説明

監視・警報システム、監視・警報装置、制御方法、及びプログラム

【課題】医療ガス設備の異常を設備関係者に報知すること。
【解決手段】複数の供給設備と、監視・警報装置110とを備え、監視・警報装置110は、異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付部113と、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成部115と、可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付部116と、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付部117と、手続催促警報生成部115が生成した可視警報を含む警報を可視警報手段に出力する可視警報出力部122と、手続催促警報生成部115が生成した可聴警報を可聴警報手段に出力する可聴警報出力部123とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視・警報システム、監視・警報装置、制御方法、及びプログラムに関する。特に本発明は、医療ガス設備の異常を設備関係者に報知する監視・警報システム、設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、供給設備内の供給源装置の状態を監視する監視・警報装置、当該制御装置を制御する制御方法、並びに当該制御装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの医療施設は、患者の治療のための医療用圧縮ガス用、吸引用、呼吸装置用、手術機器駆動用、及び麻酔ガス排除用に医療ガス配管設備を使用している。これらの医療ガス配管設備に対する要求事項は、日本工業規格(規格番号JIS T 7101)によって規定されている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照。)。非特許文献1には、1997に改正された規定内容(以下、旧規定と称する。)が記載されている。また、非特許文献2には、2006年に改正された規定内容(以下、新規定と称する。)が記載されている。
【0003】
ところで、医療ガス配管設備は、供給設備、監視・警報設備、送気配管、並びに医療ガス、吸引及び麻酔ガス排除を必要とする場所に設けた配管端末器を含む系統的な配管設備である。そのうち、監視・警報設備は、医療ガス設備の情報信号を連続して観察し、異常を設備関係者に知らせる設備である。旧規定及び新規定には、監視・警報設備に対する要求事項も詳細に規定されている。
【0004】
例えば、旧規定には、異常を設備関係者に知らせるにあたり、異常の程度にかかわらず可聴信号と点滅する可視信号とによって警報を発報するよう規定されている。また、旧規定には、監視・警報設備に設けられている警報を停止するためのボタンが押下操作された場合、異常が復旧するまでの間、可視信号による警告を点滅から点灯に切り換えると共に、可聴信号による警告を停止せずに音量を下げて発報し続けるよう規定されている。多くの医療施設は、このような旧規定の規定内容に基づいて動作する監視・警報設備を使用している。
【0005】
一方、新規定には、異常を設備関係者に知らせるにあたり、警報の内容がガスの補充、又は誤作動の是正を要することを報知せしめるものである場合、可聴信号による警報を発報せず、可視信号のみによって警報を発報してもよいことが規定されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】「医療ガス配管設備 JIS T7101」、日本規格協会、1997年
【非特許文献2】「医療ガス配管設備 JIS T7101」、日本規格協会、2006年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、旧規定に基づいて動作する監視・警報設備は、警報を停止するためのボタンが押下操作されると、異常の程度の如何に関わらず、異常が復旧するまで可聴信号の音量を下げて発報し続ける。そのため、可聴信号による警報は、環境騒音が大きいと設備関係者に気付かれ難く、環境騒音が小さいと煩わしいという問題がある。特に、ガスの補充、又は誤作動の是正を要することを報知する警報は、あまり緊急性を要しないために、このような状態が放置されてしまうこともある。
【0008】
これに対し、新規定に基づいて動作する監視・警報設備は、ガスの補充、又は誤作動の是正を要することを報知する警報を発報する場合、可聴信号による警報を発報しないようにすることによって、上記のような問題を回避することが考えられる。
【0009】
しかしながら、可聴信号による警報が発報されない場合、設備関係者は、監視・警報設備の可視信号を目視することによってしか、ガスの補充、又は誤作動の是正を要することを報知する警報を確認することができなくなってしまう。また、上記のように、この種の警報はあまり緊急性を要しないという性質がある。そのため、設備関係者は、この警報を確認するためだけに、監視・警報設備の可視信号をわざわざ目視確認しない可能性もあり、却って異常の復旧が遅れてしまう虞がある。
【0010】
また、医療ガス配管設備の各供給設備へのガスの供給等の管理は、外部の指定業者によって行われる。一方、監視・警報設備が設置される施設は、医療施設である。そのため、監視・警報設備が発報する警報を実際に確認する設備関係者は、医療関係者や夜間警備員ということになる。しかしながら、このような設備関係者の中には、可視信号や可聴信号による警報を確認しただけでは、如何なる手続をとればよいか正確に判らない者も含まれている。そのため、そのような者は、警報を確認した場合、その手続に詳しい者に指示を仰がなければならないという手間が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、医療ガス設備の異常を設備関係者に報知する監視・警報システムであって、各種医療ガスを供給する複数の供給設備と、設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、供給設備の状態を監視する監視・警報装置とを備え、監視・警報装置は、供給設備に異常が発生した場合に、当該異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付部と、情報信号入力受付部が異常の発生を示す情報信号の入力を受け付けた場合に、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成部と、可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付部と、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付部と、手続通知入力受付部が入力を受け付けるまでの間、手続催促警報生成部が生成した可視警報を含む警報を可視警報手段に出力する可視警報出力部と、停止要求入力受付部が入力を受け付けるまでの間、手続催促警報生成部が生成した可聴警報を可聴警報手段に出力する可聴警報出力部とを有する。
【0012】
可聴警報出力部は、停止要求入力受付部が入力を受け付けてから所定時間以内に、手続通知入力受付部が入力を受け付けなかった場合、手続催促警報生成部が生成した可聴警報を可聴警報手段に再度出力してよい。
【0013】
監視・警報装置は、手続通知入力受付部が入力を受け付けた場合に、異常が発生した供給設備の復旧作業に着手されているか否かを確認するよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する着手催促警報生成部と、異常が発生した供給設備の復旧作業に着手されていることを通知する旨の入力を受け付ける着手通知入力受付部とを更に有し、可視警報出力部は、着手通知入力受付部が入力を受け付けるまでの間、着手催促警報生成部が生成した可視警報を更に含む警報を可視警報手段に出力し、可聴警報出力部は、着手催促警報生成部が生成した可視警報を更に含む警報を可視警報出力部が出力してから所定時間以内に、着手通知入力受付部が入力を受け付けなかった場合、停止要求入力受付部が入力を受け付けるまでの間、着手催促警報生成部が生成した可聴警報を可聴警報手段に出力してよい。
【0014】
可聴警報出力部は、停止要求入力受付部が入力を受け付けてから所定時間以内に、着手通知入力受付部が入力を受け付けなかった場合、着手催促警報生成部が生成した可聴警報を可聴警報手段に再度出力してよい。
【0015】
監視・警報装置は、着手通知入力受付部が入力を受け付けた場合に、供給設備の異常が復旧したことを確認するよう設備関係者に要求する旨の可視警報を生成する復旧確認警報生成部を更に有してよい。
【0016】
情報信号入力受付部は、供給設備の異常が復旧した場合、当該異常が復旧したことを示す情報信号の入力を受け付けてよい。
【0017】
可視警報出力部及び可聴警報出力部は、情報信号入力受付部が異常の復旧を示す情報信号の入力を受け付けた場合、警報の出力を停止してよい。
【0018】
監視・警報装置は、情報信号入力受付部が供給設備の異常の復旧を示す情報信号の入力を受け付けた後にのみ、供給設備の復旧を確認したことを通知する旨の入力を受け付ける復旧確認入力受付部を更に有してよい。
【0019】
本発明の第2の形態によると、設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、供給設備の状態を監視する監視・警報装置であって、供給設備に異常が発生した場合に、当該異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付部と、情報信号入力受付部が異常の発生を示す情報信号の入力を受け付けた場合に、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成部と、可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付部と、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付部と、手続通知入力受付部が入力を受け付けるまでの間、手続催促警報生成部が生成した可視警報を含む警報を可視警報手段に出力する可視警報出力部と、停止要求入力受付部が入力を受け付けるまでの間、手続催促警報生成部が生成した可聴警報を可聴警報手段に出力する可聴警報出力部とを備える。
【0020】
本発明の第3の形態によると、設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、供給設備の状態を監視する監視・警報装置を制御する制御方法であって、供給設備に異常が発生した場合に、当該異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付段階と、情報信号入力受付段階において異常の発生を示す情報信号の入力が受け付けられた場合に、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成段階と、可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付段階と、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付段階と、手続通知入力受付段階において入力が受け付けられるまでの間、手続催促警報生成段階において生成された可視警報を含む警報を可視警報手段に出力する可視警報出力段階と、停止要求入力受付段階において入力が受け付けられるまでの間、手続催促警報生成段階において生成された可聴警報を可聴警報手段に出力する可聴警報出力段階とを備える。
【0021】
本発明の第4の形態によると、設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、供給設備の状態を監視する監視・警報装置用のプログラムであって、監視・警報装置を、供給設備に異常が発生した場合に、当該異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付部、情報信号入力受付部が異常の発生を示す情報信号の入力を受け付けた場合に、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成部、可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付部、異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付部、手続通知入力受付部が入力を受け付けるまでの間、手続催促警報生成部が生成した可視警報を含む警報を可視警報手段に出力する可視警報出力部、停止要求入力受付部が入力を受け付けるまでの間、手続催促警報生成部が生成した可聴警報を可聴警報手段に出力する可聴警報出力部として機能させる。
【0022】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0023】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、ガスの補充、又は誤作動の是正を要することを報知せしめるにあたり、医療ガス配管設備の供給設備等に異常が生じたことを単に報知するのではなく、異常の復旧に向けた具体的な手続の内容を報知すると共に、その手続を行うよう設備関係者に催促する旨の警報を発報するようにしたので、異常の復旧に向けた手続に詳しくない者であっても対応することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】一実施形態に係る監視・警報システム100の利用環境の一例を示す図である。
【図2】監視・警報設備110のブロック構成の一例を示す図である。
【図3】監視・警報設備110の動作フローの一例を示す図である。
【図4】監視・警報設備110の動作フローの一例を示す図である。
【図5】監視・警報設備110の動作フローの一例を示す図である。
【図6】タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す図である。
【図7】タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す図である。
【図8】タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す図である。
【図9】タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す図である。
【図10】タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す図である。
【図11】タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す図である。
【図12】タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す図である。
【図13】タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0026】
図1は、一実施形態に係る監視・警報システム100の利用環境の一例を示す。監視・警報システム100は、監視・警報設備110、複数の圧力センサ130a〜h(以下、圧力センサ130と総称する。)、液面センサ140、湿度センサ150、複数の異常検知装置160a〜h(以下、異常検知装置160と総称する。)、及び通信回線170を備える。なお、通信回線170は、種々のローカルネットワークを含む。
【0027】
監視・警報設備110は、医療施設に設置され、医療ガス設備の情報信号を連続して観察でき、運転警報等の異常を設備関係者に知らせる設備である。具体的には、監視・警報設備110は、タッチスクリーン111及びスピーカ112を有する。また、監視・警報設備110は、通信回線170を介して各異常検知装置160と電気的に接続されている。なお、監視・警報設備110は、この発明における「監視・警報装置」の一例であってよい。また、タッチスクリーン111は、この発明における「可視警報手段」の一例であってよい。また、スピーカ112は、この発明における「可聴警報手段」の一例であってよい。
【0028】
圧力センサ130は、各種医療ガスの供給設備180a〜h(以下、供給設備180と総称する。)にそれぞれ設けられ、その送気圧を測定する装置である。なお、医療ガスとは、患者の治療、診断、予防及び手術機器駆動用として使用するガスや混合ガスを指す。具体的には、圧力センサ130は、第一供給装置180a、第二供給装置180b、予備供給装置180c、超低温液化ガス供給設備180d、空気圧縮機供給設備180e、混合ガス供給設備180f、吸引供給設備180g、及び酸素濃縮装置180hにそれぞれ設けられる。第一供給装置180aとは、送気配管に現に送気している供給源装置である。第二供給装置180bとは、第一供給装置180aを消費し尽くすか、又は失調のときに自動的に送気する供給源装置である。予備供給装置180cとは、第一供給装置180a及び第二供給装置180bを消費し尽くすか、失調のときに送気する供給源装置である。超低温液化ガス供給設備180dとは、定置式超低温液化ガス貯槽による供給源装置、又は可搬式超低温液化ガス容器による供給源装置を持つ設備である。空気圧縮機供給設備180eとは、治療用、手術機器駆動用又はその両方用に設計された圧縮機による医療用空気の供給設備である。混合ガス供給設備180fとは、ガスを指定の比率で、自動的に混合する供給設備である。吸引供給設備180gとは、真空ポンプを装備した陰圧の供給設備である。酸素濃縮装置180hとは、周囲空気から窒素を除去し、酸素濃度の高い気体を生成する装置である。なお、第一供給装置180a、第二供給装置180b、予備供給装置180c、超低温液化ガス供給設備180d、空気圧縮機供給設備180e、混合ガス供給設備180f、吸引供給設備180g、及び酸素濃縮装置180hは、この発明における「供給設備」の一例であってよい。
【0029】
液面センサ140は、超低温液化ガス供給設備180dに設けられ、その液面の高さを測定する装置である。湿度センサ150は、空気圧縮機供給設備180eに設けられ、その供給空気の水分量を測定する装置である。
【0030】
本実施形態においては、第一供給装置180aに圧力センサ130aが設けられているものとする。また、本実施形態においては、第二供給装置180bに圧力センサ130bが設けられているものとする。また、本実施形態においては、予備供給装置180cに圧力センサ130cが設けられているものとする。また、本実施形態においては、超低温液化ガス供給設備180dに圧力センサ130d及び液面センサ140が設けられているものとする。また、本実施形態においては、空気圧縮機供給設備180eに圧力センサ130e及び湿度センサ150が設けられているものとする。また、本実施形態においては、混合ガス供給設備180fに圧力センサ130fが設けられているものとする。また、本実施形態においては、吸引供給設備180gに圧力センサ130gが設けられているものとする。また、本実施形態においては、酸素濃縮装置180hに圧力センサ130hが設けられているものとする。
【0031】
異常検知装置160aは、第一供給装置180aの異常を検知する装置である。異常検知装置160aは、圧力センサ130aと電気的に接続されている。そして、異常検知装置160aは、圧力センサ130aの測定値に基づいて、第一供給装置180aの異常の有無を検知する。例えば、第一供給装置180aが消費し尽くされたとき、異常検知装置160aは、第一供給装置180aに異常が発生したことを検知する。また、第一供給装置180aのボンベの圧力が最低圧力を下回ったとき、異常検知装置160aは、第一供給装置180aに異常が発生したことを検知する。そして、異常検知装置160aは、第一供給装置180aに異常が発生したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。また、異常検知装置160aは、第一供給装置180aの異常が復旧したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。
【0032】
異常検知装置160bは、第二供給装置180bの異常を検知する装置である。異常検知装置160bは、圧力センサ130bと電気的に接続されている。そして、異常検知装置160bは、圧力センサ130bの測定値に基づいて、第二供給装置180bの異常の有無を検知する。例えば、第二供給装置180bのボンベの圧力が最低圧力を下回ったとき、異常検知装置160bは、第二供給装置180bに異常が発生したことを検知する。そして、異常検知装置160bは、第二供給装置180bに異常が発生したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。また、異常検知装置160bは、第二供給装置180bの異常が復旧したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。
【0033】
異常検知装置160cは、予備供給装置180cの異常を検知する装置である。異常検知装置160cは、圧力センサ130cと電気的に接続されている。そして、異常検知装置160cは、圧力センサ130cの測定値に基づいて、予備供給装置180cの異常の有無を検知する。例えば、予備供給装置180cのボンベの圧力が最低圧力を下回ったとき、異常検知装置160cは、予備供給装置180cに異常が発生したことを検知する。そして、異常検知装置160cは、予備供給装置180cに異常が発生したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。また、異常検知装置160cは、予備供給装置180cの異常が復旧したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。
【0034】
異常検知装置160dは、超低温液化ガス供給設備180dの異常を検知する装置である。異常検知装置160dは、圧力センサ130d及び液面センサ140と電気的に接続されている。そして、異常検知装置160dは、圧力センサ130d又は液面センサ140の測定値に基づいて、超低温液化ガス供給設備180dの異常の有無を検知する。例えば、超低温液化ガス供給設備180dの圧力が、医療施設の管理者が指定業者と協議決定した最低値より低くなったとき、異常検知装置160dは、超低温液化ガス供給設備180dに異常が発生したことを検知する。また、超低温液化ガス供給設備180dの液面が、医療施設の管理者が指定業者と協議決定した最低値より低くなったとき、異常検知装置160dは、超低温液化ガス供給設備180dに異常が発生したことを検知する。また、超低温液化ガス供給設備180dが失調したとき、異常検知装置160dは、超低温液化ガス供給設備180dに異常が発生したことを検知する。そして、異常検知装置160dは、超低温液化ガス供給設備180dに異常が発生したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。また、異常検知装置160dは、超低温液化ガス供給設備180dの異常が復旧したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。
【0035】
異常検知装置160eは、空気圧縮機供給設備180eの異常を検知する装置である。異常検知装置160eは、圧力センサ130e及び湿度センサ150と電気的に接続されている。そして、異常検知装置160eは、圧力センサ130e又は湿度センサ150の測定値に基づいて、空気圧縮機供給設備180eの異常の有無を検知する。例えば、空気圧縮機供給設備180eが失調したとき、異常検知装置160eは、空気圧縮機供給設備180eに異常が発生したことを検知する。また、空気圧縮機供給設備180eによる供給空気の水分量が規定レベルを超えたとき、異常検知装置160eは、空気圧縮機供給設備180eに異常が発生したことを検知する。そして、異常検知装置160eは、空気圧縮機供給設備180eに異常が発生したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。また、異常検知装置160dは、空気圧縮機供給設備180eの異常が復旧したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。
【0036】
異常検知装置160fは、混合ガス供給設備180fの異常を検知する装置である。異常検知装置160fは、圧力センサ130fと電気的に接続されている。そして、異常検知装置160fは、圧力センサ130fの測定値に基づいて、混合ガス供給設備180fの異常の有無を検知する。例えば、混合ガス供給設備180fが失調したとき、異常検知装置160fは、混合ガス供給設備180fに異常が発生したことを検知する。そして、異常検知装置160fは、混合ガス供給設備180fに異常が発生したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。また、異常検知装置160fは、混合ガス供給設備180fの異常が復旧したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。
【0037】
異常検知装置160gは、吸引供給設備180gの異常を検知する装置である。異常検知装置160gは、圧力センサ130gと電気的に接続されている。そして、異常検知装置160gは、圧力センサ130gの測定値に基づいて、吸引供給設備180gの異常の有無を検知する。例えば、吸引供給設備180gが失調したとき、異常検知装置160gは、吸引供給設備180gに異常が発生したことを検知する。そして、異常検知装置160gは、吸引供給設備180gに異常が発生したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。また、異常検知装置160gは、吸引供給設備180gの異常が復旧したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。
【0038】
異常検知装置160hは、酸素濃縮装置180hの異常を検知する装置である。異常検知装置160hは、圧力センサ130hと電気的に接続されている。そして、異常検知装置160hは、圧力センサ130hの測定値に基づいて、酸素濃縮装置180hの異常の有無を検知する。例えば、酸素濃縮装置180hが失調したとき、異常検知装置160hは、酸素濃縮装置180hに異常が発生したことを検知する。そして、異常検知装置160hは、酸素濃縮装置180hに異常が発生したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。また、異常検知装置160hは、酸素濃縮装置180hの異常が復旧したことを検知した場合、その旨を示す情報信号を監視・警報設備110に送信する。
【0039】
供給設備180aに異常が発生すると、監視・警報設備110は、供給設備180に異常が発生したことを示す情報信号を異常検知装置160から受信する。例えば、第一供給装置180aに異常が発生したことを示す情報信号を異常検知装置160aから受信すると、監視・警報設備110は、第一供給装置180aに異常が発生したことを設備関係者に報知するための警報を発報する。具体的には、監視・警報設備110は、可視信号による警報をタッチスクリーン111によって発報し続ける。可視信号による警報は、例えば、タッチスクリーン111に黄色いランプを点滅表示させることが考えられる。可視信号による警報は、異常が発生したことについて指定業者への連絡を促す旨のメッセージを含むようにする。また、監視・警報設備110は、可聴信号による警報をスピーカ112によって発報する。可聴信号による警報は、例えば、スピーカ112からブザーを鳴らすことが考えられる。また、監視・警報設備110は、例えば、可聴信号による警報を停止させるためのブザー停止ボタンをタッチスクリーン111に表示する。更に、監視・警報設備110は、例えば、指定業者への連絡が完了したときにタップ操作されるべき連絡確認ボタンをタッチスクリーン111に表示する。なお、異常が発生したことについて指定業者への連絡を促す旨のメッセージは、この発明における「供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報」の一例であってよい。また、この段階において監視・警報設備110が発報する可聴信号による警報は、この発明における「供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可聴警報」の一例であってよい。
【0040】
そして、ブザー停止ボタンがタップ操作されると、監視・警報設備110は、可聴信号による警報の発報を停止する。このとき、設備関係者に異常を報知し続けるために、可視信号による警報は、停止されないようにする。そして、可聴信号による警報の発報を停止してから所定時間経過しても連絡確認ボタンがタップ操作されない場合、監視・警報設備110は、可聴信号による警報を再発報する。そして、ブザー停止ボタンが再度タップ操作されると、監視・警報設備110は、可聴信号による警報の発報を再停止する。監視・警報設備110は、連絡確認ボタンがタップ操作されるまで、このような処理を繰り返す。
【0041】
そして、連絡確認ボタンがタップ操作されると、監視・警報設備110は、タップ操作された時刻を、指定業者への連絡が完了した時刻としてタッチスクリーン111に表示する。また、監視・警報設備110は、指定業者が到着したか否かを設備関係者に問う旨の警報を発報する。具体的には、監視・警報設備110は、可視信号による警報をタッチスクリーン111によって発報する。このとき、指定業者への連絡が完了してから指定業者が医療施設に到着するまでに、ある程度の時間が掛かることを鑑み、可聴信号による警報は、発報されないようにする。また、監視・警報設備110は、指定業者が到着したときにタップ操作されるべき到着確認ボタンをタッチスクリーン111に表示する。なお、指定業者が到着したか否かを設備関係者に問う旨の警報は、この発明における「供給設備の復旧作業に着手されているか否かを確認するよう設備関係者に催促する旨の可視警報」の一例であってよい。
【0042】
そして、指定業者が到着したか否かを設備関係者に問う旨の警報を発報してから所定時間経過しても到着確認ボタンがタップ操作されない場合、監視・警報設備110は、可聴信号による警報をスピーカ112によって発報する。また、監視・警報設備110は、可聴信号による警報を停止させるためのブザー停止ボタンをタッチスクリーン111に表示する。なお、この段階において監視・警報設備110が発報する可聴信号による警報は、この発明における「供給設備の復旧作業に着手されているか否かを確認するよう設備関係者に催促する旨の可聴警報」の一例であってよい。
【0043】
そして、ブザー停止ボタンがタップ操作されると、監視・警報設備110は、可聴信号による警報の発報を停止する。このとき、指定業者の到着の確認警報を報知し続けるために、可視信号による警報は、停止されないようにする。そして、可聴信号による警報の発報を停止してから所定時間経過しても到着確認ボタンがタップ操作されない場合、監視・警報設備110は、可聴信号による警報を再発報する。そして、ブザー停止ボタンが再度タップ操作されると、監視・警報設備110は、可聴信号による警報の発報を再停止する。監視・警報設備110は、到着確認ボタンがタップ操作されるまで、このような処理を繰り返す。
【0044】
そして、到着確認ボタンがタップ操作されると、監視・警報設備110は、タップ操作された時刻を、指定業者が到着した時刻としてタッチスクリーン111に表示する。また、監視・警報設備110は、供給設備180の復旧を確認するよう設備関係者に要求する旨の警報を発報する。具体的には、監視・警報設備110は、可視信号による警報をタッチスクリーン111によって発報する。また、監視・警報設備110は、供給設備180の復旧後にタップ操作されるべき復旧確認ボタンをタッチスクリーン111に表示する。但し、この復旧確認ボタンは、供給設備180が復旧するまでタップ操作を受け付けないようにする。なお、供給設備180の復旧を確認するよう設備関係者に要求する旨の警報は、この発明における「供給設備の復旧を確認するよう設備関係者に要求する旨の可視警報」の一例であってよい。
【0045】
そして、異常が発生していた供給設備180が復旧したことを示す情報信号を異常検知装置160から受信すると、監視・警報設備110は、全ての可視警報及び可聴警報の発報を停止する。そして、復旧確認ボタンがタップ操作され、他の供給設備180に異常が発生していない場合、監視・警報設備110は、供給設備180が正常であることを示す可視信号をタッチスクリーン111に表示する。供給設備180が正常であることを示す可視信号は、例えば、赤色及び黄色以外のランプ表示を点灯させる。
【0046】
なお、本実施形態では、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、監視・警報システム100が1つの監視・警報設備110を備える構成について説明したが、監視・警報システム100は、複数の監視・警報設備110を備えてよい。
【0047】
図2は、監視・警報設備110のブロック構成の一例を示す。監視・警報設備110は、情報信号入力受付部113、信号解析部114、手続催促警報生成部115、停止要求入力受付部116、手続通知入力受付部117、着手催促警報生成部118、着手通知入力受付部119、復旧確認警報生成部120、復旧確認入力受付部121、可視警報出力部122、及び可聴警報出力部123を有する。以下に、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0048】
情報信号入力受付部113は、異常検知装置160から出力された情報信号の入力を受け付ける。具体的には、情報信号入力受付部113は、異常検知装置160から出力された情報信号の入力を受け付けると信号解析部114に送る。
【0049】
信号解析部114は、異常検知装置160から出力された情報信号を解析する。具体的には、信号解析部114は、異常検知装置160から出力された情報信号を情報信号入力受付部113から受け取ると、その情報信号を解析する。そして、解析した情報信号が「供給設備180に異常が発生したこと」を示している場合、信号解析部114は、供給設備180に異常が発生したことを示すデータを手続催促警報生成部115に送る。また、解析した情報信号が「供給設備180の異常が復旧したこと」を示している場合、信号解析部114は、供給設備180の異常が復旧したことを示すデータを復旧確認入力受付部121、可視警報出力部122、及び可聴警報出力部123に送る。
【0050】
手続催促警報生成部115は、情報信号入力受付部113が異常の発生を示す情報信号の入力を受け付けた場合、異常が発生した供給設備180を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する。具体的には、手続催促警報生成部115は、供給設備180に異常が発生したことを示すデータを信号解析部114から受け取ると、異常が発生した供給設備180を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する。そして、手続催促警報生成部115は、生成した可視警報を示すデータを可視警報出力部122に送る。また、手続警報生成部116は、生成した可聴警報を示すデータを可聴警報出力部123に送る。
【0051】
停止要求入力受付部116は、スピーカ112によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける。具体的には、停止要求入力受付部116は、スピーカ112によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨のデータの入力をタッチスクリーン111から受け付けると、入力を受け付けたことを示すデータを可聴警報出力部123に送る。
【0052】
手続通知入力受付部117は、異常が発生した供給設備180を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける。具体的には、手続通知入力受付部117は、異常が発生した供給設備180を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨のデータの入力をタッチスクリーン111から受け付けると、入力を受け付けたことを示すデータを着手催促警報生成部118に送る。
【0053】
着手催促警報生成部118は、手続通知入力受付部117が入力を受け付けた場合、異常が発生した供給設備180の復旧作業に着手されているか否かを確認するよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する。具体的には、着手催促警報生成部118は、「異常が発生した供給設備180を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを手続通知入力受付部117から受け取ると、その供給設備180の復旧作業に着手されているか否かを確認するよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する。そして、着手催促警報生成部118は、生成した可視警報を示すデータを可視警報出力部122に送る。また、着手催促警報生成部118は、生成した可聴警報を示すデータを可聴警報出力部123に送る。
【0054】
着手通知入力受付部119は、異常が発生した供給設備180の復旧作業に着手されていることを通知する旨の入力を受け付ける。具体的には、着手通知入力受付部119は、異常が発生した供給設備180の復旧作業に着手されていることを通知する旨のデータの入力をタッチスクリーン111から受け付けると、入力を受け付けたことを示すデータを復旧確認警報生成部120、及び可視警報出力部122に送る。
【0055】
復旧確認警報生成部120は、着手通知入力受付部119が入力を受け付けた場合、供給設備180の異常が復旧したことを確認するよう設備関係者に要求する旨の可視警報を生成する。具体的には、復旧確認警報生成部120は、「異常が発生した供給設備180の復旧作業に着手されていることを通知する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを着手通知入力受付部119から受け取ると、その供給設備180の異常が復旧したことを確認するよう設備関係者に要求する旨の可視警報を生成する。そして、復旧確認警報生成部120は、生成した可視警報を示すデータを可視警報出力部122に送る。
【0056】
復旧確認入力受付部121は、情報信号入力受付部113が供給設備180の異常の復旧を示す情報信号の入力を受け付けた後にのみ、供給設備180の復旧を確認したことを通知する旨の入力を受け付ける。具体的には、復旧確認入力受付部121は、供給設備180の異常が復旧したことを示すデータを信号解析部114から受け取った後にのみ、供給設備180の復旧を確認したことを通知する旨のデータの入力をタッチスクリーン111から受け付ける。そして、復旧確認入力受付部121は、供給設備180の復旧を確認したことを通知する旨の入力を受け付けると、その旨を示すデータを可視警報出力部122に送る。
【0057】
可視警報出力部122は、手続通知入力受付部117が入力を受け付けるまでの間、手続催促警報生成部115が生成した可視警報を含む警報をタッチスクリーン111に出力する。具体的には、可視警報出力部122は、可視警報を示すデータを手続催促警報生成部115から受け取ると、受け取った可視警報を含む警報の表示データを生成する。そして、可視警報出力部122は、生成したデータをタッチスクリーン111に出力する。そして、可視警報出力部122は、「異常が発生した供給設備180を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを手続通知入力受付部117から受け取ると、手続催促警報生成部115から受け取った可視警報のうち、所定の手続が行われた供給設備180の可視警報を除外した警報の表示データを生成する。そして、可視警報出力部122は、生成した表示データをタッチスクリーン111に出力する。
【0058】
また、可視警報出力部122は、着手通知入力受付部119が入力を受け付けるまでの間、着手催促警報生成部118が生成した可視警報を更に含む警報をタッチスクリーン111に出力する。具体的には、可視警報出力部122は、可視警報を示すデータを着手催促警報生成部118から受け取ると、受け取った可視警報を含む表示データを生成する。そして、可視警報出力部122は、生成したデータをタッチスクリーン111に出力する。そして、可視警報出力部122は、「異常が発生した供給設備180の復旧作業に着手されていることを通知する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを着手通知入力受付部119から受け取ると、着手催促警報生成部118から受け取った可視警報のうち、復旧作業に着手された供給設備180の可視警報を除外した警報の表示データを生成する。そして、可視警報生成部122は、生成した表示データをタッチスクリーン111に出力する。
【0059】
また、可視警報出力部122は、情報信号入力受付部113が異常の復旧を示す情報信号の入力を受け付けた場合、警報の出力を停止する。具体的には、可視警報出力部122は、供給設備180の異常が復旧したことを示すデータを信号解析部114から受け取ると、異常が復旧した供給設備180の可視警報を除外した表示データを生成する。なお、この表示データは、供給設備180の復旧の確認を設備関係者に求めるためのユーザインターフェースを含むものとする。そして、可視警報出力部122は、生成した表示データをタッチスクリーン111に出力する。そして、可視警報出力部122は、「供給設備180の復旧を確認したことを通知する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを復旧確認入力受付部121から受け取ると、他の供給設備180に異常がなければ、全ての供給設備180が正常であることを報知する表示データを生成する。そして、可視警報出力部122は、生成した表示データをタッチスクリーン111に出力する。
【0060】
可聴警報出力部123は、停止要求入力受付部116が入力を受け付けるまでの間、手続催促警報生成部115が生成した可聴警報をスピーカ112に出力する。具体的には、可聴警報出力部123は、可聴警報を示すデータを手続催促警報生成部115から受け取ると、スピーカ112に出力する。そして、可聴警報出力部123は、「スピーカ112によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを停止要求入力受付部116から受け取ると、スピーカ112へのデータ出力を停止する。
【0061】
また、可聴警報出力部123は、停止要求入力受付部116が入力を受け付けてから所定時間以内に、手続通知入力受付部117が入力を受け付けなかった場合、手続催促警報生成部115が生成した可聴警報をスピーカ112に再度出力する。具体的には、可聴警報出力部123は、「スピーカ112によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを停止要求入力受付部116から受け取ると、所定時間のカウントを開始する。そして、可聴警報出力部123は、所定時間のカウントが終了するまでの間に、「異常が発生した供給設備180を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを手続通知入力受付部117から受け取ることができなかった場合、手続催促警報生成部115から受け取った可聴警報を示すデータをスピーカ112に再度出力する。
【0062】
また、可聴警報出力部123は、着手催促警報生成部118が生成した可視警報を更に含む警報を可視警報出力部122が出力してから所定時間以内に、着手通知入力受付部119が入力を受け付けなかった場合、停止要求入力受付部116が入力を受け付けるまでの間、着手催促警報生成部118が生成した可聴警報をスピーカ112に出力する。具体的には、可聴警報出力部123は、着手催促警報生成部118が生成した可視警報を更に含む警報をタッチスクリーン111に出力したことを示すデータを可視警報出力部122から受け取ると、所定時間のカウントを開始する。そして、可聴警報出力部123は、所定時間のカウントが終了するまでの間に、「異常が発生した供給設備180の復旧作業に着手されていることを通知する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを着手通知入力受付部119から受け取ることができなかった場合、着手催促警報生成部118から受け取った可聴警報を示すデータをスピーカ112に出力する。そして、可聴警報出力部123は、「スピーカ112によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを停止要求入力受付部116から受け取ると、スピーカ112へのデータ出力を停止する。
【0063】
また、可聴警報出力部123は、停止要求入力受付部116が入力を受け付けてから所定時間以内に、着手通知入力受付部119が入力を受け付けなかった場合、着手催促警報生成部118が生成した可聴警報をスピーカ112に再度出力する。具体的には、可聴警報出力部123は、「スピーカ112によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを停止要求入力受付部116から受け取ると、所定時間のカウントを開始する。そして、可聴警報出力部123は、所定時間のカウントが終了するまでの間に、「異常が発生した供給設備180の復旧作業に着手されていることを通知する」旨の入力を受け付けたことを示すデータを着手通知入力受付部119から受け取ることができなかった場合、着手催促警報生成部118から受け取った可聴警報を示すデータをスピーカ112に再度出力する。
【0064】
また、可聴警報出力部122は、情報信号入力受付部113が異常の復旧を示す情報信号の入力を受け付けた場合、警報の出力を停止する。具体的には、可聴警報出力部122は、供給設備180の異常が復旧したことを示すデータを信号解析部114から受け取ると、他の供給設備180についての可聴警報を示すデータを出力していない場合、スピーカ112へのデータの出力を停止する。
【0065】
図3から図5は、監視・警報設備110の動作フローの一例を示す。また、図6から図13は、タッチスクリーン111に表示される画面の一例を示す。
【0066】
まず、各異常検知装置160からそれぞれ出力された情報信号の入力を情報信号入力受付部113が受け付けると(S101)、信号解析部114は、その情報信号を解析する。
【0067】
そして、「供給設備180にも異常はない」ことをいずれの情報信号も示している場合(S102:No)、可視警報出力部122は、全ての供給設備180が正常であることを示す表示データを生成し、タッチスクリーン111に出力する(S103)。このようにして、タッチスクリーン111には、例えば、図6に示すような画面が表示される。なお、全ての供給設備180が正常であることを示す画面は、少なくとも一部が緑色に点灯しているものとする。
【0068】
一方、例えば、「第一供給装置180aに異常がある」ことを異常検知装置160aから送信された情報信号が示している場合(S102:Yes)、手続催促警報生成部115は、第一供給装置180aを復旧すべく指定業者に連絡するよう催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する(S104)。なお、第一供給装置180aを復旧すべく指定業者に連絡するよう催促する旨の可視警報及び可聴警報は、この発明における「異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報」の一例であってよい。
【0069】
そして、可視警報出力部122は、手続催促警報生成部115が生成した可視警報を含む警報をタッチスクリーン111に出力する(S105)。このようにして、タッチスクリーン111には、例えば、図7に示すような画面が表示される。なお、図中「酸素左バンク空瓶」なる表示は、第一供給装置180aを消費し尽くし、第二供給装置180bから流れ始めたことを意味している。「酸素左バンク」とは、第一供給装置180aの別称である。また、図中「10/04 13:03」なる表示は、例えば、第一供給装置180aに異常が発生していると異常検知装置160aが判定した時刻(10月4日13時3分)を示している。また、図中「酸素左バンク空瓶」なる表示の下側、且つ「10/04 13:03」なる表示の右側に表示されているマークは、可聴信号による警報を発報していることを示している。これら「酸素左バンク空瓶」なる表示、「10/04 13:03」なる表示、及び可聴信号による警報を発報していることを示すマークが表示されている矩形領域の一部は、黄色に点滅している。また、図中「指定業者に連絡後押してください」なる記載のある領域を形成している枠は、第一供給装置180aを消費し尽くしたことを指定業者に連絡後、設備関係者がタップ操作すべき連絡通知ボタンである。そして、連絡通知ボタンがタップ操作されると、手続通知入力受付部117は、第一供給装置180aを復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付けることになる。また、図中「ブザー停止」なる記載のある領域を形成している枠は、可聴警報の発報を停止する場合にタップ操作すべきブザー停止ボタンである。このブザー停止ボタンがタップ操作されると、停止要求入力受付部116は、スピーカ112によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付けることになる。
【0070】
一方、可聴警報出力部123は、手続催促警報生成部115が生成した可聴警報をスピーカ112に出力する(S106)。このようにして、スピーカ112は、例えば、可聴警報としてブザーを発報することになる。なお、可聴警報出力部123は、ブザー停止ボタンがタップ操作され、停止要求入力受付部116が入力を受け付けるまで可聴警報をスピーカ112に出力し続ける(S106〜S107:Noの繰り返し)。このようにして、スピーカ112は、可聴警報を発報し続けることになる。
【0071】
そして、ブザー停止ボタンがタップ操作され、停止要求入力受付部116が入力を受け付けると(S107:Yes)、可聴警報出力部123は、手続催促警報生成部115が生成した可聴警報の出力を停止する(S108)。このようにして、スピーカ112は、可聴警報の発報を停止することになる。このとき、タッチスクリーン111には、例えば、図8に示すような画面が表示される。図7に示す画面と異なる点は、可聴信号による警報の発報が停止されているため、可聴信号による警報を発報していることを示すマークがなくなっている点にある。また、図7に示す画面と異なる点は、ブザー停止ボタンがタップ操作を受け付けない状態となっている点にある。
【0072】
そして、停止要求入力受付部116が入力を受け付けてから所定時間以内に、連絡通知ボタンがタップ操作されずに、手続通知入力受付部117が入力を受け付けなかった場合(S109:No〜S110:Noの繰り返し→S109:Yes)、可聴警報出力部123は、手続催促警報生成部115が生成した可聴警報をスピーカ112に再度出力する(S106に戻る)。このようにして、スピーカ112は、可聴信号による警報を再発報することになる。このとき、タッチスクリーン111には、例えば、図9に示すような画面が表示される。図8に示す画面と異なる点は、可聴信号による警報が再発報されているため、可聴信号による警報を発報していることを示すマークが表示されている点にある。また、図8に示す画面と異なる点は、ブザー停止ボタンがタップ操作を受け付ける状態となっている点にある。また、図8に示す画面と異なる点は、「酸素左バンク空瓶」なる表示、「10/04 13:03」なる表示、及び可聴信号による警報を発報していることを示すマークが表示されている矩形領域の全体が黄色に点滅している点にある。また、図8に示す画面と異なる点は、図中「連絡し忘れていませんか?」なる表示が表示されている点にある。なお、「連絡し忘れていませんか?」なる表示は、警報の表示の妨げにならないように表示されればよく、例えば、画面の隅の方にテロップとして表示されるようにしてもよい。また、テロップ表示による場合には、指定業者の連絡先等を併せて表示するようにすると、設備関係者が対応すべき内容を単純明快に伝達するのに効果的である。
【0073】
一方、停止要求入力受付部116が入力を受け付けてから所定時間以内に、連絡通知ボタンがタップ操作されて、手続通知入力受付部117が入力を受け付けた場合(S109:No→S110:Yes、又はS109:No〜S110:Noの繰り返し→S110:Yes)、着手催促警報生成部118は、指定業者が到着したか否かを確認するよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する(S111)。なお、指定業者の到着の確認を設備関係者に促す旨の可視警報及び可聴警報は、この発明における「異常が発生した供給設備の復旧作業に着手されているか否かを確認するよう設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報」の一例であってよい。また、本実施形態においては、連絡通知ボタンがタップ操作されると手続通知入力受付部117が入力を受け付けるようにしているが、指定業者へ連絡を行ったことを通知することができればよく、この実施形態に限らない。例えば、他の実施形態としては、設備関係者が指定業者へ連絡を行った後、その連絡を確認したことの通知を指定業者から通信回線等を介して受信することによって、手続通知入力受付部117が入力を受け付けるようにしてもよい。
【0074】
そして、可視警報出力部122は、着手催促警報生成部118が生成した可視警報を含む警報をタッチスクリーン111に出力する(S112)。このようにして、タッチスクリーン111には、例えば、図10に示すような画面が表示される。図9に示す画面と異なっている点は、可聴信号による警報を発報していることを示すマークがなくなっている点にある。そして、「酸素左バンク空瓶」なる表示、及び「10/04 13:03」なる表示が表示されている矩形領域の全体ではなく一部が黄色に点滅している。また、図9に示す画面と異なる点は、連絡通知ボタンがなくなっている点にある。その代わり、この画面においては、指定業者への連絡が完了していることを示す表示「連絡済」と、指定業者への連絡が行われた時間を示す表示「10/04 13:12」とが表示されている。実際には、この表示「10/04 13:12」によって示されている時間は、連絡通知ボタンがタップ操作された時間である。また、図9に示す画面と異なる点は、「連絡し忘れていませんか?」なる表示がなくなっている点にある。その代わり、この画面においては、「指定業者が到着後押してください」なる表示を付した到着確認ボタンが表示されている。この到着確認ボタンは、業者が到着したことを確認した場合に設備関係者によってタップ操作されるべきボタンである。そして、この到着確認ボタンがタップ操作されると、着手通知入力受付部119は、第一供給装置180aの復旧作業に着手されていることを通知する旨の入力を受け付けることになる。また、図9に示す画面と異なっている点は、ブザー停止ボタンがタップ操作を受け付けない状態となっている点にある。
【0075】
そして、「着手催促警報生成部118が生成した可視警報を含む警報の表示データ」を可視警報出力部122がタッチスクリーン111に出力してから所定時間以内に、到着確認ボタンがタップ操作されて、着手通知入力受付部119が入力を受け付けた場合(S113:No→S114:Yes、又はS113:No〜S114:Noの繰り返し→S114:Yes)、復旧確認警報生成部120は、第一供給装置180aの復旧の確認を促す旨の可視警報を生成する(S120)。なお、第一供給装置180aの復旧の確認を促す旨の可視警報は、この発明における「供給設備の異常が復旧したことを確認するよう設備関係者に要求する旨の可視警報」の一例であってよい。
【0076】
一方、着手催促警報生成部118が生成した可視警報を含む警報をタッチスクリーン111に出力してから所定時間以内に、到着確認ボタンがタップ操作されずに、着手通知入力受付部119が入力を受け付けなかった場合(S113:Yes、又はS113:No〜S114:Noの繰り返し→S113:Yes)、可聴警報出力部123は、着手催促警報生成部118が生成した可聴警報をスピーカ112に出力する(S115)。このようにして、スピーカ112は、可聴信号による警報を再発報することになる。このとき、タッチスクリーン111には、例えば、図11に示すような画面が表示される。図10に示す画面と異なる点は、可聴信号による警報が発報されているため、可聴信号による警報を発報していることを示すマークが表示されている点にある。また、図10に示す画面と異なる点は、ブザー停止ボタンがタップ操作を受け付ける状態となっている点にある。また、図10に示す画面と異なる点は、「酸素左バンク空瓶」なる表示、「10/04 13:03」なる表示、及び可聴信号による警報を発報していることを示すマークが表示されている矩形領域の全体が黄色に点滅している点にある。また、図10に示す画面と異なる点は、図中「業者は到着しましたか?」なる表示が表示されている点にある。なお、「業者は到着しましたか?」なる表示は、警報の表示の妨げにならないように表示されればよく、例えば、画面の隅の方にテロップとして表示されるようにしてもよい。
【0077】
そして、ブザー停止ボタンがタップ操作され、停止要求入力受付部116が入力を受け付けた場合(S116:Yes)、可聴警報出力部123は、着手催促警報生成部118が生成した可聴警報の出力を停止する(S117)。このようにして、スピーカ112は、可聴警報の発報を停止することになる。このとき、タッチスクリーン111には、例えば、図10に示すような画面が表示される。なお、可聴警報出力部123は、ブザー停止ボタンがタップ操作され、停止要求入力受付部116が入力を受け付けるまで可聴警報をスピーカ112に出力し続ける(S115〜S116:Noの繰り返し)。このようにして、スピーカ112は、可聴警報を発報し続けることになる。
【0078】
そして、停止要求入力受付部116が入力を受け付けてから所定時間以内に、到着確認ボタンがタップ操作されずに、着手通知入力受付部119が入力を受け付けなかった場合(S118:Yes、又はS118:No〜S119:Noの繰り返し→S118:Yes)、可聴警報出力部123は、着手催促警報生成部118が生成した可聴警報をスピーカ112に再度出力する(S115に戻る)。このようにして、スピーカ112は、可聴信号による警報を再発報することになる。このとき、タッチスクリーン111には、例えば、図11に示すような画面が表示される。
【0079】
一方、停止要求入力受付部116が入力を受け付けてから所定時間以内に、到着確認ボタンがタップ操作されて、着手通知入力受付部119が入力を受け付けた場合(S118:No→S119:Yes、又はS118:No〜S119:Noの繰り返し→S119:Yes)、復旧確認警報生成部120は、第一供給装置180aの復旧の確認を促す旨の可視警報を生成する(S120)。
【0080】
そして、可視警報出力部122は、復旧確認警報生成部119が生成した可視警報を含む警報を示す表示データをタッチスクリーン111に出力する(S121)。このようにして、タッチスクリーン111には、例えば、図12に示すような画面が表示される。図11に示す画面と異なっている点は、可聴信号による警報を発報していることを示すマークがなくなっている点にある。そして、「酸素左バンク空瓶」なる表示、及び「10/04 13:03」なる表示が表示されている矩形領域の全体ではなく一部が黄色に点滅している。また、図11に示す画面と異なる点は、到着確認ボタンがなくなっている点にある。その代わり、この画面においては、指定業者が到着したことを示す表示「到着済」と、指定業者が到着した時間を示す表示「10/04 16:00」とが表示されている。実際には、この表示「10/04 16:00」によって示されている時間は、到着確認ボタンがタップ操作された時間である。また、図11に示す画面と異なる点は、「業者は到着しましたか?」なる表示がなくなっている点にある。その代わり、この画面においては、「正常に復旧後押してください」なる表示を付した復旧確認ボタンが表示されている。この復旧確認ボタンは、第一供給装置180aが復旧したことを確認した場合に設備関係者によってタップ操作されるべきボタンである。そして、この復旧確認ボタンがタップ操作されると、復旧確認入力受付部121は、第一供給装置180aの復旧を確認したことを通知する旨の入力を受け付けたことになる。但し、図12に示す画面においては、復旧確認ボタンは、タップ操作を受け付けない状態となっている。また、図11に示す画面と異なっている点は、ブザー停止ボタンがタップ操作を受け付けない状態となっている点にある。
【0081】
そして、第一供給装置180aの異常が復旧した場合(S122:Yes)、可視警報出力部122は、第一供給装置180aについての可視警報を含む警報の表示データの出力を停止する(S123)。そして、復旧確認入力受付部121は、第一供給装置180aの異常が復旧した場合にのみ、第一供給装置180aの復旧を確認したことを通知する旨の入力を受け付けるようになる。
【0082】
そして、「第一供給装置180aの復旧を確認したことを通知する」旨の入力を復旧確認入力受付部121が受け付けると(S124:Yes)、他に異常が発生している供給設備180がなければ、可視警報出力部122は、全ての供給設備180が正常であることを示す表示データを生成し、タッチスクリーン111に出力する。
【0083】
なお、本実施形態においては、「復旧確認警報生成部119が生成した可視警報を含む警報」を示す表示データを可視警報出力部122がタッチスクリーン111に出力した後に、第一供給装置180aが復旧した場合を例にとって説明した。しかしながら、実際には、連絡通知ボタンや到着確認ボタンがタップ操作されずに可視警報がタッチスクリーン111に表示されたまま、供給設備180の異常が復旧したり、異常そのものが単なる誤作動で、すぐに復旧したりすることもある。このような場合にも、可視警報出力部122及び可聴警報出力部123は、復旧した供給設備180についての警報の出力を全て停止する。
【0084】
以上説明したように、監視・警報システム100においては、ガスの補充、又は誤作動の是正を要することを報知せしめるにあたり、設備関係者の操作によって警報の発報を停止しても、異常の復旧に向けた所定の手続や確認を行ったことが通知されない場合、所定時間後に再発報するようにしたので、設備関係者への注意の喚起を確実なものとすることができる。
【0085】
また、この発明によれば、医療ガス配管設備の供給設備180等に異常が生じたことを単に報知するのではなく、異常の復旧に向けた具体的な手続の内容を報知すると共に、その手続を行うよう設備関係者に催促する旨の警報を発報するようにしたので、異常の復旧に向けた手続に詳しくない者であっても対応することができるようになる。
【0086】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0087】
100 監視・警報システム
110 監視・警報設備
111 タッチスクリーン
112 スピーカ
113 情報信号入力受付部
114 信号解析部
115 手続催促警報生成部
116 停止要求入力受付部
117 手続通知入力受付部
118 着手催促警報生成部
119 着手通知入力受付部
120 復旧確認警報生成部
121 復旧確認入力受付部
122 可視警報出力部
123 可聴警報出力部
130 圧力センサ
140 液面センサ
150 湿度センサ
160 異常検知装置
170 通信回線
180 供給設備
901 ホスト・コントローラ
902 CPU
903 RAM
904 グラフィック・コントローラ
905 表示装置
906 入出力コントローラ
907 通信インターフェイス
908 ハードディスクドライブ
909 CD−ROMドライブ
910 ROM
911 フレキシブルディスク・ドライブ
912 入出力チップ
991 ネットワーク通信装置
992 CD−ROM
993 フレキシブルディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療ガス設備の異常を設備関係者に報知する監視・警報システムであって、
各種医療ガスを供給する複数の供給設備と、前記設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び前記設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、前記供給設備の状態を監視する監視・警報装置とを備え、
前記監視・警報装置は、
前記供給設備に異常が発生した場合に、当該異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付部と、
前記情報信号入力受付部が異常の発生を示す情報信号の入力を受け付けた場合に、前記異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう前記設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成部と、
前記可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付部と、
前記異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付部と、
前記手続通知入力受付部が入力を受け付けるまでの間、前記手続催促警報生成部が生成した可視警報を含む警報を前記可視警報手段に出力する可視警報出力部と、
前記停止要求入力受付部が入力を受け付けるまでの間、前記手続催促警報生成部が生成した可聴警報を前記可聴警報手段に出力する可聴警報出力部と
を有する監視・警報システム。
【請求項2】
前記可聴警報出力部は、前記停止要求入力受付部が入力を受け付けてから所定時間以内に、前記手続通知入力受付部が入力を受け付けなかった場合、前記手続催促警報生成部が生成した可聴警報を前記可聴警報手段に再度出力する
請求項1に記載の監視・警報システム。
【請求項3】
前記監視・警報装置は、
前記手続通知入力受付部が入力を受け付けた場合に、前記異常が発生した供給設備の復旧作業に着手されているか否かを確認するよう前記設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する着手催促警報生成部と、
前記異常が発生した供給設備の復旧作業に着手されていることを通知する旨の入力を受け付ける着手通知入力受付部と
を更に有し、
前記可視警報出力部は、前記着手通知入力受付部が入力を受け付けるまでの間、前記着手催促警報生成部が生成した可視警報を更に含む警報を前記可視警報手段に出力し、
前記可聴警報出力部は、前記着手催促警報生成部が生成した可視警報を更に含む警報を前記可視警報出力部が出力してから所定時間以内に、前記着手通知入力受付部が入力を受け付けなかった場合、前記停止要求入力受付部が入力を受け付けるまでの間、前記着手催促警報生成部が生成した可聴警報を前記可聴警報手段に出力する
請求項1又は2に記載の監視・警報システム。
【請求項4】
前記可聴警報出力部は、前記停止要求入力受付部が入力を受け付けてから所定時間以内に、前記着手通知入力受付部が入力を受け付けなかった場合、前記着手催促警報生成部が生成した可聴警報を前記可聴警報手段に再度出力する
請求項3に記載の監視・警報システム。
【請求項5】
前記監視・警報装置は、
前記着手通知入力受付部が入力を受け付けた場合に、前記供給設備の異常が復旧したことを確認するよう前記設備関係者に要求する旨の可視警報を生成する復旧確認警報生成部
を更に有する
請求項3又は4に記載の監視・警報システム。
【請求項6】
前記情報信号入力受付部は、前記供給設備の異常が復旧した場合、当該異常が復旧したことを示す情報信号の入力を受け付ける
請求項1乃至5のいずれかに記載の監視・警報システム。
【請求項7】
前記可視警報出力部及び前記可聴警報出力部は、前記情報信号入力受付部が異常の復旧を示す情報信号の入力を受け付けた場合、警報の出力を停止する
請求項6に記載の監視・警報システム。
【請求項8】
前記監視・警報装置は、
前記情報信号入力受付部が前記供給設備の異常の復旧を示す情報信号の入力を受け付けた後にのみ、前記供給設備の復旧を確認したことを通知する旨の入力を受け付ける復旧確認入力受付部
を更に有する
請求項6又は7に記載の監視・警報システム。
【請求項9】
設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び前記設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、供給設備の状態を監視する監視・警報装置であって、
前記供給設備に異常が発生した場合に、当該異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付部と、
前記情報信号入力受付部が異常の発生を示す情報信号の入力を受け付けた場合に、前記異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう前記設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成部と、
前記可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付部と、
前記異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付部と、
前記手続通知入力受付部が入力を受け付けるまでの間、前記手続催促警報生成部が生成した可視警報を含む警報を前記可視警報手段に出力する可視警報出力部と、
前記停止要求入力受付部が入力を受け付けるまでの間、前記手続催促警報生成部が生成した可聴警報を前記可聴警報手段に出力する可聴警報出力部と
を備える監視・警報装置。
【請求項10】
設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び前記設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、供給設備の状態を監視する監視・警報装置を制御する制御方法であって、
前記供給設備に異常が発生した場合に、当該異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付段階と、
前記情報信号入力受付段階において異常の発生を示す情報信号の入力が受け付けられた場合に、前記異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう前記設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成段階と、
前記可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付段階と、
前記異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付段階と、
前記手続通知入力受付段階において入力が受け付けられるまでの間、前記手続催促警報生成段階において生成された可視警報を含む警報を前記可視警報手段に出力する可視警報出力段階と、
前記停止要求入力受付段階において入力が受け付けられるまでの間、前記手続催促警報生成段階において生成された可聴警報を前記可聴警報手段に出力する可聴警報出力段階と
を備える制御方法。
【請求項11】
設備関係者が視認し得る警報を発報する可視警報手段、及び前記設備関係者が聴取し得る警報を発報する可聴警報手段を有し、供給設備の状態を監視する監視・警報装置用のプログラムであって、前記監視・警報装置を、
前記供給設備に異常が発生した場合に、当該異常が発生したことを示す情報信号の入力を受け付ける情報信号入力受付部、
前記情報信号入力受付部が異常の発生を示す情報信号の入力を受け付けた場合に、前記異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行うよう前記設備関係者に催促する旨の可視警報及び可聴警報を生成する手続催促警報生成部、
前記可聴警報手段によって警報が発報され続けることを停止するよう要求する旨の入力を受け付ける停止要求入力受付部、
前記異常が発生した供給設備を復旧すべく所定の手続を行ったことを通知する旨の入力を受け付ける手続通知入力受付部、
前記手続通知入力受付部が入力を受け付けるまでの間、前記手続催促警報生成部が生成した可視警報を含む警報を前記可視警報手段に出力する可視警報出力部、
前記停止要求入力受付部が入力を受け付けるまでの間、前記手続催促警報生成部が生成した可聴警報を前記可聴警報手段に出力する可聴警報出力部
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−161154(P2011−161154A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30464(P2010−30464)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【出願人】(000231235)大陽日酸株式会社 (642)
【Fターム(参考)】