)を制御された環境で収納するために支持ポール(3)に取り付けられた装置(5)と、を備える。装置(5)は、支持ポール(3)に取り付けられた主支持プラットフォーム(21)に支持された第1中空内部領域(11)を画定する第1ハウジング(10)を備える。第2中空内部領域(15)を画定する第2ハウジング(14)は、管状結合素子(17)によって第1ハウジング(10)に結合されており、この管状結合素子は、第1及び第2中空内部領域(11、15)を連通させる連絡通路(18)を画定する。第2ハウジング(14)は、ポリカーボネート材料からなる下側第2シェル(68)と、第2中空内部領域(15)を画定する上側第2シェル(73)と、を備える。PTZカメラ(7)は、第2中空内部領域(15)の中央第1チャンバ(87)に位置し、8つの第2カメラ(6)は、中央第1チャンバ(87)の周囲で45°の間隔をあけて第2中空内部領域(15)に位置する。中間及び低電圧パネル(59、60)は、カメラ(6、7)及び赤外線熱検出器(8)からのデータを制御し観察するために第1中空内部領域(11)に位置する。第1ハウジング(10)に位置する空調ユニット(31)は、第1及び第2中空内部領域(11、15)内の制御された温度環境を維持するために、第1及び第2中空内部領域(11、15)の気温を制御する。第1中空内部領域(11)から第2中空内部領域(15)内へ連絡通路(18)を通って延在する空気収容ダクト(120)に位置する給電式の循環ファン(130)は、第1及び第2中空内部領域(11、15)間で空調ユニット(31)からの空気を循環させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視デバイスを収納する装置に関し、また、本発明は、装置を備える監視ユニットに関する。特に、本発明は、このような装置と、建物の敷地、土地の周囲、パイプラインなどを観察するのに適したタイプの監視ユニットと、に関するが、本発明は、このような装置及び監視ユニットに限定されない。
【背景技術】
【0002】
建物の敷地、土地の周囲、数百キロメートルにわたって砂漠の地面の上方に延在する油送管のようなパイプラインの監視を実行する監視装置が知られており、一般的に、デジタルカメラが取り付けられたポールを備える。1以上の直立するポールには、一般的に、その頂部に取り付けられたプラットフォームが設けられており、1以上のデジタルカメラは、プラットフォームから直立して延在するまたはそこから下方に垂下する取付ブラケットに取り付けられている。一般的には、サーボモータは、それぞれの垂直軸回りでカメラを回転させるために、及びそれぞれの水平軸回りでカメラを傾けるために設けられている。このようなカメラ配置は、カメラ機能を制御するため及びサーボモータを制御するための双方のために、制御回路を必要とする。カメラ機能を制御する制御回路は、主として、カメラのハウジング内に位置する一方で、サーボモータを制御する制御回路は、プラットフォームに取り付けられた別個のハウジング内に位置する。監視装置のこのような配置が苛酷な環境状態にさらされない領域に適している一方で、これらは、苛酷な環境状態、特に−17℃のオーダーの極度な低温や+46℃のオーダーの極度な高温のような過酷な温度にさらされる領域に適していない。+46℃のオーダーの温度には、熱帯地方で、特にオイル及び他の液体並びに気体のためのパイプラインが一般的に地面上に配置されて数百キロメートルにわたって延在する砂漠地方で直面する。−17℃のオーダーの温度には、北極地方及び南極地方の状態であって同様にオイル及び他の液体並びに気体のためのパイプラインが地面上に配置される状態で直面する。デジタルカメラ及びそれらのための制御回路並びにデジタルカメラの配向を制御する制御回路は、一般的に、1以上の型に形成された一体型回路を備えている。このような一体型回路及び型は、一般的に、限られた範囲の温度内でのみ動作可能であり、このため、上述したような温度のような非常に高温または非常に低温である温度の地域で動作するのに全く適していない。
【0003】
さらに、このような従来知られているタイプの監視装置において、カメラ及び他の監視機器からのデータは、中央観察ステーションまで戻るように配線接続されることがある。装置が比較的大きな土地の周囲を監視する、長さが数百キロメートルのパイプラインを監視する、または国境または州境を観察する必要がある場合に、特に著しい費用が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、これら問題の少なくとも一部に対処する監視デバイスを収納する装置に対する必要性があり、また、同様に従来知られているデバイスの問題の少なくとも一部に対処する監視ユニットに対する必要性がある。
【0005】
本発明は、このような装置及び監視ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明において、監視デバイスを収納する装置が提供され、この装置は、制御回路を収納する第1中空内部領域を画定し、空調素子からの調整された空気を受けるために空調素子と連通するように構成され、第1中空内部領域に制御された環境を生成する第1ハウジングと、監視デバイスを収納する第2中空内部領域を画定する第2ハウジングであって、第2ハウジングが、第2中空内部領域及び第1中空内部領域が連絡通路を介して互いに連通する状態で第1中空内部領域に結合される、第2ハウジングと、第1中空内部領域と第2中空内部領域との間で連絡通路を通って延在する空気収容ダクトと、第1中空内部領域と第2中空内部領域との間で空気を循環させ、第2中空内部領域に制御された環境を生成する循環手段であって、循環手段が、第1中空内部領域から第2中空内部領域まで空気収容ダクトと空気収容ダクトの外部にある連絡通路との一方を通って空気を循環させ、第2中空内部領域から第1中空内部領域まで空気収容ダクトと空気収容ダクトの外部にある連絡通路との他方を通って空気を帰還させるために位置された、循環手段と、を備える。
【0007】
好ましくは、中央隔壁素子は、第2ハウジングの第2中空内部領域に位置し、中央第1チャンバと中央第1チャンバの周囲に延在する外側チャンバとを形成し、外側チャンバは、中央第1チャンバとの間で空気を収容するために中央第1チャンバと連通する。
【0008】
有利には、少なくとも2つの径方向隔壁素子は、第2ハウジングの第2中空内部領域に位置し、中央隔壁素子から延在し、外側チャンバを少なくとも2つの外側第2チャンバに分割する。理想的には、径方向隔壁素子が、中央隔壁素子の周囲において周方向で等間隔をあけている。好ましくは、少なくとも4つの径方向隔壁素子が、設けられており、外側チャンバを4つの外側第2チャンバに分割する。
【0009】
本発明の一態様において、中央第1チャンバが、空気収容ダクトと空気収容ダクトの外部にある連絡通路との一方と連通し、外側第2チャンバそれぞれが、空気収容ダクトと空気収容ダクトの外部にある連絡通路との他方と連通する。好ましくは、中央第1チャンバが、空気収容ダクトと連通する。
【0010】
本発明の別の態様において、外側第2チャンバそれぞれが、第1カメラによってもたらされる少なくとも1つの監視デバイスを収納するように構成されている。好ましくは、外側第2チャンバそれぞれが、少なくとも2つの第1カメラを収納するように構成されている。
【0011】
本発明の一形態において、取付手段が、第1カメラそれぞれを対応する外側第2チャンバに取り付けるために設けられている。好ましくは、取付手段それぞれが、調節可能な取付手段である。有利には、取付手段それぞれが、対応する第1カメラをほぼ垂直面で方向付ける角度の調節を容易にする。
【0012】
本発明の別の態様において、環状の取付ディスクが、第2ハウジングの第2中空内部領域に位置し、中央隔壁素子の周囲でかつ中央隔壁素子から外側チャンバ内へ延在し、外側チャンバを下側外側チャンバと上側外側チャンバとに分割し、外側第2チャンバが、径方向隔壁素子によって下側外側チャンバに形成され、第1カメラを外側第2チャンバに取り付ける取付手段が、取付ディスクに取り付けられている。好ましくは、取付ディスクが、外側第2チャンバと上側外側チャンバとの間で空気を収容するための複数の空気収容開口部を画定する。
【0013】
有利には、第1カメラが、外側第2チャンバに設けられている。好ましくは、外側第2チャンバに位置する第1カメラそれぞれが、焦点可変レンズを備える。
【0014】
本発明の別の態様において、外側第2チャンバに設けられた第1カメラそれぞれが、1/3型デイナイトIPカメラ(1/3 day/night internet protocol camera)である。
【0015】
本発明のさらなる形態において、第2チャンバそれぞれが、赤外線熱検出器である監視デバイスを収納するように構成されている。好ましくは、赤外線熱検出器が、外側第2チャンバに設けられている。
【0016】
本発明の別の形態において、中央第1チャンバが、第2カメラによってもたらされる監視デバイスを収容するように構成されている。好ましくは、第2カメラが、中央第1チャンバに位置する。有利には、中央第1チャンバに位置する第2カメラが、パン・チルト・ズームカメラである。
【0017】
好ましくは、第2ハウジングが、第1ハウジングの下方に位置する。
【0018】
本発明の一態様において、第2ハウジングが、第1ハウジングに結合される上側第2ハウジング素子と、上側第2ハウジング素子に密閉可能に固定される透明な材料からなる下側第2ハウジング素子と、を備える。好ましくは、下側第2ハウジング素子が、上側第2ハウジング素子に解放可能に固定されている。
【0019】
好ましくは、ケーブル収容ダクトが、第2ハウジングと第1ハウジングとの間で延在し、第2中空内部領域と第1中空内部領域との間で電気ケーブルを収容するために第2中空内部領域を第1中空内部領域に連通させる。
【0020】
本発明の別の形態において、第1ハウジングが、上側第1ハウジング素子と、上側第1ハウジング素子に密閉可能に固定される下側第1ハウジング素子と、を備える。好ましくは、下側第1ハウジング素子が、上側第1ハウジング素子に解放可能に固定されている。
【0021】
本発明の別の形態において、ケーブル収容ダクトが、上側第2ハウジング素子と下側第1ハウジング素子との間で延在する。
【0022】
好ましくは、上側第1ハウジング素子が、二重スキン構造からなる。
【0023】
本発明のさらなる態様において、主支持プラットフォームが、第2ハウジングが第1ハウジングの下方に位置する状態で、第1ハウジングを支持するために設けられ、主支持プラットフォームが、支持素子に取り付けるように構成されている。好ましくは、主支持プラットフォームが、第1ハウジングと第2ハウジングとの間で主支持プラットフォームを通して延在する連絡通路を収容するように構成されている。有利には、主支持プラットフォームが、支持ポールによってもたらされる支持素子に取り付けるように構成されている。理想的には、主支持プラットフォームが、支持ポールの頂部に取り付けるように構成されている。
【0024】
本発明の一態様において、主支持プラットフォームが、支持素子を受ける取付ソケットを形成する。好ましくは、取付ソケットが、主支持プラットフォームから下方に延在し、取付スロット内へ上方に支持素子を収容するために、下方を向く開口部を画定する。
【0025】
有利には、主支持プラットフォームが、支持ポールに取り付けられている。
【0026】
本発明の一形態において、結合手段が、第2ハウジングを第1ハウジングに結合するために設けられており、結合手段が、連絡通路を画定する。好ましくは、主支持プラットフォームが、主支持プラットフォームを通して結合手段を収容するように構成されている。有利には、主支持プラットフォームが、主支持プラットフォームを通してケーブルダクトを収容するように構成されている。
【0027】
本発明の別の態様において、第1ハウジングが、空調ユニットを収容する主チャンバを画定し、主チャンバが、第1中空内部領域が空調ユニットからの調整された空気を受けるために空調ユニットに連通しかつ調整される空気を空調ユニットに帰還させるために第1及び第2中空内部領域に連通する状態で、空調ユニットを受けるように構成され、連絡通路及び空調ユニットが、閉鎖系を形成する。
【0028】
本発明の一形態において、空調ユニットが、主チャンバに位置する。
【0029】
本発明の別の態様において、循環手段が、給電式のファンを備える。好ましくは、循環手段が、空気収容ダクトに位置する。
【0030】
本発明の一形態において、空気収容ダクトが、第1中空内部領域を通って延在し、主チャンバに隣接して終端する。好ましくは、空気収容ダクトが、第1中空内部領域でほぼ水平に延在し、第2中空内部領域へ下方に延在する。有利には、空気収容ダクトの下方に延在する部分が、中央第1チャンバで終端する。
【0031】
本発明のさらなる形態において、主支持プラットフォームに固定される取付ブラケットが、アンテナが取り付けられる柱部を支持する。
【0032】
本発明のさらにさらなる形態において、電気回路支持プラットフォームが、遠隔にある中央観察ステーションに中継するために監視デバイスからのデータを処理するデータ処理回路を支持するために、第1ハウジングの第1中空内部領域に位置する。好ましくは、電気回路支持プラットフォームが、データ処理回路から中央観察ステーションまでデータを送信する送信機を収容するように構成されている。好ましくは、送信機が、無線送信機である。
【0033】
有利には、電気回路支持プラットフォームが、観察デバイスのうちの少なくとも1つの動作を制御するための中央観察ステーションからの信号を受信するために、電気回路支持プラットフォームに無線送受信機を取り付けるように構成されている。
【0034】
本発明の別の形態において、データ処理回路が、赤外線熱検出器それぞれから受信した信号を処理するように構成されている。
【0035】
本発明の別の形態において、バックアップ電源が、監視デバイスに給電するために、第1ハウジングの第1中空内部領域に設けられている。好ましくは、バックアップ電源が、データ処理回路及び無線送受信機に給電するように構成されている。
【0036】
また、本発明は、監視ユニットを提供し、この監視ユニットは、細長い支持ポールと、支持ポールに取り付けられる本発明における装置と、を備える。
【0037】
好ましくは、装置が、支持ポールの頂部に隣接して支持ポールに取り付けられる。
【0038】
本発明の利点は、多くある。本発明における装置の複数の重要な利点は、カメラのような監視デバイスが、第2ハウジングの第2中空内部領域に位置する場合に、温度制御された環境で維持され、このため、装置の外部環境から完全に隔離されることである。本発明におけるさらに重要な利点は、カメラで捕捉された画像データが無線送信によって遠隔にある中央観察ステーションに中継され、このため、カメラのような監視デバイスを中央観察ステーションまで配線接続する必要性を回避し、このため、装置の設置コストを著しく低減することである。
【0039】
データ処理回路及び他の制御回路を第1中空内部領域にかつカメラを第2中空内部領域に配置することによって、本発明のさらなる利点は、制御回路で発生した熱をカメラから隔離し、このため、カメラへの影響が少なくなるまたはなくなる点で達成される。本発明のさらなる利点は、空調素子に帰還させる前に第2中空内部領域からの排気を第1中空内部領域に通過させるように空気循環手段及び空気収容ダクトを配置すると、第1中空内部領域にある制御回路で発生した熱が第2中空内部領域に帰還する前に空調素子を通って循環される空気から取り除かれる点で、達成される。
【0040】
第1中空内部領域内に延在しかつ空調素子に隣接して終端する空気収容ダクトを設けることにより、空気収容ダクトを通って第1中空内部領域から第2中空内部領域まで空気を循環させると、第2中空内部領域に送達された空気が空調素子から直接引き込まれるので、複数の重要な利点をもたらす。
【0041】
本発明は、添付の図面を参照しながら例としてのみ付与される以下の本発明の好ましい実施形態の説明からより明確に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明における監視ユニットを示す正面図である。
【図2】図1の監視ユニットを示す側面図である。
【図3】図1の監視ユニットを示す後端図である。
【図4】同様に図1の本発明における装置を示す横断側面図である。
【図5】図4の装置を示す拡大横断側面図である。
【図6】図4の装置を示す分解側面図である。
【図7】図1の監視ユニットの一部を示す側面図である。
【図8】図1の監視ユニットにおける図7の部分を示す下面図である。
【図9】図1の監視ユニットにおける図7の部分を示す正面図である。
【図10】図1の監視ユニットにおける図7の部分の後端図である。
【図11】図4の装置の一部を示す横断端面図である。
【図12】図4の装置の別の部分を示す端面図である。
【図13】図1の装置における図11の部分の一部を示す側面図である。
【図14】図11の部分を示す後端面図である。
【図15】図13の部分を示す上面図である。
【図16】図13の部分を示す横断側面図である。
【図17】図13の部分を示す前端面図である。
【図18】図4の装置の別の部分を示す横断側面図である。
【図19】図4の装置における図18の部分を示す上面図である。
【図20】図4の装置の別の部分を示す側面図である。
【図21】図4の装置における図20の部分を示す上面図である。
【図22】図4の装置における図20の部分を示す横断側面図である。
【図23】図4の装置の別の部分を示す上面図である。
【図24】図4の装置の別の部分を示す上面図である。
【図25】図4の装置における図24の部分を示す横断側面図である。
【図26】図4の装置における別の部分を示す横断側面図である。
【図27】図4の装置の細部を示す側面図である。
【図28】図4の装置における図27の細部を示す端面図である。
【図29】図4の装置の別の部分を示す上面図である。
【図30】図4の装置の別の部分を示す側面図である。
【図31】図4の装置における電気パネルを示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図面を参照すると、参照符号1で全体的に示された本発明における監視ユニットを示し、この監視ユニットは、建物の敷地、土地の周囲、パイプラインなどを観察する。監視ユニット1は、地面に取り付けられた直立支持ポール3を備え、この直立支持ポールには、本発明におけるかつ全体的に参照符号5で示された装置が温度制御された環境内で監視デバイスを収納するために取り付けられている。本発明のこの実施形態において、監視デバイスは、第1及び第2カメラ6及び7それぞれと、赤外線熱検出器8と、である。可変焦点レンズを有する1/3型デイナイトインターネットプロトコル(IP)カメラである8つの第1カメラ6が設けられ、パン・チルト・ズーム(PTZ)カメラである第2カメラ7が設けられている。
【0044】
装置5は、第1中空内部領域11を画定する第1ハウジング10と、第2中空内部領域15を画定する第2ハウジング14と、を備える。第2ハウジング14は、結合手段、すなわち第2ハウジング14から第1ハウジング10の第1中空内部領域11内へ上方に延在する管状結合素子17によって、第1ハウジング10に結合されている。結合素子17は、連絡通路18を画定し、この連絡通路を通って、第1及び第2中空内部領域11及び15は、後述のように、第1及び第2中空内部領域11及び15間で空気の流動を収容するように連通する。第1中空内部領域11、第2中空内部領域15及び連絡通路18は、共に気密チャンバ20を形成する。
【0045】
主支持プラットフォーム21は、その頂部に隣接して支持ポール3に装置5を取り付ける。主支持プラットフォーム21に取り付けられかつそこから下方に延在するソケット素子22は、下方に向けて延在する孔部23を画定し、この孔部は、孔部23内に支持ポール3を係合するために下方を向く開口部24で終端する。ソケット素子22から主支持プラットフォーム21まで延在するガセットプレート27は、主支持プラットフォーム21を補強する。主支持プラットフォーム21の開口部28は、それを通って第2ハウジング14から第1ハウジング10の第1中空内部領域11内へ結合素子17を収容する。
【0046】
第1ハウジング10は、空調素子、すなわち後述のように第1及び第2中空内部領域11及び15内の気温を制御する空調ユニット31を収容する主チャンバ30を画定する。主チャンバ30は、第1中空内部領域11と主チャンバ30との間で空調ユニット31へ及び空調ユニット31から空気を収容するために第1中空内部領域11と連通可能となっており、主チャンバ30及び空調ユニット31は、第1及び第2中空内部領域11及び15並びに結合素子17によって形成された連絡通路18と共に、完全に閉鎖した気密系を形成し、この気密系内では、空調ユニット31によって調整された空気を循環し空調ユニット31に帰還させる。
【0047】
本発明のこの実施形態において、空調ユニット31は、AKY9Uの型番で英国のハートフォードシャー州にある富士通ゼネラル(英国)によって販売されている空調ユニットである。空調ユニット31は、加熱、冷却及び除湿機能を備え、外気温が−17℃まで下降する及び+46℃の温度まで上昇する場合であっても18℃から25℃の範囲の温度で第1及び第2中空内部領域11及び15内の気温を制御するように動作可能である。空調ユニット31は、熱交換器(図示略)と、内部組込式の高圧クロスファン(同様に図示略)と、を備え、この高圧クロスファンは、熱交換器を通って空気を循環させるための、及び熱交換器から第1中空内部領域11まで調整した空気を送達させるための、及び中空内部領域11から熱交換器まで廃棄を引き込むためのものである。空調ユニット31は、それ自体の内部マイクロプロセッサによってマイクロプロセッサ制御されており、熱交換器の空気取込口及び熱交換器からの空気吹出口に隣接する温度センサ(図示略)は、第1及び第2中空内部領域11及び15内の温度を18℃から25℃の温度範囲内で維持するために、第1中空内部領域11からの排気温度と第1中空内部領域11への流動空気の温度とを観察する。空調ユニット31のようなこのような空調ユニットは、当業者に公知であり、さらなる説明を必要としない。
【0048】
ここで第1ハウジング10に転じると、第1ハウジング10は、プラスチック材料からなり、下側第1ハウジング素子、すなわちシングルスキン構造の下側第1シェル34と、上側第1ハウジング素子、すなわちそれらの間に空洞部36を画定する内側スキン32及び外側スキン33を有する二重スキン構造の上側第1シェル35と、を備え、この空洞部には、図5に示すように、断熱プラスチック材料、すなわち発泡プラスチック材料が充填されている。下側及び上側第1シェル34及び35は、共に密閉可能に固定されており、第1中空内部領域11及び主チャンバ30を形成する。下側第1シェル34は、ベース壁部37、一対の間隔をあけた直立側壁部38であってベース壁部37から上方に延在する一対の直立側壁部と、間隔をあけた前及び後端壁部39及び40であってベース壁部37から上方に延在して側壁部38を結合する前及び後端壁部と、を備える。上側第1シェル35は、頂壁部42と、一対の間隔をあけて下方に延在する側壁部43であって頂壁部42から下方に延在する一対の側壁部と、間隔をあけた前及び後端壁部44及び45であって側壁部43間で頂壁部42から下方に延在する前及び後端壁部と、を備える。
【0049】
下側フランジ部47は、上側及び下側第1シェル34及び35を共に固定するために、下側第1シェル34の側壁部38と前及び後端壁部39及び40との周囲に延在する対応する上側フランジ部48を係合するために、その底部に隣接して上側第1シェル35の側壁部43と前及び後端壁部44及び45との周囲に延在する。密閉ガスケット50は、下側及び上側フランジ部47及び48間で上側及び下側第1シェル34及び35を密閉可能に固定するために、下側フランジ部47及び上側フランジ部48の間に位置する。ネジ(図示略)は、それらの間にある密閉ガスケット50と共に下側及び上側フランジ部47及び48を共に固定する。
【0050】
下側第1シェル34の側壁部38にある格子部49と下側第1シェル34の後端壁部40にある格子部51とは、そこから熱を移送するために、熱交換器の冷却ユニットの熱交換コイルを通る外気を収容する主チャンバ30内の回廊部(図示略)と連通している。主チャンバ30内の回廊部は、主チャンバ30の残りの部分から完全に隔離されており、第1中空内部領域11及び第2中空内部領域15が主チャンバ30の上記残りの部分と共に外部環境から隔離された完全に密閉された閉鎖ユニットを維持するために、第1中空内部領域11と決して連通しない。
【0051】
下側第1シェル34のベース壁部37は、ネジ(図示略)によって主支持プラットフォーム21に固定されている。空調ユニット31は、ネジロッド53にある蝶ナット52によって下側第1シェル34のベース壁部37に固定されており、このネジロッドは、下側第1シェル34のベース壁部37から上方に延在する。第1ハウジング10内の側方に延在する壁部55にある開口部54は、空調ユニット31が位置する主チャンバ30を第1中空内部領域11から離間しており、これらを調整するために空調ユニット31からの流動空気及び空調ユニット31からの排気を収容する。
【0052】
金属材料からなる第1プラットフォーム57は、一対の間隔をあけた第1側面支持部材58によって、第1中空内部領域11内の下側第1シェル34のベース壁部37の上方で離間している。中間電圧パネル59は、第1プラットフォーム57に支持されており、低電圧パネル60への電力の供給を制御する回路を備え、この回路は、第2プラットフォーム62に取り付けられている。第2プラットフォーム62は、第2側面支持部材63において第1プラットフォーム57の上方で間隔をあけており、この第2側面支持部材は、第1側面支持部材58から上方に延在する。
【0053】
低電圧パネル60は、データ処理及び制御回路を備えており、このデータ処理及び制御回路は、後述するように、第1及び第2カメラ6及び7の動作を制御し、そこからの画像データを読み込んで処理し、かつ赤外線熱検出器8からのデータを処理し、そして遠隔にある中央観察ステーションへ画像及び他のデータを中継するためのものである。支持ポール3を通って上方に延在する主電気ケーブル65は、主支持プラットフォーム21の開口部(図示略)及び下側第1シェル34のベース壁部37にある密閉ケーブル開口部66を通って中間電圧パネル59まで収容されている。主ケーブル65は、第1中空内部領域11の気密性を維持するために、ケーブル開口部66内で密閉されている。
【0054】
ここで第2ハウジング14に転じると、第2ハウジング14は、下側第2ハウジング素子、すなわち透光性のポリカーボネート材料からなる下側第2シェル68を備えており、この下側第2シェルは、ベース壁部69と、ベース壁部69からかつベース壁部69の周囲に上方に延在するシリンダ状の側壁部70と、を有する。シリンダ状の側壁部70は、丸み付部分72を介してベース壁部69に移行する。上側第2ハウジング素子、すなわちプラスチック材料からなるかつ切頭円錐形の上側第2シェル73は、下側第2シェル68に固定されており、第2中空内部領域15を形成する。上側第2シェル73は、内側スキン64及び外側スキン67を有する二重スキン構造からなり、これら内側スキン及び外側スキンは、それらの間に空洞部71を形成し、この空洞部には、断熱発泡プラスチック材料が充填されている。下側第2シェル68の側壁部70の周囲に外方に延在する上側フランジ部74は、上側第2シェル73の下側周縁部75と係合し、上側第2シェル73の下側周縁部75と下側第2シェル68の上側フランジ部74との間に位置する環状密閉ガスケット76を用いてそこに固定されている。下側第2シェル68の上側フランジ部74と上側第2シェル73の下側周縁部75とは、下側周縁部75と上側フランジ部74とがバンド77内で係合した状態で、横断面がU字状のバンド77によって、それらの間にある密閉ガスケット76を用いて共に固定されている。トグルチップ78は、下側周縁部75に隣接する上側第2シェル73にかつ下側第2シェル68の上側フランジ部74に固定しかつクランプする。U字状のバンド77の側方ウェブ79は、角度が付けられており、トグルチップ78を締結しているときに下側縁部75と上側フランジ部74とを共にクランプするために互いに対して外方に分岐している。
【0055】
管状結合素子17は、その下端部において外方に延在するフランジ部81であって管部80の周囲に延在しかつ下側第2シェル68のベース壁部69に固定されるフランジ部で終端するシリンダ状管部80を備え、上側第2シェル73の頂部開口部82を通って上方に延在する。環状壁部84は、上側第2シェル73にある頂部開口部82の周囲に延在し、密閉材料は、結合素子17を頂部開口部82に密閉可能に係合するために、環状壁部84とシリンダ状管部80との間に位置する。
【0056】
その頂端部86に向けて結合素子の周囲に外方に延在するが結合素子17の頂端部86から間隔をあけたフランジ部85は、第2ハウジング14を第1ハウジング10にかつ主支持プラットフォーム21に固定するために、第1ハウジング10の下側第1シェル34のベース壁部37にかつ主支持プラットフォーム21に固定されている。
【0057】
第2ハウジング14の第2中空内部領域15において中央に位置する結合素子17のシリンダ状管部80は、第2中空内部領域15を第2カメラ7が位置する中央に位置する中央第1チャンバ87と、中央第1チャンバ87の周囲で延在する環状の外側チャンバ88と、に分割する。外方に延在する中間フランジ部91は、結合素子17のシリンダ状管部80の周囲で外方に延在し、環状取付ディスク93を支持し、この環状取付ディスクは、外側チャンバ88を横断しかつ下側第2シェル68の上側フランジ部74と上側第2シェル73の下側周縁部75との間まで横断して延在する。取付ディスク93は、外側チャンバ88を下側外側チャンバ92と上側外側チャンバ83とに分割する。
【0058】
4つの隔壁素子、すなわち不透明なプラスチック材料からなる4つの隔壁部89は、取付ディスク93と下側第2シェル68のベース壁部69との間で下側外側チャンバ92を横断するように結合素子17のシリンダ状管部80から径方向に延在し、結合素子17の周囲で周方向等間隔であり、下側外側チャンバ92を4つの外側第2チャンバ90に分割し、この外側第2チャンバ内には、後述するように第1カメラ6及び赤外線熱検出器8が位置する。
【0059】
複数の取付開口部94は、対応する第1カメラ6を支持する取付ディスク93から下方に垂下する取付ブラケット95それぞれを支持するために、取付ディスク93に形成されている。2つの取付ブラケット95は、2つの対応する第1カメラ6を支持するためにそれぞれ外側第2チャンバ90に位置する。取付ブラケット95それぞれは、U字状構造をなしており、取付ディスク93に固定するクロス部材96と、一対の間隔をあけて下方に延在する側方部材97であってその両端部それぞれでクロス部材96から下方に延在する一対の側方部材と、を備える。支持ブラケット98は、取付プレート100と、一対の間隔をあけた側方取付部材99であって取付プレート100から下方に延在する一対の側方取付部材と、を有し、ネジ101によって側方部材97に回動可能に支持されており、このネジは、支持ブラケット98を回動させる共通水平回動軸102を画定する。取付ブラケット95それぞれの取付プレート100は、第1カメラ6の対応する1つを支持しており、第1カメラ6は、対応する第1カメラの回動軸102回りの角度方向を設定するために、ほぼ垂直面において水平回動軸102回りで回動可能である。ネジ101のナット103は、支持ブラケット98を対応する第1カメラを所望角度で固定する。取付ブラケット95は、取付ブラケット95を配向した状態で、取付開口部94を通って取付プレート113のナット112内へネジ109によって取付ディスク93に固定されており、第1カメラ6は、平面視で互いに45°で方向付けられるように配置されている。すなわち、第1カメラ6は、中央垂直軸104回りで以下の角度、0°、45°、90°、135°、180°、225°、270°及び315°で結合素子17によって画定される中央垂直軸104回りに延在する方向に方向付けられる。外側第2チャンバ90それぞれにある第1カメラ6の一方は、第1カメラ6をほぼ水平に方向付けるために取り付けプレート100が配向された状態で、対応する取付ブラケット95に取り付けられている一方、外側第2チャンバ90それぞれにある他方の第1カメラ6は、その取付プレート100が配向されて第1カメラ6を水平に対して約45°でほぼ外方かつ下方の方向で方向付けられた状態で、対応する取付ブラケット95に取り付けられている。
【0060】
ケーブル105は、第1カメラ6それぞれから延在し、対応する取付ブラケット95に隣接する取付ディスク93に取り付けられたピンコネクタソケット106で終端する。ピンコネクタプラグ108で終端するケーブル107は、対応するカメラ6を低電圧パネル60に結合するために対応するソケット106と係合可能である。
【0061】
上側第2シェル73と下側第1シェル34のベース壁部37との間で延在するケーブル収容ダクト110は、ソケット106それぞれから第1中空内部領域11内までケーブル107を収容する。ケーブル収容ダクト110は、第2中空内部領域15を第1中空内部領域11と連通させかつ第2中空内部領域15内の第1カメラ6からの第1中空内部領域11内の低電圧パネル60までのケーブル107を収容するために、上側第2シェル73に密閉可能に固定されており、主支持プラットフォーム21の対応する開口部111を通って延在し、さらに、下側第1シェル34のベース壁部37に密閉可能に位置する。
【0062】
赤外線熱検出器8は、外側第2チャンバ90において取付ブラケット138に位置しており、この取付ブラケットは、取付ディスク93から下方に延在しかつ取付ディスク93に固定されている。赤外線熱検出器8から取付ディスク93の開口部94のうちの対応する開口部を通るケーブル(図示略)は、ケーブル収容ダクト110を通って第1中空内部領域11内へ低電圧パネル60まで収容されている。
【0063】
PTZカメラ7である第2カメラ7は、第2中空内部領域15において中央第1チャンバ87内に位置する。下側第2シェル68のベース壁部69にある開口部114は、下側第2シェル68のベース壁部69を通ってPTZカメラ7のハウジング115の一部を収容する。フランジ部116は、カメラ7のハウジング115が開口部114を通って外方に延在する状態で、中央第1チャンバ87内にPTZカメラ7を固定するために、PTZカメラ7のハウジング115からかつハウジング115の周囲で外方に延在する。PTZカメラ7の透明ドーム118は、フランジ部119によってハウジング115に固定されており、このフランジ部は、さらに、ベース壁部69にかつPTZカメラ7のハウジング115のフランジ部116に固定されている。PTZカメラ7のレンズ(図示略)は、透明ドーム118内に位置し、透明ドーム118の周囲で約360°走査するように角度的に移動可能である。
【0064】
本発明のこの実施形態において、取付ディスク93の下面は、4つの径方向に延在する隔壁部89を光沢のない黒色で着色されているように、光沢のない黒色で塗布または別の方法で着色されている。取付ディスク93と下側第2シェル68のベース壁部69との間で延在する結合素子17のシリンダ状管部80の部分の外面は、同様に、光沢のない黒色で塗布または着色されている。取付ディスク93の下面、径方向に延在する隔壁部89及びシリンダ状管部80の外面を光沢のない黒色で着色することによって、赤外線熱検出器8のように第1カメラ6が同様に黒色であるので、第1カメラ6と外側第2チャンバ90にある赤外線熱検出器8とを視認することまたは識別することが実質的に不可能になる。
【0065】
空気収容ダクト120は、水平脚部121と、湾曲部123によって連結された垂直部122と、を備える。空気収容管部120の水平脚部121は、湾曲部123から第1中空内部領域11を通って延在し、側壁部55にある開口部54に隣接する入口124で終端し、この側壁部は、第1中空内部領域11を主チャンバ30から離間させ、この主チャンバ内では、空調ユニット31が空調ユニット31からの調整された空気を受けるために位置している。空気収容ダクト120の垂直脚部122は、湾曲部123から結合素子17によって画定される連絡通路18を通って下方に延在し、中央第1チャンバ87内への空気を収容する空気吹出口125で終端する。4つの周方向等間隔の空気収容チャネル129を画定する空気拡散素子128は、連絡通路18に位置し、第2カメラ7の温度を所望の動作温度に維持するために、空気収容ダクト120の空気吹出口125から中央第1チャンバ87内に調整された空気を方向付ける。同様に、空気拡散素子128の空気収容チャネル129は、後述するように、第1カメラ6及び赤外線熱検出器8の温度を同様に所望の動作温度に維持するために、空気収容ダクト120の空気吹出口125から4つの外側第2チャンバ90内に調整された空気を方向付ける。
【0066】
循環手段、すなわち給電式の空気循環ファン130は、空気取込口124から空気吹出口125まで空気収容ダクト120を通って空気を循環させるために、その両端部の中間にある空気収容ダクト120の垂直脚部122に位置している。
【0067】
4つの連絡開口部133は、径方向隔壁部89と下側第2シェル68のベース壁部69との間で結合素子17のシリンダ状管部80に位置し、取付ディスク93は、空気拡散素子128の空気収容チャネル129から及び中央第1チャンバ87から外側第2チャンバ90のうちの対応する外側第2チャンバ内への空気を収容する。取付ディスク93にある連絡開口部135は、外側第2チャンバ90から上側外側チャンバ83内への空気を収容する。結合素子17のシリンダ状管部80にある連絡開口部137は、上側外側チャンバ83から空気収容ダクト120の外側から結合素子17によって画定される連絡通路18内への空気を収容し、これは、さらに、上側外側チャンバ83から第1中空内部領域11まで空気を帰還させる。
【0068】
したがって、空気収容ダクト120のファン130は、空調ユニット31からの調整された空気を空調ユニット31に隣接する第1中空内部領域11から第2中空内部領域15の中央第1チャンバ87まで、さらに外側第2チャンバ90まで循環させ、この空気は、その後、連絡通路18を通って第1中空内部領域11まで上側外側チャンバ83を通って帰還され、この空気は、さらに、ファン130によってさらに調整しかつ循環させるために空調ユニット31に帰還される。
【0069】
したがって、空調ユニット31からの調整された空気は、空調ユニット31が冷却するまたは加熱するために動作するかに応じて、場合によってはPTZカメラ7を冷却または加熱し、そして、場合によっては外側第2チャンバ19にある第1カメラ6及び赤外線熱検出器8を冷却または加熱し、そして、場合によっては加熱または冷却するために空調ユニット31に空気を再び帰還させる前に、場合によっては中間電圧パネル59及び低電圧パネル60の構成部材を冷却するまたは加熱するために第1中空内部領域11に帰還される。
【0070】
主支持プラットフォーム21から延在する取付ブラケット140は、取付ブラケット140から上方に延在する柱部142を支持する。無線アンテナ143は、監視ユニット1と遠隔にある中央観察ステーション(図示略)との間で信号を送受信するために柱部142に取り付けられている。柱部142に取り付けられているハウジング145は、そこに位置する雷バリアを備え、この雷バリアを介して、アンテナ143は、ケーブル146によって低電圧パネル60に接続される。
【0071】
柱部142から上方に延在する避雷針144は、雷を伝導し、この雷は、柱部142、取付ブラケット140、主支持プレート21及び支持ポール3を通って地面に接地される。
【0072】
低電圧パネルは、2つのバックアップ電源150を備え、この電源は、中間電圧パネル59からの220ボルトの電力供給によって給電及び充電が維持されている。低電圧パネル60に取り付けられた2つの制御ユニット152は、第1カメラ6及び第2カメラ7の動作を制御する。低電圧パネル60にある無線送受信機153は、アンテナ143を介して遠隔にある中央観察ステーションに及び中央観察ステーションから無線信号を送受信する。第1及び第2カメラ6及び7の動作を制御するための遠隔にある観察ステーションによって送信された制御信号は、無線送受信機153によって受信され、制御ユニット152へ中継され、この制御ユニットは、制御信号を読み込み、遠隔にある中央観察ステーション(図示略)から受信した制御信号に応じて第1及び第2カメラ6及び7の動作を制御する。また、制御ユニット152は、データ処理回路を備え、このデータ処理回路は、カメラからの画像データを読み込み、アンテナ143を介して遠隔にある観察ステーションまで送信するために無線送受信機153まで画像データを中継する。また、赤外線熱検出器8からの信号は、制御ユニット152にあるデータ処理回路によって読み込まれ、無線送受信機153を介して遠隔にある中央観察ステーションまで中継される。
【0073】
使用時において、主支持プラットフォーム21によって支持ポール3に装置5を取り付けてアンテナを柱部142に固定した状態で、監視ユニット1は、使用の準備が整う。第1及び第2カメラ6及び7は、一般的に、連続的に給電されている。監視ユニット1が高温環境または冷温環境にあるかに応じて、空調ユニット31は、適切に動作して加熱されたまたは冷却された調整された空気を生成し、この調整された空気は、その内部の高圧クロスファンによって第1中空内部領域11内へ送達され、中空内部領域内の空気を18℃から25℃の範囲の温度で維持し、さらに、中間及び低電圧パネル59及び60にある構成部材を安全な動作温度で維持する。循環ファン130は、調整された空気を第1中空内部領域11から空気収容ダクト120を通って第2中空内部領域15内へ循環させ、調整された空気は、18℃から25℃の範囲内で第2中空内部領域15の気温を維持し、さらに、第1及び第2カメラ6及び7と赤外線熱検出器8とを安全な動作温度範囲内で維持する。空気は、連絡通路18を通って第2中空内部領域15から第1中空内部領域11まで帰還され、この第1中空内部領域から、空気は、さらに冷却または加熱するために、場合によっては空調ユニット31の内部に位置する高圧クロスファンによって、空調ユニット31に吸い込まれる。
【0074】
監視ユニットの通常動作中において、遠隔にある中央観察ステーションにいるオペレータは、遠隔にある中央観察ステーションにおいて無線送信機(図示略)を介してカメラを調整及び動作させるための指示を送信し、この指示は、アンテナ143を介して無線送受信機153で受信される。中央観察ステーションから無線送受信機153で受信した信号は、制御ユニット152で読み込まれ、この制御ユニットは、その後、信号を処理してカメラを適切に動作させる。例えば、PTZカメラ7を制御する信号は、主として、監視ユニット1の位置の周囲で360°の範囲で走査するために、360°にわたってカメラを旋回させる。また、PTZカメラ7の焦点は、中央観察ステーションからの適切な信号によって調節可能である。また、第1カメラ6の焦点は、中央観察ステーションによって送信された信号によって制御可能かつ調節可能である。このため、異常な出来事を検出した中央観察ステーションにいるオペレータは、中央観察ステーションの送信機(図示略)を介して適切な制御信号を送信することによって、第1カメラ6のうちの適切な1つ以上の第1カメラの焦点を制御し、異常な出来事を検出した領域の調査を容易にする。さらに、PTZカメラ7のズームは、中央観察ステーションから適切な制御信号を送信することによって、異常な出来事をさらに調査するために、異常な出来事を検出した領域にズームするように調節される。
【0075】
赤外線熱検出器8からの信号は、無線送受信機153によって送信され、中央観察ステーションで観察される。
【0076】
実際には、想定されることは、建物の周囲の敷地を観察したい場合に、監視下にある領域全体の観察及び走査を容易にするために、適切な数の監視ユニット1を敷地に配置することである。あるいは、土地の周囲または国境もしくは州境を観察する場合に、複数の監視ユニット1を土地の周囲または国境もしくは州境に沿って間隔をあけた距離で位置し、監視ユニット1間の間隔は、監視ユニット1のうち隣接するものによって対象とされる領域間で若干重なりがあるようになっている。同様に、例えば数百キロメートルにわたって広がる砂漠の表面上に配置されたパイプラインなどのパイプラインを観察したい場合に、想定されることは、複数の監視ユニット1をパイプラインの位置に沿って間隔をあけた距離で位置し、監視ユニット1間の間隔は、監視ユニット1のうち隣接するものによって対象とされる領域間で若干重なりがあるようになっていることである。
【0077】
本発明における監視ユニット1及び同様に本発明における装置5が特定のタイプの監視デバイス、すなわちIPカメラ6及びPTZカメラ7並びに赤外線熱検出器8を収納するように説明されているが、想定されることは、監視ユニット及び装置が、他のタイプのカメラ、検出器及び実際には他のタイプの監視デバイスを収納するように構成されてもよいことである。同様に、当然ながら、本発明における監視ユニット1と遠隔にある中央観察ステーションとの間の通信が無線通信システムを介してなされるように説明されているが、他の適切な通信システムを使用してもよいことであり、ある場合において、想定されることは、監視ユニット1が遠隔にある中央観察ステーションまで戻るように配線接続されてもよいことである。
【0078】
当然ながら、第2ハウジングが第1ハウジングの下方に位置するとして説明されるが、ある場合において、第2ハウジングが第1ハウジングの上方に位置してもよい。同様に、当然ながら、装置が支持ポールの頂部に取り付けられて説明されるが、本発明における装置5が支持ポールの任意の箇所に取り付けられた任意の適切な支持部に取り付けられても、ブラケットによって支持ポールの側部に取り付けられてもよい。同様に想定することは、本発明における装置5が適切なブラケットによって壁部または任意の適切な支持部に取り付けられてもよいことである。
【0079】
同様に、想定することは、特に複数の監視ユニットがパイプラインに沿ってまたは国境もしくは州境に沿って間隔をあけた距離で位置する場合に、監視ユニットが携帯電話機の信号ブースタとして使用されてもよいことである。
【符号の説明】
【0080】
1 監視ユニット、3 支持ポール,直立支持ポール、5 装置、6 第1カメラ,カメラ、7 第2カメラ,カメラ,PTZカメラ、8 赤外線熱検出器、10 第1ハウジング、11 第1中空内部領域,中空内部領域、14 第2ハウジング、15 第2中空内部領域,中空内部領域、17 管状結合素子,結合素子、18 連絡通路、19 外側第2チャンバ、20 気密チャンバ、21 主支持プラットフォーム,主支持プレート、22 ソケット素子、23 孔部、24 開口部、27 ガセットプレート、28 開口部、30 主チャンバ、31 空調ユニット、32 内側スキン、33 外側スキン、34 下側第1シェル,シェル、35 上側第1シェル,シェル、36 空洞部、37 ベース壁部、38 側壁部、38 直立側壁部、39 前端壁部、40 後端壁部、42 頂壁部、43 側壁部、44 前端壁部、45 後端壁部、47 下側フランジ部、48 上側フランジ部、49 格子部、50 密閉ガスケット、51 格子部、52 蝶ナット、53 ネジロッド、54 開口部、55 側壁部、55 壁部、57 第1プラットフォーム、58 第1側面支持部材、59 中間電圧パネル、60 低電圧パネル、62 第2プラットフォーム、63 第2側面支持部材、64 内側スキン、65 主ケーブル,主電気ケーブル、66 ケーブル開口部,密閉ケーブル開口部、67 外側スキン、68 下側第2シェル、69 ベース壁部、70 側壁部、71 空洞部、72 丸み付部分、73 上側第2シェル、74 上側フランジ部、75 下側縁部,下側周縁部、76 環状密閉ガスケット,密閉ガスケット、77 バンド、78 トグルチップ、79 側方ウェブ、80 シリンダ状管部,管部、81 フランジ部、82 頂部開口部、83 上側外側チャンバ、84 環状壁部、85 フランジ部、86 頂端部、87 中央第1チャンバ、88 外側チャンバ、89 隔壁部,径方向隔壁部、90 外側第2チャンバ、91 中間フランジ部、92 下側外側チャンバ、93 環状取付ディスク,取付ディスク、94 開口部,取付開口部、95 取付ブラケット、96 クロス部材、97 側方部材、98 支持ブラケット、99 側方取付部材、100 プレート,取付プレート、101 ネジ、102 回動軸,水平回動軸,共通水平回動軸、103 ナット、104 中央垂直軸、105 ケーブル、106 ソケット,ピンコネクタソケット、107 ケーブル、108 ピンコネクタプラグ、109 ネジ、110 ケーブル収容ダクト、111 開口部、112 ナット、113 取付プレート、114 開口部、115 ハウジング、116 フランジ部、118 透明ドーム、119 フランジ部、120 空気収容ダクト,空気収容管部、121 水平脚部、122 垂直脚部、122 垂直部、123 湾曲部、124 空気取込口,入口、125 空気吹出口、128 空気拡散素子、129 空気収容チャネル、130 ファン,循環ファン,空気循環ファン、133 連絡開口部、135 連絡開口部、137 連絡開口部、138 取付ブラケット、140 取付ブラケット、142 柱部、143 アンテナ,無線アンテナ、144 避雷針、145 ハウジング、146 ケーブル、150 バックアップ電源、152 制御ユニット、153 無線送受信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視デバイスを収納する装置であって、
制御回路を収納する第1中空内部領域を画定し、空調素子からの調整された空気を受けるために前記空調素子と連通するように構成され、前記第1中空内部領域に制御された環境を生成する第1ハウジングと、
前記監視デバイスを収納する第2中空内部領域を画定する第2ハウジングであって、当該第2ハウジングが、前記第2中空内部領域及び前記第1中空内部領域が連絡通路を介して互いに連通する状態で前記第1中空内部領域に結合される、第2ハウジングと、
前記第1中空内部領域と前記第2中空内部領域との間で前記連絡通路を通って延在する空気収容ダクトと、
前記第1中空内部領域と前記第2中空内部領域との間で空気を循環させ、前記第2中空内部領域に制御された環境を生成する循環手段であって、当該循環手段が、前記第1中空内部領域から前記第2中空内部領域まで前記空気収容ダクトと前記空気収容ダクトの外部にある前記連絡通路との一方を通って空気を循環させ、前記第2中空内部領域から前記第1中空内部領域まで前記空気収容ダクトと前記空気収容ダクトの外部にある前記連絡通路との他方を通って空気を帰還させるために位置された、循環手段と、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
中央隔壁素子が、前記第2ハウジングの前記第2中空内部領域に位置し、中央第1チャンバと前記中央第1チャンバの周囲に延在する外側チャンバとを形成し、
前記外側チャンバが、前記中央第1チャンバとの間で空気を収容するために前記中央第1チャンバと連通することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
少なくとも2つの径方向隔壁素子が、前記第2ハウジングの前記第2中空内部領域に位置し、前記中央隔壁素子から延在し、前記外側チャンバを少なくとも2つの外側第2チャンバに分割することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記径方向隔壁素子が、前記中央隔壁素子の周囲において周方向で等間隔をあけていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
少なくとも4つの前記径方向隔壁素子が、設けられており、前記外側チャンバを4つの前記外側第2チャンバに分割することを特徴とする請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記中央第1チャンバが、前記空気収容ダクトと前記空気収容ダクトの外部にある前記連絡通路との一方と連通し、
前記外側第2チャンバそれぞれが、前記空気収容ダクトと前記空気収容ダクトの外部にある前記連絡通路との他方と連通することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記中央第1チャンバが、前記空気収容ダクトと連通することを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記外側第2チャンバそれぞれが、前記第1カメラによってもたらされる少なくとも1つの前記監視デバイスを収納するように構成されていることを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記外側第2チャンバそれぞれが、少なくとも2つの前記第1カメラを収納するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
取付手段が、前記第1カメラそれぞれを対応する前記外側第2チャンバに取り付けるために設けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
前記取付手段それぞれが、調節可能な取付手段であることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記取付手段それぞれが、対応する前記第1カメラをほぼ垂直面で方向付ける角度の調節を容易にすることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
環状の取付ディスクが、前記第2ハウジングの前記第2中空内部領域に位置し、前記中央隔壁素子の周囲でかつ前記中央隔壁素子から前記外側チャンバ内へ延在し、前記外側チャンバを下側外側チャンバと上側外側チャンバとに分割し、
前記外側第2チャンバが、前記径方向隔壁素子によって前記下側外側チャンバに形成され、
前記第1カメラを前記外側第2チャンバに取り付ける前記取付手段が、前記取付ディスクに取り付けられていることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記取付ディスクが、前記外側第2チャンバと前記上側外側チャンバとの間で空気を収容するための複数の空気収容開口部を画定することを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1カメラが、前記外側第2チャンバに設けられていることを特徴とする請求項8から14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記外側第2チャンバに位置する前記第1カメラそれぞれが、焦点可変レンズを備えることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記外側第2チャンバに設けられた前記第1カメラそれぞれが、1/3型デイナイトIPカメラであることを特徴とする請求項15または16に記載の装置。
【請求項18】
前記第2チャンバそれぞれが、赤外線熱検出器である監視デバイスを収納するように構成されていることを特徴とする請求項3から17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記赤外線熱検出器が、前記外側第2チャンバに設けられていることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記中央第1チャンバが、第2カメラによってもたらされる監視デバイスを収容するように構成されていることを特徴とする請求項2から19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記第2カメラが、前記中央第1チャンバに位置することを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記中央第1チャンバに位置する前記第2カメラが、パン・チルト・ズームカメラであることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記第2ハウジングが、前記第1ハウジングの下方に位置することを特徴とする請求項1から23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記第2ハウジングが、前記第1ハウジングに結合される上側第2ハウジング素子と、前記上側第2ハウジング素子に密閉可能に固定される透明な材料からなる下側第2ハウジング素子と、を備えることを特徴とする請求項1から23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
前記下側第2ハウジング素子が、前記上側第2ハウジング素子に解放可能に固定されていることを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項26】
ケーブル収容ダクトが、前記第2ハウジングと前記第1ハウジングとの間で延在し、前記第2中空内部領域と前記第1中空内部領域との間で電気ケーブルを収容するために前記第2中空内部領域を前記第1中空内部領域に連通させることを特徴とする請求項1から25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
前記第1ハウジングが、上側第1ハウジング素子と、前記上側第1ハウジング素子に密閉可能に固定される下側第1ハウジング素子と、を備えることを特徴とする請求項1から26のいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
前記下側第1ハウジング素子が、前記上側第1ハウジング素子に解放可能に固定されていることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記ケーブル収容ダクトが、前記上側第2ハウジング素子と前記下側第1ハウジング素子との間で延在することを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記上側第1ハウジング素子が、二重スキン構造からなることを特徴とする請求項27から29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
主支持プラットフォームが、前記第2ハウジングが前記第1ハウジングの下方に位置する状態で、前記第1ハウジングを支持するために設けられ、
前記主支持プラットフォームが、支持素子に取り付けるように構成されていることを特徴とする請求項1から30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記主支持プラットフォームが、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間で前記主支持プラットフォームを通して延在する前記連絡通路を収容するように構成されていることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記主支持プラットフォームが、支持ポールによってもたらされる支持素子に取り付けるように構成されていることを特徴とする請求項31または32に記載の装置。
【請求項34】
前記主支持プラットフォームが、支持ポールの頂部に取り付けるように構成されていることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記主支持プラットフォームが、前記支持素子を受ける取付ソケットを形成することを特徴とする請求項31から34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
前記取付ソケットが、前記主支持プラットフォームから下方に延在し、当該取付スロット内へ上方に前記支持素子を収容するために、下方を向く開口部を画定することを特徴とする請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記主支持プラットフォームが、支持ポールに取り付けられていることを特徴とする請求項31から36のいずれか1項に記載の装置。
【請求項38】
結合手段が、前記第2ハウジングを前記第1ハウジングに結合するために設けられており、
前記結合手段が、前記連絡通路を画定することを特徴とする請求項1から37のいずれか1項に記載の装置。
【請求項39】
前記主支持プラットフォームが、当該主支持プラットフォームを通して前記結合手段を収容するように構成されていることを特徴とする請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記主支持プラットフォームが、当該主支持プラットフォームを通して前記ケーブル収容ダクトを収容するように構成されていることを特徴とする請求項31から39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項41】
前記第1ハウジングが、前記空調ユニットを収容する主チャンバを画定し、
前記主チャンバが、前記第1中空内部領域が前記空調ユニットからの調整された空気を受けるために前記空調ユニットに連通しかつ調整される空気を前記空調ユニットに帰還させるために前記第1及び前記第2中空内部領域に連通する状態で、前記空調ユニットを受けるように構成され、
前記連絡通路及び前記空調ユニットが、閉鎖系を形成することを特徴とする請求項1から40のいずれか1項に記載の装置。
【請求項42】
前記空調ユニットが、前記主チャンバに位置することを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記循環手段が、給電式のファンを備えることを特徴とする請求項1から42のいずれか1項に記載の装置。
【請求項44】
前記循環手段が、前記空気収容ダクトに位置することを特徴とする請求項1から43のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
前記空気収容ダクトが、前記第1中空内部領域を通って延在し、前記主チャンバに隣接して終端することを特徴とする請求項1から44のいずれか1項に記載の装置。
【請求項46】
前記空気収容ダクトが、前記第1中空内部領域でほぼ水平に延在し、前記第2中空内部領域へ下方に延在することを特徴とする請求項1から45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項47】
前記空気収容ダクトの下方に延在する部分が、前記中央第1チャンバで終端することを特徴とする請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記主支持プラットフォームに固定される取付ブラケットが、アンテナが取り付けられる柱部を支持することを特徴とする請求項31から47のいずれか1項に記載の装置。
【請求項49】
電気回路支持プラットフォームが、遠隔にある中央観察ステーションに中継するために前記監視デバイスからのデータを処理するデータ処理回路を支持するために、前記第1ハウジングの前記第1中空内部領域に位置することを特徴とする請求項1から48のいずれか1項に記載の装置。
【請求項50】
前記電気回路支持プラットフォームが、前記データ処理回路から前記中央観察ステーションまでデータを送信する送信機を収容するように構成されていることを特徴とする請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記送信機が、無線送信機であることを特徴とする請求項50に記載の装置。
【請求項52】
前記電気回路支持プラットフォームが、前記観察デバイスのうちの少なくとも1つの動作を制御するための前記中央観察ステーションからの信号を受信するために、当該電気回路支持プラットフォームに無線送受信機を取り付けるように構成されていることを特徴とする請求項49から51のいずれか1項に記載の装置。
【請求項53】
前記データ処理回路が、前記赤外線熱検出器それぞれから受信した信号を処理するように構成されていることを特徴とする請求項49から52のいずれか1項に記載の装置。
【請求項54】
バックアップ電源が、前記監視デバイスに給電するために、前記第1ハウジングの前記第1中空内部領域に設けられていることを特徴とする請求項1から53のいずれか1項に記載の装置。
【請求項55】
前記バックアップ電源が、前記データ処理回路及び前記無線送受信機に給電するように構成されていることを特徴とする請求項54に記載の装置。
【請求項56】
細長い支持ポールと、
前記支持ポールに取り付けられる請求項1から55のいずれか1項に記載の装置と、
を備えることを特徴とする監視ユニット。
【請求項57】
前記装置が、前記支持ポールの頂部に隣接して前記支持ポールに取り付けられることを特徴とする請求項56に記載の監視ユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate


【公表番号】特表2012−531079(P2012−531079A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515622(P2012−515622)
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際出願番号】PCT/IE2010/000039
【国際公開番号】WO2010/146572
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(511308406)ジェイビー・アセッツ・リミテッド (1)
【出願人】(511308417)
【出願人】(511308428)
【Fターム(参考)】