説明

相談構造に基づく相談記録システム

【課題】相談記録システムにおいて相談内容に含まれる時間経緯と組織内での人間関係等を明確に記録する。
【解決手段】相談情報記録システムにおいて、相談事例を相談セッションの行われた日時と相談内容を相談者が経験した日時の2つの日時と対応付けられた相談セッションからなることに基づいて記録し、相談セッションの行われた時間順序と相談内容を相談者本人が経験した順序で相談内容を閲覧するとともに、相談事例を構成する相談セッションに、相談内容に関わる人物間の関係を関連付けて記録し、相談セッションに対応する日時において人物間に結ばれている関係を明示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大学や企業で実施される相談(カウンセリング)の記録を保存、編集、閲覧、分析するためのソフトウェアシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の技術は、カウンセラーと相談者の両者に供えられた端末を利用し物理的に離れた状態でカウンセリングを行うことを可能とし、カウンセリングの状況や相談者の属性、カウンセリングのプロセスをガイドする手順を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−373199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、カウンセリングを1つの大学組織など、組織構成員の相談を解決し、相談原因となる組織の環境等の改善に活かすには、遠隔でのカウンセリングを可能にすることは必要がない一方で、相談内容に含まれる時間経緯と組織内での人間関係等を明確に記録する必要があり、これは実現されていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため、相談事例を相談セッションの行われた日時と相談内容を相談者が経験した日時の2つの日時と対応付けられた相談セッションからなることに基づいて記録し、相談セッションの行われた時間順序と相談内容を相談者本人が経験した順序で相談内容を閲覧できる相談情報記録システムを特徴とする(請求項1)。
【0006】
また、本発明は、相談事例を構成する相談セッションに、相談内容に関わる人物間の関係を関連付けて記録し、相談セッションに対応する日時において人物間に結ばれている関係を明示することのできる相談情報記録システムを特徴とする(請求項2)。
【発明の詳細な説明】
【0007】
大学や企業等の構成員が抱える様々な困難を解決するために、組織内に相談機関が設置されることが多く、相談機関では行われた相談の内容、経過、これに対する対応、その結果を効果的かつ効率的に記録に残し、その内容を分析することで困難の傾向を把握し、将来の相談に活用する事例検討が行われている。しかし、この活動は高いコストがかかる。本発明は相談記録を効果的に記録し、この活動を支援するためのものである。
【システムの構成】
【0008】
本発明が与える相談記録システムの構成を図面を参照して説明する。図1は相談記録システムの構成であり、中央演算処理装置101、主記憶装置102、相談記録システム103、入力装置109、表示装置110、通信制御装置111、組織内情報データベース112からなる。相談記録システムは相談記録データベース104、インタフェース105、記録情報入力部106、記録情報閲覧部107、集計・分析部108からなる。105〜108は補助記憶装置に保存された状態で提供し、これを中央演算処理装置101が主記憶装置102に呼び出して実行することで相談記録システムの機能を実現する。相談記録データベース104および組織内情報データベース112は105〜108のプログラムから参照され、同プログラムから追加、編集される。相談記録システム103に指示を与えるため入力装置109を用い、相談記録システム103の出力を表示するために表示装置110を用いる。101〜110および112を接続するため通信制御装置111を用いる。
【システムが扱う相談の構造】
【0009】
本発明が与える相談記録システムは相談記録の構造を、相談記録を構成する相談セッションと人物間の関係の取り扱いに特徴を持つ。相談セッションとは1回の面談など、相談者とカウンセラーなどのコンタクトのことであり、1つの相談事案は一連の相談セッションからなる。これらの特徴を図面を用いて説明する。図2が相談の構造の表す図面である。図2は4つの相談セッション201〜204から構成される相談を表す。相談セッション1(201)はα年5月1日に面談を行っており、このとき相談内容Aが話され、その中で本人と教員との間の関係が述べられている。相談内容Aは208に示されている通り、α年4月に起きた出来事に関するものである。即ち、相談セッション201〜204の面談の日時と別に、そこで語られた相談内容は本人の経験の日時として別の日時を有する。その順序は相談内容B(205)、相談内容A(206)、相談内容C(207)、相談内容D(208)の順である。また、各相談内容に含まれる人物間の関係は、その時に成立している人物間関係である。相談内容C(207)はα年5月15日であり、それ以前に起きた事柄に対応する相談セッション2の相談内容B、相談セッション1の相談内容A、相談セッション3の相談内容Cを累積したものである。相談セッション2の相談内容Bで成立した本人から教員への関係「不安」は、相談セッション3で解消しており、これは本人の経験207には含まれない。
【相談記録データベースのデータ格納形式】
【0010】
相談記録システムに含まれる相談記録データベースのデータ格納形式を図面を用いて説明する。図3が相談記録データベースのデータ格納形式であり、相談記録システムを大学の学生相談に利用した場面を想定した架空のデータを格納した場合の例を示している。相談記録データベースは主に5つの表301〜305で構成される。相談表301は1つの行が1つの相談事案に対応し、相談ID、相談者、主訴(相談事案で解決したいテーマ)、種別の情報を持つ。セッション表302は1つの行が1回の相談セッションに対応し、セッションID、相談ID、担当者、面談日時、内容日時、内容、対応の情報を持つ。人物表303は1つの行が1人の人物に対応し、人物ID,氏名、学生番号を持つ。学生番号は大学を想定した場合であり、組織に応じて構成員の番号を持つ。人物補助情報表304は1人の人物に対応し、人物ID、家族構成、成育歴、臨床像を持つ。この情報は青少年を想定した場合であり、構成員の特徴によって変更できる。人間関係表305は1行が1組の人間関係に対応しており、関係ID、開始、終了、誰から、誰へ、関係、関係種別、説明の情報を持つ。
【0011】
相談表301の相談者は人物表303の人物IDの対応する値を与える。セッション表302の相談IDは相談表301の相談IDの対応する値を、担当者は人物表303の人物IDの対応する値を与える。人物補助情報表304の人物IDは人物表303の人物IDの対応する値を与える。人間関係表305の誰からおよび誰へは人物表303の人物IDの対応する値を、開始および終了はセッション表のセッションIDの対応する値を与える。
【相談記録システムの処理手順】
【0012】
図1に示した通り、相談記録システム103は相談記録データベース104、インタフェース105、記録情報入力部106、記録情報閲覧部107、集計分析部108から構成される。相談記録データベース104は相談記録を格納する。インタフェース105は相談記録を入力・編集する場合、記録情報入力部106が与える処理手順に従って表示装置110に相談記録を入力・編集させる画面を表示させ、入力装置109を通して相談記録に関する情報を入力させ、記録情報入力部106が与える処理手順に従って相談記録データベース104にデータを格納する。インタフェース105は相談記録を閲覧する場合、記録情報閲覧部107が与える処理手順に従って表示装置110に閲覧したい相談記録を検索するための画面を表示させ、入力装置109を通して検索のための情報を入力させ、相談記録データベース104を検索し、検索した相談情報を表示装置110に表示する。インタフェース105は相談記録を分析・集計する場合、集計・分析部108が与える処理手順に従って表示装置110に集計・分析させるための情報を入力させるための画面を表示させ、入力装置109を通して集計・分析させるための情報を入力させ、相談記録データベース104の情報を集計・分析した結果を表示装置110に表示する。
【記録情報入力部の処理手順】
【0013】
記録情報入力部の処理手順を図面を用いて説明する。図4が記録情報入力部の処理手順である。カウンセラーが相談者との面談等の相談セッションに際し、相談の記録を入力する際に、相談記録システムは記録情報入力部の手順に従って処理をする。システムを利用するカウンセラーは相談システムのアカウントを持っており、アカウントに対応する人物IDを持っている。相談を入力する際ステップ401からはじめる。ステップ401では処理は三つのケースに分かれる。既に相談記録データベースに記録されている相談事案を継続して相談するための相談セッションを扱う場合(ケースA)、相談者は以前に相談をしており相談者の情報が相談記録データベース104に記録されているがこの相談セッションでは新しい相談事案を扱う場合(ケースB)、相談者が既に相談中の相談事案についての相談を行う場合(ケースC)である。
【0014】
ケースAの場合、ステップ402で相談者と相談を入力させて該当するものを検索し、その相談の1つを選択した後、その相談IDを持ってステップ411に行く。
ケースBの場合、相談者名を入力させて該当するものを検索し、その1つを選択することで相談者の人物IDを特定し、その値を持ってステップ408に行く。ステップ408では相談表に1行を追加し、相談ID列にこれまでにないIDを、人物ID列に特定された相談者の人物IDを、他の列は空とし、この相談IDと受け渡された相談者の人物IDを持ってステップ409に行く。ステップ409では、インタフェース106に相談の主訴と種別を入力する画面を表示させ、カウンセラーにこれらを入力させ、入力された値と相談ID、相談者の人物IDをもってステップ410へ行く。ステップ410はセッション表に1行を追加し、その相談ID列、人物ID列、主訴列、種別列にそれぞれ受け渡された相談IDを、相談者の人物IDを、主訴、種別を与える。
【0015】
ケースCの場合、ステップ404で、インタフェース106に相談者の氏名と学生番号を入力する画面を表示させ、カウンセラーにこれらを入力させ、入力された値を持ってステップ405へ行く。ステップ405は人物表に1行を追加し、その人物ID列を新しいIDで埋め、氏名列と学生番号列に受け渡された値を入れる。ステップ405ではその後、この人物の補助情報があるかどうかをインタフェース106に尋ねさせ、人物補助情報がない場合は人物IDを持ってステップ408に行く。人物補助情報がある場合は人物IDを持ってステップ406に行く。ステップ406ではインタフェース106に当該人物の家族構成、成育歴、臨床像を入力する画面を表示させ、カウンセラーにこれらの値を入力させ、人物IDとそれらの値をもってステップ407に行く。ステップ407は人物補助情報表に1行を追加させ、その人物ID列、家族構成列、成育歴列、臨床像列に、受け渡された人物ID、家族構成、成育歴、臨床像の値をそれぞれ入れ、人物IDを持ってステップ408に行く。
ケースA〜Cのいずれもステップ411で相談IDを持って合流する。ステップ11では、インタフェース106によって面談日時、内容の日時、相談の内容、対応の内容をカウンセラーに入力させ、相談IDとそれらのを持ってステップ412に行く。
【0016】
ステップ412では、セッション表に1行を追加し、そのセッションID列に新しいIDを、相談ID列、面談日時列、内容日時列、内容列、対応列に売れ渡された相談ID、面談日時、内容の日時、相談の内容、対応の内容を入れる。担当者列にはカウンセラーの人物IDを入れる。これらの処理の後、セッションIDを持って次の通りのケースに分かれる。
【0017】
入力する情報がこれ以上ないケースは、ステップ421に移り、処理を終了する。
【0018】
人物関係の情報が相談内容にある場合は、ステップ412は人物IDをもってステップ413に移る。ステップ413はインタフェース106によってその人物関係について「誰から」、「誰へ」、関係の名称、関係の種別、説明を入力させる。ステップ413において「誰から」または「誰へ」にこれまでに人物表に登録されていない人物が入力された場合、ステップ414に移り、人物表に新しい行を追加し、その人物ID列に新しいIDを、氏名列にその人物の氏名を入力し、学生番号列は空とする。ステップ414は新しい人物が2名いる場合は2度、繰り返す。ステップ414の後、新たに登録された人物IDをもってステップ413に戻る。ステップ414で新しい人物が出現しないか、新しい人物の登録処理がステップ414で修了した場合、受け渡されたセッションIDとステップ413で入力された値を持って、ステップ416に移る。ステップ416は人物関係表に1行を追加し、人物関係ID列に新しいIDを、開始列、誰から列、誰へ列、関係列、種別列、説明列に、受け渡されたセッションID、誰から、誰へ、関係の名称、種別、説明のそれぞれの値を入れる。終了列は空とする。ステップ416の後、他に人物関係があればセッションIDをもってステップ413に戻り、なければセッションIDをもって次のケースに移る。
【0019】
人物関係の解消がある場合は、セッションIDをもってステップ418に移る。ステップ418では受け渡されたセッションIDを持つセッション表の行の相談IDを得、この相談IDを含むすべてのセッション表の行のセッションIDを得る。この人物関係IDに対応する人物関係をインタフェース106に一覧表示させ、解消する人物関係を選択させ、その人物関係の人物関係IDと受け取ったセッションIDを持って、ステップ419に移る。ステップ419は受け取った人物関係IDを持つ、人物関係表の行の終了列に受け取ったセッションIDを入れる。その後、解消する人物関係が他にあれば、セッションIDをもってステップ418に戻り、なければステップ421に移り、終了する。
【記録情報閲覧部の処理手順】
【0020】
記録情報閲覧部の処理手順を図面を用いて説明する。図5が記録情報閲覧部の処理手順である。カウンセラーが過去に入力した相談情報を閲覧する場合、相談記録システムは記録情報閲覧部の手順に従って処理をする。
【0021】
相談記録を閲覧する場合、相談者名から検索する場合501と相談内容から検索する場合502に分かれる。
相談者名から検索する場合、ステップ503でインタフェース106が相談者名を入力させ、この値をもってステップ505に移る。ステップ505は人物表を検索して受け渡された相談者名の行を求め、その人物IDを得る。その後、この人物IDを相談者列にもつ行を相談表から探し、該当する相談IDをすべて求める、これらをもってステップ507に移る。
相談の内容から検索する場合、ステップ504でインタフェース106が相談内容に含まれると思われる文字列を入力させ、この値をもってステップ506に移る。ステップ506はセッション表の内容列から受け割らされた文字列を検索して、文字列を内容に含むセッション表の行に含まれるすべての相談IDを求める、これらをもってステップ507に移る。
【0022】
ステップ507は受け渡された複数の相談IDに対応する相談を一覧表示し、1つを選択させ、選択された相談IDをもってステップ508に移る。ステップ508は面談に相談のセッションの表示順序を、面談の日時順と内容の日時順からせたくさせ、面談の日時順の場合は相談IDをもってステップ509へ、内容の日時順の場合は相談IDをもって510へ移る。
【0023】
ステップ509では、受け渡された相談IDを相談ID列にもつセッション表のすべてのセッションを、面談の日時順で一覧表示する。ステップ510では、受け渡された相談IDを相談ID列にもつセッション表のすべてのセッションを、内容の日時順で一覧表示する。これらの後、表示した状態でステップ511に移る。
【0024】
ステップ511では、人物関係を表示する必要があるかどうかを選択させ、必要のある場合はセッション一論を画面表示した状態のままステップ513へ、必要のない場合はステップ512に移る。
【0025】
ステップ512は他の相談を閲覧する必要があるかどうかを尋ね、必要のある場合はステップ503またはステップ504へ、無い場合はステップ518に移動し、終了する。
【0026】
ステップ513は、このとき表示されているセッションの一覧から1つを選択させ、このセッションIDをもってステップ514へ移る。ステップ514は受け取ったセッションIDをもつセッション表の行の相談IDと同じ相談IDであり、内容日時が受け取ったセッションIDを持つ行の内容日時以前のセッション表の行を得る。人物関係表の開始列がこれらのセッションIDのいずれかであり、終了列がこれらのいずれかでもない行の人物関係IDを得る。これらの人物IDをもってステップ515に移る。ステップ515は受け取った人物関係IDから、すべての人物関係の情報を得て、これを描画する。その後、ステップ516に移る。ステップ516は他の日時の人物関係を閲覧する必要があるかを尋ね、必要な場合はステップ511に戻る。ない場合、ステップ517に移る。ステップ517は他の相談を閲覧する必要があるか尋ね、必要のある場合はステップ503またはステップ504に移る。必要のない倍はステップ518に移り、終了する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】相談情報記録システムの全体構成を示す図である。
【図2】相談情報記録システムが扱う相談と相談セッションの構造を例示する図である。
【図3】相談情報記録システムで用いる相談記録データベースのデータ格納形式を示す図である。
【図4】相談記録システムの記録情報入力部の処理手順表すフローチャート図である。
【図5】相談記録システムの記録情報閲覧部の処理手順表すフローチャート図である。
【図6】相談記録システムに相談記録を入力あるいは相談記録を閲覧する場合の利用形態を示す図である。
【図7】相談記録システムに相談記録を分析・集計する場合の利用形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面を用いて発明を実施するための形態を説明する。図6と図7が実施形態を示す図である。
【0029】
図6は相談者がカウンセラーとの面談をし、その記録を相談記録システムに記録する場合の実施形態である。
相談記録システムはインタフェース606をウェブアプリケーションとして実装することでネットワーク605を介して利用することができる。ネットワークに接続されたクライアント端末602、604で相談記録システムを編集・閲覧することができる。相談者603は対面でカウンセラー601と面談し、カウンセラー601はネットワーク605に接続された端末から相談記録システムのインタフェース606を呼び出して、使用する。他の相談担当者604はネットワークに接続された別の端末を利用して当該の相談の内容を閲覧し、助言・支援することができる。相談記録システムはインタフェース606を介して、記録情報入力部607によって相談記録データベース601に情報を保存、編集する。また同様に、インタフェース606を介して、記録情報閲覧部608によって相談記録データベース601に保存された情報を閲覧する。相談閲覧において相談者などの情報を補完するため組織内情報データベース611を活用する。この利用形態では集計・分析部は使用しない。
適切に相談を記録するため、相談を一連の相談セッション(1回のカウンセリングやその他手段による相談者と対応者のコンタクト)の繰り返しとして扱い、1つの相談セッションにおいてそのセッションの行われた日時と、その内容に現れる事柄の発生日時を別々に記録し、また、相談内容の事柄に関連する人間関係をデータベースに記録し、相談者が経験した相談に至る困難とカウンセリングによってこれを解決するに至る状況を適切に記録する。記録された一連の相談セッションを、セッションの行われた時間順序と、セッションで語られた相談内容に含まれる本人の経験の時間順序でカウンセラーが閲覧することで、本人の経験の順序で本人と関連する人物間の関係の推移を閲覧し、適切な相談への対応を可能とする。
【0030】
図7は相談記録データベースに蓄えられる相談記録を活用して知見を得るための実施形態である。このとき、インタフェース706がネットワーク704を介して与えるWebアプリケーションを介して、相談の件数、セッションの件数、関係の総数を種別、人物の所属、日時などに基づいた集計を与える。この処理は集計・分析部708が行う。この実施形態では記録情報入力部706、記録情報閲覧部707は使用しない。これらの集計によって相談の傾向を確認する。また、当該の相談に類似した過去の事例を、相談内容の形態的類似に基づいて参照し、相談の解決に利用する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相談事例を相談セッションの行われた日時と相談内容を相談者が経験した日時の2つの日時と対応付けられた相談セッションからなることに基づいて記録し、相談セッションの行われた時間順序と相談内容を相談者本人が経験した順序で相談内容を閲覧できる相談情報記録システム。
【請求項2】
相談事例を構成する相談セッションに、相談内容に関わる人物間の関係を関連付けて記録し、相談セッションに対応する日時において人物間に結ばれている関係を明示することのできる相談情報記録システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−168633(P2012−168633A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27497(P2011−27497)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(304021277)国立大学法人 名古屋工業大学 (784)