監視画面作成装置及び監視画面表示装置
【課題】ハードコーディングを行わずに、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けることが可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】監視画面作成装置10は、監視画面表示装置20に監視画面を表示させるための監視画面情報を作成する。監視画面作成装置10は、画面部品定義記憶部11と、イベント定義記憶部13と、指定部41と、イベントマッピング情報処理部16とを備える。指定部41は、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う。イベントマッピング情報処理部16は、関連指定に基づいて、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成する。
【解決手段】監視画面作成装置10は、監視画面表示装置20に監視画面を表示させるための監視画面情報を作成する。監視画面作成装置10は、画面部品定義記憶部11と、イベント定義記憶部13と、指定部41と、イベントマッピング情報処理部16とを備える。指定部41は、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う。イベントマッピング情報処理部16は、関連指定に基づいて、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント情報を監視するための監視画面作成装置及び監視画面表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラント、道路網、鉄道及び気象状況などにおける故障/事故/警報などのデータをイベント情報としてセンサ等により取得し、取得したイベント情報に基づいて、それらの状態や状況を監視する監視システムが知られている。
【0003】
この監視システムには、イベント情報から、事象の名称、発生日時、重要度、機器名称などのイベント属性のうち所望のイベント属性の情報を取得し、当該取得した情報を所望の形態で監視画面上に表示するものがある。なお、特許文献1においては、このような監視システムとして、監視対象アラーム抽出手段により、監視画面表示装置上に所望のイベント情報を表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2923323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、従来の監視システムにおいて、上述のような表示を行うためには、ハードコーディングでの監視画面作成作業が必要となっている。一方、監視画面上に画面部品を配置し、画面部品の属性にDI(ディジタルインプット)値やAI(アナログインプット)値等を関連付けることで、現在値の監視画面等を作成する監視画面作成装置は存在した。そこで、もし、監視画面に表示される画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けることができれば、ハードコーディングのプログラミング作業を省くことができ、監視画面作成の工数を低減することができると発明者は考えた。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、ハードコーディングを行わずに、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る監視画面作成装置は、監視画面表示装置に監視画面を表示させるための監視画面情報を作成する監視画面作成装置であって、前記監視画面表示装置に表示される画面部品の属性を規定する画面部品定義を保持する画面部品定義記憶部と、監視対象とするイベント情報のイベント属性を規定するイベント定義を保持するイベント定義記憶部とを備える。そして、前記監視画面作成装置は、前記画面部品の属性と、前記イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う指定部と、前記関連指定に基づいて、前記画面部品の属性と、前記イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成するイベントマッピング情報処理部とを備える。
【0008】
また、本発明に係る監視画面表示装置は、前記監視画面作成装置で作成された前記監視画面情報に基づいて表示を行う監視画面表示装置であって、前記画面部品を表示する監視画面表示部と、前記監視画面表示部に表示されている前記画面部品の属性と前記イベントマッピング情報によって関連付けられている前記イベント属性の情報を、前記監視画面表示装置に入力されたイベント情報から取得し、当該取得した情報を当該画面部品の表示に反映させる画面表示処理管理部とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、関連指定に基づいて、画面部品の属性とイベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成する。したがって、監視画面開発時にハードコーディングでのプログラミング作業を行う必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態1に係る監視画面作成装置及び監視画面表示装置を示す構成図である。
【図2】監視画面作成装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】監視画面作成装置の機能ブロック図である。
【図4】監視画面表示装置の機能ブロック図である。
【図5】監視画面作成装置の作成画面の例を示す図である。
【図6】監視画面作成装置の内部処理を示すフローチャートである。
【図7】属性設定ダイアログの例を示す図である。
【図8】画面部品属性設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】イベント指定条件設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】イベント種別リストの例を示す図である。
【図11】イベント属性指定ダイアログの例を示す図である。
【図12】監視画面表示装置の内部処理を示すフローチャートである。
【図13】監視画面生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】イベント属性情報表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図15】イベント属性指定ダイアログの指定例を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態1に係る監視画面表示装置の表示例を示す図である。
【図17】実施の形態3に係る監視画面表示装置の表示例を示す図である。
【図18】実施の形態4に係る監視画面表示装置の表示例を示す図である。
【図19】実施の形態5に係るイベント属性指定ダイアログの例を示す図である。
【図20】実施の形態5に係るイベント属性情報表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態6に係るイベント属性指定ダイアログの例を示す図である。
【図22】実施の形態6に係るイベント属性情報表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図23】実施の形態1に係るイベント定義処理部の処理を示すフローチャートである。
【図24】実施の形態1に係るイベントマッピング情報処理部の処理を示すフローチャートである。
【図25】実施の形態1に係るイベント定義の例を示す図である。
【図26】実施の形態1に係るイベントマッピング情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20を示す構成図である。
【0012】
監視画面作成装置10は、監視画面表示装置20に監視画面を表示させるための監視画面情報を作成する。
【0013】
監視画面表示装置20は、監視画面作成装置10で作成された監視画面情報に基づいて、故障/事故/警報など示す監視画面を作成し、当該監視画面を表示する。本実施の形態においては、監視画面表示装置20は、監視データ提供装置30から、LAN(Local Area Network)等のネットワーク31を介して、プラント、道路網、鉄道及び気象状況などにおける故障/事故/警報などを示すイベント情報を受信する。なお、イベント情報は、発生事象を意味する単一のデータではなく、それに伴う重要度、機器名称、発生位置などのイベント属性についての付随情報を1つにまとめたデータである。監視画面表示装置20は、上述の監視画面情報に基づいて、監視データ提供装置30から入力されたイベント情報から、イベント属性(例えば、事象の名称、発生日時、重要度、機器名称)の情報を取得し、当該取得した情報を所望の形態で表示する。これにより、本実施の形態では、監視画面表示装置20において適切な監視機能が実現されている。
【0014】
図2は、本実施の形態に係る監視画面作成装置10を実現するハードウェアの構成を示すブロック図である。この図に示されるように、監視画面作成装置10は、制御装置であるPC(パーソナルコンピュータ)1と、表示装置であるディスプレイ2と、入力装置であるキーボード3及びポインティングデバイス4とを備える。PC1は、演算処理装置であるCPU5と、記憶装置であるメモリ6及びハードディスク7とを備えており、ディスプレイ2、キーボード3及びポインティングデバイス4のそれぞれと接続されている。
【0015】
なお、表示装置はディスプレイ2に、入力装置はキーボード3及びポインティングデバイス4に、記憶装置はメモリ6及びハードディスク7に限定されるものではない。例えば、表示装置及び入力装置には、それらの機能を一体的に有するタッチパネルが用いられてもよい。
【0016】
本実施の形態においては、監視画面表示装置20も、監視画面作成装置10と同様に図2に示されるハードウェア構成により実現される。なお、本実施の形態では、監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20は、ハードディスク7などの記憶装置を共用しているものとするが、監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20のそれぞれに当該記憶装置が設けられてもよい。
【0017】
図3は、本実施の形態に係る監視画面作成装置10の機能ブロック図である。
【0018】
この監視画面作成装置10は、画面部品定義記憶部11と、画面定義記憶部12と、イベント定義記憶部13と、イベント定義処理部14と、イベントマッピング情報記憶部15と、イベントマッピング情報処理部16と、作成操作入力部17と、作成画面表示部18と、画面作成処理管理部19とを備えている。
【0019】
画面部品定義記憶部11は、画面部品の定義(以下「画面部品定義」と記す)を保持している。この画面部品定義は、作成画面表示部18や監視画面表示装置20に表示される図形、ボタン、入力フィールドなどの画面部品のクラス名、属性名とその初期値などを規定している。
【0020】
画面定義記憶部12は、画面部品定義中の画面部品の配置情報や属性設定情報などを画面定義として保持する。具体的には、画面部品の表示位置座標及び、色、画面部品上に表示される数値及び文字列などの属性の値を規定している。この画面部品の属性の値を変更することにより、監視画面表示装置20等に表示される画面部品の見た目や振る舞い(動き)を変更することができる。
【0021】
イベント定義記憶部13は、イベント情報が持つイベント種別及びイベント属性を規定するイベント定義を保持する。イベント種別は、イベント情報のカテゴリ(例えば「機器故障」、「交通」及び「気象」)を示す。イベント属性(構造)は、各イベント種別が持つ属性(例えば、「重要度」、「機器名称」及び「発生位置」)を示すものである。イベント定義に含まれる情報(イベント種別、イベント属性)の一例を表形式で表示したものを図25に示す。
【0022】
イベント定義処理部14は、イベント定義記憶部13からイベント定義の読込みを行う。イベントマッピング情報記憶部15は、画面部品の属性とイベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を保持している。イベントマッピング情報処理部16は、イベントマッピング情報を生成するとともに、イベントマッピング情報記憶部15に対して、イベントマッピング情報の読込み及び書込みを行う。作成操作入力部17は、監視画面情報を作成するための作成操作や、所望のイベント属性の指定を受け付ける。作成画面表示部18は、監視画面情報を作成するための作成画面や、画面部品の属性を表示する。画面作成処理管理部19は、監視画面作成装置10の各処理部及び各記憶部を統括的に管理するものであり、それらの間のデータのやり取りを管理する。
【0023】
ここで、従来の監視画面作成装置10は、画面部品定義記憶部11、画面定義記憶部12、作成操作入力部17、作成画面表示部18、画面作成処理管理部19から構成されており、これらにより監視画面の作成・編集を実現していた。それに対し、本実施の形態の監視画面作成装置10は、イベント定義記憶部13、イベント定義処理部14、イベントマッピング情報記憶部15、イベントマッピング情報処理部16が付加されたことにより、イベント定義中のイベント属性のうち所望の条件に合うイベント属性と、任意の画面部品のもつ属性との関連付けを実現することが可能となったものである。
【0024】
なお、本実施の形態では、作成操作入力部17、作成画面表示部18及び画面作成処理管理部19は指定部41を構成しており、この指定部41は、後述するように画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う。そして、イベントマッピング情報処理部16は、関連指定に基づいて、上述のイベントマッピング情報を生成する。
【0025】
図4は、本実施の形態に係る監視画面表示装置20の機能ブロック図である。
【0026】
この監視画面表示装置20は、イベント定義入力部24と、イベントマッピング情報入力部26と、監視操作入力部27と、監視画面表示部28と、画面表示処理管理部29とを備える。ここでは、監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20は、画面部品定義記憶部11、画面定義記憶部12、イベント定義記憶部13、及び、イベントマッピング情報記憶部15を共用しているものとして説明するが、監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20のそれぞれにこれらが設けられてもよい。ただし、後者の場合には、例えば、監視画面作成装置10のイベントマッピング情報記憶部15に情報が保持される場合に、監視画面表示装置20のイベントマッピング情報記憶部15にも当該情報が保持されるようにする。
【0027】
イベント定義入力部24は、イベント定義記憶部13からイベント定義の読込みを行う。イベントマッピング情報入力部26は、イベントマッピング情報記憶部15に対して、イベントマッピング情報の読込み及び書込みを行う。監視操作入力部27は監視操作を受け付け、監視画面表示部28は監視画面を表示する。画面表示処理管理部29は、監視画面表示装置20の各処理部及び各記憶部を統括的に管理するものであり、それらの間のデータのやり取りを管理する。
【0028】
ここで、従来の監視画面表示装置20は、画面部品定義記憶部11、画面定義記憶部12、監視操作入力部27、監視画面表示部28、画面表示処理管理部29から構成されており、これらにより監視画面の表示を実現していた。それに対し、本実施の形態の監視画面表示装置20は、イベント定義記憶部13、イベント定義入力部24、イベントマッピング情報記憶部15、イベントマッピング情報入力部26が付加されたことにより、イベント定義中のイベント属性のうち所望の条件に合うイベント属性の値を、関連付けられた画面部品のもつ属性に設定し、画面上に反映することが可能となったものである。
【0029】
本実施の形態においては、作成操作入力部17及び監視操作入力部27は、キーボード3及びポインティングデバイス4に相当し、受け付けた操作情報をPC1に出力する。作成画面表示部18および監視画面表示部28は、ディスプレイ2に相当し、PC1から受けた画面表示を実現する。
【0030】
画面部品定義記憶部11、画面定義記憶部12、イベント定義記憶部13及びイベントマッピング情報記憶部15は、CPU5の制御により、PC1内のハードディスク7及びメモリ6上に機能的に構成される。また、イベント定義処理部14、イベントマッピング情報処理部16、画面作成処理管理部19、イベント定義入力部24、イベントマッピング情報入力部26、及び、画面表示処理管理部29は、CPU5の制御により、PC1内の、CPU5、ハードディスク7及びメモリ6上に機能的に構成される。
【0031】
図5は、本実施の形態に係る監視画面作成装置10のディスプレイ2(作成画面表示部18)において表示される作成画面(実行画面)の例を示す図である。この作成画面には、メインメニュー51、各種ボタンや入力フィールドなどの画面部品を配置するための画面部品ボタン52、上述の監視画面情報を作成するための編集エリア53、及び、イベント属性指定機能を呼び出すイベント属性指定ボタン54が表示される。
【0032】
図6は、監視画面作成装置10の内部処理を示すフローチャートである。次に、図6を用いて当該内部処理について説明する。
【0033】
(ステップS1:画面部品定義読込み)
画面作成処理管理部19は、監視画面作成装置10の起動時に、画面部品定義記憶部11から画面部品定義を読込み、ツールバーを示す画面部品ボタン52の描画情報を作成し、当該描画情報を作成画面表示部18にて表示する。画面作成処理管理部19により読込まれた画面部品定義は、メモリ6上に保持され、画面作成処理管理部19により随時利用される。その後、ステップS2に進む。
【0034】
(ステップS2:操作待ち)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から入力される操作を待つ。ここで受ける可能性のある操作は、画面部品配置操作、画面部品属性設定操作及び画面作成終了操作の三種類である。受けた操作が、画面部品配置操作の場合はステップS3へ、画面部品属性設定操作の場合はステップS4へ、画面作成終了操作の場合はステップS5へ進む。
【0035】
(ステップS3:画面部品配置)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から画面部品配置操作を受けた場合、メモリ6上に保持されている画面部品定義から、該当画面部品の情報を取得し、編集エリア53上の指定された位置に当該画面部品を表示するように作成画面表示部18に依頼する。この際には、画面作成処理管理部19は、画面部品定義に含まれる、表示位置を示す画面部品の属性に、当該指定された位置(指定されたX座標及びY座標の値)を代入する。表示の依頼を受けた作成画面表示部18は、当該X座標及びY座標で指定された位置に、該当の画面部品を描画する。配置処理完了後、操作指示待ち(ステップS2)に戻る。
【0036】
(ステップS4:画面部品属性設定処理)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から画面部品属性設定操作を受けた場合、該当画面部品の属性設定ダイアログを生成する。図7には、この際に生成される画面部品(ここではボタン部品)の属性設定ダイアログの例が示されている。属性設定ダイアログは画面部品の属性値を変更するためのものであり、この属性設定ダイアログ上には、画面部品の現状の属性(属性値)が表示される。属性設定ダイアログ上の属性値が更新されることにより、当該更新された属性値が画面部品の表示に反映される。
【0037】
画面作成処理管理部19は、図7に示されるような属性設定ダイアログの表示を作成画面表示部18に依頼する。当該依頼を受けた作成画面表示部18は、当該属性設定ダイアログを編集エリア53上の該当画面部品付近に描画する。
【0038】
なお、本ステップS4を細分化した後述のステップS41以降において詳細に説明するが、本実施の形態に係る監視画面作成装置10は、このステップS4において、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成することが可能となっている。設定処理完了後、属性設定ダイアログを消して、操作指示待ち(ステップS2)に戻る。
【0039】
(ステップS5:画面定義保存)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から画面作成終了操作を受けた場合、メモリ6上に保持されて編集エリア53上に表示されている各画面部品の属性設定情報等を、画面定義として画面定義記憶部12に保持する。また、画面作成処理管理部19は画面作成終了操作の指示をイベントマッピング情報処理部16にも展開する。イベントマッピング情報処理部16は、ステップS4においてメモリ6上にイベントマッピング情報が作成された場合には、該当のイベントマッピング情報をイベントマッピング情報記憶部15に保持する。これにより、図6に示される処理が終了する。
【0040】
なお、画面定義記憶部12に保持された画面定義、及び、イベントマッピング情報記憶部15に保持されたイベントマッピング情報は、監視画面作成装置10に読込まれることで、再編集を行うことができる。また、画面定義記憶部12に保持された画面定義、及び、イベントマッピング情報記憶部15に保持されたイベントマッピング情報が、監視画面表示装置20に読込まれることにより、所望のイベント属性の情報が、監視画面表示部28に表示される。これにより、監視を実行することができる。このことについては、後述するステップS6以降の処理において詳細に説明する。
【0041】
図8は、上述した画面部品属性設定処理(ステップS4)の詳細を示すフローチャートである。以下、図8を用いて当該設定処理について詳細に説明する。
【0042】
(ステップS41:属性設定ダイアログ表示)
画面作成処理管理部19は、該当画面部品の属性設定ダイアログを生成し、作成画面表示部18に当該属性設定ダイアログの表示を依頼する。作成画面表示部18は、依頼された属性設定ダイアログ(図7)を該当画面部品の付近に描画する。描画処理完了後、次のステップS42(操作指示待ち)に進む。
【0043】
(ステップS42:操作待ち)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から入力される操作を待つ。ここで受ける可能性のある操作は、画面部品の属性値設定操作、イベント指定条件を設定するための開始操作(以下、「イベント設定開始操作」)、属性設定完了操作の三種類である。ここで、イベント指定条件とは、監視画面表示装置20が、自身に入力されたイベント情報から所望のイベント属性の情報を取得するための条件であり、後述するイベント指定条件設定処理(ステップS44)により設定される。受けた操作が、属性値設定操作の場合はステップS43へ、イベント設定開始操作の場合はステップS44へ、属性設定完了操作の場合はステップS45へ進む。
【0044】
(ステップS43:属性値設定)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から属性値設定操作を受けた場合、当該操作に基づいて、属性設定ダイアログ中の該当属性の項目に値を設定し、当該設定後の属性設定ダイアログを表示する表示更新を作成画面表示部18に依頼する。作成画面表示部18は、属性設定ダイアログ上の該当項目の表示を更新する。設定処理完了後、操作指示待ち(ステップS42)に戻る。
【0045】
(ステップS44:イベント指定条件設定処理)
本ステップの処理が、本発明の特徴となる処理であり、イベント定義記憶部13、イベント定義処理部14、イベントマッピング情報記憶部15、及びイベントマッピング情報処理部16を中心として、処理が進められる。画面作成処理管理部19が作成操作入力部17からイベント設定開始操作を受けた場合、所定の操作を経て、メモリ6に読込まれているイベント属性の項目に、各種のイベント指定条件を設定するためのイベント指定条件設定処理が行われる。本ステップS44を細分化した後述のステップS441以降において詳細に説明するが、上述の各種のイベント指定条件設定処理にて所望のイベント属性の指定が行われた場合には、作成画面表示部18に表示されている属性設定ダイアログに係る画面部品の属性(項目)と、当該所望のイベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報が生成される。なお、このイベント指定条件設定処理の際には、画面部品側のどの属性に関連付けるべきかを示すための画面部品の属性情報も付与される。設定処理完了後、操作指示待ち(ステップS42)に戻る。
【0046】
(ステップS45:属性設定ダイアログ消去)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から属性設定完了操作を受けた場合、属性設定ダイアログが保持している属性の値を、メモリ6上に展開されている該当画面部品の属性に設定し、属性設定ダイアログを閉じる。
【0047】
図9は、上述したイベント指定条件設定処理(ステップS44)の詳細を示すフローチャートである。以下、この図9を用いて当該設定処理について詳細に説明する。
【0048】
(ステップS441:イベント種別リスト表示)
イベント定義処理部14は、イベント定義記憶部13に保持されているイベント定義を読込み、当該イベント定義をメモリ6上に保持するとともに、当該イベント定義に含まれているイベント種別を取得する。そして、イベント定義処理部14は、当該取得した、「機器故障情報」、「交通情報」及び「気象情報」などのイベント種別をリスト化して、イベント種別リストを作成する。図10には、この際に作成されるイベント種別リストの例が示されている。イベント定義処理部14は、当該イベント種別リストの表示を、画面作成処理管理部19経由で作成画面表示部18に依頼する。これにより、図10に示されるようなイベント種別リストが作成画面表示部18において表示される。表示処理完了後、ステップS442に進む。
【0049】
(ステップS442:操作待ち)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から入力される操作を待つ。ここで受ける可能性のある操作は、イベント種別特定操作、キャンセル操作の二種類である。ここで、イベント種別特定操作とは、図10に示されるイベント種別リスト中のイベント種別のうち、イベント指定条件設定処理の対象となる一つのイベント種別を特定するための操作である。受けた操作が、イベント種別特定操作の場合はステップS443へ、キャンセル操作の場合はイベント種別リストを消去して図9に示される処理を完了する。
【0050】
(ステップS443:イベント属性指定ダイアログ表示)
画面作成処理管理部19は、イベント種別特定操作を作成操作入力部17から受けると、当該イベント種別特定操作の情報を、イベントマッピング情報処理部16に渡す。
【0051】
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19からイベント種別特定操作の情報を受けると、ステップS441にてメモリ6上に保持されているイベント定義から、そのイベント種別に関するイベント属性を取得し、当該取得したイベント属性に基づいてイベント属性指定ダイアログを作成する。
【0052】
図11には、この際に作成されるイベント属性指定ダイアログの例が示されている。この図11には、図10に示される「機器故障情報」が特定されたときのイベント属性指定が示されている。このイベント属性指定ダイアログにおいて、「重要度」、「機器位置(X)」、「機器位置(Y)」、「機器ID」及び「機器種別」のそれぞれは、イベント属性に該当する。このイベント属性指定ダイアログを用いることにより、イベント指定条件設定処理を行うことが可能となる。このことについては、ステップS445で説明する。
【0053】
イベントマッピング情報処理部16は、当該イベント属性指定ダイアログの表示を、画面作成処理管理部19経由で作成画面表示部18に依頼する。作成画面表示部18は、依頼されたイベント属性指定ダイアログを表示する。以上のステップS443の処理完了後、ステップS444に進む。
【0054】
(ステップS444:操作待ち)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から入力される操作を待つ。ここで受ける可能性のある操作は、イベント指定条件設定処理に係る項目設定操作、項目設定完了操作、これまでの項目設定操作を全てキャンセルするキャンセル操作の三種類である。受けた操作が、項目設定操作の場合はステップS445へ、項目設定完了操作の場合はステップS446へ、キャンセル操作の場合はイベント属性指定ダイアログを消去しステップS442に戻る。
【0055】
(ステップS445:項目設定)
画面作成処理管理部19は、イベント指定条件設定処理に係る項目設定操作、つまり、作成画面表示部18に表示中のイベント属性指定ダイアログに係る項目設定操作を、作成操作入力部17から受け付けると、当該操作が行われた項目設定の情報をイベントマッピング情報処理部16に渡す。本実施の形態では、作成操作入力部17が受け付ける項目設定操作として、以下に説明する「抽出条件指定」、「イベント発生順指定」、「イベント属性指定」という三種類のイベント指定条件における任意の項目に対する設定操作が行われる。
【0056】
イベントマッピング情報処理部16は、受け取った項目設定の情報をメモリ6上に保持する。任意の項目設定操作を受けた後、ステップS444に戻って次の操作の待ち状態となる。次に、ステップS445において設定される三種類のイベント指定条件について説明する。
【0057】
「抽出条件指定」
監視データ提供装置30から監視画面表示装置20に入力されるべきイベント情報を指定する抽出条件の指定を受ける。本実施の形態では、イベント属性指定ダイアログのイベント属性のうち、抽出条件の対象とすべきイベント属性の指定を受けるとともに、当該抽出条件を具体的に示す文字(文字列)及び式の指定を受ける。
【0058】
例えば、図11に示される事例においては、抽出条件の対象とすべきイベント属性に対しては「抽出」列に黒塗り四角が付され、抽出の対象とならないイベント属性に対しては「抽出」列に白抜きの四角が付される。このような図11に示される事例においては、
{機器故障情報.機器位置(X)=0<X<250、機器故障情報.機器位置(Y)=0<Y<250、機器故障情報.機器種別=(機器A)||(機器B)}
という情報が得られる。
【0059】
「イベント発生順指定」
抽出条件により抽出され、監視画面表示装置20に入力されるイベント情報群のうち、対象となる特定のイベント情報を指定するための発生順の指定を受ける。ここでは、発生時刻が最新のものを1とし、以後発生時刻が古くなるにつれて、2,3と順に大きな値となるように指定する。イベント発生順を指定することで、実行時にはある1つの特定のイベント情報を指定することができる。例えば、図11に示される事例においては、「発生順」の欄に「1」が記入されていることから、
{発生順=1}
という情報が得られる。
【0060】
「イベント属性指定」
イベント属性指定ダイアログのイベント属性のうち、作成画面表示部18に表示されている画面部品(属性設定ダイアログに係る画面部品)の属性に対して、関連付けの対象とすべき所望のイベント属性の指定を受け付ける。本実施の形態では、作成操作入力部17が、当該所望のイベント属性の指定を受け付ける。
【0061】
ここで、作成操作入力部17、作成画面表示部18及び画面作成処理管理部19から構成される指定部41は、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う。これを実現するために、画面作成処理管理部19は、画面部品の属性が作成画面表示部18に表示されている間に、作成操作入力部17が所望のイベント属性の指定を受け付けると、当該表示されている画面部品の属性及び当該イベント属性を、それぞれ関連指定に係る画面部品の属性及びイベント属性とする。
【0062】
図11に示される事例においては、当該関連付けの対象となるイベント属性に対しては「表示」列のラジオボタンに白抜きの円が付され、そうでないイベント属性に対しては当該白抜きの円は付されないものとなっている。このような図11に示される事例においては、
{表示属性=機器故障情報.機器ID}
という情報が得られる。
【0063】
(ステップS446:イベントマッピング情報生成)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19経由で、作成操作入力部17からのイベント属性指定完了操作を受け付けると、指定部41で行われた関連指定に基づいて、イベントマッピング情報を生成するイベントマッピング情報生成処理を行う。本実施の形態においては、イベントマッピング情報とは、以下のような構造を持つ。
【0064】
【数1】
【0065】
なお、この構造から分かるように、本実施の形態に係るイベントマッピング情報は、画面部品の属性とイベント属性とを関連付けるだけでなく、上述のイベント情報抽出条件、及び、上述のイベント発生順等を含んでいる。イベントマッピング情報の一例を表形式で表現したものを図26に示す。
【0066】
イベントマッピング情報処理部16は、システム内で一意に識別可なイベントマッピング情報IDを指定し、当該IDと、生成したイベントマッピング情報とを対応付けてメモリ6上に保管する。それと同時に、該当の画面部品の属性には、このイベントマッピング情報IDの値を設定する。
【0067】
以上の処理を行った後、イベントマッピング情報処理部16は、作成画面表示部18に、イベント属性指定ダイアログの消去を、画面作成処理管理部19の経由で依頼する。それからステップS442に戻って、操作指示を待つ。
【0068】
さて、ここまでは、監視画面作成装置10の内部処理について説明してきたが、以降では本発明の特徴的な部位であるイベント定義処理部14とイベントマッピング情報処理部16に着目して説明する。まず、イベント定義処理部14の処理を図23に示すフローチャートを用いて説明する。なお、ステップS_A42,S_A441,S_A442は、それぞれ上述のステップS42,S441,S442において行われる処理である。
【0069】
(ステップS_A42:操作待ち)
イベント定義処理部14は、画面作成処理管理部19経由で作成操作入力部17から操作を待つ。ここでイベント定義処理部14が受ける可能性のある操作は、イベント設定開始操作のみである。イベント設定開始操作を受けた場合は、ステップS_A441に進む。
【0070】
(ステップS_A441:イベント種別リスト表示)
イベント定義処理部14は、イベント定義記憶部13が保持しているイベント定義をメモリ6上に読込み、イベント種別リストを作成する。作成したイベント種別リストを、画面作成処理管理部19に渡し、ステップS_A442に進む。なお、このステップで画面作成処理管理部19に渡されるイベント種別リストの表示例を図10に示す。
【0071】
(ステップS_A442:操作待ち)
イベント定義処理部14は、画面作成処理管理部19経由で作成操作入力部17から操作を待つ。ここでイベント定義処理部14が受ける可能性のある操作は、キャンセル操作のみである。キャンセル操作を受けた場合は、イベント種別リストを消去し、ステップS_A42に戻る。
【0072】
次に、イベントマッピング処理部16の処理を図24に示すフローチャートを用いて説明する。なお、ステップS_B5,S_B442〜S_B446は、それぞれ上述のステップS5,S442〜S446において行われる処理である。
【0073】
(ステップS_B442:操作待ち)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19経由で作成操作入力部17から操作を待つ。ここでイベントマッピング情報処理部16が受ける可能性のある操作は、イベント種別特定操作、及び画面作成終了操作の二種類である。イベント種別特定操作を受けた場合にはステップS_B443に進む、画面作成終了操作を受けた場合にはステップS_B5に進む。
【0074】
(ステップS_B443:イベント属性指定ダイアログ表示)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19からイベント種別特定操作を受けると、メモリ6上に読込まれたイベント定義から、当該イベント種別特定操作が示すイベント種別に対応するイベント属性を取得し、イベント属性指定ダイアログを作成する。作成したイベント属性指定ダイアログを画面作成処理管理部19に渡し、ステップS_B444に進む。イベント属性指定ダイアログの例を図11に示す。
【0075】
(ステップS_B444:操作待ち)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19経由で作成操作入力部17から入力されるイベント属性指定に関する操作を待つ。ここでイベントマッピング情報処理部16が受ける可能性のある操作は、イベント属性指定操作を含む項目設定操作、項目設定完了操作、キャンセル操作の三種類である。項目設定操作の場合にはステップS_B445に進み、項目設定完了操作の場合にはステップS_B446に進み、キャンセル操作の場合にはイベント属性指定ダイアログを消去しステップS_B442に進む。
【0076】
(ステップS_B445:項目設定)
イベントマッピング情報処理部16は、イベント属性指定ダイアログに対する設定操作を画面作成処理管理部19から受け取る。イベントマッピング情報処理部16は、受け取った項目設定の情報をメモリ6上に保持し、ステップS_B444に戻る。このステップS_B445では、ステップS445に記載の三種類のイベント属性指定条件のうち、任意の項目に対する設定操作が行われる。
【0077】
(ステップS_B446:イベントマッピング情報作成)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19からのイベント属性指定完了操作を受けると、ステップS446に記載のイベントマッピング情報をメモリ6上に作成する。また、イベントマッピング情報処理部16は、イベント属性指定ダイアログの消去を、画面作成処理管理部19に依頼する。その後、ステップS_B442に戻る。
【0078】
(ステップS_B5:画面定義保存)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19から画面作成処理操作を受けると、ステップS_B446においてメモリ6上にイベントマッピング情報が作成されている場合に、当該イベントマッピング情報をイベントマッピング情報記憶部15に保存した後、ステップS_B442に戻る。一方、メモリ6上にイベントマッピング情報が作成されていない場合には、何も処理は行わずに、ステップS_B442に戻る。
【0079】
以上の内部処理が監視画面作成装置10により行われることにより、監視画面情報生成処理が実現される。
【0080】
図12は、監視画面表示装置20の内部処理を示すフローチャートである。以下、図12を用いて当該内部処理について説明する。
【0081】
(ステップS6:画面部品定義読込み)
監視画面表示装置20の起動時には、画面表示処理管理部29が、画面部品定義記憶部11から画面部品定義を読込む。画面表示処理管理部29により読込まれた画面部品定義は、メモリ6上に保持され、画面表示処理管理部29により随時利用される。その後、ステップS7に進む。
【0082】
(ステップS7:イベント定義読込み)
イベント定義入力部24は、イベント定義記憶部13に保持されているイベント定義を読込む。イベント定義入力部24により読込まれたイベント定義は、メモリ6上に保持され、画面表示処理管理部29により随時利用される。その後、ステップS8に進む。
【0083】
(ステップS8:監視画面生成処理)
イベントマッピング情報入力部26は、イベントマッピング情報記憶部15が保持するイベントマッピング情報を読込み、当該読込んだイベントマッピング情報をメモリ6上に保持する。なお、イベントマッピング情報は、次のステップS9で用いられる。画面表示処理管理部29は、メモリ6に保持されている画面部品から構成される監視画面を作成し、監視画面表示部28にて表示する。このことについては、本ステップS8を細分化した後述のステップS81以降において詳細に説明する。
【0084】
(ステップS9:イベント属性情報表示処理)
画面表示処理管理部29は、監視画面表示装置20に入力された監視データ提供装置30からのイベント情報から、メモリ6上に保持されているイベントマッピング情報によって画面部品の属性と関連付けられたイベント属性の情報を取得し、当該画面部品上に表示する。このことについては、本ステップS9を細分化した後述のステップS91以降において詳細に説明する。なお、以下の説明においては、画面表示処理管理部29が、監視画面表示装置20に入力されたイベント情報から、イベントマッピング情報に含まれるイベント属性について取得した情報を、「イベント属性情報」と記すこともある。
【0085】
図13は、上述した監視画面生成処理(ステップS8)の詳細を示すフローチャートである。以下、この図13を用いて当該生成処理について詳細に説明する。
【0086】
(ステップS81:画面定義読込み)
画面表示処理管理部29は、画面定義記憶部12が保持する画面定義を読込む。画面表示処理管理部29により読込まれた画面定義は、メモリ6上に保持され、画面表示処理管理部29により随時利用される。その後、ステップS82に進む。
【0087】
(ステップS82:イベントマッピング情報読込み)
イベントマッピング情報入力部26は、イベントマッピング情報記憶部15が保持するイベントマッピング情報を読込む。イベントマッピング情報入力部26により読込まれたイベントマッピング情報は、メモリ6上に保持され、画面表示処理管理部29により随時利用される。その後、ステップS83に進む。
【0088】
(ステップS83:監視画面構築)
画面表示処理管理部29は、メモリ6上に保持されている画面部品定義及び画面定義に基づいて画面部品を含む監視画面を生成し、監視画面表示部28に対して当該監視画面の表示を依頼する。監視画面作成時には、画面部品の属性に対して、アナログ値やデジタル値で示される現在値を表示するための信号番号の割り付けを実施する。監視画面表示部28は、依頼された監視画面を描画する。つまり、監視画面表示部28は画面部品を含む監視画面を表示する。その後、図13に示される処理を完了する。
【0089】
図14は、上述したイベント属性情報表示処理(ステップS9)の詳細を示すフローチャートである。以下、この図14を用いて当該表示処理について詳細に説明する。
【0090】
(ステップS91:イベント抽出リクエスト送信)
画面表示処理管理部29は、メモリ6上に保持されているイベントマッピング情報から抽出条件を読取り、その抽出条件に合致したイベント情報(以下「条件合致イベント情報」と記すこともある)を購読するためのリクエストを作成する。つまり、画面表示処理管理部29は、条件合致イベント情報を送信するように、監視データ提供装置30に対して依頼する。その後、ステップS92に進む。
【0091】
(ステップS92:イベント抽出結果待ち)
画面表示処理管理部29は、監視データ提供装置30から、条件合致イベント情報が返ってくるのを待つ。このステップS92において、画面表示処理管理部29が、監視操作入力部27から監視画面終了操作を受け取った場合には、ステップS97に進み、そうでない場合にはステップS93に進む。
【0092】
(ステップS93:イベント情報受信)
画面表示処理管理部29は、監視データ提供装置30から、条件合致イベント情報を受け取る。画面表示処理管理部29は、受け取った条件合致イベント情報を、受信イベント情報リストとしてメモリ6上に保持する。受信イベント情報リストには、リストの一番目を最新の条件合致イベント情報となるようにメモリ6上に保持する。なお、この受信イベント情報リストは、イベントマッピング情報ごとに作成される。
【0093】
(ステップS94:発生順イベント情報取得)
画面表示処理管理部29は、受信イベント情報リストが更新されると、該当のイベントマッピング情報に含まれる発生順を取得し、受信イベント情報リストの中から発生順に対応する特定の条件合致イベント情報を取得する。なお、後述するように、当該特定の条件合致イベント情報は、イベント属性の情報(イベント属性情報)が取得される対象となることから、以下の説明では、当該特定の条件合致イベント情報を「取得対象イベント情報」と記すこともある。取得対象イベント情報を取得した後、ステップS95に進む。
【0094】
(ステップS95:イベント属性情報取得)
画面表示処理管理部29は、監視画面表示部28に表示されている画面部品の属性とイベントマッピング情報によって関連付けられているイベント属性を取得する。そして、画面表示処理管理部29は、ステップS94で取得した取得対象イベント情報から、当該イベント属性の情報(イベント属性情報)を取得する。
【0095】
(ステップS96:画面部品表示更新)
画面表示処理管理部29は、ステップS95にてイベント属性情報を取得すると、ステップS95のイベントマッピング情報によって関連付けられている画面部品の属性を判断し、当該画面部品の属性に、ステップS95で取得したイベント属性情報を設定する。その後、画面表示処理管理部29は、当該画面部品の表示更新を監視画面表示部28に依頼し、監視画面表示部28は、当該依頼された画面部品の表示を更新する。画面表示処理管理部29は、以上のようなステップS95,S96を行うことにより、監視画面表示部28に表示されている画面部品の属性とイベントマッピング情報によって関連付けられているイベント属性の情報(イベント属性情報)を、当該画面部品の表示に反映させる。
【0096】
(ステップS97:監視画面消去)
画面表示処理管理部29は、監視画面消去の依頼を監視画面表示部28に送ると、監視画面表示部28は、監視画面を消去する。以上の内部処理が監視画面表示装置20により行われることにより、監視画面表示処理が実現される。その後、図14に示される処理を完了する。
【0097】
次に、本実施の形態に係る監視画面作成装置10が監視画面情報を作成する事例について説明する。
【0098】
(手順1:編集エリア53への画面部品配置)
監視画面作成装置10を起動後、ポインティングデバイス4を用いて、ツールバーの画面部品ボタン52が示す画面部品を、編集エリア53に配置する。監視画面作成装置10の実行時の画面表示の例が図5に示されている。
【0099】
(手順2:配置した画面部品の属性設定)
編集エリア53に配置された画面部品に対して、ポインティングデバイス4を用いてダブルクリック操作を行うことで、図7に示されるような属性設定ダイアログを表示する。表示された属性設定ダイアログにおいて、キーボード3を用いて属性値を設定することで、ボタンの色や文字列の色等を変更することができる。
【0100】
(手順3:画面部品の属性とのイベント属性とのマッピング)
ポインティングデバイス4を用いて、属性設定ダイアログの表示値属性を選択状態にした後、図5に示されるイベント属性指定ボタン54を押下すると、図10に示されるようなイベント種別リストが表示される。表示されたイベント種別リストのうち、所望のイベント種別の行を指定し、ポインティングデバイス4を用いてダブルクリック操作を行うことで、図11に示されるような当該イベント種別に関するイベント属性指定ダイアログが表示される。
【0101】
表示されたイベント属性指定ダイアログに対して、キーボード3を用いて設定操作が実施される。まず、抽出条件とすべきイベント属性を指定するため、イベント属性指定ダイアログ上の「抽出」列のチェックボックスの表示を、ポインティングデバイス4を用いて選択状態(黒塗り四角が付された状態)に変更する。ここで、抽出対象が指定されるイベント属性は複数選択することができる。黒塗り四角が付されたイベント属性に対して抽出条件を指定する。イベント属性ダイアログ上の「抽出条件」列の欄に、キーボード3を用いて文字等を入力する。なお、ここでは当該欄には文字等が入力された場合について説明したが、属性の取り得る値の選択肢が限られている場合には、ドロップダウンリストにより候補となる抽出条件を複数示し、ポインティングデバイス4により1つの抽出条件が指定されてもよい。
【0102】
次に実行時に、監視画面表示装置20に入力された条件合致イベント情報のうち、何番目の条件合致イベント情報に着目するかを指定する。イベント属性ダイアログ上の「発生順」の欄に、キーボード3等を用いて発生順を指定する。1が直近に発生した条件合致イベント情報を示し、数値が増えるに従って古い条件合致イベント情報を示す。
【0103】
それから、表示対象とするイベント属性を指定するため、イベント属性指定ダイアログ上の「表示」列のラジオボタンを、ポインティングデバイスを用いて指定状態に変更する。ここでは、表示対象とするイベント属性は1つしか選択できないものとする。抽出条件が選択されているイベント属性も表示対象として指定してもよい。
【0104】
以上のイベント指定条件の設定において、例えば、「重要度が重故障、かつ、機器種別が機器Aまたは機器Bである機器故障情報(イベント情報)のうち、直近に発生したものの機器IDを画面部品に反映させて表示する」ことを望む場合のイベント属性指定ダイアログの設定例は、図15のようになる。
【0105】
ここまでの手順により、監視画面作成装置10を用いた監視画面情報の作成操作が完了する。この操作が完了したときには、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報が生成され、当該イベントマッピング情報が監視画面表示装置20において用いられる。
【0106】
本実施の形態に係る監視画面表示装置20を用いた監視画面表示方法の事例について説明する。監視画面表示装置20において、監視画面作成装置10が作成したイベントマッピング情報を含む監視画面情報に基づいて監視画面を表示すると、イベントマッピング情報によりイベント属性が関連付けられている画面部品の属性に、対応するイベント属性情報が反映された監視画面が表示される。
【0107】
次に、図15に示されるようなイベント属性指定条件が設定されていた場合に監視画面が作成される例を説明する。この場合、監視画面表示装置20は、イベント種別が機器故障情報と規定されているイベント情報の中から、イベント属性が重故障かつ機器種別が機器Aまたは機器Bと規定されているイベント情報を、上述の条件合致イベント情報として監視データ提供装置30から受け取る。監視画面表示装置20は、当該条件合致イベント情報のうち最新のものを、取得対象イベント情報として取得する。そして、監視画面表示装置20は、当該取得対象イベント情報から、イベントマッピング情報のイベント属性(ここでは機器ID)の情報をイベント属性情報として取得し、これを監視画面表示部28に表示する。この際、該当のイベント属性情報が「A001」であった場合には、上述のボタン部品上に、「A001」という文字列が重ねて表示される。
【0108】
(文字列へのイベント属性情報の埋め込み)
以上では、画面部品の属性が図形である場合について説明したが、画面部品の属性が文字列である場合であっても、画面部品の属性設定時にイベント属性情報の埋め込み用のキーワードを設定しておけば、当該画面部品の属性にイベント属性情報を反映させることが可能である。
【0109】
例えば、埋め込み用のキーワードを「!!」として、画面部品の属性を「警報名称は !! です」と設定する。そして、画面部品の属性に、文字列表示形式のイベント属性が関連付けられている場合には、実行時に埋め込み用のキーワードにイベント属性情報が反映され、例えば、「警報名称は ネットワーク故障 です」と表示される。
【0110】
(表形式表示)
以上の説明では、主に、単一の画面部品上にイベント属性情報を表示する事例について説明してきた。しかしこれに限ったものではなく、例えば、複数の画面部品を行方向に配列し、各画面部品の属性とイベント属性とを関連付けることで、表形式でイベント属性情報を表示することができる。例えば、行方向に配列された複数の画面部品の属性に対して、イベント発生情報に係る発生順の値を1ずつずらして指定することで、複数時点の抽出合致イベント情報に含まれるイベント属性情報を、直近から過去に遡った順に表形式で表示することができる。
【0111】
また、このような表形式表示において、発生順にオフセット値を含めた値を指定することもできる。オフセット単位として表の行数を指定することで、図16に示すように、スクロールによるページ送り機能を実現することも可能である。
【0112】
(まとめ)
以上のような本実施の形態に係る監視画面作成装置10によれば、関連指定に基づいて、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成する。したがって、監視画面開発時にハードコーディングでのプログラミング作業を行う必要がなくなる。よって、監視画面の開発工数を低減することができるとともに、プログラムミスが生じる可能性を低減することができる。
【0113】
また、本実施の形態に係る監視画面作成装置10によれば、作成画面表示部18に画面部品の属性が表示されている間に、所望のイベント属性の指定を受け付けると、当該画面部品の属性と、当該所望のイベント属性とを関連付けることが可能となる。よって、簡単な作業で、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けることができる。
【0114】
また、本実施の形態に係る監視画面表示装置20によれば、イベントマッピング情報によって関連付けられているイベント属性の情報(イベント属性情報)を、監視画面表示装置20に入力されたイベント情報から取得し、当該取得した情報を当該画面部品の表示に反映させる。したがって、監視画面開発時にハードコーディングでのプログラミング作業を行う必要がなくなる。
【0115】
<実施の形態2>
以上の説明においては、行方向に配列された複数の画面部品上に複数のイベント属性情報をそれぞれ表示するものであった。それに対して、本発明の実施の形態2においては、監視画面作成装置10において、発生順を現時点の時刻に応じて切り替わるように指定することで、監視画面表示装置20の単一の画面部品上において、複数のイベント属性情報を現時点の時刻に応じて切り替えながら表示することが可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0116】
例えば、発生順1〜発生順3に対応する三つの抽出合致イベント情報に含まれるイベント属性情報を1秒ごとに切り替えて表示する場合、監視画面作成装置10における発生順の欄を、「1+(Sec%3)」と記入する。ここで、Secは現時点の時刻の秒数であり、%は除算の余りを算出するものである。この場合、監視画面作成装置10においては、発生順には1〜3が1秒毎に順に記入されていくことになるから、監視画面表示装置20においては、上述の取得対象イベント情報が順に切り替っていく。
【0117】
したがって、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20によれば、監視画面表示装置20において、単一の画面部品上に複数のイベント属性情報を時間に応じて切り替えながら表示することができる。
【0118】
<実施の形態3>
以上の説明においては、イベント属性情報は文字(列)であった。それに対して、本発明の実施の形態3においては、イベント定義記憶部13内のイベント定義において、あるイベント属性情報に対して画像が割り付け可能となっている。具体的には、監視画面作成装置10においては画像の指定操作が可能となっており、監視画面表示装置20においてはイベント属性情報に対応する画像表示が可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0119】
例えば、気象情報のイベント種別における気象警報属性(イベント属性)が、三値{大雨警報、雷警報、暴風警報}を取り得るとき、それらのイベント属性情報に画像をそれぞれ予め割り当てておく。そして、イベント属性指定ダイアログを用いて気象警報のイベント属性を画面部品の属性に関連付ける際に、イベント属性情報に対して割り付けられた画像を指定することで、図17に示される監視画面表示装置20の表示例のように、画像を用いたアイコン表示を実現することが可能となる。なお、ここでは、各イベント属性に対して、文字列表示形式及び画像表示形式のいずれでイベント属性情報を表示するかを選択可能となっている。
【0120】
次に、図17の例について詳細に説明すると、図17の右側の文字列表示用の画面部品からなる表部分においては、「気象情報.警報名称」、「気象情報.発生地域」、「気象情報.発生日時」というイベント属性(文字列表示形式)が指定されている。そして、図17の左側の画像表示用の画面部品からなるアイコン表示領域においては、「気象情報.警報名称」というイベント属性(画像表示形式)が指定されている。
【0121】
以上のような本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20によれば、監視画面表示装置20でのイベント属性情報に対応する画像表示を実現することができる。なお、図17に示される例において、雷を示す画像を表示するだけでなく、「雷警報」という警報名称の文字列も表示することで、より分かりやすい監視画面を提供することができる。
【0122】
<実施の形態4>
以上の説明においては、監視画面において、イベント属性情報が画面部品上に固定されていた。それに対して、本発明の実施の形態4においては、監視画面において、イベント属性情報が動的に表示されるように、画面部品の属性にイベント属性情報が反映されるものとなっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0123】
例えば、監視画面作成装置10において、画面部品の表示位置属性と、イベント情報の発生位置を示すイベント属性と関連付けることで、監視画面表示装置20において、イベント情報の発生位置を表現することが可能となる。
【0124】
図18は、道路網監視において、事故発生時に地図上の該当位置に事故発生の状況を表示する事例である。ここでは、図18の画面下部左側に配置した文字列表示用の画面部品には、「交通情報.事故名称」というイベント属性(文字列表示形式)が指定されている。画面下部右側に配置した文字列表示用の画面部品には、「交通情報.発生位置」というイベント属性(文字列表示形式)で指定されている。
【0125】
図18の画面上部の地図表示領域には、背景に地図画像を表示し、当該地図上に、画像表示用の画面部品が配置されている。この画像表示用の画面部品の表示位置属性(X)及び表示位置属性(Y)には、「交通情報.発生位置(東経)」及び「交通情報.発生位置(北緯)」というイベント属性がそれぞれ指定されている。以上のように指定されている場合に、発生位置情報の座標系と、監視画面上の表示位置を示す座標系との変換を、画面表示処理管理部29にて実現することで、監視画面上の該当位置に該当の事故名称に応じた画像を表示することが可能となる。
【0126】
このように、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20によれば、画面部品の様々な属性に対して、イベント属性情報を反映させることができ、所望の形式でイベント属性情報を反映させることができる。
【0127】
<実施の形態5>
以上の説明では、イベント属性情報の取得対象となる取得対象イベント情報は、イベント情報の発生時刻の順番、つまり発生順により管理されていた。つまり、監視画面作成装置10においては、取得対象イベント情報を指定するための発生順が指定され、監視画面表示装置20においては、当該発生順に基づいて取得対象イベント情報が指定されていた。
【0128】
それに対して、本発明の実施の形態5では、イベント情報の発生順ではなく、優先度により、取得対象イベント情報を管理することが可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0129】
本実施の形態に係る監視画面作成装置10の内部処理においては、図9で示した項目設定(ステップS445)の内部処理に関して、実施の形態1と異なっている。そこで、本実施の形態における項目設定について説明する。
【0130】
(ステップS445:項目設定)
画面作成処理管理部19は、作成画面表示部18に表示中のイベント属性指定ダイアログに係る項目設定操作を、作成操作入力部17から受け付けると、当該操作が行われた項目設定の情報をイベントマッピング情報処理部16に渡す。本実施の形態では、作成操作入力部17が受け付ける項目設定操作として、「抽出条件指定」、「優先度順指定」、「イベント属性指定」という三種類のイベント指定条件における任意の項目に対する設定操作が行われる。つまり、実施の形態1に係る「イベント発生順指定」の代わりに「優先度順指定」に対する設定操作が行われる。
【0131】
イベントマッピング情報処理部16は、受け取った項目設定の情報をメモリ6上に保持する。任意の項目設定操作を受けた後、ステップS444に戻って次の操作の待ち状態となる。次に、ステップS445において設定される三種類のイベント指定条件について説明する。なお、「抽出条件指定」及び「イベント属性指定」は実施の形態1と同様であることから、「優先度順指定」についてのみ説明する。
【0132】
「優先度順指定」
本実施の形態に係るイベント指定条件においては、抽出条件により抽出され、監視画面表示装置20に入力される抽出対象イベント情報群のうち、取得対象イベント情報を指定するための優先度の指定を受ける。ここでは、最高の優先度を1とし、それより優先度が低くなるにつれて、2,3と順に大きな値となるように指定する。優先度は、イベント定義において決定されるが、優先度の属性(例えば、高・中・低の三段階、または1から10の十段階など)を持つことで、取得対象イベント情報の優先度を決定してもよい。また、優先度の属性を設けない場合でも、例えばイベント属性の取り得る値の定義順により、優先度を決めてもよい。例えば、警報名称属性の取り得る値として、{雷警報、暴風警報、大雨警報}と定義されている場合、優先度は、雷警報、暴風警報、大雨警報の順とすることができる。
【0133】
同一優先度のイベント情報に対しては、発生時刻が直近のものの優先度を高くする等の条件を設けることも可能である。優先度を指定することで、実行時には一つの条件合致イベント情報を、取得対象イベント情報として指定することができる。例えば、イベント属性指定ダイアログの形態は図19のように示される。この図19に示される事例においては、
{優先度順=1}
という情報が得られる。
【0134】
そして、監視画面作成装置10は、監視画面表示装置20に入力された条件合致イベント情報のうち取得対象イベント情報(特定のイベント情報)を指定するためのイベント情報の優先度を上述のイベントマッピング情報に含める。
【0135】
次に、監視画面表示装置20について説明する。本実施の形態においては、監視画面表示装置20は、優先度により指定された取得対象イベント情報が持つイベント属性と、画面部品の属性とを紐付けて表示することが可能となる。この監視画面表示装置20は、イベント属性情報表示処理(ステップS9)の内部処理において実施の形態1と異なっている。
【0136】
図20は、本実施の形態に係る監視画面表示装置20により行われるイベント属性情報表示処理(ステップS9)の詳細を示すフローチャートである。このフローチャートは、図14に示したフローチャートにおいて、ステップS94をステップS98に変更したものとなっている。そこで、以下においては、ステップS98についてのみ説明する。
【0137】
(ステップS98:優先度順イベント情報取得)
画面表示処理管理部29は、イベントマッピング情報に優先度が含まれている場合に、受信イベント情報リストが更新されると、当該イベントマッピング情報から優先度を取得する。そして、画面表示処理管理部29は、当該取得した優先度に基づいて上述の受信イベント情報リストを並び替え、該当の優先度に対応する条件合致イベント情報を、取得対象イベント情報として取得する。このように、画面表示処理管理部29は、イベントマッピング情報に優先度が含まれている場合には、当該優先度に基づいて、監視画面表示装置20に入力された条件合致イベント情報のうち取得対象イベント情報(特定のイベント情報)を取得し、当該取得対象イベント情報のイベント属性情報を表示する。
【0138】
以上のような本実施の形態によれば、監視画面作成装置10において、取得対象イベント情報(特定のイベント情報)の指定するためのイベント情報の優先度を指定することが可能となるとともに、監視画面表示装置20において当該優先度に基づいて取得対象イベント情報を取得し、それを表示することが可能となる。なお、以上の説明では、イベント情報の発生順の代わりに優先度を用いる場合について説明したが、イベント情報の発生順及びイベント情報の優先度の両方をイベントマッピング情報に含めるようにすれば、イベント情報の指定方法の選択肢が増えることから、より高機能な監視画面の表示を行うことが期待できる。
【0139】
<実施の形態6>
以上の説明では、画面部品の属性に対してイベント属性を関連付けることで、イベント属性情報を監視画面上に表示した。本発明の実施の形態6においては、監視画面表示装置20に入力された、条件合致イベント情報の発生件数を、画面部品の属性に対して関連付けることで、監視画面上に当該発生件数の値を表示することが可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0140】
本実施の形態に係る監視画面作成装置10の内部処理においては、図9に示した項目設定(ステップS445)の内部処理に関して、実施の形態1と異なっている。そこで、本実施の形態における項目設定について説明する。
【0141】
(ステップS445:項目設定)
画面作成処理管理部19は、作成画面表示部18に表示中のイベント属性指定ダイアログに係る項目設定操作を、作成操作入力部17から受け付けると、当該操作が行われた項目設定の情報をイベントマッピング情報処理部16に渡す。本実施の形態では、作成操作入力部17が受け付ける項目設定操作として、「抽出条件指定」、「イベント発生件数指定」という二種類のイベント指定条件における任意の項目に対する設定操作が行われる。
【0142】
イベントマッピング情報処理部16は、受け取った項目設定の情報をメモリ6上に保持する。任意の項目設定操作を受けた後、ステップS444に戻って次の操作の待ち状態となる。次に、ステップS445において設定される二種類のイベント指定条件について説明する。なお、「抽出条件指定」は実施の形態1と同様であることから、「イベント発生件数指定」についてのみ説明する。
【0143】
「イベント発生件数指定」
本実施の形態に係るイベント指定条件においては、条件合致イベント情報の発生件数と、画面部品の属性との関連付けを指示する設定を受ける。この場合のイベント属性指定ダイアログの形態は、例えば図21のようになる。ここでは、発生件数の項目は、有効/無効を選択でき、発生件数を有効にした場合にはイベント発生順指定及びイベント属性指定は無効となり、発生件数を無効にした場合にはイベント発生順指定及びイベント属性指定は有効となる。
【0144】
そして、発生件数の項目が有効である場合には、イベントマッピング情報処理部16は、上述の発生件数と、画面部品の属性とを関連付けるための発生件数関連付け情報を生成し、当該発生件数関連付け情報をイベントマッピング情報に含める。そして、イベントマッピング情報処理部16は、当該イベントマッピング情報をイベントマッピング情報記憶部15に保管する。
【0145】
次に、監視画面表示装置20について説明する。本実施の形態においては、監視画面表示装置20は、発生件数と、画面部品の属性とを紐付けて表示することが可能となる。この監視画面表示装置20は、イベント属性情報表示処理(ステップS9)の内部処理において実施の形態1と異なっている。
【0146】
図22は、本実施の形態に係る監視画面表示装置20により行われるイベント属性情報表示処理(ステップS9)の詳細を示すフローチャートである。このフローチャートは、図14に示したフローチャートにおいて、ステップS94,S95をステップS99に変更したものとなっている。そこで、以下においては、ステップS99についてのみ説明する。
【0147】
(ステップS99:イベント情報受信件数取得)
画面表示処理管理部29は、イベントマッピング情報に発生件数関連付け情報が含まれている場合には、メモリ6上の受信イベントリストの長さを、上述の発生件数として取得する。そして、画面表示処理管理部29は、この発生件数を画面部品の表示に反映させる。
【0148】
以上のような本実施の形態によれば、イベント属性に関する発生件数を、画面部品の表示に反映させることができる。したがって、画面部品の属性へ反映できる情報の種類が増えるので、より高機能な監視画面の表示を行うことができる。なお、本実施の形態のステップS445におけるイベント指定条件の説明においては、実施の形態1で説明したようなイベント属性指定を含んでいなかったが、もちろんイベント属性指定を含んでいてもよい。
【符号の説明】
【0149】
10 監視画面作成装置、11 画面部品定義記憶部、13 イベント定義記憶部、16 イベントマッピング情報処理部、17 作成操作入力部、18 作成画面表示部、19 画面作成処理管理部、20 監視画面表示装置、28 監視画面表示部、29 画面表示処理管理部、41 指定部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント情報を監視するための監視画面作成装置及び監視画面表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラント、道路網、鉄道及び気象状況などにおける故障/事故/警報などのデータをイベント情報としてセンサ等により取得し、取得したイベント情報に基づいて、それらの状態や状況を監視する監視システムが知られている。
【0003】
この監視システムには、イベント情報から、事象の名称、発生日時、重要度、機器名称などのイベント属性のうち所望のイベント属性の情報を取得し、当該取得した情報を所望の形態で監視画面上に表示するものがある。なお、特許文献1においては、このような監視システムとして、監視対象アラーム抽出手段により、監視画面表示装置上に所望のイベント情報を表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2923323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、従来の監視システムにおいて、上述のような表示を行うためには、ハードコーディングでの監視画面作成作業が必要となっている。一方、監視画面上に画面部品を配置し、画面部品の属性にDI(ディジタルインプット)値やAI(アナログインプット)値等を関連付けることで、現在値の監視画面等を作成する監視画面作成装置は存在した。そこで、もし、監視画面に表示される画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けることができれば、ハードコーディングのプログラミング作業を省くことができ、監視画面作成の工数を低減することができると発明者は考えた。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、ハードコーディングを行わずに、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る監視画面作成装置は、監視画面表示装置に監視画面を表示させるための監視画面情報を作成する監視画面作成装置であって、前記監視画面表示装置に表示される画面部品の属性を規定する画面部品定義を保持する画面部品定義記憶部と、監視対象とするイベント情報のイベント属性を規定するイベント定義を保持するイベント定義記憶部とを備える。そして、前記監視画面作成装置は、前記画面部品の属性と、前記イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う指定部と、前記関連指定に基づいて、前記画面部品の属性と、前記イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成するイベントマッピング情報処理部とを備える。
【0008】
また、本発明に係る監視画面表示装置は、前記監視画面作成装置で作成された前記監視画面情報に基づいて表示を行う監視画面表示装置であって、前記画面部品を表示する監視画面表示部と、前記監視画面表示部に表示されている前記画面部品の属性と前記イベントマッピング情報によって関連付けられている前記イベント属性の情報を、前記監視画面表示装置に入力されたイベント情報から取得し、当該取得した情報を当該画面部品の表示に反映させる画面表示処理管理部とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、関連指定に基づいて、画面部品の属性とイベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成する。したがって、監視画面開発時にハードコーディングでのプログラミング作業を行う必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態1に係る監視画面作成装置及び監視画面表示装置を示す構成図である。
【図2】監視画面作成装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】監視画面作成装置の機能ブロック図である。
【図4】監視画面表示装置の機能ブロック図である。
【図5】監視画面作成装置の作成画面の例を示す図である。
【図6】監視画面作成装置の内部処理を示すフローチャートである。
【図7】属性設定ダイアログの例を示す図である。
【図8】画面部品属性設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】イベント指定条件設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】イベント種別リストの例を示す図である。
【図11】イベント属性指定ダイアログの例を示す図である。
【図12】監視画面表示装置の内部処理を示すフローチャートである。
【図13】監視画面生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】イベント属性情報表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図15】イベント属性指定ダイアログの指定例を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態1に係る監視画面表示装置の表示例を示す図である。
【図17】実施の形態3に係る監視画面表示装置の表示例を示す図である。
【図18】実施の形態4に係る監視画面表示装置の表示例を示す図である。
【図19】実施の形態5に係るイベント属性指定ダイアログの例を示す図である。
【図20】実施の形態5に係るイベント属性情報表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態6に係るイベント属性指定ダイアログの例を示す図である。
【図22】実施の形態6に係るイベント属性情報表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図23】実施の形態1に係るイベント定義処理部の処理を示すフローチャートである。
【図24】実施の形態1に係るイベントマッピング情報処理部の処理を示すフローチャートである。
【図25】実施の形態1に係るイベント定義の例を示す図である。
【図26】実施の形態1に係るイベントマッピング情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20を示す構成図である。
【0012】
監視画面作成装置10は、監視画面表示装置20に監視画面を表示させるための監視画面情報を作成する。
【0013】
監視画面表示装置20は、監視画面作成装置10で作成された監視画面情報に基づいて、故障/事故/警報など示す監視画面を作成し、当該監視画面を表示する。本実施の形態においては、監視画面表示装置20は、監視データ提供装置30から、LAN(Local Area Network)等のネットワーク31を介して、プラント、道路網、鉄道及び気象状況などにおける故障/事故/警報などを示すイベント情報を受信する。なお、イベント情報は、発生事象を意味する単一のデータではなく、それに伴う重要度、機器名称、発生位置などのイベント属性についての付随情報を1つにまとめたデータである。監視画面表示装置20は、上述の監視画面情報に基づいて、監視データ提供装置30から入力されたイベント情報から、イベント属性(例えば、事象の名称、発生日時、重要度、機器名称)の情報を取得し、当該取得した情報を所望の形態で表示する。これにより、本実施の形態では、監視画面表示装置20において適切な監視機能が実現されている。
【0014】
図2は、本実施の形態に係る監視画面作成装置10を実現するハードウェアの構成を示すブロック図である。この図に示されるように、監視画面作成装置10は、制御装置であるPC(パーソナルコンピュータ)1と、表示装置であるディスプレイ2と、入力装置であるキーボード3及びポインティングデバイス4とを備える。PC1は、演算処理装置であるCPU5と、記憶装置であるメモリ6及びハードディスク7とを備えており、ディスプレイ2、キーボード3及びポインティングデバイス4のそれぞれと接続されている。
【0015】
なお、表示装置はディスプレイ2に、入力装置はキーボード3及びポインティングデバイス4に、記憶装置はメモリ6及びハードディスク7に限定されるものではない。例えば、表示装置及び入力装置には、それらの機能を一体的に有するタッチパネルが用いられてもよい。
【0016】
本実施の形態においては、監視画面表示装置20も、監視画面作成装置10と同様に図2に示されるハードウェア構成により実現される。なお、本実施の形態では、監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20は、ハードディスク7などの記憶装置を共用しているものとするが、監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20のそれぞれに当該記憶装置が設けられてもよい。
【0017】
図3は、本実施の形態に係る監視画面作成装置10の機能ブロック図である。
【0018】
この監視画面作成装置10は、画面部品定義記憶部11と、画面定義記憶部12と、イベント定義記憶部13と、イベント定義処理部14と、イベントマッピング情報記憶部15と、イベントマッピング情報処理部16と、作成操作入力部17と、作成画面表示部18と、画面作成処理管理部19とを備えている。
【0019】
画面部品定義記憶部11は、画面部品の定義(以下「画面部品定義」と記す)を保持している。この画面部品定義は、作成画面表示部18や監視画面表示装置20に表示される図形、ボタン、入力フィールドなどの画面部品のクラス名、属性名とその初期値などを規定している。
【0020】
画面定義記憶部12は、画面部品定義中の画面部品の配置情報や属性設定情報などを画面定義として保持する。具体的には、画面部品の表示位置座標及び、色、画面部品上に表示される数値及び文字列などの属性の値を規定している。この画面部品の属性の値を変更することにより、監視画面表示装置20等に表示される画面部品の見た目や振る舞い(動き)を変更することができる。
【0021】
イベント定義記憶部13は、イベント情報が持つイベント種別及びイベント属性を規定するイベント定義を保持する。イベント種別は、イベント情報のカテゴリ(例えば「機器故障」、「交通」及び「気象」)を示す。イベント属性(構造)は、各イベント種別が持つ属性(例えば、「重要度」、「機器名称」及び「発生位置」)を示すものである。イベント定義に含まれる情報(イベント種別、イベント属性)の一例を表形式で表示したものを図25に示す。
【0022】
イベント定義処理部14は、イベント定義記憶部13からイベント定義の読込みを行う。イベントマッピング情報記憶部15は、画面部品の属性とイベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を保持している。イベントマッピング情報処理部16は、イベントマッピング情報を生成するとともに、イベントマッピング情報記憶部15に対して、イベントマッピング情報の読込み及び書込みを行う。作成操作入力部17は、監視画面情報を作成するための作成操作や、所望のイベント属性の指定を受け付ける。作成画面表示部18は、監視画面情報を作成するための作成画面や、画面部品の属性を表示する。画面作成処理管理部19は、監視画面作成装置10の各処理部及び各記憶部を統括的に管理するものであり、それらの間のデータのやり取りを管理する。
【0023】
ここで、従来の監視画面作成装置10は、画面部品定義記憶部11、画面定義記憶部12、作成操作入力部17、作成画面表示部18、画面作成処理管理部19から構成されており、これらにより監視画面の作成・編集を実現していた。それに対し、本実施の形態の監視画面作成装置10は、イベント定義記憶部13、イベント定義処理部14、イベントマッピング情報記憶部15、イベントマッピング情報処理部16が付加されたことにより、イベント定義中のイベント属性のうち所望の条件に合うイベント属性と、任意の画面部品のもつ属性との関連付けを実現することが可能となったものである。
【0024】
なお、本実施の形態では、作成操作入力部17、作成画面表示部18及び画面作成処理管理部19は指定部41を構成しており、この指定部41は、後述するように画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う。そして、イベントマッピング情報処理部16は、関連指定に基づいて、上述のイベントマッピング情報を生成する。
【0025】
図4は、本実施の形態に係る監視画面表示装置20の機能ブロック図である。
【0026】
この監視画面表示装置20は、イベント定義入力部24と、イベントマッピング情報入力部26と、監視操作入力部27と、監視画面表示部28と、画面表示処理管理部29とを備える。ここでは、監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20は、画面部品定義記憶部11、画面定義記憶部12、イベント定義記憶部13、及び、イベントマッピング情報記憶部15を共用しているものとして説明するが、監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20のそれぞれにこれらが設けられてもよい。ただし、後者の場合には、例えば、監視画面作成装置10のイベントマッピング情報記憶部15に情報が保持される場合に、監視画面表示装置20のイベントマッピング情報記憶部15にも当該情報が保持されるようにする。
【0027】
イベント定義入力部24は、イベント定義記憶部13からイベント定義の読込みを行う。イベントマッピング情報入力部26は、イベントマッピング情報記憶部15に対して、イベントマッピング情報の読込み及び書込みを行う。監視操作入力部27は監視操作を受け付け、監視画面表示部28は監視画面を表示する。画面表示処理管理部29は、監視画面表示装置20の各処理部及び各記憶部を統括的に管理するものであり、それらの間のデータのやり取りを管理する。
【0028】
ここで、従来の監視画面表示装置20は、画面部品定義記憶部11、画面定義記憶部12、監視操作入力部27、監視画面表示部28、画面表示処理管理部29から構成されており、これらにより監視画面の表示を実現していた。それに対し、本実施の形態の監視画面表示装置20は、イベント定義記憶部13、イベント定義入力部24、イベントマッピング情報記憶部15、イベントマッピング情報入力部26が付加されたことにより、イベント定義中のイベント属性のうち所望の条件に合うイベント属性の値を、関連付けられた画面部品のもつ属性に設定し、画面上に反映することが可能となったものである。
【0029】
本実施の形態においては、作成操作入力部17及び監視操作入力部27は、キーボード3及びポインティングデバイス4に相当し、受け付けた操作情報をPC1に出力する。作成画面表示部18および監視画面表示部28は、ディスプレイ2に相当し、PC1から受けた画面表示を実現する。
【0030】
画面部品定義記憶部11、画面定義記憶部12、イベント定義記憶部13及びイベントマッピング情報記憶部15は、CPU5の制御により、PC1内のハードディスク7及びメモリ6上に機能的に構成される。また、イベント定義処理部14、イベントマッピング情報処理部16、画面作成処理管理部19、イベント定義入力部24、イベントマッピング情報入力部26、及び、画面表示処理管理部29は、CPU5の制御により、PC1内の、CPU5、ハードディスク7及びメモリ6上に機能的に構成される。
【0031】
図5は、本実施の形態に係る監視画面作成装置10のディスプレイ2(作成画面表示部18)において表示される作成画面(実行画面)の例を示す図である。この作成画面には、メインメニュー51、各種ボタンや入力フィールドなどの画面部品を配置するための画面部品ボタン52、上述の監視画面情報を作成するための編集エリア53、及び、イベント属性指定機能を呼び出すイベント属性指定ボタン54が表示される。
【0032】
図6は、監視画面作成装置10の内部処理を示すフローチャートである。次に、図6を用いて当該内部処理について説明する。
【0033】
(ステップS1:画面部品定義読込み)
画面作成処理管理部19は、監視画面作成装置10の起動時に、画面部品定義記憶部11から画面部品定義を読込み、ツールバーを示す画面部品ボタン52の描画情報を作成し、当該描画情報を作成画面表示部18にて表示する。画面作成処理管理部19により読込まれた画面部品定義は、メモリ6上に保持され、画面作成処理管理部19により随時利用される。その後、ステップS2に進む。
【0034】
(ステップS2:操作待ち)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から入力される操作を待つ。ここで受ける可能性のある操作は、画面部品配置操作、画面部品属性設定操作及び画面作成終了操作の三種類である。受けた操作が、画面部品配置操作の場合はステップS3へ、画面部品属性設定操作の場合はステップS4へ、画面作成終了操作の場合はステップS5へ進む。
【0035】
(ステップS3:画面部品配置)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から画面部品配置操作を受けた場合、メモリ6上に保持されている画面部品定義から、該当画面部品の情報を取得し、編集エリア53上の指定された位置に当該画面部品を表示するように作成画面表示部18に依頼する。この際には、画面作成処理管理部19は、画面部品定義に含まれる、表示位置を示す画面部品の属性に、当該指定された位置(指定されたX座標及びY座標の値)を代入する。表示の依頼を受けた作成画面表示部18は、当該X座標及びY座標で指定された位置に、該当の画面部品を描画する。配置処理完了後、操作指示待ち(ステップS2)に戻る。
【0036】
(ステップS4:画面部品属性設定処理)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から画面部品属性設定操作を受けた場合、該当画面部品の属性設定ダイアログを生成する。図7には、この際に生成される画面部品(ここではボタン部品)の属性設定ダイアログの例が示されている。属性設定ダイアログは画面部品の属性値を変更するためのものであり、この属性設定ダイアログ上には、画面部品の現状の属性(属性値)が表示される。属性設定ダイアログ上の属性値が更新されることにより、当該更新された属性値が画面部品の表示に反映される。
【0037】
画面作成処理管理部19は、図7に示されるような属性設定ダイアログの表示を作成画面表示部18に依頼する。当該依頼を受けた作成画面表示部18は、当該属性設定ダイアログを編集エリア53上の該当画面部品付近に描画する。
【0038】
なお、本ステップS4を細分化した後述のステップS41以降において詳細に説明するが、本実施の形態に係る監視画面作成装置10は、このステップS4において、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成することが可能となっている。設定処理完了後、属性設定ダイアログを消して、操作指示待ち(ステップS2)に戻る。
【0039】
(ステップS5:画面定義保存)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から画面作成終了操作を受けた場合、メモリ6上に保持されて編集エリア53上に表示されている各画面部品の属性設定情報等を、画面定義として画面定義記憶部12に保持する。また、画面作成処理管理部19は画面作成終了操作の指示をイベントマッピング情報処理部16にも展開する。イベントマッピング情報処理部16は、ステップS4においてメモリ6上にイベントマッピング情報が作成された場合には、該当のイベントマッピング情報をイベントマッピング情報記憶部15に保持する。これにより、図6に示される処理が終了する。
【0040】
なお、画面定義記憶部12に保持された画面定義、及び、イベントマッピング情報記憶部15に保持されたイベントマッピング情報は、監視画面作成装置10に読込まれることで、再編集を行うことができる。また、画面定義記憶部12に保持された画面定義、及び、イベントマッピング情報記憶部15に保持されたイベントマッピング情報が、監視画面表示装置20に読込まれることにより、所望のイベント属性の情報が、監視画面表示部28に表示される。これにより、監視を実行することができる。このことについては、後述するステップS6以降の処理において詳細に説明する。
【0041】
図8は、上述した画面部品属性設定処理(ステップS4)の詳細を示すフローチャートである。以下、図8を用いて当該設定処理について詳細に説明する。
【0042】
(ステップS41:属性設定ダイアログ表示)
画面作成処理管理部19は、該当画面部品の属性設定ダイアログを生成し、作成画面表示部18に当該属性設定ダイアログの表示を依頼する。作成画面表示部18は、依頼された属性設定ダイアログ(図7)を該当画面部品の付近に描画する。描画処理完了後、次のステップS42(操作指示待ち)に進む。
【0043】
(ステップS42:操作待ち)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から入力される操作を待つ。ここで受ける可能性のある操作は、画面部品の属性値設定操作、イベント指定条件を設定するための開始操作(以下、「イベント設定開始操作」)、属性設定完了操作の三種類である。ここで、イベント指定条件とは、監視画面表示装置20が、自身に入力されたイベント情報から所望のイベント属性の情報を取得するための条件であり、後述するイベント指定条件設定処理(ステップS44)により設定される。受けた操作が、属性値設定操作の場合はステップS43へ、イベント設定開始操作の場合はステップS44へ、属性設定完了操作の場合はステップS45へ進む。
【0044】
(ステップS43:属性値設定)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から属性値設定操作を受けた場合、当該操作に基づいて、属性設定ダイアログ中の該当属性の項目に値を設定し、当該設定後の属性設定ダイアログを表示する表示更新を作成画面表示部18に依頼する。作成画面表示部18は、属性設定ダイアログ上の該当項目の表示を更新する。設定処理完了後、操作指示待ち(ステップS42)に戻る。
【0045】
(ステップS44:イベント指定条件設定処理)
本ステップの処理が、本発明の特徴となる処理であり、イベント定義記憶部13、イベント定義処理部14、イベントマッピング情報記憶部15、及びイベントマッピング情報処理部16を中心として、処理が進められる。画面作成処理管理部19が作成操作入力部17からイベント設定開始操作を受けた場合、所定の操作を経て、メモリ6に読込まれているイベント属性の項目に、各種のイベント指定条件を設定するためのイベント指定条件設定処理が行われる。本ステップS44を細分化した後述のステップS441以降において詳細に説明するが、上述の各種のイベント指定条件設定処理にて所望のイベント属性の指定が行われた場合には、作成画面表示部18に表示されている属性設定ダイアログに係る画面部品の属性(項目)と、当該所望のイベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報が生成される。なお、このイベント指定条件設定処理の際には、画面部品側のどの属性に関連付けるべきかを示すための画面部品の属性情報も付与される。設定処理完了後、操作指示待ち(ステップS42)に戻る。
【0046】
(ステップS45:属性設定ダイアログ消去)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から属性設定完了操作を受けた場合、属性設定ダイアログが保持している属性の値を、メモリ6上に展開されている該当画面部品の属性に設定し、属性設定ダイアログを閉じる。
【0047】
図9は、上述したイベント指定条件設定処理(ステップS44)の詳細を示すフローチャートである。以下、この図9を用いて当該設定処理について詳細に説明する。
【0048】
(ステップS441:イベント種別リスト表示)
イベント定義処理部14は、イベント定義記憶部13に保持されているイベント定義を読込み、当該イベント定義をメモリ6上に保持するとともに、当該イベント定義に含まれているイベント種別を取得する。そして、イベント定義処理部14は、当該取得した、「機器故障情報」、「交通情報」及び「気象情報」などのイベント種別をリスト化して、イベント種別リストを作成する。図10には、この際に作成されるイベント種別リストの例が示されている。イベント定義処理部14は、当該イベント種別リストの表示を、画面作成処理管理部19経由で作成画面表示部18に依頼する。これにより、図10に示されるようなイベント種別リストが作成画面表示部18において表示される。表示処理完了後、ステップS442に進む。
【0049】
(ステップS442:操作待ち)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から入力される操作を待つ。ここで受ける可能性のある操作は、イベント種別特定操作、キャンセル操作の二種類である。ここで、イベント種別特定操作とは、図10に示されるイベント種別リスト中のイベント種別のうち、イベント指定条件設定処理の対象となる一つのイベント種別を特定するための操作である。受けた操作が、イベント種別特定操作の場合はステップS443へ、キャンセル操作の場合はイベント種別リストを消去して図9に示される処理を完了する。
【0050】
(ステップS443:イベント属性指定ダイアログ表示)
画面作成処理管理部19は、イベント種別特定操作を作成操作入力部17から受けると、当該イベント種別特定操作の情報を、イベントマッピング情報処理部16に渡す。
【0051】
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19からイベント種別特定操作の情報を受けると、ステップS441にてメモリ6上に保持されているイベント定義から、そのイベント種別に関するイベント属性を取得し、当該取得したイベント属性に基づいてイベント属性指定ダイアログを作成する。
【0052】
図11には、この際に作成されるイベント属性指定ダイアログの例が示されている。この図11には、図10に示される「機器故障情報」が特定されたときのイベント属性指定が示されている。このイベント属性指定ダイアログにおいて、「重要度」、「機器位置(X)」、「機器位置(Y)」、「機器ID」及び「機器種別」のそれぞれは、イベント属性に該当する。このイベント属性指定ダイアログを用いることにより、イベント指定条件設定処理を行うことが可能となる。このことについては、ステップS445で説明する。
【0053】
イベントマッピング情報処理部16は、当該イベント属性指定ダイアログの表示を、画面作成処理管理部19経由で作成画面表示部18に依頼する。作成画面表示部18は、依頼されたイベント属性指定ダイアログを表示する。以上のステップS443の処理完了後、ステップS444に進む。
【0054】
(ステップS444:操作待ち)
画面作成処理管理部19は、作成操作入力部17から入力される操作を待つ。ここで受ける可能性のある操作は、イベント指定条件設定処理に係る項目設定操作、項目設定完了操作、これまでの項目設定操作を全てキャンセルするキャンセル操作の三種類である。受けた操作が、項目設定操作の場合はステップS445へ、項目設定完了操作の場合はステップS446へ、キャンセル操作の場合はイベント属性指定ダイアログを消去しステップS442に戻る。
【0055】
(ステップS445:項目設定)
画面作成処理管理部19は、イベント指定条件設定処理に係る項目設定操作、つまり、作成画面表示部18に表示中のイベント属性指定ダイアログに係る項目設定操作を、作成操作入力部17から受け付けると、当該操作が行われた項目設定の情報をイベントマッピング情報処理部16に渡す。本実施の形態では、作成操作入力部17が受け付ける項目設定操作として、以下に説明する「抽出条件指定」、「イベント発生順指定」、「イベント属性指定」という三種類のイベント指定条件における任意の項目に対する設定操作が行われる。
【0056】
イベントマッピング情報処理部16は、受け取った項目設定の情報をメモリ6上に保持する。任意の項目設定操作を受けた後、ステップS444に戻って次の操作の待ち状態となる。次に、ステップS445において設定される三種類のイベント指定条件について説明する。
【0057】
「抽出条件指定」
監視データ提供装置30から監視画面表示装置20に入力されるべきイベント情報を指定する抽出条件の指定を受ける。本実施の形態では、イベント属性指定ダイアログのイベント属性のうち、抽出条件の対象とすべきイベント属性の指定を受けるとともに、当該抽出条件を具体的に示す文字(文字列)及び式の指定を受ける。
【0058】
例えば、図11に示される事例においては、抽出条件の対象とすべきイベント属性に対しては「抽出」列に黒塗り四角が付され、抽出の対象とならないイベント属性に対しては「抽出」列に白抜きの四角が付される。このような図11に示される事例においては、
{機器故障情報.機器位置(X)=0<X<250、機器故障情報.機器位置(Y)=0<Y<250、機器故障情報.機器種別=(機器A)||(機器B)}
という情報が得られる。
【0059】
「イベント発生順指定」
抽出条件により抽出され、監視画面表示装置20に入力されるイベント情報群のうち、対象となる特定のイベント情報を指定するための発生順の指定を受ける。ここでは、発生時刻が最新のものを1とし、以後発生時刻が古くなるにつれて、2,3と順に大きな値となるように指定する。イベント発生順を指定することで、実行時にはある1つの特定のイベント情報を指定することができる。例えば、図11に示される事例においては、「発生順」の欄に「1」が記入されていることから、
{発生順=1}
という情報が得られる。
【0060】
「イベント属性指定」
イベント属性指定ダイアログのイベント属性のうち、作成画面表示部18に表示されている画面部品(属性設定ダイアログに係る画面部品)の属性に対して、関連付けの対象とすべき所望のイベント属性の指定を受け付ける。本実施の形態では、作成操作入力部17が、当該所望のイベント属性の指定を受け付ける。
【0061】
ここで、作成操作入力部17、作成画面表示部18及び画面作成処理管理部19から構成される指定部41は、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う。これを実現するために、画面作成処理管理部19は、画面部品の属性が作成画面表示部18に表示されている間に、作成操作入力部17が所望のイベント属性の指定を受け付けると、当該表示されている画面部品の属性及び当該イベント属性を、それぞれ関連指定に係る画面部品の属性及びイベント属性とする。
【0062】
図11に示される事例においては、当該関連付けの対象となるイベント属性に対しては「表示」列のラジオボタンに白抜きの円が付され、そうでないイベント属性に対しては当該白抜きの円は付されないものとなっている。このような図11に示される事例においては、
{表示属性=機器故障情報.機器ID}
という情報が得られる。
【0063】
(ステップS446:イベントマッピング情報生成)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19経由で、作成操作入力部17からのイベント属性指定完了操作を受け付けると、指定部41で行われた関連指定に基づいて、イベントマッピング情報を生成するイベントマッピング情報生成処理を行う。本実施の形態においては、イベントマッピング情報とは、以下のような構造を持つ。
【0064】
【数1】
【0065】
なお、この構造から分かるように、本実施の形態に係るイベントマッピング情報は、画面部品の属性とイベント属性とを関連付けるだけでなく、上述のイベント情報抽出条件、及び、上述のイベント発生順等を含んでいる。イベントマッピング情報の一例を表形式で表現したものを図26に示す。
【0066】
イベントマッピング情報処理部16は、システム内で一意に識別可なイベントマッピング情報IDを指定し、当該IDと、生成したイベントマッピング情報とを対応付けてメモリ6上に保管する。それと同時に、該当の画面部品の属性には、このイベントマッピング情報IDの値を設定する。
【0067】
以上の処理を行った後、イベントマッピング情報処理部16は、作成画面表示部18に、イベント属性指定ダイアログの消去を、画面作成処理管理部19の経由で依頼する。それからステップS442に戻って、操作指示を待つ。
【0068】
さて、ここまでは、監視画面作成装置10の内部処理について説明してきたが、以降では本発明の特徴的な部位であるイベント定義処理部14とイベントマッピング情報処理部16に着目して説明する。まず、イベント定義処理部14の処理を図23に示すフローチャートを用いて説明する。なお、ステップS_A42,S_A441,S_A442は、それぞれ上述のステップS42,S441,S442において行われる処理である。
【0069】
(ステップS_A42:操作待ち)
イベント定義処理部14は、画面作成処理管理部19経由で作成操作入力部17から操作を待つ。ここでイベント定義処理部14が受ける可能性のある操作は、イベント設定開始操作のみである。イベント設定開始操作を受けた場合は、ステップS_A441に進む。
【0070】
(ステップS_A441:イベント種別リスト表示)
イベント定義処理部14は、イベント定義記憶部13が保持しているイベント定義をメモリ6上に読込み、イベント種別リストを作成する。作成したイベント種別リストを、画面作成処理管理部19に渡し、ステップS_A442に進む。なお、このステップで画面作成処理管理部19に渡されるイベント種別リストの表示例を図10に示す。
【0071】
(ステップS_A442:操作待ち)
イベント定義処理部14は、画面作成処理管理部19経由で作成操作入力部17から操作を待つ。ここでイベント定義処理部14が受ける可能性のある操作は、キャンセル操作のみである。キャンセル操作を受けた場合は、イベント種別リストを消去し、ステップS_A42に戻る。
【0072】
次に、イベントマッピング処理部16の処理を図24に示すフローチャートを用いて説明する。なお、ステップS_B5,S_B442〜S_B446は、それぞれ上述のステップS5,S442〜S446において行われる処理である。
【0073】
(ステップS_B442:操作待ち)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19経由で作成操作入力部17から操作を待つ。ここでイベントマッピング情報処理部16が受ける可能性のある操作は、イベント種別特定操作、及び画面作成終了操作の二種類である。イベント種別特定操作を受けた場合にはステップS_B443に進む、画面作成終了操作を受けた場合にはステップS_B5に進む。
【0074】
(ステップS_B443:イベント属性指定ダイアログ表示)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19からイベント種別特定操作を受けると、メモリ6上に読込まれたイベント定義から、当該イベント種別特定操作が示すイベント種別に対応するイベント属性を取得し、イベント属性指定ダイアログを作成する。作成したイベント属性指定ダイアログを画面作成処理管理部19に渡し、ステップS_B444に進む。イベント属性指定ダイアログの例を図11に示す。
【0075】
(ステップS_B444:操作待ち)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19経由で作成操作入力部17から入力されるイベント属性指定に関する操作を待つ。ここでイベントマッピング情報処理部16が受ける可能性のある操作は、イベント属性指定操作を含む項目設定操作、項目設定完了操作、キャンセル操作の三種類である。項目設定操作の場合にはステップS_B445に進み、項目設定完了操作の場合にはステップS_B446に進み、キャンセル操作の場合にはイベント属性指定ダイアログを消去しステップS_B442に進む。
【0076】
(ステップS_B445:項目設定)
イベントマッピング情報処理部16は、イベント属性指定ダイアログに対する設定操作を画面作成処理管理部19から受け取る。イベントマッピング情報処理部16は、受け取った項目設定の情報をメモリ6上に保持し、ステップS_B444に戻る。このステップS_B445では、ステップS445に記載の三種類のイベント属性指定条件のうち、任意の項目に対する設定操作が行われる。
【0077】
(ステップS_B446:イベントマッピング情報作成)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19からのイベント属性指定完了操作を受けると、ステップS446に記載のイベントマッピング情報をメモリ6上に作成する。また、イベントマッピング情報処理部16は、イベント属性指定ダイアログの消去を、画面作成処理管理部19に依頼する。その後、ステップS_B442に戻る。
【0078】
(ステップS_B5:画面定義保存)
イベントマッピング情報処理部16は、画面作成処理管理部19から画面作成処理操作を受けると、ステップS_B446においてメモリ6上にイベントマッピング情報が作成されている場合に、当該イベントマッピング情報をイベントマッピング情報記憶部15に保存した後、ステップS_B442に戻る。一方、メモリ6上にイベントマッピング情報が作成されていない場合には、何も処理は行わずに、ステップS_B442に戻る。
【0079】
以上の内部処理が監視画面作成装置10により行われることにより、監視画面情報生成処理が実現される。
【0080】
図12は、監視画面表示装置20の内部処理を示すフローチャートである。以下、図12を用いて当該内部処理について説明する。
【0081】
(ステップS6:画面部品定義読込み)
監視画面表示装置20の起動時には、画面表示処理管理部29が、画面部品定義記憶部11から画面部品定義を読込む。画面表示処理管理部29により読込まれた画面部品定義は、メモリ6上に保持され、画面表示処理管理部29により随時利用される。その後、ステップS7に進む。
【0082】
(ステップS7:イベント定義読込み)
イベント定義入力部24は、イベント定義記憶部13に保持されているイベント定義を読込む。イベント定義入力部24により読込まれたイベント定義は、メモリ6上に保持され、画面表示処理管理部29により随時利用される。その後、ステップS8に進む。
【0083】
(ステップS8:監視画面生成処理)
イベントマッピング情報入力部26は、イベントマッピング情報記憶部15が保持するイベントマッピング情報を読込み、当該読込んだイベントマッピング情報をメモリ6上に保持する。なお、イベントマッピング情報は、次のステップS9で用いられる。画面表示処理管理部29は、メモリ6に保持されている画面部品から構成される監視画面を作成し、監視画面表示部28にて表示する。このことについては、本ステップS8を細分化した後述のステップS81以降において詳細に説明する。
【0084】
(ステップS9:イベント属性情報表示処理)
画面表示処理管理部29は、監視画面表示装置20に入力された監視データ提供装置30からのイベント情報から、メモリ6上に保持されているイベントマッピング情報によって画面部品の属性と関連付けられたイベント属性の情報を取得し、当該画面部品上に表示する。このことについては、本ステップS9を細分化した後述のステップS91以降において詳細に説明する。なお、以下の説明においては、画面表示処理管理部29が、監視画面表示装置20に入力されたイベント情報から、イベントマッピング情報に含まれるイベント属性について取得した情報を、「イベント属性情報」と記すこともある。
【0085】
図13は、上述した監視画面生成処理(ステップS8)の詳細を示すフローチャートである。以下、この図13を用いて当該生成処理について詳細に説明する。
【0086】
(ステップS81:画面定義読込み)
画面表示処理管理部29は、画面定義記憶部12が保持する画面定義を読込む。画面表示処理管理部29により読込まれた画面定義は、メモリ6上に保持され、画面表示処理管理部29により随時利用される。その後、ステップS82に進む。
【0087】
(ステップS82:イベントマッピング情報読込み)
イベントマッピング情報入力部26は、イベントマッピング情報記憶部15が保持するイベントマッピング情報を読込む。イベントマッピング情報入力部26により読込まれたイベントマッピング情報は、メモリ6上に保持され、画面表示処理管理部29により随時利用される。その後、ステップS83に進む。
【0088】
(ステップS83:監視画面構築)
画面表示処理管理部29は、メモリ6上に保持されている画面部品定義及び画面定義に基づいて画面部品を含む監視画面を生成し、監視画面表示部28に対して当該監視画面の表示を依頼する。監視画面作成時には、画面部品の属性に対して、アナログ値やデジタル値で示される現在値を表示するための信号番号の割り付けを実施する。監視画面表示部28は、依頼された監視画面を描画する。つまり、監視画面表示部28は画面部品を含む監視画面を表示する。その後、図13に示される処理を完了する。
【0089】
図14は、上述したイベント属性情報表示処理(ステップS9)の詳細を示すフローチャートである。以下、この図14を用いて当該表示処理について詳細に説明する。
【0090】
(ステップS91:イベント抽出リクエスト送信)
画面表示処理管理部29は、メモリ6上に保持されているイベントマッピング情報から抽出条件を読取り、その抽出条件に合致したイベント情報(以下「条件合致イベント情報」と記すこともある)を購読するためのリクエストを作成する。つまり、画面表示処理管理部29は、条件合致イベント情報を送信するように、監視データ提供装置30に対して依頼する。その後、ステップS92に進む。
【0091】
(ステップS92:イベント抽出結果待ち)
画面表示処理管理部29は、監視データ提供装置30から、条件合致イベント情報が返ってくるのを待つ。このステップS92において、画面表示処理管理部29が、監視操作入力部27から監視画面終了操作を受け取った場合には、ステップS97に進み、そうでない場合にはステップS93に進む。
【0092】
(ステップS93:イベント情報受信)
画面表示処理管理部29は、監視データ提供装置30から、条件合致イベント情報を受け取る。画面表示処理管理部29は、受け取った条件合致イベント情報を、受信イベント情報リストとしてメモリ6上に保持する。受信イベント情報リストには、リストの一番目を最新の条件合致イベント情報となるようにメモリ6上に保持する。なお、この受信イベント情報リストは、イベントマッピング情報ごとに作成される。
【0093】
(ステップS94:発生順イベント情報取得)
画面表示処理管理部29は、受信イベント情報リストが更新されると、該当のイベントマッピング情報に含まれる発生順を取得し、受信イベント情報リストの中から発生順に対応する特定の条件合致イベント情報を取得する。なお、後述するように、当該特定の条件合致イベント情報は、イベント属性の情報(イベント属性情報)が取得される対象となることから、以下の説明では、当該特定の条件合致イベント情報を「取得対象イベント情報」と記すこともある。取得対象イベント情報を取得した後、ステップS95に進む。
【0094】
(ステップS95:イベント属性情報取得)
画面表示処理管理部29は、監視画面表示部28に表示されている画面部品の属性とイベントマッピング情報によって関連付けられているイベント属性を取得する。そして、画面表示処理管理部29は、ステップS94で取得した取得対象イベント情報から、当該イベント属性の情報(イベント属性情報)を取得する。
【0095】
(ステップS96:画面部品表示更新)
画面表示処理管理部29は、ステップS95にてイベント属性情報を取得すると、ステップS95のイベントマッピング情報によって関連付けられている画面部品の属性を判断し、当該画面部品の属性に、ステップS95で取得したイベント属性情報を設定する。その後、画面表示処理管理部29は、当該画面部品の表示更新を監視画面表示部28に依頼し、監視画面表示部28は、当該依頼された画面部品の表示を更新する。画面表示処理管理部29は、以上のようなステップS95,S96を行うことにより、監視画面表示部28に表示されている画面部品の属性とイベントマッピング情報によって関連付けられているイベント属性の情報(イベント属性情報)を、当該画面部品の表示に反映させる。
【0096】
(ステップS97:監視画面消去)
画面表示処理管理部29は、監視画面消去の依頼を監視画面表示部28に送ると、監視画面表示部28は、監視画面を消去する。以上の内部処理が監視画面表示装置20により行われることにより、監視画面表示処理が実現される。その後、図14に示される処理を完了する。
【0097】
次に、本実施の形態に係る監視画面作成装置10が監視画面情報を作成する事例について説明する。
【0098】
(手順1:編集エリア53への画面部品配置)
監視画面作成装置10を起動後、ポインティングデバイス4を用いて、ツールバーの画面部品ボタン52が示す画面部品を、編集エリア53に配置する。監視画面作成装置10の実行時の画面表示の例が図5に示されている。
【0099】
(手順2:配置した画面部品の属性設定)
編集エリア53に配置された画面部品に対して、ポインティングデバイス4を用いてダブルクリック操作を行うことで、図7に示されるような属性設定ダイアログを表示する。表示された属性設定ダイアログにおいて、キーボード3を用いて属性値を設定することで、ボタンの色や文字列の色等を変更することができる。
【0100】
(手順3:画面部品の属性とのイベント属性とのマッピング)
ポインティングデバイス4を用いて、属性設定ダイアログの表示値属性を選択状態にした後、図5に示されるイベント属性指定ボタン54を押下すると、図10に示されるようなイベント種別リストが表示される。表示されたイベント種別リストのうち、所望のイベント種別の行を指定し、ポインティングデバイス4を用いてダブルクリック操作を行うことで、図11に示されるような当該イベント種別に関するイベント属性指定ダイアログが表示される。
【0101】
表示されたイベント属性指定ダイアログに対して、キーボード3を用いて設定操作が実施される。まず、抽出条件とすべきイベント属性を指定するため、イベント属性指定ダイアログ上の「抽出」列のチェックボックスの表示を、ポインティングデバイス4を用いて選択状態(黒塗り四角が付された状態)に変更する。ここで、抽出対象が指定されるイベント属性は複数選択することができる。黒塗り四角が付されたイベント属性に対して抽出条件を指定する。イベント属性ダイアログ上の「抽出条件」列の欄に、キーボード3を用いて文字等を入力する。なお、ここでは当該欄には文字等が入力された場合について説明したが、属性の取り得る値の選択肢が限られている場合には、ドロップダウンリストにより候補となる抽出条件を複数示し、ポインティングデバイス4により1つの抽出条件が指定されてもよい。
【0102】
次に実行時に、監視画面表示装置20に入力された条件合致イベント情報のうち、何番目の条件合致イベント情報に着目するかを指定する。イベント属性ダイアログ上の「発生順」の欄に、キーボード3等を用いて発生順を指定する。1が直近に発生した条件合致イベント情報を示し、数値が増えるに従って古い条件合致イベント情報を示す。
【0103】
それから、表示対象とするイベント属性を指定するため、イベント属性指定ダイアログ上の「表示」列のラジオボタンを、ポインティングデバイスを用いて指定状態に変更する。ここでは、表示対象とするイベント属性は1つしか選択できないものとする。抽出条件が選択されているイベント属性も表示対象として指定してもよい。
【0104】
以上のイベント指定条件の設定において、例えば、「重要度が重故障、かつ、機器種別が機器Aまたは機器Bである機器故障情報(イベント情報)のうち、直近に発生したものの機器IDを画面部品に反映させて表示する」ことを望む場合のイベント属性指定ダイアログの設定例は、図15のようになる。
【0105】
ここまでの手順により、監視画面作成装置10を用いた監視画面情報の作成操作が完了する。この操作が完了したときには、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報が生成され、当該イベントマッピング情報が監視画面表示装置20において用いられる。
【0106】
本実施の形態に係る監視画面表示装置20を用いた監視画面表示方法の事例について説明する。監視画面表示装置20において、監視画面作成装置10が作成したイベントマッピング情報を含む監視画面情報に基づいて監視画面を表示すると、イベントマッピング情報によりイベント属性が関連付けられている画面部品の属性に、対応するイベント属性情報が反映された監視画面が表示される。
【0107】
次に、図15に示されるようなイベント属性指定条件が設定されていた場合に監視画面が作成される例を説明する。この場合、監視画面表示装置20は、イベント種別が機器故障情報と規定されているイベント情報の中から、イベント属性が重故障かつ機器種別が機器Aまたは機器Bと規定されているイベント情報を、上述の条件合致イベント情報として監視データ提供装置30から受け取る。監視画面表示装置20は、当該条件合致イベント情報のうち最新のものを、取得対象イベント情報として取得する。そして、監視画面表示装置20は、当該取得対象イベント情報から、イベントマッピング情報のイベント属性(ここでは機器ID)の情報をイベント属性情報として取得し、これを監視画面表示部28に表示する。この際、該当のイベント属性情報が「A001」であった場合には、上述のボタン部品上に、「A001」という文字列が重ねて表示される。
【0108】
(文字列へのイベント属性情報の埋め込み)
以上では、画面部品の属性が図形である場合について説明したが、画面部品の属性が文字列である場合であっても、画面部品の属性設定時にイベント属性情報の埋め込み用のキーワードを設定しておけば、当該画面部品の属性にイベント属性情報を反映させることが可能である。
【0109】
例えば、埋め込み用のキーワードを「!!」として、画面部品の属性を「警報名称は !! です」と設定する。そして、画面部品の属性に、文字列表示形式のイベント属性が関連付けられている場合には、実行時に埋め込み用のキーワードにイベント属性情報が反映され、例えば、「警報名称は ネットワーク故障 です」と表示される。
【0110】
(表形式表示)
以上の説明では、主に、単一の画面部品上にイベント属性情報を表示する事例について説明してきた。しかしこれに限ったものではなく、例えば、複数の画面部品を行方向に配列し、各画面部品の属性とイベント属性とを関連付けることで、表形式でイベント属性情報を表示することができる。例えば、行方向に配列された複数の画面部品の属性に対して、イベント発生情報に係る発生順の値を1ずつずらして指定することで、複数時点の抽出合致イベント情報に含まれるイベント属性情報を、直近から過去に遡った順に表形式で表示することができる。
【0111】
また、このような表形式表示において、発生順にオフセット値を含めた値を指定することもできる。オフセット単位として表の行数を指定することで、図16に示すように、スクロールによるページ送り機能を実現することも可能である。
【0112】
(まとめ)
以上のような本実施の形態に係る監視画面作成装置10によれば、関連指定に基づいて、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成する。したがって、監視画面開発時にハードコーディングでのプログラミング作業を行う必要がなくなる。よって、監視画面の開発工数を低減することができるとともに、プログラムミスが生じる可能性を低減することができる。
【0113】
また、本実施の形態に係る監視画面作成装置10によれば、作成画面表示部18に画面部品の属性が表示されている間に、所望のイベント属性の指定を受け付けると、当該画面部品の属性と、当該所望のイベント属性とを関連付けることが可能となる。よって、簡単な作業で、画面部品の属性と、イベント属性とを関連付けることができる。
【0114】
また、本実施の形態に係る監視画面表示装置20によれば、イベントマッピング情報によって関連付けられているイベント属性の情報(イベント属性情報)を、監視画面表示装置20に入力されたイベント情報から取得し、当該取得した情報を当該画面部品の表示に反映させる。したがって、監視画面開発時にハードコーディングでのプログラミング作業を行う必要がなくなる。
【0115】
<実施の形態2>
以上の説明においては、行方向に配列された複数の画面部品上に複数のイベント属性情報をそれぞれ表示するものであった。それに対して、本発明の実施の形態2においては、監視画面作成装置10において、発生順を現時点の時刻に応じて切り替わるように指定することで、監視画面表示装置20の単一の画面部品上において、複数のイベント属性情報を現時点の時刻に応じて切り替えながら表示することが可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0116】
例えば、発生順1〜発生順3に対応する三つの抽出合致イベント情報に含まれるイベント属性情報を1秒ごとに切り替えて表示する場合、監視画面作成装置10における発生順の欄を、「1+(Sec%3)」と記入する。ここで、Secは現時点の時刻の秒数であり、%は除算の余りを算出するものである。この場合、監視画面作成装置10においては、発生順には1〜3が1秒毎に順に記入されていくことになるから、監視画面表示装置20においては、上述の取得対象イベント情報が順に切り替っていく。
【0117】
したがって、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20によれば、監視画面表示装置20において、単一の画面部品上に複数のイベント属性情報を時間に応じて切り替えながら表示することができる。
【0118】
<実施の形態3>
以上の説明においては、イベント属性情報は文字(列)であった。それに対して、本発明の実施の形態3においては、イベント定義記憶部13内のイベント定義において、あるイベント属性情報に対して画像が割り付け可能となっている。具体的には、監視画面作成装置10においては画像の指定操作が可能となっており、監視画面表示装置20においてはイベント属性情報に対応する画像表示が可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0119】
例えば、気象情報のイベント種別における気象警報属性(イベント属性)が、三値{大雨警報、雷警報、暴風警報}を取り得るとき、それらのイベント属性情報に画像をそれぞれ予め割り当てておく。そして、イベント属性指定ダイアログを用いて気象警報のイベント属性を画面部品の属性に関連付ける際に、イベント属性情報に対して割り付けられた画像を指定することで、図17に示される監視画面表示装置20の表示例のように、画像を用いたアイコン表示を実現することが可能となる。なお、ここでは、各イベント属性に対して、文字列表示形式及び画像表示形式のいずれでイベント属性情報を表示するかを選択可能となっている。
【0120】
次に、図17の例について詳細に説明すると、図17の右側の文字列表示用の画面部品からなる表部分においては、「気象情報.警報名称」、「気象情報.発生地域」、「気象情報.発生日時」というイベント属性(文字列表示形式)が指定されている。そして、図17の左側の画像表示用の画面部品からなるアイコン表示領域においては、「気象情報.警報名称」というイベント属性(画像表示形式)が指定されている。
【0121】
以上のような本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20によれば、監視画面表示装置20でのイベント属性情報に対応する画像表示を実現することができる。なお、図17に示される例において、雷を示す画像を表示するだけでなく、「雷警報」という警報名称の文字列も表示することで、より分かりやすい監視画面を提供することができる。
【0122】
<実施の形態4>
以上の説明においては、監視画面において、イベント属性情報が画面部品上に固定されていた。それに対して、本発明の実施の形態4においては、監視画面において、イベント属性情報が動的に表示されるように、画面部品の属性にイベント属性情報が反映されるものとなっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0123】
例えば、監視画面作成装置10において、画面部品の表示位置属性と、イベント情報の発生位置を示すイベント属性と関連付けることで、監視画面表示装置20において、イベント情報の発生位置を表現することが可能となる。
【0124】
図18は、道路網監視において、事故発生時に地図上の該当位置に事故発生の状況を表示する事例である。ここでは、図18の画面下部左側に配置した文字列表示用の画面部品には、「交通情報.事故名称」というイベント属性(文字列表示形式)が指定されている。画面下部右側に配置した文字列表示用の画面部品には、「交通情報.発生位置」というイベント属性(文字列表示形式)で指定されている。
【0125】
図18の画面上部の地図表示領域には、背景に地図画像を表示し、当該地図上に、画像表示用の画面部品が配置されている。この画像表示用の画面部品の表示位置属性(X)及び表示位置属性(Y)には、「交通情報.発生位置(東経)」及び「交通情報.発生位置(北緯)」というイベント属性がそれぞれ指定されている。以上のように指定されている場合に、発生位置情報の座標系と、監視画面上の表示位置を示す座標系との変換を、画面表示処理管理部29にて実現することで、監視画面上の該当位置に該当の事故名称に応じた画像を表示することが可能となる。
【0126】
このように、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20によれば、画面部品の様々な属性に対して、イベント属性情報を反映させることができ、所望の形式でイベント属性情報を反映させることができる。
【0127】
<実施の形態5>
以上の説明では、イベント属性情報の取得対象となる取得対象イベント情報は、イベント情報の発生時刻の順番、つまり発生順により管理されていた。つまり、監視画面作成装置10においては、取得対象イベント情報を指定するための発生順が指定され、監視画面表示装置20においては、当該発生順に基づいて取得対象イベント情報が指定されていた。
【0128】
それに対して、本発明の実施の形態5では、イベント情報の発生順ではなく、優先度により、取得対象イベント情報を管理することが可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0129】
本実施の形態に係る監視画面作成装置10の内部処理においては、図9で示した項目設定(ステップS445)の内部処理に関して、実施の形態1と異なっている。そこで、本実施の形態における項目設定について説明する。
【0130】
(ステップS445:項目設定)
画面作成処理管理部19は、作成画面表示部18に表示中のイベント属性指定ダイアログに係る項目設定操作を、作成操作入力部17から受け付けると、当該操作が行われた項目設定の情報をイベントマッピング情報処理部16に渡す。本実施の形態では、作成操作入力部17が受け付ける項目設定操作として、「抽出条件指定」、「優先度順指定」、「イベント属性指定」という三種類のイベント指定条件における任意の項目に対する設定操作が行われる。つまり、実施の形態1に係る「イベント発生順指定」の代わりに「優先度順指定」に対する設定操作が行われる。
【0131】
イベントマッピング情報処理部16は、受け取った項目設定の情報をメモリ6上に保持する。任意の項目設定操作を受けた後、ステップS444に戻って次の操作の待ち状態となる。次に、ステップS445において設定される三種類のイベント指定条件について説明する。なお、「抽出条件指定」及び「イベント属性指定」は実施の形態1と同様であることから、「優先度順指定」についてのみ説明する。
【0132】
「優先度順指定」
本実施の形態に係るイベント指定条件においては、抽出条件により抽出され、監視画面表示装置20に入力される抽出対象イベント情報群のうち、取得対象イベント情報を指定するための優先度の指定を受ける。ここでは、最高の優先度を1とし、それより優先度が低くなるにつれて、2,3と順に大きな値となるように指定する。優先度は、イベント定義において決定されるが、優先度の属性(例えば、高・中・低の三段階、または1から10の十段階など)を持つことで、取得対象イベント情報の優先度を決定してもよい。また、優先度の属性を設けない場合でも、例えばイベント属性の取り得る値の定義順により、優先度を決めてもよい。例えば、警報名称属性の取り得る値として、{雷警報、暴風警報、大雨警報}と定義されている場合、優先度は、雷警報、暴風警報、大雨警報の順とすることができる。
【0133】
同一優先度のイベント情報に対しては、発生時刻が直近のものの優先度を高くする等の条件を設けることも可能である。優先度を指定することで、実行時には一つの条件合致イベント情報を、取得対象イベント情報として指定することができる。例えば、イベント属性指定ダイアログの形態は図19のように示される。この図19に示される事例においては、
{優先度順=1}
という情報が得られる。
【0134】
そして、監視画面作成装置10は、監視画面表示装置20に入力された条件合致イベント情報のうち取得対象イベント情報(特定のイベント情報)を指定するためのイベント情報の優先度を上述のイベントマッピング情報に含める。
【0135】
次に、監視画面表示装置20について説明する。本実施の形態においては、監視画面表示装置20は、優先度により指定された取得対象イベント情報が持つイベント属性と、画面部品の属性とを紐付けて表示することが可能となる。この監視画面表示装置20は、イベント属性情報表示処理(ステップS9)の内部処理において実施の形態1と異なっている。
【0136】
図20は、本実施の形態に係る監視画面表示装置20により行われるイベント属性情報表示処理(ステップS9)の詳細を示すフローチャートである。このフローチャートは、図14に示したフローチャートにおいて、ステップS94をステップS98に変更したものとなっている。そこで、以下においては、ステップS98についてのみ説明する。
【0137】
(ステップS98:優先度順イベント情報取得)
画面表示処理管理部29は、イベントマッピング情報に優先度が含まれている場合に、受信イベント情報リストが更新されると、当該イベントマッピング情報から優先度を取得する。そして、画面表示処理管理部29は、当該取得した優先度に基づいて上述の受信イベント情報リストを並び替え、該当の優先度に対応する条件合致イベント情報を、取得対象イベント情報として取得する。このように、画面表示処理管理部29は、イベントマッピング情報に優先度が含まれている場合には、当該優先度に基づいて、監視画面表示装置20に入力された条件合致イベント情報のうち取得対象イベント情報(特定のイベント情報)を取得し、当該取得対象イベント情報のイベント属性情報を表示する。
【0138】
以上のような本実施の形態によれば、監視画面作成装置10において、取得対象イベント情報(特定のイベント情報)の指定するためのイベント情報の優先度を指定することが可能となるとともに、監視画面表示装置20において当該優先度に基づいて取得対象イベント情報を取得し、それを表示することが可能となる。なお、以上の説明では、イベント情報の発生順の代わりに優先度を用いる場合について説明したが、イベント情報の発生順及びイベント情報の優先度の両方をイベントマッピング情報に含めるようにすれば、イベント情報の指定方法の選択肢が増えることから、より高機能な監視画面の表示を行うことが期待できる。
【0139】
<実施の形態6>
以上の説明では、画面部品の属性に対してイベント属性を関連付けることで、イベント属性情報を監視画面上に表示した。本発明の実施の形態6においては、監視画面表示装置20に入力された、条件合致イベント情報の発生件数を、画面部品の属性に対して関連付けることで、監視画面上に当該発生件数の値を表示することが可能となっている。なお、以下、本実施の形態に係る監視画面作成装置10及び監視画面表示装置20についての説明において、実施の形態1で説明した構成要素と類似するものについては同じ符号を付すものとする。
【0140】
本実施の形態に係る監視画面作成装置10の内部処理においては、図9に示した項目設定(ステップS445)の内部処理に関して、実施の形態1と異なっている。そこで、本実施の形態における項目設定について説明する。
【0141】
(ステップS445:項目設定)
画面作成処理管理部19は、作成画面表示部18に表示中のイベント属性指定ダイアログに係る項目設定操作を、作成操作入力部17から受け付けると、当該操作が行われた項目設定の情報をイベントマッピング情報処理部16に渡す。本実施の形態では、作成操作入力部17が受け付ける項目設定操作として、「抽出条件指定」、「イベント発生件数指定」という二種類のイベント指定条件における任意の項目に対する設定操作が行われる。
【0142】
イベントマッピング情報処理部16は、受け取った項目設定の情報をメモリ6上に保持する。任意の項目設定操作を受けた後、ステップS444に戻って次の操作の待ち状態となる。次に、ステップS445において設定される二種類のイベント指定条件について説明する。なお、「抽出条件指定」は実施の形態1と同様であることから、「イベント発生件数指定」についてのみ説明する。
【0143】
「イベント発生件数指定」
本実施の形態に係るイベント指定条件においては、条件合致イベント情報の発生件数と、画面部品の属性との関連付けを指示する設定を受ける。この場合のイベント属性指定ダイアログの形態は、例えば図21のようになる。ここでは、発生件数の項目は、有効/無効を選択でき、発生件数を有効にした場合にはイベント発生順指定及びイベント属性指定は無効となり、発生件数を無効にした場合にはイベント発生順指定及びイベント属性指定は有効となる。
【0144】
そして、発生件数の項目が有効である場合には、イベントマッピング情報処理部16は、上述の発生件数と、画面部品の属性とを関連付けるための発生件数関連付け情報を生成し、当該発生件数関連付け情報をイベントマッピング情報に含める。そして、イベントマッピング情報処理部16は、当該イベントマッピング情報をイベントマッピング情報記憶部15に保管する。
【0145】
次に、監視画面表示装置20について説明する。本実施の形態においては、監視画面表示装置20は、発生件数と、画面部品の属性とを紐付けて表示することが可能となる。この監視画面表示装置20は、イベント属性情報表示処理(ステップS9)の内部処理において実施の形態1と異なっている。
【0146】
図22は、本実施の形態に係る監視画面表示装置20により行われるイベント属性情報表示処理(ステップS9)の詳細を示すフローチャートである。このフローチャートは、図14に示したフローチャートにおいて、ステップS94,S95をステップS99に変更したものとなっている。そこで、以下においては、ステップS99についてのみ説明する。
【0147】
(ステップS99:イベント情報受信件数取得)
画面表示処理管理部29は、イベントマッピング情報に発生件数関連付け情報が含まれている場合には、メモリ6上の受信イベントリストの長さを、上述の発生件数として取得する。そして、画面表示処理管理部29は、この発生件数を画面部品の表示に反映させる。
【0148】
以上のような本実施の形態によれば、イベント属性に関する発生件数を、画面部品の表示に反映させることができる。したがって、画面部品の属性へ反映できる情報の種類が増えるので、より高機能な監視画面の表示を行うことができる。なお、本実施の形態のステップS445におけるイベント指定条件の説明においては、実施の形態1で説明したようなイベント属性指定を含んでいなかったが、もちろんイベント属性指定を含んでいてもよい。
【符号の説明】
【0149】
10 監視画面作成装置、11 画面部品定義記憶部、13 イベント定義記憶部、16 イベントマッピング情報処理部、17 作成操作入力部、18 作成画面表示部、19 画面作成処理管理部、20 監視画面表示装置、28 監視画面表示部、29 画面表示処理管理部、41 指定部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視画面表示装置に監視画面を表示させるための監視画面情報を作成する監視画面作成装置であって、
前記監視画面表示装置に表示される画面部品の属性を規定する画面部品定義を保持する画面部品定義記憶部と、
監視対象とするイベント情報のイベント属性を規定するイベント定義を保持するイベント定義記憶部と、
前記画面部品の属性と、前記イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う指定部と、
前記関連指定に基づいて、前記画面部品の属性と、前記イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成するイベントマッピング情報処理部と
を備える、監視画面作成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の監視画面作成装置であって、
前記指定部は、
所望の前記イベント属性の指定を受け付ける作成操作入力部と、
前記画面部品の属性を表示する作成画面表示部と、
前記画面部品の属性が前記作成画面表示部に表示されている間に、前記作成操作入力部が前記所望のイベント属性の指定を受け付けた場合には、当該表示されている前記画面部品の属性、及び、当該所望のイベント属性を、前記関連指定に係る前記画面部品の属性、及び、前記イベント属性とする画面作成処理管理部と
を備える、監視画面作成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の監視画面作成装置であって、
前記監視画面表示装置に入力されたイベント情報のうち特定のイベント情報を指定するための、前記イベント情報の発生順、及び、前記イベント情報の優先度の少なくともいずれか一方を、前記イベントマッピング情報に含める、監視画面作成装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の監視画面作成装置であって、
前記監視画面表示装置に入力されるべきイベント情報を指定する抽出条件と、
前記監視画面表示装置に入力された、前記抽出条件に合致するイベント情報の発生件数と、前記画面部品の属性とを関連付けるための発生件数関連付け情報とを前記イベントマッピング情報に含める、監視画面作成装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の監視画面作成装置で作成された前記監視画面情報に基づいて表示を行う監視画面表示装置であって、
前記画面部品を表示する監視画面表示部と、
前記監視画面表示部に表示されている前記画面部品の属性と前記イベントマッピング情報によって関連付けられている前記イベント属性の情報を、前記監視画面表示装置に入力されたイベント情報から取得し、当該取得した情報を当該画面部品の表示に反映させる画面表示処理管理部と
を備える、監視画面表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の監視画面表示装置であって、
前記画面表示処理管理部は、
前記イベントマッピング情報に前記優先度が含まれている場合には、当該優先度に基づいて、前記監視画面表示装置に入力されたイベント情報から前記特定のイベント情報を取得する、監視画面表示装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の監視画面表示装置であって、
前記画面表示処理管理部は、
前記イベントマッピング情報に前記発生件数関連付け情報が含まれている場合には、発生件数関連付け情報に関連付けられている前記発生件数を、前記画面部品の表示に反映させる、監視画面表示装置。
【請求項1】
監視画面表示装置に監視画面を表示させるための監視画面情報を作成する監視画面作成装置であって、
前記監視画面表示装置に表示される画面部品の属性を規定する画面部品定義を保持する画面部品定義記憶部と、
監視対象とするイベント情報のイベント属性を規定するイベント定義を保持するイベント定義記憶部と、
前記画面部品の属性と、前記イベント属性とを関連付けるための関連指定を行う指定部と、
前記関連指定に基づいて、前記画面部品の属性と、前記イベント属性とを関連付けるイベントマッピング情報を生成するイベントマッピング情報処理部と
を備える、監視画面作成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の監視画面作成装置であって、
前記指定部は、
所望の前記イベント属性の指定を受け付ける作成操作入力部と、
前記画面部品の属性を表示する作成画面表示部と、
前記画面部品の属性が前記作成画面表示部に表示されている間に、前記作成操作入力部が前記所望のイベント属性の指定を受け付けた場合には、当該表示されている前記画面部品の属性、及び、当該所望のイベント属性を、前記関連指定に係る前記画面部品の属性、及び、前記イベント属性とする画面作成処理管理部と
を備える、監視画面作成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の監視画面作成装置であって、
前記監視画面表示装置に入力されたイベント情報のうち特定のイベント情報を指定するための、前記イベント情報の発生順、及び、前記イベント情報の優先度の少なくともいずれか一方を、前記イベントマッピング情報に含める、監視画面作成装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の監視画面作成装置であって、
前記監視画面表示装置に入力されるべきイベント情報を指定する抽出条件と、
前記監視画面表示装置に入力された、前記抽出条件に合致するイベント情報の発生件数と、前記画面部品の属性とを関連付けるための発生件数関連付け情報とを前記イベントマッピング情報に含める、監視画面作成装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の監視画面作成装置で作成された前記監視画面情報に基づいて表示を行う監視画面表示装置であって、
前記画面部品を表示する監視画面表示部と、
前記監視画面表示部に表示されている前記画面部品の属性と前記イベントマッピング情報によって関連付けられている前記イベント属性の情報を、前記監視画面表示装置に入力されたイベント情報から取得し、当該取得した情報を当該画面部品の表示に反映させる画面表示処理管理部と
を備える、監視画面表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の監視画面表示装置であって、
前記画面表示処理管理部は、
前記イベントマッピング情報に前記優先度が含まれている場合には、当該優先度に基づいて、前記監視画面表示装置に入力されたイベント情報から前記特定のイベント情報を取得する、監視画面表示装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の監視画面表示装置であって、
前記画面表示処理管理部は、
前記イベントマッピング情報に前記発生件数関連付け情報が含まれている場合には、発生件数関連付け情報に関連付けられている前記発生件数を、前記画面部品の表示に反映させる、監視画面表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図7】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2012−221470(P2012−221470A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90164(P2011−90164)
【出願日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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