省エネ行動シート、省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法
【課題】 従来技術においては、各省エネ行動によりどれくらいの電力量又は電力量料金を節約できるのかを一見して把握することが難しく、また、どの省エネ行動を優先的に行うべきかを把握することが難しかった。
【解決手段】建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すための第一省エネ行動配置領域と、からなり、第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第一省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする省エネ行動シートなどを提案する。
【解決手段】建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すための第一省エネ行動配置領域と、からなり、第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第一省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする省エネ行動シートなどを提案する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、省エネ行動をサポートするための省エネ行動シート、省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から省エネ行動を励行するために、取るべき省エネ行動をリストアップして箇条書きにした表などを利用することが行われている。当該表の利用者は、記載された各項目を確認して省エネ行動を行い、電力消費量や電気料金の削減を図っている。
【0003】
また、電気料金などの支出を減らすための複数の対策案を分かりやすく表示する技術が知られている。例えば、特許文献1においては、現在の状況と改善後の状況を把握することが可能な改善提案表などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−307009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、各省エネ行動によってどれくらいの電力量又は電力量料金を節約できるのかを一見して把握することが難しく、どの省エネ行動を優先的に行うべきかを把握することが難しかった。
【0006】
以上の課題を解決するために、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すための第一省エネ行動配置領域と、からなり、第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第一省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする省エネ行動シートなどを提案する。
【0007】
また、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて保持する第一場所量保持部と、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第一場所行動保持部と、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する第一行動量保持部と、第一場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する第一省エネ行動配置領域作成部と、第一場所行動保持部に保持されている情報と、第一行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する第一省エネ行動識別領域表示部と、を有し、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置などを提案する。
【0008】
また、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第一場所量記録ステップと、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第一場所行動記録ステップと、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第一行動量記録ステップと、第一場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する第一省エネ行動配置領域作成ステップと、第一場所行動記録ステップにて記録された情報と、第一行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する第一省エネ行動識別領域表示ステップと、を有し、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法を提案する。
【発明の効果】
【0009】
以上のような構成をとる本発明によって、省エネ行動を取るべき時間と場所を一見して把握することが可能になり、かつ、各省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量や電力料金を把握することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1の省エネ行動シートの一例を示す図
【図2】実施例1の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図
【図3】実施例1の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成の一例を示す図
【図4】実施例1の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図
【図5】実施例2の省エネ行動シートの一例を示す図
【図6】実施例2の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図
【図7】実施例2の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図
【図8】実施例3の省エネ行動シートの一例を示す図
【図9】実施例3の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図
【図10】実施例3の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図
【図11】実施例4の省エネ行動シートの一例を示す図
【図12】実施例4の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図
【図13】実施例4の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図
【図14】実施例5の省エネ行動シートの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。実施例1は主に請求項1、6、11などに関し、実施例2は主に請求項2、7、12などに関し、実施例3は主に請求項3、8、13などに関し、実施例4は主に請求項4、9、14などに関し、実施例5は主に請求項5、10、15などに関する。なお、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施しうる。
【実施例1】
【0012】
<省エネ行動シート>
図1に示すように、本実施例の「省エネ行動シート」0100は、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表した「第一場所軸」0101と、時刻を目盛に入れた時間を表す「第一時間軸」0102と、取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すための「第一省エネ行動配置領域」0103と、からなり、第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有する「第一省エネ行動識別領域」0104を設けることで、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする。当該構成とすることにより、省エネ行動を取るべき時間や場所を明確に把握でき、かつ、省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量を一見して把握することが可能になる。
【0013】
「第一場所軸」は、上述したように、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表したものである。ここで、建物内の場所名としては、種々のカテゴリーで区分けすることが可能である。例えば、建物の「1F」、「2F」、・・・、「9F」のように区分けすることも可能であるし、「0101号室」、「0102号室」、・・・、「0905号室」のように区分けしたり、「社長室」、「応接室」、「会議室」、「人事部」、「営業部」、「総務部」・・・、「経理部」のように区分けしたり、「テナントA」、・・・、「テナントX」、「共用部分A」、・・・、「共用部分X」のように区分けしたりすることも可能である。
【0014】
また、第一場所軸は、階層構造にして表示することも可能である。例えば、場所軸の片蘭で「1F」、「2F」、「3F」と大きなカテゴリーでまず区分けして、その隣の欄で、「受け付け」、「応接室」、「営業部」、・・・と小さなカテゴリーで区分けすることが考えられる。
【0015】
軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間あたりの電力量を表すとは、その場所にて節約可能な単位時間あたりの電力量の大きさに応じて、その場所と関連づけられた軸領域の軸方向の長さを変化させることをいう。ここで節約可能な単位時間あたりの電力量の大きさと軸方向の長さは一定の比例関数で関連づけすることが考えられるが、大きさの対応関係が分かるものであれば特に限定されない。大きさの対応関係は、図1に示すように矢印とその長さに対応する電力量を表示したり、電力量の目盛り線を付けたりすることが考えられる。、また、省エネ行動シートの余白に、単位時間当たりの電力量と軸方向の長さとの関係式や、関係図等を表示させることも考えられる。
【0016】
また、一日における最大需要電力を取りやすい時間帯において、各第一省エネ行動識別領域の第一場所軸方向の長さに応じて需要電力がどれくらい減らせるかを把握することが可能になり、最大需要電力の削減を図ることも可能になる。
【0017】
「第一時間軸」は、上述したように、時刻を目盛に入れた時間を表すものである。目盛は、「9時」、「10時」、・・・、のように細かい刻みとすることも可能であるし、「9時〜12時」、「12時〜15時」、「15時〜18時」、「18時〜21時」のように粗い刻みとすることも可能である。これらの目盛は、省エネ行動シートの用途によって変化するものであり、種々の態様が考えられる。また、時刻の範囲についても用途によって種々選択可能である。
【0018】
また、第一時間軸において、電力使用量が多くなりやすい時間帯を示すマークや文字を表示することも可能である。当該時間帯を容易に把握可能なようにすることによりこの時間帯において特に省エネ行動を取るモチベーションが高くなり、電力使用量の削減を図ることができる。
【0019】
また、第一時間軸において、勤務スケジュールや、営業スケジュール、その他各時間において発生するイベントの情報を表示することも可能である。例えば、8時の目盛の位置に「出社」、8時半の目盛の位置に「始業」、12時の目盛の位置に「昼休憩」、18時の目盛の位置に「勤務終了」、といった項目を表示する態様が考えられる。このようにすることで、各時間帯において気に留めるべき事項がさらに明確になる。例えば、昼休憩時においてパソコンの電源をOFFにしているか否か判断したり、勤務終了後の時間帯において換気扇の電源をOFFにしているか否か判断したりするのに役立つ。
【0020】
「第一省エネ行動配置領域」は、上述したように、取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すためのものである。取るべき省エネ行動としては、「空調装置の電源OFF」、「空調装置のモード変更」、「換気扇の電源OFF」、「照明の電源OFF」、「不使用の電気機器のコンセントを抜く」等といった種々のものが考えられる。第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域とは、第一場所軸と第一時間軸の各座標によって特定される所定の大きさを有する領域をいう。
【0021】
このように、第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に取るべき省エネ行動を示すことで、その場所及び時間においてどのような省エネ行動を取るべきかを一見して把握することが可能になる。
【0022】
「第一省エネ行動識別領域」は、第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有するものであり、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動をとることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする。つまり、第一場所軸方向の軸方向の長さにより単位時間当たりの電力量が分かり、第一時間軸方向の軸方向の長さにより継続時間が分かるため、その積算値である第一省エネ行動識別領域の面積によって、節約できる概略電力量を把握することができる。図1の例では、営業部室において、8時から10時までの間に空調装置と換気扇の電源をOFFにすることにより単位時間当たり約2kWhの電力量(2時間で約4kWhの電力量)を節約可能であることが一見して把握できる。
【0023】
第一省エネ行動識別領域の第一場所軸方向の長さは、省エネ行動の対象となる電気機器の種々のモードにおいて消費される単位時間当たりの電力量や、電源OFFの状態でコンセントが接続された場合に消費される単位時間当たりの電力量等に基づいて決定することが可能である。例えば、通常の冷房モードにて空調装置を動かす代わりに送風モードにて動かす場合は、これらのモードの電力量の差に応じて第一省エネ行動識別領域の第一場所軸方向の長さを変化させることになる。また、第一省エネ行動識別領域の第一時間軸方向の軸方向の長さは、省エネ行動を継続すべき時間の長さにより決定することが可能である。
【0024】
また、第一省エネ行動識別領域は、関連づけられた省エネ行動の優先度によって色や、模様、手触り等を変化させる構成とすることも可能である。例えば、省エネ行動の優先度が高いものについては「赤色」や「網掛け」として、優先度が低いものについては「青色」や「無模様」とすることが考えられる。
【0025】
また、第一省エネ行動識別領域にチェックボックスを付する構成も可能である。当該構成とすることにより、省エネ行動シートを持って省エネ行動を行う場合に各省エネ行動を取ったか否か容易に確認することが可能になり、省エネ行動の漏れや重複を少なくすることが可能になる。
【0026】
以上の構成に加えて、建物内の場所ごとに省エネ行動で特に注意すべき事項を総括した総括スペースを設ける態様も可能である。1Fの場所について「業務及び安全性に支障がない程度での削減を実施。」と記載したり、客室の場所について「客室はチェックアウト等に合わせて10時〜15時に行う。」と記載したりすることが考えられる。
【0027】
<省エネ行動シート作成装置>
図2は、本実施例の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「省エネ行動シート作成装置」0200は、「第一場所量保持部」0201と、「第一場所行動保持部」0202と、「第一行動量保持部」0203と、「第一省エネ行動配置領域作成部」0204と、「第一省エネ行動識別領域表示部」0205と、を備える。
【0028】
なお、以下に記載する装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0029】
「第一場所量保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて保持する機能を有する。データを保持する手段としては、HDDやフラッシュメモリ等の一般的な記録媒体を用いることが考えられる。また、第一場所量保持部は、以下に述べる第一場所行動保持部や、第一行動量保持部と同一のハードウェアによって機能を果たす構成も可能であるし、別々のハードウェアとする構成も可能である。また、これら関連づけを行うためのデータは、外部記憶媒体から取得する構成や、操作入力装置を介して入力を受け付ける構成、通信装置を介してネットワーク上の他の装置から取得する構成など種々のものが考えられる(以下の説明でも同様である)。
【0030】
図1の例では、建物内の場所名「営業部室」とその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量「2.5kWh」と関連づけて保持したり、建物内の場所名「食堂」とその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量「3.5kWh」と関連づけて保持したりすることが該当する。
【0031】
「第一場所行動保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する機能を有する。図1の例では、場所名「食堂」と省エネ行動ID「食堂にて8時から11時半まで空調装置OFF」とを関連づけて保持したり、場所名「作業室」と省エネ行動ID「作業室にて8時から23時まで換気扇OFF」とを関連づけて保持したりすることが該当する。
【0032】
「第一行動量保持部」は、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する機能を有する。図1の例では、省エネ行動ID「営業部室にて10時から19時半まで空調装置を送風モード」と当該省エネ行動により節約できる概略電力量「単位時間当たり0.75kWhの電力量×9時間」とを関連づけて保持したり、省エネ行動ID「営業部室にて19時から23時まで印刷機OFF」と当該省エネ行動により節約できる概略電力量「単位時間当たり0.5kWhの電力量×4時間」とを関連づけて保持したりすることが該当する。
【0033】
「第一省エネ行動配置領域作成部」は、第一場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する機能を有する。
【0034】
「第一省エネ行動識別領域表示部」は、第一場所行動保持部に保持されている情報と、第一行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する機能を有する。また、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0035】
以上の省エネ行動シート作成装置により出力された省エネ行動シートのデータは、プリンタ装置に対してデータ出力して印刷された状態で取り出すことも可能であるし、ディスプレイ装置に対してデータ出力して画面上に表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置にデータ送信したりすることも可能である。
【0036】
<具体的な構成>
図3は、上記の省エネ行動シート作成装置の機能的な各構成要素をハードウェアとして実現した際の、構成の一例を表す概略図である。この図を利用して、ハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0037】
この図にあるように、上記の省エネ行動シート作成装置は、「CPU」0301と、「メインメモリ」0302と、「補助記憶装置」0303と、「ディスプレイ装置」0304と、「通信装置」0305と、「プリンタ装置」0306と、「操作入力装置」0307と、を備える。これらの構成は、「システムバス」0308のデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0038】
CPUは、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて補助記憶装置のアドレスAに記録する。また、CPUは、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて補助記憶装置のアドレスBに記録する。また、CPUは、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて補助記憶装置のアドレスCに記録する。
【0039】
CPUは、補助記憶装置のアドレスAに保持されている情報をメインメモリに読み出して、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成し、処理結果をメインメモリに格納する。具体的には、建物内の各場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量の値と軸方向の長さを関連づけたプログラムにより各場所の軸領域(ブロック)の場所軸方向の長さを決定する処理を行う。
【0040】
CPUは、補助記憶装置のアドレスBに保持されている情報とアドレスCに保持されている情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する処理を行い、処理結果をメインメモリに格納する。ここで、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すように調整するプログラムを用いる。
【0041】
<省エネ行動シート作成方法>
図4は、本実施例の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まず、ステップS0401において、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて記録媒体に記録する(第一場所量記録ステップ)。次にステップS0402において、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する(第一場所行動記録ステップ)。次にステップS0403において、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する(第一行動量記録ステップ)。次にステップS0404において、第一場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する(第一省エネ行動配置領域作成ステップ)。次にステップS0405において、第一場所行動記録ステップにて記録された情報と、第一行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する(第一省エネ行動識別領域表示ステップ)。なお、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0042】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、省エネ行動を取るべき時間と場所を一見して把握することが可能になり、かつ、各省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量を把握することが可能になる。
【実施例2】
【0043】
<省エネ行動シート>
図5に示すように、本実施例の「省エネ行動シート」0500は、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを表した「第二場所軸」0501と、時刻を目盛に入れた時間を表す「第二時間軸」0502と、取るべき省エネ行動を第二場所軸と第二時間軸によって特定される一定領域に示すための「第二省エネ行動配置領域」0503と、からなり、第二省エネ行動配置領域に一定の面積を有する「第二省エネ行動識別領域」0504を設けることで、該当する第二省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする省エネ行動シートを提案する。当該構成とすることにより、省エネ行動を取るべき時間や場所を明確に把握でき、かつ、省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量料金を一見して把握することが可能になる。
【0044】
「第二場所軸」は、上述したように、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを表したものである。第一場所軸との相違点としては、節約可能な単位時間当たりの電力量の代わりに節約可能な単位時間当たりの電力量料金を軸方向の長さに割り当てている点である。節約可能な単位時間当たりの電力量料金は、節約可能な単位時間当たりの電力量に電力量料金単価を乗算した値として概算することが可能である。当該電力量料金単価は、電力会社が公表する金額を用いることが考えられる。
【0045】
「第二時間軸」は、上述したように、時刻を目盛に入れた時間を表すものである。基本的には、実施例1で説明した第一時間軸の構成と同様である。加えて、電力量料金の変わる時間帯が明らかになる情報を付する構成も可能である。例えば、「11時〜14時」の時間帯において他の時間帯と比して電力量料金の値段が上がる場合は、11時と14時の目盛付近において電力量料金が変化することを示すマークや文字を付する態様が考えられる。また、各時間帯の電力量料金を時刻の目盛と関連づけて表示する構成も可能である。
【0046】
「第二省エネ行動配置領域」は、上述したように、取るべき省エネ行動を第二場所軸と第二時間軸によって特定される一定領域に示すためのものである。基本的には、実施例1で説明した第一省エネ行動配置領域の構成と同様である。なお、第二省エネ行動配置領域における余白において、電力量料金単価(昼間時間、夜間時間、重負荷時間等における各単価)や、基本料金単価を表示する態様も可能である。
【0047】
「第二省エネ行動識別領域」は、上述したように、第二省エネ行動配置領域に一定の面積を有し、該当する第二省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする。つまり、第二場所軸方向の軸方向の長さにより単位時間当たりの電力量料金が分かり、第二時間軸方向の軸方向の長さにより継続時間が分かるため、その積算値である第二省エネ行動識別領域の面積によって、節約できる概略電力量料金を把握することができる。
【0048】
<省エネ行動シート作成装置>
図6は、本実施例の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「省エネ行動シート作成装置」0600は、「第二場所量保持部」0601と、「第二場所行動保持部」0602と、「第二行動量保持部」0603と、「第二省エネ行動配置領域作成部」0604と、「第二省エネ行動識別領域表示部」0605と、を備える。
【0049】
「第二場所量保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて保持する機能を有する。 図5の例では、建物内の場所名「フロント」とその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金「25円/時間」と関連づけて保持したり、建物内の場所名「客室フロア」とその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量「30円/時間」と関連づけて保持したりすることが該当する。
【0050】
「第二場所行動保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する機能を有する。図5の例では、場所名「フロント」と省エネ行動ID「フロントにて11時半から15時まで照明OFF」とを関連づけて保持したり、場所名「外周」と省エネ行動ID「外周にて10時から20時まで北部ベランダ照明OFF」とを関連づけて保持したりすることが該当する。
【0051】
「第二行動量保持部」は、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて保持する機能を有する。図5の例では、省エネ行動ID「客室フロアにて11時半から14時まで照明OFF」と当該省エネ行動により節約できる概略電力量料金「単位時間当たり30円の電力量料金×2時間半」とを関連づけて保持したり、省エネ行動ID「外周にて8時から18時まで屋上看板照明OFF」と当該省エネ行動により節約できる概略電力量料金「単位時間当たり10円の電力量料金×10時間」とを関連づけて保持したりすることが該当する。
【0052】
「第二省エネ行動配置領域作成部」は、第二場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを示した第二場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、によって特定可能な領域である第二省エネ行動配置領域を作成する機能を有する。
【0053】
「第二省エネ行動識別領域表示部」は、第二場所行動保持部に保持されている情報と、第二行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第二省エネ行動配置領域内に、第二時間軸と第二場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第二省エネ行動識別領域を表示する機能を有する。なお、第二省エネ行動配置領域内に表示される第二省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0054】
以上の省エネ行動シート作成装置により出力された省エネ行動シートのデータは、プリンタ装置に対してデータ出力して印刷された状態で取り出すことも可能であるし、ディスプレイ装置に対してデータ出力して画面上に表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置にデータ送信したりすることも可能である。
【0055】
<具体的な構成>
本実施例の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成は、図3にて説明した実施例1の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるため、説明を省略する。
【0056】
<省エネ行動シート作成方法>
図7は、本実施例の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まず、ステップS0701において、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する(第二場所量記録ステップ)。次にステップS0702において、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する(第二場所行動記録ステップ)。次にステップS0703において、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する(第二行動量記録ステップ)。次にステップS0704において、第二場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを示した第二場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、によって特定可能な領域である第二省エネ行動配置領域を作成する(第二省エネ行動配置領域作成ステップ)。次にステップS0705において、第二場所行動記録ステップにて記録された情報と、第二行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第二省エネ行動配置領域内に、第二時間軸と第二場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第二省エネ行動識別領域を表示する(第二省エネ行動識別領域表示ステップ)。なお、第二省エネ行動配置領域内に表示される第二省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0057】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、省エネ行動を取るべき時間と場所を一見して把握することが可能になり、かつ、各省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量料金を把握することが可能になる。
【実施例3】
【0058】
<省エネ行動シート>
図8に示すように、本実施例の「省エネ行動シート」0800は、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを表した「第三場所軸」0801と、時刻を目盛に入れた時間を表す「第三時間軸」0802と、取るべき省エネ行動を第三場所軸と第三時間軸によって特定される一定領域に示すための「第三省エネ行動配置領域」0803と、からなり、第三省エネ行動配置領域に一定の面積を有する「第三省エネ行動識別領域」0804を設けることで、該当する第三省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする。
【0059】
第三場所軸は、上述したように、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを表したものである。つまり、建物での単位時間当たりの電力消費量の大きさに応じて第三場所軸の軸の長さを大きくする態様となっている。当該構成とすることにより、建物内の各場所においてどれくらいの電力消費が行われているかを一見して把握することが可能になる。さらに、その電力消費量のうちどれくらいの電力量を節約することが可能であるかを、第三省エネ行動識別領域の大きさによって把握することが可能になる。
【0060】
第三時間軸、第三省エネ行動配置領域、第三省エネ行動識別領域については、実施例1にて説明した第一時間軸、第一省エネ行動配置領域、第一省エネ行動識別領域と同様である。
【0061】
<省エネ行動シート作成装置>
図9は、本実施例の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「省エネ行動シート作成装置」0900は、「第三場所量保持部」0901と、「第三場所行動保持部」0902と、「第三行動量保持部」0903と、「第三省エネ行動配置領域作成部」0904と、「第三省エネ行動識別領域表示部」0905と、を備える。
【0062】
「第三場所量保持部」は、建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力消費量とを関連付けて保持する機能を有する。図8の例では、建物内の場所名「営業部室」とその場所での単位時間当たりの電力消費量「5kWh」と関連づけて保持したり、建物内の場所名「作業室」とその場所での単位時間当たりの電力消費量「4kWh」と関連づけて保持したりすることが該当する。
【0063】
「第三場所行動保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する機能を有する。当該構成は、実施例1で説明した第一場所行動保持部と同様である。
【0064】
「第三行動量保持部」は、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する機能を有する。当該構成は、実施例1で説明した第一行動量保持部と同様である。
【0065】
「第三省エネ行動配置領域作成部」は、第三場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを示した第三場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、によって特定可能な領域である第三省エネ行動配置領域を作成する機能を有する。
【0066】
「第三省エネ行動識別領域表示部」は、第三場所行動保持部に保持されている情報と、第三行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第三省エネ行動配置領域内に、第三時間軸と第三場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第三省エネ行動識別領域を表示する機能を有する。なお、第三省エネ行動配置領域内に表示される第三省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0067】
以上の省エネ行動シート作成装置により出力された省エネ行動シートのデータは、プリンタ装置に対してデータ出力して印刷された状態で取り出すことも可能であるし、ディスプレイ装置に対してデータ出力して画面上に表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置にデータ送信したりすることも可能である。
【0068】
<具体的な構成>
本実施例の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成は、図3にて説明した実施例1の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
<省エネ行動シート作成方法>
図10は、本実施例の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まず、ステップS1001において、建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力消費量とを関連付けて記録媒体に記録する(第三場所量記録ステップ)。次にステップS1002において、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する(第三場所行動記録ステップ)。次にステップS1003において、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する(第三行動量記録ステップ)。次にステップS1004において、第三場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを示した第三場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、によって特定可能な領域である第三省エネ行動配置領域を作成する(第三省エネ行動配置領域作成ステップ)。次にステップS1005において、第三場所行動記録ステップにて記録された情報と、第三行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第三省エネ行動配置領域内に、第三時間軸と第三場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第三省エネ行動識別領域を表示する(第三省エネ行動識別領域表示ステップ)。なお、第三省エネ行動配置領域内に表示される第三省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0070】
<効果>
本実施例の省エネ行動シートにより、省エネ行動を取るべき時間や場所を明確に把握でき、かつ、その場所での電力消費量と、省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量を一見して把握することが可能になる。
【実施例4】
【0071】
<省エネ行動シート>
図11に示すように、本実施例の「省エネ行動シート」1100は、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを表した「第四場所軸」1101と、時刻を目盛に入れた時間を表す「第四時間軸」1102と、取るべき省エネ行動を第四場所軸と第四時間軸によって特定される一定領域に示すための「第四省エネ行動配置領域」1103と、からなり、第四省エネ行動配置領域に一定の面積を有する「第四省エネ行動識別領域」1104を設けることで、該当する第四省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする。
【0072】
第四場所軸は、上述したように、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを表したものである。つまり、建物での単位時間当たりの電力量料金の大きさに応じて第三場所軸の軸の長さを大きくする。
【0073】
第四時間軸、第四省エネ行動配置領域、第四省エネ行動識別領域については、実施例2にて説明した第二時間軸、第二省エネ行動配置領域、第二省エネ行動識別領域と同様である。
【0074】
<省エネ行動シート作成装置>
図12は、本実施例の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「省エネ行動シート作成装置」1200は、「第四場所量保持部」1201と、「第四場所行動保持部」1202と、「第四行動量保持部」1203と、「第四省エネ行動配置領域作成部」1204と、「第四省エネ行動識別領域表示部」1205と、を備える。
【0075】
「第四場所量保持部」は、建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて保持する機能を有する。図11の例では、建物内の場所名「フロント(1F)」とその場所での単位時間当たりの電力量料金「50円/時間」と関連づけて保持したり、建物内の場所名「外周」とその場所での単位時間当たりの電力量料金「35円/時間」と関連づけて保持したりすることが該当する。
【0076】
「第四場所行動保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する機能を有する。当該構成は、実施例1で説明した第一場所行動保持部と同様である。
【0077】
「第四行動量保持部」は、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて保持する機能を有する。当該構成は、実施例1で説明した第一行動量保持部と同様である。
【0078】
「第四省エネ行動配置領域作成部」は、第四場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを示した第四場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、によって特定可能な領域である第四省エネ行動配置領域を作成する機能を有する。
【0079】
「第四省エネ行動識別領域表示部」は、第四場所行動保持部に保持されている情報と、第四行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第四省エネ行動配置領域内に、第四時間軸と第四場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第四省エネ行動識別領域を表示する機能を有する。なお、第四省エネ行動配置領域内に表示される第四省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0080】
以上の省エネ行動シート作成装置により出力された省エネ行動シートのデータは、プリンタ装置に対してデータ出力して印刷された状態で取り出すことも可能であるし、ディスプレイ装置に対してデータ出力して画面上に表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置にデータ送信したりすることも可能である。
【0081】
<具体的な構成>
本実施例の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成は、図3にて説明した実施例1の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるため、説明を省略する。
【0082】
<省エネ行動シート作成方法>
図13は、本実施例の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まず、ステップS1301において、建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する(第四場所量記録ステップ)。次にステップS1302において、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する(第四場所行動記録ステップ)。次にステップS1303において、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する(第四行動量記録ステップ)。次にステップS1304において、第四場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを示した第四場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、によって特定可能な領域である第四省エネ行動配置領域を作成する(第四省エネ行動配置領域作成ステップ)。次にステップS1305において、第四場所行動記録ステップにて記録された情報と、第四行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第四省エネ行動配置領域内に、第四時間軸と第四場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第四省エネ行動識別領域を表示する(第四省エネ行動識別領域表示ステップ)。なお、第四省エネ行動配置領域内に表示される第四省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0083】
<効果>
本実施例の省エネ行動シートにより、省エネ行動を取るべき時間や場所を明確に把握でき、かつ、その場所での電力量料金と、省エネ行動を取ることにより節約できる概電力量料金を一見して把握することが可能になる。
【実施例5】
【0084】
<省エネ行動シート、省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法>
本実施例の省エネ行動シートは、基本的に実施例1から4のいずれか一に記載の省エネ行動シートと同様であるが、図14に示すように、第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は場所名に応じて尺度をかえた軸であることを特徴とする。この図の例では、場所名「管理室」について尺度「1kWhを示す矢印A」を用いて、場所名「製造室A」について尺度「2kWhを示す矢印B(矢印Aと同サイズ)」を用いている。また、本実施例の省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法についても、基本的に実施例1から4のいずれか一に記載の省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法と同様であるが、第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は場所名に応じて尺度をかえた軸であることを特徴とする。
【0085】
第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸を場所名に応じて尺度をかえた軸とすることにより、場所ごとに尺度を変化させ、各場所に応じた大きさで省エネ行動識別領域を設けることが可能になる。例えば、ある場所においては複数の省エネ行動が考えられ、当該複数の省エネ行動を省エネ行動シートの中にコンパクトに表したい場合がある。また、各省エネ行動によって節約できる電力量の大きさやその場所での電力消費量が他の場所と比較して大きい場合もある。これらの場合、上記構成とすることで、各省エネ行動を示す各省エネ行動識別領域をスペース的に無理なく表示することが可能になり、さらに表の視認性が良くなる。
【0086】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、当該構成とすることにより、実施例1から4のいずれか一の効果に加えて、複数の省エネ行動をスペース的に無理なく表示することができ、表の視認性が良くなる。
【符号の説明】
【0087】
0100…省エネ行動シート、0101…第一場所軸、0102…第一時間軸、0103…第一省エネ行動配置領域、0104…第一省エネ行動識別領域、0200…省エネ行動シート作成装置、0201…第一場所量保持部、0202…第一場所行動保持部、0203…第一行動量保持部、0204…第一省エネ行動配置領域作成部、0205…第一省エネ行動識別領域表示部、0301…CPU、0302…メインメモリ、0303…補助記憶装置、0304…ディスプレイ装置、0305…通信装置、0306…プリンタ装置、0307…操作入力装置、0308…システムバス
【技術分野】
【0001】
本発明は、省エネ行動をサポートするための省エネ行動シート、省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から省エネ行動を励行するために、取るべき省エネ行動をリストアップして箇条書きにした表などを利用することが行われている。当該表の利用者は、記載された各項目を確認して省エネ行動を行い、電力消費量や電気料金の削減を図っている。
【0003】
また、電気料金などの支出を減らすための複数の対策案を分かりやすく表示する技術が知られている。例えば、特許文献1においては、現在の状況と改善後の状況を把握することが可能な改善提案表などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−307009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、各省エネ行動によってどれくらいの電力量又は電力量料金を節約できるのかを一見して把握することが難しく、どの省エネ行動を優先的に行うべきかを把握することが難しかった。
【0006】
以上の課題を解決するために、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すための第一省エネ行動配置領域と、からなり、第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第一省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする省エネ行動シートなどを提案する。
【0007】
また、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて保持する第一場所量保持部と、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第一場所行動保持部と、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する第一行動量保持部と、第一場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する第一省エネ行動配置領域作成部と、第一場所行動保持部に保持されている情報と、第一行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する第一省エネ行動識別領域表示部と、を有し、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置などを提案する。
【0008】
また、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第一場所量記録ステップと、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第一場所行動記録ステップと、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第一行動量記録ステップと、第一場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する第一省エネ行動配置領域作成ステップと、第一場所行動記録ステップにて記録された情報と、第一行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する第一省エネ行動識別領域表示ステップと、を有し、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法を提案する。
【発明の効果】
【0009】
以上のような構成をとる本発明によって、省エネ行動を取るべき時間と場所を一見して把握することが可能になり、かつ、各省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量や電力料金を把握することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1の省エネ行動シートの一例を示す図
【図2】実施例1の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図
【図3】実施例1の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成の一例を示す図
【図4】実施例1の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図
【図5】実施例2の省エネ行動シートの一例を示す図
【図6】実施例2の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図
【図7】実施例2の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図
【図8】実施例3の省エネ行動シートの一例を示す図
【図9】実施例3の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図
【図10】実施例3の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図
【図11】実施例4の省エネ行動シートの一例を示す図
【図12】実施例4の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図
【図13】実施例4の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図
【図14】実施例5の省エネ行動シートの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。実施例1は主に請求項1、6、11などに関し、実施例2は主に請求項2、7、12などに関し、実施例3は主に請求項3、8、13などに関し、実施例4は主に請求項4、9、14などに関し、実施例5は主に請求項5、10、15などに関する。なお、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施しうる。
【実施例1】
【0012】
<省エネ行動シート>
図1に示すように、本実施例の「省エネ行動シート」0100は、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表した「第一場所軸」0101と、時刻を目盛に入れた時間を表す「第一時間軸」0102と、取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すための「第一省エネ行動配置領域」0103と、からなり、第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有する「第一省エネ行動識別領域」0104を設けることで、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする。当該構成とすることにより、省エネ行動を取るべき時間や場所を明確に把握でき、かつ、省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量を一見して把握することが可能になる。
【0013】
「第一場所軸」は、上述したように、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表したものである。ここで、建物内の場所名としては、種々のカテゴリーで区分けすることが可能である。例えば、建物の「1F」、「2F」、・・・、「9F」のように区分けすることも可能であるし、「0101号室」、「0102号室」、・・・、「0905号室」のように区分けしたり、「社長室」、「応接室」、「会議室」、「人事部」、「営業部」、「総務部」・・・、「経理部」のように区分けしたり、「テナントA」、・・・、「テナントX」、「共用部分A」、・・・、「共用部分X」のように区分けしたりすることも可能である。
【0014】
また、第一場所軸は、階層構造にして表示することも可能である。例えば、場所軸の片蘭で「1F」、「2F」、「3F」と大きなカテゴリーでまず区分けして、その隣の欄で、「受け付け」、「応接室」、「営業部」、・・・と小さなカテゴリーで区分けすることが考えられる。
【0015】
軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間あたりの電力量を表すとは、その場所にて節約可能な単位時間あたりの電力量の大きさに応じて、その場所と関連づけられた軸領域の軸方向の長さを変化させることをいう。ここで節約可能な単位時間あたりの電力量の大きさと軸方向の長さは一定の比例関数で関連づけすることが考えられるが、大きさの対応関係が分かるものであれば特に限定されない。大きさの対応関係は、図1に示すように矢印とその長さに対応する電力量を表示したり、電力量の目盛り線を付けたりすることが考えられる。、また、省エネ行動シートの余白に、単位時間当たりの電力量と軸方向の長さとの関係式や、関係図等を表示させることも考えられる。
【0016】
また、一日における最大需要電力を取りやすい時間帯において、各第一省エネ行動識別領域の第一場所軸方向の長さに応じて需要電力がどれくらい減らせるかを把握することが可能になり、最大需要電力の削減を図ることも可能になる。
【0017】
「第一時間軸」は、上述したように、時刻を目盛に入れた時間を表すものである。目盛は、「9時」、「10時」、・・・、のように細かい刻みとすることも可能であるし、「9時〜12時」、「12時〜15時」、「15時〜18時」、「18時〜21時」のように粗い刻みとすることも可能である。これらの目盛は、省エネ行動シートの用途によって変化するものであり、種々の態様が考えられる。また、時刻の範囲についても用途によって種々選択可能である。
【0018】
また、第一時間軸において、電力使用量が多くなりやすい時間帯を示すマークや文字を表示することも可能である。当該時間帯を容易に把握可能なようにすることによりこの時間帯において特に省エネ行動を取るモチベーションが高くなり、電力使用量の削減を図ることができる。
【0019】
また、第一時間軸において、勤務スケジュールや、営業スケジュール、その他各時間において発生するイベントの情報を表示することも可能である。例えば、8時の目盛の位置に「出社」、8時半の目盛の位置に「始業」、12時の目盛の位置に「昼休憩」、18時の目盛の位置に「勤務終了」、といった項目を表示する態様が考えられる。このようにすることで、各時間帯において気に留めるべき事項がさらに明確になる。例えば、昼休憩時においてパソコンの電源をOFFにしているか否か判断したり、勤務終了後の時間帯において換気扇の電源をOFFにしているか否か判断したりするのに役立つ。
【0020】
「第一省エネ行動配置領域」は、上述したように、取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すためのものである。取るべき省エネ行動としては、「空調装置の電源OFF」、「空調装置のモード変更」、「換気扇の電源OFF」、「照明の電源OFF」、「不使用の電気機器のコンセントを抜く」等といった種々のものが考えられる。第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域とは、第一場所軸と第一時間軸の各座標によって特定される所定の大きさを有する領域をいう。
【0021】
このように、第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に取るべき省エネ行動を示すことで、その場所及び時間においてどのような省エネ行動を取るべきかを一見して把握することが可能になる。
【0022】
「第一省エネ行動識別領域」は、第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有するものであり、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動をとることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする。つまり、第一場所軸方向の軸方向の長さにより単位時間当たりの電力量が分かり、第一時間軸方向の軸方向の長さにより継続時間が分かるため、その積算値である第一省エネ行動識別領域の面積によって、節約できる概略電力量を把握することができる。図1の例では、営業部室において、8時から10時までの間に空調装置と換気扇の電源をOFFにすることにより単位時間当たり約2kWhの電力量(2時間で約4kWhの電力量)を節約可能であることが一見して把握できる。
【0023】
第一省エネ行動識別領域の第一場所軸方向の長さは、省エネ行動の対象となる電気機器の種々のモードにおいて消費される単位時間当たりの電力量や、電源OFFの状態でコンセントが接続された場合に消費される単位時間当たりの電力量等に基づいて決定することが可能である。例えば、通常の冷房モードにて空調装置を動かす代わりに送風モードにて動かす場合は、これらのモードの電力量の差に応じて第一省エネ行動識別領域の第一場所軸方向の長さを変化させることになる。また、第一省エネ行動識別領域の第一時間軸方向の軸方向の長さは、省エネ行動を継続すべき時間の長さにより決定することが可能である。
【0024】
また、第一省エネ行動識別領域は、関連づけられた省エネ行動の優先度によって色や、模様、手触り等を変化させる構成とすることも可能である。例えば、省エネ行動の優先度が高いものについては「赤色」や「網掛け」として、優先度が低いものについては「青色」や「無模様」とすることが考えられる。
【0025】
また、第一省エネ行動識別領域にチェックボックスを付する構成も可能である。当該構成とすることにより、省エネ行動シートを持って省エネ行動を行う場合に各省エネ行動を取ったか否か容易に確認することが可能になり、省エネ行動の漏れや重複を少なくすることが可能になる。
【0026】
以上の構成に加えて、建物内の場所ごとに省エネ行動で特に注意すべき事項を総括した総括スペースを設ける態様も可能である。1Fの場所について「業務及び安全性に支障がない程度での削減を実施。」と記載したり、客室の場所について「客室はチェックアウト等に合わせて10時〜15時に行う。」と記載したりすることが考えられる。
【0027】
<省エネ行動シート作成装置>
図2は、本実施例の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「省エネ行動シート作成装置」0200は、「第一場所量保持部」0201と、「第一場所行動保持部」0202と、「第一行動量保持部」0203と、「第一省エネ行動配置領域作成部」0204と、「第一省エネ行動識別領域表示部」0205と、を備える。
【0028】
なお、以下に記載する装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0029】
「第一場所量保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて保持する機能を有する。データを保持する手段としては、HDDやフラッシュメモリ等の一般的な記録媒体を用いることが考えられる。また、第一場所量保持部は、以下に述べる第一場所行動保持部や、第一行動量保持部と同一のハードウェアによって機能を果たす構成も可能であるし、別々のハードウェアとする構成も可能である。また、これら関連づけを行うためのデータは、外部記憶媒体から取得する構成や、操作入力装置を介して入力を受け付ける構成、通信装置を介してネットワーク上の他の装置から取得する構成など種々のものが考えられる(以下の説明でも同様である)。
【0030】
図1の例では、建物内の場所名「営業部室」とその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量「2.5kWh」と関連づけて保持したり、建物内の場所名「食堂」とその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量「3.5kWh」と関連づけて保持したりすることが該当する。
【0031】
「第一場所行動保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する機能を有する。図1の例では、場所名「食堂」と省エネ行動ID「食堂にて8時から11時半まで空調装置OFF」とを関連づけて保持したり、場所名「作業室」と省エネ行動ID「作業室にて8時から23時まで換気扇OFF」とを関連づけて保持したりすることが該当する。
【0032】
「第一行動量保持部」は、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する機能を有する。図1の例では、省エネ行動ID「営業部室にて10時から19時半まで空調装置を送風モード」と当該省エネ行動により節約できる概略電力量「単位時間当たり0.75kWhの電力量×9時間」とを関連づけて保持したり、省エネ行動ID「営業部室にて19時から23時まで印刷機OFF」と当該省エネ行動により節約できる概略電力量「単位時間当たり0.5kWhの電力量×4時間」とを関連づけて保持したりすることが該当する。
【0033】
「第一省エネ行動配置領域作成部」は、第一場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する機能を有する。
【0034】
「第一省エネ行動識別領域表示部」は、第一場所行動保持部に保持されている情報と、第一行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する機能を有する。また、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0035】
以上の省エネ行動シート作成装置により出力された省エネ行動シートのデータは、プリンタ装置に対してデータ出力して印刷された状態で取り出すことも可能であるし、ディスプレイ装置に対してデータ出力して画面上に表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置にデータ送信したりすることも可能である。
【0036】
<具体的な構成>
図3は、上記の省エネ行動シート作成装置の機能的な各構成要素をハードウェアとして実現した際の、構成の一例を表す概略図である。この図を利用して、ハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0037】
この図にあるように、上記の省エネ行動シート作成装置は、「CPU」0301と、「メインメモリ」0302と、「補助記憶装置」0303と、「ディスプレイ装置」0304と、「通信装置」0305と、「プリンタ装置」0306と、「操作入力装置」0307と、を備える。これらの構成は、「システムバス」0308のデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0038】
CPUは、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて補助記憶装置のアドレスAに記録する。また、CPUは、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて補助記憶装置のアドレスBに記録する。また、CPUは、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて補助記憶装置のアドレスCに記録する。
【0039】
CPUは、補助記憶装置のアドレスAに保持されている情報をメインメモリに読み出して、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成し、処理結果をメインメモリに格納する。具体的には、建物内の各場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量の値と軸方向の長さを関連づけたプログラムにより各場所の軸領域(ブロック)の場所軸方向の長さを決定する処理を行う。
【0040】
CPUは、補助記憶装置のアドレスBに保持されている情報とアドレスCに保持されている情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する処理を行い、処理結果をメインメモリに格納する。ここで、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すように調整するプログラムを用いる。
【0041】
<省エネ行動シート作成方法>
図4は、本実施例の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まず、ステップS0401において、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて記録媒体に記録する(第一場所量記録ステップ)。次にステップS0402において、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する(第一場所行動記録ステップ)。次にステップS0403において、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する(第一行動量記録ステップ)。次にステップS0404において、第一場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する(第一省エネ行動配置領域作成ステップ)。次にステップS0405において、第一場所行動記録ステップにて記録された情報と、第一行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する(第一省エネ行動識別領域表示ステップ)。なお、第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0042】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、省エネ行動を取るべき時間と場所を一見して把握することが可能になり、かつ、各省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量を把握することが可能になる。
【実施例2】
【0043】
<省エネ行動シート>
図5に示すように、本実施例の「省エネ行動シート」0500は、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを表した「第二場所軸」0501と、時刻を目盛に入れた時間を表す「第二時間軸」0502と、取るべき省エネ行動を第二場所軸と第二時間軸によって特定される一定領域に示すための「第二省エネ行動配置領域」0503と、からなり、第二省エネ行動配置領域に一定の面積を有する「第二省エネ行動識別領域」0504を設けることで、該当する第二省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする省エネ行動シートを提案する。当該構成とすることにより、省エネ行動を取るべき時間や場所を明確に把握でき、かつ、省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量料金を一見して把握することが可能になる。
【0044】
「第二場所軸」は、上述したように、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを表したものである。第一場所軸との相違点としては、節約可能な単位時間当たりの電力量の代わりに節約可能な単位時間当たりの電力量料金を軸方向の長さに割り当てている点である。節約可能な単位時間当たりの電力量料金は、節約可能な単位時間当たりの電力量に電力量料金単価を乗算した値として概算することが可能である。当該電力量料金単価は、電力会社が公表する金額を用いることが考えられる。
【0045】
「第二時間軸」は、上述したように、時刻を目盛に入れた時間を表すものである。基本的には、実施例1で説明した第一時間軸の構成と同様である。加えて、電力量料金の変わる時間帯が明らかになる情報を付する構成も可能である。例えば、「11時〜14時」の時間帯において他の時間帯と比して電力量料金の値段が上がる場合は、11時と14時の目盛付近において電力量料金が変化することを示すマークや文字を付する態様が考えられる。また、各時間帯の電力量料金を時刻の目盛と関連づけて表示する構成も可能である。
【0046】
「第二省エネ行動配置領域」は、上述したように、取るべき省エネ行動を第二場所軸と第二時間軸によって特定される一定領域に示すためのものである。基本的には、実施例1で説明した第一省エネ行動配置領域の構成と同様である。なお、第二省エネ行動配置領域における余白において、電力量料金単価(昼間時間、夜間時間、重負荷時間等における各単価)や、基本料金単価を表示する態様も可能である。
【0047】
「第二省エネ行動識別領域」は、上述したように、第二省エネ行動配置領域に一定の面積を有し、該当する第二省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする。つまり、第二場所軸方向の軸方向の長さにより単位時間当たりの電力量料金が分かり、第二時間軸方向の軸方向の長さにより継続時間が分かるため、その積算値である第二省エネ行動識別領域の面積によって、節約できる概略電力量料金を把握することができる。
【0048】
<省エネ行動シート作成装置>
図6は、本実施例の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「省エネ行動シート作成装置」0600は、「第二場所量保持部」0601と、「第二場所行動保持部」0602と、「第二行動量保持部」0603と、「第二省エネ行動配置領域作成部」0604と、「第二省エネ行動識別領域表示部」0605と、を備える。
【0049】
「第二場所量保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて保持する機能を有する。 図5の例では、建物内の場所名「フロント」とその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金「25円/時間」と関連づけて保持したり、建物内の場所名「客室フロア」とその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量「30円/時間」と関連づけて保持したりすることが該当する。
【0050】
「第二場所行動保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する機能を有する。図5の例では、場所名「フロント」と省エネ行動ID「フロントにて11時半から15時まで照明OFF」とを関連づけて保持したり、場所名「外周」と省エネ行動ID「外周にて10時から20時まで北部ベランダ照明OFF」とを関連づけて保持したりすることが該当する。
【0051】
「第二行動量保持部」は、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて保持する機能を有する。図5の例では、省エネ行動ID「客室フロアにて11時半から14時まで照明OFF」と当該省エネ行動により節約できる概略電力量料金「単位時間当たり30円の電力量料金×2時間半」とを関連づけて保持したり、省エネ行動ID「外周にて8時から18時まで屋上看板照明OFF」と当該省エネ行動により節約できる概略電力量料金「単位時間当たり10円の電力量料金×10時間」とを関連づけて保持したりすることが該当する。
【0052】
「第二省エネ行動配置領域作成部」は、第二場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを示した第二場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、によって特定可能な領域である第二省エネ行動配置領域を作成する機能を有する。
【0053】
「第二省エネ行動識別領域表示部」は、第二場所行動保持部に保持されている情報と、第二行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第二省エネ行動配置領域内に、第二時間軸と第二場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第二省エネ行動識別領域を表示する機能を有する。なお、第二省エネ行動配置領域内に表示される第二省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0054】
以上の省エネ行動シート作成装置により出力された省エネ行動シートのデータは、プリンタ装置に対してデータ出力して印刷された状態で取り出すことも可能であるし、ディスプレイ装置に対してデータ出力して画面上に表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置にデータ送信したりすることも可能である。
【0055】
<具体的な構成>
本実施例の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成は、図3にて説明した実施例1の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるため、説明を省略する。
【0056】
<省エネ行動シート作成方法>
図7は、本実施例の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まず、ステップS0701において、建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する(第二場所量記録ステップ)。次にステップS0702において、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する(第二場所行動記録ステップ)。次にステップS0703において、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する(第二行動量記録ステップ)。次にステップS0704において、第二場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを示した第二場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、によって特定可能な領域である第二省エネ行動配置領域を作成する(第二省エネ行動配置領域作成ステップ)。次にステップS0705において、第二場所行動記録ステップにて記録された情報と、第二行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第二省エネ行動配置領域内に、第二時間軸と第二場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第二省エネ行動識別領域を表示する(第二省エネ行動識別領域表示ステップ)。なお、第二省エネ行動配置領域内に表示される第二省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0057】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、省エネ行動を取るべき時間と場所を一見して把握することが可能になり、かつ、各省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量料金を把握することが可能になる。
【実施例3】
【0058】
<省エネ行動シート>
図8に示すように、本実施例の「省エネ行動シート」0800は、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを表した「第三場所軸」0801と、時刻を目盛に入れた時間を表す「第三時間軸」0802と、取るべき省エネ行動を第三場所軸と第三時間軸によって特定される一定領域に示すための「第三省エネ行動配置領域」0803と、からなり、第三省エネ行動配置領域に一定の面積を有する「第三省エネ行動識別領域」0804を設けることで、該当する第三省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする。
【0059】
第三場所軸は、上述したように、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを表したものである。つまり、建物での単位時間当たりの電力消費量の大きさに応じて第三場所軸の軸の長さを大きくする態様となっている。当該構成とすることにより、建物内の各場所においてどれくらいの電力消費が行われているかを一見して把握することが可能になる。さらに、その電力消費量のうちどれくらいの電力量を節約することが可能であるかを、第三省エネ行動識別領域の大きさによって把握することが可能になる。
【0060】
第三時間軸、第三省エネ行動配置領域、第三省エネ行動識別領域については、実施例1にて説明した第一時間軸、第一省エネ行動配置領域、第一省エネ行動識別領域と同様である。
【0061】
<省エネ行動シート作成装置>
図9は、本実施例の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「省エネ行動シート作成装置」0900は、「第三場所量保持部」0901と、「第三場所行動保持部」0902と、「第三行動量保持部」0903と、「第三省エネ行動配置領域作成部」0904と、「第三省エネ行動識別領域表示部」0905と、を備える。
【0062】
「第三場所量保持部」は、建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力消費量とを関連付けて保持する機能を有する。図8の例では、建物内の場所名「営業部室」とその場所での単位時間当たりの電力消費量「5kWh」と関連づけて保持したり、建物内の場所名「作業室」とその場所での単位時間当たりの電力消費量「4kWh」と関連づけて保持したりすることが該当する。
【0063】
「第三場所行動保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する機能を有する。当該構成は、実施例1で説明した第一場所行動保持部と同様である。
【0064】
「第三行動量保持部」は、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する機能を有する。当該構成は、実施例1で説明した第一行動量保持部と同様である。
【0065】
「第三省エネ行動配置領域作成部」は、第三場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを示した第三場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、によって特定可能な領域である第三省エネ行動配置領域を作成する機能を有する。
【0066】
「第三省エネ行動識別領域表示部」は、第三場所行動保持部に保持されている情報と、第三行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第三省エネ行動配置領域内に、第三時間軸と第三場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第三省エネ行動識別領域を表示する機能を有する。なお、第三省エネ行動配置領域内に表示される第三省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0067】
以上の省エネ行動シート作成装置により出力された省エネ行動シートのデータは、プリンタ装置に対してデータ出力して印刷された状態で取り出すことも可能であるし、ディスプレイ装置に対してデータ出力して画面上に表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置にデータ送信したりすることも可能である。
【0068】
<具体的な構成>
本実施例の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成は、図3にて説明した実施例1の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
<省エネ行動シート作成方法>
図10は、本実施例の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まず、ステップS1001において、建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力消費量とを関連付けて記録媒体に記録する(第三場所量記録ステップ)。次にステップS1002において、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する(第三場所行動記録ステップ)。次にステップS1003において、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する(第三行動量記録ステップ)。次にステップS1004において、第三場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを示した第三場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、によって特定可能な領域である第三省エネ行動配置領域を作成する(第三省エネ行動配置領域作成ステップ)。次にステップS1005において、第三場所行動記録ステップにて記録された情報と、第三行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第三省エネ行動配置領域内に、第三時間軸と第三場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第三省エネ行動識別領域を表示する(第三省エネ行動識別領域表示ステップ)。なお、第三省エネ行動配置領域内に表示される第三省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0070】
<効果>
本実施例の省エネ行動シートにより、省エネ行動を取るべき時間や場所を明確に把握でき、かつ、その場所での電力消費量と、省エネ行動を取ることにより節約できる概略電力量を一見して把握することが可能になる。
【実施例4】
【0071】
<省エネ行動シート>
図11に示すように、本実施例の「省エネ行動シート」1100は、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを表した「第四場所軸」1101と、時刻を目盛に入れた時間を表す「第四時間軸」1102と、取るべき省エネ行動を第四場所軸と第四時間軸によって特定される一定領域に示すための「第四省エネ行動配置領域」1103と、からなり、第四省エネ行動配置領域に一定の面積を有する「第四省エネ行動識別領域」1104を設けることで、該当する第四省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする。
【0072】
第四場所軸は、上述したように、建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを表したものである。つまり、建物での単位時間当たりの電力量料金の大きさに応じて第三場所軸の軸の長さを大きくする。
【0073】
第四時間軸、第四省エネ行動配置領域、第四省エネ行動識別領域については、実施例2にて説明した第二時間軸、第二省エネ行動配置領域、第二省エネ行動識別領域と同様である。
【0074】
<省エネ行動シート作成装置>
図12は、本実施例の省エネ行動シート作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「省エネ行動シート作成装置」1200は、「第四場所量保持部」1201と、「第四場所行動保持部」1202と、「第四行動量保持部」1203と、「第四省エネ行動配置領域作成部」1204と、「第四省エネ行動識別領域表示部」1205と、を備える。
【0075】
「第四場所量保持部」は、建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて保持する機能を有する。図11の例では、建物内の場所名「フロント(1F)」とその場所での単位時間当たりの電力量料金「50円/時間」と関連づけて保持したり、建物内の場所名「外周」とその場所での単位時間当たりの電力量料金「35円/時間」と関連づけて保持したりすることが該当する。
【0076】
「第四場所行動保持部」は、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する機能を有する。当該構成は、実施例1で説明した第一場所行動保持部と同様である。
【0077】
「第四行動量保持部」は、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて保持する機能を有する。当該構成は、実施例1で説明した第一行動量保持部と同様である。
【0078】
「第四省エネ行動配置領域作成部」は、第四場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを示した第四場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、によって特定可能な領域である第四省エネ行動配置領域を作成する機能を有する。
【0079】
「第四省エネ行動識別領域表示部」は、第四場所行動保持部に保持されている情報と、第四行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第四省エネ行動配置領域内に、第四時間軸と第四場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第四省エネ行動識別領域を表示する機能を有する。なお、第四省エネ行動配置領域内に表示される第四省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0080】
以上の省エネ行動シート作成装置により出力された省エネ行動シートのデータは、プリンタ装置に対してデータ出力して印刷された状態で取り出すことも可能であるし、ディスプレイ装置に対してデータ出力して画面上に表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置にデータ送信したりすることも可能である。
【0081】
<具体的な構成>
本実施例の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成は、図3にて説明した実施例1の省エネ行動シート作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるため、説明を省略する。
【0082】
<省エネ行動シート作成方法>
図13は、本実施例の省エネ行動シート作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まず、ステップS1301において、建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する(第四場所量記録ステップ)。次にステップS1302において、建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する(第四場所行動記録ステップ)。次にステップS1303において、省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する(第四行動量記録ステップ)。次にステップS1304において、第四場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを示した第四場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、によって特定可能な領域である第四省エネ行動配置領域を作成する(第四省エネ行動配置領域作成ステップ)。次にステップS1305において、第四場所行動記録ステップにて記録された情報と、第四行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第四省エネ行動配置領域内に、第四時間軸と第四場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第四省エネ行動識別領域を表示する(第四省エネ行動識別領域表示ステップ)。なお、第四省エネ行動配置領域内に表示される第四省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする。
【0083】
<効果>
本実施例の省エネ行動シートにより、省エネ行動を取るべき時間や場所を明確に把握でき、かつ、その場所での電力量料金と、省エネ行動を取ることにより節約できる概電力量料金を一見して把握することが可能になる。
【実施例5】
【0084】
<省エネ行動シート、省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法>
本実施例の省エネ行動シートは、基本的に実施例1から4のいずれか一に記載の省エネ行動シートと同様であるが、図14に示すように、第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は場所名に応じて尺度をかえた軸であることを特徴とする。この図の例では、場所名「管理室」について尺度「1kWhを示す矢印A」を用いて、場所名「製造室A」について尺度「2kWhを示す矢印B(矢印Aと同サイズ)」を用いている。また、本実施例の省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法についても、基本的に実施例1から4のいずれか一に記載の省エネ行動シート作成装置、省エネ行動シート作成方法と同様であるが、第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は場所名に応じて尺度をかえた軸であることを特徴とする。
【0085】
第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸を場所名に応じて尺度をかえた軸とすることにより、場所ごとに尺度を変化させ、各場所に応じた大きさで省エネ行動識別領域を設けることが可能になる。例えば、ある場所においては複数の省エネ行動が考えられ、当該複数の省エネ行動を省エネ行動シートの中にコンパクトに表したい場合がある。また、各省エネ行動によって節約できる電力量の大きさやその場所での電力消費量が他の場所と比較して大きい場合もある。これらの場合、上記構成とすることで、各省エネ行動を示す各省エネ行動識別領域をスペース的に無理なく表示することが可能になり、さらに表の視認性が良くなる。
【0086】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、当該構成とすることにより、実施例1から4のいずれか一の効果に加えて、複数の省エネ行動をスペース的に無理なく表示することができ、表の視認性が良くなる。
【符号の説明】
【0087】
0100…省エネ行動シート、0101…第一場所軸、0102…第一時間軸、0103…第一省エネ行動配置領域、0104…第一省エネ行動識別領域、0200…省エネ行動シート作成装置、0201…第一場所量保持部、0202…第一場所行動保持部、0203…第一行動量保持部、0204…第一省エネ行動配置領域作成部、0205…第一省エネ行動識別領域表示部、0301…CPU、0302…メインメモリ、0303…補助記憶装置、0304…ディスプレイ装置、0305…通信装置、0306…プリンタ装置、0307…操作入力装置、0308…システムバス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表した第一場所軸と、
時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、
取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すための第一省エネ行動配置領域と、
からなり、
第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第一省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする省エネ行動シート。
【請求項2】
建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを表した第二場所軸と、
時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、
取るべき省エネ行動を第二場所軸と第二時間軸によって特定される一定領域に示すための第二省エネ行動配置領域と、
からなり、
第二省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第二省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第二省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする省エネ行動シート。
【請求項3】
建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを表した第三場所軸と、
時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、
取るべき省エネ行動を第三場所軸と第三時間軸によって特定される一定領域に示すための第三省エネ行動配置領域と、
からなり、
第三省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第三省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第三省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする省エネ行動シート。
【請求項4】
建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを表した第四場所軸と、
時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、
取るべき省エネ行動を第四場所軸と第四時間軸によって特定される一定領域に示すための第四省エネ行動配置領域と、
からなり、
第四省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第四省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第四省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする省エネ行動シート。
【請求項5】
第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は建物内の場所名ごとに尺度をかえた軸である請求項1から4のいずれか一に記載の省エネ行動シート。
【請求項6】
建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて保持する第一場所量保持部と、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第一場所行動保持部と、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する第一行動量保持部と、
第一場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する第一省エネ行動配置領域作成部と、
第一場所行動保持部に保持されている情報と、第一行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する第一省エネ行動識別領域表示部と、
を有し、
第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置。
【請求項7】
建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて保持する第二場所量保持部と、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第二場所行動保持部と、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて保持する第二行動量保持部と、
第二場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを示した第二場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、によって特定可能な領域である第二省エネ行動配置領域を作成する第二省エネ行動配置領域作成部と、
第二場所行動保持部に保持されている情報と、第二行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第二省エネ行動配置領域内に、第二時間軸と第二場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第二省エネ行動識別領域を表示する第二省エネ行動識別領域表示部と、
を有し、
第二省エネ行動配置領域内に表示される第二省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置。
【請求項8】
建物内の場所名と、その場所での電力消費量とを関連付けて保持する第三場所量保持部と、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第三場所行動保持部と、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する第三行動量保持部と、
第三場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での電力消費量とを示した第三場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、によって特定可能な領域である第三省エネ行動配置領域を作成する第三省エネ行動配置領域作成部と、
第三場所行動保持部に保持されている情報と、第三行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第三省エネ行動配置領域内に、第三時間軸と第三場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第三省エネ行動識別領域を表示する第三省エネ行動識別領域表示部と、
を有し、
第三省エネ行動配置領域内に表示される第三省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置。
【請求項9】
建物内の場所名と、その場所での電力量料金とを関連付けて保持する第四場所量保持部と、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第四場所行動保持部と、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて保持する第四行動量保持部と、
第四場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での電力量料金とを示した第四場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、によって特定可能な領域である第四省エネ行動配置領域を作成する第四省エネ行動配置領域作成部と、
第四場所行動保持部に保持されている情報と、第四行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第四省エネ行動配置領域内に、第四時間軸と第四場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第四省エネ行動識別領域を表示する第四省エネ行動識別領域表示部と、
を有し、
第四省エネ行動配置領域内に表示される第四省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置。
【請求項10】
第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は建物内の場所名ごとに尺度をかえた軸である請求項5から9のいずれか一に記載の省エネ行動シート作成装置。
【請求項11】
建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第一場所量記録ステップと、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第一場所行動記録ステップと、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第一行動量記録ステップと、
第一場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する第一省エネ行動配置領域作成ステップと、
第一場所行動記録ステップにて記録された情報と、第一行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する第一省エネ行動識別領域表示ステップと、
を有し、
第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法。
【請求項12】
建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する第二場所量記録ステップと、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第二場所行動記録ステップと、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する第二行動量記録ステップと、
第二場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを示した第二場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、によって特定可能な領域である第二省エネ行動配置領域を作成する第二省エネ行動配置領域作成ステップと、
第二場所行動記録ステップにて記録された情報と、第二行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第二省エネ行動配置領域内に、第二時間軸と第二場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第二省エネ行動識別領域を表示する第二省エネ行動識別領域表示ステップと、
を有し、
第二省エネ行動配置領域内に表示される第二省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法。
【請求項13】
建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力消費量とを関連付けて記録媒体に記録する第三場所量記録ステップと、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第三場所行動記録ステップと、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第三行動量記録ステップと、
第三場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを示した第三場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、によって特定可能な領域である第三省エネ行動配置領域を作成する第三省エネ行動配置領域作成ステップと、
第三場所行動記録ステップにて記録された情報と、第三行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第三省エネ行動配置領域内に、第三時間軸と第三場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第三省エネ行動識別領域を表示する第三省エネ行動識別領域表示ステップと、
を有し、
第三省エネ行動配置領域内に表示される第三省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法。
【請求項14】
建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する第四場所量記録ステップと、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第四場所行動記録ステップと、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する第四行動量記録ステップと、
第四場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを示した第四場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、によって特定可能な領域である第四省エネ行動配置領域を作成する第四省エネ行動配置領域作成ステップと、
第四場所行動記録ステップにて記録された情報と、第四行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第四省エネ行動配置領域内に、第四時間軸と第四場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第四省エネ行動識別領域を表示する第四省エネ行動識別領域表示ステップと、
を有し、
第四省エネ行動配置領域内に表示される第四省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法。
【請求項15】
第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は建物内の場所名ごとに尺度をかえた軸である請求項11から14のいずれか一に記載の省エネ行動シート作成方法。
【請求項1】
建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを表した第一場所軸と、
時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、
取るべき省エネ行動を第一場所軸と第一時間軸によって特定される一定領域に示すための第一省エネ行動配置領域と、
からなり、
第一省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第一省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第一省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする省エネ行動シート。
【請求項2】
建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを表した第二場所軸と、
時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、
取るべき省エネ行動を第二場所軸と第二時間軸によって特定される一定領域に示すための第二省エネ行動配置領域と、
からなり、
第二省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第二省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第二省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする省エネ行動シート。
【請求項3】
建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを表した第三場所軸と、
時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、
取るべき省エネ行動を第三場所軸と第三時間軸によって特定される一定領域に示すための第三省エネ行動配置領域と、
からなり、
第三省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第三省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第三省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量を示すことを特徴とする省エネ行動シート。
【請求項4】
建物内の場所名と、軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを表した第四場所軸と、
時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、
取るべき省エネ行動を第四場所軸と第四時間軸によって特定される一定領域に示すための第四省エネ行動配置領域と、
からなり、
第四省エネ行動配置領域に一定の面積を有する第四省エネ行動識別領域を設けることで、該当する第四省エネ行動識別領域に示される省エネ行動を取ることで節約できる概略電力量料金を示すことを特徴とする省エネ行動シート。
【請求項5】
第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は建物内の場所名ごとに尺度をかえた軸である請求項1から4のいずれか一に記載の省エネ行動シート。
【請求項6】
建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて保持する第一場所量保持部と、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第一場所行動保持部と、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する第一行動量保持部と、
第一場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する第一省エネ行動配置領域作成部と、
第一場所行動保持部に保持されている情報と、第一行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する第一省エネ行動識別領域表示部と、
を有し、
第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置。
【請求項7】
建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて保持する第二場所量保持部と、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第二場所行動保持部と、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて保持する第二行動量保持部と、
第二場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを示した第二場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、によって特定可能な領域である第二省エネ行動配置領域を作成する第二省エネ行動配置領域作成部と、
第二場所行動保持部に保持されている情報と、第二行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第二省エネ行動配置領域内に、第二時間軸と第二場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第二省エネ行動識別領域を表示する第二省エネ行動識別領域表示部と、
を有し、
第二省エネ行動配置領域内に表示される第二省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置。
【請求項8】
建物内の場所名と、その場所での電力消費量とを関連付けて保持する第三場所量保持部と、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第三場所行動保持部と、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて保持する第三行動量保持部と、
第三場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での電力消費量とを示した第三場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、によって特定可能な領域である第三省エネ行動配置領域を作成する第三省エネ行動配置領域作成部と、
第三場所行動保持部に保持されている情報と、第三行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第三省エネ行動配置領域内に、第三時間軸と第三場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第三省エネ行動識別領域を表示する第三省エネ行動識別領域表示部と、
を有し、
第三省エネ行動配置領域内に表示される第三省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置。
【請求項9】
建物内の場所名と、その場所での電力量料金とを関連付けて保持する第四場所量保持部と、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて保持する第四場所行動保持部と、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて保持する第四行動量保持部と、
第四場所量保持部に保持されている情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での電力量料金とを示した第四場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、によって特定可能な領域である第四省エネ行動配置領域を作成する第四省エネ行動配置領域作成部と、
第四場所行動保持部に保持されている情報と、第四行動量保持部に保持されている情報とに基づいて、第四省エネ行動配置領域内に、第四時間軸と第四場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第四省エネ行動識別領域を表示する第四省エネ行動識別領域表示部と、
を有し、
第四省エネ行動配置領域内に表示される第四省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成装置。
【請求項10】
第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は建物内の場所名ごとに尺度をかえた軸である請求項5から9のいずれか一に記載の省エネ行動シート作成装置。
【請求項11】
建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第一場所量記録ステップと、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第一場所行動記録ステップと、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第一行動量記録ステップと、
第一場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量とを示した第一場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第一時間軸と、によって特定可能な領域である第一省エネ行動配置領域を作成する第一省エネ行動配置領域作成ステップと、
第一場所行動記録ステップにて記録された情報と、第一行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第一省エネ行動配置領域内に、第一時間軸と第一場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第一省エネ行動識別領域を表示する第一省エネ行動識別領域表示ステップと、
を有し、
第一省エネ行動配置領域内に表示される第一省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法。
【請求項12】
建物内の場所名と、その場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する第二場所量記録ステップと、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第二場所行動記録ステップと、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する第二行動量記録ステップと、
第二場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所にて節約可能な単位時間当たりの電力量料金とを示した第二場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第二時間軸と、によって特定可能な領域である第二省エネ行動配置領域を作成する第二省エネ行動配置領域作成ステップと、
第二場所行動記録ステップにて記録された情報と、第二行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第二省エネ行動配置領域内に、第二時間軸と第二場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第二省エネ行動識別領域を表示する第二省エネ行動識別領域表示ステップと、
を有し、
第二省エネ行動配置領域内に表示される第二省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法。
【請求項13】
建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力消費量とを関連付けて記録媒体に記録する第三場所量記録ステップと、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第三場所行動記録ステップと、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量とを関連付けて記録媒体に記録する第三行動量記録ステップと、
第三場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力消費量とを示した第三場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第三時間軸と、によって特定可能な領域である第三省エネ行動配置領域を作成する第三省エネ行動配置領域作成ステップと、
第三場所行動記録ステップにて記録された情報と、第三行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第三省エネ行動配置領域内に、第三時間軸と第三場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第三省エネ行動識別領域を表示する第三省エネ行動識別領域表示ステップと、
を有し、
第三省エネ行動配置領域内に表示される第三省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法。
【請求項14】
建物内の場所名と、その場所での単位時間当たりの電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する第四場所量記録ステップと、
建物内の場所名と、その場所にて特定の時間帯に実行した又は実行する予定である省エネ行動IDとを関連付けて記録媒体に記録する第四場所行動記録ステップと、
省エネ行動IDと、その省エネ行動IDが示す省エネ行動により節約できる概略電力量料金とを関連付けて記録媒体に記録する第四行動量記録ステップと、
第四場所量記録ステップにて記録された情報に基づいて、建物内の場所名と軸方向の長さでその場所での単位時間当たりの電力量料金とを示した第四場所軸と、時刻を目盛に入れた時間を表す第四時間軸と、によって特定可能な領域である第四省エネ行動配置領域を作成する第四省エネ行動配置領域作成ステップと、
第四場所行動記録ステップにて記録された情報と、第四行動量記録ステップにて記録された情報とに基づいて、第四省エネ行動配置領域内に、第四時間軸と第四場所軸に対応させて、省エネ行動IDと関連付けた第四省エネ行動識別領域を表示する第四省エネ行動識別領域表示ステップと、
を有し、
第四省エネ行動配置領域内に表示される第四省エネ行動識別領域の面積と各軸に対する位置とが節約できる概略電力量料金とその省エネ行動を実行した又は実行する予定の場所と時間とを示すことを特徴とする省エネ行動シート作成方法。
【請求項15】
第一場所軸又は第二場所軸又は第三場所軸又は第四場所軸は建物内の場所名ごとに尺度をかえた軸である請求項11から14のいずれか一に記載の省エネ行動シート作成方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−134245(P2011−134245A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295281(P2009−295281)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【特許番号】特許第4578565号(P4578565)
【特許公報発行日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(507184096)日本テクノ株式会社 (12)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【特許番号】特許第4578565号(P4578565)
【特許公報発行日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(507184096)日本テクノ株式会社 (12)
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