説明

盲導犬型ロボット

【課題】 目が不自由な飼い主が従来の盲導犬型ロボットの手綱を離してしまうと、手綱を探すことは困難である。
また、飼い主が急病で倒れそうになっても、従来の盲導犬型ロボットはそれに気付かないという課題がある。
【解決手段】 目が不自由な飼い主と盲導犬のように接触して誘導するロボットであって、該飼い主を認識する手段と、該飼い主が該ロボットに接触していることを認知する手段を備え、該飼い主が該ロボットから離れると該飼い主を探して接触する機能および、該飼い主の健康状態を診察する機能を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は目が不自由な飼い主と盲導犬のように接触して誘導するロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
盲導犬を演じるように行動を制御することができるロボット装置がある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−154679
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
目が不自由な飼い主が従来の盲導犬型ロボットの手綱を離してしまうと、手綱を探すことは困難である。
また、飼い主が急病で倒れそうになっても、従来の盲導犬型ロボットはそれに気付かないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るロボットは、上述の課題を解決するために、該飼い主を認識する手段と、該飼い主が該ロボットの手綱を握っていることを認知する手段を備え、該飼い主が該ロボットから離れると該飼い主を探して接触する機能を備えたことと、手綱に該飼い主の健康状態を診断する手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、飼い主を認識する手段と、該飼い主が該ロボットに接触していることを認知する手段を備え、該飼い主が該ロボットから離れると該飼い主を探して接触する機能を備えるのであるから、目が不自由な飼い主が盲導犬型ロボットの手綱を離しても、手綱を容易に探すことができる。
【0007】
請求項2の発明によれば、接触部に、該飼い主の健康状態を診断する手段を備えるのであるから、飼い主が急病で倒れそうになっても、盲導犬型ロボットはそれに気付き、通信等を行い、助けを呼ぶことが出来る。
【0008】
請求項3の発明によれば、ロボットと該飼い主との接触部が手綱であって、該手綱に接触センサを備えるのであるから、請求項1と請求項2と同等の効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を適用した実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態となるロボットの外観構成例を示す斜視図である。
【0011】
ロボットの頭部にカメラを備え、飼い主の顔を画像認識することにより、飼い主を探すことができる。
【0012】
ロボットの手綱部に接触センサを備えており、飼い主が手綱を握っていることを認識できる。
【0013】
ロボットの手綱部に脈拍センサと発汗センサを備えており、飼い主の脈拍と発汗量と汗の成分分析を行うことにより、飼い主の健康状態を調べ、急病で倒れそうかどうかを調べることができる。
【0014】
ロボット内部に携帯電話とGPSを備えており、飼い主が急病で倒れそうになったとき、救急病院に急病者の場所と健康状態を通知して、救急車を呼ぶことができる。
【0015】
ロボットの頭部にスピーカーを備え、飼い主が体調を崩して倒れそうになったとき、周囲の人に音声で助けを呼ぶことができる。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は、体が不自由な要介護者の移動を補助するロボット装置に関するものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明を適用したロボット装置の一実施の形態の外観構成例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目が不自由な飼い主と盲導犬のように接触して誘導するロボットであって、該飼い主を認識する手段と、該飼い主が該ロボットに接触していることを認知する手段を備え、該飼い主が該ロボットから離れると該飼い主を探して接触する機能を備えたロボット。
【請求項2】
請求項1に記載のロボットと該飼い主との接触部に、該飼い主の健康状態を診断する手段を備えたロボット。
【請求項3】
請求項2に記載のロボットと該飼い主との接触部が手綱であって、該手綱に接触センサを備えたロボット。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2006−345960(P2006−345960A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−173228(P2005−173228)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(000125347)学校法人近畿大学 (389)
【Fターム(参考)】