説明

直鎖飽和モノ−、ジ−、またはトリ−カルボン酸の塩を含む凝固基材

凝固基材は直鎖飽和カルボン酸塩、炭酸ナトリウム、及び水を含む。直鎖飽和カルボン酸塩はモノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸の塩から選択される。凝固基材は例えば、固体洗剤組成物に使用されることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に凝固及び凝固基材の分野に関する。特に本発明は凝固基材の一部として直鎖飽和モノ-、ジ-、およびトリ-カルボン酸の塩に関する。
【背景技術】
【0002】
機関および工業的作業において凝固技術及び固体塊洗剤はフェルンホルツ(Fernholz)ら、米国再発行特許第32762号明細書及び米国再発行特許第32818号明細書に請求されるSOLID POWER(登録商標)ブランド技術で開拓された。さらに実質的に水和炭酸ナトリウム物質を使用する炭酸ナトリウム水和物注型固体製品はヘイル(Heile)ら、米国特許第4595520号明細書及び米国特許第4680134号明細書に開示された。
【0003】
もっと近年では注意は炭酸ナトリウムとしても知られるソーダ灰のような少苛性アルカリ物質から高度有効洗剤物質を生産することに向けられた。炭酸ナトリウムを基剤とした洗剤を開発することにおいて初期研究は炭酸ナトリウム水和物基剤物質は凝固後によく膨潤する(すなわち、寸法的に不安定である)ことがわかった。そのような膨潤は包装、分配、及び使用を妨げることができる。固体物質の寸法不安定は炭酸ナトリウム固体物質を製造することで調製される異なった水和物形態の不安定性質に関連する。水和炭酸ナトリウムで作製された初期製品は典型的に無水、1モル水和物、7モル水和物、10モル水和物またはそれらの混合物からなった。しかしながら製品は製造され、周囲温度で貯蔵された後に初期製品の水和状態は水和形態、例えば1、7、及び10モル水和物の間で転移することが認められ、塊状化学物質の寸法不安定に結果としてなった。これらの常用固体形態組成物で水含有量ならびに温度変化は構造および寸法変化につながり、固体形態の破壊に至るかもしれず、使用のために計量分配機に固体形態の適合不能のような問題になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国再発行特許第32762号明細書
【特許文献2】米国再発行特許第32818号明細書
【特許文献3】米国特許第4595520号明細書
【特許文献4】米国特許第4680134号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
追加として常用固体アルカリ洗剤、特に機関及び商業的使用に予定されるものは一般にそれらの組成で燐酸エステルを必要とする。燐酸エステルは典型的に組成物で多数の目的、例えば凝固速度を調節し、汚れを除去及び懸濁するため、および有効硬度金属イオン封鎖剤として適する。固体塊機能物質はカルボン酸塩、アミノカルボキシレートのような有機酢酸エステル、またはホスホン酸エステル成分および水を含む結合剤を用いて作製されることができることは認められ、開示され、および米国特許第6258765号明細書、米国特許第6156715号明細書、及び米国特許第6177392号明細書に請求された。環境関心のためにさらなる研究は最近燐含有化合物を洗剤において置換することに向けられた。加えて燐含有化合物の代わりにいくらかの例では結合剤ならびに硬度金属イオン封鎖剤として使用されるニトリロ三酢酸(NTA)含有アミノカルボキシレート成分は発癌性であるらしい。それ自体はその使用は削減された。
【0006】
無燐および/または無NTAである代替凝固技術を提供する継続している必要がある。しかしながら凝固過程における予測可能性の不足及び固体形態組成物における寸法安定性の予測可能性の不足は燐および/またはNTA含有成分を環境にやさしい代用品でうまく置換する努力を阻害した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
凝固基材は直鎖飽和カルボン酸塩、炭酸ナトリウム、及び水を含む。直鎖飽和カルボン酸塩はモノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸の塩から選択される。凝固基材は例えば、固体洗剤組成物に使用されることが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の凝固基材は寸法安定固体生成物が望まれる広い種類のどの状態でも用いられることが可能である。凝固基材は寸法安定性であり、適正な凝固速度を有する。加えて凝固基材は実質的に燐及びNTAがなく、環境的に使いやすい洗剤を使用することが望まれる洗浄用途に特に凝固基材を有用にする。そのような用途はこれらに限定されないが:機械及び手動製品洗い、つけおき用洗剤、洗濯及び織物洗浄及び汚れ除去、カーペット洗浄及び汚れ除去、車両洗浄及び保護用途、表面洗浄及び汚れ除去、料理場ならびに浴室洗浄及び汚れ除去、床洗浄及び汚れ除去、洗浄現場作業、一般用洗浄及び汚れ除去、工業用および家庭用洗浄剤、害虫駆除剤を含む。凝固基材を使用して固体洗剤組成物を調製する適当な方法はまた提供される。
【0009】
凝固基材は一般に固体組成物を形成するために直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸塩、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)、及び水を含む。凝固基材に適当な成分濃度はほぼ1 wt%〜ほぼ15 wt%の飽和された直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸塩、ほぼ2 wt%〜ほぼ50 wt%水、及びほぼ20 wt%〜ほぼ70 wt%炭酸ナトリウムの範囲で変化する。凝固基材に特に適当な成分濃度はほぼ1%〜ほぼ12%の飽和された直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸の塩、ほぼ5 wt%〜ほぼ40 wt%水、及びほぼ45 wt%〜ほぼ65 wt%炭酸ナトリウムの範囲で変化する。凝固基材にもっと特に適当な成分濃度はほぼ1%〜ほぼ10%の飽和された直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸の塩、ほぼ5 wt%〜ほぼ35 wt%水、及びほぼ50 wt%〜ほぼ60 wt%炭酸ナトリウムの範囲で変化する。当該分野で熟練したものは凝固基材の同等性質を得るために他の適当な成分濃度範囲を認識するだろう。
【0010】
凝固基材の実際の凝固機構は灰水和、または炭酸ナトリウムの水との相互作用によって生ずる。直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸塩は凝固過程の動力学及び熱力学を制御するように機能し、追加の機能物質が結合されて機能固体組成物を形成する凝固基材を提供することが考えられる。直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸塩は自由水の供与体及び/又は受容体として作用することで炭酸塩水和物及び機能固体組成物を安定化することが可能である。灰の水和に水移行速度を調節することにより直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸塩は加工処理ならびに寸法安定性を結果として生ずる生成物に提供するように凝固速度を調節することが可能である。凝固速度は凝固基材があまりに速く凝固すれば組成物は混合及び停止処理の間に凝固することが可能であるので重要である。凝固基材があまりにゆっくり凝固すれば貴重な加工処理時間は失われる。直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸はまた固体生成物が膨潤しないことを保証することにより寸法安定性を最終製品に提供する。固体製品が凝固後に膨潤すれば、これらに限定されないが:減少密度、保全性、及び外観;及び固体製品を計量分配または包装不能を含む異なった問題が生ずる。一般的に固体製品は固体製品が約3%未満及び特に約2%未満の成長指数を有するとすれば寸法安定性があると考慮される。
【0011】
直鎖飽和モノ、ジ、トリカルボン酸塩は洗剤組成物に組込みより前に水と組み合わせられ、固体水和物または水溶液、例えば液体予備混合で溶媒和される固体塩として提供されることができる。しかしながら直鎖飽和モノ、ジ、トリカルボン酸塩は有効に凝固する洗剤組成物としては洗剤組成物に加えられたら水基材になるだろう。一般に直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸の有効量は凝固系の動力学及び熱力学を水の速度および移動を調節することにより有効に制御する量と考慮される。直鎖飽和モノカルボン酸の特に適当な塩の例はこれらに限定されないが酢酸の塩及びグルコン酸の塩を含む。直鎖飽和ジカルボン酸の特に適当な塩の例はこれらに限定されないが:酒石酸の塩、リンゴ酸の塩、琥珀酸の塩、グルタル酸の塩、及びアジピン酸の塩を含む。直鎖飽和トリカルボン酸の特に適当な例はこれに限定されないがくえん酸の塩を含む。
【0012】
水は独立に凝固基材に加えられることが可能であるか、洗剤組成物に加えられる水性物質における存在の結果として凝固基材において供給されることが可能である。例えば、洗剤組成物に加えられる水を含むことが可能であるか凝固基材成分との反応に利用可能な水性予備混合において調製されることが可能である。典型的に水は凝固基材に導入され、凝固より前に加工処理するために望ましい粘度を有する凝固基材を提供し、望ましい凝固速度を提供する。水はまた加工助剤として存在することが可能であり、除去されるか水和水になることが可能である。水はかくして凝固基材の水溶液、またはどの他構成成分の水溶液、及び/又は加工処理で助剤として加えられる水性媒体の形態で存在することが可能である。水性媒体は凝固過程で望ましいときに固体として濃厚物を形成することを助ける。水はまた脱イオン水または軟水として供給されることが可能である。
【0013】
結果として生ずる固体洗剤組成物において水の量は固体洗剤組成物が形成技法または流し込(容器内で発生する凝固)技法によって加工処理されるかどうかに依存するものである。一般に成分が形成技術により加工処理されるならば固体洗剤組成物は流し込技法と比べて比較的少量の水を含むことができると考えられる。固体洗剤組成物を形成技法により調製するときに水は約5 wt%〜約25 wt%、特に約7 wt%〜約20 wt%、もっと特別には約8 wt%〜約15 wt%の範囲に存在することが可能である。固体洗剤組成物を流し込技法により調製するときに水は約15 wt%〜約50 wt%、特に約20 wt%〜約45 wt%、もっと特別には約22 wt%〜約40 wt%の範囲に存在することが可能である。
【0014】
凝固基材及び結果として生ずる固体洗剤組成物はまたもっと環境的に許容される固体洗剤組成物を製造するために燐またはニトリロ三酢酸(NTA)含有化合物を除くことが可能である。無燐とは燐含有化合物が加えられない組成物、混合物、または構成成分をいう。万一燐含有化合物が無燐組成物、混合物、または構成成分の汚染によって存在するならば燐含有化合物の水準は結果として生ずる組成物においてほぼ0.5 wt%未満、ほぼ0.1 wt%未満、及び大抵ほぼ0.01 wt%未満である。万一NTA含有化合物が無NTA組成物、混合物、または構成成分の汚染によって存在するならばNTAの水準は結果として生ずる組成物においてほぼ0.5 wt%未満、ほぼ0.1 wt%未満、及び大抵ほぼ0.01 wt%未満であろう。凝固基材が無NTAであれば凝固基材及び結果として生ずる固体洗剤組成物はまた塩素と適合性であり、再沈殿防止ならびにしみ抜き剤として機能する。
【0015】
追加機能物質
水和凝固基材、または結合剤は追加の機能物質のような追加の成分または薬剤を含む固体洗剤組成物を形成するために使用されることができる。それ故にいくらかの実施形態で直鎖飽和モノ、ジ、またはトリカルボン酸塩、水、及び炭酸ナトリウムを含む凝固基材は大量のまたは全ての洗剤組成物の全重量までも、例えば配分される追加の機能物質が少ないかない実施形態で提供することが可能である。機能物質は望ましい性質及び機能性を固体洗剤組成物に提供する。この適用の目的のために術語「機能物質」は水溶液のような使用及び/又は濃厚溶液に分散または溶解されたら特定の使用で有益な性質を提供する物質を包含する。機能物質のいくらかの特定の例は以下にもっと詳細に、論じられる特定の物質は例だけのために与えられるけれども、幅広い種類の他の機能物質は使用されることが可能であることが論じられる。例えば、以下に論じられる機能物質の多くは洗浄および/またはしみ除去用途で使用される物質に関連する。しかしながら他の実施形態はほかの用途に用いる機能物質を含むことが可能である。
【0016】
アルカリ源
固体洗剤組成物は有効量の一以上のアルカリ源を含むことができ、支持体の洗浄を向上して固体洗剤組成物の汚れ除去性能を改良する。一般に組成物はアルカリ源を少なくとも約5 wt%、少なくとも約10 wt%、または少なくとも約15 wt%の量で含むであろうことが予想される。濃厚物において他の成分に十分な余地を提供するためにアルカリ源は約75 wt%未満、約60 wt%未満、約40 wt%未満、約30 wt%未満、または約20 wt%未満の量で濃厚物に供給されることができる。アルカリ源は固体洗剤組成物の全重量の約0.1 wt%〜約90 wt%、約0.5 wt%〜約80 wt%、及び約1 wt%〜約60 wt%を構成することが可能である。
【0017】
有効量の一以上のアルカリ源は少なくとも約8のpHを有する使用組成物を提供する量とみなされるだろう。使用組成物が約8〜約10のpHを有すれば緩アルカリと考慮されることができ、pHが約12超過であれば使用組成物は苛性アルカリと考慮されることができる。一般に使用組成物を緩アルカリ洗浄組成物として提供することは苛性アルカリを基剤とした使用組成物より安全であるものと考慮されるので好ましい。多少の事情で固体洗剤組成物は約8以下のpH水準で有用である使用組成物を提供することが可能である。そのような組成物でアルカリ源は省かれることが可能であり、追加のpH調整剤は使用されることが可能であり、使用組成物に希望pHを提供する。
【0018】
固体洗剤組成物の適当なアルカリ源の例はこれらに限定されないがアルカリ金属炭酸塩及びアルカリ金属水酸化物を含む。使用されることができる例示的なアルカリ金属炭酸塩はこれらに限定されないが:炭酸ナトリウムまたはカリウム、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、及びそれらの混合物を含む。使用されることができる例示的なアルカリ金属水酸化物はこれらに限定されないが水酸化ナトリウム、リチウム、またはカリウムを含む。アルカリ金属水酸化物は固体ビーズとして、水溶液に溶解される、またはそれらの組み合わせを含む当該分野で知られたどの形態でも組成物に加えられることが可能である。アルカリ金属水酸化物は約12〜100 U.S.メッシュの範囲で変動する粒度配合物を有する小球固体またはビーズの形態の固体として、または水溶液として、例としては50及び73重量%溶液として商業的に入手可能である。アルカリ金属水酸化物は水溶液、特に約50重量%水酸化物溶液の形態で加えられ、固体アルカリ物質の水和のために組成物に発生される熱の量を減少することが好ましい。
【0019】
第一アルカリ源に加えて固体洗剤組成物は第二アルカリ源を含むことが可能である。有用な第二アルカリ源の例はこれらに限定されないが:珪酸またはメタ珪酸ナトリウムまたはカリウムのような金属珪酸塩;炭酸、重炭酸、セスキ炭酸ナトリウムまたはカリウムのような金属炭酸塩;硼酸ナトリウムまたはカリウムのような金属硼酸塩;及びエタノールアミンおよびアミンを含む。そのようなアルカリ性剤は通例は水様か粉末形態いずれかで利用可能であり、そのどちらも本固体洗剤組成物を配合するのに有用である。
【0020】
界面活性剤
固体洗剤組成物は界面活性剤または界面活性剤系を含む少なくとも一の洗浄剤を含むことができる。種々の界面活性剤は固体洗剤組成物に使用されることができ、これらに限定されないが:陰イオン、非イオン、陽イオン、両性イオン界面活性剤を含む。界面活性剤は固体洗剤組成物の選択成分であり、濃厚物から除かれることができる。使用されることができる例示的な界面活性剤は多数の供給源から商業的に入手可能である。界面活性剤の議論としてはカーク-オスマー(Kirk-Othmer)、化学技術百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第3版、第8巻、p.900〜912を参照する。固体洗剤組成物が洗浄剤を含むならば洗浄剤は望ましい洗浄レベルを提供するために有効な量で供給される。固体洗剤組成物は濃厚物として提供されれば洗浄剤を約0.05 wt%〜約20 wt%、約0.5 wt%〜約15 wt%、約1 wt%〜約15 wt%、約1.5 wt%〜約10 wt%、及び約2 wt%〜約5 wt%の範囲で含むことができる。濃厚物において界面活性剤の追加の例示的範囲は約0.5 wt%〜約5 wt%、及び約1 wt%〜約3 wt%を含む。
【0021】
固体洗剤組成物に有用な陰イオン界面活性剤の例はこれらに限定されないが:アルキルカルボン酸エステル及びポリアルコキシカルボン酸エステル、アルコールエトキシレートカルボン酸エステル、ノニルフェニルエトキシレートカルボン酸エステルのようなカルボン酸エステル;アルキルスルホン酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸エステル、アルキルアリールスルホン酸エステル、スルホン化脂肪酸エステルのようなスルホン酸エステル;硫酸アルコール、硫酸アルコールエトキシレート、硫酸アルキルフェノール、スルホ琥珀酸エステル、及びアルキルエーテル硫酸エステルのような硫酸エステルを含む。例示的な陰イオン界面活性剤はこれらに限定されないが:アルキルアリールスルホン酸ナトリウム、アルファ-オレフィンスルホン酸エステル、及び脂肪アルコール硫酸エステルを含む。
【0022】
固体洗剤組成物に有用な非イオン界面活性剤の例はこれらに限定されないが、ポリアルキレンオキシドポリマーを界面活性剤分子の一部分として含むものを含む。そのような非イオン界面活性剤はこれらに限定されないが:脂肪アルコールの塩素-、ベンジル-、メチル-、エチル-、プロピル-、ブチル-、及び他の類似アルキルキャップ形成ポリエチレングリコールエーテル;アルキルポリグリコキシドのような無ポリアルキレンオキシドノニオン界面活性剤;ソルビタン及びスクロースエステル及びそれらのエトキシレート;アルコキシル化エチレンジアミンのようなアルコキシル化アミン;アルコールエトキシレートプロポキシレート、アルコールプロポキシレート、アルコールプロポキシレートエトキシレートプロポキシレート、アルコールエトキシレートブトキシレートのようなアルコールアルコキシレート;ノニルフェノールエトキシレート、ポリオキシエチレングリコールエステル;グリセロールエステルのようなカルボン酸エステル、ポリオキシエチレンエステル、脂肪酸のエトキシル化及びグリコールエステル;ジエタノールアミン縮合物、モノアルカノールアミン縮合物、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドのようなカルボン酸アミド;及びポリアルキレンオキシドブロックコポリマーを含む。商業的に入手可能なエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマーはこれらに限定されないがビーエーエスエフ(BASF Corporation, Florham Park)から入手可能なPLURONIC(登録商標)を含む。商業的に入手可能なシリコーン界面活性剤の例はこれらに限定されないがゴールドシュミット・ケミカル(Goldschmidt Chemical Corporation, Hopewell)から入手可能なABIL(登録商標)を含む。
【0023】
固体洗剤組成物に使用されることができる陽イオン界面活性剤の例はこれらに限定されないがC18アルキルまたはアルケニル鎖を有する第一、第二及び第三モノアミンのようなアミン、エトキシル化アルキルアミン、エチレンジアミンのアルコキシレート、1-(2-ヒドロキシエチル)-2-イミダゾリン、2-アルキル-1-(2-ヒドロキシエチル)-2-イミダゾリン、等のようなイミダゾール;第四アンモニウム塩、例としてはn-アルキル(C12〜C18)ジメチルベンジルアンモニウム塩化物のようなアルキル第四塩化アンモニウム界面活性剤、塩化n-テトラデシルメチルベンジルアンモニウム水和物、及びジメチル-1-ナフチルメチルアンモニウム塩化物のようなナフチレン置換第四塩化アンモニウムを含む。陽イオン界面活性剤は消毒性を提供するために使用されることができる。
【0024】
固体洗剤組成物に使用されることができる両性イオン界面活性剤の例はこれらに限定されないがベタイン、イミダゾリン、およびプロピオネートを含む。
【0025】
固体洗剤組成物は自動皿洗いまたは製品洗い機で使用されることを予定されるので選択される界面活性剤は任意の界面活性剤が使用されるとすれば皿洗いまたは製品洗い機内部で使用されるときに許容される発泡水準を提供するものであることができる。自動皿洗いまたは製品洗い機に使用する固体洗剤組成物は一般的に低発泡組成物であると考慮される。希望される洗浄活性の水準を提供する低起泡界面活性剤は大量の発泡の存在が問題のありうる皿洗い機のような環境において有利である。低起泡界面活性剤を選択することに加えて脱泡剤はまた泡の発生を減少するために利用されることができる。しかるべく低起泡界面活性剤と考慮される界面活性剤は使用されることができる。さらに他の界面活性剤は脱泡剤とともに使用されることができ、発泡水準を調節する。
【0026】
いくらかの界面活性剤はまた二次凝固剤として機能することができる。例えば、高融点を有する陰イオン界面活性剤は適用温度で固体を提供する。最も有用であるとわかった陰イオン界面活性剤はこれらに限定されないが:線状アルキルベンゼンスルホン酸エステル界面活性剤、アルコールスルホン酸エステル、アルコールエーテルスルホン酸エステル、及びアルファオレフィンスルホン酸エステルを含む。一般的に線状アルキルベンゼンスルホン酸エステルは費用及び効率の理由のために好ましい。両性または両性イオン界面活性剤はまた洗浄力、乳化、濡れ及び状態調節特性を提供することに有用である。代表的な両性界面活性剤はこれらに限定されないが:N-ココ-3-アミノプロピオン酸および酸塩、N-タロー-3-イミノジプロピオネート塩、N-ラウリル-3-イミノジプロピオネート二ナトリウム塩、N-カルボキシメチル-N-ココアルキル-N-水酸化ジメチルアンモニウム、N-カルボキシメチル-N-ジメチル-(9-オクタデセニル)水酸化アンモニウム、(1-カルボキシヘプタデシル)水酸化トリメチルアンモニウム、(1-カルボキシウンデシル)水酸化トリメチルアンモニウム、N-ココアミドエチル-N-ヒドロキシエチルグリシンナトリウム塩、N-ヒドロキシエチル-N-ステアラミドグリシンナトリウム塩、N-ヒドロキシエチル-N-ラウラミド-.ベータ.-アラニンナトリウム塩、N-ココアミド-N-ヒドロキシエチル-.ベータ.-アラニンナトリウム塩、混合アクリルアミドおよびそれらのエトキシル化ならびに硫酸ナトリウム塩、2-アルキル-1-カルボキシメチル-1-ヒドロキシエチル-2-イミダゾリニウム水酸化ナトリウム塩または遊離酸、アルキル基はノニル、ウンデシル、及びヘプタデシルであることが可能である、を含む。他の有用な両性界面活性剤はこれらに限定されないが1,1-ビス(カルボキシメチル)-2-ウンデシル-2-イミダゾリニウム水酸化ナトリウム塩およびオレイン酸-エチレンジアミン縮合物、プロポキシル化ならびに硫酸ナトリウム塩、及びアミンオキシド両性界面活性剤を含む。
【0027】
ビルダー及び水質調節
固体洗剤組成物は、キレート化または金属イオン封鎖剤(例えば、ビルダー)とも称され、これらに限定されないが:縮合ホスフェート、ホスホネート、アミノカルボン酸、またはポリアクリレートを含む一以上の増進剤を含むことができる。加えてくえん酸ナトリウムが固体洗剤組成物に含まれるときにくえん酸ナトリウムはビルダーとしても機能することが可能である。一般にキレート化剤は天然水に通例認められる金属イオンに配位(すなわち、結合する)できる分子であり、金属イオンが洗浄組成物の他の洗浄性成分の作用を妨げることを防止する。キレート化または金属イオン封鎖剤であることができるビルダーについて好ましい添加水準は約0.1 wt%〜約70 wt%、約1 wt%〜約60 wt%、または約1.5 wt%〜約50 wt%の間である。固体洗剤組成物は濃厚物として供給されるとすれば濃厚物はビルダーをほぼ1 wt%〜ほぼ60 wt%、ほぼ3 wt%〜ほぼ50 wt%、及びほぼ6 wt%〜ほぼ45 wt%含むことができる。ビルダーの追加の範囲はほぼ3 wt%〜ほぼ20 wt%の間、ほぼ6 wt%〜ほぼ15 wt%の間、ほぼ25 wt%〜ほぼ50 wt%の間、及びほぼ35 wt%〜ほぼ45 wt%の間を含むことができる。
【0028】
縮合ホスフェートの例はこれらに限定されないが:オルト燐酸ナトリウムおよびカリウム、ピロ燐酸ナトリウムおよびカリウム、トリポリ燐酸ナトリウム、及びヘキサメタ燐酸ナトリウムを含む。縮合ホスフェートはまた限定される程度に組成物に存在する自由水を水和の水として固定することにより固体洗剤組成物の凝固で助ける。
【0029】
ホスホネートの例はこれらに限定されないが:1-ヒドロキシエタン-1, 1-ジホスホン酸、CH2C(OH)[PO(OH)2]2;アミノトリ(メチレンホスホン酸)、N[CH2PO(OH)2]3;アミノトリ(メチルホスホネート)、ナトリウム塩(ATMP)、N[CH2PO(ONa)2]3; 2-ヒドロキシエチルイミノビス(メチレンホスホン酸)、HOCH2CH2N[CH2PO(OH)2]2;ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、(OH)2POCH2N[CH2CH2N[CH2PO(OH)2]2]2;ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、ナトリウム塩(DTPMP)、C9H(28-x)N3NaxO15P5(x=7);ヘキサメチレンジアミン(テトラメチレンホスホネート)、カリルム塩、C10H(28-x)N2KxO12P4(x=6);ビス(ヘキサメチレン)トリアミン(ペンタメチレンスルホン酸)、(HO2)POCH2N[(CH2)2N[CH2PO(OH)2]2]2;及び亜燐酸、H3PO3を含む。好ましいホスホネートの組合せはATMP及びDTPMPである。中和またはアルカリホスホネート、ホスホネートとアルカリ源の組合せはホスホネートが加えられるときに中和反応により熱またはガスが少しまたは発生されないように混合物に加えられる以前に好ましい。
【0030】
固体洗剤組成物は無燐基剤ビルダーを含有することができる。異なった成分は極微量の燐を含むことができるが、燐がないと考慮される組成物は一般的にホスフェートまたはホスホネートビルダーもしくはキレート化成分を計画的に加えられる成分として含まない。シトレートまたはグルコネートのようなカルボキシレートは適当である。NTAを少しかまたは含有しない有用なアミノカルボン酸物質はこれらに限定されないが:N-ヒドロキシエチルアミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、N-ヒドロキシ-エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、及びアミノ基をカルボン酸置換基と有する他の同様な酸を含む。
【0031】
水質調節ポリマーは燐を含有しないビルダーとして使用されることができる。例示的な調湿ポリマーはこれらに限定されないが:ポリカルボキシレートを含む。ビルダー及び/又は水質調節ポリマーはこれらに限定されないが:ポリアクリル酸、マレイン酸のような側カルボキシレート(-CO2-)基を有するもの、マレイン/オレフィンコポリマー、スルホン化コポリマーまたはターポリマー、アクリル/マレインコポリマー、ポリメタクリル酸、アクリル酸-メタクリル酸コポリマー、加水分解ポリアクリルアミド、加水分解ポリメタクリルアミド、加水分解ポリアミド-メタクリルアミドコポリマー、加水分解ポリアクリロニトリル、加水分解ポリメタクリロニトリル、及び加水分解アクリロニトリル-メタクリロニトリルコポリマーを含む。キレート化剤/金属イオン封鎖剤のさらなる議論としてはカーク-オスマー(Kirk-Othmer)、化学技術百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第3版、第5巻、p.339〜366及び第23巻、p.319〜320を参照し、その開示はここで参照により組み込まれる。これらの物質はまた化学量論以下の水準で使用されることが可能であり、結晶改質剤として機能する。
【0032】
硬化剤
固体洗剤組成物は硬化剤、加えてビルダーの形態で含むことができる。硬化剤は組成物の均一凝固にかなり寄与する有機または無機の化合物または化合物の系である。好ましくは硬化剤は洗浄剤及び組成物の他の有効成分と相溶性であり、有効量の硬度及び/又は水溶解性を加工処理される組成物に提供できる。硬化剤はまた混合され、凝固されたら洗浄剤および他の成分と均質基材を形成でき、使用中に固体洗剤組成物から洗浄剤の均一溶解を提供するだろう。
【0033】
固体洗剤組成物に含まれる硬化剤の量はこれらに限定されないが:調製される固体洗剤組成物の類型、固体洗剤組成物の構成成分、組成物の予定使用、使用の間に時間を通して固体組成物に適用される分配溶液の数量、分配溶液の温度、分配溶液の硬度、固体洗剤組成物の物理寸法、他成分の濃度、及び組成物において洗浄剤の濃度を含む因子により変動するであろう。固体洗剤組成物に含まれる硬化剤の量は洗浄剤及び組成物の他成分と組み合わせて連続混合条件及び硬化剤の融解温度以下の温度のもとで均質混合物を形成するために有効であることが好ましい。
【0034】
硬化剤が洗浄剤および他成分と基材を形成し、ほぼ30℃〜ほぼ50℃、特にほぼ35℃〜ほぼ45℃の周囲温度のもとに、混合が停止して混合物が混合系統から分配された後にほぼ1分〜ほぼ3時間、特にほぼ2分〜ほぼ2時間、及び特にほぼ5分〜ほぼ1時間以内に固体形態に硬化することはまた好ましい。外部源からの最小量の熱は混合物に加えられて混合物の加工処理を促進することが可能である。固体洗剤組成物に含まれる硬化剤の量は水性媒体に配置されるときに希望される硬度及び加工処理組成物の希望される規制溶解性速度を提供し、洗浄剤を使用の間に凝固される組成物から分配する希望速度を達成することは好ましい。
【0035】
硬化剤は有機または無機硬化剤であることが可能である。好ましい有機硬化剤はポリエチレングリコール(PEG)化合物である。ポリエチレングリコール硬化剤を含む固体洗剤組成物の凝固速度は少なくとも部分的に組成物に施用されるポリエチレングリコールの量ならびに分子量により変動するであろう。適当なポリエチレングリコールの例はこれらに限定されないが:一般式H(OCH2CH2)nOH、式中nは15超過、特にほぼ30〜ほぼ1700である、の固体ポリエチレングリコールを含む。典型的にポリエチレングリコールはほぼ1000〜ほぼ100000の分子量を有する、特に少なくともほぼ1450〜ほぼ20000、もっと特別にはほぼ1450〜ほぼ8000の間の分子量を有する易流動性粉末またはフレークの形態の固体である。ポリチレングリコールはほぼ1 wt%〜75 wt%及び特にほぼ3 wt%〜ほぼ15 wt%の濃度で存在する。適当なポリエチレングリコール化合物はこれらに限定されないが:PEG 4000、PEG 1450、及びPEG 8000を含み、数ある中でPEG 4000及びPEG 8000が最も好ましい。商業的に入手可能な固体ポリエチレングリコールの例はこれらに限定されないが:ユニオン・カーバイド(Union Carbide Corporation, Houston)から入手可能であるCARBOWAXを含む。
【0036】
好ましい無機硬化剤は水和性無機塩であり、これらに限定されないが:硫酸塩及び重炭酸塩を含む。無機硬化剤はほぼ50 wt%まで、特にほぼ5 wt%〜ほぼ25 wt%、及びもっと特別にはほぼ5 wt%〜ほぼ15 wt%の濃度で存在する。
【0037】
尿素粒子はまた固体洗剤組成物で硬化促進剤として用いられることができる。組成物の凝固速度は少なくとも部分的にこれらに限定されないが:組成物に加えられる尿素の量、粒度、及び形状を含む因子のために変動するであろう。例えば、粒状形態の尿素は洗浄剤及び他成分、好ましくは小量だが有効量の水組み合わされることができる。尿素の量及び粒度は洗浄剤及び他成分と組み合わせて尿素及び他成分を溶融段階に融解するために外部源から熱の適用なく均質混合物を形成するのに有効である。固体洗剤組成物に含まれる尿素の量は水性媒体に配置されるときに希望される硬度及び組成物の希望される溶解性速度を提供し、洗浄剤を使用の間に凝固される組成物から分配する希望速度を達成することは好ましい。いくらかの実施形態で組成物はほぼ5 wt%〜ほぼ90 wt%尿素、特にほぼ8 wt%〜ほぼ40 wt%尿素、及びもっと特別にはほぼ10 wt%〜ほぼ30 wt%尿素を含む。
【0038】
尿素は小球ビーズまたは粉末の形態であることが可能である。小球尿素は商業的供給源から約8〜15 U.S.メッシュの範囲で変動する粒度の混合物として、アルカディアン・ソヒオ、ナイトロジェン・ケミカルズ・ディビジョン(Arcadian Sohio Company, Nitrogen Chemicals Division)から一般的に入手可能である。尿素の小球形態は好ましくは一軸または双軸押出機、Teledyne混合機、Ross乳化機、等のような湿式磨砕器を使用して好ましくは粉砕され、粒度を約50 U.S.メッシュ〜約125 U.S.メッシュ、特に約75〜100 U.S.メッシュに、減少される。
【0039】
漂白剤
固体洗剤組成物で基質を淡色化するか白くするために使用する適当な漂白剤はCl2、Br2、-OCl-及び/又は-OBr-のような活性ハロゲン種を浄化過程の間に典型的に遭遇される条件の下で作用させることができる漂白化合物を含む。固体洗剤組成物に使用する適当な漂白剤はこれらに限定されないが:塩素、次亜塩素酸塩、またはクロルアミンのような塩素含有化合物を含む。例示的なハロゲン解離化合物はこれらに限定されないが:アルカリ金属ジクロロイソシアヌレート、塩素化第三燐酸ナトリウム、アルカリ金属次亜塩素酸塩、モノクロルアミン、及びジクロルアミンを含む。注封塩素源はまた組成物において塩素源の安定性を向上するために使用されることができる(例えば、米国特許第4618914号明細書及び米国特許第4830773号明細書を参照し、その開示はここで参考により組み込まれる)。漂白剤は過酸化水素、過ホウ酸塩、炭酸ナトリウム過酸化水和物、過一硫酸カリウム、ホウ酸ナトリウム一ならびに四水和物のように、テトラアセチルエチレンジアミンのような活性剤を有するかそれがない過酸素または活性酸素源であることが可能である。濃厚物が漂白剤を含むならばほぼ0.1 wt%〜ほぼ60 wt%、ほぼ1 wt%〜ほぼ20 wt%、ほぼ3 wt%〜ほぼ6 wt%の量で含まれることができる。
【0040】
充填材
固体洗剤組成物はそれ自体で洗浄剤として果たさず、しかし洗浄剤と共同して組成物の全洗浄能力を向上する有効量の洗剤充填材を含むことができる。本洗浄組成物で使用する適当な洗剤充填材の例はこれらに限定されないが:硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、澱粉、及び糖を含む。濃厚物が洗剤充填材を含むならばほぼ50 wt%までの量、ほぼ1 wt%〜ほぼ50 wt%、またはほぼ1.5 wt%〜ほぼ25 wt%で含まれることができる。
【0041】
脱泡剤
泡の安定性を減少する脱泡剤はまた製品洗い組成物に含まれることが可能である。脱泡剤の例はこれらに限定されないが:名称Pluronic N-3のもとに入手可能なもののようなエチレンオキシド/プロピレンブロックコポリマー;シリカをポリジメチルシロキサンに分散されたようなシリコーン化合物、名称Abil B9952のもとに入手可能なもののようなポリジメチルシロキサン、および機能化ポリジメチルシロキサン;脂肪アミド、炭化水素蝋、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、脂肪酸石鹸、エトキシレート、鉱油、ポリエチレングリコールエステル、第一燐酸ステアリルのようなアルキル燐酸エステルを含む。脱泡剤の議論は、例えばマーティン(Martin)らの米国特許第3048548号明細書、ブルネレ(Brunelle)らの米国特許第3334147号明細書、及びルー(Rue)らの米国特許第3442242号明細書に求められることが可能であり、その開示はここで参考により組み込まれる。濃厚物が脱泡剤を含むならば脱泡剤はほぼ0.0001 wt%〜ほぼ10 wt%、ほぼ0.001 wt%〜ほぼ5 wt%、またはほぼ0.01 wt%〜ほぼ1.0 wt%の量で供給されることができる。
【0042】
再沈殿防止剤
固体洗剤組成物は洗浄溶液で汚れの持続的懸濁を促進し、除去された汚れが洗浄されている基質に再沈殿することを防止する再沈殿防止剤を含むことができる。適当な再沈殿防止剤の例はこれらに限定されないが:ポリアクリレート、スチレン無水マレイン酸コポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロースのようなセルロース系誘導体を含む。濃厚物が再沈殿防止剤を含むならば再沈殿防止剤はほぼ0.5 wt%〜ほぼ10 wt%、及びほぼ1 wt%〜ほぼ5 wt%の量で含まれることができる。
【0043】
安定剤
固体洗剤組成物はまた安定剤を含むことが可能である。適当な安定剤の例はこれらに限定されないが:ホウ酸塩、カルシウム/マグネシウムイオン、プロピレングリコール、及びそれらの混合物を含む。濃厚物は安定剤を含むことを要しない、しかし濃厚物が安定剤を含むならば濃厚物の望ましい水準の安定性を提供する量で含まれることが可能である。安定剤の例示的な範囲はほぼ20 wt%まで、ほぼ0.5 wt%〜ほぼ15 wt%、及びほぼ2 wt%〜ほぼ10 wt%を含む。
【0044】
分散剤
固体洗剤組成物はまた分散剤を含むことが可能である。固体洗剤組成物に使用されることができる適当な分散剤の例はこれらに限定されないが:マレイン酸/オレフィンコポリマー、ポリアクリル酸、及びそれらの混合物を含む。濃厚物は分散剤を含むことを要しない、しかし分散剤が含まれるならば望まれる分散剤性質を提供する量で含まれることができる。濃厚物において分散剤の例示的な範囲はほぼ20 wt%まで、ほぼ0.5 wt%〜ほぼ15 wt%の間、及びほぼ2 wt%〜ほぼ9 wt%の間であることができる。
【0045】
酵素
固体洗剤組成物に含まれることができる酵素は澱粉及び/又は蛋白質しみの除去を助けるそれらの酵素を含む。例示的な種類の酵素はこれらに限定されないが:プロテアーゼ、アルファ-アミラーゼ、及びそれらの混合物を含む。使用されることができる例示的なプロテアーゼはバチルスリケニホルミクス(Bacillus lichenifoermix)、バチルスレヌス(Bacillus lenus)、バチルスアルカロフィルス(Bacillus Alcalophilus)、及びバチルスアミロリケファシンス(Bacillus amyloliquefacins)から誘導されるものを含む。例示的なアルファ-アミラーゼはバチルススブチルス(Bacillus subtilis)、バチルスアミロリケファセインス(Bacillus amyloliquefaceins)及びバチルスリケニホルミス(Bacillus licheniformis)を含む。濃厚物は酵素を含むことを要しない、しかし濃厚物は酵素を含むならば固体洗浄組成物が使用組成物として供給されるときに望ましい酵素活性を提供する量で含まれることができる。濃厚物において酵素の例示的な範囲はほぼ15 wt%まで、ほぼ0.5 wt%〜ほぼ10 wt%、及びほぼ1 wt%〜ほぼ5 wt%を含む。
【0046】
ガラス及び金属腐蝕抑制剤
固体洗剤組成物は金属腐蝕抑制剤をほぼ50 wt%までの量、ほぼ1 wt%〜ほぼ40 wt%、またはほぼ3 wt%〜ほぼ30 wt%で含むことができる。腐蝕抑制剤は腐蝕抑制剤の不在を除いて他の点では同一の使用溶液についてガラスの腐蝕及び/又は溶蝕速度未満であるガラスの腐蝕及び/又は溶蝕速度を示す使用溶液を提供するために十分量で固体洗剤組成物に含まれる。使用組成物は望ましい腐蝕抑制特性を提供するために少なくともほぼ百万につき6部(ppm)の腐蝕抑制剤を含むであろうことが予想される。大量の腐蝕抑制剤は有害作用なく使用溶液で使用されることはできることが予想される。一定の時点で腐蝕抑制剤濃度を増加することで増加される耐腐蝕及び/又は溶蝕性の添加効果は失われ、追加の腐蝕抑制剤は単純に固体洗剤組成物を使用する費用を増加するであろうことが予想される。使用溶液はほぼ6 ppm〜ほぼ300 ppmの腐蝕抑制剤、及びほぼ20 ppm〜ほぼ200 ppmの腐蝕抑制剤を含むことができる。適当な腐蝕抑制剤の例はこれらに限定されないが:アルミニウムイオン源と亜鉛イオン源の組合せ、加えてアルカリ金属珪酸塩またはそれらの水和物を含む。
【0047】
腐蝕抑制剤とはアルミニウムイオン源と亜鉛イオン源の組合せということができる。アルミニウムイオン源と亜鉛イオン源は各々、固体洗剤組成物が使用溶液の形態で供給されるときにアルミニウムイオン及び亜鉛イオンを供給する。腐蝕抑制剤の量はアルミニウムイオン源と亜鉛イオン源の総合量に基づいて計算される。使用溶液でアルミニウムイオンを供給するものはどれもアルミニウムイオン源と称されることができ、使用溶液に提供されるときに亜鉛イオンを供給するものはどれも亜鉛イオン源と称されることができる。アルミニウムイオン源および/または亜鉛イオン源が反応してアルミニウムイオン及び/又は亜鉛イオンを形成することは必要ではない。アルミニウムイオンはアルミニウムイオン源と考慮されることができ、亜鉛イオンは亜鉛イオン源と考慮されることができる。アルミニウムイオン源と亜鉛イオン源は有機塩、無機塩、及びそれらの混合物として提供されることができる。例示的なアルミニウムイオン源はこれらに限定されないが:ナトリウムアルミネート、臭化アルミニウム、塩素酸アルミニウム、塩化アルミニウム、沃化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、蟻酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、オレイン酸アルミニウム、臭素酸アルミニウム、硼酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム亜鉛、及び燐酸アルミニウムを含む。例示的な亜鉛イオン源はこれらに限定されないが:塩化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、沃化亜鉛、チオシアン酸亜鉛、フルオロ珪酸亜鉛、重クロム酸亜鉛、塩素酸亜鉛、亜鉛酸ナトリウム、グルコン酸亜鉛、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、くえん酸亜鉛、乳酸亜鉛、蟻酸亜鉛、硼酸亜鉛、臭化亜鉛、弗化亜鉛、フルオロ珪酸亜鉛、およびサリチル酸亜鉛を含む。
【0048】
出願人は使用溶液でアルミニウムイオンと亜鉛イオンの比を調節することによりいずれかの成分だけの使用と比べてガラス製品及びセラミックスの減少された腐蝕及び/又は溶蝕を提供することは可能であることを発見した。換言すればアルミニウムイオンと亜鉛イオンの組合せは腐蝕及び/又は溶蝕の減少に相乗作用を提供することができる。アルミニウム源と亜鉛イオン源の比は調節され、共力効果を提供することができる。一般にアルミニウムイオンと亜鉛イオンの比は使用溶液において少なくともほぼ6:1であることができ、ほぼ1:20未満であることができ、及びほぼ2:1とほぼ1:15の間であることができる。
【0049】
有効量のアルカリ金属珪酸塩またはそれらの水和物は本発明の組成物およびプロセスで用いられることができ、金属保護能力を有する安定な固体洗剤組成物を形成する。この発明の組成物に用いられる珪酸塩は固体洗剤配合物に慣用されたものである。例えば、典型的なアルカリ金属珪酸塩は無水であるかまたは好ましくは水和水(ほぼ5 wt%〜ほぼ25 wt%、特にほぼ15 wt%〜ほぼ20 wt%水和水)を含有する粉末、微粒または粒珪酸塩である。これらの珪酸塩は好ましくは珪酸ナトリウムであり、各々ほぼ1:1〜ほぼ1:5のNa2O:SiO2比を有し、典型的にはほぼ5 wt%〜ほぼ25 wt%の量で利用可能な水を含有する。一般に珪酸塩はほぼ1:1〜ほぼ1:3.75、特にほぼ1:1.5〜ほぼ1:3.75及び最も特別にはほぼ1:1.5〜ほぼ1:2.5のNa2O:SiO2比を有する。ほぼ1:2のNa2O:SiO2比とほぼ16 wt%〜ほぼ22 wt%水和水を有する珪酸塩は最も好ましい。例えば、そのような珪酸塩は粉末形態でGD Silicateとして入手可能であり、粒形態でBritesil H-20としてPQ(PQ Corporation, Valley Forge)から入手可能である。これらの比は単一珪酸塩組成物または組合せで好ましい比になる珪酸塩の組合せで得られることが可能である。水和珪酸塩は好ましい比、ほぼ1:1.5〜ほぼ1:2.5のNa2O:SiO2比では最適金属保護を提供して急速に固体洗剤を形成することがわかった。水和珪酸塩は好ましい。
【0050】
珪酸塩は固体洗剤組成物に含まれることができ、金属保護を準備する、しかしさらにアルカリ度と再沈殿防止剤として追加機能を提供することが知られている。例示的な珪酸塩はこれらに限定されないが:珪酸ナトリウム及び珪酸カリウムを含む。固体洗剤組成物は珪酸塩なしに提供されることができる、しかし珪酸塩が含まれるならば望ましい金属保護を準備する量で含まれることができる。濃厚物は珪酸塩を少なくともほぼ1 wt%、少なくともほぼ5 wt%、少なくともほぼ10 wt%、及び少なくともほぼ15 wt%の量で含むことができる。加えて濃厚物において他の成分に十分な余地を提供するために珪酸塩成分はほぼ35 wt%未満、ほぼ25 wt%未満、ほぼ20 wt%未満、及びほぼ15 wt%未満の水準で供給されることができる。
【0051】
芳香剤及び染料
異なった染料、香料を含む付臭剤、及びほかの美的増進剤はまた組成物に含まれることができる。含まれることが可能であり、組成物の外観を変える適当な染料はこれらに限定されないが:Direct Blue 86、マック・ダイ-ケム・インダストリーズ(Mac Dye-Chem Industries, Ahmedabad)から入手可能;Fastusol Blue、モベイ・ケミカル(Mobay Chemical Corporation, Pittsburgh)から入手可能;Acid Orange 7、アメリカン・シアナミド(American Cyanamide Company, Wayne)から入手可能;Basic Violet 10及びSandolan Blue/Acid Blue 182、サンドズ(Sandoz, Princeton)から入手可能;Acid Yellow 23、ケモス(Chemos GmbH, Regenstauf)から入手可能;Acid Yellow 17、シグマ・ケミカル(Sigma Chemical, St. Louis)から入手可能;Sap Green及びMetanil Yellow、キーストン・アナライン・アンド・ケミカル(Keyston Analine and Chemical, Chicago)から入手可能;Acid Blue 9、エメラルド・ヒルトン・デービス(Emerald Hilton Davis, LLC, Cincinnati)から入手可能;Hisol Fast Red及びFluorescein、キャピトル・カラー・アンド・ケミカル(Capitol Color and Chemical Company, Newark)から入手可能な;及びAcid Green 25、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals Corporation, Greenboro)から入手可能、を含む。
【0052】
組成物に含まれることが可能である芳香剤または香料はこれらに限定されないが:シトロネロールのようなテルペノイド、アミルシンナムアルデヒドのようなアルデヒド、C1S-ジャスミンまたはジャスマルのようなジャスミン、及びバニリンを含む。
【0053】
増粘剤
固体洗剤組成物は流動性改良剤または増粘剤を含むことができる。流動性改良剤は次の機能:組成物の粘度を増加し;噴霧ノズルを通して分配されるときに液体使用溶液の粒度を増加し;使用溶液に表面に対する垂直粘着を提供し;使用溶液内で粒子懸濁に提供し;または使用溶液の蒸発速度を減少することを提供することが可能である。
【0054】
流動性改良剤は擬似塑性である使用組成物を提供することが可能であり、換言すれば使用組成物または物質は乱されずにおかれるとき(剪断モード)に高粘度を保持する。しかしながら剪断されれば物質の粘度は実質的にしかし可逆に減少される。剪断作用が除去された後に粘度は回復する。これらの性質は噴霧ヘッドを通した物質の適用を許容する。ノズルを通して噴霧されれば物質は噴霧ヘッドへの供給管を整列されるときに圧力の影響の下で剪断を受け、ポンプ作用噴霧器においてポンプの作用により剪断される。いずれの場合にも粘度は相当量の物質が物質を汚れ表面に塗布するために使用される噴霧装置を使用して適用されることができるようにある点に下がる。しかしながら一度物質が汚れ表面にかかってくると物質は物質が汚れの定置にとどまることを確保するために高粘度に復帰することができる。好ましくは物質は表面に塗布されることができ、洗浄成分を十分濃度で提供する物質の相当塗膜になり、結果として硬化または焼付け汚れの持ち上げ及び除去になる。垂直または傾斜面の汚れと接触している間に増粘剤は洗浄剤の他の成分とともに重力の作用のもとでしたたり、垂れ、沈みまたは物質のほかの動きを最小にする。物質は相当量の物質の皮膜と汚れとの間の接触を少なくとも1分、特に5分以上の間維持するために粘度が適当であるように配合されるものとする。
【0055】
適当な増粘剤または流動性改良剤の例はこれらに限定されないが:ポリマーまたは植物もしくは動物源から誘導される天然ポリマーまたはガムを含む高分子増粘剤である。そのような物質はかなりの増粘能力を有する大多糖分子のような多糖であることが可能である。増粘剤または流動性改良剤はまたクレーを含む。
【0056】
実質的に可溶な高分子増粘剤は増加粘度または増加導電率を使用組成物に提供するために使用されることができる。この発明の水性組成物について高分子増粘剤の例はこれらに限定されないが:ポリアクリル酸及びそれらのナトリウム塩のようなカルボキシル化ビニルポリマー、エトキシル化セルロース、ポリアクリルアミド増粘剤、架橋キサン組成物、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン生成物、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及び水溶解性のいくらかの相当割当てを有するほかの同様水性増粘剤を含む。適当な商業的に入手可能な増粘剤の例はこれらに限定されないがAcusol、ローム・アンド・ハース(Rohm & Haas Company, Philadelphia)から入手可能;及びCarbopol、ビー・エフ・グッドリッチ(B.F. Goodrich, Charlotte)から入手可能、を含む。
【0057】
適当な高分子増粘剤の例はこれに限定されないが多糖を含む。適当な商業的に入手可能な多糖の例はこれに限定されないがDiutan、ケルコ・ディビジョン、メルク(Kelco Division of Merck, San Diego)から入手可能、を含む。固体洗剤組成物に用いる増粘剤はさらに完全に加水分解される(-OH官能で置換された98.5モル超過)のようなポリビニルアルコール増粘剤を含む。
【0058】
特に適当な多糖の例はこれに限定されないがキサンを含む。そのようなキサンポリマー高い水溶解性、及び大きい増粘力のために好ましい。キサンはキサントモナスカムペストラスの細胞外多糖である。キサンはコーン糖または他のコーン甘味料副生物に基づく発酵により製造されることが可能である。キサンはセルロースで認められるものと同様にポリベータ-(1-4)-D-グルコピラノジル基幹鎖を含む。キサンガム及びその誘導体の水性分散液は新規で注目すべきレオロジー特性を示す。低濃度のガムは比較的高粘度を有し、経済的に使用されることを許容する。キサンガム溶液は高い擬似塑性を示し、すなわち広範囲の濃度に関して、一般的に即時に反転可能であると理解される急速増粘が生ずる。非剪断物質はpHに無関係及び広範囲に関して温度に無関係であるようである粘度を有する。好ましいキサン物質は架橋キサン物質を含む。キサンポリマーは大多糖分子のヒドロキシル官能性と反応性の種々の知られた共有結合反応架橋剤で架橋されることができ、また二価、三価または多価金属イオンを用いて架橋されることができる。そのような架橋キサンゲルは米国特許第4782901号明細書に開示され、ここで参考により組み込まれる。キサン物質の適当な架橋剤はこれらに限定されないが:Al+3、Fe+3、Sb+3、Zr+4のような金属陽イオンおよび他の遷移金属を含む。適当な商業的に入手可能なキサンの例はこれらに限定されないが:KELTROL(登録商標)、KELZAN(登録商標)AR、KELZAN(登録商標)D35、KELZAN(登録商標)S、KELZAN(登録商標)XZ、ケルコ・ディビジョン、メルク(Kelco Division of Merck, San Diego)から入手可能、を含む。知られた有機架橋剤はまた使用されることができる。好ましい架橋キサンはKELZAN(登録商標)ARであり、噴霧されたら大粒度ミストまたはエアロゾルを生成することができる擬似塑性使用溶液を提供する。
【0059】
使用方法
一般に本発明の凝固基材を使用する固体洗剤組成物は直鎖モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸の塩、炭酸ナトリウム、水、および任意の追加機能成分を組み合わせ、成分が相互作用して凝固することを許容することにより与えられることができる。例えば、第一の実施形態で固体洗剤組成物は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸の塩、水、ビルダー、炭酸ナトリウム、及び界面活性剤を含む。例示的な実施形態で固体洗剤組成物は約1 wt%〜約15 wt%で直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩および特に約1 wt%〜約10 wt%で直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を含む。別の例示的な実施形態で固体洗剤組成物は約2 wt%〜約50 wt%で水および特に約5 wt%〜約40 wt%で水を含む。別の例示的な実施形態で固体洗剤組成物は約40 wt%未満ビルダーおよび特に約30 wt%未満ビルダーを含む。別の例示的な実施形態で固体洗剤組成物は約20 wt%〜約70 wt%で炭酸ナトリウムおよび特に約45 wt%〜約65 wt%で炭酸ナトリウムを含む。別の例示的な実施形態で固体洗剤組成物は約0.5 wt%〜約10 wt%で界面活性剤および約1 wt%〜約5 wt%で界面活性剤を含む。
【0060】
いくらかの実施形態で水と直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩の相対量は組成内で調整される。凝固基材及び追加の機能物質は炭酸ナトリウムと水の化学反応のために固体形態に硬化する。凝固基材が凝固するときに結合剤組成物は形成することができ、成分を結合及び凝固する。構成成分の少なくとも一部は会合し、ところが一方で構成成分の均合が固体組成物の残部を形成する。凝固過程は数分〜約6時間持続し、これらに限定されないが:形成または流し込組成物の寸法、組成物の構成成分、及び組成物の温度を含む因子に依存する。
【0061】
凝固基材を使用して形成される固体洗剤組成物は回分または連続混合設備を用いて生産される。例示的な実施形態で一軸または双軸押出機は一以上の洗浄剤を高剪断で組み合わせて混合し、均質混合物を形成する。いくらかの実施形態で加工処理温度は組成物の融解温度以下である。加工処理した混合物は形成、注型または他の適当手段で混合機から分配され、そこで洗剤組成物は固体形態に硬化する。基材の構造は硬度、融点、物質配分、結晶構造、及び当該分野で知られた方法によりほかの同様性質により特徴づけられる。一般的にこの発明の方法により加工処理される固体洗剤組成物は質量を通じた構成成分の分布に関しては実質的に均質であり、寸法安定性である。
【0062】
具体的に言うと形成過程で液体及び固体成分は最終混合設備に投入され、成分は成分が質量を通じて配分された実質的に均質半固体混合物を形成するまで連続して混合される。例示的な実施形態で成分は混合設備で少なくともほぼ5秒間混合される。混合物は次に混合設備から押出型または他の付形手段にまたはそれらを通して排出される。生成物は次に包装される。例示的な実施形態で形成した組成物はほぼ1分〜ほぼ3時間の間に固体形態に硬化し出す。特に形成した組成物はほぼ1分〜ほぼ2時間の間に固体形態に硬化し出す。もっと特別には形成した組成物はほぼ1分〜ほぼ20分の間に固体形態に硬化し出す。
【0063】
具体的に言うと注型過程で液体及び固体成分は最終混合設備に投入され、成分は成分が質量を通じて配分された実質的に均質液体混合物を形成するまで連続して混合される。例示的な実施形態で成分は混合設備で少なくともほぼ60秒間混合される。一度混合が完了すると生成物は包装容器に移動され、凝固が起こる。例示的な実施形態で流し込組成物はほぼ1分〜ほぼ3時間の間に固化形態に硬化し出す。特に流し込組成物はほぼ1分〜ほぼ2時間の間に固体形態に硬化する。もっと特別には流し込組成物はほぼ1分〜ほぼ20分の間に固体形態に硬化する。
【0064】
術語「固体形態」で硬化した組成物は流れず、中応力または圧力または単なる重力のもとでその形状を大体保持するものであることが意味される。固体流し込組成物の硬度の程度は相対的に稠密で硬質である溶融固体生成物のものから硬化ペーストであると特徴づけられる稠度に変動することが可能である。加えて術語「固体」は固体洗剤組成物の貯蔵ならびに使用の予想条件の下で洗剤組成物の状態をいう。一般に洗剤組成物はほぼ100°Fまでおよび特にほぼ120°F超過の温度に暴露されるときに固体形態にとどまる。
【0065】
結果として生ずる固体洗剤組成物はこれらに限定されないが:流し込固体製品;押出、成形または形成される固体ペレット、塊、タブレット、粉末、粒体、フレーク;を含み、または形成した固体はその後に練磨されるか粉末、粒体、またはフレークに形成されることができる。例示的な実施形態で凝固基材で形成される押出ペレット材料はほぼ50グラム〜ほぼ250グラムの重量を有し、凝固基材で形成される押出固体はほぼ100グラムまたはそれ以上の重量を有し、凝固基材で形成される固体塊洗剤はほぼ1〜ほぼ10キログラムの質量を有する。固体組成物は機能物質の安定供給源を準備する。いくらかの実施形態で固体組成物は例えば、水性またはほかの溶媒に溶解されることが可能であり、濃厚及び/又は使用溶液を与える。溶液は後の使用及び/又は稀釈のために貯蔵溜めに向けられることが可能であり、または使用点に直接適用されることが可能である。
【0066】
一定の実施形態で固体洗剤組成物は単位用量の形態で供給される。単位用量とは全単位が単洗浄作業周期の間に使用されるほど大きさに作られた固体洗剤組成物をいう。固体洗剤組成物は単位用量として供給されるならば典型的にほぼ1グラム〜ほぼ50グラムの大きさを有する流し込固体、押出ペレット剤、または錠剤として供給される。
【0067】
他の実施形態で固体洗剤組成物は塊または複数のペレットのような多使用固体の形態で供給され、繰り返して使用されて多重洗浄作業周期の間に水性洗剤組成物を生成する。一定の実施形態で固体洗剤組成物はほぼ5グラム〜ほぼ10キログラムの質量を有する流し込固体、押出塊、または錠剤として供給される。一定の実施形態で多使用形態の固体洗剤組成物は質量をほぼ1キログラム〜10キログラムで有する。さらなる実施形態で多使用形態の固体洗剤組成物はほぼ5キログラム〜およそほぼ8キログラムの質量を有する。他の実施形態で多使用形態の固体洗剤組成物はほぼ5グラム〜ほぼ1キログラム、またはほぼ5グラム〜ほぼ500グラムの質量を有する。
【0068】
洗剤組成物は固体製品に形成されるとして議論されたけれども洗剤組成物はまたペーストの形態で供給されることも可能である。濃厚物がペーストの形態で供給されるならば必要なだけの水は洗剤組成物の完全凝固が除外されるように加えられる。加えて分散剤および他の成分は成分の望ましい配分を維持するために洗剤組成物に組み込まれることが可能である。
【実施例】
【0069】
本発明は例証だけとして予定される以下の実施例にもっと詳細に記述され、本発明の範囲内で多数の改良及び変形が当業者にはっきりわかるものであるからである。さもなければ言及されない限り以下の実施例で報告される全部分、パーセント、及び比率は重量基準であり、実施例で使用された全試薬は下に記述される化学薬品供給者から得られたか入手可能であり、または常用手法により合成されることが可能である。
【0070】
以下の試験方法は実施例1、2、及び3ならびに比較実施例Aで生成された組成物の特性を決定するために使用された:
【0071】
形成製品の寸法安定性
ほぼ50 grams一回分の製品は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を凝固基材の一部として使用して最初に型において1平方インチ当たりほぼ1000ポンド(psi)でほぼ20秒間加圧され、錠剤を形成した。錠剤の直径及び高さは測定され、記録された。錠剤は室温で1日間維持され、次にほぼオーブンに120°Fの温度で配置された。錠剤はオーブンから除去された後に錠剤の直径及び高さを測定され、記録された。錠剤はほぼ2%未満膨潤、またはふくらみがあるとすれば寸法安定性を示すと考慮された。
【0072】
実施例1、2、及び3ならびに比較実施例A
実施例1、2、及び3は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を凝固基材の一部として使用する本発明の組成物である。特に実施例1、2、及び3の組成物はくえん酸ナトリウム二水和物、酒石酸ナトリウム二水和物、及び酢酸ナトリウムを各々、凝固基材の一部として使用した。加えて実施例1〜3の組成物はまた表1に用意されるような炭酸ナトリウム(ソーダ灰または濃灰)、重炭酸ナトリウム、無水メタ珪酸塩、ビルダー、及び界面活性剤の成分濃度(重量パーセントで)を含んだ。炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、無水珪酸塩、くえん酸ナトリウム二水和物、コポリマー、及び界面活性剤は予備混合され、粉末予備配合物を形成し、直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩及び水は予備混合され、液体予備配合物を形成した。粉末予備配合物及び液体予備配合物は次に一緒に混合されて組成物を形成した。ほぼ50 gramsの組成物は錠剤にほぼ1000 psiでほぼ20秒間加圧された。
【0073】
比較実施例Aの組成物は、比較実施例Aの組成物が直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を含まないことを除いて実施例1、2、及び3におけるように調製された。
【0074】
表1は実施例1、実施例2、実施例3、及び比較実施例Aの組成物について成分濃度を提供する。
【0075】
【表1】

【0076】
実施例1、2、及び3ならびに比較実施例Aの組成物は次に前に議論されるように形成した製品の寸法安定性試験にかけられ、加熱後に組成物の寸法安定性を観測した。結果は下記表2に記入される。
【0077】
【表2】

【0078】
表2に例解されるように実施例1、2、及び3の組成物の形成製品は比較実施例Aの組成物の形成製品よりかなり少ない膨潤を示した。特に実施例1の組成物の製品は直径で0.3%増大及び高さで0.1%増大だけがあり、実施例2の組成物の製品は直径で0.4%増大と高さで0.1%増大だけがあり、実施例3の組成物の製品は直径で0.1%増大と高さで0.4%増大だけがあった。対照してみると比較実施例Aの組成物の製品は直径で2.7%増大及び高さで8.2%増大があった。
【0079】
実施例1、2、及び3ならびに比較実施例Aの組成物における差は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩の存在だけであった。かくして直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩は実施例1、実施例2、及び実施例3の組成物の製品の寸法安定性を援助したと考えられる。水の移行を調節し、自由水の供与体または受容体として作用することにより直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩は加工処理を許容し、生成物が熱を受けたら形成製品が膨潤することを防止し、加えて生成物の凝固速度を望ましい範囲内に調節したものである。比較実施例Aの組成物は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を含有しないから組成物は固体製品内で水の動きを調節する機構を含まなかった。比較実施例Aの組成物は加工処理に適当でないだろう、そして寸法安定性の試験に落ちた。
【0080】
以下の試験方法は実施例4、5、及び6ならびに比較実施例Bで生成された組成物の特性を決定するために使用された。
【0081】
流し込製品の寸法安定性試験
ほぼ4000 grams一回分の製品は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を凝固基材の一部として使用して最初にカプセルに注入された。カプセルの直径は測定され、記録された。カプセルは室温で1日間維持され、オーブンにほぼ104°Fの温度で2日間保たれ、次に室温に戻された。カプセルが室温に戻された後にカプセルの直径が測定され、記録された。カプセルはほぼ2%未満膨潤、またはふくらみがあるとすれば寸法安定性を示すと考慮された。
【0082】
実施例4、5、及び6ならびに比較実施例B
実施例4、5、及び6は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を凝固基材の一部として使用する本発明の組成物である。特に実施例4の組成物はくえん酸ナトリウム二水和物を凝固基材の一部として使用し、実施例5の組成物は酒石酸ナトリウム二水和物を凝固基材の一部として使用し、実施例6の組成物は酢酸ナトリウムを凝固基材の一部として使用した。実施例4〜6の各組成物は表3に用意されるようにまた軟化水、アミノカルボキシレート、ポリアクリル酸ナトリウム、水酸化ナトリウム50%、炭酸ナトリウム(濃灰)、陰イオン界面活性剤、及び非イオン界面活性剤を含んだ。液体(軟化水、アミノカルボキシレート、直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩、ポリアクリレート、及び水酸化ナトリウム50%)は液体予備配合物を形成するために予備混合され、粉末(炭酸ナトリウム、陰イオン界面活性剤、及び非イオン界面活性剤)は粉末予備配合物を形成するために予備混合された。液体予備配合物と粉末予備配合物は次に混合されて組成物を形成し、続いてカプセルに注入された。
【0083】
比較実施例Bの組成物は、比較実施例Bの組成物が直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を含まないことを除いて実施例4、5、及び6におけるように調製された、しかし同量の利用可能な水を含有した。
【0084】
表3は実施例4〜6ならびに比較実施例Bの組成物について成分濃度を提供する。
【0085】
【表3】

【0086】
実施例4〜6ならびに比較実施例Bの組成物は形成された後に前に議論されるように流し込製品について寸法安定性試験にかけられ、加熱後に組成物の寸法安定性を観測した。結果は下記表4に記入される。
【0087】
【表4】

【0088】
表4に例解されるように実施例4〜6の組成物の流し込製品は比較実施例Bの組成物の流し込製品よりかなり少ない膨潤を示した。特に実施例4の組成物の製品は直径で1.2%増大だけを経験し、実施例5の組成物の製品は直径で0.6%増大だけを経験し、実施例6の組成物の製品は直径で1.2%増大だけを経験した。対照してみると比較実施例Bの組成物の製品は直径で4.9%増大があった。
【0089】
実施例4〜6と比較実施例Bの差は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩の存在だけであった。かくして直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩は実施例4〜6の組成物の製品の寸法安定性を援助したと考えられる。水の移行を調節し、自由水の供与体または受容体として作用することにより直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩は加工処理を許容し、生成物が熱を受けたときに流し込製品が膨潤することを防止し、加えて生成物の凝固速度を望ましい範囲内に調節したものである。対照してみると比較実施例Bの組成物は直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩を含まなかったから組成物は固体製品内で水の動きを調節する機構を含有しなかった。比較実施例Bの組成物は寸法安定性の試験に落ち、製造に適当ではないだろう。
【0090】
本発明は望ましい実施形態を参照して記述されたけれども当該分野で熟練した研究者は変更は本発明の精神及び範囲から逸脱することなく形態として及び詳細になされることが可能であることを認めるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)モノ-、ジ-、およびトリ-カルボン酸の塩からなる群から選択される直鎖飽和カルボン酸塩;
(b)炭酸ナトリウム;及び
(c)水;を含む凝固基材であって、
(d)該凝固基材は水和物固体である、凝固基材。
【請求項2】
直鎖飽和カルボン酸塩は、酢酸、グルコン酸、リンゴ酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、酒石酸、及びくえん酸からなる群から選択される、請求項1に記載の凝固基材。
【請求項3】
直鎖飽和カルボン酸塩は、酢酸、酒石酸、及びくえん酸からなる群から選択される、請求項2に記載の凝固基材。
【請求項4】
直鎖飽和カルボン酸塩は該凝固基材の約1 wt%〜約15 wt%を構成する、請求項1に記載の凝固基材。
【請求項5】
直鎖飽和カルボン酸塩は該凝固基材の約1 wt%〜約10 wt%を構成する、請求項4に記載の凝固基材。
【請求項6】
炭酸ナトリウムは該凝固基材の約20 wt%〜約70 wt%を構成する、請求項1に記載の凝固基材。
【請求項7】
炭酸ナトリウムは該凝固基材の約50 wt%〜約60 wt%を構成する、請求項6に記載の凝固基材。
【請求項8】
水は該凝固基材の約2 wt%〜約50 wt%を構成する、請求項1に記載の凝固基材。
【請求項9】
水は該凝固基材の約5 wt%〜約35 wt%を構成する、請求項8に記載の凝固基材。
【請求項10】
該凝固基材は約0.5%未満の燐を含む、請求項1に記載の凝固基材。
【請求項11】
該凝固基材は約0.5%未満のニトリロ三酢酸を含む、請求項1に記載の凝固基材。
【請求項12】
該水和物固体は約3%未満の成長指数を有する、請求項1に記載の凝固基材。
【請求項13】
該水和物固体は約2%未満の成長指数を有する、請求項12に記載の凝固基材。
【請求項14】
固体洗剤組成物であって、
(a)該固体洗剤組成物の約1 wt%〜約15 wt%の直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩;
(b)該固体洗剤組成物の約2 wt%〜約50 wt%の水;
(c)該固体洗剤組成物の約40 wt%未満のビルダー;
(d)該固体洗剤組成物の約20 wt%〜約70 wt%の炭酸ナトリウム;及び
(e)該固体洗剤組成物の約0.5 wt%〜約10 wt%の界面活性剤を含む、固体洗剤組成物。
【請求項15】
直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩は該固体洗剤組成物の約1 wt%〜約10 wt%を構成する、請求項14に記載の固体洗剤組成物。
【請求項16】
水は該固体洗剤組成物の約5 wt%〜約40 wt%を構成する、請求項14に記載の固体洗剤組成物。
【請求項17】
ビルダーは該固体洗剤組成物の約30 wt%未満を構成する、請求項14に記載の固体洗剤組成物。
【請求項18】
炭酸ナトリウムは該固体洗剤組成物の約45 wt%〜約65 wt%を構成する、請求項14に記載の固体洗剤組成物。
【請求項19】
界面活性剤は該固体洗剤組成物の約1 wt%〜約5 wt%を構成する、請求項14に記載の固体洗剤組成物。
【請求項20】
直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸の塩は、酢酸、グルコン酸、リンゴ酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、酒石酸、及びくえん酸からなる群から選択される、請求項14に記載の固体洗剤組成物。
【請求項21】
該固体洗剤組成物は約2%未満の成長指数を有する、請求項14に記載の固体洗剤組成物。
【請求項22】
固体洗剤組成物であって、
(a)該固体洗剤組成物の約1 wt%〜約15 wt%のくえん酸ナトリウム;
(b)該固体洗剤組成物の約2 wt%〜約50 wt%の水;
(c)該固体洗剤組成物の約40 wt%未満のビルダー;
(d)該固体洗剤組成物の約20 wt%〜約70 wt%の炭酸ナトリウム;及び
(e)該固体洗剤組成物の約0.5 wt%〜約10 wt%の界面活性剤を含む、固体洗剤組成物。
【請求項23】
くえん酸ナトリウムは該固体洗剤組成物の約1 wt%〜約10 wt%を構成する、請求項22に記載の固体洗剤組成物。
【請求項24】
水は該固体洗剤組成物の約5 wt%〜約40 wt%を構成する、請求項22に記載の固体洗剤組成物。
【請求項25】
ビルダーは該固体洗剤組成物の約30 wt%未満を構成する、請求項22に記載の固体洗剤組成物。
【請求項26】
炭酸ナトリウムは該固体洗剤組成物の約45 wt%〜約65 wt%を構成する、請求項22に記載の固体洗剤組成物。
【請求項27】
界面活性剤は該固体洗剤組成物の約1 wt%〜約5 wt%を構成する、請求項22に記載の固体洗剤組成物。
【請求項28】
該固体洗剤組成物は約2%未満の成長指数を有する、請求項22に記載の固体洗剤組成物。
【請求項29】
(a)直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸の塩、炭酸ナトリウム、及び水を含む凝固基材;および
(b)少なくとも一の機能成分を含む、組成物。
【請求項30】
直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸は、酢酸、グルコン酸、リンゴ酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、酒石酸、及びくえん酸からなる群から選択される、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
機能成分は、キレート化剤、金属イオン封鎖剤、無機洗剤、有機洗剤、アルカリ源、界面活性剤、すすぎ助剤、漂白剤、消毒剤、活性剤、洗剤ビルダー、充填材、脱泡剤、再沈殿防止剤、蛍光増白剤、染料、付臭剤、酵素、腐蝕抑制剤、分散剤、及び溶解性改良剤からなる群から選択される、請求項29に記載の組成物。
【請求項32】
直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸の塩は該凝固基材の約1 wt%〜約15 wt%を構成する、請求項29に記載の組成物。
【請求項33】
直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸の塩は該凝固基材の約1 wt%〜約10 wt%を構成する、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
炭酸ナトリウムは該凝固基材の約20 wt%〜約70 wt%を構成する、請求項29に記載の組成物。
【請求項35】
炭酸ナトリウムは該凝固基材の約45 wt%〜約65 wt%を構成する、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
該組成物は約2%未満の成長指数を有する、請求項29に記載の組成物。
【請求項37】
組成物を凝固する方法であって、該方法は:
(a)直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩、炭酸ナトリウム、及び水を含む十分量の凝固基材を供給して水和物固体を形成し;及び
(b)該凝固基材を組成物に加え、凝固された物質を形成することを含む、方法。
【請求項38】
さらに該物質を塊に形成することを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
該塊は約1分〜約3時間の間に凝固する、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
さらに該物質を包装容器に流し込むことを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
該物質は該包装容器において約20分〜約2時間の間に凝固する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
さらに該物質をペーストに流し込むことを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩は該凝固基材の約1 wt%〜約15 wt%を構成する、請求項37に記載の方法。
【請求項44】
該凝固基材の直鎖飽和モノ-、ジ-、またはトリ-カルボン酸塩及び水は液体予備配合物として供給される、請求項37に記載の方法。
【請求項45】
該凝固された物質は約3%未満の成長指数を有する、請求項37に記載の方法。
【請求項46】
該凝固された物質は約2%未満の成長指数を有する、請求項45に記載の方法。

【公表番号】特表2010−531910(P2010−531910A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514198(P2010−514198)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【国際出願番号】PCT/IB2008/052274
【国際公開番号】WO2009/004512
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(500320453)イーコラブ インコーポレイティド (120)
【Fターム(参考)】