説明

監視対象制御システムおよび監視対象制御方法、監視サーバ、監視対象装置

【課題】監視対象装置に備えられている複数の機能のうち、所定の機能のみにセキュリティをかけることができる監視対象制御システムを提供する。
【解決手段】監視サーバは、監視対象装置における監視対象機能の機能停止指示を受付け、その機能停止指示に基づいて、機能停止通知を監視対象装置へ送信する。そして監視対象装置は、機能停止通知を受信し、自装置内の監視対象機能の停止の処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔から監視対象装置の機能を制御する監視対象制御システムおよび監視対象制御方法、監視サーバ、監視対象装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりPC(Personal Computer)を操作する場合には、鍵情報を記憶したUSBメモリを当該PCのUSBインタフェースへ接続し、これによりPCが鍵情報に基づいて認証を行ってロックを解除しユーザによる操作の入力を受付ける仕組みが利用されている(例えば非特許文献1参照)。
【非特許文献1】http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/index/index_usb.html
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで上述の従来技術のようなPCを遠隔制御する仕組みの種類が、近年増えているが、今後PCなどの遠隔監視を必要とする装置に対してその遠隔制御を行う仕組みは増えていくことが予想される。そして、そのような監視対象の装置に対してより高機能な遠隔制御を行う仕組みを施すことが望まれている。例えば、監視対象装置に備えられている複数の機能のうち、所定の機能のみにセキュリティをかけるといった仕組みが要望されている。
【0004】
そこでこの発明は、監視対象装置に備えられている複数の機能のうち、所定の機能のみを制御することができる監視対象制御システムおよび監視対象制御方法、監視サーバ、監視対象装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、監視対象装置と当該監視対象装置の動作を制御する監視サーバとを備えた監視対象制御システムであって、前記監視サーバは、前記監視対象装置における監視対象機能の機能制御指示を受付ける機能制御指示受付手段と、前記機能制御指示に基づいて、機能制御通知を前記監視対象装置へ送信する機能制御通知手段と、を備え、前記監視対象装置は、前記機能制御通知を受信する機能制御通知受信手段と、自装置内の前記監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行う機能制御手段と、を備えることを特徴とする監視対象制御システムである。
【0006】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記機能制御通知は、前記監視対象機能に対して機能停止、機能開始、情報登録の何れか1つまたは複数の機能制御の処理を通知する情報であることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記監視サーバは、前記監視対象装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記監視対象装置の動作位置範囲内または動作位置範囲外の位置情報を記憶する動作範囲記憶手段と、前記取得した位置情報と前記動作範囲内または前記動作範囲外の位置情報との比較に応じて前記監視対象装置が動作範囲内と動作範囲外のどちらに位置するかを判定する動作位置判定手段と、前記監視対象装置の位置に応じて、、前記機能制御指示を出力する機能制御指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記機能制御指示手段は前記機能制御指示に前記動作範囲に応じた機能制限種別を格納することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記監視対象装置がネットワークインタフェースカードであり、前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、ネットワークインタフェースカードに入力される信号の遮断により機能制御の処理を行なうことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記監視対象装置がネットワークインタフェースカードであり、前記機能制御手段は前記機能制御通知に格納される機能制限種別で示される機能制御を前記ネットワークインタフェースカードに指示することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記監視対象装置がマザーボードであり、前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、マザーボードに入力される信号の遮断により機能制御の処理を行なうことを特徴とする。
【0012】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記監視対象装置がマザーボードであり、前記機能制御手段は前記機能制御通知に格納される機能制限種別で示される機能制御を前記マザーボードに指示することを特徴とする。
【0013】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記監視対象装置が通信ケーブルコネクタであり、前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、通信ケーブルコネクタに入力される信号の遮断により機能制御の処理を行なうことを特徴とする。
【0014】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記監視対象装置が記憶媒体接続処理部であり、前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、前記記憶媒体接続処理部に接続できる記憶媒体のみの接続許可を指示することを特徴とする。
【0015】
また本発明は、上述の監視対象制御システムにおいて、前記監視対象装置がグラフィック処理ボードであり、前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、前記グラフィック処理ボードの動作の機能制御の処理を行うことを特徴とする。
【0016】
また本発明は、監視対象装置と当該監視対象装置の動作を制御する監視サーバとを備えた監視対象制御システムにおける監視対象制御方法であって、前記監視サーバの機能制御指示受付手段は、前記監視対象装置における監視対象機能の機能制御指示を受付け、前記監視サーバの機能制御通知手段は、前記機能制御指示に基づいて、機能制御通知を前記監視対象装置へ送信し、前記監視対象装置の機能制御通知受信手段は、前記機能制御通知を受信し、前記監視対象装置の機能制御手段は、自装置内の前記監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行うことを特徴とする監視対象制御方法である。
【0017】
また本発明は、機能制御通知を受信する機能制御通知受信手段と、自装置内の監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行う機能制御手段と、を備える監視対象装置と、前記監視対象装置の動作を制御する監視サーバと、を備えた監視対象制御システムにおける前記監視サーバであって、前記監視対象装置における監視対象機能の機能制御指示を受付ける機能制御指示受付手段と、前記機能制御指示に基づいて、機能制御通知を前記監視対象装置へ送信する機能制御通知手段と、を備えることを特徴とする監視サーバである。
【0018】
また本発明は、監視対象装置における監視対象機能の機能制御指示を受付ける機能制御指示受付手段と、前記機能制御指示に基づいて、機能制御通知を前記監視対象装置へ送信する機能制御通知手段とを備え、前記監視対象装置の動作を制御する監視サーバと、監視対象装置と、を備えた監視対象制御システムにおける前記監視対象装置であって、前記機能制御通知を受信する機能制御通知受信手段と、自装置内の前記監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行う機能制御手段と、を備えることを特徴とする監視対象装置である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、遠隔より所定の監視対象装置内に備えられた監視対象機能を制御することができる。これにより、例えば監視対象装置がPCである場合などにおいて、そのPCの機能を制御(例えば機能停止など)することで、情報のセキュリティを確保することができる。また所定の動作範囲外に持ち出された監視対象装置の機能を制御することで、セキュリティを向上させることができる。また動作位置に応じて、制御する機能を指定することができるので、場所に応じた監視対象装置の制御を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態による監視対象制御システムを図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による監視対象制御システムの構成を示すブロック図である。この図において、符号1は監視サーバである。また2は中継装置、3は監視対象装置である。ここで監視対象装置3は例えばPCなどであり、監視サーバ1は監視対象装置3の監視対象機能の制御(たとえばON/OFFなど)を遠隔からの制御を行う。または監視サーバ1は監視対象装置3に備えられる複数の機能のうち所定の機能についてのみ、遠隔からの制御を行う。また中継装置2は監視サーバ1から監視対象装置3へ向けて送信された情報を無線により発信する。なお、本実施形態においては、監視サーバ1は中継装置2を介して監視対象装置3へ情報を送信しているが、監視サーバ1が直接に有線ネットワークを介して監視対象装置3へ情報を送信するようにしてもよい。そして、監視サーバ1は、監視対象装置3に備えられた監視対象機能部の機能制御の指示を受付けることにより、当該機能制御の情報を保持する機能制御通知を監視対象装置3へ送信する。そして、監視対象装置3は機能制御通知を受信すると、自装置内の監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行う。
【0021】
図2は監視サーバと監視対象装置(PC)の機能ブロックを示す第1の図である。
この図が示すように監視サーバ1は監視対象装置3と無線通信を行う無線通信部11と、遠隔からの監視対象装置3の所定の機能の制御を行う遠隔管理処理部12と、各種情報を記憶する記憶部13とを備えている。また図2においては監視対象装置3がPCであり監視対象機能部がマザーボードである場合の例を示している。そして監視対象装置3は、無線通信部301、マザーボード302、電源供給部303、機能制御処理部304を備えている。
【0022】
図3は監視対象制御システムの処理フローを示す第1の図である。
次に、図2、3を用いて監視対象制御システムの第1の実施例について説明する。
まず監視サーバ1では、設定ファイルに記述された機能停止指示の情報や、入力部から受付けた機能停止指示に基づいて、遠隔管理処理部12が監視対象装置3の機能停止通知の情報を生成し、無線通信部11へ送信を指示する(ステップS101)。すると無線通信部11は機能停止通知を無線により送信する(ステップS102)。監視対象装置3では無線通信部301が機能停止通知を受信すると、その情報を機能制御処理部304へ転送する。すると機能制御処理部304は電源供給部303からマザーボードに供給されている電源結線を、例えばリレーなどを制御して切り離しマザーボードの機能を停止させる(ステップS103)。これにより、例えばPCの盗難にあったユーザが監視サーバを管理している管理者に通報することにより、PCの機能を停止させることができる。
【0023】
次に図4を用いて監視対象制御システムの第2の実施例について説明する。
図4は監視サーバと監視対象装置(通信ケーブルコネクタ)の機能ブロックを示す図である。
この図では監視対象装置3が通信ケーブルコネクタであり、当該通信ケーブルコネクタには無線通信部311、ケーブル接続部312a、ケーブル接続部312b、配線313a、配線313b、機能制御処理部314が備えられている。そして、監視対象装置3内の監視対象機能部が配線である場合を示している。実施例1同様に監視サーバ1から機能停止通知を受信すると、機能制御処理部314は配線313aと配線313bの接続している結線を例えばリレーなどを制御して切り離し、信号の導通を遮断する。これにより、所望の装置に対する信号の送信を遮断することができる。
【0024】
次に図5を用いて監視対象制御システムの第3の実施例について説明する。
図5は監視サーバと監視対象装置(PC)の機能ブロックを示す第2の図である。
監視対象装置3には、無線通信部321、NIC(ネットワークインタフェースカード)322、機能制御処理部323を備えている。そしてこの図では監視対象装置3がPCであり、監視対象機能部がNIC322である場合の例を示している。実施例1同様に監視サーバ1から機能停止通知を受信すると、機能制御処理部323はNIC322へ機能停止信号を送出する。するとNICは、機能を停止する。これにより、例えばPCの盗難にあったユーザが監視サーバを管理している管理者に通報することにより、PCの通信機能を停止させることができる。
【0025】
次に図6を用いて監視対象制御システムの第4の実施例について説明する。
図6は監視サーバと監視対象装置(PC)の機能ブロックを示す第3の図である。
監視対象装置3には、無線通信部331、NIC処理部332、機能制御処理部333を備えている。そしてこの図では監視対象装置がPCであり、監視対象機能部がNIC処理部332である場合の例を示している。なおNIC処理部332とは通信パケットをそのパケット種別に応じて通過または遮断する処理を行う処理部(例えば、パケットフィルタリング処理)である。実施例1同様に監視サーバ1から機能停止通知を受信すると、機能制御処理部333は、NIC処理部332の保持するメモリなどにおいて、所定のパケット種別の通過/遮断の情報を書き換える。ここで遮断に書き換えれば当該パケット種別の通信が停止する。これにより、例えば所望のパケット種別の通信接続の機能を停止させることができる。なお制御するパケット種別については監視サーバ1が機能停止通知に格納するようにしてもよい。
【0026】
次に図7、図8を用いて監視対象制御システムの第5の実施例について説明する。
図7は監視サーバと監視対象装置(一般化)の機能ブロックを示す図である。
図8は監視対象制御システムの処理フローを示す第2の図である。
図7においては監視対象装置3についてどのような装置かは限定せず、監視対象機能部342を用いて説明する。まず、監視サーバ1では監視対象装置3の位置情報(座標など)を取得する(ステップS201)。この位置情報の取得は、例えば、監視対象装置3がGPSにより測定した値を受信することにより取得してもよいし、また複数の中継装置2で受信する信号の強度などに応じて三点測量の手法により取得しても良いし、また無通信接続している中継装置2の位置情報を監視対象装置3に位置情報として近似してもよい。そして、予め記憶部13に備えている動作位置範囲内の情報(座標群による範囲の指定)や動作位置範囲外の情報と、取得した監視対象装置3の位置情報とを比較して、当該監視対象装置3の位置が動作位置範囲外か動作位置範囲内かを判定する(ステップS202)。そして、遠隔管理処理部12は監視対象装置3が動作位置範囲外であれば機能停止通知の送信を無線通信部11へ指示し、監視対象装置3が動作位置範囲内であれば機能開始通知の送信を無線通信部11へ指示する。また無線通信部11は機能停止通知または機能開始通知を監視対象装置3へ送信する(ステップS203)。
【0027】
次に、監視対象装置3において無線通信部341が機能停止通知または機能開始通知を受信すると、その情報を機能制御処理部343へ転送する。すると機能制御処理部343は機能停止通知か機能開始通知かを判定し(ステップS204)、機能停止通知を受けた場合には機能制御処理部343は監視対象機能部342に対して機能停止の処理を行い(ステップS205)、機能開始通知を受けた場合には機能制御処理部343は監視対象機能部342に対して機能開始の処理を行う(ステップS206)。なお機能開始の処理とは、上述の例では、例えばリレーなどを制御して結線を接続する処理や、パケットフィルタリングの設定を遮断から通過へ書き換える処理などである。また上述の処理において、監視サーバ1は機能停止通知または機能開始通知に動作位置範囲に応じた機能制限種別を格納するようにしてもよい。これにより、監視対象装置3は機能制限種別を判定し、その監視対象機能部(ネットワークインタフェースカードやマザーボードなど)の機能停止または機能開始の処理を行なう。これにより動作位置範囲に応じた制御を行うことができる。なお監視対象装置3はPCに限らず、携帯端末や、家電製品などでもよい。
【0028】
上述の処理においては監視対象機能部の機能停止や機能開始の処理について説明したが、上述のような監視対象制御システムを用いて、機能停止や機能開始の処理のほかに、様々な制御(機能を制限する制御、機能を変更する制御、機能制限を解除する制御など)を行うようにしても良い。
【0029】
例えば、監視サーバ1が機能制御通知に、IPアドレスを格納し、監視対象機能部であるネットワークインタフェースカードに対し、当該機能制御通知に格納したIPアドレス以外のIPアドレスが設定できないように制御するようにしても良い。この場合、監視対象装置3の機能制御処理部がIPアドレスの設定変更を受け付けた場合にはその設定変更の情報を破棄する処理などを行う。
【0030】
また監視サーバ1が機能制御通知に、特定のMACアドレスを格納し、監視対象機能部であるネットワークインタフェースカードに対し、当該機能制御通知に格納したMACアドレスを登録するようにしても良い。この場合、例えば監視対象装置3の機能制御処理部がMACアドレスをネットワークインタフェースカードに書込む。
【0031】
また監視サーバ1が機能制御通知に、特定のVLAN(Virtual Local Area Network)タグ番号を格納し、監視対象機能部であるネットワークインタフェースカードに対し、当該機能制御通知に格納したVLANタグ番号で指定されるVLAN以外を用いた通信接続ができないようにしても良い。この場合、例えば監視対象装置3の機能制御処理部が通信接続要求されたVLANのタグ番号が、機能制御通知で受けたVLANタグ番号と一致するかどうかを判定して、一致した場合にのみ通信接続を行う。
【0032】
また監視サーバ1が機能制御通知に、特定の接続先情報(電話番号やIPアドレス)や、通信速度情報を格納し、監視対象機能部であるネットワークインタフェースカードに対し、当該機能制御通知に格納した接続先情報で示される接続先以外に接続できないような制御や、機能制御通知に格納した通信速度以上での通信ができないような制御を行うようにしてもよい。この場合、例えば監視対象装置3の機能制御処理部が機能制御通知に格納されている通信接続先への通信接続の処理を破棄したり、また機能制御通知に格納されている通信速度での通信制御を行う。
【0033】
また、監視対象制御システムでは、監視対象装置3の監視対象機能部がUSBインタフェース部などの記憶媒体接続処理を行う処理部であってもよい。そして、例えば、監視サーバ1が機能制御通知に、特定の製造者番号やデバイスIDを格納し、監視対象機能部であるUSBインタフェース部に対し、当該機能制御通知に格納した製造者番号やデバイスIDの登録されたUSBインタフェース付き記憶媒体(USBメモリなど)以外は情報の書込みや読み込みができないよう制御してもよい。この場合、監視対象装置3の機能制御処理部が機能制御通知に格納されている製造者番号やデバイスIDと、USBインタフェースに接続されたUSBメモリ記憶の製造番号やデバイスIDとを比較して、一致しない場合には、そのUSBメモリへの情報書き込みや、USBメモリからの情報読み取りが出来ないよう制御する。
【0034】
さらに、監視対象制御システムにおいて、監視対象装置3(PCなど)内部のグラフィックボードに対して解像度、表示色数、フレーム周期などを指定し、たとえば白黒表示しかできない、または特定のスペックのモニタしか接続できないようにする制御を行うようにしても良い。この場合、例えば監視対象装置3の機能制御処理部が機能制御通知に格納されている解像度や表示色数やフレーム周期などをグラフィックカードに通知して、当該グラフィックカードが通知を受けた情報に基づいて動作(つまりこの動作に対応したモニタが接続されない限りモニタに情報が表示されない)を行う。または、監視対象装置3の機能制御処理部が機能制御通知に格納されている白黒指定の情報をグラフィックカードに通知して、当該グラフィックカードが白黒での画面の表示を行う動作を行う。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明によれば、本発明の監視対象制御システムでは、監視対象装置に備えられている複数の機能のうち、所定の機能について、機能停止や機能開始や情報登録などの制御を遠隔から行うことができる。
【0036】
なお、上述した各装置における処理部は電子回路としてハードウェアChip化されているようにしても、また、各処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の処理を行うようにしてもよい。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0037】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】監視対象制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】監視サーバと監視対象装置(PC)の機能ブロックを示す第1の図である。
【図3】監視対象制御システムの処理フローを示す第1の図である。
【図4】監視サーバと監視対象装置(通信ケーブルコネクタ)の機能ブロックを示す図である。
【図5】監視サーバと監視対象装置(PC)の機能ブロックを示す第2の図である。
【図6】監視サーバと監視対象装置(PC)の機能ブロックを示す第3の図である。
【図7】監視サーバと監視対象装置(一般化)の機能ブロックを示す図である。
【図8】監視対象制御システムの処理フローを示す第2の図である。
【符号の説明】
【0039】
1・・・監視サーバ
2・・・中継装置
3・・・監視対象装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象装置と当該監視対象装置の動作を制御する監視サーバとを備えた監視対象制御システムであって、
前記監視サーバは、
前記監視対象装置における監視対象機能の機能制御指示を受付ける機能制御指示受付手段と、
前記機能制御指示に基づいて、機能制御通知を前記監視対象装置へ送信する機能制御通知手段と、を備え、
前記監視対象装置は、
前記機能制御通知を受信する機能制御通知受信手段と、
自装置内の前記監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行う機能制御手段と、
を備えることを特徴とする監視対象制御システム。
【請求項2】
前記機能制御通知は、前記監視対象機能に対して機能停止、機能開始、情報登録の何れか1つまたは複数の機能制御の処理を通知する情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の監視対象制御システム。
【請求項3】
前記監視サーバは、
前記監視対象装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記監視対象装置の動作位置範囲内または動作位置範囲外の位置情報を記憶する動作範囲記憶手段と、
前記取得した位置情報と前記動作範囲内または前記動作範囲外の位置情報との比較に応じて前記監視対象装置が動作範囲内と動作範囲外のどちらに位置するかを判定する動作位置判定手段と、
前記監視対象装置の位置に応じて、前記機能制御指示を出力する機能制御指示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の監視対象制御システム。
【請求項4】
前記機能制御指示手段は前記機能制御指示に前記動作範囲に応じた機能制限種別を格納する
ことを特徴とする請求項3に記載の監視対象制御システム。
【請求項5】
前記監視対象装置がネットワークインタフェースカードであり、
前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、ネットワークインタフェースカードに入力される信号の遮断により機能制御の処理を行なう
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の監視対象制御システム。
【請求項6】
前記監視対象装置がネットワークインタフェースカードであり、
前記機能制御手段は前記機能制御通知に格納される機能制限種別で示される機能制御を前記ネットワークインタフェースカードに指示する
ことを特徴とする請求項4に記載の監視対象制御システム。
【請求項7】
前記監視対象装置がマザーボードであり、
前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、マザーボードに入力される信号の遮断により機能制御の処理を行なう
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の監視対象制御システム。
【請求項8】
前記監視対象装置がマザーボードであり、
前記機能制御手段は前記機能制御通知に格納される機能制限種別で示される機能制御を前記マザーボードに指示する
ことを特徴とする請求項4に記載の監視対象制御システム。
【請求項9】
前記監視対象装置が通信ケーブルコネクタであり、
前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、通信ケーブルコネクタに入力される信号の遮断により機能制御の処理を行なう
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の監視対象制御システム。
【請求項10】
前記監視対象装置が記憶媒体接続処理部であり、
前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、前記記憶媒体接続処理部に接続できる記憶媒体のみの接続許可を指示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の監視対象制御システム。
【請求項11】
前記監視対象装置がグラフィック処理ボードであり、
前記機能制御手段は前記機能制御通知に基づいて、前記グラフィック処理ボードの動作の機能制御の処理を行う
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の監視対象制御システム。
【請求項12】
監視対象装置と当該監視対象装置の動作を制御する監視サーバとを備えた監視対象制御システムにおける監視対象制御方法であって、
前記監視サーバの機能制御指示受付手段は、前記監視対象装置における監視対象機能の機能制御指示を受付け、
前記監視サーバの機能制御通知手段は、前記機能制御指示に基づいて、機能制御通知を前記監視対象装置へ送信し、
前記監視対象装置の機能制御通知受信手段は、前記機能制御通知を受信し、
前記監視対象装置の機能制御手段は、自装置内の前記監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行う
ことを特徴とする監視対象制御方法。
【請求項13】
機能制御通知を受信する機能制御通知受信手段と、自装置内の監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行う機能制御手段と、を備える監視対象装置と、
前記監視対象装置の動作を制御する監視サーバと、
を備えた監視対象制御システムにおける前記監視サーバであって、
前記監視対象装置における監視対象機能の機能制御指示を受付ける機能制御指示受付手段と、
前記機能制御指示に基づいて、機能制御通知を前記監視対象装置へ送信する機能制御通知手段と、
を備えることを特徴とする監視サーバ。
【請求項14】
監視対象装置における監視対象機能の機能制御指示を受付ける機能制御指示受付手段と、前記機能制御指示に基づいて、機能制御通知を前記監視対象装置へ送信する機能制御通知手段とを備え、前記監視対象装置の動作を制御する監視サーバと、
監視対象装置と、
を備えた監視対象制御システムにおける前記監視対象装置であって、
前記機能制御通知を受信する機能制御通知受信手段と、
自装置内の前記監視対象機能に対して前記機能制御通知に基づく処理を行う機能制御手段と、
を備えることを特徴とする監視対象装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−328588(P2007−328588A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−159639(P2006−159639)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】