説明

直動転がり案内ユニット

【課題】本願発明は,ケーシングの長さに関わらずケーシング同士を連結部材で連結し,スライダの定格荷重を増大させ,ケーシング間を堅固に高剛性に連結する。
【解決手段】スライダ2は,コネクター板7をケーシング3の端面39に固着し,隣接するケーシング3同士を同一部材の2枚の板状のコネクター板7から成る連結部材43で連結して構成されている。コネクター板3の正面25には,幅方向一側に凸状連結部13と他側に凹状連結部14とが形成されている。隣接するケーシング3は,コネクター板7の正面25同士を互いに接して対向配設して凸状連結部13が凹状連結部14に嵌合し,互いに連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は,例えば,長尺な軌道レール上を複数の転動体を介して相対移動するスライダにおいて,スライダを構成するケーシングを移動方向である長手方向に連結部材で複数個連結した構造に構成されている直動転がり案内ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年,直動転がり案内ユニットは,工作機械,各種組立装置,搬送機械等の各種機械装置の摺動部への適用が拡大している。直動転がり案内ユニットとしては,種々のタイプがあるが,その中で,スライダを複数のケーシングを間座や連結プレートを用いて連結して構成したものが知られている。
【0003】
本出願人は,ケーシングを間座を介して連結した直動転がり案内ユニットを開発した。該直動転がり案内ユニットは,長手方向に沿って軌道が形成されたトラックレールと,前記軌道に対応する負荷軌道を含む転動体循環路を有して前記トラックレールに対して相対運動自在な摺動台と,前記転動体循環路に配列収容されて前記軌道上を転動しつつ循環して荷重を負荷する複数の転動体を有し,前記摺動台は,各々前記負荷軌道が形成されて前記長手方向において並設された複数のケーシングと,前記負荷軌道に連続する転動体案内軌道溝が形成されて該ケーシング間に介装された間座とを有し,前記間座に形成された前記転動体案内軌道溝が前記ケーシングに形成された負荷軌道よりも幾分大きいものである(例えば,特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第2565426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,上記直動転がり案内ユニットでは,スライダの長手方向にケーシングを複数配置し,対向するケーシングの間に間座を配置されている。ケーシング間に介在した間座は,合成樹脂で形成され,転動体を案内するための軌道溝を備え,ケーシングに形成された負荷軌道溝よりも大きく形成して設け,転動体の逃げとしており,スライダの下面には,ケーシングを長手方向に連結する固定板を有している。ケーシングと間座には,相互嵌合部があり,それぞれが互いに嵌合する凹部又は凸部を備えており,凹部と凸部とが凹凸嵌合して,相互嵌合部によって連結される長手方向に対して直角の方向にケーシングと間座とが互いに位置決めされる。固定板は,転動体が軌道溝から脱落しないように保持しており,更に,シール作用を持つ下面シールを有している。上記直動転がり案内ユニットでは,スライダの下面を固定する固定板で長手方向に連結しているので,異なる長さのケーシングを連結する場合には,連結対応可能な固定板を種々のタイプを用意する必要があった。また,ケーシングを連結するためのケーシング間に介在する間座は,長手方向に厚さがある構造であるので,その分だけスライダ長さが長くなっていた。更に,上記特許文献1の間座に形成された転動体案内軌道溝の部分では,スライダに負荷される荷重を受けない構造であるので,間座の付加によるスライダの長さの増加に対して定格荷重の増加量が少なかった。
【0006】
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり, ケーシングに追加工することなく,しかも互いに連結するケーシングの長さに関わらずケーシング同士の間に設けた連結部材を介して複数のケーシングを,従来のような間座を用いずに連結部材で連結するものであって,連結部材をケーシングの端面に固着した同一部材の2枚の板状のコネクター板で構成し,スライダが占有するスペースに応じて,長さが異なる複数のケーシングでもスライダの長手方向に直列に並べて確実に堅固に連結でき,高剛性で且つ大きな定格荷重を実現することができ,しかも,ケーシング端面に設けられた既存のねじ穴を利用してコネクター板をケーシングへ固着するので,コネクター板を固定するためのケーシングへの新たな加工が不要となる直動転がり案内ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は,長手方向両側面に第1軌道溝が形成された長尺の軌道レール,及び前記軌道レールに対して相対摺動可能なスライダから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向した第2軌道溝を備え且つ前記第2軌道溝に平行なリターン路が形成された長手方向に直列に並べて連結された複数のケーシング,前記スライダの長手方向の両端側に位置する前記ケーシングの端面に固着され且つ前記第1と第2軌道溝間に形成される軌道路と前記リターン路とを連通する方向転換路が形成されたエンドキャップ,及び前記軌道路と前記リターン路と一対の前記方向転換路とで形成される循環路を転走する複数の転動体を有していることから成る直動転がり案内ユニットにおいて,
隣接する前記ケーシング同士は,2枚の同一部材の板状のコネクター板から成る連結部材で互いに連結され,前記コネクター板は,前記ケーシングの端面にそれぞれ固着され, 前記コネクター板の互いに対向する正面には,幅方向一側に凸状連結部と幅方向他側に凹状連結部とが形成され,
隣接する前記ケーシングは,前記コネクター板の前記正面同士を互いに接して対向配設して,前記凸状連結部を前記凹状連結部にそれぞれ嵌合することによって互いに連結されていることを特徴とする直動転がり案内ユニットに関する。
【0008】
また,前記コネクター板は,前記コネクター板に形成された取付け孔に通したねじを前記ケーシングの前記端面に形成したねじ穴に螺入して,前記ケーシングに固定されているものである。
【0009】
更に,対向する前記コネクター板同士は,前記凸状連結部を前記凹状連結部に嵌合して前記凸状連結部と前記凹状連結部とにそれぞれ形成された貫通孔にピンから成るかんぬき部材を嵌入して互いに連結されている。更に,前記ピンは,前記スライダの移動方向に対して直角を成す向きで前記コネクター板の側面側から前記凸状連結部と前記凹状連結部との前記貫通孔に嵌入して組み込まれる。
【0010】
この直動転がり案内ユニットは,前記コネクター板には,前記ケーシングの前記リターン路に対応した位置に嵌合孔部と前記コネクター板に一体構造に形成された連結凸部とが形成されており,前記連結凸部は,前記正面側から突出する第1連結凸部と前記コネクター板の背面側から突出する第2連結凸部とから成り,一対の前記コネクター板の前記正面同士を互いに接して対向配設して,前記第1連結凸部が前記嵌合孔部に嵌合するものである。
【0011】
また,この直動転がり案内ユニットにおいて,前記ケーシング同士を前記連結部材で固定した状態で,前記第1連結凸部が対向する前記コネクター板の前記嵌合孔部から突出する先端部は,対向側の前記ケーシングに形成された通し孔に嵌合し,前記第2連結凸部は前記コネクター板が固定された側の前記ケーシングに形成された通し孔に嵌合するものである。
【0012】
更に,この直動転がり案内ユニットは,前記コネクター板には,前記ケーシングに形成された前記第2軌道溝に連通する第3軌道溝及び前記ケーシングに形成された前記リターン路に連通するリターン路が形成され,前記コネクター板の前記リターン路は,前記コネクター板に一体構造に形成された前記第1と第2連結凸部を貫通して形成されている。
【0013】
また,前記コネクター板の前記第1連結凸部の突出量は,前記コネクター板の板厚より大きく突出し,前記コネクター板の前記正面同士を互いに接して対向配設した状態で,前記コネクター板の前記嵌合孔部に嵌入して突出した前記コネクター板の前記第1連結凸部の先端部は,前記ケーシングに形成された前記リターン路を形成するスリーブを嵌挿する通し孔に嵌入して,前記コネクター板が前記ケーシングに対して位置決めされる。
【0014】
この直動転がり案内ユニットは,前記コネクター板には,前記ケーシングに固定された前記転動体を保持する保持板に対応する保持部が前記コネクター板の両袖部の内方にそれぞれ延びて一体構造に設けられ,前記保持部には,前記保持部に対応設置される前記保持板の端部が係止する凹部が形成されており,前記保持板の前記端部が前記保持部の前記凹部に配設されて前記コネクター板が前記保持板に対して位置決めされる。
【発明の効果】
【0015】
この直動転がり案内ユニットは,上記のように,対向するケーシングを2枚の同一部材の板状のコネクター板から成る連結部材を用いて連結した構造であるので,予めコネクター板をケーシングの端面に固定しておけば,コネクター板の正面側に設けた連結部同士を互いに嵌合させることで,隣接するケーシングをコネクター板を介して容易に的確に堅固に連結することができる。また,コネクター板のケーシングへの固定構造は,ケーシング端面に設けられた既存のねじ穴即ちエンドキャップ及びエンドシールをケーシングに固定するために設けられたねじ穴を利用してねじ止め固定できるので,コネクター板を固定するためのケーシングへの新たなねじ穴加工を必要としない。即ち,この直動転がり案内ユニットは,ケーシングに追加工を行わないで,複数のケーシングを長手方向に容易に的確に連結可能であり,また,追加するコネクター板は,転動体が走行する負荷を受けない軌道溝を有しているが,エンドキャップに設けられている方向転換路やエンドシールのリップ部等が無く,スライダ移動方向である長手方向のエンドキャップとエンドシールとの合計厚さよりも小さく構成されている。その結果,コネクター板の長さが短い分だけ,スライダの全長において,負荷を受けることができる複数のケーシングの合計長さ比率を可能な限り高めることができ,高剛性で負荷容量即ち定格荷重の大きな直動転がり案内ユニットを構成することができる。更に,長さが異なるケーシングでも,コネクター板によって互いに分離可能に連結できるので,連結するケーシングの数や長さを,種々に選択してスライダの長さを適正に構成することができ,スライダの長さの選択肢が広がる。また,本スライダは,追加部品がコネクター板のみであり,現行の製品の多くの部品を共用できるので,低コストで作製することができる。
【0016】
連結構造を構成するコネクター板は,凸状連結部と凹状連結部に設けた貫通孔に分離防止のピンを挿入して,スライダ長手方向の移動を制限する構造であるので,貫通孔に対してピンの着脱によって,ケーシング同士の連結と分離とを自由自在に構成することができる。また,分離防止のピンは,コネクター板の側面側方向から挿出入できるので,スライダの上面側となる取付面に相手部材を固定した後でも着脱が可能になっている。更に,コネクター板は,転動体が転走する循環路の一部を構成する構造,即ち,ケーシングの軌道溝に接続する負荷を受けない軌道溝とケーシングのリターン路に接続するリターン路の構造を有するので,循環路を構成する他部品を新たに用意する必要がなく,コネクター板の追加のみで転動体の循環路を構成することができる。更に,2つのコネクター板同士を組み合わせる時に,一方のコネクター板の連結凸部と他方のコネクター板の嵌合孔部を嵌合させ,更に嵌合孔部から突出した連結凸部の先端部を,リターン路を形成するスリーブを嵌挿するケーシングの通し孔に嵌合するので,2つのコネクター板同士の組み合わせを確実に行うと共に,ケーシングと連結部材のコネクター板の相互嵌合部を設けるためにケーシング端面への新たな加工を行わないので,コネクター板のケーシングへの位置決めを容易に行うことができる。また,2つのコネクター板を組み合わせても,リターン路部は一方のコネクター板で1つの連続した構造で構成されるので,部品同士の繋ぎ目の位置ずれによる段差の影響を低減することができる。更に,リターン路を構成する連結凸部は,ケーシング内に配置された循環路部材と位置決め組み合わせ可能な凹凸状の嵌合部を設けているので,循環路部材として確実に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明による直動転がり案内ユニットを説明するため,スライダを構成する複数のケーシングが互いに分離した連結前の状態を示す側面図である。
【図2】この発明による直動転がり案内ユニットにおける複数のケーシングをコネクター板で連結したスライダを示す側面図である。
【図3】図2の符号A領域におけるコネクター板の連結構造を示す拡大図である。
【図4】この発明による直動転がり案内ユニットを示す平面図である。
【図5】スライダを説明するため,スライダを構成する長手方向の循環路のA−A断面を示す断面図及び長手方向の中心部のB−B断面を示す断面図を含むケーシングの端面図を示す説明図である。
【図6】コネクター板の連結部のみの領域で連結部材の構造を示す斜視図である。
【図7】2つのコネクター板とピンが組み合わさる位置関係を示す説明図である。
【図8】コネクター板の背面側を示す背面図である。
【図9】コネクター板の正面側を示す正面図である。
【図10】図8に示すコネクター板における凹状連結部と連結凸部とを示す左側面図である。
【図11】図8に示すコネクター板における凸状連結部と連結凸部とを示す右側面図である。
【図12】図9に示すコネクター板におけるD−D断面を示す断面図である。
【図13】図11に示すコネクター板における符号Cの領域を示す凸状連結部を示す拡大図である。
【図14】図10に示すコネクター板における符号Bの領域を示す凹状連結部を示す拡大図である。
【図15】図8に示すコネクター板におけるE−E断面を示す断面図である。
【図16】図8に示すコネクター板におけるF−F断面を示す断面図である。
【図17】スライダにおけるケーシングを示す端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下,図面を参照して,この発明による直動転がり案内ユニットの実施例を説明する。この直動転がり案内ユニットは,長手方向の両側面37における逃げ溝42に2つの軌道面を構成する軌道溝16(第1軌道溝)がそれぞれ形成された長尺の軌道レール1,及び軌道レール1に対して相対摺動可能なスライダ2から構成されている。この直動転がり案内ユニットは,この実施例では,軌道路40が四条列のローラタイプに構成されている。軌道レール1には,両側面37に2個ずつの軌道面を備えた軌道溝16が形成されている。スライダ2は,軌道レール1の軌道溝16に対向した軌道面を構成する軌道溝17(第2軌道溝)を備え且つ軌道溝17に平行なリターン路20が形成された長手方向に直列に並べて連結された複数のケーシング3,スライダ2の長手方向の両端側に位置するケーシング3の端面39に固着され且つ軌道溝16と軌道溝17との間に形成される軌道路40とリターン路20とを連通する方向転換路15が形成されたエンドキャップ4,軌道路40とリターン路20と一対の方向転換路15とで形成される循環路30を転走する複数の転動体であるローラ10を有している。ローラ10は,軌道レール1に対するスライダ2の摺動移動に伴って,循環路30を転走する。循環路30は,エンドキャップ4の方向転換路15において互いにたすき掛け状に直交状態に構成されている。スライダ2は,リターン路20と軌道路40を形成する軌道溝17である軌道面とが形成されたケーシング3を有している。エンドキャップ4は,方向転換路15の外周側を形成するエンドキャップ本体5と,方向転換路15の内周側を形成するスペーサ6から構成されている。また,エンドキャップ4にはグリースニップル36が取り付けられ,グリースニップル36が取り付けられないねじ孔には止め栓38が取り付けられている。
【0019】
この直動転がり案内ユニットは,図4や図5に示すように,軌道レール1には,ベース等の基台63に固定するために取付け用孔18が形成されており,ケーシング3は,上部21と上部21の両側部からそれぞれ垂下した袖部22から成り,袖部22間には凹部54が形成されており,ケーシング3の上面56には,部品,機器等を取り付けるために取付けねじ穴52が開口している。また,リターン路20は,ケーシング3に形成された通し孔51に嵌挿されたスリーブ9に形成されている。方向転換路15は,ケーシング3の端面39に取り付けられた両側のエンドキャップ4でたすき掛けに交差状態に形成されている。循環路30においては,転動体のローラ10の姿勢を傾き無く整然と案内するために,ローラ10の転動面57とローラ10の端面41を摺接案内するように構成されている。リターン路20には,リターン路20を構成するスリーブ9がケーシング3の通し孔51に嵌挿されて,ローラ10を整列させて案内している。ローラ10は,軌道路40においてスライダ2から脱落するのを防止するため,ケーシング3の軌道溝17に対向して長手方向に延びて配設された保持板8で支持されている。保持板8は,軌道レール1に配設された状態では軌道レール1の逃げ溝42に位置して,ケーシング3の凹部54の側壁面に形成された保持板係止溝55に係止して,ケーシング3に保持板固定ねじ53及び保持板固定金具11によって固定されている。
【0020】
この直動転がり案内ユニットは,特に,スライダ2を構成する複数(図1,2及び4では3個)の隣接するケーシング3同士が同一部材の2枚の板状のコネクター板7から成る連結部材43でスライダ2の移動方向である長手方向に直列に互いに連結され,スライダ2が受ける負荷に応じてケーシング3の数や長さが選定されるものであり,スライダ2が定格荷重を増大させて大きな荷重を受けることができる構造に構成されることを特徴としている。即ち,スライダ2は,複数のケーシング3が長手方向に直列に並べられて互いに連結されており,ケーシング3同士の間をコネクター板7で構成された連結部材43で連結されている。また,スライダ2の移動方向の両端に位置するケーシング3には,ケーシング3の端面39にエンドキャップ4が配設され,エンドキャップ4の端面にはエンドシール12が配設され,エンドシール12の端面から固定ねじ28を通してケーシング3のねじ穴45に螺入することによってエンドキャップ4とエンドシール12とがケーシング3に固定されている。連結部材43は,ケーシング3の端面39に取り外し可能にねじ等で固定されている板状のコネクター板7の正面25を2枚整合させて構成されている。連結部材43を構成する2枚のコネクター板7は,ケーシング3にそれぞれ固定され,上部60と上部60の両側部から垂下する袖部34から構成され,互いに同一部材,即ち,形状やサイズが同一に形成されている。
【0021】
更に,コネクター板7は,ケーシング3の端面39に配設される背面26と,コネクター板7同士が互いに対向して整合する正面25とを有し,正面25と背面26の二平面が平行に形成されて構成されている。コネクター板7は,ケーシング3の端面39にそれぞれ固着されており,コネクター板7の互いに対向する正面25には幅方向一側に凸状連結部13と他側に凹状連結部14とが形成されている。隣接するケーシング3は,コネクター板7の正面25同士を互いに接して対向配設して,凸状連結部13を凹状連結部14にそれぞれ嵌合することによって,互いに連結されるように構成されている。また,コネクター板7は,コネクター板7に形成された取付け孔用の通し孔31に通したねじ44をケーシング3の端面39に形成したねじ穴45に螺入して,ケーシング3に固定されている。コネクター板7の連結方法は,具体的には,一方のケーシング3の端面39に固定された一方のコネクター板7と,他方のケーシング3の端面39に固定された他方のコネクター板7との互いの正面25同士を合わせて,一方のコネクター板7の凸状連結部13を他方のコネクター板7の凹状連結部14に嵌合すると共に,一方のコネクター板7の凹状連結部14を他方のコネクター板7の凸状連結部13に嵌合して連結することによって達成できる。
【0022】
この直動転がり案内ユニットでは,コネクター板7は,ケーシング3の端面39に設けられた既存のねじ穴45,即ち,エンドキャップ4及びエンドシール12をケーシング3に固定するために設けられているねじ穴45を利用して,2本のねじ44を通し穴31に通してねじ止めして固定することができる。また,コネクター板7には,ケーシング3にねじ止めするねじ44のねじ頭の逃がし用の穴部32が形成されている。コネクター板7における通し穴31と穴部32とは,コネクター板7の正面25を整合させた状態では互いに対向する位置に形成されている。対向するコネクター板7同士は,凸状連結部13を凹状連結部14に嵌合し,凸状連結部13と凹状連結部14とにそれぞれ形成された貫通孔46にピン35から成るかんぬき部材を嵌挿して互いに連結されるものである。更に,ピン35は,スライダ2の移動方向に対して直角を成す向きでコネクター板7の側面47側から凸状連結部13と凹状連結部14との貫通孔46に嵌入して組み込まれるものである。かんぬき部材は,分離防止部材である円柱形状のピン35で作製することが好ましいものである。分離防止のピン35は,連結構造の凸状連結部13と凹状連結部14が嵌合した状態で挿入するものであり,ピン35は,コネクター板7の側面47側,即ち,スライダ2を構成するケーシング3の側面27側から,スライダ2の長手方向に対して直角方向に挿入する構造であり,スライダ2の上面56に機器等の相手部材が固定された後でも,スライダ2の側面27側即ちコネクター板7の側面47側からピン35の着脱を可能に構成されている。この直動転がり案内ユニットは,複数のケーシング3に固定されたコネクター板7の凸状連結部13と凹状連結部14とが互いに嵌合し,それらの貫通孔46に分離防止用のピン35が挿入された状態では,ケーシング3同士は互いに完全に固定された状態になり,ケーシング3同士はスライダ移動方向に相対移動することがない。
【0023】
この直動転がり案内ユニットにおいて,分離防止用のピン35の寸法は,コネクター板7に設けた貫通孔46に対応して形成されており,例えば,直径がφ2mmであり,長さが9.8mmに形成されている。コネクター板7は,エンドキャップ4に設けた方向転換路15を持たないので,コネクター板7のスライダ2の移動方向である長手方向の厚さ(長さ)は,エンドキャップ4とエンドシール12との長手方向の厚さ(長さ)を合計した値に対して小さく設定でき,その寸法差分だけスライダの長さを短く構成できることになる。コネクター板7の厚さt1は,正面25と背面26の平行な二平面同士の距離であって小さく構成されることが好ましい。コネクター板7は,この実施例では,例えば,厚さt1が約3mmの板状に形成されている。コネクター板7は,エンドキャップ4と保持板8とを合体した断面形状に準じた断面形状に形成されており,上部60,上部60の両側から垂下した袖部34,及び保持板8に対向する位置に保持板8の断面に対応した保持部19から構成されている。コネクター板7の左右の袖部34の上部60との付け根付近の位置に連結構造の凸状連結部13と凹状連結部14とが形成されている。即ち,コネクター板7の形状は,転動体であるローラ10の方向転換路15を有するエンドキャップ4と,スライダ2内でローラ10を保持する保持板8の形状をベースにして形成されている。また,コネクター板7に設けた保持部19は,コネクター板7がケーシング3に固着され状態で,ローラ10を保持する保持板8に対応するようにコネクター板7の袖部34の内方に延びてコネクター板7と一体構造に設けられ,保持部19には,保持部19に対応設置される保持板8の先端部29(図5)が係止する凹部33が形成されている。凹部33は,保持板8の先端部29の断面に対応する形状に形成されている。
【0024】
この直動転がり案内ユニットにおいて,凸状連結部13は,図9に示すように,コネクター板7の正面25の左側に位置しており,板状のコネクター板7の板面から2mmの高さで突出している。凸状連結部13は,外形が略四角形状の突起形状であり,貫通孔46が形成されている。凸状連結部13の突起形状の左右両側には,深さ2 mmの凹部58が形成されている。また,凹状連結部14は,図9に示すように,コネクター板7の正面25の右側に位置している。凹状連結部14の凹部は,凸状連結部13の突起形状が嵌合する凹部形状に形成されている。凹状連結部14を構成する形状として,凹部の両側に突起形状の凸部59が形成されており,板状のコネクター板7から2mmの高さで突出している。凹状連結部14の凹部は,コネクター板7の正面25の板面から深さ2mmだけ凹んだ形状に形成されている。コネクター板7の両袖部34は,4つの循環路30のリターン路部の構造を有するように構成されている。
【0025】
この実施例では,四条列のローラタイプの直動転がり案内ユニットであり,ケーシング3の袖部22には,2個ずつのリターン路20が形成されており,それに対応して,コネクター板7には,袖部34にリターン路20に対応した位置に,1個の嵌合孔部24と,コネクター板7に一体構造に形成された1個の連結凸部23とがそれぞれ形成されている。連結凸部23は,正面25側から突出する連結凸部23(第1連結凸部)と,コネクター板7の背面26側から突出する連結凸部50(第2連結凸部)とから成り,一対のコネクター板7の正面25同士を互いに接して対向配設され,連結凸部23が嵌合孔部24に嵌合して互いに整合状態になる。また,この直動転がり案内ユニットは,コネクター板7には,ケーシング3に形成された軌道溝17に連通する負荷を受けない軌道溝48(第3軌道溝),及びケーシング3に形成されたリターン路20に連通するリターン路20Cが形成され,コネクター板7のリターン路20Cは,コネクター板7に一体構造に形成された連結凸部23を貫通して形成される。
【0026】
この直動転がり案内ユニットにおいて,コネクター板7の正面側に突出する連結凸部23の突出量即ち突出長さt2は,コネクター板7の板厚t1より大きく突出し,コネクター板7の正面25同士を互いに接して対向配設した状態で,コネクター板7の嵌合孔部24の嵌入して突出したコネクター板7の連結凸部23の先端部49は,ケーシング3に形成されたリターン路20を形成するスリーブ9を嵌挿する通し孔51に嵌入して,コネクター板7がケーシング3に対して位置決めされるものである。即ち,この直動転がり案内ユニットは,ケーシング3同士を連結部材(即ち,凸状連結部13,凹状連結部14及びピン35)で固定した状態において,連結凸部23が対向するコネクター板7の嵌合孔部24に嵌合して突出する先端部49は,対向側のケーシング3に形成され且つスリーブ9を嵌挿する通し孔51に嵌合し,また,連結凸部50はコネクター板7が固定された側のケーシング3に形成された通し孔51に嵌合し,コネクター板7のリターン路20Cがケーシング3のリターン路20と連通するように構成されている。更に,連結凸部23の先端部49は,リターン路20を構成するスリーブ9の端部と凹凸嵌合するように形成されている。スリーブ9は,その内部を転走するローラ10の姿勢を傾き無く,整然と案内するために,連結凸部23の先端部49と凹凸嵌合することによって,位置決めされるように構成されている。
【0027】
この直動転がり案内ユニットにおいて,コネクター板7に形成されるリターン路構造(20C)は,例えば,略円柱形状凸部である連結凸部23と,連結凸部23が嵌合する通し孔である嵌合孔部24によって構成されるものであり,嵌合孔部24に連結凸部23が嵌合した状態で,連結凸部23の中心の通し孔がローラ10が転走するリターン路20Cになるように構成されている。言い換えれば,コネクター板7の両袖部34には,2つのリターン路20Cがそれぞれ形成されるようになる。袖部34に形成される2つのリターン路20Cは,1 つの連結凸部23と1つの嵌合孔部24によって形成されることになる。コネクター板7に形成された連結凸部23と嵌合孔部24は,両袖部34に対してたすき掛けの位置関係で形成されている。即ち,一方のコネクター板7側の連結凸部23は,他方のコネクター板7に設けられた貫通孔である嵌合孔部24と嵌合するように構成されている。
【0028】
この直動転がり案内ユニットにおいて,コネクター板7の背面26側の連結凸部50は,例えば,平板面から突き出す高さが2.5mmであり,また,コネクター板7の正面25側の連結凸部23は,例えば,平板面から突き出す高さが5.45mmに形成されている。コネクター板7について,図9に示されるように,コネクター板7の正面25側から見たとき,左側の袖部34の下端側に上側の軌道路40(48)のリターン路20(20C)用として連結凸部23が形成され,また,コネクター板7の正面25側から見たとき,左側の袖部34の中央に下側の軌道路40(48)のリターン路20(20C)用として嵌合孔部24が形成されている。次に,コネクター板7の正面25側から見たとき,右側の袖部34の下端側に上側の軌道路40(48)のリターン路20(20C)用として嵌合孔部24が形成され,また,コネクター板7の正面25側から見たとき,右側の袖部34の中央に下側の軌道路40(48)のリターン路20(20C)用として連結凸部23が形成されている。
【0029】
この直動転がり案内ユニットにおいて,コネクター板7について,図8に示されるように,コネクター板7の背面26側から見たとき,左側の袖部34の中央に下側の軌道路40(48)のリターン路20(20C)用として連結凸部23が形成され,また,コネクター板7の背面26側から見たとき,左側の袖部34の下端側に上側の軌道路40(48)のリターン路20(20C)用として嵌合孔部24が形成されている。次に,コネクター板7の背面26側から見たとき,右側の袖部34の下端側に上側の軌道路40(48)のリターン路20(20C)用として連結凸部23が形成され,また,コネクター板7の背面26側から見たとき,右側の袖部34の中央に下側の軌道路40(48)のリターン路20(20C)用として嵌合孔部24が形成されている。
【0030】
コネクター板7には,ケーシング3の両袖部22に2つの軌道面をそれぞれ形成する軌道溝17に対応する2つの軌道面をそれぞれ形成する負荷を受けない軌道溝48が形成されている。軌道溝48を構成する部分は,ローラ10を保持する保持部19がコネクター板7の袖部34と一体構造に形成されている。保持部19は,ケーシング3に固定してローラ10を保持する保持板8の形状と同一で,ローラ10の転道面57を抱える爪部61を備えている。保持部19は,ローラ10の転道面57側に,ローラ端部用の逃げ部62を形成されている。保持部19のコネクター板7の背面26側には,保持板8と接触する凹部33が形成されている。保持部19の保持板8と接触する凹部33の面は,コネクター板7の平板部から1.5mm程度凹んでいる。コネクター板7は,エンドキャップ4を構成する合成樹脂製と同様の材料で作製されており,汎用のエンジニアリングプラスチックであるポリアセタール(POM)で作製できるものである。
【0031】
この発明による直動転がり案内ユニット(以下,Aとする)は,スライダ2に複数(実施例では3個)のケーシング3をコネクター板7で連結して設けたものに特徴を有しているが,例えば,1個のケーシングを備えたスライダを複数(例えば,3個)長手方向に直列に配設した直動転がり案内ユニット(図示省略,以下,Bとする)と比較した場合に,Aは,ケーシング3間に2個のコネクター板7が存在しており,Bはケーシング間に2個のエンドキャップと2個のエンドシールとが存在する。Aのコネクター板7はエンドキャップの方向転換路やエンドシールのリップ部を備えていない。コネクター板7は,長手方向の厚さを,従来のエンドキャップとエンドシールとの長手方向の合計の厚さより小さく設定できるので,その厚さを小さく設定すると,AとBとでは次のような作用効果に差異が生じる。
1.コネクター板7は,長手方向の厚さが,エンドキャップとエンドシールの長手方向の合計の厚さより小さいので,スライダに負荷される定格荷重を同一とすると,Aは,Bに比較して,厚さの寸法差分だけスライダの長さを短く構成できる。
2.軌道レールの幅寸法が約35mmの直動転がり案内ユニットのAとBとのスライダ(ケーシングが同一長さ)を,長さ500mmのテーブルに組み込む場合に,Aでは負荷を受けるケーシングを軌道レールの長手方向に最大で5個直列に配設できるが,Bでは負荷を受けるケーシングを軌道レールの長手方向に最大で4個直列に配設でき,AはBより1個多くなる。
それ故に,Aは,Bに比較して定格荷重を約25%増加させることができる。
従って,本願発明による直動転がり案内ユニットAは,ケーシング3に追加工をすることなく,限られたスペース内で容易に定格荷重をアップでき,高剛性なものを構成できる。また,Aは,スライダの長さを短く構成でき,スライダの長手方向で省スペース化を図れ,スライダは,その長手方向に直列に並べるケーシングの個数が多いほど,作用効果が大きくなる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
この発明による直動転がり案内ユニットは,半導体製造装置,工作機械,免震装置,産業用ロボット等の直線往復運動機構,各種組立装置,搬送機械,各種ロボット,精密機械,測定・検査装置,医療機器等の各種装置における摺動部に組み込んで利用して好ましいものである。
【符号の説明】
【0033】
1 軌道レール
2 スライダ
3 ケーシング
4 エンドキャップ
7 コネクター板
8 保持板
9 スリーブ
10 ローラ(転動体)
13 凸状連結部
14 凹状連結部
15 方向転換路
16 軌道溝(第1軌道溝)
17 軌道溝(第2軌道溝)
19 保持部
20,20C リターン路
22 ケーシングの袖部
23 連結凸部(第1連結凸部)
24 嵌合孔部
25 正面
26 背面
29 保持板の先端部
30 循環路
31 通し孔
32 穴部
33 凹部
34 コネクター板の袖部
35 ピン
37 軌道レールの側面
39 ケーシングの端面
40 軌道路
43 連結部材
44 ねじ
45 ねじ穴
46 貫通孔
47 コネクター板の側面
48 軌道溝(第3軌道溝)
49 連結凸部の先端部
50 連結凸部(第2連結凸部)
51 通し孔
53 保持板固定ねじ
57 転動面
58 凹部
59 凸部
63 基台
t1 コネクター板の板厚
t2 連結凸部の突出量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向両側面に第1軌道溝が形成された長尺の軌道レール,及び前記軌道レールに対して相対摺動可能なスライダから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向した第2軌道溝を備え且つ前記第2軌道溝に平行なリターン路が形成された長手方向に直列に並べて連結された複数のケーシング,前記スライダの長手方向の両端側に位置する前記ケーシングの端面に固着され且つ前記第1と第2軌道溝間に形成される軌道路と前記リターン路とを連通する方向転換路が形成されたエンドキャップ,及び前記軌道路と前記リターン路と一対の前記方向転換路とで形成される循環路を転走する複数の転動体を有していることから成る直動転がり案内ユニットにおいて,
隣接する前記ケーシング同士は,2枚の同一部材の板状のコネクター板から成る連結部材で互いに連結され,前記コネクター板は,前記ケーシングの端面にそれぞれ固着され, 前記コネクター板の互いに対向する正面には,幅方向一側に凸状連結部と幅方向他側に凹状連結部とが形成され,
隣接する前記ケーシングは,前記コネクター板の前記正面同士を互いに接して対向配設して,前記凸状連結部を前記凹状連結部にそれぞれ嵌合することによって互いに連結されていることを特徴とする直動転がり案内ユニット。
【請求項2】
前記コネクター板は,前記コネクター板に形成された取付け孔に通したねじを前記ケーシングの前記端面に形成したねじ穴に螺入して,前記ケーシングに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニット。
【請求項3】
対向する前記コネクター板同士は,前記凸状連結部を前記凹状連結部に嵌合して前記凸状連結部と前記凹状連結部とにそれぞれ形成された貫通孔にピンから成るかんぬき部材を嵌入して互いに連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の直動転がり案内ユニット。
【請求項4】
前記ピンは,前記スライダの移動方向に対して直角を成す向きで前記コネクター板の側面側から前記凸状連結部と前記凹状連結部との前記貫通孔に嵌入して組み込まれることを特徴とする請求項3に記載の直動転がり案内ユニット。
【請求項5】
前記コネクター板には,前記ケーシングの前記リターン路に対応した位置に嵌合孔部と前記コネクター板に一体構造に形成された連結凸部とが形成されており,前記連結凸部は,前記正面側から突出する第1連結凸部と前記コネクター板の背面側から突出する第2連結凸部とから成り,一対の前記コネクター板の前記正面同士を互いに接して対向配設して,前記第1連結凸部が前記嵌合孔部に嵌合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の直動転がり案内ユニット。
【請求項6】
前記ケーシング同士を前記連結部材で固定した状態で,前記第1連結凸部が対向する前記コネクター板の前記嵌合孔部から突出する先端部は,対向側の前記ケーシングに形成された通し孔に嵌合し,前記第2連結凸部は前記コネクター板が固定された側の前記ケーシングに形成された通し孔に嵌合することを特徴とする請求項5に記載の直動転がり案内ユニット。
【請求項7】
前記コネクター板には,前記ケーシングに形成された前記第2軌道溝に連通する第3軌道溝及び前記ケーシングに形成された前記リターン路に連通するリターン路が形成され,前記コネクター板の前記リターン路は,前記コネクター板に一体構造に形成された前記第1と第2連結凸部を貫通して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の直動転がり案内ユニット。
【請求項8】
前記コネクター板の前記第1連結凸部の突出量は,前記コネクター板の板厚より大きく突出し,前記コネクター板の前記正面同士を互いに接して対向配設した状態で,前記コネクター板の前記嵌合孔部に嵌入して突出した前記コネクター板の前記第1連結凸部の先端部は,前記ケーシングに形成された前記リターン路を形成するスリーブを嵌挿する通し孔に嵌入して,前記コネクター板が前記ケーシングに対して位置決めされることを特徴とする請求項7に記載の直動転がり案内ユニット。
【請求項9】
前記コネクター板には,前記ケーシングに固定された前記転動体を保持する保持板に対応する保持部が前記コネクター板の両袖部の内方にそれぞれ延びて一体構造に設けられ,前記保持部には,前記保持部に対応設置される前記保持板の端部が係止する凹部が形成されており,前記保持板の前記端部が前記保持部の前記凹部に配設されて前記コネクター板が前記保持板に対して位置決めされることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の直動転がり案内ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−36502(P2013−36502A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171228(P2011−171228)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000229335)日本トムソン株式会社 (96)
【Fターム(参考)】