説明

相互接続されたフォーム又は接着剤層

補強体(10)は、一体的に形成された支持機構(20)、例えば、リブ(22)、ホール(26)、ピン(28)、又はこれらの組み合わせを含むキャリア(12)に配置される材料層(18)、及び/又は、前記キャリア(12)に前記材料層を固定するために変形するコネクタピン(36)を含む。前記支持機構(20)は、前記材料層(18)及び前記キャリア(12)の間の弱いインターフェースを、前記キャリア(12)への前記材料層(18)の結合を改善することにより、減少させる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
補強体は、様々な産業で使用されて、構造的な支持を提供するか又は騒音及び/又は振動を減少させ、並びに/又は様々な製品において衝突性能及び/又は剛性を改善する。補強体は、製品の空洞に配置されるキャリアを含み、そして、例えば、構造(structural)又は音響(acoustic)フォーム又は接着剤のような材料層がキャリア上に配置される。キャリアは、プラスチック又は金属から製造され、材料層に結合される。従って材料層は通常は接着特性を有する。
【0002】
補強体の性能は、キャリア及び材料層の物理的特徴だけ以上に依存しうる。特に材料層とキャリアの表面の間の弱い接合部分は、補強体の総合性能を低下させうる。接合の弱さは、通常、高負荷システム又は周期的な負荷にさらされる部品で見られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、キャリアと材料層との間の弱い接合を強化する改善された補強体が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
補強体は、終端部の間に延在する複数の壁を有するキャリアを含む。支持機構は、キャリア上に配置されて、材料層は、複数の壁の少なくとも1つ上に配置される。さらに、材料層は、支持機構により少なくとも部分的に支持される。従って、支持機構は、材料層とキャリアの間の結合を改善することにより、材料層とキャリアの間の弱い接合を減少させる。
【0005】
後述の説明は、以下の例示的な図面の詳細な記載から、より完全に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】実施形態による、複数のリブを含む支持機構を備えたキャリアを有する補強体の一実施形態の斜視図である。
【図2】実施形態による、リブが複数のリブセグメントに分けられている補強体の別の実施形態の斜視図である。
【図3】実施形態による、リブがキャリアの内部リブ位置に対応する複数のセグメントに分けられているキャリアの別の実施形態の斜視図である。
【図4】実施形態による、支持機構が複数のホールを含むキャリアの一実施形態の斜視図である。
【図5】実施形態による、支持機構が複数のホールを含むキャリアの別の実施形態の斜視図である。
【図6】実施形態による、2つの接着ビードが複数のホールに渡って配置された図5のキャリアの斜視図である。
【図7A】実施形態による、構造又は音響フォームを支持する様々な支持機構を有する補強体の部分断面図である。
【図7B】実施形態による、構造又は音響フォームを支持する様々な支持機構を有する補強体の部分断面図である。
【図7C】実施形態による、構造又は音響フォームを支持する様々な支持機構を有する補強体の部分断面図である。
【図8A】実施形態による、接着剤を支持する様々な支持機構を有する補強体の部分断面図である。
【図8B】実施形態による、接着剤を支持する様々な支持機構を有する補強体の部分断面図である。
【図8C】実施形態による、接着剤を支持する様々な支持機構を有する補強体の部分断面図である。
【図9】実施形態による、支持機構が複数のリブ及び複数のピンを含むキャリアの表面の斜視図である。
【図10】実施形態による、支持機構が複数のホールとそれらの間に配置された構造又は音響フォームとを有するリブを含み、2つのパネルの間に配置されたキャリアの部分断面図である。
【図11】実施形態による、支持機構が複数のホールとそれらの間に配置された接着剤とを有するリブを含み、2つのパネルの間に配置されたキャリアの部分断面図である。
【図12】実施形態による、支持機構が、モールド方向に垂直な壁の縁部から、その壁に対してある角度で延在するリブを含むキャリアの斜視図である。
【図13】実施形態による、支持機構が、モールド方向に平行な壁の縁部から、その壁に対してある角度で延在するリブを含むキャリアの斜視図である。
【図14A】実施形態による、支持機構が壁の縁部から延在する複数のウェッジを含む、キャリアのさらに別の実施形態の斜視図である。
【図14B】実施形態による、キャリア上に配置された構造又は音響フォームを備えた、図14Aのキャリアの斜視図である。
【図15A】実施形態による、キャリア及び材料層に挿入され、キャリアを材料層に固定するために変形させたコネクタピンの断面図である。
【図15B】実施形態による、キャリア及び材料層に挿入され、キャリアを材料層に固定するために変形させたコネクタピンの断面図である。
【図15C】実施形態による、キャリア及び材料層に挿入され、キャリアを材料層に固定するために変形させたコネクタピンの断面図である。
【図15D】実施形態による、キャリア及び材料層に挿入され、キャリアを材料層に固定するために変形させたコネクタピンの断面図である。
【図16】実施形態による、図15A−Dのコネクタピンとは異なる構成を有し、キャリアを材料層に固定するために変形させたコネクタピンの断面図である。
【図17A】実施形態による、キャリアと共に一体的に形成されたコネクタピンの側面図である。
【図17B】実施形態による、キャリアと共に一体的に形成されたコネクタピンの側面図である。
【図17C】実施形態による、キャリアと共に一体的に形成されたコネクタピンの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
補強体は、キャリア上に配置された材料層を含む。一実施形態において、キャリアは、材料層を支持することを助けるために、例えば、リブ、ピン、ホール、又はそれらの組み合わせのような、一体的に形成された支持機構を含む。別の実施形態において、支持機構はキャリア及び材料層を通じて延在し、2つを一緒に保持するために変形するコネクタピンを含むことができる。キャリアの様々な表面の形状を修正すること又はピンを使用することは、キャリアへの材料層の結合を改善することにより、材料層とキャリアの間の弱い接合を減少させる。
【0008】
図面を参照すると、そこでは同様の参照符号は、各図面を通して同様の又は対応する部品を示しており、補強体10は、2つの終端端部16及び、例えば、構造フォーム、音響フォーム、又は接着剤等のような材料層18の間に延在する複数の壁14を備えたキャリア12を含む。
【0009】
図1は、補強体10の一実施形態の斜視図である。材料層18は、キャリア12の壁14上に配置され、キャリア12と共に一体的に形成された支持機構20により少なくとも部分的に支持される。この実施形態において、支持機構20は、一体的に形成され壁14の1つの表面から延在する複数のリブ22を含む。図示されているように、リブ22は、壁14の縁と平行且つ間隔を有しており、キャリア12の終端部16の間の壁14の長さに沿って連続的に延在する。さらに、リブ22は、互いに間隔を空けて横方向に存在する。例えば、リブ22は、主剪断方向に垂直の又は傾いた方向に向いている。図2は、補強体10の別の実施形態の斜視図であり、各リブ22は、一列に及び/又は互いに間隔を有して横方向に存在する複数のリブセグメント24に分かれている。代案として、図3は補強体10のさらに別の実施形態の斜視図であり、各リブ22は、キャリア12の内側リブ位置に対応する複数のリブセグメント24に分かれている。材料層18は、そしてリブセグメント24のそれぞれの間のキャリア12上に配置される。図1−3のそれぞれの実施形態において、リブ22の高さは、材料層18の厚みに対応しうる。例えば、構造又は音響フォームのような、膨張可能材料の高さは、2−6mm、そしてさらに特定すると、3−4mmとすることができる。接着剤では、高さは0.5−6mmでありうる。リブ22の高さは、そこで、0.5−6mmとすることができるが、通常は約2mmにしうる。リブ22長さは、20から50mmとすることができ、各リブ22の間の距離は4から20mmとしうる。さらに、リブ22位置は、(示されていない)内側主リブのアレイ又は構造的キャリア12を形成する(示されていない)第2リブに対応しうる。
【0010】
そして図4を参照すると、一実施形態において、キャリア12の壁14は、少なくとも部分的に材料層18を支持するために使用されることができる複数のホール26を規定する。ホール26は、キャリア12の外側表面上に配置され、パターンを形成しうる。ホール26の整列すること、ホール26をジグザクパターンに配列すること、又はキャリア12についてホール26をランダムに分散させることを含め、多くのパターンが可能である。さらに、ホール26は異なる寸法及び形状を有していてもよい。図4の実施形態において、ホール26は実質的に丸まっており、3から6mmの直径を有している。しかしながら、直径は、10から15mmまでに増加させることが可能である。さらに、図5に図示されたように、ホール26は、伸長されてもよい(すなわち、2つの実質的に平行なサイドにより接続された2つの丸い縁を有する)。この実施形態において、ホール26は2から5mmの間の幅、及び10から40mmの間の長さを有することができる。
【0011】
図6を参照すると、材料層18はホール26に渡って壁14上に配置されることができ、ホール26が少なくとも部分的に材料層18を支持するようにできるようにする。図示されているように、材料層18は、ホール26に渡る壁14上に配置された2つの接着性玉縁により示されているが、材料層18は代わりに構造又は音響フォームであってもよい。図7Aにおいては、ホール26はキャリア12の外側表面に垂直な縁部を有することができ、又は図7B及び7Cにおいて図示されているように、ホール26の縁部は、キャリア12の外側表面に対して角度を有することができ、例えば、その角度αは、10から30度とすることができる。縁部を角度を有するようにすることは、特にベーキング後に、ホール26が材料層18(すなわち、構造又は音響フォーム)をよりよく支持することを可能にする。さらに、図7Cを参照すると、支持機構20は、ホール26と一体的に形成されたリブ22の組み合わせを含むことができる。同様に、図8A−8Cは、それぞれ図7A−7Cと同じ原理を例示するが、接着剤を材料層18として使用する。図8B及び8Cの実施形態は、図7B及び7Cと同様の角度αを有している。
【0012】
図9は補強体10の一部の斜視図であり、そこでは支持機構20はリブ22と一体的に形成され壁14の1つの表面から延在する複数のピン28を含む。ピン28は、2から4mmの直径、及び未膨張材料層18の厚さに概ね対応する高さを有することができる。その高さは、膨張可能材料に対しては2−6mmとし、又は接着剤に対しては0.5−6mmとすることができる。材料層18は、図9では示されていないが、ピン28によりキャリア12上に少なくとも部分的に支持されている。ピン28は、前述の実施形態のいずれとの組み合わせで使用されても良いことがわかる。例えば、ピン28はリブ22と一体的に形成され、又はホール26を有する壁14上に一体的に形成されることができる。
【0013】
一実施形態において、材料層18は、補強される製品の2つのパネル30の間の支持機構20に配置されることができる。図10及び11は、複数のホール26を規定し且つ2つのパネル30の間に配置される単一のリブの断面図である。この実施形態において、キャリア12は、2つのパネル30の間に等距離にあるプラスチック又は金属の単一の壁14であってよい。ここで、壁14は、支持機構20(すなわち、単一のリブ22)である。材料層18はリブ22上に配置され、材料層18が膨張するとき、それはホール26を満たし、パネル30の間の空間を占め、材料層18が壁14を通して2つのパネル30を接続するようにする。図10は、音響フォームを備えたこの実施形態を示し、図11は、接着剤を備えたこの実施形態を示す。さらに、図示されていないが、支持機構20はさらに、リブ22から延在する複数のピン28を含むことができる。図10及び11の実施形態は、パネル30の間の距離が例えば15から25mmのように狭い場合に、使用されることができる。
【0014】

材料層18は、通常、キャリア12の縁部で一番弱い。なぜなら、材料層18及びキャリア12は、貯蔵、輸送、操作、及び処理中に、剥離される傾向があるからである。図12−14Bは、壁14の縁部で、材料層18及びキャリア12の間の接合を改善するための実施形態を示す。
【0015】
図12は、キャリア12及び材料層18の一実施形態の部分図である。この実施形態において、キャリア12は一体的に形成され且つ壁14の1つの縁部から延在する支持機構20を含む。前の実施形態にあるように、材料層18は、壁14上に配置され、支持機構20により少なくとも部分的に支持される。具体的に言うと、この実施形態中の支持機構20は、壁14の縁部から、壁14に対して角度αで延在するリブ22である。その角度αは、材料層18を支持する任意の角度でよく、例えば10度と60度の間、さらに詳細には30度から45度にすることができる。この負抜き勾配角度設計は、材料層18を支持し、キャリア12の縁部と材料層18の間のどの弱い接合をも減少させることを助けることができる。この実施形態において、リブ22は、キャリア12の縁部に沿って連続的に延在し、又は縁部の様々なセクションに沿ってセグメントに分割されることができる。図12において示されるように、リブ22は、成形方向に垂直な方向に、壁14から延在するが、しかしこのコンセプトは、リブ22が押し出される方向にある、押し出されたキャリア12で使用されることもできる。
【0016】
あるいは、図13を参照すると、リブ22は、成形方向に平行な方向に、壁14から延在することができる。前の実施形態のように、リブ22は、壁14に対して、材料層18を支えることができる任意の角度、例えば、10度と60度の間、そしてさらに詳細には、30度と45度の間の角度とすることができる。さらには、複式リブ22がこの実施形態で使用されることができる。例えば、壁14は、互いから間隔を有し、同じ、相補的、及び/又は特有の角度をそれぞれ有する複数のリブを含むことができる。この実施形態中のリブ22は、様々な高さ、例えば2から20mm及びさらに詳細には6から10mmを有することができる。リブ22の間の距離は6から50mmとすることができる。
【0017】
別の実施形態において、壁14の縁部から延在するリブ22の代わりに、図14A及び14Bを参照すると、支持機構20は、縁部から延在する複数のウェッジ部分32を含むことができる。ウェッジ部分32は、傾いた縁部34を有し、材料層18を保持することを助けるために互いに間隔を有している。これは、ウェッジ部分は、内側表面上よりも、キャリア12の外側表面上でより小さく材料層18と接触する開放セクションを有していることを意味する。通常、ウェッジ部分の幅は、5から20mmであることができ、深さは2から5mmであることができる。図14Bは、キャリア12上に配置され且つウェッジ部分32と相互作用する材料層18を示す。構造又は音響フォームが示されているが、接着剤を、図14A及び14Bの実施形態で開示されている支持機構20と一緒に使用してもよい。
【0018】
支持機構20をキャリア12の壁14と一体的に形成する代わりに、別の実施形態では、コネクタピン36を、キャリア12を材料層18に接続するために使用することができる。そのような実施形態は、材料層18が低下した接着特性を有する場合に有利でありうる。図15A−15Dを参照すると、コネクタピン36は、キャリア12及び材料層18中のホールを通して延在するように構成された剛体部分38を含む。図示されているように、剛体部分38は円柱状の断面を有するが、剛体部分38は他の構成を有していてもよい。ヘッド部分40は剛体部分38と一体的に形成され、キャリア12又は材料層18のいずれか上にある。ヘッド部分40は、概ね円状の周辺を有し、少なくとも1つの側で丸くなっている。コネクタピン36は、さらにヘッド部分40と反対の剛体部分38と一体に形成され且つ隣り合った変形可能部分42を含む。変形可能部分42は、少なくとも部分的に中空で1つの端が開放されている円柱状断面を有している。
【0019】
ツール44は、コネクタピン36をキャリア12及び材料層18のホールに挿入させて、コネクタピン36を変形させてキャリア12及び材料層18を固定するために使用されることができる。図15Aで示されるように、ツール44はコネクタピン36のヘッド部分40を把持することができ、図15Bで示されているように、ツール44は、コネクタピン36をキャリア12及び材料層18により規定される位置合わせしたホール26に挿入することができる。さらに、ツール44は、コネクタピン36の変形可能な部分42に挿入されることができ、図15B及び15Cで示されているように、コネクタピン36を、第1力F1をコネクタピン36の変形可能部分42に加え、且つ第2力F2を第1力F1と反対側の方向にコネクタピン36のヘッド部分40に加えることにより変形させることができる。この方法、ツール44が第1力F1を変形可能な部分42の内側表面に対して加えることは、図15Dに示されているように、変形可能な部分42が、コネクタピン36の中央から離れて曲がり、材料層18をキャリア12に対して保持することを引き起こす。別の実施形態では、コネクタピン36は、変形する前には筒形状の構成を有しており、コネクタピン36の両端部は、図15A−15Dの変形可能な部分42に対して図示されているように変形可能とすることができる。この実施形態においては、ツール44は、両端部でコネクタピン36の内側表面に対して力を加えうる。代替的に、ここで図16を参照して、コネクタピン36は、変形する前に実質的に中空でない円柱状構成を有しており、キャリア12及び材料層18により記載されたホールに配置される。この実施形態においては、ツール44は、コネクタピン36の両端を変形させてキャリア12を材料層18に固定するために使用されることができる。より詳しくは、コネクタピン36の中央から離れたコネクタピン36の曲がった部分の代わりに、この実施形態においては、コネクタピン36の2つの端部は、キャリア12及び材料層18についてつぶれている。
【0020】
さらに別の実施形態においては、コネクタピン36は、図17A−17Cで示されているように、キャリア12と一体的に形成されることができる。この実施形態のコネクタピン36は、剛体部分38及び変形可能部分42を含むことができる。図17Bで示されているように、材料層18はコネクタピン36についてキャリア上に配置されることができる。そして、ツール44は、変形可能部分42を変形させて、材料層18をキャリア12に固定させるために使用されることができる。代わりに、筒形状又は実質的に中空でない円柱状構成を有するコネクタピン36は、キャリア12と一体的に形成され、ツール44により変形されることができる。
【0021】
支持機構20の様々な組合わせは、任意の1つのキャリア12上で使用されることができる。例えば、剪断又は張力が広く加えられている場合、リブ22のアレイとピン28を組合わせることが理想的でありうる。しかしながら、張力が広く加えられている場合は、リブ22のアレイ、ホール26、及びピン28が理想的でありうる。支持機構20の他の組合わせは、これらの又は他の状況で使用され又は理想的でありうることが理解される。さらに、コネクタピン36は、支持機構20がキャリア12と一体的に形成されている任意の前述の実施形態と一緒に使用されることができる。
【0022】
開示されている実施形態に加え、キャリア12の壁14は、表面処理で処理されて、材料層18のキャリア12への結合を改善することができる。例えば、表面処理は、構造フォームのプラスチック又は金属キャリア12への結合又は、接着剤のプラスチック又は金属への結合を改善するために使用されることができる。様々な表面処理は、サンドプラスティング、研磨剤を使用すること、ピクリング、プラズマを使用すること、コロナ放電を使用すること、燃焼させること、接着性磨耗、クロム酸エッチング、ヨード処理、プライマーの使用、ナトリウム処理、表面接合、粗面処理、熱処理、トランス結晶化成長、及び/又は紫外線露出を含む。表面処理は、また、他の材料の結合を改善することを助けることができる。
【0023】
上述の説明は例示することを意図したものであって、制限することを意図したものではないことが理解されるべきである。上述の説明を読むことに基づいて、示された実施例以外の多くの代替的なアプローチ又は応用が、当業者にとっては自明である。本発明の範囲は、上述の説明を参照することによって決定されるべきではなく、代わりに付属された請求項を参照することで、そのような請求項に含まれる均等物の全ての範囲を伴って、決定されるべきである。ここで議論された技術において将来の開発が行われることが予期され、意図されており、そして、開示したシステム及び方法は、そのような将来の実施例に組み込まれることが予期され、意図されている。まとめると、本発明は、修正及び変形することができ、後述の請求項のみによって制限されることが理解されるべきである。
【0024】
本願実施形態は、詳細に示され、かつ説明されており、それらはベストモードの単なる例示である。同業者には、ここに記載された実施形態の様々な代替物が、後述の請求項で規定される範囲及び精神から離れることなく請求項を実施することが採用されることができることが理解されるべきである。後述の請求項は、本発明の範囲を規定し、これらの請求項の範囲内の方法及び装置並びにそれらの均等物はそれらによりカバーされることが意図されている。この記載は、ここに記載された要素の全ての新規及び非自明な組み合わせを含むことが理解されるべきであり、請求項は、これに、又は、これらの要素の任意の新規及び非自明の組み合わせへの後の出願に現されることができることが理解されるべきである。さらに、前述の実施形態は、例示的であり、どの単一の特徴又は要素も、この又は後の出願で請求されることができる全ての可能な組み合わせに対して本質的ではない。
【0025】
請求項で使用される全ての用語は、最も広い合理的な解釈がなされ及びそれらに関して明示的に異なる指示がなされている場合を除き当業者によって理解されるそれらの通常の意味に取られることが意図されている。特に「a」「the」「the」等のような単数冠詞の使用は、請求項が明示的に反対の限定をしていない限り、1以上の示された要素の記載をしているものと読まれるべきである。
【符号の説明】
【0026】
10 補強体
12 キャリア
14 壁
16 終端端部
18 材料層
20 支持機構
22 リブ
24 リブセグメント
26 ホール
28 ピン
30 パネル
36 コネクタピン
38 剛体部分
40 ヘッド部分
42 変形可能部分
44 ツール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補強体(10)であって、
終端部(16)の間に延在する複数の壁(14)を有するキャリア(12);
前記キャリア(12)上に配置された支持機構(20);及び
少なくとも1つの前記複数の壁(14)上に配置され且つ前記支持機構(20)により少なくとも部分的に支持される材料層(18)を備えることを特徴とする補強体(10)。
【請求項2】
前記支持機構(20)は、前記キャリア(12)と一体的に形成される少なくとも1つのリブ(22)を含むことを特徴とする請求項1に記載の補強体(10)。
【請求項3】
前記少なくとも1つのリブ(22)は、前記壁(14)の縁部に平行に且つ間隔を有し、少なくとも1つの前記複数の壁(14)の表面から延在することを特徴とする請求項2に記載の補強体(10)。
【請求項4】
前記支持機構(20)は、少なくとも1つの前記複数の壁(14)の縁部と一体的に形成され且つその縁部から延在する少なくとも1つのリブ(22)を含むことを特徴とする請求項2に記載の補強体(10)。
【請求項5】
前記少なくとも1つのリブ(22)は、前記壁(14)に対して角度αで前記縁部から延在することを特徴とする請求項5に記載の補強体(10)。
【請求項6】
前記角度αは10度から60度までであることを特徴する請求項5に記載の補強体(10)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのリブ(22)は、前記終端部(16)の間の前記壁の少なくとも1つの長さに沿って連続的に延在することを特徴とする請求項2に記載の補強体(10)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのリブ(22)は、互いに一列にそって複数のリブセグメント(24)としてさらに規定されていることを特徴とする請求項2に記載の補強体(10)。
【請求項9】
前記少なくとも1つのリブ(22)は、互いに平行且つ間隔を有して存在する複数のリブ(22)としてさらに規定されていることを特徴とする請求項2に記載の補強体(10)。
【請求項10】
前記少なくとも1つのリブ(22)は、複数のホール(26)を規定することを特徴とする請求項2に記載の補強体(10)。
【請求項11】
前記少なくとも1つのリブ(22)は、成形方向に平行な方向中に前記壁(14)の少なくとも1つから延在することを特徴とする請求項2に記載の補強体(10)。
【請求項12】
前記少なくとも1つのリブ(22)は、成形方向に垂直な方向中に前記壁(14)の少なくとも1つから延在することを特徴とする請求項2に記載の補強体(10)。
【請求項13】
さらに、前記複数の壁(14)になされた表面処理を備えることを特徴とする請求項1に記載の補強体(10)。
【請求項14】
前記材料層(18)は、構造フォーム、音響フォーム、又は接着剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の補強体(10)。
【請求項15】
前記支持機構(20)は、前記壁(14)の縁部から延在し且つ互いに間隔を有して存在する複数のウェッジ部分(32)を含み、前記ウェッジ部分(32)は、それぞれ、前記材料層(18)を保持するように構成された傾いた縁部(34)を有することを特徴とする請求項1に記載の補強体(10)。
【請求項16】
前記支持機構(20)は、前記壁(14)により規定される複数のホール(26)を含むことを特徴とする請求項1に記載の補強体(10)。
【請求項17】
前記支持機構(20)は、前記複数の壁(14)の少なくとも1つの表面と一体的に形成され、且つその表面から延在する複数のピン(28)を含むことを特徴とする請求項1に記載の補強体(10)。
【請求項18】
前記支持機構は、前記材料層(18)を前記キャリア(12)に接続するためのコネクタピン(36)を含むことを特徴とする請求項1に記載の補強体(10)。
【請求項19】
前記コネクタピン(36)は、剛体部分(38)、前記剛体部分と一体的に形成されたヘッド部分(40)、及び前記剛体部分(38)と一体的に形成され且つ前記ヘッド部分(40)と間隔を空けて存在する変形可能部分(42)を含むことを特徴とする請求項18に記載の補強体(10)。
【請求項20】
前記変形可能な部分(42)及び前記剛体部分(38)は円柱状断面を有し、前記変形可能な部分(42)は少なくとも部分的に中空であり且つ開口を有しており、前記ヘッド部分(40)が概ね円状周辺であり、少なくとも1つの側上で丸まっていることを特徴とする請求項18に記載のコネクタピン(36)。
【請求項21】
前記コネクタピン(36)は、変形される前に、実質的に中実の円柱状形状を有することを特徴とする請求項18に記載の補強体(10)。
【請求項22】
前記コネクタピン(36)は、変形される前に、筒形状の構成を有することを特徴とする請求項18に記載の補強体(10)。
【請求項23】
キャリア(12)を材料層(18)に機械的に取り付ける方法であって、前記方法が、
コネクタピン(36)を、キャリア(12)及び材料層(18)により規定されるホールに挿入するステップ;及び
前記コネクタピン(36)の変形可能部分(42)を変形させるステップを備えることを特徴とする方法。
【請求項24】
コネクタピン(36)の変形可能部分(42)を変形するステップが、第1力(F1)を前記コネクタピン(38)の変形可能な部分(42)に加えるステップを含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
コネクタピン(36)の変形可能部分(42)を変形するステップが、前記第1力(F1)と反対の方向に、第2力(F2)を、前記コネクタピン(36)のヘッドに加えるステップを含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1力(F1)と前記第2力(F2)は同時に加えられることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1力(F1)を前記変形可能部分(42)に加えるステップは、ツール(44)を前記変形可能部分(42)の開放端部に挿入するステップを含み、前記ツール(44)は前記第1力(F1)を前記変形可能部分(42)の内側表面に対して加えるようにすることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記第1力(F1)を前記変形可能部分(42)に加えるステップは、前記変形可能部分(42)を前記コネクタピン(38)の中央から離れて曲げるステップを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【公表番号】特表2011−529160(P2011−529160A)
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−519180(P2011−519180)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【国際出願番号】PCT/EP2009/059534
【国際公開番号】WO2010/010167
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(504274505)シーカ・テクノロジー・アーゲー (227)
【Fターム(参考)】