説明

直列弁を有するIVカテーテルおよび関連方法

【課題】直列弁を有するIVカテーテルおよび関連方法の提供。
【解決手段】密封部材の中隔の周囲に、圧縮部材を配置するための方法および器具を開示する。一実施形態では、低圧供給源または真空供給源が、密封部材の中隔を圧縮部材の中空本体の中に引き込むように提供される。代替実施形態では、圧縮部材を受容するように寸法設定され、圧縮部材内での中隔の成形を容易にするように構成される、成形器具が提供される。別の実施形態では、密封部材の中隔は、自身から延在するタブを有する中隔を含む。タブは、中隔の周囲に圧縮部材を配置する補助を行うように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、概して、静脈内(IV)カテーテル等の、医療用注入またはアクセス装置に関し、より特定すると、弁を含む血管アクセス装置に関し、より具体的には、直列弁を含み、カラーによって圧縮される再密封可能な中隔を有する、オーバザニードル(over−the−needle)IVカテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
(関連技術の説明)
医療アクセス装置、特に注入装置、オーバザニードルカテーテル、その他カテーテル、および栄養管は、患者に流体を投与するための重要な道具である。カテーテルまたはその他の医療アクセス装置の通常の管理では、患者内に設置された後に、装置を介しての流体の追加、または回収が可能であることがしばしば必要とされる。例えば、外科的処置では、処置する間に患者へ投薬することが必要な場合、カテーテルが既に低位置にあるように、その静脈内カテーテルを設置することが、日常的な診療として行なわれる。また、外科的状況の後、またはその他のタイプの処置において、薬物が定期的に投与されるのを確認する、および/または流体試料が回収されるのを確認するのは一般的である。例えば、用心からストレス試験が行なわれる際や、試験過程が、その後に続く画像処理技術で使用する、材料の脈管構造内への注射を含む際に、IVカテーテルが患者内に設置されてもよい。
【0003】
オーバザニードルカテーテルまたはオーバザニードルIVカテーテル(例えば、国際出願PCT/2005/0096592号に記載)は、患者の脈管構造内への末梢静脈挿入に使用される。使い捨て医薬品は、カテーテル付きのカテーテルアダプタの組み立て部、および針がカテーテルチューブを貫通するように、カテーテルアダプタに対して配列される、針ハブ組み立て部としてパッケージにする。針はまた、人間または動物の皮膚を貫通し、カテーテル処理を行なうための、尖った先端を提供するように、カテーテルチューブの遠位先端を越えて、わずかな距離を延在する。
【0004】
カテーテル付きのカテーテルアダプタ、および針ハブ組み立て部が、患者の脈管構造または血管内へ挿入された後に、血液は血管の血圧によって、中空針を通ってハブの中へと流れ、これは時にはフラッシュバックと呼ばれる。通常ハブは、医療関係者に血液フラッシュバックの視覚的指標を提供するように配列し構成され、それによって針の先端、すなわちカテーテルチューブの遠位端が、血管内に配置されるのを示す。使用される一技術により、血液フラッシュバックが視覚的に医療関係者に明らかとなるように、透明な材料で少なくともハブの一部分が作られている。
【0005】
1つの従来技術に従って、フラッシュバックが観察されると、開業医または医療関係者は、人間または動物の皮膚に対して指を置き、皮膚およびその下方にある血管を圧縮し、それによってカテーテル先端の近位にある血管の血液の流れを閉鎖するように、皮膚に対して圧力を掛ける。血管に対してこのように圧力を掛けることによって、カテーテルチューブを通って、カテーテルアダプタ内、および患者、寝具、衣服等に血液の流れが逆流するのを防止するようになっている。その後、組み立て部として針ハブが、カテーテルから除去される(例えば、針を引き抜いている際、カテーテルハブは臨床医により担持されている)。
【0006】
カテーテルチューブを通って血液が逆流するのを防止するこのアプローチにおいて、努力がなされる一方で、そのような努力は通常、完全には効果が上がらず、血液が患者、寝具、衣服等の上を流れることもある。伝染病、具体的にはHIVや肝炎等が広がる可能性から、このアプローチには懸念もある。血液への暴露を最小限に抑えるために、技術が開発されており、それによって、血流に圧力を加えて止めるために、患者の腕に手を置く必要なくして、針ハブ組み立て部を、カテーテルおよびアダプタ組み立て部から除去する。このその他技術において、針ハブ組み立て部がカテーテルおよびアダプタ組み立て部から分離する、および分離している際に、血管をカテーテルハブの開口端から自動的に切り離し、それによって失血を防止するメカニズムを提供する。
【0007】
特許文献1(Purdyら)では、筐体の遠位部と近位部との間、および筐体の遠位部と近位部とに画定された通路内の弁を含むアダプタを有する、オーバザニードル型のカテーテルが記載されている。記載のアダプタは、カテーテルハブの不可欠な部分となるように配列される。特許文献2(Purdyら)において、注入装置用弁付きアダプタについて記載されている。
【0008】
特許文献1に記載の装置は、大きな内部空洞を有する細長く弾力的な弁(すなわち、その長さは幅より大きい)を含むことを示しているものもある(特許文献3;Pikeの背景技術セクションを参照)。そのような細長い弁は不安定であると考えられ、使用中にそれたり非直線状に動いたりする傾向があり、そのため信頼できない密封部を作り出し、その結果漏れを引き起こす可能性がある。弁の漏れによって、患者に著しい不快感を与え、医療従事者に病原体をうつす血液を暴露する危険が増大するに伴い、感染の危険を増大させ得る。
【0009】
さらに、従来技術の装置の内部空洞は、患者の血圧により、使用中に崩壊する傾向がある。これによって、弁を退かせ漏れを発生させ得る。また、内部空洞は結果として、流路内に著しい「死」腔をもたらし、血液または液体を閉じ込め得る。そのような閉じ込められた流体は、患者に感染および/または血栓症の危険を及ぼし得る。上記に加えて、細長い弁により、カテーテルはより長くなる結果となり、医療従事者がより使用しづらくなり、その上製作費もより高額になる。
【0010】
特許文献4(Pike)に、第1の流体路を画定する接続端、および第2の流体路を画定するカテーテル端を有する筐体を含む、カテーテルハブが記載されている。筐体は、幾何学構成に配列される複数のハブ壁を含み、そのハブ壁は弁チャンバを画定する。カテーテルハブはさらに、第1の流体路と第2の流体路との間の、チャンバを通る流体の流れを制御するための弁チャンバに配置される弁と、弁を作動させるためのアクチュエータとを含む。弁は、実質的に円筒形の形状の構成であると記載され、弾力的な材料から成る。使用する際、ルアー突起部はアクチュエータに接触し、順に弁が筐体内で軸方向に移動され、それによって弁を開放する。アクチュエータは、そのアクチュエータ端で弁を構造的に支持するように、弁の陥凹で受容される環状フランジを含む。
【0011】
特許文献5(Pike)に、カテーテルハブに取り付けられた針プロテクタを有するカテーテル器具が記載され、その針プロテクタは針を含む。カテーテルハブは、弁チャンバを画定し、弁は、チャンバを通る流体の流れを制御するために、チャンバに配置される。同号に図示される弁およびカテーテルハブは、特許文献4について上に記載するものと同一である。
【0012】
特許文献6(Arnett)に、本体、端部キャップ、弾力的な中隔、およびアクチュエータを有する弁組み立て部が記載されている。本体は複数の流体陥凹を形成し、端部キャップは、チャネルを形成する複数の突起を画定する。中隔は、本体と端部キャップとの間に配置される。アクチュエータ装置は、中隔に隣接して配置され、そのため、閉鎖位置にある際には、中隔によって、アクチュエータ装置は、本体に画定された肩部と密封係合するように置かれる。アクチュエータ装置が操作され、そのため弁組み立て部が開放位置に置かれると、アクチュエータ装置は中隔とは逆に移動させられ、それによってまたアクチュエータ装置を本体の肩部から離れるように移動させ、そうして流体が本体、アクチュエータ、および端部キャップを通過できるようにする。アクチュエータ装置はまた、流体がアクチュエータを通って流れるように、流体路と共に構成される。
【0013】
特許文献7(Brimhallら)に、流体を患者へ注入するための注入部位が記載されている。注入部位は、筐体で半径方向に圧縮されて担持される、事前に細長く切られた再密封可能な中隔を支持する筐体を含む。筐体はまた弁を収容し、弁は筐体に張りつめて担持され、カニューレを中隔内へ挿入することにより、開放される。カニューレを回収すると、弁は閉じる。中隔および弁は、弁を開閉するためにカニューレと相互作用する、弾性部材によってつながっている。
【0014】
特許文献8(Ryan)に、雌ルアーを有する第1の連結部材と、実質的に剛性のある軸、および密封面を備え実質的に弾力的な本体を有する弁部材と、1つの端部から延在する流体連結器、および内部弁部材支持部を有する第2の連結部材とを含む、医療用静脈内投与コネクタが記載されている。連結部材は、弁部材を閉鎖位置に偏らせながら、互いを連結するように構築される。組み立てると、弁の軸は雌ルアー内へ延在し、弁体は、第1の連結部材の環状リングに対して密封面を偏らせ、それによって、流体流通を遮断する。弁の弾力的な本体が座する第2の連結部材に、羽根が提供され、羽根は弁用のセンタリングメカニズムとして機能する。組み立て部の雄ルアーを雌ルアーに連結させるか、または圧力の作動によって、弁が、組み立て部を通る流体の流れに対して、開放されてもよい。幾つかの弁部材が開示され、第1および第2の連結部材を一対にするための、幾つかの構造も開示されている。
【0015】
特許文献9(Larkin)に、内部環状弁座によって特徴付けられる管状部材と、管状部材の横方向に配置される概して円形のゴム様弁部材とを有する医療用管類セット向け直列弁が記載されており、その縁をその関連部分に留め、その中央部に張力をかけ、通常直列弁を閉じるように、環状弁座に対する係合を据え付けている。弁部材を弁座から離すように移動させ、自動的に直列弁を開放するように、管状部材に組み立てられるのと同じように、弁部材要素は、コネクタによって係合可能である。
【0016】
外科環境および非外科的環境における、そのようなIVカテーテルの使用には、大きな需要があるため、そのような使用に対してすぐに利用できるように、多数のそのようなIVカテーテルを保存するか、またはそのようなIVカテーテルをユーザへ敏速に発送することができるのが一般的である。その結果、そのような保存の影響(例えば、低温流れ)が、IVカテーテル設計において考慮される。
【0017】
特許文献10(Howell)に、ばねで偏った中隔を有する血液密封が記載されている。ばねで偏った中隔は、溝付き弾性プラグを含む。偏り要素は、溝付きプラグの周囲に配置される。
【0018】
特許文献11(Tyner)に、入口と、出口と、それらの間にある円錐状チャンバとを備える、2つの部分の筐体を有する無針コネクタが記載されている。円錐状チャンバは、弾力的な円錐状の弁頭部を圧縮可能なように受容する。円錐状の弁頭部は、固定基部と、入口の中へ移動可能なように延在する先端部分とを含む。円錐状の弁頭部は、密封を形成するように、弁座に対して同心円状に配置される。注射器の雄継ぎ手、またはその他のある装置が、入口の中へ挿入されると、弁頭部を弁座から離して変形し、密封を壊すように、弾力的な弁頭部の先端部分を内向きに押し出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】米国特許第5,085,645号明細書
【特許文献2】米国特許第5,535,771号明細書
【特許文献3】米国特許第5,967,490号明細書
【特許文献4】米国特許第5,967,698号明細書
【特許文献5】米国特許第5,954,698号明細書
【特許文献6】米国特許第5,817,069号明細書
【特許文献7】米国特許第5,242,393号明細書
【特許文献8】米国特許第5,788,215号明細書
【特許文献9】米国特許第5,215,538号明細書
【特許文献10】米国特許第6,228,060号明細書
【特許文献11】米国特許第5,573,516号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
従って、血管アクセス/IVカテーテル装置を介して、一方の方向に流体の流れを制御するための直列弁を含む、IVカテーテル装置等の新しい血管アクセス装置と、それに関連する方法とを提供することが望ましいであろう。弁の密封部材が、装置の近位部分内にのみ密封的に配置および保持される、そのような装置を提供することは、特に望ましいであろう。針またはカニューレがそれ自体を介して挿入される、長期保存に適する弁部材を提供することは、さらに望ましいであろう。従来技術の装置と比較して、構造、製造、および操作が複雑ではない、そのような装置を提供することもまた、望ましいであろう。そのような方法によって、カテーテル装置を利用するために、高度な技術を有するユーザを必要としなくなることもまた望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0021】
第1の開口端および第2の開口端を備える中空本体を有する、圧縮部材を提供するステップ1)と、中隔と、中隔から延在するタブとを有する、密封部材を提供するステップ2)と、中隔に隣接するタブの周囲に、圧縮部材を配置するステップ3)と、密封部材の中隔の周囲に、圧縮部材に関してタブを移動するステップ4)とを含む、圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置するための方法を記載する。一実施形態において、中隔およびタブは、縦方向に整列している。タブは、実質的に円筒形の形状であり得る。代替として、その他の構成が想定される。
【0022】
一実施形態において、方法はさらに、圧縮部材が中隔の周囲に配置された後に、中隔からタブを除去するステップを含む。除去するステップは、中隔からタブを切り取るステップを含むことができる。
【0023】
第1の開口端および第2の開口端を備える中空本体を有する、圧縮部材を提供するステップ1)と、エラストマー材料で形成された本体を有する、中隔を提供するステップ2)と、低圧供給源と、第1の端部および第2の端部を有する導管とを含む、器具を提供するステップであって、導管の第2の端部は、低圧供給源と連通するステップ3)と、圧縮部材を導管の第1の端部の上で支持するステップ4)と、導管内および圧縮部材内で減圧を提供するように、器具を操作するステップ5)と、圧縮部材内の減圧を使用して、中隔を圧縮部材の中に引き込むステップ6)とを含む、圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置するための方法も記載する。一実施形態において、器具はさらに、加圧チャンバを含み、引き込むステップは、加圧チャンバ内で行なわれる。中隔は、医療装置の挿入および除去を容易にするように、事前に細長く切ることができる。一実施形態において、中隔は、密封部材の一部分を形成する。
【0024】
第1の開口端および第2の開口端を備える中空本体を有する、圧縮部材を提供するステップ1)と、密封部材の鐘形部分を圧縮部材に成形するステップ2)と、密封部材の中隔を、圧縮部材の第1および第2の開口端のうちの1つの中へ挿入するステップ3)と、を含む、圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置するための方法も記載する。端部分を収束させて実質的な眼形を画定することによって相互接続される、円形の上下本体部分を含む本体を有する、圧縮部材を提供するステップ1)と、圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置するステップ2)と、圧縮部材を中隔の周囲に固定するように、圧縮部材の端部分を中隔の周囲に圧着するステップ3)と、を含む、圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置する方法も記載する。一実施形態において、密封部材の中隔は、医療装置を受容するためのスリットを含む。さらに、圧縮部材は、医療装置が中隔から除去された後に、中隔上に圧縮を提供してスリットを再密封することを補助するように寸法設定され得る。
【0025】
チャンバを画定する筐体を含む、IVカテーテル装置も記載される。密封部材は、チャンバ内に配置され、筐体内で座面に係合して、チャンバの遠位部分からチャンバの近位部分を密封するように配置される、密封部分を含む。係止部材は、筐体のチャンバ内に配置される。係止部材は、座面と係合して密封部材の密封部分を配置するように、密封部材の周囲に配置され、かつ密封部材に係合する。係止部材は、チャンバの近位部分をチャンバの遠位部分に接続する、少なくとも1つのチャネルを含む。密封部材の密封部分が、筐体内の座面との係合から移動させられると、流体は、密封部材の周囲、および少なくとも1つのチャネルを通って、チャンバの遠位部分へと流れることができる。一実施形態において、係止部材は、実質的に環状の本体を有する。
【0026】
係止部材の外周は、筐体の内壁に固定され、係止部材の内周は、密封部材に固定することができる。一実施形態において、係止部材の内周は、密封部材の遠位端を受容するように構成される環状縁を含む。少なくとも1つのチャネルは、係止部材の環状本体の周囲に配置される、複数のチャネルを含んでもよい。IVカテーテル装置はまた、チャンバの遠位部分と流体的に連通している管腔を画定する、管状部材を含んでもよい。
【0027】
チャンバを画定する筐体と、筐体から遠位に延在し、管腔を画定する管状部材であって、管腔は、チャンバと流体的に連通している、管状部材と、チャンバ内に配置される密封部材とを含む、IVカテーテル装置も記載される。密封部材は、密封部分と、導入針を取り外し可能に受容するように構成される中隔とを有する。密封部材の密封部分は、筐体の一部分と密封係合するように移動可能である。IVカテーテル装置はまた、中隔の周囲で密封部材に連結される圧縮部材を含む。圧縮部材は、実質的に円筒形の形状を有し、少なくとも1つの摩擦要素を含む内面を有する。各少なくとも1つの摩擦要素は、尖部および傾斜近位面を有する、角を成して遠位に延在する鉤部を含む。鉤部の傾斜近位面は、中隔の周囲での圧縮部材の設置を容易にするように構成される。尖部は、保持力を提供して、中隔の周囲で圧縮部材を保持するように構成される。
【0028】
一実施形態において、圧縮部材は、中隔上に適切に配置されているという表示を提供するように構成される、しるしを含む。しるしは、圧縮部材の遠位端上に形成される、1つ以上の切り取り部を含んでもよい。
【0029】
しるしはまた、圧縮部材の遠位端上に形成される、1つ以上のタブを含んでもよい。1つ以上のタブは、タブの遠位端が、中隔の遠位面と同一平面に配置されると、圧縮部材が中隔上に適切に配置されるという表示を提供するように構成されてもよい。1つ以上の切り取り部は、複数の切り取り部を含むことができ、1つ以上のタブは、複数のタブを含むことができる。
【0030】
(定義)
本願/本発明は、以下の定義を参照することにより、最も明確に理解される。
【0031】
用語「共平面中隔」は、座領域と同一の軸平面上に本質的に置かれる中隔を意味することを、理解されるものとする。
【0032】
用語「近位」は、医療関係者に最も近く、装置がその通常動作において使用される際に、装置が使用され接続している、患者から最も離れている、議論されている装置対象物または部品上の場所を意味するか、もしくは指すことを理解されるものする。
【0033】
用語「遠位」は、医療関係者に最も遠く、装置がその通常動作において使用される際に、装置が使用され接続している患者に最も近い、議論されている装置、対象物、または部品上の場所を意味するか、もしくは指すことを理解されるものする。
【0034】
用語「医療関係者」は、概して臨床医、外科医、医療技術者、検査技師、看護師等を含めることを理解されるものとする。
【0035】
用語「患者」は、人間および動物の両方を含むことを理解するものとし、また、病院、診療所、診察室、診断施設/研究所等で行なわれる外科的処置、ならびに診断処置、医療治療および/またはその他技術/処置/治療を含むが、それらに限定されない医療処置を受けている人間または動物を含むものとする。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置するための方法であって、該方法は次の、
第1の開口端および第2の開口端を備える中空本体を有する、圧縮部材を提供するステップと、
中隔と、該中隔から延在するタブとを有する、密封部材を提供するステップと、
該中隔に隣接する該タブの周囲に、該圧縮部材を配置するステップと、
該圧縮部材を該密封部材の該中隔の周囲に移動させるために、該圧縮部材に関して該タブを移動させるステップと
を含む、方法。
(項目2)
前記中隔および前記タブは、縦方向に整列している、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記タブは、実質的に円筒形の形状である、項目1〜2のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
前記圧縮部材が前記中隔の周囲に配置された後に、該中隔から前記タブを除去するステップをさらに含む、項目1〜3のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記除去するステップは、前記タブを切り取るステップを含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置する方法であって、該方法は次の、
第1の開口端および第2の開口端を備える中空本体を有する、圧縮部材を提供するステップと、
エラストマー材料で形成された本体を有する、中隔を提供するステップと、
低圧供給源と、第1の端部および第2の端部を有する導管とを含む、器具を提供するステップであって、該導管の該第2の端部は、該低圧供給源と連通している、ステップと、
該圧縮部材を該導管の該第1の端部の上で支持するステップと、
該導管内および該圧縮部材内に減圧を提供するために、該器具を操作するステップと、
該圧縮部材内の該減圧を使用して、該中隔を該圧縮部材の中に引き込むステップと
を含む、方法。
(項目7)
前記器具はさらに、加圧チャンバを含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記引き込むステップは、前記加圧チャンバ内で行なわれる、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記中隔は、医療装置の挿入および除去を容易にするために、事前にスリットが入れられる、項目6〜8のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記中隔は、密封部材の一部分を形成する、項目6〜9のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置するための方法であって、該方法は次の、
第1の開口端および第2の開口端を備える中空本体を有する、圧縮部材を提供するステップと、
密封部材の鐘形部分を該圧縮部材に成形するステップと、
該密封部材の中隔を、該圧縮部材の該第1および第2の開口端のうちの1つの中へ挿入するステップと
を含む、方法。
(項目12)
圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置する方法であって、該方法は次の、
端部分を収束させて実質的な眼形を画定することによって相互接続される、円形の上下本体部分を含む本体を有する、圧縮部材を提供するステップと、
該圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置するステップと、
該圧縮部材を該中隔の周囲に固定するために、該圧縮部材の該端部分を該中隔の周囲に圧着するステップと
を含む、方法。
(項目13)
前記密封部材の前記中隔は、医療装置を受容するためのスリットを含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記圧縮部材は、医療装置が前記中隔から除去された後に、該中隔上に圧縮を提供してスリットを再密封することを補助するように寸法設定される、項目13に記載の方法。
(項目15)
IVカテーテル装置であって、
チャンバを画定する筐体と、
該チャンバ内に配置される密封部材であって、該筐体内で座面に係合して、該チャンバの遠位部分から該チャンバの近位部分を密封するように配置される、密封部分を含む、密封部材と、
該筐体の該チャンバ内に配置される係止部材であって、該座面と係合して該密封部材の該密封部分を配置するために、該密封部材の周囲に配置され、かつ該密封部材に係合する、係止部材であって、該チャンバの近位部分を該チャンバの遠位部分に接続する、少なくとも1つのチャネルを含む、係止部材と
を備え、
該密封部材の該密封部分が、該筐体内の該座面との係合から移動させられると、流体は、該密封部材の周囲、および該少なくとも1つのチャネルを通って、該チャンバの該遠位部分へと流れることができる、IVカテーテル装置。
(項目16)
前記係止部材は、実質的に環状の本体を有する、項目15に記載のIVカテーテル装置。
(項目17)
前記係止部材の外周は、前記筐体の内壁に固定され、該係止部材の内周は、前記密封部材に固定される、項目15〜16のうちのいずれか一項に記載のIVカテーテル。
(項目18)
前記係止部材の前記内周は、前記密封部材の遠位端を受容するように構成される環状縁を含む、項目15〜17のうちのいずれか一項に記載のIVカテーテル装置。
(項目19)
前記少なくとも1つのチャネルは、前記係止部材の前記環状本体の周囲に配置される、複数のチャネルを含む、項目15〜18のうちのいずれか一項に記載のIVカテーテル装置。
(項目20)
前記チャンバの前記遠位部分と流体的に連通している管腔を画定する、管状部材をさらに含む、項目15〜19のうちのいずれか一項に記載のIVカテーテル装置。
(項目21)
IVカテーテル装置であって、
チャンバを画定する筐体と、
該筐体から遠位に延在し、管腔を画定する管状部材であって、該管腔は、該チャンバと流体的に連通している、管状部材と、
該チャンバ内に配置される密封部材であって、該密封部材は、密封部分と、導入針を取り外し可能に受容するように構成される中隔とを有し、該密封部材の該密封部分は、該筐体の一部分と密封係合するように移動可能である、密封部材と、
該中隔の周囲で該密封部材に連結される圧縮部材であって、該圧縮部材は、実質的に円筒形の形状を有し、少なくとも1つの摩擦要素を含む内面を有し、各少なくとも1つの摩擦要素は、尖部および傾斜近位面を有する、角を成して遠位に延在する鉤部を含み、該鉤部の該傾斜近位面は、該中隔の周囲での該圧縮部材の設置を容易にするように構成され、該尖部は、保持力を提供して該中隔の周囲で該圧縮部材を保持するように構成される、圧縮部材と
を備える、IVカテーテル装置。
(項目22)
前記圧縮部材は、該圧縮部材が前記中隔上への設置のために適切に配向されているという表示を提供するように構成される、しるしを含む、項目21に記載のIVカテーテル装置。
(項目23)
前記しるしは、前記圧縮部材の前記遠位端上に形成される、1つ以上の切り取り部を含む、項目22に記載のIVカテーテル装置。
(項目24)
前記しるしは、前記圧縮部材の遠位端上に形成される、1つ以上のタブを含み、該1つ以上のタブはさらに、該タブの遠位端が前記中隔の遠位面と同一平面に配置されると、該圧縮部材が該中隔上に適切に配置されたという表示を提供する、項目22に記載のIVカテーテル装置。
(項目25)
前記1つ以上の切り取り部は、複数の切り取り部を含む、項目23に記載のIVカテーテル装置。
(項目26)
前記1つ以上のタブは、複数のタブを含む、項目24に記載のIVカテーテル装置。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本発明の性質および望ましい対象物をより完全に理解するために、添付の図面と合わせてここで以下に関する詳細な説明を述べ、添付の図面では、可能であるときはいつでも、幾つかの図面を通して、同様の参照符号は関連する部分を示す。
【図1】図1は、直列弁IVカテーテルの不等角投影図である。
【図2A】図2Aは、中隔が圧縮カラーを有する密封部材を有する、直列弁IVカテーテルの別の側面の分解図である。
【図2B】図2Bは、図2AのIVカテーテルで使用する、遠隔にある中隔を備える密封部材の側面図である。
【図2C】図2Cは、図2AのIVカテーテルで使用する、遠隔にある中隔を備える密封部材の近位端図である。
【図2D】図2Dは、図2AのIVカテーテルで使用する、遠隔にある中隔を備える密封部材の遠位端図である。
【図2E】図2Eは、図2AのIVカテーテルで使用される、遠隔にある中隔を備える密封部材の横断面図である。
【図2F】図2Fは、図2AのIVカテーテルで使用する、圧縮カラーの側面図である。
【図2G】図2Gは、図2AのIVカテーテルで使用する、圧縮カラーの端部図である。
【図2H】図2Hは、適所にスタイレットが無い、図2AのIVカテーテルの組み立て、横断面、斜視図である。
【図2I】図2Iは、スタイレットが適所にあり、便宜上管状部材が省略されている、図2AのIVカテーテルの側面の組立、横断面、平面図である。
【図3A】図3Aは、IVカテーテルで使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図3B】図3Bは、中隔上に配置される図3Aの圧縮部材を備える、IVカテーテルの組み立て、遠位横断面の端部図である。
【図4】図4は、中隔上に配置されるまた別の圧縮部材を備える、IVカテーテルの組み立て、遠位横断面の端部図である。
【図5】図5は、IVカテーテルで使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図6】図6は、中隔上に配置される別の圧縮部材を備える、IVカテーテルの組み立て、遠位横断面の端部図である。
【図7】図7は、中隔上に配置されるさらに別の圧縮部材を備える、IVカテーテルの組み立て、遠位横断面の端部図である。
【図8】図8は、中隔上に配置されるさらに別の圧縮部材を備える、IVカテーテルの組み立て、遠位横断面の端部図である。
【図9A】図9Aは、IVカテーテルで使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図9B】図9Bは、図9Aの圧縮部材が適所にある、IVカテーテルの組み立て、横断面、斜視図である。
【図9C】図9Cは、スタイレットが適所にある、図9BのIVカテーテルの側面の組み立て、横断面、平面図である。
【図10】図10は、IVカテーテルで使用する、また別の圧縮部材の斜視図である。
【図10A】図10Aは、IVカテーテルと共に使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図10B】図10Bは、IVカテーテルと共に使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図10C】図10Cは、IVカテーテルと共に使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図10D】図10Dは、IVカテーテルと共に使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図10E】図10Eは、IVカテーテルと共に使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図10F】図10Fは、IVカテーテルと共に使用する、別の圧縮部材の斜視図である。
【図10G】図10Gは、図10Fに示される、圧縮部材の横断面図である。
【図10H】図10Hは、図10Fに示される、圧縮部材の側面図である。
【図11】図11は、圧縮部材が適所にある、2つの部分からなる筐体を有する、IVカテーテルの組み立て、横断面図である。
【図12A】図12Aは、IVカテーテルで使用する遠隔にある中隔を備える、別の密封部材の横断面図である。
【図12B】図12Bは、図2Fが適所にある、IVカテーテルの組み立て、横断面、平面図である。
【図12C】図12Cは、スタイレットが適所にある、図12BのIVカテーテルの側面の組み立て、横断面、平面図である。
【図13A】図13Aは、IVカテーテルで使用する、また別の圧縮部材の斜視図である。
【図13B】図13Bは、図13Aの圧縮部材が適所にある、IVカテーテルの組み立て、横断面、平面図である。
【図13C】図13Cは、スタイレットが適所にある、図13BのIVカテーテルの側面の組み立て、横断面、平面図である。
【図14】図14は、IVカテーテルで使用する遠隔にある中隔を備える、また別の密封部材の横断面図である。
【図14A】図14Aは、本開示の密封部材の別の実施形態の横断面図である。
【図15A】図15A、Bは、そのようなIVカテーテルの例示的使用を示す、直列弁IVカテーテルの横断面図である。
【図15B】図15A、Bは、そのようなIVカテーテルの例示的使用を示す、直列弁IVカテーテルの横断面図である。
【図15C】図15Cは、密封部材の密封部分が、ルアー装置のノーズの挿入に対応して変位させられるときの、一方向の流体の流れを示す、図11Bの直列弁IVカテーテルの注釈付き横断面図である。
【図16】図16は、圧縮部材を密封部材の中隔の周囲に配置するための、真空システムの側面横断面図である。
【図17】図17は、密封部材の中隔上に圧縮部材を配置するために、加圧エンクロージャを組み合わせる、図16に示す真空システムの側面横断面図である。
【図18】図18は、密封部材の外側から圧縮部材の中へ、密封部材中隔を挿入する間の、本開示の密封部材および圧縮部材の別の実施形態の側面横断面図である。
【図19】図19は、密封部材の内側から圧縮部材の中へ、密封部材中隔を挿入する間の、本開示の密封部材および圧縮部材の別の実施形態の側面横断面図である。
【図20】図20は、本開示の密封部材の別の実施形態の側面図である。
【図21】図21は、図19に示す密封部材の側面横断面図である。
【図22】図22は、圧着構成における、本開示の圧縮部材の別の実施形態の側面斜視図である。
【図23】図23は、圧着される前の、図22に示す圧縮部材の側面斜視図である。
【図24】図24は、本開示IVカテーテルの別の実施形態の側面横断面図である。
【図25】図25は、図24に示すIVカテーテルの側面、横断面、斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
同様の参照文字が同様の部品を指す図面の様々な図をここで参照すると、図1には、血管アクセス装置タイプである直列弁IVカテーテル組み立て部10の不等角投影図が示され、カテーテルオーバースタイレット/シャープ/カニューレタイプのIVカテーテルのうちの1つである(注:カテーテルの長さは便宜上、通常より短く示されている)。スタイレット/シャープ/カニューレ20(例えば、図2A、I参照)は、スタイレット/シャープ/カニューレ20の貫通端が、カテーテル管状部材250の開口端252の外へ延在するように、IVカテーテル組み立て部10またはIVカテーテルを通って挿入される。このように、当業者には既知であるように、ユーザは、IVカテーテル組み立て部10の管状部材250の開口端252が、患者の血管(例えば、静脈または動脈)内に配置されるように、皮膚および体の皮下組織を通って、スタイレット/シャープ/カニューレ20の貫通端を挿入する。
【0038】
ここで図1を参照すると、直列弁IVカテーテル組み立て部10は、一体化ユニットを形成し、圧力境界を形成するように互いを固定する、近位筐体100と遠位筐体200とを含む。図1(例えば、図2A参照)には示していないが、そのような直列弁IVカテーテル組み立て部10はまた、密封部材300と、密封部材を近位筐体(すなわち、密封構成で)内に密封して固定する係止リング部材400とを含む。弁閉鎖構成の際には、密封部材300の少なくとも一部分は、近位筐体100の幾つかの内面を密封して係合し、それによって、直列弁IVカテーテル組み立て部10を通って、近位または遠位方向のいずれかに流れることを防止する。直列弁IVカテーテル10を通っていずれかの方向に流体が流れることが望ましいとき(すなわち、弁開放構成)には、密封部材300は、近位筐体100の内面と密封係合する密封部材の少なくとも一部分が、これらの内面から変位させられるように、操作される。より具体的に本願に記載する通り、そのような変位によって、開放流体流路が近位または遠位方向のいずれかの近位筐体内に確立される。
【0039】
近位筐体100の連結端110は、概して、流体試料をIVカテーテル組み立て部10を通して患者から除去することができるか、または流体をIVカテーテル組み立て部を通して患者内へ注射することを可能とするために、注射器、IV点滴、IVポンプ等、外部装置(図示せず)に取り外し可能に連結されるように構成される。具体的な実例の実施形態において、近位筐体連結端110は、当業者に既知である通り、ルアー係止タイプの端部接続を形成するように構成されるが、端部接続は、意図された使用に対して適切であるか、既知または以下で開発された幾つかの接続のうちのいずれかであり得る。注射されるそのような流体はまた、治療および/または診断のための技術における当業者に既知である通り、幾つかの薬物、薬剤、抗生物質、鎮痛剤等のうちのいずれかを包含するか、あるいは含むように適応または調整され得ることもまた、認識されるものとする。
【0040】
ここで図2A−Iを参照すると、1つの側面および構成要素、またはそれらの特徴に従う、直列弁IVカテーテル組み立て部10aの様々な図が示されている。そのような直列弁IVカテーテル組み立て部10aは、近位筐体100、遠位筐体200、密封部材300、係止リング部材400、および圧縮部材475を含む。以下で説明しない近位および遠位筐体100、200のさらなる詳細は、図1の近位および遠位筐体100、200に関する前述の議論を参照するものとする。
【0041】
より具体的に図2H、Iに図示するように、近位および遠位筐体100、200は、IVカテーテル組み立て部10aの圧力境界本体を形成するように、互いに接合される。なお、遠位筐体200のいかなる部分も、密封部材300に作用したり、力を加えたりすることはなく、それによって、密封部材は近位筐体100の幾つかの内面と密封係合するように入れられる。むしろ、リング部材が、近位筐体100内の所定の場所で近位筐体100に固定される際に、密封係合は、係止リング部材400による密封部材300の圧縮に由来する。
【0042】
例示的な実例の実施形態において、密封部材300は釣鐘形部材(例えば、図2B参照)である。しかしながら、その他の形を利用することも可能であり、したがって、その他の形は概して、密封部材300に対して本願に記載される機械的特徴および密封特徴を、見せるかまたは達成することができると特徴付けられると思われる。密封部材300はまた、本願にさらに記載される通り、密封部材の少なくとも一部分を、その長い軸または縦方向軸に沿って、圧縮および/または軸方向に移動させることが可能な、概して弾力的な材料(例えば、エラストマー材料)から構築される。密封部材が、異なる構造の特徴または柔軟性を含む、異なる特徴を有する材料から構成され得ると思われるほどに、前述が限定的であると解釈されないものとすることを理解するものとする。
【0043】
そのような密封部材300は、近位端310と、遠位部分320と、密封部分330と、内腔302(図2E)と、1つ以上の窓340または貫通隙間とを含む。より詳細な実施形態において、密封部材300は、複数のそのような窓340を含む。本願により詳細に記載する通り、例えば、連結装置の一部分が、近位筐体100の連結端110に取り外し可能に連結されるように、軸力が、密封部材300の近位端310に加わると、そのような圧縮または軸の移動が起こる。
【0044】
密封部材300の各窓340は、密封部材300の外側面304と、その密封部材内腔302との間に延在するように配列され、それによって、流体が各窓を通って内腔の中へ一方向に流れることができる(流体が患者内に注射されている際等)か、あるいは内腔を通って1つ以上の窓340を通って外へ、反対または別の方向に流れることができる(例えば、試料採取の目的のため等、流体が患者から抽出されている際)。窓340の数、形、および大きさは、その結果横断面領域が、望ましい流体の流動状態(例えば、望ましい圧力損失および流量)を確立するのに適切であるように設定される。
【0045】
密封部材300の近位端310は、中央に配置されたチャンバ313の周囲に配置される1つ以上の隆起区域312(図2Bおよび2C)と、中央チャンバと流動的に連結する、各1つ以上の隆起区域の間にある1つ以上の通路またはチャネル314とを含む。近位端310はまた、中隔316を含む。隆起区域312およびチャネルは、密封部材300の密封部分330が、近位筐体座面114(図2H)から変位させられると、1つ以上の流路(図15C)が中央に配置されたチャンバ313の間に確立されるように、協働する。したがって、密封部分330が、弁の開放状況に対応して、近位筐体100の座面114から変位させられると、流体は、近位筐体の連結端110から/まで、中央に配置されたチャンバ313およびチャネル314を通って、すなわち、管状部材250の開口端252へ/から、密封部材330の周囲で、密封部材窓340、密封部材内腔302、遠位筐体内腔230(例えば、図2I参照)の一部を通って、流れることができる。
【0046】
IVカテーテルとして使用する前に、図2Iおよび15Aに図示するように、スタイレット/シャープ/カニューレ20は、中央に配置されるチャンバ313、中隔316、および密封部材内腔302を通過するように配置される。図2Aにも示す通り、スタイレット/シャープ/カニューレ20はまた、近位筐体100の第2の部分132bを通り、係止リング部材400の中央に置かれる開口または貫通隙間を通り、遠位筐体200の内腔230を通り、管状部材250を通って外へと通過する。密封300の中隔316および近位端310は、スタイレット/シャープ/カニューレ20が中隔を通って回収された後に、自らを再密封するであろう、弾力的な材料から成る。スタイレット/シャープ/カニューレ20の鋭い端部は、通過するであろう中隔に開口を形成するために使用することができるか、あるいは別の装置または手段は、最初に中隔316に開口を形成するために使用することが可能で、その後スタイレット/シャープ/カニューレ20が、カニューレの反対の端部または鋭い端部によって、この最初に形成された開口を通って挿入されるであろう。
【0047】
図2Iに明示される通り、密封部材300の近位端310は、密封部材300の密封部分330が、弁の閉鎖状況に対応する座面114と密封係合すると、近位筐体100の内腔130の第2の部分132bの中へ延在する。使用において、注射器またはその他装置2(図15B、C)の一部分が、近位筐体100の連結端110内の開口の中に挿入されると、注射器またはその他装置部分は、密封部材300の近位端310と接触し、その部分を押し、具体的に言うと、近位端の隆起区域312と接触しその部分を押す。そのような接触または押し出しによって、例えば図15Cに図示するように、力(例えば、軸力)が密封部材の近位端310に加えられ、それによって、密封部分を座面114から軸方向に変位または移動させる。また本願に示される通り、そのような注射器またはその他装置は、当業者に既知である幾つかの技術(例えば、ルアー接続)のうちのいずれかを使用して、近位筐体100の連結端110に固定(すなわち、取り外し可能に固定)されるであろう。
【0048】
上に示す通り、そのような変位によって、直列弁IVカテーテル組み立て部10に統合された弁を開放し、また、直列弁IVカテーテル組み立て部を通る流路を作り出す。弁が開放されると、流体経路はそれによって、注射器またはその他装置と、管状部材250の開口端252との間に確立される。このように、本願でより詳細に記載される通り、流体が管状部材250を挿入する血管の中へ導入されることができるように、または流体試料をそのような血管から抽出することができるように、流体は、直列弁IVカテーテル組み立て部を通って、いずれかの方向に流れることができる。
【0049】
注射器またはその他装置が、連結端110から分断され、第2の部分132b(図2A)から除去されると、密封部材300の近位端310上で作用していた力が除去される。そのような力が除去されると、その密封部分330が、近位筐体100の座面114(図2H)を密封して係合するまで、密封部材300の弾力性によって、密封部材が座面114の方へ(すなわち、係止リング部材400から離れて)軸方向に移動する。このように、近位筐体100の協働によって形成される弁、密封部材300、および係止リング部材400は、再び閉鎖され、直列弁IVカテーテル組み立て部10aを通って、流体の流れを妨げる。注射器またはその他装置を、近位筐体100に連結する前述の操作は、必要/望ましい場合や必要/望ましい際に、医療関係者によって繰り返され得る。
【0050】
ここで図2A−Iを参照すると、直列弁IVカテーテル10aの別の側面と、中隔316および圧縮部材475を備える密封部材300等の、様々な部品との幾つかの図がある。圧縮部材475は、半径方向の圧縮力を中隔316に加えるために、中隔316の周囲に配置される。再密封する中隔316の能力を強化する有益な効果は、スタイレット/シャープ/カニューレ20を除去した後に、中隔316を通って漏れる可能性を最小に抑えることである。そのような直列弁IVカテーテル10aはまた、そこを通って挿入される(例えば、図2I参照)、挿入スタイレット/シャープ/カニューレ20と共に示される。
【0051】
一実施形態において、中隔316は、スタイレット/シャープ/カニューレ20のための、事前に形成されるスリットまたは通路301を有し、圧縮部材475は、適度な復元力を提供するために、中隔316の外径323(例えば、図2E参照)より小さい内径477(図2G)を有する。関連技術の当業者に理解されるように、複数の要素によって、中隔316の材料等、圧縮部材475の内径477と、中隔316の外径323との間の理想的な寸法関係、中隔316および圧縮部材475の製造公差、スタイレット/シャープ/カニューレ20の直径、組み立ての容易さ、ならびに同様の要素が左右される。スタイレット/シャープ/カニューレ20の挿入前において、中隔316の外径323に対する圧縮部材475の内径477の比率は、約1.0であることができ、スタイレット/シャープ/カニューレ20の挿入によって、圧縮が作り出される。一実施形態において、比率(適所ではないカニューレ)は略0.79から0.92の範囲であり、約0.82から約0.88の間であり得る。
【0052】
さらなる実施形態において、カラー475の軸方向の幅は、半径方向の圧縮によって、中隔が軸方向に拡張するにつれ、中隔316全体が均一に圧縮されるように、中隔316の軸方向の幅より長い。圧縮部材475は、中隔に周方向の剛性および強度を与える、ステンレス鋼、プラスチック(例えば、ポリカーボネート)、または同様の材料等、合成のある生体適合性材料で構成されてもよい。
【0053】
組み立て中、中隔316は、圧縮部材475内に嵌合され、スタイレット/シャープ/カニューレ20は、挿入準備の位置で中隔316を通過する。さらなる実施形態において、圧縮部材475は、中隔が半径方向に圧縮した状態で密封して維持されるように、密封部材とは異なるエラストマー特性(例えば、厚さ、弾力性)を有する、弾性または半弾力性材料で形成される。
【0054】
科学のいずれの具体的な理論または原理に縛られることなく、挿入スタイレット/シャープ/カニューレ20が、中隔316から除去された後、圧縮部材475によって、それ自体を自ら閉鎖または密封する中隔316の能力が強化される。また、圧縮部材475によって、中隔316に生じる場合がある任意の裂け目の伝播を制限するか、または任意の裂け目の伝播に抵抗する中隔316の能力も強化される。これらの有利な結果は、圧縮部材475の存在と、構造が中隔316の半径方向の剛性を強化または増加するような効果とに起因する。
【0055】
保存が数年間延長される場合には、中隔316の弾力性および密封特性と協調して、圧縮部材475によって提供される半径方向の圧縮により、スタイレット/シャープ/カニューレ20を除去した後、効果的な密封力を確立し、それによって、スタイレット/シャープ/カニューレ20用の中隔316内の開口301が、それ自体を再密封する。圧縮部材475を、本願およびその他で示される、本実施形態ならびにその他の類似の実施形態で、効果的に使用できることも企図される。加えて、本願で開示される技術はまた、挿入スタイレット/シャープ/カニューレ20の除去に続いて、血液が漏れる可能性を防止する。そのような技術は、単独、または本願のその他装置および構造と合わせて使用されてもよい。
【0056】
図3Aおよび3Bを参照すると、圧縮部材475aの別の実施形態がそれぞれ、遠近法で示され、中隔316上に配置されている。圧縮装置475aは、おおよそU字形であり、2本の比較的真っすぐな脚477aが、弓状中間部分479aから垂れ下がっている。脚477aは、それに対して実質的に垂直であるだけの圧縮を提供するように、細長いスリット301に平行である。U字形圧縮部材475aによって、より容易な組み立てが提供され、ある状況において製作することがより効率的となる。U字形部材475aの1つの可能な例示的変形例として、図4は、比較的真っすぐな中間部分479bを有する、別のU字型部材475bを示し、これは、細長いスリット301の軸に沿って、例えあるにしても、さらに少ない圧力を提供する。
【0057】
図5を参照すると、圧縮部材475cの別の実施形態が、斜視図で示されている。圧縮部材475cは、カラー形状であり、半径方向の拡張および/または収縮に対して、拡張継ぎ手として機能する、チャネル476cを画定する。チャネル476cは、かみ合い脚477cを形成するために、非直線である。半径方向に拡張および伸縮する能力の結果、圧縮部材475cは容易に配置される。適切に設置するとすぐに、圧縮部材475cを、中隔316上に固定するために、圧着または圧迫してもよい。例えば、図6は、中隔316上へ圧着されている圧縮部材475の遠位端図を示す(例えば、475aまたは475c)。
【0058】
図7を参照すると、中隔316上に配置される、圧縮部材475dの別の実施形態が示されている。圧縮部材475dは、半円形区画479dによって相互接続する、2つの正対する平坦側面477dを有し、その正対する平坦側面477dによって、細長いスリット301の高さ307に沿って、実質的に均一な圧縮が加えられる。言い換えると、中隔316は、2つの正対する平坦側面477dに対して実質的に平行である高さ307を有する、細長いスリット301を画定する。図8を参照すると、圧縮部材475eのさらに別の実施形態が、中隔316上に配置されて示されている。圧縮部材475eは、単一の平坦部分477eを有し、残余部479eは概して弓状である。概して、図6−8の圧縮部材は、カラー、リング、またはスリーブとして形成される。しかしながら、そのような部材は、中隔上の位置へと圧着または圧迫されてもよい、ワイヤの区画であり得ることもまた、想定される。
【0059】
ここで図9Aを参照すると、圧縮部材475fの別の変形が、斜視図で示されている。図9Bおよび9Cは、それぞれスタイレット20の挿入前後の、圧縮部材475fを備えた、IVカテーテル10aの組み立てられた側面横断面図を示す。この圧縮部材475fは、上記と非常に類似の管状構成を有するが、さらに遠位端上にフランジ477fと、近位端の内径上に1つ以上の摩擦要素479fとを含む。カラー475fが、中隔316上に配置されると、中隔316は実質的に、フランジ477fと摩擦要素479fとの中間領域内にある。
【0060】
フランジ477fは、組み立て中、効果的な止め具として機能することによって、カラー475fを適切に配置することを容易にする役目を果たす。言い換えると、カラー475fは、フランジ477の近位内面が、中隔316の遠位端と同一平面になるまで、中隔316上へ載置される。フランジ477fと摩擦要素479fとの間の間隔、および中隔316の寸法は既知であるため、そのような組み立てによって、中隔316が、実質的にフランジ477fと摩擦要素479fとの間にあることが保証される。別の実施形態において、組み立て中に止め具として機能するメカニズムは、カラー上にある1つ以上の突起部である。そのような突起部は、十二分の摩擦が、カラーの過剰挿入を防止するために生み出される限り、単一の指状の突起部、鉤部、または弓形突起部と同程度に単純であることができる。
【0061】
一旦適切に配置されると、摩擦要素479fは、密封部材300とともに摩擦の増加を作り出し、カラー475fに維持力を提供する役目を果たす。一実施形態において、摩擦要素479fは、カラー475fの内径に沿って断続的に間隔が空けられ、同一の軸上の場所に置かれるか、または互いに関して軸方向に間隔が空けられてもよい。摩擦要素479fは、十分な維持力を提供するような大きさであり、配置がなされているので、単一の摩擦要素であっても効果的であり得る。一実施形態において、カラー475fが、中隔316を囲む摩擦要素479fを伴わずに、中隔316を密封するように構成されるので、摩擦要素479fはカラー475fを保持だけである。
【0062】
現在のところ、中隔316の外面と、カラー475fの内面との両方を滑らかし、2つの構成要素間の接触領域を最大化することが、望ましい場合がある。代替の実施形態において、摩擦要素は、1つ以上の隆起したダイヤモンド形部分である。別の実施形態において、摩擦要素は、カラーの内径上に粗面を備え、そのため、呼び内径が存在するが、その表面は滑らかさおよび均一さを欠いている。中隔外面が荒いとき、特に粗面が補完的および/またはかみ合う場合、カラーの内径上にある粗面が望ましいように見える。別の例では、図10では、圧縮部材475gは、中隔316によって維持力を提供するために、管状内リング479gを有する。複数の実質的に扁平な部分を備える、実質的に円形の非対称リング等、様々なその他の形は、主題の開示を再考すれば直ちに当業者により理解されるように、およそ機能するであろう。別の実施形態において、コンストリクタは、弾性帯によって中隔の周囲にある密封部材に対して保持される、少なくとも1つの剛性のある弓状区画である。さらに別の実施形態において、重複し突出する端部分を有する分割リングによって、圧縮が中隔へ加えられることにより、端部分が一緒に動くと、分割リングの直径が、組み立てを簡便にするために増加する。別の実施形態において、圧縮は、中隔の周りに密着して形成される、ステープルによって加えられる。ステープルは、U字形等、望ましい形態に中隔を圧縮するように適応される、様々な形状であってもよい。
【0063】
図10A−10Hを参照すると、475H−Mとして示される、圧縮部材のさらなる代替の実施形態が開示されている。各圧縮部材475H−Mは、本体の内壁に形成される保持構造を有する貫通孔を画定する、実質的に円筒形の形状の本体を含む。図10Aを参照すると、圧縮部材475Hは、貫通孔481Hを画定する、実質的に円筒形の形状の本体477Hを含む。少なくとも1つの摩擦要素479Hを含む保持構造は、本体477Hの内側面483H上に形成される。一実施形態において、少なくとも1つの摩擦要素479Hは、本体477Hの縦方向軸を横断している縦方向軸を画定する、複数の間隔の空いたリブを含む。摩擦要素479Fと共に、摩擦要素479Hは、圧縮部材475Hの内側面483Hと、密封部材300(図9B)との間で摩擦の増加を生み出すことによって、圧縮部材475H上に維持力を提供する。
【0064】
図10Bを参照すると、少なくとも1つの摩擦要素479Iは、圧縮部材475Iの本体477Iの縦方向軸を横断している縦方向軸を画定する、複数の間隔の空いたリブを含む。摩擦要素479Iは、各摩擦要素479Iの各端部が、先の尖った、例えば三角形の突起485Iを含む点で、摩擦要素479Hと異なる。突起485Iの構成によって、摩擦要素の保持力が増加する。
【0065】
図10Cを参照すると、少なくとも1つの摩擦要素479Jは、圧縮部材475Jの内側面483J上に配置される、複数の間隔の空いた先の尖った、または三角形の突起を含む。各摩擦要素479Jの尖部は外側を向き、中隔316(図9B)の中へと押し進む。図10Dにおいて、少なくとも1つの摩擦要素479Kは、圧縮部材475Kの内側面483K上に配置される、複数の三角形の突起を含む。摩擦要素479Kの基部485Kは、中隔から圧縮部材475Kを除去することに対抗するために、遠位に向くように、中隔316に配置される。図10Eにおいて、少なくとも1つの摩擦要素479Lは、圧縮部材475Lの内側面483Lに配置される、複数の長方形の突起を含む。圧縮部材475Lの遠位端に示されるものの、摩擦要素479Lは、圧縮部材475Lの近位端上、または圧縮部材475Lの近位端と遠位端との間に配置されてもよい。
【0066】
図10G−10Hを参照すると、圧縮部材475Mは、貫通孔481Mを画定する、実質的に円筒形の形状の本体477Mを含む。複数の間隔の空いた摩擦要素479Mは、本体477Mの内側面の周囲に配置される。摩擦要素479Mは、遠位方向に延在し、尖部487Mおよび傾斜近位面489Mを含む、角を成す鉤部の形状である。傾斜近位面489Mによって、圧縮部材475Mを、中隔316(図9B)の上および周囲を摺動させることができ、その一方で、鉤部の尖部487Mは、中隔316から圧縮部材475Mを除去することを実質的に防止する。
【0067】
図10Fおよび10Hに図示されるように、圧縮部材475Mの本体477Mの近位端は、1つ以上の切り取り部491Mまたはタブ493Mの形状であるしるしを含む。切り取り部491Mおよび/またはタブ493Mは、中隔上の設置に対して適切に方向付けられ、および/または圧縮部材が中隔に適切に配置されているという視覚的表示を製造業者に提供する。具体的に言うと、切り取り部491Mおよび/またはタブ493Mは、中隔上へ圧縮部材を設置する前に、製造業者が、視覚的にまたは自動化機器を使用して、圧縮部材が適切に方向付けられていることを確認できるように、圧縮部材の遠位端を特定するように構成される。切り取り部491Mおよび/またはタブ492Mはまた、圧縮部材475Mが中隔316上に適切に配置されると、切り取り部491Mおよびタブ493Mが、中隔316の遠位端上に配置され、タブ493Mが、中隔316の遠位面と同一平面になるように、圧縮部材475M上に配置されてもよい。この視覚的表示は、目によって知覚され、代替として、機械および/または電気検査器具によって知覚されてもよい。4つの長方形の切り取り部が図示されているが、いずれかの望ましい構成のうちの1つ以上の切り取り部、例えば、円形、台形、正方形等が使用されてもよい。代替として、圧縮部材が中隔316(図9B)上に適切に配置されていたことを製造業者に確認させるために、突起、色分け、エッチング等を含むその他のしるしが、提供されてもよい。
【0068】
上記の各圧縮部材は、複数の摩擦要素を含むが、1つ以上の摩擦要素が提供されてもよいことが想定される。1つ以上の摩擦要素は、圧縮部材の近位端と遠位端との間の、圧縮部材の内面上のいずれの場所に置かれてもよい。
【0069】
様々な圧縮部材が、異なる中隔および筐体と共に配備されてもよいこともまた企図される。例えば、図11では、IVカテーテルは、係止リング部材400を有さず、すなわち、IVカテーテルは、一体化ユニットを形成し、圧力境界を形成するために、互いに固定される近位筐体100および遠位筐体200を含む、2つの部分のからなる筐体設計となっている。
【0070】
図12Aでは、中隔カラー475と共に使用する別の密封部材300aが、横断面図で示されている。側壁317aは、中隔316aからそこを越えて外側に向かって延在するカラー部分319を作り出すように、中隔316aを越えて延在する。科学のいずれの具体的な理論または原理に縛られることなく、カラー部分319によって、挿入スタイレット/シャープ/カニューレ20が中隔316aから除去された後、それ自体を自身で閉鎖または密封する中隔316aの能力が強化される。図12Bおよび12Cには、それぞれスタイレット20付きおよびスタイレット20なしの、IVカテーテル内で組み立てられる密封部材300aが示されている。
【0071】
図13Aには、図12A等で示したような密封部材300aと共に使用する、圧縮部材475hの別版が、斜視図で示されている。図13Bおよび13Cは、それぞれスタイレット20を挿入する前後の、この圧縮部材475hを備えるIVカテーテル10hの、組み立てられた側面横断面図を示す。この圧縮部材475hは、圧縮部材475fに関して上記のものと非常に類似した構造を有する。
【0072】
密封部材300bのさらに別の実施形態が、図14に横断面図で示されている。この密封部材300bの主な違いは、圧縮部材(図示せず)を受容するための環状溝303である。別の実施形態において、密封部材は、その半径を圧縮部材による圧縮点近くに拡大させるために、中隔の周囲に配置される、外の環状リッジを含むように構成される。別の実施形態において、中隔は、1つ以上の方向に、スタイレットに沿って軸方向に延在する。中隔はまた、事前に設定される軸路を形成してもよい。通路は、限定するものではないが、比較的より小さな近位端を備える先細のスリット等、対称または非対称であってもよい。限定するものではないが、圧縮部材は、圧着リング、弾性帯により中隔に対して保持される、少なくとも1つの剛性のある弓状区域、端部分が一緒に移動するとすぐに、分割リングの直径が増加するように、重複し突出する端部分を有する分割リング、および/または、設置の際にステープルの各端部が中隔の周りに密接して形成される、設置前のU字形のステープル等、複数または組み合わせの品目であってもよいとも企図される。
【0073】
図14Aは、横断面で示される、密封部材300cのさらに別の実施形態を図示する。密封部材300cは、密封部材の窓が、複数の間隔の空いたチャネル340cを画定するように、遠位に延在している点以外は、密封部300bに類似している。各チャネル340cは、密封部材300cの脚部分320cによって分離される。
【0074】
したがって、本発明の範囲内で、主題発明がさらに、直列弁IVカテーテルのうちの1つ以上を含む装置キットを備え、その装置キットによって、製造施設からの輸送の間、および使用前の保管の際に、直列弁IVカテーテルを殺菌状態に維持すると思われることに留意されたい。そのような装置キットはまた、限定するものではないが、IV点滴から患者への流体の流れを調整するために、IVカテーテルおよび/またはクリップ/クランプ等を挿入する前に、無菌状況を確立するカテーテルの使用と通常関連する、その他の手段、装置、または材料をさらに含むことができる。
【0075】
図15A−Cを参照すると、例示的な使用を図示する直列弁IVカテーテルの横断面図、およびそのようなIVカテーテルの流体の流れが、図示されている。2005年10月11日出願の米国仮特許出願第60/726,026号、ならびに本願に記載または詳細のないIVカテーテルについての、詳細および特徴に関する上の議論を参照するものとする。加えて、図示されていないが、上記の通り、圧縮部材は中隔316gの周囲で有利に使用され得る。
【0076】
初めに、医療関係者は、いずれの装置キットからのカテーテル除去を含む、行なわなくてはならない手順に従い、使用する直列弁IVカテーテル10dを準備するであろう。医療関係者はそれから、ターゲットとなり得る挿入部位(例えば、管状部材250の開口端が置かれるであろう静脈を捜し出す)を特定し、患者の皮膚に針を挿入するために、注入部位周辺の患者の曝された皮膚に準備を施す、通常のおよび習慣的な行動を行なうであろう。そのような準備は、例えば、洗浄および/または殺菌作業(例えば、アルコール消毒綿で皮膚をふき、殺菌解決法を施す)を行なうことを含み得る。
【0077】
その後、医療関係者は、鋭い端部22または導入針20の先端を、ターゲット挿入部位の患者の本体上に置くことになる。そのような位置確定に続いて、医療関係者は、針の鋭い端部が、図15Aに示す通り、患者のターゲットとなる血管内にあるように、鋭い端部22または導入針20の先端を挿入し、患者の皮膚および血管の壁の中へとそれを貫通するであろう。
【0078】
本願に示す通り、導入針20の鋭い端部22が一度血管内に入ると、患者内の血圧によって、血液が導入針の管腔を通ってフラッシュバックチャンバまたは針ハブへ逆流するか、近位方向にフラッシュバックするか、あるいは針とカテーテルとの間に間隔が空く。慣行に従い、医療関係者が、フラッシュバックチャンバ内でそのような血液フラッシュバックを観察する場合、管状部材の開口端もまた、血管内にあると結論付けられる。医療関係者が、そのような血液フラッシュバックを観察しない場合には、医療関係者は再び、針をターゲットの静脈内に挿入するか、および/または新しいターゲット静脈を特定し、前述のステップのうちのいずれかを必要な程度まで繰り返す(例えば、新しいターゲットの静脈が、別の場所または本体部にある場合、その過程を繰り返す)ことを試みることに留意されたい。
【0079】
針端部22が血管/静脈内にあると判定されると、医療関係者はその後、導入針20を直列IVカテーテル10dから除去する適切な行動をとる。通常、医療関係者は、ハンドル、フラッシュバックチャンバ、または導入針20の関連構造のその他メカニズムを握り、針を近位方向に引き込み、それによって針の鋭い端部を直列IVカテーテルに通してそこから引き込むであろう。導入針20が直列弁IVカテーテル10dから除去された後、カテーテルは血管内に配置されたままである(すなわち、その開口端は血管内にある)。そのような除去の後、またはそのような除去と組み合わせて、針端部保護装置は、ユーザを針の鋭い端部22から保護するために作動し、それによって、例えば、2005年5月12日発行のPCT出願の国際公開第2005/042073号に記載の安全シールド装置等によって、偶発的に針で刺されることを防止することができることに留意されたい。加えて、医療関係者は、カテーテルが、図15Bに示す配向に到着するように、導入針20から離れて進められているにつれ、近位筐体100の連結端110を徐々に押すことによって、直列弁IVカテーテル10dを静脈の中へより深く進めることができる。
【0080】
この時点で、直列弁IVカテーテル10dは、注射器用またはIV管システム用等、ルアー端を受容する準備の整った、完全に閉鎖されたルアー血管直接アクセスシステムとして、静脈内に配置される。したがって、本発明の直列弁IVカテーテル10dによって、薬剤を注入するため、患者の血管へ即座にルアーでアクセスしたり、または当技術分野において既知である通り、ルアー先端を有する血液コレクタを利用して血液収集したりすることができる。
【0081】
また、ここで、遠位方向の流体の流れを図示している、注釈付き横断面図を示す、図15Cを参照すると、直列弁IVカテーテル10dが、弁開放構成で構成される際には、流体は、連結接続部110から密封部材の近位端310のチャネル314gを通って、近位筐体内腔130の一部の中にある密封部材300の周囲から、密封部材の窓340を通って自由に流れる。流体は続けて、密封部材内腔302を通り、係止リング部材400の隙間または開口を通り、遠位チャンバ内腔230を通り、管状部材250の管腔を通ってから、血管の中へ流れていく。例えば診断検査用の試料採取のため、流体が血管から抽出されている場合等、流体が近位方向に流れるべき場合には、その逆が当てはまるであろう。
【0082】
近位筐体100の連結接続部110から、雄ルアーを切り離すかまたは分離すると、密封部材の密封部分330を動かす軸力は、密封部材の近位端310にもはや加えられていない。本願に記載する通り、軸力が除去されると、密封部材300の弾力性によって、その近位部分310は、密封部分330が、再び近位筐体の座面114を密封して係合するように、近位および軸方向に移動する。それゆえ、直列弁IVカテーテル10dは、弁の閉口状態に回復させられるか、または弁の閉口状態に戻る。
【0083】
直列弁IVカテーテル10dがもはや必要ないときには、医療関係者は適切な技術を使用して、管状部材250を患者の血管および組織から除去するであろう。
【0084】
図16は、圧縮部材502を密封部材506の中隔504の周囲に配置するための器具500を図示する。密封部材506および圧縮部材502は、個別構成を有するように示されるが、器具500は、本願に前に記載したものを含むいずれの圧縮部材を、本願に前に記載したものを含むいずれの密封部材の中隔の周囲に配置するために使用することができる。
【0085】
図16に図示するように、器具500は、真空導管510および低圧供給源または真空供給源512を含む。真空導管510は、圧縮部材502の1つの端部を密封して係合するように構成される第1の端部510aと、低圧供給源または真空供給源512と連通するように適合される第2の端部510bとを有する。第2の端部510bは、真空導管510を供給源512に固定するために、係合構造514を含むことができる。係合構造514は、ねじ付き連結器、ルアーコネクタ、スナップコネクタ等を含むことができる。導管510は、供給源512の一部に一体化して取り付けることができることもまた、企図される。図示するように、導管510は、供給源512を導管510の第1の端部510aに相互接続する、流体チャネル516を画定する。
【0086】
使用の際に、圧縮部材502は、密封部材506の中隔504を受容するように、寸法設定され構成される圧縮部材502の開口端502aが、導管510の外側へ向いているように、導管510の第1の端部510a内で支持される。支持部材は、圧縮部材502を係合し担持するように、導管510の第1の端部510a上に提供され得ることが想定される。圧縮部材502は、導管510の端部510a内に、摩擦によって保持されることができ、例えば、導管510は、圧縮部材502を受容するように伸ばされることができる、柔軟性のある管またはホースの形状であることができる。代替として、図示されていないが、圧縮部材502を導管510内に固定するために、さらなるクランプまたは紐が、導管510の第1の端部510aの周囲に提供されることができる。圧縮部材502が、導管510の第1の端部510a内に固定された後、真空供給源512は、低圧領域を圧縮部材502内に作り出すように操作される。その後、中隔504の遠位端504aが、圧縮部材502の開口端502a内に配置される。中隔504の正対する側面上の圧力差によって、密封部材506の中隔504の周囲に圧縮部材502を配置するように、中隔504の遠位端504aを圧縮部材502の開口502aの中へ付勢するかまたは引き込む。
【0087】
図17を参照すると、加圧チャンバ520は、密封部材506の中隔504上により大きな圧力差を提供し、中隔504の遠位端504aを圧縮部材502の中へ配置することをさらに補助するように、提供されている。具体的に言うと、大気が14.7psiで、チャネル516内の圧力が0psiである場合、中隔504上の圧力差は、14.7psiである。圧力が気圧より高く、例えば、25psiにまで上昇する加圧チャンバ520を提供することによって、中隔504上の圧力差は、25psiにまで増加する。中隔504上の圧力差を増加することによって、より大きな力が、中隔504を圧縮部材502の中へ付勢するように提供される。
【0088】
本願には示されていないが、圧縮部材502を密封部材506の中隔504の周囲に配置することをさらに補助するために、中隔504の遠位端504a上、または圧縮部材502の内壁に沿って、潤滑剤を提供することができる。
【0089】
代替実施形態において、密封部材の中隔を圧縮部材内に挿入成形できるように、成形器具(図示せず)が提供される。中隔を圧縮部材内に成形することによって、圧縮部材および密封部材の中隔を組み立てる製造ステップは、製造過程を単純化するために排除される。一実施形態において、圧縮部材内に成形するために使用される成形材料は、圧縮部材内で硬化するか、または冷めるにつれて拡張する。結果として、成形された中隔は、圧縮部材によって、圧縮して支持される。本願に記載の成形過程は、以前に記述した密封部材のうちのいずれかの中隔を、以前に記述した圧縮部材のうちのいずれか内に成形するように適応されることができる。
【0090】
図18および19に示される別の実施形態において、密封部材806の鐘形部分803は、圧縮部材802に合わせて、圧縮部材802の周囲に成形される。その後、中隔804を、矢印「A」によって示す方向に、圧縮部材802の中へ押し出すことができる。圧縮部材802の中隔を受容する端部は、中隔804を圧縮部材802の中へ挿入するのを容易にするために、外側へ先細る内面802aを含むことができる。図19および20に図示されるように、圧縮部材802は、鐘形部分803(図19)内から、または代替として、鐘形部分803(図18)の外側から中隔804を受容するように、鐘形部分803に合わせて成形されることができる。
【0091】
図20および21に示される、また別の実施形態において、密封部材906は、鐘形部分903と、中隔904と、から遠位に延在するタブまたは延在部905とを含む。タブ905は、好ましくは中隔904の縦方向軸と整列し、中隔904の直径より小さな直径を有する。タブ905のより小さな直径は、中空圧縮部材(例えば、図18の圧縮部材802を参照)を容易に通過し、圧縮部材を中隔904の周囲に配置するのを容易にするように寸法設定される。タブ905の遠位端に配置される、面取り面または斜面908は、圧縮部材内の開口を通って、タブ905を挿入するのを補助する。具体的に言うと、圧縮部材は、密封部材906のタブ905を越えて、中隔904に隣接する位置へ摺動させる。その後、圧縮部材は、例えば、片手で担持され、タブ905は、例えばもう一方の手で、中隔904を中空圧縮部材の中へ引き入れるように引っ張られる。円筒形の形状であるように図示されるものの、タブ905は、例えば、長方形、板状等、様々な異なる構成を取ってもよい。
【0092】
一実施形態において、圧縮部材が、中隔904の周囲に配置され、IVカテーテル直列弁の一部を形成しなくなった後、タブ905は、例えば、切り取ることによって、密封部材902から分離される。代替として、導入針、挿入カニューレ等、対象物が、中隔904およびタブ905を通るのを容易にするために、タブ905を、中隔904の開口と近接する開口(図示せず)と共に提供することができる。
【0093】
図22および23は、概して1002と示される、本開示の圧縮部材の別の実施形態を図示する。圧縮部材1002は、非圧着構成(図23)において実質的に眼形であり、互いに相互接続する円形の上下部分1002bを有する本体1002aと、収束端部分1002cとを含む。非圧着圧縮部材1002(図23)は、密封部材の中隔を容易に受容するように寸法設定される、貫通孔1004を画定する。圧縮部材1002が、密封部材の中隔の周囲に配置された後、端部分1002cは、密封部材(図22)の中隔の周囲で圧縮部材を圧縮するために、既知の圧着ツール(図示せず)を使用して圧着される。圧縮部材1002は、異なる圧縮度を密封部材の中隔へ提供するように、寸法設定されると想定される。例えば、圧縮部材1002(または、本願で開示される圧縮部材のうちのいずれか)は、中隔を通って装置を挿入する前、または後にのみ、中隔への圧縮を提供するように寸法設定されることができる。
【0094】
図24および25は、本開示のIVカテーテル組み立て部610の別の実施形態を図示する。カテーテル組み立て部610は、近位筐体612、密封部材614、係止リング616、および管状部材618を含む。近位筐体612は、入口602と、近位部分611aおよび遠位部分611bを有するチャンバ611とを画定する。密封部材614は、筐体612内に配置され、密封部分620および隆起区域622を含む。密封部分620は、筐体612の内壁に形成される座面624を係合するように配置される。上記の密封部材とは異なり、密封部材614は、いずれの窓もチャネルも有さない。管状部材618は、チャンバ611の遠位部分611bと流体的に連通する管腔を画定する。
【0095】
係止リングまたは部材616は、筐体612の内面に固定される外周と、密封部材614を筐体612内の中央に置く内周とを有する、環状部材を画定する。図示してはいないが、係止リングの外周は、いずれの既知である締結技術を使用して、筐体612の内面に固定されることができる。例えば、係止リング616の外周は、筐体612の内面の周囲に形成される、環状溝(図示せず)に受容されてもよい。代替として、接着剤、ピン等が、係止リング616を筐体612内に固定するために使用されてもよい。係止リング616の内周は、密封部材614に固定される。実施形態において、図示される係止リング616の内周は、密封部材614を係止リング616に留めるように、密封部材614の遠位端を受容する環状縁616aを含む。密封部材614の遠位端は、例えば、接着剤を使用して、縁616aに固定されてもよい。代替として、密封部材614を係止リング616に固定するため、接着剤、溶接、圧着等、その他技術を使用することができる。
【0096】
上に議論する通り、密封部材614は、いずれの窓も流路も有しない。しかしながら、係止リング616は、流体が密封部材614の周囲を流れる経路を提供した、チャネル616bを有する。したがって、密封部材614の密封部分620を、筐体612の座面624から離れるように移動させると、流体は、入口602から密封部材614の周囲、係止リング616のチャネル616bを通って、管状部材618の開口640の中へ流れるであろう。管状部材618は、係止リング616と一体化して形成されることができると想定される。代替として、管状部材616は、いずれかの既知の技術を使用して、係止リング616に対して隣接して担持されるか、または固定されることができる。図24に図示されるように、管状部材618は、遠位筐体613を通って延在する。
【0097】
開示の実施形態は、特定の用語を使用して開示されているものの、そのような記述は実例を示す目的のためのみであり、変更および変形が、以下の請求項の精神または範囲から逸脱することなしに成されてもよいことは、理解されるべきである。
【0098】
(同等物)
当業者は、単に通常の実験を使用して、本願に記載される本発明の特定の実施形態のうちの多くの同等物を認識するか、または確認することができる。そのような同等物は、以下の請求項によって包含されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図2H】
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【図2I】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図10G】
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【図10H】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14】
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【図14A】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2013−90957(P2013−90957A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−27610(P2013−27610)
【出願日】平成25年2月15日(2013.2.15)
【分割の表示】特願2010−529084(P2010−529084)の分割
【原出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】